JP3816406B2 - 光ディスク記録再生装置及び記録再生方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホストコンピュータ機器等の外部情報処理装置から供給される駆動電力によって、レーザービームを微小な光スポットに集束して情報の記録媒体である光ディスクに照射し、光学的に情報を記録し、または光学的に情報を再生する光ディスク記録再生装置及び記録再生方法に係り、特に、ホストコンピュータ機器等の外部情報処理装置から供給される駆動電力に制限がある環境下でも、再生のみならず記録時の誤動作を防止することにより、安定な記録動作を可能にした光ディスク記録再生技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポータブルのパーソナルコンピュータの普及により、いつでもどこでも大量の情報を処理できるようになった。また、安価な媒体に大量の情報を保存できることから、最近、光ディスク記録再生装置の普及が著しく進展してきている。そこで、ポータブルのパーソナルコンピュータに光ディスク装置を接続し、電力をパーソナルコンピュータから供給してもらい動作をするタイプの装置も増えてきている。
【0003】
従来、パーソナルコンピュータから電力を供給してもらうタイプの光ディスク装置としては、主に再生専用の装置が使われていて、電源供給には、データのやり取りをするケーブル、例えばPCMCIAケーブルやUSBケーブルの配線の一部が使われている。その理由は、再生専用の光ディスク装置は、消費電力が少なく、それぞれのインターフェイスの規格内で供給できる電力で十分に動作できるからである。また、データケーブルのみを接続すれば同時に電力も供給でき、電力供給のためだけの余分なケーブルを使用しないので、使い勝手がよいからである。
【0004】
一方、一度だけ記録できる光ディスクであるCD−RやDVD−R、または、何度も記録できるCD−RWやDVD−RWや光磁気ディスク等の記録再生装置の普及も進んできた。データを手軽に記録して他のパーソナルコンピュータに渡すことができるので便利だからである。
【0005】
これらの記録再生装置を上記のパーソナルコンピュータ環境で使おうとすると、以下のような問題がある。記録再生装置を情報再生だけに使用するのであれば、消費電力が少なく問題はない。しかし、情報の記録時は、再生時に比べて記録信号処理回路や半導体レーザおよびそのドライバ回路の消費電力が大きい。所が、パーソナルコンピュータから上記ケーブルを経由して供給される電力はすでに決められているため、この電力では電圧降下が起き、誤った情報を記録したり部分的に情報を記録しない等の誤動作をする可能性がある。
【0006】
そこで、例えば、特開平6−150514号公報では、光ディスク記録再生装置に電池等の補助電源と電圧監視回路を設け、主電源からの供給電力が何らかの原因で電圧降下を起した場合、その電圧降下を電圧監視回路で検知して電池等の補助電源に切換え、主電源からの供給電圧が正常に戻ると主電源に切換えることにより、記録再生動作を連続して行えるようにしている。
【0007】
また、特開昭61−107573号公報には、2値の電圧検出回路を設け、電源電圧が上位レベル以上の間では、書込み、再生、ヘッド送り動作、モータ回転等の機能を可能とし、電源電圧が上位書込みレベル以下では、書込み機能が停止されるが、再生動作等は行われ、会検出レベル以下の電圧では全ての回路動作を停止させるフレキシブルディスクドライブ回路の電源モニタが開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような電池等の補助電源をポータブルの光ディスク記録再生装置に設けると、装置の寸法が大きくなり、また重量も大きくなり、携帯性が悪くなる。また、外部電源、例えばACアダプタを使えばよいが、持ち運びに手間が要り不便である。さらに、装置へもさらなる電力配線が必要となり、不便である。
また、特開昭61−107573号公報記載の技術はフレキシブルディスクドライブ回路の電源に関する技術であり、電源が所定の値より低下すると単純に記録動作を停止するだけであり、電圧が回復してもすぐに低下するため、記録動作における効率が悪い。
【0009】
本発明の目的はこのような供給電源に制限のある環境下で使われる光ディスク記録再生装置において、記録時の誤動作を防止した記録技術を提供することにある。
また、本発明の他の目的はこのような制限された環境下でも、記録時の電源を強化することにより情報の記録が可能な光ディスク記録再生技術を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
第1の発明では、光ディスク記録再生装置は、レーザー光源と、該レーザー光源を駆動するレーザー駆動手段と、該レーザー駆動手段によって該レーザー光源から放射したレーザービームを集光して光ディスクに照射するレーザービーム照射手段と、電力の状態を監視する電力監視手段とを備え、該電力監視手段により監視される電力が第1の所定値以下になった場合は、一定光量のレーザービームを光ディスクに照射し、該電力監視手段により監視される電力が第2の所定値以上になった場合は、記録すべき情報に基づいてパルス状の光量のレーザービームを光ディスクに照射する。
【0011】
第2の発明では、光ディスク記録再生装置は、レーザー光源と、該レーザー光源を駆動するレーザー駆動手段と、該レーザー駆動手段によって該レーザー光源から放射したレーザービームを集光して光ディスクに照射するレーザービーム照射手段と、電力の状態を監視する電力監視手段とを備え、該電力監視手段により監視される電力が第1の所定値以下になった場合は、再生パワーのレーザービームを光ディスクに照射し、該電力監視手段により監視される電力が第2の所定値以上になった場合は、記録パワーのレーザービームを光ディスクに照射する。
【0012】
第3の発明では、光ディスク記録再生装置は、レーザー光源と、該レーザー光源を駆動するレーザー駆動手段と、該レーザー駆動手段によって該レーザー光源から放射したレーザービームを集光して光ディスクに照射するレーザービーム照射手段と、電力の状態を監視する電力監視手段とを備え、該電力監視手段により監視される電力が第1の所定値以下になった場合は、記録すべき情報に基づいてパルス状の光量のレーザービームを光ディスクに照射する記録状態と一定光量のレーザービームを光ディスクに照射する休止状態を繰返し、該電力監視手段により監視される電力が第2の所定値以上になった場合は、記録すべき情報に基づいてパルス状の光量のレーザービームを光ディスクに照射する。
【0013】
第4の発明では、光ディスク記録再生装置は、レーザー光源と、該レーザー光源を駆動するレーザー駆動手段と、該レーザー駆動手段によって該レーザー光源から放射したレーザービームを集光して光ディスクに照射するレーザービーム照射手段と、電力の状態を監視する電力監視手段とを備え、該電力監視手段により監視される電力が第1の所定値以下になった場合は、記録パワーのレーザービームを照射する記録動作状態と再生パワーのレーザービームを照射する休止動作状態を繰返し、該電力監視手段により監視される電力が第2の所定値以上になった場合は、記録パワーのレーザービームを光ディスクに照射する。
【0014】
第5の発明では、第1ないし第4の発明において、該電力監視手段は、該レーザー駆動手段に供給される電力の電圧を検出する電圧検出手段である。
【0015】
