JP3813344B2 - 溶融金属の脱ガス清浄化装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルミニウムや銅等の非鉄金属叉はこれらを主成分とする合金の溶融金属中から水素ガスや酸素ガス等の溶存ガスを除去する溶融金属の脱ガス清浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
溶融金属の脱ガス清浄化装置の一形式として、図7に示すように下端部に攪拌羽根1を設けた管状回転体2を溶解槽3の溶融金属4中に浸漬し、攪拌羽根1で溶融金属4を攪拌しながら管状回転体2の下端面に開口するガス通路5から溶融金属4中に不活性ガス等のフラキシングガスを吹き込んで溶融金属4中の水素ガス、酸素ガス等の溶存ガス及び非金属介在物6を除去する装置が実用に供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の脱ガス清浄化装置では、管状回転体2の回転数を早くして攪拌効果を高めると、回転体2の周囲近傍に渦流が発生し、溶融金属4の湯面7に浮遊している非金属介在物6が渦流に巻き込まれるので、管状回転体2に沿って溶融金属4の内部深くに侵入し、これが原因となって鋳造製品にハードスポット欠陥が発生する。
本発明はかかる問題点に鑑み、攪拌効果に優れ、かつ非金属介在物が溶融金属中に巻き込まれるのを防止した溶融金属の脱ガス清浄化装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、下端部に攪拌羽根を有する管状回転体を溶融金属中に浸漬し、前記攪拌羽根で溶融金属を攪拌しながら前記管状回転体から溶融金属中にフラキシングガスを吹き込んで溶融金属中の溶存ガスを除去する溶融金属の脱ガス清浄化装置であって、前記管状回転体の周囲の溶融金属の湯面を取り囲む筒体を設け、該筒体の溶融金属中に浸漬する下端部外周に筒体の径方向に突出する環状突起を設けたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、下端部に攪拌羽根を有する管状回転体を溶融金属中に浸漬し、前記攪拌羽根で溶融金属を攪拌しながら前記管状回転体から溶融金属中にフラキシングガスを吹き込んで溶融金属中の溶存ガスを除去する溶融金属の脱ガス清浄化装置であって、前記管状回転体の周囲の溶融金属の湯面を取り囲む筒体を設け、該筒体の溶融金属中に浸漬する下部外周面を下方に拡開する傾斜面に形成したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、下端部に攪拌羽根を有する管状回転体を溶融金属中に浸漬し、前記攪拌羽根で溶融金属を攪拌しながら前記管状回転体から溶融金属中にフラキシングガスを吹き込んで溶融金属中の溶存ガスを除去する溶融金属の脱ガス清浄化装置であって、前記管状回転体の周囲の溶融金属の湯面を取り囲む筒体を設け、該筒体の下端部に筒体の径方向の内外に突出する環状突起を形成し、該環状突起を溶融金属の湯面に浸したことを特徴とする。
【0005】
【発明の作用・効果】
請求項1、2及び3に記載の発明によれば、管状回転体の周囲近傍の湯面を筒体で取り囲ったので、管状回転体の回転に伴い回転体の周囲近傍に渦流が発生しても、筒体外側の溶融金属の湯面に浮遊している非金属介在物を筒体によって渦流から遮断できる。このため、渦流に巻き込まれて非金属介在物が溶融金属の内部深くに侵入するのを防止でき、非金属介在物に起因する鋳造製品のハードスポット欠陥をなくすことができる。
とりわけ請求項1に記載の発明では、筒体の下端部外周に環状突起を設けたので、溶融金属の湯面に浮遊する非金属介在物が筒体外周面に沿って溶融金属の内部へ侵入するのを環状突起によって防止でき、非金属介在物の溶融金属内部への侵入をより一層抑制できる。
また請求項2に記載の発明では、筒体の外周面を下方に拡開する傾斜面に形成したので、溶融金属の湯面に浮遊する非金属介在物が筒体外周面に沿って溶融金属の内部へ侵入し難くなり、非金属介在物の溶融金属内部への侵入をより一層抑制できる。
さらに請求項3に記載の発明では、筒体の下端部に筒体の径方向の内外に突出する環状突起を形成し、該環状突起を溶融金属の湯面に浸したので、筒体外側の溶融金属湯面に浮遊する非金属介在物を管状回転体の周囲近傍の湯面に発生する渦流から確実に遮断できると共に、回転体の周囲近傍で渦流が発生するのを抑制できる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を図面に基づき説明するに、図1には本発明の一実施形態に係る溶融金属の脱ガス清浄化装置10が示されている。当該脱ガス清浄化装置10は溶解槽11中の溶融金属12中に浸漬される管状回転体13を備えている。
