JP2001062747A - 管脱着装置 - Google Patents

管脱着装置

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JP2001062747A
JP2001062747A JP24170199A JP24170199A JP2001062747A JP 2001062747 A JP2001062747 A JP 2001062747A JP 24170199 A JP24170199 A JP 24170199A JP 24170199 A JP24170199 A JP 24170199A JP 2001062747 A JP2001062747 A JP 2001062747A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1装着体の両受け部と第2装着体の両受け
部との簡単、経済的な改造をもって、挿入管部に外嵌装
着された第1装着体と受口管部に外嵌装着された第2装
着体とに対する管移動操作機構の架設作業を能率良く容
易に行うことができるようにする。 【解決手段】 挿入管部に外嵌装着される第1装着体A
の管軸芯を挟んで相対向する二個所に形成した受け部3
と、受口管部に外嵌装着される第2装着体Bの管軸芯を
挟んで相対向する二個所に形成した受け部4とに亘っ
て、両装着体A,Bに管接続方向又は管引抜き方向の外
力を付与する管移動操作機構を脱着自在に架設し、第1
装着体Aの両受け部3の管径方向での受け中心間距離L
1と第2装着体Bの両受け部4の管径方向での受け中心
間距離L2とを同一又はほぼ同一に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、水道管や
ガス管等の流体輸送管の受口管部に対して、他の流体輸
送管の挿入管部を管軸芯方向から挿入接続する場合、或
いは、接続されている受口管部と挿入管部とを管軸芯方
向に沿って引抜き分離(解体)する場合に用いられる管
脱着装置に関する。より詳しくは、受口管部に管軸芯方
向から挿入接続される挿入管部に対して管軸芯方向での
移動を規制した状態で脱着自在に外嵌装着される第1装
着体と、前記受口管部に対して管軸芯方向での移動を規
制した状態で脱着自在に外嵌装着される第2装着体とを
備え、かつ、前記第1装着体の管軸芯を挟んで相対向す
る二個所に形成した受け部と第2装着体の管軸芯を挟ん
で相対向する二個所に形成した受け部とのうち、管軸芯
方向で相対向する受け部に亘って、前記両装着体に管接
続方向又は管引抜き方向の外力を付与する管移動操作機
構を脱着自在に架設してある管脱着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の管脱着装置では、図18、図19
に示すように、前記第1装着体Aが、挿入管部2に対し
て管径方向から装着可能な半円環状に形成され、その半
円環状方向の両端部で、かつ、円周方向に約220度離
れた部位の各々には、挿入管部2の外周面に対して管径
方向から圧接される挾持片50を相対回転自在に備えた
押えボルト51が螺合されているとともに、各押えボル
ト51の螺合位置よりも半円環状方向中央側に少し偏位
した部位の各々には、前記受け部を構成するTの字状の
第1係合突起52が形成されている。
【0003】前記第2装着体Bは、受口管部1に対して
管径方向から装着可能な半円環状に形成され、それの内
側面の半円環状方向両端部側で、かつ、受口管部1の端
部に突出形成された円環状の突起部1Aの厚みよりも管
軸芯X方向に大なる間隔を隔てた部位には、前記突起部
1Aに対して管軸芯X方向から接当可能な同一形状の係
止突起53が一体形成されているとともに、第2装着体
Bの外側面の半円環状方向両端部には、前記受け部を構
成するTの字状の第2係合突起54がそれぞれ形成され
ている。
【0004】そして、前記第1装着体Aは、二本の押え
ボルト51による締付け固定側への螺合操作により、挿
入管部2に対して管軸芯X方向での移動を規制した状態
で脱着自在に外嵌装着されているとともに、前記第2装
着体Bは、受口管部1の突起部1Aに接当する係止突起
53により、受口管部1に対して管軸芯X方向での移動
を規制した状態で脱着自在に外嵌装着され、更に、前記
第1装着体Aの両第1係合突起52の管径方向での係合
中心間距離(受け中心間距離)が、受口管部1の外径と
挿入管部2の外径との寸法差分だけ、第2装着体Bの両
第2係合突起54の管径方向での係合中心間距離(受け
中心間距離)よりも小に構成されている。
【0005】前記管移動操作機構Cは、多数の係合孔5
5を管軸芯X方向に沿って所定ピッチで貫通形成してあ
るラック56と、該ラック56を往復移動自在に貫通保
持し、かつ、ラック56の係合孔55に噛み合うピニオ
ン(図示せず)を内装してあるギヤケース58とを主要
構成として備え、かつ、前記ラック56の一端部には、
第1装着体Aの第1係合突起52に対して上方から着脱
自在に落とし込み状態で嵌合する第1係合溝59aを備
えた連結部材59を、管径方向の一定範囲内で移動自在
に取付けるとともに、前記ギヤケース58には、第2装
着体Bの第2係合突起54に対して上方から着脱自在に
落とし込み状態で嵌合する第2係合溝60aを備えた連
結部60を一体形成して構成されている。また、前記ピ
ニオンに一体形成された操作軸61のうち、ギヤケース
58の側板部から外方に突出する軸端部に、ラチェット
レンチ等の工具(人為操作具)で操作可能な六角筒状の
操作部62を外嵌固定してある。
【0006】そして、受口管部1と挿入管部2とを接続
