JP3807726B2 - 光ピックアップ用対物レンズ、及びその製造方法、並びに光ピックアップモジュール、光ディスク装置、及び結露除去方法 - Google Patents

光ピックアップ用対物レンズ、及びその製造方法、並びに光ピックアップモジュール、光ディスク装置、及び結露除去方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ピックアップ用対物レンズに関し、さらに詳しくは、対物レンズ表面に付着した結露を除去する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光ディスク装置は、音楽の記録再生装置にとどまらず、画像の記録再生装置、あるいは情報記憶装置などにも使用され広く普及している。近年では、音楽・画像の記録再生装置や情報記憶装置のモバイル化が進む中で、光ディスクの大容量化(高記録密度化)が要求される一方、高い信頼性も要求されている。
これにより、据置型の装置の場合に比べて光ディスク装置が外部環境の急激な変動、特に湿度や温度の急激な変動にさらされる機会が非常に多くなっている。湿度や温度の急激な変動は、光ディスク装置の対物レンズを始めとする光学部品等に結露を生じさせ、対物レンズ等へ付着した水分は細かな水滴となり、いわゆる“曇り”が生じて、情報の記録再生を妨げ、光ディスク装置の信頼性を大きく損ねてしまう結果となる。
対物レンズの曇りに対して従来の特開平5−151601号公報の光ディスク装置では、図11に示すようにブラシ(繊維毛)102と、それを駆動するアクチュエータ101を備え、対物レンズ100の結露をブラシの駆動で除去したり、あるいは、特開平6−76333号公報では、図12に示すように、対物レンズ110表面に導電薄膜120を設け、導電薄膜120に通電し、対物レンズ110を加熱することにより、対物レンズ110の結露を除去することがなされている。一方、光ディスクの大容量化に対しては特開2000−131508公報では、図13に示すように対物レンズを第1のレンズ130と第2のレンズ140の2つのレンズで構成し、開口数(NA)を大きくしたり、あるいは、近接場光を利用することで、記録密度を高くするようなことがなされている。また、同一出願人により、対物レンズ表面に光触媒材料(酸化チタン)をコーティングし、光励起により超親水性にすることにより、超親水性となった対物レンズ表面に環境変動で水分が付着しても、水滴とならずに薄い水膜となるためレンズに曇りは発生せず、レンズとして機能する技術が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特開2000−131508公報の対物レンズでは、非常に記録密度を高くすることができるが、レンズの曇りに対する対策手段を備えておらず、信頼性に乏しいものとなっている。これに対して、特開平5−151601号公報のようにブラシとブラシを駆動するアクチュエータを備えたものは、CDやDVDの光ピックアップのように対物レンズが単レンズであり、比較的構成が簡単な場合には有効ではあるが、特開2000−131508公報の対物レンズのように比較的レンズ構成が複雑な場合には、あまり有効ではない。特に2つのレンズが向き合った面の曇りはブラシの駆動での除去が困難といった問題があった。
また、特開平6−76333号公報のように対物レンズ表面に導電薄膜を設けたものは、通電するための配線も設ける必要があり、特開2000−131508公報の対物レンズのように比較的レンズ構成が複雑な場合には、あまり有効ではない。
本発明は、かかる課題に鑑み、レンズ表面に光吸収発熱体を形成し、その発熱によりレンズ表面の結露を除去する光ピックアップ用対物レンズを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、記録媒体上に光情報を記録、再生する光ピックアップ用対物レンズにおいて、該対物レンズの光路領域以外の一部または全部に、光を吸収することにより発熱する光吸収発熱体を配置したことを特徴とする。
レンズ表面の結露は、レンズの表面温度と外気との温度差が急激に変化した場合に発生する。また、湿度の高い環境においても空気中の水分がレンズ表面に付着してレンズを曇らす原因となっている。この対策として従来より、メカ的にブラシ等でレンズ表面の水滴を除去したり、あるいは、レンズを発熱体により暖めて水滴を蒸発させていた。これらの方法はそれなりの効果はあるが、レンズ構造が変化した場合に効果を発揮できなかったり、実現のために構造的な複雑さを要求されていた。特に、後者の場合、発熱体への配線の複雑さや、発熱体の電源が必要である等の問題があった。そこで、前記の問題点を解消するために、電源も配線も必要とせず、結露を除去するためにレンズの光路領域以外を光吸収発熱体により覆い、この問題点解消を図っている。
