JP3825282B2 - デジタルビデオレコーディング装置及び方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声信号、及び映像信号を、デジタル方式により記録媒体に記録するデジタルビデオレコーディング装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、デジタルビデオレコーディング装置は、CMカット録画機能等において、録画処理から停止処理に移行するまでの間に、タイムラグがあり、その間も音声、及び映像を記録する。
以下、放送番組(以下、プログラムと呼称する)を録画、再生するデジタルビデオレコーディング装置について説明する。
【0003】
図25は、デジタルビデオレコーディング装置の機能ブロック図である。
同図にみられるように、デジタルビデオレコーディング装置10は、ユーザーインタフェース部11、入力部12、出力部13、検出部14、エンコーダ部15、デコーダ部16、格納部17、及びシステム制御部18とから構成される。
ユーザーインタフェース部11は、ユーザーから、録画、再生などの要求を受け付け、受け付けた要求をシステム制御部18に送る。具体的には、操作キーなどの入力デバイス、表示パネルなどの出力デバイスなどである。
【0004】
入力部12は、アンテナ端子及びチューナ(図外)や音声映像入力端子などの外部入力端子を介して入力された入力信号に含まれる音声信号、及び映像信号(以下、オーディオビデオ信号と呼称する)などを、A/Dコンバータにより、フレームデータ(フィールドデータ)に変換する。そして、変換したフレームデータ(フィールドデータ)をエンコーダ部15に送る。
【0005】
出力部13は、デコーダ部16から送られたフレームデータ(フィールドデータ)を、D/Aコンバータにより、オーディオビデオ信号に変換する。そして、変換したオーディオビデオ信号を音声映像出力端子などの外部出力端子を介してモニタ(図外)に出力する。
検出部14は、入力部12に入力された入力信号に含まれるオーディオモード信号を監視する。そして、オーディオモード信号の属性が変化すると、システム制御部に、属性が変化したことを通知する。
【0006】
ここで、オーディオモード信号とは、音声がモノラル音声であるか、ステレオ音声であるかを識別する信号を指す。そして、オーディオモード信号の属性が変化するとは、音声がモノラル音声からステレオ音声に、またはステレオ音声からモノラル音声に切り替わることを指す。
エンコーダ部15は、システム制御部18からエンコード開始命令を受けた場合には、エンコード処理を開始する。また、エンコード停止命令を受けた場合には、エンコード処理を停止する。
【0007】
ここで、エンコード処理とは、入力部12から送られるフレームデータ(フィールドデータ)を符号化することにより、MPEG(Moving Picture Experts Group)のプログラム・ストリーム形式のデータ(以下、Video Object、またはVOBと呼称する)を生成する処理を指す。なお、エンコーダ部15は、生成したVOBを格納部17に送る。
【0008】
デコーダ部16は、システム制御部18からデコード開始命令を受けた場合には、デコード処理を開始する。また、システム制御部18からデコード停止命令を受けた場合には、デコード処理を停止する。
ここで、デコード処理とは、格納部17から送られるVOBを復号することにより、フレームデータ(フィールドデータ)に戻す処理を指す。なお、デコーダ部16は、戻したフレームデータ(フィールドデータ)を出力部13に送る。
【0009】
格納部17は、システム制御部18から書き込み命令を受けた場合には、エンコーダ部15から送られたVOBを記録媒体に書き込む。また、システム制御部18から読み込み命令を受けた場合には、記録媒体からVOBを読み出す。なお、格納部17は、読み出したVOBをデコーダ部16に送る。
ここで、記録媒体とは、DVD−RAM(Digital Versatile Disk Random Access Memory)、HD(Hard Disk)などを指す。
【0010】
なお、DVD−RAMは、物理フォーマットにZCLV(Zone Constant Linear Velocity)を用い、論理フォーマットにUDF(Universal Disk Format)を用いている。
システム制御部18は、エンコーダ部15、デコーダ部16、格納部17を制御する。具体的には、エンコーダ部15に対しては、エンコード開始命令、またはエンコード停止命令を出し、エンコード処理を制御する。デコーダ部16に対しては、デコード開始命令、またはデコード停止命令を出し、デコード処理を制御する。格納部17に対しては、書き込み命令、読み出し命令を出し、VOBの読み書きを制御する。
【0011】
さらに、システム制御部18は、ユーザーインタフェース部11から録画開始の要求を受けた場合には、録画処理を実行する。また、ユーザーインタフェース部11から再生開始の要求を受けた場合には、再生処理を実行する。
ここで、録画処理とは、エンコーダ部15にエンコード開始命令を出し、エンコーダ部15にエンコード処理をさせ、格納部17に書き込み命令を出し、エンコード処理により生成されたVOBを格納部17に書き込ませることを指す。
【0012】
ここで、再生処理とは、格納部17に読み込み命令を出し、格納部17に格納されているVOBを読み込ませ、デコーダ部16にデコード開始命令を出し、読み込まれたVOBをデコーダ部16にデコード処理させることを指す。
なお、システム制御部18は、具体的には、マイコン、RAM,ROMなどのハードウェアと、システム制御プログラムなどのソフトウェアにより実現される機能である。
【0013】
(タイムラグの発生過程)
以上のように構成されたデジタルビデオレコーディング装置10において、CMカット録画を例に、タイムラグの発生過程を説明する。
なお、CMカット録画の処理は、本編からCMに移行する際に、入力信号に含まれるオーディオモード信号の属性がモノラルからステレオに切り替わり、CMから本編に移行する際に、ステレオからモノラルに切り替わる特性を利用している。
【0014】
(CMカット録画)
図26は、CMカット録画の処理におけるシーケンスを示す図である。
同図にみられるように、検出部14は、入力部12に入力された入力信号に含まれるオーディオモード信号を監視し、オーディオモード信号の属性がモノラルからステレオへの切り替わりを検出する(ステップS21)。なお、検出部14は、継続して、入力信号のオーディオモード信号を監視する。
【0015】
ここで、検出する際に、0.5フレーム(16msec)の時間を要する。
そして、本編からCMに番組が移行したと判定し(ステップS22)、CM開始をシステム制御部18に通知する(ステップS23)。
ここで、判定する際に、1フレーム(32msec)の時間を要する。これは、切り替わりを検出してから、ステレオと確定するまでに、1フレーム分のオーディオモード信号の属性を監視するためである。
【0016】
システム制御部18は、検出部14からCM開始の通知を受けて(ステップS24)、エンコーダ部15にエンコード停止命令を出す(ステップS25)。
ここで、通知を受けてからエンコード停止命令を出すまでに、0.5フレーム(16msec)の時間を要する。
エンコーダ部15は、システム制御部18からエンコード停止命令を受けて(ステップS26)、エンコード処理を停止する(ステップS27)。
【0017】
ここで、エンコード停止命令を受けてからエンコード処理を停止するまでに、3フレーム(96msec)の時間を要する。これは、オーディオをミュートするまでに3フレーム分の時間を要するためである。
以上、録画を停止するまでのシーケンスである。続いて、録画を再開するまでのシーケンスについて説明する。
【0018】
検出部14は、オーディオモード信号の属性がステレオからモノラルへの切り替りを検出する(ステップS28)。
ここで、検出する際に、0.5フレーム(16msec)の時間を要する。
そして、CMから本編に番組が移行したと判定し(ステップS29)、CM終了をシステム制御部18に通知する(ステップS30)。
【0019】
ここで、判定する際に、1フレーム(32msec)の時間を要する。これは、切り替わりを検出してから、モノラルと確定するまでに、1フレーム分のオーディオモード信号の属性を監視するためである。
システム制御部18は、検出部14からCM終了の通知を受けて(ステップS31)、エンコーダ部15にエンコード開始命令を出す(ステップS32)。
【0020】
ここで、通知を受けてからエンコード開始命令を出すまでに、0.5フレーム(16msec)の時間を要する。
エンコーダ部15は、システム制御部18からエンコード開始命令を受けて(ステップS33)、エンコード処理を再開する(ステップS34)。
以上のように、デジタルビデオレコーディング装置10は、録画を停止するまでに5フレーム、録画を再開するまでに2フレームのタイムラグがある。そして、録画を停止するまでの間、5フレーム分の音声、及び映像が記録される。
【0021】
なお、タイムラグは、ビデオレコーディング装置のメーカ、機種、処理内容により異なることは言うまでもない。
なお、著作権保護機能の場合には、CMカット録画の場合と比べて、検出部14は、コピープロテクト信号の属性を監視し、コピープロテクト信号の属性がコピーフリーからコピー禁止の切り替わりを検出する点が異なる。そして、オーディオモード信号の属性の切り替わりの検出よりも、さらにコピープロテクト信号の属性の切り替わりの検出の方が時間を要する。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上のように、CMカット録画の処理が施され録画されたプログラムを再生すると、録画時において、記録された5フレーム分のCMは再生されるという問題がある。
即ち、デジタルビデオレコーディング装置に固有のタイムラグにより、CMカット録画、及び著作権保護機能において、ユーザーが再生を望まない数フレーム分の音声、及び映像が再生されるという問題がある。
【0023】
また、アナログビデオテープレコーダ(以下、VTRと呼称する)におけるCMカット録画においては、録画停止時に上記のタイムラグに相当する時間だけテープを巻き戻して録画再開時に上書き(消去)することによりタイムラグに相当するビデオ信号を記録しない技術がある。これをデジタルビデオレコーディング装置に適用してタイムラグに相当するVOBの末端部分を削除することも考えられるが、末端部分の削除は処理負荷が大きく容易に実現できないという問題がある。なぜなら、VOBは、I、P、Bピクチャが混在するGOP単位に記録されており、末端部分を削除するには、デコーダ部16により末端部分を含むGOPをフレームデータ(フィールドデータ)に復号し、エンコーダ部15により末端部分のフレームデータ(フィールドデータ)を削除し、再度符号化し、システム制御部18によりこれらを制御するという重い処理負荷が発生するからである。もし、カット時間が短かければ、録画再開までに処理が間に合わずリアルタイムに実現できない場合もあり得る。
【0024】
本発明は、上記問題に鑑みて、CMカット、及び著作権保護機能などにおいて、余分な音声、及び映像を再生時に再生しないようにし、しかもその処理負荷が小さいデジタルビデオレコーディング装置及び方法を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ビデオデータと前記ビデオデータの再生開始点と再生終了点に基づいて再生を制御する再生制御情報とを記録し、前記ビデオデータの属性変化を検出して、当該ビデオデータの記録を停止するカットモード記録を行うビデオデータ記録装置であって、
入力されるビデオデータの属性変化を検出する検出手段と、
検出手段が第1属性から第2属性への属性変化を検出したことの通知があるまでは、ビデオデータを記録媒体に記録し、前記属性変化の検出の通知を受けたとき、ビデオデータの記録停止動作を行い、結果として記録されたビデオデータの末端部に第2属性区間を含むビデオデータの記録を行うこととなる記録手段と、
検出手段による属性変化の検出に要する時間と検出されてから記録手段による記録の停止が完了するまでに要する時間とを含む遅延時間を表す遅延データを保持する保持手段と、記録手段により記録されたビデオデータの先頭を再生開始点とし、記録手段により記録されるビデオデータを所定単位毎に再生終了点とし、記録停止動作があった場合、前記再生終了点から、前記保持手段に保持された遅延データが表す遅延時間を減じた時刻を前記再生終了点として更新し再生制御情報を生成する生成手段と、
前記再生制御情報を記録媒体に記録するよう記録手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴としている。
【0026】
前記第1属性及び第2属性は、下記(a)、(b)の何れかであることを特徴としている。
(a)第1属性は音声データがステレオ、モノラル、多重音声であることの中の1つであり、第2属性は音声データがそれらの中の他の1つである。
(b)第1属性はビデオデータに付加されたコピープロテクト信号がコピー許可を示し、及び第2属性はコピープロテクト信号がコピー禁止を示す。
【0027】
また、前記保持手段は、第1属性、第2属性が、前記( a )で規定する音声データの属性である場合の遅延データと、(b)で規定するコピープロテクト信号の属性である場合の遅延データとで、遅延時間情報の異なったものを保持している。
【0028】
また、本発明は、ビデオデータと前記ビデオデータの再生開始点と再生終了点に基づいて再生を制御する再生制御情報とを記録し、前記ビデオデータの属性変化を検出して、当該ビデオデータの記録を停止するカットモード記録を行うビデオデータ記録方法であって、
入力されるビデオデータの属性変化を検出する検出ステップと、