第6の発明では、第1ないし第4の発明において、該レーザー駆動手段に供給される電力を蓄積するための電力蓄積手段を設けた。
【0016】
第7の発明では、光ディスク記録再生装置は、レーザー光源と、該レーザー光源を駆動するレーザー駆動手段と、光ディスクを回転する光ディスク回転手段と、該レーザー駆動手段によって該レーザー光源から放射したレーザービームを集光して回転する光ディスクに照射するレーザービーム照射手段と、該レーザービーム照射手段によって光ディスクに照射されるレーザービームの位置を移動する照射位置移動手段とを備え、該レーザー駆動手段は、該レーザービーム照射手段によって光ディスクに照射されるレーザービームの位置情報に基づいて、記録すべき情報に基づいてパルス状の光量のレーザービームを光ディスクに照射する記録状態の時間間隔と一定光量のレーザービームを光ディスクに照射する休止状態の時間間隔を変更する。
【0017】
第8の発明では、第7の発明において、該レーザービーム照射手段によって照射されるレーザービームの位置が光ディスクの外周に行く程、該光ディスク回転手段は光ディスクの回転速度が遅くなるように回転を制御するとともに、該レーザー駆動手段は該休止状態の時間間隔に対する該記録状態の時間間隔の比が大きくなるように記録状態の時間間隔と休止状態の時間間隔を変更する。
【0018】
第9の発明では、光ディスク記録再生方法は、電力の状態を監視する電力監視ステップと、該電力が第1の所定値以下になった場合、一定光量のレーザービームを光ディスクに照射するステップと、該電力が第2の所定値以上になった場合、記録すべき情報に基づいてパルス状の光量のレーザービームを光ディスクに照射するステップとを備える。
【0019】
第10の発明では、光ディスク記録再生方法は、電力の状態を監視する電力監視ステップと、該電力が第1の所定値以下になった場合、記録すべき情報に基づいてパルス状の光量のレーザービームを光ディスクに照射する記録状態と一定光量のレーザービームを光ディスクに照射する休止状態を繰返し行うステップと、該電力が第2の所定値以上になった場合、記録すべき情報に基づいてパルス状の光量のレーザービームを光ディスクに照射するステップとを備える。
【0020】
第11の発明では、光ディスク記録再生方法は、記録すべき情報に基づいてパルス状の光量のレーザービームを光ディスクに照射するステップと、一定光量のレーザービームを該光ディスクに照射するステップと、該光ディスクに照射されるレーザービームの位置情報に基づいて、記録すべき情報に基づいてパルス状の光量のレーザービームを光ディスクに照射する記録状態の時間間隔と一定光量のレーザービームを光ディスクに照射する休止状態の時間間隔を変更するステップとを備える。
【0021】
第12の発明では、第11の発明において、該時間間隔を変更するステップは、レーザービームの照射位置が光ディスクの外周に行く程、光ディスクの回転速度が遅くなるように回転を制御するステップと、該休止状態の時間間隔に対する該記録状態の時間間隔の比が大きくなるように記録状態の時間間隔と休止状態の時間間隔を変更するステップとを有する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、実施例を用い、図を参照して説明する。
以下、図1から図3を用いて第1の実施例について説明する。
【0023】
図1は本発明による光ディスク記録再生装置の一実施例を示すブロック図である。図において、1は光ディスク記録再生装置、2は光ディスク、3は光ディスク記録再生装置1が接続されたホストパーソナルコンピュータ(PC)である。ホストパーソナルコンピュータ3から送られてきた情報は、光ディスク記録再生装置1aによって光ディスク2に記録され、また、光ディスク2に記録された情報は、光ディスク記録再生装置1aによって再生されホストパーソナルコンピュータ3に送られる。4は光ディスク2を回転させるディスクモーターで、ディスクモーター4の回転速度はディスクモーター駆動回路5によって制御される。
【0024】
6は光ピックアップで、半導体レーザー11、ハーフミラー12、ミラープリズム13、フォーカスレンズ14、2次元レンズアクチュエーター15、四分割光検出器16、パワーモニタ用光検出器17、からなる。半導体レーザー11は、レーザー駆動回路18から供給される電流によりレーザービームを出射する。半導体レーザー11から出射したレーザービームは、ハーフミラー12とミラープリズム13で反射し、フォーカスレンズ14で集光されてレーザースポット19になり、光ディスク2に照射される。光ディスク2で反射したレーザービームは、フォーカスレンズ14で再度集光され、ミラープリズム13で反射し、今度はハーフミラー12を透過し、四分割光検出器16で受光される。ハーフミラー12は、厚板のガラス板に反射率50%の反射膜が蒸着されている。また、ハーフミラー12は、光軸に対して約45度傾いて配置されているので、4分割光検出器16に達するレーザビームに非点収差を与える。4分割光検出器16は、その受光領域が4つの受光素子に分割されていて、各々の受光素子で受光したレーザービームの光強度に応じた電流を出力する。再生信号処理回路20は、4分割光検出器16の出力信号から、非点収差方式による焦点ずれ検出信号と、プッシュプル方式によるトラックずれ検出信号と、4つの受光素子出力の和による情報再生信号を生成する。アクチュエータ駆動回路21は、再生信号処理回路20から出力される焦点ずれ検出信号とトラックずれ検出信号を増幅して2次元レンズアクチュエーター15に供給する。2次元レンズアクチュエーター15は、焦点ずれ検出信号によりフォーカスレンズ14を光軸方向(紙面上下方向)に動かし、レーザースポット19を常に光ディスク2の情報記録面位置に合致させる。以上により、自動焦点制御が達成される。また、2次元レンズアクチュエーター15は、トラックずれ検出信号によりフォーカスレンズ14を光ディスク半径方向(紙面左右方向)に動かし、レーザースポット19を常に光ディスク2のトラック上に位置決めする。以上により、トラッキング制御が達成される。
【0025】
半導体レーザー11から出射したレーザービームの一部は、ハーフミラー12を透過し、パワーモニタ用光検出器17で受光される。パワーモニタ用光検出器17は、受光したレーザービームの光量に応じた大きさの電流を出力する。22はオートパワーコントロール(APC)回路で、パワーモニタ用光検出器17の出力信号を、内部の基準信号と比較してその差信号を出力する。オートパワーコントロール回路22の出力信号は、スイッチ回路23を通ってレーザー駆動回路18に入力される。スイッチ回路23は記録時には記録信号処理回路26に接続され、再生時及び記録休止時にはAPC回路22に接続され、る。また、このスイッチ23の切り換えはマイクロコンピュータ27の出力によって制御される。レーザー駆動回路18は、情報再生時に、オートパワーコントロール回路22の出力信号に応じた電流を半導体レーザー11に供給する。通常、オートパワーコントロール回路22の内部基準信号は、レーザースポット19が情報再生に適した光量、例えば1mWとなるように設定される。
以上の動作により、半導体レーザー11の発光パワーを供給電力の変動や周囲の温度変化によらず一定の光量に保つことができ、レーザースポット19の光量は例えば1mWに制御され、オートパワーコントロールが達成される。
【0026】
