JP3815926B2 - 管脱着装置 - Google Patents

管脱着装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3815926B2
JP3815926B2 JP24170199A JP24170199A JP3815926B2 JP 3815926 B2 JP3815926 B2 JP 3815926B2 JP 24170199 A JP24170199 A JP 24170199A JP 24170199 A JP24170199 A JP 24170199A JP 3815926 B2 JP3815926 B2 JP 3815926B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
receiving
mounting body
pipe
tube axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP24170199A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001062747A (ja
Inventor
太一 佐藤
伸太郎 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Waterworks Technology Development Organization Co Ltd
Original Assignee
Waterworks Technology Development Organization Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Waterworks Technology Development Organization Co Ltd filed Critical Waterworks Technology Development Organization Co Ltd
Priority to JP24170199A priority Critical patent/JP3815926B2/ja
Publication of JP2001062747A publication Critical patent/JP2001062747A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3815926B2 publication Critical patent/JP3815926B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Hand Tools For Fitting Together And Separating, Or Other Hand Tools (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、水道管やガス管等の流体輸送管の受口管部に対して、他の流体輸送管の挿入管部を管軸芯方向から挿入接続する場合、或いは、接続されている受口管部と挿入管部とを管軸芯方向に沿って引抜き分離(解体)する場合に用いられる管脱着装置に関する。
より詳しくは、受口管部に管軸芯方向から挿入接続される挿入管部に対して管軸芯方向での移動を規制した状態で脱着自在に外嵌装着される第1装着体と、前記受口管部に対して管軸芯方向での移動を規制した状態で脱着自在に外嵌装着される第2装着体とを備え、かつ、前記第1装着体の管軸芯を挟んで相対向する二個所に形成した受け部と第2装着体の管軸芯を挟んで相対向する二個所に形成した受け部とのうち、管軸芯方向で相対向する受け部に亘って、前記両装着体に管接続方向又は管引抜き方向の外力を付与する管移動操作機構を脱着自在に架設してある管脱着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の管脱着装置では、図18、図19に示すように、前記第1装着体Aが、挿入管部2に対して管径方向から装着可能な半円環状に形成され、その半円環状方向の両端部で、かつ、円周方向に約220度離れた部位の各々には、挿入管部2の外周面に対して管径方向から圧接される挾持片50を相対回転自在に備えた押えボルト51が螺合されているとともに、各押えボルト51の螺合位置よりも半円環状方向中央側に少し偏位した部位の各々には、前記受け部を構成するTの字状の第1係合突起52が形成されている。
【0003】
前記第2装着体Bは、受口管部1に対して管径方向から装着可能な半円環状に形成され、それの内側面の半円環状方向両端部側で、かつ、受口管部1の端部に突出形成された円環状の突起部1Aの厚みよりも管軸芯X方向に大なる間隔を隔てた部位には、前記突起部1Aに対して管軸芯X方向から接当可能な同一形状の係止突起53が一体形成されているとともに、第2装着体Bの外側面の半円環状方向両端部には、前記受け部を構成するTの字状の第2係合突起54がそれぞれ形成されている。
【0004】
そして、前記第1装着体Aは、二本の押えボルト51による締付け固定側への螺合操作により、挿入管部2に対して管軸芯X方向での移動を規制した状態で脱着自在に外嵌装着されているとともに、前記第2装着体Bは、受口管部1の突起部1Aに接当する係止突起53により、受口管部1に対して管軸芯X方向での移動を規制した状態で脱着自在に外嵌装着され、更に、前記第1装着体Aの両第1係合突起52の管径方向での係合中心間距離(受け中心間距離)が、受口管部1の外径と挿入管部2の外径との寸法差分だけ、第2装着体Bの両第2係合突起54の管径方向での係合中心間距離(受け中心間距離)よりも小に構成されている。
【0005】
前記管移動操作機構Cは、多数の係合孔55を管軸芯X方向に沿って所定ピッチで貫通形成してあるラック56と、該ラック56を往復移動自在に貫通保持し、かつ、ラック56の係合孔55に噛み合うピニオン(図示せず)を内装してあるギヤケース58とを主要構成として備え、かつ、前記ラック56の一端部には、第1装着体Aの第1係合突起52に対して上方から着脱自在に落とし込み状態で嵌合する第1係合溝59aを備えた連結部材59を、管径方向の一定範囲内で移動自在に取付けるとともに、前記ギヤケース58には、第2装着体Bの第2係合突起54に対して上方から着脱自在に落とし込み状態で嵌合する第2係合溝60aを備えた連結部60を一体形成して構成されている。
また、前記ピニオンに一体形成された操作軸61のうち、ギヤケース58の側板部から外方に突出する軸端部に、ラチェットレンチ等の工具(人為操作具)で操作可能な六角筒状の操作部62を外嵌固定してある。
【0006】
そして、受口管部1と挿入管部2とを接続する場合には、挿入管部2の所定位置に第1装着体Aを管径方向から外嵌し、それの両端部に位置する押えボルト51を締込み操作して、第1装着体Aを挿入管部2に外嵌固定する。
また、受口管部1の突起部1Aに第2装着体Bの両係止突起53を管径方向から外嵌して、受口管部1に対する第2装着体Bの管軸芯X方向での移動を規制するとともに、第2装着体Bの第2係合突起54に対して、管移動操作機構Cのギヤケース58側の第2係合溝60aを上方から落とし込み状態で嵌合保持させる。
