JP3815883B2 - インクジェット用記録フィルム - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、インクジェット用記録フィルムに関する。詳しくは、生分解性または加水分解性を有する脂肪族ポリエステルを主成分とした熱可塑性ポリマーを含む二軸延伸フィルムからなり、使用中はカビや病害虫の発生がなく、且つ廃棄後自然環境下に蓄積することのないインクジェット用記録フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、インクジェット記録は、種々の作動原理、例えば、静電吸引方式、圧電素子を用いてインクに機械的振動又は変位を与える方式、インクを加熱して発泡させその圧力を利用する方式等によりインクの微小液滴を飛翔させて紙などの記録フィルムに付着させ、画像、文字などの記録を行うものであり、騒音の発生が少なく、高速印字、高品位印字、多色印字の行える記録方式として種々の用途に急速に普及している。
【0003】
このようなインクジェット記録に用いられる被記録媒体には、紙の他にプラスチックフィルムの基材表面にインク受容層を設けたものがある。基材に耐水性であるプラスチックを使用すると、インクの侵透により凹凸やカールを生じないし、インクのにじみも生じないためシャープな形状を得ることができる。
しかし従来から使用されているプラスチックフィルムは、自然環境下で分解しないか、または分解速度が極めて低いため、使用後放置されたり土中に埋設処理された場合、半永久的に地上や地中に残存することになる。また、海洋投棄された場合は、景観を損なったり、海洋生物の生活環境を破壊したりする。さらに、焼却処理した場合、その高い燃焼熱によって焼却炉の劣化を促進するなど、消費の拡大と共に廃棄物処理が社会問題となっている。
【0004】
またインクジェット記録に用いる場合、不透明度や白色度が要求されるため無機質充填材を含ませるが、その種類によってはフィルムの延伸性が悪く、破れを生じ、生産性を著しく低下させたり、延伸できたとしてもフィルムの厚み精度が悪く、機械特性のばらつきが大きいため、工業製品として満足できるものが得られなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記問題に鑑み、優れた機械的強度、耐久性及び厚み精度を有し、廃棄後自然環境下に蓄積することのないインクジェット用記録フィルムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、鋭意検討した結果、特定粒径の無機質充填材及び滑剤を含み、且つ、二軸方向に延伸された脂肪族ポリエステルフィルムの少なくとも片面にインク受容層を設けることによって、上記課題が解決できることを見出し、本発明に到達した。
【0007】
すなわち、本発明により、下記発明が提供される。
(1)脂肪族ポリエステル100重量部、平均粒径が0.1〜0.5μmの酸化チタン、平均粒径が0.3〜6μmの炭酸カルシウム、平均粒径が0.1〜2μmの硫酸バリウム、平均粒径が1〜12μmのシリカ、平均粒径が0.5〜10μmのカオリン、及び平均粒径が0.1〜10μmのタルクからなる群より選ばれた少なくとも1種の無機質充填材3〜25重量部、及び、滑剤0.1〜2重量部を含み、且つ、延伸倍率が縦横それぞれ1 . 3〜10倍に二軸方向に延伸された厚み0.01〜0.5mmの脂肪族ポリエステルフィルムの少なくとも片面にインク受容層が設けられたインクジェット用記録フィルム。
(2)脂肪族ポリエステルが、乳酸単位を含む乳酸系ポリマーである前記(1)のインクジェット用記録フィルム。(3)インク受容層が、水溶性高分子フィルムであり、その重量が0.5〜50g/m2である前記(1)のインクジェット用記録フィルム。(4)耐折強さが900回以上、厚みの変動係数が1.3%以下である前記(1)〜(3)のインクジェット用記録フィルム。
【0008】
