JP2000162396A - 放射線増感紙セット - Google Patents

放射線増感紙セット

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JP2000162396A
JP2000162396A JP10340284A JP34028498A JP2000162396A JP 2000162396 A JP2000162396 A JP 2000162396A JP 10340284 A JP10340284 A JP 10340284A JP 34028498 A JP34028498 A JP 34028498A JP 2000162396 A JP2000162396 A JP 2000162396A
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phosphor
light
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layer
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優二郎 鈴木
Masaaki Nakamura
正明 中村
Michio Tanaka
倫夫 田中
Katsutoshi Yamane
勝敏 山根
Kenji Takahashi
健治 高橋
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Fujifilm Holdings Corp
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Kasei Optonix Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高感度でかつ高鮮鋭度の放射線写真が得られ
る増感紙セットを提供する。 【解決手段】 蛍光体を樹脂中に分散させた複数の蛍光
体層をそれぞれ支持体に設けたフロント増感紙とバック
増感紙との対である放射線増感紙セットであって、フロ
ント/バック増感紙の蛍光体層一部に蛍光体からの発光
光の一部を吸収し、これとは別の波長の発光を呈する蛍
光染料又は蛍光顔料を含有し、かつフロント増感紙の支
持体が光反射性支持体からなりバック増感紙の支持体が
光吸収性支持体からなる上記増感紙セット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明はフロント増感紙及びバック
増感紙の対である、放射線写真撮影のための放射線増感
紙セット(以下「増感紙セット」という)に関する。
【0002】
【従来の技術】放射線増感紙(以下、「増感紙」とい
う)は、従来よりその感度、鮮鋭度などを向上させるた
め、これに用いられる支持体や保護膜の光散乱特性の改
良、蛍光体層を多層化したり蛍光体層を染料などにより
着色する等の種々の改良がなされているが、市場では更
に一層の感度や画質の向上した増感紙の開発が望まれて
いる。また、これら、増感紙の特性改良は主として単体
の増感紙での特性改良を提案するものは多々あるが、増
感紙セットとしての増感紙構成に関しての提案は、従来
よりそれほど多くはない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は感度、鮮鋭度
共に優れ、良好な画質の放射線写真が得られる増感紙セ
ットを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は種々の構成
を有する増感紙の組み合わせからなる増感紙セットにつ
いて、これを用いた時に得られる写真画質との相関を鋭
意検討の結果、フロント、バック両増感紙の蛍光体層を
それぞれ多層化すると共に、蛍光体層中に蛍光染料もし
くは蛍光顔料を含有させ、かつ、蛍光体層中の蛍光体の
粒子径分布並びに支持体の光反射特性を特定することに
よって上記目的が達成され得ることを見い出した。
【0005】即ち、本発明は、以下の通りである。 (1)蛍光体を結合剤樹脂中に分散させた複数の蛍光体
層をそれぞれ支持体上に設けてなるフロント増感紙と、
バック増感紙との対である放射線増感紙セットにおい
て、上記フロント増感紙及びバック増感紙の上記各蛍光
体層の少なくとも一部にはそれぞれ上記蛍光体からの発
光光の一部を吸収してこれとは別の波長の発光を呈する
蛍光染料もしくは蛍光顔料を含有し、かつ、上記フロン
ト増感紙の上記支持体は光反射性支持体からなり、上記
バック増感紙の上記支持体は光吸収性支持体からなるこ
とを特徴とする放射線増感紙セット。 (2)上記各蛍光体層中の蛍光体の平均粒子径が、それ
