JP3817280B2 - データ変換装置、データ変換装置を備えたネットワークシステムおよびデータ伝送方法 - Google Patents

データ変換装置、データ変換装置を備えたネットワークシステムおよびデータ伝送方法 Download PDF

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、入力されたデータのサイズ等を変換して出力する変換装置に係り、特に、複数の種類の伝送媒体中を伝送する画像、音声データ等のマルチメディア・データを中継する中継器として機能する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ネットワークシステムにおいては、ネットワークに接続される複数の情報処理装置同士の間で、サービスの提供が行われる。この場合、通常、サービスを要求する側の情報処理装置はクライアントと称し、一方、サービスを提供する側の情報処理装置をサーバと称している。
【0003】
サーバがクライアントに対してサービスを提供する際には、サーバとクライアントの間では各種のデータの送受信が行われる。特に、「マルチメディア・データ」の受け渡しを考慮したネットワークシステムは、「マルチメディアネットワークシステム」と称されている。近年、このマルチメディアネットワークシステムが急速に普及しており、「インターネット・マガジン1995年2月号(ソフトバンク株式会社発行)」の35頁から61頁には、クライアントのユーザが対話的な操作によってマルチメディア・データの検索と閲覧を行うことができるマルチメディアネットワークシステムに関する技術が記載されている。
【0004】
本明細書においては、「マルチメディア・データ」とは、以下に述べるような複数種類のデータのうちの少なくとも1つ含むデータと定義する。すなわち、テキスト・データ、音声データ、ベクトルピクチャデータ、静止画像データ、動画像データ、音楽トラックデータ、ハイパーテキストデータ、マルチメディアスクリプトデータ、バーチャルリアリティデータ等が挙げられ、これらのうちいずれかを含むデータがマルチメディア・データとなる。
【0005】
さて、従来の情報処理装置が扱ってきたデータは、テキストデータやプログラムソフトウェアのデータが大半を占めており、これらのデータは、1ビットのデータの違いも許されない。すなわち、1ビットでもデータの違いが生じれば、思い通りにプログラムが動作しないことになってしまう。
【0006】
一方、近年、情報処理装置の処理能力の向上により、比較的データサイズの大きい、画像データや音声データを扱う場合が増加している。これらのデータの特徴は、本質的に冗長性を有していることであり、データが多少不完全であっても、データとしての役割を果たすことが可能なデータであると言える。例えば、静止画像の解像度を低下させたり、音声データのサンプリングレートを小さくすることによってデータサイズを減少させ、所望のデータサイズにしても、静止画像や音声データとして機能する。
【0007】
このような事情を鑑み、これらのデータの品質を制御するという概念が生まれた。このようなデータを多く含むマルチメディア・データを伝送することを想定した場合、クライアント側が高品質のデータを受信する性能を有していない場合等には、サーバ側が高品質なデータを出力することは無意味であり、始めから、低品質で小サイズのデータをクライアントに送信するほうが、送信時間を短縮でき、ネットワークのトラフィックを減少させるため、データ伝送上効率が良い場合がある。低品質で小サイズのデータとは、例えば、ある画素数を有する静止画像(高品質なデータ)に対して、画素数を間引いて、画質を落したデータ等が挙げられる(この場合同時に、データサイズが小さくなっている)。
【0008】
また、サーバ・クライアント間を接続する伝送媒体には各種各様の媒体が存在し、クライアントが高性能であっても伝送媒体の伝送能力が低い場合には、データの伝送時間が長くなってしまい、実用的なシステムを実現することができない場合がある。また、ユーザが、低品質データによる、プレビュー等による、マルチメディア・データの概要観察を望む場合もある。
【0009】
そこで、ネットワークの伝送能力やクライアントの性能等を考慮し、ユーザの要求に適したデータをサーバが提供するための技術として、メディア変換サーバに関する技術が提案されている。この技術では、サーバが有する高品質なデータをクライアントに提供するときに、データサイズ等を調節し、即ち、データサイズを変化させることによって、トラフィックやクライアントの性能を考慮した、好適なデータを伝送することが可能である。
【0010】
例えば、特願平6−14202号公報では、画像データをクライアントの性能に適した解像度やフォーマットのデータに変換して、転送する技術が提案されており、また、特願平6−226385号公報や特願平7−41592号公報では、高速なデータ変換方法について提案している。これらの技術を用いることによって、ネットワークの伝送能力やクライアントの性能を考慮した、サーバ・クライアント間のデータ伝送が可能になる。
【0011】
また、特願平7−118673号では、特にネットワークの中継装置において、データ変換の機能を実現し、不特定多数のサーバと不特定多数のクライアントの間でデータの転送を行うマルチメディアネットワークシステムにおいて、画像データをクライアントの性能に適した解像度やフォーマットのデータに変換して、転送することによって、クライアントのユーザが高速にマルチメディア・データを検索するための技術が提案されている。
【0012】
図3に、サーバからクライアントにデータを転送する際に、転送するデータを変換してクライアントに提供するマルチメディアネットワークシステムの一構成例を示す。図3において、101は、サーバ、102、104は、ネットワーク、105は、クライアント、301はデータ変換装置である。このように、サーバ101は、ネットワーク102を介して、データ変換装置301に接続され、さらに、データ変換装置301は、ネットワーク104を介して、クライアント105に接続されている。
【0013】
クライアント105からサーバ101へのサービス要求に対して、サーバ101は、クライアント105に対してサービスの提供を行なう。この際、サーバ101とクライアント105間での各種の情報の送受信は、ネットワーク102、データ変換装置301、ネットワーク104を介して行なわれる。そして、データ変換装置301は、情報を受信し、所望の送信先に情報を送信する機能を有する。ここで、データ変換装置301は、情報の送受信を定められた通信手順にしたがって行い、さらに、情報の加工、特に、情報量の制御等を行なうようになっている。
【0014】
なお、ネットワークシステム上には、通常、多数の情報処理装置が存在するが、同図では、サーバ101とクライアント105の間の情報伝送に直接関係しない情報処理装置は、省略している。情報処理装置としては、ワークステーション、パーソナルコンピュータ(以下適宜「パソコン」と略記)、家庭用ゲーム機、家庭用情報端末、個人情報管理端末装置、ケーブルテレビ送信機、テレビ受信機等が挙げられる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、データの変換処理が必ず高速に処理可能であるとは限らない。例えば、静止画像データの表示サイズを変換する処理と、動画像データの表示サイズを変更する処理を比較した場合、動画データは複数の静止画像データから構成されるため、静止画像データにおける表示サイズ変更の処理を繰り返さなければならず、処理のコストは大きくなる。また、テキストデータを翻訳したり、動画データの複数箇所の要所のみをピックアップ(抜粋)したダイジェスト動画データを作成する処理は、一般的に長い処理時間を必要とする。データ変換装置301において、サーバ101からクライアント105にデータを転送する際に、時間的コストの大きい変換処理によってデータの変換を行うと、データの変換を行わない場合に比べて、サーバ101からクライアント105へのトータルのデータ転送時間は長くなり、図3に示すようなマルチメディアネットワークシステムの目的の1つである、「クライアントのユーザがマルチメディアデータの検索を高速に行うことができる」という目的を達成できない。
【0016】
そこで、本発明の目的は、時間的コストの大きいデータ変換処理を用いても、クライアントのユーザが高速に検索を進められることを考慮したデータ変換装置を提供することにある。
【0017】
また、一般に、マルチメディアネットワークシステムにおいて転送されるデータの種類は様々であり、それぞれの変換方法に対して、データ変換方式も様々である。例えば動画像データを変換してデータ量を削減するには、「動画像の冒頭の一部以外ををカットしたイントロ動画像データに変換する」「動画像の一部をピックアップしたダイジェスト動画に変換する」という方法が考えられる。ここで、「動画像の冒頭の一部以外ををカットしたイントロ動画像データに変換する」という処理は、データの先頭部分だけを抜き出せばよいので、処理としては非常に簡単であり、時間的コストも小さい。一方、「動画像の一部をピックアップしたダイジェスト動画像に変換する」という処理は、動画像データ全体の中から、重要と思われる部分を決定し抜き出して編集するという課程が必要であり、処理としては非常に複雑になり、時間的コストも大きくなる。ここで、変換されたデータを品質という観点から比較してみる。ここでいう「品質」とは、そのデータの内容を伝える情報量のようなものと考えるとよい。上記の動画像データの例では、イントロ動画像データと比較して、ダイジェスト動画像の方が動画像の流れなどの内容全般に関する情報も含まれるため、品質が高いといえる。
【0018】
データ変換装置301においてデータを変換する際に、サーバからクライアントへのデータの転送速度の高速化を重視した場合には、上記の例でいえばイントロ動画像データに変換する事が望ましいが、変換されたデータの品質はおちる。一方、変換されたデータの品質を重視するならば、上記の例でいえばダイジェスト動画像データに変換することが望ましいが、サーバからクライアントへのデータの転送速度は遅くなる、というトレードオフが発生する。
【0019】
同様に、テキストデータにおいて冒頭テキストを作成する場合と要約テキストを作成する場合や、静止画像データにおいて単純に画素を間引いてサイズを縮小する場合と、誤差分散処理などによって高画質なサイズ縮小画像を作成する場合など、変換データの品質と処理にかかる時間的コストがトレードオフの関係になることが多い。
【0020】
そこで、本発明の他の目的は、マルチメディア・データに対して、時間的コストの大きさの異なるデータ変換処理を必要に応じて適用し、クライアントユーザの検索の高速性を保ちながら、可能な限り品質の高い変換データをクライアントに提供することを考慮したデータ変換装置を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を解決するために、以下の手段が考えられる。
【0022】
すなわち、1種類以上のデータを含む入力情報を受け付ける情報入力手段と、該入力情報を構成するのうち、データ量の変換処理を行なうデータである変換対象データに対して予め定めた規則に従ってデータの変換処理を行うデータ変換手段と、変換された入力情報を格納するための格納手段と、変換された情報または、該格納手段に格納された情報を出力する情報出力手段とを有し、該情報出力手段は該入力情報を変換した情報と同じものが該格納手段に存在する場合には、該変換処理を行わずに、該格納手段に存在する情報を出力する機能を持つ、データ変換装置である。
【0023】
また、以下に示すような態様も考えられる。
【0024】
すなわち、前記データ変換手段は、データを変換するための予め定められた規則を複数種類有し、前記規則群から1つの規則を選択し、前記規則によって変換されたデータのみを出力し、かつ前記規則群のすべての規則によって変換されたデータを前記格納手段に格納する機能を有する、データ変換装置である。
【0025】
【作用】
情報入力手段は、1種類以上のデータを受け付け、さらに、データ変換手段は、該入力情報を構成するのうち、データ量の変換処理を行なうデータである変換対象データに対して予め定めた規則に従って変換処理を行い、格納手段に変換されたデータを格納する。出力手段は、変換された情報または、該格納手段に格納された情報を出力し、該入力情報を変換した情報と同じものが該格納手段に存在する場合には、該変換処理を行わずに、該格納手段に存在する情報を出力する。
【0026】
これにより、一度変換したデータを保持することによって、同じデータに対して変換処理を繰り返すことなく、高速に変換済みデータを出力することを可能にする。
【0027】
また、以下にのような作用も考えられる。
【0028】
前記データ変換手段は、データを変換するための予め定められた規則を複数種類有し、前記規則群から1つの規則を選択し、前記規則によって変換されたデータのみを出力し、かつ前記規則群のすべての規則によって変換されたデータを前記格納手段に格納する。
