JP2007319099A - ハウスの補強構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハウス内に大きな補強スペースを占めることなく、剛構造の補強構造を簡単且つ廉価に設置することができるハウスの補強構造を提供する。
【解決手段】この発明は、棟方向に所定の間隔を有して複数本立設される山形に形成された山形フレーム2に、棟方向の前後フレーム3,3a,3bを交差させて連結構成する骨組構造4に、ビニルフィルムその他の被覆部材5を被覆したハウスに関する。具体的にはハウスの内側において山形に湾曲、屈曲又は組立て形成された補強支柱10を立設し、該補強支柱10の上端側に山形フレーム2の上端側に設けた前後フレーム3を支持する棟支持具11を取付ける。そして上記補強支柱10の中途部と当該位置に設けられた他の前後フレーム3a,3bとを連結固定してなる。
【選択図】図8

Description

本発明は、主として農業用ビニルハウス等の骨組構造を補強するハウスの補強構造に関する。
一般に農業用のビニルハウスは、棟方向に支柱間隔を有して立設された左右の縦フレームを、その上端部を棟部連結部材で連結することにより山形フレームを形成し、隣接する各山形フレームを棟フレーム及び屋根側前後フレーム,側壁側前後フレーム等の前後フレームで棟方向に連結した丸パイプ等軽量骨材による簡易型の骨組構造となし、該骨組構造にビニルフィルム等の可撓性を有する被覆部材で覆った構成とされる。
従来、上記のような骨組構造からなるハウスの強風や積雪荷重等に対する補強は、例えば特許文献1で示される補強構造によって行うものが既に公知である。この補強構造は山形フレームの棟部に補強取付部を設け、該補強取付部と直下の地面に立設した補強支柱とを連結すると共に、補強取付部と補強支柱の近傍に立設される複数の縦フレームの基部側とを補強線によって連結し、棟部を定位置に牽引しハウスの補強をしている。
特開平7−331907号公報
上記特許文献1で示されるハウスの補強構造は、山形フレームの棟部を直下に立設した補強支柱によって直接的に支持するので、積雪時の大きな荷重を補強支柱が支え、棟部側を下降させることなくハウスの部分陥没や倒壊を防止する利点がある。
然し、大きな積雪荷重及び台風や突風時の強風負荷が胴側面寄りの屋根面に掛かるとき、上記補強支柱は山形フレームの棟部しか支持しないので、ハウス巾が大きい場合は補強支柱の補強抗力を及ぼすことができず、この部の屋根部側と側壁部側で山形フレームが変形し易い欠点がある。
またハウス内で棟部直下の地面に立設される支柱は農作業の邪魔になると共に、該支柱の周囲に配設される補強線も作物の栽培スペースを減少させる欠点がある。また既設のハウスに対し後付け作業によって上記補強構造を設置する際に、栽培中の作物に広い範囲で損傷を与え易く、施工作業を行い難くする欠点があること、及び多くの補強線を配設するので補強作業が煩雑になる等の欠点がある。
さらに、小径パイプ等の軽量骨材によって構成され十分な補強が施されないまま施工されたハウスが強風等によって変形した際には、変形の程度によって変形したままの骨組構造に補強構造を施工しハウスの耐用年数を延長させることがある。このようなハウスにおいて上記構造による補強を行うと、変形し本来の棟部位置(ハウス巾中心)からずれた棟部を補強支柱で支持することになるので、十分な補強が行われず補強作業も煩雑でコスト高になる等の問題がある。
上記課題を解決するために本発明のハウスの補強構造は、第1に、棟方向に所定の間隔を有して複数本立設される山形に形成された山形フレーム2に、棟方向の前後フレーム3,3a,3bを交差させて連結構成する骨組構造4に、ビニルフィルムその他の被覆部材5を被覆したハウスであって、該ハウスの内側において山形に湾曲、屈曲又は組立て形成された補強支柱10を立設し、該補強支柱10の上端側に山形フレーム2の上端側に設けた前後フレーム3を支持する棟支持具11を取付け、上記補強支柱10の中途部と当該位置に設けられた他の前後フレーム3a,3bとを連結固定してなることを特徴としている。