かかる発明によれば、対物レンズの光路領域以外の一部または全部に、光を吸収することにより発熱する光吸収発熱体を形成することにより、電源も配線も必要とせず、レンズの結露を除去することができる。
請求項2では、前記対物レンズの材質が有する熱伝導率よりも高い熱伝導率を有し且つ前記光ピックアップに使用する光源波長を透過させる薄膜を、前記対物レンズの光路領域以外の一部または全部に形成された前記光吸収発熱体を覆うように前記対物レンズ全面に形成することも本発明の有効な手段である。
請求項1では、光吸収発熱体をレンズの光路領域以外に形成して、レンズに入射あるいはレンズから出射する光束を遮らないように考慮されていた。しかし、最も結露を除去したい部分はこの光路上であり、光吸収発熱体が光を吸収してからレンズが加熱されるまである程度の時間がかかってしまう。この時間を可能な限り短縮するために、レンズの熱伝導率より高い熱伝導率を有し、しかも、記録再生の光源波長を透過させる材質で前記光吸収発熱体を含むレンズ全面を覆うようにして、前記光吸収発熱体の熱をレンズの光路領域に可能な限り早く伝達するようにする。かかる技術手段によれば、前記対物レンズの材質が有する熱伝導率より高い熱伝導率を有し前記光ピックアップに使用する光源波長を透過させる薄膜を、前記対物レンズの光路領域以外の一部または全部に形成された前記光吸収発熱体を覆うように前記対物レンズ全面に形成することにより、レンズ光路領域の結露を迅速に除去することができる。
【0005】
請求項3は、前記対物レンズ全面に形成された第1の薄膜と、該第1の薄膜上に前記対物レンズの光路領域以外の一部または全部に前記光吸収発熱体を配置し、前記第1の薄膜と屈折率が異なり前記対物レンズの材質が有する熱伝導率よりも高い熱伝導率を有し且つ前記光ピックアップに使用する光源波長を透過させる第2の薄膜を、前記光吸収発熱体を覆うように前記対物レンズ全面に形成することも本発明の有効な手段である。
レンズ表面に薄膜を形成すると表面で光が反射して光入射効率を低下してしまう。それを防ぐには、屈折率の異なる薄膜をさらに重ねてコーティングすることにより防ぐことができる。かかる技術手段によれば、前記対物レンズ全面に形成された第1の薄膜と、該第1の薄膜上に前記対物レンズの光路領域以外の一部または全部に前記光吸収発熱体を形成し、前記第1の薄膜と屈折率が異なり前記対物レンズの材質が有する熱伝導率より高い熱伝導率を有し前記光ピックアップに使用する光源波長を透過させる第2の薄膜を、前記光吸収発熱体を覆うように前記対物レンズ全面に形成することにより、レンズ表面の反射を防ぎ光入射効率を高めることができる。
請求項4は、前記第1の薄膜が酸化セリウムであり、前記第2の薄膜がダイヤモンドライクカーボンであることも本発明の有効な手段である。
第1の薄膜の役目は、第2の薄膜と屈折率が異なることが必要であり、それには酸化セリウムが適している。第2の薄膜は光吸収発熱体の熱を効率よく伝導するために、熱伝導率が高い材質であることが重要であり、しかも、表面に傷がつきにくい、硬度の高い材質が好ましい。かかる技術手段によれば、前記第1の薄膜が酸化セリウムであり、前記第2の薄膜がダイヤモンドライクカーボンを使用することにより、結露の除去と表面保護の両方を実現することができる。
【0006】
請求項5は、前記対物レンズが、少なくとも2枚以上のレンズで構成されていることも本発明の有効な手段である。
レンズの開口数(NA)値を大きくするためには、屈折率の異なる複数のレンズを使用することが有効である。また、レンズ特有の収差を複数のレンズで打ち消し合う効果も期待できる。かかる技術手段によれば、前記対物レンズが、少なくとも2枚以上のレンズで構成されているので、開口数を高くでき、記録媒体の記録密度を高くすることができる。
請求項6は、前記対物レンズを構成する前記2枚以上のレンズ同士が接着剤により貼り合わされた構造であることも本発明の有効な手段である。
レンズの製造工程では基板上に形成された第1の多数のレンズと、別の基板上に形成された第2の多数のレンズを製造し、その基板をアライメントで位置あわせして重ねて構成している。そして、接着剤で両者を接着している。かかる技術手段によれば、前記対物レンズ同士が接着剤により貼り合わされた構造であるので、安いコストで製造することができる。
請求項7は、請求項1乃至6の何れか一項に記載の前記対物レンズおよび前記光吸収発熱体がウエハプロセスにて製造されることを特徴とする。