第1属性から第2属性への属性変化を検出したことの通知があるまでは、ビデオデータを記録媒体に記録し、前記属性変化の検出の通知を受けたとき、ビデオデータの記録停止動作を開始し、結果として記録されたビデオデータの末端部に第2属性区間を含むビデオデータの記録を行うこととなる第1記録ステップと、
記録されたビデオデータの先頭を再生開始点とし、記録手段により記録されるビデオデータを所定単位毎に再生終了点とし、記録停止動作があった場合、前記再生終了点から、前記保持手段に保持された遅延チータが表す遅延時間を減じた時刻を前記再生終了点として更新し再生制御情報を生成する生成ステップと、
前記再生制御情報をビデオデータに対応させて記録媒体に記録する第2記録ステップと、を備え、
前記遅延データは、属性変化の検出に要する時間と検出されてから記録の停止が完了するまでに要する時間とを含む遅延時間を表すことを特徴としている。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わるデジタルビデオレコーディング装置について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明に係わるデジタルビデオレコーディング装置を含むオーディオビジュアルシステムの概要図である。
【0041】
同図にみられるように、オーディオビジュアルシステム(以下、AVシステムと呼称する)100は、アンテナ101、モニタ102、リモートコントローラ103、及びデジタルビデオレコーディング装置104とから構成される。
アンテナ101は、放送局から送出された放送番組(以下、プログラムと呼称する)を受信し、受信したプログラムをモニタ102、及びデジタルビデオレコーディング装置104に送る。なお、放送番組は、アナログ方式により放送されているとし、音声信号、映像信号、オーディオモード信号、及びコピープロテクト信号などを含む。
【0042】
ここで、オーディオモード信号とは、音声がモノラル音声であるか、ステレオ音声であるかを示す信号を指す。
ここで、コピープロテクト信号とは、プログラムがコピー可能であるか、コピー禁止であるかを示す信号を指す。
モニタ102は、アンテナ101により受信されたプログラム、及びデジタルレコーディング装置104から出力された音声信号、及び映像信号(以下、オーディオビデオ信号と総称する)を表示する。
【0043】
リモートコントローラ103は、操作キー、表示パネルを備え、操作キーなどを介してユーザーから受け付けた要求を、モニタ102、及びデジタルビデオレコーディング装置104に送る。また、モニタ102、及びデジタルビデオレコーディング装置104からの応答を、表示パネルなどを介してユーザーに通知する。
【0044】
デジタルレコーディング装置104は、アンテナ101により受信されたプログラムを、デジタル方式において記録媒体に記録する。また、記録媒体に記録されているプログラムを、オーディオビデオ信号としてモニタ102に出力する。以下、記録媒体に記録することを録画するとし、モニタ102に出力することを再生するとする。
【0045】
ここで、記録媒体とは、DVD−RAM(Digital Versatile Disk Random Access Memory)、HD(Hard Disk)などを指す。
なお、DVD−RAMは、物理フォーマットにZCLV(Zone Constant Linear Velocity)を用い、論理フォーマットにUDF(Universal Disk Format)を用いている。
【0046】
さらに、デジタルビデオレコーディング装置104は、CMカット録画機能、及び著作権保護機能などを備えている。
ここで、CMカット録画機能とは、録画中に放送されたCMが再生されないように、プログラムを録画する機能を指す。
ここで、著作権保護機能とは、録画中に放送された著作権保護映像が再生されないように、プログラムを録画する機能を指す。
【0047】
なお、CMカット録画機能、及び著作権保護機能における録画方法として、カットモード、スキップモード(または第2スッキプモード)、及びセパレートモードなどがあり、録画方法をユーザーが選択することが可能である。
ここで、カットモードとは、プログラムの録画において、CM区間、または著作権保護区間は、録画を停止して、録画しない録画方法を指す。
【0048】
ここで、スキップモード(または第2スキップモード)とは、プログラムの録画において、CM区間、または著作権保護区間は、CM、または著作権保護であることを示す情報を記録し、継続して録画する録画方法を指す。
ここで、セパレートモードでは、プログラムの録画において、CM区間、または著作権保護区間は、別に分けて録画する録画方法を指す。
【0049】
なお、著作権保護機能については、CMカット録画機能と比べて、発生する遅延時間は異なるが、発生の過程において、オーディオモード信号の代わりにコピープロテクト信号を利用する点が異なる以外、CMカット録画機能と同様により、説明を省略する。
(デジタルビデオレコーディング装置の構成)
図2は、デジタルビデオレコーディング装置104の機能ブロックを示す図である。
【0050】
同図にみられるように、デジタルビデオレコーディング装置104は、ユーザーインタフェース部201、入力部202、出力部203、検出部204、エンコーダ部205、デコーダ部206、格納部207、及びシステム制御部208とから構成される。
ユーザーインタフェース部201は、操作キーなどの入力デバイス、表示パネルなどの出力デバイスなどを備え、ユーザーから、録画開始、再生開始などの要求を受け付け、受け付けた要求をシステム制御部208に送る。また、リモートコントローラ103からも要求を受け付け、モニタ102にも受け付けた要求を表示する機能を備えている。
【0051】
入力部202は、アンテナ端子及びチューナ(図外)や音声映像入力端子などの外部入力端子を介して入力されたオーディオビデオ信号などを、A/Dコンバータにより、フレームデータに変換する。そして、変換したフレームデータをエンコーダ部205に送る。
出力部203は、デコーダ部206から送られたフレームデータを、D/Aコンバータにより、オーディオビデオ信号に変換する。そして、変換したオーディオビデオ信号を音声映像出力端子などの外部出力端子を介してモニタ102に出力する。
【0052】
検出部204は、入力部202に入力されたプログラムに含まれるオーディオモード信号を監視する。そして、オーディオモード信号が変化すると、システム制御部208に、CM開始、またはCM終了を通知する。
ここで、オーディオモード信号が変化するとは、音声がモノラル音声からステレオ音声に切り替わること(CM開始)、またはステレオ音声からモノラル音声に切り替わること(CM終了)を指す。
【0053】
また、検出部204は、入力部202に入力された入力信号に含まれるコピープロテクト信号を監視する。そして、コピープロテクト信号が変化すると、システム制御部208に、プロテクト開始、またはプロテクト終了を通知する。
ここで、コピープロテクト信号が変化するとは、プログラムがコピー可能からコピー禁止に切り替わること(プロテクト開始)、またはコピー禁止からコピー可能に切り替わること(プロテクト終了)を指す。
【0054】
エンコーダ部205は、システム制御部208からエンコード開始命令を受けた場合には、エンコード処理を開始する。また、エンコード停止命令を受けた場合には、エンコード処理を停止する。
ここで、エンコード処理とは、入力部202から送られるフレームデータを受け取り、受け取ったフレームデータを符号化し、MPEG(Moving Picture Experts Group)におけるプログラム・ストリーム形式のデータ(以下、Video Object、またはVOBと呼称する)を生成する処理を指す。
【0055】
また、エンコーダ部205は、VOBを構成するVOBUを生成する度に、生成したVOBUに関するVOBU情報をシステム制御部208に送り、生成したVOBUを、格納部207に送る。そして、システム制御部208からエンコード停止命令を受けるまで、繰り返しエンコード処理を実行する。
ここで、VOBUとは、VOBを構成する単位であり、MPEGビデオ規格において定義されているGOP(Group of Pictures)を少なくとも1つは含み、固定サイズ(2Kバイト)のパック列から構成されるデータを指す。なお、パックには、ビデオデータを含むビデオパック(以下、V_PCKと表記する)、オーディオデータを含むオーディオパック(以下、A_PCKと表記する)等があり、A_PCK、及びV_PCKは、VOBU内において、誤差1秒以内に同期(インターリーブ)される。
【0056】
ここで、VOBU情報とは、VOBU内ビデオフレーム再生開始時刻(VOBU_S_PTM)、VOBUの先頭から数えて最初のIピクチャーのサイズ(Reference_Picture_Size)、VOBUのサイズ(VOBU_Size)、再生時間(PB_Time)、アスペクト比、オーディオモード、オーディオストリーム数などを含む情報を指す。
また、エンコーダ部205は、タイムコード取得要求を受けると、次にエンコードするフレームデータに該当するタイムコードを要求先に通知する機能を備えている。
【0057】
デコーダ部206は、システム制御部208からデコード開始命令を受けた場合には、デコード処理を開始する。また、システム制御部208からデコード停止命令を受けた場合には、デコード処理を停止する。
ここで、デコード処理とは、格納部207から送られたVOBUを受け取り、受け取ったVOBUからフレームデータを復元する処理を指す。
【0058】
また、デコーダ部206は、復元したフレームデータを出力部203に送る。そして、システム制御部208からデコード停止命令を受けるまで、繰り返しデコード処理を実行する。
格納部207は、記録媒体、バッファ、及び読み込み書き込み制御プログラムなどから構成される。そして、システム制御部208からの命令に応じて、管理情報、及びVOBUの読み込み書き込み処理を実行する。具体的には、システム制御部208から、VOBU書き込み命令を受けた場合には、後述のVOBU書き込み処理を実行する。VOBU読み込み命令を受けた場合には、後述のVOBU読み込み処理を実行する。管理情報書き込み命令を受けた場合には、後述の管理情報書き込み処理を実行する。管理情報読み込み命令を受けた場合には、後述の管理情報読み込み処理を実行する。
【0059】
ここで、VOBU書き込み処理とは、エンコーダ部205から送られたVOBUを受け取り、受け取ったVOBUをバッファに格納する。そして、バッファに格納しているVOBUを記録媒体に書き込み、バッファをクリアする処理を指す。
ここで、VOBU読み込み処理とは、記録媒体に書き込まれたVOBUを読み込み、読み込んだVOBUをバッファに格納する。そして、バッファに格納されたVOBUをデコーダ部206に送り、バッファをクリアする処理を指す。
【0060】
ここで、管理情報書き込み処理とは、システム制御部208から送られた管理情報を受け取り、受け取った管理情報を管理情報ファイルとして記録媒体に格納する処理を指す。
ここで、管理情報読み込み処理とは、管理情報ファイルに格納されている管理情報を読み込み、読み込んだ再生制御情をシステム制御部208に送る処理を指す。なお、管理情報ファイルが記録媒体に格納されていない場合には、読み込みエラーをシステム制御部208に通知する。
【0061】
ここで、管理情報とは、録画中に受け取ったVOBU情報から算出される再生制御情報を含み、録画終了とともに管理情報ファイルとして記録媒体に格納される。そして、再生時には、システム制御部208において参照され、記録媒体に格納されているVOBU(またはVOB)の再生を制御する情報を指す。
ここで、再生制御情報は、記録したVOBを再生する際に、VOBにおける再生区間を指示する区間情報などを含む。
【0062】
システム制御部208は、マイクロプロセッサ、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、タイマーなどのハードウェアと、ROMに格納されているシステム制御プログラムなどのソフトウェアから構成される。そして、ユーザーインタフェース部201からの要求や、検出部204からの通知などを受けて、エンコーダ部205、デコーダ部206、格納部207などを制御する。具体的には、エンコーダ部205に対しては、エンコード開始命令、またはエンコード停止命令を出し、エンコード処理を制御する。デコーダ部206に対しては、デコード開始命令、またはデコード停止命令を出し、デコード処理を制御する。格納部207に対しては、VOBU書き込み命令、またはVOBU読み込み命令を出し、VOBU読み込み処理、またはVOBU書き込み処理を制御する。
【0063】
さらに、システム制御部208は、ユーザーインタフェース部201から録画開始の要求を受けた場合には、後述の録画処理を実行する。また、ユーザーインタフェース部201から再生開始の要求を受けた場合には、後述の再生処理を実行する。
ここで、録画処理とは、エンコーダ部205にエンコード開始命令を出し、エンコーダ部205にエンコード処理をさせ、格納部207にVOBU書き込み命令を出し、格納部207にVOBU書き込み処理をさせることを指す。
【0064】
ここで、再生処理とは、格納部207に読み込み命令を出し、格納部207にVOBU読み込み処理をさせ、デコーダ部206にデコード開始命令を出し、デコーダ部206にデコード処理をさせることを指す。
