JP3808166B2 - 放射線像変換パネルの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、輝尽性蛍光体の輝尽性を利用する放射線像変換方法に用いられる放射線像変換パネルの製造方法に関する。本発明はまた、その放射線像変換パネルの製造に有利に利用できるフッ素樹脂塗布層付きの積層体にも関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の放射線写真フィルムと増感スクリーンとを用いる放射線写真法に代る方法として、たとえば特開昭55−12145号公報に記載されているような輝尽性蛍光体を用いる放射線像変換方法が知られている。この方法は、輝尽性蛍光体の層を持つ放射線像変換パネル(蓄積性蛍光体シートともいう)を利用するもので、被写体を透過した、あるいは被検体から発せられた放射線を放射線像変換パネルの輝尽性蛍光体に吸収させ、その後、その輝尽性蛍光体に可視光線あるいは赤外線などの電磁波(励起光)を時系列的に照射して、輝尽性蛍光体を励起することにより、該輝尽性蛍光体中に蓄積されている放射線エネルギーを蛍光(輝尽発光光)として放出させ、この蛍光を光電的に読み取って電気信号に変え、この電気信号から被写体あるいは被検体の放射線画像を可視像として再生する方法である。読み取りを終えた放射線像変換パネルは、蛍光体層に残存する放射線エネルギーを消去した後、同様な放射線像変換方法に繰り返し使用される。
【0003】
上記の放射線像変換方法によれば、従来の放射線写真フィルムと増感スクリーンとを組合わせて用いる放射線写真法に比較して、はるかに少ない被曝線量で情報量の豊富な放射線画像を得ることができるという大きな利点がある。また、従来の放射線写真法では、一回の撮影毎に放射線写真フィルムを消費するのに対して、この放射線像変換方法を利用する場合は、放射線像変換パネルが繰り返し使用できるため、資源保護や経済効率の点でも有利になる。
【0004】
放射線像変換方法にて用いられる放射線像変換パネルは通常、支持体シート、輝尽性蛍光体層、そして保護フィルムがこの順に積層された基本構成を有する。
輝尽性蛍光体層は通常、輝尽性蛍光体粒子とこれを分散状態にして含有支持する結合剤とからなる。ただし、輝尽性蛍光体層としては、蒸着法や焼結法などによって形成される結合剤を含まない輝尽性蛍光体の凝集体からなるものもある。また、この輝尽性蛍光体の凝集体の間隙に高分子物質を浸透させた輝尽性蛍光体層も知られている。これらの輝尽性蛍光体層を有する放射線像変換パネルはいずれも、前記の放射線像変換方法に使用することができる。
【0005】
放射線像変換パネルの輝尽性蛍光体層の表面上には通常、前記のように、その蛍光体層を保護するために透明な樹脂材料からなる保護フィルムが積層されている。この保護フィルムは従来、輝尽性蛍光体層の表面に樹脂溶液を塗布乾燥させる樹脂溶液塗布法、あるいは別に用意した透明な樹脂薄膜(フィルム)を接着剤を用いて輝尽性蛍光体層の表面に貼着するフィルム貼着法などにより設けられていた。これらの保護フィルムの形成方法のうち、樹脂溶液塗布法は、作業が簡単であり、また蛍光体層に対する接着強度が優れると云う利点がある一方、物理的強度が充分でなく、表面に傷が付き易いという欠点がある。これに対して、フィルム貼着法は、予め接着剤層のついた透明樹脂フィルムを製造しておいて、これを蛍光体層の表面に貼りつける工程が必要であるため、煩雑であるという欠点がある。さらに、これらの従来の保護フィルムは、放射線像変換方法の実施に際して放射線像変換パネルを機械装置内にて搬送する場合に汚れが付きやすく、またその汚れが除去し難いという問題もあった。
【0006】
すなわち、放射線像変換方法の実施において、放射線像変換パネルは、放射線の照射(放射線像の記録)−励起光の照射(記録された放射線像の読み取り)−消去光の照射(残存する放射線エネルギーの除去)という工程のサイクルで、繰り返し使用される。このサイクルにおける放射線像変換パネルの各工程の間の移動は、機械装置内で、ベルト、ローラーなどのような搬送手段により行なわれ、一サイクルの終了後に放射線像変換パネルは次回の使用のために通常は積層状態で保存される。これらの工程間の移動中に放射線像変換パネルの表面は、機械装置の各部材に接触し、擦り傷が発生したり、汚れの付着が起こりやすい。特に、放射線像変換パネルの輝尽性蛍光体層側の表面の保護フィルムの表面に発生する傷や汚れは、その表面から励起光の照射や輝尽光の取り出しが一般的に行なわれることから、最終的に得られる放射線画像の画質の低下を引き起こすため、大きな問題となる。
