JP3825129B2 - 炭化水素センサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は被測定ガス中の炭化水素濃度を測定する炭化水素センサに関し、特に被測定ガス中に複数種の炭化水素を含み、これら炭化水素の全濃度を測定する炭化水素センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
炭化水素センサは、被測定ガス中の炭化水素濃度を測定するもので、例えば内燃機関から排出される排気ガス中の有害成分(炭化水素、窒素酸化物等)を低減する三元触媒の下流に設けられ、三元触媒の劣化診断に用いられる。
【0003】
近年、有害成分の排出に関する規制が強化される傾向にある等、炭化水素センサには、炭化水素に対する選択性のよい雑ガスの影響を受けにくいものが要請されている。このため炭化水素センサは、炭化水素に対して酸化活性を有する酸化触媒に被測定ガスを曝露せしめ酸化触媒において消費された酸素量に基づいて炭化水素の濃度を知るようにしたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記三元触媒の劣化診断等の用途においては、被測定ガス中の全炭化水素濃度(以下、THC濃度という)が重要である。しかしながら炭化水素には、炭素数の不特定なアルカン、アルケン、アルキン、芳香族炭化水素等、多数の種類のものが存在し、すべての種類の炭化水素について酸化活性が一様である酸化触媒を作ることは困難である。このため被測定ガス中の炭化水素の種類や量によってTHCの測定値はばらついてしまい、正確な測定ができない。
【0005】
そこで本発明は、被測定ガス中のTHC濃度を正確に測定することのできるガスセンサを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、炭化水素センサは、被測定ガス中の炭化水素を炭素数の小さい所定の炭化水素に変換する変換部と、変換された炭化水素を酸化触媒で酸化しそのときの炭化水素の酸化に供される酸素量に基づいて被測定ガス中のTHC濃度を測定する測定部とを具備する。
【0007】
被測定ガス中の炭化水素が変換部において所定の炭化水素に変換されるから、測定部の酸化触媒は、炭化水素のうち上記所定の炭化水素に対して十分な酸化活性を有するように調製するだけで、上記所定の炭化水素以外の炭化水素に対する酸化活性の有無や程度にかかわらず、被測定ガス中のTHCが正確に測定できる。
【0008】
さらに請求項記載の発明では、炭化水素センサの上記変換部を次のように構成する。被測定ガスが拡散抵抗を有する被測定ガス導入路を介して導入される導入室を設ける。導入室壁の一部を酸素イオン導電性の固体電解質材で構成しその両面に一対の電極を形成して酸素ポンプとし、酸素ポンプの電極間に電圧を印加して導入室内の酸素を導入室外へ汲みだす構成とする。導入室に導入された被測定ガス中の炭化水素を上記所定の炭化水素に分解するクラッキング触媒を設ける。
【0009】
酸素ポンプは、その導入室側の電極において、印加電圧の作用で水を電気分解し水素を生成する。クラッキング触媒では、被測定ガス中の炭化水素が、生成した水素により上記所定の炭化水素に分解する。しかも導入室は被測定ガス導入路が拡散抵抗により拡散が制限され、かつ酸素ポンプにより酸素が汲みだされることにより、酸素濃度が低下する。しかして被測定ガス中の炭化水素が燃焼してしまうことが防止されTHC濃度の測定精度が向上する。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1に本発明の炭化水素センサを適用したガス検出装置を示す。ガス検出装置は内燃機関から排出される排気ガスを浄化する三元触媒の下流に排気管壁を貫通して設けられる。ガス検出装置は筒状ハウジングH内に絶縁材に外周を保持せしめて炭化水素センサ1が収容されている。炭化水素センサ1は細長い平板状で、その先端部(図の下端部)は、ハウジングHより突出して図の下方に延び、ハウジングHの下端に固定され、上記排気管内に突出する容器状の排気カバーH1内に収容されている。排気カバーH1は、ステンレススティール製の内部カバーH11と外部カバーH12の二重構造となっており、これらカバーH11,H12の側壁には、被測定ガスである排気ガスを排気カバーH1内に取り込むための排気口H13,H14がそれぞれ形成してある。