また、システム制御部208は、エンコーダ部205においてVOBを構成するVOBUが生成される度に、エンコーダ部205から送られるVOBU情報を受け取り、後述の管理情報を更新する。具体的には、システム制御部208は、エンコーダ部205にエンコード開始命令を出し、格納部207に管理情報読み込み命令を出す。続いて、格納部207から送られる管理情報を受け取り、受け取った管理情報をRAMに格納し、エンコーダ部205からVOBU情報が送られる度に、送られるVOBU情報に基づいて、RAMに格納している管理情報を更新する。そして、エンコーダ部205にエンコード停止命令を出して、エンコーダ部205から送られる最後のVOBU情報を受け取り、受け取った最後のVOBU情報に基づいて、RAMに格納している管理情報を更新し、更新した管理情報を以って、RAMに格納している管理情報を管理情報ファイルとして記録媒体に格納する。
【0065】
(管理情報)
ここで、エンコーダ部205において生成されたVOBU(またはVOB)を管理する際に、システム制御部208において参照、更新される管理情報について説明する。
図3は、一例として、管理情報のデータ構造を示す図である。
【0066】
同図にみられるように、管理情報300は、VOB情報テーブル301、及びプログラムチェイン情報テーブル302などを含む。
(VOB情報テーブル)
VOB情報テーブル301は、VOB情報(以下、VOBIと呼称する)の数(VOBI_Ns)が格納されるフィールド311、及びフィールド311に示された数のVOBIとを含む。
【0067】
各VOBIは、VOBの種別(VOB_Type)、再生開始時刻(VOB_S_PTM)、再生終了時刻(VOB_E_PTM)などを含む。
(プログラムチェイン情報テーブル)
プログラムチェイン情報テーブル302は、プログラムチェイン情報(以下、PGCIと呼称する)の数(PGCI_Ns)が格納されるフィールド321、及びフィールド321に示された数のPGCIとから構成される。
【0068】
ここで、プログラムチェインとは、VOBの再生区間(任意の部分区間または全区間)を示すセルを複数再生する際に、再生する順序を示す。
各PGCIは、セル情報(以下、CellIと呼称する)の数(CellI_Ns)が格納されるフィールド331、及びフィールド331に示された数のCellIとから構成される。
【0069】
各CellIは、フィールド341、フィールド342、フィールド343、フィールド344、さらに、エントリポイント情報テーブル345を含む。
ここで、エントリポイントとは、セル情報により示された再生区間内において、ユーザー、またはシステム制御部により指定された場所(フレーム、時刻など)を示す情報を指す。
【0070】
フィールド341には、セルに対応するVOBの情報へのポインタ(VOBI_SRPN)が格納される。
フィールド342には、セパレートモードにおいて、”TRUE”、”FALSE”のいずれかの値とする未再生区間フラグ(RESERVED)が格納される。
ここで、未再生区間フラグとは、未再生の対象となる区間であるかないかを示すフラグであり、”FALSE”の場合には未再生の対象でない区間を示し、”TRUE”の場合には未再生の対象である区間を示す。
【0071】
フィールド343には、セルの再生開始時刻(Cell_S_PTM)が格納される。
フィールド344には、セルの再生終了時刻(Cell_E_PTM)が格納される。
エントリポイント情報テーブル345は、エントリポイント情報(以下、EPIと呼称する)の数(EPI_Ns)が格納されるフィールド351、及びフィールド351に示された数のEPIから構成される。
【0072】
各EPIは、フィールド361、フィールド362などを含む。
フィールド361には、エントリポイントの種別(EPI_Type)が格納される。
フィールド362には、ユーザー、またはシステム制御部208により指定された時刻(EPI_PTM)が格納される。
また、各EPIは、フィールド361に格納される種別によっては、さらに、テキストデータ(PRM_TXTI)を格納することができるフィールド363を含む。
【0073】
そして、再生制御情報は、管理情報300におけるCellIに含まれる。
(デジタルビデオレコーディング装置の動作)
以上のように構成されたデジタルビデオレコーディング装置104について、その動作を説明する。
一例として、”録画開始→CM開始→CM終了→録画終了”によりプログラムが録画された場合におけるCMカット録画機能を説明する。
【0074】
以下、”録画開始→CM開始”を第1録画区間とし、”CM終了→録画終了”を第2録画区間とし、”CM開始→CM終了”をCM区間とする。そして、検出部204は、プログラムが第1録画区間からCM区間に移行する際に、オーディオモード信号がモノラル音声からステレオ音声に切り替わる特性を利用して、CM開始と判定し、CM区間から第2録画区間に移行する際に、オーディオモード信号がステレオ音声からモノラル音声に切り替わる特性を利用して、CM終了と判定したとする。
【0075】
なお、話を簡潔にするために、記録媒体には、他のプログラムは格納されていないとする。
(カットモード時のCMカット録画機能)
以下、実施の形態1においては、予めユーザーによりカットモードが選択されているとして、デジタルビデオレコーディング装置104が備えるCMカット録画機能(カットモード)について説明する。
【0076】
(CM開始時のシステム制御部208における処理)
図4は、実施の形態1におけるCM開始時のシステム制御部208の処理のフローチャートを示す図である。
同図にみられるように、システム制御部208は、検出部204からCM開始の通知を受けて(ステップS401)、エンコーダ部205にエンコード停止命令を出す(ステップS402)。続いて、エンコーダ部205から送られたVOBU情報を受け取り(ステップS403)、格納部207にVOBU書き込み命令を出す(ステップS404)。また、受け取ったVOBU情報に基づいて、管理情報を更新する(ステップS405)。そして、更新した管理情報に第1種補正処理を施し(ステップS406)、第1種補正処理が施された管理情報を格納部207に送り(ステップS407)、さらに、管理情報書き込み命令を出す(ステップS408)。
【0077】
ここで、第1種補正処理とは、(EXP-1)に示すように、セル情報に含まれるセル再生終了時刻(Cell_E_PTM)からタイムラグ(Time_Lag)を減算し、セル再生終了時刻(Cell_E_PTM)を再更新する処理を指す。
(EXP-1) Cell_E_PTM = Cell_E_PTM - Time_Lag
ここで、タイムラグ(Time_Lag)とは、検出部204が、オーディオモード信号を監視して、CM開始(またはCM終了)を検出してから、エンコーダ部205が、システム制御部208からエンコード停止命令を受けて、エンコード処理を停止するまでに要する時間を指す。
【0078】
(カットモード時のCMカット録画機能の動作例)
図5は、一例として、カットモード時のCMカット録画処理のシーケンスを示す図である。
同図にみられるように、上から順に、アンテナを介して受信されたオーディオビデオ信号、及びオーディオモード信号を示し、続いて、デジタルビデオレコーディング装置104の各構成要素を示している。
【0079】
なお、オーディオビデオ信号は、フレームデータとして表示している。
以下、第1録画区間において生成されたVOBをVOB#1とし、第2録画区間において生成されたVOBをVOB#2とする。
(録画開始)
ユーザーインタフェース部201は、ユーザーから録画開始要求を受け付け、受け付けた録画開始要求をシステム制御部208に送る(ステップS501)。
【0080】
システム制御部208は、ユーザーインタフェース部201から送られた録画開始要求を受けて、エンコーダ部205にエンコード開始命令を出し(ステップS502)、格納部207に管理情報読み込み命令を出す(ステップS503)。
エンコーダ部205は、システム制御部208からエンコード開始命令を受けて、エンコード処理を開始し、新規のVOBを生成する(ステップS504)。そして、システム制御部208からエンコード停止命令を受けるまで、新規のVOBを構成するVOBUを生成し、生成したVOBUを格納部207に送り、生成したVOBUに関するVOBU情報をシステム制御部208に送る(ステップS505)。
【0081】
格納部207は、システム制御部208から管理情報読み込み命令を受けて、管理情報読み込み処理を実行し、読み込みエラーをシステム制御部208に通知する(ステップS506)。
システム制御部208は、格納部207からの読み込みエラーを受けて、新規に管理情報を作成し、作成した管理情報をRAMに格納する(ステップS507)。そして、エンコーダ部205から送られたVOBU情報を受け取る度に、格納部207にVOBU書き込み命令を出す(ステップS508)。また、受け取ったVOBU情報に基づいて、管理情報を更新する(ステップS509)。
【0082】
格納部207は、システム制御部208からVOBU書き込み命令を受ける度に、VOBU書き込み処理を実行し、エンコーダ部205から送られたVOBUを記録媒体に格納する(ステップS510)。
(CM開始)
検出部204は、オーディオモード信号を監視し、CM開始を検出し(ステップS511)、さらに、CM開始の検出から1フレーム分(32msec)のオーディオモード信号を監視し(ステップS512)、ステレオ音声が継続することを確定してから、システム制御部208にCM開始を通知する(ステップS513)。
【0083】
システム制御部208は、検出部204からCM開始の通知を受けて、エンコーダ部205にエンコード停止命令を出す(ステップS514)。
エンコーダ部205は、システム制御部208からエンコード停止命令を受けて、エンコード処理を停止する。そして、生成したVOBUを格納部207に送り、生成したVOBUに関するVOBU情報をシステム制御部208に送る(ステップS515)。
【0084】
システム制御部208は、エンコーダ部205から送られたVOBU情報を受け取り、格納部207にVOBU書き込み命令を出す(ステップS516)。そして、受け取ったVOBU情報に基づいて、管理情報を更新する。そして、更新した管理情報に第1種補正処理を施し、第1種補正処理が施された管理情報を格納部207に送り、さらに、管理情報書き込み命令を出す(ステップS517)。
【0085】
格納部207は、システム制御部208からVOBU書き込み命令を受けて、VOBU書き込み処理を実行し、エンコーダ部205から送られたVOBUを記録媒体に格納する(ステップS518)。また、システム制御部208から送られた管理情報を受け取り、さらに、管理情報書き込み命令を受けて、管理情報書き込み処理を実行し、受け取った管理情報を管理情報ファイルに格納する(ステップS519)。
【0086】
以上、第1録画区間において生成されたVOBUによりVOB#1が構成される。
(CM終了)
検出部204は、オーディオモード信号を監視し、CM終了を検出し(ステップS521)、さらに、CM終了の検出から1フレーム分(32msec)のオーディオモード信号を監視し(ステップS522)、モノラル音声が継続することを確定してから、システム制御部208にCM終了を通知する(ステップS523)。
【0087】
システム制御部208は、検出部204からCM終了の通知を受けて、エンコーダ部205にエンコード開始命令を出す(ステップS524)。
エンコーダ部205は、システム制御部208からエンコード開始命令を受けて、エンコード処理を開始し、新規のVOBを生成する(ステップS525)。そして、システム制御部208からエンコード停止命令を受けるまで、新規のVOBを構成するVOBUを生成し、生成したVOBUを格納部207に送り、生成したVOBUに関するVOBU情報をシステム制御部208に送る(ステップS526)。
【0088】
システム制御部208は、エンコーダ部205から送られたVOBU情報を受け取る度に、格納部207にVOBU書き込み命令を出す(ステップS527)。また、受け取ったVOBU情報に基づいて、管理情報を更新する(ステップS528)。
格納部207は、システム制御部208からVOBU書き込み命令を受ける度に、VOBU書き込み処理を実行し、エンコーダ部205から送られたVOBUを記録媒体に格納する(ステップS529)。
【0089】
(録画終了)
ユーザーインタフェース部201は、ユーザーから録画停止要求を受け付け、受け付けた録画停止要求をシステム制御部208に送る(ステップS531)。
システム制御部208は、ユーザーインタフェース部201から送られた録画停止要求を受けて、エンコーダ部205にエンコード停止命令を出す(ステップS532)。
【0090】
エンコーダ部205は、システム制御部208からエンコード停止命令を受けて、エンコード処理を停止する。そして、生成したVOBUを格納部207に送り、生成したVOBUに関するVOBU情報をシステム制御部208に送る(ステップS533)。
システム制御部208は、エンコーダ部205から送られたVOBU情報を受け取り、格納部207にVOBU書き込み命令を出す(ステップS534)。また、受け取ったVOBU情報に基づいて、管理情報を更新する(ステップS535)。そして、更新した管理情報を格納部207に送り、さらに、管理情報書き込み命令を出す(ステップS536)。
【0091】
格納部207は、システム制御部208からVOBU書き込み命令を受けて、VOBU書き込み処理を実行し、エンコーダ部205から送られたVOBUを記録媒体に格納する(ステップS537)。また、システム制御部208から送られた管理情報を受け取り、さらに、管理情報書き込み命令を受けて、管理情報書き込み処理を実行し、受け取った管理情報を管理情報ファイルとして記録媒体に格納する(ステップS538)。
【0092】
以上、第2録画区間において生成されたVOBUによりVOB#2が構成される。
(管理情報の具体例)
図6は、一例として、カットモード時のCMカット録画処理のシーケンスにおいて、システム制御部208により作成された管理情報のデータを示す図である。
