JP3810894B2 - 自動車排気系用フレキシブルチューブ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用排気系のエンジン側に取り付けられる第1排気管とマフラ側に取り付けられる第2排気管の相対変位を吸収するベローズを有する自動車排気系用フレキシブルチューブの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動車排気系用フレキシブルチューブとしては、例えば、実開平3−47421号公報[以下、『従来例1』という]に記載のものが知られている。
【0003】
この従来例1のフレキシブルチューブは、図8[上部側を破断した側面図]に示すように、ベローズ503の外周の全体にワイヤメッシュ502を介して円筒形のシェル501を設け、カラー505とシェル501の折り曲げ部分で形成した迷路構造内にもワイヤメッシュ502を配設した構成となっている。
【0004】
そして、フレキシブルチューブに加わる引っ張り,圧縮,曲げ等の力に対しては、シェル501とベローズ503との間に充填されたワイヤメッシュ502の弾性によりベローズ503の変形が穏やかに制限されるため、フレキシブルチューブの耐久寿命が向上する。さらに、堅いシェル501でベローズ503の外周を覆っているため、車両走行中の飛び石等に対してベローズ503の破損を防止できる。ベローズ503の両端部を迷路構造とし迷路構造内にもワイヤメッシュ502が配設されているため、泥水等の侵入を防止することができる。
【0005】
また、従来例2として特開平6−117243号公報に記載のものが知られている。この従来例2は図9に示すように、排気管に接続されるベローズ603と、ベローズ603の外周に配置され、一端がベローズ603の一端に固定された第1アウタカバー601と、一端がベローズ603の他端に固定され、かつ他端がベローズ603および第1アウタカバー601の外周に配置された第2アウタカバー602と、第1アウタカバー601と第2アウタカバー602との間の張り出し部604に複数介装されたスプリング605とを備えた構成である。
【0006】
さらに、従来例3として図10に示す手段が見られる。第1排気管1と第2排気管2に両端部が接続され、両排気管1,2の変位を吸収するベローズ3と、プレート材により前記ベローズ3の外周を覆う筒状に形成されたアウターカバー5と、アウターカバー5の一端部を被覆しベローズ3の一端部を固定するプロテクタ7と、アウターカバー5の他端部にはベローズ3の他端部を固定するカラー10を設け、アウターカバー5の他端部は僅かに内側に屈折させた内側屈折部と、カラー10の端部を僅かに外側に屈折させた外側屈折部を作り、アウターカバー5の他端部に円錐状コイルバネ6を備え、この円錐状コイルバネ6の大径部を前記内側屈折部の内周面に、その小径部を前記外側屈折部の外周面にそれぞれ当接し、これらの当接部を介してそれぞれアウターカバー5とカラー10に円錐状コイルバネ6を溶接固着させた手段から成る自動車排気系用フレキシブルチューブである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例の自動車排気系用フレキシブルチューブにあっては、それぞれ下記に列挙するような問題がある。
【0008】
(1) 従来例1[図8]では、ベローズ503の変位入力に対しベローズ503の変形を穏やかに制限するべく、ベローズ503の変形と同時にワイヤメッシュ502が弾性変形するものであるため、フレキシブルチューブバネ定数は、ベローズバネ定数にワイヤメッシュバネ定数を加えることで決まり、変位量が増大するにしたがって大きくなる。
【0009】
また、ワイヤメッシュ502がベローズ503の外周全体を覆っているため、部分変形や部分脱落等によりベローズ503の谷間にワイヤメッシュ502が入り込んだ場合には、圧縮に対してベローズ503のバネ定数が高くなってしまう。すなわち、ワイヤメッシュ502の充填状態によってベローズ503による変位吸収性能が変化するため、ワイヤメッシュ502の充填管理が必要である。
【0010】
よって、ベローズ503の変形を穏やかに制限する変位吸収性能を出すべくワイヤメッシュ502を、ベローズ503の外周全体に充填した場合、ワイヤメッシュ502によるバネ定数の上昇を考慮して、予めベローズ503のバネ定数を低く設定しておく必要があり、ベローズ503の山数が多くなってフレキシブルチューブが大型となるし、ワイヤメッシュ502による重量が加わってフレキシブルチューブが高重量となる。
【0011】
(2) シェル501とベローズ503との間に充填されているワイヤメッシュ502は、初期設定時点では均等な密度によるものであったとしても、使用により引っ張り,圧縮,曲げ等の力が繰り返し不規則に加わることで、ワイヤメッシュ502のある分野は蜜となり、他の分野は粗であるというように粗密状態が偏在する。
【0012】
