JPH1112662A - 溶融金属の脱ガス清浄化装置 - Google Patents
溶融金属の脱ガス清浄化装置Info
- Publication number
- JPH1112662A JPH1112662A JP18582997A JP18582997A JPH1112662A JP H1112662 A JPH1112662 A JP H1112662A JP 18582997 A JP18582997 A JP 18582997A JP 18582997 A JP18582997 A JP 18582997A JP H1112662 A JPH1112662 A JP H1112662A
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- JP
- Japan
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- molten metal
- degassing
- purifying apparatus
- eddy
- eddy current
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- Pending
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- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 溶融金属を脱ガス清浄化する際において、回
転体の回転を遅くすることなく回転体の廻りに渦流の発
生することを抑えると同時に非鉄金属介在物をフィルタ
ーが吸着又は濾過することにより、非金属介在物を溶湯
内部に巻き込むことを防止することで、鋳造後の非金属
介在物起因のハードスポット欠陥の発生を防止し、脱ガ
ス効果を最大限に発揮させる溶融金属の脱ガス清浄化装
置を提供することである。 【解決手段】 溶融金属中の溶存ガス及び非金属介在物
を除去するための溶融金属の脱ガス清浄化装置におい
て、回転体２の回転によって生じる渦によって非金属介
在物が溶湯の中へ巻き込まないために、回転羽根７を備
えた管状回転体２の上部に渦流防止リング９を取りつけ
る溶融金属の脱ガス清浄化装置を提供するにある。 【効果】 溶湯処理の際に回転体の廻りの渦流発生を防
止することができ、介在物も除去されるので、従来の脱
ガス清浄化装置よりも溶湯処理作業を軽減することがで
きた。
転体の回転を遅くすることなく回転体の廻りに渦流の発
生することを抑えると同時に非鉄金属介在物をフィルタ
ーが吸着又は濾過することにより、非金属介在物を溶湯
内部に巻き込むことを防止することで、鋳造後の非金属
介在物起因のハードスポット欠陥の発生を防止し、脱ガ
ス効果を最大限に発揮させる溶融金属の脱ガス清浄化装
置を提供することである。 【解決手段】 溶融金属中の溶存ガス及び非金属介在物
を除去するための溶融金属の脱ガス清浄化装置におい
て、回転体２の回転によって生じる渦によって非金属介
在物が溶湯の中へ巻き込まないために、回転羽根７を備
えた管状回転体２の上部に渦流防止リング９を取りつけ
る溶融金属の脱ガス清浄化装置を提供するにある。 【効果】 溶湯処理の際に回転体の廻りの渦流発生を防
止することができ、介在物も除去されるので、従来の脱
ガス清浄化装置よりも溶湯処理作業を軽減することがで
きた。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はアルミニウムや銅等
の非鉄金属を主成分とする純金属又は合金の溶湯中から
水素ガス、酸素ガスなどの溶存ガスや非金属介在物を除
去する為の脱ガス清浄化装置に関するものである。
の非鉄金属を主成分とする純金属又は合金の溶湯中から
水素ガス、酸素ガスなどの溶存ガスや非金属介在物を除
去する為の脱ガス清浄化装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、精錬や鋳造に用いる溶融金属中
には、水素、酸素等の溶存ガスや非金属介在物が存在
し、鋳造後の製品においてピンホール、ハードスポット
などの製品の欠陥や品質低下の一因となっている。ま
