JP3807526B2 - インクジェットプリンタ、ならびにインクジェットプリンタ用記録ヘッドの駆動装置および方法 - Google Patents

インクジェットプリンタ、ならびにインクジェットプリンタ用記録ヘッドの駆動装置および方法 Download PDF

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はノズル部からインク滴を吐出して記録用紙に記録を行うインクジェットプリンタ、ならびにインクジェットプリンタ用記録ヘッドの駆動装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インク室に連通したノズル部からインク滴を吐出して記録用紙に記録を行うインクジェットプリンタが普及している。従来、この種のインクジェットプリンタでは、つぎのようにしてインク滴の吐出制御を行っていた。
【0003】
図13は従来のインクジェットプリンタにおける記録ヘッドおよびその駆動回路の概略構成を表すものである。この図に示したように、この記録ヘッド500は、ノズル501と、ノズル501に対応して設けられた圧電素子502とを備えている。圧電素子502は、図示しないインク流路を介してインクが供給されるインク室(図示せず)の一壁面に固設されている。この圧電素子502には、オンオフスイッチ503を介して、所定波形の駆動信号504が選択的に入力されるようになっている。すなわち、オンオフスイッチ503がオン状態のときにのみ圧電素子502に駆動信号504が印加される。圧電素子502は、駆動信号504が印加されると、図示しないインク室の容積を縮小させる方向にたわみ、これにより、ノズル501からインク滴を吐出させるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種のプリンタにおいて、中間階調の画像表現を行うためには、画素ドット間でインク滴サイズを変化させる必要がある。しかしながら、図13に示した従来の記録ヘッド駆動回路では、圧電素子に対してただ1種類の駆動信号504が入力され、単に、吐出を行うか吐出を行わないか、という制御を行っているに過ぎなかったため、記録ドットの間隔を調整することはできても、吐出されるインク滴ごとにサイズを異ならせるという制御を行うことができず、結果として、より自然な中間階調を表現する等、多様な画像表現を忠実に行うことが困難であった。
【0005】
また、上記したように、この種のインクジェットプリンタにおいては、インク室の容積を変化させて吐出圧力を発生させるようになっているので、インクが柱状になって飛翔し、飛翔するインクの先頭部分と後尾部分との間に時間差や速度差が生ずる。このため、先行する主たるインク滴に付随して微小な衛星状のインク小滴(以下、サテライト滴という。)が発生し、これが記録用紙上に着弾することによって好ましくない印字結果が生ずるという問題があった。
【0006】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、吐出されるインク滴サイズを様々に変化させると同時にサテライト滴の発生を抑制することができるインクジェットプリンタ、ならびにインクジェットプリンタ用記録ヘッドの駆動装置および方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るインクジェットプリンタは、インク滴を吐出するためのノズル部と、前記ノズル部に連通するインク室と、一のインク室に対して複数設けられると共に、それぞれが前記インク室の容積を変化させることで前記ノズル部からインク滴を吐出させるためのエネルギーを発生可能な吐出エネルギー発生手段と、インク滴の大きさを変調するための駆動信号と、前記駆動信号により前記インク室が収縮状態にあるときに電圧が立ち上がる波形を有する駆動信号とを含む複数種類の駆動信号を出力する駆動信号出力手段と、各吐出エネルギー発生手段ごとに設けられ、前記駆動信号出力手段から出力される駆動信号の中からいずれかを選択して、対応する吐出エネルギー発生手段に供給する選択手段とを備えている。ここで、複数のエネルギー発生手段は、同一の駆動信号の印加に対して互いに異なるインク駆動能力を有するように構成することができる。また、選択手段は、インク滴の吐出周期ごとに駆動信号の選択を切り替えるようにしてもよいし、あるいは、インク滴の吐出周期内においても駆動信号の選択を切り替え可能にしてもよい。