する場合には、挿入管部2の所定位置に第1装着体Aを
管径方向から外嵌し、それの両端部に位置する押えボル
ト51を締込み操作して、第1装着体Aを挿入管部2に
外嵌固定する。また、受口管部1の突起部1Aに第2装
着体Bの両係止突起53を管径方向から外嵌して、受口
管部1に対する第2装着体Bの管軸芯X方向での移動を
規制するとともに、第2装着体Bの第2係合突起54に
対して、管移動操作機構Cのギヤケース58側の第2係
合溝60aを上方から落とし込み状態で嵌合保持させ
る。この状態で、挿入管部2の先端部を受口管部1内に
挿入し、管移動操作機構Cの連結部材59の第1係合溝
59aを、第1装着体Aの第1係合突起52に対して上
方から落とし込み状態で嵌合保持させることができるよ
うに、ギヤケース58に対してラック56を管軸芯X方
向に沿って移動調整するとともに、ラック56に対して
連結部材59を管径方向に沿って移動調整する。この移
動調整が終了すると、連結部材59の第1係合溝59a
を第1装着体Aの第1係合突起52に嵌合保持させ、ギ
ヤケース58の操作部62を回転操作して、第1装着体
Aと第2装着体Bとに管接続方向の外力を付与し、受口
管部1と挿入管部2とを相対近接移動させて接続を完了
する。
【0007】また、接続されている受口管部1と挿入管
部2とを引抜いて分離(分解)する場合には、前述の管
接続作業と同様に、挿入管部2に第1装着体Aを外嵌固
定するとともに、受口管部1の突起部1Aに第2装着体
Bを外嵌装着したのち、前記ギヤケース58に対するラ
ック56の管軸芯X方向での突出長さ、及び、ラック5
6に対する連結部材59の管径方向での突出長さをそれ
ぞれ調整して、第1装着体Aの第1係合突起52及び第
2装着体Bの第2係合突起54に、管移動操作機構Cの
連結部材59の第1係合溝59a及びギヤケース58側
の第2係合溝60aを嵌合保持させる。この状態でギヤ
ケース58の操作部62を回転操作して、第1装着体A
と第2装着体Bとに管引抜き方向の外力を付与し、受口
管部1と挿入管部2とを相対離間移動させて接続を解除
する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の管脱着装置で
は、管接続作業及び管引抜き作業の何れにおいても、挿
入管部2に外嵌装着された第1装着体Aと受口管部1に
外嵌装着された第2装着体Bとに亘って管移動操作機構
Cを架設する際、前記ギヤケース58に対するラック5
6の管軸芯X方向での突出長さ、及び、ラック56に対
する連結部材59の管径方向での突出長さをそれぞれ調
整しなければならないため、作業が煩雑化していた。
【0009】しかも、前記第1装着体Aの第1係合突起
52と連結部材59の第1係合溝59aとの嵌合位置、
及び、第2装着体Bの第2係合突起54とギヤケース5
8側の第2係合溝60aとの嵌合位置が、ラック56の
中心位置から管軸芯X側に偏位しているため、特に、ラ
ック56と連結部材59との可動取付け部に大きな曲げ
モーメントが作用する。その結果、ラック56と連結部
材59との可動取付け部を、曲げモーメントに十分耐え
得るだけの厚肉に構成する必要があり、管移動操作機構
Cの重量化を招来する問題があった。
【0010】本発明は、上述の実状に鑑みて為されたも
のであって、その主たる課題は、前記第1装着体の両受
け部と第2装着体の両受け部との合理的な改造をもっ
て、挿入管部に外嵌装着された第1装着体と受口管部に
外嵌装着された第2装着体とに対する管移動操作機構の
架設作業を能率良く容易に行うことのできる管脱着装置
を提供する点にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1による
管脱着装置の特徴構成は、冒記した構成において、前記
第1装着体の両受け部の管径方向での受け中心間距離と
第2装着体の両受け部の管径方向での受け中心間距離と
を同一又はほぼ同一に構成した点にある。上記特徴構成
によれば、受口管部と挿入管部との外径寸法差に拘わら
ず、挿入管部に外嵌装着された第1装着体の両受け部の
管径方向での受け中心間距離と、受口管部に外嵌装着さ
れた第2装着体の両受け部の管径方向での受け中心間距
離とが同一又はほぼ同一にあるから、管移動操作機構を
架設するに当たっても、管軸芯方向での位置関係を調整
するだけで済む。従って、第1装着体側の両受け部の受
け中心間距離と第2装着体側の両受け部の受け中心間距
離とを同一又はほぼ同一に構成するだけの簡単かつ経済
的な改造をもって、挿入管部に外嵌装着された第1装着
体と受口管部に外嵌装着された第2装着体とに対する管
移動操作機構の架設作業を能率良く容易に行うことがで
きる。
【0012】本発明の請求項2による管脱着装置の特徴
構成は、前記第1装着体の両受け部及び第2装 着体の両
受け部の各々が、管移動操作機構を管径方向に沿う方向
から脱着自在に嵌合保持可能な凹状に形成されている点
にある。上記特徴構成によれば、挿入管部に外嵌装着さ
れた第1装着体と受口管部に外嵌装着された第2装着体
とに亘って管移動操作機構を架設する際、管軸芯方向で
相対向する凹状の両受け部に対して、管移動操作機構を
管径方向に沿う方向から落とし込むといった簡易な方法
で嵌合保持させることが可能で、管移動操作機構の架設
作業の能率化、容易化を促進することができる。
【0013】本発明の請求項3による管脱着装置の特徴
構成は、前記管移動操作機構が、第1装着体の 受け部又
は第2装着体の受け部に管軸芯方向から接当して管接続
方向又は管引抜き方向の外力を付与するための押圧体を