【0007】
放射線像変換パネルの保護フィルムの表面での汚れの付着を防ぐ方法に関しては、特開平2−193100号公報や特開平4−310900号公報に、フッ素樹脂を含む塗布層を輝尽性蛍光体層の表面に形成することにより保護フィルムとすることが提案されており、これにより保護フィルムの表面への汚れの付着が起こりにくく、また汚れが一旦付着した後にも容易に除去しやすいことが明らかにされている。
【0008】
上記の方法により、放射線像変換パネルの保護フィルムの表面での汚れの付着の問題は回避されるようになったが、保護フィルム表面の擦り傷の発生については充分満足できる結果は得られない。このため、特開平8−190000号公報には、輝尽性蛍光体層の表面に、まず硬度の高いプラスチックフィルムを貼り付け、その後にそのフィルムの表面にフッ素樹脂塗布層を形成して保護フィルムとする方法により、保護フィルム表面での擦り傷の発生と汚れの付着を防止する方法が開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
放射線像変換パネルの製造に際して、上記の輝尽性蛍光体層の表面に、まず高硬度のプラスチックフィルムを貼り付け、次いでそのフィルムの表面にフッ素樹脂塗布層を形成して保護フィルムとする方法は、保護フィルム表面での擦り傷の発生と汚れの付着を防止する方法として有効である。しかし、本発明の発明者の研究によると、輝尽性蛍光体層の表面に貼り付けられたプラスチックフィルムの表面へにフッ素樹脂塗布層を高い均一性を以て形成することは必ずしも容易ではないことが判明した。すなわち、放射線像変換パネルを用いて高画質の放射線画像を得るためには、その輝尽性蛍光体層の表面に設ける保護フィルムは全体として薄層であることが必要であるため、蛍光体層の上に貼りつけられるプラスチックフィルムとしては非常に薄いフィルムが用いられる。この結果、輝尽性蛍光体層の表面に形成されている僅かな凹凸がプラスチックフィルムの表面にも現われるようになり、その表面にフッ素樹脂塗布層を形成した場合にも、その凹凸が塗布層表面にも現われる傾向がある。さらにまた、支持体シートの上に、輝尽性蛍光体層とプラスチックフィルムが形成されてなる積層体の表面への薄いフッ素樹脂塗布層の形成作業自体も容易ではない。
【0010】
上記の問題を回避するために、予めプラスチックフィルムの表面にフッ素樹脂塗布層を形成させた後、接着剤を用いてそのプラスチックフィルムを輝尽性蛍光体層の表面に貼りつける方法も考えられるが、薄いプラスチックフィルムの両面にフッ素樹脂塗布層と接着剤層とが別々に設けられる積層体を得ることは容易ではない。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下記の工程からなる、支持体シート、輝尽性蛍光体層、接着剤層、光透過性樹脂フィルム、そしてフッ素樹脂塗布層から構成された放射線像変換パネルの製造方法にある。
可撓性支持体及びその表面に接着層を介して接合されている光透過性樹脂フィルムからなる積層体を用意し、この光透過性樹脂フィルムの上にフッ素樹脂塗布層を形成する工程;
得られたフッ素樹脂塗布層付き積層体から可撓性支持体と接着層とを一緒に剥がし取る工程;
積層体の光透過性樹脂フィルムのフッ素樹脂塗布層側とは反対の側の表面に接着剤層を形成する工程;
積層体の接着剤層の表面を保護フィルムで覆う工程;そして、
別に用意した支持体シートとその上に積層された輝尽性蛍光体層とからなる輝尽性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層表面に、保護フィルムを剥がし取った積層体の接着剤層を重ねて圧着させる工程。
【0012】
本発明は特に、長尺状の支持体シートを用いて、一旦長尺状の放射線像変換パネルを製造した後、それを所望のサイズに裁断して放射線像変換パネルを製造する方法に有利に利用できる。