本発明のインクジェット用記録フィルムは、種類が厳選された無機質充填材を特定量含む延伸フィルムを基材として使用することに特徴がある。そのため、優れた機械的強度、耐久性、厚み精度などを有する。具体的には耐折強さが900回以上、という強い耐久性を有し、厚みの変動係数が1.3%以下という高い厚み精度を有する。そのためインクジェット用記録フィルムとして必要十分な強度(機械適性)と、均一なインク受容層が得られ、高い印刷適性を有する。また、自然環境下における分解性は従来公知のものと同等であるので、使用後、自然環境下に廃棄された場合でも比較的速やかに炭酸ガスと水に分解するので、廃棄物として蓄積することがない。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のインクジェット用記録フィルムは、脂肪族ポリエステルに特定量の無機充填材及び滑剤を添加した樹脂組成物をフィルム成形し、得られたフィルムを2軸延伸して基材フィルムとする。基材フィルムの少なくとも片面にインク受容層を形成することにより製造される。
【0010】
本発明のインクジェット用記録フィルムを構成する基材のポリマーは、脂肪族ポリエステルである。脂肪族ポリエステルとしては、(1)ポリ乳酸、および乳酸と他のヒドロキシカルボン酸とのコポリマー、(2)乳酸単位、脂肪族多価カルボン酸単位および脂肪族多価アルコール単位を含む脂肪族ポリエステル、(3)乳酸単位および多官能多糖類を含む脂肪族ポリエステル、(4)脂肪族多価カルボン酸と脂肪族多価アルコールの脂肪族ポリエステル、及び、(5)上記脂肪族ポリエステルの混合物等が挙げられる。これらの内、乳酸単位を含む(1)〜(3)、またはそれらの混合物が好ましい。本発明において、上記脂肪族ポリエステル(1)、(2)および(3)またはそれらの混合物のように、分子構造中に乳酸単位を有する脂肪族ポリエステルを、乳酸系ポリマーという。
【0011】
乳酸には、L−体とD−体とが存在するが、本発明において単に乳酸という場合は、特にことわりがない場合は、L−体、D−体およびその混合物を指すこととする。また、ポリマーの分子量は特にことわりのない場合は重量平均分子量のことを指すものとする。
【0012】
本発明に用いるポリ乳酸としては、構成単位がL−乳酸のみからなるポリ(L−乳酸)、D−乳酸のみからなるポリ(D−乳酸)、およびL−乳酸単位とD−乳酸単位とが種々の割合で存在するポリ(DL−乳酸)のいずれもが使用できる。
【0013】
乳酸と他のヒドロキシカルボン酸コポリマーのヒドロキシカルボン酸としては例えば、グリコール酸、3−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ吉草酸、5−ヒドロキシ吉草酸、6−ヒドロキシカプロン酸等が挙げられる。
【0014】
本発明に用いるポリ乳酸は、L−乳酸、D−乳酸、またはDL−乳酸を直接脱水重縮合する方法、例えば、特開平6−065360号公報に記載の方法により製造することができる。また、乳酸の環状2量体であるラクチドを開環重合する方法によっても製造することができる。開環重合は、高級アルコール、ヒドロキシカルボン酸等の水酸基を有する化合物の存在下で行ってもよい。
【0015】
乳酸と他のヒドロキシカルボン酸コポリマーは、乳酸と上記ヒドロキシカルボン酸を脱水重縮合する方法、例えば、特開平6−065360号公報に記載の方法により製造することができる。また、乳酸の環状2量体であるラクチドと上記ヒドロキシカルボン酸の環状体を開環共重合する方法によっても製造することができる。何れの方法によって製造されたものでもよい。
【0016】
乳酸単位及び多官能多糖類を含む脂肪族ポリエステルの製造に用いる多官能多糖類としては、例えば、セルロース、硝酸セルロース、酢酸セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、CMC、ニトロセルロース、セロハン、ビスコースレーヨン、キュプラ等の再生セルロース、ヘミセルロース、デンプン、アミロペクチン、デキストリン、デキストラン、グリコーゲン、ペクチン、キチン、キトサン等及びこれらの混合物及びこれらの誘導体が挙げられる。これらの内で特に酢酸セルロース、エチルセルロースが好ましい。
【0017】
乳酸単位及び多官能多糖類を含む脂肪族ポリエステルは、上記多官能多糖類と、乳酸、ポリ乳酸、または、乳酸と他のヒドロキシカルボン酸のコポリマー等を反応する方法、例えば、欧州特許公開公報0732341号(A2)に記載の方法により製造することができる。また、上記多官能多糖類と、乳酸の環状2量体であるラクチド、または上記ヒドロキシカルボン酸の環状エステル類等を反応する方法によっても製造することができる。何れの方法によって製造されたものでもよい。
