JP3813201B2 - 炭化水素油の水素化処理触媒およびその活性化方法 - Google Patents

炭化水素油の水素化処理触媒およびその活性化方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、炭化水素油の脱硫や脱窒素のために用いられる水素化処理用触媒とその活性化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、原油や石炭から得られる炭化水素油の水素化処理工程では、無機酸化物例えば、アルミナ担体に、コバルト、ニッケル、モリブデン、タングステン等の活性金属を担持させた触媒が用いられている。これらの触媒は通常アルミナ水和物を成型後、500℃以上の温度で焼成してアルミナ担体を得て、これにコバルト、ニッケル、モリブデン、タングステン等の活性金属の塩溶液を含浸させ、100℃付近の温度で乾燥を行い、さらに400〜600℃の温度範囲で焼成をして得られている。
【0003】
このようにして得られた水素化処理触媒では、担持された活性金属が酸化物の形態となるために、活性が低くそのままでは使用できない。そのため、使用に際しては該触媒に水素化活性を付与するために、該触媒を反応塔などに充填し、水素流通下で、硫化剤を含む軽油あるいは脱硫処理を行わない軽油を通油するか、または硫化水素含有水素ガスを通気し、活性金属を酸化物の形態から硫化物の形態に転化するいわゆる予備硫化処理を施し、その後前記した軽油を実油に切り替えて操業に移行させている。この場合において、予備硫化処理を速やかにかつ効率的に行わせるために、高価ではあるが硫黄濃度が高く硫化力の強い硫化剤を含む軽油を使用するのが一般的である。
【0004】
ところで、触媒担体上の活性金属種の分散性と触媒活性には強い相関があり、分散性が高いほど触媒の活性点が増加することが知られている。そのため、焼成触媒上の活性金属種の高分散化を狙った試みも数多く行われている。
【0005】
例えば、特開平5−115781号公報には、活性金属の高分散化を試みた触媒およびその製造方法が開示されている。該公報によれば活性金属塩水溶液とアルミナとを脂肪族オキシ酸の存在の下で混練した後、120℃で3時間乾燥し、さらに550℃の空気気流中で3時間焼成して得られた触媒は、該アルミナの含有が20〜70%と低いのにも拘らず、アルミナ以外の回折ピークが観測されないほど活性金属が高分散されており、含硫または含窒素炭化水素留分などにおける水素化脱硫や水素化脱窒素性能が改善されるとしている。
【0006】
しかし、上記したように水素化処理触媒では、活性金属は酸化物の形態では十分な触媒活性を示さないため活性金属種を硫化物に変換する予備硫化工程は依然として必要である。この予備硫化工程では、触媒の分散性を極端に高くすると担体表面と活性金属の酸化物との相互結合作用が強くなるために、活性金属の硫化物への変換が困難になる。そのために水素化処理触媒の触媒活性の向上のために必要とされる2つの要素、即ち活性点の増加と硫化度の向上とを達成するために、炭化水素油中に元来含まれる硫黄化合物よりも強い硫化力を有する高価な硫化物を予備硫化工程の供給油中に添加する必要を生ずるのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような状況から、触媒活性化方法として通常反応塔内で行われる硫化や還元などの前処理方法を、反応塔外で触媒に種々の添加剤を加えることにより、これを低温あるいは短時間内に終了させ、安全にかつ効率的に活性金属の予備硫化および還元を行い、触媒の活性化を行う方法も提案されている。
【0008】
例えば、特公平4−79701号公報には、脱硫触媒の改良された前処理方法が開示されている。この方法では、有機硫黄化合物を軽油、アルデヒド、ケトン、ポリケトン、アルコール、有機酸、ポリ酸などに溶解して得られた有機溶液を、従来法によって得られた触媒に含浸し、水素ガスを送入しつつ昇温することによって、より低温において触媒の活性化、即ち予備硫化処理を完了させるものである。しかし、該方法においてを用いられる有機硫黄化合物は一般に高価で、かつ悪臭を発するなど取り扱いが困難であり、生産性を低下させる原因ともなるので好ましくない。
【0009】
