JP3809089B2 - 情報再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、MD(Mini Disc)などの情報記録媒体に記録されている情報を再生する情報再生装置に関し、特に任意の部分からの頭出し再生などを行うことが可能な情報再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
CDやDVD、MDなどの情報記録媒体に記録されている情報を再生する従来の情報再生装置において、頭出し再生機能を備えたものが知られている。
【0003】
頭出し再生機能は、キューポイント(Cue Point)と呼ばれる位置を検索して情報再生を開始する機能であり、例えばユーザー等がキューポイントとして所望の情報の記録位置(アドレス)を予め登録しておき、再生中にキューポイントを指定すると、現在再生中の位置からキューポイントの位置へ自動的にジャンプして情報再生を開始させることができるようになっている。
【0004】
また、頭出し再生機能を備えた従来の情報再生装置の中には、情報記録媒体に記録されている音楽等の情報を再生する際、本来の音楽等とは異なったテンポの音に編集して再生する編集機能を備えたものがあり、ユーザー等がこの編集機能を利用しながら音楽等の情報を再生させると、様々な効果音を発生させることができるようになっている。
【0005】
より具体的には、上記の頭出し再生機能と編集機能を備えた情報再生装置には、ジョグダイヤルと呼ばれる回動自在な円盤形状の操作体が設けられている。そのジョグダイヤルをユーザー等が所望の速度で回転操作すると、ジョグダイヤルの回転速度に応じて再生音のテンポを変化させ、CDやDVDなどに記録されている本来の音楽等とは異なったテンポの効果音を発生させるようになっている。
【0006】
つまり、LP等のアナログレーコードをアナロレコードプレーヤで再生中に、アナログレーコードを載置しているターンテーブルを正規の回転数(回転速度)とは異なった回転数で強制的に回転させると、レコード針がアナログレーコードの記録溝を移動する際の移動速度(走査速度)が変化して、本来再生されるべき音楽等とは異なったテンポの音が発生することが知られている。例えば、テンポの遅い音楽が記録されているアナログレーコードを再生中に、強制的に正規の回転数より速い回転数で再生することとすると、テンポの速い音楽として再生されることが知られている。
【0007】
このアナロレコードプレーヤと同様の現象を生じさせるために、従来の情報再生装置にはジョグダイヤルが設けられている。
【0008】
そして、ジョグダイヤルは、アナロレコードプレーヤのターンテーブルに相当するものとして設けられており、ユーザー等がジョグダイヤルの回転速度を手操作によって変化させると、アナログレーコードに対するレコード針の移動速度を強制的に変化させた場合と同様の効果音、すなち本来の音楽等とは異なったテンポの効果音を発生するようにしている。
【0009】
更に、ユーザー等がこの頭出し再生機能と編集機能とを巧みに利用すると、より複雑で高度な編集を行うことができ、例えば音楽の或る部分を再生中にジョグダイヤルを操作することで様々なテンポの効果音を発生させ、引き続いて頭出し再生機能を利用することで好みの部分から音楽を再生させ、更にジョグダイヤルを操作することにより、好みの部分のテンポを変化させて効果音を発生させるといった多様な編集を行うことができるようになっている。
【0010】
このように、従来の頭出し再生機能と編集機能とを備えた情報再生装置は、単に音楽等を再生するのに止まらず、一種の電子楽器としての利用が可能な多機能化が図られていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の頭出し再生機能と編集機能とを備えた情報再生装置では、例えば音楽の或る部分を再生中に、現在再生中の部分とは異なるキューポイント位置を頭出しして再生を継続させると、頭出しの時点で不連続な音が再生されてしまう等の問題があった。
【0012】
具体的な事例を述べると、図8(a)に示すように、CDやDVD等の情報記録媒体に記録されている音楽が、スローテンポな部分(テンポの遅い部分)と、アップテンポな部分(テンポの早い部分)とを含んだ音楽であった場合、予めアップテンポな部分をキューポイント登録(アドレスADR2を登録)しておいて、スローテンポな部分を再生している途中のある時点tc(アドレスADR1に相当する時点)でキューポイントを指定すると、アドレスADR1からADR2へジャンプして情報再生が継続されることになる。
【0013】
かかる場合には、図8(b)に示すように、再生される音楽のテンポは、時点tc前では遅く、時点tc後では早くなるため、時点tcにおいて不連続で耳障りな音が再生されることとなる等の問題があった。
【0014】
また、キューポイントを指定した際、情報読取り手段としてのピックアップがアドレスADR2へ移動するのに時間遅延を生じる場合があり、耳障りな音が再生されたり、いわゆる音切れが生じる等の問題があった。
【0015】
また、情報記録媒体にスローテンポな音楽とアップテンポな音楽が記録されていて、例えばスローテンポな音楽を再生中に、キューポイント登録しておいたアップテンポな音楽に切り換えた場合でも、不連続で耳障りな音が再生されたり、音切れが生じる等の問題があった。
【0016】
また、こうした耳障りな音や音切れが生じた場合、次のような不都合が生じていた。すなわち、上記従来の情報再生装置は、例えばディスコテック等で使用されており、ディスクジョッキーと呼ばれる操作者が、頭出し機能と編集機能を利用して、即興的にラップ音楽等を実演することにより、ダンスを楽しんでいる顧客に対して乗りの良い環境を提供することとしている。しかし、頭出し機能によって情報再生の開始位置を移動させた際、既述したような耳障りな音や音切れが生じると、違和感のない乗りの良い音楽を提供することができなくなるという不都合があった。
【0017】
本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、例えば頭出し再生をより迅速に行うと共に、違和感のない音を再生する情報再生装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の情報再生装置は、情報記録媒体に記録されている情報を再生する再生手段を備えた情報再生装置であって、上記再生手段によって再生が行われている情報のビート密度を測定するビート密度測定手段と、キューポイント登録の指示がなされるのに応じて、頭出し再生開始位置を示すキューポイントと、上記ビート密度測定手段で測定された再生中の情報のビート密度とを記憶する記憶手段と、上記再生手段に対し、上記記憶手段に記憶されたキューポイントからの頭出し再生の開始を指示するキューポイント指定手段と、
上記再生手段に対し、上記キューポイントから頭出し再生される情報のビート密度を補正させるビート密度補正手段とを備え、上記ビート密度補正手段は、上記キューポイント指定手段による上記頭出し再生の開始の指示がなされると、上記頭出し再生開始の指示がなされた際に上記ビート密度測定手段が測定した情報のビート密度と上記記憶手段に記憶されているビート密度との相違を補正すべく、上記再生手段に対して、上記キューポイントから頭出し再生される情報のビート密度を、上記頭出し再生開始の指示がなされた際に上記ビート密度測定手段が測定した情報のビート密度と同じビート密度に合わせて頭出し再生を行わせることを特徴とする。
【0019】
かかる構成を有する本発明の情報再生装置によれば、頭出し再生開始位置を示すキューポイントとビート密度測定手段で測定された再生中の情報のビート密度とを記憶手段に記憶することで、いわゆるキューポイント登録が行われ、キューポイント指定手段の指示に従って、記憶手段にキューポイント登録されているキューポイントからの頭出し再生が開始される。
【0020】
情報記録媒体を再生中の或る時点で、キューポイント指定手段による頭出し再生開始の指示がなされると、ビート密度補正手段が、再生手段に対して、キューポイントから頭出し再生される情報のビート密度を、頭出し再生開始の指示がなされた際にビート密度測定手段が測定した情報のビート密度と同じビート密度に合わせて頭出し再生を行わせる。ここで、再生手段に対して、キューポイント指定手段による頭出し再生開始の指示がなされたときに再生中の情報のビート密度と、記憶手段に既に記憶されているビート密度の相違に応じた補正を行わせることにより、頭出し再生開始の指示がなされた際にビート密度測定手段が測定した情報のビート密度と同じビート密度に合わせて頭出し再生を行わせる。これにより、情報記録媒体に記録されている音楽等の情報を頭出し再生する際に違和感を生じさせる再生音が生じるといった問題を解消する。
【0021】
また、上記目的を達成するための本発明の情報再生装置は、上記のビート密度補正手段が、上記頭出し再生開始の指示がなされた際に上記ビート密度測定手段が測定した情報のビート密度と上記記憶手段に記録されているビート密度との比率を上記相違として求めると共に、上記再生手段に対して、上記求めた比率に応じて上記キューポイントから頭出し再生される情報のビート密度を補正させることにより、上記頭出し再生開始の指示がなされた際に上記ビート密度測定手段が測定した情報のビート密度と同じビート密度に合わせて頭出し再生を行わせることを特徴とする。
【0022】
かかる構成を有する本発明の情報再生装置によれば、ビート密度補正手段は、頭出し再生開始の指示がなされた際にビート密度測定手段が測定した情報のビート密度と記憶手段に記憶されているビート密度との比率を求め、その比率を頭出し再生の際に生じるビート密度の相違であるとする。そして、求めた比率に応じて、キューポイントから頭出し再生される情報のビート密度を補正させることにで、頭出し再生開始の指示がなされた際に再生された情報のビート密度と頭出し再生が行われる情報のビート密度を同じにして頭出し再生を行わせる。これにより、情報記録媒体に記録されている音楽等の情報を頭出し再生する際に違和感を生じさせる再生音が生じるといった問題を解消する。