【0011】
ハウジングHの上端には、筒状のメインカバーH21とその後端部を被うサブカバーH22とからなる大気カバーH2が固定されている。これらメインカバーH21およびサブカバーH22は、その側壁の対向位置の大気口H23,H24をそれぞれ有して、これら大気口H23,H24より大気を大気カバーH2内に取り込むようになしてある。また、メインカバーH21とサブカバーH22の間には、大気口H23,H24の形成位置に防水のために撥水性のフィルタH25が設置してある。
【0012】
大気カバーH2は上端が開口しており、炭化水素センサ1の後端部に接続するリード線H3がこの上端開口より外部に延びている。
【0013】
図2に炭化水素センサ1の断面を示し、図3に炭化水素センサ1を分解したものを示す。
【0014】
炭化水素センサ1は、その先端部に、排気カバーH1(図1)内に流入した排気ガスを前処理する変換部11と、前処理された排気ガスに基づいてTHC濃度を測定する測定部12と、これらを加熱するヒータ7とを備えている。変換部11は、導入室1b、酸素ポンプたる第1のポンプセル3、クラッキング触媒23を備えている。測定部12は、中間室1c、測定室1d、第2のポンプセル4、センサセル5、検出セル6、ダクト1eを備えている。これら変換部11、測定部12を構成する要素は固体電解質材21,24、スペーサ22,25、ヒータ絶縁シート26、ヒータシート27等のシート状部材を積層して形成される。
【0015】
固体電解質材21と固体電解質材24とを隔てる絶縁性のスペーサ22には四角形の抜き穴221,222が形成してある。抜き穴221,222を隔てる肉部には、これらをつなぐ細い切り欠き223が形成されている。先端側の抜き穴221位置にはこれと同幅の四角形の多孔質材でなるクラッキング触媒23が配置してあり、スペーサ22の抜き穴221を先端側の半部221aと基部側の半部221bとの2つに分割している。ガス導入室1bは、抜き穴221の半部221aにより、スペーサ22、クラッキング触媒23、固体電解質材21,24を室壁として形成される。中間室1cは、抜き穴221の半部221bにより、スペーサ22、クラッキング触媒23、固体電解質材21,24を室壁として形成される。測定室1dは抜き穴222により、スペーサ22、クラッキング触媒23、固体電解質材21,24を室壁として形成される。
【0016】
ガス導入室1bと中間室1cとは多孔体でなるクラッキング触媒23を連通路として連通し、中間室1cと測定室1dとは、スペーサ22の切り欠き223により形成される通路1fにより連通するようになっている。クラッキング触媒23、通路1fでは、その拡散抵抗により制限されたガスの拡散が行われる。
【0017】
クラッキング触媒23はまた、排気ガスが導入室1bから中間室1cへ拡散するとき、排気ガス中の炭化水素を水素化分解し炭素数の少ない炭化水素(メタン等)に変換するもので、白金(Pt )が好適に用いられる。
【0018】
固体電解質材21および後述する電極31,32には、これらを貫通してガス導入室1bのほぼ先端位置に所定の径の被測定ガス導入路たるピンホール1aが形成してあり、排気ガスが導入室1bに導入されるようになっている。ピンホール1aでは、ガスの流通はその拡散抵抗により制限される。
【0019】
