JP3827546B2 - 有機汚濁物質の加熱分解装置及びその加熱分解方法 - Google Patents

有機汚濁物質の加熱分解装置及びその加熱分解方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、有機汚濁物質を所定温度で酸化および還元することにより分解する装置及びその方法に関する。
【0002】
本発明は、廃棄物処分場、焼却設備、焼却炉解体などで発生する有機塩素化合物等を含む浸出水、洗煙排水、廃棄物または焼却設備等の洗浄排水や工場廃水の逆浸透濃縮水、汚泥の乾燥固化塩、および脱水・乾燥後の汚泥の分解処理や再利用(回収精製塩の工業再資源化など)、焼却施設、工場地などの有機塩素化合物で汚染された土壌や河川、湖沼、池、湾内の底部に堆積された汚泥(底泥、ヘドロなど)の分解処理や再利用(土壌還元、路盤骨材、セメント原料など)に適用することができる。
【0003】
本明細書において、有機塩素化合物とは、主にダイオキシン類、ポリ塩化ビフェニル類をいい、環境ホルモン類、クロロベンゼン、クロロトルエンなどの有機溶剤を含む意である。
【0004】
【従来の技術】
廃棄物処分場や、工場から排出される各種産業廃棄物の焼却場等の焼却炉から排出される多量の灰の埋立地(処分場)から流出する浸出水には、有機塩素化合物が含まれており、そのまま河川等に放流することはできない。
【0005】
この種の有機塩素化合物の分解装置として、飛灰を対象とする加熱還元分解装置は知られているが、飛灰には有機物はほとんど含まれていないため、この加熱還元分解装置には酸化処理設備は設けられていない。
【0006】
また、有機塩素化合物を溶融して処理する溶融法や、超臨界条件で処理する超臨界法は、そのための装置規模が大きく、運転費用も高額であり、製造コストおよびランニングコストが極めて高くなる。
【0007】
更に、特開平11−304131号公報には焼却炉から排出される多量の灰の埋立地(処分場)から流出する浸出水に含まれる塩分を効率的に回収する副生塩の回収装置が記載されているが、同公報記載の有機物及び有機塩素化合物の分解装置は一つの装置でガスを切り換えることにより酸化工程と還元工程を行うため、酸化工程に適したガスと還元工程に適したガスをバッチ処理毎及び工程毎に分解装置内に送り込む必要があり、また1バッチ毎に分解工程までの立ち上げ・昇温時間、処理物排出のための冷却が別途必要となり、効率的な処理ができない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は有機汚濁物質を効率的に分解することができる低コストの装置及びその方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、装置内に受け入れた汚染物を同一装置内で連続的に酸化・還元する方法を採用することにより、酸化装置と還元装置を別々に設けることなく、装置の製造コストを大幅に低減し、しかも、酸化と還元が同一装置内で連続的に行われるので熱の無駄が少なく、また昇温時間と冷却時間の削減が図られ、処理効率が向上する。
【0010】
本明細書において、有機汚濁物質とは、ダイオキシン等の有機塩素化合物のことを言い、汚染物とは、それらの有機塩素化合物を含んだ処理対象物、例えば、汚染土壌を言う。
【0011】
【発明の実施の形態】
すなわち、本発明の要旨は、汚染物に含まれる有機汚濁物質を所定温度で酸化および還元することにより分解する装置であって、同一装置内で酸化および還元処理を連続的に行うことを特徴とする有機汚濁物質の加熱分解装置にある。
【0012】
本発明では、基本的に酸化ゾーンで有機物の酸化分解を行い、還元ゾーンで有機塩素化合物の還元分解を行う。酸化分解処理をスムーズに行うためには、一定の含水率を有する物質については、酸化処理の前に乾燥処理を行うことが好ましい。なお、必ずしも酸化処理後に還元処理を行う必要はなく、還元処理後に酸化処理を行うこともできる。
【0013】
