JP3814477B2 - 車両用ドアフレームの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用のドアフレームに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用のドアフレーム1は、図9に示すようにその前部から後部にかけてゆるやかな曲線を描きかつ窓ガラス2の上縁を受けるに適する形状となっている。その詳細な断面形状を図10に示す。
【0003】
ドアフレーム1は、車両側ボディ3に接触可能なシール4を取付けるに適する中空の本体部5と、該本体部5からボディ3に沿って延在するフランジ部6とを有し、車両への取付時フランジ部6にはモール7とドアとボディとの間を密封するシール8が固定される。
さらに、フランジ部6には窓ガラスと接するシール9が取付けられる。
【0004】
このようにシール4,8,9およびモール7を取付けることのできるドアフレーム1は、中空の本体部5と、該本体部5と一体にしてかつ該本体部5とは離間した位置にあるフランジ部6とを有し、板材をロール成形により図10に示す断面形状を有する長尺物に成形し、この長尺物を図9に示すような曲線(半径110mm以上)形状にベンダー(曲げ)加工して製作している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ドアフレームは、前述した如き断面形状を有することから、曲げの大きさに制限があり、これがドアのデザインを制約している。
しかし、最近、図1に示すような小さな半径(たとえば、20−50mm)の曲げ部を有するドアフレームの開発の必要性が、デザイン上の要求から強くなってきているが、長尺物にベンダー加工を施すだけでは、半径110mm程度の曲げ部を成形することが限界であり、前述した小さな半径の曲げ部を成形することが困難である。
【0006】
それ故に、本発明は前述した要求に応じた小さな半径の曲げ部を有するドアフレームの製造方法を提供することを解決すべき課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述した課題を解決するために、中空本体部と、該中空本体部から一体に延在するフランジ部とを有し、長手方向の少なくとも1ヶ所の曲げ部を有する車両用ドアフレームの製造方法において、板材から前記中空本体部及び前記フランジ部を有する所定の断面形状の長尺物を成形する断面成形工程と、該長尺物の前記中空本体部の長手方向の所定部位にライナーを挿入するライナー挿入工程と、該ライナー挿入工程の後に前記長尺物を前記ライナーが挿入された所定部位で曲げ加工を行う第1次曲げ工程と、該第1次曲げ工程の後に前記ライナーが挿入された所定部位の前記フランジ部をトリムし前記フランジ部にカット部を成形するトリム工程と、該トリム工程の後に前記長尺物を前記ライナーが挿入された所定部位で曲げ加工を行う第2次曲げ工程と、該第2次曲げ工程の後に前記カット部を塞ぐように前記長尺物にブラケットを取り付ける固着工程とを有する車両用ドアフレームの製造方法を提供する。
【0008】
このような技術的手段の採用は、ブラケットの許容曲げ範囲内でドアフレームの曲げ部のデザインを可能にする。実際には、ブラケットはプレス加工で製作するので20−50mmの半径の曲げ部を容易に作ることができる。これにより従来のデザイン上の制約から解放され、小さな半径の曲げ部を有するドアフレームが提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1にドアフレーム10の曲げ部10aのみを示すが、この曲げ部10aはドアフレーム10の中空本体部5と、ブラケット12(図2参照)とからなる。本体部5とフランジ部6の断面形状は基本的には図10の例と同じであり、シール4,8,9、モール7の取付も図10の例と同じである。ブラケット12は、基本的には図10の例のフランジ部6と同一断面形状を有し、フランジ部6の後述するフランジ部6のトリムされたカット部16を覆うように中空本体部5に溶接される。図10の例と同一構成部分については同一符号を記し、その説明を省略する。
【0010】
図2に示すように、ブラケット12は中空本体部5に溶接される脚片11とボディ3に沿う取付片13とからなるが、その断面形状は実質的にフランジ部6と同一であり、曲げ部10aにブラケット12を取付けたドアフレーム10は全体的に連続する同一断面形状を有す。
【0011】