この状態で、挿入管部2の先端部を受口管部1内に挿入し、管移動操作機構Cの連結部材59の第1係合溝59aを、第1装着体Aの第1係合突起52に対して上方から落とし込み状態で嵌合保持させることができるように、ギヤケース58に対してラック56を管軸芯X方向に沿って移動調整するとともに、ラック56に対して連結部材59を管径方向に沿って移動調整する。
この移動調整が終了すると、連結部材59の第1係合溝59aを第1装着体Aの第1係合突起52に嵌合保持させ、ギヤケース58の操作部62を回転操作して、第1装着体Aと第2装着体Bとに管接続方向の外力を付与し、受口管部1と挿入管部2とを相対近接移動させて接続を完了する。
【0007】
また、接続されている受口管部1と挿入管部2とを引抜いて分離(分解)する場合には、前述の管接続作業と同様に、挿入管部2に第1装着体Aを外嵌固定するとともに、受口管部1の突起部1Aに第2装着体Bを外嵌装着したのち、前記ギヤケース58に対するラック56の管軸芯X方向での突出長さ、及び、ラック56に対する連結部材59の管径方向での突出長さをそれぞれ調整して、第1装着体Aの第1係合突起52及び第2装着体Bの第2係合突起54に、管移動操作機構Cの連結部材59の第1係合溝59a及びギヤケース58側の第2係合溝60aを嵌合保持させる。この状態でギヤケース58の操作部62を回転操作して、第1装着体Aと第2装着体Bとに管引抜き方向の外力を付与し、受口管部1と挿入管部2とを相対離間移動させて接続を解除する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の管脱着装置では、管接続作業及び管引抜き作業の何れにおいても、挿入管部2に外嵌装着された第1装着体Aと受口管部1に外嵌装着された第2装着体Bとに亘って管移動操作機構Cを架設する際、前記ギヤケース58に対するラック56の管軸芯X方向での突出長さ、及び、ラック56に対する連結部材59の管径方向での突出長さをそれぞれ調整しなければならないため、作業が煩雑化していた。
【0009】
しかも、前記第1装着体Aの第1係合突起52と連結部材59の第1係合溝59aとの嵌合位置、及び、第2装着体Bの第2係合突起54とギヤケース58側の第2係合溝60aとの嵌合位置が、ラック56の中心位置から管軸芯X側に偏位しているため、特に、ラック56と連結部材59との可動取付け部に大きな曲げモーメントが作用する。その結果、ラック56と連結部材59との可動取付け部を、曲げモーメントに十分耐え得るだけの厚肉に構成する必要があり、管移動操作機構Cの重量化を招来する問題があった。
【0010】
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、前記第1装着体の両受け部と第2装着体の両受け部との合理的な改造をもって、挿入管部に外嵌装着された第1装着体と受口管部に外嵌装着された第2装着体とに対する管移動操作機構の架設作業を能率良く容易に行うことのできる管脱着装置を提供する点にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1による管脱着装置の特徴構成は、受口管部に管軸芯方向から挿入接続される挿入管部に対して管軸芯方向での移動を規制した状態で脱着自在に外嵌装着される第1装着体と、前記受口管部に対して管軸芯方向での移動を規制した状態で脱着自在に外嵌装着される第2装着体とを備え、かつ、前記第1装着体の管軸芯を挟んで相対向する二個所に形成した受け部と第2装着体の管軸芯を挟んで相対向する二個所に形成した受け部とのうち、管軸芯方向で相対向する受け部に亘って、前記両装着体に管接続方向又は管引抜き方向の外力を付与する管移動操作機構が脱着自在に架設されている管脱着装置であって
前記第1装着体の両受け部の管径方向での受け中心間距離と第2装着体の両受け部の管径方向での受け中心間距離とが同一又はほぼ同一に構成されているとともに、前記受口管部の大径管部分における外周面端部に突出形成された突起部に対して外嵌装着可能な第2装着体の内周面で、かつ、前記突起部の管軸芯方向厚みよりも大なる間隔を隔てた部位には、前記突起部に対して管軸芯方向から接当可能な係止突起が、管軸芯側への突出量を異ならせた状態で形成され、更に、前記第2装着体が受口管部の突起部に対して反転状態で外嵌装着自在に構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、受口管部と挿入管部との外径寸法差に拘わらず、挿入管部に外嵌装着された第1装着体の両受け部の管径方向での受け中心間距離と、受口管部に外嵌装着された第2装着体の両受け部の管径方向での受け中心間距離とが同一又はほぼ同一にあるから、管移動操作機構を架設するに当たっても、管軸芯方向での位置関係を調整するだけで済む。
従って、第1装着体側の両受け部の受け中心間距離と第2装着体側の両受け部の受け中心間距離とを同一又はほぼ同一に構成するだけの簡単かつ経済的な改造をもって、挿入管部に外嵌装着された第1装着体と受口管部に外嵌装着された第2装着体とに対する管移動操作機構の架設作業を能率良く容易に行うことができる。
更に、前記受口管部に突出形成された突起部の突出寸法が、公差範囲内で比較的大きく変動する場合でも、第2装着体を反転操作することにより、突起部との係合代が適正側となる係止突起を選択することができる。
それ故に、第2装着体の内周面に形成される両係止突起の突出量を異ならせるだけであるから、従来のように、係止突起の突出代が異なる複数種類の第2装着体を準備する必要がなく、製造コストの低廉化を図ることができる。
【0012】
本発明の請求項2による管脱着装置の特徴構成は、前記第1装着体の両受け部及び第2装着体の両受け部の各々が、管移動操作機構を管径方向に沿う方向から脱着自在に嵌合保持可能な凹状に形成されているとともに、前記第2装着体の受け部には異物排出用の貫通孔が形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、挿入管部に外嵌装着された第1装着体と受口管部に外嵌装着された第2装着体とに亘って管移動操作機構を架設する際、管軸芯方向で相対向する凹状の両受け部に対して、管移動操作機構を管径方向に沿う方向から落とし込むといった簡易な方法で嵌合保持させることが可能で、管移動操作機構の架設作業の能率化、容易化を促進することができる。
特に、前記第2装着体の受け部に形成した貫通孔により、第2装着体の軽量化を図るとともに、受け部内に侵入した異物をスムーズに排出することができる。
【0013】
また、前記管移動操作機構が、第1装着体の受け部又は第2装着体の受け部に管軸芯方向から接当して管接続方向又は管引抜き方向の外力を付与するための押圧体を備えた押引杆と、該押引杆を管軸芯方向に往復移動自在に保持し、かつ、回転操作力を押引杆の往復移動力に変換する変換手段を備えたケースとから構成されているとともに、管接続時又は管引抜き時に、前記第2装着体の受け部又は第1装着体の受け部に対して脱着自在に嵌合保持されるケースの反力受け部、及び、第1装着体の受け部又は第2装着体の受け部に対して管軸芯方向から接当する押圧体の押圧部の各々が、押引杆の中心線を対称中心線として管径方向の両側に振分け形成されていてもよい