さらに、処理対象物質の含水率によっては、例えば、含水率5%以下では、乾燥処理も不要である。
【0014】
汚染物の含水率が50%以下であれば、別途装置による前処理で脱水を行う必要がない。また、水分除去による多量の蒸発潜熱が生じず、特に別途に加熱設備を設置する必要はない。この含水率の低い汚染物は、装置内壁面に付着する可能性が低く、連続処理が可能となり、含水率15%以下であるとさらに好ましい。
【0015】
また、汚染物の粒径が大きすぎると、装置内のスムーズな移動が困難であり、分解効率も低下する。そこで、汚染物の粒径は、20mm以下であることが好ましく、15mm以下であることがさらに好ましい。
【0016】
また、装置の一方に酸素含有ガスの供給口を設けて汚染物の装置内の移動方向と同じ方向に空気を導入し、装置の他方に不活性ガスの供給口を設けて汚染物の装置内の移動方向と反対方向に不活性ガスを導入し、酸素含有ガスと不活性ガスを装置から一緒に排出するガス排出口を装置の受入口から排出口の間に設ければ、排ガス処理ラインが一系統で済み、装置の簡略化が図れるので好ましい。ガス排出口の位置は、汚染物の性状(含水率等)に合わせた乾燥時間、酸化時間、還元時間に応じて設定されるのが好ましい。
【0017】
酸化および還元温度は300〜550℃であるのが好ましい。酸化雰囲気下で300〜550℃に加熱することにより分解が困難な有機物を酸化分解することができる。酸化時間は有機物濃度によるが、0.5〜1時間程度が経済的である。有機物を酸化分解後、還元雰囲気下で約1時間、300〜550℃に加熱することにより有機塩素化合物を分解することができる。通常、還元温度は約450℃程度で有機塩素化合物の分解は可能であるが、塩素化合物の濃度が1ng−TEQ/g以上の高濃度である場合、還元温度はやや高めの500〜550℃に設定することが好ましい。
【0018】
酸化ゾーンの酸素濃度をあまり高くする必要はない。完全燃焼を目指して酸素濃度を高めるために多量の空気を注入することは、排ガス設備の増大につながり、多量の粉塵が装置外に飛散する可能性がある。また、同一装置内に還元雰囲気実現のために多量の不活性ガスを装置内に吹き込む必要が生じる。一方、本発明では、有機物を完全酸化する必要はなく、TOC(全有機炭素)やCODの低減が達成できればよい。この点で、酸化ゾーンの酸素濃度は10%以上であればよく、好ましくは、18%以上であればよい。
【0019】
還元ゾーンは酸素欠乏状態で有機塩素化合物の還元分解を行うため、酸素濃度は5%以下であるのが好ましく、3%以下であるのがより好ましい。
【0020】
装置の内部は負圧であるのが好ましい。というのは、酸素濃度の2ゾーン分離制御ができるとともに、装置内のガス成分が外部に漏れないようにすることができるからである。
【0021】
汚染物の酸化、還元と受入側から排出側への移動を促進するため、装置中心部を長手方向に貫通する回転軸に撹拌翼を設置すれば、回転軸の回転数や正逆の回転方向を任意に変更することにより、被処理物質の性状に合わせて装置内滞留時間を調整し、適正な酸化時間や還元時間が確保できる。含水率の高い物質を処理する場合には、撹拌翼の面積を大きくして回転軸を高速回転することにより被処理物質への伝熱量(kcal/hr)を増加し、酸化還元反応を効率的に行わせることができる。
【0022】
酸化および還元処理後に有機汚濁物質が排ガスと共に同伴することを想定し、ガス排出口に引き続いて、加熱分解装置からガスを排出する経路に集塵装置、熱交換器および活性炭充填塔を順次配し、ガス排出経路に設けた排風機で加熱分解装置内のガスを吸引すれば、排ガスの清浄化が図れるので好ましい。
【0023】
酸化および還元処理後の処理物排出口に冷却装置を接続すれば、冷却装置内には加熱分解装置内の不活性ガスが導入され、加熱分解装置から冷却装置に処理物が移動する際には、冷却によるガス容積の減少に伴い、加熱分解装置から冷却装置にかけて低くなる圧力勾配が形成され、冷却装置内に負圧状態が形成されて、加熱分解装置内の不活性ガスと処理物が冷却装置内に吸引されるので好ましい。