【0008】
本発明に係るインクジェットプリンタ用記録ヘッドの駆動装置は、インク滴を吐出するためのノズル部と、前記ノズル部に連通するインク室と、一のインク室に対して複数設けられると共にそれぞれが前記インク室の容積を変化させることで前記ノズル部からインク滴を吐出させるためのエネルギーを発生可能な吐出エネルギー発生手段とを備えたインクジェットプリンタ用記録ヘッドを駆動する装置であって、インク滴の大きさを変調するための駆動信号と、前記駆動信号により前記インク室が収縮状態にあるときに電圧が立ち上がる波形を有する駆動信号とを含む複数種類の駆動信号を出力する駆動信号出力手段と、各吐出エネルギー発生手段ごとに設けられ、前記駆動信号出力手段から出力される駆動信号の中からいずれかを選択して、対応する吐出エネルギー発生手段に供給する選択手段とを備えたものである。
【0009】
本発明に係るインクジェットプリンタ用記録ヘッドの駆動方法は、インク滴を吐出するためのノズル部と、前記ノズル部に連通するインク室と、一のインク室に対して複数設けられると共にそれぞれが前記インク室の容積を変化させることで前記ノズル部からインク滴を吐出させるためのエネルギーを発生可能な吐出エネルギー発生手段とを備えたインクジェットプリンタ用記録ヘッドを駆動する方法であって、インク滴の大きさを変調するための駆動信号と、前記駆動信号により前記インク室が収縮状態にあるときに電圧が立ち上がる波形を有する駆動信号とを含む複数種類の駆動信号を生成し、各吐出エネルギー発生手段ごとに、前記複数種類の駆動信号の中からいずれかを選択し、選択した駆動信号を対応する吐出エネルギー発生手段に供給するように構成したものである。
【0010】
本発明に係るインクジェットプリンタ、ならびにインクジェットプリンタ用記録ヘッドの駆動装置および方法では、一のインク室に対して設けられた複数の吐出エネルギー発生手段の各々に対して、インク滴の大きさを変調するための駆動信号と、駆動信号により前記インク室が収縮状態にあるときに電圧が立ち上がる波形を有する駆動信号とを含む複数の駆動信号の中からいずれかが選択されて供給され、この駆動信号によってノズル部からのインク滴吐出制御とサテライト滴抑制制御とが行われる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0012】
図2は本発明の一実施の形態に係るインクジェットプリンタの要部の概略構成を表すものである。本実施の形態では、複数のノズルを有するマルチノズルヘッドを備えたインクジェットプリンタについて説明するが、本発明は単一のノズルを有するシングルノズルヘッドを備えたインクジェットプリンタについても適用可能である。なお、本発明の実施の形態に係るインクジェットプリンタ用記録ヘッドの駆動装置および方法は本実施の形態に係るインクジェットプリンタによって具現化されるので、以下併せて説明する。
【0013】
このインクジェットプリンタ1は、記録用紙2に対してインク滴を吐出して記録を行う記録ヘッド11と、この記録ヘッド11にインクを供給するインクカートリッジ12と、記録ヘッド11の位置と記録用紙2の紙送りとを制御するヘッド位置・紙送りコントローラ13と、駆動信号21により記録ヘッド11のインク滴吐出動作を制御するヘッドコントローラ14と、入力される画像データに所定の画像処理を行い、印画データ22としてヘッドコントローラ14に供給する画像処理部15と、制御信号23,24,25によってそれぞれヘッド位置・紙送りコントローラ13、ヘッドコントローラ14および画像処理部15を制御するシステムコントローラ16とを備えている。
【0014】
図3は図2における記録ヘッド11の斜視断面構造を表し、図4は図3における記録ヘッド11を矢印Z(図3)の方向から見た断面構造を表すものである。これらの図に示したように、記録ヘッド11は、薄いノズルプレート板111と、ノズルプレート111上に積層された流路プレート112と、流路プレート112上に積層された振動プレート113とを備えて構成されている。これらの各プレートは、例えば、図示しない接着剤により相互に貼り合わされている。