た、2種以上の合金原料を含有する合金を溶解して鋳造
する際には成分を均一に混合する為に撹伴を行う必要が
ある。
には、水素、酸素等の溶存ガスや非金属介在物が存在
し、鋳造後の製品においてピンホール、ハードスポット
などの製品の欠陥や品質低下の一因となっている。ま
た、2種以上の合金原料を含有する合金を溶解して鋳造
する際には成分を均一に混合する為に撹伴を行う必要が
ある。
【０００３】上記の問題を解決する手段として、先端部
に回転羽根７を備えた管状回転体２を溶湯中に浸漬さ
せ、N2，Arなどの不活性ガスなどのフラキシングガスを
吹き込み清浄化を行う方法が実用化されている。〔図
1〕
に回転羽根７を備えた管状回転体２を溶湯中に浸漬さ
せ、N2，Arなどの不活性ガスなどのフラキシングガスを
吹き込み清浄化を行う方法が実用化されている。〔図
1〕
【０００４】しかし、このような装置では回転体の回転
を早くすると撹拌力が大きくなり脱ガス効果は向上する
が、回転体の廻りに渦流が発生し、溶湯表面に浮遊して
いる非金属介在物を溶湯内部に巻き込み、鋳造後に非金
属介在物起因のハードスポット欠陥が発生する場合があ
る。
を早くすると撹拌力が大きくなり脱ガス効果は向上する
が、回転体の廻りに渦流が発生し、溶湯表面に浮遊して
いる非金属介在物を溶湯内部に巻き込み、鋳造後に非金
属介在物起因のハードスポット欠陥が発生する場合があ
る。
【０００５】次に、回転体の廻りに渦流が発生すること
を防止する為に回転体の回転を遅くすると、撹拌力が弱
くなり、脱ガス効果が低下し、製品生産性に影響がでて
しまうのが現状である。
を防止する為に回転体の回転を遅くすると、撹拌力が弱
くなり、脱ガス効果が低下し、製品生産性に影響がでて
しまうのが現状である。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、溶融金属を
脱ガス清浄化する際において、回転体の回転を遅くする
ことなく回転体の廻りに渦流の発生する事を抑えると同
時に非鉄金属介在物をフィルターが吸着又は濾過するこ
とにより、非金属介在物を溶湯内部に巻き込むことを防
止することで、鋳造後の非金属介在物起因のハードスポ
ット欠陥の発生を防止し、脱ガス効果を最大限に発揮さ
せる溶融金属の脱ガス清浄化装置を提供することであ
る。
脱ガス清浄化する際において、回転体の回転を遅くする
ことなく回転体の廻りに渦流の発生する事を抑えると同
時に非鉄金属介在物をフィルターが吸着又は濾過するこ
とにより、非金属介在物を溶湯内部に巻き込むことを防
止することで、鋳造後の非金属介在物起因のハードスポ
ット欠陥の発生を防止し、脱ガス効果を最大限に発揮さ
せる溶融金属の脱ガス清浄化装置を提供することであ
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するためになされたものであって、図2のように構
成されたことを特徴とし、溶融金属中の溶存ガス及び非
金属介在物を除去するための溶融金属の脱ガス清浄化装
置において、回転体２の回転によって生じる渦によって
非金属介在物が溶湯の中へ巻き込まない為に、回転羽根
７を備えた管状回転体２の上部に渦流防止リング９を取
りつけることを特徴とする溶融金属の脱ガス清浄化装置
である。
解決するためになされたものであって、図2のように構
成されたことを特徴とし、溶融金属中の溶存ガス及び非
金属介在物を除去するための溶融金属の脱ガス清浄化装
置において、回転体２の回転によって生じる渦によって
非金属介在物が溶湯の中へ巻き込まない為に、回転羽根
７を備えた管状回転体２の上部に渦流防止リング９を取
りつけることを特徴とする溶融金属の脱ガス清浄化装置
である。
【０００８】渦流防止りング９の下端L字部の最小径
は、回転羽根の外径の1．0から2．0倍の大きさであるこ
ととした理由は、渦流防止りング９の外径が、回転羽根
７の外径の1．O倍以下の大きさであると、回転体の回転
が早くなっても渦流防止効果が小さい。渦流防止リング
９の外径が、回転羽根７の外径の2．0倍以上の大きさで
あると、渦流防止効果が小さくなる事と設備が大型化す
るために実使用には適していない。
は、回転羽根の外径の1．0から2．0倍の大きさであるこ