【0024】
酸化ゾーンと還元ゾーンを仕切壁により仕切れば、酸化処理ガスと還元処理ガスが混合しないので好ましい。
【0025】
汚染物に含まれる有機汚濁物質を分解するために、装置の受入側に汚染物を受け入れて、装置の受入側に一定濃度の酸素含有ガスを通入して汚染物を所定温度で所定時間酸化しつつ排出側に移動させ、排出側に不活性ガスを通入して酸化後の汚染物を所定温度で所定時間還元しつつ処理物排出口に移動させ、還元後の処理物を排出口から排出する方法であれば、有機汚濁物質を連続的に分解することができるので好ましい。
【0026】
【実施例】
以下に本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
【0027】
図1は、本発明の方法を実施するに好適である加熱分解装置および付属設備の概略構成を示すフロー図である。図1において、円筒状の加熱分解装置1は、汚染物を装置内に受け入れる受入側に乾燥・酸化ゾーン2を有し、排出側に還元ゾーン3を有している。4は、汚染物を装置1内に定量投入するためにロードセルを具備したホッパーであり、5は汚染物を装置1内に定量投入するためのシール性に優れたロータリーバルブである。6は酸素含有ガスの供給経路であり、ロータリーバルブ5の下方の管路7に接続されている。図1では、乾燥ゾーンと酸化ゾーンは同一の場所に設けられているが、乾燥ゾーンと酸化ゾーンとして別の装置を設けることもできる。
【0028】
また、装置1の受入側と排出側には、それぞれ温度計8a、8bの先端センサ部が挿入されている。
【0029】
9は、装置1を長手方向に貫通する回転軸であり、回転軸9には多段傾斜パドル翼10が装着されている。回転軸9はモータ11により回転駆動され、モータ11は正逆方向に回転することが可能な機構と回転数制御機構を有しており、モータ11の回転方向を切り換えることにより、回転軸9の回転方向を図1に示す方向12またはその逆方向に変更することができる。図1に示す方向12に回転軸9が回転する場合は、装置1内の汚染物を受入側から排出側に向けて移送し、その逆方向に回転軸9が回転する場合は、装置1内の物質は排出側から受入側に逆送される。
【0030】
装置1の外周には外套13が装着されており、外套13内に経路14から高温の(500〜600℃)のガスが通入されており、この高温ガスは外套13内を流通した後、経路15から排出される。
【0031】
16は不活性ガス(窒素ガス)の通入経路であり、装置1内への酸素含有ガスの導入方向は汚染物の装置1内の移動方向と同じであるが、装置1内への不活性ガスの導入方向は汚染物の装置1内の移動方向と逆である。なお、不活性ガスとしては、窒素以外に、例えば、アルゴンガスを用いることもできる。
【0032】
5aは還元処理後の処理物を管路17を経て装置1から定量排出するためのシール性に優れたロータリーバルブであり、後記する冷却装置に接続されている。
【0033】
18は、酸素含有ガスと不活性ガスを排出するガス排出口であり、図1では、排出口18は装置1の中央付近に設けられているが、排出口の位置は汚染物の性状に合わせた乾燥時間、酸化時間と還元時間の比率に応じて決められるのが好ましい。
【0034】
19はバグフィルター、20は熱交換器、21は排風機、22は活性炭充填塔である。熱交換器20では、装置1から排出される高温(約200〜500℃)の排ガスと、経路23より通入される冷水との間で間接的な熱交換が行われ、排ガス中の水分は凝縮水として経路24を経て回収される。バグフィルター19は約600℃の温度まで耐えられる高温耐性のものである。排風機21で排ガスを吸引することにより、装置1内の圧力は−100〜−500mm水柱程度の負圧に保たれる。
【0035】
25は冷却装置であり、外套26内には経路27から冷水が通入されており、この冷水は外套26内を流通した後、経路28から排出される。
【0036】