このため、ベローズ503の伸びや縮みや曲げの最大変位規制両を安定して管理することができず、最大変位規制量が小さくなると変位吸収性に劣るし、最大変位規制量が大きくなると、ベローズ503の耐久性を低下させる。
【0013】
(3) シェル501の位置決めはワイヤメッシュ502でなされており、ワイヤメッシュ502は必須の構成要素となっているため、充填工数増やコスト増となる。
【0014】
(4) ベローズ503の内側は直接高温の排気ガス影響を受けるため、長時間走行や高付加走行等を行った場合には、ベローズ503が極めて高温となる。
【0015】
このため、ベローズ503の素材変化や高温塩害腐食等の熱影響をベローズ503が受けて、ベローズ503の耐久性が低下する。
【0016】
さらに、従来例2[図9]では、ベローズ603の外周に配置される第1・第2アウタカバー601・602の外周に、さらにスプリング径プラスアルファの張り出し部604が形成されるため、外径の大きなフレキシブルチューブとなり、取付け場所に制約を受け易く、車両の最低地上高や路面干渉性に悪影響を与える。
【0017】
また、スプリング605はベローズ603の周方向に複数配置されるため、スプリング特性のばらつきによる悪影響、すなわち、曲げ方向のバネ定数に左右あるいは上下された場合にベローズ603の曲げ方向の力が掛かることが考えられる。バネ単品のバネ定数は、相対的に弱い設計となるため、排気系の振動で振られて他部品との干渉が発生し易くなる。曲げ変形または剪断変形力の作用する方向によっては、両アウタカバー601・602およびベローズ603に加わる応力に差異が発生するため、耐久性の点で不利である。
【0018】
さらにまた、従来例3[図10]においては、円錐状コイルバネ6自身を直接溶接等でアウターカバー5およびベローズ3に固定しているため、以下の懸念すべき自体が発生することになる。すなわち、
(1) 溶接熱による円錐状コイルバネ6のスプリング特性の悪い方向への向かう変化、
(2) 溶接による円錐状コイルバネ6のスプリングの強度の低下が発生することである。
【0019】
ここにおいて本発明は、上記問題に着目してなされたもので、第1の課題とするところは、特に従来例1のメッシュは適用せず、そして従来例2の軸の周方向に無駄な空間を形成しない自動車排気系用フレキシブルチューブを提供し、かつその自動車排気系用フレキシブルチューブが自動車排気系である第1排気管と第2排気管の変位を吸収するベローズ及びコイルバネを有し、そのコイルバネが従来例3で示すスプリング特性に受けるような影響を受けず、低コストで小型軽量の構成としながら、安定した伸び変位の吸収とその規制の両方の管理、及びベローズの耐久性向上と曲げ方向及び剪断方向の変位吸収性等の向上を達成する自動車排気系用フレキシブルチューブを提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
(解決手段1)
上記課題を達成するため請求項1記載の発明では、第1排気管と第2排気管に両端部が接続され、両排気管の変位を吸収するベローズと、プレート材により前記ベローズの外周を覆う筒状に形成されるアウターカバーと、アウターカバーの一端部を被覆しベローズの一端部を固定するプロテクタと、アウターカバーの他端部にはベローズの他端部を固定するカラーを設け、アウターカバーの他端部に円錐状コイルバネを備え、この円錐状コイルバネの大径部と小径部にそれぞれ円錐状コイルバネの一部を包皮し且つ包皮部に若干の縁部を持つスリーブを被せ、それらスリーブの縁部側面において、前記カラーおよびアウターカバーに円錐状コイルバネを固着させたことを特徴とする。
【0021】
これにより、円錐状コイルバネのスプリング特性は変化することなく、かつ円錐状コイルバネのカラーおよびアウターカバーへの固着も容易になされ、作成工数の削減とコストの低減、さらには小型かつ軽量のフレキシブルチューブが得られるという特段の効果を奏することができる。
【0022】
(解決手段2)
上記課題を達成するため請求項2記載の発明では、第1排気管と第2排気管に両端部が接続され、両排気管の変位を吸収するベローズと、プレート材により前記ベローズの外周を覆う筒状に形成されるアウターカバーと、前記アウターカバーの一端部を被覆しベローズの一端部を固定するプロテクタと、アウターカバーの他端部にはベローズの他端部を固定するカラーを設け、アウターカバーの一端部を僅かに内側に屈折させた内側屈折部と、前記カラーの端部を外側に屈折させた外側屈折部を作り、円錐状コイルバネをアウターカバーの他端部に備え、この円錐状コイルバネの大径部を前記内側屈折部の外周面に、その小径部を前記外側屈折部の外周面にそれぞれ当接し、円錐状コイルバネの線部を押圧し固定する沿え板を介して、円錐状コイルバネをアウターカバーおよびカラーに固着させたことを特徴とする。
【0023】