第2に、左右の補強支柱10の上方の屋根部側内部に左右方向の支柱連結杆33を設け、該支柱連結杆33の両端を左右の補強支柱10と連結固定したことを特徴としている。
第3に、ハウス棟部の両側で補強支柱10の屋根部側の中途部と、支柱連結杆33の中央部近傍の左右位置とを吊下連結杆35,35によって連結することを特徴としている。
第4に、棟方向に隣接する支柱連結杆33,33間に棟方向の棚フレーム37を架設して連結固定したことを特徴としている。
第5に、棟支持具11を、山形フレーム2内で棟フレームを構成する前後フレーム3を下側から受止める溝形断面の棟支持部20と、該棟支持部20の下部に突出形成した支持片21と、該支持片21の両側に突設され左右に分割形成された補強支柱10の各上端部を連結する連結部22とによって構成することを特徴としている。
第6に、棟支持具11の棟支持部20の左右両側下部に、連結部22を棟角度変更可能に設けて補強支柱10を連結支持することを特徴としている。
第7に、補強支柱10の周面に沿って当接する溝状断面の柱支持部31と、屋根側中途部より下方又は側壁部に設けた前後フレーム3a,3bの周面に沿って当接する横枠支持部32を交差状に固定した補助受止具13を、補強支柱10と山形フレーム2の側壁側部分の間に設けて骨組構造4を補強することを特徴としている。
第8に、下端側に抵抗部材15を付設した基礎杭16をハウス側方の地盤に立設し、該基礎杭16に補強支柱10の基端部側を固定してなることを特徴としている。
本発明は次のような効果を奏することができる。ハウスの骨組構造の内側で、補強支柱の上端部を、山形フレームの棟部を棟方向に連結する棟部の前後フレームに係合させる棟支持具によって連結することにより、左右の補強支柱の上端部を棟支持具を介し突き合わせ状に固定した状態で棟方向の移動を阻止し、棟フレームに加わる荷重を棟支持具及び補強支柱によって補強支持することができる。
また補強支柱の中途部と山形フレーム左右各側の前後フレームを連結することにより、補強支柱の棟方向の位置決めを行い傾倒を防止すると共に、複数の山形フレームが受ける負荷に対する抗力を向上させことができる。従ってハウス内に大きな補強スペースを占めることなく剛構造の補強構造を設置することができる。
左右の補強支柱の屋根部側を支柱連結杆によって連結することにより、屋根部に加わる積雪等の荷重が棟支持具を介し補強支柱を下方に曲げようとする際に、支柱連結杆が補強支柱の屋根部側を張り支持するので、補強支柱の下方曲がりを防止し棟部の下降を防止することができる。
左右の補強支柱と支柱連結杆の中央部近傍位置とを吊下連結杆で互いに連結することにより、補強支柱を筋交い構造によって支持し曲がりに対する抗力及び地震や台風等の大きな横揺れに対する耐久性を向上することができる。また下方荷重に対しても十分な強度を有するので、ハウス内の上方スペースを利用した棚構造を簡単に構成することができる。
棟方向に隣接される左右の補強支柱を連結する支柱連結杆を、棚部材となる複数の棚フレームによって連結支持することにより、隣接する補強支柱を棚フレームを介して棟方向の剛性を向上させることができる。また棚フレームはハウス巾の左右に棚構造を簡単に構成することができる。
棟支持具は取付角度を設定した左右の連結部によって、左右の補強支柱の上端部を無理なく連結することができる。また棟支持具は縦フレーム7に対し略一定の間隔を維持させるように前後フレームに連結することができる。
また棟支持具は、取付ネジ等を用いることによって連結部を仮支持した状態で自在に動かすことができるので、補強支柱に対する位置決めを容易にすることができ、連結部と補強支柱の挿入を速やかに行い取付ネジの締着によって連結固定を確実にすることができる。
補助受止具は補強支柱と側壁側前後フレームとの間に形成される空間部に設置され、柱支持部が補強支柱に係合し横枠支持部が側壁側前後フレームに係合して、補強支柱と側壁側前後フレームを接続するので、被覆部材が受ける強風或いは地震による縦フレームの揺れを防止し骨組構造の補強を行うことができる。