従って、本発明は、下記の工程からなる、支持体シート、輝尽性蛍光体層、接着剤層、光透過性樹脂フィルム、そしてフッ素樹脂塗布層から構成された放射線像変換パネルの製造方法にもある。
可撓性支持体及びその表面に接着層を介して接合されている光透過性樹脂フィルムからなる長尺状積層体を用意し、この長尺状積層体をその長さ方向に移動させながら、その光透過性樹脂フィルムの上にフッ素樹脂塗布層を形成する工程;
得られたフッ素樹脂塗布層付き積層体をその長さ方向に移動させながら、可撓性支持体と接着層とを一緒に剥がし取る工程;
積層体をその長さ方向に移動させながら、その光透過性樹脂フィルムのフッ素樹脂塗布層側とは反対の側の表面に接着剤層を形成する工程;
積層体をその長さ方向に移動させながら、その接着剤層の表面を保護フィルムで覆う工程;
積層体の保護フィルムを剥がし取りながら、別に用意した支持体シートとその上に積層された輝尽性蛍光体層とからなる長尺状の輝尽性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層表面に、積層体の接着剤層を重ねて圧着させる工程;そして
得られた長尺状の支持体シート、輝尽性蛍光体層、接着剤層、光透過性樹脂フィルム、そしてフッ素樹脂塗布層からなる長尺状放射線像変換シートを所望の形状に裁断する工程。
【0013】
なお、上記の本発明の放射線像変換パネルの製造方法では、最初に可撓性支持体(仮支持体)と光透過性樹脂フィルム(放射線像変換パネルにおいて保護フィルムとなるもの)との接合に用いた接着層を一旦剥がし取り、その後に改めて光透過性樹脂フィルムに接着剤層を付設しているが、接着剤組成を適当に選ぶことにより、前記の接着層を剥がし取ることなく、後記の接着剤層として用いることも可能である。従って、本発明は、下記の工程からなる、支持体シート、輝尽性蛍光体層、接着剤層、光透過性樹脂フィルム、そしてフッ素樹脂塗布層から構成された放射線像変換パネルの製造方法にもある。
可撓性支持体及びその表面に接着層を介して接合されている光透過性樹脂フィルムからなる積層体を用意し、この光透過性樹脂フィルムの上にフッ素樹脂塗布層を形成する工程;
得られたフッ素樹脂塗布層付き積層体から可撓性支持体を剥がし取る工程;
そして、
別に用意した支持体シートとその上に積層された輝尽性蛍光体層とからなる輝尽性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層表面に積層体の接着剤層を重ね合せて圧着させる工程。
【0014】
上記の方法もまた、特に長尺状の支持体シートを用いて、一旦長尺状の放射線像変換パネルを製造した後、それを所望のサイズに裁断して放射線像変換パネルを製造する方法に有利に利用できる。
従って、本発明は、下記の工程からなる、支持体シート、輝尽性蛍光体層、接着剤層、光透過性樹脂フィルム、そしてフッ素樹脂塗布層から構成された放射線像変換パネルの製造方法にもある。
可撓性支持体及びその表面に接着層を介して接合されている光透過性樹脂フィルムからなる長尺状積層体を用意し、この長尺状積層体をその長さ方向に移動させながら、その光透過性樹脂フィルムの上にフッ素樹脂塗布層を形成する工程;
得られたフッ素樹脂塗布層付き積層体をその長さ方向に移動させながら、可撓性支持体を剥がし取る工程;
別に用意した支持体シートとその上に積層された輝尽性蛍光体層とからなる長尺状の輝尽性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層表面に、上記積層体の接着剤層を重ねて圧着させる工程;そして
得られた長尺状の支持体シート、輝尽性蛍光体層、接着剤層、光透過性樹脂フィルム、そしてフッ素樹脂塗布層からなる長尺状放射線像変換シートを所望の形状に裁断する工程。
【0015】