これにより、円錐状コイルバネの線部を押圧し固定する沿え板を媒介として円錐状コイルバネのカラーおよびアウターカバーへの固着がなされるから、作業が極めて容易に行われ、作業効率に優れ、然も固着加工時にスプリングへの熱伝導が少なく、軽便・確実な固定手段が施行可能という効果がある。
【0024】
(解決手段3)
上記課題を達成するため請求項3記載の発明では、第1排気管と第2排気管に両端部が接続され、両排気管の変位を吸収するベローズと、プレート材により前記ベローズの外周を覆う筒状に形成されるアウターカバーと、アウターカバーの一端部を被覆しベローズの一端部を固定するプロテクタと、アウターカバーの他端部にはベローズの他端部を固定するカラーを設け、アウターカバーの他端部は僅かに内側に屈折させた内側屈折部と、カラーの端部を僅かに外側に屈折させた外側屈折部を作り、アウターカバーの他端部に円錐状コイルバネを備え、この円錐状コイルバネの大径部を前記内側屈折部の内周面に、その小径部を前記外側屈折部の外周面にそれぞれ当接し、この円錐状コイルバネの大径部と小径部にそれぞれ円錐状コイルバネの一部を包皮するスリーブを被せ、それらスリーブを、その外周面において、前記カラーおよびアウターカバーに固着することにより前記カラーおよびアウターカバーに円錐状コイルバネを固着させたことを特徴とする。
【0025】
これにより、円錐状コイルバネの一部を包皮するスリーブは、この円錐状コイルバネの大径部および小径部を構成する端末から簡単に挿入可能であり、大径部および小径部の曲率半径に適合する彎曲形状で作成しておけば良く、そのスリーブの外周面をカラーおよびアウターカバーに固着するだけで、所期の目的が達成可能となり、コスト的に有利なかつ信頼性の高い両排気管の変位を吸収するベローズの収縮伸長をカバーする保持手段が得られる。
【0026】
(解決手段4)
上記課題を達成するため請求項4記載の発明では、第1排気管と第2排気管に両端部が接続され、両排気管の変位を吸収するベローズと、プレート材により前記ベローズの外周を覆う筒状に形成されるアウターカバーと、アウターカバーの一端部を被覆しベローズの一端部を固定するプロテクタと、アウターカバーの他端部にはベローズの他端部を固定するカラーを設けると共に、このカラーの端部を僅かに外側に屈折させた外側屈折部を作り、アウターカバーの他端部に円錐状コイルバネを備え、この円錐状コイルバネの大径部をアウターカバーの他端部の内周面に、その小径部をカラーの前記外側屈折部の外周面にそれぞれ当接させ、それらの当接された部位においてU字状ボルト・ナットを介して、円錐状コイルバネの一部において、それぞれアウターカバーおよびカラーに固着させたことを特徴とする。
【0027】
これにより、溶接機材の使用できない場所での固着も円滑に施され、繰り返し応力による固着部の破断などの不慮の事故を防止できる。かつU字状ボルトの断面形状を適宜選択して最も適切な固着手段を構成することが可能となる。
【0028】
(解決手段5)
上記課題を達成するため請求項5記載の発明では、第1排気管と第2排気管に両端部が接続され、両排気管の変位を吸収するベローズと、プレート材により前記ベローズの外周を覆う筒状に形成されるアウターカバーと、前記アウターカバーの一端部を被覆しベローズの一端部を固定するプロテクタと、アウターカバーの他端部にはベローズの他端部を固定するカラーを設け、アウターカバーの他端部は僅かに内側に屈折させた内側屈折部と、カラーの端部を僅かに外側に屈折させた外側屈折部を作り、アウターカバーの他端部に円錐状コイルバネを備え、この円錐状コイルバネの大径部を前記内側屈折部の内周面に、その小径部を前記外側屈折部の外周面にそれぞれ当接すると共に、該円錐状コイルバネの前記屈折部との当接部対向位置にそれぞれ前記アウターカバーおよびカラーから小片を打ち出してかしめることにより、前記円錐状コイルバネの大径部および小径部の一部をそれぞれアウターカバーおよびカラーに固着させたことを特徴とする。
【0029】
これにより、屈折部と小片が共働して円錐状コイルバネの線部を挟持した状態にかしめられ、円錐状コイルバネのアウターカバーおよびカラーへの固着がなされるから、小物部品などを必要とせず、固定作業が極めて容易に行われ、作業効率に優れ、然も固着加工時にスプリングへ加熱することもなく、軽便・確実な固定手段が施行可能という効果がある。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0031】
(実施の形態1)
まず、構成を説明する。
【0032】
実施の形態1は請求項1記載の発明に対応する。
【0033】
全ての図面において、同一符号は同一若しくは相当部材を示す。
【0034】
図1は実施の形態1の自動車排気系用フレキシブルチューブを管軸方向に上半分を切り開いた側断面図である。
【0035】
図1(イ)はフレキシブルチューブの全体図を示し、1は第1排気管、2は第2排気管、3はベローズ、5はアウターカバー、6は円錐状コイルバネ、7はプロテクタ、8は第1インナーカバー、9は第2インナーカバー、10はカラーである。