【0093】
同図にみられるように、管理情報600は、VOBIテーブル601、PGCIテーブル602とを含む。
VOBIテーブル601は、フィールド611、テーブル612、及びテーブル613とから構成される。
フィールド611には、VOBIテーブル601に格納されているVOBI数である”2”が格納されている。
【0094】
テーブル612には、VOB#1に関するVOBIである”VOBI#1”が格納されている。
テーブル613には、VOB#2に関するVOBIである”VOBI#2”が格納されている。
PGCIテーブル602は、フィールド621、及びテーブル622とから構成される。
【0095】
フィールド621には、PGCIテーブル602に格納されているPGCI数である”1”が格納されている。
テーブル622には、1回の録画動作において生成されたPGCIである”PGCI#1”が格納されている。
さらに、テーブル622は、フィールド631、テーブル632、及びテーブル633とから構成される。
【0096】
フィールド631には、テーブル622に格納されているCellI数である”2”が格納されている。
テーブル632には、VOB#1に対応するCellIである”CellI#1”が格納されている。
テーブル633には、VOB#2に対応するCellIである”CellI#2”が格納されている。
【0097】
さらに、テーブル632は、フィールド641、フィールド643、フィールド644とを含む。
フィールド641には、VOBI#1のサーチポインタ(参照番号)である”#1”が格納されている。
フィールド643には、セル再生開始時刻である”T1”が格納されている。
【0098】
フィールド644には、セル再生終了時刻である”T2”が格納されている。
また、テーブル633は、フィールド646、フィールド648、フィールド649とを含む。
フィールド646には、VOBI#2のサーチポインタ(参照番号)である”#2”が格納されている。
【0099】
フィールド648には、セル再生開始時刻である”T5”が格納されている。
フィールド649には、セル再生終了時刻である”T6”が格納されている。
そして、管理情報600に含まれる再生制御情報とは、フィールド644に格納されている情報を指す。
(再生処理)
続いて、CMカット録画処理(カットモード)により録画されたプログラムの再生について説明する。
【0100】
図7は、一例として、カットモード時の再生処理のシーケンスを示す図である。
同図にみられるように、上から順に、再生されるフレームデータ、及びオーディオモード信号、続いて、デジタルビデオレコーディング装置104の各要素を示している。
【0101】
(再生開始)
ユーザーインタフェース部201は、ユーザーから再生開始要求を受け付け、受け付けた再生開始要求をシステム制御部208に送る(ステップS701)。
システム制御部208は、ユーザーインタフェース部201から送られた再生開始要求を受けて、格納部207に管理情報読み込み命令を出す(ステップS702)。
【0102】
格納部207は、システム制御部208から管理情報読み込み命令を受けて、管理情報読み込み処理を実行し、管理情報ファイルとして記録媒体に格納している管理情報をシステム制御部208に送る(ステップS703)。
システム制御部208は、格納部207から送られた管理情報を受け取り、受け取った管理情報をRAMに格納する(ステップS704)。
【0103】
(第1録画区間)
続いて、システム制御部208は、RAMに格納している管理情報からPGCI#1のCellI#1におけるセル再生開始時刻(”T1”)、及びセル再生終了時刻(”T2”)とを抽出し、抽出したセル再生開始時刻(”T1”)、及びセル再生終了時刻(”T2”)とに基づいて、格納部207にVOBU読み込み命令を出し、デコーダ部206にデコード開始命令を出す(ステップS711)。
【0104】
以下、セル再生開始時刻(”T1”)からセル再生終了時刻(”T2”)まで、録画された順に、格納部207にVOBU読み込み命令を出し、記録媒体に格納しているVOB#1を構成するVOBUを読み込ませ、デコーダ部206にデコード開始命令を出し、読み込ませたVOBUをデコード処理させる。そして、デコーダ部206にセル再生終了時刻(”T2”)に対応するVOBUをデコード処理させる頃合を計り、デコード停止命令を出す(ステップS712)。
【0105】
格納部207は、システム制御部208からVOBU読み込み命令を受けて、VOBU読み込み処理を実行し、セル再生開始時刻(”T1”)からセル再生終了時刻(”T2”)まで、録画された順に、記録媒体に格納しているVOB#1を構成するVOBUを読み込み、読み込んだVOBUをデコーダ部206に送る(ステップS713)。
【0106】
デコーダ部206は、システム制御部208からデコード開始命令を受けて、デコード処理を開始し、格納部207から送られたVOBUをフレームデータに復号する(ステップS714)。そして、システム制御部208からデコーダ停止命令を受けるまで、格納部207から送られてくるVOBUをフレームデータに復号し、復号したフレームデータを出力部203に送る(ステップS715)。
【0107】
なお、デコーダ部206は、デコード処理において復号されたフレームデータのうち、セル再生終了時刻(”T2”)に対応するフレームデータまでを出力部203に送る。
(第2録画区間)
続いて、システム制御部208は、RAMに格納している管理情報からPGCI#1のCellI#2におけるセル再生開始時刻(”T5”)、及びセル再生終了時刻(”T6”)とを抽出し、抽出したセル再生開始時刻(”T5”)、及びセル再生終了時刻(”T6”)とに基づいて、格納部207にVOBU読み込み命令を出し、デコーダ部206にデコード開始命令を出す(ステップS721)。
【0108】
以下、セル再生開始時刻(”T5”)からセル再生終了時刻(”T6”)まで、録画された順に、格納部207にVOBU読み込み命令を出し、記録媒体に格納しているVOB#2を構成するVOBUを読み込ませ、デコーダ部206にデコード開始命令を出し、読み込ませたVOBUをデコード処理させる。そして、デコーダ部206にセル再生終了時刻(”T6”)に対応するVOBUをデコード処理させる頃合を計り、デコード停止命令を出す(ステップS722)。
【0109】
格納部207は、システム制御部208からVOBU読み込み命令を受けて、VOBU読み込み処理を実行し、セル再生開始時刻(”T5”)からセル再生終了時刻(”T6”)まで録画された順に、記録媒体に格納しているVOB#2を構成するVOBUを読み込み、読み込んだVOBUをデコーダ部206に送る(ステップS723)。
【0110】
デコーダ部206は、システム制御部208からデコード開始命令を受けて、デコード処理を開始し、格納部207から送られたVOBUをフレームデータに復号する(ステップS724)。そして、システム制御部208からデコーダ停止命令を受けるまで、格納部207から送られてくるVOBUをフレームデータに復号し、復号したフレームデータを出力部203に送る(ステップS725)。
【0111】
なお、デコーダ部206は、デコード処理において復号されたフレームデータのうち、セル再生終了時刻(”T6”)に対応するフレームデータまでを出力部203に送る。
以上、カットモードにおける再生処理が、セル再生開始時刻からセル再生終了時刻までの区間を再生の対象とするために、録画時の第1種補正処理により、第1録画区間の再生において、セル再生終了時刻(”T2”)までが再生され、完全にCMが再生されなくなる。
(実施の形態2)
(スキップモード時のCMカット録画機能)
以下、実施の形態2においては、予めユーザーによりスキップモードが選択されているとして、デジタルビデオレコーディング装置104が備えるCMカット録画機能(スキップモード)について説明する。
【0112】
なお、実施の形態1におけるCMカット録画機能(カットモード)と、同じ処理は、図中において同じ符号を付し、異なる処理を中心に、実施の形態2におけるCMカット録画機能を説明する。
(CM開始時のシステム制御部208における処理)
図8は、実施の形態2におけるCM開始時のシステム制御部208の処理のフローチャートを示す図である。
【0113】
同図にみられるように、システム制御部208は、検出部204からCM開始の通知を受けて(ステップS401)、エンコーダ部205にタイムコード取得要求を送る(ステップS802)。続いて、エンコーダ部205から送られたタイムコードを受け取り(ステップS803)、受け取ったタイムコードに第2種補正処理を施す(ステップS804)。そして、第2種補正処理が施されたタイムコード、及びCM開始を示すテキスト情報とからなるCM開始情報を作成し(ステップS805)、作成したCM開始情報を、EPIとして管理情報に追加する(ステップS806)。
【0114】
ここで、第2種補正処理とは、タイムラグ(Time_Lag)、及びエンコード処理時間(Encode_Time)とにより、以下の(EXP-2)に基づいて、受け取ったタイムコード(Time_Code)を再更新する処理を指す。
(EXP-2) Time_Code = Time_Code + Encode_Time - Time_Lag
ここで、タイムラグとは、検出部204がCM開始(またはCM終了)を検出してから、エンコーダ部205がCM開始(またはCM終了)の通知を受けるまでに要する時間を指す。
【0115】
ここで、エンコード処理時間とは、エンコーダ部205において、入力されたフレームデータを、エンコード処理により、VOBUを構成するピクチャを生成するまでに要する時間を指す。
なお、システム制御部208は、CM開始時の処理と同様に、CM終了時の処理においても、第2種補正処理が施されたタイムコード、及びCM終了を示すテキスト情報とからなるCM終了情報を作成し、作成したCM終了情報を管理情報(EPI)に追加する。
【0116】
(スキップモード時のCMカット録画機能の動作例)
図9は、一例として、スキップモード時のCMカット録画処理のシーケンスを示す図である。
同図にみられるように、上から順に、アンテナ101を介して受信されたオーディオビデオ信号、及びオーディオモード信号、エンコーダ部205においてエンコード処理されるフレームデータを示し、続いて、デジタルビデオレコーディング装置104の各構成要素を示す。
【0117】
なお、オーディオビデオ信号は、フレームデータとして表示している。
以下、第1録画区間、CM区間、及び第2録画区間を通して生成されたVOBをVOB#1とする。
(録画開始)
実施の形態2における録画開始時のシーケンスは、実施の形態1において示したステップS501〜S510までのシーケンスと同様により、説明を省略する。
【0118】
(CM開始)
実施の形態2におけるCM開始時のシーケンスは、実施の形態1において示したS511〜S513までのシーケンスに、ステップS514〜S519までのシーケンスに代わり、以下のステップS914〜S916までのシーケンスになる点が異なる。なお、実施の形態1において示したステップS511〜S513までについては、説明を省略する。
【0119】
システム制御部208は、検出部204からCM開始の通知を受けて、エンコーダ部205にタイムコード取得要求を送る(ステップS914)。
エンコーダ部205は、システム制御部208から送られたタイムコード取得要求を受けて、次にエンコードするフレームデータに該当するタイムコードをシステム制御部208に送る(ステップS915)。
【0120】
システム制御部208は、エンコーダ部205から送られたタイムコードを受け取り、受け取ったタイムコードに第2種補正処理を施し、第2種補正処理が施されたタイムコード、及びCM開始を示すテキスト情報とからなるCM開始情報を作成し、作成したCM開始情報を、管理情報(EPI)に追加する(ステップS916)。
【0121】
(CM終了)
実施の形態2におけるCM終了時のシーケンスは、実施の形態1において示したステップS521〜S523までのシーケンスに、ステップS524〜S529までのシーケンスに代わりに、以下のステップS924〜S926までのシーケンスになる点が異なる。なお、実施の形態1において示したステップS521〜S523までについては、説明を省略する。
【0122】
システム制御部208は、検出部204からCM終了の通知を受けて、エンコーダ部205にタイムコード取得要求を送る(ステップS924)。
エンコーダ部205は、システム制御部208から送られたタイムコード取得要求を受けて、次にエンコードするフレームデータに該当するタイムコードをシステム制御部208に送る(ステップS925)。
【0123】
システム制御部208は、エンコーダ部205から送られたタイムコードを受け取り、受け取ったタイムコードに第2種補正処理を施し、第2種補正処理が施されたタイムコード、及びCM終了を示すテキスト情報とからなるCM終了情報を作成し、作成したCM終了情報を管理情報(EPI)に追加する(ステップS926)。
【0124】
(録画終了)
実施の形態2における録画終了時のシーケンスは、実施の形態1において示したステップS531〜S538までのシーケンスと同様により、説明を省略する。
(管理情報の具体例)
図10は、一例として、スキップモード時のCMカット録画処理のシーケンスにおいて、システム制御部208により作成された管理情報のデータを示す図である。
【0125】
同図にみられるように、管理情報1000は、VOBIテーブル1001、PGCIテーブル1002とを含む。
VOBIテーブル1001は、フィールド1011、及びテーブル1012とから構成される。
フィールド1011には、VOBIテーブル1001に格納されているVOBI数である”1”が格納されている。
【0126】
テーブル1012には、VOB#1に関するVOBIである”VOBI#1”が格納されている。
