JP3821358B2 - 自動車用空調構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は自動車用空調構造に係り、特に、衝撃を緩和し得て、耐衝撃性能を任意に設定し得て、ルーバの外観・操作性を向上し得る自動車用空調構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車は、車室の運転席前方にインストルメントパネルを設けている。このインストルメントパネルには、スピードメータ、オーディオ機器、空調装置のコントロール部等の電装品や空調装置からの空調空気の吹出方向を調整するルーバ等を配設するとともに、これら電装品及びルーバを覆うクラスタを装着し、自動車用空調構造を設けている。
【0003】
自動車用空調構造としては、図12・図13に示すものがある。図において、102は図示しない自動車の車室、104はインストルメントパネル、106は電装品、108はブラケット、110はルーバ、112はクラスタである。自動車の車室102には、図示しない運転席の前方にインストルメントパネル104を配設している。
【0004】
インストルメントパネル104には、パネル本体114に電装品106が装着される電装品用開口部116を設け、この電装品用開口部116側方に隣接してパネル本体114に空調空気が吹き出される空調空気用開口部118を設けている。なお、空調空気用開口部118は、電装品用開口部116の両側方に設けられているが、図13においては電装品用開口部116の一側方に設けられた空調空気用開口部118を例示している。
【0005】
前記電装品用開口部116のパネル本体114の車室102側には、電装品106を保持する前記ブラケット108を取付けて設けている。また、前記空調空気用開口部118のパネル本体114の車室102側には、空調空気の吹出方向を調整する前記ルーバ110を配設している。ルーバ110は、ルーバケース120内に空調空気の流れ方向を変更するフィン122を備え、このフィン122を回動させる操作ノブ124を備えている。さらに、インストルメントパネル104には、電装品106及びルーバ110の車室102側を覆う前記クラスタ112を装着して設けている。
【0006】
前記クラスタ112は、クラスタ本体126に電装品106を装着する電装品用装着孔128を設け、この電装品用装着孔128の両側方に隣接してルーバ110を装着するルーバ用装着孔130を夫々設けている。電装品106の図示しない操作部は、クラスタ112の電装品用装着孔128から車室102側に露呈される。ルーバ110は、ルーバケース120の位置決め突片132によりクラスタ112のルーバ用装着孔130に位置決めされ、ルーバケース120の取付片134をクラスタ本体126の取付孔136に取付ボルト138により螺着して取付けられる。
【0007】
インストルメントパネル104に装着されたクラスタ112は、車室102側に配設されていることにより、車室102側から衝撃力Fが作用することがある。そこで、クラスタ112には、図13に示す如く、電装品用装着孔128に隣接するクラスタ本体126の内面140にリブ142を形成して設け、衝撃力Fが作用した際にクラスタ112の変形を抑制し、割れたり車室102内に飛散することのないよう衝撃を緩和する構造としている。
【0008】
このような衝撃を緩和する自動車用空調構造としては、特開2000−153725公報に開示されるものがある。この公報に開示される自動車用空調構造は、運転席前方のインストルメントパネルに部品取付開口を有するインストルメントクラスタを装着し、前記部品取付開口にヒータコントロールユニットを取付けた自動車用インストルメントパネルの耐衝撃構造において、前記部品取付開口の上縁部に、インストルメントパネル又はインストルメントクラスタに衝撃力が作用したときに前記ヒータコントロールユニットに当接してインストルメントクラスタの変形を阻止するリブを設けたものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の図12・図13に示す自動車用空調構造においては、インストルメントパネル104に作用する衝撃を緩和する構造として、クラスタ112の電装品用装着孔128に隣接するクラスタ本体126の内面140にリブ142を形成して設けている。
【0010】
