JP3808269B2 - パイプ体、パイプ体の固定構造及びパイプ体用板金、並びにパイプ体用板金を用いたパイプ体の成形方法 - Google Patents

パイプ体、パイプ体の固定構造及びパイプ体用板金、並びにパイプ体用板金を用いたパイプ体の成形方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、互いに合わせることによって閉断面を形成する一対の平行な縁部を備えたパイプ体、パイプ体固定構造、パイプ体用板金及びパイプ体用板金を用いたパイプ体の成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、各種機器等の本体を構成する際のフレームとして金属板を曲げ加工することによって成形されたパイプ体を用いたものが知られている。
【0003】
図11は、このようなパイプ体を用いたフレーム構造の一部を示し、断面略コ字形状に屈曲形成したベースフレーム1の中途部にパイプ体2の一方のパイプ端部2aを付き合わせたもので、ベースフレーム1に固定若しくは一体に形成されたブラケット3を介して突き合わせ状態を維持するようにネジ4を介してベースフレーム1に固定されている。また、このようなパイプ体2のパイプ端部と付き合わせて他の構成部品に固定する方法としては、溶接によるものなどが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のパイプ体の接合方法では、ブラケット3を用いた場合にはベースフレーム1とパイプ端部2aとの間に隙が発生し、この隙によって経年的なガタが発生しやすいという問題や、強度の確保が必要のない接続であったとしてもブラケット3を必要とするばかりでなくそのブラケット3の設置スペースを確保するために装置本体が大型化するなどの問題が生じていた。
【0005】
また、溶接の場合には、その作業が面倒で組み立て工数が増すばかりでなく、ベースフレーム1に対するパイプ体2の取り付け位置や垂直度にばらつきが発生するなどの問題が発生していた。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、その目的とするところは、パイプ体のパイプ端部の接合を密着して行うことができ、しかも、ブラケット等の大型な介装固定部品を用いることなく接合を可能としたものでありながら、溶接を不要とし得て、安定した接合精度を確保することができるパイプ体、パイプ体の固定構造、パイプ体用板金、並びにパイプ体用板金を用いたパイプ体の成形方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
その目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、互いに平行な一対の縁部同士で合せ目を構成するとことによって閉断面を形成したパイプ体において、
前記平行な一対の縁部と交差する縁部に設けられた雌雄の異なる係合部が互いに係合していると共に、前記各係合部同士の少なくとも一方の変形に伴う抜け止め状態の嵌め合いによってパイプ端部に支持面が形成されていることを要旨とする。
【0008】
請求項1に記載の構成によれば、パイプ体のパイプ端部に形成された支持面によって他の部材への密着した付き合わせを可能としたパイプ体とすることができるばかりでなく、雌雄の異なる係合部の少なくとも一方の変形に伴う抜け止め状態の嵌め合いによってパイプ体のプレス成形時に発生したスプリングバックによる合せ目の開きを自然に防止することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、互いに平行な一対の縁部同士で合せ目を構成するとことによって閉断面を形成したパイプ体において、
前記平行な一対の縁部と交差する縁部に設けられた雌雄の異なる係合部が互いに係合し且つ前記平行な一対の縁部に設けられた雌雄の異なる第2の係合部が互いに係合していると共に、前記係合部の雌雄の少なくとも一方の変形に伴う抜け止め状態の嵌め合いによってパイプ端部に支持面が形成されていることを要旨とする。
【0010】
請求項2に記載の構成によれば、パイプ体のパイプ端部に形成された支持面によって他の部材への密着した付き合わせを可能としたパイプ体とすることができるばかりでなく、雌雄の異なる係合部の少なくとも一方の変形に伴う抜け止め状態の嵌め合いによってパイプ体のプレス成形時に発生したスプリングバックによる合せ目の開きを自然に防止することができ、しかも、第2の係合部によってパイプ体の捩れの発生をも防止することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、互いに平行な一対の縁部同士で合せ目を構成するとことによって閉断面を形成したパイプ体において、
前記平行な一対の縁部と交差する縁部に設けられた雌雄の異なる係合部が互いに係合し且つ前記平行な一対の縁部に設けられた雌雄の異なる第2の係合部が互いに係合していると共に、前記係合部の雌雄の少なくとも一方の変形に伴う抜け止め状態の嵌め合いによってパイプ端部に支持面が形成され且つ前記第2の係合部の雌雄の少なくとも一方の変形に伴う抜け止め状態の嵌め合いによって前記平行な一対の縁部同士が密着状態で合わされていることを要旨とする。
【0012】