さらに、本発明は、厚さ20μm以上の可撓性支持体、その表面に接着層を介して接合されている厚さ30μm以下の光透過性樹脂フィルム、そしてこの光透過性樹脂フィルムの上に形成されたフッ素樹脂塗布層からなる積層体にもある。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の放射線像変換パネルの製造方法のひとつの特徴は、放射線像変換パネルの輝尽性蛍光体層の表面に貼りつける保護フィルムを、薄手の光透過性フィルム(プラスチックフィルム)と、その上に塗布形成したフッ素樹脂塗布層から構成するようにし、かつこの保護フィルムを予め別に製造した上で、これを支持体シート上に形成された輝尽性蛍光体層の上に貼りつけることにある。そして、本発明の放射線像変換パネルの製造方法の大きな特徴は、その薄手の光透過性フィルム表面へのフッ素樹脂塗布層の塗布形成を、薄手の光透過性フィルムを予め裏打ち層として機能する可撓性支持体に貼りつけて固定支持した状態で行なうことにある。すなわち、輝尽性蛍光体層の保護フィルムとして用いるための樹脂材料製の光透過性フィルムは、最も厚い場合でも30μm程度であり、通常は20μmであって、最も一般には1〜15μmの厚さのものが用いられる。このような薄手の光透過性フィルムは、自己支持性が極端に低く、その表面に均質にフッ素樹脂塗布層を形成することは非常に難しい。このため、本発明では、光透過性フィルムを一旦厚手の可撓性支持体上に仮固定し、その状態で光透過性フィルムの表面にフッ素樹脂溶液を塗布し乾燥することにより、厚さが均一で、かつ均質なフッ素樹脂塗布層を光透過性フィルムの表面に形成する方法を利用する。このようにして光透過性樹脂フィルムの表面にフッ素樹脂塗布層が設けられた保護フィルムは、全体として薄手であっても、その平面方向に高い均質性を示す。また、この保護フィルムは、その後、フッ素樹脂塗布層が形成された側の表面と反対側の表面に接着剤層が形成された状態で輝尽性蛍光体層の表面に配置されて、圧着されるため、蛍光体層の表面にしっかりと固着された状態で平面性の高い保護フィルムとなる。従って、本発明の製法で製造された放射線像変換パネルは、特開平8−190000号公報に記載されているように、保護フィルム表面での擦り傷の発生と汚れの付着が硬度の回避される上に、その保護フィルムの平面性が更に向上するため、最終的に優れた放射線再生画像を与えることができる。
【0017】
まず、本発明において輝尽性蛍光体層の表面に貼りつける保護フィルムの調製に有用な積層体、すなわち可撓性支持体、その表面に接着層を介して接合されている光透過性樹脂フィルム、そしてこの光透過性樹脂フィルムの上に形成されたフッ素樹脂塗布層からなる積層体の製造工程について説明する。
【0018】
本発明で用いる光透過性樹脂フィルムおよびフッ素樹脂塗布層の材料の好ましい例は、上記の特開平8−190000号公報に記載されている。
すなわち、光透過性樹脂フィルムは、透明性と強度に優れた任意の樹脂材料から製造することができるが、なかでも好ましい樹脂材料は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、及びアラミド樹脂である。また、光透過性樹脂フィルムの厚さは通常30μm以下、好ましくは1〜15μmであり、さらに好ましくは、5〜12μmである。
【0019】
フッ素樹脂塗布層は、フッ素樹脂を有機溶媒に溶解(又は分散)させて調製したフッ素樹脂溶液を光透過性樹脂フィルムの表面に塗布し、乾燥することにより形成させる。フッ素樹脂は単独で使用してもよいが、通常はフッ素樹脂と膜形成性の高い樹脂との混合物として使用する。また、ポリシロキサン骨格を持つオリゴマーあるいはパーフルオロアルキル基を持つオリゴマーを併用することもできる。フッ素樹脂溶液の塗布はドクターブレード、ロールコータ、ナイフコータなどの一般的な塗布手段を利用して行なうことができる。フッ素樹脂塗布層の層厚は、通常0.5〜20μm、好ましくは1〜5μmとする。
【0020】
フッ素樹脂と併用することのできる膜形成性の高い樹脂の例としては、ポリウレタン樹脂、ポリアクリル樹脂、セルロース樹脂、ポリメタクリレート樹脂、ポリエステル樹脂、およびエポキシ樹脂などの公知の保護膜形成用樹脂を挙げることができる。
フッ素樹脂は、フッ素を含むオレフィン(フロオロオレフィン)の単独重合体もしくはフロオロオレフィンを共重合成分として用いた共重合体であり、その例としては、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロルトリフロオロエチレン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体およびフロオロオレフィン−ビニルエーテル共重合体などを挙げることができる。
