JP3819771B2 - 電子検札処理システム及び電子検札処理方法 - Google Patents

電子検札処理システム及び電子検札処理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、列車内における検札作業を支援するための電子検札処理システム及び電子検札処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現代社会では、交通手段として、鉄道サービスが発達・浸透し、人間の活動のあらゆる部面で必要不可欠なものになっている。
【0003】
通常、鉄道の利用に際しては、旅客と鉄道事業者との間の権利義務を表象する証票であり、また旅客の乗車請求権を表象する有価証券である、乗車券(いわゆる切符)を使用する形態が取られる。
【0004】
すなわち、旅客(乗客)は、典型的には、起点駅の出札又は自動出札等で(普通)乗車券を購入し、乗車券を提示して改札又は自動改札を通過し、所定の列車に乗車して運送サービスを受け、乗車券を引き渡して目的駅の集札又は自動集札を通過する。鉄道事業者の側からみると、典型的には、出札、改札、サービス提供、集札の業務の流れになる。
【0005】
なお、乗車券には、普通乗車券の他に、定期乗車券、周遊券など、種々の種類のものがある。
【0006】
また、旅客運送サービスでは、速度、設備、便宜等に関する種々の特別なサービスが用意されている。それらサービスを受けるにあたっては、乗車券の他に、特急券、グリーン券、寝台券、指定席券などの乗車券類が必要とされる(周遊券などでは、急行料金等がセットになっているものもある)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
乗車券等にかかわる業務については、上記の出札、改札、集札の他に、列車乗務員が列車内で乗車券等を検査する検札(列車内検札)がある。駅間距離が短い路線あるいは混雑時など、必ずしも検札が実施されない(あるいは実施できない)こともあるが、例えば乗車券が高額に及び得る列車、乗車券以外の乗車券類を必要とする列車又は一部の特定の車両(例えば、特別急行列車、グリーン車両、指定席車両等)では、検札の実施は必要不可欠と考えてよい。
【0008】
ところで、出札、改札、集札は、相当程度の自動化がなされているが、列車内検札は、乗務員が実際に各車両を渡り歩き、乗客に対して個別に乗車券等の提示を求めて行われる。しかも、列車乗務員は、事前に検札の役に立つ情報を持っていないため、現場に赴いて場当たり的に検札を実施せざるを得なかった。
【0009】
したがって、列車内検札は、乗務員に多大な労力の負担を強いることになるという問題があった。また、乗務員の列車内検札をサポートする仕組みも存在しないのが現状である。
【0010】
一方、乗客にとっては、列車内検札は多かれ少なかれ面倒なものであり、サービス上の観点から問題がある。特に、検札対象の旅客が睡眠中であると、検札をするためにはその乗客を起こす必要があり、サービス上、問題が残る場面である。
【0011】
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、列車内における検札作業を効果的に支援することができる電子検札処理システム及び電子検札処理方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数の車両を連結してなる列車内に設けられる電子検札処理システムであって、前記列車を構成する車両のうち指定席を有する車両毎に設けられ、当該車両における所定の単位の複数の座席からなる座席群のうち、新規に乗車した乗客が着席したと判断される座席の属する座席群の識別情報及びその座席群に含まれる新規に乗車した乗客が着席したと判断される座席の数を検出し、検出した該座席群の識別情報及び該座席の数を含む着席情報を生成する生成手段と、前記指定席を有する車両毎に設けられ、当該車両に新規に乗車した乗客の携帯するユーザー携帯端末から、電子検札対象となる電子切符のデータを収集する収集手段と、前記指定席を有する車両の各々について、当該車両に設けられた前記生成手段により生成された前記着席情報に含まれる前記識別情報が示す座席群毎に、該着席情報に含まれる当該座席群に係る前記座席の数と、当該車両に設けられた前記収集手段により収集された電子切符のデータに含まれる有効な電子指定席券のうち、当該座席群に属するいずれかの座席を指定するものの数とを比較する電子検札処理を行う電子検札処理手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、複数の車両を連結してなる列車内に設けられる電子検札処理システムであって、前記列車を構成する車両のうち指定席を有する車両毎に設けられ、当該車両の全座席のうち、新規に乗客が着席したと判断される座席の数を検出し、検出した該座席の数を含む着席情報を生成する生成手段と、前記指定席を有する車両毎に設けられ、当該車両に新規に乗車した乗客の携帯するユーザー携帯端末から、電子検札対象となる電子切符のデータを収集する収集手段と、前記指定席を有する車両の各々について、当該車両に設けられた前記生成手段により生成された前記着席情報に含まれる前記座席の数と、当該車両に設けられた前記収集手段により収集された電子切符のデータに含まれる有効な電子指定席券のうち、当該車両に属するいずれかの座席を指定するものの数とを比較する電子検札処理を行う電子検札処理手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、複数の車両を連結してなる列車内に設けられる電子検札処理システムであって、前記列車を構成する車両のうち指定席を有する車両毎に設けられ、当該車両の全座席のうち、新規に乗客が着席したと判断される座席の識別情報を検出し、検出した該座席の識別情報を含む着席情報を生成する生成手段と、前記指定席を有する車両毎に設けられ、当該車両に新規に乗車した乗客の携帯するユーザー携帯端末から、電子検札対象となる電子切符のデータを収集する収集手段と、前記指定席を有する車両の各々について、当該車両に設けられた前記生成手段により生成された前記着席情報に含まれる前記識別情報が示す座席毎に、当該車両に設けられた前記収集手段により収集された電子切符のデータに含まれる有効な電子指定席券のなかに、当該座席を指定するものが存在するか否かを調べる電子検札処理を行う電子検札処理手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、複数の車両を連結してなる列車内に設けられる電子検札処理システムにおける電子検札処理方法であって、前記列車を構成する車両のうち指定席を有する車両毎に、当該車両における所定の単位の複数の座席からなる座席群のうち、新規に乗車した乗客が着席したと判断される座席の属する座席群の識別情報及びその座席群に含まれる新規に乗車した乗客が着席したと判断される座席の数を検出し、検出した該座席群の識別情報及び該座席の数を含む着席情報を生成するステップと、前記指定席を有する車両毎に、当該車両に新規に乗車した乗客の携帯するユーザー携帯端末から、電子検札対象となる電子切符のデータを収集するステップと、前記指定席を有する車両の各々について、当該車両に設けられた前記生成手段により生成された前記着席情報に含まれる前記識別情報が示す座席群毎に、該着席情報に含まれる当該座席群に係る前記座席の数と、当該車両に設けられた前記収集手段により収集された電子切符のデータに含まれる有効な電子指定席券のうち、当該座席群に属するいずれかの座席を指定するものの数とを比較する電子検札処理を行うステップとを有することを特徴とする。
また、本発明は、複数の車両を連結してなる列車内に設けられる電子検札処理システムにおける電子検札処理方法であって、前記列車を構成する車両のうち指定席を有する車両毎に、当該車両の全座席のうち、新規に乗客が着席したと判断される座席の数を検出し、検出した該座席の数を含む着席情報を生成するステップと、前記指定席を有する車両毎に、当該車両に新規に乗車した乗客の携帯するユーザー携帯端末から、電子検札対象となる電子切符のデータを収集するステップと、前記指定席を有する車両の各々について、当該車両に設けられた前記生成手段により生成された前記着席情報に含まれる前記座席の数と、当該車両に設けられた前記収集手段により収集された電子切符のデータに含まれる有効な電子指定席券のうち、当該車両に属するいずれかの座席を指定するものの数とを比較する電子検札処理を行うステップとを有することを特徴とする。
また、本発明は、複数の車両を連結してなる列車内に設けられる電子検札処理システムにおける電子検札処理方法であって、前記列車を構成する車両のうち指定席を有する車両毎に、当該車両の全座席のうち、新規に乗客が着席したと判断される座席の識別情報を検出し、検出した該座席の識別情報を含む着席情報を生成するステップと、前記指定席を有する車両毎に、当該車両に新規に乗車した乗客の携帯するユーザー携帯端末から、電子検札対象となる電子切符のデータを収集するステップと、前記指定席を有する車両の各々について、当該車両に設けられた前記生成手段により生成された前記着席情報に含まれる前記識別情報が示す座席毎に、当該車両に設けられた前記収集手段により収集された電子切符のデータに含まれる有効な電子指定席券のなかに、当該座席を指定するものが存在するか否かを調べる電子検札処理を行うステップとを有することを特徴とする。
【0031】
なお、システムあるいは装置に係る本発明は方法に係る発明としても成立する。また、方法に係る本発明はシステムあるいは装置に係る発明としても成立する。また、システムの構成装置に係る本発明はシステムの構成装置における方法に係る発明としても成立する。
また、システムあるいは装置または方法に係る本発明は、コンピュータに当該発明に相当する手順を実行させるための(あるいはコンピュータを当該発明に相当する手段として機能させるための、あるいはコンピュータに当該発明に相当する機能を実現させるための)プログラムとしても成立し、該プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体としても成立する。
【0032】
本発明によれば、乗車券等に関する乗務員の列車内業務の負荷を軽減することができる。例えば、乗務員の列車内検札をサポートし、あるいは自動化することができる。
【0033】