請求項3に記載の構成によれば、パイプ体のパイプ端部に形成された支持面によって他の部材への密着した付き合わせを可能としたパイプ体とすることができるばかりでなく、雌雄の異なる係合部の少なくとも一方の変形に伴う抜け止め状態の嵌め合いによってパイプ体のプレス成形時に発生したスプリングバックによる合せ目の開きを自然に防止することができ、しかも、第2の係合部によってパイプ体の捩れの発生並びに一層の合わせ目の開きを防止することができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、互いに平行な一対の縁部同士を突き合わせて合せ目を構成するとことによって閉断面を形成したパイプ体において、
前記平行な一対の縁部と交差する縁部に設けられた雌雄の異なる係合部が突き合わせによって互いに係合し且つ前記平行な一対の縁部に設けられた雌雄の異なる第2の係合部が突き合わせによって互いに係合していると共に、前記係合部の雌雄の少なくとも一方の変形に伴う抜け止め状態の嵌め合いによってその周辺部分で共同してパイプ端部に支持面が形成され且つ前記第2の係合部の雌雄の少なくとも一方の変形に伴う抜け止め状態の嵌め合いによって前記平行な一対の縁部同士が密着状態で突き合わされていることを要旨とする。
【0014】
請求項4に記載の構成によれば、パイプ体のパイプ端部に形成された支持面によって他の部材への密着した付き合わせを可能としたパイプ体とすることができるばかりでなく、雌雄の異なる係合部の少なくとも一方の変形に伴う抜け止め状態の嵌め合いによってパイプ体のプレス成形時に発生したスプリングバックによる合せ目の開きを自然に防止することができ、しかも、第2の係合部によってパイプ体の捩れの発生並びに一層の合わせ目の開きを防止したまま、平行な一対の縁部の突き合わせと係合部の突き合わせとを同時に行うことができる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、前記支持面に取り付け穴が形成されていることを要旨とする。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、予め形成された取り付け穴を利用した接合固定を採用することができ、パイプ体の汎用性を向上させることができる。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のパイプ体を用い、固定部材に設けられた平坦な取付面に前記支持面を突き当てた状態で前記固定部材と前記支持面とに跨るように前記取り付け穴に挿入した固定手段によって前記固定部材と前記パイプ体とを接続固定したことを要旨とする。
【0018】
請求項6に記載の構成によれば、パイプ体のパイプ端部の接合を密着して行うことができ、しかも、ブラケット等の大型な介装固定部品や溶接を用いることなく接合を可能としたものでありながら、安定した接合精度を確保することができる。
【0019】
請求項7に記載の発明は、閉断面を形成するために互いに合わされる平行な一対の縁部と、該平行な一対の縁部と交差する縁部に設けられて互いに係合可能な雌雄の異なり且つ少なくとも一方が変形可能な係合部とを備えていることを要旨とする。
【0020】
請求項8に記載の発明は、閉断面を形成するために互いに合わされる平行な一対の縁部と、該平行な一対の縁部と交差する縁部に設けられて互いに係合可能な雌雄の異なり且つ少なくとも一方が変形可能な係合部と、前記平行な一対の縁部に設けられて互いに係合可能な雌雄の異なる第2の係合部とを備えていることを要旨とする。
【0021】
請求項9に記載の発明は、閉断面を形成するために互いに合わされる平行な一対の縁部と、該平行な一対の縁部と交差する縁部に設けられて互いに係合可能な雌雄の異なり且つ少なくとも一方が変形可能な係合部と、前記平行な一対の縁部に設けられて互いに係合可能な雌雄の異なり且つ少なくとも一方が変形可能な第2の係合部とを備えていることを要旨とする。
【0022】
請求項7乃至請求項9に記載の発明によれば、所定のプレス工程によって平行な一対の縁部が密着したパイプ体を提供するためのパイプ体用板金とすることができるばかりでなく、流通時の中間品の搬送等も容易に行うことができる。
【0023】
請求項10に記載の発明は、前記雌側係合部は、その開放端が前記雄側係合部の最大幅よりも広く設定されていることを要旨とする。
【0024】
請求項11に記載の発明は、前記雌側係合部には、その開放端に向かって拡開する案内部が設けられていることを要旨とする。
【0025】
請求項12に記載の発明は、前記雄側係合部には、その先端に先細りとなる傾斜状案内部が形成されていることを要旨とする。
【0026】
このような請求項10及び請求項12に記載の構成によれば、所定のプレス工程によって一対の縁部を密着させる際に各係合部同士の係合を容易に行うことができるパイプ体を提供するためのパイプ体用板金とすることができる。
【0027】
請求項13に記載の発明は、前記雌側係合部には、その開放端と対向する底縁部に前記雄側係合部の先端を前記雌側係合部の両側縁部に向けて変形移動させる突起が形成されていることを要旨とする。
【0028】
このような請求項13に記載の構成によれば、所定のプレス工程によって一対の縁部を密着させる際に、そのプレス工程の過程のみで雄側係合部を変形させることができるパイプ体を提供するためのパイプ体用板金とすることができる。
【0029】
請求項14に記載の発明は、前記雌側係合部は、その開放端寄りの開口径を前記底縁部寄りの開口径よりも狭くしたことを要旨とする。
【0030】
このような請求項14に記載の構成によれば、所定のプレス工程によって一対の縁部を密着させる際に、雄側係合部の変形部分が雌側係合部の開放端寄りに当接し、各係合部同士の抜止め効果を向上させることができるパイプ体を提供するためのパイプ体用板金とすることができる。