【0018】
乳酸単位、脂肪族多価カルボン酸単位及び脂肪族多価アルコール単位を含む脂肪族ポリエステル、または、脂肪族多価カルボン酸と脂肪族多価アルコールの脂肪族ポリエステルの製造に用いる脂肪族多価カルボン酸としては、例えば、シュウ酸、コハク酸、マロン酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸等及びこれらの無水物が挙げられる。これらは、酸無水物であっても、酸無水物との混合物であってもよい。脂肪族多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、ネオペンチルグリコール、テトラメチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等が挙げられる。
【0019】
乳酸単位、脂肪族多価カルボン酸単位及び脂肪族多価アルコール単位を含む脂肪族ポリエステルは、上記脂肪族多価カルボン酸及び上記脂肪族多価アルコールと、ポリ乳酸、乳酸と他のヒドロキシカルボン酸のコポリマー等を反応する方法、上記脂肪族多価カルボン酸及び上記脂肪族多価アルコールと、乳酸を反応する方法、例えば、特開平7−228675号公報に記載の方法により製造できる。また、上記脂肪族多価カルボン酸及び上記脂肪族多価アルコールと、乳酸の環状2量体であるラクチドや上記ヒドロキシカルボン酸の環状エステル類等を反応する方法によっても製造することができる。何れの方法によって製造されたものでもよい。
【0020】
脂肪族多価カルボン酸と脂肪族多価アルコールの脂肪族ポリエステルは、上記脂肪族多価カルボン酸及び上記脂肪族多価アルコールを反応する方法、例えば、特開平7−228675号公報に記載の方法により製造できる。
【0021】
脂肪族ポリエステルの分子量は、フィルムの加工性、得られるフィルムの強度および分解性に影響を及ぼす。分子量が低いと得られるフィルムの強度が低下し、使用する際に張力で破断することがある。また、分解速度が速くなる。逆に高いと加工性が低下し、フィルムに製膜することが困難となる。かかる点を考慮すると、本発明に使用する脂肪族ポリエステルの分子量は、約1万〜約100万程度の範囲が好ましい。さらに好ましい範囲は10万〜30万である。
【0022】
本発明のインクジェット用記録フィルムに用いる脂肪族ポリエステルの最適な分子量や共重合体組成は、その使用目的における最長の使用期間に合わせて、既存または公知の脂肪族ポリエステルフィルムに関する加水分解性データから考慮して決定される。
【0023】
本発明に用いられる無機質充填材は種類が限定される。具体的には酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、シリカ、カオリン、タルクの6種類の無機質充填材が挙げられる。これらは単独で使用しても良いし、また2種類以上を混合して使用しても良い。これらの内、得られるフィルムの機械特性や、厚みの変動係数を考慮すると、酸化チタンが最も好ましい。これらの無機質充填材を脂肪族ポリエステルフィルムに配合してなる組成物は、2軸延伸性が良好であり、従って、機械的強度や耐久性を向上させることができる。また十分な不透明性が得られる。
【0024】
無機質充填材の配合量は、脂肪族ポリエステル100重量部に対し、3〜25重量部である。好ましくは5〜25重量部である。配合量が3重量部未満の場合は十分な耐久性や、不透明性が得られず、また、25重量部を超えると2軸延伸性が悪くなり、また機械的強度が低下する。
【0025】
本発明に使用する無機質充填材の内、酸化チタンについては、その結晶形からアナタース型、ルチル型、ブルカイト型に分類されるが、いずれも使用することができ、その平均粒径は0.1〜0.5μmであることが好ましい。さらに好ましくは0.1〜0.3μmである。また、脂肪族ポリエステルへの分散性を向上させるために、表面をアルミナ、シリカ、酸化亜鉛等の酸化物で被覆したり、脂肪族ポリオール等で表面処理を施したものを使用することができる。
【0026】
