JP3820765B2 - 燃料反応器 - Google Patents

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Description

【発明の属する技術分野】
本発明は、炭化水素を主成分とする原燃料を水素にとんだガスに改質する前後において、原燃料の脱硫および改質ガス中のCOガス変化を行う燃料反応器に係わり、特に、燃料電池本体の燃料極に供給する燃料ガスの生成に用いられる反応器の構成に適するものである。
【従来の技術】
図5は、従来の燃料電池発電装置の反応ガス系、冷却水系の基本構成を示すフロー図である。図において、4は、単位セルを積層し、適宜冷却板を介装して構成された燃料電池本体、6は脱硫器、7はCO変成器、8は改質器、9はエゼクタ、10は水蒸気分離器である。また、1は、改質器8のバーナー8aへと燃焼用の空気を供給するブロア、2は、燃焼用の空気を加熱する燃焼系予熱器、3は、燃料電池本体4の空気極へと反応用の空気を送るブロア、5は、導入した炭化水素を主成分とする原燃料を脱硫器6へ送るに先立って加熱するための燃料ガス予熱器であり、11は、水蒸気分離器10に貯えられた水を燃料電池本体の冷却板へと送り、加熱されて排出される水と水蒸気の気液二相流を再び水蒸気分離器10へと戻す役割を果たす冷却水循環ポンプである。また、12は、この冷却水循環系より熱を回収するための熱回収用熱交換器である。
本系統においては、導入した炭化水素を主成分とする原燃料を、まず燃料ガス予熱器5で加熱したのち脱硫器6へと送って脱硫する。次いでエゼクタ9で水蒸気分離器10より送られた水蒸気と混合し、改質器8へと送って水素濃度の高い改質ガスとする。なお、本図の系統では、改質器8へ送るに先立って燃料ガス予熱器5を経由させて加温している。得られた高温の改質ガスは、燃料ガス予熱器5で上記の原燃料の加熱に利用されたのち、CO変成器7へと送られ、残存するCOの濃度が1%以下となるよう変成される。このようにして得られた燃料ガスは、燃料電池本体4の燃料極へと送られ、発電反応に供される。なお、生成された燃料ガスの一部は、脱硫器6へ送られる原燃料に混合されてリサイクルガスとして用いられる。燃料電池本体4の内部では燃料ガス中の水素のみが消費される。燃料極より排出されたガスは、改質器8のバーナー8aへと送られ、空気と混合させて未反応の水素、あるいは微量に含まれるメタンやCOを燃焼させることにより、改質器8の加熱に有効に利用されている。また、バーナー8aより排出される燃焼生成水を含んだ燃焼排ガスは、燃焼系予熱器2において燃焼用の空気および燃料極排ガスを加熱したのち、空気極からの反応生成水を含んだ排ガスとともに水回収系へと送られ、生成水が回収される。
図6は、本構成の反応ガス系で用いられているCO変成器7の構成を示す断面図である。支柱18により支持され、外面に断熱材14が配された金属製の円筒状容器13の内部に触媒15が収納され、上面と下面にガス入口、ガス出口が備えられている。また、本変成器には、模式的に示したヒーター16と冷却配管17が組み込まれており、起動時には、ヒーター16を作動させて触媒を所定温度に加熱したのちCO変成操作を開始される。定常運転時には、触媒反応に伴って生じる発熱を、冷却配管17に冷却水を通流して除去し、所定温度に保持して運転が持続される。なお、原燃料の脱硫操作を行う脱硫器6も同様の金属製円筒状容器より構成されており、冷却配管17を備えていない点を除き、図4の構成と基本的に同様の構成である。
【発明が解決しようとする課題】
従来の燃料電池発電装置では、上記のごとく、燃料ガス予熱器5、脱硫器6、改質器8、さらにはCO変成器7を組み込むことにより、原燃料を燃料ガスとして使用可能なガスへと生成し、燃料電池本体4へと送って安定した発電運転が行われている。
