JP3811102B2 - 自走式電車線検査装置 - Google Patents

自走式電車線検査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3811102B2
JP3811102B2 JP2002172012A JP2002172012A JP3811102B2 JP 3811102 B2 JP3811102 B2 JP 3811102B2 JP 2002172012 A JP2002172012 A JP 2002172012A JP 2002172012 A JP2002172012 A JP 2002172012A JP 3811102 B2 JP3811102 B2 JP 3811102B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inspection
detection means
obstacle
traveling
damage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002172012A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004017700A (ja
Inventor
健夫三 島田
勇輔 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Railway Technical Research Institute
Original Assignee
Railway Technical Research Institute
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Railway Technical Research Institute filed Critical Railway Technical Research Institute
Priority to JP2002172012A priority Critical patent/JP3811102B2/ja
Publication of JP2004017700A publication Critical patent/JP2004017700A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3811102B2 publication Critical patent/JP3811102B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electric Cable Installation (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Magnetic Means (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、電車線路のき吊架線等の吊架線の上を自走しながら、吊架線の摩耗、素線切れ等の損傷や、トロリ線の摩耗度を検出する自走式電車線検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自走式の電車線検査装置として、例えば特開平7−266937号の公報に記載されたものが知られている。この装置は、架空吊架線上をを自走しながら、吊架線に近接する損傷検出器で吊架線の損傷状態を検出するものである。この電車線検査装置においては、吊架線上にある接続スリーブ等の障害物をセンサで検知し、損傷検出器を退避させて障害物との干渉を回避する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の電車線検査装置では、損傷検出器の障害物に対する退避、復帰の動作が、当該障害物の吊架線上の大きさと正確に対応していないため、障害物の前方(走行方向側)直近位置、後方(反走行方向側)直近位置において検査のできない箇所が発生するという問題点がある。
また、上記従来の電車線検査装置は、トロリ線の摩耗度を測定することができない。トロリ線は、これを上方で吊る吊架線又はき電吊架線(この明細書において「吊架線」と総称する。)との間隔が一定しないので、測定部をこの間隔の変化に対応させることが難しいし、トロリ線と吊架線との間には、延線方向に所要間隔毎にハンガイヤが設けられるため、トロリ線の摩耗測定機能を具備させるためには、ハンガイヤのような障害物を回避しながら連続的に測定作業を行えるようにする必要がある。
【0004】
