JP3819799B2 - 気密保持容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は気密容器に関し、詳しくは、開口部を備えたコンテナと、コンテナの開口部を封止するコンテナドアと、コンテナとコンテナドアとの間に介在するように配設されるコンテナ用ガスケットなどを備えた気密保持容器に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
近年、放射性物質や環境への拡散が問題となる物質で汚染された領域から、被処理物や廃棄物などのみを取り出す目的で、ダブルドアシステムが用いられており、また、ダブルドアシステム用に開発された気密保持容器が用いられている。
【0003】
このダブルドアシステム用の気密保持容器は、例えば、コンテナと、コンテナを開閉するコンテナドア(封止蓋)と、コンテナとコンテナドアとの間に介在するように配設されて、コンテナドアが閉じられた状態においてコンテナ内を気密に保つガスケット(パッキング)とを備えた気密保持容器であり、ダブルドアシステムは、
(1)コンテナに収容すべき被収容物が供給(排出)される設備に配設された、該設備を開閉する機能を果たす設備側ドアと、気密保持容器のコンテナドアを係合させ、コンテナドアが閉じた状態においてコンテナの外側領域に露出することになるコンテナドア露出面を、該外側領域に露出しないように設備側ドアにより封止するとともに、設備側ドアが閉じた状態において設備の外側領域に露出することになる設備側ドア露出面を、該外側領域に露出しないようにコンテナドアにより封止し、
(2)グローブボックスなどの操作領域において、コンテナドアと係合した設備側ドアを操作して、コンテナドアと設備側ドアを開き、設備とコンテナを連通させることにより、設備及びコンテナの外側領域への被収容物の飛散を招くことなく、設備側からコンテナ内に被収容物を収容した後、
(3)設備側ドアを操作して、コンテナをコンテナドアにより密閉するとともに、設備を設備側ドアにより密閉し、その後、
(4)コンテナドアによりコンテナが密閉された状態の気密保持容器を設備側ドアから分離することにより、
気密保持容器のみを保管したり、搬送したりすることができるようにしたシステムである。
【0004】
なお、このダブルドアシステムによれば、コンテナ内に被収容物を収容した後、密閉された気密保持容器を設備側ドアから分離した場合に、互いに係合するコンテナドア又は設備側ドアにより封止されていた、汚染されていないコンテナドア露出面及び設備側ドア露出面のみが外部に露出することになるため、環境汚染を確実に防止することが可能になり、放射性物質、放射性物質により汚染された物質、及び細菌により汚染された物質などを安全に取り扱うことが可能になる。
【0005】
ところで、上記従来の気密保持容器においては、コンテナドアとコンテナの間に、軟質塩化ビニル樹脂などからなるガスケット(パッキング)が配設されており、1×10-2Pa×m3/sec程度の気密度を確保することができる。
【0006】
しかし、気密度が1×10-2Pa×m3/sec程度である場合には、放射性物質や放射性物質により汚染された物質などを収容した気密保持容器を一時的に保管するような場合、鋼製で気密性の高い大型容器に入れて保管することが必要となり、気密保持容器単独でも一時的な保管を行うことが可能な、気密性の高い気密保持容器への要求が高まるに至っている。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、ダブルドアシステム用の気密保持容器などとして好適に用いることが可能な信頼性の高い気密保持容器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明(請求項1)の気密保持容器は、
開口部を備えたコンテナと、
コンテナの開口部を封止するコンテナドアと、
コンテナドアが閉じられた状態において、コンテナとコンテナドアとの間に介在し、コンテナ内を気密に保つコンテナ用ガスケットと
を具備し、
コンテナ用ガスケットが、アクリルゴム、ニトリルゴム、及びEPDMからなる群より選ばれる少なくとも1種を用いて形成されたものであり、かつ、
コンテナドアとコンテナ用ガスケットとの当たり接面部を形成する部位の寸法ばらつきが±0.5 mm 以内になるような寸法精度で製作され、所定の設備から供給される被収容物を収容するための気密保持容器であって、
(a)コンテナに収容すべき被収容物が供給される設備が、該設備を開閉する設備側ドアを備えており、