【0029】
これにより、前記格納手段に変換データが存在しない場合であっても、高速な変換規則を用いて転送速度を遅くすることなく、かつ、2度目以降は、前記格納手段に格納された、高品質なデータに変換する変換規則によって生成されたデータを前記変換処理を行わずに出力することが可能になり、データ出力の高速性を保ちつつ、可能な限り高品質の変換データを出力することを可能にする。
【0030】
【実施例】
以下、本発明の実施例を、図面を参照しつつ説明する。
【0031】
まず、本発明の第1実施例を、図1〜図15を参照しつつ説明する。
【0032】
(第1実施例)
図1は、本発明にかかる第1実施例の構成図である。
【0033】
図1に示すように、第1実施例のシステムは、サーバ101と、ネットワーク102、104と、キャッシュ付きデータ変換装置103と、クライアント105とを有して構成されている。即ち、サーバ101は、ネットワーク102を介して、キャッシュ付きデータ変換装置103に接続され、さらに、クライアント105は、ネットワーク104を介して、キャッシュ付きデータ変換装置103に接続されている。サーバ101とクライアント105との間では、マルチメディア・データの通信が行なわれており、この際、キャッシュ付きデータ変換装置103は、データ量の制御を行なっている。
【0034】
なお、サーバ101が、クライアント105以外にもサービス提供を行うことは可能であるが、説明を簡単に行なうため、図1では、1つのクライアント105のみについて図示している。
【0035】
また、ネットワーク102とネットワーク104の伝送能力が異なるようにしたシステム構成にしておくと、本キャッシュ付きデータ変換装置103は、その効果を多いに発揮する。異なるネットワーク102、104に接続して、本キャッシュ付きデータ変換装置103をゲートウェイとして構成することも好ましい。
【0036】
なお、ネットワーク102、ネットワーク104は、それぞれ、複数のネットワークから構成されていても良い。
【0037】
図2は、図1に示したキャッシュ付きデータ変換装置103の構成図である。
【0038】
図2に示す装置103は、所定の処理を行なうCPU201と、該CPU201を動作させるプログラムを含む、必要な情報を記憶するための記憶装置202と、それぞれネットワーク102、104と本装置との間でのデータ通信の制御を行なう通信制御部203、206と、補助記憶装置205とを有して構成され、各構成要素は、互いに情報伝送が可能なように、バス204にて接続されている。記憶装置202、通信制御部203、補助記憶装置205、通信制御部206は、CPU201がバス204を介して送る命令やデータにより、制御されるものとする。また、キャッシュ付きデータ変換装置103の主たる機能は、CPU201が予め定められたソフトウェアにしたがって動作することによって実現される。
【0039】
さて、キャッシュ付きデータ変換装置103の動作について説明する。
【0040】
図4は、図2に示すCPU201が、通信制御部203および206の間で、予め定められたソフトウェアに従って実現する機能を図式化した機能ブロック図である。
【0041】
本機能ブロック図の構成要素について説明し、その動作を説明する。
【0042】
通信制御部203、206は、図2に示したものと同一であり、夫々、サーバ側のネットワーク102、クライアント側のネットワーク104に接続されている。
【0043】
制御部401は、サーバ101につながる通信制御部203からマルチメディア・データ407を受けて、それを変換対象マルチメディア・データ404としてデータ変換部403に渡し、その結果、データ変換部403が出力した変換済みマルチメディア・データ411を受けて、一時的に保持する機能を有する。制御部401は、前記変換済みマルチメディア・データ411を転送マルチメディア・データ412として出力する機能、および前記変換済みマルチメディア・データ411をキャッシュ402に記録する機能も有する。さらに、制御部401は、データ変換部403に対して変換方式指定情報418を出力し、データ変換部403における変換方法を指定し、変更する機能を有する。
【0044】
すなわち、制御部401は、入力したマルチメディア・データ407を一時的に保持し、
(1)変換方式指定情報418の出力によってデータ変換部403における変換方法を指定し、
(2)マルチメディア・データ407を変換対象マルチメディア・データ404として出力し、
(3)データ変換部403が出力する変換済みマルチメディア・データ411を入力する、
という(1)から(3)の処理を反復することによって、1つのマルチメディア・データ407に対して、複数の変換方式による変換を行い、それらのデータ群を転送マルチメディア・データ412として出力したり、キャッシュ402に記憶したりする機能を有する。
【0045】
キャッシュ402は、任意のデータを格納し、読み出すことが可能である。
【0046】
データ変換部403は、制御部401が出力する変換対象マルチメディア・データ404を受けて、変換済みマルチメディア・データ411を出力する。図4の信号418については後述する。
【0047】
制御部405は、特定のマルチメディア・データのデータ転送要求コマンド414を通信制御部206から受けて、キャッシュ402に前記マルチメディア・データが存在する場合にはそれを転送マルチメディア・データ416として通信制御部206へ出力する。一方、キャッシュ402に前記変換済みマルチメディア・データが存在しない場合には、コマンド414をそのまま解釈コマンド415として通信制御部203に対して出力する。
【0048】
また、制御部405は、上記のようにキャッシュ402に前記変換済みマルチメディア・データが存在しない場合には、予め用意されたマルチメディア・データを転送マルチメディア・データ416として通信制御部206へ出力する機能も有する。
【0049】
データ名格納部406は、キャッシュ402に存在しなかったデータのデータ名を一時的に格納しておく機能を有する。
【0050】
図5において、501は、n個のデータを有して構成されるマルチメディア・データであり、502は1番目のデータ、503は2番目のデータ、…、504はn番目のデータである。各データは夫々、データ番号、データ種類、およびデータ内容を有する。具体的に述べると、505はデータ502のデータ番号、506はデータ502のデータ種類、507はデータ502のデータ内容である。同様に、508はデータ503のデータ番号、509はデータ503のデータ種類、510はデータ503のデータ内容であり、さらに、511はデータ504のデータ番号、512はデータ504のデータ種類、513はデータ504のデータ内容である。この図5に示すような構成を有するマルチメディア・データが制御対象となる。
【0051】
次に具体的な動作例について説明する。
【0052】
まず、図3に示したマルチメディア・ネットワーク・システムにおいて、本発明を適用しない場合の動作について説明する。これについては、従来技術において若干説明したが、本発明の特徴を明確にするために具体的に説明する。
【0053】
図3において、301はデータ変換装置(データ量制御中継装置)であり、ネットワーク102とネットワーク104との間のデータの受け渡しを行う機能を有し、特にネットワーク102からネットワーク104へデータを転送する際に、データ変換を行い、マルチメディア・データのデータ量を制御する機能を持っている。
【0054】
この先行技術では、データ変換装置の機能を次のように設定する。静止画像データに対しては、その表示サイズを縦横夫々1/2の大きさに縮小し、動画像データに対しては、6秒間のダイジェスト版を作成する事によって、夫々のデータ量を削減する。
【0055】
また、サーバ101は、図6に示すマルチメディア・データA601と、図7に示すマルチメディア・データB701を保有しているものとする。そして、システムの起動後は、クライアントから発信される、これらのデータの転送要求コマンドを受け付け、必要に応じてデータをクライアントに転送する。
【0056】
図6において、601は、3つのデータを有して構成されるマルチメディア・データAであり、602、603、604は、マルチメディア・データA601を構成するデータである。ここに、605はデータ602のデータ番号、606はデータ602がテキストデータであることを示すデータ種類、607はデータ602のデータ内容であり、テキスト・データが格納されている。同様に、608は、データ603のデータ番号、609はデータ603が静止画像データであることを示すデータ種類、610はデータ603のデータ内容であり、静止画像データAが格納されている。さらに、611はデータ604のデータ番号、612はデータ604がボタンデータであることを示すデータ種類、613はデータ604のデータ内容であり、ボタンデータが格納されている。ここで「ボタンデータ」とは、クライアント側の表示装置において、ユーザが、選択可能なボタンを表示し、ユーザが、表示されたボタンを選択することによって、ボタンに対応するコマンドをサーバに発信可能とする処理を行なうためのデータである。
【0057】
なお、データ604には、サーバに対して、マルチメディア・データB701の転送を要求するコマンドを発信することを可能とするためのボタンデータが格納されている。また、図示はしないがボタンデータは、ボタン名というデータを有しており、ここでは、ボタンデータ604のボタン名を「走行風景」とする。
【0058】
次に、図7において、701は、1つのデータからなるマルチメディア・データBであり、702は、701を構成するデータである。ここに、703はデータ番号、704はデータ702が動画像データであることを示すデータ種類、704はデータ702のデータ内容であり、動画像データBが格納されている。ここで、動画像データB702は再生時間30秒間の動画像であるとする。
【0059】
なお、ネットワーク104に接続されるクライアント105は、マルチメディア・データを解釈する手段、ディスプレイ、ポインティング・デバイス、コマンド等の情報をネットワーク104に送信し、かつ、ネットワーク104からの情報を受信する機能を有する通信装置を、少なくとも有して構成されている。
【0060】
まず、サーバ101とクライアント105が、データ変換装置301を介さずにデータの受け渡しを行う場合について説明する。
【0061】
クライアント105がマルチメディア・データA601を受信した場合には、クライアント105は、受信内容を解釈し、図8に示すような画像情報をディスプレイに表示し、ポインティングデバイスによるユーザからの指示を待つ。
【0062】
図8において、801は、マルチメディア・データA601の画面表示であり、802はテキスト・データ607の画面表示、803は静止画像データA610の画面表示、804はボタンデータ613の画面表示である。このように、マルチメディア・データを構成するデータの格納順序(このような格納は、「構成する」を意味する。以下同様)に従って表示される。
【0063】
クライアント105のユーザが、ポインティング・デバイスによってボタン804を選択すると、クライアント105は、サーバ101に対してマルチメディア・データB701の転送要求コマンドを発信する。この転送要求コマンドは、ネットワーク104を介してデータ変換装置301が受信して、サーバ101に転送する。サーバ101は、ネットワーク102を介して、このコマンドを受信し、マルチメディア・データB701をクライアント105に発信する処理を行なう。
【0064】
また同様に、クライアント105がマルチメディア・データB701を受信した場合には、クライアント105は、受信内容を解釈し、図9に示すような画像情報をディスプレイに表示する。
【0065】
図9において、 901はマルチメディア・データB701の画面表示であり、902は動画像データB704の画面表示である。このとき、画面表示902には30秒間の動画像が再生される。
【0066】
さて、クライアント105は、起動されると、サーバ101に対して、マルチメディア・データAの転送要求コマンドを発信するものとする。この転送要求コマンドは、ネットワーク104を介してデータ変換装置301に転送される。データ変換装置301は、その転送要求コマンドをサーバ101に転送する。
【0067】
サーバ101は、ネットワーク102を介してこのコマンドを受信し、これに応答してマルチメディア・データA601をクライアント105に発信する。データ変換装置301は、ネットワーク102を介してマルチメディア・データA601を受信する。
【0068】
データ変換装置301はマルチメディア・データA601を、図11で示されるマルチメディア・データ1101に変換し、マルチメディア・データ1101をクライアント105に転送する。
【0069】