上記構成によれば、管接続時又は管引抜き時に、前記管移動操作機構のケースを、第2装着体の受け部又は第1装着体の受け部に嵌合保持させるとともに、管移動操作機構の押圧体を第1装着体の受け部又は第2装着体の受け部に管軸芯方向から接当させ、この状態で 前記変換手段を回転操作して押引杆を管軸芯方向に移動させることにより、第1装着体及び 第2装着体に管接続方向又は管引抜き方向の外力を付与して、受口管部1と挿入管部2とを相対近接移動又は相対離間移動させる。
この時、ケースの反力受け部及び押圧体の押圧部の各々が、押引杆の中心線を対称中心線として管径方向の両側に振分け形成されているから、従来の管脱着装置に比して、特に、押引杆と押圧体との接合部に作用する曲げモーメントを軽減することができ、管移動操作機構の軽量化を図ることができる。
【0014】
更に、前記第1装着体が、挿入管部に対して管径方向から装着可能な半円環状又はそれに近いほぼ半環状に形成されているとともに、前記第2装着体が、受口管部に対して管径方向から装着可能な半円環状又はそれに近いほぼ半環状に形成されていてもよい
上記構成によれば、前記挿入管部及び受口管部に対して、第1装着体及び第2装着体を管径方向から落とし込み形式で装着することができるから、第1装着体及び第2装着体の装着作業の容易化、能率化を図ることができる。
【0015】
本発明の請求項3による管脱着装置の特徴構成は、受口管部に管軸芯方向から挿入接続される挿入管部に対して管軸芯方向での移動を規制した状態で脱着自在に外嵌装着される第1装着体と、前記受口管部に対して管軸芯方向での移動を規制した状態で脱着自在に外嵌装着される第2装着体とを備え、かつ、前記第1装着体の管軸芯を挟んで相対向する二個所に形成した受け部と第2装着体の管軸芯を挟んで相対向する二個所に形成した受け部とのうち、管軸芯方向で相対向する受け部に亘って、前記両装着体に管接続方向又は管引抜き方向の外力を付与する管移動操作機構が脱着自在に架設されている管脱着装置であって、
前記第1装着体の両受け部の管径方向での受け中心間距離と第2装着体の両受け部の管径方向での受け中心間距離とが同一又はほぼ同一に構成されているとともに、前記管移動操作機構が、第 1 装着体の受け部又は第2装着体の受け部に管軸芯方向から接当して管接続方向又は管引抜き方向の外力を付与するための押圧体を備えた押引杆と、該押引杆を管軸芯方向に往復移動自在に保持し、かつ、回転操作力を押引杆の往復移動力に変換する変換手段を備えたケースとから構成され、更に、前記管移動操作機構には、押引杆の管軸芯方向の複数位置に付け替え固定自在な補助押圧体が脱着自在に設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、管接続時に、前記管移動操作機構のケースを、第2装着体の受け部又は第1装着体の受け部に嵌合保持させるとともに、管移動操作機構の押圧体を第1装着 体の受け部又は第2装着体の受け部に管軸芯方向から接当させ、この状態で前記変換手段を回転操作して押引杆を管軸芯方向に移動させることにより、第1装着体及び第2装着体に管 接続方向の外力を付与して、受口管部1と挿入管部2とを相対近接移動させる。
この時、前記変換手段の回転操作に連れて、換言すれば、受口管部と挿入管部との相対近接移動に連れて、押引杆の他端側がケースから次第に大きく張り出すため、該押引杆の他端部の移動経路途中に、管の曲り管部や管に付設された突起部等が存在する場合では、受口管部と挿入管部とを最終まで接続操作することができなくなる事態が想定される。
このような事態が発生しても、前記押引杆のうち、押圧体と第1装着体の受け部又は第2 装着体の受け部との間に位置する部位に、前記補助押圧体を固定することにより、この補助押圧体をもって、第1装着体の受け部又は第2装着体の受け部に管接続方向の外力を確実に 付与しつつ、押引杆の他端部のケースからの突出量を少なくすることができ、受口管部と挿入管部とを最終まで確実に接続操作することができる。
【0016】
本発明の請求項4による管脱着装置の特徴構成は、前記変換手段が、押引杆を構成するラックと、該ラックに管軸芯方向に沿って所定ピッチで貫通形成された係合孔と噛み合うピニオン、該ピニオンを回転操作するための操作軸とから構成されているとともに、前記補助押圧体が、前記ラックに外嵌される門の字状の押圧部材と、外嵌された押圧部材をラックに抜止め固定する楔部材とから構成され、更に、前記押圧部材には、ラックの係合孔に係合する突起が形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、ラックに外嵌された押圧部材に楔部材を打ち込むだけで、該押圧部材をラックに固定することができるばかりでなく、この固定状態では、前記押圧部材に形成された突起が、ラックの係合孔に係合しているから、補助押圧体をラックに強固に固定することができ、しかも、ラックに形成されている係合孔を利用するから、製造コストの低廉化を図ることができる。
【0018】
本発明の請求項5による管脱着装置の特徴構成は、受口管部に管軸芯方向から挿入接続される挿入管部に対して管軸芯方向での移動を規制した状態で脱着自在に外嵌装着される第1装着体と、前記受口管部に対して管軸芯方向での移動を規制した状態で脱着自在に外嵌装着される第2装着体とを備え、かつ、前記第1装着体の管軸芯を挟んで相対向する二個所に形成した受け部と第2装着体の管軸芯を挟んで相対向する二個所に形成した受け部とのうち、管軸芯方向で相対向する受け部に亘って、前記両装着体に管接続方向又は管引抜き方向の外力を付与する管移動操作機構が脱着自在に架設されている管脱着装置であって、
前記第1装着体の両受け部の管径方向での受け中心間距離と第2装着体の両受け部の管径方向での受け中心間距離とが同一又はほぼ同一に構成されているとともに、前記受口管部の大径管部分における外周面端部に突出形成された突起部に対して外嵌装着可能な第2装着体の内周面で、かつ、前記突起部の管軸芯方向厚みよりも大なる間隔を隔てた部位には、前記突起部に対して管軸芯方向から接当可能な係止突起が形成されているとともに、一方の係止突起の接当面側には、該係止突起よりも管軸芯側に突出する弾性材料製の当り部が付設されている点にある。
上記特徴構成によれば、受口管部に突出形成された突起部の突出寸法が、公差範囲内で大きい側に変動した場合には、弾性材料製の当り部が付設されていない側の係止突起を突起部に接当させ、また、突起部の突出寸法が、公差範囲内で小さい側に変動した場合には、第2装着体を反転操作して、弾性材料製の当り部が付設されている側の係止突起を突起部に接当させることにより、当り部を弾性変形させながら本来の係止突起との協働にて突起部に確実に接当させることができる。
