JP3809523B2 - パイプハウス支柱の固定構造並びにパイプハウスの揺れ抑制方法 - Google Patents

パイプハウス支柱の固定構造並びにパイプハウスの揺れ抑制方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、農業用や畜舎などに適するハウス、特に骨組みをパイプで構成したハウスに関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
従来のパイプハウスは、ハウスの骨組みを構成するパイプを地中に固定するために、地中にコンクリート製の基礎を施工し、コンクリート基礎にパイプ支柱を固定する構造が一般的である。
【0003】
この施工構造は、堅牢ではあるが、コスト高となるのが欠点である。一方、低コストで施工するために、地中に支柱を直接打ち込んだだけでは、強風を受けた場合にぐらついたり、抜けたりする恐れがあり、確実かつ強固に固定することは不可能である。
【0004】
したがって、低コストで施工でき、しかも支柱を堅牢に固定できるハウスが要求される。
【0005】
別の問題として、パイプハウスでは、パイプの長さが足りない場合や、組立て分解式にするために、パイプ同士を連結する必要性が多々生じる。また、パイプ同士を交差させた状態で、互いに連結固定する個所も多数発生する。
【0006】
このような場合、従来の施工構造では、それぞれの連結固定が別々に独立して行われているために、構造が複雑化し、組立て分解に手間取るほか、コスト高となった。
【0007】
本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、支柱の固定を堅牢にかつ低コストで施工でき、また各パイプ間も簡素で低コストに連結可能なパイプハウスを実現可能とすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の技術的課題は次のような手段によって解決される。請求項1は、パイプハウスの側面を支持するための支柱の下端に支柱とほぼ直角に水平板を固定してあり、しかも支柱の側面にその半径方向に立てて固定した鉛直方向に長い一定幅の羽根板の下端を前記の水平板に連結固定してなる支柱を用い、前記支柱の前記羽根板を含む部分を地中に掘った縦孔に挿入し立てた状態で、前記水平板の上を埋め込んでなる支柱の固定構造において、前記羽根板の面がパイプハウス側面と平行となるように配置してなることを特徴とするパイプハウスである。羽根板は1枚でもよいが、各方向の揺れを防止するには、十字状に4枚設けるのが好ましい。
【0009】
このように、パイプハウスの側面を支持するための支柱の下端に支柱とほぼ直角に水平板を固定してあり、しかも支柱の側面にその半径方向に立てて固定した鉛直方向に長い一定幅の羽根板の下端を前記の水平板に連結固定してなる支柱を用い、前記支柱の前記羽根板を含む部分を地中に掘った縦孔に挿入し立てた状態で、前記水平板の上を埋め込んでなる支柱の固定構造を採用しているため、水平板の上の土砂などが抵抗となって支柱の抜け止めとなる。また、砂地などの軟弱地盤における沈下防止にもなる。
【0010】
特に、支柱の鉛直方向に長い前記羽根板の面がパイプハウス側面と平行となるように配置してあるため、ハウスの側面に大きな風圧を受けても、鉛直方向に長い羽根板が抵抗となって、パイプハウス全体の側面方向の揺れを効果的に抑制できる。しかも、この羽根板の下端と前記水平板とを連結固定してあるので、支柱と水平板と羽根板とが相互に補強し合い、全体の強度や外力に対する抵抗も向上する。
【0011】
請求項2は、前記の羽根板と水平板を含む部分を地中に埋め込んでなる支柱の上端と、前記パイプハウス側面のパイプ足部の下端とが互いに連結されていることを特徴とする請求項1に記載のパイプハウスである。このように、請求項1における鉛直方向に長い羽根板の作用で、支柱のハウス側面方向の揺れ防止が確保され、かつ地中に確実・堅牢に固定された支柱の上端に、パイプハウス側面のパイプ足部下端が連結されているので、連結構造においても、ハウス全体の側面方向の揺れが確実に抑制される。
【0012】
請求項3は、前記パイプハウス側面から延びたパイプが、パイプ端部同士のオスメス構造で連結される部分において、交差する他のパイプを重ねた状態で、それぞれのパイプにボルトを挿通し、ボルトナットで締めつけ固定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパイプハウスである。