ブラケット12はプレートをプレス加工することで成形され、プレス加工で許容される半径の曲げ部10aの加工が可能であることから、20−50mm具体的には40mmの半径の曲げ部をドアフレーム10に容易に付与でき、デザインの自由度を拡大できる。
【0012】
図3乃至図8を参照してドアフレーム10の成形について以下に説明する。
ドアフレーム10の原材となる長尺物14は、ロール成形機を用いた断面成形機工程にて所定断面に形成され、図5に示すように中空本体部5とフランジ部6を有す。この長尺物14の曲げ加工部分の中空本体部5の内に合成樹脂製のライナー15を挿入する(ライナー挿入工程)。
次いで、図4に示すように、長尺物14のライナー15挿入部分をベンダーにより一次曲げ加工する(第1次曲げ工程)。この時、長尺物14の長手方向におけるライナー15挿入部分の前後もドアフレーム10としての所定形状に湾曲させられる。
【0013】
長尺物14のライナー15挿入部分のフランジ部6をトリムする。即ちカット部16を作る(トリム工程)。カット部16はライナー15の挿入された外側部分となる。
トリムした長尺物14は、図7に示すように、二次曲げ加工をし(第2次曲げ工程)、デザイン上指定された曲げ部10aを作る。この曲げ部10aのカット部16に、図8に示すように、曲げ部10aと同一の半径で曲げられかつフランジ部6と同一断面形状のブラケット12を溶接し(固着工程)、曲げ部10aを有する連続した同一断面形状のドアフレーム10を成形する。
【0014】
以上から明らかなように、本発明ではドアフレーム10用の長尺物を一次曲げ加工、トリム、二次曲げ加工、ブラケット12の溶接という作業手順により半径の小さい曲げ部分を有するドアフレーム10の提供が可能になり、ドアフレーム10の設計自由度は大幅に拡大する。又、長尺物14にカット部16を成形する前の一次曲げ加工にて長尺物14の長手方向におけるライナー15挿入部分の前後をドアフレーム10としての所定形状に湾曲させているので、二次曲げ加工時にカット部16に応力集中が生じて長尺物が破断する恐れもない。尚、一次曲げ加工の後に長尺物14に一次曲げ加工にて生じた長尺物14の伸びに応じた基準孔を成形し、この基準孔にてトリム及び二次曲げ加工を行う際の長尺物14の位置決めを行うようにすると良い。
図示例では、曲げ部を一つの半径により確定される部分として説明したが、勿論、この曲げ部分をいくつかの曲線を連続させた部分として構成しても良く、この場合、その内の一つの曲線が前述した半径により構成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例のドアフレームの曲げ部分を示す部分正面図である。
【図2】図1の矢視II−IIよりみたドアフレームの断面図である。
【図3】曲げ加工前のドアフレームの正面図である。
【図4】一次曲げ加工したドアフレームの正面図である。
【図5】図3の矢視V−Vよりみた断面図である。
【図6】曲げ部分をトリムしたドアフレームの部分正面図である。
【図7】二次曲げ加工したドアフレームの正面図である。
【図8】ドリムした部分にブラケットを溶接した状態を示すドアフレームの部分正面図である。
【図9】従来のドアの正面図である。
【図10】図9の矢視X−Xよりみた断面図である。
【符号の説明】
2 窓ガラス
3 ボディ
4,8,9 シール
5 中空本体部
6 フランジ部
10 ドアフレーム
11 脚片
12 ブラケット
13 取付片
14 長尺物
15 ライナー
16 カット部
Claims (1)
- 中空本体部と、該中空本体部から一体に延在するフランジ部とを有し、長手方向の少なくとも1ヶ所の曲げ部を有する車両用ドアフレームの製造方法において、板材から前記中空本体部及び前記フランジ部を有する所定の断面形状の長尺物を成形する断面成形工程と、該長尺物の前記中空本体部の長手方向の所定部位にライナーを挿入するライナー挿入工程と、該ライナー挿入工程の後に前記長尺物を前記ライナーが挿入された所定部位で曲げ加工を行う第1次曲げ工程と、該第1次曲げ工程の後に前記ライナーが挿入された所定部位の前記フランジ部をトリムし前記フランジ部にカット部を成形するトリム工程と、該トリム工程の後に前記長尺物を前記ライナーが挿入された所定部位で曲げ加工を行う第2次曲げ工程と、該第2次曲げ工程の後に前記カット部を塞ぐように前記長尺物にブラケットを取り付ける固着工程とを有する車両用ドアフレームの製造方法。
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