【0036】
アウターカバー5は、管軸方向へ例えば1枚のプレート状鋼板を円形で、両排気管1,2の変位を吸収するベローズ3の外周を覆う筒状に形成され、プロテクタ7はアウターカバー5の一端部を被覆しベローズ3の一端部を固定する。
【0037】
第1インナーカバー8とプロテクタ7はベローズ3の一端部を固定し、第2インナーカバー9とカラー10はベローズ3の他端部を固定する。
【0038】
円錐状コイルバネ6の大径部6aはアウターカバー5の他端部に当接し、円錐状コイルバネ6の小径部6bはカラー10のベローズ3側端部に当接する。
【0039】
ここで本発明は、図1(ロ)に拡大説明図で示すように、円錐状コイルバネ6の大径部6aと小径部6bにそれぞれ円錐状コイルバネ6の一部を包皮し、且つ包皮部に若干の縁部を持つスリーブ11,12を被せ、それらスリーブ11,12の縁部側面において、カラー10およびアウターカバー5に円錐状コイルバネ6を固着させている。
【0040】
なお、黒く塗り潰した部分は溶接部分である[以下同じ]。
【0041】
このようにして、円錐状コイルバネ6のスプリング部分に内部組織的影響を与えずに、容易に固定が可能となる。つまり、円錐状コイルバネのスプリング特性は変化することなく、かつ円錐状コイルバネのカラーおよびアウターカバーへの固着も容易になされ、作成工数の削減とコストの低減、さらには小型かつ軽量のフレキシブルチューブが得られる。
【0042】
(実施の形態2)
実施の形態2は請求項2記載の発明に対応する。
【0043】
図2は実施の形態2の自動車排気系用フレキシブルチューブを管軸方向に上半分を切り開いた側断面図である。
【0044】
図2(イ)はフレキシブルチューブの全体図を示し、アウターカバー5の一端部を僅かに内側に屈折させた内側屈折部5aと、カラー10の端部を外側に屈折させた外側屈折部10aを作る。この外側屈折部10aの折り曲げ部分は、円錐状コイルバネ6の鋼線半径と略同一の屈曲半径を有している。
【0045】
ここで本発明は、図2(ロ)に拡大側断面図で示すように、この円錐状コイルバネ6の大径部6aを前記内側屈折部5aの外周面に、その小径部6bを前記外側屈折部10aの外周面にそれぞれ当接し、円錐状コイルバネ6の線部を押圧し固定する沿え板13,14を介して、円錐状コイルバネ6をアウターカバー5およびカラー10に固着させている。
【0046】
かくして、円錐状コイルバネ6のスプリング部分に内部組織的影響を与えないのは勿論、取付け固着が極めて容易に行われ得る。すなわち、円錐状コイルバネの線部を押圧し固定する沿え板13,14を媒介として円錐状コイルバネのカラーおよびアウターカバーへの固着がなされるから、作業が極めて容易に行われ、作業効率に優れ、然も固着加工時にスプリングへの熱伝導が少なく、軽便・確実な固定手段が施行可能となる。
【0047】
(実施の形態3)
実施の形態3は請求項3記載の発明に対応する。
【0048】
図3は実施の形態3の自動車排気系用フレキシブルチューブを管軸方向に上半分を切り開いた側断面図である。
【0049】
図3(イ)はフレキシブルチューブの全体図を示し、図3(ロ)はその要部の拡大説明図である。
【0050】
この円錐状コイルバネ6の大径部6aを前記内側屈折部5aの内周面に、その小径部6bを前記外側屈折部10aの外周面にそれぞれ当接し、この円錐状コイルバネ6の大径部6aと小径部6bにそれぞれ円錐状コイルバネ6の一部を包皮するスリーブ15a,15bを被せる。尚、前記内側屈折部5aの折り曲げ部分は、このスリーブ15bと略同一半径の屈曲半径を有している。
【0051】
それらスリーブ15a,15bの外周面において、カラー10およびアウターカバー5に円錐状コイルバネ6を固着させる。
【0052】
このようにして、円錐状コイルバネの一部を包皮するスリーブ15a,15bは、この円錐状コイルバネ6の大径部6aおよび小径部6bを構成する端末から簡単に挿入可能であり、大径部6aおよび小径部6bの曲率半径に適合する彎曲形状で作成しておけば良く、そのスリーブの外周面をカラーおよびアウターカバーに固着するだけで、コスト的に有利なベローズの収縮伸長をカバーする保持手段が得られる。
【0053】
このスリーブ15a,15bの固着は、抵抗溶接、アーク溶接等の溶接手段で点付け、または接着剤による接着など適宜方法で行う。したがって円錐状コイルバネに直接溶接による熱が加わることはない。
【0054】
(実施の形態4)
実施の形態4は請求項4記載の発明に対応する。
【0055】
図4は実施の形態4の自動車排気系用フレキシブルチューブを管軸方向に上半分を切り開いた側断面図である。
【0056】
図4(a)はフレキシブルチューブを切り欠いた端部側面図を示し、図4(b)はその正面図、図4(c)は取付けボルト・ナットの変形断面図、図4(d)は取付けボルトの幾つかの横断面を示す図である。
【0057】