下端に設けた横杆を予め地中に埋めた状態で立設される基礎杭の突出部分に、補強支柱の基部側を取付固定するので、補強支柱の立設を簡単に行うことができ、また補強支柱の沈下及び浮き上がりを阻止することができる。さらに作物が植生しているハウス内での補強支柱の位置決めや立設固定等の作業を作物等を傷めることなく行うことができる。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1においてハウス1は、地面に所定の支柱間隔を有して棟方向(前後方向)に多数本立設されるパイプ或いは軽量鉄骨等によってアーチ状の山形に形成される山形フレーム2に、該山形フレーム2と交差する棟フレーム3,屋根側前後フレーム3a,側壁側前後フレーム3b・・等の複数の前後フレームを連結した骨組構造4に、ビニルフィルムやテント用シート或いはガラス等の被覆部材5で囲う簡易骨組みで構成される。
この実施形態における図示例のハウス1は農業用の温室ハウスを示し、該ハウス1に本発明に係わる補強構造6を設置施工する例について説明する。
先ず上記ハウス1の主フレームを構成する山形フレーム2は、図1,図2で示すように左右対称形状で対をなす半円弧状の山形に形成された縦フレーム7,7と、該縦フレーム7,7の基部側下端を地面に固定した状態で、両者の上端部を挿入して連結する正面視ヘ字状に形成された棟部連結部材8とからなる。図示例の山形フレーム2は、縦フレーム7,7の正面視の基部間隔(ハウス巾)が8m程度で、棟方向の支柱間隔を50cm程度として立設しており、隣接する各山形フレーム2の棟部連結部材8を、その谷部に下側から棟フレーム3を接当させた状態で図示しない棟部連結具によって連結している。
またハウス1の屋根部側を形成する各山形フレーム2の内側は屋根側前後フレーム3aによって連結し、ハウス1の側壁側を形成する内側は側壁側前後フレーム3bによって連結し、棟方向長さが数十メートル以上の骨組構造4を構成している。また長い骨組構造4のハウス1は、図1の点線で示すように大きく湾曲形成された筋交い用のパイプ材7aが、各山形フレーム2の内側に沿って交差状に配筋される。
そして、図2で示すように上記骨組構造4に対し内部から、補強を要する局所並び
に棟方向に所定の補強間隔を有して補強構造6を設置施工することができる。
図示例の補強構造6は、前記左右の縦フレーム7,7に内側から略同形状に沿うように屈曲形成された左右の補強支柱10,10と、該補強支柱10,10の基部を地面に立設した状態で、両者の上端部を連結すると共に棟フレーム3を下方から接当して、後述するように棟荷重を支持する棟支持具11等からなる。
上記補強支柱10はその中途部の所定箇所を、屋根側前後フレーム3aと補強連結具12によって連結すると共に、側壁側前後フレーム3bと補助受止具13によって連結し、棟方向の傾倒を防止し骨組構造4の補強をすることができる。
補強支柱10の地面に対する立設は、図2で示す左側の補強支柱10のように、地中に掘削した穴に抵抗部材15を取付固定した状態で挿入し、土を埋め戻して支柱の沈下及び浮き上がりを防止する手段、或は同図の右側に示す補強支柱10のように、抵抗部材15を連結具15aによって連結した基礎杭16を予め地中に埋設固定し、この基礎杭16の突出部分に補強支柱10の基部を基部連結具17によって連結する手段等によって行うことができる。尚、補強支柱10の立設手段は上記の他種々の手段を選択して行うことができる。
また基礎杭16を使用した立設手段は、農業用として既設のハウス1に対し後付け作業によって補強構造6を施工する際に補強支柱10を簡単に立設することができる。即ち、この場合には施工現場に適した杭穴の掘削作業及び杭立設の作業を、補強支柱10を予め立設した基礎杭16に対し基部連結具17を介して連結するだけで簡単に行うことができる。また補強支柱10の位置決めや立設固定等の作業を、ハウス内で植生している作物等を傷めることなく容易に行うことができる等の利点がある。
