JP3825233B2 - ホースカー荷役装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は消防用ホースカーを装備した消防車にホースカーを積込んだり降ろしたりするためのホースカー荷役装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般にホースカー荷役装置に設けられたホースカー固縛装置は迅速な消火活動を行うために、荷受台上でのホースカーの固縛を荷受台が最下降した位置で自動的に固縛解除させる必要がある。その具体例として実公平6−3634号公報に開示されたホースカー固縛装置は、荷受台上にホースカーの車軸を受け入れるための受部材を設けてあり、この受部材の後面開口部を上下方向に移動するロック部材にて開閉し、前記ロック部材をスプリングにて常時上方向に付勢させて開口部を閉鎖してある。前記ロック部材の下端にはワイヤの一端を接続してあり、ワイヤの中間部は荷受台上面及び車体側に固定された荷受台昇降装置のガイド部材に沿って配設され、ワイヤの他端に設けたワイヤエンドは前記ガイド部材に固定されたストップ部材に当接するようになっている。
【0003】
これにより荷受台が最上昇位置にあるときは、受部材に受け入れられたホースカーの車軸は、スプリング力にてロック部材を前進位置に保持することにより開口部を閉鎖してホースカーの後方への移動を防止し、この状態で車両を目的地まで走行させるようになっている。また荷受台が下降して最下降位置の直前に達すると、ロック部材とストップ部材とのワイヤ間の距離が変わり、ワイヤエンドがストップ部材に当接することにより、閉鎖位置にあるロック部材を下方へ後退させて開口部を開放しホースカーの固縛を自動的に解除するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで前記ホースカー荷役装置を有する車両においては、荷台上に搭載された積載物の重量により板バネが撓んだときや、車輪の空気圧が低下したときには荷台の地上高が低くなる場合がある。この場合にホースカーを地上へ降ろす際、前記構造にあってはストップ部材が車体側に固定されていることから、荷受台を最下降させてもワイヤエンドがストップ部材に当接しないためにホースカーを固縛解除することができないという問題があった。
【0005】
また、前記構造にあっては荷受台を最上昇位置まで上昇させた状態で車両を走行させるため、走行中に荷受台昇降用の油圧シリンダ等が油漏れを起こすと、荷受台が下降してホースカーが損傷するという問題がある。そこで本発明の請求項1及び請求項2では、荷台の地上高の高低に関わらず、ホースカーの固縛を確実に固縛及び固縛解除できるホースカー荷役装置を提供するものである。また請求項3では、走行中に荷受台が最上昇位置から下降するのを規制してホースカーの損傷を防止するホースカー荷役装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1では、荷台後部にてホースカー積み降ろし用の荷受台を地上に接地する最下降位置と荷台面と略同一高さとなる最上昇位置との間で昇降させる荷受台昇降装置と、前記荷受台に搭載したホースカーの車軸を固縛するホースカー固縛装置とからなるホースカー荷役装置において、前記ホースカー固縛装置は、荷受台に設けられホースカーの車軸を受け入れるための受部材と、前記受部材の開口部を閉鎖する固縛位置と開口部を開放する固縛解除位置との間で進退自在に設けられた固縛部材と、前記固縛部材を常時固縛位置側に付勢する付勢手段と、前記荷受台側に設けられ荷受台下降時に地上との当接にて前記付勢手段を抗して固縛部材を固縛解除位置側へ移動させる自動固縛解除装置とからなり、荷受台が最下降位置直前まで下降すると、ホースカーの固縛が解除されることを特徴とするものである。