また、本発明によれば、列車乗客に対して乗車券等に関する効果的なサービスを提供することができる。例えば、列車内検札の全部又は一部の自動化によって列車乗客へ与える煩わしさを軽減又は回避することができる。また、例えば、列車内での指定席券の販売が可能になる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら発明の実施の形態を説明する。
【0035】
まず、本実施形態の基本的な構成について説明する。
【0036】
図1に、本発明の一実施形態に係る鉄道列車及び該鉄道列車内に設けられる鉄道列車内ネットワークシステムの構成例を示す。
【0037】
これは、複数の鉄道車両を連結してなる鉄道列車内に無線基地局を備えたネットワークシステムを設け、当該列車の乗客の所持する携帯端末との間で情報(例えば、乗車券等を電子化した電子切符のデータ)をやり取りすることによって、当該列車の乗務員(車掌)の業務(例えば、列車内検札、乗車券等の列車内販売あるいは精算等)のサポートあるいは自動化を行うものである。
【0038】
また、乗客に対して、その携帯端末を利用しての各種サービス、例えば、情報提供サービス、インターネット接続サービス、列車内配達サービス等を提供することも可能である。
【0039】
図1において、1は本システムを搭載した列車、2は本列車を構成する各車両であり(図1では、一部の車両のみ示している)、20は隣接車両の連結部である。また、図1は、車両(座席車)の構造の一例を示しており、21は乗客が駅で乗降するための乗降扉、22は乗客用の座席が設けられた乗客室(図1では、座席や中央通路は省略している)、23は乗客室に隣接して設けられたデッキ(通路)であり、24は車掌室であり、25はコンピュータ室である。なお、座席車の構造には、様々なものがあり(例えば、デッキのないもの)、また、座席車以外にも、寝台車、食堂車、売店と乗客室を持つ車両、業務用室と乗客室を持つ車両等もある。
【0040】
一方、図1の鉄道列車内ネットワークシステムにおいて、3は無線基地局、4は乗務員の業務のサポートあるいは自動化を行うための業務支援サーバー、5は乗客が使用するユーザー携帯端末、6は当該列車内に設置されるローカルエリアネットワーク、7は乗務員が使用する車掌室端末である。
【0041】
なお、8は乗務員が使用する業務用携帯端末(例えば、PDAに相当するもの)であるが、業務用携帯端末8については、これを使用するシステム構成と使用しないシステム構成とが可能である。
【0042】
また、9は例えば乗客が利用中のあるいは利用を開始した座席の位置などを検出するための位置検出装置であるが、位置検出装置9は、後に例示するように専用の装置を利用するシステム構成や、上記の無線基地局3を兼用するシステム構成が可能である。後者の場合、無線基地局3の全部又は一部のみを利用するシステム構成や、それに加えて専用に設けた他の無線基地局をも利用するシステム構成が可能である)。
【0043】
なお、ユーザー携帯端末5への情報提供サービス等を行う場合には、ローカルエリアネットワークに情報提供サーバーを接続してもよい(この場合、業務支援サーバーが情報提供サーバーを兼ねても良い)。
【0044】
ここで、本鉄道列車内ネットワークシステムは、座席予約システムとリンクさせることも可能である。
【0045】
図2に、前者の場合の概略構成例を示す。この場合、座席予約システムは、例えば、座席の予約に関する情報を一元的に管理する手段を有する予約サーバー101と、広域ネットワーク102を介して該予約サーバー101と接続される複数の(例えば各地に散在している予約受付窓口の)予約端末103とからなる。予約受付窓口の予約端末103の操作によって、予約や解約などの処理を即時に行うことができる(もちろん、座席予約・解約の他に、乗車券等の発行など、座席以外の処理も行うことができる)。
【0046】
本鉄道列車内ネットワークシステムを座席予約システムにリンクさせる形態としても種々のものが可能である。例えば、業務支援サーバー4は、随時、(例えば列車搭載広域無線等を介して)予約サーバー101にアクセスし、自列車の座席の予約に関する情報を取得することができるようにしてもよい。あるいは、始発駅出発時前後の所定のタイミングで、予約サーバー101から自列車の座席の予約に関する情報を取得し、以降は、予約に関する情報に変化が発生した場合に(例えば、自列車の運行中に自列車の座席に対する予約が新たに発生した場合など)、変化した部分に関する情報のみを取得して、更新を行うようにしてもよい。また、更には、業務支援サーバー4に上記の予約端末の機能を持たせて、当該列車の運行中に、当該列車の空き座席の座席券の販売を、当該列車内で行うことも可能になる。
【0047】
なお、本鉄道列車内ネットワークシステムを座席予約システムとはリンクさせない形態も可能である(この場合には、当該列車内ネットワークシステムでは、自列車の座席の予約に関する情報は使用しないものになる)。
【0048】
ここで、電子切符について説明する。
【0049】
本実施形態では、乗客は、乗車券又は乗車券以外の乗車券類を電子化したいわゆる電子切符を利用できるものとする。電子切符は、例えば駅等に設置される電子切符自動出札装置から乗客のユーザー携帯端末5に転送され、ユーザー携帯端末5内に保持される。乗客は、ユーザー携帯端末5を所持することによって、電子切符を所持することができる。改札や集札の通過の際には、電子切符の提示は、ユーザー携帯端末5と電子切符自動集改札装置との間で自動的に行うことができる。また、ユーザー携帯端末5の表示画面に、電子切符の内容を表示して提示することもできる。なお、電子切符については、公知の技術を使用して構わない。また、電子切符には認証情報を付加し、該認証情報に基づいて当該電子切符の電子認証を行ってその正当性を確認する手続きを行うのが望ましいが、これについても、公知の技術を使用して構わない(なお、認証に関する手続きを行う場合には、例えば、業務支援サーバー4は、ユーザー携帯端末5から電子切符を受信した際に、認証に関する手続きを行う)。
【0050】
図3に、本実施形態の各種電子切符類(あるいは各種電子券類)のフォーマット例を示す。
(a)は、電子乗車券であり、乗車券情報と認証情報を含む。
(b)は、電子特別急行券であり、電子特別急行券情報と認証情報を含む。
(c)は、電子普通急行券であり、電子普通急行券情報と認証情報を含む。
(d)は、電子特別車両券(電子グリーン券)であり、電子特別車両券と認証情報を含む。
(e)は、電子指定席券であり、電子指定席券と認証情報を含む。
【0051】
なお、1つの運送サービスを受けるにあたって複数の乗車券等が必要になることがある。例えば、特急列車の指定席を利用する場合には、乗車券と特別急行券と指定席が必要になる。このように複数の電子乗車券等を同時に使用する場合には、図3(a),(b),(e)の電子切符をそれぞれ使用するようにしてもよいが、図4のように、乗車券情報と電子特別急行券情報と電子指定席券と認証情報を含む一体化された電子切符として構成し、これを使用するようにしてもよい(もちろん、他の組合せも任意に可能である)。
【0052】
図5に、乗車券情報、電子特別急行券情報、電子普通急行券情報、電子特別車両券のフォーマット例を示す。この例では、当該電子切符の種別(例えば、乗車券情報であるか、電子特別急行券情報であるか、電子普通急行券情報であるか、電子特別車両券であるか)を示す券類識別情報(券類ID)、当該電子切符が有効となる発駅を一意に識別する発駅識別情報(発駅ID)、当該電子切符が有効となる着駅を一意に識別する着駅識別情報(着駅ID)、発駅から着駅への経由方法を指定する経由情報(例えば、○○駅経由指定、○○線経由指定、乗り換えなし、経由方法任意など)、当該電子切符の有効期間を示す有効期間情報(例えば、Y1年M1月D1日〜Y2年M2月D2日、Y3年M3月D3日の当日限り、など)を含む。
【0053】
図6に、指定席券情報のフォーマット例を示す。この例では、当該電子切符の種別(すなわち、電子指定席券)を示す券類識別情報(券類ID)、予約した列車の運行の日付けを示す日付情報(例えば、YY年MM月DD日)、予約した列車を一意に識別する列車識別情報(列車ID)(例えば、「のぞみ3号」などに対応するID)、予約した列車の車両を一意に識別する車両識別情報(車両ID)(例えば、3号車ならば、車両ID=3でもよい)、予約した列車の該当車両での座席を一意に識別する座席識別情報(座席ID)(例えば、12Dの座席ならば、座席ID=12Dでもよいし、1A、1B、1C、…、2A、…のシーケンスでみたときのシーケンス番号でもよい)、座席を予約した区間の起点となる駅(乗車駅と呼ぶ)を一意に示す乗車駅識別情報(乗車駅ID)、座席を予約した区間の終点となる駅(降車駅と呼ぶ)を一意に示す降車駅識別情報(降車駅ID)を含む。なお、図5に示すように、乗車駅を発車する時刻を示す乗車駅発車時刻情報及び降車駅に到着する時刻を示す降車到着時刻情報を含めるようにしてもよい。
【0054】
なお、電子切符の内容を表示する場合には、電子切符内の各IDの値に対応する実際の名称(例えば、電子切符の種類名や駅名など)などの内容を示すデータが必要になるが、例えば、図5や図6において、各IDの値に対応する実際の名称(例えば、電子切符の種類名や駅名など)などの内容を示すデータをも各券情報に含めるようにしてもよい。また、ユーザー携帯端末5などの装置に、各種IDの値とその内容を示すデータとを対応付けたテーブル等を保持しておき、該テーブル等を参照して、電子切符中の各IDの値に対応する内容を示すデータを求めるようにしてもよい。
【0055】
なお、電子切符を発行する際に、各電子切符に固有の発行IDを割り当て、例えば図3や図4のフォーマットに、更に、当該電子切符の発行IDをも含めるようにしてもよい。
【0056】
本実施形態では、電子切符は、ユーザー携帯端末5から業務支援サーバー4へは、無線基地局3/ローカルエリアネットワーク6を介して転送される。また、業務用携帯端末8を使用する場合には、ユーザー携帯端末5から業務用携帯端末8へ直接転送可能とすることも、無線基地局3/ローカルエリアネットワーク6を介して転送可能とすることもできる。
【0057】
さて、図1において、(少なくともユーザー携帯端末5から業務支援サーバー4へ電子切符のデータを転送するために必要な)無線基地局3は、各車両内の適当な1又は複数の箇所に設置される。無線基地局3が使用する無線方式は、特に限定されない。例えば、IEEE802.11の周波数ホッピング方式(FH)もしくは直接拡散方式(DS)であってもよいし、Bluetoothであってもよい。
