JP3808001B2 - ディスク状情報記録媒体用ターンテーブルおよびディスク装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスク状の情報記録媒体用のターンテーブルおよびディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディスク状の可搬型情報記録媒体に対して、光、磁気、あるいはこれらの両方を用いてデジタル情報を記録あるいは再生を行う記録再生装置が広く普及してきている。
【0003】
図14は、このような記録再生装置の一例として、光を用いてディスク101に記録を行ったり、ディスク101に記録されている情報を再生するディスク装置100の構成を概略的に示している。ディスク装置100は、ターンテーブル102と、ターンテーブルを回転させる駆動源であるモータ104と、情報を記録あるいは再生するための光ヘッド105と、ディスク101をターンテーブル102上に固定し、支持するためのクランパ103とを備えている。
【0004】
ターンテーブル102には、ディスク101のセンタホールに挿入されるセンタボス102Aが設けられており、磁性体からなるヨーク107がセンタボス102Aに取り付けられている。ターンテーブル102は、この従来技術においてはモータ104の回転軸に直接取り付けられている。
【0005】
光ヘッド105は主軸106Lおよび副軸106Rをガイドとして矢印153の方向(ディスクの半径方向)に移動する。クランパ103には磁石103Aが取り付けられている。
【0006】
ディスク101をディスク装置100に装填する場合、図14に示すように、ディスク101Aを矢印151の方向に移動させて、ディスク101のセンタホール101にターンテーブル102のセンタボス102Aを挿入し、ターンテーブル102上にディスク101を載せる。その後、クランパ103を、矢印152の方向に移動させてディスク101に近接させる。このとき、ヨーク107と磁石103Aとの吸引力によって、クランパ103はディスク101をターンテーブル102の方向へ押し付け、ディスク101を固定する。ヨーク107および磁石103Aを用いる代わりに、バネのような弾性部材でクランパ103を矢印152の方向へ付勢することも従来より知られている。
【0007】
このようにして、ディスク101がターンテーブル102に固定された状態において、モータ104がターンテーブル102を回転させることにより、ディスク101が回転する。光ヘッド105は矢印153の方向に移動した後、所定の位置で停止し、その場所において光ヘッド105がディスク101に対して記録あるいは再生を行う。
【0008】
ここで、従来のターンテーブル102の構造をさらに詳しく説明する。
【0009】
図15および図16は、ターンテーブル102の上面および下面の斜視図を示し、図17は、ターンテーブル102の投影図および断面図を示している。図17において、左側および右側に示す図は、それぞれ上面および下面の投影図であり、中央に示す図は、Y1−Y2線に沿う断面である。これらの図において示すように、ターンテーブル102の上面および下面にはセンタボス102Aおよび下面ボス102Bがそれぞれ設けられている。またセンタボス102Aおよび下面ボス102Bを貫通するセンタ孔102Cが設けられている。モータ104の回転軸はこのセンタ孔102Cに挿入され、固定されている。この場合の固定方法としては、一般的にしまりばめによる圧入が用いられるが、中間ばめ程度の圧入で、接着剤を用いることも可能である。
【0010】
このようにしてモータ104の回転軸にターンテーブル102が固定された後、図18に示すように、ヨーク107が矢印154の方向にターンテーブル102の所定の位置に組み込まれて、ターンテーブル102にディスク101を載置して回転させることが可能な状態となる。
【0011】
ターンテーブル102は樹脂によって成形される。一般に、樹脂あるいは金属の型成形を行う場合、成形品全体が均等な厚さの構造を備えていることが好ましい。また、型成形以外の塑性加工を行った場合にでも、不必要な厚さを有する部分をできるだけ形成しないことが好ましい。このため、図15および図17に示すように、ターンテーブル102のセンタボス102Aに肉ヌスミ102Dを設けて、センタボス102A内にも軸心ボス102Eを形成する。結果的に、図17に示すように軸心ボス102Eおよび下面ボス102Bが領域201部分により、接合され、センタ孔102Cが軸心ボス102Eおよび下面ボス102B両方のボスを貫通している。この領域201部分は軸心ボス102Eおよび下面ボス102Bの周囲全周に連続している。
【0012】
一般に、樹脂あるいは金属の型成形においては、成形された材料の温度が全体として均等に推移しなければ、成形後、材料の収縮の仕方に偏りが発生し、形状が不均一となる、いわゆる「ヒケ」が生じる。これを回避するためには、成形される部分は可能な限り外皮に露出しない部分が存在しないようにすることが望ましい。
【0013】
しかしながら、従来技術によるターンテーブル102では、図17に示すように、センタ孔102Cを構成する部材のうち、領域201においてのみ樹脂の厚さが大きくなっている。言い換えれば、軸心ボス102Eおよび下面ボス102B付近の領域202および領域203に比べて、領域201には、材料内部に外皮から遠い部分が存在する。このため、成形時において、成形された材料の温度分布が不均一となり、材料の収縮の仕方に差異が生じてしまう。