【0031】
請求項15に記載の発明は、前記雄側係合部は、その突出端側が前記突起に案内されて互いに離反する方向に屈曲変形可能となるように分割された一対の割片であることを要旨とする。
【0032】
このような請求項15に記載の構成によれば、所定のプレス工程によって一対の縁部を密着させる際に、雄側係合部の変形を容易且つ確実とすることができるパイプ体を提供するためのパイプ体用板金とすることができる。
【0033】
請求項16に記載の発明は、請求項7乃至請求項15の何れかに記載のパイプ体用板金の互いに突き合うことによって閉断面を形成する平行な一対の縁部の近傍並びに前記係合部の前記平行な縁部と交差する縁部の近傍を該各縁部に沿って同方向に屈曲すると共に、前記各縁部が離間状態で対向するように前記平行な一対の縁部近傍の屈曲部分よりも内方を該平行な一対の縁部近傍に沿って屈曲した後に、前記縁部同士を接近させて突き合わせると同時に前記各係合部を係合させつつ変形させて前記支持面を形成すると同時に前記平行な一対の縁部同士を密着させることを要旨とする。
【0034】
請求項17に記載の発明は、請求項7乃至請求項15の何れかに記載のパイプ体用板金の互いに突き合うことによって閉断面を形成する平行な一対の縁部の近傍並びに前記係合部の前記平行な縁部と交差する縁部の近傍を該各縁部に沿って同方向に屈曲した1次加工品を得る第1ステップと、前記縁部が離間状態で対向するように前記屈曲部分よりも内方を前記縁部に沿って屈曲した略多角柱状の2次加工品を得る第2ステップと、前記縁部同士を接近させて突き合わせると同時に前記各係合部を係合させつつ変形させて前記縁部同士を密着させてパイプ体を得る第3ステップとを有することを要旨とする。
【0035】
このような請求項16及び請求項17の記載によれば、簡単なプレス工程のみで接合面を有し且つ突き合わせ縁部同士が密着したパイプ体を形成することができるばかりでなく、雌雄の異なった一対の係合部の少なくとも一方の変形による嵌め合いをプレス過程で行うことができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0037】
(実施の形態1)
図1(A)において、10は本発明の実施の形態1のパイプ体である。このパイプ体10は、四つの面11,12,13,14を有する四角柱に形成されており、一つの面11は互いに対向する平行な縁部11a,11bの突き合せによってその周辺部分と共同して形成されている。
【0038】
また、この平行な縁部11a,11bと直交する一方の縁部10aには、互いに対向可能な舌片10b,10cが突出形成されている。
【0039】
この舌片10b,10cには、パイプ体10の形成完了前の要部拡大図である図1(B)に示すように、互いに対向状態で係合する雌雄の異なった係合部としての凹部10d(雌側係合部)及び凸部10e(雄側係合部)とが形成されている。また、舌片10b,10cは、その縁部10f,10gを突き合せることによって周辺部分と共同して支持面15を形成する。
【0040】
凹部10dの底縁部中央には開放端側に向かって突出する山型状の突起10hが形成されている。また、凹部10dの開放端にはその開口径を拡開させるように傾斜した案内部10iが形成されている。さらに、凹部10dには、その開放端寄りの開口径を底縁部寄りの開口径よりも狭くするように互いに接近する方向に突出する係止壁10jが形成されている。
【0041】
凸部10eの先端には、その先端に向かう程先細りとなる傾斜状案内部10kが形成されている。また、凸部10eには、パイプ体10の形成完了状態の要部拡大図である図1(C)に示すように、その突出端側が突起10hに案内されて互いに離反する方向に屈曲変形可能となるように分割された一対の割片10mから構成されている。この割片10mは屈曲変形により凹部10dと凸部10eとが嵌め合うと同時に係止壁10jに当接して縁部10f,10gを密着状態で突き合わせる。
【0042】
図2はこのようなパイプ体10を形成するための板金10Aである。この板金10Aは、原材料となる金属シート状物からの打ち抜き等によって形成されている。なお、この図2において、形成後のパイプ体10の構成部分には同一の符号を付してその説明は省略する。また、図2の符号P1,P2,P3,P4は、面11〜面14を形成するためにプレス機械による折り曲げ位置を示す説明線であり、符号P5,P6は支持面15を形成するためにプレス機械による折り曲げ位置を示す説明線でる。尚、説明線P1〜P6での折り曲げ位置は、プレス成形時の板金10Aの延び量を考慮して設計されている。
【0043】
また、板金10Aには、例えば、面13には後述するプレス加工時における機械(金型)への固定用の穴10nが形成される。また、他の面12,14,15には複写機の本体パネル固定用或いは部品固定用のネジ穴10pが形成される。なお、各穴10n,10pの応用範囲はパイプ体10の使用目的に応じて加工される。この際、穴10nをネジ穴にして金型固定用穴として兼用しても良い。さらに、これらの穴10n,10pの位置や個数は限定されるものではないことは勿論、パイプ体成形後に形成しても良いことは勿論である。
【0044】