(b)設備側ドアとコンテナドアとが係合して、コンテナドアが閉じた状態においてコンテナの外側領域に露出することになるコンテナドア露出面が、該外側領域に露出しないように設備側ドアにより封止されるとともに、設備側ドアが閉じた状態において設備の外側領域に露出することになる設備側ドア露出面が、該外側領域に露出しないようにコンテナドアにより封止され、
(c)グローブボックスなどの操作領域において、コンテナドアと係合した設備側ドアを操作して、コンテナドアと設備側ドアを開き、設備とコンテナを連通させることにより、被収容物を外部に飛散させることなくコンテナ内に収容した後、
(d)設備側ドアを操作して、コンテナをコンテナドアにより密閉するとともに、設備を設備側ドアにより密閉し、その後、
(e)密閉された状態の気密保持容器を設備側ドアから分離する
ように構成されたダブルドアシステムに用いられる気密保持容器であること
を特徴としている。
【0011】
コンテナ用ガスケット(パッキング)の構成材料として、高弾性で、耐放射線性、耐候性、耐オゾン性などに優れたアクリルゴム、ニトリルゴム、及びEPDMからなる群より選ばれる少なくとも1種を用いることにより、コンテナドアとコンテナ用ガスケットとの間の密着性を向上させることが可能になるとともに、コンテナ用ガスケットの劣化を抑制することが可能になる。さらに、コンテナドアとコンテナ用ガスケットとの当たり接面部を形成する部位の寸法ばらつきが±0.5 mm 以内になるような寸法精度で製作することにより、コンテナドアとコンテナ用ガスケットとの間の密着性をより向上させることが可能になり、全体としての気密性を大幅に向上させることが可能になる。なお、本発明の気密保持容器によれば、1×10 -4 Pa×m 3 / sec というような高い気密度を実現することが可能になる。
また、気密保持容器がダブルドアシステム用の気密保持容器として用いられていることから、設備及びコンテナの外側領域への被収容物の飛散を招くことなく、設備側からコンテナ内に被収容物を確実に収容することが可能になるとともに、密閉された状態の気密保持容器を設備側ドアから分離して一時的に保管するような場合に、鋼製の大型容器に入れたりすることなく、気密保持容器のままで一時的な保管を行うことが可能になる。
【0012】
また、請求項2の気密保持容器は、設備側ドアが、コンテナドアと係合したときにコンテナドアとの間に介在する、アクリルゴム、ニトリルゴム、及びEPDMからなる群より選ばれる少なくとも1種からなる設備側ドア用ガスケットを備えており、かつ、コンテナドアと設備側ドア用ガスケットとの当たり接面部を形成する部位の寸法ばらつきが±0.5mm以内になるような寸法精度で製作されていることを特徴としている。
【0013】
アクリルゴム、ニトリルゴム、及びEPDMからなる群より選ばれる少なくとも1種からなる設備側ドア用ガスケットを用いることにより、コンテナドアと設備側ドア用ガスケットとの密着性を向上させることが可能になるとともに、コンテナドアと設備側ドア用ガスケットとの当たり接面部を形成する部位の寸法ばらつきが±0.5mm以内になるような寸法精度で製作することにより、コンテナドアと設備側ドア用ガスケットとの間の密着性をさらに向上させることが可能になり、ダブルドアシステム全体としての信頼性を向上させることが可能になる。
【0014】
また、請求項3の気密保持容器は、被収容物が放射性物質、放射性物質により汚染された物質、及び環境への拡散が問題となる物質の少なくとも1種であることを特徴としている。
【0015】
一般に、被収容物が放射性物質、放射性物質により汚染された物質、及び環境への拡散が問題となる物質(例えば細菌により汚染された物質など)を収容する場合には、特に高い気密性が要求されるが、本発明によれば、十分な気密性を確保することが可能で、上述のような被収容物を収容する場合にも、安全性の高い信頼性の高い気密保持容器を提供することが可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を示してその特徴とするところをさらに詳しく説明する。
【0017】
なお、この実施形態では、放射性物質により汚染された物質を収容するためのダブルドアシステム用の気密保持容器を例にとって説明する。
図1は本発明の気密保持容器を示す断面図、図2は要部を示す拡大断面図、図3はコンテナドアとコンテナ用ガスケットとの当たり接面部などを示す図、図4はコンテナドアを取り外した状態を示す断面図である。
また、図5は本発明の気密保持容器を設備側ドアに取り付ける前の状態を示す断面図、図6は設備側ドア及びコンテナドアの、設備側ドア用ガスケットとの当たり接面部などを示す図、図7は気密保持容器を設備側ドアに取り付けた状態を示す断面図、図8は設備側ドアとともにコンテナドアをコンテナから取り外した(コンテナを開けた)状態を示す断面図、図9はコンテナに被収容物を収容した後、設備側ドアとコンテナドアを閉じた状態を示す図、図10は、被収容物を収容したコンテナを設備側ドアから取り外した状態を示す図である。