【0023】
また、上記目的を達成するため本発明の情報再生装置は、情報記録媒体に記憶されている情報を再生する再生手段を備えた情報再生装置であって、上記再生手段によって再生が行われている情報のビート密度を測定するビート密度測定手段と、キューポイント登録の指示がなされるのに応じて、頭出し再生開始位置を示すキューポイントと、上記ビート密度測定手段で測定された再生中の情報のビート密度とを記憶する記憶手段と、上記再生手段に対し、上記記憶手段に記憶されたキューポイントからの頭出し再生の開始を指示するキューポイント指定手段と、上記再生手段に対し、上記キューポイントから頭出し再生される情報のビート密度を補正させるビート密度補正手段とを備え、上記ビート密度補正手段は、上記キューポイント指定手段による上記頭出し再生の開始の指示がなされると、上記頭出し再生開始の指示がなされた際に上記ビート密度測定手段が測定した情報のビート密度と上記記憶手段に記憶されているビート密度との差を求めると共に、上記再生手段に対して、上記頭出し再生開始の指示がなされた際に上記ビート密度測定手段が測定した情報のビート密度から上記頭出し再生される情報のビート密度へのビート密度の変化を上記変化分に応じて変化させて頭出し再生を行わせることを特徴とする。
【0024】
かかる構成を有する本発明の情報再生装置によれば、頭出し再生開始位置を示すキューポイントとビート密度測定手段で測定された再生中の情報のビート密度とを記憶手段に記憶することで、いわゆるキューポイント登録が行われ、キューポイント指定手段の指示に従って、記憶手段にキューポイント登録されているキューポイントからの頭出し再生が開始される。
【0025】
情報記録媒体を再生中の或る時点で、キューポイント指定手段による頭出し再生開始の指示がなされると、ビート密度補正手段が、その頭出し再生開始の指示がなされたときに得られる再生中の情報のビート密度と、記憶手段に既に記憶されているビート密度との差を求める。そして、その差の所定時間における変化分に応じて、頭出し再生される情報のビート密度を補正させて頭出し再生を行わせる。これにより、頭出し再生の際にビート密度が急減に変化することを防止し、情報記録媒体に記録されている音楽等の情報を頭出し再生する際に違和感を生じさせる再生音が生じるといった問題を解消する。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお、好適な実施形態として、CDやDVDなどの情報記録媒体(以下、単に「ディスク」という)を再生し、様々な信号処理を施すことによって効果音を発生させる編集機能を備えた、イフェクタ(effector)と呼ばれる情報再生装置について説明する。
【0027】
図1は本情報再生装置1の構成を示すブロック図であり、ディスクDISCを所定の線速度で回転させるスピンドルモータ2と、ディスクDISCの記録面に記録されている情報を光学的に読み取って読取信号Sdtを出力するピックアップ3と、スピンドルモータ2に電力を供給して駆動する駆動部4と、駆動部4及びピックアップ3をサーボ制御するサーボ回路5と、RFアンプ部6とが備えられている。
【0028】
更に、情報処理手段としての信号処理部7と、編集部8、バッファメモリMBF、キューポイントメモリMCUE、システムコントローラ9の他、入力部11、テンポ調整部12、ジョグダイヤル13、検出部14、表示部15が備えられている。
【0029】
また、システムコントローラ9には、キューポイントアドレス記憶部10aと、ビート密度記憶部10bと、ビート密度補正部10cと、ビート密度演算部10dとが備えられている。
【0030】
RFアンプ部6は、読取信号Sdtから再生用のデータ(以下、「RFデータ」という)DRFを生成して信号処理部7に供給する。また、読取信号Sdtからトラッキングエラーを示す誤差信号TEとフォーカスエラーを示す誤差信号FE等の各種誤差信号を生成してサーボ回路5に供給する。
【0031】
サーボ回路5は、誤差信号TE,FE等の供給を受けて、トラッキングエラー及びフォーカスエラー等の発生を抑制すべく、ディスクDISCの記録面に対するピックアップ3の対向位置をサーボ制御する。また、サーボ回路5は、信号処理部7で生成される同期信号CEに基づいて同期誤差を検出し、その同期誤差の発生を抑制すべく駆動部4を介してスピンドルモータ2の回転を制御する。
【0032】
また、図示していないが、ピックアップ3をディスクDISCの半径方向へ往復移動させるキャリッジ部が設けられており、システムコントローラ9からの指示に従って、ディスクDISCのアドレスに対するピックアップ3の位置を調節することで、所謂ランダムアクセスを可能にしている。
【0033】
システムコントローラ9は、演算及び制御機能を有するマイクロプロセッサ(MPU)等で形成されており、信号処理部7と編集部8を制御する他、既述したサーボ制御に加えて本情報再生装置1全体の動作を集中制御する。
【0034】
また、上記マイクロプロセッサ(MPU)に内蔵されている半導体メモリ部によってキューポイントアドレス記憶部10aが形成されている。ユーザー等が後述のキューポイント登録キーK1をオン操作すると、システムコントローラ9が、キューポイントに相当するディスクDISCのアドレスをキューポイントアドレスデータADRQとしてキューポイントアドレス記憶部10aに記憶(登録)させる。
【0035】
ビート密度記憶部10bは、キューポイントアドレス記憶部10aと同様に、上記マイクロプロセッサ(MPU)に内蔵されている半導体メモリ部によって形成されている。後述のキューポイント登録キーK1がオン操作されると、そのオン操作された時点での再生中の音楽等のテンポを表すデータ(以下、テンポを表すデータを「ビート密度データ」という)を記憶する。
【0036】
つまり、「テンポ」とは音楽等の音調を決める単位時間当たりの拍数(Beat Per Minute:BPM)のことであるが、本発明ではこの「単位時間当たりの拍数」を「ビート密度」と呼ぶこととしている。後述の信号処理部7に設けられているビート密度測定部7e(図2参照)が、例えば再生中の音楽等の単位時間当たりの拍数(すなわち、ビート密度)を測定し、その測定結果であるビート密度データDBPMを出力するようになっている。
【0037】
そして、キューポイント登録キーK1がオン操作されると、ビート密度記憶部10bが、そのオン操作された時点における最新のビート密度データDBPMを、キューポイント登録用のビート密度データDBPMregとして記憶(登録)する。
【0038】
入力部11は、ユーザー等が本情報再生装置1を操作するために設けられており、複数の操作キーを備えて形成されている。
【0039】
それら複数の操作キーの代表例として、既述したキューポイントを登録するためのキューポイント登録キーK1と、登録しておいたキューポイントを頭出し位置として指定するためのキューポイント指定キーK2,K3,K4の他、様々な効果音を発生させる際に操作される編集キー、再生操作の内容を指示するための再生開始キーや一時停止キーや再生停止キー等が設けられている。
【0040】
ここで、キューポイント登録キーK1は1つ、キューポイント指定キーK2,K3,K4は複数個(本実施形態では3個)設けられている。
【0041】
ユーザー等が音楽等を再生中に、時間をずらしてキューポイント登録キーK1をオン操作すると、システムコントローラ9が、オン操作された各時点に再生中のディスクDISCのアドレスをキューポイントアドレスデータADRQとして検出し、夫々のキューポイントアドレスデータADRQを各キューポイント指定キーK2,K3,K4に順番に割り当てて、キューポイントアドレス記憶部10aに記憶(登録)させる。
【0042】
なお、信号処理部7に設けられているデコード部7b(図2参照)がRFデータDRFを復調することによってコントロールデータCNTを抽出し、更にコントロールデータCNTに含まれているアドレスのデータをシステムコントローラ9が取得することによってキューポイントアドレスデータADRQを求めて、キューポイントアドレス記憶部10aに記憶(登録)させるようになっている。
【0043】
ちなみに、ユーザー等が時間をずらしてキューポイント登録キーK1を3回オン操作した場合には、3つのキューポイントアドレスデータADRQ1,ADRQ2,ADRQ3が3つのキューポイント指定キーK2,K3,K4に排他的に対応付けられてキューポイントアドレス記憶部10aに記憶(登録)される。
【0044】
ユーザー等が上記のキューポイント登録を行った後、再生中の任意の時点にキューポイント指定キーK2,K3,K4の何れかをオン操作すると、システムコントローラ9が、オン操作されたキューポイント指定キーに対応するキューポイントアドレスデータADRQをキューポイントアドレス記憶部10aから読み出して、いわゆる頭出し再生の処理を行う。
【0045】
また、キューポイントに関連する操作キーとして、キューポイント検索キーと呼ばれる操作キー(符号省略)も設けられている。
【0046】
ユーザー等がこのキューポイント検索キーをオン操作すると、システムコントローラ9がキューポイントアドレス記憶部10a中に記憶されているキューポイントアドレスデータADRQを読み出し、夫々のキューポイント指定キーK2,K3,K4に対応付けて表示部15に表示させる。
【0047】
これにより、ユーザー等はどのキューポイント指定キーをオン操作すれば所望の頭出しができるのかを容易に理解できるようになっている。
【0048】
テンポ調整部12は、可変抵抗器で形成されており、ディスクDISCに記録されている音楽等を正規のテンポとは異なったテンポの効果音に編集して再生させるために設けられている。
【0049】