この管状回転体13の下端部には図2に示すように4枚の攪拌羽根14が固設されている。管状回転体13の中心部にはガス通路15が形成され、一端が環状回転体13の下端面に開口している。このガス通路15は管状回転体13を回転可能に支持する支持部16の内部を通り、不活性ガス等のフラキシングガスを充填したガスボンベ(図示略)に接続されている。
支持部16には4本のフック金具17が垂設され、該金具17によって円筒体18が吊り下げらている。円筒体18は黒鉛坩堝材質から成り、上部外周の4箇所にフック金具17の下端部が係合する穴19が形成されている。円筒体18の下端部は溶融金属12の湯面20から管状回転体13の浸漬長の約1/3の深さまで浸漬している。この円筒体18によって管状回転体13の周囲近傍の湯面20が取り囲まれている。円筒体18の下端部外周には径方向に突出する環状突起21が設けられ、環状突起21の底面22は上方に拡開する傾斜面として形成されている。
【0007】
本実施形態に係る溶融金属の脱ガス清浄化装置10の構造は以上の通りであって、管状回転体13を溶融金属12に浸漬して攪拌羽根14を回転させながら、ガス通路15からフラキシングガスを溶融金属12中に吹き込み、溶融金属12中の水素ガス、酸素ガス等の溶存ガスや非金属介在物を除去する。
しかして本実施形態に係る脱ガス清浄化装置10によれば、管状回転体13の周囲近傍の湯面20を円筒体18で取り囲ったので、管状回転体13の回転に伴い回転体13の周囲近傍に渦流が発生しても、円筒体18の外側の溶融金属12の湯面20に浮遊している非金属介在物23を円筒体18によって渦流から遮断できる。このため、渦流に巻き込まれて非金属介在物23が溶融金属12の内部深くに侵入するのを防止でき、非金属介在物23に起因する鋳造製品のハードスポット欠陥をなくすことができる。
とりわけ本実施形態では、円筒体18の下端部外周に環状突起21を設けたので、溶融金属12の湯面20に浮遊する非金属介在物23が円筒体18外周面に沿って溶融金属12の内部へ侵入するのを環状突起21によって防止でき、非金属介在物23の溶融金属12内部への侵入をより一層抑制できる。
【0008】
本発明の他の実施形態に係る溶融金属の脱ガス清浄化装置を図3及び図4に示す。当該脱ガス清浄化装置10Aでは図示の筒体24によって管状回転体13の周囲近傍の湯面20を取り囲んでいる。この筒体24は円錐台形の外形を有し、筒体24の外周面25が下方に拡開する傾斜面として形成されている。筒体24の下端面は26上方に拡開する傾斜面として形成されている。
なお、本実施形態に係る脱ガス清浄化装置10Aの他の構成は図1及び図2に図示した装置と同じであるので、同一の構成部材には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る脱ガス清浄化装置10Aによれば、筒体24の外周面25を下方に拡開する傾斜面に形成したので、溶融金属12の湯面20に浮遊する非金属介在物23が筒体24の外周面25に沿って溶融金属12の内部へ侵入し難くなり、非金属介在物23の溶融金属12内部への侵入をより一層抑制できる。
【0009】
本発明のさらに他の実施形態に係る溶融金属の脱ガス清浄化装置10Bを図5及び図6に示す。当該脱ガス清浄化装置10Bでは図示の円筒体27によって管状回転体13の周囲近傍の湯面20を取り囲んでいる。この円筒体27の下端部には円筒体27の内外両方向に突出する環状突起28が設けられ、環状突起28が湯面20に浸るようにフック金具17で吊り下げられ、環状突起28によって湯面20を押さえつけている。
なお、本実施形態に係る脱ガス清浄化装置10Bの他の構成は図1及び図2に図示した装置と同じであるので、同一の構成部材には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、円筒体27の下端部に設けた環状突起28を溶融金属12の湯面20に浸して湯面20を押さえつけたので、円筒体27の外側の溶融金属12の湯面20に浮遊する非金属介在物23を管状回転体13の周囲近傍の湯面20に発生する渦流から確実に遮断できると共に、回転体13の周囲近傍で渦流が発生するのを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る溶融金属の脱ガス清浄化装置を示す一部破断した正面図である。
【図2】 図1の2−2線から切断した断面図である。