それ故に、第2装着体の内周面に形成される両係止突起の一方に当り部を付設するだけであるから、従来のように、係止突起の突出代が異なる複数種類の第2装着体を準備する必要がなく、製造コストの低廉化を図ることができるとともに、公差範囲内での変動を確実に吸収することができ、しかも、管表面の傷付きも抑制することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1〜図14は、鋳鉄管、鋼管又は塩化ビニル管等を用いて構成される水道管やガス管等の流体輸送管Pの受口管部1に対して、他の流体輸送管Pの挿入管部2を管軸芯X方向から挿入接続する場合、或いは、接続されている受口管部1と挿入管部2とを管軸芯X方向に沿って引抜き分離(解体)する場合に用いられる本発明の管脱着装置を示し、前記挿入管部2に対して管軸芯X方向での移動を規制した状態で脱着自在に外嵌装着される鋳鉄製の第1装着体Aと、前記受口管部1に対して管軸芯X方向での移動を規制した状態で脱着自在に外嵌装着される鋳鉄製の第2装着体Bとが備えられているとともに、前記第1装着体Aの管軸芯Xを挟んで相対向する二個所に形成した受け部3と第2装着体Bの管軸芯Xを挟んで相対向する二個所に形成した受け部4とのうち、管軸芯X方向で相対向する両受け部3,4の各々に亘って、前記両装着体A,Bに管接続方向又は管引抜き方向の外力を付与する管移動操作機構Cが脱着自在に架設され、更に、前記第1装着体Aの両受け部3の管径方向での受け中心間距離L1と第2装着体Bの両受け部4の管径方向での受け中心間距離L2とが同一又はほぼ同一に構成されている。
【0020】
前記第1装着体Aは、図1、図6に示すように、挿入管部2に対して管径方向から装着可能な半円環状又はそれに近いほぼ半環状で、かつ、横断面形状がほぼIの字形状に形成され た第1装着本体5の外面側の半環状方向中央部に、管径方向外方に突出する把持部6を一体形成するとともに、前記第1装着本体5の半環状方向両端部で、かつ、円周方向に220度離れた部位の各々には、挿入管部2の外周面に対して管径方向から圧接可能な押えボルト7を螺合保持する筒状のネジ部8を一体形成し、更に、各ネジ部8よりも半円環状方向中央側に少し偏位した部位の外面側には、前記受け部3を構成する上向きコの字状(凹状の一例)の嵌合凹部を一体形成して構成されている。
また、前記嵌合凹部3の嵌合溝3aは、管移動操作機構Cの押引杆(ラック)21を管径方向に沿う上方から落し込み状態で脱着自在に嵌合保持可能に構成されているとともに、前記押えボルト7の先端部には、ボルト軸芯周りで相対回転自在な押え部材9が取付けられている。
【0021】
前記第2装着体Bは、図1、図7に示すように、受口管部1に対して管径方向から装着可能な半円環状又はそれに近いほぼ半環状で、かつ、横断面形状がほぼIの字形状に形成された第2装着本体11の外面側の半環状方向中央部に、管径方向外方に突出する把持部12を一体形成するとともに、前記第2装着本体11の半環状方向両端部に連設した取付け板部13の内側面で、かつ、受口管部1の大径管部分における外周面端部に突出形成された円環状の突起部1Aの管軸芯X方向厚みよりも管軸芯X方向に大なる間隔を隔てた部位には、前記突起部1Aに対して管軸芯X方向から接当可能な一対の係止突起14を一体形成し、更に、前記各取付け板部13の外側面には、前記受け部4を構成する上向き開口のボックス状(凹状の一例)の嵌合凹部を一体形成して構成されているとともに、前記第2装着体Bが受口管部1の突起部1Aに対して反転状態で外嵌装着自在に構成されている
【0022】
また、図1、図5に示すように、前記嵌合凹部4の構成部材のうち、管軸芯X方向で相対向する一対の第1側壁体4Aの各々には、管移動操作機構Cの押引杆(ラック)21を管径方向に沿う上方から落し込み状態で脱着自在に嵌合保持可能な嵌合凹部4aが形成されているとともに、外方側に位置する第2側壁体4Bには、管移動操作機構Cの操作部29が臨むUの字状の操作窓4bが形成され、更に、管移動操作機構Cのケース23を載置支持する底壁体4Cには、軽量化と侵入した異物を外部に排出するための貫通孔4dが形成されている 。
【0023】
更に、図5、図8に示すように、前記第2装着体Bの係止突起14のうち、管軸芯X方向の一方に位置する係止突起14の管軸芯X側への突出量H1を、管軸芯X方向の他方に位置する係止突起14の管軸芯X側への突出量H2よりも寸法公差範囲内で大に構成してある。
そのため、前記受口管部1に突出形成された突起部1Aの管径方向外方への突出寸法が、公差範囲内で比較的大きく変動する場合でも、第2装着体Bを反転操作することにより、突起部1Aとの係合代が適正側となる係止突起14を自由に選択することができる。
それ故に、第2装着体Bの内周面に形成される係止突起14のうち、管軸芯Xで相対向する係止突起14の突出量H1,H2を異ならせるだけであるから、係止突起14の突出代が異なる複数種類の第2装着体Bを準備する必要がなく、受口管部1に対して確実に外嵌装着できるものを製造コスト面で有利に製作することができる。
【0024】
前記管移動操作機構Cは、図9〜図13に示すように、第1装着体Aの嵌合凹部3の両端 面3bに管軸芯X方向から選択的に接当して管接続方向又は管引抜き方向の外力を付与するための押圧体20を備えた押引杆21と、該押引杆21を管軸芯X方向に往復移動自在に貫通保持するケース23とから構成されているとともに、前記ケース23には、ラチェットレンチ等の工具で加えられる回転操作力を押引杆21の往復移動力に変換する変換手段22、及び、押引杆21の往行移動のみを許容する管接続状態と押引杆21の復行移動のみを許容する管引抜き状態並びに押引杆21の往復移動が自由となる中立状態とに切替え操作自在な移動方向切替手段24とが設けられ、更に、前記押引杆21の管軸芯X方向に沿う複数位置 に付け替え固定自在な補助押圧体28が脱着自在に設けられている。
【0025】
前記変換手段22は、図10、図11に示すように、前記押引杆21を構成する四角柱状のラックと、該ラック21に管軸芯X方向に沿って所定ピッチで貫通形成された係合孔25と噛み合うピニオン26、及び、該ピニオン26に一体形成された回転操作用の操作軸27とから構成されているとともに、前記操作軸27のうち、ケース23の側板部から突出する角軸端部には、ラチェットレンチ等の工具(人為操作具)で操作可能な六角筒状の操作部29が外嵌状態でボルト30にて締付け固定されている。
【0026】
前記移動方向切替手段24は、図10、図11に示すように、前記ケース23内の上部側に、操作レバー34を備えた切替操作軸35と揺動支点軸36とを、前記操作軸27と平行に架設し、そのうち、前記揺動支点軸36には、ラック21の係合孔25に対して管軸芯X方向の一方向側から係合して該ラック21の往行移動のみを許容する第1爪部材37と、ラック21の係合孔25に対して管軸芯X方向の他方向側から係合して該ラック21の復行移動のみを許容する第2爪部材38とを揺動自在に取付けるとともに、前記第1爪部材37及び第2爪部材38を係合方向にそれぞれ揺動付勢するスプリング39を設け、更に、前記切替操作軸35には、前記第1爪部材37のみをスプリング39の弾性付勢力で係合位置に揺動させる管接続状態と、第2爪部材38のみをスプリング39の弾性付勢力で係合位置に揺動させる管引抜き状態、並びに、両爪部材37,38をスプリング39の弾性付勢力に抗して係合解除位置に保持する中立状態とに切替えるカム40を固着してある。
【0027】
前記押圧体20は、図1、図9に示すように、前記ラック21の一端部に形成された一対の係止溝21aに対して下方から差し込み嵌合可能なアリ溝部20bを備えた押圧本体20Aと、ラック21に差し込み嵌合された押圧本体20Aの抜け出し移動を接当阻止すべく、該押圧本体20Aのアリ溝部20bの開口側にボルト20Bにて締付け固定される抜止め板20Cとから構成されている。