PGCIテーブル1002は、フィールド1021、及びテーブル1022とから構成される。
フィールド1021には、PGCIテーブル1002に格納されているPGCI数である”1”が格納されている。
【0127】
テーブル1022には、1回の録画動作において生成されたPGCIである”PGCI#1”が格納されている。
さらに、テーブル1022は、フィールド1031、及びテーブル1032とから構成される。
フィールド1031には、テーブル1022に格納されているCellI数である”1”が格納されている。
【0128】
テーブル1032には、VOB#1に対応するCellIである”CellI#1”が格納されている。
さらに、テーブル1032は、フィールド1041、フィールド1043、フィールド1044、さらに、テーブル1045を含む。
フィールド1041には、VOBI#1のサーチポインタ(参照番号)である”#1”が格納されている。
【0129】
フィールド1043には、セル再生開始時刻である”T1”が格納されている。
フィールド1044には、セル再生終了時刻である”T6”が格納されている。
テーブル1045には、EPIテーブルが格納されている。
【0130】
EPIテーブル1045は、フィールド1051、レコード1052、及びレコード1053とから構成される。
フィールド1051には、EPIテーブル1045に格納されているEPIの数である”2”が格納されている。
レコード1052には、CM開始情報が格納されたEPIである”EPI#1”が格納されている。
【0131】
レコード1053には、CM終了情報が格納されたEPIである”EPI#2”が格納されている。
さらに、レコード1052は、フィールド1061、フィールド1062,及びフィールド1063とから構成される。
フィールド1061には、EPIの種別である”TYPE B”が格納されている。
【0132】
フィールド1062には、CM開始時刻である”T2”が格納されている。
フィールド1063には、CM開始を示すテキスト情報である”CM IN”が格納されている。
また、レコード1053は、フィールド1066、フィールド1067,及びフィールド1068とから構成される。
【0133】
フィールド1066には、EPIの種別である”TYPE B”が格納されている。
フィールド1067には、CM終了時刻である”T4”が格納されている。
フィールド1068には、CM終了を示すテキスト情報である”CM OUT”が格納されている。
【0134】
そして、管理情報1000に含まれる再生制御情報とは、レコード1052、及び1053とに格納されている情報を指す。
(再生処理)
続いて、CMカット録画処理(スキップモード)により録画されたプログラムの再生について説明する。
【0135】
図11は、一例として、スキップモード時の再生処理のシーケンスを示す図である。
同図にみられるように、上から順に、再生されるフレームデータ、及びオーディオモード信号、続いて、デジタルビデオレコーディング装置104の各要素を示している。
【0136】
(再生開始)
実施の形態2における再生開始時のシーケンスは、実施の形態1において示したステップS701〜S704までのシーケンスと同様により、説明を省略する。
(第1録画区間)
続いて、システム制御部208は、RAMに格納している管理情報からPGCI#1のCellI#1におけるセル再生開始時刻(”T1”)、及びEPI#1のCM開始時刻(”T2”)とを抽出し、抽出したセル再生開始時刻(”T1”)、及びCM開始時刻(”T2”)とに基づいて、格納部207にVOBU読み込み命令を出し、デコーダ部206にデコード開始命令を出す(ステップS1111)。
【0137】
以下、セル再生開始時刻(”T1”)からCM開始時刻(”T2”)まで、録画された順に、格納部207にVOBU読み込み命令を出し、記録媒体に格納しているVOB#1を構成するVOBUを読み込ませ、デコーダ部206にデコード開始命令を出し、読み込ませたVOBUをデコード処理させる。そして、デコーダ部206にCM終了時刻(”T2”)に対応するVOBUをデコード処理させる頃合を計り、デコード停止命令を出す(ステップS1112)。
【0138】
格納部207は、システム制御部208からVOBU読み込み命令を受けて、VOBU読み込み処理を実行し、セル再生開始時刻(”T1”)からCM開始時刻(”T2”)まで、録画された順に、記録媒体に格納しているVOB#1を構成するVOBUを読み込み、読み込んだVOBUをデコーダ部206に送る(ステップS1113)。
【0139】
デコーダ部206は、システム制御部208からデコード開始命令を受けて、デコード処理を開始し、格納部207から送られたVOBUをフレームデータに復号する(ステップS1114)。そして、システム制御部208からデコーダ停止命令を受けるまで、格納部207から送られてくるVOBUをフレームデータに復号し、復号したフレームデータを出力部203に送る(ステップS1115)。
【0140】
なお、デコーダ部206は、デコード処理において復号されたフレームデータのうち、CM開始時刻(”T2”)に対応するフレームデータまでを出力部203に送る。
(第2録画区間)
続いて、システム制御部208は、RAMに格納している管理情報からPGCI#1のCellI#2におけるEPI#2のCM終了時刻(”T5”)、及びセル再生終了時刻(”T6”)とを抽出し、抽出したCM終了時刻(”T4”)、及びセル再生終了時刻(”T6”)とに基づいて、格納部207にVOBU読み込み命令を出し、デコーダ部206にデコード開始命令を出す(ステップS1121)。
【0141】
以下、CM終了時刻(”T5”)からセル再生終了時刻(”T6”)まで、録画された順に、格納部207にVOBU読み込み命令を出し、記録媒体に格納しているVOB#1を構成するVOBUを読み込ませ、デコーダ部206にデコード開始命令を出し、読み込ませたVOBUをデコード処理させる。そして、デコーダ部206にセル再生終了時刻(”T6”)に対応するVOBUをデコード処理させる頃合を計り、デコード停止命令を出す(ステップS1122)。
【0142】
格納部207は、システム制御部208からVOBU読み込み命令を受けて、VOBU読み込み処理を実行し、CM終了時刻(”T4”)からセル再生終了時刻(”T6”)まで、録画された順に、記録媒体に格納しているVOB#1を構成するVOBUを読み込み、読み込んだVOBUをデコーダ部206に送る(ステップS1123)。
【0143】
以下、実施の形態1において示したステップS724〜S725までのシーケンスと同様により、説明を省略する。
以上、スキップモードにおける再生が、セル再生開始時刻からCM開始時刻(またはCM終了時刻からセル再生終了時刻)までの区間を再生の対象とするために、録画時の第2種補正処理により、第1録画区間の再生において、CM開始時刻(”T2”)までが再生され、完全にCMが再生されなくなる。
(実施の形態3)
(セパレートモード時のCMカット録画機能)
以下、実施の形態3においては、予めユーザーによりセパレートモードが選択されているとして、デジタルビデオレコーディング装置104が備えるCMカット録画機能(セパレートモード)について説明する。
【0144】
なお、実施の形態1におけるCMカット録画機能(カットモード)と、同じ処理は、図中において同じ符号を付し、異なる処理を中心に、実施の形態3におけるCMカット録画機能を説明する。
(CM開始時のシステム制御部208における処理)
図12は、実施の形態3におけるCM開始時のシステム制御部208の処理のフローチャートを示す図である。
【0145】
同図にみられるように、実施の形態1において示したステップS401〜S408までの処理に、さらに、以下のステップS1201〜S1203までが追加される点が異なる。
システム制御部208は、エンコーダ部205にエンコード開始命令を出し(ステップS1201)、エンコーダ部205から送られたVOBU情報を受け取り(ステップS1202)、受け取ったVOBU情報に基づいて、管理情報を更新する。この際、”TRUE”とする未再生区間フラグを管理情報(CellI)に追加する(ステップS1203)。
【0146】
(セパレートモード時のCMカット録画機能の動作例)
図13は、一例として、セパレートモード時のCMカット録画処理のシーケンスを示す図である。
同図にみられるように、上から順に、アンテナを介して受信したフレームデータ、及びオーディオモード信号を示し、続いて、デジタルビデオレコーディング装置104の各構成要素を示す。
【0147】
以下、第1録画区間において生成されたVOBをVOB#1とし、CM区間において生成されたVOBをVOB#2とし、第2録画区間において生成されたVOBをVOB#3とする。
(録画開始)
実施の形態3における録画開始時のシーケンスは、ステップS508の前に、以下のステップS1301のシーケンスが追加される点が異なる。それ以外は、実施の形態1において示したステップS501〜S510までのシーケンスと同様により、説明を省略する。
【0148】
システム制御部208は、エンコーダ部205から送られた最初のVOBU情報を受け取って、”FALSE”とする未再生区間フラグを管理情報に追加する(ステップS1301)。
(CM開始)
実施の形態3におけるCM開始時のシーケンスは、実施の形態1において示したステップS511〜S519までのシーケンスに、さらに、以下のステップS1311〜S1316までのシーケンスが追加される点が異なる。なお、実施の形態1において示したステップS511〜S519までについては、説明を省略する。
【0149】
システム制御部208は、エンコーダ部205にエンコード開始命令を出す(ステップS1311)。
エンコーダ部205は、システム制御部208からエンコード開始命令を受けて、エンコード処理を開始し、新規のVOBを生成する(ステップS1312)。そして、システム制御部208からエンコード停止命令を受けるまで、新規のVOBを構成するVOBUを生成し、生成したVOBUを格納部207に送り、生成したVOBUに関するVOBU情報をシステム制御部208に送る(ステップS1313)。
【0150】
システム制御部208は、エンコーダ部205から送られたVOBU情報を受け取り、”TRUE”とする未再生区間フラグを管理情報のセル情報に追加する(ステップS1314)。そして、エンコーダ部205から送られたVOBU情報を受け取る度に、格納部207にVOBU書き込み命令を出す(ステップS1315)。また、受け取ったVOBU情報に基づいて、管理情報を更新する(ステップS1316)。
【0151】
(CM終了)
実施の形態3におけるCM終了時のシーケンスは、ステップS524のシーケンスの前に、以下のステップS1321〜S1327までのシーケンスが追加される点が異なる。
システム制御部208は、検出部204からCM終了の通知を受けて、エンコーダ部205にエンコード停止命令を出す(ステップS1321)。
【0152】
エンコーダ部205は、システム制御部208からエンコード停止命令を受けて、エンコード処理を停止する。そして、生成したVOBUを格納部207に送り、生成したVOBUに関するVOBU情報をシステム制御部208に送る(ステップS1322)。
システム制御部208は、エンコーダ部205から送られたVOBU情報を受け取り、格納部207にVOBU書き込み命令を出す(ステップS1323)。また、受け取ったVOBU情報に基づいて、管理情報を更新する(ステップS1324)。そして、更新した管理情報を格納部207に送り、格納部207に管理情報書き込み命令を出す(ステップS1325)。
【0153】
格納部207は、システム制御部208からVOBU書き込み命令を受けて、VOBU書き込み処理を実行し、エンコーダ部205から送られたVOBUを記録媒体に格納する(ステップS1326)。また、システム制御部208から送られた管理情報を受け取り、システム制御部208から管理情報書き込み命令を受けて、管理情報書き込み処理を実行し、受け取った管理情報を管理情報ファイルとして記録媒体に格納する(ステップS1327)。
【0154】
さらに、ステップS527のシーケンスの前に、以下のステップ1328のシーケンスが追加される点が異なる。それ以外は、実施の形態1において示したステップS521〜S529までのシーケンスと同様により、説明を省略する。
システム制御部208は、エンコーダ部205から送られた最初のVOBU情報を受け取って、”FALSE”とする未再生区間フラグを管理情報に追加する(ステップS1328)。
【0155】
(録画終了)
実施の形態3における録画終了時のシーケンスは、実施の形態1において示したステップS531〜S538までのシーケンスと同様により、説明を省略する。
(管理情報の具体例)
図14は、一例として、セパレートモード時のCMカット録画処理のシーケンスにおいて、システム制御部208により作成された管理情報のデータを示す図である。
【0156】
同図にみられるように、管理情報1400は、VOBIテーブル1401、PGCIテーブル1402とを含む。
VOBIテーブル1401は、フィールド1411、テーブル1412、テーブル1413、及びテーブル1414とから構成される。
フィールド1411には、VOBIテーブル1401に格納されているVOBI数である”3”が格納されている。
【0157】
テーブル1412には、VOB#1に関するVOBIである”VOBI#1”が格納されている。
テーブル1413には、VOB#2に関するVOBIである”VOBI#2”が格納されている。
テーブル1414には、VOB#3に関するVOBIである”VOBI#3”が格納されている。
【0158】
PGCIテーブル1402は、フィールド1421、及びテーブル1422とから構成される。