次に図3〜図7を参照し棟支持具11の各種実施形態及び補助受止具13について説明する。先ず図3,図4で示す第1実施形態に係わる棟支持具11は、隣接する棟部連結部材8,8の間で棟フレーム3に下側から嵌合して接当する支持長さで断面V又はU字状をなす棟支持部20と、該棟支持部20の中央下部に下向きに突設した支持片21と、該支持片21の両側面で対向する位置に、ハウス1の棟傾斜角に略沿った角度で突設される連結部22,22等から構成している。
この棟支持具11の連結部22は、補強支柱10の直径70程度と略同じ太さのパイプ材とし、両者のパイプ孔に両端を挿入して接続する接続具23を挿入する長さにしている。図示例の接続具23は、2分割された接続片を拡縮操作可能に構成された市販のものを採用しており、この両端をそれぞれ連結部22と補強支柱10に仮挿入した状態で、棟支持部20を棟フレーム3に接当し位置決めした挿入位置で、接続具23の拡張操作をすることにより、連結部22と補強支柱10を強く連結することができる。
この実施形態による棟支持具11は、風や積雪等によって変形したハウス局所の山形フレーム2の形状に対応させて、左右非対称に屈曲形成した補強支柱10,10を簡単に連結することができる。即ち、予め変形状況が把握された山形フレーム2の形状に対応した角度を形成するように連結部22の接合端を傾斜切断し、該接合端を支持片21に
溶接等の接合手段によって取付固定する。
これにより棟支持具11は図4の点線で示すように、取付角度を設定した左右の連結部22,22によって、左右の補強支柱10,10の上端部を無理なく確実に連結することができる。また支持片21は棟フレーム3の下方で連結部22に接続される補強支柱10の位置を定めることができ、該連結部22及び補強支柱10等を無駄な形状で曲げることなく、縦フレーム7に対し略一定の間隔を維持させ屋根側前後フレーム3a等の前後フレームに連結することができる。
従って、十分な補強が施されないまま施工される既存のハウス1に対し、後付け作業によって補強構造6を設置する際に、山形フレーム2の変形状態に対応させて相似的な形状となして形成した補強支柱10の立設を廉価な構成となし簡単に行うことができる。
また上記のように施工される補強支柱10は、変形した山形フレーム2の外側に突出しないので、被覆部材5の張設に支障を生じない。
また棟支持具11は棟フレーム3に接当させた状態で、両者を連結すると棟フレーム3の浮き上がりや横ずれ等を防止することができ、ハウス1の強度及び耐久性等を向上させることができる。この場合の連結具は針金を巻き付ける締着手段によって行うこともできるが、図3,図4に点線で示すようなUボルト25,座金26,ナット27等を用い複数箇所を連結することが望ましい。
このUボルト25は縦フレーム7より小径で上方から棟フレーム3を跨いだ状態で、棟支持部20の下方に設ける座金26に挿入しナット27を装着すると、棟フレーム3に対し棟支持具11を仮取付け状態にすることができる。従って、この状態において棟支持具11を動かし、連結部22に対し補強支柱10の位置決め及び挿入を行い易くすることができる。こののちナット27を締着することにより、棟フレーム3に棟支持部20を強く接合することができ、棟支持具11の棟方向の固定を確実にし、また棟フレーム3を補強支柱10及び棟支持具11によって安定よく補強支持することができる。
次に図5で示す第2実施形態の棟支持具11について説明する。この棟支持具11は、前記第1実施形態のものと同様な棟支持部20に設けた支持片21の左右に、取付ネジ29を挿入自在な取付部30を突設している。また連結部22はパイプ材の一端に取付ネジ29を挿入自在な取付部を形成している。そして、取付部30に連結部22の取付部を接当した状態で、両者に取付ネジ29を挿入してネジ締め固定をすることができる。