【0058】
無線基地局3の設置方法には、種々の方法が可能である(図1では、1つの車両において、デッキに各1台、乗客室に2台を設置した例を示しているが、これは一例である)。例えば、各車両の乗客室には、1台ずつ設けることも、複数台ずつ設けることも可能であるが、好ましくは、乗客室のどこにいてもユーザー携帯端末5と通信できるような台数・配置にするのが望ましい。デッキを有する車両の場合における各デッキについても同様である。また、デッキを有する車両の場合に、乗客室とデッキの両方に無線基地局3を設置するのが望ましいが、乗客室のみに無線基地局3を設置する方法や、デッキのみに無線基地局3を設置する方法も可能である。また、例えば、寝台車では個室毎に無線基地局3を設置するなど、設備に応じた配置も可能である。
【0059】
なお、上記した位置検出装置9が無線基地局3を利用するシステム構成の場合には、無線リンクのカバー範囲だけでなく、位置検出のことも考慮した無線基地局3の台数・配置の決定を行うのが好ましい。
【0060】
無線基地局3の設置方法は、1つの列車において、同一構造の車両については同一にしてもよいし、車両毎に決めても良い。
【0061】
ローカルエリアネットワーク6で使用されるプロトコルは、特に限定されない。例えば、TCP/IPに従うネットワークでもよい。また、ローカルエリアネットワーク6は、その一部に無線リンク部分を含んでいてもよい。
【0062】
図1において、無線基地局3、業務支援サーバー4、車掌室端末7、位置検出装置9は、このローカルエリアネットワーク6を介して接続される。
【0063】
また、ユーザー携帯端末5は、無線基地局3に接続することによって、ローカルエリアネットワーク6を介した通信ができる。
【0064】
また、業務用携帯端末8を使用するシステム構成の場合に、業務用携帯端末8は、無線基地局3/ローカルエリアネットワーク6を介してのみ車掌室端末7及び又は業務支援サーバー4と通信可能にしてもよいし、(無線基地局3とは別の)無線リンク又は赤外線リンク又はケーブル接続等で、直接、車掌室端末7及び又は業務支援サーバー4と接続することによってのみ通信可能にしてもよいし、それらの全てを可能としてもよい。
【0065】
また、業務用携帯端末8を使用するシステム構成の場合に、業務用携帯端末8とユーザー携帯端末5とは、無線基地局3(及びローカルエリアネットワーク6)を介して接続可能にしてもよいし、(無線基地局3と同じ又は別の)無線リンク又は赤外線リンク又はケーブル接続等で直接接続可能にしてもよいし、それらの全てを可能としてもよい。
【0066】
車掌室端末7は、当該列車内に1台のみ存在してもよいし、複数台存在してもよい。また、図1では、サーバー4と車掌室端末7とを別々の装置とした例で示しているが、それらを一体化した装置として構成してもよい(例えば、1つの計算機で、サーバー4の機能と車掌室端末7の機能を実現してもよい)。また、業務用携帯端末8を使用する場合に、車掌室端末7と業務用携帯端末8を併用するシステム構成も可能であるし、車掌室端末7を省き業務用携帯端末8のみを(車掌室端末7の機能及び業務用携帯端末8の機能の全部又は一部の機能として)使用するシステム構成も可能である。
【0067】
次に、各端末やサーバーの概略構成について説明する。
【0068】
図7に、業務支援サーバー4の概略構成の例を示す。図7の例では、他の装置との間でデータ等の送受信を行うための送受信部41、乗務員の業務のサポートあるいは自動化のための処理等を行う処理部42、外部から取得した情報や自端末での処理により発生した情報(例えば、電子切符に関する情報や座席に関する情報)等を記憶するための記憶部43、乗務員等からの指示を入力したり、乗務員等へ情報を提示したりするための入出力部44を含む。
【0069】
図8に、ユーザー携帯端末5の概略構成の例を示す。図8の例では、無線リンクを介してデータ等の送受信を行うための送受信部51、電子切符に関する処理等を行う処理部52、電子切符情報や、自端末での処理により発生した情報等を記憶するための記憶部53、ユーザー(乗客)等からの指示を入力したり、ユーザー(乗客)等へ情報を提示したりするための入出力部54、アンテナ54を含む。なお、ユーザー携帯端末5は、例えば、本システムに専用のものであってもよいし、携帯電話端末やPHS端末を兼ねるものであってもよい。
【0070】
図9に、業務用端末7の概略構成の例を示す。図9の例では、データ等の送受信を行うための送受信部71、乗務員の業務のサポートあるいは自動化のための処理を行う処理部72、業務支援サーバー4から提供される情報や、自端末での処理により発生した情報等を記憶するための記憶部73、乗務員等からの指示を入力したり、乗務員等へ情報を提示したりするための入出力部74を含む。
【0071】
図10に、業務用携帯端末8の概略構成の例を示す。図10の例では、無線リンクを介してデータ等の送受信を行うための送受信部81、乗務員の業務のサポートあるいは自動化のための処理を行う処理部82、業務支援サーバー4及び又は業務用端末7から提供される情報や、自端末での処理により発生した情報等を記憶するための記憶部83、乗務員等から入力をしたり、乗務員等へ情報を提示したりするための入出力部84を含む。業務用端末端末8が無線リンクを利用する場合には、アンテナを含む。なお、業務用端末端末8は、例えば、本システムに専用のPDA等であってもよいし、携帯電話端末やPHS端末を兼ねるものであってもよい。
【0072】
位置検出装置9としては、種々の構成方法が可能である。
【0073】
位置検出装置9として、専用の装置を利用する場合、例えば、図11に示されるように、各々の座席221に対して一つずつ人感センサー91を設ける方法がある(なお、図11では説明のため座席を拡大して4つのみ示している)。人感センサーとしては、例えば乗客が座席に座ってる状態と座っていない状態との相違を検出可能なものなど、具体的には、赤外線センサー、温度センサー、接触センサー、圧力センサー、振動センサーなど、種々のものが使用可能である。
【0074】
本実施形態では、各座席の人感センサー91を利用した位置検出装置9が、人感センサー91の観測結果からある駅で乗車した乗客が着席したことを検出し(例えば、一定時間以上空席であった座席についてある駅を出発した後に乗客の着席が観測された、一定時間以上乗客の着席が検出された座席あるいは検札が完了した座席についてある駅の到着より一定時間前からその駅の発車より一定時間後までの間のある一定の時間その座席が空席状態になった後に着席が検出された、あるいは、ある駅を境にしてある座席に着席している乗客が変わったことが(例えば体格や体重や座高などの変化によって)検出された、など)、その旨を通知する場合を例にとって説明している。
【0075】
なお、例えば、各座席の人感センサー91が観測した当該座席に乗客が座っているかいないかを示す情報(及びその車両ID/座席ID)を、所定のタイミングで繰り返し(例えば、常時あるいは定期的に)、無線基地局3及びローカルエリアネットワーク6を介して、業務支援サーバー4に通知し、業務支援サーバー4において、通知された情報に基づいて、各座席毎の着席状況を把握する用に構成こともできる(また、ある駅で乗車した乗客が着席した座席を特定することもできるようになる)。
【0076】
また、例えば、図12に示されるように、位置検出装置9として、車両2内の1又は複数箇所に設置されたカメラを含む画像処理装置92を用い、カメラによって得られた乗客室内の画像を処理することによって、乗客の座席への着席状況を把握することができる。この場合、使用するカメラの台数や処理の内容等に応じて、得られる情報の詳細度(例えば、ある駅で乗車し着席した乗客の座席がどの座席か特定できる程度、ある駅で乗車し着席した乗客の座席がどの座席範囲(例えば、横に並ぶ2つ又は3つの座席列)に属するか特定できる程度、ある駅で乗車し着席した乗客の座席が乗客室をいくつかの区画に区分したうちのどの区画に属するか特定できる程度など)が変わってくる。
【0077】
また、例えば、図13に示されるように、各車両の各座席221に、その座席の車両ID及び座席ID(例えば、「3」号車の「12D」)からは容易に類推できない英数字列等の文字列あるいは番号(例えば、274395)を記述したパネル2211を備え付け、ある駅で乗車し着席した乗客が、その番号を、自身のユーザー携帯端末5に入力し、無線基地局3及びローカルエリアネットワーク6を介して、業務支援サーバー4に通知することによって、ある乗客が、通知された番号(例えば、274395)に対応する「車両ID」かつ「座席ID」の座席(例えば、X号車の12D)に着席したことを認識する方法もある。なお、上記の番号を業務支援サーバー4に通知する方法には、種々の方法が考えられる。例えば、乗客が上記の番号を当該座席に備えられた入力装置に入力し、入力された番号を、ローカルエリアネットワーク6を介して、業務支援サーバー4に通知する方法もある。
【0078】
また、上記のように容易に類推できない番号を記述したパネルを座席に備え付ける代わりに、電子指定席券情報に、該容易に類推できない番号を含めておき、乗客は、そのユーザー携帯端末4に該容易に類推できない番号を表示させ、これを読み取って入力する方法も可能である。
【0079】
なお、上記の容易に類推できない番号が正しいか否かを座席側の装置で判断し、正しいと判断された場合にのみ、容易に類推できない番号又は対応する列車ID/座席IDを、業務支援サーバー4へ通知するようにする方法も可能である。
【0080】
また、図14に示されるように、ある列車の全部の車両又は一部の車両(例えば、指定席車やグリーン車のみ)の個々の座席221に対して、当該座席の前の座席の背面部又は座席の前の壁などに、例えば表示画面やヘッドセット用コネクタや入力装置などを持つ座席端末システム222を設置するようにしてもよい(該座席端末システム222により、個々の乗客に対して、映画や音楽等の鑑賞や、情報提供サービス等が可能になる)。
【0081】