このような板金10Aを用いて四角柱のパイプ体を成形する場合には、先ず、公知のプレス機械によって、板金10Aの縁部11a,11bの近傍をその縁部11a,11bに沿って同方向に屈曲(屈曲位置は説明線P1,P2参照)して立ち上げ(四角柱の場合、面11と面12並びに面11と面14とのなす角度は90°)ると共に、舌片10b,10cを縁部10aに沿って同方向に屈曲(屈曲位置は説明線P5,P6参照)して立ち上げ(面12と面15並びに面14と面15とのなす角度は90°)る。
【0045】
次に、同様に公知のプレス機械によって、各縁部11a,11bが離間状態で対向するように面11となる屈曲位置よりも内方を縁部11a,11bに沿って屈曲(屈曲位置は説明線P3,P4を参照)し、図3(A)に示すように、1次加工品10Bを得る。この際、面13の幅よりも縁部11a,11bの対向間隔を広くすることによって、プレス機械の金型及び1次加工品10Bの抜きを容易とすることができる。
【0046】
次に、図3(A)に示すように、その1次加工品10Bをプレス機械20の下型21にセットする。この際、1次加工品10Bは、下型21に設けられた押え機構22によって面13が固定される。
【0047】
この状態から、図3(B)に示すように、上型23を下降させて下型21のプレス部24を互いに接近させつつ縁部11a,11b及び縁部10f,10g同士を接近させる。
【0048】
すると、凹部10dと凸部10eとが係合しつつ突起10hの案内によって割片10mの先端が互いに離反するように屈曲変形する。この割片10mの屈曲変形は、その一部が係止壁10jに当接することとなり、縁部10f,10gを密着状態で突き合わせるように凹部10dと凸部10eとが嵌め合うと同時に抜け止めがなされる。また、この嵌め合いは、縁部10f,10g及び縁部11a,11bが離反しようとする方向へのスプリングバックを吸収する。従って、支持面15の幅を面11の幅と一致させることによって、凹部10dと凸部10eとの嵌め合いと同時に面11の縁部11a,11bも密着状態で突き合ったパイプ体10の成形が可能となる。
【0049】
このようなパイプ体10をフレーム構造として接合する場合には、図4(A)に示すように、パイプ端部に形成された支持面15をベースフレーム16に付き当てた状態で、図4(B)に示すように、ベースフレーム16を貫通させた後に支持面15に形成したネジ穴10p(図2参照)と螺合するネジ17によってベースフレーム16とパイプ体10とを接合すれば、支持面15がベースフレーム16に密着した接合構造とすることができる。尚、フレーム構造の種類や場所に応じてベースフレーム16に固定(若しくは一体)のブラケット18を介装しても良い。
【0050】
(実施の形態2)
図5(A)において、30は本発明の実施の形態2のパイプ体である。このパイプ体30は、四つの面31,32,33,34を有する四角柱に形成されており、一つの面31は互いに対向する一対の平行な縁部31a,31bの突き合せによってその周辺部分と共同して形成されている。また、この一対の平行な縁部31a,31bには、互いに係合可能な第2の係合部としての凹陥部31c(第2の係合部の雌側係合部)と突出片31d(第2の係合部の雄側係合部)とが形成されている。凹陥部31cの幅と突出片31dの幅とは互いに密着状態で係合するように略同幅とされている。
【0051】
また、凹陥部31cの開放端には、その開放端を拡開させる案内部31eが形成されている。さらに、突出片31dの先端には、その先端に向かうほど先細りとする傾斜案内部31fが形成されている。
【0052】
平行な縁部31a,31bと直交する一方の縁部30aには、互いに対向可能な舌片30b,30cが突出形成されている。
【0053】
この舌片30b,30cには、パイプ体30の形成完了前の要部拡大図である図5(B)に示すように、互いに対向状態で係合する雌雄の異なった係合部としての凹部30d(雌側係合部)及び凸部30e(雄側係合部)とが形成されている。また、舌片30b,30cは、その縁部30f,30gを突き合せることによって周辺部分と共同して支持面35を形成する。
【0054】
凹部30dの底縁部中央には開放端側に向かって突出する山型状の突起30hが形成されている。また、凹部30dの開放端にはその開口径を拡開させるように傾斜した案内部30iが形成されている。さらに、凹部30dには、その開放端寄りの開口径を底縁部寄りの開口径よりも狭くするように互いに接近する方向に突出する係止壁30jが形成されている。
【0055】
凸部30eの先端には、その先端に向かう程先細りとなる傾斜状案内部30kが形成されている。また、凸部30eには、パイプ体30の形成完了状態の要部拡大図である図5(C)に示すように、その突出端側が突起30hに案内されて互いに離反する方向に屈曲変形可能となるように分割された一対の割片30mから構成されている。この割片30mは屈曲変形により凹部30dと凸部30eとが嵌め合うと同時に係止壁30jに当接して縁部30f,30gを密着状態で突き合わせる。
【0056】
図6はこのようなパイプ体30を形成するための板金30Aである。この板金30Aは、原材料となる金属シート状物からの打ち抜き等によって形成されている。なお、この図6において、形成後のパイプ体30の構成部分には同一の符号を付してその説明は省略する。また、図6の符号P1,P2,P3,P4は、面31〜面34を形成するためにプレス機械による折り曲げ位置を示す説明線であり、符号P5,P6は支持面35を形成するためにプレス機械による折り曲げ位置を示す説明線でる。尚、説明線P1〜P6での折り曲げ位置は、プレス成形時の板金30Aの延び量を考慮して設計されている。
【0057】
