JP3810611B2 - 操作装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のインストゥルメントパネル、その他の操作部に設けられる操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の操作装置の一例を図6〜図11に基づいて説明する。
【0003】
ここに示す操作装置は、後方(図6では左方)から順に、回路基板10、導光部材20、操作ボタン群30、及びカバー40を備えている。
【0004】
回路基板10には、複数のスイッチ素子12及びランプ14が実装されている。各スイッチ素子12は、ボタン状の被操作部12aを有し、この被操作部12が押圧操作を受けるたびにオン状態とオフ状態とに交互に切換えられるものである。ランプ14は前記操作ボタン群30の各操作ボタンをその内側から照明するための光源である。
【0005】
導光部材20は、前記各ランプ14の発する光を前記操作ボタン群30の各ボタンの内側に導く役割に加え、各操作ボタンを内側から前後方向に進退可能に支持する支持部材としての役割も担っている。具体的に、この導光部材20は、後方に開口して前記回路基板10を前方から覆うカバー状の本体を有し、このカバー状本体の前面から各操作ボタンに対応して複数の支持部22が突出している。各支持部22は、その内側空間を通じて各操作ボタンの内部に光を導く筒状をなし、各支持部22の外周面には前後方向に延びる複数本の突条22aが形成されている。
【0006】
なお、図6において16は、図略のダイヤルつまみが装着されてこれと一体に回転操作されるダイヤル素子であり、このダイヤル素子16の回転軸を前方に突出させるために導光部材20及びカバー40の中心部に貫通孔24,48が設けられている。
【0007】
操作ボタン群30に含まれる操作ボタンのうち左半分領域に配設される操作ボタン31〜36に着目すると、これらの操作ボタン31〜36は上下3段にわたって配列されている。具体的に、上段には操作ボタン31,32が左右に隣接する状態で配設され、同様に中段には操作ボタン33,34が、下段には操作ボタン35,36がそれぞれ左右に隣接する状態で配設されている。
【0008】
各操作ボタン31〜36は、後方に開口する中空状をなし、前方から押圧操作を受ける被押圧部37と、この被押圧部37の後方に位置する被支持部38とを一体に有している。被支持部38は、被押圧部37の断面形状よりも一回り大きい断面形状を有し、その内側面には前記支持部22の突条22aと嵌合可能な前後方向の溝38aが形成されている。この溝38aと前記突条22aとの嵌合により、操作ボタン31〜36がその押圧操作方向(前後方向)に沿って進退可能となるように支持部22の外側に支持されている。
【0009】
各操作ボタン31〜36の被支持部38にはこれと一体に操作部39が形成されている。各操作部39は、図例では被支持部38の周壁の所定箇所から後方へ棒状に延び、操作ボタン31〜36が前方から押圧されて後退する際に、その操作ボタンに対応するスイッチ素子12の被操作部12aを前方から押圧操作する。従って、この操作部39及びスイッチ素子12は、それぞれ対応する支持部22の外側に配設された状態にある。
【0010】
より具体的に、前記各操作ボタン31〜36のうち、操作ボタン31,32,34の操作部39及びこれに操作されるスイッチ素子12は、当該操作ボタン31,32,34の中心線X(図8)から上側に外れた位置に設けられ、操作ボタン33,35,36の操作部39及びこれに操作されるスイッチ素子12は、当該操作ボタン31,32,34の中心線から下側に外れた位置に設けられている。そして、操作ボタン33の上側(すなわち操作ボタン33の中心線を挟んでその操作部39と反対側)と、操作ボタン34の下側(すなわち操作ボタン34の中心線を挟んでその操作部39と反対側)とに前記ランプ14が位置するように、当該ランプ14の回路基板10上における配設位置が設定されている。これらのランプ14の発する光は、導光部材20の各支持部22を通じて各操作ボタン31〜36の内側に導かれ、当該操作ボタン31〜36の例えばマーク部分を内側から照らし出す。