フィールド1421には、PGCIテーブル1402に格納されているPGCI数である”1”が格納されている。
テーブル1422には、1回の録画動作において生成されたPGCIである”PGCI#1”が格納されている。
【0159】
さらに、テーブル1422は、フィールド1431、テーブル1432、テーブル1433、及びテーブル1434とから構成される。
フィールド1431には、テーブル1422に格納されているCellIである”3”が格納されている。
テーブル1432には、VOB#1に対応するCellIである”CellI#1”が格納されている。
【0160】
テーブル1433には、VOB#2に対応するCellIである”CellI#2”が格納されている。
テーブル1434には、VOB#3に対応するCellIである”CellI#3”が格納されている。
さらに、テーブル1432は、フィールド1441、フィールド1442,フィールド1443、フィールド1444とを含む。
【0161】
フィールド1441には、VOBI#1のサーチポインタ(参照番号)である”#1”が格納されている。
フィールド1442には、再生区間であることを示す”FALSE”が格納されている。
フィールド1443には、セル再生開始時刻である”T1”が格納されている。
【0162】
フィールド1444には、セル再生終了時刻である”T2”が格納されている。
テーブル1433は、フィールド1451、フィールド1452、フィールド1453、フィールド1454とを含む。
フィールド1451には、VOBI#2のサーチポインタ(参照番号)である”#2”が格納されている。
【0163】
フィールド1452には、未再生区間であることを示す”TRUE”が格納されている。
フィールド1453には、セル再生開始時刻である”T3”が格納されている。
フィールド1454には、セル再生終了時刻である”T5”が格納されている。
【0164】
テーブル1434は、フィールド1461、フィールド1462、フィールド1463、フィールド1464とを含む。
フィールド1461には、VOBI#3のサーチポインタ(参照番号)である”#3”が格納されている。
フィールド1462には、再生区間であることを示す”FALSE”が格納されている。
【0165】
フィールド1463には、セル再生開始時刻である”T5”が格納されている。
フィールド1464には、セル再生終了時刻である”T6”が格納されている。
そして、管理情報1400に含まれる再生制御情報とは、フィールド1442、1444、1453、及び1462とに格納されている情報を指す。
【0166】
(再生処理)
続いて、CMカット録画処理(セパレートモード)により録画されたプログラムの再生について説明する。
図15は、一例として、セパレートモード時の再生処理のシーケンスを示す図である。
【0167】
同図にみられるように、上から順に、再生されるフレームデータ、及びオーディオモード信号、続いて、デジタルビデオレコーディング装置104の各要素を示している。
(再生開始)
実施の形態3における再生開始時のシーケンスは、実施の形態1において示したステップS701〜S704までのシーケンスと同様により、説明を省略する。
【0168】
(第1録画区間)
続いて、システム制御部208は、RAMに格納している管理情報から、PGCI#1のCellI#1の未再生区間フラグ、セル再生開始時刻T1,及びセル再生終了時刻T2とを抽出し、抽出した未再生区間フラグを判定する(ステップS1505)。判定の結果、抽出した未再生区間フラグが”FALSE”であれば、抽出したセル再生開始時刻T1、及びセル終了時刻T2とに基づいて、格納部207にVOBU読み込み命令を出し、デコーダ部206にデコード開始命令を出す(ステップS1506)。
【0169】
以下、実施の形態1において示したステップS706〜S709までのシーケンスと同様により、説明を省略する。
(CM区間)
続いて、システム制御部208は、RAMに格納している管理情報からPGCI#1のCellI#2における未再生区間フラグ、セル再生開始時刻(”T3”)、及びセル再生終了時刻(”T5”)とを抽出し、抽出した未再生区間フラグを判定する(ステップS1510)。判定の結果、未再生区間フラグが”TRUE”であることにより、VOB#2の再生を飛ばし、次のVOB#3の再生処理に移る。
【0170】
(第2録画区間)
続いて、システム制御部208は、RAMに格納している管理情報からPGCI#1のCellI#3における未再生区間フラグ、セル再生開始時刻(”T5”)、及びセル再生終了時刻(”T6”)とを抽出し、抽出した未再生区間フラグを判定する(ステップS1511)。判定の結果、抽出した未再生区間フラグが”FALSE”であることにより、抽出したセル再生開始時刻(”T5”)、及びセル再生終了時刻(”T6”)とに基づいて、格納部207にVOBU読み込み命令を出し、デコーダ部206にデコード開始命令を出す(ステップS1512)。
【0171】
以下、セル再生開始時刻(”T5”)からセル再生終了時刻(”T6”)まで、録画された順に、格納部207にVOBU読み込み命令を出し、記録媒体に格納しているVOB#3を構成するVOBUを読み込ませ、デコーダ部206にデコード開始命令を出し、読み込ませたVOBUをデコード処理させる。そして、デコーダ部206にセル再生終了時刻(”T6”)に対応するVOBUをデコード処理をさせる頃合を計り、デコード停止命令を出す(ステップS1514)。
【0172】
格納部207は、システム制御部208からVOBU読み込み命令を受けて、VOBU読み込み処理を実行し、セル開始時刻(”T5”)からセル再生終了時刻(”T6”)まで、録画された順に、記録媒体に格納しているVOB#3を構成するVOBUを読み込み、読み込んだVOBUをデコーダ部206に送る(ステップS1515)。
【0173】
以下、実施の形態1において示したステップS712〜S713までのシーケンスと同様により、説明を省略する。
以上、セパレートモードにおける再生が、未再生区間フラグが”FALSE”であり、セル再生開始時刻からセル再生終了時刻までの区間を再生の対象とするために、録画時の第1種補正処理により、第1録画区間の再生において、セル再生終了時刻(”T2”)までが再生される。また、CM区間において、未再生区間フラグが”TRUE”であり、再生されないことになり、完全にCMが再生されなくなる。
(実施の形態4)
(第2スキップモード時のCMカット録画機能)
以下、実施の形態4においては、予めユーザーにより第2スキップモードが選択されているとして、デジタルビデオレコーディング装置104が備えるCMカット録画機能(第2スキップモード)について説明する。
【0174】
なお、実施の形態2におけるCMカット録画機能(スキップモード)と、同じ処理は、図中において同じ符号を付し、異なる処理を中心に、実施の形態4におけるCMカット録画機能を説明する。
また、再生時の処理については、CM開始時刻、及びCM終了時刻とが異なるだけで、実施の形態2において示した再生処理と同様により、説明を省略する。
【0175】
(CM開始時のシステム制御部208の処理)
図16は、実施の形態4におけるCM開始時のシステム制御部208の処理のフローチャートを示す図である。
同図にみられるように、システム制御部208は、検出部204からCM開始の通知を受けて(ステップS401)、エンコーダ部205から送られてくるVOBU情報を受け取り(ステップS1602)、受け取ったVOBU情報に基づいて、CM開始の通知を受けてから受け取ったVOBUの開始時刻を算出する(ステップS1603)。そして、算出したVOBUの開始時刻とCM開始を示すテキスト情報とからなるCM開始情報を作成し(ステップS1604)、作成したCM開始情報を、EPIとして管理情報に追加する(ステップS806)。
【0176】
なお、システム制御部208は、CM開始時の処理と同様に、CM終了時の処理においても、算出したVOBUの開始時刻とCM終了を示すテキスト情報とからなるCM終了情報を作成し、作成したCM終了情報を、EPIとして管理情報に追加する。
(第2スキップモード時のCMカット録画機能の動作例)
図17は、一例として、第2スキップモード時のCMカット録画処理のシーケンスを示す図である。
【0177】
同図にみられるように、上から順に、アンテナを介して受信したフレームデータ、及びオーディオモード信号、エンコード処理されるフレームデータを示し、続いて、デジタルビデオレコーディング装置104の各構成要素を示す。
(録画開始)
実施の形態4における録画開始時のシーケンスは、実施の形態2において示したステップS501〜S510までのシーケンスと同様により、説明を省略する。
【0178】
(CM開始)
実施の形態4におけるCM開始時のシーケンスは、実施の形態2において示したステップS914〜S916までのシーケンスに代わり、以下のステップS1714〜S1715までのシーケンスになる点が異なる。
システム制御部208は、検出部204からCM開始の通知を受けて、エンコーダ部205から送られてくるVOBU情報を受け取り(ステップS1714)、受け取ったVOBU情報に基づいて、CM開始の通知を受けてから受け取ったVOBUの開始時刻を算出する。そして、算出したVOBUの開始時刻、及びCM開始を示すテキスト情報とからなるCM開始情報を作成し、作成したCM開始情報を、EPIとして管理情報に追加する(ステップS1715)。
【0179】
(CM終了)
実施の形態4におけるCM終了時のシーケンスは、実施の形態2において示したステップS924〜S926までのシーケンスに代わり、以下のステップS1724〜S1725までのシーケンスになる点が異なる。
システム制御部208は、検出部204からCM終了の通知を受けて、エンコーダ部205から送られてくるVOBU情報を受け取り(ステップS1724)、受け取ったVOBU情報に基づいて、CM終了の通知を受けてから受け取ったVOBUの開始時刻を算出する。そして、算出したVOBUの開始時刻、及びCM終了を示すテキスト情報とからなるCM終了情報を作成し、作成したCM終了情報を、EPIとして管理情報に追加する(ステップS1725)。
【0180】
(録画終了)
実施の形態4における録画終了時のシーケンスは、実施の形態2において示したステップS531〜S538までのシーケンスと同様により、説明を省略する。
(管理情報の具体例)
図18は、一例として、第2スキップモード時のCMカット録画処理のシーケンスにおいて、システム制御部208により作成された管理情報のデータを示す図である。
【0181】
同図にみられるように、管理情報1800は、VOBIテーブル1801、PGCIテーブル1802とを含む。
VOBIテーブル1801は、フィールド1811、及びテーブル1812とから構成される。
フィールド1811には、VOBIテーブル1801に格納されているVOBI数である”1”が格納されている。
【0182】
テーブル1812には、VOB#1に関するVOBIである”VOBI#1”が格納されている。
PGCIテーブル1802は、フィールド1821、及びテーブル1822とから構成される。
フィールド1821には、PGCIテーブル1802に格納されているPGCI数である”1”が格納されている。
【0183】
テーブル1822には、1回の録画動作において生成されたPGCIである”PGCI#1”が格納されている。
さらに、テーブル1822は、フィールド1831、及びテーブル1832とから構成される。
フィールド1831には、テーブル1822に格納されているCellI数である”1”が格納されている。
【0184】
テーブル1832には、VOB#1に対応するCellIである”CellI#1”が格納されている。
さらに、テーブル1832は、フィールド1841、フィールド1843、フィールド1844、さらに、テーブル1845を含む。
フィールド1841には、VOBI#1のサーチポインタ(参照番号)である”#1”が格納されている。
【0185】
フィールド1843には、セル再生開始時刻である”T1”が格納されている。
フィールド1844には、セル再生終了時刻である”T6”が格納されている。
テーブル1845には、EPIテーブルが格納されている。
【0186】
EPIテーブル1845は、フィールド1851、レコード1852、及びレコード1853とから構成される。
フィールド1851には、EPIテーブル1845に格納されているEPIの数である”2”が格納されている。
レコード1852には、CM開始情報が格納されたEPIである”EPI#1”が格納されている。
【0187】
レコード1853には、CM終了情報が格納されたEPIである”EPI#2”が格納されている。
さらに、レコード1852は、フィールド1861、フィールド1862,及びフィールド1863とから構成される。
フィールド1861には、EPIの種別である”タイプB”が格納されている。
【0188】
フィールド1862には、CM開始の通知を受けてから受け取ったVOBUの開始時刻である”Ta”が格納されている。
フィールド1863には、CM開始を示すテキスト情報である”CM IN”が格納されている。
また、レコード1853は、フィールド1866、フィールド1867,及びフィールド1868とから構成される。
【0189】
フィールド1866には、EPIの種別である”タイプB”が格納されている。
フィールド1867には、CM終了の通知を受けてから受け取ったVOBUの開始時刻である”Tb”が格納されている。
フィールド1868には、CM終了を示すテキスト情報である”CM OUT”が格納されている。
【0190】
そして、管理情報1800に含まれる再生制御情報とは、レコード1852、及び1853とに格納されている情報を指す。
(実施の形態5)
以下、実施の形態2におけるデジタルレビデオコーディング装置と異なる構成要素を中心に、実施の形態5におけるデジタルビデオレコーディング装置を説明する。