備えた押引杆と、該押引杆を管軸芯方向に往復移動自在
に保持し、かつ、回転操作力を押引杆の往復移動力に変
換する変換手段を備えたケースとから構成されていると
ともに、管接続時又は管引抜き時に、前記第2装着体の
受け部又は第1装着体の受け部に対して脱着自在に嵌合
保持されるケースの反力受け部、及び、第1装着体の受
け部又は第2装着体の受け部に対して管軸芯方向から接
当する押圧体の押圧部の各々が、押引杆の中心線を対称
中心線として管径方向の両側に振分け形成されている点
にある。上記特徴構成によれば、管接続時又は管引抜き
時に、前記管移動操作機構のケースを、第2装着体の受
け部又は第1装着体の受け部に嵌合保持させるととも
に、管移動操作機構の押圧体を第1装着体の受け部又は
第2装着体の受け部に管軸芯方向から接当させ、この状
態で 前記変換手段を回転操作して押引杆を管軸芯方向
に移動させることにより、第1装着体及び 第2装着体に
管接続方向又は管引抜き方向の外力を付与して、受口管
部1と挿入管部2とを相対近接移動又は相対離間移動さ
せる。この時、ケースの反力受け部及び押圧体の押圧部
の各々が、押引杆の中心線を対称中心線として管径方向
の両側に振分け形成されているから、従来の管脱着装置
に比して、特に、押引杆と押圧体との接合部に作用する
曲げモーメントを軽減することができ、管移動操作機構
の軽量化を図ることができる。
【0014】本発明の請求項4による管脱着装置の特徴
構成は、前記第1装着体が、挿入管部に対して管径方向
から装着可能な半円環状又はそれに近いほぼ半環状に形
成されているとともに、前記第2装着体が、受口管部に
対して管径方向から装着可能な半円環状又はそれに近い
ほぼ半環状に形成されている点にある。上記特徴構成に
よれば、前記挿入管部及び受口管部に対して、第1装着
体及び第2装着体を管径方向から落とし込み形式で装着
することができるから、第1装着体及び第2装着体の装
着作業の容易化、能率化を図ることができる。
【0015】本発明の請求項5による管脱着装置の特徴
構成は、前記管移動操作機構に、押引杆の管軸芯方向の
複数位置に付け替え固定自在な補助押圧体が脱着自在に
設けられている点にある。上記特徴構成によれば、管接
続時に、前記管移動操作機構のケースを、第2装着体の
受け部又は第1装着体の受け部に嵌合保持させるととも
に、管移動操作機構の押圧体を第1装着 体の受け部又は
第2装着体の受け部に管軸芯方向から接当させ、この状
態で前記変換手段を回転操作して押引杆を管軸芯方向に
移動させることにより、第1装着体及び第2装着体に管
接続方向の外力を付与して、受口管部1と挿入管部2と
を相対近接移動させる。この時、前記変換手段の回転操
作に連れて、換言すれば、受口管部と挿入管部との相対
近接移動に連れて、押引杆の他端側がケースから次第に
大きく張り出すため、該押引杆の他端部の移動経路途中
に、管の曲り管部や管に付設された突起部等が存在する
場合では、受口管部と挿入管部とを最終まで接続操作す
ることができなくなる事態が想定される。このような事
態が発生しても、前記押引杆のうち、押圧体と第1装着
体の受け部又は第2 装着体の受け部との間に位置する
部位に、前記補助押圧体を固定することにより、この補
助押圧体をもって、第1装着体の受け部又は第2装着体
の受け部に管接続方向の外力を確実に 付与しつつ、押
引杆の他端部のケースからの突出量を少なくすることが
でき、受口管部と挿入管部とを最終まで確実に接続操作
することができる。
【0016】本発明の請求項6による管脱着装置の特徴
構成は、前記変換手段が、押引杆を構成するラックと、
該ラックに管軸芯方向に沿って所定ピッチで貫通形成さ
れた係合孔と噛み合うピニオン、該ピニオンを回転操作
するための操作軸とから構成されているとともに、前記
補助押圧体が、前記ラックに外嵌される門の字状の押圧
部材と、外嵌された押圧部材をラックに抜止め固定する
楔部材とから構成され、更に、前記押圧部材には、ラッ
クの係合孔に係合する突起が形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、ラックに外嵌された押圧部材に
楔部材を打ち込むだけで、該押圧部材をラックに固定す
ることができるばかりでなく、この固定状態では、前記
押圧部材に形成された突起が、ラックの係合孔に係合し
ているから、補助押圧体をラックに強固に固定すること
ができ、しかも、ラックに形成されている係合孔を利用
するから、製造コストの低廉化を図ることができる。
【0017】本発明の請求項7による管脱着装置の特徴
構成は、前記第2装着体の内周面で、かつ、受口管部の
端部に突出形成された突起部の厚みよりも大なる間隔を
隔てた部位に、前記突起部に対して管軸芯方向から接当
可能な係止突起が、管軸芯側への突出量を異ならせた状
態で形成されている点にある。上記特徴構成によれば、
受口管部に突出形成された突起部の突出寸法が、公差範
囲内で比較的大きく変動する場合でも、第2装着体を反
転操作することにより、突起部との係合代が適正側とな
る係止突起を選択することができる。それ故に、第2装
着体の内周面に形成される両係止突起の突出量を異なら
せるだけであるから、従来のように、係止突起の突出代
が異なる複数種類の第2装着体を準備する必要がなく、
製造コストの低廉化を図ることができる。
【0018】本発明の請求項8による管脱着装置の特徴
構成は、前記第2装着体の内周面で、かつ、受 口管部
の端部に突出形成された突起部の厚みよりも大なる間隔
を隔てた部位に、前記突起部に対して管軸芯方向から接
当可能な係止突起が形成されているとともに、一方の係