ぞれ表面側(発光を取り出す側)よりも支持体側の方が
小となるような粒子配列がなされていることを特徴とす
る上記(1)に記載の放射線増感紙セット。 (3)上記フロント増感紙及び上記バック増感紙のそれ
ぞれの上記蛍光体層の表面に透過率が40%以上で、か
つ、ヘイズ率が20%以上である光散乱性保護膜が設け
られていることを特徴とする上記(1)〜(2)に記載
の放射線増感紙セット。
【0006】
【発明の実施の形態】次に本発明を更に詳細に説明す
る。
【0007】本発明の増感紙セットは、増感紙セットを
構成するフロント増感紙及びバック増感紙の中の少なく
とも一方における各の蛍光体層中に蛍光染料もしくは蛍
光顔料(以下、これら蛍光性の染料並びに顔料を総称し
て、単に「蛍光染料」ということにする)を添加するこ
と、蛍光体層中の蛍光体粒子配列を特定の配列とするこ
と及び特定の光反射特性を持った支持体を用いること以
外は従来の増感紙セットと同様にして製造される。
【0008】即ち、増感紙セットを構成するフロント増
感紙及びバック増感紙共に、支持体上にそれぞれ所定量
の蛍光体と蛍光染料とを硝化綿をはじめとする結合剤と
共に混合し、更にこれに有機溶剤を加えて適当な粘度の
蛍光体塗布液を調製し、この塗布液をナイフコーターや
ロールコーター等によって支持体上に塗布し、乾燥して
蛍光体層を形成した後、必要に応じて更にこの蛍光体層
上に保護膜を形成してフロント増感紙もしくはバック増
感紙とする。
【0009】但し、本発明の増感紙セットはこれを構成
するフロント及びバック増感紙共、その蛍光体層は単一
の粒子径分布を持った蛍光体を懸濁させた1種類の蛍光
体塗布液により形成された単層とするのではなく、支持
体上に粒子径分布等の異なる2種類以上の蛍光体塗布液
を用いて支持体上に塗布、乾燥後もしくは未乾燥の状態
でその上に順次別の蛍光体塗布液を塗布することによっ
て支持体上に複数の蛍光体層を形成する。その際、用い
る蛍光体塗布液の中で、平均粒子径のより小さい蛍光体
を含む蛍光体塗布液から順次支持体上に塗布することに
よって複数の蛍光体層を形成してゆき、得られた蛍光体
層中における蛍光体粒子が各増感紙の表面側(発光を取
り出す側)よりも支持体側の方が粒子径が小さくなるよ
うに蛍光体粒子を配列させておくと、支持体側に配列さ
れている表面側より粒子径の小さい蛍光体の層が光の近
接反射層として機能し、蛍光体の発光光の散乱を抑制す
るため、均一な粒子径分布をもった蛍光体を蛍光体層全
体に均一に配置した場合に比べて、光反射性支持体の場
合は光反射性支持体による感度向上効果に加えて鮮鋭度
向上の効果も得られ、一方、光吸収性支持体の場合は鮮
鋭度向上効果に加えて感度向上の効果も得られるため、
いずれの支持体を用いた場合にも感度並びに鮮鋭度をよ
り向上させる効果が得られる。
【0010】なお、各蛍光体層形成のための蛍光体塗布
液を調製後、これを塗布する前にこれらの各蛍光体塗布
液にボールミル等の分散処理を施して塗布液中での蛍光
体の分散性を向上するための処理を施しておくと、塗布
後の蛍光体層中における蛍光体の充填率が高まると共に
塗膜の均一性が良くなるので好ましい。
【0011】本発明の増感紙セットにおいて、蛍光体層
中に含有させる蛍光染料は少なくともフロント及びバッ
ク増感紙の中のいづれか一方の増感紙の蛍光体層中に含
有させておけば良く、フロント及びバック両増感紙の各
蛍光体層中における含有率(蛍光体層中の蛍光体重量に
対する添加されている蛍光染料の重量百分率)は、これ
が少ないと蛍光体からの発光の吸収が十分ではなく、ま
た、多いと蛍光体からの発光の吸収量が染料からの発光
量を上回って感度が低下するので共に好ましくないた
め、蛍光体層に添加される蛍光染料の含有率は、添加さ
れる蛍光染料の種類によるが、ほぼ蛍光体に対して0.
001〜0.05%程度、より好ましくは0.002〜
0.02%程度とすると蛍光体からの発光の吸収量と蛍
光染料からの発光とのバランスが良いので好ましい。
【0012】このように、フロント増感紙及びバック増
感紙の少なくとも一方の蛍光体層中に蛍光染料を添加す
ると蛍光体からの発光は増感紙表面に到達するまでに蛍
光体層内に含まれる蛍光染料によって発光の一部が吸収
され、より長波長の蛍光に変換される。変換後の発光波
長をフイルム乳剤の分光感度に合わせると感度が向上す
ると共にフイルム乳剤層での発光の吸収率が高まるため
フイルムベースを光が透過することによるクロスオーバ
ー効果が低減され、鮮鋭度が向上する。
【0013】本発明に用いる蛍光染料は蛍光体層中の蛍
光体の発光光の一部を吸収して可視領域に発光する物質