【0191】
(デジタルビデオレコーディング装置104と異なる構成)
図19は、実施の形態5におけるデジタルビデオレコーディング装置の機能ブロックを示す図である。
同図にみられるように、デジタルビデオレコーディング装置114は、デジタルビデオレコーディング装置104と比べて、検出部204、エンコーダ部205、及びシステム制御部208との代わりに、検出部1904、エンコーダ部1905、及びシステム制御部1908とを備える点が異なる。
【0192】
検出部1904は、検出部204と比べて、システム制御部208の代わりに、エンコーダ部1905に、CM開始(またはCM終了)を通知する点が異なる。
エンコーダ部1905は、エンコーダ部205と比べて、検出部1904からCM開始(またはCM終了)の通知を受け、次にエンコードするフレームデータのタイムコードからCM開始時刻(またはCM終了時刻)を算出し、算出したCM開始時刻(またはCM終了時刻)、及びCM開始(またはCM終了)を示すテキスト情報とからなるCM開始情報(またはCM終了情報)を作成し、作成したCM開始情報(CM終了情報)をVOBU情報に追加する点が異なる。
【0193】
ここで、CM開始時刻(CM_S_PTM)とは、タイムコード(Time_code)、エンコード処理時間(Encode_Time)、及びタイムラグ(Time_Lag)とから、以下の(EXP-3)に基づいて算出される時刻を指す。
(EXP-3) CM_S_PTM = Time_Code + Encode_Time - Time_Lag
ここで、タイムラグとは、検出部1904がCM開始(またはCM終了)を検出してから、エンコーダ部1905がCM開始(またはCM終了)の通知を受けるまでに要する時間を指す。
【0194】
ここで、エンコード処理時間とは、入力されたフレームデータを、エンコード処理により、VOBUを構成するピクチャを生成するまでに要する時間を指す。
なお、CM終了時刻(CM_E_PTM)についても、CM開始時刻(CM_S_PTM)と同様に、(EXP-4)に基づいて算出される。
(EXP-4) CM_E_PTM = Time_Code + Encode_Time - Time_Lag
システム制御部1908は、システム制御部208と比べて、エンコーダ部1905から送られたVOBU情報に含まれるCM開始情報(またはCM終了情報)を、EPIとして管理情報に追加する点が異なる。
【0195】
(デジタルビデオレコーディング装置114の動作)
以上のように構成されたデジタルビデオレコーディング装置114について、その動作を説明する。
(スキップモード時のCMカット録画機能)
以下、実施の形態5においては、予めユーザーによりスキップモードが選択されているとして、デジタルビデオレコーディング装置114が備えるCMカット録画機能(スキップモード)について説明する。
【0196】
なお、実施の形態1におけるCMカット録画機能(カットモード)と、同じ処理は、図中において同じ符号を付し、異なる処理を中心に、実施の形態5におけるCMカット録画機能を説明する。
(CM開始時のエンコーダ部1905における処理)
図20は、実施の形態5におけるCM開始時のエンコーダ部1905の処理のフローチャートを示す図である。
【0197】
同図にみられるように、エンコーダ部1905は、検出部204からCM開始の通知を受けて(ステップS2001)、次にエンコードするフレームデータのタイムコードから、(EXP-3)に基づいてCM開始時刻を算出し(ステップS2002)、算出したCM開始時刻、及びCM開始を示すテキスト情報とからなるCM開始情報を作成し(ステップS2003)、作成したCM開始情報を、VOBU情報に追加する(ステップS2004)。
【0198】
なお、エンコーダ部1905は、CM開始時の処理と同様に、CM終了時の処理においても、(EXP-4)に基づいて算出されるCM終了時刻、及びCM終了を示すテキスト情報とからなるCM終了情報を作成し、作成したCM終了情報を、VOBU情報に追加する。
(スキップモード時のCMカット録画機能の動作例)
図21は、一例として、スキップモード時のCMカット録画機能の処理のシーケンスを示す図である。
【0199】
同図にみられるように、上から順に、アンテナを介して受信したフレームデータ、及びオーディオモード信号、エンコード処理されるフレームデータを示し、続いて、デジタルビデオレコーディング装置114の各構成要素を示す。
以下、第1録画区間、CM区間、及び第2録画区間を通して生成されたVOBをVOB#1とする。
【0200】
(録画開始)
実施の形態5における録画開始時のシーケンスは、実施の形態1において示したステップS501〜S510までのシーケンスと同様により、説明を省略する。
(CM開始)
実施の形態5におけるCM開始時のシーケンスは、実施の形態1において示したステップS513〜S517までのシーケンスに代わり、以下のステップS2113〜S2116までのシーケンスになる点が異なる。なお、実施の形態1において示したステップS511〜S512までについては、説明を省略する。
【0201】
検出部1904は、ステレオ音声が継続することを確定してから、エンコーダ部1908にCM開始を通知する(ステップS2113)。
エンコーダ部1905は、検出部1904からCM開始の通知を受けて、次にエンコードするフレームデータのタイムコードから、(EXP-3)に基づいてCM開始時刻を算出する。そして、算出したCM開始時刻、及びCM開始を示すテキスト情報とからなるCM開始情報を作成し、作成したCM開始情報を、VOBU情報に追加する(ステップS2114)。
【0202】
システム制御部1908は、エンコーダ部1905から送られたVOBU情報(CM開始情報を含むVOBU情報)を受け取り、格納部207にVOBU書き込み命令を出す(ステップS2115)。また、受け取ったVOBU情報に基づいて、管理情報を更新する。その際に、VOBU情報に含まれるCM開始情報をEPIとして、制御情報に追加する。そして、更新した管理情報を格納部207に送り、さらに、管理情報書き込み命令を出す(ステップS2116)。
【0203】
以下、実施の形態1において示したステップS518〜S519と同様により、説明を省略する。
(CM終了)
実施の形態5におけるCM終了時のシーケンスは、実施の形態1において示したステップS523〜S527までのシーケンスに代わり、以下のステップS2123〜S2126までのシーケンスになる点が異なる。なお、実施の形態1において示したステップS521〜S522までについては、説明を省略する。
【0204】
検出部1904は、モノラル音声が継続することを確定してから、エンコーダ部1908にCM終了を通知する(ステップS2123)。
エンコーダ部1905は、検出部1904からCM終了の通知を受けて、次にエンコードするフレームデータのタイムコードから、(EXP-4)に基づいてCM終了時刻を算出する。そして、算出したCM終了時刻、及びCM終了を示すテキスト情報とからなるCM終了情報を作成し、作成したCM終了情報を、VOBU情報に追加する(ステップS2124)。
【0205】
システム制御部1908は、エンコーダ部1905から送られたVOBU情報(CM終了情報を含むVOBU情報)を受け取り、格納部207にVOBU書き込み命令を出す(ステップS2125)。また、受け取ったVOBU情報に基づいて、管理情報を更新する。その際に、VOBU情報に含まれるCM終了情報をEPIとして、制御情報に追加する。そして、更新した管理情報を格納部207に送り、さらに、管理情報書き込み命令を出す(ステップS2126)。
【0206】
以下、実施の形態1において示したステップS528〜S529と同様により、説明を省略する。
(録画終了)
実施の形態5における録画終了時のシーケンスは、実施の形態1において示したステップS531〜S538までのシーケンスと同様により、説明を省略する。
【0207】
なお、スキップモード時のCMカット録画処理のシーケンスにおいて、システム制御部1908により作成された管理情報は、実施の形態2において示した管理情報1000と同様により、説明を省略する。
また、再生時の処理については、実施の形態2において示した再生処理と同様により、説明を省略する。
(実施の形態6)
以下、実施の形態5におけるデジタルレビデオコーディング装置と異なる構成要素を中心に、実施の形態6におけるデジタルビデオレコーディング装置を説明する。
【0208】
(デジタルビデオレコーディング装置114と異なる構成)
図22は、実施の形態6におけるデジタルビデオレコーディング装置の機能ブロックを示す図である。
同図にみられるように、デジタルビデオレコーディング装置124は、デジタルビデオレコーディング装置114と比べて、エンコーダ部1905、及びシステム制御部1908との代わりに、エンコーダ部2205、及びシステム制御部2208とを備える点が異なる。
【0209】
エンコーダ部2205は、エンコーダ部1905と比べて、検出部1904からCM開始(またはCM終了)の通知を受け、CM開始情報(またはCM終了情報)の代わりに、”TRUE”(または”FALSE”)とするCMフラグをVOBU情報に追加する点が異なる。
ここで、CMフラグは、エンコーダ部2205が、CM終了の通知を受けるまで、”TRUE”であり、CM終了の通知を受けると、”FALSE”になる。同様に、CM終了の通知を受けるまで、”FALSE”であり、CM終了の通知を受けると、”TRUE”になる。
【0210】
システム制御部2208は、システム制御部1908と比べて、受け取ったVOBU情報に含まれるCMフラグが”FALSE”から”TRUE”へ(または”TRUE”から”FALSE”へ)切り替わると、VOBUの開始時刻を算出する。そして、算出したVOBUの開始時刻、及びCM開始(またはCM終了)を示すテキスト情報とからなるCM開始情報(またはCM終了情報)を作成し、作成したCM開始情報(CM終了情報)を、EPIとして管理情報に追加する点が異なる。
【0211】
(デジタルビデオレコーディング装置124の動作)
以上のように構成されたデジタルビデオレコーディング装置124について、その動作を説明する。
(スキップモード時のCMカット録画機能)
以下、実施の形態6においては、予めユーザーによりスキップモードが選択されているとして、デジタルビデオレコーディング装置124が備えるCMカット録画機能(スキップモード)について説明する。
【0212】
なお、実施の形態5におけるCMカット録画機能(スキップモード)と、同じ処理は、図中において同じ符号を付し、異なる処理を中心に、実施の形態6におけるCMカット録画機能を説明する。
(CM開始時のシステム制御部2208における処理)
図23は、実施の形態6におけるCM開始時のシステム制御部2208の処理のフローチャートを示す図である。
【0213】
同図にみられるように、システム制御部2208は、VOBUが生成される度に、エンコーダ部2205から送られてくるVOBU情報を受け取り(ステップS2301)、受け取ったVOBU情報に含まれるCMフラグを抽出し(ステップS2302)、抽出したCMフラグと参照フラグとが同じでないかを判定する(ステップS2303)。
【0214】
判定の結果、抽出したCMフラグと参照フラグとが同じでない場合には、受け取ったVOBU情報に基づいて、VOBUの開始時刻を算出し(ステップS2304)、算出したVOBUの開始時刻、及びCM開始を示すテキスト情報とからなるCM開始情報を作成し(ステップS2305)、作成したCM開始情報を、EPIとして管理情報に追加する(ステップS2306)。そして、参照フラグの値を抽出したフラグの値に更新する(ステップS2307)。
【0215】
なお、システム制御部2208は、CM開始時の処理と同様に、CM終了時の処理においても、算出されるCM終了時刻、及びCM終了を示すテキスト情報とからなるCM終了情報を作成し、作成したCM終了情報を、EPIとして管理情報に追加する。
(スキップモード時のCMカット録画機能の動作例)
図24は、一例として、スキップモード時のCMカット録画機能の処理のシーケンスを示す図である。
【0216】
同図にみられるように、上から順に、アンテナを介して受信したフレームデータ、及びオーディオモード信号、エンコード処理されるフレームデータを示し、続いて、デジタルビデオレコーディング装置124の各構成要素を示す。
以下、第1録画区間、CM区間、及び第2録画区間を通して生成されたVOBをVOB#1とする。
【0217】
(録画開始)
実施の形態6における録画開始時のシーケンスは、実施の形態1において示したステップS501〜S510までのシーケンスと同様により、説明を省略する。
(CM開始)
実施の形態6におけるCM開始時のシーケンスは、実施の形態5において示したステップS2114〜S2116までのシーケンスに代わり、以下のステップS2414〜S2416までのシーケンスになる点が異なる。
【0218】
エンコーダ部2205は、検出部1904からCM開始の通知を受けて、”TRUE”とするCMフラグをVOBU情報に追加する(ステップS2414)。
システム制御部2208は、エンコーダ部2205から送られたVOBU情報(CMフラグを含むVOBU情報)を受け取り、格納部207にVOBU書き込み命令を出す(ステップS2415)。また、受け取ったVOBU情報に含まれるCMフラグを抽出し、抽出したCMフラグと参照フラグとが同じでないかを判定する。
【0219】
判定の結果、抽出したCMフラグと参照フラグが同じでない場合には、受け取ったVOBU情報に基づいて、VOBUの開始時刻を算出する。算出したVOBUの開始時刻とCM開始を示すテキスト情報とからなるCM開始情報を作成し、作成したCM開始情報を、EPIとして管理情報に追加する。そして、参照フラグを抽出したフラグに更新する(ステップS2416)。