また、請求項2の発明は、荷台後部にてホースカー積み降ろし用の荷受台を地上に接地する最下降位置と荷台面と略同一高さとなる最上昇位置との間で昇降させる荷受台昇降装置と、前記荷受台に搭載したホースカーの車軸を固縛するホースカー固縛装置とからなるホースカー荷役装置において、前記ホースカー固縛装置は、荷受台に設けられホースカーの車軸を受け入れるための受部材と、前記受部材の開口部を閉鎖する固縛位置と開口部を開放する固縛解除位置との間で進退自在に設けられた固縛部材と、前記固縛部材を常時固縛位置側に付勢する付勢手段と、前記荷受台側に設けられ荷受台下降時に地上との当接にて前記付勢手段を抗して固縛部材を固縛解除位置側へ移動させる自動固縛解除装置とからなり、荷受台の最下降位置直前で固縛部材の固縛が解除され、荷受台がさらに最下降位置まで移動する際に接地部材がさらに移動することを特徴とするものである。
【0007】
これにより荷台の地上高の高低に関わらず、ホースカーの固縛解除を確実に行うことができる。請求項では、前記自動固縛解除装置は、下端を荷受台の下方に突出させて荷受台に上下移動可能に設けられた接地部材と、一端を前記固縛部材側に接続するとともに他端を接地部材側に接続してなるワイヤとからなり、荷受台の下降にて接地部材が地上に当接してワイヤとともに固縛部材を固縛解除位置側へ移動させるようにしたことを特徴とするものである。
【0008】
これにより接地部材にて確実に地上へ当接することができ、ホースカーの固縛解除をより確実に行うことができる。請求項では、荷台後部にてホースカー積み降ろし用の荷受台を地上に接地する最下降位置と荷台面と略同一高さとなる最上昇位置との間で昇降させる荷受台昇降装置を設けてなるホースカー荷役装置において、前記荷台後部には、荷受台側に設けた被係合部材を荷台側に突出・退避可能に設けた係合部材に係合させて荷受台を最上昇位置にて下降規制しうる落下防止装置を設け、荷受台下降時には、まず前記落下防止装置による下降規制を解除することを特徴とするものである。これにより車両走行中に荷受台の落下によるホースカーの損傷を確実に防止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は消防車1の後部を示すもので、この消防車1の荷台2後部には荷受台昇降装置3を荷箱4内に設けてあり前記荷受台昇降装置3はシャシフレーム5後端に設けた左右一対のガイド支柱6と、このガイド支柱6内を油圧シリンダ(図示せず)にて昇降するスライド支柱7と、このスライド支柱7の下部に水平状に取り付けた荷受台8とより構成されており、前記油圧シリンダにてスライド支柱7を昇降させることにより、荷受台8が図1の如く荷台2と略同一高さとなる最上昇位置と、図2の如く地上に接地した最下降位置との間を昇降できるようになっている。前記荷受台8上には四輪のホースカー9を搭載してあり、前記ホースカー9の内部には放水用ホース(図示せず)が巻かれた状態で収納されている。
【0010】
前記荷受台8上にはホースカー9の後部車輪10の車軸11を固縛するホースカー固縛装置12を設けてある。以下、前記ホースカー固縛装置12について説明すると、図3乃至図6において、前記荷受台8の左右両側部には、ホースカー9の車軸11を受け入れる受部材13が荷受台8に立設された支持部材14にて支持されている。前記受部材13は、側板15に上部案内板16及び下部案内板17をそれぞれ側板15に対して直交するように固定してなり、前記上・下部案内板16、17の前後両端は上下方向へ末広がり状に屈折して開口部18F、18Rを形成し、ホースカー9の車軸11を上・下部案内板16、17間に案内するようになっている。
【0011】
前記下部案内板17の前後には、ガイド筒19F、19Rを垂下固定し、前記各ガイド筒19F、19R内に固縛部材20F、20Rを前記各開口部18F、18Rに進退自在となるように昇降可能に設けてある。前記固縛部材20Fは図3の上昇位置(固縛位置)にてその上端が上部案内板16のガイド孔21Fを貫通することにより開口部18Fを閉鎖して車軸11の前方移動を規制し、図10の下降位置(固縛解除位置)にて開口部18Fを開放して車軸11の前方移動を許容するようになっている。前記固縛部材20Rは図3の上昇位置(固縛位置)にてその上端が上部案内板16のガイド孔21Rを貫通することにより開口部18Rを閉鎖して車軸11の後方移動を規制し、図9の下降位置(固縛解除位置)にて開口部18Rを開放して車軸11の後方移動を許容するようになっている。