また、板金30Aには、例えば、面33には後述するプレス加工時における機械(金型)への固定用の穴30nが形成される。また、他の面32,34,35には複写機の本体パネル固定用或いは部品固定用のネジ穴30pが形成される。なお、各穴30n,30pの応用範囲はパイプ体30の使用目的に応じて加工される。この際、穴30nをネジ穴にして金型固定用穴として兼用しても良い。さらに、これらの穴30n,30pの位置や個数は限定されるものではないことは勿論、パイプ体成形後に形成しても良いことは勿論である。
【0058】
このような板金30Aを用いて四角柱のパイプ体を成形する場合には、先ず、公知のプレス機械によって、板金30Aの縁部31a,31bの近傍をその縁部31a,31bに沿って同方向に屈曲(屈曲位置は説明線P1,P2参照)して立ち上げ(四角柱の場合、面31と面32並びに面31と面34とのなす角度は90°)ると共に、舌片30b,30cを縁部30aに沿って同方向に屈曲(屈曲位置は説明線P5,P6参照)して立ち上げ(面32と面35並びに面34と面35とのなす角度は90°)る。
【0059】
次に、同様に公知のプレス機械によって、各縁部31a,31bが離間状態で対向するように面31となる屈曲位置よりも内方を縁部31a,31bに沿って屈曲(屈曲位置は説明線P3,P4を参照)し、図3(A)に示すように、1次加工品30Bを得る。この際、面33の幅よりも縁部31a,31bの対向間隔を広くすることによって、プレス機械の金型及び1次加工品30Bの抜きを容易とすることができる。
【0060】
次に、図7(A)に示すように、その1次加工品30Bをプレス機械40の下型41にセットする。この際、1次加工品30Bは、下型41に設けられた押え機構42によって面33が固定される。
【0061】
この状態から、図7(B)に示すように、上型43を下降させて下型41のプレス部44を互いに接近させつつ縁部31a,31b及び縁部30f,30g同士を接近させる。
【0062】
すると、凹陥部31cと突出片31dとが係合すると同時に、凹部30dと凸部30eとが係合しつつ突起30hの案内によって割片30mの先端が互いに離反するように屈曲変形する。この一対の割片30mの屈曲変形は、その一部が係止壁30jに当接することとなり、縁部30f,30gを密着状態で突き合わせるように凹部30dと凸部30eとが嵌め合うと同時に抜け止めがなされる。また、この嵌め合いは、縁部30f,30g及び縁部31a,31bが離反しようとする方向へのスプリングバックを吸収する。従って、支持面35の幅を面31の幅と一致させることによって、凹部30dと凸部30eとの嵌め合いと同時に面31の縁部31a,31bも密着状態で突き合ったパイプ体30の成形が可能となる。
【0063】
尚、このようなパイプ体30をフレーム構造として接合する場合は、上記実施の形態1と同様であるため、説明を省略するが、このパイプ体30の場合、凹陥部31cと突出片31dとの密着状態の係合により、縁部31a,31bが相対的に平行移動する加重、即ち、パイプ体30の捩れ方向の加重を吸収し、剛性を向上させることができる。
【0064】
(実施の形態3)
図8(A)において、50は本発明の実施の形態3のパイプ体である。このパイプ体50は、四つの面51,52,53,54を有する四角柱に形成されており、一つの面51は互いに対向する一対の平行な縁部51a,51bの突き合せによってその周辺部分と共同して形成されている。また、この一対の平行な縁部51a,51bには、互いに係合可能な第2の係合部としての凹陥部51c(第2の係合部の雌側係合部)と突出片51d(第2の係合部の雄側係合部)とが形成されている。尚、凹陥部51c及び突出片51dは、後述する凹部50d(凹陥部51cに対応)及び凸部50e(突出片51dに対応)を実質的に同一であるため、その凹部50d及び凸部50eの説明を援用する。
【0065】
平行な縁部51a,51bと直交する一方の縁部50aには、互いに対向可能な舌片50b,50cが突出形成されている。
【0066】
この舌片50b,50cには互いに対向状態で係合する雌雄の異なった係合部としての凹部50d(雌側係合部)と凸部50e(雄側係合部)とが形成されている。また、舌片50b,50cは、その縁部50f,50gを突き合せることによって周辺部分と共同して支持面55を形成する。
【0067】
凹部50dの底縁部中央には、パイプ体50の形成完了前の要部拡大図である図8(B)に示すように、開放端側に向かって突出する山型状の突起50hが形成されている。また、凹部50dの開放端にはその開口径を拡開させるように傾斜した案内部50iが形成されている。さらに、凹部50dには、その開放端寄りの開口径を底縁部寄りの開口径よりも狭くするように互いに接近する方向に突出する係止壁50jが形成されている。
【0068】
凸部50eの先端には、その先端に向かう程先細りとなる傾斜状案内部50kが形成されている。また、凸部50eには、パイプ体50の形成完了状態の要部拡大図である図8(C)に示すように、その突出端側が突起50hに案内されて互いに離反する方向に屈曲変形可能となるように分割された一対の割片50mから構成されている。この割片50mは屈曲変形により凹部50dと凸部50eとが嵌め合うと同時に係止壁50jに当接して縁部50f,50gを密着状態で突き合わせる。
【0069】