この場合、ある駅で乗車し着席した乗客は、座席端末システム222の入力装置を操作して、乗車し着席した旨を入力し、その旨(及びその車両ID/座席ID)を座席端末システム222からローカルエリアネットワーク6を介して業務支援サーバー4へ通知するようにしてもよい。また、自身のユーザー携帯端末5を、この座席端末システムと、無線リンク又は赤外線リンク又はケーブル接続等で接続し、該ユーザー携帯端末5から、この座席端末システム/ローカルエリアネットワーク6を介して、業務支援サーバー4へ、座席した旨を通知するようにすることも可能である。なお、この着席した旨の入力、通知を行わなければ、座席端末システム222を利用したサービスを受けることができないようにしてもよい。
【0082】
なお、この場合に、例えば、乗車が座席を一時的に離れるときや、座席に戻ったときに、その旨をも座席端末システム222へ入力し、座席端末システム222から業務支援サーバー4へ、その旨(及びその車両ID/座席ID)を通知するようにしてもよい。
【0083】
ところで、電子切符のデータと座席の情報とを同時に業務支援サーバー4へ通知する構成も可能である。
【0084】
例えば、図14の例で、ある駅で乗車し着席した乗客は、自身のユーザー携帯端末5を、この座席端末システムと、無線リンク又は赤外線リンク又はケーブル接続等で接続し、該ユーザー携帯端末5から座席端末システム222へ、電子切符のデータ及び乗車し着席した旨を入力し(後者は乗客が入力装置を操作して入力する方法でもよい)、座席端末システム222からローカルエリアネットワーク6を介して業務支援サーバー4へ、電子切符のデータと、座席した旨(及びその車両ID/座席ID)を通知するようにしてもよい。
【0085】
他方、位置検出装置9として、無線基地局3を利用する場合にも、種々の方法が考えられる。
【0086】
例えば、業務支援サーバー4において、各無線基地局3に固有の基地局識別情報(基地局ID)とその無線基地局が設置された車両の車両ID(または車両ID及び当該車両内の位置情報)とを対応付けたテーブル等を保持しておき、ユーザー携帯端末5から、無線基地局3/ローカルエリアネットワーク6を介して、業務支援サーバー4へ、電子切符のデータを送信するとともに、接続した無線基地局3の基地局IDを業務支援サーバー4へ通知するようにしてもよい。この場合、業務支援サーバー4は、ユーザー携帯端末5と接続した無線基地局3の基地局IDをもとに、上記テーブル等を参照することによって、該ユーザー携帯端末5がどの車両(またはどの車両のどの位置)に存在しているかを特定することができる。
【0087】
また、上記の場合において、例えば、各無線基地局3の基地局IDとその無線基地局が設置された車両における座標値とを対応付けたテーブル等と、車両における座席とその座標値とを対応付けたテーブル等とを保持しておき、ユーザー携帯端末5からの電波を複数の無線基地局3で検出し、該複数の無線基地局3の基地局IDと、各無線基地局3での検出強度と、上記テーブルとに基づいて、該ユーザー携帯端末5の座席(または座席があると推定される範囲)を特定する方法も可能である。
【0088】
なお、位置検出装置9の構成は、1つの列車において、全車両については同一にしてもよいし、車両毎に決めても良い。また、電子切符および座席に関する情報の通知あるいは検出の方法についてに、1つの列車において、全車両については同一にしてもよいし、車両毎に決めても良い。
【0089】
さて、以下では、本実施形態の具体例について、特に業務支援サーバー4によってどのような業務支援がなされるのかなどを中心に、より詳しく説明する。
【0090】
ところで、本実施形態の具体例は、各部分のバリエーションの組合せなどによって、種々のものが可能である。各部分のバリエーションとしてこれまで説明したもののうちのいくつかを例示すると、例えば、以下のようなものがある。
(1)本鉄道列車内ネットワークシステムと座席予約システムとのリンクの有無(リンク有りの場合における、列車内での指定席券の販売の有無)
(2)電子切符を(ユーザー携帯端末5から業務支援サーバー4へ)提示した乗客の位置を特定する分解能(座席まで特定、車両内の所定の単位(例えば座席範囲又は区画など)まで特定、車両のみで特定)
(3)列車乗務員が業務用携帯端末8を使用するか否か(使用する場合に、ユーザー携帯端末5と業務用携帯端末8とが通信可能か否か)
(4)位置検出装置9として、専用の装置を利用するか、無線基地局3を兼用するか
以下では、上記のバリエーションなどを適宜組み合わせた幾つかの具体例について説明する。
【0091】
まず、乗車した乗客が着席した座席の情報(車両ID/座席ID)を特定することができる場合の具体例について説明する。
【0092】
図15に、本具体例のシーケンス例を示す。
【0093】
ここでは、座席予約システムとのリンクがないものとする。
【0094】
電子切符情報が(記憶部53に)格納されたユーザー携帯端末5を所持する乗客が列車1に乗車する。
【0095】
この乗車した乗客のユーザー携帯端末5は、例えばデッキ23に存在する無線基地局3と接続し、該無線基地局3/ローカルエリアネットワーク6を介して、業務支援サーバー4へ、電子切符のデータを転送する(S1)。ここでは、一例として、電子切符のデータは、乗車券情報、特別急行券情報、指定席券情報を含むものとする。
【0096】
なお、上記の通信を開始する契機を与える方法としては、例えば、乗客がユーザー携帯端末5を操作することによって上記の通信を開始する契機を与えるようにしてもよいし、ユーザー携帯端末5がいずれかの無線基地局3のエリアのエリアに進入したことを検出したことを契機として自動的に通信を開始するようにしてもよいし、無線基地局3から電子切符のデータを通知すべき旨のメッセージを所定のタイミングで(例えば、常に定期的に、あるいは一定期間(例えば、ある駅に到着してからその駅を発車した後に所定の期間が経過するまでの間)に限って定期的に、など)ブロードキャストし、これを受けたことを契機としてユーザー携帯端末5が自動的に通信を開始するようにしてもよいし、その他にも種々の方法が可能である。
【0097】
電子切符のデータを受信した業務支援サーバー4は、受信した電子切符のデータを(記憶部43に)記憶する(S2)。その際、当該データ転送で経由した無線基地局3の基地局IDから、それが存在する車両IDを求め、受信した電子切符のデータを、該車両IDに対応付けて記憶する。
【0098】
さらに、業務支援サーバー4は、第1の検札処理を行う(S2)。
【0099】
第1の検札処理の一例を以下に示す。
【0100】
すなわち、受信した電子切符のデータに指定席券情報が含まれているかどうか調べ、含まれている場合には、該指定席券情報の持つ日付情報、列車ID、車両ID、乗車駅ID、降車駅ID等と、自列車の持つ日付情報、列車ID、上記の求められた車両ID、現在発車した駅の駅ID等を参照、比較して、日付、列車、車両、駅等について全て有効であるかどうか(すなわち、当該乗客が正しい日付に正しい列車の正しい車両へ座席を予約した区間に属する駅から乗車したかどうか)を判断する。
【0101】
有効であると判断された場合には、該ユーザー携帯端末5に、有効な電子指定席券を持って正しく乗車した旨を示す情報を送信する(S3)。
【0102】
この情報を受信したユーザー携帯端末5は、無線基地局3との接続を切断する。なお、該情報を受信した際に、ユーザー携帯端末5は、ユーザー(その乗客)に対して、音声及び又は画像等(例えば、電子音の出力、合成音声の出力、画面へのメッセージの表示、画面の点滅等)により、有効な電子指定席券を持って正しく乗車した旨を通知するようにしてもよい。
【0103】
また、車両IDのみ異なるために有効でないと判断された場合には、該ユーザー携帯端末5に、乗車した車両が間違っている旨を示す情報を送信する(S3)。この情報を受信したユーザー携帯端末5は、無線基地局3との接続を切断する。なお、該情報を受信した際に、ユーザー携帯端末5は、ユーザー(その乗客)に対して、音声及び又は画像等により、誤った車両に乗ったことを警告するようにしてもよい。
【0104】
また、それ以外のために有効でないと判断された場合、または受信した電子切符のデータに指定席券情報が含まれてない場合には、該ユーザー携帯端末5に、有効な電子指定席券が存在しない旨を示す情報を送信する(S3)。この情報を受信したユーザー携帯端末5は、無線基地局3との接続を切断する。なお、該情報を受信した際に、ユーザー携帯端末5は、ユーザー(その乗客)に対して、音声及び又は画像等により、有効な電子指定席券が存在しない旨を警告するようにしてもよい。もちろん、この場合に、業務支援サーバー4からユーザー携帯端末5へ、及びユーザー携帯端末5からユーザーへ、有効でないと判断された理由を通知するようにしてもよい。
【0105】
以上のような手続きを乗客の乗車時にデッキ23に存在する無線基地局3で行うことにより、乗客へのより早い通知を可能にする。もちろん、この手続きは、乗客室22に存在する無線基地局3を用いても可能である。
【0106】
なお、業務支援サーバー4は、受信し(車両IDに対応付けて)記憶した電子切符のデータのうち、有効なもののみを残して、それ以外のものは消去するものとする。なお、受信した電子切符のデータのうち、有効なもののみを(車両IDに対応付けて)記憶するようにしてもよい。この点については、以下の各具体例についても同様である。
【0107】
次いで、上記の乗客が、所定の座席(例えば、12D)に着席する。
【0108】
乗客が所定の座席に着席すると、対応する人感センサー(位置検出装置9)が反応し、当該座席に乗客が着席した旨及び車両ID/座席IDを含む乗客着席情報を、業務支援サーバー4へ送信する(S4)。
【0109】
業務支援サーバー4は、第2の検札処理を行う(S5)。
【0110】
第2の検札処理の一例を以下に示す。
【0111】
図16に、処理手順の一例を示す。
【0112】
すなわち、業務支援サーバー4は、受信した乗客着席情報を(記憶部43に)記憶し、該乗客着席情報により通知された車両ID/座席IDに対応する有効な指定席券情報を持つ電子切符が、同一の車両IDに対応付けられて記憶されているかどうか調べる(S101)。有効かどうかは、対象となった乗客着席情報にて通知された車両ID/座席IDと、記憶されている電子切符の指定席券情報の持つ車両ID/座席IDとを比較するこよによって判断できる。
【0113】
対応する有効な指定席券情報を持つ電子切符が記憶されていれば、当該通知された車両ID/座席IDに着席した乗客については、有効な電子切符が提示された(確認された)とする(S102)。
【0114】