【0014】
その結果、領域201において、材料が矢印154および155の方向に引っ張られ、図19に示すように、ヒケ204および205が発生する。図では2つの矢印204および205でヒケを示しているが、ヒケはセンタ孔102Cの全周にわたって発生する。つまり、ヒケが発生している部分において全周にわたって内径が大きくなってしまう。
【0015】
近年、このようなディスク状記録媒体の記録密度は飛躍的な向上を遂げてきている。これにともなって、ディスクの回転にも高い精度が求められるようになってきており、回転しているディスクの振れや面振れを小さくすることが必要となっている。
【0016】
ところが、上述したように、センタ孔102Cの内面にヒケ204および205が生じると、図19に示すように、モータ104のシャフトを矢印156の方向に挿入する際、モータ104のシャフトが、ヒケ204および205によって斜めになったセンタ孔102Cの内面に沿って、破線104Aで示すように傾いてセンタ孔102Cに挿入される。その結果、ターンテーブル102がモータ104に対して傾いてしまい、モータ104を回転させると、回転するディスク101に面振れが生じる。これにより、ディスク101へ正しく情報が記録できなかったりディスク101に記録された情報を正しく再生できなかったりするという問題が発生する。
【0017】
また、図19は、モータ104のシャフトがセンタ孔102Cの中途までしか挿入されていない状態を示しているが、シャフトがセンタ孔102Cを貫通する場合でも、ヒケ204および205によって斜めになったセンタ孔102Cの内面に沿ってシャフトが挿入されるため、センタ孔102Cの内面のヒケ204および205が発生した部分以外を不正規に擦ることになり、センタ孔102Cの内面を変形させる可能性がある。このため、挿入後のシャフトとターンテーブル102との面振れ精度を十分に確保することは困難である。
【0018】
本発明は、このような従来の問題点を解決し、ターンテーブル102に設けられたセンタ孔102Cの内面に生じるヒケの悪影響を抑制し、モータ104のシャフト104Aをセンタ孔102Cに挿入した際に傾きを生じず、モータ104によりディスク101を回転させた際のディスク101の面振れを抑制することが可能なディスク状情報記録媒体用ターンテーブルおよびディスク装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明のディスク状情報記録媒体用ターンテーブルは、ディスクを載置する載置面と、ディスクのセンタホールに嵌合する外側面を有するセンタボス、前記センタボスの中心軸と一致する中心軸を有する空間を画定する内側面とを含むディスク載置部、外側面と、前記ディスクを回転させるための駆動力を伝達する回転軸が挿入される孔とを有する軸心ボス、および前記軸心ボスの外側面と前記ディスク載置部の内側面との間に複数の貫通孔が形成されるよう、前記軸心ボスの外側面と前記ディスク載置部の内側面とを結合する複数のリブを備えている。
【0020】
ある実施形態において、前記複数のリブのそれぞれの肉厚は、前記軸心ボスの肉厚より小さくなっている。
【0021】
また、ある好ましい実施形態において、前記ディスク載置部は、前記ディスク載置部の下面に設けられた複数のリブ支持ボスを含み、前記各リブの一部は前記複数のリブ支持ボスにそれぞれ接続されている。
【0022】
また、ある好ましい実施形態において、前記複数のリブ支持ボスがそれぞれ円筒形状を有している。
【0023】
前記複数のリブの個数は3つ以上であることが好ましく、ある好ましい実施形態では、前記複数のリブの個数は6つである。
【0024】
ある好ましい実施形態において、前記ディスク載置部、前記軸心ボス、および前記複数のリブは、前記ターンテーブルを成形加工する際に樹脂あるいは金属によって一体的に形成されている。
【0025】
また、ある好ましい実施形態では、前記ディスク載置部は、前記載置面および前記内側面を含むディスク載置部ベースと、前記センタボスとを含む。前記ディスク載置部ベース、前記軸心ボス、および前記複数のリブは、樹脂または金属によって一体的に形成されている。
【0026】
ある好ましい実施形態において、前記複数のリブ支持ボスのそれぞれは、前記ターンテーブルを成形加工する際に樹脂あるいは金属を注入するゲートによって形成された突起を前記円筒形状の底部に有する。また、前記軸心ボスにおいて、前記回転軸が挿入される孔の内側面は、前記複数のリブに沿う凹部を有する。
【0027】
ある好ましい実施形態において、前記ディスクを前記載置面の方向に付勢する付勢機構を前記ディスク載置部が含んでいる。前記付勢機構は、複数の球状体と、前記センタボスの外側面に設けられた複数の開口と、前記複数の球状体を前記複数の開口からそれぞれの一部が露出するように前記複数の球状体を前記複数の開口へ付勢する弾性体とを含む。
【0028】
また、ある好ましい実施形態において、前記ディスク載置部は、前記複数の球状体の前記複数の開口への弾性体による付勢を解除する解除機構と、前記解除機構と連動して、前記ディスクを前記載置面から持ち上げる複数のディスク押し上げレバーとを更に含む。