29は、冷却装置25を長手方向に貫通する回転軸であり、回転軸29には多段傾斜パドル翼30が装着されている。回転軸29はモータ31により回転駆動され、モータ31は正逆方向に回転することが可能な機構と回転数制御機構を有しており、モータ31の回転方向を切り換えることにより、回転軸29の回転方向を図1に示す方向32またはその逆方向に変更することができる。図1に示す方向32に回転軸29が回転する場合は、冷却装置25内の処理物を受入側から排出側に向けて移送し、その逆方向に回転軸29が回転する場合は、冷却装置25内の処理物は排出側から受入側に逆送される。冷却装置25の排出側には、温度計33の先端センサ部が挿入されている。5bは冷却後の処理物を管路34を経て冷却装置25から定量排出するためのシール性に優れたロータリーバルブである。
【0037】
冷却装置25から排出された処理物は、梱包室35内で袋詰めされる。すなわち、梱包室35に後続する経路36には排風機37が設置されており、排風機37で梱包室35内のガスを吸引することにより、梱包室35内は負圧(約−200mm水柱)下におかれ、酸化還元された処理物は負圧下で袋38に袋詰めされる。また、経路36にはバグフィルター39が設置されている。
(測温方法の好ましい実施例)
図2に示すように、円筒状の加熱分解装置40を長手方向に貫通する回転軸41に支軸42を介して複数のパドル状スクレーパ43が回転軸41の設置方向に対して傾斜するように取り付けられている多段傾斜パドル翼を用いた場合において、測温方法の好ましい例について説明する。装置40の受入側に近いスクレーパ43aには温度センサ44が埋設されており、温度センサ44からは導電線45が延びている。これら温度センサ44と導電線45は保護管46で保護されている。導電線45は図示しない受信器に接続されており、導電線45から発せられる電気信号は受信器において瞬時に温度に変換されるよう構成されており、パドル状スクレーパ43aとともに回転する温度センサ44で検知した物質47の温度をタイムリーに正確に計測することができる。なお、スクレーパ43a内の温度センサ44はスクレーパ43aおよび支軸42で保護されているので、温度感受性がやや劣る。そこで、装置40の排出側に設置した温度センサ44aのように、保護管46で保護された温度センサ44aそのものが直接物質47中に埋設されるようにすれば、物質の微妙な温度変化を瞬時にとらえ、物質のより正確な温度計測が可能になる。
【0038】
図2の場合、回転軸41を図2に示す方向48に回転させることにより、装置内の物質47を受入側から排出側に向けて移送し、その逆方向に回転軸41が回転する場合は、装置内の物質は排出側から受入側に逆送される。
(多段傾斜パドル翼に代えてスパイラル翼を設置した場合)
図1の多段傾斜パドル翼10、30に代えて、図3に示すように、スパイラル翼10a、30aを使用することもできる。
(加熱分解装置内に仕切壁を設ける場合)
図4(a)に示すように、円筒状の加熱分解装置49内の乾燥および酸化ゾーン2と還元ゾーン3とを仕切るように、仕切壁50を設けることもできる。回転軸51は回転可能に仕切壁50を貫通している(図4(d)参照)。この仕切壁50の適正な長さLは、装置49内の物質の量によって決められ、装置内の汚染物52は仕切壁50直下の空間を経て乾燥および酸化ゾーン2から還元ゾーン3へ移動する。
【0039】
また、別の実施例として、図5(a)に示すように、円筒状の加熱分解装置53内の乾燥および酸化ゾーン2と還元ゾーン3とを仕切る仕切壁54を装置53の内周面近傍に配し、円形の仕切壁54の中心部を円形に切り欠いて4本のステー55を突設して、回転軸56をステー55に取り付けて、回転軸56とともに仕切壁54を回転させることもできる。装置内の汚染物57は、図5(d)に示す隣接するステー55、55の隙間を経て乾燥および酸化ゾーン2から還元ゾーン3へ移動する。
【0040】
以上のような仕切壁によれば、酸化ゾーンと還元ゾーンのガスの混合を極力避けることができるので好ましい。なお、仕切壁54が垂直に取り付けられていれば、仕切壁近傍の物質移動が停滞する可能性がある。そこで、仕切壁55は図5(a)に示すように、鉛直方向に対してやや傾斜する(10°以内)ように設置するのが好ましい。