炭酸カルシウムは結晶形として、カルサイト、アラゴナイト、バテライトのいずれもが使用でき、平均粒径として0.3〜6μmのものが好ましく用いられる。硫酸バリウムは、重晶石から化学反応により製造した沈降性硫酸バリウムで、平均粒径が0.1〜2μmのものを用いることができる。シリカは、天然または合成で得られるケイ酸で、平均粒径は1〜12μmのものが好ましく用いられる。カオリンは天然に産出する含水ケイ酸アルミニウムで、平均粒径が0.5〜10μmのものを使用することができる。また結晶水を除去した焼成タイプも使用できる。タルクは天然に産出する含水ケイ酸マグネシウムで、平均粒径が0.1〜10μmのものを使用することができる。
【0027】
本発明のインクジェット用記録フィルムには、特定量の滑剤を添加する。滑剤としては、エルカ酸アマイド、ステアリン酸アマイド、オレイン酸アマイド、ラウリン酸アマイド、パルミチン酸アマイド、ベヘニン酸アマイド、リシノール酸アマイド、オキシステアリン酸アマイド、メチレンビスステアリン酸アマイド、エチレンビスステアリン酸アマイド、エチレンビスベヘニン酸アマイド、等の脂肪酸アマイド系滑剤、モンタン酸ワックス、モンタン酸部分ケン化エステル、ステアリン酸ブチルエステル等の長鎖エステルワックス、グリセリン脂肪酸エステル、ヒドロキシステアリン酸トリグリセリド、ソルビタン脂肪酸エステル等の脂肪酸エステル系滑剤、ステアリン酸鉛、ステアリン酸カルシウム、ヒドロキシステアリン酸カルシウム、等の炭素数12〜30の脂肪酸金属塩である金属石鹸系滑剤、またはこれらを複合した複合滑剤などが挙げられる。これらの内、エルカ酸アマイド、モンタン酸ワックス、ヒドロキシステアリン酸カルシウム等が好ましい。
【0028】
滑剤の添加量は、脂肪族ポリエステル100重量部に対して0.1〜2重量部であることが好ましい。添加量が0.1重量部未満であれば、得られるインクジェット用記録フィルムの厚み精度などの改善度合いが低下するので好ましくない。2重量部を超えると、フィルムの成形性が低下し、得られるフィルムの平板性、厚み精度などが低下し、結果として機械強度が低下し好ましくない。
【0029】
本発明のインクジェット用記録フィルムの基材である脂肪族ポリエステルフィルムには、本発明の目的を損なわない範囲において、アンチブロッキング剤、可塑剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定剤、熱安定剤、着色防止剤、顔料等の他の添加剤を含有させてもよい。
【0030】
本発明において、乳酸系ポリマーに無機質充填材、滑剤等を添加、混合する方法には特に制限はなく、公知の混合方法が採用される。例えば、脂肪族ポリエステルに無機質充填材、滑剤を加え、リボンブレンダー、タンブラー、ヘンシェルミキサー等で混合した後、バンバリーミキサー、1軸または2軸押出機により、150〜230℃の温度で混練してペレット状、棒状、粉末状などの形状の組成物を得ることができる。
【0031】
このようにして得られた脂肪族ポリエステル樹脂組成物から脂肪族ポリエステルフィルムを製造する方法には特に制限はなく、公知の成形方法が適用できる。例えば、溶液キャスト法は、溶媒としてクロロホルム、塩化メチレン、ベンゼン、アセトニトリル、トルエン、キシレン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルイミダゾリジノン等を用いて溶液とした後、平滑な面上にキャストし、溶媒を除去することにより行われる。
【0032】
また、溶融押出成型する場合は、公知のTダイ法、インフレーション法等が適用される。Tダイを装着した押出機を用いて、上記脂肪族ポリエステル樹脂組成物を混練、溶融して押出し、キャスティングロールにて冷却することにより未延伸フィルムを成形することができる。押出温度は、好ましくは100〜280℃の範囲、より好ましくは130〜250℃の範囲である。成形温度が低いと成形安定性が得難く、また過負荷に陥り易い。逆に高いと脂肪族ポリエステルが分解することがあり、分子量低下、強度低下、着色等が起こすので好ましくない。
【0033】
基材フィルムに機械的強度や耐久性を付与させるため、2軸延伸を行う。その場合、延伸倍率が縦横それぞれ1.3倍未満であると、フィルムの充分な機械的強度や耐久性が得られず、10倍を超えると、フィルムが破れてしまうので好ましくない。