ところが、成型によりクラスタ112にリブ142を形成した場合には、クラスタ本体126のリブ142を形成した内面140と対応する外面144にヒケを生じさせ、外観を低下させる不都合がある。このヒケにより外観を低下させる不都合を回避する構造としては、リブを設けずに板金製の補強部材を配設するものがあるが、部品点数や組付工数、コストの増加を招く不都合がある。
【0011】
また、クラスタ112にリブ142を形成する場合には、前述外観上の不都合だけでなく、リブ142の車室102側端にルーバケース120の位置決め突片132との干渉を回避する逃げ部146を設ける必要があるため型構造も複雑になり、またリブ138の剛性が低下して衝撃の緩和を十分に果たし得ない不都合がある。
【0012】
これに対しては、図14に示す如く、インストルメントパネル104のパネル本体114にリブ148を形成することにより、ヒケによる外観上の不都合を招くことなく、衝撃を緩和する構造のものがある。
【0013】
しかし、インストルメントパネル104には、空調空気用開口部118の電装品用開口部116から離間する側のパネル本体114にリブ148を形成することができるが、空調空気用開口部118側方に隣接する電装品用開口部116のパネル本体114にはブラケット108が取付けられているため、空調空気用開口部118の電装品用開口部116に近接する側にはリブを形成することができない不都合がある。
【0014】
さらに、クラスタ112にリブ142を形成する場合であっても、前述ルーバケース120の位置決め突片132との干渉を回避する逃げ部146を、車室102側から作用する衝撃力Fの方向に対して延長して設けた場合には、十分の大きさのリブ142を形成することができないため、リブ142の剛性が低下して衝撃力の十分に支持することができない不都合がある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、上述不都合を除去するために、自動車の運転席前方に配設されたインストルメントパネルに電装品が装着される電装品用開口部を設け、この電装品用開口部側方に隣接して空調空気が吹き出される空調空気用開口部を設け、前記電装品用開口部のインストルメントパネルに前記電装品を保持するブラケットを取付けて設け、前記空調空気用開口部のインストルメントパネルに空調空気の吹出方向を調整するルーバを配設し、前記電装品及びルーバを覆うクラスタを前記インストルメントパネルに装着した自動車用空調構造において、前記ルーバはルーバケース内に空調空気の流れ方向を変更するフィンを備え、前記ルーバケースの前記電装品と対向する側の外面に前記自動車の前後方向に延びるリブを一体に形成して設けたことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
この発明の自動車用空調構造は、運転席前方に配設されたインストルメントパネルに電装品用開口部を設けるとともにこの電装品用開口部側方に隣接して空調空気用開口部を設け、電装品用開口部に電装品を取付けるブラケットを取付けて設け、空調空気用開口部にルーバを配設し、電装品及びルーバを覆うクラスタをインストルメントパネルに装着しており、ルーバはルーバケースの電装品と対向する側の外面に自動車の前後方向に延びるリブを一体に形成して設けたことにより、インストルメントパネルにリブを設けることができず、また、クラスタに十分な大きさのリブを設けることができない場合であっても、クラスタに作用する衝撃力をルーバケースに形成したリブによって支持してクラスタの変形を抑制することができ、また、ルーバケースにリブを形成したことにより、耐衝撃性能に併せてリブの増減を容易に行うことができ、さらに、ルーバケースの剛性を向上させることができる。
【0017】
【実施例】
以下図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。図1〜図7は、この発明の実施例を示すものである。図1・図3において、2は図示しない自動車の車室、4はインストルメントパネル、6は電装品、8はブラケット、10はルーバ、12はクラスタである。自動車の車室2には、図示しない運転席の前方にインストルメントパネル4を配設している。
【0018】
