JP3822648B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、複写機、プリンター、ファクシミリ装置等の画像形成装置に関し、より詳細には、省スペース化を図ったキャビネットタイプの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に広く普及している複写機、プリンター等の画像形成装置は、給紙、作像、両面、排紙等の各工程を形成するそれぞれのユニットを画像形成装置本体の所定の位置に配置し、固定する構成である。また、各ユニット間におけるレイアウト上の互換性がなく、従って、各ユニットのレイアウト上の自由度も無いに等しい。例えば、作像ユニットは画像形成装置本体に対して固定して取り付けられており、これを他の位置に移動させることはできない。
【0003】
また、作像ユニットに用紙を給送する給紙ユニットも同様に画像形成装置本体に対するレイアウトや装着できる段数が予め設定されている。従って、必要な給紙ユニット数が上記設定可能な給紙ユニット数よりすくない場合には、装着されない部分が空きスペースとなって存在している。
【0004】
また、従来の画像形成装置は、両面コピーや、2色合成等のモードを使用する場合、画像形成装置本体の所定位置に両面用反転トレイ或いは2色合成モード用のサブ現像ユニット等を装着して使用する構成である。このため、予め装置内部に装着用のスペースを設ける必要がある。尚、予め装置内部に装着用のスペースを確保していない場合には、上記モードを使用して画像形成を行うことはできない。
【0005】
また、ソーター等のオプションは、画像形成装置本体内部にその取り付けスペースが確保されておらず、オプションを増設する場合、画像形成装置本体に外付けする構成が一般的である。換言すれば、オプションを取り付ける場合には、そのためのスペースが新たに必要となる。
【0006】
また、一般に、複写機等の画像形成装置は、給紙カセットや、排紙トレイが画像形成装置本体から左右に突出する構成となっているものが多く、画像形成装置の占有面積が大きくなり、省スペース化の妨げとなるという不具合がある。このため、近年これを解決するものとして、給紙ユニット、或いは、給紙及び排紙ユニットの両方を画像形成部の下部に配置し、左右の突出部を無くした構成を有する複写機が開発されている。
【0007】
また、画像形成装置の一つの形態として、事務用デスクの引出部に複写機を内蔵したものが開発されている。具体的には、例えば、特開昭60−4937号公報に示されるように、事務用デスクの引出部に画像形成装置の工程を内蔵し、上段に光学系ユニット、中段に作像ユニット、下段に給紙ユニットを配置し、それぞれ前面に引き出し可能な構成とした複写装置や、実開昭55−6986号公報に示されるように、事務用デスクの引出部に複写機を内蔵し、作像部及び原稿露光部、或いは、原稿露光部のみを前面に引き出し可能とし、用紙補給や、手差しシートの挿入、排紙された用紙の取り出し、ADFを使用したシート原稿の給紙等の動作を全て装置本体前面より行うことが可能な複写機内蔵デスクがある。
【0008】
同様に画像形成装置の一つの形態として、実開平1−177757号公報に示されるように、キャビネット型の筐体内に複写機本体を収納し、最下段の引出しを引出式の給紙トレイとして使用し、中段、上段の引出しをそれぞれ前面に倒して排紙トレイ、ADFの原稿トレイ(サポート台)として使用する如く構成し、用紙補給、排紙された用紙の取り出し、ADFを使用したシート原稿の給送等の動作を装置本体前面より行うことが可能な複写機が開発されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の画像形成装置によれば、以下の(1)〜(7)の問題点があった。
【0010】
(1)各工程を形成するそれぞれのユニットを画像形成装置本体の所定の位置に配置して固定する構成であり、且つ、各ユニット間におけるレイアウト上の互換性がないため、或るユニットを他の位置に移動させて使用することができず、画像形成装置内部に空きスペースがある場合でも、これを有効に利用することができないという問題点があった。例えば、多段数ある給紙ユニットの内使用しない給紙ユニットがある場合でも、そのスペースに他のユニットを取り付けて利用することができないため、限られた画像形成装置内部のスペースにおいて無駄なスペースが発生する。
【0011】
(2)両面コピー、2色合成等のモードに対応できるようにするためには、予め画像形成装置内部に、追加する装置のスペースを確保しておく必要があるため、これらのモードを使用しない場合には無駄なスペースとなるという問題点や、装置の省スペース化の妨げになるという問題点があった。
【0012】
(3)ソーター等のオプションは画像形成装置本体に外付けする構成であるので予め装置内部にスペースを確保する必要がないものの、オプションの増設によって、画像形成装置の占有面積が大きくなるため、省スペース化の妨げになるという問題点があった。
【0013】
(4)オプションの追加等によってユーザーが所望とする機能を有した装置を提供することが可能であるものの、上記(1)〜(3)の問題点によって、画像形成装置全体として無駄なスペースが発生する恐れがあり、必ずしも機能に対応した適切な大きさの装置、或いは、適切なレイアウトの装置を提供することができないという問題点があった。
【0014】
(5)給紙ユニット、或いは、給紙及び排紙ユニットの両方を画像形成部の下部に配置し、左右の突出部を無くした構成の画像形成装置によれば、ジャム処理時には装置本体左右の用紙搬送路を開放する必要があるため、作業用のスペースを確保する必要があり、結果として、装置を利用するために必要な設置スペースを小さくすることはできないという問題点があった。また、トナー、用紙等のサプライ補給の作業が行われる方向と、ジャム処理等の作業が行われる方向が異なるため、作業性の低下を招いているという問題点もあった。
【0015】
(6)特開昭60−4937号公報、及び、実開昭55−6986号公報の装置によれば、デスクの引出部に複写機を内蔵することにより、デスクワーク中心の事務の能率向上を図ることができるものの、各ユニットが本体に対して固定された位置に配置されており、他の位置に移動して使用することができないため、例えば、両面モード、2色合成モード等に対応する装置を取り付けるためのスペースがなく、拡張性に欠けるという問題点があった。
【0016】
(7)実開平1−177757号公報によれば、転写紙、原稿等の取扱いを装置前面より行うことができるものの、転写紙が装置本体の奥側を搬送されるため、ジャム処理等の作業性が低下するという問題点があった。
【0017】
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、無駄なスペースの発生をなくし、省スペース化を図れることを第1の目的とする。
【0018】
また、本発明は上記に鑑みてなされたものであって、装置を利用するために必要な設置スペースを小さくできることを第2の目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するために、転写紙に画像形成を行う作像ユニットを含み、転写紙の給紙から排出までの画像形成工程にかかる複数のユニットと、前記複数のユニットを収納もしくは配置する枠体と、該枠体上部に配置され、原稿画像の読み取りを行うスキャナと、を具備し、前記枠体は、前記ユニットを収納または配置する収納配置方向からみて左右方向および上下方向への前記ユニットの移動を規制する複数の案内部材を備え、各々の前記ユニットを別個に同一方向から収納もしくは配置し、前記ユニットの高さは、前記案内部材の配置間隔または配置間隔の整数倍に等しいことを特徴とする画像形成装置を提供する。
【0020】
また、本発明は、上記発明において、前記案内部材は、前記作像ユニット以外の他のユニットを収納または配置する収納配置方向からみて左右方向および上下方向への前記他のユニットの移動を規制し、前記他のユニットの高さは、前記案内部材の配置間隔または配置間隔の整数倍に等しいことを特徴とする画像形成装置を提供する。