【0034】
2軸延伸フィルムを製造する場合には、未延伸フィルムを、例えば、ロール延伸法により縦方向に延伸し、次いでテンター延伸法により横方向に延伸する逐次2軸延伸法、テンター延伸による縦横同時2軸延伸法、チューブラー延伸による2軸延伸法等が挙げられる。得られるフィルムの均質性、厚み精度、生産性等から逐次2軸延伸法が好ましい。
【0035】
例えば、ロール延伸法とテンター延伸法による逐次2軸延伸は、以下のように実施される。脂肪族ポリエステルを50〜130℃の温度で熱処理し、乾燥及び結晶化を行う。次に、Tダイを装着した押出機にて130〜250℃の温度で混練、溶融押出した後、60℃以下のキャスティングロールにて急冷し、製膜する。この場合、溶融フィルムをロールに密着させ平板性を良くするため、エアナイフ又は静電印加装置を用いるのが好ましい。次いで、得られた未延伸フィルムを引き続き、引取機に通し、縦延伸機にて30〜80℃の温度で1.3〜10倍、好ましくは2〜5倍に縦延伸した後、テンターにて40〜80℃の温度で1.3〜10倍、好ましくは2〜5倍に横延伸する。延伸温度が上記範囲外であると、より低温では延伸されず、フィルムの破断を起こし、より高温では、結晶化が起き、延伸むら、およびフィルムの破断が起きるので好ましくない。そして引き続きテンター内にて、緊張下に80〜150℃の温度で3〜120秒間熱固定する。
【0036】
このようにして得られる本発明のインクジェット用記録フィルムの基材フィルムの厚みは、通常、0.01〜0.5mmである。用途によって適宜選択される。
【0037】
このようにして得られた二軸延伸された脂肪族ポリエステルフィルムに、インク受容性を付与するために、そのフィルムの少なくとも片面に、インク受容性の被膜を形成させてインクジェット用記録フィルムとする。インク受容性の被膜はインクと親和性のある樹脂等を含む塗工液を片面または両面に塗布、乾燥して形成される。
【0038】
インク受容層を構成する樹脂成分としては、インクジェットのインク組成により調整される。水溶性高分子を組み合わせたり、共重合化して使用してもよい。水溶性高分子としては、例えば、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、CMC、セルロース誘導体、ポリビニルピロリドン、澱粉、カチオン澱粉、ゼラチン、カゼイン、アクリル酸系重合体等が挙げられる。
【0039】
また、インク受容層や印字画像に耐水性や耐久性をさらに付与する意味で、疎水性の高分子を組み合わせて使用してもよい。疎水性高分子としては、例えば、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂など、一般に使用されている合成樹脂が挙げられる。
【0040】
さらに、インク受容層のインクの吸収性、定着性、発色性、さらにはブロッキング性、耐水性を向上させる目的で、無機、有機の顔料や樹脂粒子を添加、使用することもできる。使用される顔料や樹脂粒子としては、例えば、カオリン、デラミカオリン、水酸化アルミニウム、シリカ、珪藻土、炭酸カルシウム、タルク、酸化チタン、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化亜鉛、アルミナ、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、コロイダルシリカ、ゼオライト、ベントナイト、セリサイト、リトポン等の鉱物質顔料、多孔質顔料やポリスチレン樹脂、スチレン−マレイン酸共重合樹脂、尿素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ポリウレタン樹脂、その他有機顔料等の微粒子、多孔質微粒子、及び中空粒子等の公知の顔料や樹脂粒子の中からインクジェット用記録フィルムの品質設計に応じて1種又は2種以上が適宜使用される。この場合、これら顔料や樹脂粒子の使用量は、インク受容層形成樹脂組成物全固型分の0〜95重量%、好ましくは10〜90重量%の範囲で配合される。
【0041】