レンズ及びレンズ上に形成する薄膜は、半導体形成プロセスにより形成することができる。つまり、フォトリソグラフィ工程とドライエッチング工程によりレンズを形成し、薄膜は真空蒸着技術により形成することができる。かかる発明によれば、請求項1乃至6の何れか一項に記載の前記対物レンズおよび前記光吸収発熱体がウエハプロセスにて製造されることにより、既存の設備が使用でき、製造コストの低減と大量生産をすることができる。
【0007】
請求項8は、請求項1乃至6の何れか一項に記載の前記対物レンズと、該対物レンズを記録媒体の深さ方向若しくは半径方向に移動するアクチュエータと、前記記録媒体上に情報を記録、再生する記録再生用光源と、該記録再生用光源からの光を前記対物レンズに導く照明光学系と、前記記録媒体上のピットからの反射信号を検出する検出器と、該検出器へ光を導く検出光学系と、を備えたことを特徴とする。
光ピックアップモジュールは独立した機能を有するモジュールである。その構成は本発明の対物レンズと、レンズを駆動するアクチュエータと、記録再生のための光源と、本発明の対物レンズの結露を除去するために、光吸収発熱体に光を照射する光源と、検出器、光学系から構成されている。かかる発明によれば、請求項1乃至6の何れか一項に記載の前記対物レンズと、該対物レンズを記録媒体の深さ方向若しくは半径方向に移動するアクチュエータと、前記記録媒体上に情報を記録、再生する記録再生用光源と、該記録再生用光源からの光を前記対物レンズに導く照明光学系と、前記記録媒体上のピットからの反射信号を検出する検出器と、該検出器へ光を導く検出光学系と、を備えたことにより、周囲環境の変動に対して強い記録再生が可能となる。
請求項9は、請求項8に記載の光ピックアップモジュールと、対物レンズに形成した光吸収発熱体に光を照射する光源と、レーザダイオードを駆動する駆動部と、光記録媒体を回転させる回転機構と、検出系で検出したフォーカス信号をもとにフォーカスアクチュエータを駆動するフォーカス制御部と、検出系で検出したトラック信号をもとにトラックアクチュエータを駆動するトラック制御部と、前記光記録媒体に記録されたデータを再生する信号再生部とを備えたことを特徴とする。
光ディスク装置の光ピックアップに本発明の対物レンズを使用することにより、周囲環境の変動に対して強い光ディスク装置を実現することができる。そして、従来の構成要素以外に、対物レンズに形成した光吸収発熱体に光を照射する光源が必要である。かかる技術手段によれば、請求項8に記載の光ピックアップモジュールと、対物レンズに形成した光吸収発熱体に光を照射する光源と、レーザダイオードを駆動する駆動部と、光記録媒体を回転させる回転機構と、検出系で検出したフォーカス信号をもとにフォーカスアクチュエータを駆動するフォーカス制御部と、検出系で検出したトラック信号をもとにトラックアクチュエータを駆動するトラック制御部と、前記光記録媒体に記録されたデータを再生する信号再生部とを備えたことにより、環境変動に強い光ディスク装置を実現することができる。
【0008】
請求項10は、外部から入力されたデータをもとに追記型光記録媒体または書換型光記録媒体に記録可能な信号に変換する信号処理部を更に備えたことを特徴とする。
外部のPC等からデータのコピーやファイルの保存のために、追記型光記録媒体または書換型光記録媒体を用意することができれば、更に装置のバリエーションが拡がる。そこで、本発明の光ピックアップモジュールを備えた現状の装置に追記型光記録媒体または書換型光記録媒体に記録する信号に変換する信号処理部を更に備えることにより実現可能となる。かかる発明によれば、外部から入力されたデータをもとに追記型光記録媒体または書換型光記録媒体に記録可能な信号に変換する信号処理部を更に備えたことにより、装置のバリエーションを拡げることができる。
請求項11は、前記記録再生用光源と前記光吸収発熱体に光を照射する光源とが同一のものであることも本発明の有効な手段である。
光ディスクを使用した装置は、そのディスクの記録再生のために必ず何らかの光源が必要である。本発明の前記光吸収発熱体も光により発熱するため、その光源が必要となる。しかし、光源が2種類必要となり、コスト的にも構造的にも不利である。そこで、信号の記録再生用光源を前記光吸収発熱体に光を照射する光源として兼用することにより、光源を減らすことができる。かかる技術手段によれば、信号の記録再生用光源と前記光吸収発熱体に光を照射する光源とを同一のものにすることにより、装置の小型化とコストダウンを実現することができる。