で、例えば、蛍光体としてGd22S:Tb蛍光体を用
いた場合であれば、この蛍光体は545nm付近に発光
スペクトルの主ピーク波長を有する発光をするが、蛍光
染料はこの545nm付近以外の発光光を吸収して54
5nm付近に再発光を示すような蛍光染料である。蛍光
染料の発光ピーク波長はハロゲン化銀写真感光材料の分
光感度に合わせて設定されるが、具体的には、500n
m以下の波長の光を吸収して450〜600nmの波長
範囲に発光のピークを有する有機もしくは無機化合物の
蛍光染料又は蛍光顔料であるのが好ましく、発光のピー
クは、より好ましくは490〜600nmの範囲であ
り、特に好ましくは500〜570nmの範囲である。
【0014】これら、蛍光染料はその発光量子収率(発
光光子数の吸収した光子数に対する百分率)が20%以
上であるものが好ましく、40%以上であればより好ま
しい。
【0015】蛍光染料としては、公知の染料又は顔料、
例えば、「染料便覧」(315〜1109頁、有機合成
協会編、1970年刊)や「色材工学ハンドブック」
(225〜417頁、(社)色材協会編、1989年
刊)に記載されている染料又は顔料を使用することがで
きる。特に、「レーザーダイズ」(前田三男著、アカデ
ミックプレス、1984年刊)に記載の染料が好まし
い。具体的には、26〜29頁のTable4に記載の
カルボシアニン色素、74〜75頁のTable11に
記載のフタロシアニン色素、76〜105頁のTabl
e12に記載のキサンテン色素、106頁のTable
13に記載のトリアリールメタン色素、107〜110
頁のTable14に記載のアクリジン色素、137〜
149頁のTable18に記載の縮合環化合物、18
9〜238頁のTable23に記載のクマリン及びア
ザクマリン色素、239〜246頁のTable25に
記載のキノロン及びアザキノロン色素、247〜261
頁のTable26に記載のオキサゾール及びベンゾオ
キサゾール化合物、273〜275頁のTable29
に記載のフラン及びベンゾフラン化合物、276頁のT
able30に記載のピラゾリン化合物、277頁のT
able31に記載のフタルイミド及びナフタルイミド
化合物、282頁のTable32に記載のペテリジン
化合物、283頁のTable33に記載のピリリウ
ム、ホスホリン、ボラジアジニウム及びピリジン化合物
等を挙げることができる。また、特開昭58−2100
84号公報に記載されているジケトピロロピロール化合
物及び特開平7−188178号公報に記載されている
ペリレン化合物等も利用することができる。
【0016】蛍光染料もしくは蛍光顔料は、吸収スペク
トルの極大(ピーク)波長が350〜500nmの範囲
にあって、かつ蛍光(発光)スペクトルの極大波長が5
00〜600nmの範囲にあることが望ましい。更に望
ましいのは、吸収スペクトルの極大波長は400〜49
0nmの範囲であって、かつ蛍光スペクトルの極大波長
は490〜600nmの範囲であり、更に望ましくは、
吸収スペクトルの極大波長が400〜490nmの範囲
であって、かつ蛍光スペクトルの極大波長が500〜5
70nmの範囲である。上記化合物のうちでは、そのよ
うな蛍光染料又は蛍光顔料の例としては、カルボシアニ
ン色素、キサンテン色素、トリアリールメタン色素、ア
クリジン色素、クマリン及びアザクマリン色素、フタル
イミド及びナフタルイミド化合物、ピリリウム化合物、
ジケトピロロピロール化合物及びペリレン化合物等を挙
げることができる。中でも特に望ましいのは蛍光スペク
トルの極大波長は500〜555nmの範囲である。そ
のような蛍光染料もしくは蛍光顔料の例としては、カル
ボシアニン色素、トリアリールメタン色素、クマリン色
素、フタルイミド及びナフタルイミド化合物、ジケトピ
ロロピロール化合物及びペイレン化合物を挙げることが
できる。
【0017】これらの蛍光染料もしくは蛍光顔料は、残
光がない(短い)ことが好ましい。すなわち、蛍光寿命
が10-2秒以下であるものが好ましく用いられる。ま
た、これら蛍光染料もしくは蛍光顔料には保存経時や
光、熱による分解が起こりにくいことが望ましい。
【0018】本発明の増感紙セットの各蛍光体層に用い
られる蛍光体としては、特に組成上の制限はなく、例え
ば、CaWO4、YTaO4、YTaO4:Tm、YTa
4:Nb、BaSO4:Pb、HfO2:Ti、HfP2
7:Cu、CdWO4、GdTaO4:Tb、Gd23
・Ta25・B23:Tb、Gd22S:Tb、(G
d,Y)22S:Tb,Tm等、X線の照射を受けたと
き高輝度の発光を呈する蛍光体の中の少なくとも1種が