【0012】
前記各固縛部材20F、20Rの下端にはそれぞれ取付部材22F、22Rを介して操作板23F、23Rを固定してあり、前記操作板23F、23Rと側板15との間にはそれぞれスプリング24F、24Rを介装して各固縛部材20F、20Rを常時上方へ付勢してある。前記荷受台8の先部右側(図6上側)には、手動操作にて固縛部材20Fによるホースカー9の前方移動規制を解除する手動固縛解除装置25を設けてあり、荷受台8の中間部左側(図6下側)には、荷受台8の下降作動により固縛部材20Rによるホースカー9の後方移動規制を自動的に解除する自動固縛解除装置26を設けてある。
【0013】
前記手動固縛解除装置25は、図10に示す如く荷受台8先部に立設された支持板27の内側面に操作レバー28を揺動可能に設け、前記操作レバー28基部の回転軸に固定された揺動アーム29に、一端を左右の各操作板23F、23Fにそれぞれ接続したワイヤ30、30の他端を接続してなり、前記操作レバー28を図10反時計方向に揺動操作することにより、揺動アーム29を介してワイヤ30が後方に引っ張られて操作板23Fとともに固縛部材20Fがスプリング24Fの付勢力を抗して下降位置まで移動するようになっている。
【0014】
前記自動固縛解除装置26は、図3に示す如く荷受台8に固定された下部ガイド筒31内に荷受台8の下方に突出させた接地部材32を昇降可能に設けてあり、前記接地部材32の上端に固定された規制板33の上面には、左右一対の上部ガイド筒34、34を固定してあり、前記各上部ガイド筒34、34内に上下摺動可能に設けられた摺動板35には、一端を左右の操作板23R、23Rに接続したワイヤ36、36の他端をそれぞれ接続してある。前記摺動板35と規制板33との間にはスプリング37が介装されており、接地部材32を前記スプリング37にて下方へ付勢させるようになっている。尚、前記スプリング37の付勢力はスプリング24Rの付勢力より大きくなるように設定されている。
【0015】
これにより荷受台8の下降にて接地部材32の下端が地面に当接すると、接地部材32とともにワイヤ36が上方へ押し上げられ、操作板23Rとともに固縛部材20Rがスプリング24Rの付勢力を抗して下降し、図7のように荷受台8を最下降直前位置まで下降させると、固縛部材20Rが下降位置まで移動するようになっている。
【0016】
その際、接地直前位置での荷受台8の地上高は充分低くなっているため、固縛解除によりホースカー9が荷受台8から地上へ移動しても、ホースカー9は転倒しないようになっている。38は荷受台8の先部左側に設けられた手動固縛解除装置であって、手動操作にて固縛部材20Rを固縛解除するようになっている。前記手動固縛解除装置38は、荷受台8先部に立設された支持板39の内側面に操作レバー40を揺動可能に設け、前記操作レバー40基部の回転軸に固定された揺動アーム41に、一端を左右の各操作板23R、23Rにそれぞれ接続したワイヤ42、42の他端を接続してなり、前記操作レバー40を図9反時計方向に揺動操作することにより、揺動アーム41を介してワイヤ42が後方に引っ張られて操作板23Rとともに固縛部材20Rがスプリング24Rの付勢力を抗して下降位置まで移動するようになっている。
【0017】
これにより自動固縛解除装置26が損傷した場合でも手動で固縛解除することができるため、ホースカー9を確実に地上へ降ろすことができる。前記荷台2後部には、最上昇位置にある荷受台8が前記油圧シリンダの油漏れ等により荷受台8が下降するのを防止する落下防止装置43を設けてある。前記落下防止装置43は、図11乃至図14に示す如く荷受台8基部に設けられた被係合部材44と、荷台2後端部に突出・退避可能に設けられ突出位置にて前記被係合部材44を支持する係合部材45と、前記係合部材45を突出・退避させる駆動手段のロータリソレノイド46とから構成されている。
【0018】