【0021】
フッ素樹脂は一般に有機溶媒に不溶性であるが、特にフルオロオレフィンを共重合体成分として用いた共重合体は、共重合の相手のモノマー成分によっては有機溶媒に可溶性となるため、そのような有機溶媒可溶性の樹脂を選んで、適当な溶媒に溶解させて調製したフッ素樹脂溶液を光透過性フィルムの表面に塗布乾燥させることにより、容易にフッ素樹脂塗布層を形成することができる。このような有機溶媒に可溶性なフッ素樹脂の代表例としては、フルオロオレフィン−ビニルエーテル、特にフルオロエチレン−ビニルエーテルを挙げることができる。また、ポリテトラフルオロエチレン及びその変成体も、パーフルオロ溶媒のようなフッ素系有機溶媒には可溶性であり、上記のフルオロオレフィンの共重合体と同様にして溶液として調製し、光透過性フィルムの表面へのフッ素樹脂塗布層の形成に有利に利用できる。
【0022】
フッ素樹脂塗布層の形成に際しては、架橋剤、硬膜剤、黄変防止剤などのような添加成分を用いることができる。特に架橋剤の添加は、フッ素樹脂塗布層の耐久性の向上に有利である。
【0023】
前記のように、フッ素樹脂塗布層に形成に際して、ポリシロキサン骨格を持つオリゴマーを用いることも好ましい。そのようなオリゴマーの好ましい例としては、ジメチルポリシロキサン骨格を持ち、かつ少なくとも一つの官能基(例、水酸基)を持つものを挙げることができる。また分子量(重量平均)は、500〜100000の範囲にあることが好ましく、さらに重量平均分子量が1000〜100000(特に3000〜10000)の範囲にあるものが好ましい。同様に、パーフロロアルキル基(例、テトラフロロエチレン基)を持つオリゴマーを用いることも好ましく、特に少なくとも一つの官能基(例、水酸基)を持つものが好ましい。その分子量(重量平均)は、500〜100000の範囲にあることが好ましく、さらに分子量が1000〜100000(特に10000〜10000)の範囲にあるものが好ましい。
【0024】
上記のようなオリゴマーに官能基が含まれている材料を用いることによって、フッ素樹脂塗布層の形成時に、そのオリゴマーとフッ素樹脂との間に架橋反応が発生するため、放射線像変換パネルの長期の繰り返しの使用に有利となる。このようなオリゴマーは、フッ素樹脂に対して0.01〜10重量%、特に0.1〜2重量%の範囲の量で用いることが好ましい。
【0025】
また、フッ素樹脂塗布層のなかには、パーフルオロオレフィン樹脂粉末もしくはシリコーン樹脂粉末が含まれていてもよい。パーフルオロオレフィン樹脂粉末もしくはシリコーン樹脂粉末は、平均粒径が0.1〜10μmの範囲にあるもの(特に0.3〜5μmの範囲にあるもの)が好ましい。そして、これらのパーフルオロオレフィン樹脂粉末もしくはシリコーン樹脂粉末は、フッ素樹脂塗布層の形成に際して、フッ素樹脂に対して0.5〜30重量%、特に2〜20重量%の範囲の量で用いることが好ましい。
【0026】
次に、保護フィルムの仮の支持体となる可撓性支持体について説明する。この可撓性支持体としては、平面が平滑で、樹脂材料製の厚手のシートが好ましく用いられる。そのような可撓性支持体は、厚さが通常は20μm以上であり、30〜300μmの範囲にあることが好ましく、またその樹脂材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、アラミド樹脂、ポリイミド樹脂などを挙げることができる。ただし、後の工程での光透過性フィルムとの剥離の必要性を考慮すると、光透過性フィルムとは異なる樹脂材料から成るものであることが好ましい。
【0027】
上記の可撓性支持体と光透過性樹脂フィルムとを接合(仮接合)するために用いられる接着剤には特に制限が無いが、可撓性支持体に対して高い接着力を持ち、一方では光透過性樹脂フィルムに対しては、後の工程での剥離が容易となるような適度な接着性を示す接着剤を用いることが好ましい。そのような接着剤の例としては、エポキシ系接着剤、ウレタン系接着剤、アクリル系接着剤、ポリエステル系接着剤などの公知の接着剤を挙げることができる。
【0028】