【0029】
前記複数の球状体および前記複数のディスク押し上げレバーの個数はそれぞれ、3つ以上であることが好ましい。
【0030】
また、ある好ましい実施形態において、前記センタボスは、強磁性体から形成された部材を含む。
【0031】
本発明のディスク装置は、上記いずれかのディスク状情報記録媒体用ターンテーブルと、ディスク状情報記録媒体に対して情報を記録すること、および/または前記ディスク状情報記録媒体から情報を再生することを行うためのヘッドと、前記ディスク状情報記録媒体用ターンテーブルの軸心ボスの孔に挿入されている回転軸を有する駆動ユニットとを備えている。
【0032】
ある実施形態では、前記回転軸は圧力によって軸心ボスに固定されている。
【0033】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1は、本発明のターンテーブルおよびディスク装置の第1の実施形態を概略的に示している。
【0034】
ディスク装置31は、ターンテーブル2と、ターンテーブルを回転させる駆動源であるモータ4と、情報を記録あるいは再生するための光ヘッド5と、ディスク1をターンテーブル2上に固定し、支持するためのクランパ3とを備えている。
【0035】
ターンテーブル2には、ディスク1のセンタホールに挿入されるセンタボス2Aが設けられており、磁性体からなるヨーク7がセンタボス2Aに取り付けられている。ターンテーブル2は、本実施形態においてはモータ4の回転軸に直接取り付けられている。
【0036】
ターンテーブル2は、モータ4の回転軸に直接取り付けられていなくてもよい。例えば、歯車やプーリおよびベルトなどによってモータ4の駆動力を伝達したり、回転速度を変化させたりする回転機構にモータ4が接続されており、そのような回転機構に設けられた回転軸にターンテーブル2を接続し、回転機構を駆動源としてターンテーブル2を回転させてもよい。
【0037】
光ヘッド5は主軸6Lおよび副軸6Rをガイドとして矢印53の方向(ディスクの半径方向)に移動する。
【0038】
クランパ3には磁石3Aが取り付けられている。ディスク1をディスク装置31に装填する場合、図1に示すように、ディスク1を矢印51の方向に移動させて、ディスク1のセンタホール1Aにターンテーブル2のセンタボス2Aを挿入し、ターンテーブル2上にディスク1を載せる。その後、クランパ3を、矢印52の方向に移動させてディスク1に近接させる。このとき、ヨーク7と磁石3Aとに生じる吸引力によって、クランパ3がディスク1をターンテーブル2の方向へ押し付ける。クランパ3は、ディスクをディスク装置内へ出し入れするための蓋に設け、蓋の開閉動作に合わせてクランパ3を移動させてもよいし、蓋とは別の部材としてもよい。また、磁石3Aを用いる代わりに、クランパ3をバネのような弾性部材で矢印52の方向へ付勢してもよい。この場合には、ヨーク7をセンタボス2Aに設ける必要はない。
【0039】
このようにしてディスク1がターンテーブル2に固定された状態において、モータ4がターンテーブル2を回転させることにより、ディスク1が回転する。光ヘッド5は矢印53の方向に移動した後、所定の位置に停止し、その位置においてディスク1に対して記録を行ったり、ディスク1から再生を行う。
【0040】
次に、ターンテーブル2の構造について詳述する。図2および図3は、ターンテーブル2の上面および下面の斜視図を示し、図4は、ターンテーブル2の投影図および断面図を示している。図4において、左側および右側に示す図は、それぞれ上面および下面の投影図であり、中央に示す図は、X1−X2線に沿う断面を示している。
【0041】
ターンテーブル2は、ディスク載置部21と、軸心ボス22と、リブ23とを含む。ディスク載置部21は、ディスク1を載置する載置面2Hと、ディスク1のセンタホール1Aと嵌合する外側面2Mを有するセンタボス2Aと、円筒空間を画定する内側面2Jとを有する。センタボス2Aの中心軸と内側面2Jにより形成される空間の中心軸とは一致している。図2および図4に示すように、本実施形態では、センタボス2Aを取り囲むように、載置面2Hの内周側に凹部が設けられている。
【0042】
センタボス2Aの外側面2Mは、センタボス2Aの外径を規定しており、センタボス2Aがディスク1のセンタホール1Aに挿入される。ターンテーブル1の載置面2に保持されるディスク1の位置は、センタボス2Aとセンタホール1Aとの嵌合によって決定される。
【0043】
軸心ボス22は、外側面2Kと、ディスク1を回転させるための駆動力を伝達する回転軸が挿入されるセンタ孔2Dとを有している。本実施形態では、軸心ボス22はセンタ孔2Dを有する円柱形状を備えている。センタ孔2Dは、軸心ボス22を貫通するように示されているが、ターンテーブル2の上面側となる軸心ボス22の一端においてセンタ孔2Dが閉じていてもよい。
【0044】
軸心ボス22は、センタボス2Aの内側面2Jが規定する空間内に配置され、リブ23によって、軸心ボス22のセンタ孔2Dの中心軸がセンタボス2Aの中心軸と一致するようにディスク載置部21に固定される。本実施形態では、ターンテーブル2は、6本のリブ23を備えている。6本のリブ23は、軸心ボス22の外側面2Kとセンタボス2Aの内側面2Jとを結合しており、各リブ23は、互いに等角度間隔で配置される。
