JP3812704B2 - カッターナイフ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステップ的にカッター刃の位置規制がされるカッターナイフ、特に、カッター刃の規制位置において、スライダー部材の操作部材から指を離せば、カッター刃を係止できるカッターナイフに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スライダー部材の操作部材から指を離せば、カッター刃を係止できるカッターナイフは、カッター刃の出入が確実であり、また、使用時にカッター刃を簡単にロックできるので、使いやすいという利点がある。例えば、実公平3−37575号公報に記載されたカッターナイフでは、スライダー本体部材に、復元ばねで付勢された摺動ノブを設け、付勢ばねで付勢されたラッチをホルダーの係合凹部に係合させ、摺動ノブを進退させて、そのV字形溝でラッチを移動させて、係合を解除させるようにした構造を用いている。このカッターナイフでは、スライダー部材は、スライダー本体部材と、摺動ノブと、2つのばね部材の4点の部品を用いており、製造コストのアップのみでなく、組立の手間もかかるという問題がある。実公平2−20991号公報や特公平7−85752号公報に記載されたカッターナイフのスライダー部材は、スライダー本体部材と摺動部材と金属線または金属板で作られたばねの3点で構成されているが、組立の手間がかかるという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した事情に問題点を解決するためになされたもので、部品点数が少なく、組立が容易で、カッター刃の規制位置において、スライダー部材の操作部材から指を離せば、カッター刃を係止できるスライダー部材を有するカッターナイフを提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、ガイド部材に案内されて、カッター刃を前後に移動させるスライダー部材を有するカッターナイフにおいて、前記スライダー部材は、前記カッター刃を取り付けるためのカッター刃係合突起を有するスライダー本体部材と、前記ガイド部材の上面の内側に向かい合う側縁の一方にその前後方向に形成された多数の凹部よりなる係止部に係合するスライダースプリングと、前記スライダー本体部材を覆うように設けられた操作部材よりなり、前記スライダースプリングは、板ばねとして形成され、中央部に円弧状の部分をもつ突出部を有し、該突出部から肩部を介して斜めに広がる脚部をもつ形状であって、前記突出部が前記係止部に係止可能であり、前記スライダー本体部材は、板金で作製され、前方は舌状に延びるとともに、その下方に前記カッター刃係合突起が形成されており、その両側部は立ち上げられているとともに、前後の2箇所に係合孔が形成されており、前記両側部の一方の側部の前後の係合孔の間に前記スライダースプリングの前記突出部が突出し、前記スライダースプリングの前記肩部と前記脚部が前記両側部の間に位置し、前記操作部材には、前記係合孔に係合する係合爪が形成され、前記係合孔の前後方向の長さは前記スライダー本体部材と前記操作部材との相対的移動が可能なように前記係合爪の幅より大きく形成されているとともに、前記スライダースプリングの前記突出部に係合する谷形状の凹部をなすカム面が形成されており、前記スライダー本体部材と前記操作部材とは、前記係合孔と前記係合爪とにより係合され、前記カム面は、前記スライダー本体部材に対して前記操作部材が移動されていない状態では、前記スライダースプリングのばね力により、前記スライダースプリングの前記突出部が前記カム面のもっとも深い位置となり、前記スライダースプリングの前記突出部が前記係止部に係止され、かつ、この状態では、前記係合爪は前記係合孔のほぼ中央に位置され、前記スライダー本体部材に対して前記操作部材が前方または後方へ移動された場合に、前記スライダースプリングの前記突出部を前記ばね力に抗して後退させるように形成されていることを特徴とするものである。
【0005】
請求項2に記載の発明は、ガイド部材に案内されて、カッター刃を前後に移動させるスライダー部材を有するカッターナイフにおいて、前記スライダー部材は、前記カッター刃を取り付けるためのカッター刃係合突起を有するスライダー本体部材と、前記ガイド部材の上面の内側に向かい合う側縁の一方にその前後方向に形成された多数の凹部よりなる係止部に係合するスライダースプリングと、前記スライダー本体部材を覆うように設けられた操作部材よりなり、前記スライダースプリングは、板ばねとして形成され、中央部に円弧状の部分をもつ突出部を有し、該突出部から肩部を介して斜めに広がる脚部をもつ形状であって、前記突出部が前記係止部に係止可能であり、前記スライダー本体部材は、板金で作製され、前方は舌状に延びるとともに、その下方に前記カッター刃係合突起が形成されており、その両側部は立ち上げられているとともに、前後の2箇所に係合爪が形成されており、前記両側部の一方の側部の前後の係合爪の間に前記スライダースプリングの前記突出部が突出し、前記スライダースプリングの前記肩部と前記脚部が前記両側部の間に位置し、前記操作部材には、前記係合爪に係合する係合孔が形成され、前記係合爪の幅は前記スライダー本体部材と前記操作部材との相対的移動が可能なように前記係合孔の前後方向の長さより小さく形成されているとともに、前記スライダースプリングの前記突出部に係合する谷形状の凹部をなすカム面が形成されており、前記スライダー本体部材と前記操作部材とは、前記係合爪と前記係合孔とにより係合され、前記カム面は、前記スライダー本体部材に対して前記操作部材が移動されていない状態では、前記スライダースプリングのばね力により、前記スライダースプリングの前記突出部が前記カム面のもっとも深い位置となり、前記スライダースプリングの前記突出部が前記係止部に係止され、かつ、この状態では、前記係合爪は前記係合孔のほぼ中央に位置され、前記スライダー本体部材に対して前記操作部材が前方または後方へ移動された場合に、前記スライダースプリングの前記突出部を前記ばね力に抗して後退させるように形成されていることを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1〜図7は、本発明のカッターナイフの第1の実施の形態を説明するためのもので、図1は全体構成を示す斜視図、図2はカートリッジを引き出してカッター刃を収容する状態の斜視図、図3はカートリッジとスライダー部材の分解斜視図、図4はカッター本体部の分解斜視図、図5は各部を裏側からみた斜視図で、図5(A)はガイド部材とカートリッジを分離した状態の斜視図、図5(B)はガイド部材にカートリッジを挿入してカートリッジを引き出した状態の斜視図、図5(C)はガイド部材にカートリッジを挿入した状態の斜視図、図6はカートリッジの背面図と断面図である。図中、1はボディ部材、1aは刃上げスプリング固定溝、1bはビス孔、1cは凸部、2はガイド部材、2aは係止部、2bはカートリッジ係合孔、2c,2dはカッター刃規制部、2eはスプリング孔、2fはビス孔、2gは止め具、2hは窓孔、3はカートリッジ、3aは把持部、3bはフック部、3cは凹部、3dは窓孔、3eはスプリング孔、3fはスライド溝、3gはスライド溝先端部、4はスライダー部材、5はカッター刃、5aはスライダー係合孔、6は可動台、6aは係合突起、7は刃上げスプリング、8はスライダー本体部材、8aはカッター刃係合突起、9は操作部材、10はスライダースプリング、11はビスである。
【0007】
図1により概要を説明する。ボディ部材1の外形は、図ではほぼ角柱状であるが、カッターの使用にあたって、把持する部分であり、適宜の形状、例えば、握りやすい形状など、使いやすさとデザイン等を考慮して適宜の形状に設計されるのがよく、合成樹脂で作成されるのがよい。ガイド部材2は、カートリッジ3を収納するとともに、カッター刃をガイドするものであり、金属板を折り曲げて形成されるが、合成樹脂で作成されてもよい。スライダー部材4は、カッター刃5の出し入れをするためのものであり、図では基本的な構成を示しており、操作しやすいノブ状の形状など、操作しやすい形状とするのがよい。
【0008】
カートリッジ3は、ガイド部材2に内挿され、引き出し可能に構成されている。図2はカートリッジ3を引き出した状態であり、この状態で把持部3aを押してガイド部材2に押し込むと図1の状態となる。押し込んだとき、フック部3bの突出部がガイド部材2のカートリッジ係合孔2b(図4)に係合して、カートリッジ3をガイド部材2から抜けにくくしている。把持部3aに力を加えて引き出せば、カートリッジ3をガイド部材2から引き出すことができる。カートリッジ3を引き出した図2の状態では、カッター刃5を収納できる。カートリッジ3にカッター刃5の複数枚を収容できる凹部3c(図3)が形成されており、凹部3cにはカッター刃5を載置できる可動台6が上下動可能にカートリッジ3に取り付けられられている。可動台6は、カートリッジ3がガイド部材2に押し込まれた状態、つまり、使用状態において、刃上げスプリング7で上方に付勢される。ガイド部材2の上面の内側に向かい合う側縁の一方には多数の凹部よりなる係止部2aが形成されており、スライダー部材4のスライダースプリング10の先端を係止させて、カッター刃の位置規制を行なう。
【0009】
図3は、カートリッジ3とスライダー部材4の分解図である。図3は、カートリッジ3の凹部3cと可動台6との関係がよく分かる図である。すなわち、凹部3cの側縁に窓孔3dが4箇所に設けられている。一方、可動台6の側縁に係合突起6aが突出されている。凹部3cの上方から、可動台6を押し込むようにして、可動台6を凹部3cに取り付ける。カートリッジ3および可動台6の一方または双方の材料として合成樹脂、例えば、ポリエチレンを用い、弾性変形を利用して、可動台6を凹部3cに押し込むことができる。凹部3cの底部に設けられたスプリング孔3eは、刃上げスプリングを通すためのスリット状の孔である。
【0010】
スライダー部材4は、スライダー本体部材8に操作部材9が前後方向に移動可能に取り付けられ、その間にスライダースプリング10が設けられており、ガイド部材2の上面の内側に向かい合った側縁をガイドとして前後に移動可能である。スライダー本体部材8の前方に延びる舌状の部分には、下方に突出するカッター刃係合突起8aが形成されており、カッター刃5のスライダー係合孔5aに係合して、スライダー部材4の前後方向の移動により、カッター刃5を出し入れする。操作部材9の内側には4個の係合爪が形成されており、この係合爪がスライダー本体部材8の両側部に形成された4個の係合孔に係合して、スライダー本体部材8に操作部材9が取り付けられる。係合孔を前後方向に長く形成して、スライダー本体部材8に対して、操作部材9の前後方向の移動が可能となっており、操作部材9には、カム部分が形成されており、スライダー本体部材8に対して前方または後方への移動により、スライダースプリング10を後退させて、ガイド部材2の係止部2aへの係止を解除させてスライダー部材をガイド部材に対して移動させることができる。
【0011】
図4は、カッター本体部の分解図である。カッター本体部は、ボディ部材1とガイド部材2が主要な構成部品である。ボディ部材1の内面底部には、刃上げスプリング固定溝1aとビス孔1bが設けられている。ガイド部材2には、上述した係止部2aとカートリッジ係合孔2bが設けられているほかに、カッター刃規制部2c,2dが形成されている。カッター刃規制部2c,2dは、下方に膨出させた部分であり、カッター刃が通る隙間を規制して、カッター刃を押さえ込むようにしてがたつきを抑えるためのものである。
【0012】
ボディ部材1に刃上げスプリング7を載置し、上からガイド部材2を載せ、ビス孔2f(図5)とビス孔1bを一致させた状態でビス11によりガイド部材2をボディ部材1に固定してカッター本体部を組み立てることができる。
カッター本体部にカートリッジ3を取り付ける方法について説明する。この実施例では、カートリッジ3をガイド部材2に取り付けた後、図4で説明したように、ビス11でガイド部材2をボディ部材1に取り付けるようにした。
【0013】
図5は、カートリッジ3をガイド部材2に取り付ける方法の説明図である。図は、裏側からみた斜視図である。ガイド部材2の後端部近傍に、止め具2gが設けられて、スライド溝3fとによりストッパー機構が構成されている。止め具2gは、ガイド部材2の底面の一部を切り欠いて、内側に曲げて、ストッパーとなるようにしたものである。一方、カートリッジ3の底面には、止め具2gにスライドするスライド溝3fが形成されている。スライド溝3fは、カートリッジ3の先端部の手前のスライド溝先端部3gまで形成されている。
【0014】
図5(A)に示す状態で、ガイド部材2の後端側からカートリッジ3の先端部を押し込む、このとき、カートリッジ3の前端のスライド溝が形成されていない部分は、止め具2gをその弾性に抗して押し上げて通過し、カートリッジ3をガイド部材2に取り付けることができる。図5(C)は、カートリッジ3をガイド部材2にセットした状態である。カートリッジ3をガイド部材2に対して引き出すと、図5(B)に示すように、止め具2gが、カートリッジ3のスライド溝3fのスライド溝先端部3gに係合して、それ以上カートリッジ3を引き出すことはできない。図5(B)の状態を見た図が図2であり、この状態で、カッター刃をカートリッジ3に収容することができる。
【0015】
スライダー部材について説明する。スライダ部材は、図3で説明したように、スライダー本体部材8、操作部材9、スライダースプリング10から構成されている。
【0016】
図6は、スライダー部材を説明するためのもので、図6(A)はスライダー部材の斜視図、図6(B)は、図6(A)のA−A線およびB−B線の断面図、図6(C)はスライダースプリングを取り付けたスライダー本体部材の斜視図、図6(D)は操作部材を底面側からみた斜視図である。図中、8はスライダー本体部材、8aはカッター刃係合突起、8bは係合孔、9は操作部材、9aは係合爪、9bはカム面、9cは凹部、10はスライダースプリング、10aは突出部、10bは脚部である。
【0017】
図6(C)に示すように、スライダー本体部材8は、前方は舌状に延びて、下方に突出するカッター刃係合突起8aが形成されている。また、両側部は立ち上げられており、それぞれ前後の2箇所に係合孔8bが形成されている。カッター刃係合突起8aは、カッター刃に係合して、カッター刃を移動させるためのものである。係合孔8bは、後述するように、操作部材9の係合爪に係合するために設けられたものである。この実施の形態では、スライダー本体部材8は板金で作製されたものである。また、係合孔8bは、貫通孔とせずに、底部のある孔でもよい。スライダー本体部材8は、この実施の形態では、前後の部分が左右に張り出しており、図6(B)に示すように、この張り出した部分と操作部材9の下面との間に隙間が形成され、この隙間がガイド部材の上面の内側に向かい合う側縁に係合して、スライダー部材がガイド部材にガイドされる。
【0019】
図6(C)に示すスライダースプリング10は、板ばねとして形成され、中央部に円弧状の部分をもつ突出部10aが形成され、肩部を介して斜めに広がる脚部10bをもつ形状である。
【0020】
図6(D)を参照して操作部材を説明する。操作部材9は、スライダー本体部材8の立ち上げられた両側部に蓋をするように内側に凹部9cが形成されており、凹部9cの両側面に合計4個の係合爪9aが形成されている。また、凹部9cの側面にカム面9bが形成されている。係合爪9aは、スライダー本体部材8の係合孔8bに係合する。図6に示したスライダースプリング10を取り付けたスライダー本体部材8に、図7に示した操作部材9を被せると、係合爪9aが係合孔8bに係合して一体化される。一体化された状態では、スライダースプリング10がカム面9bに突き当たるが、図6(A)に示すように、スライダースプリングの突出部10aの一部は、操作部材9の下方に位置され、ガイド部材の係止部2aに係合できる。また、係合孔8bの長さは、係合爪9aの幅より大きい。したがって、スライダー本体部材8と操作部材9とが一体化された状態で、操作部材9はスライダー本体部材8に対して前後方向への移動が可能である。
【0021】
図7は、スライダー部材を底面から見た図であり、スライダー本体部材8と操作部材9が一体化された状態では、スライダースプリング10のばね力により、図7(A)に示すように、スライダースプリング10の突出部10aがカム面9bのもっとも深い位置になるように、スライダー本体部材8に対して、操作部材9が位置される。この状態では、係合爪9aは、係合孔8bのほぼ中央に位置される。また、スライダースプリング10の突出部10aがガイド部材2の係止部2aによって係止され、カッター刃を係止できる。
【0022】
この状態から、操作部材9を前方に指で押すように操作すると、係合爪9aが係合孔8b内で移動できるので、操作部材9をスライダー本体部材8に対して移動でき、図7(B)に示すように、谷形状の凹部をなすカム面9bでスライダースプリング10の突出部10aを後退させて、ガイド部材2の係止部2aによる係止を解除させて、スライダー部材を前進でき、カッター刃を前方に移動できる。スライダー部材の操作部材9から指を離せば、図7(A)の状態に戻り、カッター刃を係止できる。
【0023】
操作部材9を後方に向けて指で後退させれば、同様に、図7(C)に示すように、カム面9bでスライダースプリング10の突出部10aを後退させて、スライダー部材を後退でき、カッター刃を後方に移動できる。操作部材9から指を離せば、図7(A)の状態に戻り、カッター刃を係止できる。
【0024】
なお、上述した実施例では、係合孔をスライダー本体部材8に、そして、係合爪を操作部材9に設けたが、本発明はこれに限られるものではなく、係合爪をスライダー本体部材8に、そして、係合孔を操作部材9に設けてもよい。また、カートリッジやガイド部材を含め、カッターの構成に関しては、上述した実施の形態に限られるものではなく、ステップ的にカッター刃をロックできる他の構造のカッターナイフに対して、本発明のスライダー部材を適用して、本発明のカッターナイフを構成できるものである。
【0025】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、部品点数が少なく、組立が容易なスライダー部材を用いたカッターナイフが構成でき、操作部材から指を離せば、カッター刃を係止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカッターナイフの第1の実施の形態の全体構成を示す斜視図である。
【図2】図1のカッターナイフのカートリッジを引き出してカッター刃を収容する状態の斜視図である。
【図3】図1のカッターナイフのカートリッジとスライダー部材の分解斜視図である。
【図4】図1のカッターナイフのカッター本体部の分解斜視図である。
【図5】図1のカッターナイフの各部を裏側からみた斜視図である。
【図6】スライダー部材を説明するためのもので、図6(A)はスライダー部材の斜視図、図6(B)は、図6(A)のA−A線およびB−B線の断面図、図6(C)はスライダースプリングを取り付けたスライダー本体部材の斜視図、図6(D)は操作部材を底面側からみた斜視図である。
【図7】スライダー部材を底面から見た動作の説明図である。
【符号の説明】
1…ボディ部材、1a…刃上げスプリング固定溝、1b…ビス孔、2…ガイド部材、2a…係止部、2b…カートリッジ係合孔、2c,2d…カッター刃規制部、2e…スプリング孔、2f…ビス孔、2g…止め具、3…カートリッジ、3a…把持部、3b…フック部、3c…凹部、3d…窓孔、3e…スプリング孔、3f…スライド溝、3g…スライド溝先端部、4…スライダー部材、5…カッター刃、5a…スライダー係合孔、6…可動台、6a…係合突起、7…刃上げスプリング、8…スライダー本体部材、8a…カッター刃係合突起、8b…係合孔、9…操作部材、9a…係合爪、9b…カム面、9c…凹部、10…スライダースプリング、10a…突出部、10b…脚部、11…ビス。

Claims (2)

  1. ガイド部材に案内されて、カッター刃を前後に移動させるスライダー部材を有するカッターナイフにおいて、
    前記スライダー部材は、前記カッター刃を取り付けるためのカッター刃係合突起を有するスライダー本体部材と、前記ガイド部材の上面の内側に向かい合う側縁の一方にその前後方向に形成された多数の凹部よりなる係止部に係合するスライダースプリングと、前記スライダー本体部材を覆うように設けられた操作部材よりなり、
    前記スライダースプリングは、板ばねとして形成され、中央部に円弧状の部分をもつ突出部を有し、該突出部から肩部を介して斜めに広がる脚部をもつ形状であって、前記突出部が前記係止部に係止可能であり、
    前記スライダー本体部材は、板金で作製され、前方は舌状に延びるとともに、その下方に前記カッター刃係合突起が形成されており、その両側部は立ち上げられているとともに、前後の2箇所に係合孔が形成されており、前記両側部の一方の側部の前後の係合孔の間に前記スライダースプリングの前記突出部が突出し、前記スライダースプリングの前記肩部と前記脚部が前記両側部の間に位置し、
    前記操作部材には、前記係合孔に係合する係合爪が形成され、前記係合孔の前後方向の長さは前記スライダー本体部材と前記操作部材との相対的移動が可能なように前記係合爪の幅より大きく形成されているとともに、前記スライダースプリングの前記突出部に係合する谷形状の凹部をなすカム面が形成されており、
    前記スライダー本体部材と前記操作部材とは、前記係合孔と前記係合爪とにより係合され、
    前記カム面は、前記スライダー本体部材に対して前記操作部材が移動されていない状態では、前記スライダースプリングのばね力により、前記スライダースプリングの前記突出部が前記カム面のもっとも深い位置となり、前記スライダースプリングの前記突出部が前記係止部に係止され、かつ、この状態では、前記係合爪は前記係合孔のほぼ中央に位置され、前記スライダー本体部材に対して前記操作部材が前方または後方へ移動された場合に、前記スライダースプリングの前記突出部を前記ばね力に抗して後退させるように形成されていることを特徴とするカッターナイフ。
  2. ガイド部材に案内されて、カッター刃を前後に移動させるスライダー部材を有するカッターナイフにおいて、
    前記スライダー部材は、前記カッター刃を取り付けるためのカッター刃係合突起を有するスライダー本体部材と、前記ガイド部材の上面の内側に向かい合う側縁の一方にその前後方向に形成された多数の凹部よりなる係止部に係合するスライダースプリングと、前記スライダー本体部材を覆うように設けられた操作部材よりなり、
    前記スライダースプリングは、板ばねとして形成され、中央部に円弧状の部分をもつ突出部を有し、該突出部から肩部を介して斜めに広がる脚部をもつ形状であって、前記突出部が前記係止部に係止可能であり、
    前記スライダー本体部材は、板金で作製され、前方は舌状に延びるとともに、その下方に前記カッター刃係合突起が形成されており、その両側部は立ち上げられているとともに、前後の2箇所に係合爪が形成されており、前記両側部の一方の側部の前後の係合爪の間に前記スライダースプリングの前記突出部が突出し、前記スライダースプリングの前記肩部と前記脚部が前記両側部の間に位置し、
    前記操作部材には、前記係合爪に係合する係合孔が形成され、前記係合爪の幅は前記スライダー本体部材と前記操作部材との相対的移動が可能なように前記係合孔の前後方向の長さより小さく形成されているとともに、前記スライダースプリングの前記突出部に係合する谷形状の凹部をなすカム面が形成されており、
    前記スライダー本体部材と前記操作部材とは、前記係合爪と前記係合孔とにより係合され、
    前記カム面は、前記スライダー本体部材に対して前記操作部材が移動されていない状態では、前記スライダースプリングのばね力により、前記スライダースプリングの前記突出部が前記カム面のもっとも深い位置となり、前記スライダースプリングの前記突出部が前記係止部に係止され、かつ、この状態では、前記係合爪は前記係合孔のほぼ中央に位置され、前記スライダー本体部材に対して前記操作部材が前方または後方へ移動された場合に、前記スライダースプリングの前記突出部を前記ばね力に抗して後退させるように形成されていることを特徴とするカッターナイフ。
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