すなわち、ユーザー等がテンポ調整部12の調整摘みPを所定の基準位置に調節すると、システムコントローラ9が、正規のテンポで再生すべき旨の指示がなされたことを示す制御信号SPDを信号処理部7に供給し、音楽等を正規のテンポで再生させる。ただし、システムコントローラ9は、調整摘みPが所定の基準位置に設定されているだけでなく、後述のジョグダイヤル13が静止している場合に正規のテンポでの再生を行わせるようになっている。
【0050】
これに対し、ユーザー等が調整摘みPを基準位置から偏倚させると、システムコントローラ9が基準位置における抵抗値と偏倚後の抵抗値との差を求め、その抵抗値の差に応じたテンポの効果音を再生させるべく、制御信号SPDによって信号処理部7を制御する。
【0051】
なお、信号処理部7がシステムコントローラ9の指示に従ってテンポの調整を行うが、このテンポ調整方法の詳細については後述することとする。
【0052】
ジョグダイヤル13は、時計回り方向と反時計回り方向に回転自在な円盤形状の回転体であり、テンポ調整部12と同様に、ディスクDISCに記録されている音楽等を正規のテンポとは異なったテンポの効果音に編集して再生させるために設けられている。
【0053】
検出部14は、ジョグダイヤル13の回転速度と回転方向を検出するロータリエンコーダを備えて形成されており、ロータリエンコーダで検出した検出結果をシステムコントローラ9に供給する。
【0054】
そして、システムコントローラ9が検出部14からの検出結果を取得すると、ジョグダイヤル13の回転方向に応じてフォワード再生又はリバース再生を行わせるべく信号処理部7に対して指示すると共に、制御信号SPDによってジョグダイヤル13の回転速度に対応したテンポでのフォワード再生又はリバース再生を行わせる。
【0055】
なお、ジョグダイヤル13が回転操作された場合も、テンポ調整部12が操作された場合と同様に、信号処理部7がシステムコントローラ9の指示に従ってテンポの調整を行うが、このテンポ調整方法の詳細については後述することとする。
【0056】
更に検出部14には、ユーザー等がジョグダイヤル13に手接触したときの押圧力を検出するための圧力検出センサーが設けられており、押圧力の検出結果をシステムコントローラ9に供給するようになっている。
【0057】
より具体的には、ジョグダイヤル13の裏面側に、押圧力に応じて抵抗値が変化する歪み感知素子が設けられており、ユーザー等がジョグダイヤル13の天井部分を所定値以上の力で叩くようにして押圧操作すると、歪み感知素子の抵抗値の変化を押圧力の検出結果としてシステムコントローラ9に供給する。
【0058】
こうしてシステムコントローラ9に押圧力の検出結果が供給されると、システムコントローラ9は、単位時間当たりに押圧操作された回数を測定し、その単位時間当たりに押圧操作された回数をユーザー等の所望する効果音のテンポであると判断し、ユーザー等の所望するテンポの効果音を再生させるべく、制御信号SPDによって信号処理部7を制御する。
【0059】
なお、ジョグダイヤル13が押圧操作された場合も、テンポ調整部12が操作された場合やジョグダイヤル13が回転圧操作された場合と同様に、信号処理部7がシステムコントローラ9の指示に従ってテンポの調整を行うが、このテンポ調整方法の詳細については後述することとする。
【0060】
このように、テンポ調整部12とジョグダイヤル13は、ユーザー等が本来の音楽等とは異なったテンポの効果音を再生させようと欲した場合に、操作されるようになっている。
【0061】
なお、テンポ調整部12とジョグダイヤル13は、効果音のテンポを調整するために設けられているが、夫々若干の機能的差異を有している。
【0062】
まず、テンポ調整部12は、調整摘みPの基準位置からの偏倚量(抵抗値の差)に応じて効果音のテンポを調節するようになっているため、調整摘みPを偏倚位置に静止させておけば、その偏倚量に応じたテンポでの再生を継続させることが可能である。したがって、テンポ調整部12は、効果音のテンポを静的(スタティック)に調整するための機能を有している。
【0063】
これに対してジョグダイヤル13は、回転操作がなされている間だけ回転速度に応じて効果音のテンポを変化させ、回転操作が停止されればテンポ調整部12の調整摘みPで設定されているテンポでの再生が行われるようになっている。したがって、ジョグダイヤル13は、効果音のテンポを動的(ダイナミック)に調整するための機能を有している。
【0064】
更に、ジョグダイヤル13が押圧操作された場合は、ジョグダイヤル13が静止している状態で押圧操作された場合に限って、押圧操作の速度に対応して効果音のテンポを変化させるようになっている。したがって、システムコントローラ9は、ジョグダイヤル13が回転操作された場合を優先にして効果音のテンポを調整すべく制御し、ジョグダイヤル13が静止しているときだけ、押圧操作の速度に対応して効果音のテンポを変化させるべく信号処理部7を制御するようになっている。
【0065】
更に又、テンポ調整部12とジョグダイヤル13とを組み合わせて操作すると、相乗効果が得られるようになっている。
【0066】
一操作例を述べると、ユーザー等がテンポ調整部12の調整摘みPを所望の位置に設定した状態で、静止中のジョグダイヤル13を押圧操作すると、システムコントローラ9は、調整摘みPの位置に対応するテンポと押圧操作の速度に対応するテンポとを加算することによって新たなテンポを求め、その新たに求めたテンポの効果音を再生させるべく、制御信号SPDによって信号処理部7を制御する。
【0067】
また、ユーザー等がテンポ調整部12の調整摘みPを所望の位置に設定した状態で、ジョグダイヤル13を回転操作すると、システムコントローラ9は、調整摘みPの位置に対応するテンポと回転速度に対応するテンポとを加算することによって新たなテンポを求め、その新たに求めたテンポの効果音を再生させるべく、制御信号SPDによって信号処理部7を制御する。
【0068】
このように、テンポ調整部12とジョグダイヤル13とを組み合わせて操作すると、信号処理部7が音楽等の本来のテンポを様々に変えて再生することにより、テンポの異なった様々な効果音を発生させることが可能となっている。
【0069】
表示部15は、液晶ディスプレイ等の表示素子で形成されており、ユーザー等に操作方法等を提示するためのメニュー表示や、既述したキューポイントアドレスデータADRQや情報再生装置1の動作状況を表示する。
【0070】
信号処理部7は、演算機能を有するデジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor:DSP)で形成されている。そして、図2のブロック図に示すように、一時記憶部7aと、デコード部7bと、アドレス制御部7cと、読出/書込制御部7dと、ビート密度測定部7eを備え、更に半導体メモリで形成された一時記憶部(図1では省略)7aとバッファメモリMBF及びキューポイントメモリMCUEが接続されている。
【0071】
ここで、デコード部7bは、CDやDVDの規格に準拠してRFデータDRFをデコードすることにより、復調データ(符号省略)を生成する。更に復調データに含まれているオーディオ再生用のデータとシームレス再生制御用のコントロールデータCNTとを分離抽出し、シームレス再生用のコントロールデータCNTの制御内容に従って、オーディオ再生用のデータをシームレス再生が可能なオーディオデータDdにデコードする。
【0072】
すなわち、コントロールデータCNTは、予めディスクDISCに記録されているアドレスのデータや、アドレスに対応する再生時間のデータ、同期データ、プログラムチェーン情報(PGCI)等のシームレス再生を実現するための制御用データであり、信号処理部7がこのコントロールデータCNTに従って、RFデータDRF中にアットランダムに含まれているオーディオ再生用のデータをシームレス再生が可能な連続したストリームのオーディオデータDdにデコードする。
【0073】
また、分離抽出したコントロールデータCNTをシステムコントローラ9に供給し、コントロールデータCNTに含まれているアドレスのデータからキューポイントアドレスデータADRQを取得させて、キューポイントアドレス記憶部10aに記憶させるようになっている。
【0074】
一時記憶部7aは、RFアンプ部6からのRFデータDRFを一時的に格納すると共に、デコード部7bがRFデータDRFをデコードしてシームレス再生が可能なオーディオデータDdとコントロールデータCNTを生成する際の作業領域として設けられている。
【0075】
ビート密度測定部7eは、デコード部7bでデコードされたオーディオデータDdから、既述した現在再生中の音楽等のビート密度(別言すれば、テンポ)を測定する。
【0076】
すなわち、ビート密度測定部7eは、デコード部7bで時々刻々とデコードされるシームレス再生が可能なオーディオデータDdを所定の周波数帯域のデジタルバンドパスフィルタ(図示省略)に通すことによって、テンポの成分を強調させたオーディオデータDd1を生成し、更に所定の閾値とオーディオデータDd1とを比較する。そして、オーディオデータDd1のうち所定の閾値より大きなレベルのものを、テンポの成分を示すオーディオデータDd2として抽出し、更にオーディオデータDd2の単位時間当たりの発生回数を計数して、計数した単位時間当たりの発生回数を現在再生中の音楽等のビート密度(別言すれば、テンポ)と判断し、そのビート密度データDBPMをシステムコントローラ9へ出力する。
【0077】
つまり、ビート密度測定部7eは、ディスクDISCに記録されている音楽等の真のビート密度をリアルタイムで測定するために設けられている。
【0078】