【0028】
前記補助押圧体28は、図12、図13に示すように、前記ラック21に対して下方(又は上方)から外嵌される門の字状の押圧部材28Aと、該押圧部材28Aの相対向する内面に形成されたテーパー溝28aへの打ち込みによって、ラック21に外嵌された押圧部材28Aを抜止め固定する楔部材28Bとから構成され、更に、前記押圧部材28Aの底面には、ラック21の係合孔25に係合する突起28bが一体的に突出形成されている。
【0029】
また、図9、図14に示すように、管接続時又は管引抜き時に、第2装着体Bの嵌合凹部4に対して脱着自在に嵌合保持されるケース23の両反力受け部23a、換言すれば、嵌合凹部4の両第1側壁体4Aの内面に対して管軸芯X方向からそれぞれ接当するケース23の両反力受け部23a、及び、第1装着体Aの嵌合凹部3の両端面3bに対して管軸芯X方向から選択的に接当する押圧体20の両押圧部20aの各々が、ラック21の中心線Yを対称又はほぼ対称中心線として管径方向の両側に振分け形成されている。
前記反力受け部23aと嵌合凹部4の第1側壁体4A内面との接当、及び、押圧部20aと嵌合凹部3の端面3bとの接当は、面接触又は線接触或いは複数箇所での点接触のいずれであってもよい。
また、ケース23の両反力受け部23a、及び、押圧体20の両押圧部20aの各々を、ラック21の中心線Yを対称又はほぼ対称中心線として管径方向の両側に均等に振分け形成することが望ましいが、均等に振り分け形成されていなくてもよい。
【0030】
そして、上述の如く構成された管脱着装置を用いて、受口管部1と挿入管部2とを接続する場合には、図2、図3に示すように、挿入管部2の所定位置に第1装着体Aを管径方向から外嵌し、それの両端部に位置する押えボルト7を締込み操作して、第1装着体Aを挿入管部2に外嵌固定する。
また、受口管部1の突起部1Aに第2装着体Bの両係止突起14を管径方向から外嵌して、受口管部1に対する第2装着体Bの管軸芯X方向での移動を規制するとともに、第2装着体Bの嵌合凹部4に対して、管移動操作機構Cのケース23を上方から落とし込み状態で嵌合保持させる。
この状態で、挿入管部2の先端部を受口管部1内に挿入し、管移動操作機構Cのラック21を、第1装着体Aの嵌合凹部3に対して上方から落とし込み状態で嵌合保持させることができ、かつ、ラック21の先端部に取付けられた押圧体20の一方の押圧部(押圧面)20aが嵌合凹部3の一方の端面3bに接触又は近接するように、前記移動方向切替手段24の操作レバー34を中立状態に操作して、前記ケース23に対してラック21を管軸芯X方向に沿って移動調整する。この移動調整が終了すると、管移動操作機構Cのラック21を第1装着体Aの嵌合凹部3に対して上方から落とし込み状態で嵌合保持させたのち、前記移動方向切替手段24の操作レバー34を中立状態から管接続状態に切替え操作し、ケース23の操作部29を工具で回転操作して、第1装着体Aと第2装着体Bとに管接続方向の外力を付与し、受口管部1と挿入管部2とを相対近接移動させて接続を完了する。
また、この管接続作業時に、前記操作部29の回転操作に連れて、換言すれば、受口管部1と挿入管部2との相対近接移動に連れて、ラック21の他端側がケース23から次第に大きく張り出すため、該ラック21の他端部の移動経路途中に、図14に示すような受口管部1の曲り管部や受口管部1に付設された突起部等が存在する場合では、受口管部1と挿入管部2とを最終まで接続操作することができなくなる事態が想定される。
このような事態が発生しても、図13、図14に示すように、前記ラック21のうち、押圧体20と第1装着体Aの嵌合凹部3との間に位置する部位に、前記補助押圧体28を固定 することにより、この補助押圧体28をもって、第1装着体Aの嵌合凹部3に管接続方向の 外力を確実に付与しつつ、ラック21の他端部のケース23からの突出量を少なくすることができ、受口管部1と挿入管部2とを最終まで確実に接続操作することができるのである。
【0031】
また、接続されている受口管部1と挿入管部2とを引抜いて分離(分解)する場合には、図4に示すように、前述の管接続作業と同じ要領で、挿入管部2に第1装着体Aを外嵌固定するとともに、受口管部1の突起部1Aに第2装着体Bを外嵌装着し、更に、第2装着体Bの嵌合凹部4に対して、管移動操作機構Cのケース23を上方から落とし込み状態で嵌合保持させる。
次に、前記管移動操作機構Cのラック21を、第1装着体Aの嵌合凹部3に対して上方から落とし込み状態で嵌合保持させることができ、かつ、ラック21の先端部に取付けられた押圧体20の他方の押圧部(押圧面)20aが嵌合凹部3の他方の端面3bに接触又は近接するように、前記移動方向切替手段24の操作レバー34を中立状態に操作して、前記ケース23に対してラック21を管軸芯X方向に沿って移動調整する。
この移動調整が終了すると、管移動操作機構Cのラック21を第1装着体Aの嵌合凹部3に対して上方から落とし込み状態で嵌合保持させたのち、前記移動方向切替手段24の操作レバー34を中立状態から管引抜き状態に切替え操作し、ケース23の操作部29を工具で回転操作して、第1装着体Aと第2装着体Bとに管引抜き方向の外力を付与し、受口管部1と挿入管部2とを相対離間移動させて接続を解除(解体)する。
【0032】
〔第2実施形態〕
図15及び図16(イ)、(ロ)は、前記第2装着体Bの別の実施形態を示し、これは、前記第2装着本体11の半環状方向両端部に連設した取付け板部13の内側面で、かつ、受口管部1の外周面端部に突出形成された円環状の突起部1Aの厚みよりも管軸芯X方向に大なる間隔を隔てた部位に、前記突起部1Aに対して管軸芯X方向から接当可能な一対の係止突起14を一体形成し、これら各係止突起14の管軸芯X側への突出量を同一又はほぼ同一に構成するとともに、管軸芯X方向の一方に位置する係止突起14の接当面側には、該係止突起14よりも管軸芯X側に突出する合成ゴム等の弾性材料製の当り部42を備えた取付け板43を、ビス44にて締付け固定してある。
また、前記当り部42には、他方の係止突起14側ほど突出量が小となるテーパー面42aが形成されている。
そして、前記受口管部1に突出形成された突起部1Aの突出寸法が、公差範囲内で大きい側に変動した場合には、弾性材料製の当り部42が付設されていない側の係止突起14を突起部1Aに接当させ、また、突起部1Aの突出寸法が、公差範囲内で小さい側に変動した場合には、第2装着体Bを反転操作して、前記当り部42が付設されている側の係止突起14を突起部1Aに接当させることにより、当り部42を弾性変形させながら本来の係止突起14との協働にて突起部1Aに確実に接当させることができる。
それ故に、第2装着体Bの内周面に形成される両係止突起14の一方に当り部42を付設するだけであるから、係止突起14の突出代が異なる複数種類の第2装着体Bを準備する必要がなく、製造コストの低廉化を図ることができるとともに、公差範囲内での寸法変動を確実に吸収することができる。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