前記インストルメントパネル4には、パネル本体14に電装品6が装着される電装品用開口部16を設け、この電装品用開口部16側方に隣接してパネル本体14に空調空気が吹き出される空調空気用開口部18を設けている。空調空気用開口部18のパネル本体14の車室2と反対側(エンジンルーム側)には、図示しない空調ダクトが接続されるダクト接続部20を突出させて設けている。なお、空調空気用開口部18は、電装品用開口部16の両側方に設けられているが、図1においては電装品用開口部16の一側方に設けられた空調空気用開口部18を例示している。
【0019】
前記電装品用開口部16のパネル本体14の車室2側には、電装品6を保持する前記ブラケット8を取付けて設けている。ブラケット8は、電装品6を保持する保持部22を設け、パネル本体14に取付けられる取付部24を設けている。
【0020】
前記空調空気用開口部18のパネル本体14の車室2側には、空調空気の吹出方向を調整する前記ルーバ10を配設している。ルーバ10は、図4〜図7に示す如く、縦長短円筒形状のルーバケース26内に、空調空気の流れ方向を変更するフィン28を備え、フィン28を回動させる操作ノブ30を備えている。
【0021】
前記ルーバケース26は、左右方向において対峙する一対の縦壁部32と上下方向において対峙する一対の横壁部34との各内面36により囲まれる空間38を有する縦長短円筒形状に形成して設け、一方の縦壁部32及び下方の横壁部34の外面40に位置決め突片42を突出させて設け、一方の縦壁部32及び両方の横壁部34に外面40に夫々取付片44を突出させて設けている。
【0022】
前記フィン28は、夫々複数枚の横フィン28Hと縦フィン28Vとからなる。複数枚の横フィン28Hは、ルーバケース26の一対の縦壁部32に夫々形成された各横軸孔46Hに横軸48Hにより回動可能に軸支して、横フィン連絡部材50Hにより連動可能に連絡して設けている。前記複数枚の縦フィン28Vは、ルーバケース26の一対の横壁部34に夫々形成された各縦軸孔46Vに縦軸48Vにより回動可能に軸支して設け、縦フィン連絡部材50Vにより連動可能に連絡して設けている。
【0023】
前記操作ノブ30は、縦フィン28Vの一つに縦方向に摺動可能に係合して設け、ノブ側連絡部52により横フィン28Hの一つに形成した横フィン側連絡部54に連絡して設けている。
【0024】
これにより、ルーバ10は、操作ノブ30を縦方向に摺動させ及び/又は横方向に回動させることにより横フィン28H及び縦フィン28Vを夫々連動して回動させ、空調空気の流れ方向を変更して空調空気の車室2内への吹出方向を調整する。
【0025】
前記インストルメントパネル4には、電装品6及びルーバ10の車室2側を覆う前記クラスタ12を装着して設けている。クラスタ12は、クラスタ本体56に電装品6を装着する電装品用装着孔58を設け、この電装品用装着孔58の両側方に隣接してルーバ10を装着するルーバ用装着孔60を夫々設けている。
【0026】
電装品6の図示しない操作部は、クラスタ12の電装品用装着孔58から車室2側に露呈される。ルーバ10は、ルーバケース26の位置決め突片42によりクラスタ12のルーバ用装着孔60に位置決めされ、ルーバケース26の取付片44をクラスタ本体56の取付孔62に取付ボルト64により螺着して取付けられる。
【0027】
この自動車用空調構造のルーバ10は、ルーバケース26内の空間38に空調空気の流れ方向を変更するフィン28を備えている。ルーバ10は、図2に示す如く、ブラケット8に装着された電装品6と対向する側のルーバケース26の縦壁部32の外面40に、自動車の前後方向に延びるリブ66を一体に形成して設けている。このリブ66は、ルーバケース26の縦壁部32の外面40に上下方向に複数並列して形成して設けている。
【0028】
前記リブ66は、図1に示す如く、ルーバケース26の縦壁部32の外面40に沿って自動車の前後方向に延びる補強部66Aと、ルーバケースの26の縦壁部32の外面40の車室2側端から突出されてクラスタ12により覆われる突出部66Bとからなり、平板形状に形成して設けている。突出部66Bは、クラスタ本体56のルーバ用装着孔60に隣接して形成した湾曲する係合部68の内面に当接し、クラスタ12により覆われる。
【0029】
前記ルーバ10は、ブラケット8が取付けられたインストルメントパネル4の車室2側にリブ66を位置させて配設され、リブ66の自動車の前方に指向する反車室2側端とインストルメントパネル4に取付けられたブラケット8の車室2側端との隙間S1が、ルーバケース26の反車室2側端とインストルメントパネル4の車室2側端との隙間S2、又はクラスタ12のクラスタ本体56の反車室2側端とインストルメントパネル4に取付けられたブラケット8の車室2側端との隙間S3よりも大きくなるよう、リブ66を形成して設けている。