使用できる。
【0019】本発明の増感紙セット製造のための蛍光体
塗布液に使用される結合剤樹脂としては、硝化綿、酢酸
セルロース、エチルセルロース、ポリビニルブチラー
ル、線状ポリエステル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニリデ
ン−塩化ビニルコポリマー、塩化ビニル−酢酸ビニルコ
ポリマー、ポリアルキル−(メタ)アクリレート、ポリカ
ーボネート、ポリウレタン、セルロースアセテートブチ
レート、ポリビニルアルコール、ゼラチン、デキストリ
ン等のポリサッカライド、アラビアゴムなど、従来より
増感紙の結合剤として知られているものであれば、特に
制限はなく、用いられる上記各結合剤樹脂の量は、得ら
れる増感紙セットの鮮鋭度並びに耐久性を低下させない
点で、蛍光体層中の蛍光体に対して2〜10重量%とす
るのが特に好ましい。
【0020】蛍光体塗布液の調製に使われる有機溶剤と
しては、たとえばエタノール、メチルエチルエーテル、
酢酸ブチル、酢酸エチル、エチルエーテル、キシレンな
どが用いられる。
【0021】蛍光体塗布液には必要に応じてフタル酸、
ステアリン酸などの分散剤や燐酸トリフェニル、フタル
酸ジエチルなどの可塑剤が添加される。
【0022】本発明の増感紙セットに使用される支持体
としては、フロント増感紙の支持体には光反射性の支持
体を、一方、バック増感紙の支持体には光吸収性の支持
体を用いる。
【0023】なお、本発明の増感紙セットにおいて、光
反射性支持体とは、その表面における反射率が450n
m〜700nmの波長域の光に対してほぼ80%以上の
ものを言い、また、光吸収性支持体とはその表面がほぼ
5%以下の反射率を示すものを言う。
【0024】具体的には、フロント増感紙及びバック増
感紙共、その支持体のベースとなる材質としては酢酸セ
ルロース、プロピオン酸セルロース、酢酸酪酸セルロー
ス、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポ
リスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリアミド、
ポリイミド、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、ポリ
カーボネートなどの樹脂をフィルム状に成形したもの、
バライタ紙、レジンコート紙、通常の紙、アルミニウム
合金箔など従来の増感紙に用いられる支持体と同様の材
質をベースとしたものが用いられ、これに、フロント増
感紙の支持体としては、上述のような材質のベースに二
酸化チタン、炭酸カルシウムなどの光反射性物質を練り
込んだものや、気泡を含有したものなどを使用する。
【0025】また、支持体として上述の光反射性支持体
を用いる代わりに支持体と支持体に隣接する蛍光体層と
の間に、光反射層として、例えば特開平9−21899
号公報に開示されているようなMgO、Al23、Si
2、ZnO、TiO2、ZnS、などの比較的X線吸収
が少なく、屈折率の大きい反射材料からなる光反射層を
形成しても良い。この光反射層は反射の鮮鋭度の優れた
ものであることが好ましく、従って、その層厚が充分に
薄く、かつ、充分に高い反射率を得ることが出来るもの
が良い。そのため、光反射層として用いられる光反射材
料は、その平均粒子径が0.5μm以下の粒子径の小さ
い材料が好ましい。この光反射層も反射率は本発明の光
反射性支持体とほぼ同様とされ、より高反射性の反射層
とする場合は反射率を85%以上とすることが好まし
い。なお、蛍光体層と蛍光体層に隣接する支持体との間
に上述の光反射層を形成する場合も、支持体としては光
反射性の支持体を用いても良い。
【0026】一方、これとは反対にバック増感紙の支持
体は上述のような素材からなるベースにカーボンブラッ
クなどの光吸収物質を練り込んだものを使用する。
【0027】また、支持体として上述の光吸収性支持体
を用いる代わりに、支持体と支持体に隣接する蛍光体層
との間に、カーボンブラックなどからなる光吸収物質か
らなり、その表面がほぼ5%以下、より好ましくは3%
以下の反射率を持った光吸収層を予め形成しておいても
良い。バック増感紙の場合も、蛍光体層と蛍光体層に隣
接する支持体との間に上述の光吸収層を形成する場合
も、支持体としては光吸収性の支持体を用いても良いこ
とは言うまでもない。
【0028】上記の支持体や蛍光体層の下地となる光反
射層や光吸収層の反射率とは、これらの表面の拡散反射
率であって、BaSO4粉末がその全面に一様に塗布し
てある積分球を用いて、例えば、株式会社日立製作所製