止突起の接当面側には、該係止突起よりも管軸芯側に突
出する弾性材料製の当り部が付設されている点にある。
上記特徴構成によれば、受口管部に突出形成された突起
部の突出寸法が、公差範囲内で大きい側に変動した場合
には、弾性材料製の当り部が付設されていない側の係止
突起を突起部に接当させ、また、突起部の突出寸法が、
公差範囲内で小さい側に変動した場合には、第2装着体
を反転操作して、弾性材料製の当り部が付設されている
側の係止突起を突起部に接当させることにより、当り部
を弾性変形させながら本来の係止突起との協働にて突起
部に確実に接当させることができる。それ故に、第2装
着体の内周面に形成される両係止突起の一方に当り部を
付設するだけであるから、従来のように、係止突起の突
出代が異なる複数種類の第2装着体を準備する必要がな
く、製造コストの低廉化を図ることができるとともに、
公差範囲内での変動を確実に吸収することができ、しか
も、管表面の傷付きも抑制することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕図1〜図14
は、鋳鉄管、鋼管又は塩化ビニル管等を用いて構成され
る水道管やガス管等の流体輸送管Pの受口管部1に対し
て、他の流体輸送管Pの挿入管部2を管軸芯X方向から
挿入接続する場合、或いは、接続されている受口管部1
と挿入管部2とを管軸芯X方向に沿って引抜き分離(解
体)する場合に用いられる本発明の管脱着装置を示し、
前記挿入管部2に対して管軸芯X方向での移動を規制し
た状態で脱着自在に外嵌装着される鋳鉄製の第1装着体
Aと、前記受口管部1に対して管軸芯X方向での移動を
規制した状態で脱着自在に外嵌装着される鋳鉄製の第2
装着体Bとが備えられているとともに、前記第1装着体
Aの管軸芯Xを挟んで相対向する二個所に形成した受け
部3と第2装着体Bの管軸芯Xを挟んで相対向する二個
所に形成した受け部4とのうち、管軸芯X方向で相対向
する両受け部3,4の各々に亘って、前記両装着体A,
Bに管接続方向又は管引抜き方向の外力を付与する管移
動操作機構Cが脱着自在に架設され、更に、前記第1装
着体Aの両受け部3の管径方向での受け中心間距離L1
と第2装着体Bの両受け部4の管径方向での受け中心間
距離L2とが同一又はほぼ同一に構成されている。
【0020】前記第1装着体Aは、図1、図6に示すよ
うに、挿入管部2に対して管径方向から装着可能な半円
環状又はそれに近いほぼ半環状で、かつ、横断面形状が
ほぼIの字形状に形成され た第1装着本体5の外面側の
半環状方向中央部に、管径方向外方に突出する把持部6
を一体形成するとともに、前記第1装着本体5の半環状
方向両端部で、かつ、円周方向に220度離れた部位の
各々には、挿入管部2の外周面に対して管径方向から圧
接可能な押えボルト7を螺合保持する筒状のネジ部8を
一体形成し、更に、各ネジ部8よりも半円環状方向中央
側に少し偏位した部位の外面側には、前記受け部3を構
成する上向きコの字状(凹状の一例)の嵌合凹部を一体
形成して構成されている。また、前記嵌合凹部3の嵌合
溝3aは、管移動操作機構Cの押引杆(ラック)21を
管径方向に沿う上方から落し込み状態で脱着自在に嵌合
保持可能に構成されているとともに、前記押えボルト7
の先端部には、ボルト軸芯周りで相対回転自在な押え部
材9が取付けられている。
【0021】前記第2装着体Bは、図1、図7に示すよ
うに、受口管部1に対して管径方向から装着可能な半円
環状又はそれに近いほぼ半環状で、かつ、横断面形状が
ほぼIの字形状に形成され た第2装着本体11の外面側
の半環状方向中央部に、管径方向外方に突出する把持部
12を一体形成するとともに、前記第2装着本体11の
半環状方向両端部に連設した取付け板部13の内側面
で、かつ、受口管部1の外周面端部に突出形成された円
環状の突起部1Aの厚みよりも管軸芯X方向に大なる間
隔を隔てた部位には、前記突起部1Aに対して管軸芯X
方向から接当可能な一対の係止突起14を一体形成し、
更に、前記各取付け板部13の外側面には、前記受け部
4を構成する上向き開口のボックス状(凹状の一例)の
嵌合凹部を一体形成して構成されている。
【0022】また、図1、図5に示すように、前記嵌合
凹部4の構成部材のうち、管軸芯X方向で相対向する一
対の第1側壁体4Aの各々には、管移動操作機構Cの押
引杆(ラック)21を管径方向に沿う上方から落し込み
状態で脱着自在に嵌合保持可能な嵌合凹部4aが形成さ
れているとともに、外方側に位置する第2側壁体4Bに
は、管移動操作機構Cの操作部29が臨むUの字状の操
作窓4bが形成され、更に、管移動操作機構Cのケース
23を載置支持する底壁体4Cには、軽量化と侵入した
異物を外部に排出するための貫通孔4dが形成されてい
る 。
【0023】更に、図5、図8に示すように、前記第2
装着体Bの係止突起14のうち、管軸芯X方向の一方に
位置する係止突起14の管軸芯X側への突出量H1を、
管軸芯X方向の他方に位置する係止突起14の管軸芯X
側への突出量H2よりも寸法公差範囲内で大に構成して
ある。そのため、前記受口管部1に突出形成された突起
部1Aの管径方向外方への突出寸法が、公差範囲内で比
較的大きく変動する場合でも、第2装着体Bを反転操作
することにより、突起部1Aとの係合代が適正側となる
係止突起14を自由に選択することができる。それ故
に、第2装着体Bの内周面に形成される係止突起14の
うち、管軸芯Xで相対向する係止突起14の突出量H
1,H2を異ならせるだけであるから、係止突起14の
突出代が異なる複数種類の第2装着体Bを準備する必要
がなく、受口管部1に対して確実に外嵌装着できるもの
を製造コスト面で有利に製作することができる。
【0024】前記管移動操作機構Cは、図9〜図13に
示すように、第1装着体Aの嵌合凹部3の両端 面3bに
管軸芯X方向から選択的に接当して管接続方向又は管引
抜き方向の外力を付与するための押圧体20を備えた押
引杆21と、該押引杆21を管軸芯X方向に往復移動自
在に貫通保持するケース23とから構成されているとと
もに、前記ケース23には、ラチェットレンチ等の工具
で加えられる回転操作力を押引杆21の往復移動力に変
換する変換手段22、及び、押引杆21の往行移動のみ
を許容する管接続状態と押引杆21の復行移動のみを許
容する管引抜き状態並びに押引杆21の往復移動が自由
となる中立状態とに切替え操作自在な移動方向切替手段
24とが設けられ、更に、前記押引杆21の管軸芯X方
向に沿う複数位置 に付け替え固定自在な補助押圧体2
8が脱着自在に設けられている。
【0025】前記変換手段22は、図10、図11に示
すように、前記押引杆21を構成する四角柱状のラック
と、該ラック21に管軸芯X方向に沿って所定ピッチで
貫通形成された係合孔25と噛み合うピニオン26、及
び、該ピニオン26に一体形成された回転操作用の操作
軸27とから構成されているとともに、前記操作軸27
のうち、ケース23の側板部から突出する角軸端部に
は、ラチェットレンチ等の工具(人為操作具)で操作可
能な六角筒状の操作部29が外嵌状態でボルト30にて
締付け固定されている。
【0026】前記移動方向切替手段24は、図10、図
11に示すように、前記ケース23内の上部側に、操作
レバー34を備えた切替操作軸35と揺動支点軸36と
を、前記操作軸27と平行に架設し、そのうち、前記揺
動支点軸36には、ラック21の係合孔25に対して管
軸芯X方向の一方向側から係合して該ラック21の往行
移動のみを許容する第1爪部材37と、ラック21の係
合孔25に対して管軸芯X方向の他方向側から係合して
該ラック21の復行移動のみを許容する第2爪部材38
とを揺動自在に取付けるとともに、前記第1爪部材37
及び第2爪部材38を係合方向にそれぞれ揺動付勢する
スプリング30を設け、更に、前記切替操作軸35に
は、前記第1爪部材37のみをスプリング30の弾性付
勢力で係合位置に揺動させる管接続状態と、第2爪部材
38のみをスプリング30の弾性付勢力で係合位置に揺
動させる管引抜き状態、並びに、両爪部材37,38を
スプリング30の弾性付勢力に抗して係合解除位置に保
持する中立状態とに切替えるカム40を固着してある。
【0027】前記押圧体20は、図1、図9に示すよう
に、前記ラック21の一端部に形成された一対の係止溝
21aに対して下方から差し込み嵌合可能なアリ溝部2
0bを備えた押圧本体20Aと、ラック21に差し込み
嵌合された押圧本体20Aの抜け出し移動を接当阻止す
べく、該押圧本体20Aのアリ溝部20bの開口側にボ
ルト20Bにて締付け固定される抜止め板20Cとから
構成されている。
【0028】前記補助押圧体28は、図12、図13に
示すように、前記ラック21に対して下方(又は上方)
から外嵌される門の字状の押圧部材28Aと、該押圧部
材28Aの相対向する内面に形成されたテーパー溝28
aへの打ち込みによって、ラック21に外嵌された押圧
部材28Aを抜止め固定する楔部材28Bとから構成さ
れ、更に、前記押圧部材28Aの底面には、ラック21
の係合孔25に係合する突起28bが一体的に突出形成
されている。
【0029】また、図9、図14に示すように、管接続
時又は管引抜き時に、第2装着体Bの嵌合凹部4に対し
て脱着自在に嵌合保持されるケース23の両反力受け部
23a、換言すれば、嵌合凹部4の両第1側壁体4Aの
内面に対して管軸芯X方向からそれぞれ接当するケース
23の両反力受け部23a、及び、第1装着体Aの嵌合
凹部3の両端面3bに対して管軸芯X方向から選択的に
接当する押圧体20の両押圧部20aの各々が、ラック
21の中心線Yを対称又はほぼ対称中心線として管径方
向の両側に振分け形成されている。前記反力受け部23
aと嵌合凹部4の第1側壁体4A内面との接当、及び、
押圧部20aと嵌合凹部3の端面3bとの接当は、面接
触又は線接触或いは複数箇所での点接触のいずれであっ
てもよい。また、ケース23の両反力受け部23a、及
び、押圧体20の両押圧部20aの各々を、ラック21
の中心線Yを対称又はほぼ対称中心線として管径方向の
両側に均等に振分け形成することが望ましいが、均等に
振り分け形成されていなくてもよい。
【0030】そして、上述の如く構成された管脱着装置
を用いて、受口管部1と挿入管部2とを接続する場合に
は、図2、図3に示すように、挿入管部2の所定位置に
第1装着体Aを管径方向から外嵌し、それの両端部に位
置する押えボルト7を締込み操作して、第1装着体Aを
挿入管部2に外嵌固定する。また、受口管部1の突起部
1Aに第2装着体Bの両係止突起14を管径方向から外
嵌して、受口管部1に対する第2装着体Bの管軸芯X方
向での移動を規制するとともに、第2装着体Bの嵌合凹
部4に対して、管移動操作機構Cのケース23を上方か
ら落とし込み状態で嵌合保持させる。この状態で、挿入
管部2の先端部を受口管部1内に挿入し、管移動操作機
構Cのラック21を、第1装着体Aの嵌合凹部3に対し
て上方から落とし込み状態で嵌合保持させることがで
き、かつ、ラック21の先端部に取付けられた押圧体2
0の一方の押圧部(押圧面)20aが嵌合凹部3の一方
の端面3bに接触又は近接するように、前記移動方向切
替手段24の操作レバー34を中立状態に操作して、前
記ケース23に対してラック21を管軸芯X方向に沿っ
て移動調整する。この移動調整が終了すると、管移動操
作機構Cのラック21を第1装着体Aの嵌合凹部3に対
して上方から落とし込み状態で嵌合保持させたのち、前
記移動方向切替手段24の操作レバー34を中立状態か
ら管接続状態に切替え操作し、ケース23の操作部29
を工具で回転操作して、第1装着体Aと第2装着体Bと
に管接続方向の外力を付与し、受口管部1と挿入管部2
とを相対近接移動させて接続を完了する。また、この管
接続作業時に、前記操作部29の回転操作に連れて、換
言すれば、受口管部1と挿入管部2との相対近接移動に
連れて、ラック21の他端側がケース23から次第に大
きく張り出すため、該ラック21の他端部の移動経路途
中に、図14に示すような受口管部1の曲り管部や受口
管部1に付設された突起部等が存在する場合では、受口
管部1と挿入管部2とを最終まで接続操作することがで
きなくなる事態が想定される。このような事態が発生し
ても、図13、図14に示すように、前記ラック21の
うち、押圧体20と第1装着体Aの嵌合凹部3との間に
位置する部位に、前記補助押圧体28を固定 すること
により、この補助押圧体28をもって、第1装着体Aの
嵌合凹部3に管接続方向の 外力を確実に付与しつつ、
ラック21の他端部のケース23からの突出量を少なく
することができ、受口管部1と挿入管部2とを最終まで
確実に接続操作することができるのである。
【0031】また、接続されている受口管部1と挿入管
部2とを引抜いて分離(分解)する場合には、図4に示
すように、前述の管接続作業と同じ要領で、挿入管部2
に第1装着体Aを外嵌固定するとともに、受口管部1の
突起部1Aに第2装着体Bを外嵌装着し、更に、第2装
着体Bの嵌合凹部4に対して、管移動操作機構Cのケー
ス23を上方から落とし込み状態で嵌合保持させる。次
に、前記管移動操作機構Cのラック21を、第1装着体
Aの嵌合凹部3に対して上方から落とし込み状態で嵌合
保持させることができ、かつ、ラック21の先端部に取
付けられた押圧体20の他方の押圧部(押圧面)20a
が嵌合凹部3の他方の端面3bに接触又は近接するよう
に、前記移動方向切替手段24の操作レバー34を中立
状態に操作して、前記ケース23に対してラック21を
管軸芯X方向に沿って移動調整する。この移動調整が終
了すると、管移動操作機構Cのラック21を第1装着体
Aの嵌合凹部3に対して上方から落とし込み状態で嵌合
保持させたのち、前記移動方向切替手段24の操作レバ
ー34を中立状態から管引抜き状態に切替え操作し、ケ
ース23の操作部29を工具で回転操作して、第1装着
体Aと第2装着体Bとに管引抜き方向の外力を付与し、
受口管部1と挿入管部2とを相対離間移動させて接続を
解除(解体)する。
【0032】〔第2実施形態〕図15及び図16
(イ)、(ロ)は、前記第2装着体Bの別の実施形態を
示し、これは、前記第2装着本体11の半環状方向両端
部に連設した取付け板部13の内側面で、かつ、受口管
部1の外周面端部に突出形成された円環状の突起部1A
の厚みよりも管軸芯X方向に大なる間隔を隔てた部位
に、前記突起部1Aに対して管軸芯X方向から接当可能
な一対の係止突起14を一体形成し、これら各係止突起
14の管軸芯X側への突出量を同一又はほぼ同一に構成
するとともに、管軸芯X方向の一方に位置する係止突起
14の接当面側には、該係止突起14よりも管軸芯X側
に突出する合成ゴム等の弾性材料製の当り部42を備え
た取付け板43を、ビス44にて締付け固定してある。
また、前記当り部42には、他方の係止突起14側ほど
突出量が小となるテーパー面42aが形成されている。
そして、前記受口管部1に突出形成された突起部1Aの
突出寸法が、公差範囲内で大きい側に変動した場合に
は、弾性材料製の当り部42が付設されていない側の係
止突起14を突起部1Aに接当させ、また、突起部1A
の突出寸法が、公差範囲内で小さい側に変動した場合に
は、第2装着体Bを反転操作して、前記当り部42が付
設されている側の係止突起14を突起部1Aに接当させ
ることにより、当り部42を弾性変形させながら本来の
係止突起14との協働にて突起部1Aに確実に接当させ
ることができる。それ故に、第2装着体Bの内周面に形
成される両係止突起14の一方に当り部42を付設する
だけであるから、係止突起14の突出代が異なる複数種
類の第2装着体Bを準備する必要がなく、製造コストの
低廉化を図ることができるとともに、公差範囲内での寸
法変動を確実に吸収することができる。尚、その他の構
成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、
同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記
してそれの説明は省略する。また、前記当り部42を、
両係止突起14の接当面側に選択的に付け替え固定自在
に構成してもよく、更に、前記両係止突起14の接当面
側の各々に当り部42を取付けて実施してもよい。更に
また、上述の第1実施形態で説明した両係止突起14の
うちの少なくとも一方の接当面側に当り部42を取付け
て実施してもよい。
【0033】〔第3実施形態〕上述の第1実施形態で
は、前記第2装着体Bの受け部4に、管移動操作機構C
のケース23を脱着自在に嵌合保持させるとともに、前
記第1装着体Aの受け部3に、管移動操作機構Cのラッ
ク21を脱着自在に嵌合保持させ、更に、前記ラック2
1の先端部に、第1装着体 Aの受け部3の両端面3bに
管軸芯X方向から選択的に接当して管接続方向又は管引
抜き方向の外力を付与するための押圧体20を取付けた
が、図17に示すように、前記第1装着体Aの受け部3
に、管移動操作機構Cのケース23を脱着自在に嵌合保
持させるとともに、前記第2装着体Bの受け部4に、管
移動操作機構Cのラック21を脱着自在に嵌合保持さ
せ、更に、前記ラック21の先端部に、第2装着体Bの
受け部4の両端面4fに対して管軸芯X方向から選択的
に接当して管接続方向又は管引抜き方向の外力を付与す
るための押圧体20を取付けて実施しても良い。
【0034】尚、前記第1装着体Aの受け部3は、上向
き開口のボックス状(凹状の一例)の嵌合凹部から構成
されている。この嵌合凹部3の構成部材のうち、管軸芯
X方向で相対向する一対の第1側壁体3Aの各々には、
管移動操作機構Cのラック(押引杆)21を管径方向に
沿う上方から落し込み状態で脱着自在に嵌合保持可能な
嵌合凹部3dが形成されているとともに、外方側に位置
する第2側壁体3Bには、管移動操作機構Cの操作部2
9が臨むUの字状の操作窓3eが形成され、更に、管移
動操作機構Cのケース23を載置支持する底壁体3Cに
は、軽量化と侵入した異物を外部に排出するための貫通
孔3fが形成されている。
【0035】また、前記第2装着体Bの受け部4は、上
向きコの字状(凹状の一例)の嵌合凹部から構成されて
いる。この嵌合凹部4の嵌合溝4eは、管移動操作機構
Cのラック(押引杆)21を管径方向に沿う上方から落
し込み状態で脱着自在に嵌合保持可能に構成されてい
る。尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成
と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態
と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
【0036】〔その他の実施形態〕 (1) 上述の各実施形態では、前記第1装着体Aを、
挿入管部2に対して管径方向から装着可能な半円環状又
はそれに近いほぼ半環状に形成し、かつ、前記第2装着
体Bを、受口管部1に対して管径方向から装着可能な半
円環状又はそれに近いほぼ半環状に形成したが、この第
1装着体A又は第2装着体Bの少なくとも一方を揺動開
閉式又は円周方向で複数の部品に分解可能な分割式の環
状体から構成してもよい。 (2) 上述の各実施形態では、前記補助押圧体28
を、ラック(押引杆)21の係合孔25を利用して管軸
芯X方向に段階的に付け替え固定自在に構成したが、こ
の補助押圧体28を、ラック(押引杆)21の管軸芯X
方向に無段階的に付け替え固定自在に構成してもよい。
更に、このような補助押圧体28を設ける代わりに、前
記押圧体20を、ラック(押引杆)21の管軸芯X方向
の任意の位置に付け替え固定自在に構成してもよい。 (3) 上述の各実施形態では、前記補助押圧体28
を、前記ラック(押引杆)21に外嵌される門の字状の
押圧部材28Aと、外嵌された押圧部材28Aを押引杆
(ラック)21に抜止め固定する楔部材28Bとから構
成したが、このような楔止め形式の構造のものに限定さ
れるものではなく、ボルト等の固定手段を用いて、前記
補助押圧体28を押引杆(ラック)21に固定するよう
に構成してもよい。 (4) 上述の各実施形態では、受口管部1の外周面端
部に突出形成された円環状の突起部1Aに第2装着体B
の両係止突起14を管径方向から外嵌して、受口管部1
に対する第2装着体Bの管軸芯X方向での移動を規制す
るように構成したが、前記受口管部1に形成される突起
部1Aは、必ずしも環状に形成されている必要がなく、
円周方向で断続形成されていてもよい。 (5) 前記第1装着体Aを、挿入管部2に対して管軸
芯X方向での移動を規制した状態で脱着自在に外嵌装着
させるに当たって、該第1装着体Aを管軸芯X方向の両
方向で必ず規制する必要はなく、管軸芯X方向で相対向
する受け部3,4に亘って架設された管移動操作機構C
の操作により、前記両装着体A,Bに管接続方向又は管
引抜き方向の外力を付与することのできるものであれ
ば、管軸芯X方向の一方だけで規制してもよい。このこ
とは、前記第2装着体Bを、受口管部1に対して管軸芯
X方向での移動を規制した状態で脱着自在に外嵌装着さ
せるに当たっても同じ事が言える。 (6) 上述の各実施形態では、前記変換手段22を、
押引杆を構成するラック21と、該ラック21に管軸芯
X方向に沿って所定ピッチで貫通形成された係合孔25
と噛み合うピニオン26、該ピニオン26を回転操作す
るための操作軸27とから構成したが、このような構成
に限定されるものではなく、回転操作力を押引杆21の
往復移動力に変換することのできるものであれば、如何
なる構造のものを用いてもよい。更に、前記管移動操作
機構Cとしては、前記両装着体A,Bに管接続方向又は
管引抜き方向の外力を付与することのできるものであれ
ば、如何なる構造のものを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管脱着装置の第1実施形態を示す分解
斜視図
【図2】管接続作業時におけるセッティング途中の斜視
【図3】管接続作業時におけるセッティング終了時の斜
視図
【図4】管引抜き時作業時におけるセッティング終了時
の斜視図
【図5】第1装着体と第2装着体の平面図
【図6】第1装着体の正面図
【図7】第2装着体の正面図
【図8】受口管部に外嵌装着された第2装着体の要部の
水平断面図
【図9】管移動操作機構の全体の平面図
【図10】(イ)は、移動方向切替手段が中立状態にあ