従って、本発明は、吊架線接続スリーブや、吊架線支持金具等の障害物をかわして自在に走行することができ、障害物の前、後に吊架線の検査のできない箇所が発生せず、またトロリ線と吊架線との間隔の変化に対応して正確にトロリ線の摩耗測定ができ、ハンガイヤのような障害物を回避しながら連続的に摩耗測定作業を行える自走式の電車線検査装置を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、上記課題を解決するため、吊架線W上を転動する走行ローラ12を備えた走行装置4のような走行手段と、この走行手段4の下方に吊られ、トロリ線Tの下方を走行手段に従って移動する本体3と、吊架線W及びトロリ線Tの片側を垂下して走行手段4と本体3とを連結する連結部材5と、吊架線Wに接近した検査位置と吊架線Wから離れた退避位置との間で移動自在に設けられ、検査位置においての吊架線Wの損傷状態を渦電流により検出する前方及び後方の一対の損傷検出器21,22のような損傷検出手段と、基点からの走行距離を計測するロータリーエンコーダ30のような距離計測手段と、前方損傷検出手段21の前方直近位置に設けられ、吊架線W上のスリーブSのような障害物の後端を検出するセンサ31のような障害物後端検出手段と、後方損傷検出手段22の前方直近位置に設けられ、吊架線W上の障害物Sの前端を検出するセンサ32のような障害物前端検出手段と、各損傷検出手段21,22を吊架線Wに対して退避、復帰させるモータ27,28のような退避手段と、連結部材5に上下方向に設けられたスライドガイド33と、このスライドガイド33に昇降自在に支持され、かつ上昇方向に付勢された直径測定部材34のような直径測定手段と、制御装置2とを具備させて自走式の電車線検査装置1を構成する。直径測定手段34は、スライドガイド33に昇降自在に係合するスライド部材36と、このスライド部材36に支持されトロリ線Tの下面に接して転動する下部ローラ37と、スライド部材36に上下動自在にかつ下方へ付勢されて支持された昇降部材38と、この昇降部材38に支持されトロリ線Tの上面に接して転動する上部ローラ39と、下部ローラ37と上部ローラ39との間隔を連続的に計測する直径計測装置40のような直径計測手段とを具備する。制御装置2は、各損傷検出手段21,22からの検査データ、距離計測手段30からの距離データ及び直径計測手段40からの直径データを処理して外部記憶装置に記憶させ、障害物後端検出手段31からの検出データを受けて前方損傷検出手段21及び後方損傷検出手段22の退避手段に退避指令を発し、障害物前端検出手段32からの検出データを受けて前方損傷検出手段21及び後方損傷検出手段22の退避手段に復帰指令を発し、前方損傷検出手段21には検査位置において常時検査動作を実行させ、後方損傷検出手段22には検査位置に復帰後所定距離だけ検査動作を実行させて前方損傷検出手段21による検査空白区間を補填させるように構成した。
【0006】
本発明の電車線検査装置1は、走行ローラ12,13を吊架線W上で転動させて走行する。吊架線Wの損傷状態は、渦電流センサを備えた損傷検出器21,22のような損傷検出手段で検出する。また、基点からの走行距離は、走行ローラ13の回転をカウントするロータリーエンコーダ30のような距離計測手段で計測する。トロリ線の残存直径は、上下動自在の直径測定手段34により測定する。走行の障害となる吊架線W上のスリーブSのような障害物は、まずその後端を後端検出センサ31で検出し、次いでその前端を前端検出センサ32で検出する。まず、前方損傷検出器21、後方損傷検出器22の双方を検査位置に置き、前方損傷検出器21のみで吊架線Wを検査しながら走行させる。そして、障害物の後端を後端検出センサ31が検出すると、障害物の後端直近位置で前方損傷検出器21及び後方損傷検出器22の双方を上方へ退避させる。障害物を通過して、障害物の前端を前端検出センサ32で検出すると、前後の損傷検出器21,22を共に復帰させて検査を再開する。後方損傷検出器22は、障害物の前端の直近位置から検査を開始することができる。そして、前方損傷検出器21の検査再開位置に対応する所定距離走行後、後方損傷検出器22の検査動作を停止させ、前方損傷検出器21のみで検査を続行する。従って、前後の損傷検出器21,22により障害物の前後の直近位置に空白区間なく検査を実行できる。直径測定手段34は、トロリ線Tと吊架線Wとの間隔の変化に対応して上下動し、正確にトロリ線Tの残存直径を測定できる。損傷検出手段21,22、距離計測手段30及び直径測定手段34からのデータは制御装置2で処理してICメモリカードのような外部記憶装置に記憶させる。障害物検出手段31,32から障害物データが発せられると、これを制御装置2が受けて、モータ27,28のような退避手段に駆動指令を発し、損傷検出手段21,22を吊架線Wから退避させ又は復帰させ、走行の障害を回避しつつ吊架線Wの検査を円滑に実行する。
【0007】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。図1は検査装置の正面図、図2は検査装置の側面図、図3は検査装置の平面図、図4は検査装置の一部の概略的斜視図、図5は障害物通過の前後の検査装置の動作を順を追って示す説明図である。