バッファメモリMBFは、所定の記憶容量を有するリングメモリで形成されており、アドレス制御部7cと読出/書込制御部7dとによって指定される書き込みアドレスに従って、デコード部7bでデコードされたシームレス再生用のオーディオデータDdを記憶する。更に、アドレス制御部7cと読出/書込制御部7dとによって指定される読み出しアドレスに従って、一旦記憶したオーディオデータDdを実際にオーディオ再生に供するためのオーディオデータDmbとして出力する。
【0079】
キューポイントメモリMCUEは、所定の記憶容量を有する半導体メモリで形成されており、アドレス制御部7cと読出/書込制御部7dとによって指定される書き込みアドレスに従って、デコード部7bでデコードされたシームレス再生用のオーディオデータDdを記憶する。更に、アドレス制御部7cと読出/書込制御部7dとによって指定される読み出しアドレスに従って、一旦記憶したオーディオデータDdを頭出し再生用のオーディオデータDcueとして出力する。
【0080】
ただし、バッファメモリMBFは、ディスクDISCに記録されている情報を連続再生する際、デコード部7bから供給されるオーディオデータDdをバッファリングしつつオーディオデータDmbとして出力する。
【0081】
これに対しキューポイントメモリMCUEは、ユーザー等がキューポイント登録キーK1によってキューポイント登録の指示をした場合に、そのキューポイントを含んで相前後する位置関係にある所定量のオーディオデータDdを記憶し、その後、ユーザー等がキューポイント指定キーK2,K3,K4の何れかによってキューポイント指定の指示をすると、記憶しておいたオーディオデータDdを頭出し再生用のオーディオデータDcueとして出力するようになっている。
【0082】
更に、図1及び図2にはキューポイントメモリMCUEが1個だけ示されているが、実際にはキューポイント登録が可能な数、すなわちキューポイント指定キーK2,K3,K4に対応する3組のキューポイントメモリMCUEが設けられている。
【0083】
そして、バッファメモリMBFから順次に読み出されるオーディオデータDmb又はキューポイントメモリMCUEから順次に読み出されるオーディオデータDcueが、オーディオデータ列Dexとして編集部8に供給されるようになっている。
【0084】
アドレス制御部7cは、システムコントローラ9からの指示に従って、バッファメモリMBFのアドレスを指定するためのアドレスデータBaと、キューポイントメモリMCUEのアドレスを指定するためのアドレスデータCaを発生する。
【0085】
読出/書込制御部7dは、システムコントローラ9からの指示に従って、バッファメモリMBFとキューポイントメモリMCUEに対してリードライト制御信号Brw,Crwを供給することにより、バッファメモリMBFに対するデータ書き込みとデータ読み出しの制御と、キューポイントメモリMCUEに対するデータ書き込みとデータ読み出しの制御を行う。
【0086】
つまり、アドレス制御部7cと読出/書込制御部7dは、アドレスデータBaとリードライト制御信号Brwとによって、バッファメモリMBFに対する書き込みアドレス又は読み出しアドレスを設定すると共に、アドレスデータCaとリードライト制御信号Crwとによって、キューポイントメモリMCUEに対する書き込みアドレス又は読み出しアドレスを設定するようになっている。
【0087】
更に、アドレス制御部7cと読出/書込制御部7dは、システムコントローラ9からの制御信号SPDに従って、バッファメモリMBFからオーディオデータDmbを読み出す際のメモリアクセスタイミング(読出しアドレスを順次に切り換える際の切り換え速度)を設定する。
【0088】
このバッファメモリMBFに対する読出しアドレスの切り換え速度を制御信号SPDに従って調整することで、既述したディスクDISCに記録されている音楽等を正規のテンポとは異なったテンポの効果音に編集して再生することを可能にしている。
【0089】
つまり、アドレス制御部7cと読出/書込制御部7dは、ユーザー等が既述したテンポ調整部12を操作したりジョグダイヤル13を回転操作あるいは押圧操作することによって効果音のテンポを指定し、その指定されたテンポを示す制御信号SPDがシステムコントローラ9から供給されると、その指定されたテンポに比例した速度で読み出しアドレスを切り換えていく。
【0090】
したがって、制御信号SPDによって速いテンポで再生すべき旨の指示がなされた場合には、バッファメモリMBFに対する読み出しアドレスの切り換え速度が速くなることから、単位時間当たりにバッファメモリMBFから読み出されるオーディオデータDmbの数が多くなり、逆に制御信号SPDによって遅いテンポで再生すべき旨の指示がなされた場合には、バッファメモリMBFに対する読み出しアドレスの切り換え速度が遅くなることから、単位時間当たりにバッファメモリMBFから読み出されるオーディオデータDmbの数が少なくなる。
【0091】
そして、これら単位時間当たりのオーディオデータDmbの数が調整されたオーディオデータ列Dexが編集部8に供給され、編集部8に内蔵されているD/A変換器(図示省略)がオーディオデータ列Dexをデジタルアナログ変換することにより、ディスクDISCに記録されている音楽等の正規のテンポとは異なったテンポの効果音を再生させるアナログオーディオ信号Soを生成するようになっている。
【0092】
また、アドレス制御部7cと読出/書込制御部7dは、キューポイントメモリMCUEから頭出し再生用のオーディオデータDcueを読み出す際にも、制御信号SPDによって指示されたテンポに比例した速度で読み出しアドレスを切り換えることによってオーディオデータDcueの単位時間当たりの読み出し数を調整する。
【0093】
したがって、単位時間当たりのオーディオデータDcueの数が調整されたオーディオデータ列Dexが編集部8に供給され、編集部8に内蔵されている既述のD/A変換器がオーディオデータ列Dexをデジタルアナログ変換することにより、ディスクDISCに記録されている音楽等の正規のテンポとは異なったテンポの効果音を再生させるアナログオーディオ信号Soを生成するようになっている。
【0094】
また、アドレス制御部7cと読出/書込制御部7dは、デコード部7bからのオーディオデータDdをバッファメモリMBFに記憶させる際、再生時間の順番とアドレスの順番とを対応付けて記憶させることで、シームレス再生が可能な順番を崩すことなく記憶させる。
【0095】
また、キューポイントメモリMCUEに対してオーディオデータDdを記憶させる際にも、バッファメモリMBFの場合と同様に、シームレス再生が可能な順番を崩すことなく記憶させるようになっている。
【0096】
また、アドレス制御部7cと読出/書込制御部7dは、バッファメモリMBFとキューポイントメモリMCUEを夫々別々にメモリアクセスすることで、再生用のオーディオデータDmb,Dcueの同時読み出しを禁止している。これにより、オーディオデータDmb,Dcueが夫々別々にオーディオデータ列Dexとして編集部8に供給されるようになっている。
【0097】
また、デコード部7dからのオーディオデータDdをバッファメモリMBFとキューポイントメモリMCUEで一旦記憶した後、オーディオデータDmb,Dcueとして出力する構成となっているため、ピックアップ3におけるディスクDISCからの情報読取りの処理と、信号処理部7内でのオーディオ再生のための処理とが互に影響を及ぼさないようになっている。
【0098】
ここで更に、システムコントローラ9とアドレス制御部7c及び読出/書込制御部7dによって制御されるバッファメモリMBFとキューポイントメモリMCUEの機能について、図3及び図4を参照して説明する。
【0099】
まず、バッファメモリMBFの機能を説明する。
【0100】
図3(a)に模式的に示すように、バッファメモリMBFは、シームレス再生可能な2n個(nは比較的大きな正数)のオーディオデータDdを記憶することが可能なリングメモリで形成されている。
【0101】
ここでリングメモリは、物理アドレスADR1〜ADR2nに基づいてメモリアクセスされるものであるが、どの物理アドレスが最下位アドレスで、どのアドレスが最上位のアドレスであるかといった基準を有していないエンドレスな論理構成となっている。
【0102】
しかし、システムコントローラ9は、現在の再生時間(以下、「現再生時点」という)Tcと、現再生時点Tcでの読み出しアドレスR(Tc)とを基準にし、現再生時点Tcよりも前の再生時間に属することとなるn個のオーディオデータ(以下、「前のオーディオデータDTBW」という)が記憶されている記憶領域を第1記憶領域MB1、現再生時点Tcよりも先の再生時間に属することとなるn個のオーディオデータ(以下、「先のオーディオデータDTFW」という)が記憶されている記憶領域を第2記憶領域MB2として管理する。
【0103】
例えば図3(a)に示すように、オーディオ再生中の或る現再生時点Tcにおいて、ジョグダイヤル13に連動して読み出しアドレスR(Tc)が物理アドレスADRnとなったとすると、システムコントローラ9は、物理アドレスADR1〜ADRnの領域を第1記憶領域MB1、物理アドレスADRn+1〜ADR2nの領域を第2記憶領域MB2として管理するようになっている。
【0104】
そして、ジョグダイヤル13が停止中の場合に、又はジョグダイヤル13の正方向への回転に連動して、アドレス制御部7cと読出/書込制御部7dが読み出しアドレスR(Tc)を第2記憶領域MB2側(図中のFW再生方向)へ移動させることによってフォワード再生を実現し、ジョグダイヤル13の逆方向への回転に連動して、読み出しアドレスR(Tc)を第1記憶領域MB1側(図中のFW再生方向とは反対の方向)へ移動させることによってリバース再生を実現している。
【0105】
また、既述したように、フォワード再生又はリバース再生の際、読み出しアドレスR(Tc)を順次に移動させるときの切り換え速度を制御信号SPDの指示に従って変化させることにより、バッファメモリMBFから読み出されるオーディオデータDmbの単位時間当たりの数を変化させ、ひいては効果音のテンポを変化させるようになっている。