なお、可撓性支持体と光透過性樹脂フィルムとを接合(仮接合)するために用いた接着層を、そのまま、得られる放射線像変換パネルにおける蛍光体層と保護層(光透過性樹脂フィルム)との接合に利用する場合には、可撓性支持体上の接着層は、光透過性樹脂フィルムを、その上に塗布形成されたフッ素樹脂塗布層と共に可撓性支持体と剥がし取る際に、光透過性樹脂フィルムと共に剥がし取られる必要がある。従って、そのような剥離を容易に実現させるためには、可撓性支持体上への接着層の積層を、剥離層を介して行なっておくことが望ましい。この目的の為には、可撓性支持体上に、シリコーン樹脂系剥離剤を塗布して剥離層と形成したのち、その剥離層上に接着層を形成する方法を利用することができる。あるいは、可撓性支持体自体を剥離性の高い、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等で形成することもできる。
可撓性支持体と光透過性樹脂フィルムとを仮接合する接着層の厚さは通常0.5〜30μmであり、好ましくは1〜15μmである。
【0029】
上記の可撓性支持体、接着層、光透過性樹脂フィルム、そしてフッ素樹脂塗布層からなる積層体の製造に際しては先ず、可撓性支持体の上に公知の方法で接着層を形成し、ついで、その接着層の表面に光透過性樹脂フィルムを圧着する方法が利用される。なお、放射線像変換パネルは通常、長尺形態で製造された上で所定の寸法に裁断される。従って、本発明の放射線像変換パネルの製造に利用される上記の積層体も長尺状、すなわち連続したシート状として製造することが好ましい。従って、以下の説明では長尺状の形態にある放射線像変換シートの製造を例にとって記載する。
【0030】
次に、上記のようにして製造した可撓性支持体、接着層そして光透過性樹脂フィルムからなる長尺状積層体の光透過性樹脂フィルムの表面にフッ素樹脂塗布層を形成する。この長尺状積層体は通常ロール状態で保存される。そして、図1に示すような装置を用い、このロール11から長尺状積層体12を引き出し、連続的に移動させながら、その光透過性樹脂フィルム13の表面にドクターブレードなどの塗布手段14を用いてフッ素樹脂溶液を塗布し、次いで乾燥ゾーン(熱風などを利用する乾燥ゾーン)15を通過させて、溶媒を蒸発させることにより、フッ素樹脂塗布層16を形成する。このようにして光透過性樹脂フィルムの表面にフッ素樹脂塗布層16が形成された積層体17は、別に用意したロール18に巻き取られる。なお、このロール18への巻取りの際に、フッ素樹脂塗布層16の保護のために、その表面に保護フィルム19を積層することも好ましい。
【0031】
次に、可撓性支持体、接着層、光透過性樹脂フィルム、そしてフッ素樹脂塗布層からなる長尺状積層体から、可撓性支持体を接着層と共に剥がし取るか、あるいは、接着層を光透過性樹脂フィルム面に残した状態で可撓性支持体を剥がし取る。ついで、接着層を可撓性支持体と共に除去した場合には、接着層の除去により露出した光透過性樹脂フィルムの表面に接着剤溶液を塗布して、接着剤層(光透過性樹脂フィルムを輝尽性蛍光体層に接合するための接着剤層)を付設する。
上記の接着剤層の付設の工程は、図2に示すような装置を用いて行なわれる。すなわち、ロール18からフッ素樹脂塗布層が形成された長尺状積層体17を引き出し、次いで、あるいは同時に、別に設けたセパレータロール20を用いて、可撓性支持体と接着層とを剥がし取る。そして、光透過性樹脂フィルム13の表面にドクターブレードなどの塗布手段21を用いて接着剤溶液を塗布し、乾燥ゾーン(熱風などを利用する乾燥ゾーン)22を通過させて、溶媒を蒸発させることにより接着剤層23を形成する。このようにして光透過性樹脂フィルム13の一方の側の表面にフッ素樹脂塗布層16が、そして他の側に接着剤層23が形成された積層体は、別に用意したロール24に巻取られる。なお、このロール24への巻取りの際に、接着剤層23の保護のために、その接着剤層表面に保護フィルム25を積層する。
なお、最初に形成した接着層をそのまま継続して使用する場合には、その接着層が、接着剤層23として利用される。
【0032】
上記の方法により製造された、フッ素樹脂塗布層16、光透過性樹脂フィルム13、接着剤層23、そして保護フィルム25からなる長尺状積層体は、保護フィルム25を剥がし取った後、支持体シートの上に輝尽性蛍光体層が設けられた蛍光体シートの蛍光体層側表面に接着剤層23を利用して貼りつけられる。