図11において、1101はデータ変換装置301によって変換されたマルチメディア・データである。1102はデータ変換装置301によって変換された構成データであり、1103はデータ変換装置301によって表示サイズを縦横夫々1/2に縮小された静止画像データAである。
【0070】
クライアント105は、ネットワーク104を介してマルチメディア・データ1101を受信し、受信内容を解釈し、図12に示すような画像情報をディスプレイに表示し、ポインティングデバイスによるユーザからの指示を待つ。
【0071】
図12において、1201は、マルチメディア・データ1101を受信したクライアントの画面表示である。1202は縦・横共に1/2に縮小された静止画像データAの画面表示である。
【0072】
クライアント105のユーザが、ポインティング・デバイスによってボタン804を選択すると、クライアント105は、サーバ101に対してマルチメディア・データB701の転送要求コマンドを発信する。この転送要求コマンドは、ネットワーク104を介してデータ変換装置301が受信して、サーバ101に転送する。サーバ101はネットワーク102を介して、このコマンドを受信し、これに応答してマルチメディア・データB701をクライアント105に発信する処理を行う。データ変換装置301は、ネットワーク102を介してマルチメディア・データB701を受信する。
【0073】
データ変換装置301はマルチメディア・データB701を、図13で示されるマルチメディア・データ1301に変換し、マルチメディア・データ1301をクライアント105に転送する。
【0074】
図13において、1301は、マルチメディア・データ、1302はマルチメディア・データ1301の1番目の構成データであり、1303は、動画像データ705のデータの一部を削除し、6秒に短縮された動画像データである。
【0075】
クライアント105は、ネットワーク104を介してマルチメディア・データ1303を受信し、受信内容を解釈し、図9に示すような画像情報をディスプレイに表示する。
【0076】
図9において、901はマルチメディア・データB701の画面表示であり、902は動画像データ1302の画面表示である。但し、この場合は、画面表示902には動画像データBの30秒の動画像から抜粋された6秒間の動画像が再生される。
【0077】
以上のように、先行技術の装置では、データ変換装置301においてサーバ101からクライアント105に転送するマルチメディア・データを変換してそのサイズを小さくすることによって、ネットワーク104におけるマルチメディア・データの伝送速度を速くすることが可能であり、結果的にサーバ101からクライアント105へのマルチメディア・データの伝送速度が速くなる。しかし、先行技術装置では、データ変換装置301における変換処理の時間的コストが大きい場合には、結果的にサーバ101からクライアント105へのマルチメディア・データの伝送速度が、データ変換装置301によってデータを変換しない場合よりも遅くなってしまうことがある。
【0078】
以上は先行技術装置の動作であるが、次に、図1および図4に示すような、本発明に関わるシステムの動作について説明する。
【0079】
なお、本実施例では、説明を簡単にするため、以下の前提条件を設定する。
【0080】
(前提1)データ変換部403が変換可能なデータは、静止画像データと動画像である。静止画像のデータの変換は、画像の表示サイズを縦・横共に「1/2」にする事によって行う。動画像のデータの変換は、再生時間の5分の1の長さのダイジェスト動画像を作成することである。つまり、データ変換部403の機能は、データ変換装置301のデータ変換に関する機能と同様である。
【0081】
(前提2)初期条件として、キャッシュ402にはデータが格納されていないとする。
【0082】
これらの前提を踏まえて、本発明にかかる装置の動作を詳細に説明する。
まず、クライアント105が起動すると、クライアント105は、サーバ101に対してマルチメディアデータA601の転送要求コマンドを発信するものとする。通信制御部206は、ネットワーク104を介して、サーバ101に対して発信された転送要求コマンドを受信し、コマンド414として制御部405に渡す。
【0083】
制御部405では、コマンド414を受け取ると、キャッシュ402に格納されているデータの転送によってクライアント105からの要求を満たすことを試みる「キャッシュ返答処理」を実行する。制御部405は、このキャッシュ返答処理を、図14に示す流れ図にしたがって、実行する。
【0084】
以下、図14を参照して、キャッシュ返答処理について説明する。
【0085】
ステップ1401は、制御部405によるキャッシュ返答処理の開始である。
【0086】
ステップ1402において、制御部405は、コマンド414を解析し、コマンド414が要求するデータのデータ名を導き出す。いま、コマンド414はマルチメディア・データA601の転送要求コマンドであるから、要求データ名は「マルチメディア・データA」となる。
【0087】
ステップ1403において、制御部405は、ステップ1402にて得られたデータ名のデータがキャッシュ402に格納されているかどうかをチェックする。もし、存在するならば、「YES」とし、ステップ1405に進む。ステップ1405では、キャッシュ402中のデータを、通信制御部206及びネットワーク104を介して、クライアント105へ転送する。その詳細については後述する。一方、目的のデータがキャッシュ402に存在しないならば、「NO」とし、ステップ1404に進む。ここでは、キャッシュ402にデータは何も格納されていないので、「NO」となり、ステップ1404に進む。
【0088】
ステップ1404にて、制御部405は、ステップ1402にて得られたデータ名を格納データ名410として出力し、データ名格納部406に格納する。ここでは、「マルチメディア・データA」が格納される。
次にステップ1406において、制御部405はコマンド414を解釈コマンド415として、出力する。
【0089】
そして、ステップ1407にて、制御部405はキャッシュ返答処理を終了する。
【0090】
通信制御部203は、解釈コマンド415を、サーバ101に転送する。
【0091】
サーバ101は、ネットワーク102を介してコマンドを受信し、これに応答してマルチメディア・データA601をクライアント105に発信する処理を行う。
【0092】
通信制御部203は、マルチメディア・データA601を受信し、マルチメディア・データ407とし、制御部401に渡す。
【0093】
制御部401では、マルチメディア・データ407を受け取ると、データを予め定められた規則に従って変換し、クライアント105に転送し、さらにキャッシュ402にその変換後のデータを格納する「データ変換転送処理」を行う。
【0094】
制御部401は、図15に示す流れ図にしたがって、データ変換転送処理を実行する。
【0095】
以下、図15を参照して、データ変換処理について説明する。
【0096】
ステップ1501は、制御部401によるデータ変換転送処理の開始である。
【0097】
ステップ1502において、制御部401は、マルチメディア・データ407を変換対象データ404として出力する。データ変換部403はマルチメディア・データ407を予め定められた方式によって変換し、変換済みマルチメディア・データ411として出力する。ここでは、マルチメディア・データ407は、具体的にはマルチメディア・データA601(図6)である。前提1により、データ変換部403はマルチメディア・データA601をマルチメディア・データ1101(図11)に変換する。
【0098】
ステップ1503では、制御部401は、変換済みマルチメディア・データ411を転送マルチメディア・データ412として出力する。
【0099】
通信制御部206は、転送マルチメディア・データ412をクライアント105に転送する。ここで、転送マルチメディア・データ412はマルチメディア・データ1101である。
【0100】
クライアント105は、ネットワーク104を介してマルチメディア・データ1101を受信し、受信内容を解釈し、図12に示すような画像情報をディスプレイに表示し、ポインティングデバイスによるユーザからの指示を待つ。この動作はクライアント画面の結果からは先行技術のシステムの動作と同様である。
【0101】
ステップ1504では、制御部401は、データ格納部406に先に格納しておいたデータ名413を変換済みマルチメディア・データ411に名前として名付けて、キャッシュ402に格納する。ここではデータ格納部406に格納されているデータ名は、「マルチメディア・データA」であり、変換済みマルチメディア・データは具体的にはマルチメディア・データ1101であるので、キャッシュ402にマルチメディア・データ1101が「マルチメディア・データA」という名前で格納される。
【0102】
ステップ1505にて、制御部401は、データ変換転送処理を終了する。
【0103】
以上のようにして、制御部401は、データ変換転送処理によって、マルチメディア・データ407を変換し、変換されたデータを転送マルチメディア・データ412として出力し、同データをキャッシュ402にデータ名格納部406に格納されているデータ名を名付けて格納する。
【0104】
次に、クライアント105のユーザが、ポインティング・デバイスによってボタン804を選択すると、クライアント105は、サーバ101に対してマルチメディア・データB701の転送要求コマンドを発信する。
【0105】
通信制御部206は、ネットワーク104を介してサーバ101に対して発信された転送要求コマンドを受信し、コマンド414として、制御部405に渡す。
【0106】
制御部405では、コマンド414を受け取ると、キャッシュ402に格納されているデータによってコマンドに対する返答を試みる「キャッシュ返答処理」を実行する。
【0107】
ここで、キャッシュ402には、「マルチメディア・データA」という名のデータだけが格納されているため、キャッシュ402の格納データによる返答は行われず、前回と同様に制御部405はコマンド414を解釈コマンド415として、出力する。
【0108】
通信制御部203は、解釈コマンド415をサーバ101に転送する。
【0109】
サーバ101はネットワーク102を介して、このコマンドを受信し、これに応答してマルチメディア・データB701をクライアント105に発信する処理を行う。
【0110】
通信制御部203は、マルチメディア・データB701を受信し、マルチメディア・データ407とし、制御部401に渡す。
【0111】
制御部401は、前回と同様に、データ変換転送処理によって、マルチメディア・データB701をデータ変換部403を用いてマルチメディア・データ1301に変換し、マルチメディア・データ1301を転送マルチメディア・データ412として出力し、かつキャッシュ402に格納する。
【0112】
通信制御部206は、転送マルチメディア・データ412をクライアント105に転送する。ここで、転送マルチメディア・データ412はマルチメディア・データ1301(図13)である。
【0113】
クライアント105は、ネットワーク104を介してマルチメディア・データ1301を受信し、受信内容を解釈し、図9に示すような画像情報をディスプレイに表示する。
【0114】
この時点で、キャッシュ402には、「マルチメディア・データA」「マルチメディア・データB」と名付けられた2つのマルチメディア・データが格納されている。
【0115】
次に、この状態で、再びクライアント105が起動した場合について説明する。
【0116】
クライアント105が起動すると、サーバ101に対してマルチメディア・データA601の転送要求コマンドを発信するとする。通信制御部206は、ネットワーク104を介してサーバ101に対して発信された転送要求コマンドを受信し、コマンド414として、制御部405に渡す。
【0117】
制御部405では、コマンド414を受け取ると、キャッシュ返答処理を実行する。
【0118】
以下、再び図14を参照して、キャッシュ返答処理について説明する。
【0119】
ステップ1402において、制御部405は、コマンド414を解析し、コマンド414が要求するデータのデータ名を導き出す。いま、コマンド414の要求データ名は「マルチメディア・データA」となる。
【0120】
ステップ1403において、制御部405は、ステップ1402にて得られたデータ名のデータがキャッシュに格納されているかどうかをチェックする。ここでは、結果は「YES」となり、ステップ1405に進む。
【0121】
次にステップ1405において、ステップ1402で導き出されたデータ名のマルチメディア・データを転送マルチメディア・データ416として出力する。ここで、キャッシュ402に「マルチメディア・データA」という名前で格納されているデータは、マルチメディア・データ1101であるので、制御部405が出力する転送マルチメディア・データ416は、具体的には、マルチメディア・データ1101となる。