【0018】
この実施形態の気密保持容器Aは、図1〜10に示すように、開口部1aを備えたコンテナ1と、コンテナ1の開口部1aを封止するコンテナドア2と、コンテナドア2がコンテナ1に取り付けられることにより、コンテナ1が閉じられた状態において、コンテナ1とコンテナドア2との間に介在し、コンテナ1の内部を気密に保つコンテナ用ガスケット(パッキング)3を備えている。
【0019】
コンテナ1は、ステンレス鋼又はポリエチレンから形成された、平面形状が円形の有底円筒状の容器であり、図2に示すように、開口部1aにはガスケット収納溝1bが形成されている。
コンテナ用ガスケット3は、リング状で、図2に示すように、突起3aを備えている。そして、突起3aがコンテナ1に形成されたガスケット収納溝1bに嵌入することによりコンテナ用ガスケット3がコンテナ1に確実に保持されるように構成されている。
【0020】
コンテナドア2は、コンテナ1の開口部1aを封止するための略円板状の部材で、図2に示すように、コンテナ用ガスケット3が配設されたコンテナ1の開口部1aに当接する当接面2a、コンテナ1と係合する係合部2b及び設備側ドア12(図5)と係合する係合部2cを備えている。
【0021】
そして、この実施形態の気密保持容器Aにおいて、コンテナ用ガスケット3として、EPDMから形成されたものが用いられている。このEPDMは、高弾性で、優れた耐放射線性を備えている。なお、EPDMに代えて、アクリルゴム、ニトリルゴムを用いることも可能である。
また、コンテナ1及びコンテナドア2(図3)は、コンテナ用ガスケット3との当たり接面部を形成する部位31及び32の寸法L1及びL2のばらつきが、±0.5mm以内になるような寸法精度で製作されている。
【0022】
このように構成された気密保持容器Aにおいては、コンテナ用ガスケット3を、高弾性で、耐放射線性に優れたEPDMを用いて形成しているので、コンテナ1及びコンテナドア2とコンテナ用ガスケット3の密着性を向上させることが可能になるとともに、コンテナ用ガスケット3の劣化を抑制することが可能になる。
また、コンテナ1及びコンテナドア2の、コンテナ用ガスケット3との当たり接面部を形成する部位31及び32の寸法L1及びL2のばらつきが、±0.5mm以内になるような寸法精度で製作されているので、コンテナ1及びコンテナドア2とコンテナ用ガスケット3の密着性をさらに向上させることが可能になる。その結果、全体としての気密性を大幅に向上させて、1×10-4Pa×m3/secというような高い気密度を実現することが可能になる。
【0023】
なお、この実施形態の気密保持容器Aは、以下に説明するような、放射性物質により汚染された物質を収容するためのダブルドアシステム用の気密保持容器として用いられる。
(1)図5に示すように、気密保持容器A(を構成するコンテナ1)に収容すべき放射性物質により汚染された物質(被収容物)が供給される設備Bは、該設備Bを開閉する設備側ドア12を備えている。
【0024】
この設備側ドア12は、図6に示すように、コンテナドア2を係合させたときにコンテナドア2との間に介在する、EPDMを用いて形成された設備側ドア用ガスケット(パッキング)13と、コンテナドア2と係合する係合部12aを備えており、かつ、コンテナドア2と設備側ドア用ガスケット13との当たり接面部を形成する部位41及び42の寸法L3及びL4のばらつきが、±0.5mm以内になるような寸法精度で製作されている。
【0025】
このように、設備側ドア用ガスケット13をEPDMを用いて形成することにより、コンテナドア2と設備側ドア用ガスケット13との密着性を向上させることが可能になり、また、コンテナドア2と設備側ドア用ガスケット13との当たり接面部を形成する部位41及び42の寸法L3及びL4のばらつきが、±0.5mm以内になるような寸法精度で製作することによりコンテナドア2と設備側ドア用ガスケット13の密着性をさらに向上させることが可能になる。
なお、設備側ドア用ガスケット13の構成材料としては、EPDMに代えて、アクリルゴム、ニトリルゴムを用いることも可能である。
【0026】
(2)そして、図7に示すように、この設備側ドア12に、気密保持容器Aのコンテナドア2を係合させることにより、コンテナドア2を閉じた状態においてコンテナ1の外側領域に露出することになるコンテナドア露出面21が設備側ドア12により封止されるとともに、設備側ドア12が閉じた状態において設備Bの外側領域に露出することになる設備側ドア露出面22が、該外側領域に露出しないようにコンテナドア2により封止される。