光ディスク2のトラック上に記録されている情報をレーザースポット19が走査すると、レーザービームの光量は記録情報によって変調される。よって、四分割光検出器16に到達するレーザービームの全光量も変化し、四分割光検出器16の4つの受光素子出力電流の総和が変化する。再生信号処理回路20は、四分割光検出器16の4つの受光素子出力電流の総和を演算して情報再生信号を生成し、所定のスライスレベルで2値化して光ディスク2に記録された情報を再生し、バッファメモリ(buffer memory)24に保存する。25はインターフェース回路で、バッファメモリ24に保存された再生情報をホストパーソナルコンピュータ3に送る。また、インターフェース回路25は、ホストパーソナルコンピュータ3から送られてきた記録すべき情報をバッファメモリ24に保存する。26は記録信号処理回路で、バッファメモリ24に保存された記録すべき情報から、半導体レーザー11の発光パワーを変調するための記録波形を生成する。27はマイクロコンピュータで、光ディスク記録再生装置1a全体の動作を制御する。
【0027】
本実施例においては、光ディスク記録再生装置1aとホストパーソナルコンピュータ3は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ケーブルで接続する。ホストパーソナルコンピュータ3からUSBケーブルの電源線28を通して供給される電力は、電源電圧5V±5%で最大供給電流500mAである。29は電源回路で、電源線28から供給される電力を用いて、光ディスク記録再生装置1aを動作させるための各種電圧の電源を生成する。30は電源回路29で生成した電源をレーザー駆動回路18に供給するための電源線である。電源回路29で生成した各種電圧の電源は、図示しない電源線によってディスクモータ駆動回路5、光ピックアップ6、再生信号処理回路20、アクチュエータ駆動回路21、オートパワーコントロール回路22、記録信号処理回路26、インターフェース回路25、及びマイクロコンピュータ27等にも供給されている。
【0028】
光ディスク記録再生装置1aは、情報を再生する場合は最大で約2Wの電力を消費し、情報を記録する場合には最大で約3Wの電力を消費する。一方、USBケーブルの電源線28から供給される電力は、最大で2.5Wである。そこで、情報の再生時には、約0.5Wの余剰電力を光ディスク記録再生装置1a内の各種電気回路(特に電気回路のコンデンサ)に蓄積することができる。しかし、情報の記録時には、約0.5Wの電力が不足し、蓄積された余剰電力は消費される。
さらに情報記録を続けると、蓄積された余剰電力が無くなり、電源回路29からレーザー駆動回路18に供給する電源の電圧が低下して行く。レーザー駆動回路18は、供給される電源電圧が例えば4.4Vより低下すると誤動作を生じる可能性がある。そこで、本実施例では、レーザー駆動回路18に電力を供給する電源線30の電圧31を検出するための電圧検出回路32を設けた。電圧検出回路32は、電圧31が4.4V以下になると出力信号33が低レベルになり、電圧31が4.8V以上に復帰すると出力信号33は高レベルに戻る。出力信号33は、マイクロコンピュータ27に入力される。
【0029】
図2は本発明による電圧検出回路の一実施例を示す構成図である。電源線30から電圧検出回路32に入力された電圧31は、同一抵抗値の抵抗R1とR2により1/2に半減され、電圧信号41になり、バッファアンプ42を通して差動演算回路43の+入力端子と差動演算回路44の+入力端子に入力される。差動演算回路43は、電圧信号41を−入力端子(反転入力端子)に接続された基準電圧45の2.4Vと比較し、高い場合は4〜5Vの高レベルを出力し、低い場合は約0Vの低レベルを出力する。また、差動演算回路44は、電圧信号41を−入力端子(反転入力端子)に接続された基準電圧46の2.2Vと比較して、高い場合は4〜5Vの高レベルを出力し、低い場合は約0Vの低レベルを出力する。47はスイッチ回路で、制御端子48に例えば2Vより大きい電圧が入力されると差動演算回路44の出力信号を選択し、制御端子48に例えば2Vより小さい電圧が入力されると差動演算回路43の出力信号を選択する。スイッチ回路47の出力信号33は、遅延素子49を通して制御端子48に入力されてる。遅延素子49は、出力信号33の急激な電圧変動によるスイッチ回路47の誤動作を防止するためのものである。
【0030】
図3は電圧検出回路の動作を説明するための波形図及び状態図であり、横軸に時間とスイッチの選択状況を、縦軸に電圧を示す。
図3(a)は入力電圧41の変化を示し、図3(b)は図2の点Aで示した差動演算回路43の出力電圧の変化を示し、図3(c)は図2の点Bで示した差動演算回路44の出力電圧の変化を示し、図3(d)は図2の点Cで示したスイッチ回路47の出力電圧の変化を示す。また、図3(e)は、スイッチ回路47が差動演算回路43の出力信号を選択している状態をA、差動演算回路44の出力信号を選択している状態をBとして示している。
【0031】
光ディスク記録再生装置1aに電源が投入された時点では、ホストパーソナルコンピュータ3から約5Vの電源が供給され、電源線30の電圧31も約5Vである。入力電圧41は抵抗R1とR2により半減されて図3(a)の左端部に示すように約2.5Vで、点Aの電圧および点Bの電圧は図3(b)および図3(c)の左端部に示すように4〜5Vの高レベルである。よって、電源投入時にスイッチ回路47がどちらを選択していても点Cの電圧は4〜5Vの高レベルとなり、遅延素子49を通して制御端子48に入力される電圧は2Vより大きい。結局、スイッチ回路47は、図3(d)に示すように差動演算回路44の出力信号を選択した状態Bとなる。入力電圧41が図3(a)の一点鎖線45’で示す2.4Vより低下すると、差動演算回路43の出力電圧は図3(b)に示すように約0Vの低レベルになる。しかし、スイッチ回路47は差動演算回路44の出力信号を選択しているので、点Cの電圧は変化しない。
【0032】
入力電圧41がさらに低下して一点鎖線46’で示す2.2Vより下がると、差動演算回路44の出力電圧も図3(c)に示すように約0Vの低レベルになり、同時に、スイッチ回路47の出力電圧33(C点の電圧)も図3(d)に示すように約0Vの低レベルになる。すると、遅延素子49を通して制御端子48に入力される電圧は2Vより小さくなるから、スイッチ回路47は差動演算回路43の出力信号を選択する。
【0033】
その後、入力電圧41が上昇して一点鎖線46’で示す2.2Vより上昇すると、差動演算回路44の出力電圧は図3(c)に示すように4〜5Vの高レベルになる。しかし、スイッチ回路47は差動演算回路43の出力信号を選択しているので、点Cの電圧は変化しない。入力電圧41がさらに上昇して一点鎖線45’で示す2.4Vより上がると、差動演算回路43の出力電圧も図3(b)に示すように4〜5Vの高レベルになり、同時に、スイッチ回路47の出力電圧も図3(d)に示すように4〜5Vの高レベルになる。すると、遅延素子49を通して制御端子48に入力される電圧は2Vより大きくなるから、スイッチ回路47は差動演算回路44の出力信号を選択し、電源投入時の状態に戻る。
【0034】
以上説明したように、図2に示した構成の電圧検出回路32により、電源線30の電圧31が4.4V以下になると出力信号33が約0Vの低レベルになり、電源線30の電圧31が4.8V以上に復帰すると出力信号33は4〜5Vの高レベルに戻る。通常、電圧検出回路32を駆動する電源も4〜5Vの間で変動するので、差動演算回路43の基準電圧45および差動演算回路44の基準電圧46のレベルを4.8Vおよび4.4Vに設定することは困難である。そこで、本実施例では、本来検出すべき電圧31を抵抗R1とR2で分圧して小さくした電圧信号41を検出することにより、安定な検出結果を得ることができる。