本発明は、炭化水素油の水素化処理用触媒における上記の問題点に鑑みてなされたものであり、従来の触媒よりもさらに活性度が高く、かつ予備硫化を従来の触媒に比べて簡便に行うことができ、かつ生産性に優れた水素化脱硫、脱窒素触媒およびその活性化方法を確立することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく種々の検討を行った結果、γ−アルミナ担体と活性金属とリン酸と有機添加剤を含浸した後、乾燥することにより得られた触媒であって、該触媒中に該添加剤が残留し、粉末X線回折(XRD)において本発明の特徴的なピークを有する触媒は、従来触媒に比べて高い水素化脱硫、脱窒素活性を有し、かつ硫化剤を添加していない通常の炭化水素油による予備脱硫処理を行った場合においても高い活性を示すことを見いだし、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、γ−アルミナ担体に、周期律表第6族金属から選ばれた少なくとも1種の活性金属、周期律表第9族または第10族金属から選ばれた少なくとも1種の活性金属と、リン酸および有機添加物を含浸した後、乾燥することにより得られた触媒であって、前記有機添加剤はポリエチレングリコールであり、かつ粉末X線回折パターンにおいて、2θ=6〜8°の位置に周期律表第6族金属の酸化物種の特徴的ピ−クを有し、さらに該触媒中に該添加剤が残留していることを特徴とする新規な炭化水素油の水素化処理用触媒を提供するものであり、また上記の水素化処理触媒の好適な活性化方法として、炭化水素油の水素化処理に際しての予備硫化処理工程において、硫化剤を添加しない炭化水素油を用いることを特徴と活性化方法を併せて提供するものである。
【0011】
【作用】
以下に本発明の詳細およびその作用について説明する。
【0012】
本発明における触媒の構成において、触媒担体としてアルミナを使用すること、これに担持させる活性金属として周期律表第6族金属から選ばれた少なくとも1種の金属と、周期律表第9族金属または第10族金属から選ばれた少なくとも1種の金属を使用すること、また、それぞれの活性金属の担持量が周期律表第6族の金属では、得られる触媒重量に対して酸化物換算で10〜30重量%相当量であり、周期律表第9族または周期律表第10族の金属では、γ−アルミナ担体の重量に対して酸化物換算で1〜8重量%の範囲であることが好ましいことなどは既に公知である。
【0013】
また、本発明の触媒において、周期律表第6族金属としてモリブデン、タングステン等を用いるのが好ましく、ことにモリブデンの使用が好ましいこと、また周期律表第9族または第10族金属としてニッケル、コバルト等の使用が好ましいこと、さらにコバルトとモリブデンを組み合わせて使用した場合に触媒の水素化脱硫活性を高めることができること、およびニッケルとモリブデンまたはタングステンを組み合わせて使用した場合に触媒の水素化脱窒素活性を高めることができることなども既に公知である。
【0014】
なお、本発明における活性金属の表記方法は、IUPAC無機化学命名法1990年規則によった。本発明で示した周期律表第9族および第10族の金属は旧表記方法の第8族金属の一部に相当する。
【0015】
本発明の水素化処理触媒は、上記したようにγ−アルミナ担体と活性金属とリン酸と有機添加剤とから構成されるが、該有機添加剤はポリエチレングリコールであり、該有機添加剤を活性金属とリン酸とともにγ−アルミナ担体に含浸し、かつ該有機添加剤が触媒中に残留するように乾燥したものであって、このようにして得られた本発明の水素化処理用触媒は、高価な脱硫剤を添加していない軽油で予備脱硫処理を行った場合においても、従来の触媒において脱硫剤を添加した軽油で予備脱硫処理を行った場合に比して遜色のない活性を得ることができる点にその優れた特徴を有するものである。そしてまた本発明の触媒は、悪臭を有しその取扱が困難でかつ高価な有機硫黄化合物を使用しないため、活性化処理が容易であり、かつ公害対策上有利である。
【0016】
また、本発明の触媒は、粉末X線回折(XRD)によって評価した場合に、該X線スペクトルで2θ=6〜8°において、周期律表第6族の酸化物に基づくピークを有することが重要である。このピークは周期律表第6族金属酸化物の分散性を示す目安であり、ピークの存在は該金属酸化物の分散性がさほど高くなく硫化されやすい状態にあることを示すものである。そして、この硫化されやすい状態の活性金属酸化物種と前記した有機添加剤の相乗効果により本発明における所期の目的を達成することができるのであって、2θ=6〜8°におけるピークが著しく小さい場合や存在しない場合には、該金属酸化物が過度に分散されていることを示しており、このような場合には有機添加剤を加えても触媒の活性向上と硫化性の改善が行われず、本発明の目的を達成することができない。