この円錐状コイルバネ6の大径部6aをアウターカバー5の他端部の内周面に、その小径部6bをカラー10の前記外側屈折部10aの外周面にそれぞれ当接させ、それらの当接された部位においてU字状ボルト・ナット16a,16bを介して、円錐状コイルバネ6の一部において、それぞれアウターカバー5およびカラー10に固着させている。
【0058】
取付けボルト・ナットはいろいろの変形16c,16d,16e…が考えられるが、その中の3例を断面図として図3(c)に示し、また取付けボルトの幾つかの横断面16f,16g,16h,…を図3(d)に示す。
【0059】
かくして、溶接機材の使用できない場所での固着も円滑に施され、繰り返し応力による固着部の破断などの不慮の事故を防止でき、U字状ボルトの断面形状を適宜選択して最も適切な固着手段が構成できる。
【0060】
(実施の形態5〜7)
図5〜図7に示す実施の形態5〜7は請求項5記載の発明に対応し、実施の形態2と同様に、アウターカバー5の他端部は僅かに内側に屈折させた内側屈折部5aと、カラー10の端部を僅かに外側に屈折させた外側屈折部10aを設け、アウターカバー5の他端部に円錐状コイルバネ6を備え、この円錐状コイルバネ6の大径部6aを前記内側屈折部5aの内周面に、その小径部6bを前記外側屈折部10aの外周面にそれぞれ当接させている。この状態を前提として各実施の形態を説明する。
【0061】
(実施の形態5)
図5(イ)はフレキシブルチューブの全体であって管軸方向に上半分を切り開いた側断面図を示し、図5(ロ)はその要部の平面図である。
【0062】
この実施の形態では、円錐状コイルバネ6の前記屈折部5a,10aとの当接部対向位置に,それぞれ一外周当たり3カ所等配にして前記アウターカバー5から両端支持の帯状小片20aを、また同様に、カラー10から帯状小片21aを、その一方の切断線がコイルバネ側面に接触する状態にして打ち出し、前記屈折部5aまたは10aと共働して挟持するようにしてかしめることにより、前記円錐状コイルバネ6の大径部6aおよび小径部6bの一部をそれぞれアウターカバー5およびカラー10に固着させている。尚、前記内側屈折部5aの折り曲げ部分は、円錐状コイルバネ6の鋼線半径と略同一半径を有している。
【0063】
かくして、小物部品などを必要とせず、溶接機材の使用できない場所での固着も円滑に施され、繰り返し応力による固着部の破断などの不慮の事故を防止でき、小片20a,21aの断面形状や個数などを適宜選択して適切な固着手段が構成できる。
【0064】
(実施の形態6)
図6(イ)はフレキシブルチューブの全体であって管軸方向に上半分を切り開いた側断面図を示し、図6(ロ)はその要部の平面図である。
【0065】
この実施の形態では、円錐状コイルバネ6の前記屈折部5a,10aとの当接部対向位置に,それぞれ前記アウターカバー5から片持ち支持の舌状小片20bを、また同様に、カラー10から舌状小片21bを、その先端の切断線がコイルバネ側面に接触する状態となるように打ち出し、前記屈折部5aまたは10aと共働して挟持するようにしてかしめることにより、前記円錐状コイルバネ6の大径部6aおよび小径部6bの一部をそれぞれアウターカバー5およびカラー10に固着させている。
【0066】
かくして、小物部品などを必要とせず、溶接機材の使用できない場所での固着も円滑に施され、繰り返し応力による固着部の破断などの不慮の事故を防止でき、小片20b,21bの断面形状や個数などを適宜選択して適切な固着手段が構成できる。
【0067】
(実施の形態7)
図7(イ)はフレキシブルチューブの全体であって管軸方向に上半分を切り開いた側断面図を示し、図7(ロ)はその要部の平面図である。
【0068】
この実施の形態では、円錐状コイルバネ6の前記屈折部5a,10aとの当接部対向位置に,それぞれ前記アウターカバー5から片持ち支持の舌状小片20cを、また同様に、カラー10から舌状小片21cを、その両切断線がコイルバネにその鋼線の半径分程度かぶさり切断面先端からコイルバネ側面に巻き付いた状態にして打ち出し、前記屈折部5aまたは10aと共働して挟持するようにしてかしめることにより、前記円錐状コイルバネ6の大径部6aおよび小径部6bの一部をそれぞれアウターカバー5およびカラー10に固着させている。
【0069】
かくして、小物部品などを必要とせず、溶接機材の使用できない場所での固着も円滑に施され、繰り返し応力による固着部の破断などの不慮の事故を防止でき、小片20c,21cの断面形状や個数などを適宜選択して適切な固着手段が構成できる。
【0070】
なお、これまで図1,図2,図3,図4,図5,図6及び図7について、全てにおいてアウターカバー5の他端部においてのみ、円錐状コイルバネ6を設置した例を説明してきたが、必要に応じて、アウターカバー5の一端部におけるプロテクタ7を排除して、左右対象になるようにカラー10と円錐状コイルバネ6を設置する手段も、本発明の範疇であることは勿論である。
【0071】
次に、効果を説明する。
【0072】
【発明の効果】