【0008】
吊架線W上を図1において右方(以下右方を前方、左方を後方という)へ走行する電車線検査装置1は、制御装置2を内蔵した本体3と、本体3を吊り下げて吊架線W上を走行する走行装置4とを具備している。
【0009】
本体3の側面には、連結部材5が垂直に固定され、その上端部に、支持軸6の基端が固定されている。支持軸6は、本体3の上方へ水平に延出し、他端側に走行装置4のフレーム7を支持している。フレーム7は、装置の走行方向に長い平行一対の支持板8,9を前後の端板10,11で平面視矩形に連結して成る。
【0010】
支持板8,9の前後に離れた位置に一対の走行ローラ12,13が架設されている。走行ローラ12,13の軸14,15は,互いにベルト16で連結され、同時に回転する。軸14の一端側にはギア17が固定されている。支持板8の外側には減速機付きモータ18が固定され、その軸19に固定されたギア20が、走行ローラ12のギア17に噛み合っている。走行ローラ12,13は、モータ18の駆動で、架空吊架線W上を転動する。
【0011】
前後一対の損傷検出器21,22は、フレーム7の前端及び後端付近に夫々取り付けられている。損傷検出器21,22は、その下方に位置する吊架線Wの損傷状態を渦電流により検出する。損傷検出器21,22は、フレーム7に対して上下動自在に取り付けられている。損傷検出器21,22の側面には、上下に延びるラック23が固定されている。このラック23は、フレーム7に架設された軸24上のピニオンギア25に噛み合っている。軸24の一端には受動ギア26が固定されている。支持板8の外側にはステッピングモータ27,28が固定され、その軸に固定されたギア29が、受動ギア26に噛み合っている。従って、損傷検出器21,22は、ステッピングモータ27,28の駆動により上下に移動自在であり、下方に位置する吊架線Wとの間隔を変更することができる。
【0012】
フレーム7には、走行ローラ13の軸15の回転を検知するロータリーエンコーダ30が取り付けられている。ロータリーエンコーダ30は、検査装置1が吊架線W上を走行中、軸15の回転をカウントし、基点からの走行距離を計測してデータを制御装置2へ送る。
【0013】
前方損傷検出器21の前方直近に位置する端板10の前面には、吊架線W上のスリーブの後端を検知するための光電センサ31が取り付けられている。また、後方損傷検出器22の前方の直近に位置してフレーム7上に、吊架線W上のスリーブの前端を検知するための光電センサ32が取り付けられている。光電センサ31は、吊架線W上に固着された接続用スリーブS(図5)の端部を検出してデータを制御装置2へ送出する。
【0014】
連結部材5の側面には、上下方向にスライドガイド33が設けられている。直径測定部材34は、スライドガイド33に昇降自在に支持され、かつコンストンばね35により上昇方向に付勢されている。
直径測定部材34は、スライド部材36、下部ローラ37、昇降部材38、上部ローラ39、直径計測装置40を具備する。スライド部材36は、スライドガイド33に昇降自在に係合し、下部ローラ37を支持する。下部ローラ37は、スライド部材36に支持され、トロリ線Tの下面に接して転動する。下部ローラ37は、コンストンばね35のばね力で常時トロリ線Tの下面に圧接され、トロリ線Tと吊架線Wとの間隔の変化に対応する。昇降部材38は、スライド部材36に上下動自在に、かつ自重で下方へ付勢されて支持される。上部ローラ39は、昇降部材38に支持され、トロリ線Tの上面に接して転動する。光電式の直径計測装置40は、下部ーラ37と上部ローラ39との間隔を連続的に計測してデータを制御装置2へ送出する。
【0015】
昇降部材38は、回転軸38aにより、スライド部材36に水平回転自在かつ上下動自在に支持される。昇降部材38は、回転中心から水平に相互に90°の角度を持って四方へ延出する支持軸38bを備え、各支持軸38bに上部ローラ39が支持される。検査装置1が走行中に、トロリ線T上を転動している上部ローラ39の1つのがハンガイヤHのような障害物に当接すると、これに押されて昇降部材38が90°水平回転し、他の上部ローラ39がトロリ線T上に配置される。
【0016】
制御装置2は、損傷検出器21,22、直径計測装置40及びロータリーエンコーダ30からのデータを処理してICメモリカードのような外部記憶装置に記憶させ、また、光電センサ31,32からの障害物データを受けて、モータ27,28を駆動させ、損傷検出器21,22を吊架線Wから遠ざけたり復帰させたりするように制御する。
【0017】