図9はこのようなパイプ体50を形成するための板金50Aである。この板金50Aは、原材料となる金属シート状物からの打ち抜き等によって形成されている。なお、この図9において、形成後のパイプ体50の構成部分には同一の符号を付してその説明は省略する。また、図9の符号P1,P2,P3,P4は、面51〜面54を形成するためにプレス機械による折り曲げ位置を示す説明線であり、符号P5,P6は支持面55を形成するためにプレス機械による折り曲げ位置を示す説明線である。尚、説明線P1〜P6での折り曲げ位置は、プレス成形時の板金50Aの延び量を考慮して設計されている。
【0070】
また、板金50Aには、例えば、面53には後述するプレス加工時における機械(金型)への固定用の穴50nが形成される。また、他の面52,54,15には複写機の本体パネル固定用或いは部品固定用のネジ穴50pが形成される。なお、各穴50n,50pの応用範囲はパイプ体50の使用目的に応じて加工される。この際、穴50nをネジ穴にして金型固定用穴として兼用しても良い。さらに、これらの穴50n,50pの位置や個数は限定されるものではないことは勿論、パイプ体成形後に形成しても良いことは勿論である。
【0071】
このような板金50Aを用いて四角柱のパイプ体を成形する場合には、先ず、公知のプレス機械によって、板金50Aの縁部51a,51bの近傍をその縁部51a,51bに沿って同方向に屈曲(屈曲位置は説明線P1,P2参照)して立ち上げ(四角柱の場合、面51と面52並びに面51と面54とのなす角度は90°)ると共に、舌片50b,50cを縁部50aに沿って同方向に屈曲(屈曲位置は説明線P5,P6参照)して立ち上げ(面52と面35並びに面54と面55とのなす角度は90°)る。
【0072】
次に、同様に公知のプレス機械によって、各縁部51a,51bが離間状態で対向するように面51となる屈曲位置よりも内方を縁部51a,51bに沿って屈曲(屈曲位置は説明線P3,P4を参照)し、図10(A)に示すように、1次加工品50Bを得る。この際、面53の幅よりも縁部51a,51bの対向間隔を広くすることによって、プレス機械の金型及び1次加工品50Bの抜きを容易とすることができる。
【0073】
次に、図10(A)に示すように、その1次加工品50Bをプレス機械60の下型61にセットする。この際、1次加工品50Bは、下型61に設けられた押え機構62によって面53が固定される。
【0074】
この状態から、図10(B)に示すように、上型63を下降させて下型61のプレス部64を互いに接近させつつ縁部51a,51b及び縁部50f,50g同士を接近させる。
【0075】
すると、凹陥部51cと突出片51dとが係合すると同時に、凹部50dと凸部50eとが係合しつつ突起50hの案内によって割片50mの先端が互いに離反するように屈曲変形する。この一対の割片50mの屈曲変形は、その一部が係止壁50jに当接することとなり、縁部50f,50gを密着状態で突き合わせるように凹部50dと凸部50eとが嵌め合うと同時に抜け止めがなされる。また、この嵌め合いは、縁部50f,50g及び縁部51a,51bが離反しようとする方向へのスプリングバックを吸収する。従って、支持面55の幅を面51の幅と一致させることによって、凹部50dと凸部50eとの嵌め合いと同時に面51の縁部51a,51bも密着状態で突き合ったパイプ体50の成形が可能となる。
【0076】
尚、このようなパイプ体50をフレーム構造として接合する場合は、上記実施の形態1と同様であるため、説明を省略するが、このパイプ体50の場合、凹陥部51cと突出片51dとの嵌め合いにより、縁部51a,51bが相対的に平行移動する加重、即ち、パイプ体50の捩れ方向の加重を吸収し、剛性を向上させることができるばかりでなく、縁部50a,50bを付き合わせた際の密着状態を凹部50dと凸部50eの精度等に関係なく維持することができる。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の構成によれば、パイプ体のパイプ端部に形成された支持面によって他の部材への密着した付き合わせを可能としたパイプ体とすることができるばかりでなく、雌雄の異なる係合部の少なくとも一方の変形に伴う抜け止め状態の嵌め合いによってパイプ体のプレス成形時に発生したスプリングバックによる合せ目の開きを自然に防止することができる。
【0078】
請求項2に記載の構成によれば、パイプ体のパイプ端部に形成された支持面によって他の部材への密着した付き合わせを可能としたパイプ体とすることができるばかりでなく、雌雄の異なる係合部の少なくとも一方の変形に伴う抜け止め状態の嵌め合いによってパイプ体のプレス成形時に発生したスプリングバックによる合せ目の開きを自然に防止することができ、しかも、第2の係合部によってパイプ体の捩れの発生をも防止することができる。
【0079】
請求項3に記載の構成によれば、パイプ体のパイプ端部に形成された支持面によって他の部材への密着した付き合わせを可能としたパイプ体とすることができるばかりでなく、雌雄の異なる係合部の少なくとも一方の変形に伴う抜け止め状態の嵌め合いによってパイプ体のプレス成形時に発生したスプリングバックによる合せ目の開きを自然に防止することができ、しかも、第2の係合部によってパイプ体の捩れの発生並びに一層の合わせ目の開きを防止することができる。
【0080】
請求項4に記載の構成によれば、パイプ体のパイプ端部に形成された支持面によって他の部材への密着した突き合わせを可能としたパイプ体とすることができるばかりでなく、雌雄の異なる係合部の少なくとも一方の変形に伴う抜け止め状態の嵌め合いによってパイプ体のプレス成形時に発生したスプリングバックによる合せ目の開きを自然に防止することができ、しかも、第2の係合部によってパイプ体の捩れの発生並びに一層の合わせ目の開きを防止したまま、平行な一対の縁部の突き合わせと係合部の突き合わせとを同時に行うことができる。