【0045】
図2および図4に示すように、ターンテーブル2の上面において、軸心ボス22の先端はセンタボス2Aの先端から距離d1だけ内側に入り込んでいる。一方、図3および図4に示すように、ターンテーブル2の下面では、軸心ボス22の先端はディスク載置部21の下面から距離d2だけ突出している。
【0046】
図3に示されるように、ターンテーブル2の下面には、6個の円筒状リブ支持ボス2Gが形成されている。ターンテーブル2の下面側において、リブ23はそれぞれ放射状に伸びており、リブ支持ボス2Gにそれぞれ接続されている。このような構造によって、リブ23の強度を高めている。そして、リブ23が破壊あるいは変形することにより、軸心ボス22がターンテーブル2の正しい回転軸から傾くのを防ぐ。図4に示されるように、各リブ支持ボス2Gの底面には、後述するようにターンテーブル2を形成する際に樹脂を注入するゲートにより生じる突起2Lが形成されている。
【0047】
各リブ23は軸心ボス22の軸方向に沿って伸びている。その結果、隣接する2つのリブ23と、センタボス2Aの内側面2Jと、軸心ボス22の外側面2Kとによって囲まれる空間が貫通孔2Fとして形成される。このような貫通孔2Fが本実施形態の場合、6つ形成されている。貫通孔2Fも等角度間隔で形成される。
【0048】
図4を参照して、ターンテーブル2の好ましい寸法を示す。ディスク載置部21の外径φ1は、25〜35mmであり、センタボス2Aの外径φ2および内径φ3はそれぞれ14〜16mmおよび5〜10mmであることが好ましい。また、軸心ボス22の外径φ4は3.5〜6.0mmである。軸心ボス22の軸方向の長さd3は8〜15mmであり、センタボス2Aの先端からの後退距離d1は0.3〜2.0mmである。一方、ディスク載置部21の下面からの突出距離d2は2〜5mmである。リブ支持ボス2Gの外径φ5は2.5〜4.0mmである。ディスク載置部21の下面側において、リブ23が軸心ボス22の先端から後退している距離d5は0〜2mmであることが好ましい。距離d5は、リブ23やリブ支持ボス2Gの加工精度が悪い場合であっても、リブ23やリブ支持ボス2Gがモータ4に接触する恐れがないように設けられている。
【0049】
また、軸心ボスの厚さt1はリブ23の厚さt2より大きいことが好ましい。このようにすることによって、特に型成形時において、軸心ボス22に比べてリブ23内部の材料の冷却時間が長くなることがなく、リブ23の内部材料の冷却時の収縮により、軸心ボス22の内側面に生じるヒケを小さくすることができる。本実施形態では、t1およびt2はそれぞれ0.8〜1.5mmおよび0.5〜1.2mmであることが好ましい。
【0050】
ターンテーブル2は、例えば、金属または樹脂などの一体成形により作製される。本実施形態では、ターンテーブル2は樹脂成形により作製されている。図5は、ターンテーブル2を作製するために用いられる金型の断面を模式的に示している。ターンテーブル2を作製するためには例えば、金型24と金型25が用いられる。金型24は固定されており、金型25は移動可能である。金型24と金型25により形成される空間2’はターンテーブル2の外形に対応している。空間2’へ樹脂を注入するために、スプルー24Aとスプルー24Aに接続されたランナー24Bが設けられている。ランナー24Bの先端近傍にはゲート24Cが設けられており、樹脂はリブ支持ボス2Gに対応する空間2G’近傍から空間2’へ注入される。つまり、リブ支持ボス2Gに対応する6つの領域にゲート24Cが設けられている。
【0051】
スプルー24Aから樹脂26を注入すると、ランナー24Bを介して、6つのゲート24Cから空間2’へ均等に樹脂26が注入される。このため、空間2’の隅々まで均等に樹脂26が注入される。
【0052】
空間2’内に注入された樹脂26を冷却・固化した後、金型25を取り外し、ゲート24Cの部分において成形した樹脂26を取り外すことにより、ターンテーブル2が得られる。このとき、ゲート24Cと接続していた部分に図4に示すような突起2Lが形成される。
【0053】
その後、図6に示すように、軸心ボス22のセンタ孔2Dにモータ4のシャフトが挿入される。シャフトと軸心ボス22との固定方法としては、一般的にしばりばめによる圧入が用いられる。あるいは、中間ばめ程度の圧入により、軸心ボス22をシャフトに固定し、接着剤などを併用してもよい。ターンテーブル2をモータ4に固定した後、ヨーク7を矢印54の方向からセンタボス2Aの上部に取り付ける。また、更に、図1に示すように光ヘッド5等を組み込むことによりディスク装置が完成する。
【0054】
本発明のディスク装置31では、前述した樹脂成形に伴って生じるヒケの悪影響が低減され、ターンテーブル2に載置されたディスク1の面ぶれが抑制されている。この特徴を以下に詳述する。
【0055】
図7は、ディスク装置31におけるターンテーブル2の中心部をその上面から見た模式的な拡大平面図である。図7に示すように、軸心ボス22のセンタ孔2Dを形成する内側面の各リブ23が接合された部分において、凹部となるヒケ2Pが発生している。図7では、ヒケ2Pの発生を見やすいように、ヒケ2Pによるへこみを誇張して示しているが、実際にはヒケ2Pの深さは約25μm程度である。リブ23と軸心ボス22とが接合している部分は、半径方向において樹脂の厚さが大きくなっているため、このようなヒケ2Pが内側面に発生してしまう。