【0030】
また、ルーバ10は、図2に示す如く、ルーバケース26の縦壁部32の複数のリブ66が形成された外面40と対応する内面36に、リブ66と同位置で自動車の前後方向に延びる突縁部70を夫々形成して設けている。突縁部70は、断面略円弧形状に形成され、縦壁部32の内面36に上下方向に複数並列して形成して設けている。ルーバ10は、これら複数の各突縁部70の間の縦壁部32に横フィン28Hの横軸48Hを軸支する横軸孔46Hを形成して設け、複数の各突縁部70の間に横フィン28Hを配設している。
【0031】
次に作用を説明する。
【0032】
この自動車用空調構造は、自動車の車室2の図示しない運転席の前方に配設されたインストルメントパネル4のパネル本体14に電装品6が装着される電装品用開口部16を設け、この電装品用開口部16側方に隣接してパネル本体14に空調空気が吹き出される空調空気用開口部18を設けている。
【0033】
パネル本体14には、電装品用開口部16の車室2側に電装品6を保持するブラケット8を取付けて設け、空調空気用開口部18の車室2側に空調空気の吹出方向を調整するルーバ10を配設し、これら電装品6及びルーバ10の車室2側を覆うクラスタ12を装着して設けている。
【0034】
この自動車用空調構造は、ルーバ10のルーバケース26内の空間38に空調空気の流れ方向を変更するフィン28を備えている。ルーバ10は、ブラケット8に装着された電装品6と対向する側のルーバケース26の縦壁部32の外面40に、自動車の前後方向に延びるリブ66を一体に形成して設けている。
【0035】
これにより、この自動車用空調構造は、従来のように、インストルメントパネル4にリブを設けることができず、また、クラスタ12に十分な大きさのリブを設けることができない場合であっても、クラスタ12に作用する衝撃力Fをルーバケース26に形成したリブ66によって支持してクラスタ12の変形を抑制することができるため、クラスタ12に作用する衝撃を緩和することができる。
【0036】
また、この自動車用空調構造は、ルーバケース26にリブ66を形成したことにより、耐衝撃性能に併せてリブ66の増減を容易に行うことができるため、耐衝撃性能を任意に設定することが可能となり、さらに、ルーバケース26の剛性を向上させることができるため、ルーバ10の変形を防止することができ、ルーバ10の外観・操作性を向上することができる。
【0037】
さらに、この自動車用空調構造は、ルーバケース26の縦壁部32の外面40に複数のリブ66を上下方向に並列して形成して設けていることにより、ルーバケース26とクラスタ12のクラスタ本体56との間の空気中の水蒸気が液化した場合に、液化により生じた水分を複数のリブ66の表面に分散して保持させることができるとともに漸次気化させて外部に排出させることができるため、水分が一箇所に集合して水滴となり、外部に流れ出すことことがない。
【0038】
さらにまた、この自動車用空調構造は、ルーバケース26の縦壁部32の外面40に沿って自動車の前後方向に延びる補強部66Aと、ルーバケースの26の縦壁部32の外面40の車室2側端から突出されてクラスタ12により覆われる突出部66Bとからなるリブ66を設けていることにより、衝撃を緩和するリブ66が外部に露出されて外観を低下させることがない。また、リブ66の突出部66Bは、クラスタ本体56の係合部68の内面に当接してクラスタ12によって覆われることにより位置決め部として機能することになるため、ルーバ10をクラスタ12のルーバ用装着孔60に容易且つ正確に位置決めして取付けることができ、外観を向上することができる。
【0039】
また、この自動車用空調構造は、ブラケット8が取付けられたインストルメントパネル4の車室2側にリブ66を位置させてルーバ10が配設され、リブ66とインストルメントパネル4に取付けられたブラケット8との隙間S1が、ルーバケース26とインストルメントパネル4との隙間S2、又はクラスタ12とインストルメントパネル4に取付けられたブラケット8との隙間S3よりも大きくなるよう、リブ66を形成して設けている。隙間S2は通常最小となるため、隙間S1を隙間S2より大きくなるようリブ66を形成したが、各隙間S1、S2、S3は段階的に衝撃を吸収できる構造であれば足りるため、リブ66を反車室2側に延出し、隙間S1を隙間S2、S3より小さくなるようリブを形成してもよい。