対応する有効な指定席券情報を持つ電子切符が記憶されていなければ、当該通知された車両ID/座席IDに着席した乗客については、有効な電子切符が未だ提示されていない(確認されていない)とする(なお、この場合に、有効な電子切符を有しているがユーザー携帯端末5の電源が切れていたり、無線リンクに不具合があったりした可能性や、(電子切符ではなく有体物としての)正当な切符を所持している可能性などはある)(S103)。
【0115】
なお、S1〜S3のステップは、電子切符の通知数だけ、行われる。また、S4,S5のステップは、乗客着席情報の通知数だけ、行われる。
【0116】
この結果、業務支援サーバー4は、通知された車両ID/座席ID毎の判定結果の情報を得ることができる。
【0117】
通知された車両ID/座席ID毎の判定結果を、次に例示する。
(1)有効な電子指定席券が確認された。
(2)有効な電子指定席券が未だ確認されていない。
【0118】
なお、電子切符のデータ又は乗客着席情報の一方又は両方が通知されない車両については、その旨の判定結果を求めてもよい(電子切符のデータのみ通知された場合には、その有効については判断可能である)。
【0119】
業務支援サーバー4は、上記の処理で得た検札に関する情報を、(記憶部43に)記憶するとともに、ローカルエリアネットワーク7を介して、業務用端末7に転送する(S6)。
【0120】
業務支援サーバー4から上記のような検札に関する情報を与えられた業務用端末7は、これを(記憶部73に)記憶する。
【0121】
なお、業務支援サーバー4が収集した情報を、業務用端末7へ転送し、業務用端末7が該情報を処理できるようにしてもよい。
【0122】
しかして、当該列車の乗務員は、検札に関する情報を、業務用端末7の表示画面に表形式あるいは座席レイアウト形式など所定の形態で表示したり、印刷物としてプリントアウトしたりすることなど、種々の方法で利用することができる。
【0123】
また、乗務員は、上記のプリントアウト(あるいは、紙に写し取ったもの)を持って、その検札に関する情報を参照しながら列車内を行ってもよい。
【0124】
また、業務用携帯端末8を使用するシステム構成の場合に、例えば、業務用端末7(あるいは、業務支援サーバー4)から業務用端末7に、上記の検札に関する情報をダウンロードし、これを該業務用端末7の表示画面に表示させるなどして利用することも可能である。
【0125】
なお、有効な乗車券等を持たない乗客のユーザー携帯端末5と業務用携帯端末8とで直接通信して、乗車券等の販売あるいは運賃の精算等の手続きを行うようにしてもよい。また、この場合に、乗車券等の販売あるいは運賃の精算等の手続きを行った乗客については、検札が完了した旨を、業務用端末7又は業務用携帯端末8から業務支援サーバー4に通知するようにしてもよい。
【0126】
このように、乗務員の列車内検札の負担を軽減することができる。また、乗客の手間も省くことができる。
【0127】
次に、乗車した乗客が着席した座席の情報(車両ID/座席ID)を特定することができる場合の他の具体例について説明する。
【0128】
図17に、本具体例のシーケンス例を示す。
【0129】
ここでは、座席予約システムとのリンクがないものとする。
【0130】
電子切符情報が(記憶部53に)格納されたユーザー携帯端末5を所持する乗客が列車1に乗車する。
【0131】
この乗車した乗客のユーザー携帯端末5は、例えばデッキ23に存在する無線基地局3と接続し、該無線基地局3/ローカルエリアネットワーク6を介して、業務支援サーバー4へ、電子切符のデータを転送する(S11)。ここでは、一例として、電子切符のデータは、乗車券情報、特別急行券情報、指定席券情報を含むものとする。
【0132】
電子切符のデータを受信した業務支援サーバー4は、受信した電子切符のデータを(記憶部43に)記憶する(S12)。その際、当該データ転送で経由した無線基地局3の基地局IDから、それが存在する車両IDを求め、受信した電子切符のデータを、該車両IDに対応付けて記憶する。
【0133】
次いで、上記の乗客が、所定の座席(例えば、12D)に着席する。
【0134】
乗客が所定の座席に着席すると、対応する人感センサー(位置検出装置9)が反応し、当該座席に乗客が着席した旨及び車両ID/座席IDを含む乗客着席情報を、業務支援サーバー4へ送信する(S13)。
【0135】
業務支援サーバー4は、受信した乗客着席情報を(記憶部43に)記憶する(S14)。
【0136】
しかして、業務支援サーバー4は、記憶されている、車両IDの対応付けられた電子切符のデータ(の集合)と、車両ID/座席IDを含む乗客着席情報(の集合)に対して、所定の検札処理を行う(S15)。
【0137】
所定の検札処理の一例を以下に示す。
【0138】
図18に、処理手順の一例を示す。
【0139】
例えば、まず、通知された車両ID/座席IDに対応する有効な指定席券情報を持つ電子切符が、同一の車両IDに対応付けられて記憶されているかどうか調べる(S111)。有効かどうかは、例えば、判断対象の電子切符の指定席券情報の持つ日付情報、列車ID、車両ID、座席ID、乗車駅ID、降車駅ID等と、通知された車両ID、座席ID、自列車の持つ日付情報、列車ID、現在発車した駅の駅ID等を参照、比較して判断する。
【0140】
対応する有効な指定席券情報を持つ電子切符が記憶されていなければ、当該通知された車両ID/座席IDに着席した乗客については、有効な電子切符が未だ提示されていない(確認されていない)とする(なお、この場合に、有効な電子切符を有しているがユーザー携帯端末5の電源が切れていたり、無線リンクに不具合があったりした可能性や、(電子切符ではなく有体物としての)正当な切符を所持している可能性などはある)(S113)。
【0141】
対応する記憶されていれば、有効な電子切符が提示された(確認された)とし、さらに、その電子切符のデータの乗車券情報及び必要な他の券類の情報(例えば、特別急行券情報)を参照し、それらが有効であるかどうか確認する(S114,S117)。有効かどうかは、例えば、判断対象の電子切符の乗車券情報や特別急行券情報等の持つ発駅ID、着駅ID、有効期間情報等と、自列車が現在発車した駅の駅ID(あるいは、現在発車した駅の駅IDおよび次に到着する駅の駅ID)、今日の日付等を参照、比較して判断する。
【0142】
対象になる全ての券類の情報が有効であれば、当該通知された車両ID/座席IDに着席した乗客については、有効な電子切符が提示された(確認された)とする(S115,S118)。
【0143】
対象になる全ての券類のうち全部又は一部の情報が有効でなければ、当該通知された車両ID/座席IDに着席した乗客については、有効な電子指定席券が提示された(確認された)とするとともに(S112)、対象になる各々券類について、その判断結果に応じて、有効なものが提示された(確認された)(S115,S118)、または有効なものが未だ提示されていない(確認されていない)とする(S116,S119)。
【0144】
なお、S11,S12のステップは、電子切符の通知数だけ、行われる。また、S13,S14のステップは、乗客着席情報の通知数だけ、行われる。
【0145】
この結果、業務支援サーバー4は、通知された車両ID/座席ID毎の判定結果の情報を得ることができる。
【0146】
通知された車両ID/座席ID毎の判定結果を、次に例示する。
(1)有効な電子切符が確認された。
(2)有効な電子切符が未だ確認されていない。
(3)有効な電子指定席券は確認されたが、有効な電子乗車券及び必要な他の電子券類は確認されていない。確認されたものは、…であり、確認されていないものは、…である。
【0147】
なお、電子切符のデータ又は乗客着席情報の一方又は両方が通知されない車両については、その旨の判定結果を求めてもよい(電子切符のデータのみ通知された場合には、その有効については判断可能である)。
【0148】
業務支援サーバー4は、上記の処理で得た検札に関する情報を、(記憶部43に)記憶するとともに、ローカルエリアネットワーク7を介して、業務用端末7に転送する(S16)。
【0149】
業務支援サーバー4から上記のような検札に関する情報を与えられた業務用端末7は、これを(記憶部73に)記憶する。
【0150】
なお、業務支援サーバー4が収集した情報を、業務用端末7へ転送し、業務用端末7が該情報を処理できるようにしてもよい。
【0151】
しかして、当該列車の乗務員は、検札に関する情報を、業務用端末7の表示画面に表示したり、印刷物としてプリントアウトしたりすることなど、種々の方法で利用することができる。
【0152】
例えば、今回対象となった座席について全て「有効な電子切符が確認された。」という結果が得られた場合には、列車内検札を省くようにすることもできる。
【0153】
また、ある車両について、今回対象となった座席について全て「有効な電子切符が確認された。」という結果が得られた場合には、当該車両については、列車内検札を省くようにすることもできる。
【0154】
また、乗務員は、上記のプリントアウト(あるいは、紙に写し取ったもの)を持って、その検札に関する情報を参照しながら列車内を行ってもよい。例えば、「有効な電子切符が確認された。」という結果が得られた座席については、列車内検札を実施しないようにすることもできる。
【0155】
また、業務用携帯端末8を使用するシステム構成の場合に、例えば、業務用端末7(あるいは、業務支援サーバー4)から業務用端末7に、上記の検札に関する情報をダウンロードし、これを該業務用端末7の表示画面に表示させて利用することも可能である。
【0156】
なお、有効な乗車券等を持たない乗客のユーザー携帯端末5と業務用携帯端末8とで直接通信して、乗車券等の販売あるいは運賃の精算等の手続きを行うようにしてもよい。また、この場合に、乗車券等の販売あるいは運賃の精算等の手続きを行った乗客については、検札が完了した旨を、業務用端末7又は業務用携帯端末8から業務支援サーバー4に通知するようにしてもよい。
【0157】
なお、前述した図15の例においても、上記のように電子乗車券等の有効性についても扱うようにしてもよい。逆に、上記の図17の例において、電子指定席券の有効性についても扱うようにしてもよい。
【0158】
次に、業務支援サーバー4に通知された電子切符のデータと乗客着席情報(車両ID/座席ID)との対応を特定することができる場合の具体例について説明する。
【0159】
図19に、本具体例のシーケンス例を示す。
【0160】
ここでは、座席予約システムとのリンクがないものとする。
【0161】
また、ここでは、座席端末システム222を利用する場合を例にとるものとする。
【0162】
電子切符情報が(記憶部53に)格納されたユーザー携帯端末5を所持する乗客が列車1に乗車し、所定の座席(例えば、12D)に着席する。
【0163】
着席した乗客は、自身のユーザー携帯端末5を、座席端末システム222と、無線リンク又は赤外線リンク又はケーブル接続等で接続し、(座席端末システム222の入出力装置から直接又はユーザー携帯端末5を介して座席端末システム222へ)座席の利用を開始した旨の入力を行うとともに、ユーザー携帯端末5から座席端末システム222へ電子切符のデータを転送する(S21)。
【0164】
座席端末システム222は、受信した電子切符のデータ及び乗客着席情報(車両ID/座席ID)を、ローカルエリアネットワーク6を介して業務支援サーバー4へ通知する(S22)。
【0165】
業務支援サーバー4は、所定の検札処理を行う(S23)。
【0166】
所定の検札処理の一例を以下に示す(基本的には既に説明したものと同様のことを行うが、電子切符のデータと乗客着席情報との対応を特定することができる点が異なる)。
【0167】
すなわち、業務支援サーバー4は、前述したような各種ID等の比較を行って、受信した電子切符の有効性を調べる(S23)。
【0168】
図20に、処理手順の一例を示す。
【0169】
例えば、電子切符のデータに電子指定席券が含まれているか否か調べ、含まれていれば、その有効性を確認する(S121〜S123)。
【0170】
また、電子切符のデータに電子乗車券が含まれているか否か調べ、含まれていれば、その有効性を確認する(S124〜S126)。
【0171】
また、特別急行券が必要であれば、電子切符のデータに電子特別急行券が含まれているか否か調べ、含まれていれば、その有効性を確認する(S127〜S129)。
【0172】
その結果(例えば、必要な全ての電子券類が確認された、電子指定席券が確認されていない、必要な全ての電子券類が確認された且つ着席した座席が間違っている、など)を、座席端末システム22へ通知する(S24)。
【0173】
座席端末システム22は、該結果を、ユーザー携帯端末5へ通知する(S25)。
【0174】
上記の通知を受けた座席端末システム22及び又はユーザー携帯端末5は、ユーザー(その乗客)に対して、その結果を、音声及び又は画像等により、そのまま又は加工して、通知するようにしてもよい。
【0175】
なお、S21〜S25のステップは、電子切符等の通知数だけ、行われる。
【0176】
また、先の例のように、業務支援サーバー4は、通知された車両ID/座席ID毎の電子切符のデータの有効性の判定結果の情報を得ることができる(S23)。業務支援サーバー4は、上記の処理で得た検札に関する情報を、ローカルエリアネットワーク7を介して、業務用端末7に転送する(S26)。以降は、前述と同様である。
【0177】
なお、上記では、業務支援サーバー4に通知された電子切符のデータと乗客着席情報(車両ID/座席ID)との対応を特定することができる場合として、座席端末システム222を利用する場合を例にとったが、もちろん、その他の方法も可能である。
【0178】
例えば、乗客が自身のユーザー携帯端末5に着席した座席の座席ID(または座席ID及びその車両の車両ID)を入力し、ユーザー携帯端末5から乗客室22に存在する無線基地局3/ローカルエリアネットワーク6を介して業務支援サーバー4へ、電子切符のデータと乗客着席情報(車両ID/座席ID)を同時に通知するようにしてもよい。
【0179】
また、例えば、上記にいて、乗客が自身のユーザー携帯端末5に着席した座席の座席ID(または座席ID及びその車両の車両ID)を入力する代わりに、ユーザー携帯端末5と複数の無線基地局3とが協働して受信電波強度を解析することなどによってユーザー携帯端末5が位置する座席を自動的に特定するようにしてもよい。
【0180】
また、例えば、乗客のユーザー携帯端末5から業務支援サーバー4へ電子切符のデータを通知するのとは別に、乗客が着席した座席の座席ID(または車両ID/座席ID)をユーザー携帯端末5に入力し、乗客着席情報(車両ID/座席ID)及び電子切符のデータを特定可能とする情報(例えば、電子切符の発行ID)をユーザー携帯端末5から業務支援サーバー4へ通知するようにしてもよい。
【0181】
その他にも、種々の方法が可能である。
【0182】
次に、車両毎に乗車した乗客の着席した座席の数(着席数)を特定することができる場合の具体例について説明する。
【0183】
図21に、本具体例のシーケンス例を示す。
【0184】
ここでは、座席予約システムとのリンクがないものとする。
【0185】
電子切符情報が格納されたユーザー携帯端末5を所持する1又は複数の乗客が列車1に乗車する。
【0186】
それら乗客のユーザー携帯端末5は、例えばデッキ23に存在する無線基地局3と接続し、該無線基地局3/ローカルエリアネットワーク6を介して、業務支援サーバー4へ、電子切符のデータを転送する(S31…S32)。
【0187】
電子切符のデータを受信した業務支援サーバー4は、受信した電子切符のデータを記憶する(S34)。その際、当該データ転送で経由した無線基地局3の基地局IDから、それが存在する車両IDを求め、受信した電子切符のデータを、該車両IDに対応付けて記憶する。
【0188】
この結果、業務支援サーバー4には、1又は複数の電子切符のデータ/車両IDが記憶される。
【0189】
次いで、1又は複数の乗客が、所定の座席(例えば、12D)に着席する。
【0190】
乗客が所定の座席に着席すると、例えば画像処理装置92等の位置検出装置が(例えば、当該駅への到着以前の乗客室画像と当該駅を発車した後の乗客室画像とを比較し解析することなどによって)、当該車両において、新規の乗客が座席に着席した着席数を求め、該着席数(及び車両ID)を業務支援サーバー4へ通知する(S33)。
【0191】
業務支援サーバー4は、通知された着席数に車両IDを対応付けて記憶する(S14)。
【0192】
しかして、業務支援サーバー4は、車両IDごとに、電子切符のデータ(の集合)と、着席数とをもとにして、所定の検札処理を行う(S35)。
【0193】
所定の検札処理の一例を以下に示す。
【0194】
車両IDごとに、次の処理を行う。
【0195】
通知された(当該車両IDに対応する)着席数をm1とする。
【0196】
通知された(当該車両IDに対応する)電子切符のデータを調べ、有効な電子指定席券の数をm2とする。
【0197】
ここで、m1>0、かつ、m2>、かつ、m1=m2ならば、当該車両IDの車両については、新規乗客全員について、有効な電子指定席券が確認されたとする。それ以外の場合には、何らかの問題があるとする。
【0198】
業務支援サーバー4は、上記の処理で得た検札に関する情報(例えば、「新規乗客全員について、有効な電子指定席券が確認された」、「何らかの問題がある。着席数(m1)は…である。有効電子指定席券数(m2)は…である。」など)を、ローカルエリアネットワーク7を介して、業務用端末7に転送する(S26)。以降は、前述と同様である。
【0199】
なお、上記の例において、画像処理装置92等の位置検出装置が、車両内の所定の単位(例えば、座席範囲又は区画など)ごとに、新規の着席数を検出可能とする構成も可能である。
【0200】
この場合の所定の検札処理の一例を以下に示す。
【0201】
なお、各車両内で上記の所定の単位を一意に識別する情報を、範囲識別情報(範囲ID)と呼ぶ。
【0202】
車両ID/範囲IDごとに、次の処理を行う。
【0203】
通知された(当該車両ID/範囲IDに対応する)着席数をm1とする。
【0204】
通知された(当該車両IDに対応する)電子切符のデータを調べ、当該範囲IDに属する座席IDを持つ有効な電子指定席券の数をm2とする。
【0205】
ここで、m1>0、かつ、m2>、かつ、m1=m2ならば、当該車両IDの車両については、新規乗客全員について、有効な電子指定席券が確認されたとする。それ以外の場合には、何らかの問題があるとする。
【0206】
また、上記の例において、通知された電子切符のデータが、どの範囲IDに属する座席から発信されたものであるかを検出可能とし、この情報にも基づいて検札処理を行う構成も可能である。
【0207】
なお、これまでの各具体例において、業務支援サーバー4は、有効な電子指定席券が確認された座席については、その電子指定席券に記載されている降車駅IDに該当する駅に到着するまで、該座席については、検札処理を行わないようにしてもよい。また、列車乗務員が列車内検札を行って(電子切符ではなく有体物としての)正当な指定席券を乗客が所持していることが確認された座席については、業務用端末7又は業務用携帯端末8からその旨を業務支援サーバー4に通知することによって、業務支援サーバー4は、該座席についても、その指定席券に記載されている降車駅IDに該当する駅に到着するまで、検札処理を行わないようにしてもよい。
【0208】
なお、これまで説明してきた各具体例は、全車両について同一のものに統一して実施することも可能であるし、車両毎に異なるものを使用するように組み合わせて実施することも可能である。
【0209】
ここで、上記の各具体例においても使用可能な業務用携帯端末8(あるいは業務用端末7)の業務支援のための表示画面(GUI画面)の一例を示す。
【0210】
図22に、業務用携帯端末8(あるいは業務用端末7)の表示画面(GUI画面)の一例を示す。この例は、座席レイアウト形式で表示したものであり、300が対象となっている車両IDに関する情報を表示する領域、301が座席レイアウト形式の表示領域、302がある座席についての詳細情報を表示する領域、303が詳細情報を表示する対象となっている座席IDに関する情報を表示する領域、304は最後に乗客の乗降のために停留した駅を表示する領域である。
【0211】
この例では、表示領域300では、ハッチングされた座席が、検札をすべき座席を表している。また、表示領域300で、例えばタッチペンやマウスやカーソルなどで所望の座席を選択することによって、その座席についての詳細情報を領域302に表示させることができる。
【0212】
図22の例では、第3号車の12Dの座席について、乗車券と指定席券は確認済みであるが、特急券が確認されていないことを表している。この場合、列車乗務員は、特急券についてのみを検札を行うようにすることも、必要な全ての乗車券等の券類について検札を行うようにすることもできる。