請求項1記載の自動車排気系用フレキシブルチューブにあっては、第1排気管と第2排気管に両端部が接続され、両排気管の変位を吸収するベローズと、プレート材により前記ベローズの外周を覆う筒状に形成されるアウターカバーと、アウターカバーの一端部を被覆しベローズの一端部を固定するプロテクタと、アウターカバーの他端部にはベローズの他端部を固定するカラーを設け、アウターカバーの他端部に円錐状コイルバネを備え、この円錐状コイルバネの大径部と小径部にそれぞれ円錐状コイルバネの一部を包皮し且つ包皮部に若干の縁部を持つスリーブを被せ、それらスリーブの縁部側面において、前記カラーおよびアウターカバーに円錐状コイルバネを固着させたことから、円錐状コイルバネのスプリング特性は変化することなく、かつ円錐状コイルバネのカラーおよびアウターカバーへの固着も容易になされ、作成工数の削減とコストの低減、さらには小型かつ軽量のフレキシブルチューブが得られるという特段の効果を奏することができる。
【0073】
請求項2記載の自動車排気系用フレキシブルチューブにあっては、第1排気管と第2排気管に両端部が接続され、両排気管の変位を吸収するベローズと、プレート材により前記ベローズの外周を覆う筒状に形成されるアウターカバーと、前記アウターカバーの一端部を被覆しベローズの一端部を固定するプロテクタと、アウターカバーの他端部にはベローズの他端部を固定するカラーを設け、アウターカバーの一端部を僅かに内側に屈折させた内側屈折部と、前記カラーの端部を外側に屈折させた外側屈折部を作り、円錐状コイルバネをアウターカバーの他端部に備え、この円錐状コイルバネの大径部を前記内側屈折部の外周面に、その小径部を前記外側屈折部の外周面にそれぞれ当接し、円錐状コイルバネの線部を押圧し固定する沿え板を介して、円錐状コイルバネをアウターカバーおよびカラーに固着させているので、円錐状コイルバネの線部を押圧し固定する沿え板を媒介として円錐状コイルバネのカラーおよびアウターカバーへの固着がなされるから、作業が極めて容易に行われ、作業効率に優れ、然も固着加工時にスプリングへの熱伝導が少なく、軽便・確実な固定手段が施行可能という効果がある。
【0074】
請求項3記載の自動車排気系用フレキシブルチューブにあっては、第1排気管と第2排気管に両端部が接続され、両排気管の変位を吸収するベローズと、プレート材により前記ベローズの外周を覆う筒状に形成されるアウターカバーと、アウターカバーの一端部を被覆しベローズの一端部を固定するプロテクタと、アウターカバーの他端部にはベローズの他端部を固定するカラーを設け、アウターカバーの他端部は僅かに内側に屈折させた内側屈折部と、カラーの端部を僅かに外側に屈折させた外側屈折部を作り、アウターカバーの他端部に円錐状コイルバネを備え、この円錐状コイルバネの大径部を前記内側屈折部の内周面に、その小径部を前記外側屈折部の外周面にそれぞれ当接し、この円錐状コイルバネの大径部と小径部にそれぞれ円錐状コイルバネの一部を包皮するスリーブを被せ、それらスリーブを、その外周面において、前記カラーおよびアウターカバーに固着することにより前記カラーおよびアウターカバーに円錐状コイルバネを固着させたことから、円錐状コイルバネの一部を包皮するスリーブは、この円錐状コイルバネの大径部および小径部を構成する端末から簡単に挿入可能であり、大径部および小径部の曲率半径に適合する彎曲形状で作成しておけば良く、そのスリーブの外周面をカラーおよびアウターカバーに固着するだけで、所期の目的が達成可能となり、コスト的に有利なかつ信頼性の高い両排気管の変位を吸収するベローズの収縮伸長をカバーする保持手段が得られる。
【0075】
請求項4記載の自動車排気系用フレキシブルチューブにあっては、第1排気管と第2排気管に両端部が接続され、両排気管の変位を吸収するベローズと、プレート材により前記ベローズの外周を覆う筒状に形成されるアウターカバーと、アウターカバーの一端部を被覆しベローズの一端部を固定するプロテクタと、アウターカバーの他端部にはベローズの他端部を固定するカラーを設けると共に、このカラーの端部を僅かに外側に屈折させた外側屈折部を作り、アウターカバーの他端部に円錐状コイルバネを備え、この円錐状コイルバネの大径部をアウターカバーの他端部の内周面に、その小径部をカラーの前記外側屈折部の外周面にそれぞれ当接させ、それらの当接された部位においてU字状ボルト・ナットを介して、円錐状コイルバネの一部において、それぞれアウターカバーおよびカラーに固着させているので、溶接機材の使用できない場所での固着も円滑に施され、繰り返し応力による固着部の破断などの不慮の事故を防止できる。かつU字状ボルトの断面形状を適宜選択して最も適切な固着手段を構成することが可能となる。
【0076】