固体電解質材24とヒータ絶縁シート26とを隔てるスペーサ25には、中間室1c位置、測定室1d位置に抜き穴251,252が形成してある。抜き穴251,252を隔てる肉部には、これらをつなぐ切り欠き253が形成してある。また抜き穴252より炭化水素センサ1長手方向に基端まで延びるスリット状の長い切り欠き254が形成してあり、基端位置において開いている。ダクト1eは、これら抜き穴251,252、切り欠き253,254により、固体電解質材24、スペーサ25、ヒータ絶縁シート26をダクト壁として形成される。ダクト1eは、大気口H23,H24(図1)より取り入れられた大気が炭化水素センサ1の基端面より流入し一定の酸素濃度(基準酸素濃度)の雰囲気となっている。
【0020】
固体電解質材21の上下面には導入室1b位置に一対の電極31,32が形成してある。電極31,32はスペーサ22の抜き穴221の先端側部221aとほぼ同じ大きさの多孔質電極である。第1のポンプセル3は固体電解質材21と、電極31,32とで構成され、電極31,32間に電極31側を正として電圧が印加されて導入室1bの酸素を汲みだすようになっている。
【0021】
固体電解質材21の上下面にはまた、中間室1c位置に一対の電極41,42が形成してある。電極41,42はスペーサ22の抜き穴221の半部221bとほぼ同じ大きさの多孔質電極である。第2のポンプセル4は固体電解質材21と、電極41,42とで構成され、電極41,42間に電圧が印加されて印加電圧に応じて中間室1cと外部間で酸素を移動せしめるようになっている。なお第2のポンプセル4は、電極41が排気ガスではなく、大気に曝露する構成でもよい。
【0022】
固体電解質材24の上下面には、中間室1cとダクト1eとが重なる位置に、一対の電極51,52が形成してある。電極51,52はスペーサ25の抜き穴251とほぼ同じ大きさの多孔質電極である。酸化触媒たる電極51はクラッキング触媒23における変換後の炭化水素に酸化活性を有するもので、Pt にAu を1%添加したもの等が好適に用いられる。センサセル5は固体電解質材24と電極51,52とで構成され、電極51,52表面における酸素濃度比に応じて電極51,52間に発生する起電力を出力する。この起電力出力は第2のポンプセル4の印加電圧の制御に用いられ、第2のポンプセル4は上記起電力出力が一定となるように印加電圧が制御される。このセンサセル5の起電力の設定値は、中間室1cにある程度の酸素が存在する値とする。例えば0.45Vとすると、中間室1c側の電極51表面はストイキ状態となる。
【0023】
固体電解質材24の上下面にはまた、測定室1dとダクト1eとが重なる位置に、電極51,52とは別の一対の電極61,62が形成してある。電極61,62はスペーサ25の抜き穴252とほぼ同じ大きさの多孔質電極である。測定室1d側の電極61は上記変換された炭化水素に対して不活性なものを用いる。検出セル6は固体電解質材24と電極61,62とで構成され、電極61,62間には電極62を正として定電圧が印加される。この印加電圧により測定室1dとダクト1e間で酸素が移動し固体電解質材24にポンプ電流が流れ、ポンプ電流よりTHC濃度を測定するようになっている。
【0024】
ヒータ7は、ヒータシート27の上面にヒータ線71が形成されたもので、ヒータ線71には通常のPt ヒータ線が用いられる。ヒータ線71に通電することで、変換部11、測定部12全体を加熱して各セル3,4,5,6の動作感度を高めるとともに、クラッキング触媒23および電極51の酸化活性を高めるようになっている。
【0025】
電極31,41,32,42,51,61よりリード31a,41a,32a,42a,51a,61aがガスセンサ1基部に向けて延び、ガスセンサ1の上面すなわち固体電解質材21の上面に形成した端子部81の各端子と直接またはスルーホール224を介して接続されている。電極52,62,ヒータ線71よりリード52a,62a,71aが炭化水素センサ1基部に向けて延び、炭化水素センサ1の下面すなわちヒータシート27の下面に形成した端子部82の各端子と直接またはスルーホール255,261,271を介して接続されている。
【0026】