【0027】
(3)この状態で、グローブボックスなどにおいて、コンテナドア2と係合した設備側ドア12を操作して、図8に示すように、コンテナドア2と設備側ドア12を開き、設備Bと気密保持容器Aのコンテナ1を連通させ、被収容物14を外部に飛散させることなくコンテナ1に収容する。
(4)それから、設備側ドア12を操作して、図9に示すように、コンテナ1をコンテナドア2により密閉するとともに、設備Bを設備側ドア12により密閉する。
【0028】
(5)次に、図10に示すように、密閉された状態の気密保持容器Aを設備側ドア12から分離することにより、気密保持容器Aのみを一時的に保管したり、搬送したりする。
【0029】
なお、このダブルドアシステムによれば、コンテナ1内に被収容物14を収容した後、密閉された気密保持容器Aを設備側ドア12から分離した場合に、互いに係合するコンテナドア2又は設備側ドア12により封止されていた、汚染されていないコンテナドア露出面及び設備側ドア露出面のみが外部に露出することになるため、環境が汚染されることはない。
【0030】
また、本発明の気密保持容器Aは高い気密性を備えているので、気密保持容器を設備側ドアから分離して、一時的に保管したり、搬送したりする場合に、鋼製の大型容器に入れる必要がなく、気密保持容器Aのみで一時的な保管や搬送を行うことが可能である。
【0032】
また、上記実施形態では、コンテナに収容されるべき物質が放射性物質により汚染された物質である場合を例にとって説明したが、本発明は放射性物質、あるいは細菌により汚染された物質などを収容する場合にも適用することが可能である。
【0033】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、コンテナ、コンテナドアなどの具体的な形状や構造、設備側ドアの構成、コンテナ用ガスケット及び設備側ドア用ガスケットの具体的な形状などに関し、発明の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能である。
【0034】
【発明の効果】
上述のように、本発明(請求項1)の気密保持容器においては、コンテナ用ガスケットを、高弾性で、耐放射線性、耐候性、耐オゾン性などに優れたアクリルゴム、ニトリルゴム、及びEPDMからなる群より選ばれる少なくとも1種を用いて形成するとともに、コンテナドアとコンテナ用ガスケットとの当たり接面部を形成する部位の寸法ばらつきが±0.5mm以内になるような寸法精度で製作するようにしているので、コンテナドアとコンテナ用ガスケットとの間の密着性を向上させることが可能になるとともに、コンテナ用ガスケットの劣化を抑制することが可能になり、気密性を大幅に向上させることが可能になる。
なお、本発明によれば、1×10-4Pa×m3/secというような高い気密度を実現することが可能になり、信頼性の高い気密保持容器を提供することが可能になる。
【0035】
また、気密保持容器がダブルドアシステム用の気密保持容器として用いられていることから、設備及びコンテナの外側領域への被収容物の飛散を招くことなく、設備側からコンテナ内に被収容物を確実に収容することが可能になるとともに、密閉された状態の気密保持容器を設備側ドアから分離して一時的に保管するような場合に、鋼製の大型容器に入れたりすることなく、気密保持容器のままで一時的な保管を行うことが可能になる。
【0036】
また、請求項2の気密保持容器のように、本発明の気密保持容器をダブルドアシステム用の気密保持容器として用いる場合に、設備側ドア用ガスケットをアクリルゴム、ニトリルゴム、及びEPDMからなる群より選ばれる少なくとも1種を用いて形成するとともに、コンテナドアと設備側ドア用ガスケットとの当たり接面部を形成する部位の寸法ばらつきが±0.5mm以内になるような寸法精度で製作することにより、コンテナドアと設備側ドア用ガスケットの間の密着性を向上させることが可能になり、ダブルドアシステム全体としての信頼性を向上させることが可能になる。
【0037】
また、一般に、被収容物が放射性物質、放射性物質により汚染された物質、及び環境への拡散が問題となる物質(例えば細菌により汚染された物質など)を収容する場合には、特に高い気密性が要求されるが、かかる場合に請求項3のように、本発明を適用することにより、十分な気密性を確保することが可能で、信頼性の高い気密保持容器を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の気密保持容器を示す断面図である。