また、前記当り部42を、両係止突起14の接当面側に選択的に付け替え固定自在に構成してもよく、更に、前記両係止突起14の接当面側の各々に当り部42を取付けて実施してもよい。
更にまた、上述の第1実施形態で説明した両係止突起14のうちの少なくとも一方の接当面側に当り部42を取付けて実施してもよい。
【0033】
〔第3実施形態〕
上述の第1実施形態では、前記第2装着体Bの受け部4に、管移動操作機構Cのケース23を脱着自在に嵌合保持させるとともに、前記第1装着体Aの受け部3に、管移動操作機構Cのラック21を脱着自在に嵌合保持させ、更に、前記ラック21の先端部に、第1装着体 Aの受け部3の両端面3bに管軸芯X方向から選択的に接当して管接続方向又は管引抜き方向の外力を付与するための押圧体20を取付けたが、図17に示すように、前記第1装着体Aの受け部3に、管移動操作機構Cのケース23を脱着自在に嵌合保持させるとともに、前記第2装着体Bの受け部4に、管移動操作機構Cのラック21を脱着自在に嵌合保持させ、更に、前記ラック21の先端部に、第2装着体Bの受け部4の両端面4fに対して管軸芯X方向から選択的に接当して管接続方向又は管引抜き方向の外力を付与するための押圧体20を取付けて実施しても良い。
【0034】
尚、前記第1装着体Aの受け部3は、上向き開口のボックス状(凹状の一例)の嵌合凹部から構成されている。この嵌合凹部3の構成部材のうち、管軸芯X方向で相対向する一対の第1側壁体3Aの各々には、管移動操作機構Cのラック(押引杆)21を管径方向に沿う上方から落し込み状態で脱着自在に嵌合保持可能な嵌合凹部3dが形成されているとともに、外方側に位置する第2側壁体3Bには、管移動操作機構Cの操作部29が臨むUの字状の操作窓3eが形成され、更に、管移動操作機構Cのケース23を載置支持する底壁体3Cには、軽量化と侵入した異物を外部に排出するための貫通孔3fが形成されている。
【0035】
また、前記第2装着体Bの受け部4は、上向きコの字状(凹状の一例)の嵌合凹部から構成されている。この嵌合凹部4の嵌合溝4eは、管移動操作機構Cのラック(押引杆)21を管径方向に沿う上方から落し込み状態で脱着自在に嵌合保持可能に構成されている。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
【0036】
〔その他の実施形態〕
(1) 上述の各実施形態では、前記第1装着体Aを、挿入管部2に対して管径方向から装着可能な半円環状又はそれに近いほぼ半環状に形成し、かつ、前記第2装着体Bを、受口管部1に対して管径方向から装着可能な半円環状又はそれに近いほぼ半環状に形成したが、この第1装着体A又は第2装着体Bの少なくとも一方を揺動開閉式又は円周方向で複数の部品に分解可能な分割式の環状体から構成してもよい。
(2) 上述の各実施形態では、前記補助押圧体28を、ラック(押引杆)21の係合孔25を利用して管軸芯X方向に段階的に付け替え固定自在に構成したが、この補助押圧体28を、ラック(押引杆)21の管軸芯X方向に無段階的に付け替え固定自在に構成してもよい。
更に、このような補助押圧体28を設ける代わりに、前記押圧体20を、ラック(押引杆)21の管軸芯X方向の任意の位置に付け替え固定自在に構成してもよい。
(3) 上述の各実施形態では、前記補助押圧体28を、前記ラック(押引杆)21に外嵌される門の字状の押圧部材28Aと、外嵌された押圧部材28Aを押引杆(ラック)21に抜止め固定する楔部材28Bとから構成したが、このような楔止め形式の構造のものに限定されるものではなく、ボルト等の固定手段を用いて、前記補助押圧体28を押引杆(ラック)21に固定するように構成してもよい。
(4) 上述の各実施形態では、受口管部1の外周面端部に突出形成された円環状の突起部1Aに第2装着体Bの両係止突起14を管径方向から外嵌して、受口管部1に対する第2装着体Bの管軸芯X方向での移動を規制するように構成したが、前記受口管部1に形成される突起部1Aは、必ずしも環状に形成されている必要がなく、円周方向で断続形成されていてもよい。
(5) 前記第1装着体Aを、挿入管部2に対して管軸芯X方向での移動を規制した状態で脱着自在に外嵌装着させるに当たって、該第1装着体Aを管軸芯X方向の両方向で必ず規制する必要はなく、管軸芯X方向で相対向する受け部3,4に亘って架設された管移動操作機構Cの操作により、前記両装着体A,Bに管接続方向又は管引抜き方向の外力を付与することのできるものであれば、管軸芯X方向の一方だけで規制してもよい。
このことは、前記第2装着体Bを、受口管部1に対して管軸芯X方向での移動を規制した状態で脱着自在に外嵌装着させるに当たっても同じ事が言える。
(6) 上述の各実施形態では、前記変換手段22を、押引杆を構成するラック21と、該ラック21に管軸芯X方向に沿って所定ピッチで貫通形成された係合孔25と噛み合うピニオン26、該ピニオン26を回転操作するための操作軸27とから構成したが、このような構成に限定されるものではなく、回転操作力を押引杆21の往復移動力に変換することのできるものであれば、如何なる構造のものを用いてもよい。
更に、前記管移動操作機構Cとしては、前記両装着体A,Bに管接続方向又は管引抜き方向の外力を付与することのできるものであれば、如何なる構造のものを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管脱着装置の第1実施形態を示す分解斜視図
【図2】管接続作業時におけるセッティング途中の斜視図
【図3】管接続作業時におけるセッティング終了時の斜視図
【図4】管引抜き時作業時におけるセッティング終了時の斜視図
【図5】第1装着体と第2装着体の平面図
【図6】第1装着体の正面図
【図7】第2装着体の正面図
【図8】受口管部に外嵌装着された第2装着体の要部の水平断面図
【図9】管移動操作機構の全体の平面図
【図10】(イ)は、移動方向切替手段が中立状態にあるときのケースの断面側面図
(ロ)は、移動方向切替手段が管接続状態にあるときのケースの断面側面図
【図11】ケースの断面正面図
【図12】管移動操作機構に補助押圧体を装着する直前の斜視図
【図13】管移動操作機構に補助押圧体を装着したときの斜視図
【図14】補助押圧体の使用状態を示す全体の平面図
【図15】本発明の管脱着装置の第2実施形態を示す要部の斜視図
【図16】(イ)は、係止突起に付設した当り部のセッティング前の水平断面図
(ロ)は、係止突起に付設した当り部のセッティング後の水平断面図
【図17】本発明の管脱着装置の第3実施形態を示す全体の分解斜視図
【図18】従来の管脱着装置を示す分解斜視図
【図19】セッティング後の全体の斜視図
【符号の説明】
A 第1装着体
B 第2装着体
C 管移動操作機構
X 管軸芯
Y 中心線
L1 受け中心間距離
L2 受け中心間距離
1 受口管部
1A 突起部
2 挿入管部
3 受け部(嵌合凹部)
4 受け部(嵌合凹部)
14 係止突起
20 押圧体
20a 押圧部
21 押引杆(ラック)
22 変換手段
23 ケース
23a 反力受け部
25 係合孔
26 ピニオン
27 操作軸
28 補助押圧体
28A 押圧部材
28B 楔部材
28b 突起
42 当り部