請求項12は、請求項1乃至6の何れか一項に記載の前記対物レンズに形成した前記光吸収発熱体に光を照射して前記対物レンズの温度を上昇させ、前記対物レンズ表面に付着した結露を除去することを特徴とする。
かかる発明によれば、請求項1と同様な作用効果を奏する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は本発明の第1の実施形態に係る光ピックアップ用対物レンズの断面図である。本実施形態の対物レンズは第1のレンズ1が形成された基板5と、第2のレンズ4が形成された基板6と、基板5と基板6とを貼り合わせて固定する接着剤3と、第1のレンズ1と第2のレンズ4の光路を遮らない位置に形成され、基板5の外側周辺には光吸収発熱体2、内側に光吸収発熱体9が形成され、基板6の外側周辺には光吸収発熱体10、内側に光吸収発熱体8が形成されている。図1では光吸収発熱体を図の位置に形成しているが、光路を遮らない位置であればどこでも構わない。この構成により、第1のレンズ1と第2のレンズ4の光路を遮らないようにして、光吸収発熱体2、9、10、8が形成されているので、結露が発生した場合、光吸収発熱体2、9、10、8の全てに光を照射することにより、それぞれの光吸収発熱体から発熱して、レンズを加熱して結露を除去することができる。特に、基板5と6に挟まれた空間7内の結露は、光吸収発熱体8、9により内部を加熱することにより除去可能であり、従来のブラシによる方法では不可能であった結露も除去することができる。
以上のように、レンズ表面の結露は、レンズの表面温度と外気との温度差が急激に変化した場合に発生する。また、湿度の高い環境においても空気中の水分がレンズ表面に付着してレンズを曇らす原因となっている。この対策として従来より、メカ的にブラシ等でレンズ表面の水滴を除去したり、あるいは、レンズを発熱体により暖めて水滴を蒸発させていた。これらの方法はそれなりの効果はあるが、レンズ構造が変化した場合に効果を発揮できなかったり、実現のために構造的な複雑さを要求されていた。特に、後者の場合、発熱体への配線の複雑さや、発熱体の電源が必要である等の問題があった。そこで、前記の問題点を解消するために、本発明では、電源も配線も必要とせず、結露を除去するためにレンズの光路領域以外を光吸収発熱体を形成し、この問題点の解消を図っている。これにより、電源も配線も必要とせず、レンズの結露を除去することができる。
【0010】
次に、本実施形態の対物レンズの製造方法について説明する。尚、図示は省略して説明する。まず、フォトリソグラフィ工程とドライエッチング工程により、石英ガラスウエハにレンズ形状を形成する。フォトリソ工程でのフォトレジストによるレンズ形状の形成は、一般的なフォトリソグラフィ工程(レジスト塗布、露光、現像)で円筒状のレジストパターンを形成した後、レジストが溶融する温度でベークすることでレジストが球面形状になるリフロー法で行うことができる。その他にも、露光の際に、レンズ形状に対応した光量分布が生じるような手法、例えば、レンズ形状に対応した濃度分布を持つグレイスケールマスクなど用いることなどでも、レンズ形状のレジストパターンを形成することができ、このような手法では、球面形状だけでなく、任意の非球面形状も形成することができる。レジストによりレンズパターンを形成した石英ガラスウエハをCFやC、CHFなどのフロロカーボンガスを用いてドライエッチングすることにより、レジストのレンズパターンが石英ガラスウエハに転写され、石英ガラスウエハにレンズ形状を形成することができる。本実施形態では、ドライエッチング装置としてECRエッチング装置を用いているが、ICPエッチング装置など他のエッチング装置でも構わない。
次に、レンズを形成した石英ガラスウエハに光吸収発熱体を形成する。光吸収発熱体の形成は、一般的な成膜方法とフォトリソグラフィ工程およびエッチング工程で行うことができる。本実施形態では光吸収発熱体としてチタンを用いている。チタンの成膜は真空蒸着で行い、フォトリソグラフィによるパターニング後、CCl4を用いたドライエッチングを行い、レンズとして有効な領域のチタン薄膜を除去する。レンズ形状の形成および光吸収発熱体の形成は、第1のレンズ1と第2のレンズ4で別々の石英ガラスウエハに形成する。図2は第1のレンズ1と光吸収発熱体9を形成した石英ガラスウエハ12で、図3は第2のレンズ4と光吸収発熱体8を形成した石英ガラスウエハ14である。それぞれの石英ガラスウエハにはアライメントマーク1、13も形成しており、最後に2つの石英ガラスウエハを貼り合わせ、ダイシングソーで分割する。本実施形態では光吸収発熱体としてチタンを用いているが他の材料でも良い。