U−3210型自記分光光度計に、150φ積分球(1
50−0901)を用いて、標準白板(210−074
0)に対しての反射率を測定する方法が利用できる。反
射率測定の測定波長は、各増感紙を構成する蛍光体の発
光波長を考慮して決める。発光光が複数の波長ピークを
持つ場合や、ピークがブロードな場合は、それぞれの波
長で測定し発光強度を考慮して加重平均して求める。
【0029】このように、フロント増感紙の支持体を光
反射性支持体とするか、もしくは、蛍光体層と支持体と
の間に光反射層を設け、バック増感紙の支持体を光吸収
性支持体とするか、もしくは蛍光体層と支持体との間に
光吸収層を設けるとともに、その上にそれぞれ複数の蛍
光体層を設けて多層化することによって、従来バック増
感紙に光反射性の支持体を用いなければ得られなかった
感度領域に光吸収性の支持体をバック増感紙に使用でき
るようになり、さらにこのバック増感紙からの発光を有
効に利用するためフロント増感紙に光反射性の支持体を
用いてフロント側の蛍光体塗布重量を小さくすること
で、従来の増感紙セットに比べてより高感度、高鮮鋭度
な増感紙セットとすることができる。さらにバック増感
紙の支持体を光吸収性とすることによって、バック増感
紙の支持体を光反射性とした場合に比べて同一感度での
蛍光体塗布重量が大きくなるので粒状性も改善される。
【0030】また、形成された本発明の増感紙セットの
蛍光体層表面には、必要に応じて保護膜を設けても良
い。保護膜形成には、酢酸セルロース、ニトロセルロー
ス、セルロースアセテートブチレート等のセルロース誘
導体、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−
酢酸ビニルコポリマー、ポリカーボネート、ポリビニル
ブチラール、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルホ
ルマール、ポリウレタンなどの樹脂を溶剤に溶解させて
適当な粘度の保護膜塗布液を調製し、これを先に支持体
上に形成した最表面の蛍光体層上(外部へ発光が取り出
される面)に塗布し、乾燥するか、あるいは予め成形さ
れた保護膜、たとえばポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレンナフタレート、ポリエチレン、ポリ塩化ビニ
リデン、ポリアミドなどの透明フィルムを蛍光体層上に
ラミネートすることにより保護膜を形成する。
【0031】本発明の増感紙セットにおいて、保護膜を
設ける場合は、その保護膜中には微粒子状の二酸化チタ
ン、炭酸カルシウムなどの光散乱物質や気泡等を均一に
分散させておく等の手段により光散乱性を持たせ、その
透過率が40%以上であり、かつヘイズ率が20%以上
である光散乱性保護膜とすると、鮮鋭度を低下させる要
因となる、蛍光体層から保護膜への入射角の大きい光の
成分が効果的に取り除かれ、鮮鋭度を向上させることが
出来るのでより好ましい。
【0032】本発明のスクリーンは上述した製造方法以
外の方法によっても製造可能であり、例えば、予め平滑
な基板上に保護膜を形成しておき、この上に複数の蛍光
体層順次形成した後、これらを保護層と共に該基板から
剥離して、蛍光体層上(保護膜とは反対側の面)に支持
体を接着する方法によっても製造することが出来る。
【0033】
【実施例】〈蛍光体塗布液の調製〉ポリビニルブチラー
ル樹脂、ウレタン樹脂及び可塑剤の混合物20重量部
を、トルエン、2-ブタノール、キシレンの混合溶剤8
0重量部に溶解、撹拌して結合剤を作成した。
【0034】この結合剤13重量部と平均粒子径3μm
のGd22S:Tb蛍光体87重量部と4.35×10
-3重量部(含有率;蛍光体に対して0.005重量%に
相当)の有機蛍光染料(アルドリッチ社製;クマリン
6)とを混合して充分に撹拌し、更に、これをボールミ
ルで分散処理して「蛍光体塗布液」を調製した。
【0035】これとは別に平均粒子径3μmのGd22
S:Tb蛍光体に代えて、平均粒子径7μmのGd22
S:Tb蛍光体を用いた以外は「蛍光体塗布液」と同
様にして「蛍光体塗布液」を調製し、また、これとは
別に、平均粒子径3μmのGd22S:Tb蛍光体に代
えて、平均粒子径5μmのGd22S:Tb蛍光体を用
いた以外は「蛍光体塗布液」と同様にして「蛍光体塗
布液」を調製した。
【0036】更に、蛍光体として、平均粒子径3μmの
Gd22S:Tb蛍光体87重量部の代わりに平均粒子
径が3μmのGd22S:Tb蛍光体17重量部と平均
粒子径が5μmのGd22S:Tb蛍光体70重量部と
の混合蛍光体を用い、有機蛍光染料を全く添加しなかっ