【0040】
これにより、この自動車用空調構造は、車室2側からクラスタ12に作用する衝撃力Fを、大きさの異なる隙間S1〜S3によって段階的に受け止めることができ、反発力が一気に最大値に達することを抑えることができ、急激な変形を抑制して割れや飛散を防止することができる。
【0041】
さらに、この自動車用空調構造は、ルーバケース26の縦壁部32の複数のリブ66が形成された外面40と対応する内面36に、リブ66と同位置で自動車の前後方向に延びる複数の突縁部70を夫々形成して設け、これら複数の各突縁部70の間に横フィン28Hを配設していることにより、突縁部70によって縦壁部32の内面36にヒケが生じることを防止できるとともに、この突縁部70を横フィン28Hの組付時のガイドとすることができ、組付性を向上することができる。
【0042】
なお、上述実施例においては、ルーバケース26のリブ66の断面形状を平板形状に形成したが、図8に示す如く、断面形状をテーパ形状に形成することもできる。テーパ形状のリブ66は、ルーバケース26に接する基部側の板圧が厚くなることにより、リブ66の強度を高めることができるとともに、ルーバケース26の強度を高めることができる。
【0043】
図9は、第2実施例を示すものである。第2実施例の自動車用空調構造は、ブラケット8に装着された電装品6と対向する側のルーバケース26の一方の縦壁部32の外面40に自動車の前後方向に延びる複数のリブ66を一体に形成して設けるとともに、前記電装品6から離間する側のルーバケース26の他方の縦壁部32の外面40に自動車の前後方向に延びる複数のリブ72を一体に形成して設けたものである。
【0044】
第2実施例の自動車用空調構造は、ルーバケース26の対峙する一対の縦壁部32の各外面40に夫々リブ66及びリブ72を一体に形成して設けたことにより、クラスタ12に作用する衝撃力Fをルーバケース26の両側のリブ66及び72によって支持することができ、クラスタ12の変形を効果的に抑制することができる。このため、クラスタ12に作用する衝撃をより効果的に緩和することができる。
【0045】
図10は、第3実施例を示すものである。第3実施例の自動車用空調構造は、ブラケット8に装着された電装品6と対向する側のルーバケース26の一方の縦壁部32の外面40に自動車の前後方向に延びる複数のリブ66を一体に形成して設け、この複数のリブ66に夫々厚さ方向に貫通して自動車の左右方向に指向する幅Wの長穴74を自動車の前後方向に並列させて複数形成して設けたものである。
【0046】
第3実施例の自動車用空調構造は、ルーバケース26の外面40に複数のリブ66を一体に形成して設け、これらリブ66に複数の長穴74を自動車の前後方向に並列させて形成して設けたことにより、車室2側からクラスタ12に衝撃力Fが作用した際に、リブ66に形成した複数の長穴74の各幅Wが順次に無くなる方向にリブ66が段階的に変形して衝撃力Fを受け止めることができる。このため、クラスタ12に作用する衝撃を効果的に緩和することができ、急激な変形を抑制して割れや飛散を防止することができる。
【0047】
図11は、第4実施例を示すものである。第4実施例の自動車用空調構造は、ブラケット8に装着された電装品6と対向する側のルーバケース26の一方の縦壁部32の外面40に自動車の前後方向に延びる平板形状の複数のリブ66を一体に形成して設け、これら複数のリブ66の途中に夫々略四角枠形状の緩衝部76を1つの対角線方向の角部において連絡して設けるとともに、上下に隣接するリブ66の各緩衝部76同士を他の対角線方向の角部に連絡して設けたものである。
【0048】
第4実施例の自動車用空調構造は、平板形状のリブ66の途中に略四角枠形状の緩衝部76を設けたことにより、クラスタ12に作用する衝撃力Fを平板形状のリブ66によって支持しつつ、リブ76の途中の緩衝部76の変形によって緩衝することができる。このため、クラスタ12に作用する衝撃を効果的に緩和することができ、急激な変形を抑制して割れや飛散を防止することができる。また、この自動車用空調構造は、上下に隣接するリブ66の各緩衝部76同士を連絡して設けたことにより、衝撃力Fを複数のリブ66によって分散しつつ連携して支持することができる。このため、クラスタ12に作用する衝撃を分散して効果的に緩和することができ、急激な変形を抑制して割れや飛散を防止することができる。