【0017】
本発明において、γ−アルミナ担体に活性金属とリン酸と本発明の特定有機添加剤とを含浸させた後、乾燥させた場合に、得られる触媒の活性が向上する理由については十分に解明されていない。該有機添加剤と活性金属とが錯イオンを形成することによるものとも考えられるが、アルコキシカルボン酸と比較して本発明の有機添加剤は配位能力が低く、これが活性向上の主原因となるものとは考え難い。むしろ、上記有機添加剤が活性金属を物理的に覆うことにより、予備硫化の過程で活性金属の凝集が抑制されるために活性が向上するものと推定される。
【0018】
また、本発明の水素化処理触媒が、高価な硫化剤を添加していない軽油によって予備硫化処理を行うことができる理由についても明確ではない。粉末X線回折パターンにおいて、2θ=6〜8°に特徴的なピークが得られることから分かるように、加えられた有機添加剤と活性金属の間の何らかの相互作用が生ずるかまたは該有機添加剤と同時に加えられる水の作用により、担体と活性金属との間の相互結合力が弱められ、担持される活性金属の凝集状態が変化し、担体と活性金属との相互反応によって生ずる活性金属酸化物種が適度の分散状態で触媒中に存在し、該活性金属酸化物種の硫化が容易に行われるようになるものと推定される。
【0019】
本発明における担体としては、アルミナ、シリカ、マグネシア、チタニア、ジルコニア、シリカアルミナ、シリカアルミナマグネシアおよびこれらの複合担体または混合担体物質の使用が考えられるが、これらのうち、特にγ−アルミナの使用が好ましい。
【0020】
また、本発明の触媒においては、担体として使用されるγ−アルミナは、従来この種の触媒において使用される形態のものでよいが、特に水銀圧入法による測定結果において平均細孔直径が70〜120オングストロームで、かつ平均細孔直径±10オングストロームの範囲内にある細孔が担体の全細孔容積の60%以上を占めるようなγ−アルミナであることが望ましい。このようなγ−アルミナ担体は、例えばアルミン酸ソーダと硫酸アルミニウムとの加水分解により得られるアルミナ水和物を混練して一定形状に成型し、次いで500℃以上の温度で焼成することにより得られる。
【0021】
本発明においては、上記したような細孔に関する条件さえ満足すれば、特に担体形状には拘るものでなく、粉状、球状、円筒状、三つ葉状、四つ葉状等任意の形状を採ることができる。
【0022】
一般に触媒担体として用いられるアルミナに要求される特性としては、担持させる活性金属をより高分散化させるために比表面積が大きいことが必要であり、また担体としてのアルミナは可及的に均一な粒子の凝集体であることが望ましく、特に凝集体の細孔が担体全体に均一に分布しており、かつその大きさもほぼ均一であることが望まれる。本発明の触媒担体において使用される仕様のγ−アルミナ担体は、上記した細孔に関する必要条件を満足するばかりでなく、より高い活性の触媒を得ることができる特性を具えるものである。
【0023】
また、本発明において用いられる有機添加剤のうちで、1分子当たりの炭素数が2〜10の2〜3価アルコール類およびそのエーテル類として好ましいものは、ポリエチレングリコールである。
【0024】
また、ポリエチレングリコール類としては、平均分子量が200から600の範囲にあるものが好ましい。これらアルコール類またはそのエーテル類およびポリエチレングリコール類は、それぞれ単独で使用してもよく、またはこれらの物質が混在する状態で使用してもよい。
【0025】
そして、これら有機添加剤の触媒組成物への添加量は、焼成触媒における担持活性金属の合計モル量の0.05〜2倍量としたが、これはいずれの場合においても添加量の下限値以下では十分な添加効果が得られず、また上限値を超えると担体への含浸が困難になったり、また触媒中に多量に残存する有機物が、触媒上に触媒毒を形成する炭素質物質を析出するからである。
【0026】
また、有機添加剤の有する粘性も、該有機添加剤を触媒に含浸させるに際して含浸の成否を左右する重要な因子であり、粘性は基本的には用いる有機添加剤の種類によって変わるので、該有機添加剤の最適添加量の上限は、各有機添加剤に固有の粘性を考慮して定めなければならない。因みに上記有機添加剤の20℃における粘性と、それぞれを単独で添加したときのより好ましい添加量の目安を表1に示す。
【0027】
【表1】
Figure 0003813201
【0028】