Claims (5)

  1. 受口管部に管軸芯方向から挿入接続される挿入管部に対して管軸芯方向での移動を規制した状態で脱着自在に外嵌装着される第1装着体と、前記受口管部に対して管軸芯方向での移動を規制した状態で脱着自在に外嵌装着される第2装着体とを備え、かつ、前記第1装着体の管軸芯を挟んで相対向する二個所に形成した受け部と第2装着体の管軸芯を挟んで相対向する二個所に形成した受け部とのうち、管軸芯方向で相対向する受け部に亘って、前記両装着体に管接続方向又は管引抜き方向の外力を付与する管移動操作機構脱着自在に架設されている管脱着装置であって、
    前記第1装着体の両受け部の管径方向での受け中心間距離と第2装着体の両受け部の管径方向での受け中心間距離とが同一又はほぼ同一に構成されているとともに、前記受口管部の大径管部分における外周面端部に突出形成された突起部に対して外嵌装着可能な第2装着体の内周面で、かつ、前記突起部の管軸芯方向厚みよりも大なる間隔を隔てた部位には、前記突起部に対して管軸芯方向から接当可能な係止突起が、管軸芯側への突出量を異ならせた状態で形成され、更に、前記第2装着体が受口管部の突起部に対して反転状態で外嵌装着自在に構成されている管脱着装置。
  2. 前記第1装着体の両受け部及び第2装着体の両受け部の各々が、管移動操作機構を管径方向に沿う方向から脱着自在に嵌合保持可能な凹状に形成されているとともに、前記第2装着体の受け部には異物排出用の貫通孔が形成されている請求項1記載の管脱着装置。
  3. 受口管部に管軸芯方向から挿入接続される挿入管部に対して管軸芯方向での移動を規制した状態で脱着自在に外嵌装着される第1装着体と、前記受口管部に対して管軸芯方向での移動を規制した状態で脱着自在に外嵌装着される第2装着体とを備え、かつ、前記第1装着体の管軸芯を挟んで相対向する二個所に形成した受け部と第2装着体の管軸芯を挟んで相対向する二個所に形成した受け部とのうち、管軸芯方向で相対向する受け部に亘って、前記両装着体に管接続方向又は管引抜き方向の外力を付与する管移動操作機構が脱着自在に架設されている管脱着装置であって、
    前記第1装着体の両受け部の管径方向での受け中心間距離と第2装着体の両受け部の管径方向での受け中心間距離とが同一又はほぼ同一に構成されているとともに、前記管移動操作機構が、第 1 装着体の受け部又は第2装着体の受け部に管軸芯方向から接当して管接続方向又は管引抜き方向の外力を付与するための押圧体を備えた押引杆と、該押引杆を管軸芯方向に往復移動自在に保持し、かつ、回転操作力を押引杆の往復移動力に変換する変換手段を備えたケースとから構成され、更に、前記管移動操作機構には、押引杆の管軸芯方向の複数位置に付け替え固定自在な補助押圧体が脱着自在に設けられている管脱着装置。
  4. 前記変換手段が、押引杆を構成するラックと、該ラックに管軸芯方向に沿って所定ピッチで貫通形成された係合孔と噛み合うピニオン、該ピニオンを回転操作するための操作軸とから構成されているとともに、前記補助押圧体が、前記ラックに外嵌される門の字状の押圧部材と、外嵌された押圧部材をラックに抜止め固定する楔部材とから構成され、更に、前記押圧部材には、ラックの係合孔に係合する突起が形成されている請求項3記載の管脱着装置。
  5. 受口管部に管軸芯方向から挿入接続される挿入管部に対して管軸芯方向での移動を規制した状態で脱着自在に外嵌装着される第1装着体と、前記受口管部に対して管軸芯方向での移動を規制した状態で脱着自在に外嵌装着される第2装着体とを備え、かつ、前記第1装着体の管軸芯を挟んで相対向する二個所に形成した受け部と第2装着体の管軸芯を挟んで相対向する二個所に形成した受け部とのうち、管軸芯方向で相対向する受け部に亘って、前記両装着体に管接続方向又は管引抜き方向の外力を付与する管移動操作機構が脱着自在に架設されている管脱着装置であって、
    前記第1装着体の両受け部の管径方向での受け中心間距離と第2装着体の両受け部の管径方向での受け中心間距離とが同一又はほぼ同一に構成されているとともに、前記受口管部の大径管部分における外周面端部に突出形成された突起部に対して外嵌装着可能な第2 装着体の内周面で、かつ、前記突起部の管軸芯方向厚みよりも大なる間隔を隔てた部位には、前記突起部に対して管軸芯方向から接当可能な係止突起が形成されているとともに、一方の係止突起の接当面側には、該係止突起よりも管軸芯側に突出する弾性材料製の当り部が付設されている管脱着装置。
JP24170199A 1999-08-27 1999-08-27 管脱着装置 Expired - Lifetime JP3815926B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24170199A JP3815926B2 (ja) 1999-08-27 1999-08-27 管脱着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24170199A JP3815926B2 (ja) 1999-08-27 1999-08-27 管脱着装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001062747A JP2001062747A (ja) 2001-03-13
JP3815926B2 true JP3815926B2 (ja) 2006-08-30