【0081】
請求項5に記載の発明によれば、予め形成された取り付け穴を利用した接合固定を採用することができ、パイプ体の汎用性を向上させることができる。
【0082】
請求項6に記載の構成によれば、パイプ体のパイプ端部の接合を密着して行うことができ、しかも、ブラケット等の大型な介装固定部品や溶接を用いることなく接合を可能としたものでありながら、安定した接合精度を確保することができる。
【0083】
請求項7乃至請求項9に記載の発明によれば、所定のプレス工程によって平行な一対の縁部が密着したパイプ体を提供するためのパイプ体用板金とすることができるばかりでなく、流通時の中間品の搬送等も容易に行うことができる。
【0084】
請求項10及び請求項12に記載の構成によれば、所定のプレス工程によって一対の縁部を密着させる際に各係合部同士の係合を容易に行うことができるパイプ体を提供するためのパイプ体用板金とすることができる。
【0085】
請求項13に記載の構成によれば、所定のプレス工程によって一対の縁部を密着させる際に、そのプレス工程の過程のみで雄側係合部を変形させることができるパイプ体を提供するためのパイプ体用板金とすることができる。
【0086】
請求項14に記載の構成によれば、所定のプレス工程によって一対の縁部を密着させる際に、雄側係合部の変形部分が雌側係合部の開放端寄りに当接し、各係合部同士の抜止め効果を向上させることができるパイプ体を提供するためのパイプ体用板金とすることができる。
【0087】
請求項15に記載の構成によれば、所定のプレス工程によって一対の縁部を密着させる際に、雄側係合部の変形を容易且つ確実とすることができるパイプ体を提供するためのパイプ体用板金とすることができる。
【0088】
請求項16及び請求項17の記載によれば、簡単なプレス工程のみで接合面を有し且つ突き合わせ縁部同士が密着したパイプ体を形成することができるばかりでなく、雌雄の異なった一対の係合部の少なくとも一方の変形による嵌め合いをプレス過程で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係わるパイプ体を示し、(A)はパイプ体の外観斜視図、(B)パイプ体の形成完了前の要部の拡大図、(C)はパイプ体の形成完了状態の要部の拡大図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係わる板金の平面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係わるパイプ体成形方法の時系列の説明図で、(A)は1次加工品をセットした状態のプレス機械の断面図、(B)はパイプ体成形完了状態のプレス機械の断面図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係わるパイプ体の接合構造を示し、(A)はパイプ体をベースフレームに接合固定した状態の側面図、(B)パイプ体をベースフレームに接合固定した状態の底面方向からの斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係わるパイプ体を示し、(A)はパイプ体の外観斜視図、(B)パイプ体の形成完了前の要部の拡大図、(C)はパイプ体の形成完了状態の要部の拡大図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係わる板金の平面図である。
【図7】本発明の実施の形態2に係わるパイプ体成形方法の時系列の説明図で、(A)は1次加工品をセットした状態のプレス機械の断面図、(B)はパイプ体成形完了状態のプレス機械の断面図である。
【図8】本発明の実施の形態3に係わるパイプ体を示し、(A)はパイプ体の外観斜視図、(B)パイプ体の形成完了前の要部の拡大図、(C)はパイプ体の形成完了状態の要部の拡大図である。
【図9】本発明の実施の形態3に係わる板金の平面図である。
【図10】本発明の実施の形態3に係わるパイプ体成形方法の時系列の説明図で、(A)は1次加工品をセットした状態のプレス機械の断面図、(B)はパイプ体成形完了状態のプレス機械の断面図である。
【図11】従来のパイプ体の接合構造を示し、(A)はパイプ体をベースフレームに接合固定した状態の側面図、(B)パイプ体をベースフレームに接合固定した状態の底面方向からの斜視図である。
【符号の説明】
10…パイプ体
10a…縁部(互いに平行な一対の縁部と交差する縁部)
11…面
11a…縁部(互いに平行な一対の縁部)
11b…縁部(互いに平行な一対の縁部)
12…面
13…面
14…面
15…支持面
10d…凹部(雌側係合部)
10e…凸部(雄側係合部)
10h…突起
10A…板金
10B…1次加工品

Claims (17)

  1. 互いに平行な一対の縁部同士で合せ目を構成するとことによって閉断面を形成したパイプ体において、
    前記平行な一対の縁部と交差する縁部に設けられた雌雄の異なる係合部が互いに係合していると共に、該各係合部同士の少なくとも一方の変形に伴う抜け止め状態の嵌め合いによってパイプ端部に支持面が形成されていることを特徴とするパイプ体。
  2. 互いに平行な一対の縁部同士で合せ目を構成するとことによって閉断面を形成したパイプ体において、