【0035】
次に、本実施例による光ディスク記録再生装置1aの動作について説明する。光ディスク記録再生装置1aに光ディスク2が装着されると、マイクロコンピュータ27はディスクモーター駆動回路5に光ディスク回転指令を発し、光ディスク2はディスクモーター4により回転する。次に、マイクロコンピュータ27は、オートパワーコントロール回路22の内部基準信号を情報再生レベルに設定し、スイッチ回路23の入力をオートパワーコントロール回路22側に設定し、レーザー駆動回路18にレーザー発光指令を発して半導体レーザー11を発光させる。半導体レーザー11の発光パワーは、パワーモニタ用光検出器17とオートパワーコントロール回路22の作用により一定の再生レベルに制御され、例えば1mWのレーザービームが光ディスク2に照射される。光ディスク2で反射したレーザービームは四分割光検出器16で受光され、再生信号処理回路20から焦点ずれ検出信号とトラックずれ検出信号が出力される。マイクロコンピュータ27はアクチュエータ駆動回路21に焦点制御開始指令とトラック制御開始指令を送り、2次元レンズアクチュエーター15を駆動させて自動焦点制御とトラッキング制御を開始し、光ディスク記録再生装置1aは待機状態となる。マイクロコンピュータ27は、インターフェース回路25を介してホストパーソナルコンピュータ3に待機状態であることを報告する。
【0036】
ホストパーソナルコンピュータ3から情報記録指令が発せられると、まず、マイクロコンピュータ27は、インターフェース回路25を介して記録すべき当該情報をバッファメモリ24に逐次保存する。それと同時に、マイクロコンピュータ27は電圧検出回路32の出力信号33を調べる。出力信号33が高レベルでレーザー駆動回路18に4.8V以上の電力が供給されていれば、マイクロコンピュータ27は、スイッチ回路23の入力を記録信号処理回路26側に設定し、記録信号処理回路26に記録可能指令を送る。記録信号処理回路26は、バッファメモリ24に保存されている記録すべき情報から記録波形を生成し、スイッチ回路23を介してレーザー駆動回路18に送る。レーザー駆動回路18は、記録波形に応じて半導体レーザー11の発光パワーを変調し、情報を光ディスク2の所定アドレスに記録する。記録信号処理回路26は、バッファメモリ24から記録済みの当該情報を消去する。
【0037】
光ディスク2への情報記録速度がホストパーソナルコンピュータ3からの情報転送速度よりも早い場合は、バッファメモリ24に蓄積される記録情報が無くなり、バッファアンダーランと呼ばれている現象が起こる。この場合、マイクロコンピュータ27は、記録信号処理回路26に記録休止指令を発し、スイッチ回路23の入力をオートパワーコントロール回路22側に設定して再生レベルのレーザービームを光ディスク2に照射し、アクチュエータ駆動回路21にワントラックジャンプ指令を発してレーザースポット19を当該トラックに停留させ、バッファメモリ24に記録すべき情報が蓄積されるまで記録を一時休止する。バッファメモリ24にまとまった量の記録情報が蓄積されると、マイクロコンピュータ27は、アクチュエータ駆動回路21のワントラックジャンプ指令を解除し、スイッチ回路23の入力を記録信号処理回路26側に設定して記録信号処理回路26に記録可能指令をり、当該トラックの最終記録済みアドレスの次のアドレスから記録を開始する。
【0038】
逆に、光ディスク2の情報記録速度がホストパーソナルコンピュータ3の情報転送速度よりも遅い場合は、バッファメモリ24に蓄積される記録すべき情報が増え、バッファメモリ24の保存可能容量に達する。この場合は、マイクロコンピュータ27はホストパーソナルコンピュータ3にBusy状態(多忙状態)であることを報告し、ホストパーソナルコンピュータ3は記録情報の転送を一時休止する。バッファメモリ24に空きができてBusy状態が解除されると、ホストパーソナルコンピュータ3は記録情報の転送を再開する。
【0039】
図4は情報記録中におけるレーザー駆動回路の電源電圧とレーザーパワーの関係を説明する波形図及び状態図であり、図4(a)はレーザー駆動回路18の電源電圧31を、図4(b)は電圧検出回路32の出力信号33を、図4(c)はレーザー駆動回路18の動作状態を、図4(d)は光ディスク2に照射されるレーザーパワーを示す。記録開始時は、レーザー駆動回路18に供給される電源電圧31は図4(a)に示すように5Vであり、図4(d)に示すようにパワーがパルス状に変化するレーザービームを光ディスク2に照射して記録を行う。しかし、情報記録には0.5Wの電力が不足するので、情報の連続記録により、レーザー駆動回路18に供給される電源電圧31が低下して行く。電源電圧31が図4(a)の点Fで示す4.4V以下になると、電圧検出回路32の出力信号33は図4(b)に示すように低レベルになる。そこで、マイクロコンピュータ27は、記録信号処理回路26に記録休止指令を発し、スイッチ回路23の入力をオートパワーコントロール回路22側に設定する。レーザー駆動回路18は図4(c)に示すように記録の休止状態になり、光ディスク2には図4(d)に示すように再生パワーのレーザービームが照射される。マイクロコンピュータ27は、アクチュエータ駆動回路21にワントラックジャンプ指令を発してレーザースポット19を当該トラックに停留させる。
【0040】
上記の記録一時休止状態は情報再生状態と同一であるから、光ディスク記録再生装置1aの消費電力は最大でも約2Wである。よって、情報記録を休止することにより0.5W以上の余剰電力が光ディスク記録再生装置1a内の各種電気回路に蓄積され、電源回路29からレーザー駆動回路18に供給する電源電圧31は上昇して行く。電源電圧31が図4(a)の点Gで示す4.8V以上になると、電圧検出回路32の出力信号33は図4(b)に示すように高レベルになる。そこで、マイクロコンピュータ27は情報記録を再開するために、アクチュエータ駆動回路21のワントラックジャンプ指令を解除し、スイッチ回路23の入力を記録信号処理回路26側に設定して記録信号処理回路26に記録可能指令を送る。レーザー駆動回路18は図4(c)に示すように再び記録状態になり、図4(d)に示すようにパワーがパルス状に変化するレーザービームを光ディスク2に照射して記録を再開する。レーザースポット19は当該トラックに停留していたので、記録を再開する場合でも、最終記録済みアドレスの次のアドレスから即座に記録することができ、連続記録と同じ記録結果が得られ、光ディスクの記録容量を無駄に消費することを避けることができる。以上の動作により、光ディスク記録再生装置1aは、供給電源に制限のある環境下において、記録時の誤動作を防止でき、また、連続した情報の記録が可能となる。
【0041】
上記第1の実施例である光ディスク記録再生装置1aでは、電力監視手段として図2に示した電圧検出回路32を用いたが、電圧検出回路32の替わりに市販のアナログデジタルコンバータを用いても良い。レーザー駆動回路18に供給する電源線30の電圧31は、アナログデジタルコンバータによりデジタル値に変換され、マイクロコンピュータ27に入力される。マイクロコンピュータ27は、電源電圧31のデジタル値を用いて、記録の継続か一時休止を判断する。