【0106】
更に、フォワード再生に際して読み出しアドレスR(Tc)を第2記憶領域MB2側へ移動させていくと、図3(b)に例示するように、先のオーディオデータDTFWが次第に前のオーディオデータDTBWに属していくことになるため、次第に先のオーディオデータDTFWが減少し、前のオーディオデータDTBWが増加することとなる。そして、そのままフォワード再生を継続した場合には、オーディオ再生に供すべき先のオーディオデータDTFWが不足する事態を招くことになる。
【0107】
そこで、システムコントローラ9は、読み出しアドレスR(Tc)が移動する度に、第1記憶領域MB1内に存在することとなる前のオーディオデータDTBWの数Npsと、第2記憶領域MB2内に存在することとなる先のオーディオデータDTFWの数Nftとの差分(Nps−Nft)を演算する。
【0108】
そして、その差分(Nps−Nft)が予め決められた限界値Hthdに達すると、ピックアップ3とデコード部7bに指令して、第2記憶領域MB2内に既に存在している先のオーディオデータDTFWよりも更に先のシームレス再生が可能なオーディオデータ(差分(Nps−Nft)に相当する数のオーディオデータ)を生成させ、その新規に生成された先のオーディオデータを、第1記憶領域MB1内の最も旧い再生時間に該当する前のオーディオデータ(差分(Nps−Nft)に相当する数のオーディオデータ)に換えて記憶させることで、先のオーディオデータDTFWを補充するようにしている。
【0109】
例えば、図3(c)に例示するように、第1記憶領域MB1のうち、第2記憶領域MB2に対してエンドレスな関係に有る記憶領域(図中、「新規のDTFW」と示す記憶領域)に、新規に生成された先のオーディオデータが記憶される。
【0110】
これにより、現再生時点Tcに相当する読み出しアドレスR(Tc)を基準として、前のオーディオデータDTBWの数Npsと先のオーディオデータDTFWの数Nftとの均衡が図られるようになっており、フォワード再生時にオーディオ再生に供すべきオーディオデータDmbが不足するといった事態を未然に防止している。
【0111】
また図4(a)に例示するように、リバース再生の際に、現再生時点Tcに相当する読み出しアドレスR(Tc)が第1記憶領域MB1側(図中のBW再生方向)へ移動するのに応じて、前のオーディオデータDTBWの数Npsが減少して、先のオーディオデータDTFWの数Nftが増加した場合にも、システムコントローラ9は、前のオーディオデータDTBWの数Npsと先のオーディオデータDTFWの数Nftを均衡させるための制御を行う。
【0112】
すなわち、システムコントローラ9は、読み出しアドレスR(Tc)が第1記憶領域MB1側へ移動する度に前のオーデォデータDTBWの数Npsと先のオーディオデータの数Nftとの差分(Nps−Nft)を演算し、図4(b)に例示するようにその差分(Nps−Nft)が所定の限界値−Nthdに達すると、ピックアップ3とデコード部7bに指令して、第1記憶領域MB1内に既に存在している前のオーディオデータDTFWよりも更に前のシームレス再生が可能なオーディオデータ(差分(Nps−Nft)に相当する数のオーディオデータ)を生成させる。
【0113】
そして図4(c)に例示するように、第2記憶領域MB2のうち、第1記憶領域MB1に対してエンドレスな関係に有る記憶領域(図中、「新規のDTBW」と示す記憶領域)に、新規に生成された前のオーディオデータを記憶させる。
【0114】
これにより、現再生時点Tcに相当する読み出しアドレスR(Tc)を基準として、前のオーディオデータDTBWの数Npsと先のオーディオデータDTFWの数Nftとの均衡が図られるようになっており、リバース再生時にオーディオ再生に供すべきオーディオデータDmbが不足するといった事態を未然に防止している。
【0115】
次に、キューポイントメモリMCUEの機能を説明する。
【0116】
図2において、キューポイントメモリMCUEもバッファメモリMBFと同様に、第1記憶領域MC1と第2記憶領域MC2が設けられており、第1記憶領域MC1と第2記憶領域MC2との境に位置する物理アドレスが、キューポイントの位置に決められている。つまり、第1記憶領域MC1と第2記憶領域MC2との境に位置する物理アドレスが、頭出し再生を開始する際の最初の現再生時点Tcに対応する読み出しアドレスR(Tc)となっている。
【0117】
そして、第1記憶領域MC1には、キューポイントの位置より前の再生時間に属するオーディオデータ(前のオーディオデータ)が記憶され、第2記憶領域MC2には、キューポイントの位置より先の再生時間に属するオーディオデータ(先のオーディオデータ)が記憶される。
【0118】
ただし、キューポイントメモリMCUEはリングメモリではなく、物理アドレスADR1〜ADRnが第1記憶領域MC1、アドレスADRn+1〜ADR2nが第2記憶領域MC2に固定化されている。
【0119】
そして、ユーザー等によって予め登録されたキューポイントに関連する先のオーディオデータと前のオーディオデータを記憶した後、ユーザー等から頭出しのためのキューポイントが指定されると、システムコントローラ9がそのキューポイント指定されたキューポイントアドレスデータADRQをキューポイントアドレス記憶部10aから読み出すと共に、アドレス制御部7cと読出/書込制御部7dがキューポイントアドレスデータADRQを頭出し再生を開始する際の最初の現再生時点Tcに対応する読み出しアドレスR(Tc)として設定する。そして更に、フォワード再生の際には、読み出しアドレスR(Tc)を第2記憶領域MC2側へ移動させていき、リバース再生の際には、読み出しアドレスR(Tc)を第1記憶領域MC1側へ移動させていくことで、頭出し再生を実現する。
【0120】
更に、記憶している先のまたは前のオーディオデータを読み出している期間内に、システムコントローラ9がキューポイントメモリMCUE中のオーディオデータに引き続いてシームレス再生を実現するためのオーディオデータを生成させるべく、ピックアップ3に情報読取りを行わせ、その情報読取りによってデコード部7bから出力されるデコード後のオーディオデータDdをバッファメモリMBFに記憶させる。
【0121】
そして、バッファメモリMBFの第1記憶領域MB1と第2記憶領域MB2にシームレス再生が可能な2n個のオーディオデータDdが記憶済みの状態となると、キューポイントメモリMCUEからのデータ読み出しを停止させ、バッファメモリMBFからのオーディオデータDmbの読み出しに切り換え、以下、既述したフォワード再生又はリバース再生或いは往復再生の場合の動作に移行するようになっている。
【0122】
また、既述したユーザー等から頭出しのためのキューポイントが指定されるのとほぼ同時に、入力部11に設けられている所定のファンクションキーによってフォワード再生、リバース再生の何れかの指示がなされた場合や、或いはユーザー等から頭出しのためのキューポイントが指定されるのとほぼ同時に、ジョグダイヤル13が操作されてフォワード再生、リバース再生、往復再生の何れかの指示がなされた場合には、先ず、キューポイントメモリMCUE中に記憶されている先のまたは前のオーディオデータの中から現再生時点Tcに相当するオーディオデータDcueを読み出すことで迅速な対応を行い、引き続きジョグダイヤル13の回転方向などに連動して、読み出しアドレスR(Tc)をフォワード再生の方向又はリバース再生の方向へ移動させることで、迅速な頭出し再生を実現する。
【0123】
そして、キューポイントメモリMCUE中のオーディオデータDcueに基づいて頭出し再生を行っている間に、バッファメモリMBF中に上記シームレス再生が可能なオーディオデータが記憶済みとなると、キューポイントメモリMCUEからのデータ読み出しを停止し、バッファメモリMBFからのオーディオデータDmbの読み出しに切り換えるようになっている。
【0124】
また、バッファメモリMBFとキューポイントメモリMCUEの記憶容量、すなわち、夫々の第1記憶領域MB1,MC1と第2記憶領域MB2,MC2におけるオーディオデータの記憶数nは、各記憶領域MB1,MC1,MB2,MC2から読み出したオーディオデータDmb,Dcueに基づいてオーディオ再生を行っている間に、ピックアップ20によってディスクDISCから情報読取りを行っても、記憶領域MB1,MC1,MB2,MC2中のオーデーオデータDbが不足することがないように設定されている。
【0125】
つまり、ピックアップ20によってディスクDISCから情報読取りを行ってシームレス再生用のオーデーオデータDbを生成するのに要する時間内にオーディオデータDmb,Dcueが尽きてしまうことがないように、記憶数nを必要最小限の範囲内で確保しておくことで、常にシームレス再生を実現できるようになっている。
【0126】
編集部8は、信号処理部7から供給されるオーディオデータ列Dexを、既述したD/A変換器でデジタルアナログ変換し電力増幅して出力することにより、スピーカを鳴動させるためのアナログオーディオ信号Soを出力する。また、ステレオ方式のオーディオデータ列Dexが供給された場合には、チャンネル間分離を行って、各チャンネル毎のアナログオーディオ信号Soを出力する。
【0127】
また、テンポ調整部12やジョグダイヤル13が操作され、信号処理部7から音楽等の正規のテンポとは異なるテンポでの再生を行うためのオーディオデータ列Dexが供給されると、既述のD/A変換器からは、正規のテンポとは異なるテンポの効果音を発生させるアナログオーディオ信号Soが出力される。
【0128】
更に編集部8には、鋸波や矩形波、三角波、ジェット機の音を模した波形等の変調用データが予め記憶されている。ユーザー等が入力部11の編集キーを操作して所望の変調用データを指定し、システムコントローラ8からの指示データEFTによって編集処理の指示がなされると、指示された変調用データによってオーディオデータ列Dexを変調し、変調後のオーディオデータを上記のD/A変換器によってアナログオーディオ信号Soに変換して出力する。これにより、様々な効果音を生じさせるようになっている。