しかしながら、本構成においては、上記のごとく多数の反応器や予熱器、さらにはこれらを連結する配管系が必要となる。これらの機器を近接して配置することとすれば設置スペースが小さくなるが、機器間の配管の接続作業が困難となり、長時間の作業が必要となるので製造コストが多額となる。このため、従来の燃料電池発電装置においては、これらの機器をある程度の間隔を空けて配置しており、そのためかなりの広さの設置スペースを採らざるをえず、コンパクトな発電装置を形成する上で問題点の一つとなっていて。また、これらの機器や配管は、200℃〜400℃の高温で用いられるので、熱効率を高く維持するには断熱構成として形成する必要があるが、多数の機器や配管より構成される装置では、断熱構成として形成するのにコストが掛かり、また多大な熱損失の発生は不可避であるという難点がある。
この発明の目的は、原燃料より燃料ガスを生成する際に用いられる反応装置がコンパクトに形成され、所要スペースが小さく、かつ熱損失の小さい反応ガス系を備えた燃料反応器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明においては、原燃料を脱硫する脱硫触媒層を収容した脱硫器と、改質ガス中の一酸化炭素含有量を低減する一酸化炭素変成触媒層を収容した一酸化炭素変成器とを隣接して配置かつ一体化して断熱外皮を施して形成された燃料反応器を構成し、かつ、
(1)前記脱硫器に供給する原燃料の流路を有し前記改質ガスおよび一酸化炭素変成反応の熱により前記原燃料を加熱する熱交換器を、前記一酸化炭素変成触媒層中に備えることとする。
(2)上記の(1)において、前記熱交換器よりも改質ガス通流方向下流の前記一酸化炭素変成触媒層中に、冷却器を備える構成とする。
(3)上記の(2)において、前記熱交換器を、複数の平板を間隙を設けて重ね合わせて配してなるプレート型熱交換器より構成することとし、かつ、その隣接する平板の間隔を、当該平板の間に充填された一酸化炭素変成用触媒粒子の代表直径の少なくとも5倍以上とする。
(4)また、前記脱硫器に供給する原燃料の流路を有し前記改質ガスの熱により前記原燃料を加熱する熱交換器を、前記一酸化炭素変成器内に備えることとする。
(5)上記の(4)において、前記熱交換器を、一酸化炭素変成触媒層よりも改質ガス通流方向上流側の伝熱体充填層中に配置して構成する。
(6)また、上記の(1)から(5)において、前記熱交換器の上流で前記原燃料の一部を分岐して前記脱硫器へ直接通流させる原燃料分岐回路を備えることとする。
(7)また、上記の(1)から(6)において、前記断熱外皮内に前記一酸化炭素変成器より取出される改質ガスの一部を分岐させて、前記原燃料に合流させる循環回路を備え、かつ、該循環回路に流量調整用の固定オリフィスを有することとする。
上記(1)のごとくすれば、所要設置スペースを小さくすることができる。
また、改質手段で改質され変成手段へと導入された改質ガスは高温であり、変成手段におけるCO変成反応は、次式のごとく発熱反応である。
【化1】
CO+H2O → CO2 +H2 ΔH= 9.84 [kcal/mol]
したがって、上記(1)および(2)のごとく、改質ガスの顕熱および変成操作で生じた発熱を用いる熱交換器とすれば、導入されたガス体は、効果的に加熱されて反応器内部に組み込まれた脱硫手段へと送られることとなる。外部より加熱手段を持ち込む必要もなく、また熱交換器と脱硫手段とを連結する配管も同一反応器内に一体化して組み込むことができるので、所要設置スペースが小さく、コンパクトな反応ガス系が構成できる。
また、熱交換器として、ガス体を通流する複数の平板を間隙を設けて重ね合わせて構成されるプレート型熱交換器を用い、間隙に高温の変成用触媒粒子を配することとすれば、変成用触媒粒子との熱交換によりガス体が加熱されることとなるが、運転に伴い温度変動を受けると、金属材料よりなる平板と変成用触媒粒子との間には熱膨張差に起因する熱応力が生じ、熱応力が過大になると強度の弱い変成用触媒粒子が圧壊して微少な粒子となる事態が生じる。このように変成用触媒粒子が圧壊して微少な粒子になると、触媒層中の空隙が小さくなり、通流するガスの圧力損失が増大するので、ガス流量が低下し、燃料電池発電装置の発電性能が低下する事態となる恐れがある。