【0042】
図5はマイクロコンピュータの処理動作の一実施例を示すフローチャートである。図はアナログデジタルコンバータを用いて、デジタル的に処理する場合に好適はフローであり、ステップ51で情報記録指令が発せられると、マイクロコンピュータ27は、ステップ52でレーザー駆動回路18に供給する電源電圧31のデジタル値Vをアナログデジタルコンバータを介して取得し、ステップ53で例えば4.4Vと比較する。取得電圧Vが4.4V以上であればレーザー駆動回路18は正常な記録が可能なので、ステップ54に移りスイッチ回路23を記録信号処理回路26側に設定して記録モードを選択し、ステップ55でバッファメモリ24から例えば最小記録単位の32キロバイト(kB)の記録データを記録信号処理回路26にロードして記録波形を生成し、ステップ56で光ディスク2に記録する。次のステップ57で、バッファメモリ24に記録すべき情報が残っていなければ、ステップ58で記録動作を終了する。ステップ57で、バッファメモリ24に記録すべき情報が残っていると、ステップ52に戻り電源電圧31のデジタル値Vを再度取得し、レーザー駆動回路18に正常記録可能な電圧が供給されているか判断する。ステップ53で取得電圧Vが4.4Vより低い場合、レーザー駆動回路18には充分な電圧が供給されておらず誤動作を生じる可能性があるので、ステップ61に移りスイッチ回路23をオートパワーコントロール回路22側に設定して記録休止モードを選択し、ステップ62で一定時間、例えば、32kBのデータを8倍速度の12Mbpsで記録するための約20ミリ秒間休止して、ステップ63でレーザー駆動回路18に供給する電源電圧31のデジタル値V’をアナログデジタルコンバータを介して取得し、ステップ64で例えば4.8Vと比較する。取得電圧値V’が4.8Vより低い場合、レーザー駆動回路18に供給する電源電圧は充分に復帰していないので、ステップ62に戻り再度一定時間休止してからデジタル値V’を取得する。ステップ64で取得電圧値V’が4.8V以上であればレーザー駆動回路18に供給する電源電圧は充分に復帰して連続記録が可能になっているので、ステップ54に移りスイッチ回路23を記録信号処理回路26側に設定して記録モードを選択し、以下記録を行う。
【0043】
図5のフローチャートは、ステップ53の比較電圧4.4Vやステップ63の比較電圧4.8Vを電圧検出回路32の出力信号33の高レベルや低レベルに置き換えれば、電力監視手段として図2に示した電圧検出回路32を用いた実施例にも適用可能なことは、言うまでも無い。
【0044】
上述した実施例では、レーザー駆動回路18に供給する電源線30の電圧31が降下した場合、情報の記録を一時休止する場合について述べた。ホストパーソナルコンピュータ3からUSBケーブルの電源線28を通じて供給される電力は、電源電圧5V±5%で供給電流500mAであるから2.5Wである。光ディスク記録再生装置1aは、連続して情報を記録し続けると最大でも0.5Wの電力が不足し電源電圧が低下するが、記録の一時休止状態では0.5W以上の電力が余り電源電圧を上昇させることができる。そこで、記録と一時休止を繰り返す間欠的な記録状態であれば、USBケーブルの電源線28を通じて供給される最大電力2.5Wで連続記録が可能である。
【0045】
図6は間欠記録を含む情報記録中におけるレーザー駆動回路の電源電圧とレーザーパワーの関係を説明する波形図及び状態図である。図6(a)はレーザー駆動回路18の電源電圧31を、図6(b)は電圧検出回路32の出力信号33を、図6(c)はレーザー駆動回路18の動作状態を、図6(d)は光ディスク2に照射されるレーザーパワーを示す。記録開始時は、レーザー駆動回路18に供給される電源電圧31は図6(a)に示すように5Vであり、図6(d)に示すようにパワーがパルス状に変化するレーザービームを光ディスク2に照射して記録を行う。電源電圧31が図6(a)の点Fで示す4.4V以下になると、電圧検出回路32の出力信号33は図6(b)に示すように低レベルになる。そこで、レーザー駆動回路18は図6(c)に示すように間欠記録状態になる。まず、マイクロコンピュータ27は、記録信号処理回路26に記録休止指令を発し、スイッチ回路23の入力をオートパワーコントロール回路22側に設定し、例えば光ディスクの1回転の間、光ディスク2に図6(d)に示すように一定の再生パワーのレーザービームを照射する。光ディスク1回転の休止期間が終わると、マイクロコンピュータ27は、アクチュエータ駆動回路21に1回のワントラックジャンプ指令を発して当該トラックに戻り、スイッチ回路23の入力を記録信号処理回路26側に設定して記録信号処理回路26に記録可能指令を送り、図6(d)に示すようにパワーがパルス状に変化するレーザービームを光ディスク2に照射して、光ディスク1回転の間記録を行う。以上のように光ディスク1回転毎に記録と休止を繰りかえす、間欠記録動作を行う。間欠記録における記録/休止の時間間隔は、上記の光ディスク1回転の時間に限定されることは無く、32kBのデータを記録するための約20ミリ秒の繰返しでも良く、記録時間と休止時間の比を任意に設定することができる。
【0046】
上記の間欠記録により余剰電力が光ディスク記録再生装置1a内の各種電気回路に蓄積され、電源回路29からレーザー駆動回路18に供給する電源の電圧は上昇して行く。電源電圧31が図6(a)の点Gで示す4.8V以上になると、電圧検出回路32の出力信号33は図6(b)に示すように高レベルになる。そこで、レーザー駆動回路18は図6(c)に示すように記録状態になり、図6(d)に示すようにパワーがパルス状に変化するレーザービームを光ディスク2に照射して通常の連続記録を再開する。
【0047】
図7は連続記録時における間欠記録を適用した場合のマイクロコンピュータの処理動作の一実施例を示すフローチャートである。図7において、図5とステップについては、同一の番号を付し、その詳細な説明を省略する。まず、ステップ51で記録が開始されると、マイクロコンピュータ27は、ステップ52でレーザー駆動回路18に供給する電源電圧値Vを取得し、ステップ53で例えば4.4Vと比較する。ステップ53で、電源電圧値Vが4.4V以上であれば、レーザー駆動回路18は正常な記録が可能なので、図5の説明と同じく通常の記録動作を行うので説明を省略する。
【0048】
レーザー駆動回路18に供給する電源電圧が徐々に降下し、ステップ53で電源電圧値Vが4.4Vより低くなった場合、レーザー駆動回路18には充分な電圧が供給されておらず誤動作を生じる可能性があるので、ステップ67に移り、図6で説明した間欠記録を一定時間、例えばディスク1回転分の一時休止とディスク1回転分の記録を行う。次に、ステップ63によりアナログデジタルコンバータを介して電源電圧31のデジタル値V’を取得し、ステップ64で例えば4.8Vと比較する。取得電圧値V’が4.8Vより低い場合、レーザー駆動回路18に供給する電源電圧は充分に復帰していないので、ステップ67に戻り再度間欠記録を一定時間してからデジタル値V’を取得する。ステップ64で取得電圧値V’が4.8V以上であればレーザー駆動回路18に供給する電源電圧は充分に復帰して連続記録が可能になっているので、ステップ54に移り通常の連続記録を行う。
【0049】
次に、本発明の第2実施例を図8を用いて説明する。