上記表1に示した数値は添加剤をそれぞれ単独で加えた場合の目安であるから、複数種類の有機添加剤を加えるときは、上記数値を目安として添加量を定めればよい。
【0029】
本発明の触媒製造方法は、γ−アルミナ担体に所定量の活性金属とリン酸と有機添加剤を含浸し、該添加剤が触媒中に残留するような条件で乾燥するものである。このような条件で乾燥を行うのは、乾燥に際してγ−アルミナ担体を覆う添加剤が揮発や分解することを避けるためである。この場合においても各有機添加剤の融点や沸点や溶融分解温度が異なるのでそれぞれの有機添加剤におけるこれらの特性値に合わせてその乾燥温度を定める必要がある。
【0030】
次に参考のため表2に各有機添加剤の沸点、融点または分解温度を示す。ポリエチレングリコール類は、混合物であるために明確な沸点を示さないので省略したが、それらの概略の沸点は、これらポリエチレングリコール類の平均分子量とほぼ同じ分子量を有する2価のアルコール類の値に近い。
【0031】
【表2】
Figure 0003813201
【0032】
また、γ−アルミナ担体に活性金属、リン酸および有機添加剤からなる含浸液を含浸した触媒の乾燥は、大気中、真空中または不活性ガス中で行われるが、その乾燥条件としては、水分を除去することができ、かつ含浸された有機添加剤が燃焼、揮発、分解しない温度であればよく、一般的には200℃以下であることが好ましい。
【0033】
このようにして得られた水素化処理触媒はそのまま反応塔に充填して、予備硫化処理を行った後、実操業に供される。予備硫化処理は、従来のように触媒を反応塔に充填し、次いで水素ガスを流通させながら、有機硫黄化合物を添加した炭化水素油を添加した炭化水素油を通油して昇温することによって行うこともできるが、本発明の触媒においては、上記した予備脱硫処理を高価な有機硫黄化合物を添加していない未脱硫処理炭化水素油を用いて行っても、ほぼ同様の効果を挙げることができるところに優れた特徴がある。
【0034】
[実施例]
次ぎに本発明の効果を検討評価するために行った参考例、実施例について説明する。
【0035】
参考例1、2、実施例1、2には水素化脱硫触媒に本発明を適用したものについて、また参考例3、4、実施例3、4には水素化脱窒素触媒に本発明を適用したものについて検討した結果を示したものである。
【0036】
(参考例1)
三酸化モリブデン313gと、炭酸コバルト90gと、85%リン酸68gと水を混合して得られた所定量の含浸液を1kgのγ−アルミナ成型担体に含浸させ、その後100℃で16時間乾燥することによって触媒ARを調製した。得られた触媒ARの組成は酸化物換算で、MoO:CoO:P:Al=22:4:3:71である。
【0037】
上記方法で調製した触媒ARを500℃で4時間焼成して触媒ASを調製した。また、上記の含浸液中にさらに所定量のエチレングリコールをくわえたものをγ−アルミナに含浸させ、下記表3の条件で調製することにより触媒AAA乃至AAFを得た。なお、エチレングリコールの20℃における粘度は21cpsであり、先に掲げた表1におけるグループAの有機添加剤に相当するものである。また表3には、各触媒の粉末X線回折パターンが本発明の好ましいパターンを示すか否かについても併せて表示した。
【0038】
なお、粉末X線回折には、理学電気社製「Rotaflex RAD−rVB」(商品名)を用い、管球はCu製のものを使用し、管電圧40kV、、管電流150mA、発散スリット1°、発光スリット0.3mmの条件で測定を行った。
【0039】
本発明の要件を満たす触媒AAAと満たさない触媒ASおよびAAFの粉末X線回折パターンを図1に示す。本発明の触媒AAAでは2θ=6〜8°に大きな特徴的なピークが現れるのに対して,触媒ASおよびAAFではこの範囲にピークを示さない。触媒AAAで見られる2θ=6〜8°のピークを本発明の好ましい標準ピークとした。
【0040】
【表3】
Figure 0003813201
【0041】
なお、表3において触媒AAAからAACまでは本発明の触媒例を、触媒AADは有機添加剤の添加量の多すぎる例を、AAEは乾燥が適切でない例を、AAFは粉末X線回折パターンが好ましくない例を、ARは有機添加剤を加えていない例を、ASは従来例を示す。
【0042】
(予備硫化処理)
次に、上記のようにして得られた触媒をそれぞれ流通系反応装置に充填し、下記2種の軽油;
a:硫黄1.15重量%、窒素68ppmのクエート直留軽油(LGO)
b:上記LGOにブタンチオール3%を添加した軽油