【0056】
しかしながら、リブ23が形成されていない部分、すなわち、内側面の貫通孔2Fが設けられた部分においては、このようなヒケ2Pが発生しない。このため、ヒケ2Pが発生していない部分は、破線2Qで示すように、もとのセンタ孔2Dの内側面の位置を保っている。ヒケ2Pが発生していない部分は3箇所以上あるため、ヒケ2Pが発生していない部分に接する円は一義的に決まる。その結果、モータ4のシャフトをセンタ孔2Dへ挿入する場合において、シャフトを挿入する位置が一義的に決まり、位置決めが簡単にできる。このため、シャフトの軸心とセンタ孔2Dの軸心とがずれることなく、シャフトの挿入後、モータ4のシャフトとターンテーブル2との軸心の傾きあるは偏心が発生するという問題の発生も防げる。したがって、ターンテーブル2を用いることによって、モータ4によりディスク1を回転させた際のディスク1の面振れを抑制することができる。
【0057】
また、リブ23は等角度間隔で軸心ボス22の外側面2Kの周りに配置されているため、ヒケ2Pも軸心ボス22の内側面に沿って等角度間隔で発生し、ヒケ2Pが発生していない部分も等角度間隔で内側面に残っている。このため、モータ4のシャフトをセンタ孔2Dへ挿入する場合において、シャフトが接する軸心ボス22の内側面の部分もシャフトの外周全体にわたって均等に配置されることなり、シャフトが傾くことを防止できる。
【0058】
さらに、図4に示すように、このリブ23は、センタ孔2Dのほぼ全長にわたって軸心ボス22と接続されている。このため、ヒケ2Pもセンタ孔2Dのほぼ全長にわたって内側面に発生し、ヒケ2Pが発生しない部分もセンタ孔2Dのほぼ全長にわたって内側面に残る。このため、モータ4のシャフトをセンタ孔2Dへ挿入する場合において、シャフトがセンタ孔2Dの途中で傾くことを防止できる。これにより、モータ4のシャフトに対するターンテーブル2の偏心、振れ、あるいは面振れを抑制することができる。その結果、ディスク1を高い精度で回転させることができる。
【0059】
図8は、センタ孔2Dの幾何学的形状の一例として、3次元形状測定器を用いて、センタ孔2Dの真円度を測定した結果を示している。また、図9は、図15から図19に示す従来技術によるターンテーブル102のセンタ孔102Cの真円度を測定した結果を示している。図8および9において、ターンテーブルの上面がそれぞれの図の上方に対応している。また、図8においては、ポイント301から305の位置において、センタ孔2Dの内側面の位置を周方向に測定して軌跡を求め、軌跡と直交する線を複数書き加えてポイント間の形状を補完することによって、センタ孔2Dの内側面の形状を図示している。同様に、図9においては、ポイント401から405において測定を行い、センタ孔102Cの内側面の形状を表示している。円310および円410は、それぞれ、ポイント301から305およびポイント401から405における軌跡のうちの最大径接円を表している。また、円311および円411はそれぞれ最小径接円を表している。円310と円311との半径差および円410と円411との半径差がそれぞれ、センタ孔2Dおよびセンタ孔102Cにおける真円度を表すこととなる。
【0060】
図8から明らかなように、本実施形態のターンテーブル2のセンタ孔2Dでは、矢印で示している部分においてヒケ2Pが発生し、空間が広がっている。しかし、上述したように、ヒケ2Pが発生している場所は、センタ孔2Dの内側面に沿っておおよそ等角度間隔で位置していることが分かる。このようなヒケの発生による断面形状の変形は、ポイント301から305のいずれのレベルにおいてもほぼ同じであり、センタ孔2Dの軸方向における断面形状のばらつきは小さい。その結果、センタ孔2D全体における最大接円310と最小接円311との半径差は小さい。図8に示す例では、半径差は約5μmである。
【0061】
一方、図9から明らかなように、従来のターンテーブルにおけるセンタ孔102Cでは、各断面におけるヒケの発生が不規則である。例えば、ポイント405においては、矢印で示しているように、不等角度間隔で3箇所において大きなヒケが発生している。また、ポイント401から405の各レベル間で発生するヒケの大きさは異なっている。このため、ポイント402において、センタ孔102Cの断面がいったん大きくなり、両端において小さくなっている、ポイント405における断面はポイント401における断面よりも小さくなっている。その結果、センタ孔102C全体における最大接円410と最小接円411との半径差が大きくなっている。図9に示す例では、半径差は約10μmである。
【0062】
このように本発明によれば、樹脂成形にともなって発生するヒケが、ターンテーブルのセンタ孔の加工精度に悪影響を及ぼさないよう、ターンテーブル構造を工夫することによって、モータ4のシャフトに対するターンテーブル2の偏心、振れ、あるいは面振れを抑制することができる。その結果、ディスク1を高い精度で回転させることができる。
【0063】