【0033】
支持体シートの上に輝尽性蛍光体層が設けられた蛍光体シートは公知の方法により製造される。この蛍光体シートの構成と製造方法は共に公知であるので、以下においては、本発明の放射線像変換パネルの製造方法が特に有利に利用できる構成である、輝尽性蛍光体粒子が結合剤中に分散された蛍光体層が支持体シートの上に設けられた構成を例にとって、その構成と製造方法を簡単に説明する。
【0034】
放射線像変換パネルに利用する輝尽性蛍光体としては、波長が400〜900nmの範囲の励起光の照射により、300〜500nmの波長範囲の輝尽発光を示す輝尽性蛍光体が好ましい。そのような輝尽性蛍光体の例は、特開平2−193100号公報および特開平4−310900号公報に詳しく記載されている。特に好ましい輝尽性蛍光体は、ユーロピウムあるいはセリウムにより付活されているアルカリ土類金属ハロゲン化物系蛍光体、そしてセリウム付活希土類オキシハロゲン化物系蛍光体である。
【0035】
輝尽性蛍光体は粒子状とされ、結合剤と共に適当な有機溶媒に分散溶解され、蛍光体層形成用塗布液とされる。この塗布液中での結合剤と蛍光体との比率は通常、1:1乃至1:100(重量比)とされる。特に1:8乃至1:40(重量比)の範囲に有ることが好ましい。
蛍光体層において輝尽性蛍光体粒子を分散支持する結合剤についても、様々な種類の樹脂材料が知られており、本発明の放射線像変換パネル
の輝尽性蛍光体層の形成においても、それらの公知の結合剤樹脂を中心とした任意の樹脂材料から適宜選択して用いることができる。
【0036】
蛍光体層形成用塗布液は直接、放射線像変換パネルの支持体となる支持体シートに塗布して蛍光体層を形成することもできるが、別に用意した仮支持体の上に蛍光体層形成用塗布液を塗布し、乾燥することにより蛍光体層を一旦形成し、その蛍光体層を仮支持体から剥がし取り、その後に本来の支持体である支持体シートの表面に貼り付けることもできる。この蛍光体層の支持体シートへの貼り付けの際に、加熱しながら、圧力をかけることにより圧縮処理することもできる。支持体シートの材料および厚みなども公知であり、それらの材料と厚みから任意に選択することができる。支持体シートの上には、下塗層、反射層などの任意の補助機能層を設けてもよい。
支持体シートの上に設けられる蛍光体層の厚みは通常、20μm乃至1mmとする。好ましい層厚は50μm乃至500μmである。
【0037】
フッ素樹脂塗布層、光透過性樹脂フィルム、接着剤層、そして保護フィルムからなる長尺状積層体から、保護フィルムを剥がし取り、蛍光体シートの輝尽性蛍光体層の表面に貼り付ける操作は、例えば、図3に示す装置を用いて行なう。すなわち、上記の長尺状積層体が巻かれているロール24を回転させながら、まず保護フィルムをセパレータロール31により剥がし取り、露出状態となった接着剤層の表面が蛍光体シート32の蛍光体層の表面に接するように蛍光体層の上に重ね合わせ、ラミネートロール33を通すことにより圧着を行なう。なお、フッ素樹脂塗布層の表面に保護フィルムが設けられている場合には、その圧着処理の後、剥がし取られるか、あるいは後の任意の段階で剥がし取る。
【0038】
上記の方法で製造された、蛍光体シートの蛍光体層の上に接着剤層、光透過性樹脂フィルム、そしてフッ素樹脂塗布層が積層固定された長尺状の積層体は、ついで所定の大きさに裁断され、目的の放射線像変換パネルとなる。
【0039】
【発明の効果】
本発明の製法により製造される放射線像変換パネルは、その蛍光体層の保護層として、光透過性樹脂フィルムと、そのフィルムの外側表面に形成されたフッ素樹脂塗布層とからなる積層体を用いているため、特に耐傷性や耐汚染性に優れている。また、光透過性樹脂フィルムへのフッ素樹脂塗布層の形成を、別に用意した厚手の支持体上に光透過性樹脂フィルムを固定した状態で実施するため、平面性や厚さの均一性が高いフッ素樹脂塗布層となる。従って、本発明の製法で得られる放射線像変換パネルは、耐傷性や耐汚染性に優れるのみではなく、優れた画質の放射線画像の再生を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】可撓性支持体、接着層、そして光透過性樹脂フィルムからなる長尺状積層体の光透過性樹脂フィルムの表面にフッ素樹脂塗布層を形成するために利用される装置の構成の例を示す図である。