【0122】
そして、ステップ1407にて、制御部405はキャッシュ返答処理を終了する。
【0123】
この場合、解釈コマンド415は出力されず、サーバにコマンドは中継されない。
【0124】
次に、通信制御部206は転送マルチメディア・データ416つまりマルチメディア・データ1101をクライアント105に転送する。
【0125】
クライアント105は、ネットワーク104を介してマルチメディア・データ1101を受信し、受信内容を解釈し、図12に示すような画像情報をディスプレイに表示し、ポインティングデバイスによるユーザからの指示を待つ。
【0126】
さらに、クライアント105のユーザが、ポインティング・デバイスによってボタン804を選択すると、クライアント105は、サーバ101に対してマルチメディア・データB701の転送要求コマンドを発信する。
【0127】
通信制御部206は、このマルチメディア・データB701の転送要求コマンドを受信するが、クライアント105の起動時と同様に、キャッシュ402に「マルチメディア・データB」という名のデータが存在するため、制御部405によって、そのデータがクライアント105に転送され、サーバ101にはマルチメディア・データB701の転送要求コマンドは転送されず、また、データ変換部403によるデータの変換処理も行われない。
【0128】
このように、本実施例では、クライアント105がサーバ101に対して、1度アクセスしたマルチメディア・データの変換データを、2度目以降は、転送と変換の処理を行わずにクライアント105に提供することが可能である。
【0129】
これによって、データの変換にかかる時間的コストが大きい場合であっても、キャッシュ402に変換済みデータが格納されていれば、クライアント105のユーザは変換済みデータを先行技術例よりも早く獲得することが可能である。
【0130】
また、キャッシュ402をファイルシステムを知要して実現した場合には、ファイルにはファイル名の他に、記録した日付と容量という属性を持たせることが可能である。この場合、キャッシュ402の記憶容量が限界に近づいたときに、日付の古いファイルや、容量の大きいファイルから削除する、という管理を行うことが可能であり、キャッシュ402の記憶容量を効率的に利用することができる。
【0131】
(第2実施例)
次に、図面を参照して、本発明にかかる第2実施例を説明する。
【0132】
本実施例では、第1実施例において、制御部405のキャッシュ返答処理を変更する。
【0133】
本実施例では、制御部405はキャッシュ返答処理を図16に示す流れ図に従って実行する。
【0134】
具体的な動作を説明するにあたって、本実施例では、第1実施例において設定した2つの前提条件を同様に設定し、これに加えてさらに下記の前提条件を設定する。
【0135】
(前提3)クライアント105はサーバ101にコマンドを発信してから、マルチメディア・データの受信が完了するまでは、他の操作を行うことができない。
【0136】
まず、クライアント105が起動すると、サーバ101に対してマルチメディア・データA601の転送要求コマンドを発信するものとする。通信制御部206は、ネットワーク104を介してサーバ101に対して発信された転送要求コマンドを受信し、コマンド414として、制御部405に渡す。
【0137】
制御部405では、コマンド414を受け取ると、キャッシュ返答処理を、図16に示す流れ図にしたがって、実行する。
【0138】
以下、図16を参照して、本実施例のキャッシュ返答処理について説明する。キャッシュ返答処理における、本実施例と第1実施例の違いは、本実施例では、図14におけるステップ1403と1404の間に、ステップ1601があることである。したがって、ステップ1601以外のステップにおける動作は、第1実施例と同様であるので、主として異なる点についてのみ説明する。
【0139】
ステップ1402において、コマンド414はマルチメディア・データA601の転送要求コマンドであるから、要求データ名は「マルチメディア・データA」となる。
【0140】
ステップ1403において、キャッシュ402に目的のデータが格納されていないときに、ステップ1601へ進み、このステップ1601において、制御部405は予め用意された、図17に示すマルチメディア・データCを転送マルチメディア・データ416として出力する。
【0141】
図17において、1701はマルチメディア・データCであり、1702は、1701を構成するデータである。さらに、1703はデータ番号、1704はデータ1702がテキストデータであることを示すデータ種類、704はデータ702のデータ内容であり、テキストデータCが格納されている。ここで、テキストデータCは、「データ転送・変換中」という内容のテキスト・データである。
【0142】
以下のステップ1404、ステップ1406における処理は前述の通りである。
【0143】
以上の処理によって、制御部405は、コマンド414が転送を要求しているデータが、キャッシュ402に存在しない場合には、クライアントにデータを転送・変換処理中であることを知らせるメッセージをクライアント105に転送するとともに、サーバ101にコマンド414を転送する。
【0144】
通信制御部206は、転送マルチメディア・データ416を、クライアント105に転送する。ここでは、転送マルチメディア・データ416は具体的にはマルチメディア・データC1701である。
【0145】
クライアント105がマルチメディア・データC1701受信した場合には、クライアント105は、受信内容を解釈し、図18に示すような画像情報をディスプレイに表示する。
【0146】
図18において、1801はマルチメディア・データC1701の画面表示であり、1802はテキストデータ1705の画面表示である。
【0147】
通信制御部203は、解釈コマンド415を、サーバ101に転送する。
【0148】
サーバ101は、ネットワーク102を介してコマンドを受信し、マルチメディア・データA601をクライアント105に発信する処理を行う。
【0149】
通信制御部203は、マルチメディア・データA601を受信し、マルチメディア・データ407とし、制御部401に渡す。
【0150】
制御部401では、マルチメディア・データ407を受け取ると、第1実施例と同様にデータを予め定められた規則に従って変換し、クライアントに転送し、さらにキャッシュ402にデータを格納する、「データ変換転送処理」を行う。
【0151】
本実施例における、制御部401のデータ変換転送処理は第1実施例と同様なので詳細の説明は省略する。
【0152】
ここでは、制御部401はデータ変換転送処理によって、マルチメディア・データA601ををデータ変換部403を用いてマルチメディア・データ1101に変換し、データを転送マルチメディア・データ412として出力し、かつキャッシュ402に格納する。
【0153】
次に、通信制御部206は転送マルチメディア・データ416つまりマルチメディア・データ1101をクライアント105に転送する。
【0154】
クライアント105は、ネットワーク104を介してマルチメディア・データ1101を受信し、受信内容を解釈し、図12に示すような画像情報をディスプレイに表示し、ポインティングデバイスによるユーザからの指示を待つ。
【0155】
さらに、クライアント105のユーザが、ポインティング・デバイスによってボタン804を選択すると、クライアント105は、サーバ101に対してマルチメディア・データB701の転送要求コマンドを発信する。
【0156】
この場合の動作もクライアント105の起動時とほぼ同様である。
【0157】
すなわち、通信制御部206は、その転送要求コマンドを受信し、コマンド414として、制御部405に渡す。ここで、キャッシュ402に格納されているデータは、「マルチメディア・データA」という名のデータだけなので、格納部405はマルチメディア・データCを転送マルチメディア・データ416として出力し、コマンド414を解釈コマンド415として出力する。
【0158】
通信制御部206は、マルチメディア・データC1701を、クライアント105に転送する。クライアント105の起動時と同様に、クライアント105がマルチメディア・データC1701受信すると、クライアント105は、受信内容を解釈し、図18に示すような画像情報をディスプレイに表示する。
【0159】
ここで、クライアント105において、図18の画面で、ポインティング・デバイスを操作することによって、図12の画面に切り換えることが可能であるとする。
【0160】
また、通信制御部203は、解釈コマンド415をサーバ101に転送する。
【0161】
サーバ101はネットワーク102を介して、このコマンドを受信し、マルチメディア・データB701をクライアント105に発信する処理を行う。
【0162】
通信制御部203は、マルチメディア・データB701を受信し、マルチメディア・データ407とし、制御部401に渡す。
【0163】
制御部401は、クライアント105の起動時と同様に、データ変換転送処理によって、マルチメディア・データB701をデータ変換部403を用いてマルチメディア・データ1301に変換し、マルチメディア・データ1301を転送マルチメディア・データ412として出力し、かつキャッシュ402に格納する。
【0164】
通信制御部206は、転送マルチメディア・データ412をクライアント105に転送する。ここで、転送マルチメディア・データ412はマルチメディア・データ1301である。
【0165】
クライアント105は、ネットワーク104を介してマルチメディア・データ1301を受信し、受信内容を解釈し、図9に示すような画像情報をディスプレイに表示する。
【0166】
この時点で、キャッシュ402には、「マルチメディア・データA」「マルチメディア・データB」と名付けられた2つのマルチメディア・データが格納されている。
【0167】
この状態で、再びクライアント105を起動した場合の動作は第1実施例と同様なので省略する。
【0168】
本実施例によって、クライアント105のユーザは、クライアント105から要求したデータがキャッシュ402に存在しない場合には、キャッシュ付きデータ変換装置103にマルチメディア・データが転送され、変換されている間に、その動作を示すメッセージを受信することが可能である。
【0169】
従来では、キャッシュ402に変換済みマルチメディア・データが存在しない場合には、サーバ101からデータ変換装置301の転送と、データ変換装置301での変換処理が終了し、クライアント105に変換済みデータが転送されるまでの間、クライアント105のユーザは操作を中断され、待たなければならなかった。
【0170】
一方、本実施例では、図12の画面において、ユーザがボタン804を選択してサーバ101に対してマルチメディア・データB701の転送要求コマンドを発信した場合、キャッシュ402に変換済みデータが存在しない場合には、キャッシュ付きデータ変換装置103がサーバ105から、データを受信し、データの変換を行っている間に、クライアント105はマルチメディア・データC1701を受信し、図18のような画面を表示する。クライアント105は、ユーザの要望のデータは受信していないが、マルチメディア・データC1701を受信しているので、マルチメディア・データB701の変換データがクライアント105に転送される間に他の操作を行うことが可能である。
【0171】
この場合、図4のキャッシュ402を除いた機能をもつソフトウェアを複数、並行に実行させることが必要であり、それらのソフトウェア間で、キャッシュ402を共有できるようにしておく必要がある。
【0172】
また、データ変換部403において、データ変換にかかる時間を見積もることが可能であったり、通信制御部203、206においてデータ転送に要する時間を見積もることが可能であれば、それらの情報をマルチメディア・データC1701に埋め込み、クライアント105の画面に「データ転送・変換中です。最低3分かかります。」といったメッセージを表示すれば、ユーザの効率的な操作を支援することも可能である。このメッセージ表示は、前提3を設定しない場合においても、「ユーザが、自分の要求が満たされるまでの時間を知る手がかり」として、同様の効果がある。
【0173】
(第3実施例)
次に、図面を参照して、本発明にかかる第3実施例を説明する。
【0174】
本実施例では、第1実施例に対して、制御部405によるキャッシュ返答処理と、制御部401における変換処理を変更する。
【0175】
また、本実施例では、第1実施例において設定した前提1を以下のように変更する。
【0176】
