JP3807821B2 - フロッピーディスク用ケース - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、フロッピーディスク(以下、FDという。)を整理し保管するためのケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、本発明の出願人においては、特開平9−104490号にかかるFD収納具を提供したが、これは1枚の収納具において表裏2枚のFDを収納するだけのものであった。
【0003】
また、従来技術として存する特公平7−25388号にかかる発明は特にバネ部材(21a,21b)を設置するものであり、また、実登第2520315号にかかる考案はディスク取出し爪の押上げ部の反対側のディスク収容部外側に操作部23を設けているものであるため、いずれも構造が比較的複雑でかつ製造コストが高くなり、故障し易い欠点もあった。
【0004】
さらに、特公平5−32467号にかかる発明は、各保持部の左右両側部に設けた突起(27,28,29,30)のみでディスクを保持するものであり、また特開平8−198366号にかかる発明は、各保持部は押え片4のみでディスクを保持するものであり、いずれもFD本体に対する保持力は弱体であるため、長期間の繰返しの収納,取り出しの操作により保持力が低下し、不意に離脱する欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、従来具のこのような欠点を一掃し、FDの収納及び取り出しの操作を常にワンタッチで円滑かつ確実に行い、かつ多数枚のFDを一つのケースに収納しておき、携帯や保管に利便なものにすることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、周囲に周枠部を形成するとともに内側に適当深さの凹み部を形成した左右の蓋板材の内端部を,その中間に介在する中間板材の背部の左右上下端部に開閉自在に枢着して設け、前記中間板材はその中間板及び通口部をはさんで周囲に周壁を形成し、この周壁の内側部から通口部上面に抱持片を互に表裏対称位置に設け、この抱持片と直交する方向位置の周壁一部には突爪を突設し、前記蓋板材の凹み部内側に収納板材をその内端部の両側部を前記蓋板材の基端部に開閉自在に枢着して設け、前記収納板材はその中間板及び通口部をはさんで表裏両面部の周囲に周壁を形成し、この周壁の内側部から通口部上面に抱持片を互に表裏対称位置に設け、この抱持片と直交する方向位置の周壁一部には突爪を突設して成るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
いま本ケース内に所定のFDをそれぞれ収納するときは、閉口状態にある蓋板材を開口すべく、ケースの開口正面部に中間板材をはさんで左右両側部に設置する蓋板材の一方の凹形部に右手の親指をかけるとともに凸形部の突起部に左手の親指をかけてこれを外方向に強く引く。すると、中間板材の前周壁部の内側中央に設けた角突子は、前記蓋板材の前面の凹形部と凸形部との交わる内側の中央角部に係合していたのが解除され開口するようになる。
【0008】
そこで、このケース内部の蓋板材の凹み部に収納されている収納板材を起立し、その中間板の上面に抱持片と突爪を上方に位置せしめてFDを挿入する。すると、FDは周囲の周壁部内に収容されるとともに抱持片と突爪とによって抑止保持されるようになる。
【0009】
また、中間板材を起立し、その中間板の上面に前記同様にFDを挿入すれば、FDは周囲の周壁部内に収容されるとともに抱持片と突爪とによってそれぞれ抑止保持されるようになる。
【0010】
次に、収納板材と中間板材の両面に収納されているFDを各収納部から取り出すときは、抱持片に係合していない隣接するFDの上面部分を親指で加圧すると、FDの反対側の先部分は上方向に作動して周壁部による収容状態から離脱するようになるから、指圧状態のままFDを前方向に摺動する。すると、FDの先部分はその周壁部を越えて外方に出て、抱持片及び突爪による抑止保持から解放されると、FDは完全に周壁部から外れてしまう。
【0011】
【実施例】
1,1は周囲四側に周枠部2,2を設けその内側に適当深さの凹み部3を形成した左右の蓋板材で、その外形状は左右対称に成る。
【0012】
4,4は前記蓋板材1,1の開口正面部の半部分に形成した凹形部で、この凹形部に連続する開口前面部の他の半部分には凸形部5,5を形成するとともに開口縁部に小さな突起部5’,5’を設ける。前記凹形部4も突起部5’も親指掛け部となる。
【0013】
6,6は前記蓋板材1の基端周壁部の前後側部に形成した段部で、この段部の外側には後記中間板材7の上下端部の水平耳部9,9,9,9を枢着10,10,10,10するように成る。
【0014】
7は前記左右蓋板材1,1の中間部に介在する中間板材で、この中間板材の背部8の上下端部には左右に水平耳部9,9,9,9を突設する。前記中間板材7は、その中間板12をはさんで表裏両面部が対称的に形成し、前記中間板12はその内側部には通口部13を形成している。
【0015】
11,11は前記蓋板材1,1と中間板材7との中間に介在するとともに蓋板材の凹み部3,3の内側に収容される収納板材で、この収納板材はそれぞれ中間板12をはさんで表裏両面部が対称的に形成する。前記中間板12はその内側部には通口部13を形成している。
【0016】
14は前記中間板材7及び収納板材11における前記中間板12,12及び通口部13,13の周囲に一部を除いて四側部に形成した周壁で、この周壁の高さはFDaが嵌合する高さに成る。
【0017】
15,15は前記中間板材7及び収納板材11における基端部側の周壁14,14の内側部から水平方向に通口部13,13上に表裏対称位置に突設したFDの抱持片で、この抱持片の先端部は上方に若干はね上がった曲折部16,16を形成し、かつこの先端部の内側を傾斜状に削去した傾斜部17,17を形成する。