【0015】
流路プレート112の上面側には選択的に凹部が形成されており、これらの凹部と振動プレート113とによって、複数のインク室114とこれらのインク室に連通する共同流路115とを構成している。共同流路115と各インク室114との連通部分は挟路となっており、ここから各インク室114の方向に向かうに従って流路幅が拡がるような構造となっている。各インク室114の真上部分の振動プレート113上には、それぞれ、例えばピエゾ素子等からなる圧電素子116a,116bが互いに一定距離を隔てて固着されている。各圧電素子116a,116bの上下面には、図示しない電極がそれぞれ積層配置されており、これらの電極にヘッドコントローラ14(図2)からの駆動信号を印加して各圧電素子116a,116b、ひいては振動プレート113をたわませることで、インク室114の容積を増大(膨張)させたり減少(収縮)させることができるようになっている。
【0016】
本実施の形態において、圧電素子116a,116bは、同じ印加電圧に対して異なるインク駆動能力をもつように構成されている。ここで、インク駆動能力とは、インク室114の容積を変化させることができる能力を意味する。具体的には、圧電素子116aが圧電素子116bよりも大きなインク駆動能力をもつようにする。そのため、本実施の形態では、圧電素子116a,116bを同一の材質を用いて同じ厚さに形成する一方、面積については、圧電素子116bよりも圧電素子116aを大きく形成している。これにより、同一の印加電圧に対して、圧電素子116aは圧電素子116bよりも大きな容積変化をインク室114に与えることができる。したがって、印加する吐出電圧(後述)が等しい限り、圧電素子116aに印加したときよりも圧電素子116bに印加したときの方が小さいインク滴が得られる。なお、圧電素子116a,116bの面積比は例えば2対1に設定されるがその他の比であってもよい。ここで、圧電素子116a,116bが本発明における「吐出エネルギー発生手段」に対応する。
【0017】
各インク室114における共同流路115に連通した側と反対側の部分は、流路幅が次第に狭まっていく構造になっており、その終端部の流路プレート112には、厚み方向に穿たれた流路孔117が設けられている。そして、この流路孔117は、最下層のノズルプレート111に形成された微小なノズル118へと連通しており、このノズル118からインク滴が吐出されるようになっている。本実施の形態では、記録ヘッド11には、記録用紙2(図2)の紙送り方向(図3の矢印X)に沿って、複数のノズル118が1列に等間隔で形成されている。但し、その他の配列(例えば千鳥状の二列配列)としてもよい。ここで、ノズル118が本発明における「ノズル部」に対応する。
【0018】
共同流路115は、図2に示したインクカートリッジ12(図3および図4では図示せず)に連通している。そして、このインクカートリッジ12から共同流路115を経て各インク室114に常時一定速度でインクが供給されるようになっている。このインクの供給は、例えば毛細管現象を利用して行うことができるが、そのほか、インクカートリッジ12に所定の加圧機構を設けて加圧することで行うようにしてもよい。
【0019】
このような構成の記録ヘッド11は、図示しないキャリッジ駆動モータおよびこれに付随するキャリッジ機構によって記録用紙2の紙送り方向Xと直交する方向Y(図3)に往復移動しながらインク滴を吐出することにより、記録用紙2に画像を記録するようになっている。
【0020】
図1は図2におけるヘッドコントローラ14の回路構成を表すものである。この図に示したように、ヘッドコントローラ14は、複数の選択部141−1〜141−nと、3種類の基本駆動信号145−0〜145−2を生成する駆動波形生成部142と、選択部141−1〜141−nの動作を制御する選択制御部143とを備えている。なお、nはノズル118の数に等しい正の整数である。ここで、駆動波形生成部142は、本発明における「駆動信号出力手段」に対応する。