【0013】
このように、前記パイプハウス側面から延びたアーチパイプが、パイプ端部同士のオスメス構造で連結される部分において、交差する他のパイプを重ねた状態で、それぞれのパイプにボルトを挿通し、ボルトナットで締めつけ固定される構造にしてあるので、1本のボルトナットで、パイプの端部同士を連結固定できると同時に、交差する他のパイプとの連結固定もできる。したがって、1本のボルトナットで、同時に複数か所の連結固定が可能となり、パイプハウスにおけるパイプ同士の連結構造が簡素化され、組立て施工も簡便化される。
【0014】
特に、複数か所を同時に連結固定した部分では、1本のボルトナットに各方向から外力が作用するが、ハウス側面の支柱が地中に強固に固定され、ハウス側面方向の揺れが抑制されているため、1本のボルトナットで同時に複数か所を連結固定しても、損傷する恐れは少なく、信頼性の高いパイプハウスを実現できる。しかも、全体的に構造が簡素なため、安価に施工できる。
【0015】
請求項4は、パイプハウスの側面を支持するための支柱の下端に支柱とほぼ直角に水平板を固定してあり、支柱の側面にその半径方向に立てて固定した鉛直方向に長い一定幅の羽根板の下端を前記の水平板に連結固定してなる支柱を用い、前記支柱の前記羽根板を含む部分を地中に埋め込んでなる支柱の固定構造において、前記羽根板の面がパイプハウス側面と平行となるように配置することを特徴とするパイプハウスの揺れ抑制方法である。
【0016】
ハウスの側面に受ける風圧が大きいが、請求項4のように、パイプハウス側面を支持するための支柱の鉛直方向に長い一定幅の羽根板と下端の水平板を含む部 分を地中に埋め込んでなる支柱の固定構造において、前記羽根板の面がパイプハウス側面と平行となるように配置することによってパイプハウスの揺れを抑制する方法を採っているため、ハウス側面に大きな風圧を受けても、鉛直方向に長い羽根板の面が効果的に抵抗となって、ハウス全体の側面方向の揺れを効果的に抑制できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に本発明による支柱の固定構造ならびにパイプの連結構造が実際上どのように具体化されるか実施形態を説明する。図1は1棟のパイプハウスを妻面から見た図であり、主な骨組みのみを図示してある。
【0018】
ハウスの左右の側面を支持する支柱1、2が大地3に立てて固定されている。そして、左側の支柱1の上端に連結された左側のアーチパイプ4と、右側の支柱2の上端に連結された右側のアーチパイプ5とが、例えば峰寄りの位置6で互いにオスメス構造で連結されている。つまり、左右のアーチパイプ4、5同士を連結することでアーチ状に形成されている。
【0019】
左右のアーチパイプ4、5間は、側面部7と屋根部8との間の肩部9において、陸梁パイプ10で連結されている。そして、この陸梁パイプ10の上に立てた中束パイプ11で直管パイプ15を支持し、その上にアーチパイプ4、5の前記連結部6を連結支持している。なお、中束パイプ11はアーチパイプ5の峰寄りに連結してもよい。
【0020】
このようなアーチパイプ4、5を紙面と垂直方向に例えば1〜2m間隔で配置し、陸梁パイプ10はさらに間隔を置いて、要所要所のみに配置しておく。そして、各アーチパイプ4、5…間並びに各陸梁パイプ10…間を、紙面と垂直方向すなわち桁方向の直管パイプで連結してある。
【0021】
例えば、前記の肩部9付近において、直管パイプ12で連結してあり、前記の支柱1、2寄りの位置において直管パイプ13で連結してあり、アーチパイプ4、5の屋根部の中間において直管パイプ14で連結してある。また、アーチパイプ4、5の峰部寄りの前記連結部6において前記の直管パイプ15で連結してあり、前記の陸梁パイプ10の峰位置の真下付近において、直管パイプ16で連結してある。なお、直管パイプとは、桁方向に長い水平のパイプを指す。
【0022】
以上は、骨組みの主な部分だけであって、それぞれのパイプの間にさらに他のパイプを付加して、図6のように構成してもよい。また、骨組みの上に長尺部材を取付けて、その上にネットを張ったり、温度調節用のビニールなどを被せて固定すると、パイプハウスが完成する。
【0023】