上記構成による棟支持具11は、取付ネジ29によって連結部22を仮支持した状態で自在に動かすことができるので、補強支柱10に対する位置決めを容易にすることができ、後付け作業によって補強構造6を施工する場合でも、連結部22と補強支柱10の挿入を速やかに行うことができると共に、取付ネジ29の締着によって連結固定を確実にすることができる。
図6で示す第3実施形態の棟支持具11は、棟支持部20の下部左右に設ける連結部22を、予め所定の棟角度で中央部を屈曲形成した一本のパイプ材で構成した例を示す。また支持片21は連結部22の中央部を棟支持部20に強固に取付ける補強部材にしている。
この例による棟支持具11は簡潔な構成で廉価に量産することができ、また棟角度を棟部連結部材8に対応させた一定角によって製造されるので、新規に施工されるハウス1に対する骨組構造4用のものとして、補強構造6の施工を行う際の標準的な部品として好適化することができる等の利点がある。
次に図7を参照し補助受止具13について説明する。この補助受止具13は主として骨組構造4の側壁部側において、補強支柱10と縦フレーム7の間に設置し、両者の隙間を埋めて山形フレーム2の補強を行うことができる。図示例の補助受止具13は、補強支柱10の外周に嵌合し上下方向に所定の支持長さを有するアングル状の柱支持部31と、該柱支持部31に交差状に設けられ側壁側前後フレーム3b等の前後フレームに係合する横枠支持部32とからなる。図示例の横枠支持部32は、側壁側前後フレーム3bの外周に嵌合するアングル部材を所定の支持長さに形成している。
上記構成による補助受止具13は、骨組構造4内に設置した補強構造6の補強支柱10と、側壁側前後フレーム3bとの間に形成される空間部に設置し両者を接続することができる。これにより被覆部材5が受ける強風或いは地震による縦フレーム7の揺れに対する補強を、側壁側前後フレーム3bの中途部を支持する補助受止具13を介し補強支柱10によって効果的に行うことができる。
またUボルト25等の固定具によって、柱支持部31を補強支柱10に、横枠支持部32を側壁側前後フレーム3bに連結固定すると、補助受止具13を介し側壁側前後フレーム3bを補強支柱10に強固に接合することができる。
また補助受止具13は、柱支持部31に対し横枠支持部32をネジ或いは長孔等による間隔調節機構を設けて支持すると、補強支柱10と側壁側前後フレーム3bの空間部が不定な、例えば大きく変形した既設のハウス1の補強に対して使用することができる。
以上のように構成される補強構造6をハウス1に設置する際には、先ず骨組構造4の内部で補強を要する箇所に、縦フレーム7の基部に近接させて左右の補強支柱10を立設する。次いで棟支持具11の連結部22を上記補強支柱10の上端部と連結した状態で、棟支持部20を棟フレーム3に位置決めする。次いで補強支柱10の中途部を補強連結具12並びに補助受止具13によって、屋根側前後フレーム3aと側壁側前後フレーム3b等に連結し、補強支柱10,10の位置決め固定をする。このとき必要によりU字状ボルト25等の固定手段によって、棟フレーム3及び側壁側前後フレーム3bと連結固定する。
これにより基部が地面に固定されアーチ状に対向する左右の補強支柱10,10は、上端の対向部を棟支持具11を介して突き合わせ状に固定支持されるので、棟側から加わる積雪等の荷重負荷を強度を有して支持することができる。また補強支柱10は中途部を屋根側前後フレーム3a或いは側壁側前後フレーム3bに連結支持されるので、補強支柱10の棟方向(前後方向)への位置決めと傾倒を防止し、且つ複数の縦フレーム7が受ける下方向の荷重及び風圧による上方向の負荷を強度を有して支持することができる。
以上のようにハウス1の骨組構造4の内側で山形フレーム2に沿わせて立設した左右の補強支柱10,10は、従来のもののようにハウス内中央部の地面に補強支柱等を立設することなく、ハウス1の補強構造6を棟フレーム3及び屋根側前後フレーム3aに連結した剛構造することができる。また補強支柱10は縦フレーム7の基部側に接近させて立設するので、ハウス1内のスペースを損なうことなく有効活用することができる。