【0021】
駆動波形生成部142から出力される基本駆動信号145−0〜145−2はそれぞれn個ずつに分岐されて、それぞれ選択部141−1〜141−nに入力されるようになっている。選択制御部143は、所定のタイミングで選択部141−1〜141−nに選択信号146−1〜146−nをそれぞれ対応するように入力する。これらの選択信号146−1〜146−nは、記録ヘッド11の各ノズル118ごとに、基本駆動信号145−0〜145−2のうちのいずれを選択し、それを圧電素子116a,116bのいずれに印加するかを指示するための信号である。各選択部141−1〜141−nは、これらの選択信号に応じてそれぞれ基本駆動信号145−0〜145−2のいずれか一つを選択し、対応するインク吐出部の圧電素子116a(および116b)に対し、それぞれ、駆動信号21−1a(および21−1b)ないし21−na(および21−nb)として供給するようになっている。なお、駆動信号21−1a,21−1bないし21−na,21−nbは図1の駆動信号21に相当する。ここで、選択部141−1〜141−nがそれぞれ本発明における「選択手段」に対応する。
【0022】
駆動波形生成部142は、例えば、いずれも図示しないが、マイクロプロセッサと、このマイクロプロセッサが実行するプログラムが格納されたROM(Read Only Memory)と、マイクロプロセッサによる所定の演算や一時的なデータ記憶等に用いられるワークメモリとしてのRAM(Random Access Memory)と、不揮発性メモリからなる駆動波形記憶部と、駆動波形記憶部から読み出されたディジタルデータをアナログに変換するためのディジタルアナログ(D/A)コンバータと、D/Aコンバータの出力を増幅するアンプとを備えて構成される。ここで、駆動波形記憶部は、記録ヘッド11を駆動する基本駆動信号145−0〜145−2の各電圧波形を示す波形データを記憶しており、この波形データがマイクロプロセッサによって読み出されてD/Aコンバータでアナログ信号に変換されたのちアンプで増幅され、基本駆動信号145−0〜145−2として出力されるようになっている。ただし、この駆動波形生成部142は、上記のような構成に限られることはなく、これと異なる構成とすることも可能である。
【0023】
図5は駆動波形生成部142から出力される基本駆動信号145−0〜145−2の各一周期分(T)の波形例を表すものである。この図の(a)は基本駆動信号145−0、(b)は基本駆動信号145−1、(c)は基本駆動信号145−2を表す。ここで、縦軸は電圧、横軸は時間を表し、時間は図の左から右方向へと進むものとする。これらのうち、基本駆動信号145−0はインク滴を吐出させることのない一定電圧(V1)の波形である。ここで、一定電圧V1は0V以外の電圧である。基本駆動信号145−1は固有の起伏を有するインク吐出用の波形であり、基準の電圧V1のほかに、0Vと、V1より大きい電圧V2とを取り得るようになっている。また、基本駆動信号145−2は固有の起伏を有するサテライト滴抑制用の波形であり、基準の電圧V1のほかに、V1より大きい電圧V3を取り得るようになっている。ここで、基本駆動信号145−2が本発明における「補助駆動信号」に対応する。
【0024】
図5に示したように、これらの各駆動信号は、選択部141−1〜141−nにおいて、周期ごとの切替タイミングtsで適宜切り替えられるほか、周期内の所定の切替タイミングts′においても適宜切り替え可能になっている。ここで、切替タイミングts′は、基本駆動信号145−1の波形が0Vから電圧V2へと変化する過程で基準の電圧V1と交差する時点である。この図で、切替タイミングts′から周期の終端までの時間をτ1とし、周期の先端から切替タイミングts′までの時間をτ2とする。
【0025】