このように、レンズ及びレンズ上に形成する薄膜は、半導体形成プロセスにより形成することができる。つまり、フォトリソグラフィ工程とドライエッチング工程によりレンズを形成し、薄膜は真空蒸着技術により形成することができる。これにより、既存の設備が使用でき、製造コストの低減と大量生産をすることができる。
【0011】
以上のように、対物レンズのレンズ以外の領域に光吸収発熱体を形成することで、温度や湿度などの急激な変動により、対物レンズに水滴が付着して曇りが生じても、光吸収発熱体に光を照射し、発生した熱で対物レンズの温度を上昇させることで、対物レンズに付着した水分を蒸発させ、対物レンズの曇りを除去することができる。また、本発明はCDやDVDなどの単レンズで構成される光ピックアップ用対物レンズにおいても有効である。しかしながら、光ディスクの大容量化(高記録密度化)を実現するためには対物レンズで集光されるスポットを小さくする必要があり、対物レンズの開口数(NA)大きくしなければならず、開口数の大きな対物レンズを単レンズで構成するのは困難であるため、本実施形態で説明したような2枚以上のレンズで構成される場合が多い。このように複雑な構成の対物レンズにおいては、ブラシなどで水滴を除去するのは非常に難しく、本実施形態の方法は非常に有効である。
【0012】
図4は本発明の第2の実施形態に係る光ピックアップ用対物レンズの断面図である。この対物レンズでは第2の対物レンズ19に高屈折率材料を埋め込んで第3のレンズ16とし、さらに対物レンズの開口数を大きくしたものである。同じ構成要素には同じ参照番号が付されているので、重複する説明は省略する。
図5は本発明の第3の実施形態に係る光ピックアップ用対物レンズである。同じ構成要素には同じ参照番号が付されているので、重複する説明は省略する。図5の対物レンズは第1の実施形態で示した図1の対物レンズのレンズ領域および光吸収発熱体上にレンズ材質の石英ガラスより熱伝導率の高いダイヤモンドライクカーボン薄膜(以下、DLC膜と記す)を形成したものである。つまり、基板5の表面にはDLC膜21、内側にはDLC膜20を形成し、基板6の表面にはDLC膜23、内側にはDLC膜24が形成されている。このような構成にすることで、光吸収発熱体で発生した熱で効率良く対物レンズの温度を上昇させることができるので、対物レンズに結露が生じた際にも、迅速に結露を除去することができる。また、ダイヤモンドライクカーボン膜は非常に硬い膜であり、レンズ表面が傷などの損傷を受けるのを防ぐ、保護膜としても役割も果たしている。
光吸収発熱体をレンズの光路領域以外に形成して、レンズに入射あるいはレンズから出射する光束を遮らないように考慮されていた。しかし、最も結露を除去したい部分はこの光路上であり、光吸収発熱体が光を吸収してからレンズが加熱されるまである程度の時間がかかってしまう。この時間を可能な限り短縮するために、レンズの熱伝導率より高い熱伝導率を有し、しかも、記録再生の光源波長を透過させる材質で前記光吸収発熱体を含むレンズ全面を覆うようにして、前記光吸収発熱体の熱をレンズの光路領域に可能な限り早く伝達するようにする。これにより、レンズ光路領域の結露を迅速に除去することができる。
製造方法は、第1の実施形態と同様に、石英ガラスウエハにレンズ形状と光吸収発熱体を形成した後、ウエハのままでプラズマCVD法によりダイヤモンドライクカーボン膜を形成する。その後も、第1の実施形態と同様に貼り合わせを行い、ダイシングにより分割する。
【0013】
図6は本発明の第4の実施形態に係る光ピックアップ用対物レンズである。同じ構成要素には同じ参照番号が付されているので、重複する説明は省略する。DLC薄膜と屈折率の異なる膜とで多層膜を形成することで、反射防止膜としても機能することができる。つまり、基板5の表面にはDLC膜21の下層にCeO膜30、内側にはDLC膜20の下層にCeO膜31を形成し、基板6の表面にはDLC膜23の下層にCeO膜33、内側にはDLC膜24の下層にCeO膜32が形成されている。本実施例ではDLC薄膜と屈折率の異なる膜としてCeO膜を使用している。記録再生用光源として、波長650nmのLDを使用し、屈折率が1.74のDLC膜を用いた場合、レンズの材質である石英ガラスの屈折率は1.45であり、また、CeO膜の屈折率は2.2であるので、まず石英ガラス表面にCeO膜を295nm成膜し、その上にDLC膜を370nm成膜すると多層反射防止膜として機能する。