【図3】 本発明の他の実施形態に係る溶融金属の脱ガス清浄化装置を示す一部破断した正面図である。
【図4】 図3の4−4線から切断した断面図である。
【図5】 本発明のさらに他の実施形態に係る溶融金属の脱ガス清浄化装置を示す一部破断した正面図である。
【図6】 図1の6−6線から切断した断面図である。
【図7】 従来の脱ガス清浄化装置を示す一部破断した正面図である。
【符号の説明】
10,10A,10B…溶融金属の脱ガス清浄化装置、11…溶解槽、12…溶融金属、13…管状回転体、14…攪拌羽根、15…ガス通路、16…支持部、17…フック金具、18…円筒体、20…湯面、21…環状突起、23…非金属介在物、24…筒体、25…外周面、27…円筒体、28…環状突起。
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルミニウムや銅等の非鉄金属叉はこれらを主成分とする合金の溶融金属中から水素ガスや酸素ガス等の溶存ガスを除去する溶融金属の脱ガス清浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
溶融金属の脱ガス清浄化装置の一形式として、図7に示すように下端部に攪拌羽根1を設けた管状回転体2を溶解槽3の溶融金属4中に浸漬し、攪拌羽根1で溶融金属4を攪拌しながら管状回転体2の下端面に開口するガス通路5から溶融金属4中に不活性ガス等のフラキシングガスを吹き込んで溶融金属4中の水素ガス、酸素ガス等の溶存ガス及び非金属介在物6を除去する装置が実用に供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の脱ガス清浄化装置では、管状回転体2の回転数を早くして攪拌効果を高めると、回転体2の周囲近傍に渦流が発生し、溶融金属4の湯面7に浮遊している非金属介在物6が渦流に巻き込まれるので、管状回転体2に沿って溶融金属4の内部深くに侵入し、これが原因となって鋳造製品にハードスポット欠陥が発生する。
本発明はかかる問題点に鑑み、攪拌効果に優れ、かつ非金属介在物が溶融金属中に巻き込まれるのを防止した溶融金属の脱ガス清浄化装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、下端部に攪拌羽根を有する管状回転体を溶融金属中に浸漬し、前記攪拌羽根で溶融金属を攪拌しながら前記管状回転体から溶融金属中にフラキシングガスを吹き込んで溶融金属中の溶存ガスを除去する溶融金属の脱ガス清浄化装置であって、前記管状回転体の周囲の溶融金属の湯面を取り囲む筒体を設け、該筒体の溶融金属中に浸漬する下端部外周に筒体の径方向に突出する環状突起を設けたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、下端部に攪拌羽根を有する管状回転体を溶融金属中に浸漬し、前記攪拌羽根で溶融金属を攪拌しながら前記管状回転体から溶融金属中にフラキシングガスを吹き込んで溶融金属中の溶存ガスを除去する溶融金属の脱ガス清浄化装置であって、前記管状回転体の周囲の溶融金属の湯面を取り囲む筒体を設け、該筒体の溶融金属中に浸漬する下部外周面を下方に拡開する傾斜面に形成したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、下端部に攪拌羽根を有する管状回転体を溶融金属中に浸漬し、前記攪拌羽根で溶融金属を攪拌しながら前記管状回転体から溶融金属中にフラキシングガスを吹き込んで溶融金属中の溶存ガスを除去する溶融金属の脱ガス清浄化装置であって、前記管状回転体の周囲の溶融金属の湯面を取り囲む筒体を設け、該筒体の下端部に筒体の径方向の内外に突出する環状突起を形成し、該環状突起を溶融金属の湯面に浸したことを特徴とする。
【0005】
【発明の作用・効果】
請求項1、2及び3に記載の発明によれば、管状回転体の周囲近傍の湯面を筒体で取り囲ったので、管状回転体の回転に伴い回転体の周囲近傍に渦流が発生しても、筒体外側の溶融金属の湯面に浮遊している非金属介在物を筒体によって渦流から遮断できる。このため、渦流に巻き込まれて非金属介在物が溶融金属の内部深くに侵入するのを防止でき、非金属介在物に起因する鋳造製品のハードスポット欠陥をなくすことができる。
とりわけ請求項1に記載の発明では、筒体の下端部外周に環状突起を設けたので、溶融金属の湯面に浮遊する非金属介在物が筒体外周面に沿って溶融金属の内部へ侵入するのを環状突起によって防止でき、非金属介在物の溶融金属内部への侵入をより一層抑制できる。