【0011】
カバー40には、前記操作ボタン31〜36の配列に合わせて、上下3段にわたる貫通穴42,44,46が設けられている。
【0012】
上段の貫通穴42に対しては、操作ボタン31,32の前半部である2つの被押圧部37が後方からまとめて挿入可能であり、同様に中段の貫通穴44に対しては操作ボタン33,34の被押圧部37が、下段の貫通穴46に対しては操作ボタン35,36の被押圧部37が、それぞれまとめて挿入可能となっている。また、その挿入状態で、各操作ボタン31〜36の被押圧部37の外周面と貫通穴42,44,46の内周面との間に図9に示すような一定寸法Goの隙間が確保されるように、各貫通穴42,44,46の形状が設定されている。そして、これら貫通穴42,44,46を通じて各操作ボタン31〜36が前方に露出する状態となるように、カバー40が装置本体側(例えばインストゥルメントパネル側)に装着されるようになっている。
【0013】
この操作装置において、例えば操作ボタン31を前方から指等で押圧すると、この操作ボタン31は後退し、その操作部39がスイッチ素子12の被操作部12aを押圧して当該スイッチ素子12を例えばオフからオンに切換える。その後、前記押圧を解除すると、被操作部12aが前方へ復帰するとともに、その復帰力を操作部39が受けて操作ボタン31全体が前方に押し戻され、元の位置へ復帰する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
前記操作装置では、次の理由により、各操作ボタン部分の外観を損なうおそれがある。
【0015】
1)各操作ボタン31〜36の操作部39は、当該操作ボタンの中心線X(図8)から上側もしくは下側に大きく外れているため、その操作部39がスイッチ素子12の被操作部12aから受ける反力(復帰力)は、当該操作部39と反対の側に被押圧部37を傾かせるモーメントとして作用することになる。このため、例えば操作ボタン31では、図9の二点鎖線に示すように被押圧部37が下側に傾いた状態で復帰するおそれが高い。このような傾きが生ずると、被押圧部37の上側の隙間の寸法がGoからG1に増大し、逆に下側の隙間の寸法がGoからG2に減少してしまう。すなわち、上下の隙間が不均等となり、操作ボタン部分の外観に悪影響が与えられる。この不都合は、操作ボタン32〜36においても同様に生じる。
【0016】
2)図7に示される中段の操作ボタン33,34に着目すると、これらの操作ボタン33,34の操作部39は、ランプ14の配設位置との関係上、それぞれ操作ボタン本体から反対の側(操作ボタン33では下側、操作ボタン34では上側)に外れた位置に設けられている。従って、図10及び図11に示すように、操作ボタン33の操作部39が受ける反力Fはその被押圧部37を上側に傾かせるモーメントM3として作用するのに対し、操作ボタン34の操作部39が受ける反力Fはその被押圧部37を下側に傾かせるモーメントM4として作用することになる。このため、互いに隣接する操作ボタン33,34の被押圧部37が相互逆向きに傾くおそれがあり、これにより両操作ボタン全体の外観が損なわれる。
【0017】
なお、これらの不都合を解消する手段として、各操作ボタン31〜36の外周面と貫通穴42,44,46の内周面との隙間をなくす(すなわち操作ボタン31〜36を貫通穴42,44,46内に隙間なく挿入する)ように寸法設定することが考えられるが、この場合には、操作ボタン31〜36が貫通穴42,44,46の内周面から摺動抵抗を受けるため、良好な操作感を損なうおそれが生じる。また、操作ボタン31〜36の外周面全域にわたってシビアな寸法設定が要求されることになり、製造も容易でない。
【0018】