図7は本発明の実施形態に係る光ピックアップモジュールの構成図である。この構成は、光源としてのレーザダイオード30と、この光束を平行光にするコリメートレンズ31と、ビームを整形するビーム整形プリズム32と、ビームの往路と復路を偏向する偏向ビームスプリッタ33と、往路のビームの位相を90度移相するλ/4板34と、そのビームを90度折り曲げる立ち上げミラー37と、本発明の対物レンズ35と、そのレンズをトラック方向とフォーカス方向に移動するアクチュエータ36と、偏向ビームスプリッタ33により偏向された復路のビームをトラックデータとフォーカスデータに偏向するビームスプリッタ38と、トラックデータのビームを集光する検出レンズ39と、そのビームからトラックデータを検出する分割PD43と、ビームスプリッタ38により偏向されたフォーカスデータを集光する検出レンズ40と、そのビームを補正するシリンドリカルレンズ41と、不要な光束をカットするナイフエッジ44と、フォーカスデータを検出する分割PD42から構成されている。
【0014】
図8は本発明の実施形態に係る光ディスク装置の斜視図である。この構成は、光ピックアップモジュール45が、スピンドルモータ50により回転される図示しない光ディスクの半径方向に移動するキャリッジアクチュエータ52に取り付けられており、また、装置内には対物レンズ35に形成した光吸収発熱体に光を照射するためのランプ51を備えている。光ピックアップモジュール45をランプ51の下に移動し、ランプ51を点灯させて、対物レンズに形成してある光吸収発熱体に光を照射して発熱させることで、対物レンズの温度が上昇する。従って、環境の変動等により、対物レンズに水滴が付着しても、水滴をすばやく蒸発させることができ、良好なスポット形成することができる。
図9は本発明の実施形態に係る光ディスク装置のブロック図である。この構成は、全ての制御を司る中央制御部60と、スピンドルモータ62の回転制御をするスピンドル制御部61と、ディスク回転するスピンドルモータ62と、対物レンズの光吸収発熱体を照射するランプ64と、そのランプのON/OFFを制御するランプ制御部63と、対物レンズ35をフォーカス方向に移動するフォーカスアクチュエータ36と、それを制御するフォーカス制御部65と、対物レンズ35をトラック方向に移動するトラックアクチェータを制御するトラック制御部66と、キャリッジアクチュエータ73を制御するキャリッジ制御部68と、LD71を制御するLD制御部74から構成されている。図8のブロック図において、外部から入力された記録データを書き込み信号に変換する信号変調部を追加し、LD制御部74に接続することで、追記および書換が可能な光ディスク装置とすることができる。
以上のように、光ディスク装置の光ピックアップに本発明の対物レンズを使用することにより、周囲環境の変動に対して強い光ディスク装置を実現することができる。そして、従来の構成要素以外に、対物レンズに形成した光吸収発熱体に光を照射する光源が必要であるため、環境変動に強い光ディスク装置を実現することができる。また、外部のPC等からデータのコピーやファイルの保存のために、追記型光記録媒体または書換型光記録媒体を用意することができれば、更に装置のバリエーションが拡がる。そこで、本発明の光ピックアップモジュールを備えた現状の装置に追記型光記録媒体または書換型光記録媒体に記録する信号に変換する信号処理部を更に備えることにより実現可能となる。これにより、装置のバリエーションを拡げることができる。
【0015】
図10は本発明の実施形態に係る光ピックアップモジュールの構成図である。本発明の光ピックアップモジュールの別の形態を示す図である。同じ構成要素には同じ参照番号が付されているので、重複する説明は省略する。図7で示した光ピックアップモジュールに可動範囲の大きい粗動アクチュエータ45が追加されている。粗動アクチュエータ45によって、LD30からのレーザ光が対物レンズ35に形成してある光吸収発熱体に照射する位置まで対物レンズを移動することができる。従って、対物レンズ35に曇りが生じた際には粗動アクチュエータ45で対物レンズ35を大きく移動して、LD30からのレーザ光を対物レンズ35の光吸収発熱体に照射して、対物レンズの温度を上昇させて、対物レンズ35の曇りを除去することができ、光ディスク装置内に光吸収発熱体照射用のランプを別途設ける必要がない。粗動アクチュエータ45はトラックやフォーカスを制御するアクチュエータ36に比べて精度や応答性を必要とせず、非常に簡素なもので良い。