を用いて、下記条件に従って予備硫化を行った。なお、予備硫化処理時に発生した分解生成物中にはコバルトカルボニルは検出されなかった。
【0043】
予備硫化反応条件
反応温度(℃) :316
反応水素圧力(kg/cmG):20
硫化油液空間速度(hr−1) :1
水素/油流量比(Nl/l) :200
通油時間(hr) :8
(水素化脱硫試験)
次に予備硫化した触媒を以下の条件で、予備硫化に使用した装置をそのまま用いて水素化脱硫反応試験を行い、水素化脱硫活性を求めた。
【0044】
水素化脱硫反応条件
触媒量(ml) :3
反応温度(℃) :330
反応水素圧力(kg/cmG):30
原料油液空間速度(hr−1) :2
水素/油流量比(Nl/l) :300
通油時間 :7
得られた水素化脱硫活性は、反応速度定数の相対値で示すこととし、速度定数kn は、脱硫反応速度が原料の直留軽油の硫黄濃度の1.75乗に比例するものとして以下に示す数式1を用いて算出した。
【0045】
[数1]
=LHSV*1/(n−1)*(1/Sn−1−1/S n−1
但し、
n :1.75
S :処理油中の硫黄濃度(%)
:原料油中の硫黄濃度(%)
LHSV:液空間速度 (hr−1
算出に際し、触媒ASを硫化油aを用いて予備硫化した場合を従来例とし、反応速度定数を100として、これを他例との比較基準とした。得られた結果を表4に示す。なお、処理油中の硫黄量は、硫黄分析計(堀場製作所製SLFA−920型)を用いて分析した。表4の結果より本発明の触媒は、従来の触媒に比べて活性が向上し、かつ従来の焼成触媒では十分な活性が得られなかった硫黄濃度の低い炭化水素油による予備硫化でも十分に高い活性が得られることが分かる。また、粉末X線回折が好ましいピークを示しても乾燥が適切でない場合や、有機添加剤を加えない場合または有機添加剤を加えても添加量が適切でない場合や、好ましいピークが見られない場合には活性が低いことも分かる。
【0046】
【表4】
Figure 0003813201
【0047】
(参考例2)
参考例1のエチレングリコールの代わりにジエチレングリコールを用いて、下記の表5の調製条件で触媒ABA乃至ABFを得た。ジエチレングリコールは20℃での粘度は38cpsであり、先の表1の分類のグループBに属する有機添加剤に当たる。また、各触媒が本発明の好ましい粉末X線回折パターンを示すか否かも併せて示した。
【0048】
【表5】
Figure 0003813201
【0049】
なお、表5において触媒ABAからABCまでは本発明の触媒例を、触媒ABDは有機添加剤の添加量の多すぎる例を、ABEは乾燥が適切でない例を、ABFは粉末X線回折パターンが好ましくない例を、ARは有機添加剤を加えていない例を、ASは従来例を示す。
【0050】
(予備硫化処理)
次に、上記のようにして得られた触媒を参考例1と同様にして予備硫化を行った。なお、予備硫化処理時に発生した分解生成物中にはコバルトカルボニルは検出されなかった。
【0051】
(水素化脱硫試験)
次に予備硫化した触媒を用い、参考例1と同様にして各種触媒の水素化脱硫反応試験を行い、水素化脱硫活性を求めた。得られた結果を表6に示す。表6の結果より本発明の触媒は、従来の触媒に比べて活性が向上し、かつ従来の焼成触媒では十分な活性が得られなかった硫黄濃度の低い炭化水素油による予備硫化でも十分に高い活性が得られることが分かる。また、粉末X線回折結果が好ましいピークを示しても乾燥が適切でない場合や有機添加剤を加えない場合、または有機添加剤を加えても添加量が適切でない場合や、好まし粉末X線回折ピークが見られない場合には活性が低いことも分かる。
【0052】
【表6】
Figure 0003813201
【0053】
(実施例1)
参考例1のエチレングリコールの代わりにポリエチレングリコール#200(平均分子量200)を用いて、下記の表7の調製条件で触媒ACA乃至ACFを得た。ポリエチレングリコール#200の20℃での粘度は61cpsであり、表1の分類のグループBに属する有機添加剤に当たる。また、表7には各触媒が本発明の好ましい粉末X線回折パターンを示すか否かについても併せて示した。
【0054】
【表7】
Figure 0003813201
【0055】
なお、表7において触媒ACAからACCまでは本発明の触媒例を、触媒ACDは有機添加剤の添加量の多すぎる例を、ACEは乾燥が適切でない例を、ACFは粉末X線回折パターンが好ましくない例を、ARは有機添加剤を加えていない例を、ASは従来例を示す。
【0056】
(予備硫化処理)
次に、上記のようにして得られた触媒を参考例1と同様にして予備硫化を行った。なお、予備硫化処理時に発生した分解生成物中にはコバルトカルボニルは検出されなかった。
【0057】
(水素化脱硫試験)
次に予備硫化した触媒を用い、参考例1と同様にして各種触媒の水素化脱硫反応試験を行い、水素化脱硫活性を求めた。得られた結果を表8に示す。表8の結果より本発明の触媒は、従来の触媒に比べて活性が向上し、かつ従来の焼成触媒では十分な活性が得られなかった硫黄濃度の低い炭化水素油による予備硫化でも十分に高い活性が得られることが分かる。また、粉末X線回折が好ましいピークを示しても乾燥が適切でない場合や有機添加剤を加えない場合、または有機添加剤を加えても添加量が適切でない場合や、好ましいピークが見られない場合には活性が低いことも分かる。
【0058】
【表8】
Figure 0003813201
【0059】
(実施例2)
参考例1のエチレングリコールの代わりにポリエチレングリコール#400(平均分子量400)を用いて、下記の表9の調製条件で触媒ADA乃至ADFを得た。ポリエチレングリコール#400の20℃での粘度は100cpsであり、表1の分類のグループCに属する有機添加剤に当たる。また、表9には各触媒が本発明の好ましい粉末X線回折パターンを示すか否かも併せて示した。
【0060】
【表9】
Figure 0003813201
【0061】
なお、表9において触媒ADAからADCまでは本発明の触媒例を、触媒ADDは有機添加剤の添加量の多すぎる例を、ADEは乾燥が適切でない例を、ADFは粉末X線回折パターンが好ましくない例を、ARは有機添加剤を加えていない例を、ASは従来例を示す。
【0062】
(予備硫化処理)
次に、上記のようにして得られた触媒を参考例1と同様にして予備硫化を行った。なお、予備硫化処理時に発生した分解生成物中にはコバルトカルボニルは検出されなかった。
【0063】
(水素化脱硫試験)
次に予備硫化した触媒を用い、参考例1と同様にして各種触媒の水素化脱硫反応試験を行い、水素化脱硫活性を求めた。得られた結果を表10に示す。表10の結果より本発明の触媒は、従来の触媒に比べて活性が向上し、かつ従来の焼成触媒では十分な活性が得られなかった硫黄濃度の低い炭化水素油による予備硫化でも十分に高い活性が得られることが分かる。また、粉末X線回折が好ましいピークを示しても乾燥が適切でない場合や有機添加剤を加えない場合、または有機添加剤を加えても添加量が適切でない場合や、好ましいピークが見られない場合には活性が低いことも分かる。
【0064】
【表10】
Figure 0003813201
【0065】
(参考例3)
以下参考例3、4、実施例3、4は、水素化脱窒素触媒に本発明を適用したものについて示したものである。
【0066】
三酸化モリブデン253gと、炭酸ニッケル106gと、85%リン酸133gと水とを混合して得られた所定量の含浸液を、1kgのγ−アルミナ成型担体に含浸させ、その後100℃で16時間かけて乾燥して触媒BRを調製した。得られた触媒BRの組成は酸化物換算で、MoO:NiO:P:Al=18:4:6:72である。
【0067】
上記方法で調製した触媒BRを500℃で4時間焼成して触媒BSを得た。また、上記の含浸液中に有機添加剤として所定量のエチレングリコールを加えたものを用い、下記表11の調製条件で触媒BAAからBAFを得た。エチレングリコールの20℃における粘度は21cpsであり、先に示した表1の分類におけるグループAの有機添加剤に相当するものである。また表11には、各触媒の粉末X線回折パターンが本発明の好ましいパターンを示すか否かについても併せて示した。なお、粉末X線回折は、参考例1と同様にして行った。その結果のうちから、本発明の要件を満たす触媒BAAと満たさない触媒BSおよびBAFの粉末X線回折パターンを図2に示す。本発明の触媒BAAでは2θ=6〜8°に大きな特徴的なピークが現れるのに対して,触媒BSおよびBAFではこの範囲にピークを示さない。触媒BAAにおいて見られる2θ=6〜8°のピークは、本発明の好ましいピークである。
【0068】
【表11】
Figure 0003813201
【0069】
なお、表11において触媒BAAからBACまでは本発明の触媒例を、触媒BADは有機添加剤の添加量の多すぎる例を、BAFは乾燥が適切でない例を、BAFは粉末X線回折パターンが好ましくない例を、BRは有機添加剤を加えていない例を、BSは従来例を示す。