アーチパイプ4、5の足部4L、5Lを支持する支柱1、2は、図2、図3のような構成になっている。図2は、支柱1、2の斜視図と平面図である。支柱1、2は通常は金属製のパイプからなり、その下端に、支柱1、2とほぼ直角に水平板17を溶接などの手段で固定してある。支柱1、2が直径5cm程度とすると、水平板17の1辺は支柱1、2の直径の約3倍の15cm程度が適している。
【0024】
支柱1、2には、地中に埋設する部分の側面に、半径方向に立てて溶接固定した羽根板18を有している。この羽根板18は、図示のように、180度間隔に2枚固定してもよいし、90度間隔に4枚固定して十字状に設けてもよく、あるいは1枚のみでも可能である。図示のように、180度間隔に設ける場合は、支柱1、2の下端寄りに180度間隔にスリットを形成し、その中に1枚の鉄板を挿入して、溶接固定してもよい。
【0025】
そして、各羽根板18、18の下端は、前記の水平板17の上面に連結固定してある。すなわち、連結部19において、互いに溶接固定されている。羽根板18、18の直径方向の寸法は、前記の水平板17の1辺の寸法と同程度がよい。羽根板18、水平板17および支柱1、2の肉厚は、特に限定しないが、数mm程度が適している。なお、水平板17の中央に、支柱1、2内に通じる孔を開けて、支柱1、2内の雨水が地中に抜けるようにしてある。
【0026】
この支柱1、2の使用に際しては、図3のように、水平板17および羽根板18、18の部分を地中に埋める。すなわち、地中に、水平板17および羽根板18、18の部分が入る程度のサイズの縦孔を掘り、その中に支柱1、2の水平板17および羽根板18、18の部分を挿入し、支柱1、2を立ててから、水平板17および羽根板18、18の上に土砂を埋め戻す。水平板17の上に石などを埋め込んで加圧してもよい。
【0027】
こうして、支柱1、2の下端の水平板17および側面の羽根板18、18の部分を地中に掘った縦孔に挿入し埋め込むと、水平板17が抜け止めや沈下防止として作用するので、支柱1、2が容易に抜けたり沈下するようなことはない。また、支柱1、2の揺れも抑制できる。特に、羽根板18、18が付いているため、羽根板18、18の面に対し垂直方向の外力に対しては、支柱1、2の揺れを効果的に抑制できる。なお、羽根板18、18は、支柱1、2の回転防止にもなる。
【0028】
このように、水平板17と羽根板18を有する簡単な構造の支柱1、2を地中に埋め込むだけで台風などによる支柱1、2の揺れや抜け、沈下を抑制できるので、パイプハウスその他の支柱の固定構造として極めて有効である。
【0029】
図2、図3の支柱1、2の高さは任意であり、用途に応じた高さにすればよい。簡易型のパイプハウスの場合は、図1のアーチパイプ4、5の足部4L、5Lを支柱1、2として、直接地中に埋め込んでもよいが、地中に埋め込み固定した支柱1、2に、別体のアーチパイプ4、5の足部4L、5Lを連結固定するのが簡便である。
【0030】
すなわち、支柱1、2の、地面より突出した部分に横孔20を開けておく。そして、アーチパイプ4、5の足部4L、5Lを支柱1、2の上端に挿入した状態で、前記足部4L、5Lに開けた横孔と支柱1、2の横孔20にボルトを挿通して、反対側からナットで締めつけ固定する。
【0031】
このように、地中に立てた、揺れの少ない支柱1、2にパイプハウスのアーチパイプ4、5を連結固定することで、パイプハウス全体が台風に対しても耐えられる堅牢な構造となる。しかも、コンクリート製の基礎工事を要しないので、安価に施工できる。
【0032】
図4は、図1のオスメス構造の連結部6の詳細を示す断面図である。オスメス構造の連結部6では、左側のアーチパイプ4に対し、右側のアーチパイプ5が細くなっている。そして、細くなっている部分5aが、左側のアーチパイプ4中に挿入されている。したがって、左側のアーチパイプ4の先端の内径よりも、右側のアーチパイプ5の先端5aの外径がわずかに細い程度が適している。
【0033】
このように、右側のアーチパイプ5の先端の小径部5aを左側のアーチパイプ4の先端に挿入するだけでは、抜ける恐れがあるので、ボルトB1を挿通してナットN1で締めつけ固定してある。ただし、図示のように、オスメス構造の連結部6と交差している他のパイプ15とも前記のボルトB1で連結されている。
【0034】