【0041】
以上のように構成される加熱分解装置により、汚染物に含まれる有機汚濁物質を酸化還元する方法について説明する。
(1)対象とする汚染物の含水率が5%以上で、有機物の濃度が500mg/kg以上である場合の一実施例を以下に示す。
(a)乾燥・酸化処理
なお、含水率が50%を超える場合、あらかじめ含水率が50%以下になるように別の設備で脱水処理をしておくことが好ましい。
【0042】
本実施例においては、処理対象である汚染物mとして、含水率が15%で、有機物の濃度が1000mg/kgで、ダイオキシン濃度が7ng−TEQ/gである模擬汚染土壌を使用した。
【0043】
そして、経路14から外套13内に600℃のガスを通入し、温度計8aで装置内の温度を計測し、装置内温度が450〜550℃に達した時点で上記汚染物(以下、被処理物質ともいう)をロードセル付きホッパー4で計量しつつ、10kg/hr投入した。被処理物質中の水分の蒸発潜熱で温度降下が生じるので、装置内温度が450〜550℃に維持されるように経路14から外套13内に600℃のガスを通入し続けた。同時に、経路6より空気を通入し、また、装置内温度が450〜550℃に維持されるように経路14から外套13内に600℃のガスを通入した。回転軸9は、約50rpm の極めて低速で回転させ、被処理物質mを排出側に徐々に移動させつつ約60分間酸化処理を行い、主として有機物を酸化分解した。乾燥・酸化処理中の装置内温度は温度計8aで測定した。
(b)還元処理
次に、経路16より窒素ガスを通入し、また、装置内温度が450〜550℃に維持されるように経路14から外套13内に600℃のガスを通入した。回転軸9は、約50rpm の極めて低速で回転させ、被処理物質mを排出側に徐々に移動させつつ約60分間還元処理を行い、主としてダイオキシンを分解した。還元処理中の装置内温度は温度計8bで測定した。
(c)排ガスの処理
経路6から空気を通入すると同時に排風機21を運転し、装置1内のガス(約500℃)をガス排出口18を経て排出し、ガス中の有害物質をバグフィルター19で集塵し、さらに、集塵後の排ガスと経路23から通入される冷水との熱交換を熱交換器20において行い、排ガス中の水分を凝縮させてこの凝縮水を経路24から排出した。熱交換器20で熱交換した後のガスは、活性炭充填塔22で有機物と有機塩素化合物を活性炭に吸着させた後、外部に排出した。排風機21は、装置1の運転中常時駆動し、装置1内を負圧(−100〜−500mm水柱)に維持した。
(d)冷却処理
還元処理後の被処理物質は、管路17を経てロータリーバルブ5aにより一定量を冷却装置25に向けて排出した。冷却装置25の外套26には経路27から約30℃の冷水が通入されている。管路17から被処理物質とともに窒素ガスが冷却装置25内に吸引され、しかも、冷却装置25内の温度は加熱分解装置1内の温度に比べて約400℃低いので、冷却によるガス容積の収縮に伴い、冷却装置25内は負圧状態(約−200mm水柱)が確保された。そして、多段傾斜パドル翼30を備えた回転軸29を低速(約50rpm) で回転させることにより被処理物質を約50℃以下に冷却した後、管路34から排出した。冷却処理中の装置内温度は温度計33で測定した。
(e)処理済み物質の排出
以上のようにして酸化還元処理を施された処理物を管路34からロータリーバルブ5bを経て袋38に袋詰めした。梱包室35内のガスは排風機37で吸引されているので、梱包室35内は負圧状態(約−200mm水柱)に維持されており、梱包室35内のガスは経路36を経てバグフィルター39で集塵された後、外部に排出された。
【0044】
以上のようにして得られた袋38中の処理物の含水率は0.1〜0.3%で、有機物の濃度は0.1〜0.5mg/kgで、ダイオキシン濃度は0.1ng−TEQ/g未満であって、有機物およびダイオキシンともに極めて低濃度である処理物を得たことを確認した。