また上記構成による補強構造6は、補強支柱10を丸パイプ材からなる縦フレーム7より数倍程度の太さの丸パイプで統一的に構成することができ、製作及び取り扱い性に優れると共に、骨組みに際して市販されているダブルチャック型のパイプ連結具を使用することができ、施工が簡単で廉価な構成にすることができる。
従って、古いハウス1や変形したハウス1に対しても、補強構造6を簡単に設置施工することができ、以後の耐久性を向上させることができる。
次に図8,図9を参照し補強構造6の第2実施形態について説明する。尚、前記実施形態のものと同様な構成及び作用等については説明を省略する。
この補強構造6は左右の補強支柱10,10の屋根部側を支柱連結杆33によって連結することにより、上方及び下方並びに側方から掛かる負荷に対する耐久性を向上させている。即ち、屋根部に加わる積雪等の荷重(棟部荷重)が棟支持具11を介し補強支柱10を下方に曲げようとする際に、支柱連結杆33が補強支柱10の屋根部側の側壁部側に近い部分を張り支持しているので、補強支柱10の下方曲がりを防止し棟部の下降を防止することができる。
また上記のようにハウス1の屋根部側に集中する荷重は、図8の点線Aで示すように縦フレーム7の側壁部側を外側に向けて拡開移動させたのち、耐久限界を越え屋根部側を点線Bで示すように下方に曲げ棟部を下降させ陥没させようとする。このような荷重に対し補強支柱10は縦フレーム7の屋根部側を連結支持し、且つこの補強支柱10の連結部分を補強連結具12を介して支柱連結杆33と連結し、該支柱連結杆33は他方の補強支柱10と連結しているので、補強支柱10が上記縦フレーム7を拡開移動させる拡開力に対し十分な抗力を有し縦フレーム7の変形を確実に防止する。
尚、施工に当たり各パイプ連結具は廉価に市販されているダブルチャック型の連結具を用いることが望ましい。また補強連結具12は、補強支柱10に取付固定される一つの連結部(チャック部)に、屋根側前後フレーム3aの小径なパイプ材を取付支持する連結部と、補強支柱10と略同径状のパイプ材からなる支柱連結杆33を取付支持する連結部を、自在継手構造によって一体的に構成したものであることが望ましい。
そして、この実施形態による補強構造6は、棟部の両側で補強支柱10の屋根部側の中途部と、支柱連結杆33の中央部から左右の等距離位置とを、逆ハ字状に対向させた吊下連結杆35,35によって、連結具36,36を介し着脱可能に連結している。
これにより補強支柱10は棟支持具11に近い屋根部側が、前記左右の補強支柱10,10を連結する支柱連結杆33の中央部寄りに連結され筋交い構造で支持されるので、下方向への曲がり抗力及び上方曲がり抗力が向上する。また地震や台風等による大きな横揺れに対し、棟支持具11と補強支柱10の離脱を阻止することができる。
さらに、筋交い構造で支持される支柱連結杆33は、下方荷重に対しても十分な強度を有するので、該支柱連結杆33に重量物を吊り下げたり載せたりすることができる。従って上記補強構造6によりハウス1内の上方スペースを利用した棚構造を、簡単且つ廉価に製作することができる等の特徴がある。
次に図8,図9を参照し棚構造について説明する。図示例の棚構造は隣接する補強支柱10,10の上記補強構造6,6による支柱連結杆33,33の上部又は下部に、棚板部材となるパイプ材からなる複数の棚フレーム37の両端を連結具38によって連結支持すると共に、必要により複数の棚フレーム37に棚板39を張設する。
上記のように構成される棚構造は図8に示すように、ハウス1の左右に振り分けて構成することができ、この場合には棟部下方に広い空間部を形成するので、この空間部から棚板39に載置する物品の出し入れを行い易くすることができる。
以上のように構成し使用することができる補強構造6は、数十メートル以上の長いハウスに対しても所定の間隔で立設した少ない補強支柱10によって、広い範囲を効率よく補強することができ、農業用ハウスの他同様な骨組構造からなる車庫や物置等の構造物に対しても簡単に設置施工することができる。またハウス1内の中央部地面に邪魔になる補強支柱を立設することなく、補強支柱10を山形フレーム2にできるだけ近接させて補強するので、ハウス内空間を狭くすることがない等の特徴がある。