本発明は、このような事情に鑑み、簡単な構造で、操作ボタン部分の外観を良好に保つことができる操作装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための手段として、本発明は、後方のスイッチ素子を操作する操作部を有し、押圧操作を受けることにより後退して前記操作部が前記スイッチ素子を押圧操作する操作ボタンと、この操作ボタンをその押圧操作方向に沿って進退可能に支持する支持部材と、前記操作ボタンの少なくとも前端部がその外側に隙間をおいて後方から挿入される貫通穴を有し、この貫通穴から前記操作ボタンを前方に露出させるように配せられるカバーとを備えた操作装置において、前記操作ボタンの操作部が当該操作ボタンの中心線から外れた位置に設けられるとともに、この操作ボタンが前記貫通穴に挿入される部分の外周面に、前記操作部が前記中心線から外れた側と反対の側に突出し、前記貫通穴の内側面に当該貫通穴の前端よりも後方の位置で当接することにより前記操作部と反対の側へ操作ボタンの前端部が傾くのを規制する突出部が設けられ、前記突出部の前端部に後方に向かうに従って突出量が増大する向きのテーパー面が形成されているものである。
【0020】
この構成によれば、操作ボタンの中心線から外れた位置でその操作部がスイッチ素子から反力を受けても、当該操作部と反対の側で操作ボタンの突出部がカバー貫通穴の内周面に当接することにより、前記反力に起因して当該操作部と反対の側に操作ボタンの前端部が傾くことが確実に規制され、操作ボタン周囲の隙間が適正な状態に維持される。
【0021】
しかも、前記突出部は操作ボタンの外周面から局所的に突出するものであるので、操作ボタン外周面全体が貫通穴内周面に接触する場合に比べ、当該貫通穴内周面から操作ボタンが受ける摺動抵抗は少ない。特に、前記突出部を操作ボタンの周方向の一部にのみ形成すれば、前記摺動抵抗はさらに低減する。
【0022】
また、前記突出部の前端部に後方に向かうに従って突出量が増大する向きのテーパー面を形成しているので、この突出部も含めた操作ボタンのカバー貫通穴への挿入作業をより円滑に行うことが可能になる。
【0023】
本発明は、操作部が操作ボタン中心線から外れた位置に設けられている各種装置に適用可能である。例えば、中空状の操作ボタンを導光部材により内側から支持しながら当該操作ボタンの内側に光源からの光を導くようにするものでは、良好な導光を行うために導光部材の外側に前記操作部及びこれに操作されるスイッチ素子を設けることが好ましく、これによって操作部は操作ボタン中心線から大きく外れることになるので、かかる装置に本発明はきわめて有効となる。
【0024】
また本発明は、後方のスイッチ素子を操作する操作部を有し、押圧操作を受けることにより後退して前記操作部が前記スイッチ素子を押圧操作する第1操作ボタン及び第2操作ボタンと、これら第1操作ボタン及び第2操作ボタンを両操作ボタンが互いに隣接する位置でその押圧操作方向に沿って進退可能に支持する支持部材と、前記第1操作ボタン及び第2操作ボタンの少なくとも前端部がその外側に隙間をおいて後方から挿入される貫通穴を有し、この貫通穴から前記両操作ボタンを前方に露出させるように配せられるカバーとを備えた操作装置において、前記第1操作ボタンの操作部が当該第1操作ボタンの中心線から両操作ボタンの並び方向と直交する方向に外れた位置に設けられ、前記第2操作ボタンの操作部が当該第2操作ボタンの中心線から前記第1操作ボタンの操作部と反対の側に外れた位置に設けられるとともに、前記第1操作ボタンに、前記第2操作ボタンと係合することにより、当該第2操作ボタンが第1操作ボタンに対してその押圧操作方向に相対的に進退するのは許容しながら当該第2操作ボタンの前端部が第1操作ボタンの前端部に対して当該第2操作ボタンの操作部と反対の側に相対的に傾くのを規制する係合部が設けられているものである。
【0025】
この構成において、第1操作ボタン及び第2操作ボタンの操作部が操作ボタン中心線から互いに反対の側に外れた位置に設けられているため、各操作ボタンにはその前端部を互いに逆向きに傾かせようとするモーメントが作用することになるが、実際には、前記第1操作ボタンに設けられた係合部が第2操作ボタンに係合されることにより、当該第2操作ボタンの前端部が第1操作ボタンの前端部に対して相対的に反対の側に傾くことが規制されているので、両操作ボタンの外観は良好に保たれる。しかも、第2操作ボタンが第1操作ボタンに対してその押圧操作方向に相対的に進退するのは許容されているので、第1操作ボタン、第2操作ボタンの個別の押圧操作は支障なく行われる。