(2)対象とする汚染物の含水率が5%以上で、有機物の濃度が500mg/kg未満である場合
有機物の濃度が500mg/kg未満である場合は、必ずしも有機物を酸化する必要はなく、上記した酸化処理工程を省略することができる。すなわち、経路6から空気を通入しなくてもよい。
(3)対象とする汚染物の含水率が5%未満で、有機物の濃度が500mg/kg未満である場合
さらに、含水率が5%未満である汚染物には、乾燥処理を施す必要はなく、低含水率(含水率5%未満)で低有機物濃度(500mg/kg未満)の場合、乾燥および酸化処理工程を省略することができる。
【0045】
以上のように、本発明によれば、例えば有機塩素化合物で汚染された土壌や河川や湖沼や池や海水中に堆積する汚泥を効率的に無害な物質に分解処理することができる。有機塩素化合物には、例えば、ダイオキシン、PCB、クロロベンゼン、クロロトルエンなどが含まれる。
【0046】
【発明の効果】
本発明は上記のとおり構成されているので、次の効果を奏する。
(1)請求項1記載の発明によれば、酸化装置と還元装置を別々に設けることなく、装置の製造コストを大幅に低減し、しかも、酸化と還元が同一装置内で連続的に行われるので熱の無駄が少なく、時間短縮となり、処理効率が向上する。また、一定以上の含水率を有する土壌または汚泥をあらかじめ乾燥処理することにより、酸化還元処理が効率的に行われる。さらに、排ガス処理ラインが一つで済むので、装置の簡略化が図れる。
(2)請求項2または3記載の発明によれば、汚染物の含水率および粒径が適正であるから、酸化還元処理がスムーズに進行する。
(3)請求項記載の発明によれば、まず、酸化処理を行って有機物の酸化分解を行い、次に、還元処理を行って有機塩素化合物の還元分解を行うことができるので、比較的有機物濃度の高い有機汚濁物質を処理する場合に効果が大きい。
(4)請求項記載の発明によれば、酸化雰囲気下で300〜550℃に加熱することにより分解が困難な有機物を酸化分解し、還元雰囲気下で300〜550℃に加熱することにより有機塩素化合物を分解することができる。
(5)請求項記載の発明によれば、汚染物のTOCやCODを効率的に短時間で低減できる。
(6)請求項記載の発明によれば、酸素欠乏状態で有機塩素化合物の還元分解を効率よく行うことができる。
(7)請求項記載の発明によれば、装置内のガス成分が外部に漏れないので好ましい。
(8)請求項記載の発明によれば、汚染物の移動を促進し、また酸化、還元を促進することができる。
(9)請求項10記載の発明によれば、排ガスと同伴した有機物や有機塩素化合物を集塵装置と活性炭充填塔により吸着し、排ガスの清浄化が図れる。
(10)請求項11記載の発明によれば、冷却装置内が負圧状態に維持され、装置内のガス成分が外部に漏れないので好ましい。
(11)請求項12記載の発明によれば、酸化処理用ガスと還元処理用ガスを極力混合しないようにすることができる。
(12)請求項13記載の発明によれば、汚染物を一つの装置により連続的に酸化還元処理することができる。
(13)請求項14または15記載の発明によれば、汚染物の含水率および粒径が適正であるから、酸化還元処理が効率的に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加熱分解装置および付属設備の概略構成を示す図である。
【図2】加熱分解装置内の物質の測温方法の好ましい実施例を示す概略構成図である。
【図3】本発明の加熱分解装置および付属設備の別の例を示す概略構成図である。
【図4】図4(a)は加熱分解装置内に仕切壁を設けた場合の一例を示す概略構成図、図4(b)は図4(a)のA−A矢視断面図、図4(c)は図4(a)のB−B矢視断面図、図4(d)はその仕切壁の断面図である。
【図5】図5(a)は加熱分解装置内に仕切壁を設けた場合の別の例を示す概略構成図、図5(b)は図5(a)のC−C矢視断面図、図5(c)は図5(a)のD−D矢視断面図、図5(d)はその仕切壁の断面図である。