た以外は「蛍光体塗布液」と同様にして「蛍光体塗布
液」を調製した。
【0037】更にまた、有機蛍光染料を全く添加しなか
った以外は「蛍光体塗布液」、「蛍光体塗布液」及
び「蛍光体塗布液」と同様にして「蛍光体塗布液
」、「蛍光体塗布液」及び「蛍光体塗布液」をそ
れぞれ調製した。 〈増感紙の製造〉 〔実施例1〕厚さ250μmの酸化チタンが練り込まれ
た光反射性支持体である、白色ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム(東レ社製、ルミラーE−20)に、前記
「蛍光体塗布液」をブレードコータを使用して、乾燥
後の蛍光体塗布重量が20mg/cm2となるように塗
布し、この蛍光体塗布液が未乾燥の状態でその上に更に
「蛍光体塗布液」を、乾燥後の蛍光体塗布重量が25
mg/cm2となるように塗布してから、乾燥させて2
層構成から成る複数の蛍光体層を支持体上に形成し、こ
の上に、感熱性接着剤が予め塗布された、厚さ6μmの
光散乱性のないポリエチレンテレフタレートフィルムか
らなる保護膜を貼付した後、梨地ロールを使用して梨地
加工を施し、保護膜表面に中心線平均粗さ(Ra)が
1.0μmの凸凹模様をつけてフロント増感紙「F−
1」を製造した。
【0038】更に、支持体として酸化チタンが練り込ま
れた白色ポリエチレンテレフタレートフィルムの代わり
に、カーボンブラックを練り込んだ黒色ポリエチレンテ
レフタレートフィルム(東レ社製、ルミラーX−30)
を用い、その上に「蛍光体塗布液」の塗布重量を、2
0mg/cm2ではなく30mg/cm2となるように塗
布し、またさらにその上に、塗布重量25mg/cm2
の「蛍光体塗布液」の代わりに「蛍光体塗布液」
を、乾燥後の蛍光体塗布重量が40mg/cm2となる
ように塗布する以外はフロント増感紙「F−1」と同様
にしてバック増感紙「B−1」を製造した。
【0039】このようにして、フロント増感紙「F−
1」及びバック増感紙「B−1」の対からなる実施例1
の増感紙セットを得た。 〔実施例2〕平均粒子径が0.28μmのルチル型二酸
化チタン粉末(石原産業(株)製、CR95)500g
とアクロイル系バインダー(大日本インキ化学工業
(株)製:クリスコートP1018GS)100gとに
メチルエチルケトンを加え、混合・分散して、粘度が1
0PSの塗布液を調製した。この塗布液を、厚み250
μmの透明ポリエチレンテレフタレート支持体上にドク
ターブレードを用いて乾燥後の膜厚が約40μmとなる
ように均一に塗布して、反射率がほぼ90%の光反射層
付支持体を得た。
【0040】次に、実施例1のフロント増感紙「F−
1」の光反射性支持体に代えて、支持体として、先に得
た光反射層付支持体を用いた以外は実施例1のフロント
増感紙「F−1」と同様にしてフロント増感紙「F−
2」を製造した。
【0041】一方、500gのルチル型二酸化チタン粉
末に代えて300gのカーボンブラック粉末を用いた以
外はフロント増感紙「F−2]に用いた光反射層付支持
体と同様にして表面に光吸収層を形成した支持体を得
た。
【0042】そして、カーボンブラックを練り込んだ黒
色ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ社製、ル
ミラーX−30)に代えて、支持体として先に得た、表
面に光吸収層を形成した支持体を用いた以外は実施例1
のバック増感紙「B−1」と同様にしてバック増感紙
「B−2」を製造した。
【0043】このようにしてフロント増感紙「F−2」
とバック増感紙「B−2」の対からなる実施例2の増感
紙セットを製造した。 〔実施例3〕実施例1のフロント増感紙「F−1」の光
反射性支持体に代えて、支持体として二酸化チタン(T
iO2)及び気泡が含有された高反射性支持体(東レ社
製、ルミラーE−62)を用いた以外は実施例1のフロ
ント増感紙「F−1」と同様にしてフロント増感紙「F
−3」を製造した。
【0044】このようにして、フロント増感紙「F−
3」と実施例2で得た、バック増感紙「B−2」の対か
らなる実施例3の増感紙セットを得た。 〔実施例4〕保護膜として、光散乱性のないポリエチレ
ンテレフタレートフィルムからなる保護膜に代えて、光
拡散体として平均粒径0.36μmのアナターゼ型二酸
化チタン(TiO2)を基材97重量部に対して3重量
部練り込んだ、ポリエチレンテレフタレートフィルムか
らなる「光散乱性保護膜」を用いた以外は実施例1のフ
ロント増感紙「F−1」と同様にしてフロント増感紙
「F−4」を製造した。
【0045】これとは別に保護膜として、光散乱性のな
いポリエチレンテレフタレートフィルムからなる保護膜