【0026】
このような係合部としては、前記第2操作ボタンの外周面に対して当該第2操作ボタンの操作部と反対の側から当接するものが好適である。この構成によれば、当該係合部を第2操作ボタンの外周面に当接させるだけのきわめて簡単な構造で、両操作ボタンの押圧操作方向への相対移動は許容しながら、両操作ボタンの前端部が互いに反対の側に傾くのを確実に規制することができる。
【0027】
また、前記係合部は第1操作ボタンから第2操作ボタンに向かって突出するように当該第1操作ボタンと一体に形成することが可能であり、これにより、部品点数を増やすことなく、前記傾き規制を実現することができる。
【0028】
さらに、前記第1操作ボタンが前記貫通穴に挿入される部分の外周面に、この第1操作ボタンの操作部が当該第1操作ボタンの中心線から外れた側と反対の側に突出し、前記貫通穴の内側面に当該貫通穴の前端よりも後方の位置で当接することにより前記操作部と反対の側へ第1操作ボタンの前端部が傾くのを規制する突出部が設けられているものによれば、両操作ボタンの相対的な傾き規制だけでなく、第1操作ボタン自体の傾きも確実に規制でき、これにより外観をより向上させることができる。
【0029】
本発明は、操作部が操作ボタン中心線から外れた位置に設けられている各種装置に適用可能である。例えば、中空状の第1操作ボタン及び第2操作ボタンを導光部材により内側から支持しながら各操作ボタンの内側に光源からの光を導くものでは、良好な導光を行うために導光部材の外側に前記操作部及びこれに操作されるスイッチ素子を設けることが好ましく、さらに、前記光源の配設位置を確保するために第1操作ボタンの操作部と第2操作ボタンの操作部とを互いに反対の側に配置し、その第1操作ボタンを挟んでその操作部と反対側の位置、前記第2操作ボタンを挟んでその操作部と反対側の位置の少なくとも一方の位置に前記光源を配するのが好ましいが、かかる装置に本発明を有効に適用することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態を図1〜図5に基づいて説明する。なお、この実施の形態にかかる操作装置の全体構成は前記図6〜図11に示したものと同等であるため、その共通部分についての説明は省略し、当該図6〜図11に示した装置との相違点を以下に詳細に説明する。
【0031】
この装置の特徴は大別して次の2点である。
【0032】
1)操作ボタン31の被押圧部37(すなわち操作ボタンがカバー40の貫通穴42,44,46内に挿入される部分)において、当該ボタンの中心線を挟んで操作部39と反対側(すなわち下側)の外周面に、下向きに突出する左右一対の突起(突出部)31aが間欠的に形成されている。この突起31aは、図3に示すように被押圧部37の後部(すなわち貫通穴42の前端よりも後方の部分)に形成され,貫通穴42の下側内周面に当接することにより被押圧部37の前端部が下向きに傾くのを規制するように、その突出量が設定されている。また、この突起31aの前端面は、貫通穴42への挿入を容易にすべく、後方に向かうに従って突出量が増大する向きのテーパー面tpとされている。
【0033】
同様に、操作ボタン32の被押圧部37の下側外周面にも、前記突起31aと同じ形状、同じ位置で下向きに突出する左右一対の突起(突出部)32aが間欠的に形成されている。逆に、操作ボタン33,35,36においては、その被押圧部37の上側外周面に、前記突起31aと同じ形状の左右一対の突起(突出部)33a,35a,36aがそれぞれ形成され、これらの突起33a,35a,36aと貫通穴44,46の上側内周面との当接により、操作ボタン33,35,36の被押圧部37が上向きに傾くことが規制されるようになっている。
【0034】
2)中段の左側操作ボタン(第1操作ボタン)33には、その右側に隣接する右側操作ボタン(第2操作ボタン)34と係合する係合片33bが一体に形成されている。この係合片33bは、操作ボタン33の被支持部38の下側外周面前端部から第2操作ボタン34側(右側)に延び、この第2操作ボタン34の被支持部38の下側外周面に下側から当接可能な形状とされている。