(前提1’)データ変換部403が変換可能なデータは、静止画像データと動画像である。静止画像のデータの変換は、画像の表示サイズを縦・横共に「1/2」にする事によって行う。動画像のデータの変換については、データ変換部403は、2種類のデータ変換を行うことが可能である。1つは、もとの動画像データの再生時間の5分の1の長さのダイジェスト動画データを作成することである。もう1つは、冒頭の6秒間以外をカットしてイントロ動画データを作成する事である。ここで、前者のダイジェスト動画データの作成処理にかかる時間に対して、後者のイントロ動画処理にかかる時間は非常に短いとする。
【0177】
本実施例では、上記(前提1’)と第1実施例の(前提2)を設定した上で以下説明を行う。
【0178】
また、本実施例では、動画データの転送時に特徴があるので、クライアント105の起動時の動作については、省略し、クライアント105のディスプレイに図12の画面が表示され、クライアント105のユーザが、ポインティング・デバイスによって、ボタン804を選択した場合の動作について説明する。
【0179】
まず、キャッシュ402には、「マルチメディア・データA」という名のデータだけが格納されている。
【0180】
クライアント105のユーザが、ポインティング・デバイスによってボタン804を選択すると、クライアント105は、サーバ101に対してマルチメディア・データB701の転送要求コマンドを発信する。
【0181】
通信制御部206は、ネットワーク104を介してサーバ101に対して発信された転送要求コマンドを受信し、コマンド414として、制御部405に渡す。
【0182】
制御部405では、コマンド414を受け取ると、キャッシュ返答処理を、図19に示す流れ図にしたがって、実行する。
【0183】
以下、図19を参照して、本実施例におけるキャッシュ返答処理について説明する。
【0184】
ステップ1401は、制御部405によるキャッシュ返答処理の開始である。
【0185】
ステップ1402において、制御部405は、コマンド414が要求するデータのデータ名を導き出す。いま、コマンド414はマルチメディア・データB701の転送要求コマンドであるから、要求データ名は「マルチメディア・データB」となる。
【0186】
ステップ1403において、制御部405は、ステップ1402にて得られたデータ名のデータがキャッシュに格納されているかどうかをチェックする。キャッシュ402にデータは格納されていないので結果は「NO」となり、ステップ1901に進む。
【0187】
ステップ1901において、制御部405は、ステップ1402にて得られたデータ名の末尾に「.即席」という文字列が追加された名前のデータがキャッシュに格納されているかどうかをチェックする。ここでは、キャッシュ402に「マルチメディア・データB.即席」という名前のデータは格納されていないので、結果は「NO」となり、ステップ1404に進む。
【0188】
ステップ1404において、制御部405は、データ名「マルチメディア・データB」をデータ名格納部406に格納する。
【0189】
次にステップ1406において、制御部405はコマンド414を解釈コマンド415として、出力する。
【0190】
そして、ステップ1407にて、制御部405はキャッシュ返答処理を終了する。
【0191】
以上のようにして、本実施例では、制御部405はキャッシュ402中にコマンドが要求しているデータ名のマルチメディア・データかデータ名にさらに「.即席」という文字列が付けられた名前のマルチメディア・データが格納されていないかどうかをチェックする点で、第1実施例と異なる。
【0192】
通信制御部203は、解釈コマンド415をサーバ101に転送する。
【0193】
サーバ101はネットワーク102を介してこのコマンドを受信し、これに応答してマルチメディア・データB701をクライアント105に発信する処理を行う。
【0194】
通信制御部203は、マルチメディア・データB701を受信し、マルチメディア・データ407とし、制御部401に渡す。
【0195】
制御部401は、図20に示す流れ図に従って、データ変換転送処理を行う。
【0196】
以下、図20を参照して、このデータ変換転送処理について説明する。
【0197】
ステップ2001は、制御部401によるデータ変換転送処理の開始である。
【0198】
ステップ2002において、制御部401は第1の変換方式によって、マルチメディア・データ407を変換する。ここでは、第1の変換方式を前提1’で述べたイントロ動画作成による変換方式とする。制御部401はまず「イントロ動画作成による変換方式を動画の変換方式として指定する」変換方式指定情報418を出力し、データ変換部403の変換方式を指定する。これによって以降データ変換部403は動画像に関しては、冒頭の6秒間以外をカットしてイントロ動画データを作成するという変換処理を行う。次に制御部410はマルチメディア・データ407を変換対象マルチメディア・データ404として出力し、データ変換部403によるデータ変換を実行する。データ変換部403は変換したデータを変換済みマルチメディア・データ411として出力する。ここでは、変換対象マルチメディア・データ404はマルチメディア・データB701であり、データ変換部403によって図10にしめすマルチメディア・データ1001に変換される。
【0199】
図10において、1001はデータ変換403によって変換されたマルチメディア・データであり、1002はマルチメディア・データ1001の1番目のデータであり、1003は動画像データ705の冒頭の6秒間以外をカットされたイントロ動画データである。
【0200】
図20に戻り、ステップ2003では、制御部401は、データ変換部403によって変換されたデータを転送マルチメディア・データ412としてクライアント105へ向けて出力する。ここでは、制御部401は、マルチメディア・データ1001を転送マルチメディア・データ412として出力する。
【0201】
通信制御部206は転送マルチメディア・データ412をクライアント105に転送する。ここでは、通信制御部206はマルチメディア・データ1001をクライアント105に転送する。
【0202】
クライアント105は、ネットワーク104を介してマルチメディア・データ1001を受信し、受信内容を解釈し、図9に示すような画像情報をディスプレイに表示する。このとき、画面表示902には動画像データBの30秒の動画像から冒頭の6秒間の動画像が再生される。
【0203】
ステップ2004では、制御部401は、変換済マルチメディア・データ411をキャッシュ402に格納する。このときには、変換済マルチメディア・データ411にデータ名格納部406からえられるデータ名413の末尾に「.即席」という文字列をつけ加えた名前を付けて、キャッシュ402に格納する。ここでは、制御部401は、マルチメディア・データ1001が「マルチメディア・データB.即席」という名前で、キャッシュ402に格納される。
【0204】
この時点で、キャッシュ402には、「マルチメディア・データA」「マルチメディア・データB.即席」と名付けられた2つのマルチメディア・データが格納されている。
【0205】
ステップ2005では、制御部401は、第2の変換方式によって、マルチメディア・データ407を変換する。ここでは、第2の変換方式を前提1’で述べたダイジェスト動画作成による変換方式とする。制御部401はまず「ダイジェスト動画作成による変換方式を動画の変換方式として指定する」変換方式指定情報418を出力し、データ変換部403の変換方式を指定する。これによって以降データ変換部403は動画像に関しては、もとの動画像データの再生時間の5分の1の長さのダイジェスト動画データを作成するという変換処理を行う。次に制御部401はマルチメディア・データ407を変換対象マルチメディア・データ404として出力し、データ変換部403によるデータ変換を実行する。データ変換部403は変換したデータを変換済みマルチメディア・データ411として出力する。ここでは、変換対象マルチメディア・データ404はマルチメディア・データB701であり、データ変換部403によってマルチメディア・データ1301に変換されて、変換済みマルチメディア・データ411として出力される。
【0206】
ステップ2006では、制御部401は、データ名格納部406から得られるデータ名413を名前として、変換済みマルチメディア・データ411をキャッシュ402に格納する。ここでは、マルチメディア・データ1301が「マルチメディア・データB」という名前で格納される。
【0207】
ステップ2007にて、制御部401は、データ変換転送処理を終了する。
【0208】
ここで、キャッシュ402には、「マルチメディア・データA」「マルチメディア・データB」「マルチメディア・データB.即席」と名付けられた3つのマルチメディア・データが格納されている。
【0209】
ここで、キャッシュ付きデータ変換装置103では、ブロック図4のキャッシュ402以外の機能を果たすソフトウェアが複数並行に稼働することが可能であり、かつそれらのソフトウェアがキャッシュ402を共有していると仮定する。
【0210】
さらに、クライアント105と同様の、クライアント105以外の他のクライアントがネットワーク104に接続されていて、クライアント105と同様にサーバ101にアクセスすると仮定する。ここでは、特に、当該他のクライアントがすでに起動されており、図12の画面表示状態であり、ポインティング・デバイスによる、ユーザからの入力を待っている状態を想定する。
【0211】
当該他のクライアントのユーザがボタン804を選択して、サーバ101にマルチメディア・データB701の転送要求コマンドを発信するタイミングによって、このクライアントが受信するデータの内容が変化する。ここで、以下の2つのタイミングが考えられる。
【0212】
(タイミングA)クライアント105がサーバ101にマルチメディア・データB701の転送要求コマンドを発信した直後で、制御部401の処理が完全には終了しておらず、キャッシュ402には、「マルチメディア・データA」「マルチメディア・データB.即席」と名付けられた2つのマルチメディア・データが格納されている状態。
【0213】
(タイミングB)クライアント105がサーバ101にマルチメディア・データB701の転送要求コマンドを発信してからある程度時間が経過した後で、制御部401の処理が完全には終了しており、キャッシュ402には、「マルチメディア・データA」「マルチメディア・データB」「マルチメディア・データB.即席」と名付けられた3つのマルチメディア・データが格納されている状態。
【0214】
さらに「クライアント105がサーバ101にマルチメディア・データB701の転送要求コマンドを発信する以前」というタイミングも考えられるが、この結果は本実施例の最初の動作例と同様になるので省略する。
【0215】
(タイミングA)の場合、キャッシュ402には「マルチメディア・データB」という名のデータは存在しないが、「マルチメディア・データB.即席」という名のデータが存在するので、制御部405の処理の結果、クライアントはマルチメディア・データ1001を受信する。
【0216】
(タイミングB)の場合、キャッシュ402には「マルチメディア・データB」という名のデータが存在するので、「マルチメディア・データB.即席」という名のデータが存在するので、制御部405の処理の結果、クライアントはマルチメディア・データ1301を受信する。
【0217】
このように、本実施例では、キャッシュ402に要求された変換データが存在しない場合に、まず高速に処理が可能な方式で、サーバ101から受信したデータを変換してクライアント105に転送し、その後に高品質な変換データを作成しキャッシュ402に格納することによって、クライアント105のユーザの操作の応答性を高めつつ、可能な限り高品質な変換データをクライアント105に提供することが可能である。
【0218】
以上では、動画像データの変換の例を用いて説明したが、同じデータに対して、変換処理速度と、品質が反比例する例を以下に挙げておく。
【0219】
1つは、大量の文書データであり、これは、冒頭の部分を抜き出すのは高速に行うことが可能であるが、その要約を自動的に作成するには、相対的に多くの時間を必要とする。
【0220】
1つは、静止画像であり、例えば表示サイズの縮小を行う際に、誤差拡散処理等を行えば、結果として得られるデータの品質は向上するが、時間的なコストがかかる。
【0221】
(第4実施例)
次に、図面を参照して、本発明にかかる第4実施例を説明する。
【0222】
本実施例の説明の前に、先行技術として、データ変換装置301がコマンド拡張の機能を持つ場合に対して、本発明におけるキャッシュ付きデータ変換装置103がコマンド拡張の機能を備える場合について述べる。コマンド拡張機能とは、クライアント105のユーザが発信可能なコマンドを拡張し、クライアント105のユーザが受信するマルチメディア・データに関して、データ変換部403によるデータの変換方法等を、ユーザが選択可能にする事であり、上記特願平7−118673号にて提案されている概念である。
【0223】