前記被係合部材44はL字型に形成され、荷受台8基部側面の略中間位置に荷台2側へ突出して固定されている。前記係合部材45は荷台2後部下面に垂下固定されたガイド部材47内に突出・退避可能に設けられ、突出位置(図12及び図14)にて前記被係合部材44を下方から支持して荷受台8の下降を規制するようになっている。前記係合部材45の先部下面にはテーパ部48が形成されている。
【0019】
前記ロータリソレノイド46は荷台2下面に垂下固定された取付部材49の下部後面に固定されており、ロータリソレノイド46の回転軸50には揺動アーム51をスプリング52にて図12反時計方向に付勢するように固定してある。前記揺動アーム51と係合部材45の基部とはリンクアーム53を介して連結されており、ロータリソレノイド46の駆動にて揺動アーム51を図13時計方向に揺動させることによりリンクアーム53を介して係合部材45を退避位置へ移動させるようになっている。
【0020】
54は前記落下防止装置43による荷受台8の下降規制を手動操作にて解除する手動規制解除装置であって、前記手動規制解除装置54は、図1に示すように荷台2の後部側面に揺動可能に設けられた操作レバー55と、前記操作レバー55と前記揺動アーム51とを連結するワイヤ56とからなり、前記操作レバー55を揺動操作することにより、ワイヤ56を介して揺動アーム51を揺動させ、係合部材45を退避位置へ移動させるようになっている。
【0021】
尚、本実施の形態では前後一対の固縛部材にて車軸の前後移動をそれぞれ固縛するようにしてあるが、少なくとも車軸の後方移動を固縛及び固縛解除できる構造であれば本発明の作用効果は達成することができる。また本実施の形態では四輪のホースカーについて説明したが、二輪のホースカーであっても同様の作用効果を有するものである。
【0022】
さらにホースカー固縛装置と落下防止装置とをそれぞれ自動又は手動操作にて固縛解除するようにしてあるが、自動的に固縛解除できる構造のみでも同様の作用効果を有するものである。本発明は前記の如き構成で次に作用について説明する。図1の走行状態において荷受台8は最上昇位置にあって、落下防止装置43により荷受台8が下降するのを規制してあり、荷受台8に搭載されたホースカー9はホースカー固縛装置12にて前後移動が規制された状態で固縛されている。
【0023】
この状態からホースカー9を地面に降ろす場合は、まず落下防止装置43による荷受台8の下降規制を解除する。落下防止装置43の規制解除は、ロータリソレノイド46を駆動して揺動アーム51をスプリング52の付勢力を抗して揺動させ、図13のようにリンクアーム53を介して係合部材45を退避位置に移動させる。これにより係合部材45による被係合部材44の支持が解除されて荷受台8は下降可能な状態になる。
【0024】
尚、ロータリソレノイド46等が故障している場合は、手動規制解除装置54にて下降規制を解除する。手動規制解除装置54の操作は、操作レバー55を図1反時計方向に揺動させ、ワイヤ56を介して揺動アーム51をスプリング52力を抗して揺動させることにより、係合部材45を退避位置に移動させる。落下防止装置43を規制解除した後、荷受台8を下降させる。荷受台8の下降により接地部材32の下端が接地すると、接地部材32には上方への押し上げ力が作用する。このとき、接地部材32及び操作板23Rにはスプリング37及びスプリング24Rの付勢力がそれぞれ作用しているが、スプリング37の付勢力がスプリング24Rの付勢力より大きく設定されているため、接地部材32はスプリング37による付勢状態を保持しながらワイヤ36とともに上方へ押し上げられ、操作板23Rは固縛部材20Rととともにワイヤ36の引張力によりスプリング24Rの付勢力を抗して下方へ移動する。
【0025】
荷受台8が最下降位置直前(図7)まで下降すると、固縛部材20Rは下降位置まで移動して開口部18Rが開放され、固縛部材20Rによるホースカー9の後方移動規制が解除される。これにより、荷受台8が接地直前にホースカー9を固縛解除できるため、坂道等で荷受台8が完全に接地しなくても、ホースカー9の固縛解除を確実に行うことができる。その際、接地直前位置での荷受台8の地上高は充分低くなっているため、固縛解除によりホースカー9が荷受台8から地上へ移動しても、ホースカー9が転倒することはない。
