JP4747689B2 - 銅合金の連続製造方法 - Google Patents
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Description
タンディシュに未溶解元素が混入した場合には、タンディシュ内での溶湯の滞留時間は短いため、未溶解元素はタンディシュ内でも溶解されず、鋳型内に未溶解元素が流れ込んでしまうといった問題があった。
銅合金の製造装置1は、最上流部に配置された無酸素銅供給手段2と、その下流に配置された加熱炉3と、加熱炉3の下流に配置されたタンディシュ4と、無酸素供給手段2から加熱炉3までをつなぐ溶湯供給路5と、加熱炉3とタンディシュ4とをつなぐ樋6と、加熱炉3に備えられた第1の添加手段7と、タンディシュ4に備えられた第2の添加手段8とで構成されている。
溶湯供給路5a、5b、5cは、溶銅が酸化されるのを防止するために、その内部を非酸化性雰囲気としている。この非酸化性雰囲気は、例えば、窒素と一酸化炭素の混合ガスやアルゴン等の不活性ガスを溶湯供給路内に吹き込むことにより形成される。
タンディシュ4は溶銅を1t程度保持するものであり、タンディシュ4の内部の溶銅は、一定以上の流速で流れている。このタンディシュ4の上部には第2の添加手段8が設けられており、この第2の添加手段8の装入口8aから添加材を連続的にまたは間欠的に装入すると、タンディシュ4内に開口された開口部8bより、タンディシュ4内を流れる溶銅中に添加材が添加される。
また、タンディシュ4の底面側には、溶湯排出口4aが設けられ、この溶湯排出口4aにノズル41が接続され、ノズル41の下方には黒鉛鋳型42が配置されている。
第2の実施形態においては、無酸素銅供給手段2が低周波誘導炉51で構成され、第2の添加手段8が樋6の上部に設けられたものであり、その他の部分は第1の実施形態と同じであるため説明を省略する。
また、第2の添加手段8が樋6に設けられているので、樋6に流れる溶銅の流速はタンディシュ4内の溶銅の流速に比べて大きくなっており、第2の添加手段8で添加された添加材が確実に溶銅中に添加され、添加材の溶解を確実に行なうことができる。
また、保持炉22をガス炉として説明したが、低周波誘導炉などの電気炉であっても良い。
また、得られた銅合金溶湯を冷却・凝固させる方法として黒鉛鋳型42を用いて説明したが、黒鉛鋳型42を使用するものに限定されるものではなく、例えばベルトキャスター方式の連続鋳造機の鋳型内に銅合金溶湯を注入して、連続鋳造・圧延を行なっても良い。
ここで製造されるC194合金は、溶銅に対して難溶解性元素であるFeを2wt%以上含有する合金であり、その目標組成は、Feが2.5wt%、Znが0.15wt%、Pが0.075%とした。
ここで金属Feは溶銅に対して難溶解性元素であり、その融点は1535℃、比重が7.87程度である。一方、金属Znは、融点が約419℃、比重が7.13程度である。また、Pについては、15%P母合金とされているので、溶銅への溶解は非常に容易である。
このように金属Fe、金属Zn、15%P母合金を添加して、連続的にC194溶湯を
製造し、鋳型42内に供給して鋳塊を製出した。
この操業実験の結果、略目標値と一致する銅合金を得ることができた。また、得られた鋳塊の断面検査を行ったが、鋳塊内部から未溶解の金属FeやZnの酸化物などは確認されなかった。したがって、本発明によれば、C194の溶銅を安定して連続製造することができることが確認された。
製造するコルソン合金の目標組成は、Niが2.4wt%、Siが0.6wt%、Crが0.3%とした。ここで、Niは溶銅に対して難溶解性元素であり、その融点は1455℃、比重が8.9である。Siは酸化しやすい活性元素であり、その融点は1410℃、比重は2.33である。Crは酸化しやすい活性元素であるとともに、耐火材を汚染する元素であり、その融点は1857℃で、比重が7.19である。
そこで、難溶解性元素であり、比重が溶銅より大きい金属Niは第1の添加手段7により加熱炉3内の溶銅に連続的に添加し、比重が溶銅に比べて非常に小さい金属Si及び耐火材を汚染する元素である金属Crは第2の添加手段8によりタンディシュ4内の溶銅に連続的に添加した。ここで、加熱炉3内の溶銅は1350℃まで加熱し、金属Niの溶解を促進した。
この操業実験の結果、略目標値と一致する銅合金を得ることができた。また、得られた鋳塊の断面検査を行ったが、鋳塊内部から未溶解の金属Niや金属Cr、Siの酸化物、Crの酸化物などは確認されなかった。したがって、本発明によれば、コルソン合金の溶銅を安定して連続製造することができることが確認された。
3 加熱炉
4 タンディシュ
6 樋
7 第1の添加手段
8 第2の添加手段
21 シャフト炉
22 保持炉
24 脱ガス処理装置(脱ガス処理手段)
Claims (1)
- 無酸素銅供給手段により無酸素銅の溶銅が供給される加熱炉を有し、該加熱炉は、耐火材で構成され、銅合金の合金元素を含有する添加材を添加できる第1の添加手段が備えられるとともに、
前記加熱炉の下流側に前記溶銅が通過する樋を介してタンディシュが配備され、前記溶銅が通過する前記樋と前記タンディシュと前記加熱炉とが、非酸化性雰囲気によってシールされており、前記樋と前記タンディシュとのいずれか一方には、第2の添加手段が備えられた銅合金の連続製造装置により銅合金を連続製造する方法であって、
前記第1の添加手段には、溶銅に対して難溶解性の合金元素を含有する添加材が添加されるとともに、
前記第2の添加手段には、耐火材と反応しやすい活性元素を含有する添加材が添加されることを特徴とする銅合金の連続製造方法。
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