    前記平行な一対の縁部と交差する縁部に設けられた雌雄の異なる係合部が互いに係合し且つ前記平行な一対の縁部に設けられた雌雄の異なる第2の係合部が互いに係合していると共に、前記係合部の雌雄の少なくとも一方の変形に伴う抜け止め状態の嵌め合いによってパイプ端部に支持面が形成されていることを特徴とするパイプ体。
  3. 互いに平行な一対の縁部同士で合せ目を構成するとことによって閉断面を形成したパイプ体において、
    前記平行な一対の縁部と交差する縁部に設けられた雌雄の異なる係合部が互いに係合し且つ前記平行な一対の縁部に設けられた雌雄の異なる第2の係合部が互いに係合していると共に、前記係合部の雌雄の少なくとも一方の変形に伴う抜け止め状態の嵌め合いによってパイプ端部に支持面が形成され且つ前記第2の係合部の雌雄の少なくとも一方の変形に伴う抜け止め状態の嵌め合いによって前記平行な一対の縁部同士が密着状態で合わされていることを特徴とするパイプ体。
  4. 互いに平行な一対の縁部同士を突き合わせて合せ目を構成するとことによって閉断面を形成したパイプ体において、
    前記平行な一対の縁部と交差する縁部に設けられた雌雄の異なる係合部が突き合わせによって互いに係合し且つ前記平行な一対の縁部に設けられた雌雄の異なる第2の係合部が突き合わせによって互いに係合していると共に、前記係合部の雌雄の少なくとも一方の変形に伴う抜け止め状態の嵌め合いによってその周辺部分で共同してパイプ端部に支持面が形成され且つ前記第2の係合部の雌雄の少なくとも一方の変形に伴う抜け止め状態の嵌め合いによって前記平行な一対の縁部同士が密着状態で突き合わされていることを特徴とするパイプ体。
  5. 前記支持面に取り付け穴が形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載のパイプ体。
  6. 請求項5に記載のパイプ体を用い、固定部材に設けられた平坦な取付面に前記支持面を突き当てた状態で前記固定部材と前記支持面とに跨るように前記取り付け穴に挿入した固定手段によって前記固定部材と前記パイプ体とを接続固定したことを特徴とするパイプ体の固定構造。
  7. 閉断面を形成するために互いに合わされる平行な一対の縁部と、該平行な一対の縁部と交差する縁部に設けられて互いに係合可能な雌雄の異なり且つ少なくとも一方が変形可能な係合部とを備えていることを特徴とするパイプ体用板金。
  8. 閉断面を形成するために互いに合わされる平行な一対の縁部と、この平行な一対の縁部と交差する縁部に設けられて互いに係合可能な雌雄の異なり且つ少なくとも一方が変形可能な係合部と、前記平行な一対の縁部に設けられて互いに係合可能な雌雄の異なる第2の係合部とを備えていることを特徴とするパイプ体用板金。
  9. 閉断面を形成するために互いに合わされる平行な一対の縁部と、該平行な一対の縁部と交差する縁部に設けられて互いに係合可能な雌雄の異なり且つ少なくとも一方が変形可能な係合部と、前記平行な一対の縁部に設けられて互いに係合可能な雌雄の異なり且つ少なくとも一方が変形可能な第2の係合部とを備えていることを特徴とするパイプ体用板金。
  10. 前記雌側係合部の開放端は前記雄側係合部の最大幅よりも広く設定されていることを特徴とする請求項7乃至請求項9の何れかに記載のパイプ体用板金。
  11. 前記雌側係合部には、その開放端に向かって拡開する案内部が設けられていることを特徴とする請求項7乃至請求項10の何れかに記載のパイプ体用板金。
  12. 前記雄側係合部には、その先端に先細りとなる傾斜状案内部が形成されていることを特徴とする請求項7乃至請求項11の何れかに記載のパイプ体用板金。
  13. 前記雌側係合部には、その開放端と対向する底縁部に前記雄側係合部の先端を前記雌側係合部の両側縁部に向けて変形移動させる突起が形成されていることを特徴とする請求項7乃至請求項12の何れかに記載のパイプ体用板金。
  14. 前記雌側係合部は、その開放端寄りの開口径を前記底縁部寄りの開口径よりも狭くしたことを特徴とする請求項13に記載のパイプ体用板金。
  15. 前記雄側係合部は、その突出端側が前記突起に案内されて互いに離反する方向に屈曲変形可能となるように分割された一対の割片であることを特徴とする請求項14に記載のパイプ体用板金。
  16. 請求項7乃至請求項15の何れかに記載のパイプ体用板金の互いに突き合うことによって閉断面を形成する平行な一対の縁部の近傍並びに前記係合部の前記平行な縁部と交差する縁部の近傍を該各縁部に沿って同方向に屈曲すると共に、前記各縁部が離間状態で対向するように前記平行な一対の縁部近傍の屈曲部分よりも内方を該平行な一対の縁部近傍に沿って屈曲した後に、前記縁部同士を接近させて突き合わせると同時に前記係合部を係合させつつ変形させて前記支持面を形成すると同時に前記平行な一対の縁部同士を密着させることを特徴とするパイプ体の成形方法。
  17. 請求項3乃至請求項15の何れかに記載のパイプ体用板金の互いに突き合うことによって閉断面を形成する平行な一対の縁部の近傍並びに前記係合部の前記平行な縁部と交差する縁部の近傍を該各縁部に沿って同方向に屈曲した1次加工品を得る第1ステップと、前記縁部が離間状態で対向するように前記屈曲部分よりも内方を前記縁部に沿って屈曲した略多角柱状の2次加工品を得る第2ステップと、前記縁部同士を接近させて突き合わせると同時に前記係合部を係合させつつ変形させて前記縁部同士を密着させてパイプ体を得る第3ステップとを有することを特徴とするパイプ体の成形方法。
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