また、ターンテーブル2の面振れ等を起こすことなくディスク1を高い精度で回転させることができる。このため、ディスクの面振れ等が生じても正しく記録・再生できるよう、高度で複雑な位置制御が可能なヘッドを用いる必要はない。言い換えれば、単純な制御機構を備えたヘッドを本発明のディスク装置に用いることが可能となる。このため、ヘッドユニットのコストを低減することができ、ディスク装置全体のコストも低くすることができる。
【0064】
更に、型成形によって、高い加工精度を有するセンタ孔を直接形成できるので、その後、センタ孔の精度を高める加工工程を追加する必要がない。このため、ターンテーブルを安価でかつ大量に製造することができる。
【0065】
上記実施形態において、センタボス2Aの内側面2Jおよび軸心ボス22の外側面2Kは円筒形状に形成されていたが、内側面2Jおよび外側面2Kは、円筒以外の形状に形成されていてもよい。例えば、内側面2Jおよび外側面2Kがそれぞれ六角柱や他の多角柱の側面を構成するようにしてもよい。また、リブ支持ボス2Gも多角形の筒状に形成されていてもよい。リブ支持ボス2Gを省略し、リブ23を引き伸ばして、それぞれディスク載置部21の裏面に直接接合することも可能である。
【0066】
(第2の実施形態)
本実施形態のディスク装置では、第1の実施形態のクランパ3およびヨーク7に代えて、ディスクをターンテーブルに固定する機構をターンテーブル自体が備えている。ディスクをターンテーブルに固定する類似の機構は、例えば、特開平8−335351号公報に開示されている。
【0067】
図10に示すように、ディスク1を矢印55の方向に移動させて、本実施形態のディスク装置のターンテーブル42に装着すると、センタボス42Aの外側面42Mから露出した付勢機構としてはらたく球状体8A、8B、8Cがディスク1を載置面42Hへ押し付け、ターンテーブル42に固定する。
【0068】
ターンテーブル42の構造について図11を参照して詳述する。本実施形態において、ディスク載置部は、センタボス42Aおよびディスク載置部ベース42Cに分かれている。
【0069】
ディスク載置部ベース42Cは、ディスク載置面42Hと、内側面42Jとを含んでいる。内側面42Jが規定する空間には軸心ボス22が挿入されており、6つのリブ23が内側面42Jおよび軸心ボス22の外側面2Kに接合されている。また、リブ23により貫通孔42Fが形成される。ディスク載置部ベース42Cの下面にはリブ支持ボスが設けられており、図3に示す構造と同じ構造を備えている。本実施形態では、ディスク載置部ベース42C、リブ23および軸心ボス22は樹脂または金属を材料として用いる型成形によって、一体的に形成されている。
【0070】
センタボス42Aの外側面42Mには、等角度間隔で開口43A、43B、43Cが設けられている。開口43A、43B、43Cは鋼球からなる球状体8A、8B、8Cの一部が露出する程度の大きさを備えている。
【0071】
センタボス42Aはその上部に中心孔42Sを有し、中心孔42Sからプッシュボタン42Bの一部が突出する。プッシュボタン42Bは、軸心ボス22に挿入されるバネ12によって付勢される。また、ディスク押上げレバー9A、9B、9Cが等角度間隔でセンタボス42Aの下部に配置される。プッシュボタン42B、球状体8A、8B、8Cおよびディスク押上げレバー9A、9B、9Cをセンタボス42Aの内側の空間に収納し保持するためのカバー11がセンタボス42Aの底部に設けられる。
【0072】
図12は、ターンテーブル42を上方から見た斜視図であり、図13(a)および(b)はターンテーブル42にディスク1を装着した状態およびディスク1をターンテーブルから取り外している状態をそれぞれ示す断面図である。
【0073】
図13(a)は、ターンテーブル42にディスク1を装着した状態を示しているが、ディスク1が装着されていない状態も同じであるため、図12および図13(a)を参照して上述の構成要素がどのようにセンタボス42A内に配置されているかを説明する。
【0074】
図13(a)に示すように、バネ12はプッシュボタン42Bを上方向に付勢している。このとき、球状体8A、8B、8Cはプッシュボタン42Bに設けられた傾斜面によってセンタボス42Aの開口43A、43B、43Cへ付勢される。その結果、図12に示すように、開口43A、43B、43Cから球状体8A、8B、8Cの一部がそれぞれ露出する。
【0075】
ディスク押上げレバー9A、9B、9Cは、カバー11およびセンタボス42Aの底部によって作られる軸受け(不図示)を回転支点として保持されており、図12および図13(a)に示すように、ディスク押上げレバー9A、9B、9Cが載置面42Hとおおよそ平行になっている。
【0076】
ディスク1をターンテーブル42へ装着する場合、ディスク1のセンタホール1Aをセンタボス42Aに一致させてディスク1を載置面42Hへ押し付ける。このとき、球状体8A、8B、8Cは、ディスク1のセンタホール1Aを規定する内側面あるいは稜によってセンタボス42Aの中心方向へ押し込まれる。また、ディスク押上げレバー9A、9B、9Cのうちのいずれかが何らかの理由で立ち上がっている場合には、ディスク1がその立ち上がっている押上げレバーを、載置面42Hへ押し下げる。図13(a)に示すように、ディスク1が完全に載置面42Hに接すると、球状体8A、8B、8Cはプッシュボタン42Bに設けられた傾斜面によって、センタボス42Aの開口43A、43B、43Cへ付勢される。その結果、球状体8A、8B、8Cがディスク1を載置面42Hの方向へ付勢する。こうしてディスク1のターンテーブル42への装着が完了する。