に代えて、フロント増感紙[F−4」に用いたと同じ光
散乱性保護膜を用いた以外は実施例1のバック増感紙
「B−1」と同様にして、バック増感紙「B−3」を製
造した。
【0046】このようにして、フロント増感紙「F−
4」及びバック増感紙「B−3」の対からなる実施例4
の増感紙セットを得た。 〔比較例1〕「蛍光体塗布液」及び「蛍光体塗布液
」を重ねて塗布するのではなく、「蛍光体塗布液」
のみを、乾燥後の蛍光体塗布重量が50mg/cm2
なるように塗布する以外は実施例1のフロント増感紙
「F−1」と同様にして蛍光体層が単層からなる増感紙
「R−1」を2枚製造し、これをフロント増感紙及びバ
ック増感紙の対とする比較例1の増感紙セットを得た。 〔比較例2〕カーボンブラックを練り込んだ黒色ポリエ
チレンテレフタレートフィルム(東レ社製、ルミラーX
−30)からなる支持体上に、「蛍光体塗布液」を塗
布する代わりに「蛍光体塗布液」を、乾燥後の蛍光体
塗布重量が20mg/cm2となるように塗布し、その
上に「蛍光体塗布液」を塗布する代わりに乾燥後の蛍
光体塗布重量が25mg/cm2となるように「蛍光体
塗布液」を塗布する以外は実施例1のバック増感紙
「B−1」と同様にしてフロント増感紙「R−3F」を
製造した。
【0047】一方、これとは別に、白色ポリエチレンテ
レフタレートフィルム(東レ社製、ルミラーE−20)
からなる光反射性支持体上に、「蛍光体塗布液」を塗
布する代わりに「蛍光体塗布液」を、乾燥後の蛍光体
塗布重量が30mg/cm2となるように塗布し、その
上に「蛍光体塗布液」を塗布する代わりに乾燥後の蛍
光体塗布重量が40mg/cm2となるように「蛍光体
塗布液」を塗布する以外は実施例1のフロント増感紙
「F−1」と同様にしてバック増感紙「R−3B」を製
造した。
【0048】このようにして、フロント増感紙「R−3
F」及びバック増感紙「R−3B」からなる比較例2の
増感紙セットを得た。 〔比較例3〕蛍光体塗布液として「蛍光体塗布液」の
代わりに「蛍光体塗布液」を乾燥後の蛍光体塗布重量
が20mg/cm2となるように塗布し、その上に「蛍
光体塗布液」の代わりに「蛍光体塗布液」を乾燥後
の塗布重量が30mg/cm 2となるようにそれぞれ塗
布する以外は比較例2の増感紙「R−3B」と同様にし
て増感紙「R−4」を2枚製造し、これをフロント増感
紙及びバック増感紙の対とする比較例3の増感紙セット
を得た。 〔比較例4〕保護膜として、実施例4で用いた「光散乱
性保護膜」を貼付した以外は比較例3の増感紙「R−
4」と同様にして増感紙「R−5」を2枚製造し、これ
をフロント増感紙及びバック増感紙の対とする比較例4
の増感紙セットを得た。
【0049】上記のようにして得た各増感紙セットにつ
いて、両増感紙間にフイルム(富士写真フイルム社製、
UR-2)を挟んで、感度並びに鮮鋭度を評価した結果
を表1に示す。
【0050】なお、感度,鮮鋭度は、厚さ10cmの水
ファントムを通した、管電圧80kVのX線で撮影した
場合の感度および空間周波数2本/mmにおけるMTF
値を、比較例1の増感紙セットの場合の感度およびMT
F値をそれぞれ100とした場合の相対値で求めて、こ
れらを相対比較することによって評価した。
【0051】〔実施例5〕また、フイルムの違いによる
本発明の増感紙セットの特性の相違の有無を評価する目
的で、本発明により得られた実施例1〜4及び比較例1
〜4の各増感紙対を、以下のようにして製造した写真フ
イルム(感材1)と組み合わせて、同様にしてその感度
並びに鮮鋭度を評価したところ、実施例1〜4及び比較
例1〜4(表1の結果)とほぼ同様の結果が得られるこ
とが確認された。なお、下記の方法によって得られた
「感材1」は実施例1〜2並びに比較例1〜4の各増感
紙セットの評価のために用いたフイルム(富士写真フイ
ルム社製;UR−2)と同様な感度並びに階調であっ
た。 〈感材の作成〉 (クロスオーバーカット染料層の調製)特開平4−14
035号公報に記載の染料I−31(固形3g)を同公
報実施例1に記載の方法で分散し、平均粒径0.25μ
m、吸収極大波長550nm、半値幅90nmの染料微
結晶水分散物Aを得た。感材片面1m2あたりの塗布量
が以下のようになるように各化合物を添加した。 ・染料分散物A(染料固形物として) 50mg ・ゼラチン 0.35g ・ポリスチレンスルホン酸ナトリウム(平均分子量60万) 8.9mg ・プロキセル(ICI社製) 1mg 塗布液のpHは6.0に調製した。 (平板状ハロゲン化銀乳剤Oの調製)特開平7−104
411号公報実施例1に記載の平板状粒子乳剤Cと同様