すなわち、連結部6の下面において、紙面と垂直方向に直管パイプ15が延びているが、連結部6における抜け止め用のボルトB1を兼用して、交差している直管パイプ15との連結も行なっている。
【0035】
直管パイプ15も所々で連結して延長する場合もある。このような場合は、図示のように、直管パイプ15の端部同士をオスメス構造で連結する部分6を前記のアーチパイプの連結部6と交差させて共通のボルトB1を挿通し、ナットN1で締めつけ固定することもできる。結局、1本のボルトナットで3ヶ所の連結を行っていることになる。
【0036】
図5は、図4の連結部の斜視図であり、左右のアーチパイプ4と5とがオスメス構造で連結された部分6の下側において直管パイプ15・15同士がオスメス構造で連結された部分6とが交差した状態で、1本のボルトB1を挿通し連結固定されている。
【0037】
なお、アーチパイプ4、5の上には、ネットやビニールを張るための支持用の長尺部材21がビス止めされているが、この長尺部材21にもボルトB1を挿通可能とし、長尺部材21と直管パイプ15のオスメス連結部6との間にアーチパイプ4、5同士のオスメス連結部6を挟んだ状態でボルトB1を挿通してナットN1で締めつけ固定することも可能である。
【0038】
図示のオスメス連結部6では、小径側の挿入部5aは、パイプ5の先端のみを絞って径を小さくした形状になっているが、小径の挿入部5aと同じ太さの別体の小径パイプを大径のパイプ5に予め挿入して溶接固定し、一体化しておいてもよい。
【0039】
なお、アーチパイプ4、5や直管パイプ15のオスメス連結部6のみに小径パイプ5aを設けるのでなく、全長にわたって小径のパイプを用いることも可能である。
【0040】
図6は、以上のような各発明を採用したパイプハウスの骨組みの全容の斜視図であり、しかも2棟を連結した連棟構造になっている。このような連棟構造にする場合は、図7のように、互いに隣接するアーチパイプ4、5の足部4L、5Lは、片方4Lのみを前記の支柱1に連結して支持し、この連結支持されたアーチパイプの足部4Lに隣接するアーチパイプの足部5Lを重ねて平行状態に連結するのがよい。
【0041】
このときも、図3のように、支柱1にアーチパイプ4の足部4L、を挿入して、それぞれの横孔20にボルトを挿通する際に、隣接するアーチパイプ5の足部5Lにも横孔20を開けておき、両方の足部4L、5Lの横孔20にボルトB2を挿通して、ナットN2で締めつけ固定するのがよい。
【0042】
つまり、共用するボルトB2によって、支柱1とアーチパイプ4の足部4Lとの連結と、隣接するアーチパイプ5の足部5Lとの連結を兼用できる。
【0043】
このように連棟構造にする場合の隣接するアーチパイプ4、5の足部4L、5Lは鉛直に立っているので、足部4Lを支持する支柱1も鉛直に立てる必要があるが、図1のように、アーチパイプ4、5の側面部分を斜めにする場合は、支持用の支柱1、2も図示のように斜めに立ててもよい。
【0044】
また、ハウスの側面7に受ける風圧が大きいので、アーチパイプ4、5の揺れ防止のためには、図1のように、支柱1、2の羽根板18が側面7と平行になるように、支柱1、2を固定する必要がある。
【0045】
【発明の効果】
請求項1のように、パイプハウスの側面を支持するための支柱の下端に支柱とほぼ直角に水平板を固定してあり、しかも支柱の側面にその半径方向に立てて固定した鉛直方向に長い一定幅の羽根板の下端を前記の水平板に連結固定してなる支柱を用い、前記支柱の前記羽根板を含む部分を地中に掘った縦孔に挿入し立てた状態で、前記水平板の上を埋め込んでなる支柱の固定構造を採用しているため、水平板の上の土砂などが抵抗となって支柱の抜け止めとなる。また、砂地などの軟弱地盤における沈下防止にもなる。
【0046】
特に、支柱の鉛直方向に長い前記羽根板の面がパイプハウス側面と平行となるように配置してあるため、ハウスの側面に大きな風圧を受けても、鉛直方向に長い羽根板が抵抗となって、パイプハウス全体の側面方向の揺れを効果的に抑制できる。しかも、この羽根板の下端と前記水平板とを連結固定してあるので、支柱と水平板と羽根板とが相互に補強し合い、全体の強度や外力に対する抵抗も向上する。
【0047】
請求項2のように、請求項1における鉛直方向に長い羽根板の作用で、支柱のハウス側面方向の揺れ防止が確保され、かつ地中に確実・堅牢に固定された支柱の上端に、パイプハウス側面のパイプ足部下端が連結されているので、連結構造においても、ハウス全体の側面方向の揺れが確実に抑制される。