【0035】
次に、この装置の作用を説明する。
【0036】
各操作ボタンのうち、例えば操作ボタン31を指等で押圧すると、この操作ボタン31はその押圧方向に後退し、当該操作ボタン31の操作部39がスイッチ素子12のスイッチ部12aを押圧操作する。これにより、スイッチ素子12はオフからオン、もしくはオンからオフに切換わる。その後、前記指等を操作ボタン31から離して押圧力を解除すると、スイッチ素子12のスイッチ部12aが前方位置に復帰し、このスイッチ部12aから操作部39が受ける反力によって操作ボタン31も元の位置に復帰する。
【0037】
ここで、前記操作部39は、操作ボタン31の中心線Xから前方に外れた位置にあるので、前記操作部39の受ける反力が操作ボタン31の被押圧部37を下向きに傾かせるモーメントとして作用する。このため、前記図6〜図11に示した従来装置では、前記被押圧部37が実際に下向きに傾くことによってその上側の隙間寸法と下側の隙間寸法との間に大小差が発生する不都合があるが、図1〜図5に示す本発明装置では、操作ボタン31の被押圧部37の下側外周面に形成された突起31aが貫通穴42の下側内周面に当接することにより当該被押圧部37の下側への傾きを規制するため、前記反力にかかわらず操作ボタン31の上下の隙間は所定の寸法Goに保たれ(図3)、これにより良好な外観が維持される。
【0038】
しかも、前記突起31aは被押圧部37の外周面において局所的に形成されたものであるので、例えば被押圧部37の外周面全体が貫通穴42の内周面と摺接する場合に比べ、操作ボタン31の摺動抵抗は非常に小さい。また、当該突起31aは貫通穴42の前端位置よりも後方の位置に形成されているため、外部からは見えにくく、突起31a自体が外観に悪影響を与えるおそれもない。
【0039】
また、操作ボタン32,33,35,36にも同様の突起32a,33a,35a,36aが操作部39と反対側に突設されているため、前記操作ボタン31と同様に操作部39が受ける反力に起因する傾きが規制され、良好な外観が維持される。
【0040】
さらに、操作部39が互いに反対の位置にある中段の操作ボタン33,34について着目すると、これらの操作ボタン33,34には、図4及び図5に示すように、操作部39が受ける反力Fに起因して互いに逆向きのモーメントM3,M4が作用するため、例えば前記図6〜図11に示した従来装置では、操作ボタン33,34の被押圧部37が互いに反対の側(上側と下側)に傾くことにより、良好な外観を損なうおそれがあったが、この実施の形態にかかる装置では、操作ボタン33に形成された係合片33bが操作ボタン34における被支持部38の下側外周面に対して下側から当接することにより、操作ボタン33に対して操作ボタン34の被押圧部37が相対的に下向きに傾くことが規制されるため、前記反力にかかわらず、操作ボタン33,34の並び状態についても良好な外観が維持される。
【0041】
しかも、前記係合片33bと操作ボタン34とは上下方向に当接するだけであるので、操作ボタン33に対する操作ボタン34の押圧操作方向(前後方向)の相対移動は許容される。従って、各操作ボタン33,34の個別操作は支障なく行われる。
【0042】
また、この実施の形態においては、前記係合片33bが操作ボタン33の本体と一体に形成されているので、部品点数を増やすことなく、きわめて簡単な構造で、前記効果を享受することが可能となっている。
【0043】
なお、この係合片33bの当接により、操作ボタン34の下側外周面に突起などを形成しなくてもその下側への傾きを規制することが可能となるが、前記係合片33bと併せて操作ボタン34にも傾き規制用の突起を形成することは自由である。
【0044】
その他、本発明は例えば次のような実施の形態をとることも可能である。
【0045】
(1) 本発明にかかる突出部は、例えば操作ボタンの周方向に延びる突条であってもよいし、単一の突起であってもよい。ただし、図例のように間欠的に複数の突起(図4に示す操作ボタン33では突起33a)を形成することにより、当該突起と貫通穴内周面との摺動抵抗を減らしながら確実な傾き規制をすることができる。また、当該突起の先端形状を例えば球状にすることにより、前記摺動抵抗をさらに減らすことが可能である。