まず最初に、図3に示した先行技術のマルチメディア・ネットワーク・システムにおいて、コマンド拡張機能が用いられる場合について述べる。
【0224】
この場合、データ変換装置301は内部にデータ変換処理を行うか否かを設定するためのフラグを持っている。舞台的なソフトウエアにおいて、このフラグは、変数やファイルで実現することが可能である。
【0225】
クライアント105は、起動されると、マルチメディア・データA601の転送要求コマンドをサーバ101に発信する。データ変換装置301はこのコマンドが転送を要求するデータの名前の末尾をチェックし、予め定められた文字列(以降、「拡張文字列」と呼ぶ。)との比較を行い、両者が一致した場合には、データ変換装置301は「データ変換処理を行う」という設定を行い、拡張文字列を取り除いた名前のデータの転送を要求するコマンドをサーバ101に発信する。一方、両者が一致しない場合には、「データ変換処理を行わない」という設定を行い、クライアント105から受信した、コマンドをサーバ101に発信する。ここでは、拡張文字列は「.small」であるとする。また、コマンドが転送を要求するデータの名前は「マルチメディア・データA」であるから、この末尾と拡張文字列は一致しない。従って、データ変換装置301は「データ変換を行わない」という設定を行う。
【0226】
サーバ101は、ネットワーク102を介して、このコマンドを受信し、これに応答してマルチメディア・データA601をクライアント105に発信する。データ変換装置301は、ネットワーク102を介してマルチメディア・データA601を受信する。
【0227】
データ変換装置301はマルチメディア・データA601を、図21で示されるマルチメディア・データ2101に拡張し、マルチメディア・データ2101をクライアント105に転送する。ここで、マルチメディア・データ2101は、マルチメディア・データA601に対して、データ2102が加えられたデータである。2104はデータ2102のデータ番号であり、2103はデータ2102のデータ内容で、「マルチメディア・データB.small」という名のデータの転送を要求するコマンドを発信するためのボタン・データである。
【0228】
つまり、「拡張」とは、マルチメディア・データの構成データに、ボタンデータがある場合、そのボタンデータが転送を要求しているデータの名前に、拡張文字列を末尾に加えたデータを要求するボタンデータをさらに加えることである。
【0229】
また、データ変換装置301において、ここでは「データ変換を行わない」という設定であるため、静止画像データ603は変換されていない。
【0230】
クライアント105は、ネットワーク104を介してマルチメディア・データ2101を受信し、受信内容を解釈し、図22に示すような画像情報をディスプレイに表示し、ポインティングデバイスによるユーザからの指示を待つ。
【0231】
図22において、2201は、マルチメディア・データ2101を受信したクライアントの画面表示である。2202はボタンデータ2103の画面表示である。
【0232】
クライアント105のユーザが、ポインティング・デバイスによってボタン804を選択すると、クライアント105は、サーバ101に対して「マルチメディア・データB」という名のデータの転送要求コマンドを発信する。この転送要求コマンドは、ネットワーク104を介してデータ変換装置301が受信する。このコマンドが転送を要求しているデータの名前は「マルチメディア・データB」であるので、前回と同様に、データ変換装置301は「データの変換を行わない」という設定を行い、前記コマンドをサーバ101に転送する。サーバ101はネットワーク102を介して、このコマンドを受信し、マルチメディア・データB701をクライアント105に発信する処理を行う。データ変換装置301は、ネットワーク102を介してマルチメディア・データB701を受信する。
【0233】
ここで、マルチメディア・データB701にはボタン・データが含まれておらず、また、データの変換を行わない」という設定になっているので、データ変換装置301はマルチメディア・データB701をそのまま、クライアント105に発信する。
【0234】
クライアント105は、ネットワーク104を介してマルチメディア・データB701を受信し、受信内容を解釈し、図9に示すような画像情報をディスプレイに表示する。このとき、画面表示902には30秒間の動画像が再生される。
【0235】
一方、図22の画面において、クライアント105のユーザが、ポインティング・デバイスによってボタン2202を選択すると、クライアント105は、サーバ101に対して「マルチメディア・データB.small」という名のデータの転送要求コマンドを発信する。この転送要求コマンドは、ネットワーク104を介してデータ変換装置301が受信する。データ変換装置301が受信したコマンドが転送を要求しているデータの名前の末尾と拡張文字列「.small」を比較すると、一致するので、データ変換装置301は、「データ変換を行う」という設定を行う。さらに前記データの名前の末尾から、拡張文字列「.small」を取り除いた名前のデータの転送を要求するコマンドをサーバ101に発信する。ここでは、「マルチメディア・データB」の転送要求コマンドをサーバ101に発信する。
【0236】
サーバ101はネットワーク102を介して、このコマンドを受信し、これに応答してマルチメディア・データB701をクライアント105に発信する処理を行う。データ変換装置301は、ネットワーク102を介してマルチメディア・データB701を受信する。ここでは、データ変換装置301において、「データ変換を行う」という設定になっているので、データ変換装置301はマルチメディア・データB701を、図13で示されるマルチメディア・データ1301に変換し、マルチメディア・データ1301をクライアント105に転送する。
【0237】
図13において、1301は、マルチメディア・データ、1302はマルチメディア・データ1301の1番目の構成データであり、1303は、動画像データ705のデータの一部を削除し、6秒に短縮されたダイジェスト版の動画像データである。
【0238】
クライアント105は、ネットワーク104を介してマルチメディア・データ1301を受信し、受信内容を解釈し、図9に示すような画像情報をディスプレイに表示する。
【0239】
画面表示902には動画像データBの30秒の動画像から抜粋された6秒間の動画像が再生される。
【0240】
以上がコマンド拡張機能を持つデータ変換装置の動作例である。クライアント105のユーザは、データ変換装置の拡張処理によって加えられたボタンを選択する事によって、変換されたデータを受信することが可能である。
【0241】
これに対して、本発明を適用した場合、つまり、データ変換部403がデータの拡張機能を備えている場合について説明する。
【0242】
本実施例では、キャッシュ付きデータ変換装置103において実行されるソフトウェアの機能ブロック図は、図23のようになる。
【0243】
図23において、解釈部2301は、解釈コマンド415と拡張文字列2302を受けて、解釈コマンド415が拡張コマンドである場合にはデータ変換装置の設定を「データ変換を行う」意味を表すデータをデータ変換フラグ2303として出力し、解釈コマンド415が転送を要求するデータの名前から、拡張文字列2302を除いた名前のデータの転送を要求するコマンドを解釈済みコマンド2304として出力する。一方、解釈コマンド415が拡張コマンドではない場合には「データ変換を行わない」意味を表すデータをデータ変換フラグ2303として出力し、解釈コマンド415を解釈済みコマンド2304として出力する。
【0244】
ここで、第1実施例の前提1と前提2を前提条件として設定する。
【0245】
説明を簡単にするため、本実施例の動作の説明は、クライアント105がマルチメディア・データ2101を受信し、画面に、図22のような表示を出力している状態であるところから説明する。キャッシュ402には、マルチメディア・データ2101が「マルチメディア・データA」という名前で格納されている。
【0246】
クライアント105のユーザが、ポインティング・デバイスによってボタン804を選択すると、クライアント105は、サーバ101に対してマルチメディア・データB701の転送要求コマンドを発信する。
【0247】
通信制御部206は、ネットワーク104を介してサーバ101に対して発信された転送要求コマンドを受信し、コマンド414として、制御部405に渡す。
【0248】
制御部405では、コマンド414を受け取ると、第1実施例と同様に、図14に示す「キャッシュ返答処理」を実行する。
【0249】
ここで、キャッシュ402には、「マルチメディア・データA」という名のデータだけが格納されているため、キャッシュ402の格納データによる返答は行われず、前回と同様に制御部405はコマンド414を解釈コマンド415として、出力する。また、このとき、データ名格納部406には「マルチメディア・データB」という名前が格納される。
【0250】
解釈部2301は、解釈コマンド415が転送を要求しているデータの名前の末尾と、拡張文字列2302を比較する。
【0251】
ここで、拡張文字列は「.small」とする。また、解釈コマンド415が転送を要求しているデータの名前は「マルチメディア・データB」であるので、拡張文字列とは一致しない。一致しない場合には、解釈部2301は「データ変換を行わない」意味を示す「OFF」をデータ変換フラグ2303として出力し、解釈コマンド415を解釈済みコマンド2304として出力する。
【0252】
通信制御部203は、解釈済みコマンド2304、つまりマルチメディア・データBの転送要求コマンドをサーバ101に転送する。
【0253】
サーバ101はネットワーク102を介して、このコマンドを受信し、これに応答してマルチメディア・データB701をクライアント105に発信する処理を行う。
【0254】
通信制御部203は、マルチメディア・データB701を受信し、マルチメディア・データ407とし、制御部401に渡す。
【0255】
制御部401は、図15に示すデータ変換転送処理を実行する。
【0256】
ステップ1502では、制御部401は、マルチメディア・データ407、つまりマルチメディア・データB701を変換対象マルチメディア・データ404としてデータ変換転送に受け渡すが、データ変換部403ではデータ変換フラグ2303が「OFF」になっているので、データの変換は行われず、マルチメディア・データB701が変換済みデータ411として出力される。
【0257】
ステップ1503では、制御部401は、マルチメディア・データB701を転送マルチメディア・データ412として出力する。
【0258】
ステップ1504では、制御部401は、マルチメディア・データB701を「マルチメディア・データB」という名前でキャッシュ402に格納する。
【0259】
このようにして、最終的にクライアント105がマルチメディア・データB701を受信し、キャッシュ402にはマルチメディア・データB701が「マルチメディア・データB」という名前で格納される。
【0260】
一方、クライアント105のユーザが、ポインティング・デバイスによってボタン2202を選択すると、クライアント105は、サーバ101に対して「マルチメディア・データB.small」という名のデータの転送要求コマンドを発信する。
【0261】
通信制御部206は、ネットワーク104を介してサーバ101に対して発信された転送要求コマンドを受信し、コマンド414として、制御部405に渡す。
【0262】
制御部405では、コマンド414を受け取ると、第1実施例と同様に、図14に示す「キャッシュ返答処理」を実行する。ここで、キャッシュ402には、「マルチメディア・データA」「マルチメディア・データB」という名の2つのデータのみが格納されているため、キャッシュ402の格納データによる返答は行われず、前回と同様に制御部405はコマンド414を解釈コマンド415として、出力する。また、このとき、データ名格納部406には「マルチメディア・データB.small」という名前が格納される。
【0263】
解釈部2301は、解釈コマンド415が転送を要求しているデータの名前の末尾と、拡張文字列2302を比較する。ここで、拡張文字列は「.small」とする。また、解釈コマンド415が転送を要求しているデータの名前は「マルチメディア・データB.small」であるので、末尾が拡張文字列と一致する。一致する場合には、解釈部2301は「データ変換を行う」意味を示す「ON」をデータ変換フラグ2303として出力する。さらに、解釈コマンド415が転送を要求しているデータの名前から拡張文字列を削除した名前、つまり「マルチメディア・データB」のデータの転送を要求するコマンドを解釈済みコマンド2304として出力する。
【0264】
通信制御部203は、解釈済みコマンド2304、つまりマルチメディア・データBの転送要求コマンドをサーバ101に転送する。