図8は本発明による光ディスク記録再生装置の他の実施例を示すブロック図である。第2の実施例である光ディスク記録再生装置1bは、図1を用いて説明した第1の実施例の光ディスク記録再生装置1において、電源回路29で生成した電源をレーザー駆動回路18に供給するための電源線29に、電力蓄積手段としてコンデンサー81を追加したものである。その他の構成要素は図1の実施例と同じである。第1の実施例と同じ構成要素については同一符号を付し、その説明を省略する。
【0050】
図8において、USBケーブルの電源線28を通じて供給される電力は、最大で2.5Wである。光ディスク記録再生装置1bは情報を記録する場合には約3Wの電力を消費するので、連続して情報を記録し続けると0.5Wの電力が不足する。一方、情報を再生する場合は約2Wの電力を消費するので、情報の再生時には0.5Wの電力が余る。そこで、コンデンサー81の作用は、情報の再生時や、情報記録中の休止時または間欠記録時、等で生じる余剰電力を蓄えておき、記録時の電力不足を補うためのものである。
【0051】
例えば、レーザー駆動回路18の電源電圧は約5Vで記録時に0.5Wの電力が不足する場合、レーザー駆動回路18の電源電流としては0.5W/5V=0.1A不足する。8倍速度の12Mbpsで32kBのデータを記録する時間は約20ミリ秒であるから、0.1A×20ミリ秒=2ミリクーロンの電気量が不足する。これにより、レーザー駆動回路18に供給している電源の電圧が5Vから4.4Vに低下したとする。コンデンサー81の容量を例えば4ミリファラッドとすれば、印加電圧が5Vから4.4Vに0.6V低下すると、4ミリファラッド×0.6V=2.4ミリクーロンの電気量をレーザー駆動回路18に供給することができる。よって、例えば、32kBのデータ記録する約20ミリ秒間の記録動作と、コンデンサー81から不足した電力をレーザー駆動回路18に供給する約20ミリ秒間の記録休止動作を繰り返すことにより、安定した間欠記録を達成することができる。
以上説明した、第2の実施例におけるコンデンサー81等の電力蓄積手段によるレーザー駆動回路18の電源強化は、図4や図5で説明した実施例や、図6や図7で説明した実施例にも適用可能である。
【0052】
次に、本発明の第3実施例について図9から図12を用いて説明する。
図9は本発明による光ディスク記録再生装置の更に他の実施例を示すブロック図である。図9において、図1や図2で示した構成要素と同じ構成要素については、同一の番号と付してその説明を省略する。図において、7は光ピックアップ6の送りモーター、8は送りモーター7のシャフト、9は光ピックアップ6に固定されたピンである。シャフト8には螺旋上の溝が形成されていて、ピン9はシャフト8の溝に挿入されている。シャフト8が回転すると、ピン9がシャフト8の溝に押され、光ピックアップ6が光ディスク2の半径方向に移動する。よって、送りモーター7を回転させることにより、光ピックアップ6を光ディスク2の任意の半径位置に移動させることができる。送りモーター7の回転は、送りモーター駆動回路10から出力されるパルス信号によって正確に制御される。91はポジションスイッチで、光ピップアップ6が光ディスク2の最内周位置に到達すると、光ピックアップ6はポジションスイッチ91を押し、ポジションスイッチ91の出力信号をマイクロコンピュータ27が検出し、マイクロコンピュータ27は送りモーター7の回転を止める。以上の動作により、光ピップアップ6を光ディスク2の最内周位置に位置決めすることができる。また、送りモーター7は、送りモーター駆動回路10から出力されるパルス信号のパルス数に応じて精度良く回転するので、光ピップアップ6を光ディスク2の任意の半径位置に精度良く位置決めすることができる。
【0053】
次に、本実施例による光ディスク記録再生装置1cの動作について説明する。光ディスク記録再生装置1cに光ディスク2が装着されると、マイクロコンピュータ27はディスクモーター駆動回路5に光ディスク回転指令を発し、光ディスク2はディスクモーター4により回転する。次に、マイクロコンピュータ27は送りモーター駆動回路10に光ピックアップ移動指令を発し、光ピックアップ6は送りモーター7により光ディスク内周側に移動する。光ピップアップ6が光ディスク2の最内周位置に到達すると、光ピックアップ6はポジションスイッチ91を押し、ポジションスイッチ91の出力信号をマイクロコンピュータ27が検出し、マイクロコンピュータ27は送りモーター7の回転を止める。以上の動作により、光ピップアップ6は光ディスク2の最内周位置に位置決めされる。光ピックアップ6の移動が終了すると、マイクロコンピュータ27は、オートパワーコントロール回路22の内部基準信号を情報再生レベルに設定し、スイッチ回路23の入力をオートパワーコントロール回路22に設定し、レーザー駆動回路18にレーザー発光指令を発して半導体レーザー11を発光させる。半導体レーザー11の発光パワーは、パワーモニタ用光検出器17とオートパワーコントロール回路22の作用により一定の再生レベルに制御され、例えば1mWのレーザービームが光ディスク2に照射される。光ディスク2で反射したレーザービームは四分割光検出器16で受光され、再生信号処理回路20から焦点ずれ検出信号とトラックずれ検出信号が出力される。マイクロコンピュータ27はアクチュエータ駆動回路21に焦点制御開始指令を送り、2次元レンズアクチュエーター15を駆動させて自動焦点制御を開始する。その後、マイクロコンピュータ27の指令により再生パワーや記録パワーの最適化や各種制御回路のゲイン等の初期調整を行い、光ディスク記録再生装置1は待機状態となる。マイクロコンピュータ27は、インターフェース回路25を介してホストパーソナルコンピュータ3に待機状態であることを報告する。
【0054】
ホストパーソナルコンピュータ3から情報再生指令が発せられると、マイクロコンピュータ27は、送りモーター駆動回路10に光ピックアップ移動指令を発して光ピックアップ6を当該情報が記録されている光ディスク2の半径位置まで移動させ、アクチュエータ駆動回路21にトラック制御開始指令を発して2次元レンズアクチュエーター15を駆動させてトラッキング制御を開始させる。レーザースポット19が当該情報上を走査すると四分割光検出器16の出力信号が変調されるので、再生信号処理回路20はデジタル化された当該情報を生成してバッファメモリ24に保存する。マイクロコンピュータ27は、逐次、バッファメモリ24に保存された当該情報をインターフェース回路25を介してホストパーソナルコンピュータ3に報告する。要求された全ての当該情報再生が終わると、マイクロコンピュータ27はアクチュエータ駆動回路21にトラック制御終了指令を発してトラッキング制御を終了し、光ディスク記録再生装置1は待機状態となる。
【0055】
ホストパーソナルコンピュータ3から情報記録指令が発せられると、まず、マイクロコンピュータ27は、インターフェース回路25を介して記録すべき当該情報をバッファメモリ24に逐次保存する。また、マイクロコンピュータ27は、送りモーター駆動回路10に光ピックアップ移動指令を発して光ピックアップ6を当該情報を記録すべき光ディスク2の半径位置まで移動させ、アクチュエータ駆動回路21にトラック制御開始指令を発して2次元レンズアクチュエーター15を駆動させてトラッキング制御を開始させる。それと同時に、マイクロコンピュータ27は、線速度一定のCLV(Constant Liner Velocity)制御を行うため、光ピックアップの位置情報から光ディスクの回転数を計算し、ディスクモーター駆動回路5に光ディスク回転数を指示する。ディスクモーター駆動回路5は、指示された光ディスク回転数に応じた出力信号をディスクモーター4に供給し、光ディスク2の回転をCLV制御する。その後、マイクロコンピュータ27は、光ピックアップ6の光ディスク半径位置から決まる間欠記録における記録時間と一時休止時間を決定し、間欠記録による連続記録を行う。