しかして、この実施形態の電車線検査装置1は、走行装置4の走行ローラ12,13を吊架線Wに掛けて自走させ、地上において無線でこれを制御して使用する。渦電流センサを具備する損傷検出器21,22は、吊架線Wの直上をこれに沿って移動し、吊架線Wの減耗、素線切れ等の損傷を検出する。また、装置の走行に伴い、ロータリーエンコーダ30が、基点からの走行距離を計測する。損傷検出器21,22及びロータリーエンコーダ30からのデータは、制御装置2で処理され、ICメモリカードのような外部記憶装置に記憶される。走行の障害となる吊架線上の障害物、例えば接続スリーブSは、光電センサ31,32で検出する。
【0018】
即ち、図5Aに示すように、検査装置1は、前後の損傷検出器21,22が下位の検査位置にあり、図において右方へ前進し、図5Bに示すように、スリーブSの後端の直近まで前方の損傷検出器21が吊架線Wを検査してくる。この間後方の損傷検出器22を検査動作を行わないように制御される。そして、障害物であるスリーブSを通過する場合、まず先頭の光電センサ31がスリーブSの後端からの反射光を受けると、スリーブ後端到達データが発せられ、これを制御装置2が受けて、モータ27,28の駆動指令を発し、前後の損傷検出器21,22を上昇させて吊架線Wから遠ざける。損傷検出器21は、図5Bに示すスリーブSの後端の直近位置で検査を中止し、図5Dに示すように、検査装置1がスリーブSに乗り上げてこれを通過する。そして、図5Eに示す状態で、後方の光電センサ32がスリーブSの前端を検知すると、スリーブ通過データが発せられ、これを制御装置2が受けて、モータ27,28の駆動指令を発し、図5Fに示すように、前後双方の損傷検出器21,22を下降させて、前進しつつ、前後両損傷検出器21,22が、吊架線Wの検査を再開する。後方の損傷検出器22は、スリーブの前端の直近位置から検査を開始し、図5Gに示すように、前方の損傷検出器21が検査を再開した位置Pに到達するまでの所定距離検査を継続して検査を終了するよう制御される。即ち、前方の損傷検出器21が検査できないスリーブSの前端の直近位置からスリーブ通過後の検査再開位置Pまでの検査を後方の損傷検出器22が分担し、検査結果を外部記憶装置に記憶する。以後同様の動作を繰り返して連続的に吊架線Wの検査を実行する。
【0019】
なお、障害物の位置や形状、種類に応じて光電センサの光軸の方向や取り付け位置あるいはその数を適宜変更することができるし、光電センサに代えて他の適宜のセンサを用いることができる。
【0020】
併せてトロリ線の摩耗を測定する場合には、上下ローラ39,37の間にトロリ線Tを挟んで、走行装置4を吊架線W上で自走させる。上下ローラ39,37間の間隔は、トロリ線Tの上下方向の残存直径に等しいから、この距離を直径計測装置40で計測して、同様に外部記憶装置に記憶させる。
【0021】
走行に従って、トロリ線Tと吊架線Wとの間隔が変化すると、スライド部材36がコンストンばね35を伸縮させて昇降し、常時直径測定部材34をトロリ線Tに追従させる。
【0022】
走行の障害となるハンガイヤHを通過する際には、トロリ線T上を転動している上部ローラ39がこれに当接し、次いでこれに押されて昇降部材38が90°水平回転し、他の上部ローラ39がトロリ線T上に配置されるから、支障なくハンガイヤHを通過することができる。
なお、トロリ線の摩耗測定のみの単機能の検査装置を構成することもできる。
【0023】
【発明の効果】
以上のように、本発明においては、前後の損傷検出器21,22により障害物の前後の直近位置に空白区間なく吊架線の検査を実行できる。また、トロリ線と吊架線との間隔の変化に対応して正確にトロリ線の摩耗度合いを測定ができ、ハンガイヤのような障害物を回避しながら連続的にトロリ線の測定作業を行えるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】検査装置の正面図である。
【図2】検査装置の側面図である。
【図3】検査装置の平面図である。
【図4】検査装置の一部の概略的斜視図である。
【図5】検査装置の動作の説明図である。
【符号の説明】
1 検査装置
2 制御装置
3 本体
4 走行装置
5 連結部材
6 支持軸
7 フレーム
8 支持板
9 支持板
10 端板
11 端板
12 走行ローラ
13 走行ローラ
14 軸
15 軸
16 ベルト
17 ギア
18 モータ
19 軸
20 ギア
21 前方損傷検出器
22 後方損傷検出器
23 ラック
24 軸
25 ピニオンギア
26 受動ギア
27 モータ
28 モータ
29 ギア
30 ロータリーエンコーダ
31 前方光電センサ
32 後方光電センサ
33 スライドガイド
34 直径測定部材
35 コンストンばね
36 スライド部材
37 下部ローラ
38 昇降部材
38a 回転軸
39 上部ローラ
40 直径計測装置
41 上部ローラの軸
H ハンガイヤ
S スリーブ
T トロリ線
W 吊架線