【0026】
荷受台8が更に下降すると、接地部材32はスプリング37の付勢力を抗しながら上方へ移動し、荷受台8が最下降位置(図8)に達する。これによりホースカー9を荷受台8より引き出して地面上に降ろすことができる。尚、接地部材32の損傷等により自動固縛解除装置26による固縛解除ができない場合は、手動固縛解除装置38にて固縛解除する。手動固縛解除装置38の操作は、操作レバー40を図9反時計方向に揺動すると、操作板23Rはワイヤ36の押下力によりスプリング24Rの付勢力を抗して下降し、固縛部材20Rは下降位置まで移動する。
【0027】
次にホースカー9を消防車1に積込む場合は、図2の如く最下降位置にある荷受台8上にホースカー9を搭載した後、荷受台8を油圧シリンダにて上昇させる。その際、上昇開始直後(図7)の状態までは、スプリング37の付勢力にて操作板23Rにはワイヤ36の引張力が作用するため、固縛部材20Rはスプリング24Rの付勢力を抗して下降位置に保持される。
【0028】
荷受台8が図7の状態からさらに上昇すると、操作板23Rがワイヤ36の引張力から解除されるとともに、下部ガイド筒31上面と規制板33との距離が短くなることから、操作板23Rは固縛部材20Rとともにスプリング24Rの付勢力により上方へ移動し、図3のように固縛部材20Rは上昇位置にて開口部18Rを閉鎖し、ホースカー9の後方移動が規制される。
【0029】
さらに荷受台8が最上昇位置付近まで上昇すると、荷受台8基部の被係合部材44が突出位置にある係合部材45のテーパ部48に当接し、被係合部材44は係合部材45をスプリング52による突出方向への付勢力を抗して退避方向に押しながら上方へ移動し、荷受台8が最上昇位置(図1)まで達すると図12及び図14に示すように被係合部材44は係合部材45先部の上方位置にてその下方移動が規制される。
【0030】
これにより車両走行時に荷受台8が油圧シリンダ等からの油漏れ等により下降する危険を確実に防止することができる。ところで複数のホースカー9を荷台2内に積み込む場合があるが、この場合は荷受台8を最上昇位置(図1)まで上昇させた後、手動固縛解除装置25にて固縛部材20Fによるホースカー9の前方移動規制を解除して、荷受台8上のホースカー9を荷台2上に移動させる。手動固縛解除装置25の操作は、操作レバー28を図10反時計方向に揺動すると、操作板23Fはワイヤ30の押下力によりスプリング24Fの付勢力を抗して下降し、固縛部材20Fは下降位置まで移動する。これにより開口部18Fが開放されることからホースカー9の前方移動が可能になり、荷台2上にホースカー9を移動させることができる。
【0031】
【発明の効果】
以上の如く本発明の請求項1では、荷受台昇降装置にて地上と荷台との間を昇降する荷受台にホースカーの車軸を受け入れる受部材を設け、前記受部材の開口部を閉鎖してホースカーの車軸を固縛する固縛部材を進退自在に設け、荷受台下降時に地上との当接にて固縛部材を固縛解除位置側へ移動させて固縛解除させる自動固縛解除装置を荷受台に設けるようにしたので、荷台の地上高の高低に関わらず、ホースカーの固縛解除を確実に行うことができる。
【0032】
請求項2では、前記自動固縛解除装置を、荷受台の下方に突出して上下動可能に設けた接地部材と、一端を前記固縛部材側に接続するとともに他端を接地部材側に接続してなるワイヤとから構成し、荷受台の下降にて接地部材を地上に接地させることによりワイヤを介して固縛部材を固縛解除位置に移動させるようにしたので、接地部材にて確実に地上へ当接することができ、ホースカーの固縛解除をより確実に行うことができる。請求項3では、前記荷受台基部に設けた被係合部材と、荷台後部に設けた係合部材との係合により荷受台が最上昇位置から下降するのを規制する落下防止装置を設けるようにしたので、車両走行中に荷受台の落下によるホースカーの損傷を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のホースカー荷役装置を示し、荷受台が最上昇位置の側面図である。