【0070】
(予備硫化処理)
次に、上記のようにして得られた触媒をそれぞれ流通系反応装置に充填し、参考例1と同様の組成のa、b2種の硫化油を用いて、下記条件に従って予備硫化を行った。なお、予備硫化処理時に発生した分解生成物中にはニッケルカルボニルは検出されなかった。
【0071】
予備硫化反応条件
反応温度(℃) :316
反応水素圧力(kg/cmG):20
硫化油液空間速度(hr−1) :1
水素/油流量比(Nl/l) :200
通油時間(hr) :18
(水素化脱窒素試験)
次に予備硫化した触媒を以下の条件で、予備硫化に使用した装置をそのまま用いて水素化脱窒素反応試験を行い、水素化脱窒素活性を求めた。
【0072】
水素化脱窒素反応条件
触媒量(ml) :3
反応温度(℃) :330
反応水素圧力(kg/cmG):30
原料油液空間速度(hr−1) :2
水素/油流量比(Nl/l) :300
通油時間 :7
得られた処理油中の窒素量から反応速度定数を求め、水素か脱窒素活性を、該反応速度定数の相対値で示すこととした。処理油中の窒素量は全窒素分析計(三菱化成社製TN−05型)を用いて分析した。速度定数は、擬一次反応速度定数として以下の数式2を用いて算出した。
【0073】
【数2】
1st=LHSV・ln(N/N)
但し、
:原料油中の窒素濃度(ppm)
N :処理油中の窒素濃度(ppm)
LHSV:液空間速度 (hr−1
算出に際し、触媒Bを硫化剤aを用いて予備硫化した場合を従来例とし、反応速度定数を100として、これを他例との比較基準とした。得られた結果を表12に示す。表12の結果より本発明の触媒は、従来の触媒に比べて活性が向上し、かつ従来の焼成触媒では十分な活性が得られなかった硫黄濃度の低い炭化水素油による予備硫化でも十分に高い活性が得られることが分かる。また、粉末X線回折が好ましいピークを示しても乾燥が適切でない場合や有機添加剤を加えない場合または有機添加剤を加えても添加量が適切でない場合や、好ましいピークが見られない場合には活性が低いことも分かる。
【0074】
【表12】
Figure 0003813201
【0075】
(参考例4)
参考例3のエチレングリコールの代わりにジエチレングリコールを用い、下記の表13の調製条件で触媒BBA乃至BBFを得た。ジエチレングリコールは、20℃での粘度は38cpsであり、先の表1の分類のグループBに属する有機添加剤に当たる。また、各触媒が本発明の好ましい粉末X線回折パターンを示すか否かも併せて示した。
【0076】
【表13】
Figure 0003813201
【0077】
なお、表13において触媒BBAからBBCまでは本発明の触媒例を、触媒BBDは有機添加剤の添加量の多すぎる例を、BBEは乾燥が適切でない例を、BBFは粉末X線回折パターンが好ましくない例を、BRは有機添加剤を加えていない例を、BSは従来例を示す。
【0078】
(予備硫化処理)
次に、上記のようにして得られた触媒を参考例3と同様にして予備硫化を行った。なお、予備硫化処理時に発生した分解生成物中にはニッケルカルボニルは検出されなかった。
【0079】
(水素化脱窒素試験)
次に予備硫化した触媒を用い、参考例3と同様にして各種触媒の水素化脱窒素反応試験を行い、水素化脱窒素活性を求めた。得られた結果を表14に示す。表14の結果より本発明の触媒は、従来の触媒に比べて活性が向上し、かつ従来の焼成触媒では十分な活性が得られなかった硫黄濃度の低い炭化水素油による予備硫化でも十分に高い活性が得られることが分かる。また、粉末X線回折が好ましいピークを示しても乾燥が適切でない場合や有機添加剤を加えない場合、または有機添加剤を加えても添加量が適切でない場合や好ましいピークが見られない場合には活性が低いことも分かる。
【0080】
【表14】
Figure 0003813201
【0081】
(実施例3)
参考例3のエチレングリコールの代わりにポリエチレングリコール#200(平均分子量200)を用い、下記の表15の調製条件で触媒BCA乃至BCFを得た。ポリエチレングリコール#200の20℃での粘度は61cpsであり、表1の分類のグループBに属する有機添加剤に当たる。また表15には各触媒が本発明の好ましい粉末X線回折パターンを示すか否かも併せて示した。
【0082】
【表15】
Figure 0003813201
【0083】