図5は、変成用触媒層中にプレート型熱交換器を配した変成器における圧力損失の特性図で、平板間の間隙の異なる3種類のプレート型熱交換器について、運転開始前(特性1)および1万時間運転後(特性2〜4)に、窒素ガスを通流して単体としての特性試験を行い、得られた圧力損失を相対値として表示したものである。本試験に用いられている変成用触媒は、直径 1/4インチ、高さ 1/8インチ、従って代表直径 1/4インチのペレット状触媒であり、図5の特性1〜特性4に表示の代表直径比は、用いたプレート型熱交換器の平板間の間隙と上記の変成用触媒の代表直径との比を表示している。図に見られるように、平板の間隙を20mmとして多数の平板を配した代表直径比が3の場合には、当初(特性1)の圧力損失は微少であるが、1万時間運転後(特性4)には当初の10倍以上の圧力損失を生じており、熱応力によって変成用触媒粒子が圧壊して微少な粒子となり圧力損失が大幅に増大したことがわかる。一方、特性2、特性3はいずれも1万時間運転後に測定した結果であるが、いずれの場合にも圧力損失は微少な値であり、変成用触媒粒子の圧壊が抑制されている。すなわち、プレート型熱交換器の平板間の間隙をより広くし代表直径比を9あるいは5としたことにより、変成用触媒粒子に加わる熱応力が緩和され、圧壊が回避されたことがわかる。
したがって、上記の(3)のごとく、プレート型熱交換器を用い、かつ、その隣接する平板の間隙を、充填されている変成用の触媒粒子の代表直径の少なくとも5倍以上とすれば、変成器の性能低下をもたらすことなく、効果的にガス体の加熱を行うことができる。
また、上記の(4)および(5)のごとくとすれば、上記(1)の場合と同様に、外部より加熱手段を持ち込む必要がなく、また熱交換器と脱硫手段とを連結する配管も同一反応器内に一体化して組み込むことができるので、所要設置スペースが小さく、コンパクトな反応ガス系が構成できる。また本構成では、上記(1)の場合と異なり、変成手段に導入された改質ガスの顕熱のみを加熱に用い、変成操作で生じたCO変成反応の発熱を用いていないので、長時間の運用に伴い変成反応の発熱量が変化する事態が生じても、これに影響されることなく安定して脱硫操作およびCO変成操作を行うことができる。
また、上記の(6)のごとくとすれば、改質器の性能変化等によって導入される改質ガスの温度条件が変動する事態が生じても、原燃料ガスの一部を原燃料分岐回路に分岐させて直接脱硫器へ通流させることにより、脱硫器での反応温度を所定温度に制御することが可能となるので、安定して脱硫操作を行うことができる。
また、上記の(7)のごとくすれば、従来例で見られた配管からの放熱による循環回路でのドレン化が防止でき、また、配管温度が常に燃料反応器の温度に保持されるので、循環回路を流れるガスの温度の監視が不要となるので、監視機器や監視保護項目が削減され、装置の運用を簡潔に行うことが可能となる。
【発明の実施の形態】
<実施例1>
図1は、本発明の燃料反応器を燃料電池発電装置内に組み込んだ実施例1の反応ガス系、冷却水系の基本構成を示すフロー図である。本図において、図5に示した従来の構成例の構成部品と同一機能を有する構成部品には同一符号を付し、重複する説明は省略する。 本実施例の構成と従来例の構成との差異は、燃料ガスの生成に用いられる脱硫器やCO変成器の構成にある。すなわち、図5に示した従来例においては、これらの機器がそれぞれ個別の独立した機器として構成されていたのに対して、図1に示した本実施例では、脱硫器20aとCO変成器20bと熱交換器20cとを一体に組み込んだ燃料反応器20が用いられている点が特徴である。本構成においては、燃料反応器20に組み込まれたCO変成器20bの上部の、改質器8から送られる改質ガスの入口部分に近接して熱交換器20cが配されており、熱交換器20cに導入された原燃料は、高温の改質ガスと変成反応による発熱を加熱源として加熱され、脱硫器20aへと送られて脱硫されたのち、燃料反応器20よりエゼクタ9へと送られる。また、改質器8から送られた改質ガスは、CO変成器20bに送られ、上部の熱交換器20cの部分で原燃料の加熱に供されるとともに、CO濃度が1%以下となるように変成される。なお、CO変成器20bには水蒸気分離器10の冷却水を循環させる冷却配管が組み込まれており、変成用触媒の温度を所定温度以下に冷却して、変成反応の促進を図っている。