【0018】
18は前記抱持片15,15の傾斜部17,17の形状に合わせて中間板12,12の内側中央部に形成した山形状の突出部である。
【0019】
19,19は前記水平の抱持片15,15とは直交する方向位置の周壁14,14の一部に突設した突爪で、この突爪によりFDの一部を抑止する。
【0020】
20,20は前記通口部13,13に臨設する中間板12,12の左右両側端部の内側に形成した角面部で、この角面部はFDを取り出すときのテコの支点となる。
【0021】
21は前記収納板材11の周壁14の外周縁に形成した周鍔部で、この周鍔部の前面部の左右両側部には、前記蓋板材1,1の開口正面部の凹形部4,4の内側面に一致するように同形状の内凹形部22,22を形成する。
【0022】
23は前記収納板材11の周鍔部21の基端取付部で、この基端取付部の上下端部に設けた突子24,24を前記蓋板材1の周枠部2の左右両側段部6,6に設けた通孔25,25に枢着する。
【0023】
前記中間板材7の左右両側面部における構成は、実質的に前記収納板材11のその構成と同一である。ただし、中間板材7の周鍔部21の外周囲には、前記背部8と水平耳部9,9,9,9と一体に成る周壁部26,26を形成し、この中間板材7の周壁部26,26は前記蓋板材1,1の周枠部2,2と全面が面一状態に形成するように成るから、閉口時に出っ張り部分はない。
【0024】
左右の蓋板材1,1が中間板材7をはさんで閉口したとき、両蓋板材の開口正面部には凹形部4,4と凸形部5,5とは、中間板材7の前周壁部26をはさんで互に上下対称位置にある。
【0025】
27は前記蓋板材1,1の開口正面部の周枠部2,2内側の凹形部と凸形部とが接する中央部に形成した角部で、この角部に中間板材7の前周壁部の中央部に設けた角突子28のキーが係合して固定するように成る。
【0026】
【発明の効果】
本発明具によるときは、FDの収納と引き出しを常にスムースかつ確実に行うことができる。
【0027】
携帯と保管をきわめて良好にすることができる。
【0028】
比較的製造コストを安価にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体の展開状態を示した斜視図
【図2】一部の展開状態を示した斜視図
【図3】要部の正面図
【図4】図3A−A線の断面図
【図5】全体の閉口時の正斜視図
【図6】全体の閉口時の背斜視図
【符号の説明】
1,1 蓋板材
2,2 周枠部
3 凹み部
4,4 凹形部
5,5 凸形部
5’,5’ 突起部
7 中間板材
9,9,9,9 水平耳部
10,10,10,10 枢着
11 収納板材
12,12 中間板
13,13 通口部
14 周壁
15,15 抱持片
19,19 突爪
20 角面部
21 周鍔部
22,22 内凹形部
23 取付部
26,26 周壁部
Claims (2)
- 周囲に周枠部を形成するとともに内側に適当深さの凹み部を形成した左右の蓋板材の内端部を,その中間に介在する中間板材の背部の左右上下端部に開閉自在に枢着して設け、前記中間板材はその中間板及び通口部をはさんで周囲に周壁を形成し、この周壁の内側部から通口部上面に抱持片を互に表裏対称位置に設け、この抱持片と直交する方向位置の周壁一部には突爪を突設し、前記蓋板材の凹み部内側に収納板材をその内端部の両側部を前記蓋板材の基端部に開閉自在に枢着して設け、前記収納板材はその中間板及び通口部をはさんで表裏両面部の周囲に周壁を形成し、この周壁の内側部から通口部上面に抱持片を互に表裏対称位置に設け、この抱持片と直交する方向位置の周壁一部には突爪を突設して成るフロッピーディスク用ケース。
- 両蓋板材の周枠部の開口正面部の半部分に凹形部を形成するとともに他の半部分に凸形部を形成し、前記凸形部の開口縁部には突起部を形成し、前記両蓋板材の周枠部と中間板材の周壁部の外面を面一状態に閉口形成する請求項1に記載したフロッピーディスク用ケース
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18928797A JP3807821B2 (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | フロッピーディスク用ケース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18928797A JP3807821B2 (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | フロッピーディスク用ケース |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1120883A JPH1120883A (ja) | 1999-01-26 |
JP3807821B2 true JP3807821B2 (ja) | 2006-08-09 |
Family
ID=16238808
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18928797A Expired - Fee Related JP3807821B2 (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | フロッピーディスク用ケース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3807821B2 (ja) |
-
1997
- 1997-06-30 JP JP18928797A patent/JP3807821B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH1120883A (ja) | 1999-01-26 |
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