次に、図6を参照して、基本駆動信号145−2の波形の意義について説明する。この図6は、基本駆動信号145−2の波形と、圧電素子(ここでは圧電素子116aとする)の挙動と、ノズル118内におけるインクの先端部の位置(以下、メニスカス位置という。)の変化との関係を表すものである。この図の(a)は駆動信号の波形を表し、このうち、切替タイミングtsによって区切られた部分がその1周期分に相当する。ここで、符号tsは周期ごとの切替タイミングを表し、符号ts′は周期内での切替タイミングを表す。また、teは吐出開始タイミングを表す。同図(b)は(a)のような波形の駆動信号が圧電素子116aに印加されたときのインク室114の状態の変化を表し、同図(c)はそのときのノズル118内におけるメニスカス位置の変化を表す。なお、同図(a)では、説明の便宜上、同一波形の駆動信号の周期的繰り返しを図示している。
【0026】
図6(a)において、まず、駆動電圧を第1の電圧V1(=一定)から電圧0に変化させる行程(AからBまで)を第1行程とし、これに要する時間をt1とする。また、電圧0を保持して待機する行程(BからCまで)を第2行程とし、これに要する時間をt2とする。さらに、電圧0から第2の電圧V2に変化させる行程(CからDまで)を第3行程とし、これに要する時間をt3とする。なお、以下の説明では、第1の電圧V1を引込電圧といい、第2の電圧V2を吐出電圧という。
【0027】
この記録ヘッド11は、一定の周波数(例えば1〜10kHz程度)で駆動されるようになっており、この駆動周波数に対応してインク滴の吐出周期Tが定まる。第3行程の開始時点である時点Cおよび時点G等は、吐出が開始されるタイミング(吐出開始タイミングte)であり、この吐出開始に先立って第1および第2行程が行われるようになっている。
【0028】
まず、時点Aおよびそれ以前においては、図6(b)の状態PA のように、圧電素子122への電圧V1の印加により振動プレート113は内側にわずかにたわんだ状態で静止し、インク室114は収縮状態となっている。時点Aにおいて、ノズル118内におけるメニスカス位置は、図6(c)の状態MA に示したように、ノズル118のノズル開口端とほぼ同位置になっているものとする。
【0029】
次に、時点Aの電圧V1から時点Bの電圧0へと駆動電圧を減少させる第1行程を行うと、圧電素子116への印加電圧が0になるので振動プレート113のたわみがなくなり、インク室114は膨張する(図6(b)の状態PB )。このため、ノズル118内におけるメニスカスはインク室114の方向に引き込まれ、時点Bでは、例えば図6(c)のMB の状態にまで後退する(すなわち、ノズル開口端から遠ざかる)。
【0030】
ここで、時点Aと時点Bとにおける電位差(引込電圧V1)の大きさを変更することにより第1行程におけるメニスカスの引き込み量を変えることができるので、間接的に、次の第2行程の終了時点、すなわち第3行程の開始時点におけるメニスカス位置を調整することが可能である。この第3行程開始時点のメニスカス位置、すなわちノズル開口端からメニスカスまでの距離は、第3行程で吐出されるインク滴のサイズに影響し、これが大きいほどインク滴サイズは小さくなる。したがって、第1行程におけるメニスカスの引き込み量(より具体的には、引込電圧V1)を大きくするほどインク滴のサイズを小さくすることが可能である。
【0031】
次に、時点Bから時点Cまでの時間t2の間、駆動電圧を0Vに固定して振動プレート113cをたわみがない状態に維持することでインク室114の容積を一定に保つ第2行程を行う(図6(c)の状態PB 〜PC )。ところが、この間もインクカートリッジ12からのインク供給は連続的に行われているので、ノズル118内におけるメニスカス位置はノズル開口端に向かって変位し、時点Cでは、例えば図6(c)のMC の状態にまで前進する。
【0032】
ここで、第2行程の所要時間t2を変更することによりメニスカス位置の前進量が変わり、第3行程の開始時点におけるメニスカス位置を調整することができるので、結果として、インク滴のサイズを制御することが可能である。具体的には、第2行程の所要時間t2を小さくするほど、インク滴サイズを小さくすることができる。
【0033】