以上のように、光ピックアップモジュールは独立した機能を有するモジュールである。その構成は本発明の対物レンズと、レンズを駆動するアクチュエータと、記録再生のための光源と、本発明の対物レンズの結露を除去するために、光吸収発熱体に光を照射する光源と、検出器、光学系から構成されているので、周囲環境の変動に対して強い記録再生が可能となる。また、光ディスクを使用した装置は、そのディスクの記録再生のために必ず何らかの光源が必要である。本発明の前記光吸収発熱体も光により発熱するため、その光源が必要となる。しかし、光源が2種類必要となり、コスト的にも構造的にも不利である。そこで、信号の記録再生用光源を前記光吸収発熱体に光を照射する光源として兼用することにより、光源を減らすことができる。これにより、装置の小型化とコストダウンを実現することができる。
【0016】
【発明の効果】
以上記載のごとく請求項1、12の発明によれば、対物レンズの光路領域以外の一部または全部に、光を吸収することにより発熱する光吸収発熱体を形成することにより、電源も配線も必要とせず、レンズの結露を除去することができる。
また請求項2では、前記対物レンズの材質が有する熱伝導率より高い熱伝導率を有し前記光ピックアップに使用する光源波長を透過させる薄膜を、前記対物レンズの光路領域以外の一部または全部に形成された前記光吸収発熱体を覆うように前記対物レンズ全面に形成することにより、レンズ光路領域の結露を迅速に除去することができる。
また請求項3では、前記対物レンズ全面に形成された第1の薄膜と、該第1の薄膜上に前記対物レンズの光路領域以外の一部または全部に前記光吸収発熱体を形成し、前記第1の薄膜と屈折率が異なり前記対物レンズの材質が有する熱伝導率より高い熱伝導率を有し前記光ピックアップに使用する光源波長を透過させる第2の薄膜を、前記光吸収発熱体を覆うように前記対物レンズ全面に形成することにより、レンズ表面の反射を防ぎ光入射効率を高めることができる。
また請求項4では、前記第1の薄膜が酸化セリウムであり、前記第2の薄膜がダイヤモンドライクカーボンを使用することにより、結露の除去と表面保護の両方を実現することができる。
【0017】
また請求項5では、前記対物レンズが、少なくとも2枚以上のレンズで構成されているので、開口数を高くでき、記録媒体の記録密度を高くすることができる。
また請求項6では、前記対物レンズ同士が接着剤により貼り合わされた構造であるので、安いコストで製造することができる。
また請求項7では、前記対物レンズの製造方法において、請求項1乃至6の何れか一項に記載の前記対物レンズ形成および前記光吸収発熱体形成をウエハプロセスにて行うことにより、既存の設備が使用でき、製造コストの低減と大量生産をすることができる。
また請求項8では、請求項1乃至6の何れか一項に記載の前記対物レンズと、該対物レンズを記録媒体の深さ方向若しくは半径方向に移動するアクチュエータと、前記記録媒体上のピットを照射する光源と、該光源からの光を前記対物レンズに導く照明光学系と、前記記録媒体上のピットからの反射信号を検出する検出器と、該検出器へ光を導く検出光学系とを備えたことにより、周囲環境の変動に対して強い記録再生が可能となる。
また請求項9では、請求項8に記載の光ピックアップモジュールと、対物レンズに形成した光吸収発熱体に光を照射する光源と、レーザダイオードを駆動する駆動部と、光記録媒体を回転させる回転機構と、検出系で検出したフォーカス信号をもとにフォーカスアクチュエータを駆動するフォーカス制御部と、検出系で検出したトラック信号をもとにトラックアクチュエータを駆動するトラック制御部と、前記光記録媒体に記録されたデータを再生する信号再生部とを備えたことにより、環境変動に強い光ディスク装置を実現することができる。
また請求項10では、外部から入力されたデータをもとに追記型光記録媒体または書換型光記録媒体に記録する信号に変換する信号処理部を更に備えたことにより、装置のバリエーションを拡げることができる。
また請求項11では、信号の記録再生用光源と前記光吸収発熱体に光を照射する光源とを同一のものにすることにより、装置の小型化とコストダウンを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る光ピックアップ用対物レンズの断面図である。
【図2】本発明の第1のレンズと光吸収発熱体を形成した石英ガラスウエハの図である。
【図3】本発明の第2のレンズと光吸収発熱体を形成した石英ガラスウエハの図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る光ピックアップ用対物レンズの断面図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る光ピックアップ用対物レンズの断面図である。
【図6】本発明の第4の実施形態に係る光ピックアップ用対物レンズの断面図である。
【図7】本発明の実施形態に係る光ピックアップモジュールの構成図である。
【図8】本発明の実施形態に係る光ディスク装置の斜視図である。
【図9】本発明の実施形態に係る光ディスク装置のブロック図である。
【図10】本発明の実施形態に係る光ピックアップモジュールの構成図である。
【図11】従来例における結露除去装置の断面図である。
【図12】従来例における結露除去装置の断面図である。
【図13】従来例における対物レンズの構成図である。
【符号の説明】
1 第1のレンズ、2 光吸収発熱体、3 接着剤、4 第2のレンズ、5、6 基板、8 光吸収発熱体、9 光吸収発熱体、10 光吸収発熱体

Claims (12)

  1. 記録媒体上に光情報を記録、再生する光ピックアップ用対物レンズにおいて、該対物レンズの光路領域以外の一部または全部に、光を吸収することにより発熱する光吸収発熱体を配置したことを特徴とする光ピックアップ用対物レンズ。
  2. 前記対物レンズの材質が有する熱伝導率よりも高い熱伝導率を有し且つ前記光ピックアップに使用する光源波長を透過させる薄膜を、前記対物レンズの光路領域以外の一部または全部に形成された前記光吸収発熱体を覆うように前記対物レンズ全面に形成することを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ用対物レンズ。
  3. 前記対物レンズ全面に形成された第1の薄膜と、該第1の薄膜上に前記対物レンズの光路領域以外の一部または全部に前記光吸収発熱体を配置し、前記第1の薄膜と屈折率が異なり前記対物レンズの材質が有する熱伝導率よりも高い熱伝導率を有し且つ前記光ピックアップに使用する光源波長を透過させる第2の薄膜を、前記光吸収発熱体を覆うように前記対物レンズ全面に形成することを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップ用対物レンズ。
  4. 前記第1の薄膜が酸化セリウムであり、前記第2の薄膜がダイヤモンドライクカーボンであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の光ピックアップ用対物レンズ。
  5. 前記対物レンズが、少なくとも2枚以上のレンズで構成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の光ピックアップ用対物レンズ。
  6. 前記対物レンズを構成する前記2枚以上のレンズ同士が接着剤により貼り合わされた構造であることを特徴とする請求項5に記載の光ピックアップ用対物レンズ。
  7. 請求項1乃至6の何れか一項に記載の前記対物レンズおよび前記光吸収発熱体がウエハプロセスにて製造されることを特徴とする光ピックアップ用対物レンズの製造方法。
  8. 請求項1乃至6の何れか一項に記載の前記対物レンズと、該対物レンズを記録媒体の深さ方向若しくは半径方向に移動するアクチュエータと、前記記録媒体上に情報を記録、再生する記録再生用光源と、該記録再生用光源からの光を前記対物レンズに導く照明光学系と、前記記録媒体上のピットからの反射信号を検出する検出器と、該検出器へ光を導く検出光学系と、を備えたことを特徴とする光ピックアップモジュール。
  9. 請求項8に記載の光ピックアップモジュールと、前記対物レンズに形成した光吸収発熱体に光を照射する光源と、レーザダイオードを駆動する駆動部と、光記録媒体を回転させる回転機構と、検出系で検出したフォーカス信号をもとにフォーカスアクチュエータを駆動するフォーカス制御部と、検出系で検出したトラック信号をもとにトラックアクチュエータを駆動するトラック制御部と、前記光記録媒体に記録されたデータを再生する信号再生部と、を備えたことを特徴とする光ディスク装置。
  10. 外部から入力されたデータをもとに追記型光記録媒体または書換型光記録媒体に記録可能な信号に変換する信号処理部を更に備えたことを特徴とする請求項9に記載の光ディスク装置。
  11. 前記記録再生用光源と前記光吸収発熱体に光を照射する光源とが同一のものであることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の光ディスク装置。
  12. 請求項1乃至6の何れか一項に記載の前記対物レンズに形成した前記光吸収発熱体に光を照射して前記対物レンズの温度を上昇させ、前記対物レンズ表面に付着した結露を除去することを特徴とする対物レンズの結露除去方法。
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