また請求項2に記載の発明では、筒体の外周面を下方に拡開する傾斜面に形成したので、溶融金属の湯面に浮遊する非金属介在物が筒体外周面に沿って溶融金属の内部へ侵入し難くなり、非金属介在物の溶融金属内部への侵入をより一層抑制できる。
さらに請求項3に記載の発明では、筒体の下端部に筒体の径方向の内外に突出する環状突起を形成し、該環状突起を溶融金属の湯面に浸したので、筒体外側の溶融金属湯面に浮遊する非金属介在物を管状回転体の周囲近傍の湯面に発生する渦流から確実に遮断できると共に、回転体の周囲近傍で渦流が発生するのを抑制できる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を図面に基づき説明するに、図1には本発明の一実施形態に係る溶融金属の脱ガス清浄化装置10が示されている。当該脱ガス清浄化装置10は溶解槽11中の溶融金属12中に浸漬される管状回転体13を備えている。
この管状回転体13の下端部には図2に示すように4枚の攪拌羽根14が固設されている。管状回転体13の中心部にはガス通路15が形成され、一端が環状回転体13の下端面に開口している。このガス通路15は管状回転体13を回転可能に支持する支持部16の内部を通り、不活性ガス等のフラキシングガスを充填したガスボンベ(図示略)に接続されている。
支持部16には4本のフック金具17が垂設され、該金具17によって円筒体18が吊り下げらている。円筒体18は黒鉛坩堝材質から成り、上部外周の4箇所にフック金具17の下端部が係合する穴19が形成されている。円筒体18の下端部は溶融金属12の湯面20から管状回転体13の浸漬長の約1/3の深さまで浸漬している。この円筒体18によって管状回転体13の周囲近傍の湯面20が取り囲まれている。円筒体18の下端部外周には径方向に突出する環状突起21が設けられ、環状突起21の底面22は上方に拡開する傾斜面として形成されている。
【0007】
本実施形態に係る溶融金属の脱ガス清浄化装置10の構造は以上の通りであって、管状回転体13を溶融金属12に浸漬して攪拌羽根14を回転させながら、ガス通路15からフラキシングガスを溶融金属12中に吹き込み、溶融金属12中の水素ガス、酸素ガス等の溶存ガスや非金属介在物を除去する。
しかして本実施形態に係る脱ガス清浄化装置10によれば、管状回転体13の周囲近傍の湯面20を円筒体18で取り囲ったので、管状回転体13の回転に伴い回転体13の周囲近傍に渦流が発生しても、円筒体18の外側の溶融金属12の湯面20に浮遊している非金属介在物23を円筒体18によって渦流から遮断できる。このため、渦流に巻き込まれて非金属介在物23が溶融金属12の内部深くに侵入するのを防止でき、非金属介在物23に起因する鋳造製品のハードスポット欠陥をなくすことができる。
とりわけ本実施形態では、円筒体18の下端部外周に環状突起21を設けたので、溶融金属12の湯面20に浮遊する非金属介在物23が円筒体18外周面に沿って溶融金属12の内部へ侵入するのを環状突起21によって防止でき、非金属介在物23の溶融金属12内部への侵入をより一層抑制できる。
【0008】
本発明の他の実施形態に係る溶融金属の脱ガス清浄化装置を図3及び図4に示す。当該脱ガス清浄化装置10Aでは図示の筒体24によって管状回転体13の周囲近傍の湯面20を取り囲んでいる。この筒体24は円錐台形の外形を有し、筒体24の外周面25が下方に拡開する傾斜面として形成されている。筒体24の下端面は26上方に拡開する傾斜面として形成されている。
なお、本実施形態に係る脱ガス清浄化装置10Aの他の構成は図1及び図2に図示した装置と同じであるので、同一の構成部材には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る脱ガス清浄化装置10Aによれば、筒体24の外周面25を下方に拡開する傾斜面に形成したので、溶融金属12の湯面20に浮遊する非金属介在物23が筒体24の外周面25に沿って溶融金属12の内部へ侵入し難くなり、非金属介在物23の溶融金属12内部への侵入をより一層抑制できる。
【0009】
本発明のさらに他の実施形態に係る溶融金属の脱ガス清浄化装置10Bを図5及び図6に示す。当該脱ガス清浄化装置10Bでは図示の円筒体27によって管状回転体13の周囲近傍の湯面20を取り囲んでいる。この円筒体27の下端部には円筒体27の内外両方向に突出する環状突起28が設けられ、環状突起28が湯面20に浸るようにフック金具17で吊り下げられ、環状突起28によって湯面20を押さえつけている。