また第1のポンプセル3の外部側の電極31およびピンホール1aを被覆するアルミナ等からなる多孔質保護層28が形成してあり、ピンホール1aが排気ガスに含まれるスス等の粒径の大きなパティキュレートで目詰まりすることを防止している。
【0027】
なおスペーサ22,25、ヒータシート27、ヒータ絶縁シート26は、アルミナ(Al23 )シートが用いられ、固体電解質材シートとともにドクターブレード法等で作られる。勿論製法はこれに限定されるものではなく押し出し成型法、射出成型法等が用いられ得る。またスペーサ22,25、ヒータ絶縁シート26はスクリーン印刷で形成してもよい。固体電解質材21,24には、固体電解質材式のガスセンサにおいて広く用いられるイットリア添加ジルコニア(Y2 3 −Zr O2 )系の部分安定化ジルコニアが好適であるがこれに限定されるものではない。固体電解質材21,24の厚さは、50〜300μmの範囲とするのがよい。ただし電気抵抗とシート強度との兼ね合いを考慮すると、100〜300μmの範囲とするのが望ましい。また電極31,32等、ヒータ線71はスクリーン印刷により形成される。電極31,32等は厚さを通常1〜20μmの範囲とするが、耐熱性とガス拡散性とを考慮すると5〜10μmとするのが望ましい。
【0028】
なお排気ガスを導入室1bへピンホール1aにより導入するのではなく、多孔質体により導入してもよい。またスペーサ22に、ガス導入室1bを形成する抜き穴221から先端にかけてスリット状の切り欠き部を形成し、これにより、固体電解質材21,24、スペーサ22を流路壁とする排気ガス導入用の流路としてもよい。
【0029】
図1〜図3により上記ガス検出装置とともに炭化水素センサ1の作動を説明する。変換部11では、排気ガスが排気カバーH1内に流入し炭化水素センサ1のピンホール1aを通ってガス導入室1bに導入される。第1のポンプセル3は、電極31,32間の電圧印加により、電極32表面において水(H2 O)の電気分解が起き、水素(H2 )が発生する。また第1のポンプセル3のポンピング作動により導入室1bから酸素が汲みだされる。導入室1bは、ピンホール1aおよびクラッキング触媒23がその拡散抵抗により酸素の流通が制限されているから、酸素濃度が低下する。
【0030】
導入室1bの排気ガスはクラッキング触媒23より中間室1cに拡散する。このときクラッキング触媒23において、排気ガス中の炭化水素が、炭素数の不特定なアルカン、アルケン、アルキン、芳香族炭化水素等も含め一様に水素化分解して炭素数の少ない所定の炭化水素(例えばメタン等)に変換される。水素化分解には第1のポンプセル3において水(H2 O)の分解により発生した水素(H2 )が用いられる。また低酸素濃度下では炭化水素の燃焼が制限されるので炭化水素は減少しない。排気ガスはかかる状態で中間室1cに拡散する。
【0031】
測定部12では、センサセル5の起電力出力により第2のポンプセル4の印加電圧が制御され、炭化水素センサ1外部と中間室1c間の、酸素のポンピング量が調整される。
【0032】
検出セル6の電極61,62間には、例えばセンサセル5の起電力の設定値と等しい電圧を印加する。
【0033】
センサセル5の中間室1c側の電極51は、炭素数の小さい上記変換された炭化水素に活性なので、電極51表面において変換後の炭化水素が酸化しTHC濃度に応じた量の酸素が消費される。第2のポンプセル4の印加電圧はセンサセル5の起電力が一定すなわち電極51表面における酸素濃度を一定とすべく印加電圧が高く設定され、電極51におけるTHC濃度に応じた酸素の不足量を補う。この結果、中間室1cは、電極51表面以外では酸素濃度がTHC濃度に応じた分、高くなる。
【0034】