【0056】
図10はCLV制御における光ディスク半径位置と光ディスク回転数およびディスクモーター消費電力の関係を説明する特性図である。図において、横軸101は光ピックアップ6の光ディスク半径位置、左側の縦軸102はCLV制御における光ディスク回転数、右側の縦軸103はディスクモーター4の消費電力を示す。回転数tで回転している光ディスクの半径位置rにおける線速度vはv=2πrtであるから、t=v/(2πr)となり、線速度vが一定のCLV制御の場合、回転数tは曲線104で示すように半径位置rに反比例する。点r1は光ディスク記録領域の最内周位置を示し、点r2は光ディスク記録領域の最外周位置を示す。例えば、直径120mmのCDやDVDでは、r1は約24mm,r2は約57mmであり、最外周位置r2での光ディスク回転数t2は、最内周位置r1での光ディスク回転数t1の半分以下になる。モーターの消費電力はほぼ回転数に比例するので、曲線104は同様にディスクモーター4の消費電力の変化を示す。よって、最外周位置r2でのディスクモーター4の消費電力W2は、最内周位置r1でのディスクモーター4の消費電力w1の半分以下になり、消費電力の差(w1−w2)は例えば約0.5Wである。
そこで、本実施例の光ディスク記録再生装置1cは、最内周位置r1で連続して情報を記録する場合には最大約3Wの電力を消費し0.5Wの電力が不足するが、最外周位置r2で連続して情報を記録する場合には最大約2.5Wの消費電力で済み電力不足は生じない。
【0057】
ディスクモーター4の消費電力wが回転数tに比例するとしてその比例定数をαとおけば、w=αtである。w1=αv/(2πr1)とw2=αv/(2πr2)である。またw1−w2=Δw(=0.5W)とおけば、αv/(2π)=Δwr1r2/(r2−r1)≒20.7が求まる。よって、任意の半径位置r(単位はmm)におけるディスクモーター4の消費電力w(単位はW)は、w=20.7/rで表せる。最内周位置r=24mmで連続して情報を記録する場合に、ディスクモーター4の消費電力がw=0.86Wで、レーザー駆動回路18やその他の回路や機構系で最大2.14Wの電力を消費しているとすれば、任意の半径位置rで連続して情報を記録するには最大2.14+20.7/r(W)の電力が必要である。一方、情報の再生時は、上記記録時よりも電力は1W少ないので、必要な電力は最大2.14+20.7/r(W)である。
【0058】
図11は光ディスク半径位置において必要な電力の関係を説明する特性図である。横軸101は図10と同じく光ピックアップ6の光ディスク半径位置、縦軸111は光ディスク記録再生装置1cの必要電力を単位Wで示す。記録時の必要電力を示す曲線112は2.14+20.7/r(W)で示される。再生時の必要電力を示す曲線113は1.14+20.7/r(W)で示され、直線114はUSBケーブルから供給される2.5Wの電力レベルである。点115で示す任意の半径位置rにおいて、直線114上の点116と曲線112上の点117の間隔は記録時の不足電力量Srを表し、Sr=20.7/r−0.36(W)である。また、点116と曲線113上の点118の間隔は再生時の余剰電力量Swを表し、Sw=1.36−20.7/r(W)である。そこで、間欠記録における記録時間と一時休止時間の比が余剰電力量Swと不足電力量Srの比に等しくすれば、USBケーブルから供給される2.5Wの電力で過不足無く連続記録が可能になる。
【0059】
図12は間欠記録における記録/休止動作の関係の一実施例を説明する図である。各段の121で示す実線は、光ディスク2に照射されるレーザービームの光強度を示す。例えば、光ディスク記録領域の最内周付近に情報を記録する場合は、r=24mmよりSr=0.5とSw=0.5となり、記録時間と一時休止時間を半々に設定し、図12(a)に示すように、光ディスクの1回転の間記録して次の1回転の間一時休止を行う。光ディスクの半径r=30mm付近に記録する場合は、Sr=0.33、Sw=0.67となり、記録時間と一時休止時間の比を0.67対0.33または2対1に設定すれば良いので、図12(b)に示すように、光ディスクの2回転の間記録して1回転の間一時休止を行う。記録領域の中央付近に情報を記録する場合は、r=40mmより、Sr=0.16、Sw=0.84となり、記録時間と一時休止時間の比を0.84対0.16または5.25対1に設定すればよいので、図12(c)に示すように、光ディスクの5.25回転の間記録して1回転の間一時休止を行う。記録領域の最外周付近に情報を記録する場合は、r=57mmより、Sr=0、Sw=1となるので、図12(d)に示すように、一時休止をせずに連続記録を行う。
【0060】
上記の間欠記録において、マイクロコンピュータ27は、スイッチ回路23の入力を記録信号処理回路26に設定し、記録信号処理回路26に記録可能指令を送る。記録信号処理回路26は、バッファメモリ24に保存されている記録すべき情報から記録波形を生成し、スイッチ回路23を介してレーザー駆動回路18に送る。レーザー駆動回路18は、記録波形に応じて半導体レーザー11の発光パワーを変調し、情報を光ディスク2の所定アドレスに記録し、バッファメモリ24から記録済みの当該情報を消去する。この記録動作を図12で説明した記録時間の間行った後、マイクロコンピュータ27は、記録信号処理回路26に記録休止指令を発し、スイッチ回路23の入力をオートパワーコントロール回路22に設定する。レーザー駆動回路18は一時休止状態になり、光ディスク2には一定の再生パワーのレーザービームが照射される。
【0061】
図12で説明したように光ディスク2が1回転する間休止した後、マイクロコンピュータ27は、アクチュエータ駆動回路21にワントラックジャンプ指令を発して当該トラックに戻り、前回記録を中断したアドレスから再度記録を開始する。以上により間欠記録が達成される。
【0062】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、供給電源に制限のある環境下で使われる光ディスク記録再生装置において記録時の誤動作を防止でき、さらに、記録時の電源を強化することにより情報の記録が可能な光ディスク記録再生装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光ディスク記録再生装置の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明による電圧検出回路の一実施例を示す構成図である。
【図3】電圧検出回路の動作を説明するための波形図及び状態図である。
【図4】情報記録中におけるレーザー駆動回路の電源電圧とレーザーパワーの関係を説明する波形図及び状態図である。
【図5】マイクロコンピュータの処理動作の一実施例を示すフローチャートである。
【図6】間欠記録を含む情報記録中におけるレーザー駆動回路の電源電圧とレーザーパワーの関係を説明する波形図及び状態図である。
【図7】連続記録時における間欠記録を適用した場合のマイクロコンピュータの処理動作の一実施例を示すフローチャートである。
【図8】本発明による光ディスク記録再生装置の他の実施例を示すブロック図である。