にして、化学増感剤量のみは適時変更することによっ
て、平板状ハロゲン化乳剤Oを得た。感材片面1m2
たりの塗布量が以下のようになるように各化合物を添加
した。 ・塗布銀量 1.00g ・ゼラチン 1.00g ・デキストラン(平均分子量3.9万) 233mg その他の化合物については、特開平7−21916号公
報12頁8行目から13頁40行目に記載の化合物を銀
モルあたりの添加量が同様になるように添加した。 (平板状ハロゲン化銀乳剤Uの調製)特開平9−222
694号公報実施例1に記載の乳剤T1と同様の方法で
平板状ハロゲン化銀乳剤Uを得た。感材片面1m2あた
りの塗布量が以下のようになるように各化合物を添加し
た。 ・塗布銀量 0.45g ・ゼラチン 0.40g ・デキストラン(平均分子量3.9万) 100mg その他の化合物については、特開平9−222694号
公報16頁38行目から17頁38行目に記載の化合物
を銀モルあたりの添加量が同様になるように添加した。 (表面保護層塗布液の調製方法)感材片面1m2当たり
の塗布量が以下のようになるように各化合物を添加し
た。 ・ゼラチン 0.767g ・p−ベンゾキノン 0.7mg その他の化合物については、特開平9−222694号
公報実施例1の表面保護層塗布液の調製と同様にして調
製した。 (写真材料の調製)特開平9−222694号公報実施
例1の(支持体の作成)と同様にして作成した支持体の
両面に、調整したクロスオーバーカット層、乳剤U層、
乳剤O層、表面保護層をこの順番に同時押し出し法によ
り塗布・乾燥させ感材1を得た。
【0052】感材の水膨潤率は170%、染料分散物A
による550nmの透過光濃度は1.4、総膜厚3.2
μm、PC層膜厚0.7μm、O層膜厚1.3μm、U
層膜厚0.7μm、UC層膜厚0.5μmであった。等
エネルギー分光感光計を用いて測定した結果、一定濃度
を与えるのに必要な露光量は、波長が450nm単色光
の場合は波長が550nm単色光の場合に比べて9倍必
要であった。
【0053】
【表1】
【0054】
【発明の効果】本発明の増感紙セットは上述のような構
成としたのでこれを用いて写真フイルムと共に放射線写
真撮影に供した場合、従来の増感紙セットを用いたより
もより高感度、高鮮鋭度の放射線写真が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 正明 神奈川県小田原市成田1060番地 化成オプ トニクス株式会社小田原工場内 (72)発明者 田中 倫夫 神奈川県小田原市成田1060番地 化成オプ トニクス株式会社小田原工場内 (72)発明者 山根 勝敏 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 (72)発明者 高橋 健治 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富 士写真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2G083 AA02 AA10 CC01 CC04 CC07 DD02 DD06 EE02 2H016 AA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光体を結合剤樹脂中に分散させた複数
    の蛍光体層をそれぞれ支持体上に設けてなるフロント増
    感紙と、バック増感紙との対である放射線増感紙セット
    において、上記フロント増感紙及びバック増感紙の上記
    各蛍光体層の少なくとも一部にはそれぞれ上記蛍光体か
    らの発光光の一部を吸収してこれとは別の波長の発光を
    呈する蛍光染料もしくは蛍光顔料を含有し、かつ、上記
    フロント増感紙の上記支持体は光反射性支持体からな
    り、上記バック増感紙の上記支持体は光吸収性支持体か
    らなることを特徴とする放射線増感紙セット。
  2. 【請求項2】 上記各蛍光体層中の蛍光体の平均粒子径
    が、それぞれ表面側(発光を取り出す側)よりも支持体
    側の方が小となるような粒子配列がなされていることを
    特徴とする請求項1に記載の放射線増感紙セット。
  3. 【請求項3】 上記フロント増感紙及び上記バック増感
    紙のそれぞれの上記蛍光体層の表面に透過率が40%以
    上で、かつ、ヘイズ率が20%以上である光散乱性保護
    膜が設けられていることを特徴とする請求項1ないし2
    項に記載の放射線増感紙セット。
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