【0048】
請求項3のように、前記パイプハウス側面から延びたアーチパイプが、パイプ端部同士のオスメス構造で連結される部分において、交差する他のパイプを重ねた状態で、それぞれのパイプにボルトを挿通し、ボルトナットで締めつけ固定される構造にしてあるので、1本のボルトナットで、パイプの端部同士を連結固定できると同時に、交差する他のパイプとの連結固定もできる。したがって、1本のボルトナットで、同時に複数か所の連結固定が可能となり、パイプハウスにおけるパイプ同士の連結構造が簡素化 され、組立て施工も簡便化される。
【0049】
特に、複数か所を同時に連結固定した部分では、1本のボルトナットに各方向から外力が作用するが、ハウス側面の支柱が地中に強固に固定され、ハウス側面方向の揺れが抑制されているため、1本のボルトナットで同時に複数か所を連結固定しても、損傷する恐れは少なく、信頼性の高いパイプハウスを実現できる。しかも、全体的に構造が簡素なため、安価に施工できる。
【0050】
ハウスの側面に受ける風圧が大きいが、請求項4のように、パイプハウス側面を支持するための支柱の鉛直方向に長い一定幅の羽根板と下端の水平板を含む部分を地中に埋め込んでなる支柱の固定構造において、前記羽根板の面がパイプハウス側面と平行となるように配置することによってパイプハウスの揺れを抑制する方法を採っているため、ハウス側面に大きな風圧を受けても、鉛直方向に長い羽根板の面が効果的に抵抗となって、ハウス全体の側面方向の揺れを効果的に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 1棟のパイプハウスを妻面から見た主な骨組みを示す側面図である。
【図2】 支柱の斜視図と平面図である。
【図3】 図2の支柱を地中に立てて固定した断面図である。
【図4】 図1のオスメス構造の連結部の詳細を示す断面図である。
【図5】 図4の連結部の斜視図である。
【図6】 各発明を採用した連棟式のパイプハウスの骨組みの全容を示す斜視図である。
【図7】 連棟式のハウスにおける隣接するアーチパイプの足部の連結構造を例示する斜視図である。
【符号の説明】
1・2 支柱
3 大地
4 左側のアーチパイプ
5 右側のアーチパイプ
4L、5L 足部
6 オスメス連結部
7 側面部
8 屋根部
9 肩部
10 陸梁パイプ
11 中束パイプ
12〜16 直管パイプ
17 水平板
18 羽根板
19 連結部
20 横孔
21 長尺部材
B1・B2 ボルト
N1・N2 ナット

Claims (4)

  1. パイプハウスの側面を支持するための支柱の下端に支柱とほぼ直角に水平板を固定してあり、しかも支柱の側面にその半径方向に立てて固定した鉛直方向に長い一定幅の羽根板の下端を前記の水平板に連結固定してなる支柱を用い、
    前記支柱の前記羽根板を含む部分を地中に掘った縦孔に挿入し立てた状態で、前記水平板の上を埋め込んでなる支柱の固定構造において、
    前記羽根板の面がパイプハウス側面と平行となるように配置してなることを特徴とするパイプハウス。
  2. 前記の羽根板と水平板を含む部分を地中に埋め込んでなる支柱の上端と、前記パイプハウス側面のパイプ足部の下端とが互いに連結されていることを特徴とする請求項1に記載のパイプハウス
  3. 前記パイプハウス側面から延びたパイプが、パイプ端部同士のオスメス構造で連結される部分において、交差する他のパイプを重ねた状態で、それぞれのパイプにボルトを挿通し、ボルトナットで締めつけ固定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパイプハウス。
  4. パイプハウスの側面を支持するための支柱の下端に支柱とほぼ直角に水平板を固定してあり、支柱の側面にその半径方向に立てて固定した鉛直方向に長い一定幅の羽根板の下端を前記の水平板に連結固定してなる支柱を用い、
    前記支柱の前記羽根板を含む部分を地中に埋め込んでなる支柱の固定構造において、
    前記羽根板の面がパイプハウス側面と平行となるように配置することを特徴とするパイプハウスの揺れ抑制方法。
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