【図9】本発明による光ディスク記録再生装置の更に他の実施例を示すブロック図である。
【図10】CLV制御における光ディスク半径位置と光ディスク回転数およびディスクモーター消費電力の関係を説明する特性図である。
【図11】光ディスク半径位置において必要な電力の関係を説明する特性図である。
【図12】間欠記録における記録/休止動作の関係の一実施例を説明する図である。
【符号の説明】
1…光ディスク記録再生装置、2…光ディスク、3…ホストパーソナルコンピュータ、6…光ピックアップ、7…送りモーター、11…半導体レーザー、14…フォーカスレンズ、17…パワーモニタ用光検出器、18…レーザー駆動回路、19…レーザースポット、20…再生信号処理回路、22…オートパワーコントロール(APC)回路、23…スイッチ回路、24…バッファメモリ(buffer memory)、26…記録信号処理回路、27…マイクロコンピュータ、28…電源線、29…電源回路、30…電源線、32…電圧検出回路、43、44…差動演算回路、47…スイッチ回路、81…コンデンサー。
Claims (12)
- レーザー光源と、
該レーザー光源を駆動するレーザー駆動手段と、
該レーザー駆動手段によって該レーザー光源から放射したレーザービームを集光して光ディスクに照射するレーザービーム照射手段と、
電力の状態を監視する電力監視手段とを備え、
該電力監視手段により監視される電力が第1の所定値以下になった場合は、一定光量のレーザービームを光ディスクに照射し、
該電力監視手段により監視される電力が第2の所定値以上になった場合は、記録すべき情報に基づいてパルス状の光量のレーザービームを光ディスクに照射することを特徴とする光ディスク記録再生装置。 - レーザー光源と、
該レーザー光源を駆動するレーザー駆動手段と、
該レーザー駆動手段によって該レーザー光源から放射したレーザービームを集光して光ディスクに照射するレーザービーム照射手段と、
電力の状態を監視する電力監視手段とを備え、
該電力監視手段により監視される電力が第1の所定値以下になった場合は、再生パワーのレーザービームを光ディスクに照射し、
該電力監視手段により監視される電力が第2の所定値以上になった場合は、記録パワーのレーザービームを光ディスクに照射することを特徴とする光ディスク記録再生装置。 - レーザー光源と、
該レーザー光源を駆動するレーザー駆動手段と、
該レーザー駆動手段によって該レーザー光源から放射したレーザービームを集光して光ディスクに照射するレーザービーム照射手段と、
電力の状態を監視する電力監視手段とを備え、
該電力監視手段により監視される電力が第1の所定値以下になった場合は、記録すべき情報に基づいてパルス状の光量のレーザービームを光ディスクに照射する記録状態と一定光量のレーザービームを光ディスクに照射する休止状態を繰返し、
該電力監視手段により監視される電力が第2の所定値以上になった場合は、記録すべき情報に基づいてパルス状の光量のレーザービームを光ディスクに照射することを特徴とする光ディスク記録再生装置。 - レーザー光源と、
該レーザー光源を駆動するレーザー駆動手段と、
該レーザー駆動手段によって該レーザー光源から放射したレーザービームを集光して光ディスクに照射するレーザービーム照射手段と、
電力の状態を監視する電力監視手段とを備え、
該電力監視手段により監視される電力が第1の所定値以下になった場合は、記録パワーのレーザービームを照射する記録動作状態と再生パワーのレーザービームを照射する休止動作状態を繰返し、
該電力監視手段により監視される電力が第2の所定値以上になった場合は、記録パワーのレーザービームを光ディスクに照射することを特徴とする光ディスク記録再生装置。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の光ディスク記録再生装置において、
該電力監視手段は、該レーザー駆動手段に供給される電力の電圧を検出する電圧検出手段であることを特徴とする光ディスク記録再生装置。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の光ディスク記録再生装置において、
該レーザー駆動手段に供給される電力を蓄積するための電力蓄積手段を設けたことを特徴とする光ディスク記録再生装置。 - レーザー光源と、
該レーザー光源を駆動するレーザー駆動手段と、
光ディスクを回転する光ディスク回転手段と、
該レーザー駆動手段によって該レーザー光源から放射したレーザービームを集光して回転する光ディスクに照射するレーザービーム照射手段と、
該レーザービーム照射手段によって光ディスクに照射されるレーザービームの位置を移動する照射位置移動手段とを備え、
該レーザー駆動手段は、該レーザービーム照射手段によって光ディスクに照射されるレーザービームの位置情報に基づいて、記録すべき情報に基づいてパルス状の光量のレーザービームを光ディスクに照射する記録状態の時間間隔と一定光量のレーザービームを光ディスクに照射する休止状態の時間間隔を変更することを特徴とする光ディスク記録再生装置。 - 請求項7に記載の光ディスク記録再生装置において、
該レーザービーム照射手段によって照射されるレーザービームの位置が光ディスクの外周に行く程、該光ディスク回転手段は光ディスクの回転速度が遅くなるように回転を制御するとともに、該レーザー駆動手段は該休止状態の時間間隔に対する該記録状態の時間間隔の比が大きくなるように記録状態の時間間隔と休止状態の時間間隔を変更することを特徴とする光ディスク記録再生装置。 - 電力の状態を監視する電力監視ステップと、
該電力が第1の所定値以下になった場合、一定光量のレーザービームを光ディスクに照射するステップと、
該電力が第2の所定値以上になった場合、記録すべき情報に基づいてパルス状の光量のレーザービームを光ディスクに照射するステップとを備える特徴とする光ディスク記録再生方法。 - 電力の状態を監視する電力監視ステップと、
該電力が第1の所定値以下になった場合、記録すべき情報に基づいてパルス状の光量のレーザービームを光ディスクに照射する記録状態と一定光量のレーザービームを光ディスクに照射する休止状態を繰返し行うステップと、
該電力が第2の所定値以上になった場合、記録すべき情報に基づいてパルス状の光量のレーザービームを光ディスクに照射するステップとを備えることを特徴とする光ディスク記録再生方法。 - 記録すべき情報に基づいてパルス状の光量のレーザービームを光ディスクに照射するステップと、
一定光量のレーザービームを該光ディスクに照射するステップと、
該光ディスクに照射されるレーザービームの位置情報に基づいて、記録すべき情報に基づいてパルス状の光量のレーザービームを光ディスクに照射する記録状態の時間間隔と一定光量のレーザービームを光ディスクに照射する休止状態の時間間隔を変更するステップとを備えることを特徴とする光ディスク記録再生方法。 - 請求項11に記載の光ディスク記録再生方法において、
該時間間隔を変更するステップは、レーザービームの照射位置が光ディスクの外周に行く程、光ディスクの回転速度が遅くなるように回転を制御するステップと、該休止状態の時間間隔に対する該記録状態の時間間隔の比が大きくなるように記録状態の時間間隔と休止状態の時間間隔を変更するステップとを有することを特徴とする光ディスク記録再生方法。
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