【0046】
(2) 図例では、操作ボタン31〜36の中心線に対して操作部39が上側若しくは下側に外れたものを示したが、操作部39が前記中心線に対して左右方向に外れたものにおいても、その反対側に突出部を形成することにより、有効な傾き規制ができる。また、操作ボタン31〜36の押圧方向も水平方向に限らず、例えば下向きに操作ボタンが押圧操作される操作装置についても、本発明の適用が可能である。
【0047】
(3) 図例では、第1操作ボタン及び第2操作ボタンとして操作ボタン33,34が左右に隣接するものを示したが、第1操作ボタン及び第2操作ボタンが例えば上下に隣接するものであっても、その並び方向と直交する方向、すなわち左右方向に各操作ボタンの操作部が互いに反対の向きにオフセットされているものであれば、前記と同様に本発明を適用することが可能である。
【0048】
(4) 第1操作ボタンに設けられる係合部は、前記係合片33bに限らず、第2操作ボタンの押圧操作方向への移動は許容しながらその操作部と反対側への傾きを規制できるものであれば特に形状を問わない。例えば、第1操作ボタンに形成された突出部が第2操作ボタンの外側面に形成された押圧操作方向に延びる溝内に嵌まり込むような構造にしてもよい。ただし、前記図5に示した係合片33bによれば、第2操作ボタン34側には特別な係合部を設けることなく、きわめて簡単な構造で当該第2操作ボタン34の傾きを規制できる利点がある。
【0049】
(5) 図例では、カバー40の貫通穴42,44,46にそれぞれ2つの操作ボタンの被押圧部37がまとめて挿入されるものを示したが、本発明は各操作ボタンごとに貫通穴が設けられたものであってもよい。
【0050】
(6) 図例では、導光部材22が支持部材として兼用されるものを示したが、本発明は操作ボタン支持専用の支持部材を具備する装置にも適用が可能である。また、支持部材による操作ボタンの支持態様は問わず、操作ボタンがその押圧操作方向に進退可能に支持され、かつ、その押圧操作方向と直交する方向に傾くおそれのある装置について本発明を広く適用することができる。
【0051】
【発明の効果】
以上のように本発明は、操作ボタンにおいてその操作部と反対側の位置にカバー貫通穴の内周面と当接する突出部を設けることにより、前記操作部の反力に起因して操作ボタンが前記貫通穴内で傾くのを規制し、また、第2操作ボタンと隣接する第1操作ボタンに前記第2操作ボタンと係合する係合部を設けることにより、この第2操作ボタンと第1操作ボタンとが互いに反対の側に傾くのを規制するようにしたものであるので、前記突出部や係合部を設けるだけの簡単な構造で、良好な外観を保つことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる操作装置の要部の正面図である。
【図2】前記操作装置の要部の断面側面図である。
【図3】前記操作装置の操作ボタンの前半部を示す拡大断面図である。
【図4】前記操作装置において互いに隣接する位置に配された2つの操作ボタンを上から見た斜視図である。
【図5】図4に示される操作ボタンを下から見た斜視図である。
【図6】本発明にかかる操作装置及び従来装置の全体構成を示す分解斜視図である。
【図7】従来の操作装置の一部を示す正面図である。
【図8】図7にかかる操作装置の一部を示す断面側面図である。
【図9】図7にかかる操作装置の操作ボタンの前半部を示す拡大断面図である。
【図10】図7にかかる操作装置において互いに隣接する位置に配された2つの操作ボタンを上から見た斜視図である。
【図11】図10に示される操作ボタンを下から見た斜視図である。
【符号の説明】
12 スイッチ素子
14 ランプ
20 導光部材
22 支持部
31 操作ボタン
32 操作ボタン
33 操作ボタン(第1操作ボタン)
34 操作ボタン(第2操作ボタン)
35 操作ボタン
36 操作ボタン
31a,32a,33a,35a,36a 突起(突出部)