さらに、必要に応じて、インク受容層中には樹脂や顔料の他に増粘剤、離型剤、浸透剤、湿潤剤、熱ゲル化剤、サイズ剤、消泡剤、抑泡剤、発泡剤、着色剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、クエンチャー剤、防腐剤、帯電防止剤、架橋剤、分散剤、滑剤、可塑剤、pH調整剤、流動性改良剤、固化促進剤、耐水化剤等の各種助剤を適宜配合することも可能である。
【0042】
基材にインク受容層を形成するために、上記の樹脂を各種有機溶剤や水に溶解させ、さらに上記顔料や樹脂粒子や各種助剤によって調整された塗工液を、例えば、グラビアコート、ダイレクト又はリバースロールコート、ワイヤーバーコート、エアナイフコート、カーテンコート、ブレードコート、ロッドコート、ダイコート等の方法で塗布する。更に、塗工後、マシンカレンダー、スーパーカレンダー、ソフトカレンダー等のカレンダーを用いて仕上げてもよい。
【0043】
インク受容層を塗付する方法として、未延伸フィルムに塗工液を塗布し、逐次あるいは同時2軸延伸する方法、縦延伸されたフィルムに塗工液を塗布し、次いで横方向に延伸する方法、あるいは2軸延伸したフィルムに塗工液を塗布し、乾燥するか、さらに横および/または縦方向に延伸する方法が挙げられる。
【0044】
本発明ではロール延伸法等により縦延伸したフィルムに塗工液を塗布し、40〜80℃で乾燥を行い、あるいは乾燥を行わず、フィルムをただちに横方向に延伸し、上記条件で熱処理を行う方法が好ましい。この方法において塗工液を塗布した直後に乾燥を行わない場合は、2軸延伸を行った後の熱処理の際に乾燥を同時に実施する。この方法によれば、横延伸を行うテンター内におけるフィルムの予熱と乾燥が同時に可能となるので、省エネルギーの点で有利である。
【0045】
尚、塗工液の基材フィルムへの塗布性、インク受容層のフィルムへの接着性を改善するため、塗布前に、脂肪族ポリエステルフィルムの表面にコロナ放電処理、紫外線照射処理、プラズマ処理等を施して表面を活性化させてもよい。
【0046】
脂肪族ポリエステルフィルムの片面、または両面に形成されるインク受容層の厚さは、好ましくは乾燥重量で0.5〜50g/m2、さらに好ましくは、3〜20g/m2程度である。0.5g/m2未満ではインクの吸収が不十分となり、50g/m2を超えると、これ以上使用しても効果は飽和状態となって改善されないだけでなく、折れ、割れやカール等の発生が起こりやすくなるので好ましくない。
【0047】
本発明のインクジェット記録用フィルムは、耐久性に優れることに特徴がある。耐久性の指標となる耐折強さは900回以上である。上限は2500回程度である。これにより、インクジェットプリンター中で折れたり、割れたりせず、優れた機械適性を持つ。また、無機質充填材と滑剤の併用により厚み精度が改善され、変動係数が1.3%となる。下限は0.3%程度である。そのため、インクジェット記録用フィルムとして、均一なインク受容層が得られ、優れた印刷適性を有する。
【0048】
本発明のインクジェット記録用フィルムは、使用後、自然環境下に廃棄された場合でも比較的速やかに分解するので、廃棄物として蓄積することがない。
【0049】
【実施例】
以下、実施例を示して本発明についてさらに詳細に説明する。なお、実施例等に示した各特性は下記方法によって測定した。
(1)ポリマーの平均分子量(重量平均分子量)
ポリスチレンを標準としてゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより以下の条件で測定する。装置:(株)島津製作所製、形式:LC−10AD、検出器:(株)島津製作所製、形式:RID−6A、カラム:日立化成(株)製、形式:GL−S350DT5、GL−S370DT−5、溶媒:クロロホルム、溶液濃度:1重量%、注入量20μl、流速:1.0ml/min。
(2)無機質充填材の平均粒径(μm)
資料1gを水100mlに加え、60秒間超音波分散を行ない分散液を調製する。撹拌下にピペットを用いて、数mlの分散液を速やかに採取して粒度分析系のサンプルチャンバー内に添加して平均粒径を測定する。
<粒度分析計>レーザー回折散乱法粒度分析計、ハネウェル社製、形式:Microtrac HRA−UPA100(平均粒径5μm未満に適用)、Microtrac HRA−X100(平均粒径5μm以上に適用)
(3)延伸性