【0265】
サーバ101はネットワーク102を介して、このコマンドを受信し、これに応答してマルチメディア・データB701をクライアント105に発信する処理を行う。
【0266】
通信制御部203は、マルチメディア・データB701を受信し、マルチメディア・データ407とし、制御部401に渡す。
【0267】
制御部401は、図15に示すデータ変換転送処理を実行する。
【0268】
ステップ1502では、制御部401は、マルチメディア・データ407、つまりマルチメディア・データB701を変換対象マルチメディア・データ404としてデータ変換転送処理に受け渡すが、データ変換部403ではデータ変換フラグ2303が「ON」になっているので、データ変換部403は、マルチメディア・データB701をマルチメディア・データ1301に変換して、変換済みデータ411として出力する。
【0269】
ステップ1503では、制御部401は、変換済みマルチメディア・データ、つまりマルチメディア・データ1301を転送マルチメディア・データ412として出力する。
【0270】
ステップ1504では、制御部401は、変換済みマルチメディア・データ、つまりマルチメディア・データ1301を「マルチメディア・データB.small」という名前でキャッシュ402に格納する。
【0271】
このようにして、最終的にクライアント105がマルチメディア・データB701.smallを受信し、キャッシュ402にはマルチメディア・データ1301が「マルチメディア・データB.small」という名前で格納される。
【0272】
この時点で、キャッシュ402には、「マルチメディア・データA」と名付けられたマルチメディア・データA601と、「マルチメディア・データB」と名付けられたマルチメディア・データB701と、「マルチメディア・データB.small」と名付けられたマルチメディア・データ1301が格納されている。
【0273】
ここで、再び、クライアント105のユーザがポインティング・デバイスによって、ボタン804が選択された場合には、「マルチメディア・データB」という名のデータの転送要求コマンドが制御部405に入力され、キャッシュ402に格納されているマルチメディア・データB701がクライアント105に発信され、サーバ101へのアクセスとデータの変換処理を行わずに、クライアント105にデータを提供することが可能である。
【0274】
同様に、クライアント105のユーザがポインティング・デバイスによってボタン2202を選択した場合には、「マルチメディア・データB.small」という名のデータの転送要求コマンドが制御部405に入力され、キャッシュ402に格納されている、マルチメディア・データ1301がクライアント105に発信され、サーバ101へのアクセスとデータの変換処理を行わずに、クライアント105にデータを提供することが可能である。
【0275】
本実施例によって、データ変換部403が、コマンド拡張の機能を持っている場合においても、変換されていないデータ、変換されたデータの両方に対する2度目以降の転送要求に対して、高速にデータをクライアント105に提供することが可能である。
また、本実施例の制御部401、制御部405における処理を第3実施例と同様にすることによって、ユーザがボタン2202を選択した場合において、1度目はマルチメディア・データ1001を作成してクライアント105に転送して、ユーザにイントロ動画像を提供し、ある程度時間経過してからは、マルチメディア・データ1301をクライアントに転送して、ユーザにより高品質なダイジェスト版動画像を提供する、という機能を実現することが可能である。
【0276】
(第5実施例)
次に、図面を参照して、本発明にかかる第5実施例を説明する。
【0277】
本実施例では、第4実施例に対して、さらに、キャッシュ402におけるデータの格納状況に応じて、コマンド拡張の方法を変化させる機能を実現する。
【0278】
本実施例では、第4実施例における、制御部401のデータ変換転送処理を、図24に示す流れ図に従って実行する。
【0279】
図24において、ステップ2401はデータ変換転送処理の開始である。
【0280】
ステップ1502、1503、1504に関しては、第1実施例で説明した動作と同様である。
【0281】
また、ステップ2402は拡張コマンド変更処理Aであり、制御部401は、変換済みマルチメディア・データ411中の、データ変換部403によって加えられたボタンについて、ボタンが転送を要求するデータがキャッシュ402に存在しない場合にはそのボタン名の末尾に「(slow)」という文字列を付加し、変更する。
【0282】
また、ステップ2403は拡張コマンド変更処理Bであり、データ名413が拡張文字列を含んでいる場合には、キャッシュ402に格納されているすべてのデータについて、変換済みマルチメディア・データ411の転送を要求しているボタンデータのボタン名の末尾から「(slow)」という文字列を除去する。
【0283】
本実施例における制御部401のデータ変換処理の詳細を説明する。
【0284】
ここでは、第1実施例で設定した前提1、前提2を同様に設定し、サーバ101がクライアント105にマルチメディア・データA601を発信する場合と、マルチメディア・データB701を発信する場合について説明する。
【0285】
(場合A)クライアント105が、マルチメディア・データAの転送要求コマンドをサーバ101に発信し、これに応答してサーバ101がクライアント105にマルチメディア・データA601を発信する場合。
【0286】
(場合A−1)キャッシュ402に「マルチメディア・データB.small」という名のデータが格納されていない場合。
【0287】
制御部401は、マルチメディア・データA601を変換対象マルチメディア・データ407として入力する。
【0288】
この場合、第4実施例と同様に、データ変換部403ではデータ変換フラグ2303が「OFF」であるため、ステップ1502において、データ変換部403は、マルチメディア・データA601をマルチメディア・データ2101に変換し、変換済みマルチメディア・データ411として出力する。
【0289】
ここで、ボタン・データはボタン名というデータを内部にもち、ボタン・データ613のボタン名は「走行風景」であり、ボタン・データ2103のボタン名は「small」である。
【0290】
ステップ2402では、制御部401はコマンド変更処理Aを実行する。ここでは、変換済みマルチメディア・データ411はマルチメディア・データ2101であるので、データ変換部403によって追加されたデータ2102について、そのボタン・データが発信するコマンドを調べ、そのコマンドが転送を要求しているデータの名前と同一のデータがキャッシュ402に格納されているかどうかを確認する。
【0291】
キャッシュ402に「マルチメディア・データB.small」という名のデータが格納されていないので、このボタン・データ2103のデータ名の末尾に(slow)という文字列を加える。
【0292】
ステップ1503では、制御部401は、マルチメディア・データ2101に対してボタン・データ2103のデータ名の末尾に(slow)という文字列を加えたマルチメディア・データを、転送マルチメディア・データ412として出力する。同マルチメディア・データは、通信制御部206によって、クライアント105に発信される。
【0293】
クライアント105は、ネットワーク104を介して前記マルチメディア・データを受信し、受信内容を解釈し、図25に示すような画像情報をディスプレイに表示し、ポインティングデバイスによるユーザからの指示を待つ。
【0294】
図25において、2501はマルチメディア・データ2101に対してボタン・データ2103のデータ名の末尾に(slow)という文字列を加えたデータを受信したクライアントの画名表示であり、2502は、データ名の末尾に(slow)という文字列を加えたボタン・データ2103の画面表示である。
【0295】
ステップ1504では、制御部401は、第4実施例と同様に、前記マルチメディア・データを「マルチメディア・データA」という名前で、キャッシュ402に格納する。
【0296】
ステップ2403では、拡張コマンド変更処理Bによって、キャッシュ402に格納されているすべてのデータの持つすべてのボタン・データに対して、「マルチメディア・データA」の転送要求コマンドを発信するものについては、ボタン名の末尾から「(slow)」を削除する。ここでは、「マルチメディア・データA」というデータの転送要求コマンドを発信するためのボタンデータを含むマルチメディア・データはキャッシュ402中には存在しないので次のステップに進む。
【0297】
ステップ2404にて、制御部401は、データ変換転送処理を終了する。
【0298】
(場合A−2)キャッシュ402に「マルチメディア・データB.small」という名のデータが格納されている場合。
【0299】
(場合A−1)と異なるのは、ステップ2402における拡張変更処理Aについてである。この場合、キャッシュ402に「マルチメディア・データB.small」という名のデータが格納されているので、ボタン・データ2103のデータ名は変更されない。他のステップに関しては(場合A−1)と同様で、最終的にクライアント105にはマルチメディア・データ2101が発信され、キャッシュ402には「マルチメディア・データA」という名前でマルチメディア・データ2101が格納される。
【0300】
クライアント105はネットワーク104を介してマルチメディア・データ2101を受信し、受信内容を解釈し、図22に示すような画像情報をディスプレイに表示し、ポインティングデバイスによるユーザからの指示を待つ。
【0301】
(場合B)クライアント105が、マルチメディア・データB.smallの転送要求コマンドをサーバ101に発信し、キャッシュ402に、「マルチメディア・データB.small」という名前のデータが存在せず、キャッシュ付きデータ変換装置103が、サーバ101に対してマルチメディア・データB701の転送要求コマンドを発信し、サーバ101がマルチメディア・データB701をキャッシュ付きデータ変換装置103に発信する場合。
【0302】
(場合B−1)キャッシュ402に、ボタン・データのボタン名が変更されたマルチメディア・データ2101のみが格納されている場合。
制御部401は、マルチメディア・データB701を変換対象マルチメディア・データ407として入力する。
【0303】
この場合、第4実施例と同様に、データ変換部403ではデータ変換フラグ2303が「ON」であるため、ステップ1502において、データ変換部403は、マルチメディア・データB701をマルチメディア・データ1301に変換し、変換済みマルチメディア・データ411として出力する。
【0304】
ステップ2402では、制御部401はコマンド変更処理Aを実行するが、変換済みマルチメディア・データ411、つまりマルチメディア・データ1301はボタン・データを含んでいないので、ボタン・データのボタン名変更は行われない。
【0305】
ステップ1503では、制御部401は、マルチメディア・データ1301を転送マルチメディア・データ412として出力する。同マルチメディア・データは、通信制御部206によって、クライアント105に発信される。
【0306】
クライアント105は、ネットワーク104を介してマルチメディア・データ1301を受信し、受信内容を解釈し、図9に示すような画像情報をディスプレイに表示する。このとき、画面表示902には動画像データBの30秒の動画像から抜粋された6秒間の動画像が再生される。
【0307】
ステップ1504では、制御部401は、第4実施例と同様に、前記マルチメディア・データを「マルチメディア・データB.small」という名前で、キャッシュ402に格納する。
【0308】
ステップ2403では、拡張コマンド変更処理Bによって、キャッシュ402に格納されているすべてのデータの持つすべてのボタン・データに対して、「マルチメディア・データB.small」の転送要求コマンドを発信するものについては、ボタン名の末尾から「(slow)」を削除する。ここでは、キャッシュ402にはボタン・データ2103のボタン名が変更されたマルチメディア・データ2101が格納されているため、マルチメディア・データ2101中のボタン・データ2103のボタン名の末尾から、「(slow)」の文字列が除去される。
【0309】
ステップ2404にて、制御部401は、データ変換転送を終了する。
【0310】
(場合B−2)キャッシュ402に、データが何も格納されていない場合。
【0311】
(場合B−1)と異なるのは、ステップ2403についてである。ここでは、キャッシュ402にデータが何も格納されていないため、ステップ2403では、制御部401は、キャッシュ402に格納されているマルチメディア・データに含まれるボタンデータのボタン名変更の処理を行わず、処理をステップ2404に進める。
【0312】