【0077】
ディスク1をターンテーブル42からとりはずす場合、図13(b)に示すように、プッシュボタン42Bを押し込む。すると、プッシュボタン42Bの底部がディスク押上げレバー9A、9B、9Cの一端を押し下げる。これによって、ディスク押上げレバー9A、9B、9Cの他端はそれぞれディスク1を上方へ押し上げる。プッシュボタン42Bが押し下げられることによって、プッシュボタンの傾斜面が球状体8A、8B、8Cから離れるため、球状体8A、8B、8Cは付勢力から解放される。同時に、上昇してきたディスク1のセンタホール1Aの内側面あるいは稜が、球状体8A、8B、8Cをセンタボス42Aの中心へ押し込む。ディスク押上げレバー9A、9B、9Cによってディスク1がさらに上方へ押し上げられ、ディスク1がセンタボス42Aから脱離する。その結果、簡単にディスク1をターンテーブル42から取り外すことができる。
【0078】
このように、図1に示すようなクランパ3を使用しないで、ターンテーブル42のセンタボス42Aにディスクを固定する機構を備えている場合においても、貫通孔42Fが形成されるように軸心ボス22を複数のリブ23で支持する構造を採用することによって、第1の実施形態と同様、センタ孔2Dの内壁に発生するヒケが、ターンテーブル42のセンタ孔2Dの加工精度に悪影響を及ぼさないようすることができる。
【0079】
特に、本実施形態のような構造の場合、センタ孔2Dが設けられたディスク載置部ベース42Cの上部に、ディスク1を固定支持する機構が組み込まれるため、モータ4のシャフトをセンタ孔2Dに貫通させるのが困難であり、センタ孔2Dの軸方向の中途までしか挿入できない。このような場合、従来の技術によれば、発生したヒケの悪影響が顕著に現れていた。しかし、本実施形態によれば、センタ孔2Dの軸方向における断面形状のばらつきは小さいので、ターンテーブル42の偏心、振れ、あるいは面振れを効果的に抑制することができる。つまり、本実施形態のような構造において、いっそう、本発明の効果を享受することができる。
【0080】
なお、第1および第2の実施形態においては、光によって情報の記録/再生を行うディスク装置を説明したが、磁気または光磁気記録方式のディスク装置であっても、ディスクが載置された状態で記録あるいは再生する装置である限り好適に本発明を適用することができる。
【0081】
また、第1および第2の実施形態においては、ターンテーブルは樹脂あるいは金属の型成形により形成されていた。しかし、ターンテーブルが、鍛造による塑性加工等、他の加工方法によって形成される場合であっても、軸心ボスがその軸方向のびるリブによって最低3カ所以上保持されている構造であれば、従来の技術によるターンテーブルよりも、回転に関する高い機械精度が得られる。したがって、安定してモータのシャフトを固定支持することができるという効果が得られる。
【0082】
【発明の効果】
本発明のターンテーブルによれば、型成形において軸心ボスの内側面に発生するヒケの悪影響を抑制し、軸心ボスの内側面が規定するセンタ孔の円筒度を高くすることができる。このため、モータのシャフトをターンテーブルのセンタ孔に挿入する場合にシャフトがセンタ孔に対して傾くことが抑えられる。その結果、本発明のディスク装置によれば、ターンテーブルに載置されたディスクが回転して、記録あるいは再生される際に、振れあるいは面振れが生じるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディスク装置の第1の実施形態を概略的に示している。
【図2】図1に示すディスク装置のターンテーブルを上方から見た斜視図である。
【図3】図1に示すディスク装置のターンテーブルを下方から見た斜視図である。
【図4】図2および図3に示すターンテーブルの投影図および、断面図である。
【図5】図2および図3に示すターンテーブルの製造に用いられる金型の断面図である。
【図6】図2および図3に示すターンテーブルにヨークおよびモータを取り付けた状態を示す図である。
【図7】図2および図3に示すターンテーブルの中心部付近を拡大して示す平面図である。
【図8】図2および図3に示すターンテーブルのセンタ孔の立体形状を測定した結果を示す図である。
【図9】従来のディスク装置に用いられているターンテーブルのセンタ孔の立体形状を測定した結果を示す図である。
【図10】本発明によるディスク装置の第2の実施形態であって、ターンテーブル近傍を示す概略図である。
【図11】図10に示すターンテーブルの分解斜視図である。
【図12】図10に示すターンテーブルの斜視図である。
【図13】(a)および(b)は、それぞれディスクが装着された状態およびディスクを取り外す状態のターンテーブル近傍の断面を示している。
【図14】従来のディスク装置を概略的に示す斜視図である。
【図15】図14のディスク装置のターンテーブルを上方から見た斜視図である。
【図16】図14のディスク装置のターンテーブルを下方から見た斜視図である。
【図17】図15および図16に示すターンテーブルの投影図および断面図である。