【図2】 荷受台が最下降したときの側面図である。
【図3】 ホースカー固縛装置の側面図である。
【図4】 図3のC−C断面図である。
【図5】 図3のD−D断面図である。
【図6】 図1のA−A図である。
【図7】 荷受台昇降途中におけるホースカー固縛装置の作用状態図である。
【図8】 自動固縛解除装置にて後方移動を規制解除した作用状態図である。
【図9】 手動固縛解除装置にて後方移動を規制解除した作用状態図である。
【図10】 手動固縛解除装置にて前方移動を規制解除した図6のE−E断面図である。
【図11】 図1のB−B断面図である。
【図12】 落下防止装置を示す図11の要部拡大図である。
【図13】 落下防止装置の作用状態図である。
【図14】 図12のF−F断面図である。
【符号の説明】
2 荷台
3 荷受台昇降装置
8 荷受台
9 ホースカー
11 車軸
12 ホースカー固縛装置
13 受部材
18 開口部
20 固縛部材
24 スプリング(付勢手段)
26 自動固縛解除装置
32 接地部材
36 ワイヤ
43 落下防止装置
44 被係合部材
45 係合部材

Claims (4)

  1. 荷台後部にてホースカー積み降ろし用の荷受台を地上に接地する最下降位置と荷台面と略同一高さとなる最上昇位置との間で昇降させる荷受台昇降装置と、前記荷受台に搭載したホースカーの車軸を固縛するホースカー固縛装置とからなるホースカー荷役装置において、前記ホースカー固縛装置は、荷受台に設けられホースカーの車軸を受け入れるための受部材と、前記受部材の開口部を閉鎖する固縛位置と開口部を開放する固縛解除位置との間で進退自在に設けられた固縛部材と、前記固縛部材を常時固縛位置側に付勢する付勢手段と、前記荷受台側に設けられ荷受台下降時に地上との当接にて前記付勢手段を抗して固縛部材を固縛解除位置側へ移動させる自動固縛解除装置とからなり、荷受台が最下降位置直前まで下降すると、ホースカーの固縛が解除されることを特徴とするホースカー荷役装置。
  2. 荷台後部にてホースカー積み降ろし用の荷受台を地上に接地する最下降位置と荷台面と略同一高さとなる最上昇位置との間で昇降させる荷受台昇降装置と、前記荷受台に搭載したホースカーの車軸を固縛するホースカー固縛装置とからなるホースカー荷役装置において、前記ホースカー固縛装置は、荷受台に設けられホースカーの車軸を受け入れるための受部材と、前記受部材の開口部を閉鎖する固縛位置と開口部を開放する固縛解除位置との間で進退自在に設けられた固縛部材と、前記固縛部材を常時固縛位置側に付勢する付勢手段と、前記荷受台側に設けられ荷受台下降時に地上との当接にて前記付勢手段を抗して固縛部材を固縛解除位置側へ移動させる自動固縛解除装置とからなり、荷受台の最下降位置直前で固縛部材による固縛が解除され、荷受台がさらに最下降位置まで移動する際に接地部材がさらに移動することを特徴とするホースカー荷役装置。
  3. 前記自動固縛解除装置は、下端を荷受台の下方に突出させて荷受台に上下移動可能に設けられた接地部材と、一端を前記固縛部材側に接続するとともに他端を接地部材側に接続してなるワイヤとからなり、荷受台の下降にて接地部材が地上に当接してワイヤとともに固縛部材を固縛解除位置側へ移動させるようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載のホースカー荷役装置。
  4. 荷台後部にてホースカー積み降ろし用の荷受台を地上に接地する最下降位置と荷台面と略同一高さとなる最上昇位置との間で昇降させる荷受台昇降装置を設けてなるホースカー荷役装置において、前記荷台後部には、荷受台側に設けた被係合部材を荷台側に突出・退避可能に設けた係合部材に係合させて荷受台を最上昇位置にて下降規制しうる落下防止装置を設け、荷受台下降時には、まず前記落下防止装置による下降規制を解除することを特徴とするホースカー荷役装置。
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