ととした理由は、渦流防止りング９の外径が、回転羽根
７の外径の1．O倍以下の大きさであると、回転体の回転
が早くなっても渦流防止効果が小さい。渦流防止リング
９の外径が、回転羽根７の外径の2．0倍以上の大きさで
あると、渦流防止効果が小さくなる事と設備が大型化す
るために実使用には適していない。
【０００９】渦流防止リング９の下端部の形状につき円
筒形に対し下端部がL字状になっていることにより、渦
流防止効果を更に上げることができる、L字部の内径方
向の突出部は、渦流防止リングの円筒形状部の厚さの、
1．0倍から5倍以下の大きさであり、それ以上の大きさ
については実使用には適していない、厚さ方向に対して
は強度的に見て渦流防止リングの円筒形状部の厚さの、
2．0倍から5倍を限度の大きさにして、渦流防止効果を
高めるためである。〔図３〕 渦流防止リング９の浸漬長が管状回転体浸漬長の0．3か
ら0．5倍の長さであることとした理由は、渦流防止リン
グの浸漬長が管状回転体浸漬長の0．3倍以下、0．5倍以
上であると渦流防止効果が小さくなるためである。
筒形に対し下端部がL字状になっていることにより、渦
流防止効果を更に上げることができる、L字部の内径方
向の突出部は、渦流防止リングの円筒形状部の厚さの、
1．0倍から5倍以下の大きさであり、それ以上の大きさ
については実使用には適していない、厚さ方向に対して
は強度的に見て渦流防止リングの円筒形状部の厚さの、
2．0倍から5倍を限度の大きさにして、渦流防止効果を
高めるためである。〔図３〕 渦流防止リング９の浸漬長が管状回転体浸漬長の0．3か
ら0．5倍の長さであることとした理由は、渦流防止リン
グの浸漬長が管状回転体浸漬長の0．3倍以下、0．5倍以
上であると渦流防止効果が小さくなるためである。
【００１０】渦流防止リングの材質が、セラミックスフ
ィルター材質とした理由は、渦流防止リング部は溶湯浸
漬による加熱、大気中放冷のサイクルが激しい為に高耐
熱衝撃性が必要であり、長寿命を得る為には高耐食性が
必要であり、溶湯中に存在する微細な非金属介在物を除
去する為には高空孔率、連続気孔のフィルター状である
ことが必要であり、これらの項目を全て満たす為に発明
者らが数種類の耐火材料を検討した結果、耐熱衝撃性、
耐食性に優れ、非金属介在物を良好に除去する材料とし
てセラミックスフィルター材質を見いだしたことによ
る。
ィルター材質とした理由は、渦流防止リング部は溶湯浸
漬による加熱、大気中放冷のサイクルが激しい為に高耐
熱衝撃性が必要であり、長寿命を得る為には高耐食性が
必要であり、溶湯中に存在する微細な非金属介在物を除
去する為には高空孔率、連続気孔のフィルター状である
ことが必要であり、これらの項目を全て満たす為に発明
者らが数種類の耐火材料を検討した結果、耐熱衝撃性、
耐食性に優れ、非金属介在物を良好に除去する材料とし
てセラミックスフィルター材質を見いだしたことによ
る。
【００１１】
【実施例】アルミニウム合金の溶解炉でＡＣ３Ａ合金を
溶解保持する作業において、本発明の脱ガス清浄化装置
を使用した。
溶解保持する作業において、本発明の脱ガス清浄化装置
を使用した。
【００１２】本発明の効果を確認するために、渦流防止
リングの設置有無、渦流防止リングの形状比較、渦流防
止リングの材質比較を合わせて実施した。その比較結果
を表1に示す。
リングの設置有無、渦流防止リングの形状比較、渦流防
止リングの材質比較を合わせて実施した。その比較結果
を表1に示す。
【表1】
【００１３】本発明の脱ガス清浄化装置は、管状回転体
の廻りに渦流が発生することなく、溶湯処理が可能で、
セラミックスフィルター材質により鋳造物のハードスポ
ットの低減に効果が有ることを示した。
の廻りに渦流が発生することなく、溶湯処理が可能で、
セラミックスフィルター材質により鋳造物のハードスポ
ットの低減に効果が有ることを示した。
【００１４】
【発明の効果】本発明は、回転羽根を備えた管状回転体
の上部に渦流防止リングを取りつけることを特徴とする
溶融金属の脱ガス清浄化装置で、溶湯処理の際に回転体
の廻りの渦流発生を防止することができ、介在物も除去
されるので、従来の脱ガス清浄化装置よりも溶湯処理作