本発明に係わる補強構造を設置したハウスの要部の構成を示す斜視図である。 図1の骨組構造に対する補強構造の構成を示す正面図である。 補強構造に使用する棟支持具の第1実施形態を示す斜視図である。 図3の正面図である。 棟支持具の第2実施形態を示す斜視図である。 棟支持具の第3実施形態を示す斜視図である。 補助受止具の斜視図である。 補強構造の別実施形態を示す正面図である。 図8の棚構造の構成を示す側面図である。
符号の説明
1 ハウス(農業用ハウス)
2 山形フレーム
3 棟フレーム(前後フレーム)
3a 屋根側前後フレーム(前後フレーム)
3b 側壁側前後フレーム(前後フレーム)
4 骨組構造
5 被覆部材
6 補強構造
7 縦フレーム
8 棟部連結部材
10 補強支柱
11 棟支持具
15 抵抗部材
16 基礎杭
33 支柱連結杆
35 吊下連結杆

Claims (8)

  1. 棟方向に所定の間隔を有して複数本立設される山形に形成された山形フレーム(2)に、棟方向の前後フレーム(3),(3a),(3b)を交差させて連結構成する骨組構造(4)に、ビニルフィルムその他の被覆部材(5)を被覆したハウスであって、該ハウスの内側において山形に湾曲、屈曲又は組立て形成された補強支柱(10)を立設し、該補強支柱(10)の上端側に山形フレーム(2)の上端側に設けた前後フレーム(3)を支持する棟支持具(11)を取付け、上記補強支柱(10)の中途部と当該位置に設けられた他の前後フレーム(3a),(3b)とを連結固定してなるハウスの補強構造。
  2. 左右の補強支柱(10)の上方の屋根部側内部に左右方向の支柱連結杆(33)を設け、該支柱連結杆(33)の両端を左右の補強支柱(10)と連結固定した請求項1のハウスの補強構造。
  3. ハウス棟部の両側で補強支柱(10)の屋根部側の中途部と、支柱連結杆(33)の中央部近傍の左右位置とを吊下連結杆(35),(35)によって連結する請求項1又は2のハウスの補強構造。
  4. 棟方向に隣接する支柱連結杆(33),(33)間に棟方向の棚フレーム(37)を架設して連結固定した請求項2又は3のハウスの補強構造。
  5. 棟支持具(11)を、山形フレーム(2)内で棟フレームを構成する前後フレーム(3)を下側から受止める溝形断面の棟支持部(20)と、該棟支持部(20)の下部に突出形成した支持片(21)と、該支持片(21)の両側に突設され左右に分割形成された補強支柱(10)の各上端部を連結する連結部(22)とによって構成する請求項1又は2又は3又は4のハウスの補強構造。
  6. 棟支持具(11)の棟支持部(20)の左右両側下部に、連結部(22)を棟角度変更可能に設けて補強支柱(10)を連結支持する請求項5のハウスの補強構造。
  7. 補強支柱(10)の周面に沿って当接する溝状断面の柱支持部(31)と、屋根側中途部より下方又は側壁部に設けた前後フレーム(3a),(3b)の周面に沿って当接する横枠支持部(32)を交差状に固定した補助受止具(13)を、補強支柱(10)と山形フレーム(2)の側壁側部分の間に設けて骨組構造(4)を補強する請求項1又は2又は3又は4又は5又は6のハウスの補強構造。
  8. 下端側に抵抗部材(15)を付設した基礎杭(16)をハウス側方の地盤に立設し、該基礎杭(16)に補強支柱(10)の基端部側を固定してなる請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7のハウスの補強構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103314806A (zh) * 2013-06-26 2013-09-25 云南良茂农业科技有限公司 一种弧形尖顶薄膜温室

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