図2は、上記の実施例1の反応ガス系に用いられる燃料反応器の具体的構成を示す縦断面図である。
図に見られるように、本実施例の燃料反応器においては、変成用触媒26を充填したCO変成器22と脱硫用触媒27を充填した脱硫器21が併置して組み込まれ、一体化されている。また、一体化された燃料反応器の外面には各機器の温度を効果的に所定温度に保持するための断熱材28が配されている。このうち、CO変成器22には、上部の改質ガス入口に近接する部分に原燃料を導入して加熱する熱交換器23が、またその下側部分に冷却水を用いて触媒温度を調整するための冷却器24が配されており、さらに、CO変成器22と脱硫器21には、それぞれ起動時に触媒を加熱するためのヒーター25A,25Bが組み込まれている。
また、CO変成器22の上部に配された熱交換器23は、蛇行するガス通路を備えた複数の平板を、図中紙面に垂直方向に重ね合わせて構成されており、隣接する平板間の間隔は、その間に充填される変成用触媒26の代表直径の 1/4インチの5倍以上となるように32 mmに選定されている。原燃料入口より導入された原燃料は、図示しないヘッダーより複数の平板に分岐して供給され、出口で合流するよう構成されている。
本構成では、原燃料入口29より熱交換器23へと導入された原燃料は、改質ガス入口31より変成用触媒26へと導入された高温の改質ガスの顕熱、ならびにCO変成器22での変成反応に伴う発熱によって加熱されて脱硫器21へと送られる。脱硫器21で脱硫されたガスは、脱硫ガス出口より排出され、エゼクタを経て改質器へと送られ改質される。得られた改質ガスは、上部の改質ガス入口31より本燃料反応器のCO変成器22へと戻され、変成用触媒26によってCO濃度の低いガスへと変成されて変成ガス出口32より放出され、燃料電池本体へと送られる。
本構成の燃料反応器には、ガス体の加熱手段、脱硫手段、変成手段が一体化して組み込まれており、かつこれらが共通の断熱材で覆われているので、この燃料反応器を用いて反応ガス系を構成すれば、所要設置スペースが小さく、かつ熱損失の小さいシステムが得られることとなる。
<実施例2>
図3は、本発明の燃料反応器を燃料電池発電装置内に組み込んだ実施例2の反応ガス系、冷却水系の基本構成を示すフロー図である。
本実施例の構成においても、図1に示した実施例1の構成と同様に、脱硫器20aとCO変成器20bと熱交換器20cとを一体に組み込んだ燃料反応器20が用いられている。実施例1の構成との相違点の第1は、導入したガス体を加熱する熱交換器20cの加熱源として、改質器8から送られる改質ガスの顕熱のみを用いている点にある。したがって、熱交換器20cに導入された原燃料は、高温の改質ガスにより加熱され、脱硫器20aへと送られて脱硫されたのち、燃料反応器20よりエゼクタ9へと送られる。また、改質器8から送られた改質ガスは、CO変成器20bへと送られ、CO濃度が1%以下となるように変成される。実施例1の構成との相違点の第2は、熱交換器20cへ導入される原燃料の一部を分岐させて直接脱硫器20aと送る、温度制御可能なガス分岐回路34が備えられている点にある。このため、本装置では、改質器8から熱交換器20cへと送られた改質ガスの温度条件が変動する事態が生じても、脱硫器20aへ送られるガス体の温度は所定温度に維持され、脱硫されることとなる。また、実施例1の構成との相違点の第3は、CO変成器20bより取出されるガス体の一部を原燃料に合流させて熱交換器20cに再循環させる循環回路36を設け、この循環回路36に固定オリフィス35を組み込み、上記のガス分岐回路34とともに、図中破線で示した断熱外被領域40に含めることとし、脱硫器20a、CO変成器20b、および熱交換器20cと一体に組み込んで構成されたことにある。これにより、コンパクトでシステム効率の高い燃料反応器が構成されている。