【0129】
また、ユーザー等がテンポ調整部12やジョグダイヤル13を操作しながら変調用データを選択すると、テンポと変調用データとによって変調された効果音を生じさせることが可能となっている。
【0130】
ビート密度演算部10dは、マイクロプロセッサ(MPU)が所定のシステムプログラムを実行することによって実現されている。
【0131】
このビート密度演算部10dは、編集部8から出力されるアナログオーディオ信号Soのビート密度、すなわち実際にスピーカ等から出力されることとなる再生音のビート密度を求めるために設けられている。
【0132】
ただし、実際の再生音からビート密度を求める代わりに、ビート密度測定部7eから順次出力されるビート密度データDBPMと、ビート密度記憶部10bに記憶されている(登録されている)ビート密度データDBPMregと、既述したバッファメモリMBF又キューポイントメモリMCUEに対するメモリアクセスタイミング(読出しアドレスを順次に切り換える際の切り換え速度)とに基づいて、再生音のビート密度(別言すれば、テンポ)を演算することとしている。
【0133】
すなわち、ユーザー等がテンポ調整部12やジョグダイヤル13を操作すると、システムコントローラ9がジョグダイヤル13の回転速度や押圧速度に相当するテンポや、テンポ調整部12で設定されたテンポを判断し、バッファメモリMBF又キューポイントメモリMCUEに対する読出しアドレスの切り換え速度を設定するための制御信号SPDを出力することとしている。
【0134】
ビート密度演算部10dは、この制御信号SPDに基づいてバッファメモリMBF又キューポイントメモリMCUEに対する読出しアドレスの切り換え速度を検出する。そして、予め備えられているルックアップテーブル等のデータベース(図示省略)から、読出しアドレスの切り換え速度と比例関係にある係数値αを検索し、ビート密度データDBPMと係数値αとを乗算することによって、実際の再生音のビート密度(α×DBPM)、すなわち実際の再生音のテンポを算出する。
【0135】
このように、読み出しアドレスの切り換え速度と比例関係にある係数値αに基づいて、音楽等の真のビート密度を示すビート密度データDBPMを補正することで、テンポ調整部12やジョグダイヤル13によって調整が施された効果音の実際のビート密度(α×DBPM)を求めるようになっている。
【0136】
更にまた、ビート密度演算部10dは、ユーザー等によってキューポイント指定キーがオン操作され、頭出し再生開始の指示がなされると、そのキューポイント指定された時点における実際の再生音のビート密度(α×DBPM)を求めると共に、ビート密度記憶部10bに記憶されているビート密度データDBPMregを取得して、そのビート密度データDBPMregと係数値αとを乗算することにより、頭出し再生開始直後に再生されることとなる再生音のビート密度(α×DBPMreg)を算出する。
【0137】
すなわち、キューポイント指定キーがオン操作されて、頭出し再生開始の指示がなされた場合、ビート密度演算部10dは、キューポイント指定時における実際の再生音のビート密度(α×DBPM)を演算するだけでなく、頭出し再生開始時点において再生されることとなる再生音のビート密度(α×DBPMreg)を予め予測演算する。
【0138】
ビート密度補正部10cは、ビート密度演算部10dと同様に、マイクロプロセッサ(MPU)が所定のシステムプログラムを実行することによって実現されており、頭出し再生の際に音切れや耳障りな音が生じるのを防止するための補正処理を行うようになっている。
【0139】
すなわち、ビート密度補正部10cは、キューポイント指定キーがオン操作されて頭出し再生開始の指示がなされると、ビート密度演算部10dから既述のビート密度(α×DBPM)と(α×DBPMreg)のデータを取得する。
【0140】
次に、ビート密度(α×DBPM)と(α×DBPMreg)との差の絶対値|(α×DBPM)−(α×DBPMreg)|を演算する。
【0141】
そして、絶対値|(α×DBPM)−(α×DBPMreg)|が予め決められた閾値より大きいと判断すると、ビート密度(α×DBPM)からビート密度(α×DBPMreg)へのビート密度の変化率が大きすぎると判断し、そのビート密度の変化率をなだらかにすべく補正処理を行う。
【0142】
ここで、補正処理の詳細については、後述の動作説明の中で図7(a)(b)を参照して説明するが、制御信号SPDによって、キューポイントメモリMCUEからオーディオデータDcueを読み出す際の読出しアドレスの切り換え速度を制御し、その切り換え速度をビート密度(α×DBPM)に相当する速度から、徐々にビート密度α×DBPMregに相当する速度へと段階的に変化させる。
【0143】
こうしてビート密度α×DBPMからα×DBPMregまでの範囲内のビート密度に対応させて、キューポイントメモリMCUEに対する読出しアドレスの切り換え速度を徐々に変化させると、キューポイント指定がなされた時点の再生音から頭出し再生開始後に再生される音へと変化する際のテンポが、連続性をもって変化していくため、違和感のない音を再生することが可能となっている。
【0144】
次に、かかる構成を有する本情報再生装置1の動作を、図5及び図6に示すフローチャートを参照して説明する。尚、図5は、ユーザー等からキューポイント登録の指示がなされた場合の動作、図6は、キューポイント登録後にユーザー等からキューポイント指定の指示がなされた場合の動作を示している。
【0145】
図5において、ユーザー等がディスクDISCを挿入し、入力部11の再生開始キーをオン操作すると、オーディオ再生を開始する(ステップS100)。
【0146】
また、テンポ調整部12で設定されているテンポでの再生を行い、更に、ユーザー等がジョグダイヤル13を回転操作した場合には、ジョグダイヤル13の回転方向と回転速度に対応したテンポでのフォワード再生又はリバース再生を行う。
【0147】
また、ユーザー等がジョグダイヤル13を押圧操作した場合には、その押圧操作の速度に対応したテンポでのフォワード再生を行うことになる。
【0148】
こうしてユーザー等の操作に応じた再生動作を行いつつ、後述のステップS102〜S116の処理を行うようになっている。
【0149】
まず、ステップS102では、ビート密度測定部7eが、再生中の例えば音楽等の真のビート密度(真のテンポ)を測定し、その測定結果をビート密度データDBPMとしてシステムコントローラ9に供給する。
【0150】
なお、ビート密度は、単位時間当たりの拍数であることから、そのビート密度を測定するには、一定の所要時間を必要とする。このため、以下に述べるステップS104〜S116の処理中であっても、ビート密度測定部7eは所要時間内で常に拍数を計数するための処理を継続し、所要時間経過と同時に計数し終えた拍数と所要時間との比を演算することで、現再生時点Tcにおけるビート密度データDBPMを生成するようになっている。そして、所要時間毎に同様の処理を繰り返すことで、現再生時点Tcにおける最新のビート密度データDBPMを順次に出力する。
【0151】
次にステップS104では、ディスクDISCに記憶されている情報(例えば、音楽等)を全て再生し終えたか、又はユーザー等から入力部11を介して再生終了の指示がなされたか判断し、これら再生終了の条件に該当する場合(「YES」の場合)には、再生処理を終了する。一方、上記の条件に該当しない場合(「NO」の場合)には、ステップS106に移行する。
【0152】
ステップS106では、キューポイント登録キーK1がオン操作されて、頭出し再生のためのキューポイントを登録すべき旨の指示がなされたか否かを判断する。オン操作されていなければステップS102からの処理を繰り返し、オン操作された場合にはステップS108へ移行する。
【0153】
ステップS108では、キューポイント登録キーK1がオン操作されたのに伴って、現再生時点Tcに相当するアドレスをコントロールデータCNTから求め、そのアドレスをキューポイントアドレスデータADRQとしてキューポイントアドレス記憶部10aに記憶(登録)させる。
【0154】
なお、そのキューポイントアドレスデータARRQをキューポイント指定キーK2,K3,K4のうちの空いているキューポイント指定キーに対応付けて記憶させる。
【0155】
更にステップS110において、バッファメモリMBFの第1記憶領域MB1と第2記憶領域MB2に記憶されているオーディオデータDdをキューポイントメモリMCUE側へ転送し、キューポイントメモリMCUEの第1記憶領域MC1と第2記憶領域MC2に記憶させる。
【0156】
なお、キューポイントメモリMCUEは、キューポイント指定キーK2,K3,K4に対応して3個設けられているため、既述したキューポイントアドレスデータARRQを対応付けたキューポイント指定キーに更に対応するキューポイントメモリMCUEに、オーディオデータDdを記憶させる。
【0157】
このステップS110の処理によって、キューポイントに関連するオーディオデータDdがキューポイントメモリMCUEに記憶されることになる。
【0158】
次に、ステップS112に移行し、既述したステップS102においてビート密度データDBPMが既に測定されていたか確認する。すなわち、ステップS102においてビート密度データDBPMが既にシステムコントローラ9に供給されていた場合には、ビート密度データDBPMは既に測定済みであると判断してステップS114に移行し、ビート密度データDBPMが未だ測定中の状態であるためにシステムコントローラ9に供給されていない場合には、ステップS116に移行する。
【0159】