なお、表15において触媒BCAからBCCまでは本発明の触媒例を、触媒BCDは有機添加剤の添加量の多すぎる例を、BCEは乾燥が適切でない例を、BCFは粉末X線回折パターンが好ましくない例を、BRは有機添加剤を加えていない例を、BSは従来例を示す。
【0084】
(予備硫化処理)
次に、上記のようにして得られた触媒を参考例3と同様にして予備硫化を行った。なお、予備硫化処理時に発生した分解生成物中にはニッケルコカルボニルは検出されなかった。
【0085】
(水素化脱窒素試験)
次に予備硫化した触媒を用い、参考例3と同様にして各種触媒の水素化脱窒素反応試験を行い、水素化脱窒素活性を求めた。得られた結果を表16に示す。表16の結果より本発明の触媒は、従来の触媒に比べて活性が向上し、かつ従来の焼成触媒では十分な活性が得られなかった硫黄濃度の低い炭化水素油による予備硫化でも十分に高い活性が得られることが分かる。また、粉末X線回折が好ましいピークを示しても乾燥が適切でない場合や有機添加剤を加えない場合、または有機添加剤を加えても添加量が適切でない場合や好ましいピークが見られない場合には活性が低いことも分かる。
【0086】
【表16】
Figure 0003813201
【0087】
(実施例4)
参考例3でのエチレングリコールの代わりにポリエチレングリコール#400(平均分子量400)を用い、下記の表17の調製条件で触媒BDA乃至BDFを得た。ポリエチレングリコール#400の20℃での粘度は100cpsであり、表1の分類のグループCに属する有機添加剤に当たる。また表17には各触媒が本発明の好ましい粉末X線回折パターンを示すか否かも併せて示した。
【0088】
【表17】
Figure 0003813201
【0089】
なお、表17において触媒BDAからBDCまでは本発明の触媒例を、触媒BDDは有機添加剤の添加量の多すぎる例を、BDEは乾燥が適切でない例を、BDFは粉末X線回折パターンが好ましくない例を、BRは有機添加剤を加えていない例を、BSは従来例を示す。
【0090】
(予備硫化処理)
次に、上記のようにして得られた触媒を参考例3と同様にして予備硫化を行った。なお、予備硫化処理時に発生した分解生成物中にはニッケルカルボニルは検出されなかった。
【0091】
(水素化脱窒素試験)
次に予備硫化した触媒を用い、参考例3と同様にして各種触媒の水素化脱窒素反応試験を行い、水素化脱窒素活性を求めた。得られた結果を表18に示す。表18の結果より本発明の触媒は、従来の触媒に比べて活性が向上し、かつ従来の焼成触媒では十分な活性が得られなかった硫黄濃度の低い炭化水素油による予備硫化でも十分に高い活性が得られることが分かる。また、粉末X線回折が好ましいピークを示しても乾燥が適切でない場合や有機添加剤を加えない場合、または有機添加剤を加えても添加量が適切でない場合や好ましいピークが見られない場合には活性が低いことも分かる。
【0092】
【表18】
Figure 0003813201
【0093】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の触媒は、従来の触媒に比べ優れた水素化脱硫、脱窒素活性を有し、かつ高価な硫化剤を使用することなく活性化することができるのでその工業的価値は高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例1により得られた触媒の粉末X線回折パターンを示す図で、(a) は本発明を満たすものを示す図、(b) は本発明を満たさないものを示す図である。
【図2】 参考例3により得られた触媒の粉末X線回折パターンを示す図で、(a) は本発明を満たすものを示す図、(b) は本発明を満たさないものを示す図である。

Claims (2)

  1. γ−アルミナ担体に、周期律表第6族金属から選ばれた少なくとも1種の活性金属、周期律表第9族または第10族金属から選ばれた少なくとも1種の活性金属と、リン酸および有機添加物を含浸した後、乾燥することにより得られた触媒であって、前記有機添加剤はポリエチレングリコールであり、かつ粉末X線回折パターンにおいて、2θ=6〜8°の位置に周期律表第6族金属の酸化物種の特徴的ピ−クを有し、さらに該触媒中に該添加剤が残留していることを特徴とする炭化水素油の水素化処理触媒。
  2. 請求項1記載の水素化処理触媒を用いて炭化水素油の水素化処理を行うに際して、予備硫化工程に硫化剤を添加していない炭化水素油を用いることを特徴とする触媒の活性化方法。
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