Claims (5)

  1. トロリ線の上方に架設された吊架線上を転動する走行ローラを備えた走行手段と、
    この走行手段の下方に吊られ、トロリ線の下方を走行手段に従って移動する本体と、
    前記吊架線及びトロリ線の片側を垂下して前記走行手段と前記本体とを連結する連結部材と、
    吊架線に接近した検査位置と吊架線から離れた退避位置との間で移動自在に設けられ、検査位置において吊架線の損傷状態を渦電流により検出する前方及び後方の一対の損傷検出手段と、
    検査開始基点からの走行距離を計測する距離計測手段と、
    前記前方損傷検出手段の前方直近位置に設けられ、吊架線上の障害物の後端を検出する障害物後端検出手段と、
    前記後方損傷検出手段の前方直近位置に設けられ、吊架線上の障害物の前端を検出する障害物前端検出手段と、
    前記各損傷検出手段を吊架線に対して退避、復帰させる退避手段と、
    前記連結部材に上下方向に設けられたスライドガイドと、
    このスライドガイドに昇降自在に支持され、かつ上昇方向に付勢された直径測定手段と、
    制御装置とを具備し、
    前記直径測定手段は、前記スライドガイドに昇降自在に係合するスライド部材と、このスライド部材に支持されトロリ線の下面に接して転動する下部ローラと、前記スライド部材に上下動自在にかつ下方へ付勢されて支持された昇降部材と、この昇降部材に支持されトロリ線の上面に接して転動する上部ローラと、前記下部ローラと前記上部ローラとの間隔を連続的に計測する直径計測手段とを備え、
    前記制御装置は、前記各損傷検出手段からの検査データ、前記距離計測手段からの距離データ及び前記直径計測手段からの直径データを処理して外部記憶装置に記憶させ、前記障害物後端検出手段からの検出データを受けて前記前方損傷検出手段及び後方損傷検出手段の退避手段に退避指令を発し、前記障害物前端検出手段からの検出データを受けて前記前方損傷検出手段及び後方損傷検出手段の退避手段に復帰指令を発し、前方損傷検出手段には検査位置において常時検査動作を実行させ、後方損傷検出手段には検査位置に復帰後所定距離だけ検査動作を実行させて前記前方損傷検出手段による検査空白区間を補填させるように構成されていることを特徴とする自走式電車線検査装置。
  2. 前記損傷検出手段は、前記吊架線に接近した下位の検査位置と吊架線から遠ざかった上位の退避位置との間で上下方向移動自在にフレームに取付けられ、かつ上下方向に延びるラックを備え、
    前記退避手段は、前記ラックに噛み合うようにフレームに取付けられたピニオンギアと、これを駆動するピニオンギア駆動モータとを具備し、
    前記距離計測手段は、吊架線上を転動する前記走行ローラの回転をカウントするように、フレームに取付けられたロータリーエンコーダを具備し、
    前記ピニオンギア駆動モータは、前記障害物前端検出手段及び障害物後端検出手段からの障害物検出データを受けて制御装置から送出される退避指令又は復帰指令によって、前記損傷検出手段を吊架線から退避させ又は復帰させる方向に移動させるべく制御されていることを特徴とする請求項1に記載の自走式電車線検査装置。
  3. トロリ線の上方に架設された吊架線上を転動する走行ローラを備えた走行手段と、
    この走行手段の下方に吊られ、トロリ線の下方を走行手段に従って移動する本体と、
    前記吊架線及びトロリ線の片側を垂下して前記走行手段と前記本体とを連結する連結部材と、
    この連結部材に上下方向に設けられたスライドガイドと、
    このスライドガイドに昇降自在に支持され、かつ上昇方向に付勢された直径測定手段と、
    制御装置とを具備し、
    前記直径測定手段は、前記スライドガイドに昇降自在に係合するスライド部材と、このスライド部材に支持されトロリ線の下面に接して転動する下部ローラと、前記スライド部材に上下動自在にかつ下方へ付勢されて支持された昇降部材と、この昇降部材に支持されトロリ線の上面に接して転動する上部ローラと、前記下部ローラと前記上部ローラとの間隔を連続的に計測する直径計測手段とを備え、
    前記制御装置は、前記直径計測手段からの直径データを処理して外部記憶装置に記憶させるように構成されていることを特徴とする自走式電車線検査装置。
  4. 前記昇降部材が、前記スライド部材に水平回転自在に設けられ、かつ前記上部ローラの支持軸が昇降部材の回転中心から水平に相互に90°の角度を持って四方へ延出し、
    前記上部ローラが、前記各支持軸に1つずつ、計4個設けられ、1つの上部ローラがトロリ線上の障害物に当接したときに90°水平回転して他の上部ローラがトロリ線上に配置されることを特徴とする請求項3に記載の自走式電車線検査装置。
  5. 前記連結部材と前記スライド部材との間に、コンストンばねが介設され、コンストンばねによってスライド部材が上方へ付勢されることを特徴とする請求項3又は4に記載の自走式電車線検査定装置。
JP2002172012A 2002-06-12 2002-06-12 自走式電車線検査装置 Expired - Fee Related JP3811102B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002172012A JP3811102B2 (ja) 2002-06-12 2002-06-12 自走式電車線検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002172012A JP3811102B2 (ja) 2002-06-12 2002-06-12 自走式電車線検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004017700A JP2004017700A (ja) 2004-01-22
JP3811102B2 true JP3811102B2 (ja) 2006-08-16