【図2】 本発明の気密保持容器の要部を示す拡大断面図である。
【図3】 本発明の気密保持容器を構成するコンテナドアとコンテナ用ガスケットとの当たり接面部などを示す図である。
【図4】 コンテナドアを取り外した状態の、本発明の気密保持容器を示す断面図である。
【図5】 本発明のダブルドアシステム用の気密保持容器において、気密保持容器を設備側ドアに取り付ける前の状態を示す断面図である。
【図6】 設備側ドア及びコンテナドアの、設備側ドア用ガスケットとの当たり接面部などを示す図である。
【図7】 本発明のダブルドアシステム用の気密保持容器において、気密保持容器を設備側ドアに取り付けた状態を示す断面図である。
【図8】 本発明のダブルドアシステム用の気密保持容器において、設備側ドアとともにコンテナドアをコンテナから取り外して、設備とコンテナを連通させた状態を示す断面図である。
【図9】 本発明のダブルドアシステム用の気密保持容器において、コンテナに被収容物を収容した後、設備側ドアとコンテナドアを閉じた状態を示す図である。
【図10】 本発明のダブルドアシステム用の気密保持容器において、被収容物を収容したコンテナを設備側ドアから取り外した状態を示す図である。
【符号の説明】
1 コンテナ
1a 開口部
1b ガスケット収納溝
2 コンテナドア
2a 当接面
2b 係合部
2c 設備側ドアとの係合部
3 コンテナ用ガスケット(パッキング)
3a 突起
12 設備側ドア
12a コンテナドアとの係合部
13 設備側ドア用ガスケット
14 被収容物
21 コンテナドア露出面
22 設備側ドア露出面
31 コンテナ用ガスケットとの当たり接面部を形成する部位
32 コンテナ用ガスケットとの当たり接面部を形成する部位
41 設備側ドア用ガスケットとの当たり接面部を形成する部位
42 設備側ドア用ガスケットとの当たり接面部を形成する部位
A 気密保持容器
B 設備
L1 コンテナ用ガスケットとの当たり接面部を形成する部位の寸法
L2 コンテナ用ガスケットとの当たり接面部を形成する部位の寸法
L3 設備側ドア用ガスケットとの当たり接面部を形成する部位の寸法
L4 設備側ドア用ガスケットとの当たり接面部を形成する部位の寸法
Claims (3)
- 開口部を備えたコンテナと、
コンテナの開口部を封止するコンテナドアと、
コンテナドアが閉じられた状態において、コンテナとコンテナドアとの間に介在し、コンテナ内を気密に保つコンテナ用ガスケットと
を具備し、
コンテナ用ガスケットが、アクリルゴム、ニトリルゴム、及びEPDMからなる群より選ばれる少なくとも1種を用いて形成されたものであり、かつ、
コンテナドアとコンテナ用ガスケットとの当たり接面部を形成する部位の寸法ばらつきが±0.5 mm 以内になるような寸法精度で製作され、所定の設備から供給される被収容物を収容するための気密保持容器であって、
(a)コンテナに収容すべき被収容物が供給される設備が、該設備を開閉する設備側ドアを備えており、
(b)設備側ドアとコンテナドアとが係合して、コンテナドアが閉じた状態においてコンテナの外側領域に露出することになるコンテナドア露出面が、該外側領域に露出しないように設備側ドアにより封止されるとともに、設備側ドアが閉じた状態において設備の外側領域に露出することになる設備側ドア露出面が、該外側領域に露出しないようにコンテナドアにより封止され、
(c)グローブボックスなどの操作領域において、コンテナドアと係合した設備側ドアを操作して、コンテナドアと設備側ドアを開き、設備とコンテナを連通させることにより、被収容物を外部に飛散させることなくコンテナ内に収容した後、
(d)設備側ドアを操作して、コンテナをコンテナドアにより密閉するとともに、設備を設備側ドアにより密閉し、その後、
(e)密閉された状態の気密保持容器を設備側ドアから分離する
ように構成されたダブルドアシステムに用いられる気密保持容器であること
を特徴とする気密保持容器。 - 設備側ドアが、コンテナドアと係合したときにコンテナドアとの間に介在する、アクリルゴム、ニトリルゴム、及びEPDMからなる群より選ばれる少なくとも1種からなる設備側ドア用ガスケットを備えており、かつ、コンテナドアと設備側ドア用ガスケットとの当たり接面部を形成する部位の寸法ばらつきが±0.5mm以内になるような寸法精度で製作されていることを特徴とする請求項1記載の気密保持容器。
- 被収容物が放射性物質、放射性物質により汚染された物質、及び環境への拡散が問題となる物質の少なくとも1種であることを特徴とする請求項1または2に記載の気密保持容器。
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