【符号の説明】
1、40、49、53…加熱分解装置
2…乾燥・酸化ゾーン
3…還元ゾーン
4…ホッパー
5、5a、5b…ロータリーバルブ
6…空気の供給経路
7、17、34…管路
8a、8b、33…温度計
9、29、41、51、56…回転軸
10、30…多段傾斜パドル翼
10a、30a…スパイラル翼
11、31…モータ
13…外套
14…高温ガスの経路
16…窒素ガスの経路
18…ガス排出口
19、39…バグフィルター
20…熱交換器
21、37…排風機
22…活性炭充填塔
23、27…冷水の経路
25…冷却装置
26…外套
35…梱包室
38…袋
42…支軸
43…パドル状スクレーパ
44、44a…温度センサ
50、54…仕切壁

Claims (15)

  1. 土壌または汚泥に含まれる有機汚濁物質を所定温度で酸化および還元することにより分解する装置であって、同一装置内で酸化および還元処理を連続的に行うために、土壌または汚泥を受け入れる受入側に酸化および乾燥ゾーンを有し、処理後の物質を排出する排出側に還元ゾーンを有し、装置の一方に酸素含有ガスの供給口を設けて土壌または汚泥の装置内の移動方向と同じ方向に空気を導入し、装置の他方に不活性ガスの供給口を設けて土壌または汚泥の装置内の移動方向と反対方向に不活性ガスを導入し、酸素含有ガスと不活性ガスを装置から一緒に排出するガス排出口を装置の受入口と排出口の間に設けたことを特徴とする有機汚濁物質の加熱分解装置。
  2. 土壌または汚泥の含水率が50%以下である請求項1記載の加熱分解装置。
  3. 土壌または汚泥の粒径が20mm以下である請求項1または2記載の加熱分解装置。
  4. 装置の受入側に酸素含有ガスの供給口を設けて、排出側に不活性ガスの供給口を設けた請求項1、2または3記載の加熱分解装置。
  5. 酸化および還元温度が300〜5500℃である請求項1、2、3または4記載の加熱分解装置。
  6. 酸化ゾーンの酸素濃度は10%以上である請求項1、2、3、4または5記載の加熱分解装置。
  7. 還元ゾーンの酸素濃度は5%以下である請求項1、2、3、4、5または6記載の加熱分解装置。
  8. 装置の内部は負圧である請求項1、2、3、4、5、6または7記載の加熱分解装置。
  9. 装置中心部を長手方向に貫通する回転軸に撹拌翼を設置した請求項1、2、3、4、5、6、7または8記載の加熱分解装置。
  10. ガス排出口に引き続いて、加熱分解装置からガスを排出する経路に集塵装置、熱交換器および活性炭充填塔を順次配し、ガス排出経路に設けた排風機で加熱分解装置内のガスを吸引する請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9記載の加熱分解装置。
  11. 排出側の処理物排出口に冷却装置を接続した請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10記載の加熱分解装置。
  12. 酸化ゾーンと還元ゾーンを仕切壁により仕切った請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または11記載の加熱分解装置。
  13. 土壌または汚泥に含まれる有機汚濁物質を加熱分解する方法であって、装置の受入側に土壌または汚泥を受け入れて、装置の受入側に一定濃度の酸素含有ガスを通入して土壌または汚泥を所定温度で所定時間乾燥および酸化しつつ排出側に移動させ、排出側に不活性ガスを通入して酸化後の土壌または汚泥を所定温度で所定時間還元しつつ処理物排出口に移動させ、還元後の処理物を排出口から排出することを特徴とする有機汚濁物質の加熱分解方法。
  14. 土壌または汚泥の含水率が50%以下である請求項13記載の加熱分解方法。
  15. 土壌または汚泥の粒径が20mm以下である請求項13または14記載の加熱分解方法。
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