【0213】
また、例えば、業務用携帯端末8に乗車券等の販売あるいは精算等の機能を付与してもよい。この場合、例えば、出札ボタン305を押すと、乗車券等の販売あるいは精算等の画面に移り、該画面を操作することによって、業務用携帯端末8と当該乗客のユーザー携帯端末4との間で乗車券等の販売あるいは精算等の手続きを行うようにしてもよい。さらに、その手続きの結果を業務支援サーバー4に通知するようにしてもよい。
【0214】
また、現実の金銭またはクレジットカード等による販売あるいは精算等の手続きを行った場合に、その手続きの結果を業務支援サーバー4に通知するようにしてもよい。例えば、第3号車の12Dの座席について不足していた特急券を販売した場合に、領域302で特急券を選択し、検札済みを設定し、これに応じて、業務用携帯端末8から業務支援サーバー4へ通知を行うようにしてもよい。
【0215】
また、図23に、業務用携帯端末8(あるいは業務用端末7)の表示画面(GUI画面)の一例を示す。この例は、図22と基本的には同様であるが、検札すべき座席のうち有効な電子切符が確認された座席(図23の例では、3A,3B,3C,…)のハッチングと、検札すべき座席のうちそれ以外の座席(1A,1E,12D,…)のハッチングとを異ならしめたものである。
【0216】
もちろん、図24の306のように、表形式で表示することも可能である。また、表形式と座席レイアウト形式をユーザー(列車乗務員)が適宜選択できるようにすることも可能である。
【0217】
次に、座席予約システムとのリンクがある場合について説明する。
【0218】
座席予約システム(図2参照)とのリンクがある場合には、業務支援サーバー4は、例えば、座席予約システムから、自列車のすべての指定座席(列車ID/座席ID)について、予約状況に関する情報(どの駅からどの駅まで予約されている、どの駅からどの駅まで空席である、など)を取得することができる。
【0219】
したがって、この予約状況に関する情報を利用することによって、検札処理やその他の種々の処理が可能になる。
【0220】
例えば、予約されていない車両ID/座席IDを持つ乗客着席情報が通知された場合には、該車両ID/座席IDの座席に、有効な電子指定席券も(電子切符ではなく有体物としての)正当な指定席券も持たない乗客が着席していることが認識(あるいは推定)できる。
【0221】
また、各車両ID/座席ID毎に、どの駅(複数のこともあり得る)から乗客が乗車してくるか、すなわちどの駅を発車した後に検札を行えばよいかが、すべて把握できる。したがって、例えば、予約状況に関する情報から得られる検札すべき座席と、乗客着席情報が通知された座席との総和を、検札対象とすることも可能である。また、例えば、予約状況に関する情報から得られる検札すべき座席と乗客着席情報が通知された座席との総和から、乗客着席情報が通知されなかった座席を除外したものを、検札対象とすることも可能である。
【0222】
また、各座席(例えば背もたれ上部)あるいは車両内壁の上部の各座席の表示部分(例えば12Dなどと表示がなされている部分)などに個別に発光素子等を設け、予約状況に関する情報および列車の現在位置にもとづいて、当該座席が予約されているか否かを判断し、予約されている座席について、対応する発光素子を発光させるなどして、当該座席が予約されていることを表示することもできる。これによって、例えば、当該座席が予約されているか否か、あるいは予約されていない座席に乗客が着席していることなどが、一目瞭然となる。
【0223】
また、各座席(例えば背もたれ上部)あるいは車両内壁の上部の各座席の表示部分(例えば12Dなどと表示がなされている部分)などに個別に発光素子等を設け、予約状況に関する情報および列車の現在位置等にもとづいて、当該座席について検札すべきか否か判断し、検札すべき座席について、対応する発光素子を発光させるなどして、当該座席が検札すべき座席であることを表示することもできる。これによって、列車乗務員が車両に赴いた際に、検札すべき座席が、一目瞭然となる。
【0224】
また、各座席(例えば背もたれ上部)あるいは車両内壁の上部の各座席の表示部分(例えば12Dなどと表示がなされている部分)などに個別に発光素子等を設け、検札が完了している座席について、対応する発光素子を発光させるなどして、当該座席が予約されていることを表示することもできる。
【0225】
また、座席予約システム(図2参照)とリンクさせ、且つ、業務支援サーバー4に座席予約システムの予約端末の機能を付与する場合には、列車乗務員が、業務用端末7又は業務用携帯端末8から業務支援サーバー4を操作することによって、列車内で指定席券を販売することが可能になる。
【0226】
上記した座席予約システムにリンクする場合の各種構成例は、適宜、組み合わせて実施可能である。また、これまで説明してきた各具体例と組み合わせて実施することも可能である。
【0227】
なお、以上では、指定座席を想定して説明してきたが、本発明は、自由席等についても適用可能である。
【0228】
以上説明してきたように、本実施形態によれば、乗車券等に関する乗務員の列車内業務の負荷を軽減することができる。例えば、乗務員の列車内検札をサポートし、あるいは自動化することができる。
【0229】
また、本実施形態によれば、列車乗客に対して乗車券等に関する効果的なサービスを提供することができる。例えば、列車内検札の全部又は一部の自動化によって列車乗客へ与える煩わしさを軽減又は回避することができる。また、例えば、列車内での指定席券の販売が可能になる。
【0230】
なお、以上の各機能は、ソフトウェアとして実現可能である。
また、本実施形態は、コンピュータに所定の手段を実行させるための(あるいはコンピュータを所定の手段として機能させるための、あるいはコンピュータに所定の機能を実現させるための)プログラムとして実施することもでき、該プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体として実施することもできる。
【0231】
なお、この発明の実施の形態で例示した構成は一例であって、それ以外の構成を排除する趣旨のものではなく、例示した構成の一部を他のもので置き換えたり、例示した構成の一部を省いたり、例示した構成に別の機能あるいは要素を付加したり、それらを組み合わせたりすることなどによって得られる別の構成も可能である。また、例示した構成と論理的に等価な別の構成、例示した構成と論理的に等価な部分を含む別の構成、例示した構成の要部と論理的に等価な別の構成なども可能である。また、例示した構成と同一もしくは類似の目的を達成する別の構成、例示した構成と同一もしくは類似の効果を奏する別の構成なども可能である。
また、この発明の実施の形態で例示した各種構成部分についての各種バリエーションは、適宜組み合わせて実施することが可能である。
また、この発明の実施の形態は、個別装置としての発明、関連を持つ2以上の装置についての発明、システム全体としての発明、個別装置内部の構成部分についての発明、またはそれらに対応する方法の発明等、種々の観点、段階、概念またはカテゴリに係る発明を包含・内在するものである。
従って、この発明の実施の形態に開示した内容からは、例示した構成に限定されることなく発明を抽出することができるものである。
【0232】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において種々変形して実施することができる。
【0233】
【発明の効果】
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、列車内における検札作業を効果的に支援することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る鉄道列車及び該鉄道列車内に設けられる鉄道列車内ネットワークシステムの構成例を示す図
【図2】同実施形態に係る鉄道列車内ネットワークシステムと座席予約システムとをリンクさせる場合の概略構成例を示す図
【図3】同実施形態に係る各種電子切符類のフォーマット例を示す図
【図4】同実施形態に係る電子切符のフォーマット例を示す図
【図5】同実施形態に係る乗車券情報、電子特別急行券情報、電子普通急行券情報、電子特別車両券のフォーマット例を示す図
【図6】同実施形態に係る指定席券情報のフォーマット例を示す図
【図7】同実施形態に係る業務支援サーバーの概略構成の例を示す図
【図8】同実施形態に係るユーザー携帯端末の概略構成の例を示す図
【図9】同実施形態に係る業務用端末の概略構成の例を示す図
【図10】同実施形態に係る業務用携帯端末の概略構成の例を示す図
【図11】同実施形態に係る位置検出装置の構成例を示す図
【図12】同実施形態に係る位置検出装置の他の構成例を示す図
【図13】同実施形態に係る位置検出装置のさらに他の構成例を示す図
【図14】同実施形態に係る座席端末システムの構成例を示す図
【図15】同実施形態に係る処理シーケンスの一例を示す図
【図16】同実施形態に係る業務サーバーの確認処理手順の一例を示すフローチャート
【図17】同実施形態に係る処理シーケンスの他の例を示す図
【図18】同実施形態に係る業務サーバーの確認処理手順の一例を示すフローチャート
【図19】同実施形態に係る処理シーケンスのさらに他の例を示す図
【図20】同実施形態に係る業務サーバーの確認処理手順のさらに他の例を示すフローチャート
【図21】同実施形態に係る処理シーケンスのさらに他の例を示す図
【図22】同実施形態に係る表示画面の一例を示す図
【図23】同実施形態に係る表示画面の他の例を示す図
【図24】同実施形態に係る表示画面のさらに他の例を示す図
【符号の説明】
1…列車
2…車両
3…無線基地局
4…業務支援サーバー
5…ユーザー携帯端末
6…ローカルエリアネットワーク
7…車掌室端末
8…業務用携帯端末
9…位置検出装置
20…連結部
21…乗降扉
22…乗客室
23…デッキ
24…車掌室
25…コンピュータ室
41,51,71,81…送受信部
42,52,72,82…処理部
43,53,73,83…記憶部
44,54,74,84…入出力部
54…アンテナ
91…人感センサー
92…画像処理装置
101…予約サーバー
102…広域ネットワーク
103…予約端末
221…座席
222…座席端末システム
2211…パネル

Claims (21)