33b 係合片(係合部)
40 カバー
42,44,46 貫通穴
Claims (7)
- 後方のスイッチ素子を操作する操作部を有し、押圧操作を受けることにより後退して前記操作部が前記スイッチ素子を押圧操作する操作ボタンと、この操作ボタンをその押圧操作方向に沿って進退可能に支持する支持部材と、前記操作ボタンの少なくとも前端部がその外側に隙間をおいて後方から挿入される貫通穴を有し、この貫通穴から前記操作ボタンを前方に露出させるように配せられるカバーとを備えた操作装置において、前記操作ボタンの操作部が当該操作ボタンの中心線から外れた位置に設けられるとともに、この操作ボタンが前記貫通穴に挿入される部分の外周面に、前記操作部が前記中心線から外れた側と反対の側に突出し、前記貫通穴の内側面に当該貫通穴の前端よりも後方の位置で当接することにより前記操作部と反対の側へ操作ボタンの前端部が傾くのを規制する突出部が設けられ、前記突出部の前端部に後方に向かうに従って突出量が増大する向きのテーパー面が形成されていることを特徴とする操作装置。
- 請求項1記載の操作装置において、前記操作ボタンは中空状であり、前記支持部材は当該操作ボタンを内側から支持しながら当該操作ボタンの内側に光源からの光を導く導光部材であり、この導光部材の外側に前記操作部及びこれに操作されるスイッチ素子が設けられていることを特徴とする操作装置。
- 後方のスイッチ素子を操作する操作部を有し、押圧操作を受けることにより後退して前記操作部が前記スイッチ素子を押圧操作する第1操作ボタン及び第2操作ボタンと、これら第1操作ボタン及び第2操作ボタンを両操作ボタンが互いに隣接する位置でその押圧操作方向に沿って進退可能に支持する支持部材と、前記第1操作ボタン及び第2操作ボタンの少なくとも前端部がその外側に隙間をおいて後方から挿入される貫通穴を有し、この貫通穴から前記両操作ボタンを前方に露出させるように配せられるカバーとを備えた操作装置において、前記第1操作ボタンの操作部が当該第1操作ボタンの中心線から両操作ボタンの並び方向と直交する方向に外れた位置に設けられ、前記第2操作ボタンの操作部が当該第2操作ボタンの中心線から前記第1操作ボタンの操作部と反対の側に外れた位置に設けられるとともに、前記第1操作ボタンに、前記第2操作ボタンと係合することにより、当該第2操作ボタンが第1操作ボタンに対してその押圧操作方向に相対的に進退するのは許容しながら当該第2操作ボタンの前端部が第1操作ボタンの前端部に対して当該第2操作ボタンの操作部と反対の側に相対的に傾くのを規制する係合部が設けられていることを特徴とする操作装置。
- 請求項3記載の操作装置において、前記第1操作ボタンの係合部は、前記第2操作ボタンの外周面に対して当該第2操作ボタンの操作部と反対の側から当接するものであることを特徴とする操作装置。
- 請求項3または4記載の操作装置において、前記係合部は第1操作ボタンから第2操作ボタンに向かって突出するように当該第1操作ボタンと一体に形成されていることを特徴とする操作装置。
- 請求項3〜5のいずれかに記載の操作装置において、前記第1操作ボタンが前記貫通穴に挿入される部分の外周面に、この第1操作ボタンの操作部が当該第1操作ボタンの中心線から外れた側と反対の側に突出し、前記貫通穴の内側面に当該貫通穴の前端よりも後方の位置で当接することにより前記操作部と反対の側へ第1操作ボタンの前端部が傾くのを規制する突出部が設けられていることを特徴とする操作装置。
- 請求項3〜6のいずれかに記載の操作装置において、前記第1操作ボタン及び第2操作ボタンは中空状であり、前記支持部材は各操作ボタンを内側から支持しながら当該操作ボタンの内側に光源からの光を導く導光部材であり、この導光部材の外側に前記操作部及びこれに操作されるスイッチ素子が設けられるとともに、前記光源が前記第1操作ボタンを挟んでその操作部と反対側の位置、前記第2操作ボタンを挟んでその操作部と反対側の位置の少なくとも一方の位置に配されていることを特徴とする操作装置。
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