請求項5記載の自動車排気系用フレキシブルチューブにあっては、第1排気管と第2排気管に両端部が接続され、両排気管の変位を吸収するベローズと、プレート材により前記ベローズの外周を覆う筒状に形成されるアウターカバーと、前記アウターカバーの一端部を被覆しベローズの一端部を固定するプロテクタと、アウターカバーの他端部にはベローズの他端部を固定するカラーを設け、アウターカバーの他端部は僅かに内側に屈折させた内側屈折部と、カラーの端部を僅かに外側に屈折させた外側屈折部を作り、アウターカバーの他端部に円錐状コイルバネを備え、この円錐状コイルバネの大径部を前記内側屈折部の内周面に、その小径部を前記外側屈折部の外周面にそれぞれ当接すると共に、該円錐状コイルバネの前記屈折部との当接部対向位置にそれぞれ前記アウターカバーおよびカラーから小片を打ち出してかしめることにより、前記円錐状コイルバネの大径部および小径部の一部をそれぞれアウターカバーおよびカラーに固着させているので、小物部品などを必要とせず、組み立て工程に係る作業が極めて容易に行われ、作業効率に優れ、然も固着加工時にスプリングへ加熱することもなく、軽便・確実な固定手段が施行可能という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の自動車排気系用フレキシブルチューブを示し、
(イ)はフレキシブルチューブの全体を管軸方向に上半分を切り開いた側断面図、
(ロ)はその要部を示す拡大説明図である。
【図2】実施の形態2の自動車排気系用フレキシブルチューブを示し、
(イ)はフレキシブルチューブの全体を管軸方向に上半分を切り開いた側断面図、
(ロ)はその要部を示す拡大側断面図である。
【図3】実施の形態3の自動車排気系用フレキシブルチューブを示し、
(イ)はフレキシブルチューブの全体を管軸方向に上半分を切り開いた側断面図、
(ロ)はその要部を示す拡大説明図である。
【図4】実施の形態4の自動車排気系用フレキシブルチューブを示し、
(a)はフレキシブルチューブを管軸方向に上半分を切り開いた切り欠いた端部側面図、
(b)はその正面図、
(c)は取付けボルト・ナットの変形断面図、
(d)は取付けボルトの幾つかの横断面を示す図である。
【図5】実施の形態5の自動車排気系用フレキシブルチューブを示し、
(イ)はフレキシブルチューブの全体を管軸方向に上半分を切り開いた側断面図、
(ロ)はその要部を示す平面図である。
【図6】実施の形態6の自動車排気系用フレキシブルチューブを示し、
(イ)はフレキシブルチューブの全体を管軸方向に上半分を切り開いた側断面図、
(ロ)はその要部を示す平面図である。
【図7】実施の形態7の自動車排気系用フレキシブルチューブを示し、
(イ)はフレキシブルチューブの全体を管軸方向に上半分を切り開いた側断面図、
(ロ)はその要部を示す平面図である。
【図8】従来例1の自動車排気系用フレキシブルチューブの側断面図である。
【図9】従来例2の自動車排気系用フレキシブルチューブの側断面図である。
【図10】従来例3の自動車排気系用フレキシブルチューブの側断面図である。
【符号の説明】
1 第1排気管
2 第2排気管
3 ベローズ
5 アウターカバー
5a アウターカバーの屈折部
6 円錐状コイルバネ
6a 円錐状コイルバネの大径部
6b 円錐状コイルバネの小径部
7 プロテクタ
8 第1インナーカバー
9 第2インナーカバー
10 カラー
10a カラーの屈折部
11,12,15a,15b スリーブ
13,14 沿え板
16a,16b,16c,16d,16e U字状ボルト・ナット
16f,16g,16h 各種断面のU字状ボルト・ナット
Claims (5)
- 第1排気管(1)と第2排気管(2)に両端部が接続され、両排気管(1),(2)の変位を吸収するベローズ(3)と、
プレート材により前記ベローズ(3)の外周を覆う筒状に形成されるアウターカバー(5)と、
前記アウターカバー(5)の一端部を被覆しベローズ(3)の一端部を固定するプロテクタ(7)と、
アウターカバー(5)の他端部にはベローズ(3)の他端部を固定するカラー(10)を設け、
アウターカバー(5)の他端部に円錐状コイルバネ(6)を備え、この円錐状コイルバネ(6)の大径部と小径部にそれぞれ円錐状コイルバネ(6)の一部を包皮し且つ包皮部に若干の縁部を持つスリーブ(11,12)を被せ、それらスリーブ(11,12)の縁部側面において、前記カラー(10)およびアウターカバー(5)に円錐状コイルバネ(6)を固着させたことを特徴とする自動車排気系用フレキシブルチューブ。 - 第1排気管(1)と第2排気管(2)に両端部が接続され、両排気管(1),(2)の変位を吸収するベローズ(3)と、
プレート材により前記ベローズ(3)の外周を覆う筒状に形成されるアウターカバー(5)と、
前記アウターカバー(5)の一端部を被覆しベローズ(3)の一端部を固定するプロテクタ(7)と、
アウターカバー(5)の他端部にはベローズ(3)の他端部を固定するカラー(10)を設け、