幅1500mmの延伸フィルムを1000m製造する際に、延伸工程における試料を肉眼で観察し、破れの有無等を基準として以下のように判定する。○(延伸性良好):延伸操作中にフィルムに破れ等が発生しない。×(延伸性不良):延伸操作中にフィルムに破れ等が発生する。
【0050】
(4)厚みの変動系数
<測定点>幅1500mmの延伸フィルムを試料とし、フィルムの幅方向に50mm間隔で30箇所の厚みを測定する。同様の測定をフィルムの長さ方向に100mm間隔で10回繰り返し、合計300箇所の厚みを測定する。得られたデータから平均値(X)と標準偏差(σ)を求め、次式により厚みの変動係数(CV)を算出する。
【0051】
CV(%)=(σ/X)×100
<測定機>デジマチックマイクロメーター[(株)ミツトヨ製、形式:BMS−25DM]
(5)引張強度(MPa)
試料の長さ方向及び幅方向について、JIS−C2318に規定される方法により測定する。
(6)耐折れ強さ(回数)
厚み100μmの試料について、JIS−P8115に規定される方法により測定する。
(7)印刷性
インクジェットプリンター(EPSON製、商品名:MJ−500C)で、シアン色を使用して、50%のハーフトーンパターンを印字後、得られた画像を目視により観察した。○:濃度ムラを発生しない、×:濃度ムラが発生。
【0052】
調製例1
インク受容層組成物をコロイダルシリカ(日産化学社製、商品名:スノーテックス20)70重量部、ポリビニルアルコール(信越化学社製、商品名:C−17)30重量部、および純水を配合して固形分20%になるように調整した。
【0053】
実施例1
分子量12万であるポリL乳酸(以下、ポリマーAという)100重量部に、無機質充填材として酸化チタン〔石原産業(株)製、商品名:タイペークCR60−2〕10重量部、滑剤〔ヘキストインダストリー(株)製、商品名:ホスタルブWE−4〕0.2重量部を加え、リボンブレンダーで混合後2軸混練押出機にて170〜210℃のシリンダー温度で溶融混練してペレット化し、乳酸系ポリマー組成物を得た。これを80℃のオーブン中で乾燥、熱処理し、ポリマーを結晶化させた後、Tダイを装着した単軸押出機にて150〜200℃の温度条件で押出し、35℃のキャスティングロールにて冷却し、平均厚み1200μmの未延伸シートを得た。引き続いて60℃の熱ロールで倍率3倍で縦延伸し、調製例1のインク受容層組成物を厚みが乾燥延伸後10μmになるようにワイヤーバーコートで片面に塗布し、次いでテンターにて70℃の温度で倍率4倍で横延伸し、さらにテンター内で緊張下に145℃の温度で30秒間熱処理後冷却し、平均厚み100μm(インク受容層の厚み10μmで外数)のインクジェット用記録フィルムを得た。得られたインクジェット用記録フィルムの厚みの変動係数、引張強度、耐折強さおよび印刷性を上記方法によって測定した。その結果を〔表1〕に示す。
【0054】
実施例2
ポリマーA80重量%と、分子量10万のポリブチレンサクシネート(コハク酸と1,4−ブタンジオールの脱水重縮合体)20重量%を反応させたブロック共重合体(以下、ポリマーBという)100重量部に対し、無機質充填材として炭酸カルシウム〔同和カルファイン(株)製、商品名:ACE−25〕10重量部、滑剤としてエルカ酸アマイド〔日本化成(株)製、商品名:ダイヤミッドL−200〕2重量部を実施例1と同様に配合したペレットを80℃のオーブン中で乾燥、熱処理し、ポリマーを結晶化させた後、Tダイを装着した単軸押出機にて150〜200℃の温度条件で押出し、30℃のキャスティングロールにて冷却し、平均厚み1200μmの未延伸シートを得た。引き続いて50℃の熱ロールで倍率3倍で縦延伸し、調製例1のインク受容層を厚みが乾燥延伸後10μmになるようにワイヤーバーコートで片面に塗布し、次いでテンターにて60℃の温度で倍率4倍で横延伸し、さらにテンター内で緊張下に120℃の温度で30秒間熱処理後冷却し、平均厚み100μmの(インク受容層の厚み10μmで外数)のインクジェット用記録フィルムを得た。得られたインクジェット用記録フィルムの厚みの変動係数、引張強度、耐折強さおよび印刷性を上記方法によって測定した。その結果を〔表1〕に示す。
【0055】
実施例3