Family

ID=17078254

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24170199A Expired - Lifetime JP3815926B2 (ja) 1999-08-27 1999-08-27 管脱着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3815926B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102581807A (zh) * 2012-02-24 2012-07-18 中天启明石油技术有限公司 探管的芯轴和保护筒的引导装拆结构和安装方法、拆卸方法

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4861028B2 (ja) * 2006-03-17 2012-01-25 コスモ工機株式会社 継手体の接続手段
JP4785575B2 (ja) * 2006-03-17 2011-10-05 コスモ工機株式会社 継手体の接続手段
JP2007247837A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Cosmo Koki Co Ltd 継手体の接続手段
JP4931446B2 (ja) * 2006-03-17 2012-05-16 コスモ工機株式会社 継手体の接続手段
JP2007263249A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Cosmo Koki Co Ltd 継手体の接続手段
CN107781547A (zh) * 2017-12-01 2018-03-09 湖北科技学院 一种快速接管工具
CN107842656A (zh) * 2017-12-01 2018-03-27 湖北科技学院 一种接管推进工具

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102581807A (zh) * 2012-02-24 2012-07-18 中天启明石油技术有限公司 探管的芯轴和保护筒的引导装拆结构和安装方法、拆卸方法
CN102581807B (zh) * 2012-02-24 2014-02-26 中天启明石油技术有限公司 探管的芯轴和保护筒的引导装拆结构和安装方法、拆卸方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001062747A (ja) 2001-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3815926B2 (ja) 管脱着装置
EP1767842B1 (en) Housing type joint
JP3642565B2 (ja) 自転車シフトコントロール装置
US7765897B2 (en) Ratchet wrench
JPH11187738A (ja) 作業機における分離結合構造
KR100703144B1 (ko) 스패너
JP3225356U (ja) 慣性回動装置
KR101656982B1 (ko) 파이프 연결용 클램프
JP2021074870A (ja) ラチェットレンチのトグル部材構造
JP2523694Y2 (ja) ソケットレンチ
US7451672B2 (en) Link attachment to torque wrench
US11298741B2 (en) Chain replacement apparatus
US20130180044A1 (en) Securement device for a tap
JP5285389B2 (ja) 管離脱装置と管接合装置及び管脱着装置
KR101925622B1 (ko) 관체 압착체결기용 조작기
JP7308515B2 (ja) フランジ補強具の設置治具およびフランジ補強具の設置方法
CN111673666A (zh) 航空接插件拆装工具
TWI717039B (zh) 用於拆卸及安裝碟煞卡鉗彈簧之工具
KR100383041B1 (ko) 벨로우즈관의 플랜지 용접작업용 지그
KR20210008738A (ko) 채널연결용 스프링너트
JP2006305679A (ja) ねじ締付工具用仮締装置
CN215748937U (zh) 振动装置
JP4446557B2 (ja) 管脱着装置
CN220972260U (zh) 紧固辅助工装、止转工装以及安装工具
CN213762527U (zh) 花洒支架及淋浴装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040824

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050901

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060525

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060606

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3815926

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100616

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100616

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110616

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120616

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130616

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130616

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term