【図18】図15および図16に示すターンテーブルにヨークおよびモータを取り付けた状態を示す図である。
【図19】図15および図16に示すターンテーブルにモータを取り付けた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ディスク
2、42 ターンテーブル
2A センタボス
2D センタ孔
2F 貫通孔
3 クランパ
4 モータ
5 光ヘッド
6L 主軸
6R 副軸
7 ヨーク
8A、8B、8C 球状体
9A、9B、9C ディスク押し上げレバー
11 カバー
12 押し上げバネ
21 ディスク載置部
22 軸心ボス
23 リブ
Claims (19)
- ディスクを載置する載置面と、ディスクのセンタホールに嵌合する外側面を有するセンタボスと、前記センタボスの中心軸と一致する中心軸を有する空間を画定する内側面とを含むディスク載置部、
外側面と、前記ディスクを回転させるための駆動力を伝達する回転軸が挿入される孔とを有する軸心ボス、および
前記軸心ボスの外側面と前記ディスク載置部の内側面との間に複数の貫通孔が形成されるように、前記軸心ボスの外側面と前記ディスク載置部の内側面とを結合する複数のリブ、
を備え、前記複数のリブのそれぞれの肉厚は、前記軸心ボスの肉厚より小さくなっている、ディスク状情報記録媒体用ターンテーブル。 - 前記ディスク載置部は、前記ディスク載置部の下面に設けられた複数のリブ支持ボスを含み、前記各リブの一部は前記複数のリブ支持ボスにそれぞれ接続されている請求項1に記載のディスク状情報記録媒体用ターンテーブル。
- 前記複数のリブ支持ボスがそれぞれ円筒形状を有している請求項2に記載のディスク状情報記録媒体用ターンテーブル。
- 前記リブの個数が3つ以上である請求項3に記載のディスク状情報記録媒体用ターンテーブル。
- 前記リブの個数が6つである請求項3に記載のディスク状情報記録媒体用ターンテーブル。
- 前記ディスク載置部、前記軸心ボス、および前記複数のリブは、樹脂または金属によって一体的に形成されている請求項5に記載のディスク状情報記録媒体用ターンテーブル。
- 前記複数のリブ支持ボスのそれぞれは、前記ターンテーブルを成形加工する際に樹脂あるいは金属を注入するゲートによって形成された突起を前記円筒形状の底部に有する請求項6に記載のディスク状情報記録媒体用ターンテーブル。
- 前記軸心ボスにおいて、前記回転軸が挿入される孔の内側面は、前記複数のリブに沿う凹部を有する請求項1に記載のディスク状情報記録媒体用ターンテーブル。
- 前記ディスク載置部は、前記載置面および前記内側面とを含むディスク載置部ベースと、前記センタボスとを含む請求項5に記載のディスク状情報記録媒体用ターンテーブル。
- 前記ディスク載置部ベース、前記軸心ボス、および前記複数のリブは、樹脂または金属によって一体的に形成されている請求項9に記載のディスク状情報記録媒体用ターンテーブル。
- 前記複数のリブ支持ボスのそれぞれは、前記ターンテーブルを成形加工する際に樹脂あるいは金属を注入するゲートによって形成された突起を前記円筒形状の底部に有する請求項10に記載のディスク状情報記録媒体用ターンテーブル。
- 前記ディスクを前記載置面の方向に付勢する付勢機構を前記ディスク載置部が含んでいる請求項1から11のいずれかに記載のディスク状情報記録媒体用ターンテーブル。
- 前記付勢機構は、複数の球状体と、前記センタボスの外側面に設けられた複数の開口と、前記複数の球状体を前記複数の開口からそれぞれの一部が露出するように前記複数の球状体を前記複数の開口へ付勢する弾性体とを含む請求項12に記載のディスク状情報記録媒体用ターンテーブル。
- 前記ディスク載置部は、前記複数の球状体の前記複数の開口への前記弾性体による付勢を解除する解除機構と、前記解除機構と連動して、前記ディスクを前記載置面から持ち上げる複数のディスク押し上げレバーとを更に含む請求項13に記載のディスク状情報記録媒体用ターンテーブル。
- 前記複数の球状体および前記複数のディスク押し上げレバーの個数は、それぞれ3つ以上である請求項14に記載のディスク状情報記録媒体用ターンテーブル。
- 前記センタボスは、強磁性体から形成された部材を含む請求項1に記載のディスク状情報記録媒体用ターンテーブル。
- 請求項1から15のいずれかに記載のディスク状情報記録媒体用ターンテーブルと、
ディスク状情報記録媒体に対して情報を記録すること、および/または前記ディスク状情報記録媒体から情報を再生することを行うためのヘッドと、
前記ディスク状情報記録媒体用ターンテーブルの軸心ボスの孔に挿入されている回転軸を有する駆動ユニットと、
を備えたディスク装置。 - 請求項16に記載のディスク状情報記録媒体用ターンテーブルと、
ディスク状情報記録媒体に対して情報を記録すること、および/または前記ディスク状情報記録媒体から情報を再生することを行うためのヘッドと、
前記ディスク状情報記録媒体用ターンテーブルの軸心ボスの孔に挿入されている回転軸を有する駆動ユニットと、
磁性体を含むクランプと、
を備えたディスク装置。 - 前記回転軸は圧入によって軸心ボスに固定されている請求項17または18に記載のディスク装置。
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