るときのケースの断面側面図 (ロ)は、移動方向切替手段が管接続状態にあるときの
ケースの断面側面図
【図11】ケースの断面正面図
【図12】管移動操作機構に補助押圧体を装着する直前
の斜視図
【図13】管移動操作機構に補助押圧体を装着したとき
の斜視図
【図14】補助押圧体の使用状態を示す全体の平面図
【図15】本発明の管脱着装置の第2実施形態を示す要
部の斜視図
【図16】(イ)は、係止突起に付設した当り部のセッ
ティング前の水平断面図 (ロ)は、係止突起に付設した当り部のセッティング後
の水平断面図
【図17】本発明の管脱着装置の第3実施形態を示す全
体の分解斜視図
【図18】従来の管脱着装置を示す分解斜視図
【図19】セッティング後の全体の斜視図
【符号の説明】
A 第1装着体 B 第2装着体 C 管移動操作機構 X 管軸芯 Y 中心線 L1 受け中心間距離 L2 受け中心間距離 1 受口管部 1A 突起部 2 挿入管部 3 受け部(嵌合凹部) 4 受け部(嵌合凹部) 14 係止突起 20 押圧体 20a 押圧部 21 押引杆(ラック) 22 変換手段 23 ケース 23a 反力受け部 25 係合孔 26 ピニオン 27 操作軸 28 補助押圧体 28A 押圧部材 28B 楔部材 28b 突起 42 当り部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受口管部に管軸芯方向から挿入接続され
    る挿入管部に対して管軸芯方向での移動を規制した状態
    で脱着自在に外嵌装着される第1装着体と、前記受口管
    部に対して管軸芯方向での移動を規制した状態で脱着自
    在に外嵌装着される第2装着体とを備え、かつ、前記第
    1装着体の管軸芯を挟んで相対向する二個所に形成した
    受け部と第2装着体の管軸芯を挟んで相対向する二個所
    に形成した受け部とのうち、管軸芯方向で相対向する受
    け部に亘って、前記両装着体に管接続方向又は管引抜き
    方向の外力を付与する管移動操作機構を脱着自在に架設
    してある管脱着装置であって、 前記第1装着体の両受け部の管径方向での受け中心間距
    離と第2装着体の両受け部の管径方向での受け中心間距
    離とを同一又はほぼ同一に構成してある管脱着装置。
  2. 【請求項2】 前記第1装着体の両受け部及び第2装着
    体の両受け部の各々が、管移動 操作機構を管径方向に
    沿う方向から脱着自在に嵌合保持可能な凹状に形成され
    ている請求項1記載の管脱着装置。
  3. 【請求項3】 前記管移動操作機構が、第1装着体の受
    け部又は第2装着体の受け部に 管軸芯方向から接当し
    て管接続方向又は管引抜き方向の外力を付与するための
    押圧体を備えた押引杆と、該押引杆を管軸芯方向に往復
    移動自在に保持し、かつ、回転操作力を押引杆の往復移
    動力に変換する変換手段を備えたケースとから構成され
    ているとともに、管接続時又は管引抜き時に、第2装着
    体の受け部又は第1装着体の受け部に対して脱着自在に
    嵌合保持されるケースの反力受け部、及び、第1装着体
    の受け部又は第2装着体の受け部に対して管軸芯方向か
    ら接当する押圧体の押圧部の各々が、押引杆の中心線を
    対称中心線として管径方向の両側に振分け形成されてい
    る請求項1又は2記載の管脱着装置。
  4. 【請求項4】 前記第1装着体が、挿入管部に対して管
    径方向から装着可能な半円環状又はそれに近いほぼ半環
    状に形成されているとともに、前記第2装着体が、受口
    管部に対して管径方向から装着可能な半円環状又はそれ
    に近いほぼ半環状に形成されている請求項1、2又は3
    記載の管脱着装置。
  5. 【請求項5】 前記管移動操作機構には、押引杆の管軸
    芯方向の複数位置に付け替え固定自在な補助押圧体が脱
    着自在に設けられている請求項3記載の管脱着装置。
  6. 【請求項6】 前記変換手段が、押引杆を構成するラッ
    クと、該ラックに管軸芯方向に沿って所定ピッチで貫通
    形成された係合孔と噛み合うピニオン、該ピニオンを回
    転操作するための操作軸とから構成されているととも
    に、前記補助押圧体が、前記ラックに外嵌される門の字
    状の押圧部材と、外嵌された押圧部材をラックに抜止め
    固定する楔部材とから構成され、更に、前記押圧部材に
    は、ラックの係合孔に係合する突起が形成されている請
    求項5記載の管脱着装置。
  7. 【請求項7】 前記第2装着体の内周面で、かつ、受口
    管部の端部に突出形成された突起部の厚みよりも大なる
    間隔を隔てた部位には、前記突起部に対して管軸芯方向
    から接当可能な係止突起が、管軸芯側への突出量を異な
    らせた状態で形成されている請求項1〜6のいずれか1
    項に記載の管脱着装置。
  8. 【請求項8】 前記第2装着体の内周面で、かつ、受口
    管部の端部に突出形成された突起部の厚みよりも大なる
    間隔を隔てた部位には、前記突起部に対して管軸芯方向
    から接当可能な係止突起が形成されているとともに、一
    方の係止突起の接当面側には、該係止突起よりも管軸芯
    側に突出する弾性材料製の当り部が付設されている請求
    項1〜6のいずれか1項に記載の管脱着装置。
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