【図2】可撓性支持体、接着層、光透過性樹脂フィルム、そしてフッ素樹脂塗布層からなる長尺状積層体から、可撓性支持体を接着層と共に剥がし取り、ついで光透過性樹脂フィルムの表面に接着剤層を形成するために利用される装置の構成の例を示す。
【図3】支持体シートの上に輝尽性蛍光体層が設けられた長尺状蛍光体シートの蛍光体層の表面に、接着剤層、可撓性支持体、そしてフッ素樹脂塗布層からなる長尺状積層体を貼り付けて長尺状の放射線像変換パネルを製造するために利用される装置の構成の例を示す。
【符号の説明】
11 ロール
12 長尺状積層体
13 光透過性樹脂フィルム
14 塗布手段
15 乾燥ゾーン
16 フッ素樹脂塗布層
17 フッ素樹脂塗布層が形成された積層体
18 ロール
19 保護フィルム
20 セパレータロール
21 塗布手段
22 乾燥ゾーン
23 接着剤層
24 ロール
25 保護フィルム
31 セパレータロール
32 蛍光体シート
33 ラミネートロール

Claims (6)

  1. 下記の工程からなる、支持体シート、輝尽性蛍光体層、接着剤層、光透過性樹脂フィルム、そしてフッ素樹脂塗布層から構成された放射線像変換パネルの製造方法:
    可撓性支持体及びその表面に接着層を介して接合されている光透過性樹脂フィルムからなる積層体を用意し、この光透過性樹脂フィルムの上にフッ素樹脂塗布層を形成する工程;
    得られたフッ素樹脂塗布層付き積層体から可撓性支持体を剥がし取る工程;
    そして、
    別に用意した支持体シートとその上に積層された輝尽性蛍光体層とからなる輝尽性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層表面に積層体の接着剤層を重ね合せて圧着させる工程
  2. 可撓性支持体上の接着層が、可撓性支持体上に設けられた剥離層を介して積層されている請求項1に記載の放射線像変換パネルの製造方法
  3. 可撓性支持体を剥がし取ったフッ素樹脂塗布層付き積層体の接着層の表面を保護フィルムで覆ったのち、この保護フィルムを剥がし取りながら輝尽性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層表面に積層体の接着剤層を重ね合せて圧着させる工程を含む請求項1または2に記載の放射線像変換パネルの製造方法
  4. 下記の工程からなる、支持体シート、輝尽性蛍光体層、接着剤層、光透過性樹脂フィルム、そしてフッ素樹脂塗布層から構成された放射線像変換パネルの製造方法:
    可撓性支持体及びその表面に接着層を介して接合されている光透過性樹脂フィルムからなる長尺状積層体を用意し、この長尺状積層体をその長さ方向に移動させながら、その光透過性樹脂フィルムの上にフッ素樹脂塗布層を形成する工程;
    得られたフッ素樹脂塗布層付き積層体をその長さ方向に移動させながら、可撓性支持体を剥がし取る工程;
    別に用意した支持体シートとその上に積層された輝尽性蛍光体層とからなる長尺状の輝尽性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層表面に、上記積層体の接着剤層を重ねて圧着させる工程;そして
    得られた長尺状の支持体シート、輝尽性蛍光体層、接着剤層、光透過性樹脂フィルム、そしてフッ素樹脂塗布層からなる長尺状放射線像変換シートを所望の形状に裁断する工程
  5. 可撓性支持体上の接着層が、可撓性支持体上に設けられた剥離層を介して積層されている請求項4に記載の放射線像変換パネルの製造方法。
  6. 可撓性支持体を剥がし取ったフッ素樹脂塗布層付き積層体をその長さ方向に移動させながら、その接着層の表面を長尺状の保護フィルムで覆ったのち、この保護フィルムを剥がし取りながら、長さ方向に移動している輝尽性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層表面に積層体の接着剤層を重ね合せて圧着させる工程を含む請求項4もしくは5に記載の放射線像変換パネルの製造方法
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