業を軽減することができた。
の上部に渦流防止リングを取りつけることを特徴とする
溶融金属の脱ガス清浄化装置で、溶湯処理の際に回転体
の廻りの渦流発生を防止することができ、介在物も除去
されるので、従来の脱ガス清浄化装置よりも溶湯処理作
業を軽減することができた。
【図１】従来の溶融金属の脱ガス清浄化装置の断面図で
ある。
ある。
【図２】本発明の溶融金属の脱ガス清浄化装置の断面図
である。
である。
【図３】本発明の渦流防止リングの断面図である。
１ 脱ガス清浄化装置 ２ 管状回転体 ３ 溶解槽 ４ 溶湯 ５ 湯面 ６ スランジ ７ 撹拌羽根 ８ 吊り下げ金具 ９ 渦流防止リング 10 吊り下げ金具穴
Claims (5)
- 【請求項１】 溶融金属中の溶存ガス及び非金属介在物
を除去するための溶融金属の脱ガス清浄化装置におい
て、回転体の回転によって生じる渦によって非金属介在
物が溶湯の中へ巻き込まない為に、回転羽根を備えた管
状回転体の上部に渦流防止リングを取りつけることを特
徴とする溶融金属の脱ガス清浄化装置。 - 【請求項２】 渦流防止リングの外径が、回転羽根の外
径の1．Oから2．0倍の大きさであることを特徴とする請
求項1記載の溶融金属の脱ガス清浄化装置。 - 【請求項３】 渦流防止リングの浸漬長が、管状回転体
浸漬長の0．3から0．5倍の長さであることを特徴とする
請求項1記載の溶融金属の脱ガス清浄化装置。 - 【請求項４】 渦流防止リングの下端において断面がL
字状の形状を持ちそのL字部の形状は高さ方向に渦流防
止リング自体の厚さの2〜5倍の厚さ並びにL字部は本体
厚さと同じから、5倍の幅を持つことを特徴とする請求
項1記載の溶融金属の脱ガス清浄化装置。 - 【請求項５】 渦流防止リングの材質は、空隙率が高く
（８０〜９０％）均一なセルを持ち耐熱性，耐薬品性に
優れ、溶湯中の非金属介在物の除去を可能としたセラミ
ックスフィルター材質であることを特徴とする請求項1
記載の溶融金属の脱ガス清浄化装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18582997A JPH1112662A (ja) | 1997-06-25 | 1997-06-25 | 溶融金属の脱ガス清浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18582997A JPH1112662A (ja) | 1997-06-25 | 1997-06-25 | 溶融金属の脱ガス清浄化装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1112662A true JPH1112662A (ja) | 1999-01-19 |
Family
ID=16177611
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18582997A Pending JPH1112662A (ja) | 1997-06-25 | 1997-06-25 | 溶融金属の脱ガス清浄化装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1112662A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7594950B2 (en) | 2005-07-22 | 2009-09-29 | Sanki Dengyo Co., Ltd. | Method and device for removing slag |
-
1997
- 1997-06-25 JP JP18582997A patent/JPH1112662A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7594950B2 (en) | 2005-07-22 | 2009-09-29 | Sanki Dengyo Co., Ltd. | Method and device for removing slag |
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