ステップS114に移行すると、システムコントローラ9が、真のビート密度データDBPMを、上記ステップS106においてキューポイント登録の指示がなされたときのビート密度データDBPMregとして、ビート密度記憶部10bに記憶(登録)させる。すなわち、将来キューポイント指定がなされて頭出し再生を開始する際に必要となるビート密度データDBPMregを予めビート密度記憶部10bに記憶(登録)させる。そして、ビート密度データDBPMregの登録が完了すると、ステップS102からの処理を繰り返す。
【0160】
一方、ステップS112からステップS116に移行すると、未だビート密度データDBMPが測定されていないことを示すデータをビート密度記憶部10bに記憶させた後、ステップS102からの処理を繰り返す。
【0161】
以上に述べたように、オーディオ再生中にキューポイント登録キーK1がオン操作されると、そのオン操作がなされたときに再生中のオーディオデータに関するキューポイントアドレスデータADRQと、キューポイントアドレスデータADRQに対応するキューポイント指定キーとビート密度データDBPMを記憶すると共に、現再生時点Tcを基準として相前後する関係にあるシームレス再生が可能なオーディオデータDdをキューポイントメモリMCUEに記憶させることで、キューポイント登録を行うようになっている。
【0162】
次に、キューポイント登録後、キューポイント指定キーがオン操作された場合の動作を説明する。
【0163】
図6において、ディスクDISCが装填されている状態で再生動作開始の指示がなされると、ステップS200においてオーディオ再生を開始する。
【0164】
なお、当然のことではあるが、キューポイント登録の対象とされたディスクDISCが装填されている場合に、キューポイント指定を行うことが可能であるため、以下、キューポイント登録の対象とされたディスクDISCを再生する場合の動作について説明する。
【0165】
ステップS200においてオーディオ再生を開始すると、テンポ調整部12で設定されているテンポでの再生を行い、更に、ユーザー等がジョグダイヤル13を回転操作した場合には、ジョグダイヤル13の回転方向や回転速度に対応したテンポでのフォワード再生又はリバース再生を行う。また、ユーザー等がジョグダイヤル13を押圧操作した場合には、その押圧操作の速度に対応したテンポでのフォワード再生を行うことになる。
【0166】
こうしてユーザー等の操作に応じたオーディオ再生を行いつつ、後述のステップS202〜S216の処理を行うようになっている。
【0167】
ステップS202では、ビート密度測定部7eが、既述したステップS102と同様の処理を行うことによって現再生時点Tcにおけるビート密度(DBPM)を求め、システムコントローラ9に供給する。
【0168】
次に、ステップS204において、既述したステップS104と同様の判断処理を行う。そして、ユーザー等からの指示等に従ってオーディオ再生を終了すべきと判断すると、オーディオ再生を終了し、一方、オーディオ再生を継続すべきと判断すると、ステップS206に移行する。
【0169】
ステップS206では、キューポイント指定キーK2,K3,K4のうち、登録済みとなっている何れかのキューポイント指定キーがオン操作されたか調べ、何れのキューポイント指定キーもオン操作されていなければステップS202からの処理を繰り返す。
【0170】
また、何れかのキューポイント指定キーがオン操作された場合にはステップS208に移行する。
【0171】
ステップS208では、既にステップS202においてビート密度データDBPMが測定済みとなっているかの確認を行う。すなわち、既述したステップS112と同様の確認処理を行う。
【0172】
ここで、既にビート密度データDBPMが測定されていた場合にはステップS210へ移行し、未測定の場合にはステップS216へ移行する。
【0173】
ステップS216に移行した場合には、既述したビート密度補正部10cとビート密度演算部10dによる補正処理を行わずに頭出し再生を開始し、ステップS202からの処理に継続する。
【0174】
ステップS210に移行すると、オン操作されたキューポイント指定キーに対応するビート密度データDBPMregがビート密度記憶部10bに記憶(登録)されているか確認し、記憶されていない場合にはステップS216に移行して、既述したビート密度補正部10cとビート密度演算部10dによる補正処理を行わずに頭出し再生を開始し、ステップS202からの処理に継続する。
【0175】
一方、ステップS210において、ビート密度データDBPMregがビート密度記憶部10bに記憶(登録)されていると、ステップS212に移行して、既述したビート密度補正部10cとビート密度演算部10dによる補正処理を開始する。
【0176】
まず、ステップS212では、キューポイント指定がなされた時点での再生音の実際のビート密度と頭出し再生の開始直後に再生されることとなる音のビート密度を解析するための処理が行われる。
【0177】
すなわち、ビート密度演算部10dが、キューポイント指定時に測定されたビート密度データDBPMと、既述の読み出しアドレスの切り換え速度と比例関係にある係数値αとを乗算することによって、キューポイント指定がなされた時点での再生音の実際のビート密度(α×DBPM)を算出する。更に、登録されていたビート密度データDBPMregと係数値αとを乗算することによって、頭出し再生の開始直後に再生されることとなる音のビート密度(α×DBPMreg)を算出する。
【0178】
更に、ビート密度補正部10cが、ビート密度(α×DBPM)と(α×DBPMreg)との差の絶対値が所定の閾値より大きいか調べることにより、頭出し再生を行ったときに再生音のテンポが急激に変化したり不連続になるか否か予め判断する。
【0179】
再生音のテンポが急激に変化したり不連続になると判断すると、キューポイント指定がなされた時点の再生音から頭出し再生開始後に再生される音へと変化する際のテンポを連続性をもって変化させるための補正処理を行う。
【0180】
まず、ビート密度(α×DBPM)と(α×DBPMreg)との差の絶対値|α×DBPM−α×DBPMreg|を所定の段数Kで除算することにより、1段当たりの補正量Δ=|α×DBPM−α×DBPMreg|/Kを求める。
【0181】
更に、ビート密度(α×DBPM)と(α×DBPMreg)とのどちらが大きな値かを調べ、(α×DBPM)<(α×DBPMreg)の場合には、次数(1)に基づいて、頭出し再生の開始直後から所定時間τ毎のビート密度補正値Δ1,Δ2,Δ3…ΔKを算出し、(α×DBPM)>(α×DBPMreg)の場合には、次数(2)に基づいて、頭出し再生の開始直後から所定時間τ毎のビート密度補正値Δ1,Δ2,Δ3…ΔKを算出する。
【0182】
つまり、ビート密度が増加する場合には次数(1)、ビート密度が減少する場合には次数(2)の演算を行う。
【0183】
【数1】
【0184】
【数2】
【0185】
次に、上記数(1)又は(2)に基づいて夫々求めたビート密度補正値Δ1,Δ2,Δ3…ΔKを、キューポイントメモリMCUEからオーディオデータDcueを読み出す際の読み出しアドレスの切り換え速度T1,T2,T3…TKを換算する。
【0186】
つまり、頭出し再生の開始直後から所定時間τまでの間にキューポイントメモリMCUEからオーディオデータDcueを読み出す際の読み出しアドレスの切り換え速度をT1、時間τから2τまでの間にキューポイントメモリMCUEからオーディオデータDcueを読み出す際の読み出しアドレスの切り換え速度をT2、以下同様にして、最後の時間(K−1)τからKτまでの間にキューポイントメモリMCUEからオーディオデータDcueを読み出す際の読み出しアドレスの切り換え速度TKまでを求める。
【0187】
そして、夫々の切り換え速度T1,T2,T3…TKを求め終わるとステップS214に移行する。
【0188】
ステップS214では、求めた切り換え速度T1,T2,T3…TKを適用して頭出し再生を開始する。
【0189】
すなわち、先ず、キューポイントアドレスデータADRQをキューポイントアドレス記憶部10aから取得し、そのキューポイントアドレスデータADRQによってキューポイントメモリMCUEの頭出し再生を開始するための現再生時点Tcに相当する読み出しアドレスR(Tc)を設定する。
【0190】
次に、最初の時間τの間、求めた切り換え速度T1に従ってキューポイントメモリMCUEをメモリアクセスすることによりオーディオデータDcueを読み出してオーディオ再生を行い、次に、時間τから時間2τまでの間では、求めた切り換え速度T2に従ってキューポイントメモリMCUEをメモリアクセスすることによりオーディオデータDcueを読み出してオーディオ再生を行い、以下同様に、切り換え速度T3,T4 …TKの順に従ってオーディオデータDcueを読み出してオーディオ再生を行う。
【0191】
そして、頭出し再生の開始の指示がなされた時点から時間Kτまでのオーデォ再生が完了すると、ステップS202からの処理を繰り返す。
【0192】
このように、頭出し再生の開始の指示がなされた時点で測定された再生音のビート密度(α×DBPM)と、頭出し再生の開始後に再生されることとなる再生音のビート密度(DBPMreg)との差|α×DBPM−α×DBPMreg|の所定時間Kτにおける変化分Δ(=|α×DBPM−α×DBPMreg|/K)に基づいて、キューポイントから頭出し再生する再生音のビート密度を補正すると、キューポイント指定がなされた時点までに再生した音のビート密度(テンポ)と、頭出し再生の開始後に再生される音のビート密度(テンポ)とが急峻に変化しなくなるため、違和感のない再生音や効果音を提供することができる。
【0193】
すなわち、既述した補正処理を行わないで頭出し再生を行うと、図7(a)に例示するように、例えばスローテンポな音楽からアップテンポな音楽に切り換わるような場合には、そのビート密度(別言すれば、テンポ)の変化率が急峻になり、実際に再生される音のテンポが急に変化することとなるため、ユーザー等に対して違和感を与えることになる。