【0049】
【発明の効果】
このように、この発明の自動車用空調構造は、インストルメントパネルにリブを設けることができず、クラスタに十分な大きさのリブを設けることができない場合であっても、インストルメントパネルに車室側から作用する衝撃力をルーバケースに形成したリブによって支持してクラスタの変形を抑制することができるため、衝撃を緩和することができ、また、耐衝撃性能に併せてリブの増減を容易に行うことができるため、耐衝撃性能を任意に設定することが可能となり、さらに、ルーバケースの剛性を向上させることができるため、ルーバの変形を防止することができ、ルーバの外観・操作性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す自動車用空調構造の断面図である。
【図2】フィンを除いたルーバケースの背面図である。
【図3】ルーバ及びクラスタの組み立て状態の斜視図である。
【図4】ルーバの正面図である。
【図5】ルーバの背面図である。
【図6】図7の矢印VIによるルーバの平面図である。
【図7】ルーバの側面図である。
【図8】リブの変形例を示すルーバケースの背面図である。
【図9】第2実施例を示す自動車用空調構造の断面図である。
【図10】第3実施例を示す自動車用空調構造の断面図である。
【図11】第4実施例を示すルーバの側面図である。
【図12】自動車用空調構造の従来例を示すルーバ及びクラスタの組み立て状態の斜視図である。
【図13】図12の自動車用空調構造の断面図である。
【図14】別の従来例を示す自動車用空調構造の断面図である。
【符号の説明】
2 車室
4 インストルメントパネル
6 電装品
8 ブラケット
10 ルーバ
12 クラスタ
14 パネル本体
16 電装品用開口部
18 空調空気用開口部
26 ルーバケース
28 フィン
28H 横フィン
28V 縦フィン
30 操作ノブ
32 縦壁部
34 横壁部
36 内面
40 外面
56 クラスタ本体
58 電装品用装着孔
60 ルーバ用装着孔
66 リブ
66A 補強部
66B 突出部
68 係合部
70 突縁部

Claims (5)

  1. 自動車の運転席前方に配設されたインストルメントパネルに電装品が装着される電装品用開口部を設け、この電装品用開口部側方に隣接して空調空気が吹き出される空調空気用開口部を設け、前記電装品用開口部のインストルメントパネルに前記電装品を保持するブラケットを取付けて設け、前記空調空気用開口部のインストルメントパネルに空調空気の吹出方向を調整するルーバを配設し、前記電装品及びルーバを覆うクラスタを前記インストルメントパネルに装着した自動車用空調構造において、前記ルーバはルーバケース内に空調空気の流れ方向を変更するフィンを備え、前記ルーバケースの前記電装品と対向する側の外面に前記自動車の前後方向に延びるリブを一体に形成して設けたことを特徴とする自動車用空調構造。
  2. 前記リブは、前記ルーバケースの外面に複数形成して設けたことを特徴とする請求項1に記載の自動車用空調構造。
  3. 前記リブは、前記ルーバケースの外面に沿って自動車の前後方向に延びる補強部と、前記ルーバケースの外面の車室側端から突出されて前記クラスタにより覆われる突出部とからなることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の自動車用空調構造。
  4. 前記ルーバは、前記ブラケットが取付けられたインストルメントパネルの車室側にリブを位置させて配設され、前記リブとインストルメントパネルとの隙間が前記ルーバケース又はクラスタとインストルメントパネルとの隙間よりも大きくなるよう前記リブを形成して設けた請求項1〜請求項3のいずれかに記載の自動車用空調構造。
  5. 前記ルーバは、前記ルーバケースの複数のリブが形成された外面と対応する内面に前記リブと同位置で自動車の前後方向に延びる突縁部を夫々形成して設け、これら複数の突縁部の間に前記フィンを配設したことを特徴とする請求項1に記載の自動車用空調構造。
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