図4は、実施例2の反応ガス系に用いられる燃料反応器の具体的構成を示す縦断面図である。
図4に見られるように、本実施例の燃料反応器においても、図2に示した実施例1の燃料反応器と同様に、変成用触媒26を充填したCO変成器22と脱硫用触媒27を充填した脱硫器21が併置して組み込まれ、一体化されており、その外面には各機器の温度を効果的に所定温度に保持するための断熱材28が配されている。一方、本実施例の構成では、実施例1と異なり、CO変成器22の上部に設置された熱交換器23が、良熱伝導性のアルミナボールからなる伝熱体33を配して構成されている。したがって、原燃料入口29より導入されたガス体は、改質ガス入口31より導入される改質ガスの顕熱のみを加熱源とする熱交換器20cにおいて加熱されたのち、脱硫器21へと送られる。また、本実施例の構成においては、断熱材28で保温された断熱領域に、熱交換器23へ導入される原燃料の一部を分岐させて直接脱硫器21と送る、温度制御可能なガス分岐回路34が備えられている。さらに、本構成では、CO変成器22より取出されるガス体の一部を原燃料に合流させて熱交換器23へと再循環させる、固定オリフィス35を組み込んだ循環回路36が備えられており、上記のガス分岐回路34と同様に断熱材28で保温された断熱領域に配されている。
したがって、本実施例の構成とすれば、実施例1の構成と同様に、所要設置スペースが小さく、かつ熱損失の小さい燃料反応器が構成され、さらに、脱硫器の反応温度が安定に制御され、また、変成反応の発熱量の変化に影響されることなく安定して脱硫操作、CO変成操作が行われることとなる。
【発明の効果】
上述のように、本発明によれば、
(1)原燃料を脱硫する脱硫触媒層を収容した脱硫器と、改質ガス中の一酸化炭素含有量を低減する一酸化炭素変成触媒層を収容した一酸化炭素変成器とを隣接して配置かつ一体化して断熱外皮を施して形成された燃料反応器を構成し、かつ、前記脱硫器に供給する原燃料の流路を有し改質ガスにより、若しくは改質ガスおよび一酸化炭素変成反応の熱により前記原燃料を加熱する熱交換器を、前記一酸化炭素変成器中に備える構成とすることにより、効果的に小型化され、かつ効果的に断熱されるので、コンパクトな構成によって原燃料から燃料ガスを生成する燃料反応器として好適である。
(2)また、上記の熱交換器を、複数の平板を間隙を設けて重ね合わせて配してなるプレート型熱交換器より構成することとし、かつ、その隣接する平板の間隔を、当該平板の間に充填された一酸化炭素変成用触媒粒子の代表直径の少なくとも5倍以上とすれば、変成器の性能低下を引き起こすことなく、かつ効果的にガス体を加熱することができるので、所要スペースが小さく、かつ熱損失の小さい燃料反応器としてより一層好適である。
(3)またさらに、前記熱交換器の上流で前記原燃料の一部を分岐して前記脱硫器へ直接通流させる原燃料分岐回路を備えることとすれば、脱硫器の反応温度の制御が容易となり安定した脱硫操作が行えるので、コンパクトな構成によって原燃料から燃料ガスを生成する燃料反応器としてより好適である。
(4)またさらに、断熱外皮内に一酸化炭素変成器より取出される改質ガスの一部を分岐させて、原燃料に合流させる循環回路を備え、かつ、該循環回路に流量調整用の固定オリフィスを有することとすれば、配管からの放熱による循環回路でのドレン化が防止でき、また、循環回路を流れるガスの温度監視が不要となり、監視システムがシンプルとなるので、コンパクトな構成によって原燃料から燃料ガスを生成する燃料反応器としてより一層好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の燃料反応器の実施例1を燃料電池発電装置に組み込んだ場合の反応ガス系、冷却水系の基本構成を示すフロー図