  1. 複数の車両を連結してなる列車内に設けられる電子検札処理システムであって、
    前記列車を構成する車両のうち指定席を有する車両毎に設けられ、当該車両における所定の単位の複数の座席からなる座席群のうち、新規に乗車した乗客が着席したと判断される座席の属する座席群の識別情報及びその座席群に含まれる新規に乗車した乗客が着席したと判断される座席の数を検出し、検出した該座席群の識別情報及び該座席の数を含む着席情報を生成する生成手段と、
    前記指定席を有する車両毎に設けられ、当該車両に新規に乗車した乗客の携帯するユーザー携帯端末から、電子検札対象となる電子切符のデータを収集する収集手段と、
    前記指定席を有する車両の各々について、当該車両に設けられた前記生成手段により生成された前記着席情報に含まれる前記識別情報が示す座席群毎に、該着席情報に含まれる当該座席群に係る前記座席の数と、当該車両に設けられた前記収集手段により収集された電子切符のデータに含まれる有効な電子指定席券のうち、当該座席群に属するいずれかの座席を指定するものの数とを比較する電子検札処理を行う電子検札処理手段とを備えたことを特徴とする電子検札処理システム。
  2. 複数の車両を連結してなる列車内に設けられる電子検札処理システムであって、
    前記列車を構成する車両のうち指定席を有する車両毎に設けられ、当該車両の全座席のうち、新規に乗客が着席したと判断される座席の数を検出し、検出した該座席の数を含む着席情報を生成する生成手段と、
    前記指定席を有する車両毎に設けられ、当該車両に新規に乗車した乗客の携帯するユーザー携帯端末から、電子検札対象となる電子切符のデータを収集する収集手段と、
    前記指定席を有する車両の各々について、当該車両に設けられた前記生成手段により生成された前記着席情報に含まれる前記座席の数と、当該車両に設けられた前記収集手段により収集された電子切符のデータに含まれる有効な電子指定席券のうち、当該車両に属するいずれかの座席を指定するものの数とを比較する電子検札処理を行う電子検札処理手段とを備えたことを特徴とする電子検札処理システム。
  3. 複数の車両を連結してなる列車内に設けられる電子検札処理システムであって、
    前記列車を構成する車両のうち指定席を有する車両毎に設けられ、当該車両の全座席のうち、新規に乗客が着席したと判断される座席の識別情報を検出し、検出した該座席の識別情報を含む着席情報を生成する生成手段と、
    前記指定席を有する車両毎に設けられ、当該車両に新規に乗車した乗客の携帯するユーザー携帯端末から、電子検札対象となる電子切符のデータを収集する収集手段と、
    前記指定席を有する車両の各々について、当該車両に設けられた前記生成手段により生成された前記着席情報に含まれる前記識別情報が示す座席毎に、当該車両に設けられた前記収集手段により収集された電子切符のデータに含まれる有効な電子指定席券のなかに、当該座席を指定するものが存在するか否かを調べる電子検札処理を行う電子検札処理手段とを備えたことを特徴とする電子検札処理システム。
  4. 前記収集手段は、当該車両内に設けられた無線基地局を介して前記ユーザー携帯端末から前記電子切符のデータを収集するものであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか 1 項に記載の電子検札処理システム。
  5. 前記収集手段は、当該車両に乗客が乗車した際に、該乗客の携帯する前記ユーザー携帯端末から、当該車両のデッキに設置された無線基地局を介して、前記電子切符のデータを収集するものであることを特徴とする請求項に記載の電子検札処理システム。
  6. 前記収集手段は、当該車両の当該座席に乗客が着席した際に、該乗客の携帯する前記ユーザー携帯端末から、当該車両の乗客室に設置された無線基地局を介して、前記電子切符のデータを収集するものであることを特徴とする請求項に記載の電子検札処理システム。
  7. 記電子指定席券は、少なくとも、有効な日付、有効な列車を示す識別情報、有効な車両を示す識別情報、有効な座席を示す識別情報、有効な乗車区間を示す識別情報を含むものであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の電子検札処理システム。
  8. 前記電子切符のデータは、電子乗車券のデータ、電子特別急行券のデータ、電子普通急行券のデータ又は電子特別車両券のデータをも含むことのできるものであることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の電子検札処理システム。
  9. 前記電子切符のデータは、それに含まれる電子券類のデータの各々ごとに1つずつ又はそれに含まれる全電子券類のデータについて1つ付随する認証情報をも含むものであることを特徴とする請求項に記載の電子検札処理システム。
  10. 前記電子検札処理手段は、前記電子検札処理として、前記収集手段により収集された前記電子切符のデータに、有効な電子乗車券のデータ及び必要な他の有効な電子券類のデータが含まれるか否かを調べることをも行うものであることを特徴とする請求項8または9に記載の電子検札処理システム。
  11. 前記生成手段は、所定の人感センサーを利用して前記着席情報を生成するものであることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の電子検札処理システム。
  12. 前記生成手段は、前記乗客室の画像を撮影するためのカメラを含む画像処理装置を利用して前記着席情報を生成するものであることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の電子検札処理システム。
  13. 前記生成手段は、前記座席に個別に対応して設けられた所定のインタフェースからの所定の入力を利用して前記着席情報を生成するものであることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の電子検札処理システム。
  14. 前記所定のインタフェースは、対応する前記座席に固有に割り当てられた、該座席に関する識別情報からは容易に類推できない文字列の入力を受けるためのものであることを特徴とする請求項13に記載の電子検札処理システム。
  15. 前記容易に類推できない文字列は、対応する前記座席において乗客が容易に認識し得る箇所に銘記されたものであるか、又は該座席に関係する前記電子切符のデータ内に付加され、前記ユーザー携帯端末で表示可能なものであることを特徴とする請求項14に記載の電子検札処理システム。
  16. 前記電子検札処理手段による前記電子検札処理の結果を、所定の端末装置へ通知する手段を更に備えたことを特徴とする請求項1ないし15のいずれか1項に記載の電子検札処理システム。
  17. 前記所定の端末装置は、前記列車内に設置された業務用端末及び又は前記列車の乗務員により携帯される業務用携帯端末であることを特徴とする請求項16に記載の電子検札処理システム。
  18. 複数の車両を連結してなる列車内に設けられる電子検札処理システムにおける電子検札処理方法であって、
    前記列車を構成する車両のうち指定席を有する車両毎に、当該車両における所定の単位の複数の座席からなる座席群のうち、新規に乗車した乗客が着席したと判断される座席の属する座席群の識別情報及びその座席群に含まれる新規に乗車した乗客が着席したと判断される座席の数を検出し、検出した該座席群の識別情報及び該座席の数を含む着席情報を生成するステップと、
    前記指定席を有する車両毎に、当該車両に新規に乗車した乗客の携帯するユーザー携帯端末から、電子検札対象となる電子切符のデータを収集するステップと、
    前記指定席を有する車両の各々について、当該車両に設けられた前記生成手段により生成された前記着席情報に含まれる前記識別情報が示す座席群毎に、該着席情報に含まれる当該座席群に係る前記座席の数と、当該車両に設けられた前記収集手段により収集された電子切符のデータに含まれる有効な電子指定席券のうち、当該座席群に属するいずれかの座席を指定するものの数とを比較する電子検札処理を行うステップとを有することを特徴とする電子検札処理方法。
  19. 複数の車両を連結してなる列車内に設けられる電子検札処理システムにおける電子検札処理方法であって、
    前記列車を構成する車両のうち指定席を有する車両毎に、当該車両の全座席のうち、新規に乗客が着席したと判断される座席の数を検出し、検出した該座席の数を含む着席情報を生成するステップと、
    前記指定席を有する車両毎に、当該車両に新規に乗車した乗客の携帯するユーザー携帯端末から、電子検札対象となる電子切符のデータを収集するステップと、
    前記指定席を有する車両の各々について、当該車両に設けられた前記生成手段により生成された前記着席情報に含まれる前記座席の数と、当該車両に設けられた前記収集手段により収集された電子切符のデータに含まれる有効な電子指定席券のうち、当該車両に属するいずれかの座席を指定するものの数とを比較する電子検札処理を行うステップとを有することを特徴とする電子検札処理方法。
  20. 複数の車両を連結してなる列車内に設けられる電子検札処理システムにおける電子検札処理方法であって、
    前記列車を構成する車両のうち指定席を有する車両毎に、当該車両の全座席のうち、新規に乗客が着席したと判断される座席の識別情報を検出し、検出した該座席の識別情報を含む着席情報を生成するステップと、
    前記指定席を有する車両毎に、当該車両に新規に乗車した乗客の携帯するユーザー携帯端末から、電子検札対象となる電子切符のデータを収集するステップと、
    前記指定席を有する車両の各々について、当該車両に設けられた前記生成手段により生成された前記着席情報に含まれる前記識別情報が示す座席毎に、当該車両に設けられた前記収集手段により収集された電子切符のデータに含まれる有効な電子指定席券のなかに、当該座席を指定するものが存在するか否かを調べる電子検札処理を行うステップとを有することを特徴とする電子検札処理方法。
  21. 前記電子検札処理ステップにおける前記電子検札処理の結果を、所定の端末装置へ通知するステップを更に有することを特徴とする請求項18ないし20のいずれか1項に記載の電子検札処理方法。
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