【0194】
これに対して既述した補正処理を行うと、図7(b)に例示するように、頭出し再生が開始された後の一定期間Kτの間では、既述した読み出しアドレスの切り換え速度T1,T2,T3…TKに基づいて段階的にキューポイントメモリMCUEに対するメモリアクセスの速さを変えていくので、オーディオ再生される実際の音のテンポは徐々に変化していくこととなり、違和感のない再生音や効果音を提供することができる。
【0195】
なお、図7はスローテンポからアップテンポへ切り換わる場合について示しているが、これとは逆にアップテンポからスローテンポへ切り換わる場合にも、テンポを徐々に変化させることができるため、耳障りな音が再生される等の問題を未然に防止することが可能となり、違和感のない音を提供することができる。
【0196】
更に、本実施形態によれば、キューポイントメモリMCUEの第1記憶領域MC1と第2記憶領域MC2に前のオーデォデータと先のオーデォデータが予め記憶されているため、頭出し再生を開始した直後から、ジョグダイヤル13等が操作されて、効果音を発生させるべくフォワード再生やリバース再生若しくは往復再生の指示がなされた場合でも、違和感のない効果音を再生することができる。
【0197】
なお、以上に説明した実施形態では、図6中のステップS214において、キューポイント指定時からの一定期間Kτに、再生音のテンポをなだらかに変化させるように補正処理を施すこととしている。つまり、図7(b)に例示したように頭出し再生が開始された後の一定期間Kτの間に、キューポイントメモリMCUEに対する読み出しアドレスの切り換え速度T1,T2,T3…TKに基づいて段階的にキューポイントメモリMCUEに対するメモリアクセスの速さを変えていくことで、違和感のない再生音や効果音を提供することとしている。
【0198】
しかし、本実施形態の変形例として、頭出し再生開始後に再生されることとなる再生音を、キューポイント指定時に求められた再生音のビート密度(α×DBPM)と同じビート密度(別言すれば、テンポ)となるように補正してもよい。
【0199】
すなわち、ユーザー等からキューポイント指定の指示がなされると、図6中のステップS214では、ビート密度演算部10dが、そのキューポイント指定時に再生中の再生音のビート密度(α×DBPM)を演算すると共に、ビート密度記憶部10bに記憶(登録)されているビート密度データDBPMregの値とビート密度(α×DBPM)との比(α×DBPM)/(DBPMreg)を算出する。
【0200】
そして、ビート密度演算部10cが、算出された比(α×DBPM)/(DBPMreg)に比例するテンポを所定のデータベースから検索し、更に検索したテンポでの再生を行わせるための制御信号SPDを信号処理部7内のアドレス制御部7cと読出/書込制御部7dに供給して頭出し再生を開始させることにより、キューポイントメモリMCUEに対する読み出しアドレスの切り換え速度を既述した比(α×DBPM)/(DBPMreg)に比例した速度に設定させて、オーディオデータDcueの読み出しを行わせる。
【0201】
かかる変形例によれば、キューポイント指定時における実際の再生音のビート密度(α×DBPM)と、頭出し再生開始後に再生されることとなる再生音のビート密度(DBPMreg)とが異なっていた場合でも、既述した比(α×DBPM)/(DBPMreg)に比例した読み出しアドレスの切り換え速度に従ってキューポイントメモリMCUEから頭出し再生用のオーディオデータDcueが読み出されるため、そのオーディオデータDcueによるオーディオデータ列Dexを編集部8内のD/A変換器によってデジタルアナログ変換すると、キューポイント指定時における既述のビート密度(α×DBPM)と同じビート密度(別言すれば、テンポ)の音を継続して再生することができる。よって、頭出し再生を行っても違和感のない音を提供することができる。
【0202】
なお、以上の本実施形態の説明では、CD又はDVDを再生対象とする情報再生装置1について説明したが、これらと基本的に同様の原理に基づいて情報記録及び情報再生を行うことが可能な情報記録媒体、例えばMD等を本発明の情報再生装置に適用することが可能である。
【0203】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の情報再生装置は、頭出し再生開始の指示がなされると、頭出し再生する情報のビート密度をその頭出し再生開始の指示がなされたときに再生中の情報のビート密度と同じビート密度となるように補正を行って頭出し再生を行うようにしたので、音楽等の情報を頭出し再生する際、違和感のない再生音を再生することができる。
【0204】
また、頭出し再生開始の指示がなされると、その指示されたときに再生中の情報から頭出し再生する情報へと移るときのビート密度を所定の変化分に従って変化するように補正して頭出し再生を行うようにしたので、音楽等の情報を頭出し再生する際、違和感のない再生音を再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報再生装置の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態の情報再生装置に設けられている信号処理部とバッファメモリとキューポイントメモリの構成を示すブロック図である。
【図3】バッファメモリの機能、特にフォワード再生時における機能を説明するための模式図である。
【図4】バッファメモリの機能、特にリバース再生時における機能を説明するための模式図である。
【図5】本実施形態の情報再生装置におけるキューポイント登録時の動作を示すフローチャートである。
【図6】本実施形態の情報再生装置における頭出し再生開始時の動作を示すフローチャートである。
【図7】本実施形態の情報再生装置における補正処理の効果を説明するための図である。
【図8】従来の頭出し再生の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
7…バッファメモリ 7c…アドレス制御部
7d…読出/書込制御部 7e…ビート密度測定部
8…編集部 9…システムコントローラ
10a…キューポイントアドレス記憶部
10b…ビート密度記憶部 10c…ビート密度補正部
10d…ビート密度演算部 11…入力部
12…テンポ調節部 13…ジョグイダイヤル
MBF…バッファメモリ MCUE…キューポイントメモリ
MB1…バッファメモリの第1記憶領域
MB2…バッファメモリの第2記憶領域
MC1…キューポイントメモリの第1記憶領域
MC2…キューポイントメモリの第2記憶領域
DISC…ディスク
Claims (3)
- 情報記録媒体に記録されている情報を再生する再生手段を備えた情報再生装置であって、
前記再生手段によって再生が行われている情報のビート密度を測定するビート密度測定手段と、
キューポイント登録の指示がなされるのに応じて、頭出し再生開始位置を示すキューポイントと、前記ビート密度測定手段で測定された再生中の情報のビート密度とを記憶する記憶手段と、
前記再生手段に対し、前記記憶手段に記憶されたキューポイントからの頭出し再生の開始を指示するキューポイント指定手段と、
前記再生手段に対し、前記キューポイントから頭出し再生される情報のビート密度を補正させるビート密度補正手段とを備え、
前記ビート密度補正手段は、前記キューポイント指定手段による前記頭出し再生の開始の指示がなされると、前記頭出し再生開始の指示がなされた際に前記ビート密度測定手段が測定した情報のビート密度と前記記憶手段に記憶されているビート密度との相違を補正すべく、前記再生手段に対して、前記キューポイントから頭出し再生される情報のビート密度を、前記頭出し再生開始の指示がなされた際に前記ビート密度測定手段が測定した情報のビート密度と同じビート密度に合わせて頭出し再生を行わせることを特徴とする情報再生装置。 - 前記ビート密度補正手段は、前記頭出し再生開始の指示がなされた際に前記ビート密度測定手段が測定した情報のビート密度と前記記憶手段に記憶されているビート密度との比率を前記相違として求めると共に、前記再生手段に対して、前記求めた比率に応じて前記キューポイントから頭出し再生される情報のビート密度を補正させることにより、前記頭出し再生開始の指示がなされた際に前記ビート密度測定手段が測定した情報のビート密度と同じビート密度に合わせて頭出し再生を行わせることを特徴とする請求項1記載の情報再生装置。
- 情報記録媒体に記録されている情報を再生する再生手段を備えた情報再生装置であって、
前記再生手段によって再生が行われている情報のビート密度を測定するビート密度測定手段と、
キューポイント登録の指示がなされるのに応じて、頭出し再生開始位置を示すキューポイントと、前記ビート密度測定手段で測定された再生中の情報のビート密度とを記憶する記憶手段と、
前記再生手段に対し、前記記憶手段に記憶されたキューポイントからの頭出し再生の開始を指示するキューポイント指定手段と、
前記再生手段に対し、前記キューポイントから頭出し再生される情報のビート密度を補正させるビート密度補正手段とを備え、
前記ビート密度補正手段は、前記キューポイント指定手段による前記頭出し再生の開始の指示がなされると、前記頭出し再生開始の指示がなされた際に前記ビート密度測定手段が測定した情報のビート密度と前記記憶手段に記憶されているビート密度との差を求めると共に、前記再生手段に対して、前記頭出し再生開始の指示がなされた際に前記ビート密度測定手段が測定した情報のビート密度から前記頭出し再生される情報のビート密度へのビート密度の変化を前記変化分に応じて変化させて頭出し再生を行わせることを特徴とする情報再生装置。
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