【図2】 本発明の燃料反応器の実施例1の具体的構成を示す縦断面図
【図3】 本発明の燃料反応器の実施例2を燃料電池発電装置に組み込んだ場合の反応ガス系、冷却水系の基本構成を示すフロー図
【図4】 本発明の燃料反応器の実施例2の具体的構成を示す縦断面図
【図5】 従来の燃料反応器を燃料電池発電装置に組み込んだ場合の反応ガス系、冷却水系の基本構成を示すフロー図
【図6】 図5に示した従来のCO変成器の構成を示す断面図
【図7】 変成用触媒層中にプレート型熱交換器を配した変成器における圧力損失の特性図
【符号の説明】
1 ブロア
2A 燃焼系予熱器
3 ブロア
4 燃料電池本体
8 改質器
8a バーナー
9 エゼクタ
10 水蒸気分離器
11 冷却水循環ポンプ
12 熱回収用熱交換器
20 燃料反応器
20a 脱硫器
20b CO変成器
20c 熱交換器
21 脱硫器
22 CO変成器
23 熱交換器
24 冷却器
25A,25B ヒーター
26 変成用触媒
27 脱硫用触媒
28 断熱材
29 原燃料入口
30 脱硫ガス出口
31 改質ガス入口
32 変成ガス出口
34 ガス分岐回路
35 固定オリフィス
36 循環回路
40 断熱外被領域

Claims (7)

  1. 原燃料を脱硫する脱硫触媒層を収容した脱硫器と、改質ガス中の一酸化炭素含有量を低減する一酸化炭素変成触媒層を収容した一酸化炭素変成器とを隣接して配置かつ一体化して断熱外皮を施して形成された燃料反応器において、
    前記脱硫器に供給する原燃料の流路を有し前記改質ガスおよび一酸化炭素変成反応の熱により前記原燃料を加熱する熱交換器を、前記一酸化炭素変成触媒層中に備えることを特徴とする燃料反応器。
  2. 前記熱交換器よりも改質ガス通流方向下流の前記一酸化炭素変成触媒層中に、冷却器を備えることを特徴とする請求項1に記載の燃料反応器。
  3. 前記熱交換器が、複数の平板を間隙を設けて重ね合わせて配してなるプレート型熱交換器よりなり、かつ、前記プレート型熱交換器の隣接する平板の間隔が、当該平板の間に充填された前記一酸化炭素変成用触媒粒子の代表直径の少なくとも5倍以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料反応器。
  4. 原燃料を脱硫する脱硫触媒層を収容した脱硫器と、改質ガス中の一酸化炭素含有量を低減する一酸化炭素変成触媒層を収容した一酸化炭素変成器とを隣接して配置かつ一体化して断熱外皮を施して形成された燃料反応器において、
    前記脱硫器に供給する原燃料の流路を有し前記改質ガスの熱により前記原燃料を加熱する熱交換器を、前記一酸化炭素変成器内に備えることを特徴とする燃料反応器。
  5. 前記熱交換器が前記一酸化炭素変成触媒層よりも前記改質ガス通流方向上流側の伝熱体充填層中に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の燃料反応器。
  6. 前記熱交換器の上流で前記原燃料の一部を分岐して前記脱硫器へ直接通流させる原燃料分岐回路を備えることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の燃料反応器。
  7. 前記断熱外皮内に、前記一酸化炭素変成器より取出される改質ガスの一部を分岐させて、前記原燃料に合流させる循環回路を備え、かつ、該循環回路に流量調整用の固定オリフィスを有することを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の燃料反応器。
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