ポリマーA100重量部に対し、無機質充填材として硫酸バリウム〔バライト工業(株)製、商品名:沈降性硫酸バリウムST〕5重量部、滑剤としてヒドロキシステアリン酸カルシウム〔川研ファインケミカル(株)製、商品名:CS−6〕2重量部を実施例1と同様に配合したペレットを80℃のオーブン中で乾燥、熱処理し、ポリマーを結晶化させた後、Tダイを装着した単軸押出機にて150〜200℃の温度条件で押出し、35℃のキャスティングロールにて冷却し、平均厚み1200μmの未延伸シートを得た。引き続いて60℃の熱ロールで倍率3倍で縦延伸し、調製例1のインク受容層を厚みが乾燥延伸後10μmになるようにワイヤーバーコートで片面に塗布し、次いでテンターにて70℃の温度で倍率4倍で横延伸し、さらにテンター内で緊張下に145℃の温度で30秒間熱処理後冷却し、平均厚み100μmの(インク受容層の厚み10μmで外数)を得た。得られたインクジェット用記録フィルムの厚みの変動係数、引張強度、耐折強さおよび印刷性を上記方法によって測定した。その結果を〔表1〕に示す。
【0056】
実施例4〜6
各無機質充填材を〔表1〕に示す配合量用いた以外、実施例1と同様にしてインクジェット用記録フィルムを得た。用いた無機質充填材は、シリカ〔富士シリシア化学(株)製、商品名:サイリシア〕、カオリン〔土屋カオリン工業(株)製、商品名:NNカオリンクレー〕、タルク〔富士タルク工業(株)製、商品名:LMS−200〕。得られたインクジェット用記録フィルムの評価結果を〔表1〕に示す。
【0057】
実施例7〜12
各無機質充填材を〔表1〕に示す配合量用いた以外、実施例1と同様にしてインクジェット用記録フィルムを得た。用いた無機質充填材は、酸化チタン〔石原産業(株)製、商品名:タイペークCR58−2〕、炭酸カルシウム〔日東粉化工業(株)製、商品名:NCC45〕、硫酸バリウム〔堺化学工業(株)製、商品名:沈降性硫酸バリウムB−54〕、シリカ〔富士シリシア化学(株)製、商品名:サイリシア〕、カオリン〔土屋カオリン工業(株)製、商品名:NNカオリンクレー〕、タルク〔富士タルク工業(株)製、商品名:PKP−80〕。得られたインクジェット用記録フィルムの評価結果を〔表1〕に示す。
【0058】
比較例1〜13
添加剤の種類と添加量、及び延伸倍率を〔表2〕に示す値にした以外は、実施例1と同様にしてインクジェット用記録フィルムを得た。フィルムの評価結果を〔表2〕に示す
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】
【発明の効果】
本発明のインクジェット用記録フィルムは、優れた機械的強度、耐久性、厚み精度を有する。具体的には、耐折強さが900回以上、という強い耐久性を有し、厚みの変動係数が1.3%以下という高い厚み精度を有する。そのためインクジェット用記録フィルムとして必要十分な強度(機械適性)と、均一なインク受容層が得られ、高い印刷適性を有する。また、自然環境下における分解性は従来公知のものと同等であるので、使用後、自然環境下に廃棄された場合でも比較的速やかに炭酸ガスと水に分解するので、廃棄物として蓄積することがない。
Claims (4)
- 脂肪族ポリエステル100重量部、平均粒径が0.1〜0.5μmの酸化チタン、平均粒径が0.3〜6μmの炭酸カルシウム、平均粒径が0.1〜2μmの硫酸バリウム、平均粒径が1〜12μmのシリカ、平均粒径が0.5〜10μmのカオリン、及び平均粒径が0.1〜10μmのタルクからなる群より選ばれた少なくとも1種の無機質充填材3〜25重量部、及び、滑剤0.1〜2重量部を含み、且つ、延伸倍率が縦横それぞれ1 . 3〜10倍に二軸方向に延伸された厚み0.01〜0.5mmの脂肪族ポリエステルフィルムの少なくとも片面にインク受容層が設けられたインクジェット用記録フィルム。
- 脂肪族ポリエステルが、乳酸単位を含む乳酸系ポリマーである請求項1記載のインクジェット用記録フィルム。
- インク受容層が、水溶性高分子フィルムであり、その重量が0.5〜50g/m2である請求項1記載のインクジェット用記録フィルム。
- 耐折強さが900回以上、厚みの変動係数が1.3%以下である請求項1〜3記載のインクジェット用記録フィルム。
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