中間室1cの排気ガスは通路1fを通って測定室1dに流入する。流入した排気ガスは酸素濃度がTHC濃度に応じて高くなっているから、このTHC濃度に対応した分の余剰酸素を検出セル6がダクト1eへ汲みだす。このポンプ電流は、クラッキング触媒23により中間室1cとのガスの流通が制限された限界電流である。このポンプ電流より図4に示すようにTHC濃度が知られる。なお検出セル6の電極61,62間にはセンサセル5の設定起電力と同じ電圧が印加されているから、THC濃度が0であればポンプ電流は流れずオフセットは0であり、THC濃度に比例したポンプ電流が得られる。勿論検出セル6の印加電圧をセンサセル5の設定起電力と異なるものとすることもできる。この場合はポンプ電流のオフセット分の補正をすればよい。
【0035】
なおセンサセル5の中間室1c側の電極51においては、燃焼しやすいH2 やCO等の雑ガスも酸素を消費するため、この影響を除くため検出セル6の測定室1d側の電極61を、上記雑ガスに対しては酸化活性を示すように調製するのが望ましく、Pt に10%のAu を添加したもの等が好適に用いられる。
【0036】
センサセル5の中間室1c側の電極51を、変換された炭化水素に活性で、検出セル6の測定室1d側の電極62を変換された炭化水素に不活性としたが、センサセル5の電極51を変換された炭化水素に不活性で、検出セル6の電極61を変換された炭化水素に活性としてもよい。この場合、測定室1dには中間室1cに酸素濃度一定の排気ガスが流入し、検出セル6は、電極61表面がTHC濃度に応じて酸素不足の状態となり、不足する酸素量に応じてダクト1eから測定室1dへ酸素が汲み上げられる。しかしてこの場合もTHC濃度は検出セル6のポンピング電流より知られる。
【0037】
検出セル6は酸素イオン導電性の固体電解質材の両面に形成した一対の電極に電圧を印加する酸素ポンプを用いたが、Ti O2 ,Sn O2 等の酸化物半導体を用いた半導体センサにより、THC濃度に応じた酸素濃度変化を測定するようにしてもよい。また測定部の全体構成についても、炭素数の小さな炭化水素が酸化触媒により酸化し酸化に供された酸素量に基づいて炭化水素濃度を測定する構成のものであれば任意である。
【0038】
クラッキング触媒は導入室1bと中間室1cとを連通する連通路と兼用するようにしたが、導入室1b内例えば固体電解質材14表面に配置してもよい。またセラミック保護層28にクラッキング触媒を担持する構成でもよい。
【0039】
本実施形態では、内燃機関から排出される排気ガスの測定に適用したが、これに限定されるものではない。また被測定ガスがその中に酸素を含まず、かつ水素化分解に用いられる水素が十分に存在すれば変換部の第1のポンプセルのない構成とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の炭化水素センサを適用したガス検出装置の全体縦断面図である。
【図2】本発明の炭化水素センサの縦断面図である。
【図3】本発明の炭化水素センサの分解図である。
【図4】本発明の炭化水素センサの作動を説明するグラフである。
【符号の説明】
1 炭化水素センサ
11 変換部
12 測定部
1a ピンホール(被測定ガス導入路)
1b 導入室
23 クラッキング触媒
3 第1のポンプセル(酸素ポンプ)
4 第2のポンプセル
5 センサセル
51 電極(触媒)
6 検出セル

Claims (1)

  1. 被測定ガス中の炭化水素を炭素数の小さい所定の炭化水素に変換する変換部と、変換された上記所定の炭化水素を酸化する酸化触媒を有し酸化触媒において炭化水素の酸化に供される酸素量に基づいて被測定ガス中の炭化水素の全濃度を測定する測定部とを具備し、上記変換部を、被測定ガスが拡散抵抗を有する被測定ガス導入路を介して導入される導入室と、導入室壁の一部を構成する酸素イオン導電性の固体電解質材の両面に形成した一対の電極に電圧を印加して導入室内の酸素を導入室外へ汲みだすようになした酸素ポンプと、導入室内に導入された被測定ガス中の炭化水素を上記所定の炭化水素に分解するクラッキング触媒とで構成することを特徴とする炭化水素センサ。
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