Family

ID=31171723

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002172012A Expired - Fee Related JP3811102B2 (ja) 2002-06-12 2002-06-12 自走式電車線検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3811102B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101480118B1 (ko) * 2013-01-16 2015-01-13 한국유지관리 주식회사 이동로봇을 이용한 케이블 점검 시스템

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4700534B2 (ja) * 2006-03-16 2011-06-15 財団法人鉄道総合技術研究所 トロリ線塗油装置及びトロリ線塗油システム
JP5423567B2 (ja) * 2010-04-30 2014-02-19 株式会社明電舎 電気鉄道保守用車両位置測定装置
CN105666458B (zh) * 2016-04-09 2017-09-26 吉林大学 一种用于高压线除冰机器人的行走及避障机构
CN105666459B (zh) * 2016-04-12 2017-12-05 西安科技大学 井下巷道悬线巡检防爆机器人
KR102023739B1 (ko) 2019-04-17 2019-09-20 주식회사 엘지화학 와전류를 이용한 전지셀 내부의 균열 검사 방법 및 검사 장치
CN114002194B (zh) * 2021-10-22 2023-07-21 安徽袁粮水稻产业有限公司 一种改良型水稻植株光合能力的鉴定方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101480118B1 (ko) * 2013-01-16 2015-01-13 한국유지관리 주식회사 이동로봇을 이용한 케이블 점검 시스템

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004017700A (ja) 2004-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100846744B1 (ko) 자체 구동식 배전선 점검용 로봇의 이동장치
JP3545635B2 (ja) 自走式電線検査装置
US20080159840A1 (en) Trailer system and method for inspecting vehicle by radiation imaging of vehicle through trailer system
JP3811102B2 (ja) 自走式電車線検査装置
KR100785285B1 (ko) 코일 선단부 위치 조정장치
JP2016067139A (ja) 架空電線検査装置
CN113292032B (zh) 一种自动转桶设备及转桶方法
CN109434593A (zh) 一种带检测功能的磨边机及其使用方法
JP2860521B2 (ja) 自走式電線検査装置
CN107905585A (zh) 一种无避让式立体车库
JP5979686B1 (ja) ロール支持スタンド
CN209480630U (zh) 一种轮毂产品自动定位装置
CN211904087U (zh) 一种螺旋焊管管径在线测量系统
CN213770118U (zh) 一种管状带式输送机胶带搭接位置检测装置
CN111470295B (zh) 装配用的无线输送辊筒
CN209273106U (zh) 一种带检测功能的磨边机
JPH08507834A (ja) 搬送車を平行に指向させるための方法及び装置
CN111747228A (zh) 一种卷装转运系统和方法
JPH07328904A (ja) 形鋼のバリ取り装置
JP2510409Y2 (ja) 電気集じん機用自動測定装置
JP3272644B2 (ja) 電車線検査装置
CN116165340B (zh) 一种硅棒在线检测系统及检测方法
KR0128536Y1 (ko) 코일강판의 용접부 점검 장치
CN115938010B (zh) 一种烧结台车车轮巡检系统
JP3035234B2 (ja) 巻取シート状物の巻取径測定装置及び巻取径測定装置付無人搬送車

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060418

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060424

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060525

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100602

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100602

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110602

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120602

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120602

Year of fee payment: 6

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120602

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees