JP3807617B2 - ペット用携帯トイレ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はペット用携帯トイレに係り、特に犬などのペットが排便するときに落下する糞を受け止めてこれを収容するための器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
犬などのペットは、散歩中に排便を行うことが少なくない。ところが近時、犬の糞は飼い主が持ち帰って処理するという認識が一般に浸透しつつあり、住宅街や公園などでは小型のシャベルと手さげのポリ袋を持って犬の散歩をする光景を見かけることがある。
【0003】
一方、犬の排便は特有の仕草によってこれを予め予測できること、また地面に排泄された糞を再び拾い上げて袋に入れる煩わしさや、糞の状態(例えば軟便)によっては一旦排出された糞を完全に回収することが難しい場合があることから、排便時に事前に袋を差し出して袋の中に糞を直接受け止めるタイプの器具が提案されている。例えば、下記特許文献に開示されたものがある。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−28033号公報
【0005】
【特許文献2】
特開平5−176651号公報
【0006】
【特許文献3】
特開2002−108号公報
【0007】
【特許文献4】
特開2001−321000号公報
【0008】
【特許文献5】
特許第2998024号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、かかる文献に開示された器具は、いずれも基本的に、糞を収容する袋を開口状態に維持できるようフレームに吊り下げ、このフレームに把手を設けた構造を有する。使用にあたっては、把手を握ってフレームに吊り下げられた袋を犬の尻下に差し出し、この袋の開口内に排出されてくる糞が入るように受け止める。
【0010】
ところが、地面に一旦排出され静止状態に置かれた糞をつまんで袋に入れる場合と異なり、排出されてくる糞を直接、ちょうど袋の開口内に収めることは必ずしも容易ではない。最終的に袋の中に糞を収めることに成功したとしても、従来の器具構造では、便の状態(硬軟)や排出の勢い、あるいは排便時の犬の動作(動き)によっては、排便から袋の底に糞が収まるまでの間にフレームの上面や周縁に糞が触れて器具を汚すおそれがある。
【0011】
糞を入れる袋は使い捨てのものを使用することが出来るとしても、従来の器具構造では、フレーム本体や、袋を固定するための押え用フレーム(上記文献1の枠体2、文献2のリング状カバー10、文献3の押え棒2,2´、文献4の押えフレーム12)が汚れて不衛生であり、これらを洗わなければならない煩わしさがある。
【0012】
一方、フレームを汚さずに袋内に糞を収め易くするため、フレームの開口径を大きくすることも考えられる。
【0013】
ところが、フレームを大きくすることは、器具自体の大型化を招き、携帯性を損なうことになるから、無制限にフレームを大きくすることは難しい。
【0014】
他方、前記特許文献5(特許第2998024号)の器具構造によれば、フレームが袋によって覆われるから、フレーム自体が汚れる可能性は他の文献記載の用具に較べて少ないと考えられる。
【0015】
ところが、この文献に記載の器具では、フレームに袋を装着するたびに(散歩頻度にもよるが通常毎日)複数のクリップを装着しなければならない煩わしさがある。同文献には、クリップが予めフレームに固定されている例も開示されているが(図10)、このようなクリップによる保持構造では、収容した糞の重量によって散歩中に袋が外れて落下するおそれがある一方で、袋の保持力を高めるためクリップのばね挟持力を強くすれば、糞を収容するための柔軟な袋(特にそのまま水洗トイレに流せるような水溶性の軟らかい袋)を使用する場合に、クリップへ袋を挟み込み難くなり、使い勝手が悪くなる難がある。
【0016】
そこで本発明の目的は、このようなペット用の携帯トイレの利便性を向上させることにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成して課題を解決するため、本発明に係るペット用携帯トイレは、排便時にペットの糞を受け止めこれを収容する収容袋と、該収納袋を支持するフレームと、該フレームに設けた把手とを有するペット用携帯トイレであって、前記収納袋を、糞を収容しかつ該糞とともに廃棄できるよう着脱可能とした内袋と、該内袋を覆う外袋とを備えるものとし、前記フレームに被せて該フレームと嵌合しかつ前記外袋の上縁部を挟み込んで該フレームに対し外袋を固定可能とする嵌合キャップを設け、該嵌合キャップにより前記外袋を前記フレームに支持する一方、前記内袋の上縁部を前記嵌合キャップに被せて前記フレームの内周面側、上面側および外周面側を覆うように折り返し、該フレームに内袋を装着したときに、該内袋の上縁部に予め形成した係止孔に挿通して該内袋を係止する複数の突起部を前記嵌合キャップの外周面に設けたものである。
【0018】
かかる本発明の携帯トイレでは、糞を収容しかつ糞とともに廃棄可能な内袋によってフレーム(嵌合キャップ)の内周面側、上面側および外周面側を覆うことができるから、使用時にフレーム自体を汚すことがない。使用中、フレーム内側の開口周囲に糞が触れたとしても内袋が汚れるに留まり、この袋は糞とともにそのまま取り外して捨てることが可能であるから、衛生的であり、器具を洗浄する煩雑さも回避することが出来る。内袋は、好ましくは水溶性のシート材により形成する。内袋ごと糞をそのまま水洗トイレに流して処理できるようにするためである。
【0019】
さらに、本発明では、内袋の上縁部に係止孔を形成するとともにこの係止孔に挿通する突起部を、フレームに装着する嵌合キャップに設け、該突起部に内袋の係止孔を通して糞を収容する内袋を止めるようにしたから、簡単な操作で内袋を装着することが出来る。しかも、かかる係止構造に加えて内袋は外袋によって覆われているから、糞の重量が相当程度あってもこれを支えることができ、散歩中に袋が外れて落下するようなアクシデントを防ぐことが出来る。
【0020】
また、フレーム開口の内周側や上面側は使用中、糞が付着するおそれがあるが、本発明では、内袋を係止する突起部をフレーム(嵌合キャップ)の外周面側に設けているから、突起部が糞によって汚れるおそれもない。
【0021】
尚、本発明にいう「係止孔」は、かかる突起部の挿入を許容するものであればよく、各種形状(例えば丸や方形等)の孔、並びに切込孔(例えば十文字状あるいは一文字状の切込み等)を含むものである。
【0022】
また、外袋は、嵌合キャップによりフレームに装着してあり、着脱可能であるから、例えば外袋が汚れたときにこれを洗濯し、あるいは新しいものに交換することが可能である。また、周囲から一見して見える外袋として各種デザインのものを予め用意しておき、その日の天候や季節、気分に応じて様々に外袋を交換してペットとの散歩を楽しむことも出来る。
【0023】
前記フレームは、前記把手を取り付けた基端側枠部と、該基端側枠部に対し回動可能に軸支した先端側枠部とにより形成することがあり、これにより該フレームを略二つ折りに折り畳めるようにすることがある。
【0024】
このような構造によれば、フレームを小さく折り畳んで携帯に便利であるとともに、フレームを二つに折り畳むことによって開口が塞がれるから、開口を通じて収容した糞が見えることを防ぐことができ、また臭いの発散を防止することも可能となる。
【0025】
前記嵌合キャップは、前記フレームの基端側枠部に被せて該枠部と嵌合しかつ前記外袋の上縁部を挟み込んで前記フレームに対し外袋を固定可能とする基端側キャップと、前記フレームの先端側枠部に被せて該枠部と嵌合しかつ前記外袋の上縁部を挟み込んで前記フレームに対し外袋を固定可能とする先端側キャップとを含み、該基端側キャップおよび先端側キャップの双方またはいずれか一方の外周面に前記突起部を設けることがある。
【0026】
また、前記嵌合キャップが前記フレームの基端側枠部および先端側枠部間の回動軸の対応位置に配した連結軸によって互いに回動可能に接続した基端側キャップ部と先端側キャップ部とを備え、これらキャップ部の双方またはいずれか一方の外周面に前記突起部を設ける場合がある。
【0027】
さらに本発明に係る別のペット用携帯トイレは、排便時にペットの糞を受け止めこれを収容する収容袋と、該収納袋を支持するフレームと、該フレームに設けた把手とを有するペット用携帯トイレであって、前記収納袋を、糞を収容しかつ該糞とともに廃棄できるよう着脱可能とした内袋と、該内袋を覆う外袋とを備えるものとし、前記外袋を前記フレームに支持する一方、前記内袋の上縁部を前記フレームの内周面側、上面側および外周面側を覆うように折り返して前記外袋内に内袋を設置したときに、該内袋の上縁部に形成した係止孔に挿通して該内袋を係止する複数の突起部を前記フレームの外周面側に設け、前記内袋を水溶性のシート材により形成したものである。
【0029】
また、本発明に係るペット携帯トイレ用支持具は、排便時にペットの糞を受け止めこれを収容する内袋と該内袋を覆う外袋とを装着するためのペット携帯トイレ用支持具であって、前記内袋および外袋を支持するためのフレームと、該フレームに設けた把手と、前記フレームに被せて該フレームと嵌合しかつ前記外袋の上縁部を挟み込んで該外袋を前記フレームに対して固定可能とする嵌合キャップとを有し、前記フレームは、略二つ折りに折り畳めるように、前記把手を設けた基端側枠部と、該基端側枠部に対し回動可能に軸支した先端側枠部とを備え、前記嵌合キャップは、該基端側枠部に嵌合する基端側キャップと、該先端側枠部に嵌合する先端側キャップとを備え、前記外袋を前記フレームに対して固定した後、前記内袋の上縁部を前記基端側キャップおよび先端側キャップに被せて前記フレームの内周面側、上面側および外周面側を覆うように折り返し、該フレームに内袋を装着したときに、該内袋の上縁部に予め形成された係止孔に挿通して該内袋を係止する複数の突起部を前記基端側キャップおよび先端側キャップの外周面に設けたものである。
【0030】
本発明の他の目的、特徴および利点は、以下の本発明の実施の形態の説明により明らかにする。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施の形態を説明する。
【0032】
図1から図3は、本発明の第一の実施形態に係るペット用携帯トイレを示すものである。これらの図に示すように、この携帯トイレ11は、棒状の把手12の先端部に平面略正方形をなすフレーム21を設け、このフレーム21にペット(犬)の糞を受け止める内袋41と、内袋41を覆う外袋31とを取り付けるようにしたものである。
【0033】
フレーム21は、把手12の先端に固定した基端側枠部21aと、該枠部21aのさらに先端に設けた先端側枠部21bとからなり、これら両枠部21a,21bを回動軸22で連結することにより、フレーム前後方向の略中央位置でフレーム21を二つに折り畳むことが出来るようにしてある。
【0034】
また、かかるフレーム21に対して外袋31を固定するため、基端側枠部21aに対しその上部側から被せて該枠部21aと嵌合する基端側キャップ25aと、先端側枠部21bに対しその上部側から被せて該枠部21bと嵌合する先端側キャップ25bとを設けてある。尚、これらキャップ25a,25bは、フレーム21を折り畳むことが出来るように、回動軸22を配してあるフレーム左右の中央部を避けて(回動軸22に被ることがないように)フレーム21に対し嵌合するよう形成してある。外袋31を固定するには、フレーム21内に外袋31を挿入し、その上縁部をフレーム21の外周面側に折り返した後、各キャップ25a,25bを枠部21a,21bにそれぞれ嵌合させて外袋上縁部をキャップ25a,25bと枠部21a,21bとの間に挟み込めば良い。
【0035】
各キャップ25a,25bには、外周面に複数の突起26を設けてある。内袋41を係止するためである。これに対応して内袋41の上縁部には、十文字状の切込孔42を複数設け、これら切込孔42に突起26を通して内袋41をキャップ25a,25bに引っ掛けることが出来るようにしてある。突起26およびこれに対応する切込孔42の数は、図示の例では、左右に4個ずつで合計8個としてあるが、これに限定されるものではなく、8個未満(例えば左右に2個ずつで合計4個等)であっても良いし、9個以上とすることも可能である。また、突起26を設ける位置もフレーム21の左右位置に限らず、前後位置に設けても構わない。さらに、突起26および切込孔42の形状についても、例えば一文字状の切込孔としたり、あるいは円形や方形その他の形状を有する孔とするなど様々に変更が可能である。
【0036】
また、内袋に形成する切込孔42(係止孔)は、内袋の最上縁より一定の間隔(例えば1cm〜3cm)を隔てた下方位置に配置することが望ましい。袋の縁を指でつまんで切込孔42を突起26に容易に掛け外しできるようにするためである。このような構成によれば、内袋の着脱操作がより容易になり、携帯トイレ11の利便性をより一層高めることが可能となる。
【0037】
把手先端のフレームとの接合部には、フレーム21を折り畳んだとき、これを保持するため先端に爪14aを備えかつ軸14bを中心として回動可能な留め金14を設けてある。例えば開口50を通じて糞を内袋41の中に受け入れた後、先端側枠部21bを回動させてフレーム21を折り畳み、該先端側枠部21bに留め金14を掛けることによりフレーム21を二つに畳んだ状態(図3)で持ち歩くことが出来る。また、フレーム21を畳むことで外袋31とともに内袋41の口が閉じられるから、収容した糞が開口50を通じて見えることがなく、また臭いの発散も防ぐことが出来る。
【0038】
尚、留め金14は、フレーム21を折り畳んだ状態に保持できるものであれば、その種類・構造を特に問わない。図示の例のほか、例えばマグネットや貼合せ面ファスナ(ベルクロ)、ボタン、ホックその他の係止手段を利用したものであっても良い。
【0039】
把手12の基端部には、携帯トイレ11を掛けることが出来るように鉤状のフック13を設けてある。このフック13は、回転自在に把手12に取り付けてあり、適宜回転させてその向きを変えることが可能である。散歩中、例えばベルトやズボンのベルト通し等にフック13を掛ければ、手に携帯トイレ11を持つ必要がなくなり、携帯性および利便性を向上させることが出来る。
【0040】
内袋41は、この実施形態では水溶性の紙材により形成する。収容した糞を内袋41ごと水洗トイレに流して処理できるようにするためである。内袋41の上縁部に切込孔42を形成してあるのは、既に述べた通りである。内袋41を装着するには、キャップ25a,25bの嵌合によりフレーム21に固定した外袋31の中に内袋41を入れ、該内袋41の上縁部をキャップ25a,25bに被せるように折り返し、各切込孔42に各突起26を入れれば良い。
【0041】
さらに、内袋41には、例えば吸水ポリマー等の吸水材を配しておくことも可能である。これによれば、収納した糞(例えば軟便のとき)に含まれる水分が染み出して外袋を汚すことを防ぐことが出来る。また、消臭剤(例えば活性炭等)を内袋41に配しておけば、袋内に収納した糞からの臭いの発散を抑えることが可能となる。
【0042】
一方、外袋31は、例えば布により形成する。内袋41を保護し、糞を収容した内袋41を確実に支持するためである。外袋31は、防水加工を施すことが望ましい。排泄物に含まれる水分が外面に染み出すことを防ぐためである。また、防水処理を施すことにより、雨天時の散歩にも使用することが可能となる。
【0043】
さらに、外袋31には、様々なデザインを施すことが可能である。例えば各種の美しい色彩や可愛い模様を施し、あるいはキャラクタを描くことによって、本実施形態に係る携帯トイレの商品価値を高めることが出来る。またこれによりユーザは、例えば天候や季節、その日の気分に応じた様々なデザインの外袋を装着することによって、ペットとの散歩を楽しむことが出来る。
【0044】
外袋31の前面には、ポケット32,33を設ける。これらのポケット32,33には、例えば、万一糞を取りきれず地面に落下したときにこれをはさんで回収するため使用できるトング34やティッシュ35を収納することが出来る。
【0045】
図4および図5は、本発明の第二の実施形態に係るペット用携帯トイレを示すものである。これらの図において、前記第一の実施形態に係る携帯トイレと同一または相当する構成には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
【0046】
前記第一の実施形態では、別体として形成した2つのキャップ(基端側キャップ25aおよび先端側キャップ25b)により外袋31を固定することとしたが、この実施形態では、軸66によって互いに回動可能に接続した基端側キャップ部65aおよび先端側キャップ部65bからなり、かつフレーム21に嵌合可能な嵌合キャップ65により、外袋31を固定することとしたものである。また、軸66の配置部分を避けて外袋31をフレーム21に装着可能とするために、外袋31には、その左右上縁部に切込み71を設けてある。
【0047】
嵌合キャップ部65の基端側キャップ部65aおよび先端側キャップ部65bの外周面には突起26を設け、これにより前記第一の実施形態と同様に、切込孔42を備えた内袋41を係止できるようにしてある。
【0048】
本実施形態の携帯トイレ構造は、基端側キャップ部65aおよび先端側キャップ部65bを軸66を中心として回動可能に構成してあるから、嵌合キャップ65をフレーム21に装着したままで外袋31を着脱できる利点を有する。すなわち、図5に示すように嵌合キャップ中央部(軸66の配置部分)をフレーム21に嵌合させたまま両キャップ部65a,65bを撥ね上げ(回動させ)れば、外袋31をフレーム21から取り外しあるいは装着することが可能である。
【0049】
一方、前記第一の実施形態の携帯トイレ構造は、キャップ25a、25bをそれぞれ例えば樹脂の一体成形品として製造することができ、両キャップ25a、25bを連結する回動軸は不要であるから、より低廉なコストで携帯トイレを提供できる点で有利である。
【0050】
さらに、これら両実施形態の携帯トイレによるメリットを述べれば次のとおりである。
【0051】
(1)糞を収容しかつ糞とともに廃棄可能な内袋41によってフレーム21の内周面側、上面側および外周面側(キャップ25,65)を覆うことができるから、使用時にフレームが汚れることを防止することが出来る。使用にあたっては、排便時にペット(犬)の尻下にフレーム21を差し出し、開口50を通じて内袋41内に糞を直接受け止め入れることが出来る。このとき、フレームの開口50の周囲に糞が触れたとしても内袋41が汚れるに留まり、この袋41は糞とともにそのまま取り外して捨てることが可能であるから衛生的であり、器具を洗浄する煩雑さも生じない。
【0052】
(2)また、本実施形態では、内袋41の上縁部に係止孔(切込孔42)を形成するとともにこの切込孔42に挿通する突起26をフレーム21に嵌合させたキャップ25,65に設け、該突起26に内袋41の切込孔42を通して糞を収容する内袋41を止めるようにしたから、簡単な操作で内袋41をフレーム21に装着することが出来る。
【0053】
(3)しかも、かかる係止構造に加えて内袋41は外袋31によって覆われ支持され、かつ外袋31は嵌合キャップ25,65によって確実にフレーム21に固定されるから、大型犬を散歩させる場合等、糞の重量が相当程度あってもこれを確実に支えることができ、散歩中にフレーム21から収納袋が外れて落下するようなアクシデントを防ぐことが出来る。
【0054】
(4)フレーム開口の内周側や上面は使用中、糞が付着するおそれがあるが、本実施形態では、内袋41を係止する突起26をフレーム21の外周面側(キャップ25,65の外周面)に設けているから、突起26が糞によって汚れるおそれもない。
【0055】
(5)さらに、フレーム21を二つ折りに小さく折り畳んで携帯に便利であるとともに、フレーム21を畳むことによって開口50が塞がれるから、開口50を通じて収容した糞が見えることがなく、また臭いの発散を防ぐことも出来る。
【0056】
(6)外袋31をフレーム21から取り外すことが出来るから、例えば外袋31が汚れたときにこれを洗濯し、あるいは新しいものに交換することが可能である。また、周囲から一見して見える外袋31として各種デザインのものを予め用意しておき、その日の天候や季節、気分に応じて様々に外袋を交換してペットとの散歩を楽しむことも出来る。
【0057】
(7)内袋41は水溶性の紙材により形成してあるから、使用後はフレーム21から取り外して内袋41ごと糞をそのまま水洗トイレに流して処理することができ衛生的であり、また子供や高齢者でも容易に使用することが出来る。
【0058】
このように、本実施形態に係るペット用携帯トイレによれば、ペットの散歩時に携帯して地面に落ちる前に糞を確実に受け取り収容して持ち帰り、収容した糞はそのまま持ち歩いても臭わず、帰宅してからトイレに流して簡単に処理することが可能であるから、ペットによる糞公害を解消し、地域環境の保全および美化を図り、公衆衛生の保全に寄与することが出来る。
【0059】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で種々の変更を行うことができることは当業者に明らかである。例えば、フレームの形状(平面略正方形ほか、例えば長方形、円形、楕円形その他の平面形状にすることも出来る)、把手あるいは収納袋(内袋、外袋)の形状や材質その他について各種の設計変更が可能である。また、前記実施形態では、フレームに被せる形式の嵌合キャップにより外袋をフレームに支持する構造としたが、このようなキャップ構造でなく、各種公知の固定手段によってフレームに外袋を着脱自在にあるいは着脱不能に支持させ、該フレーム自体の外周面に内袋を係止するための突起部を設けるようにすることも出来る。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ペット用携帯トイレの利便性を向上させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態に係るペット用携帯トイレを示す斜視図である。
【図2】前記第一の実施形態に係るペット用携帯トイレを示す分解斜視図である。
【図3】前記第一の実施形態に係るペット用携帯トイレ(フレームを畳んだ状態)を示す図である。
【図4】前記第二の実施形態に係るペット用携帯トイレを示す分解斜視図である。
【図5】前記第二の実施形態に係るペット用携帯トイレ(嵌合キャップを装着したまま外袋を着脱可能とする状態)を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
11 ペット用携帯トイレ
12 把手
13 フック
14 留め金
21 フレーム
22 回動軸
26 突起
31 外袋
41 内袋
42 切込孔
25,65 嵌合キャップ
71 切込み

Claims (7)

  1. 排便時にペットの糞を受け止めこれを収容する収容袋と、該収納袋を支持するフレームと、該フレームに設けた把手とを有するペット用携帯トイレであって、
    前記収納袋を、糞を収容しかつ該糞とともに廃棄できるよう着脱可能とした内袋と、該内袋を覆う外袋とを備えるものとし、
    前記フレームに被せて該フレームと嵌合しかつ前記外袋の上縁部を挟み込んで該フレームに対し外袋を固定可能とする嵌合キャップを設け、該嵌合キャップにより前記外袋を前記フレームに支持する一方、
    前記内袋の上縁部を前記嵌合キャップに被せて前記フレームの内周面側、上面側および外周面側を覆うように折り返し、該フレームに内袋を装着したときに、該内袋の上縁部に予め形成した係止孔に挿通して該内袋を係止する複数の突起部を前記嵌合キャップの外周面に設けた
    ことを特徴とするペット用携帯トイレ。
  2. 前記フレームを、前記把手を取り付けた基端側枠部と、該基端側枠部に対し回動可能に軸支した先端側枠部とにより形成し、これにより該フレームを略二つ折りに折り畳めるようにした
    請求項1に記載のペット用携帯トイレ。
  3. 前記嵌合キャップは、前記フレームの基端側枠部に被せて該枠部と嵌合しかつ前記外袋の上縁部を挟み込んで前記フレームに対し外袋を固定可能とする基端側キャップと、前記フレームの先端側枠部に被せて該枠部と嵌合しかつ前記外袋の上縁部を挟み込んで前記フレームに対し外袋を固定可能とする先端側キャップとを含み、
    該基端側キャップおよび先端側キャップの双方またはいずれか一方の外周面に前記突起部を設けた
    請求項2に記載のペット用携帯トイレ。
  4. 前記嵌合キャップは、前記フレームの基端側枠部および先端側枠部間の回動軸の対応位置に配した連結軸によって互いに回動可能に接続した基端側キャップ部と先端側キャップ部とを備え、
    これらキャップ部の双方またはいずれか一方の外周面に前記突起部を設けた
    請求項2に記載のペット用携帯トイレ。
  5. 排便時にペットの糞を受け止めこれを収容する収容袋と、該収納袋を支持するフレームと、該フレームに設けた把手とを有するペット用携帯トイレであって、
    前記収納袋を、糞を収容しかつ該糞とともに廃棄できるよう着脱可能とした内袋と、該内袋を覆う外袋とを備えるものとし、
    前記外袋を前記フレームに支持する一方、
    前記内袋の上縁部を前記フレームの内周面側、上面側および外周面側を覆うように折り返して前記外袋内に内袋を設置したときに、該内袋の上縁部に形成した係止孔に挿通して該内袋を係止する複数の突起部を前記フレームの外周面側に設け
    前記内袋を水溶性のシート材により形成した
    ことを特徴とするペット用携帯トイレ。
  6. 前記内袋を水溶性のシート材により形成した請求項1からのいずれか一項に記載のペット用携帯トイレ。
  7. 排便時にペットの糞を受け止めこれを収容する内袋と該内袋を覆う外袋とを装着するためのペット携帯トイレ用支持具であって、
    前記内袋および外袋を支持するためのフレームと、
    該フレームに設けた把手と、
    前記フレームに被せて該フレームと嵌合しかつ前記外袋の上縁部を挟み込んで該外袋を前記フレームに対して固定可能とする嵌合キャップとを有し、
    前記フレームは、略二つ折りに折り畳めるように、前記把手を設けた基端側枠部と、該基端側枠部に対し回動可能に軸支した先端側枠部とを備え、
    前記嵌合キャップは、該基端側枠部に嵌合する基端側キャップと、該先端側枠部に嵌合する先端側キャップとを備え、
    前記外袋を前記フレームに対して固定した後、前記内袋の上縁部を前記基端側キャップおよび先端側キャップに被せて前記フレームの内周面側、上面側および外周面側を覆うように折り返し、該フレームに内袋を装着したときに、該内袋の上縁部に予め形成された係止孔に挿通して該内袋を係止する複数の突起部を前記基端側キャップおよび先端側キャップの外周面に設けた
    ことを特徴とするペット携帯トイレ用支持具。
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