なお、本実施形態に係る脱ガス清浄化装置10Bの他の構成は図1及び図2に図示した装置と同じであるので、同一の構成部材には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、円筒体27の下端部に設けた環状突起28を溶融金属12の湯面20に浸して湯面20を押さえつけたので、円筒体27の外側の溶融金属12の湯面20に浮遊する非金属介在物23を管状回転体13の周囲近傍の湯面20に発生する渦流から確実に遮断できると共に、回転体13の周囲近傍で渦流が発生するのを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る溶融金属の脱ガス清浄化装置を示す一部破断した正面図である。
【図2】 図1の2−2線から切断した断面図である。
【図3】 本発明の他の実施形態に係る溶融金属の脱ガス清浄化装置を示す一部破断した正面図である。
【図4】 図3の4−4線から切断した断面図である。
【図5】 本発明のさらに他の実施形態に係る溶融金属の脱ガス清浄化装置を示す一部破断した正面図である。
【図6】 図1の6−6線から切断した断面図である。
【図7】 従来の脱ガス清浄化装置を示す一部破断した正面図である。
【符号の説明】
10,10A,10B…溶融金属の脱ガス清浄化装置、11…溶解槽、12…溶融金属、13…管状回転体、14…攪拌羽根、15…ガス通路、16…支持部、17…フック金具、18…円筒体、20…湯面、21…環状突起、23…非金属介在物、24…筒体、25…外周面、27…円筒体、28…環状突起。
Claims (3)
- 下端部に攪拌羽根を有する管状回転体を溶融金属中に浸漬し、前記攪拌羽根で溶融金属を攪拌しながら前記管状回転体から溶融金属中にフラキシングガスを吹き込んで溶融金属中の溶存ガスを除去する溶融金属の脱ガス清浄化装置であって、前記管状回転体の周囲の溶融金属の湯面を取り囲む筒体を設け、該筒体の溶融金属中に浸漬する下端部外周に筒体の径方向に突出する環状突起を設けたことを特徴とする溶融金属の脱ガス清浄化装置。
- 下端部に攪拌羽根を有する管状回転体を溶融金属中に浸漬し、前記攪拌羽根で溶融金属を攪拌しながら前記管状回転体から溶融金属中にフラキシングガスを吹き込んで溶融金属中の溶存ガスを除去する溶融金属の脱ガス清浄化装置であって、前記管状回転体の周囲の溶融金属の湯面を取り囲む筒体を設け、該筒体の溶融金属中に浸漬する下部外周面を下方に拡開する傾斜面に形成したことを特徴とする溶融金属の脱ガス清浄化装置。
- 下端部に攪拌羽根を有する管状回転体を溶融金属中に浸漬し、前記攪拌羽根で溶融金属を攪拌しながら前記管状回転体から溶融金属中にフラキシングガスを吹き込んで溶融金属中の溶存ガスを除去する溶融金属の脱ガス清浄化装置であって、前記管状回転体の周囲の溶融金属の湯面を取り囲む筒体を設け、該筒体の下端部に筒体の径方向の内外に突出する環状突起を形成し、該環状突起を溶融金属の湯面に浸したことを特徴とする溶融金属の脱ガス清浄化装置。
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JP02031998A JP3813344B2 (ja) | 1998-01-16 | 1998-01-16 | 溶融金属の脱ガス清浄化装置 |
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JP02031998A JP3813344B2 (ja) | 1998-01-16 | 1998-01-16 | 溶融金属の脱ガス清浄化装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH11199919A JPH11199919A (ja) | 1999-07-27 |
JP3813344B2 true JP3813344B2 (ja) | 2006-08-23 |
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JP5595671B2 (ja) * | 2009-03-31 | 2014-09-24 | 三井金属鉱業株式会社 | バッフル部材及びそれを備えた脱ガス装置 |
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1998
- 1998-01-16 JP JP02031998A patent/JP3813344B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11199919A (ja) | 1999-07-27 |
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