【0220】
(CM終了)
実施の形態6におけるCM終了時のシーケンスは、実施の形態5において示したステップS2124〜S2126までのシーケンスに代わり、以下のステップS2424〜S2426までのシーケンスになる点が異なる。
エンコーダ部2205は、検出部1904からCM終了の通知を受けて、”FALSE”とするCMフラグをVOBU情報に追加する(ステップS2424)。
【0221】
システム制御部2208は、エンコーダ部2205から送られたVOBU情報(CMフラグを含むVOBU情報)を受け取り、格納部207にVOBU書き込み命令を出す(ステップS2425)。また、受け取ったVOBU情報に含まれるCMフラグを抽出し、抽出したCMフラグと参照フラグとが同じでないかを判定する。
【0222】
判定の結果、抽出したCMフラグと参照フラグが同じでない場合には、受け取ったVOBU情報に基づいて、VOBUの開始時刻を算出する。続いて、算出したVOBUの開始時刻とCM終了を示すテキスト情報とからなるCM終了情報を作成し、作成したCM終了情報を、EPIとして管理情報に追加し、参照フラグを抽出したフラグに更新する(ステップS2426)。
(録画終了)
実施の形態6における録画終了時のシーケンスは、実施の形態1において示したステップS531〜S538までのシーケンスと同様により、説明を省略する。
【0223】
なお、スキップモード時のCMカット録画処理のシーケンスにおいて、システム制御部2208により作成された管理情報は、実施の形態4において示した管理情報1800と同様により、説明を省略する。
また、再生時の処理については、実施の形態2において示した再生処理と同様により、説明を省略する。
(その他)
なお、システム制御プログラムを、光学記録媒体(例えば、CD−ROMなど)、磁気記録媒体(例えば、ハードディスクなど)、光磁気記録媒体(例えば、MOなど)、半導体メモリ(例えば、ROMなど)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録しておき、他のコンピュータにおいて実行するとしてもよい。また、ネットワークを介して接続されているコンピュータなどの一般のハードウェア上に設けられたハードディスクなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録しておき、ネットワークなどの伝送路を経由して読み取った他のコンピュータにおいて実行するとしてもよい。
【0224】
なお、実施の形態3において、各区間ごとにVOBを生成するとしたが、第1録画区間、CM区間、第2録画区間を通して1つのVOBを生成するとしてもよい。そして、その場合においても、第1録画区間をCellI#1とし、CM区間をCell#2、第2録画区間をCellI#3とする。
なお、検出部は、オーディオモード信号、及びコピープロテクト信号以外に、スクランブル信号を監視し、スクランブルされた映像を録画しても、再生させなくするとしてもよい。
【0225】
なお、CM開始情報として、CM開始を示すテキスト情報としたが、CM開始を示すフラグ(CMか本編かを示すフラグ)としてもよい。同様に、CM終了情報として、CM終了を示すテキスト情報としたが、CM終了を示すフラグ(CMか本編かを示すフラグ)としてもよい。
【0226】
【発明の効果】
本発明は、ビデオデータと前記ビデオデータの再生開始点と再生終了点に基づいて再生を制御する再生制御情報とを記録し、前記ビデオデータの属性変化を検出して、前記ビデオデータの記録を停止するカットモード記録を行うビデオデータ記録装置であって、
入力されるビデオデータの属性変化を検出する検出手段と、
検出手段が第1属性から第2属性への属性変化を検出したことの通知があるまでは、ビデオデータを記録媒体に記録し、前記属性変化の検出の通知を受けたとき、ビデオデータの記録停止動作を行い、結果として記録されたビデオデータの末端部に第2属性区間を含むビデオデータの記録を行うこととなる記録手段と、
検出手段による属性変化の検出に要する時間と検出されてから記録手段による記録の停止が完了するまでに要する時間とを含む遅延時間を表す遅延データを保持する保持手段と、記録手段により記録されたビデオデータの先頭を再生開始点とし、記録手段により記録されるビデオデータを所定単位毎に再生終了点とし、記録停止動作があった場合、前記再生終了点から、前記保持手段に保持された遅延データが表す遅延時間を減じた時刻を前記再生終了点として更新し再生制御情報を生成する生成手段と、
前記再生制御情報を記録媒体に記録するよう記録手段を制御する制御手段と、
を備える。
【0227】
この構成によれば、ビデオデータと前記ビデオデータの再生開始点と再生終了点に基づいて再生を制御する再生制御情報とを記録し、前記ビデオデータの属性変化を検出して、当該ビデオデータの記録を停止するカットモード記録を行うビデオデータ記録作業において、小さな処理負荷に止めながら、余分な音声、映像を再生時に再生しないようにするという、当初の目的を達成することができる。
【0228】
こで、第1属性及び第2属性は(a)、(b)の何れかである。
(a)第1属性は音声データがステレオ、モノラル、多重音声であることの中 の1つであり、第2属性は音声データがそれらの中の他の1つである。
【0229】
(b)第1属性はビデオデータに付加されたコピープロテクト信号がコピー許可を示し、及び第2属性はコピープロテクト信号がコピー禁止を示す。
これによって、ビデオデータ記録装置は、(a)音声データの変化を検出することにより、入力されたビデオデータに含まれるCM開始位置を検出する。(b)コピープロテクト信号の変化を検出することにより、入力されるビデオデータに含まれる著作権保護対象映像を検出する。そして、上記(a)、及び(b)の場合において、検出した位置を再生制御情報として記録媒体に記録する。これにより、ビデオデータ再生装置は、CMや著作権保護対象映像などを再生しなくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタルビデオレコーディング装置の機能ブロック図である。
【図2】CMカットの処理におけるシーケンスを示す図である。
【図3】本発明に係わるデジタルビデオレコーディング装置を含むオーディオビジュアルシステムの概要図である。
【図4】デジタルビデオレコーディング装置の機能ブロックを示す図である。
【図5】一例として、管理情報のデータ構造を示す図である。
【図6】実施の形態1におけるCM開始時のシステム制御部の処理のフローチャートを示す図である。
【図7】一例として、カットモード時のCMカット録画処理のシーケンスを示す図である。
【図8】一例として、カットモード時のCMカット録画処理のシーケンスにおいて、システム制御部により作成された管理情報のデータを示す図である。
【図9】一例として、カットモード時の再生処理のシーケンスを示す図である。
【図10】実施の形態2におけるCM開始時のシステム制御部の処理のフローチャートを示す図である。
【図11】一例として、スキップモード時のCMカット録画処理のシーケンスを示す図である。
【図12】一例として、スキップモード時のCMカット録画処理のシーケンスにおいて、システム制御部により作成された管理情報のデータを示す図である。
【図13】一例として、スキップモード時の再生処理のシーケンスを示す図である。
【図14】実施の形態3におけるCM開始時のシステム制御部の処理のフローチャートを示す図である。
【図15】一例として、セパレートモード時のCMカット録画処理のシーケンスを示す図である。
【図16】一例として、セパレートモード時のCMカット録画処理のシーケンスにおいて、システム制御部により作成された管理情報のデータを示す図である。
【図17】一例として、セパレートモード時の再生処理のシーケンスを示す図である。
【図18】実施の形態4におけるCM開始時のシステム制御部の処理のフローチャートを示す図である。
【図19】一例として、第2スキップモード時のCMカット録画処理のシーケンスを示す図である。
【図20】一例として、第2スキップモード時のCMカット録画処理のシーケンスにおいて、システム制御部により作成された管理情報のデータを示す図である。
【図21】実施の形態5におけるデジタルビデオレコーディング装置の機能ブロックを示す図である。
【図22】実施の形態5におけるCM開始時のエンコーダ部の処理のフローチャートを示す図である。
【図23】一例として、スキップモード時のCMカット録画機能の処理のシーケンスを示す図である。
【図24】実施の形態6におけるデジタルビデオレコーディング装置の機能ブロックを示す図である。
【図25】実施の形態6におけるCM開始時のシステム制御部の処理のフローチャートを示す図である。
【図26】一例として、スキップモード時のCMカット録画機能の処理のシーケンスを示す図である。
【符号の説明】
100 AVシステム
101 アンテナ
102 モニタ
103 リモートコントローラ
104 デジタルビデオレコーディング装置
201 ユーザーインタフェース部
202 入力部
203 出力部
204 検出部
205 エンコーダ部
206 デコーダ部
207 格納部
208 システム制御部
300 管理情報
114 デジタルビデオレコーディング装置
1904 検出部
1905 エンコーダ部
1908 システム制御部
124 デジタルビデオレコーディング装置
2205 エンコーダ部
2208 システム制御部

Claims (6)

  1. ビデオデータと前記ビデオデータの再生開始点と再生終了点に基づいて再生を制御する再生制御情報とを記録し、前記ビデオデータの属性変化を検出して、前記ビデオデータの記録を停止するカットモード記録を行うビデオデータ記録装置であって、
    入力されるビデオデータの属性変化を検出する検出手段と、
    検出手段が第1属性から第2属性への属性変化を検出したことの通知があるまでは、ビデオデータを記録媒体に記録し、前記属性変化の検出の通知を受けたとき、ビデオデータの記録停止動作を行い、結果として記録されたビデオデータの末端部に第2属性区間を含むビデオデータの記録を行うこととなる記録手段と、
    検出手段による属性変化の検出に要する時間と検出されてから記録手段による記録の停止が完了するまでに要する時間とを含む遅延時間を表す遅延データを保持する保持手段と、記録手段により記録されたビデオデータの先頭を再生開始点とし、記録手段により記録されるビデオデータを所定単位毎に再生終了点とし、記録停止動作があった場合、前記再生終了点から、前記保持手段に保持された遅延データが表す遅延時間を減じた時刻を前記再生終了点として更新し再生制御情報を生成する生成手段と、
    前記再生制御情報を記録媒体に記録するよう記録手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とするビデオデータ記録装置。
  2. 前記第1属性及び第2属性は、下記(a)、(b)の何れかであることを特徴とする請求項1記載のビデオデータ記録装置。
    (a)第1属性は音声データがステレオ、モノラル、多重音声であることの中の1つであり、第2属性は音声チータがそれらの中の他の1つである。
    (b)第1属性はビデオデータに付加されたコピープロテクト信号がコピー許可を示し、及び第2属性はコピープロテクト信号がコピー禁止を示す。
  3. 前記保持手段は、第1属性、第2属性が、前記(a)で規定する音声データの属性である場合の遅延データと、(b)で規定するコピープロテクト信号の属性である場合の遅延データとで、遅延時間情報の異なったものを保持していることを特徴とする請求項2記載のビデオデータ記録装置。
  4. ビデオデータと前記ビデオデータの再生開始点と再生終了点に基づいて再生を制御する再生制御情報とを記録し、前記ビデオデータの属性変化を検出して、当該ビデオデータの記録を停止するカットモード記録を行うビデオデータ記録方法であって、
    入力されるビデオデータの属性変化を検出する検出ステップと、
    第1属性から第2属性への属性変化を検出したことの通知があるまでは、ビデオデータを記録媒体に記録し、前記属性変化の検出の通知を受けたとき、ビデオデータの記録停止動作を開始し、結果として記録されたビデオデータの末端部に第2属性区間を含むビデオデータの記録を行うこととなる第1記録ステップと、
    記録されたビデオデータの先頭を再生開始点とし、記録手段により記録されるビデオデータを所定単位毎に再生終了点とし、記録停止動作があった場合、前記再生終了点から、前記保持手段に保持された遅延チータが表す遅延時間を減じた時刻を前記再生終了点として更新し再生制御情報を生成する生成ステップと、
    前記再生制御情報をビデオデータに対応させて記録媒体に記録する第2記録ステップと、を備え、
    前記遅延データは、属性変化の検出に要する時間と検出されてから記録の停止が完了するまでに要する時間とを含む遅延時間を表す
    ことを特徴とするビデオデータ記録方法
  5. 前記第1属性及び第2属性は、下記(a)、(b)の何れかであることを特徴とする請求項4記載のビデオデータ記録方法。
    (a)第1属性は音声データがステレオ、モノラル、多重音声であることの中の1つであり、第2属性は音声データがそれらの中の他の1つである。
    (b)第1属性はビデオデータに付加されたコピープロテクト信号がコピー許可を示し、及び第2属性はコピープロテクト信号がコピー禁止を示す。
  6. 第1属性、第2属性が、前記(a)で規定する音声データの属性である場合の遅延データと、(b)で規定するコピープロテクト信号の属性である場合の遅延データとで、遅延時間情報が異なっていることを特徴とする請求項5記載のビデオデータ記録方法。
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