以上のように、本実施例によって、クライアント105の画面に表示されるボタンに対して、ボタンを選択することによって最終的にクライアント105に発信される変換済みデータがキャッシュ402に存在しない場合には、(slow)という文字列をボタン上の文字列に加え、キャッシュ402に前記変換済みデータが存在する場合には前記文字列を取り除くことが可能になり、ユーザは、ボタンの表示によって、データの到着する速度をある程度把握することが可能になり、ユーザ操作性の向上に効果がある。
上記例では、ボタン・データの属性であるボタン名を変更する場合について述べたが、ボタン・データが、色、大きさ、形、点滅や非表示などの表示属性を持つ場合には、上記のように、ボタン名に「(slow)」という文字列を加えて変更する代わりに、これらの属性を変更してユーザの操作性を向上することも可能である。
【0313】
【発明の効果】
以上述べてきたように、本発明によれば、時間的コストの大きいデータ変換処理を用いても、クライアントのユーザが高速に検索を進められることを考慮したデータ変換装置を提供することが可能である。
【0314】
また、本発明によれば、マルチメディア・データに対して、時間的コストの大きさの異なるデータ変換処理を必要に応じて適用することによって、クライアントユーザの検索の高速性を保ちながら、可能な限り品質の高い変換データをクライアントに提供することを可能にしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の構成図である。
【図2】第1実施例のキャッシュ付きデータ変換装置の構成図である。
【図3】先行技術のマルチメディア・ネットワークシステムの構成図である。
【図4】第1実施例の機能ブロック図である。
【図5】マルチメディア・データの構成の説明図である。
【図6】マルチメディア・データの一例の説明図である。
【図7】マルチメディア・データの一例の説明図である。
【図8】クライアント画面表示例の説明図である。
【図9】クライアント画面表示例の説明図である。
【図10】マルチメディア・データの一例の説明図である。
【図11】マルチメディア・データの一例の説明図である。
【図12】クライアント画面表示例の説明図である。
【図13】マルチメディア・データの一例の説明図である。
【図14】本発明にかかる実施例における、処理内容を示すフローチャートである。
【図15】本発明にかかる実施例における、処理内容を示すフローチャートである。
【図16】本発明にかかる実施例における、処理内容を示すフローチャートである。
【図17】マルチメディア・データの一例の説明図である。
【図18】クライアント画面表示例の説明図である。
【図19】本発明にかかる実施例における、処理内容を示すフローチャートである。
【図20】本発明にかかる実施例における、処理内容を示すフローチャートである。
【図21】マルチメディア・データの一例の説明図である。
【図22】本発明にかかる実施例における、画面表示の一例を示す図である。
【図23】第4実施例の機能ブロック図である。
【図24】本発明にかかる実施例における、処理内容を示すフローチャートである。
【図25】本発明にかかる実施例における、画面表示の一例を示す図である。
【符号の説明】
101…サーバ、102…ネットワーク、103…キャッシュ付きデータ変換装置、104…ネットワーク、201…CPU、202…記憶装置、203…通信制御部、204…バス、205…補助記憶装置、206…通信制御部、301…データ変換装置、401…制御部、402…キャッシュ、403…データ変換部、404…変換対象マルチメディアデータ、405…解釈部、406…データ名格納部、407…マルチメディア・データ、408…格納マルチメディアデータ、409…マルチメディア・データ、410…格納データ名、411…変換済みマルチメディア・データ、412…転送マルチメディアデータ、413…データ名、414…コマンド、415…解釈コマンド、416…転送マルチメディア・データ、417…変換済みマルチメディアデータ、418…変換方式指定情報、501…n個のデータから構成されるマルチメディア・データ

Claims (6)

  1. サーバとクライアントとの間に配置され、前記サーバから伝送されたデータのデータ量を変換して前記クライアントへ伝送するデータ変換装置であって、
    予め定めた規則に従って変換対象のデータに対して変換処理を行うデータ変換手段と、
    前記データ変換手段で変換後のデータと当該データの変換前のデータ名とを対応づけて格納する格納手段と、
    クライアントからデータ名を特定して要求されたデータの前記データ名を一時的に格納するデータ名格納手段と、
    前記クライアントから、前記データ名を特定してデータを転送する要求を受信すると、当該データ名が前記格納手段に格納されているか否かを判別し、格納されていると判別した場合、当該データ名に対応づけて当該格納手段に格納されている変換後のデータを前記要求元のクライアントに出力し、格納されていないと判別した場合、前記転送の要求とともに受信したデータ名を前記データ名格納手段に格納するとともに当該転送の要求を前記サーバに転送する第一の制御手段と、
    前記転送の要求に応じて前記サーバから転送されたデータを受信すると、前記受信したデータの中のデータ量を変換する対象となるデータを前記データ変換手段に出力し、前記データ変換手段において変換後のデータおよび前記受信したデータの中のデータ量を変換する対象となるデータ以外のデータを前記クライアントに送出し、前記データ変換手段において変換後のデータを前記データ名格納手段に格納されているデータ名とともに前記格納手段に出力する第二の制御手段と、を備え、
    前記予め定めた規則は、第一の変換規則と前記第一の変換規則よりデータ量を変換する処理に要する時間が長い第二の変換規則との2種類あり、
    前記格納手段は、前記第一の変換規則で変換されたデータを格納する場合は、前記データ名に前記第一の変換規則で変換されたことを特定可能な情報を付与して格納し、
    前記第一の制御手段は、前記格納されていると判別した場合であって、前記第二の変換規則で変換されたデータが格納されている場合は、当該データを前記要求元のクライアントに出力し、
    前記第二の制御手段は、前記サーバからデータを受信すると、前記第一の変換規則により変換するよう前記データ変換手段に指示し、当該変換後のデータを前記格納手段に出力後、前記第二の変換規則により前記サーバから受信したデータを変換するよう前記データ変換手段に指示すること
    を特徴とするデータ変換装置。
  2. 請求項1記載のデータ変換装置であって、
    前記データ量を変換する対象となるデータは、動画データであり、
    前記第一の変換規則は、前記動画データの冒頭部以外を除去する処理であり、
    前記第二の変換規則は、前記動画データの複数箇所を抜粋する処理であること
    を特徴とするデータ変換装置。
  3. 請求項1または2記載のデータ変換装置であって、
    前記第一の制御手段は、前記クライアントから受信したデータを転送する要求を意味するコマンドに応じて、前記データ量を変換する処理を行うか否かを決定すること
    を特徴とするデータ変換装置。
  4. 請求項3記載のデータ変換装置であって、
    前第一の制御手段は、前記転送の要求を前記サーバに転送する前に、前記コマンドに含まれる前記コマンドにより転送を要求するデータのデータ名の末尾に、予め定められた文字列が付加されていない場合、前記データ変換手段に、前記データ量を変換する処理を行わないよう設定すること、
    を特徴とするデータ変換装置。
  5. サーバと、クライアントと、第1のネットワークを介してサーバと接続し、第2のネットワークを介してクライアントに接続し、前記サーバから伝送されたデータのデータ量を変換してクライアントへ伝送するデータ変換装置と、を備えるネットワークシステムであって、
    前記データ変換装置は、
    予め定めた規則に従って変換対象のデータに対して変換処理を行うデータ変換手段と、
    前記データ変換手段で変換後のデータと当該データの変換前のデータ名とを対応づけて格納する格納手段と、
    クライアントからデータ名を特定して要求されたデータの前記データ名を一時的に格納するデータ名格納手段と、
    前記クライアントから、前記データ名を特定してデータを転送する要求を受信すると、当該データ名が前記格納手段に格納されているか否かを判別し、格納されていると判別した場合、当該データ名に対応づけて当該格納手段に格納されている変換後のデータを前記要求元のクライアントに出力し、格納されていないと判別した場合、前記転送の要求とともに受信したデータ名を前記データ名格納手段に格納するとともに当該転送の要求を前記サーバに転送する第一の制御手段と、
    前記転送の要求に応じて前記サーバから転送されたデータを受信すると、前記受信したデータの中のデータ量を変換する対象となるデータを前記データ変換手段に出力し、前記データ変換手段において変換後のデータおよび前記受信したデータの中のデータ量を変換する対象となるデータ以外のデータを前記クライアントに送出し、前記データ変換手段において変換後のデータを前記データ名格納手段に格納されているデータ名とともに前記格納手段に出力する第二の制御手段と、を備え、
    前記予め定めた規則は、第一の変換規則と前記第一の変換規則よりデータ量を変換する処理に要する時間が長い第二の変換規則との2種類あり、
    前記格納手段は、前記第一の変換規則で変換されたデータを格納する場合は、前記データ名に前記第一の変換規則で変換されたことを特定可能な情報を付与して格納し、
    前記第一の制御手段は、前記格納されていると判別した場合であって、前記第二の変換規則で変換されたデータが格納されている場合は、当該データを前記要求元のクライアントに出力し、
    前記第二の制御手段は、前記サーバからデータを受信すると、前記第一の変換規則により変換するよう前記データ変換手段に指示し、当該変換後のデータを前記格納手段に出力後、前記第二の変換規則により前記サーバから受信したデータを変換するよう前記データ変換手段に指示すること
    を特徴とするネットワークシステム。
  6. サーバとクライアントとの間に配置され、前記サーバから伝送されたデータのデータ量を変換して前記クライアントへ伝送するデータ変換装置におけるデータ伝送方法であって、
    前記データ変換装置は、
    予め定めた規則に従って変換対象のデータに対して変換処理を行うデータ変換手段と、
    前記データ変換手段で変換後のデータと当該データの変換前のデータ名とを対応づけて格納する格納手段と、
    クライアントからデータ名を特定して要求されたデータの前記データ名を一時的に格納するデータ名格納手段と、を備え、
    前記クライアントから、前記データ名を特定してデータを転送する要求を受信すると、当該データ名が前記格納手段に格納されているか否かを判別する判別ステップと、
    前記判別ステップにおいて、格納されていると判別した場合、当該データ名に対応づけて当該格納手段に格納されている変換後のデータを前記要求元のクライアントに出力するキャッシュデータ出力ステップと、
    前記判別ステップにおいて、格納されていないと判別した場合、前記転送の要求とともに受信したデータ名を前記データ名格納手段に格納するとともに当該転送の要求を前記サーバに転送し、当該転送の要求に応じて前記サーバから転送されたデータを受信すると、前記受信したデータの中のデータ量を変換する対象となるデータを前記データ変換手段に出力し、前記データ変換手段において変換後のデータおよび前記受信したデータの中のデータ量を変換する対象となるデータ以外のデータを前記クライアントに送出し、前記データ変換手段において変換後のデータを前記データ名格納手段に格納されているデータ名とともに前記格納手段に出力するデータ量変換転送ステップと、を備え、
    前記予め定めた規則は、第一の変換規則と前記第一の変換規則よりデータ量を変換する処理に要する時間が長い第二の変換規則との2種類あり、
    前記格納手段は、前記第一の変換規則で変換されたデータを格納する場合は、前記データ名に前記第一の変換規則で変換されたことを特定可能な情報を付与して格納し、
    前記キャッシュデータ出力ステップにおいて、前記第二の変換規則で変換されたデータが格納されている場合は、当該データを前記要求元のクライアントに出力し、
    データ量変換転送ステップにおいて、前記サーバからデータを受信すると、前記第一の変換規則により変換するよう前記データ変換手段に指示し、当該変換後のデータを前記格納手段に出力後、前記第二の変換規則により前記サーバから受信したデータを変換するよう前記データ変換手段に指示すること
    を特徴とするデータ伝送方法。
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