アウターカバー(5)の一端部を僅かに内側に屈折させた内側屈折部と、前記カラー(10)の端部を外側に屈折させた外側屈折部を作り、円錐状コイルバネ(6)をアウターカバー(5)の他端部に備え、この円錐状コイルバネ(6)の大径部を前記内側屈折部の外周面に、その小径部を前記外側屈折部の外周面にそれぞれ当接し、円錐状コイルバネ(6)の線部を押圧し固定する沿え板(13,14)を介して、円錐状コイルバネ(6)をアウターカバー(5)およびカラー(10)に固着させたことを特徴とする自動車排気系用フレキシブルチューブ。 - 第1排気管(1)と第2排気管(2)に両端部が接続され、両排気管(1),(2)の変位を吸収するベローズ(3)と、
プレート材により前記ベローズ(3)の外周を覆う筒状に形成されるアウターカバー(5)と、
前記アウターカバー(5)の一端部を被覆しベローズ(3)の一端部を固定するプロテクタ(7)と、
アウターカバー(5)の他端部にはベローズ(3)の他端部を固定するカラー(10)を設け、
アウターカバー(5)の他端部は僅かに内側に屈折させた内側屈折部と、カラー(10)の端部を僅かに外側に屈折させた外側屈折部を作り、
アウターカバー(5)の他端部に円錐状コイルバネ(6)を備え、この円錐状コイルバネ(6)の大径部を前記内側屈折部の内周面に、その小径部を前記外側屈折部の外周面にそれぞれ当接し、この円錐状コイルバネ(6)の大径部と小径部にそれぞれ円錐状コイルバネ(6)の一部を包皮するスリーブ(15a,15b)を被せ、
それらスリーブ(15a,15b)を、その外周面において、前記カラー(10)およびアウターカバー(5)に固着することにより前記カラー(10)およびアウターカバー(5)に円錐状コイルバネ(6)を固着させたことを特徴とする自動車排気系用フレキシブルチューブ。 - 第1排気管(1)と第2排気管(2)に両端部が接続され、両排気管(1),(2)の変位を吸収するベローズ(3)と、
プレート材により前記ベローズ(3)の外周を覆う筒状に形成されるアウターカバー(5)と、
前記アウターカバー(5)の一端部を被覆しベローズ(3)の一端部を固定するプロテクタ(7)と、
アウターカバー(5)の他端部にはベローズ(3)の他端部を固定するカラー(10)を設けると共に、このカラー(10)の端部を僅かに外側に屈折させた外側屈折部を作り、
アウターカバー(5)の他端部に円錐状コイルバネ(6)を備え、この円錐状コイルバネ(6)の大径部をアウターカバー(5)の他端部の内周面に、その小径部をカラー(10)の前記外側屈折部の外周面にそれぞれ当接させ、それらの当接された部位においてU字状ボルト・ナットを介して、円錐状コイルバネ(6)の一部において、それぞれアウターカバー(5)およびカラー(10)に固着させたことを特徴とする自動車排気系用フレキシブルチューブ。 - 第1排気管(1)と第2排気管(2)に両端部が接続され、両排気管(1),(2)の変位を吸収するベローズ(3)と、
プレート材により前記ベローズ(3)の外周を覆う筒状に形成されるアウターカバー(5)と、
前記アウターカバー(5)の一端部を被覆しベローズ(3)の一端部を固定するプロテクタ(7)と、
アウターカバー(5)の他端部にはベローズ(3)の他端部を固定するカラー(10)を設け、
アウターカバー(5)の他端部は僅かに内側に屈折させた内側屈折部と、カラー(10)の端部を僅かに外側に屈折させた外側屈折部を作り、
アウターカバー(5)の他端部に円錐状コイルバネ(6)を備え、この円錐状コイルバネ(6)の大径部を前記内側屈折部の内周面に、その小径部を前記外側屈折部の外周面にそれぞれ当接すると共に、該円錐状コイルバネ(6)の前記屈折部との当接部対向位置にそれぞれ前記アウターカバー(5)およびカラー(10)から小片(20a,20b,20c)および小片(21a,21b,21c)を打ち出してかしめることにより、前記円錐状コイルバネ(6)の大径部および小径部の一部をそれぞれアウターカバー(5)およびカラー(10)に固着させたことを特徴とする自動車排気系用フレキシブルチューブ。
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Cited By (1)
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US11519527B2 (en) | 2020-05-06 | 2022-12-06 | Caterpillar Inc. | Hose assembly and method of using hose assembly |
-
1997
- 1997-07-11 JP JP18681297A patent/JP3810894B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US11519527B2 (en) | 2020-05-06 | 2022-12-06 | Caterpillar Inc. | Hose assembly and method of using hose assembly |
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