【0021】
【作用】
本発明は、予め大きさの決まった枠体に、画像形成に関わる各ユニットを配し、不要なユニットスペースのない、画像形成装置を構成する。
【0022】
【実施例】
以下、本発明の画像形成装置を複写機に適用した場合を一例として、〔装置本体の概略構成〕、〔駆動系の概略構成〕、〔制御系の構成〕、〔作像ユニットの構成〕、〔ソーター・排紙ユニットの構成〕、〔スキャナーユニットの構成〕、〔操作パネル部の構成〕、〔反転ユニットの構成〕、〔実施例の効果〕の順に図面を参照して詳細に説明する。
【0023】
〔装置本体の概略構成〕
図1は、本実施例のキャビネット複写機10の概略構成を示す。本実施例のキャビネット複写機10は、画像形成工程に関わる各手段を工程毎に分割してユニット化した複数のユニットを複写機本体のユニット収納部に収納する構成である。ユニットとしては、図示の如く、原稿画像の読み取りを行うスキャナーユニット101と、転写紙のソート及び排紙を行うソーター・排紙ユニット102と、転写紙に画像形成を行う作像ユニット103と、転写紙の反転を行う反転ユニット104と、転写紙の給紙を行う給紙ユニット105、106とを備えている。また、キャビネット複写機10の本体奥側には、メイン制御ボックス107が配設されている。
【0024】
各ユニットの高さは、反転ユニット104が50mm、作像ユニット103及び給紙ユニット105、106が100mm、スキャナーユニット101及びソーター・排紙ユニット102が150mmになるように構成されてる。また、これらのユニットを収納するキャビネット複写機10の筐体は、装置上面から底板までの寸法を各ユニットの高さの公倍数である650mmになるように構成されている。尚、図示を省略するが、ソーター・排紙ユニット102に代えて排紙ユニットのみを50mmの高さで構成することもできる。
【0025】
また、キャビネット複写機10は、キャスターを取り付けた状態で全高が700mm前後と、一般的なオフィス用デスクの高さと等しい高さに設定可能であり、デスクサイドへのレイアウトが可能な構成としている。
【0026】
また、各ユニットの幅は一定寸法以下であり、キャビネット複写機10の前面から挿入してセットする。スキャナーユニット101を除いた他のユニットは、奥行きも一定寸法以下とし、キャビネット複写機10の後部にメイン制御ボックス107を収納するのに充分な空間を確保してある。
【0027】
図2は、キャビネット複写機10の本体構造体20の構成を示す。本体構造体20は、左側板201、後側板202、右側板203、中側板204の4枚の側板を有した箱型のフレーム構造から成り、左・右側板201、203には、50mm間隔で12〜13のユニットガイド201a、203aが設けられている。ここで、中側板204とユニットガイド201a、203aによって形成される空間がユニット収納部となる。
【0028】
また、中側板204には、メイン制御ボックス107と各ユニットとの電気的な接続、及び、各ユニットに電源を供給するための共通コネクターを設置するためのコネクター設置穴204aが所定位置に所定間隔で複数設けられている。尚、中側板204の上部にある切り欠き部は、ここに配設するスキャナーユニット101の奥行き寸法が他のユニットより大きいためである。
【0029】
次に、図2及び図3を参照して、各ユニットの外枠であるユニット筐体30の構成と、ユニット筐体30の本体構造体20への取り付け方法について説明する。尚、ユニット筐体30は、前述したようにユニットによってその高さが異なるがここでは共通化して説明する。
【0030】
図3に示すように、ユニット筐体30は、ユニットの動作に必要な構成部品を内側に収納した矩形のユニットトレイ302と、前述したユニットガイド201a、203aに固定して取り付けられ、且つ、ユニットトレイ302を引き出し可能に保持する外側筐体301とから成る。
【0031】
外側筐体301には、図2に示すように、用紙の搬送路を確保するための搬送路穴301aが設けられている。本体構造体20への取り付けは、所望の位置のユニットガイド201a、203aに沿って挿入し、ネジ穴301b、205にネジを貫通させて機械的に固定する。また、ユニットトレイ302は外側筐体301のレール部材301cにレール嵌合部材302bを嵌め込みことにより、引き出し可能に取り付けられる。尚、302aは、ユニットトレイ302を引き出す際のトレイ取手部を示す。また、ユニットトレイ302側にも搬送路穴(図示せず)が設けられている。
【0032】
前述したコネクター設置穴204aに対する共通コネクターの設置は、常時全てのコネクター設置穴204aに設置しても良く、或いは、適宜必要なコネクター設置穴204aに設置しても良い。一方、この共通コネクターと対峙するユニットトレイ302の後部には、ユニット側共通コネクターが配置されており、ユニットトレイ302を本体構造体20へ収納するスライド動作によって共通コネクターと接続される。
【0033】
〔駆動系の概略構成〕
本実施例では、各ユニット毎にそれぞれ独立した駆動源を内蔵している。また、駆動源の制御もそれぞれ各ユニット毎に制御している。従って、用紙の搬送を安定に行うために下流側のユニットの線速を若干速くすることが望ましい。但し、給紙ユニット105、106については、複数の給紙ユニットから同時に給紙が行われることがないので、1つの給紙ユニット105に駆動源を内蔵し、他の給紙ユニット106には駆動源を内蔵しない構成として、給紙ユニット105から給紙ユニット106へ駆動を供給する。この場合給紙段の切り換えは電磁クラッチによる駆動源のON・OFFで行っても良く、或いは、用紙とピックアップコロの圧力を解除することで行っても良い。
【0034】
図4は、駆動付給紙ユニット105から駆動なし給紙ユニット106への駆動の伝達方法を示す。駆動付給紙ユニット105の駆動源ギア410aから中側板204に取り付けられたアイドラ411を介して駆動なし給紙ユニット106のギア410bへ駆動を伝達する。図1では、給紙ユニット105、106の2段の構成としたが、例えば、駆動付給紙ユニット105を1段、駆動なし給紙ユニット106を2段で構成することも可能である。この場合には、同図(b)に示すように給紙ユニット105の駆動源ギア410aから2個のアイドラ411と一方のギア410bを介して他方のギア410bへ駆動を伝達する。
【0035】
また、本体アイドラ411は、給紙ユニット105のみの場合には必要がなく、給紙ユニット106が1段、2段と増えるにつれて、1個、2個と給紙ユニット間の駆動伝達手段として用いられるため、同図(c)に示すように中側板204に着脱可能となっており、給紙ユニットが多段の時に必要に応じて取り付けられるようになっている。尚、本実施例では、給紙ユニット105、106の高さが100mmであるため、本体アイドラ411の取り付け位置も100mm間隔である。
【0036】
また、給紙ユニット105、106側のギア410と本体アイドラ411のギアの噛み合いは、給紙ユニット105、106が装置本体の手前側に引き出せるように給紙ユニット側のギアが手前側で噛み合うようになっている。
【0037】
本実施例では、各ユニット毎にそれぞれ独立した駆動源を内蔵する構成としたが、装置本体側に共通駆動源を配置し、該共通駆動源から各ユニットに駆動を伝達する構成でも良い。
【0038】
具体的には、図5に示すように、装置本体奥側に共通駆動源であるモーター401を配置し、タイミングベルト405を介して装置の高さ方向50mm(ユニット構成最小単位高さ)間隔に配置されたギアプーリ402を駆動する。各ユニットへの駆動の伝達は、ユニット側に設けられたギア406がギアプーリ402と噛み合うことで行われる。各ユニットの高さは50mmの倍数になっているため、この50mm間隔に配置されたギアプーリ402の列より全てのユニットの駆動をとることができる。
【0039】
各ユニットの高さは、例えば、100mmであったり、150mmであったりするため、必ずしも全てのギアプーリ402が各ユニットへの駆動伝達に用いられるとは限らず、ユニット側のギア406が噛み合わない時には単に中継プーリとして機能する。尚、図において、403は中継コロ、404は中継プーリ、407はタイミングベルト405をP方向に加圧して張力を一定に保つタイトナである。
【0040】
〔制御系の構成〕
本実施例のキャビネット複写機10は、メイン制御ボックス107内に配設されたメイン制御部107a(マスターユニット)とスキャナーユニット101、スキャナーユニット101等の各ユニット(以下、マスターユニットに対してスレーブユニットと記載する)との組合せで、種々の機能(コピー、FAX、プリンター、etc.)を実現することができる。
【0041】
以下、キャビネット複写機10の制御系について、
▲1▼全体制御系ブロック図
▲2▼メイン制御部の構成及び制御動作
▲3▼ID応答及び装着位置検出方法
▲4▼レイアウトエラー表示制御
▲5▼ユニット引き出し制御
の順に説明する。
【0042】
▲1▼全体制御系ブロック図
図6は、全体制御ブロック図を示す。前述したようにスレーブユニットは、本体構造体20のユニット収納部のどの段にも装着可能であるため、コネクターを介する信号線は極力すくなくする方が好ましい。従って、本体側のメイン制御ボックス107内にメイン制御部107aを持ち、それぞれのスレーブユニットは個々のユニットの制御を行うサブ制御部を持つことになる。
【0043】
サブ制御部としては、図示の如く、ADF制御部108a、スキャナー制御部108b、ソーター制御部108c、反転ユニット制御部108d、作像制御部108e、給紙制御部108fがある。
【0044】
メイン制御ボックス107に実装されたコネクター部とスレーブユニットに実装されたコネクター部との嵌合により、メイン制御部107aと各サブ制御部との通信を行うための通信用信号や、紙搬送同期信号等に使用する共通信号バス109と、スレーブユニット間でリアルタイムに動作するために必要なビデオ信号、ビデオ同期信号に使用する専用信号バス110と、メイン電源ユニット107cからスレーブユニットへ電源を供給するための配線とが同時に行われる。尚、詳細な説明は省略するが、メイン制御部107aと各サブ制御部の制御信号は光ファイバーによるシリアル通信で行うことで電気的な接続を容易する。
【0045】
また、メイン制御ボックス107内には、操作パネル制御部107bが配置されており、更に、プリンタコントローラ制御部107dや、FAXコントローラ制御部107e等のオプションコントローラを増設することが可能である。
【0046】
メイン制御部107aは、シーケンス制御、通信制御、コピーモード時の各種モード制御、サービスマンモード制御を実行する。
【0047】
シーケンス制御は、各画像形成モードに応じたシーケンスとなるように各サブ制御部にコマンドを与える制御である。この時、コマンドを受け取ったサブ制御部は、予め定められたタイミングで、ビデオ同期信号、紙搬送同期信号に基づき動作する。通信制御は、サブ制御部との間でコマンド及びステータスのやり取りを行うための制御である。また、各動作モードにおいて、各制御部間の調停を行う。コピーモード時の各種モード制御は、各コピーモードに応じた動作となるように制御を行うものである。この時、スレーブユニットに必要な動作が実行されるように、各サブ制御部へ必要なコマンド送信を行う。サービスマンモード制御では、検査、修理等に必要な動作となるように制御を行う。尚、図7、図8、及び、図9にメイン制御部107aの機能一覧表を示す。
【0048】
▲2▼メイン制御部の構成及び制御動作
図10は、メイン制御部107aのブロック図を示す。メイン制御部107aは、全体の制御を行うCPU、各種プログラムが記憶されたROM、RAM(プログラムメモリ)、モードの設定を記憶するNVRAM(メモリスイッチ)、画像情報を記憶するRAM(画像メモリ)、タイマー、割り込みコントローラ、通信コントローラ、ビデオ信号コントローラ、紙搬送コントローラ等を備えている。
【0049】
以上の構成において、図11のメイン制御概略フローチャートを参照して、メイン制御部107aの制御動作について説明する。キャビネット複写機10の電源が投入されると、メイン制御部107a内に搭載されたCPUは、CPU内部レジスタ及びIO制御レジスタを初期化する(S101、S102)。
【0050】
次に、メモリチェックとしてメモリのリードライトテストを行う(S103)。この時、エラーがあればS108へ進み、異常発生の制御として自己診断エラー発生時制御ルーチンを実行する。
【0051】
次に、IO(タイマー等)の動作テストを行う(S104)。この時、エラーがあればS108へ進む。
【0052】
次に、スイッチ(メモリスイッチ、メカスイッチ等)により設定されているモードをチェックし、モードに対応するようにメモリ及びIOレジスタを設定する(S105、S106)。
【0053】
続いて、上記モードに必要なスレーブユニットの装着状態をチェックするため、各サブ制御部に対し、ID要求をおくり、サブ制御部からのID応答により、必要なユニットの有無や、装着位置をチェックする(S107)。この時、エラーがあればS108へ進む。尚、ここで同様に上記モードに必要なコントローラの装着状態をチェックする。
【0054】
ここまでの処理が正常に終了すると、メイン制御部107aは設定されたモードに従って、コピーモード制御ルーチン(S109)、FAXモード制御ルーチン(S110)、プリンターモード制御ルーチン(S111)、サービスマンモード制御ルーチン(S112)へ進み、モードに応じた動作を実行する。
【0055】
次に、図12のコピーモード制御ルーチンのフローチャートを参照して、具体的動作例を示す。ここでは、片面原稿を用紙の片面に対して1枚複写する場合を例として説明する。必要なユニットは、スキャナーユニット101、ソーター・排紙ユニット102、作像ユニット103、給紙ユニット105(1段)である。
【0056】
メイン制御部107aは、コピーモードで上記の複写モードが設定されている時(S201)、各サブ制御部に対し、ステータス要求コマンド(現在のスレーブユニットの状態を受け取るための命令)を送信する(S202)。次に、サブ制御部からのステータスを受信し(S203)、モード比較を行って(S204)、スレーブユニットの状態が上記動作モードと一致しない場合には、変更可能なサブ制御部に対して、変更要求を示すステータス要求コマンドを送信する(S205、S206)。
【0057】
モード変更が不可能な場合には、操作パネル制御部107bに対してエラー表示要求コマンドを送信し、エラー解除を待つ(S205、S207、S208)。
【0058】
上記のS202〜208の処理は、各サブ制御部に対して実行される。以下、具体的に示す。先ず、給紙制御部108fに対して、現在の紙サイズ、給紙段数等の情報を要求する。但し、すでに給紙制御部108fから得ている情報で変更を必要としない場合は、この限りでない。給紙制御部108fから得た情報が操作パネル制御部107bから要求された紙サイズに合う給紙トレイ(給紙ユニット)があれば、給紙トレイを選択する。この時、要求された紙サイズがない(紙無しを含む)場合は、操作パネル制御部107bに対してエラー内容を含むエラー表示要求コマンドを送信し、エラー解除を待つ。
【0059】
次に、作像制御部108eに対しても、同様に現在のトナー残量や、感光体等の状態を示す情報を要求する。作像制御部108eから得た情報が要求された複写モード(片面原稿、片面複写)に対して問題がなければ、次のサブ制御部の処理へ進む。この時、問題があれば、操作パネル制御部107bに対してエラー内容を含むエラー表示要求コマンドを送信し、エラー解除を待つ。
【0060】
同様にして、スキャナー制御部108b、ソーター制御部108cとの通信を行い各サブ制御部を所定の動作モードに設定する。
【0061】
全てのサブ制御部に対してS202〜S208の処理が終了したら、処理を終了する(S209)。その後、メイン制御部107aは外部からの受信データを割り込み待ちとして待機する。
【0062】
メイン制御部107aは、待機状態において、操作パネル制御部107bからモード変更データを受信した場合には、再び各サブ制御部に対し、動作モードコマンドを送信する。
【0063】
一方、待機状態において、操作パネル制御部107bからコピースタートキー入力を受信したら、各サブ制御部がレディ状態であることを確認した後、図13に示すスタートキー受信割り込みルーチンを実行し、各サブ制御部へ動作開始コマンドを送信する(S301)。
【0064】
一方、動作開始コマンドを受信した各サブ制御部は、紙搬送同期信号に同期して紙搬送を行い、同時にビデオ同期信号に同期して、画像の読み取り、書き込みを行う。最初に、給紙制御部107fが給紙タイミング同期して、給紙用のモードを駆動し、転写紙を作像ユニット103のレジストローラまで搬送し、一旦停止する。
【0065】
スキャナー制御部108bは、ビデオ同期信号に同期して、原稿の読み取りを開始する。スキャナー制御部108bからの画像読み取りデータを受けた作像制御部108eは、ビデオ同期信号に同期して感光体への画像の書き込みを行う。給紙タイミング用同期信号は、この書き込みに同期して紙搬送を再開する信号を給紙制御部108fに与える。
【0066】
作像制御部108eは、画像書き込みと並行して、給紙制御部108fから受け取った転写紙をレジストローラ及び転写ローラ用のモータの駆動により搬送を引き継ぐ。
【0067】
感光体に書き込まれた画像は、転写ローラ部で転写紙に転写される。最後に、ソーター制御部108cが、紙搬送同期信号に同期して、搬送用のモータを駆動し、ソーター内の所定のビンまで搬送する。
【0068】
各サブ制御部は、予め定められた時間内に紙搬送を終了すると、終了ステータスを、終了しない場合にはエラーステータスをそれぞれ送信する。
【0069】
メイン制御部107aは、S302〜S305において、各サブ制御部からのステータスを受信し、正常終了か否か判定する。ここで、エラーステータスの場合には、操作パネル制御部107bに対してエラー表示要求コマンドを送信する。この間のモード変更要求等に関しては、メイン制御部107a内の処理のみ行い、サブ制御部に対しての要求はバッファ内に保存しておく。各サブ制御部からの動作終了ステータスを全て受信したら、動作終了の表示を操作パネル制御部107bに送信する。その後は、次の動作モードに応じた動作へと続く。
【0070】
▲3▼ID応答及び装着位置検出方法
次に、本実施例の制御の特徴であるID応答について詳細に説明する。図14はIDNo.&ID情報一覧表を示し、図15はメイン制御部〜給紙制御部間のコマンド・ステータス一覧表を示す。本実施例では、必要なユニットの有無や装着位置のチェック、及び、必要なオプションコントローラの有無や自己診断結果のチェックを行う手段の一つとして、ID応答を使用している。
【0071】
ここで使用するIDは、スレーブユニットのユニークなアドレスとそのユニットの装着位置等を情報として扱うものである。1回に送受信可能なデータ幅を8ビット(1word)として説明する。データは以下のような構成をとる。
【0072】
1.コマンド
1wordデータのみ:
IDNo.(上位4ビット)+コマンド(下位4ビット)
2.ステータス
1wordのみの時:
IDNo.(上位4ビット)+ステータス(下位4ビット)
1word+ID情報が続く時:
IDNo.(上位4ビット)+ステータス(下位4ビット:0000)

続きマーク(上位1ビット)+ID情報(下位7ビット)

続きマークが1の時は次のデータが続く
1word+その他の情報が続く時:
IDNo.(上位4ビット)+ステータス(下位4ビット:1110)

続きマークが1の時は次のデータが続く
また、メイン制御部107aがID要求を出すには次のデータを送信する。
IDNo.(上位4ビット:0000)+コマンド(下位4ビット:0000)
これに対応するID応答として次のデータを受信した時、
IDNo.(上位4ビット:1000)+ステータス(下位4ビット:0000)

続きマーク(上位1ビット:0)+ID情報(下位7ビット:0000001 )
これらのデータは次のような意味を持つ。
IDNo.(1000)から送信したのはソーター制御部であることがわかる。
ステータス(0000)からこの情報はID応答であり、次のデータにID情報が続く。この時、共通の通信ラインを使用している他のサブ制御部は、例外処理を除き次のデータ送信をしてはいけない。
続きマーク(0)の場合はソーター制御部からのデータはこの1wordで終了である。
ID情報(0000001 )からソーター・排紙ユニット102の装着位置は上から2段目である。
【0073】
尚、給紙制御部(ユニット1〜3)は、給紙ユニットが3個まで装着可能な時、給紙制御部が1個の場合でもメイン制御部107aが選択した給紙ユニットからのステータスで判別できるように別のアドレスとした。
【0074】
次に、スレーブユニットの装着位置検出方法について説明する。ここでは、スレーブユニット装着用コネクターの個数を16個(CN1〜CN16)、オプションコントローラ接続用拡張スロットの個数を8個(CN21〜CN28)として説明する。
【0075】
図16のスレーブユニット装着用コネクターアドレス一覧表に示すように、各コネクター(CN1〜CN16)には、ユニークな4ビットのアドレスが信号として供給され、各スロット(CN21〜CN28)には、ユニークな3ビットのアドレスが信号として供給される。各サブ制御部及びオプションコントローラ制御部はこの信号を読み取り、自身の装着位置を検出する。図17(a)にマスターユニット側コネクター回路図、図17(b)にスレーブユニット及びオプションコントローラ側コネクター回路図を示す。
【0076】
▲4▼レイアウトエラー表示制御
本実施例のキャビネット複写機10は、各ユニット間におけるレイアウト上の互換性を高めて、各ユニットのレイアウトを自由に行えるようにすることにより、無駄なスペースの発生をなくし、省スペース化を図り、また、ユーザーの所望する機能に対応した適切な大きさの装置、或いは、適切なレイアウトの装置を提供することを目的としている。但し、複写機として最低限必要な構成であるスキャナーユニット101、作像ユニット103、給紙ユニット105、ソーター・排紙ユニット102の一つでも欠けると動作不可能であるため、これらのユニットの有無をチェックするようにしている。
【0077】
スキャナーユニット101は、操作性及び作業性の面から最上部に位置することが望ましいため、上1段目に設置するものとする。上1段目に固定することにより、図1に示したようにスキャナーユニット101のみを大型にすることができ、スキャナーの読み取り範囲を大きくすることができるというメリットもある。
【0078】
また、他のユニットは、レイアウト上の互換性があるので、基本的にはどの位置に配置することも可能であるが、転写紙の搬送方向を考慮せずに配置可能とした場合には、転写紙の搬送制御が複雑となり、CPUにかかる負荷が大きくなるため、及び、生産性が低下するため、本実施例では、転写紙の搬送方向を考慮した基本レイアウトに基づいて、基本レイアウト以外を画像形成が不可能としてレイアウトエラー表示を行うようにしている。
【0079】
図18は、レイアウトエラー表示制御を説明するための図である。基本レイアウト1は、コピーモードで反転ユニットを装着する場合の基本レイアウトを示す。また、基本レイアウト2は、コピーモードで給紙ユニットを2段装着する場合の基本レイアウトを示す。ここで、給紙ユニット1は駆動源内蔵タイプ(給紙ユニット105)、給紙ユニット2は駆動源無しタイプ(給紙ユニット106)を示す。給紙ユニット2は、給紙ユニット1の駆動を利用することにより、部品点数の削減を図っている。但し、制約条件として駆動源内蔵タイプのユニットが上にある事とする。
【0080】
レイアウトエラー1は、画像形成が不可能な順序でユニットが装着されている場合の例である。ここでは、画像が転写される転写紙の搬送を下から上としているにも関わらず、給紙ユニットが最上段に装着されている。
【0081】
レイアウトエラー2は、制約条件に反して駆動無しタイプのユニットが上に配置された場合の例である。
【0082】
レイアウトエラー3は、最低限必要なユニットの何れかが装着されていない場合の例である。
【0083】
上記のようなレイアウトエラーを前述のIDチェック等により、メイン制御部107aが検出すると、操作パネル制御部107bにエラー表示コマンドを送信し、図18に示すようなエラー表示画面を表示する。
【0084】
▲5▼ユニット引き出し制御
各ユニットは、一旦装着されるとメイン制御部107aからの制御により、キャビネット複写機本体からの引き出しを禁止するようにキーロックする。ロック機構はソレノイドのON・OFF等の従来の技術を用いることができる。通常は、ユニットの引出しレバー(図示せず)でロックが解除され、引き出しが可能となるが、以下のような場合には、メイン制御部107aの制御によってロックを解除しないようにする。
【0085】
例えば、図19に示すように、搬送中の用紙がある場合、用紙がすでに通過しているユニットは解除するが、まだ用紙が残っているユニットはロックを解除しない制御を行う。
【0086】
また、電源入り状態でユニットを引き出そうとした場合にも、ロックは解除されない。但し、電源が供給されていないユニットや、駆動が引き出し動作により断たれても動作に影響しないユニットに対してはロックを解除する。
【0087】
〔作像ユニットの構成〕
作像ユニット103は、給紙ユニット105、106或いは反転ユニット104から送られてきた転写紙に画像形成を行うユニットである。前述したように本実施例では、各ユニットの制御をそれぞれのユニットで行うため、作像ユニット103内に作像制御部108eを有している。図20は作像制御部108eの制御ブロック図を示す。
【0088】
次に、図21を参照して作像ユニット103の構成について詳細に説明する。作像ユニット103は、キャビネット複写機10から引き出し可能なユニットとなっている。また、本実施例では、高速に普通紙に印字可能なことから電子写真装置を採用する。
【0089】
作像ユニット103内には、感光体103aと、帯電装置103bと、レーザー光学装置103cと、現像装置103dと、転写装置103eと、クリーニング装置103fと、これらを作動させる電源装置、制御装置、駆動装置を内蔵した電装系103mとが配設されている。尚、103gはトナー容器、103hはクリーニング装置103fに溜まったトナーを現像装置103dへ運ぶホース、103iはトナー容器103gからトナーを現像装置103dへ補給するホース、103jはレジストローラー対、103kは分岐爪、103lは非転写搬送路を示す。
【0090】
尚、場合によっては、これらの装置の一部をユニット内ではなく本体内に配設しても良い。但し、現像装置等に供給される高圧電源(変圧手段)は、作像ユニット103だけに必要なものであり、他のユニットとの統一性を考慮すると、作像ユニット103内に配設した方が良い。例えば、コネクターを例にとると、高圧電源を本体側に配設すると、ユニットを本体に着脱する必要があることから、高圧コネクターが必要になる。また、本実施例のキャビネット複写機10の特徴より、本体側のコネクターは全てのユニットで共通とするので、作像ユニット103以外のユニットが装着された場合には不要な高圧コネクターが必ず生じ、経済的でない。
【0091】
また、本実施例では、用紙の搬送経路がキャビネット複写機10本体の前面側で、且つ、垂直搬送路となるように、ユニットトレイ302の前カバー302c側に設けてある。これによりジャム処理等が容易に行うことができる。また、図22に示すように、多色印刷等では2段以上重ねることがあり、この場合には、ひとつの作像ユニット103Yの排紙位置が、別の作像ユニット103Mの給紙位置となるため、排紙口と給紙口を垂直な位置としてある。これにより、同一ユニットを2段以上重ねても排紙と給紙の関係がうまくいく。この排紙口と給紙口の関係は、他のユニットとの重ね合わせにおいても同様な関係になる(図1参照)。
【0092】
感光体103aは、作像ユニット103の高さを低くするためにベルト状感光体を、小径のローラー(φ20)に対して全体の高さを低くし横に広くなるように巻き付けてある。感光体がドラム状だと高さを低くすると横も狭くなり、感光体回りに配設する帯電装置、現像装置、転写装置等の配置スペースがなくなるため、作像ユニット103を薄くすることが困難となる。本実施例では、キャビネット複写機10本体の高さを700mm(デスクサイズ)にするために作像ユニット103も薄くする必要がある。特に、作像ユニット103を多段に重ねることがあるため、作像ユニット103の本体高さに寄与する割合は大きくなる。
【0093】
帯電装置103bは、放電によるオゾンの発生量を少なくするために転写ローラー(ローラー方式)を採用する。また、転写装置(ローラー)103eは用紙のないところでトナーと接触することがあるので、ローラー表面をフッ素樹脂等のトナーの付着しない材質とする。
【0094】
現像装置103dにおいて、トナーは1成分湿式トナーを用いる。理由としては、▲1▼トナー像が紙に転写されただけで、トナーが紙に定着されるため、定着装置が不要となる。▲2▼アイソパーがなく、トナーだけなので、トナー濃度の変動がなく、トナー濃度制御を行う必要がない。特に、定着装置をなくすことで作像ユニット103の小型化及び消費電力の削減とともに、放熱等の対策を考慮する必要がなくなるので、キャビネット複写機10を壁面等に密着させて配置することが可能となる。
【0095】
また、感光体103a、帯電装置103b、現像装置103d、クリーニング装置103fを一定として、プロセスカートリッジとし、作像ユニット103から着脱できる構成としている。
【0096】
プロセスカートリッジは、作像ユニット103に対して前面より水平に着脱する。一方、ユニットを薄くするため、レジストローラー対103jと現像装置103dが略同じ高さになったため、プロセスカートリッジをユニットから引き出す際に現像装置103dの一部がレジストローラー対103jに引っ掛かる。そこで、レジストローラー対103jのうち現像装置103dに近い1本のローラーをプロセスカートリッジに組み込んでいる。
【0097】
また、現像装置103dとクリーニング装置103fを一体としたことで、クリーニング装置103fに回収したトナーを現像装置103dに戻すことが容易となる。また、トナー容器103gを感光体103aの内側に設置することで省スペース化を図ることができる。
【0098】
キャビネット複写機10本体のモードの要請(両面モードの要請)により、転写紙が逆方向(排紙口から給紙口方向)へ搬送される場合がある。このときにはトナー像の転写を行わないので、カブリの防止等から転写紙に転写が行われないようにする必要がある。そこで本実施例では、分岐爪103kによって搬送経路を切り替えて転写紙を転写位置(転写ローラーと感光体の接点)を通らないようにする。従って、転写紙は排紙口から非転写搬送路103lを介して給紙口へ運ばれる。この時、非転写搬送路103lに出口付近にレジストローラー対103jの1つのローラーとニップするようにローラーを配置することにより、レジストローラー対103jの回転方向を変えることなく、転写紙を給紙口方向へ搬送できる。
【0099】
転写紙が逆方向(排紙口から給紙口方向)へ搬送する他の方法としては、感光体と転写ローラーとの接触を解除して、同じ経路を逆に通紙する方法がある。この場合には、トナーが付着している感光体の方を用紙経路から遠避けて、転写紙と接触しないようにさせる。また、感光体を解除することにより無駄に感光体が回転しないようにする。
【0100】
但し、第1の方法では、分岐爪と分岐爪の切り替え機構が必要となり、第2の方法ではレジストローラーの逆転機構が必要となる。
【0101】
次に、ユニットカバーの開閉について説明する。本実施例では、ジャム処理時に転写紙を除去するためと、プロセスカートリッジを交換するために、通紙経路を境に、これより前の部分が一体となって開閉する構成である。通紙経路は2箇所あるため、この2箇所で各々開閉可能となっている。ジャム処理時は、その時に転写紙が通過する予定である通紙経路に応じて、該当する通紙経路が境となるように開閉する。また、プロセスカートリッジを交換する時は、プロセスカートリッジが露出するようにプロセスカートリッジに近い方の通紙経路を境に開閉する。
【0102】
このように作像ユニット103を構成することにより、例えば、図22に示すように、トナーの色の異なる作像ユニット103Y(イエロー)、作像ユニット103M(マゼンタ)、作像ユニット103C(シアン)、作像ユニット103BK(ブラック)を重ねて装着することにより、カラー画像を得ることができる。
【0103】
〔ソーター・排紙ユニットの構成〕
ソーター・排紙ユニット102は、ソーターと排紙トレイとの両方を兼用することができる。以下、図23及び図24を参照してソーター・排紙ユニット102の構成を詳細に説明する。
【0104】
ソーター・排紙ユニット102は、複数のビン102aと、各々のビン102aに取り付けられた前後2つのビン駆動軸102bと、ビン駆動軸102bを保持するビンガイド102cと、ビン駆動軸102bをビンガイド102cに沿って移動させるゼネバホイール102d、102eと、前面カバー102fと、前面カバー102fの中にスライド式に収納されているスライドカバー102gと、スライドカバー102gに回転可能に取り付けられている回転ガイド102hと、転写紙の排紙先を切り替える偏向爪102iと、ゼネバホイール102d、102eの回転を検知するための小判型ホイール102j、ゼネバホイール回転検知スイッチ102k(図24参照)と、ゼネバホイールを回転させてビンの移動を行うビンモーター102l(図24参照)とから構成される。尚、102mはゼネバホイールガイド側板を示す。
【0105】
尚、前面カバー102f、スライドカバー102g、回転ガイド102hによって排紙トレイが形成される。この排紙トレイは、前面カバー102fを倒して、スライドカバー102gと同サイズの回転ガイド102hを前面カバー102fから引き出すことによりセットされる。
【0106】
ソーターは、使用されないときに全てのビン102aが下がっていても良いが、最上段の後端(ゼネバホイール102d側)のみが上がっているようにすると大量のコピー済用紙をストックしておくのに便利である。
【0107】
以上の構成において、ソートモードにおけるソーターの動作を説明する。
1枚目の1部目が排出されるとき、最上段のビン102aは後端が上がった状態(図23の状態)で転写紙を受け入れる。ビン102aは後端が上がって角度がついているため、排出された転写紙は重力の作用でビンの先端に位置するガイド板に突き当たるまでビン上を落下し、転写紙の先端が揃えられる。
【0108】
この時、前後のビンガイド102cのガイド溝の幅がビン駆動軸102bの直径と略等しいならば、ビン102aが略水平になった時と最大に傾斜した時とで前後のビン駆動軸102b間の距離が異なるので、前後どちらかのビン駆動軸02bを前後にスライド可能とする必要がある。本実施例では、図示の如く、前側のビンガイド102cのガイド溝の幅を適当に広げてあるため、ビン駆動軸102bは前後ともビン102aに固定されている。
【0109】
次に、2部目の転写紙が排紙される時の準備動作を次のように行われる。前側のビンモーター102lが回転し、これによりゼネバホイール102eが図中反時計回りに回転し、ゼネバホイール102eの下側にあった溝がビンガイド102cまで回転したところで溝にビン駆動軸102bが入る。この時、ゼネバホイール102eの回転中心は下に移動する必要があるが、ビンモーター102lとゼネバホイール102eからなるビン駆動ユニット(図24参照)がガイド側板102mのガイド溝によってガイドされているので容易に適切な位置に移動する。
【0110】
ゼネバホイール102eは更に回転し、ビン駆動軸102bはビンガイド102cに沿ってゼネバホイール102e上側に移動する(図25(a))。その後、ゼネバホイール102eの溝がビンガイド102cから外れていくため、ビン駆動軸102bはゼネバホイール102eの溝から外れる(図25(b))。ゼネバホイール回転検知スイッチ102kは、ゼネバホイール102eとともに回転する小判型ホイール102jによってゼネバホイール102eの半回転に対してON・OFFされ、ゼネバホイール102eが半回転したことを検知する。
【0111】
図25(c)に示すように、前側のビン駆動軸102bの上昇が終わってから(或いは、前側と同じタイミングでも良い)後側のビン駆動軸102bも同様にビン駆動ユニットによってゼネバホイール102dの上側に移動し、結果として2番目のビン102aの後端が上がった状態で準備動作を終了する。
【0112】
〔スキャナーユニットの構成〕
図26を参照してスキャナーユニット101の構成を説明する。原稿画像を読み取るスキャナーユニット101は、シート原稿を搬送・排出するA部(自動原稿搬送装置)と、コピー原稿を読み取るB部とに大別される。
【0113】
A部は、シート原稿を積載する原稿トレイ101aと、シート原稿を1枚ずつ送り出すピックアップローラー101bと、シート原稿をピックアップローラー101bに接触させるトレイ底板101cと、シート原稿を反転させ原稿読み取り部に送るターンローラー101dと、画像が読み取られたシート原稿を読み取り部から排出する排出ローラー104eとから成る。
【0114】
B部は、コンタクトガラス101fと、キャリッジ(走行体)101gと、キャリッジ101gの移動用コロ101hと、キャリッジ101g内に組み込まれた蛍光灯101iと、レンズアレイ101j、等倍CCDリニアイメージセンサー101kと、CCDプリアンプ基板101lと、CCDドライブ基板101mとから成る。尚、図中のP0 はシート原稿読み取り時のキャリッジ101gの位置を示し、P1 はキャリッジ101gのホームポジションを示す。
【0115】
また、A部及びB部は、図27(a)、(b)、(c)に示すようにそれぞれ引き出し可能に取り付けられている。尚、図中において、500は操作パネル部を示す。
【0116】
以上の構成において、▲1▼シート原稿をコピーする場合、▲2▼ブック原稿をコピーする場合の順にその動作を説明する。
【0117】
▲1▼シート原稿をコピーする場合
先ず、図27(b)に示すようにA部を引き出し、原稿トレイ101aにシート原稿を載置し、サイドフェンス101nを移動させて、原稿サイズにセットする。その後、A部を押し戻して装置内にセットすると、トレイ底板101cが持ち上がってシート原稿がピックアップローラー101bに突き当てられる。
【0118】
操作パネル部500のコピースタートキーを押下すると、キャリッジ101gのホームポジションP1 からシート原稿読み取り時の位置P0 に移動する。一方、ピックアップローラー101bからシート原稿が1枚ずつ送り出され、ターンローラー101dを介して反転させて読み取り部に導かれ、キャリッジ101gによって原稿画像が読み取られる。画像を読み取られたシート原稿は、排出コロ101eによってコンタクトガラス101f上に排出され、スタックされる。上記の動作を全てのシート原稿について終了すると、B部を引き出し、シート原稿を取り出す。
【0119】
▲2▼ブック原稿をコピーする場合
図27(c)に示すように、B部をブック原稿のサイズに合わせて必要量引き出し、コンタクトガラス101f上にブック原稿をセットする。操作パネル部500のコピースタートキーを押下すると、B部とともに引き出されたホームポジションP1 にあるキャリッジ101gが装置の奥側に向かって移動し、ブック原稿を読み取る。この時、デジタル方式で画像を読み取るので、B部を全て引き出して使用する必要がない。換言すれば、コンタクトガラス101fを引き出してコピーを行う場合でも必要最小限のスペースで作業を行うことができる。
【0120】
〔操作パネル部の構成〕
次に、操作パネル部500の構成について説明する。本実施例の操作パネル部500は、図27(a)に示すようにキャビネット複写機10の上面に配置されている。操作パネル部500は、図28に示すように透明電極による入力装置500aと、ドットマトリクスタイプのLCD(液晶)表示器500bと、操作パネル制御部107bとから構成されている。また、キャビネットタイプの形態を活かすために操作パネル部500を含んだ装置本体上面がフラットになるように構成されている。従って、装置本体上面のスペースを有効に利用することができる。
【0121】
操作パネル制御部107bはメイン制御部107aとの通信を行い、オペレータが入力装置500aを介して入力した操作内容をメイン制御部107aに送信し、メイン制御部107aの指示に従った表示内容をLCD表示器500bに表示させる。操作パネル制御部107bの不揮発性メモリ(図示せず)には、予め必要な表示内容に従ったフォントデータが記憶されており、メイン制御部107aから指示された表示モードに従って、表示用メモリ(VRAM:図示せず)にファントデータを描画するので、様々な状態に応じて表示内容を更新し対応することができる。
【0122】
透明電極を用いた入力装置500aは、アナログ的位置検出方式を採用しているので、画面上の如何なる場所(座標)、如何なる範囲に対しても特定の入力範囲を設定できる。従って、本装置の様々な状態に応じてあらゆるキー配列の機能を実現できる。
【0123】
図29は操作パネル部500の表示例を示す。ここでは、一例としてコピーモードの場合の表示例を示す。オペレータは表示された各入力エリア(キー表示)上の透明電極を押下することにより、表示されたキーを選択的に操作することができる。
【0124】
尚、501はレイアウト表示部を示し、メイン制御部107aのレイアウトエラー表示制御の結果に基づいて本装置における各ユニットのレイアウト状態を表示する。オペレータは表示されたレイアウトとメッセージによって装置の状態を把握し、必要な処置を施すことができる。レイアウト表示部501は、図30に示すように、60*65の表示領域を有している。また、この表示は文字でも、絵でも可能である。但し、絵にする場合にはわかり易い表現が可能であるが、それ相当の解像度とメモリを必要とするため、機種によって選択する。図31はレイアウト表示例を示し、同図(a)は文字による表示例、同図(b)は絵による表示例を示す。また、同図(c)はエラーの場合の表示例を示し、反転表示によりエラー箇所を文字により装着すべきユニット名称を表示している。同図(d)はエラー表示例を示し、装着すべきユニットの位置に短い文書で作業内容を表示することにより更にわかり易い表示としている。
【0125】
〔反転ユニットの構成〕
反転ユニット104は、上方から送られてきた転写紙の表裏を反転させて上方へ正搬送する。例えば、上方の作像ユニット103で画像形成された転写紙の表裏を反転させて、この時に画像が形成されている面とは別の紙面に再び上方の作像ユニット103で画像を形成することで両面画像を形成することができる。また、前述したように本実施例では、各ユニットの制御をそれぞれのユニットで行うため、反転ユニット104内に反転ユニット制御部108dを有している。図32は反転ユニット制御部108dの制御ブロック図を示す。
【0126】
次に、図33を参照して反転ユニット104の構成について詳細に説明する。反転ユニット104も、給紙口と排紙口は垂直であり、ユニットの前面側に配置されている。この位置は他のユニットも同様である。給紙口と排紙口を結んだ線の略中央に第1コロ対104a、104bを設ける。給紙口と第1コロ対104a、104bの間が第1垂直通紙路、排紙口と第1コロ対104a、104bの間が第2垂直通紙路となる。
【0127】
また、第1コロ対104a、104bの下方に第1垂直通紙路とは別に水平搬送路を設けてある。この水平搬送路上には、第2コロ対104c、第3コロ対104dが配設されており、更に水平搬送路の奥には反転搬送路104fと第4コロ対104eが設けられている。また、S1、S2は転写紙を検知する第1転写紙検知センサー、第2転写紙検知センサーを示す。
【0128】
以上の構成において、その動作を説明する。非反転モードでは、転写紙が下方より上方へ(即ち、正方向)に搬送される。給紙口より第1垂直通紙路を通り、第1コロ対104a、104bで搬送力を与えられ、第2垂直通紙路を通り排紙口へ搬送される。転写紙が正方向へ搬送されるときは、ただ反転ユニット104を通過するだけである。
【0129】
反転モードでは、一度、非反転モードで反転ユニット104を通過した転写紙が上方の作像ユニット103で画像形成され、更に上方より排紙口へ逆搬送され、第2垂直通紙路を通り、水平搬送路に分岐される。この時、水平搬送路への分岐を分岐爪を用いて分岐しても良いが、省スペースとコストダウンのため、第1コロ対104a、104bのうち、水平搬送路と遠い方のローラー104aをスポンジ等弾性変形し易い材質で形成し、近い方のローラー104bの曲率に沿って変形するようにして、転写紙が第1コロ対104a、104bを通過する時に近い方のローラー104bの曲率の沿ってカールすることで、第1コロ対104a、104bを抜けるときには水平搬送路の方を向くようにしている。
【0130】
水平搬送路に向かった転写紙は、第2コロ対104c、第3コロ対104dによって反転搬送路104fに搬送される。反転搬送路104fは第3コロ対104dから始まり、第4コロ対104eに沿って上方にターンして、再び第3コロ対104dに戻る。従って、第4コロ対104eの大径のローラーにはほぼ半周に渡り転写紙が巻き付くことになる。反転搬送路104fの後端に配設された第2転写紙検知センサーS2が転写紙を検知すると、各ころの回転を停止する。転写紙は第3コロ対104dの回転と逆に搬送されているため、選択が第3コロ対104dに食い込まれることはない。ここまでの各コロの回転方向を図34(a)に示す。図示の如く、転写紙は矢印X、Y、Zの順に搬送されることになる。
【0131】
次に、第3コロ対104dがこれまでと逆の方向に回転し、転写紙が再び搬送される。逆方向に第3コロ対104dを抜けると再び水平搬送路を通るが、搬送方向が反対であり、紙面も表裏反転している。ここで、例えば、転写紙の後端が水平搬送路に残っていて、転写紙の先端と後端が重なっても構わない。第2コロ対104cと第3コロ対104dはそれぞれ上方のコロが駆動されていて、下方のコロは駆動源がなく、摩擦力により従動しているため、転写紙がないときは上方のコロに従動するが、転写紙があるときは転写紙に従動する。従って、上方の駆動されているコロが転写紙の先端部分を搬送し、転写紙は自らの先端部分と後端部分が逆方向に移動するため摺擦し、下方の駆動されないコロは転写紙の後端部分に従動するため、上方のコロとは逆方向に回転する。
【0132】
転写紙は、再び第1コロ対104a、104bに戻り、第2垂直搬送路を通って排紙口に排出される。ここまでの各コロの回転方向を図34(b)に示す。図示の如く、転写紙は矢印O、P、Qの順に搬送されることになる。
【0133】
図35は、下方より搬送された転写紙の表裏を反転させて上方へ搬送する反転ユニット104の構成例を示す。この反転ユニット104は、第1コロ対601と、分岐爪602と、第1水平搬送路603と、第2コロ対604、第3コロ対605、第2水平搬送路606、第4コロ対607、第5コロ対608、第3水平搬送路609から構成される。また、給紙口と第1コロ対601の間が第1垂直通紙路、排紙口と第1コロ対601の間が第2垂直通紙路となる。S3、S4は転写紙を検知する第1転写紙検知センサー、第2転写紙検知センサーを示す。
【0134】
反転作用を受ける転写紙は、図36(a)に示すように、分岐爪602によって第1水平搬送路603へ分岐され、第2コロ対604、第3コロ対605、第4コロ対607、第5コロ対608を介して第2平搬送路606へ搬送される。転写紙が第2転写紙検知センサーS4を抜けると、各コロの回転を停止する。従って、転写紙は後端部分が第3コロ対605を抜けたところで停止する。
【0135】
次に、図36(b)に示すように、転写紙はこれまでとは逆方向に搬送される。転写紙は第3コロ対605を通過すると、今度は、自重と搬送力によって上方の第1水平搬送路603ではなく、その下方になる第3水平搬送路609を通る。この時、更に確実に第3水平搬送路609へ搬送するために、第3コロ対605の上方のローラーの周速を下方のローラーの周速より速くすることで、下方へ向かう力を付与している。その後、転写紙は第1コロ対601によって排紙口へ排出される。
【0136】
〔実施例の効果〕
前述したように本実施例では、画像形成動作にかかる各工程を工程毎に分割し、且つ、レイアウト上の互換性がある複数のユニットとして構成したので、所望の画像形成モードに必要なユニットを適宜選択して、装置本体のユニット収納部へ所定順序にて連結収納することにより、所望の画像形成モードに応じたレイアウトが可能である。また、限定されたスペースを有効に利用することができる。
【0137】
前述した実施例では、コピーモードのみについて説明したが、例えば、FAXコントローラ等のオプションを組み込むことにより、FAXモードでの使用も可能であり、或いは、同一のユニットの機能アップバージョンを取り付けて使用することも可能であり、拡張性に優れた装置を提供することができる。
【0138】
また、キャビネット複写機10としても、デスクサイズとしたため、オフィスにおける利便性が向上する。更に、作像ユニット103において定着装置を使用せず、更にオゾンの発生を少なくしたため、キャビネット複写機10の前面のみを残し、側面全てを他のキャビネットや、デスク等で塞ぐことも可能であるため、従来の複写機と比較して配置が容易であり、装置全体を壁に収納する等新たな可能性を提供することができる。
【0139】
また、各ユニットを全て装置の前面から挿入して収納する構成であるので、装置の操作、用紙補給、メンテナンス等の作業を全て同一方向で行うことができ、装置の操作性及び作業性を飛躍的に向上させることができる。
【0140】
また、各ユニットおいて用紙の搬送経路をユニットの前面に配置したため、ジャム処理等の作業が容易に行える。
【0141】
また、高圧電源を作像ユニット103内に配置することにより、各ユニットと装置本体との接続の共通化を容易にすることができる。
【0142】
尚、上記の実施例では、キャビネット複写機10の高さを700mm(デスクサイズ)としたが、特にこれに限定するものではなく、設置場所や利用方法に応じて、例えば、900mm、1200mm等のキャビネットとしても良い。また予めキャビネット複写機10の本体構造体20を種々の大きさで作成しておき、ユーザーの要望に合わせて最適なものを使用するようにしても良い。また、上記の実施例では、各ユニットを上下に重ねる例を示したが、左右に並べて構成するようにしても良い。
【0143】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の画像形成装置は、転写紙に画像形成を行う作像ユニットを含み、転写紙の給紙から排出までの画像形成工程にかかる複数のユニットと、前記複数のユニットを収納もしくは配置する枠体と、該枠体上部に配置され、原稿画像の読み取りを行うスキャナと、を具備し、前記枠体は、前記ユニットを収納または配置する収納配置方向からみて左右方向および上下方向への前記ユニットの移動を規制する複数の案内部材を備え、各々の前記ユニットを別個に同一方向から収納もしくは配置し、前記ユニットの高さは、前記案内部材の配置間隔または配置間隔の整数倍に等しいので、無駄なスペースの発生をなくし、省スペース化を図ることができる。また、装置を利用するために必要な設置スペースを小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のキャビネット複写機の概略構成を示す説明図である。
【図2】キャビネット複写機の本体構成体の構成を示す説明図である。
【図3】各ユニットの外枠であるユニット筐体の構成、及び、ユニット筐体の本体構造体への取り付け方法を示す説明図である。
【図4】駆動付給紙ユニットから駆動なし給紙ユニットへの駆動の伝達方法を示す説明図である。
【図5】装置本体側に共通駆動源を配置した場合の例を示す説明図である。
【図6】全体制御ブロック図を示す説明図である。
【図7】メイン制御部の機能一覧表である。
【図8】メイン制御部の機能一覧表である。
【図9】メイン制御部の機能一覧表である。
【図10】メイン制御部のブロック図である。
【図11】メイン制御概略フローチャートである。
【図12】コピーモード制御ルーチンのフローチャートである。
【図13】スタートキー受信割り込みルーチンのフローチャートである。
【図14】IDNo.&ID情報一覧表である。
【図15】メイン制御部〜給紙制御部間のコマンド・ステータス一覧表である。
【図16】スレーブユニット装着用コネクターアドレス一覧表である。
【図17】図17(a)はマスターユニット側コネクター回路図、図17(b)はスレーブユニット及びオプションコントローラ側コネクター回路図である。
【図18】レイアウトエラー表示制御を説明するための図である。
【図19】搬送中の用紙がある場合のユニットのロック解除を示す説明図である。
【図20】作像制御部の制御ブロック図である。
【図21】作像ユニットの構成を示す説明図である。
【図22】作像ユニットを多段にした場合の構成例である。
【図23】ソーター・排紙ユニットの構成を示す説明図である。
【図24】ソーター・排紙ユニットの構成を示す説明図である。
【図25】ソートモードにおけるソーターの動作を示す説明図である。
【図26】スキャナーユニットの構成を示す説明図である。
【図27】スキャナーユニットのA部、B部の引き出し状態、及び、操作パネル部の配置を示す説明図である。
【図28】操作パネル部の構成を示す説明図である。
【図29】操作パネル部の表示例を示す説明図である。
【図30】レイアウト表示部の表示領域を示す説明図である。
【図31】レイアウト表示部の表示例を示す説明図である。
【図32】反転ユニット制御部の制御ブロック図である。
【図33】反転ユニットの構成を示す説明図である。
【図34】図33の反転ユニットの反転動作時における各コロの回転方向を示す説明図である。
【図35】反転ユニットの他の構成例を示す説明図である。
【図36】図34の反転ユニットの反転動作時における各コロの回転方向、及び、分岐爪の動きを示す説明図である。
【符号の説明】
10 キャビネット複写機
20 本体構造体
30 ユニット筐体
101 スキャナーユニット
102 ソーター・排紙ユニット
103 作像ユニット
104 反転ユニット
105 給紙ユニット(駆動源内蔵)
106 給紙ユニット(駆動源なし)
107 メイン制御ボックス
107a メイン制御部
301 外側筐体
302 ユニットトレイ

Claims (2)

  1. 転写紙に画像形成を行う作像ユニットを含み、転写紙の給紙から排出までの画像形成工程にかかる複数のユニットと、
    前記複数のユニットを収納もしくは配置する枠体と、
    該枠体上部に配置され、原稿画像の読み取りを行うスキャナと、を具備し、
    前記枠体は、前記ユニットを収納または配置する収納配置方向からみて左右方向および上下方向への前記ユニットの移動を規制する複数の案内部材を備え、各々の前記ユニットを別個に同一方向から収納もしくは配置し、
    前記ユニットの高さは、前記案内部材の配置間隔または配置間隔の整数倍に等しいことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記案内部材は、前記作像ユニット以外の他のユニットを収納または配置する収納配置方向からみて左右方向および上下方向への前記他のユニットの移動を規制し、
    前記他のユニットの高さは、前記案内部材の配置間隔または配置間隔の整数倍に等しいことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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