次に、時点Cの電圧0Vから時点Dの吐出電圧V2へと駆動電圧を急激に増大させる第3行程を行う。ここで、時点Cは、上記したように、吐出開始タイミングteである。この場合、時点Dでは圧電素子122に大きな吐出電圧V2が印加されるので、振動プレート113は図6(b)の状態PD に示したように内側に大きくたわみ、インク室114は急激に収縮する。このため、図6(c)の状態MD に示したように、ノズル118内のメニスカスはノズル開口端に向かって一気に押され、ここからインク滴として吐出される。吐出されたインク滴は空気中を飛翔し、記録用紙2(図2)上に着弾する。この場合、上記したように、第3行程の開始時点Cにおけるメニスカス位置がノズル開口端から離れているほど、インク滴のサイズは小さくなる。
【0034】
ここで、吐出電圧V2の大きさに応じて振動プレート113のたわみ量が変わるので、これを調整することによって吐出されるインク滴サイズを変化させることが可能である。具体的には、吐出電圧V2を小さくするほどインク滴サイズを小さくすることができる。
【0035】
その後、駆動電圧を再びV1まで減少させて振動プレート113を僅かに内側にたわませて初期状態にし(図6(b)の状態PE )、この状態を次の吐出動作の第1行程開始時点Fまで維持する。駆動電圧を再びV1に減少させた時点Eにおいては、図6(c)の状態ME に示したように、吐出されたインク滴の体積とインク室114の容積増加分との和にほぼ対応する分だけメニスカス位置が後退した状態となるが、その後も行われるインクの充填(リフィル)により、次回の吐出動作の第1行程開始時点Fのメニスカス位置は、図6(c)の状態MF に示したように、ノズル開口端と同じ位置にまで回復し、時点Aにおける状態MA と同じになる。
【0036】
このようにして1回の吐出動作が終了する。以下、このようなサイクル動作を各ノズル118について並行してそれぞれ繰り返し行うことで、記録用紙2(図2)への画像記録が連続的に行われる。なお、第2工程の所要時間t2は第1工程で引き込まれたメニスカスがノズル開口端に到達するまでの所要時間以下であるとし、第3工程の吐出電圧V2はインク滴を吐出させるに足る範囲に入っているものとし、第3工程の電圧変化の傾きは一定とする。
【0037】
次に、図5(b)における基本駆動信号145−2の波形の意義について説明する。この基本駆動信号145−2は、吐出の際に主たるインク滴に随伴するサテライト滴の発生を抑制するための補助駆動信号である。従来技術の項において述べたように、このサテライト滴は、圧電素子によってインク室の容積を変化させることで吐出圧力を発生させてインク滴吐出を行う方式において通常見られるもので、柱状になって飛翔するインクの先頭部分と後尾部分との間に生ずる時間差や速度差に起因して両者が分離し、後尾部分が微小なインク小滴となって主たるインク滴に随伴することにより生ずるものと考えられる。そこで、このようなサテライト滴の発生要因を除去ないし緩和するため、本実施の形態では、図5(b),(c)に示したように、基本駆動信号145−1が電圧V2になってインク室114が収縮状態にあるときに電圧V1からV3へと立ち上がるような波形の基本駆動信号145−2を用意し、後述する図8〜図11に示したように、この基本駆動信号145−2を後半部分τ1において適宜用いるようにしている。これにより、先行して飛翔する主たるインク滴と後続する後尾部分との間を早期に切断して、サテライト滴の発生を抑制するようにしている。
【0038】
次に、図7を参照して、図1のインクジェットプリンタ1の全体動作を説明する。ここで、図7はヘッドコントローラ14(図1)における1回の吐出動作の要部を表すものである。
【0039】
図2において、図示しないパーソナルコンピュータ等の情報処理装置から印刷データがインクジェットプリンタ1に入力されると、画像処理部15は、この入力データに対して所定の画像処理(例えば圧縮されたデータの伸長等)を行ったのち、これを印画データ22としてヘッドコントローラ14に送出する。
【0040】
ヘッドコントローラ14の選択制御部143(図1)は、記録ヘッド11のノズル数に対応したnドット分の印画データ22が入力されると(図7ステップS101)、これらの印画データ22を基に、各ノズル118ごとに、ドットを形成するためのインク滴サイズを判定し、この判定結果から、各選択部141−1〜141−nにおいてそれぞれ選択すべき1組の駆動信号波形とそれらを印加すべき圧電素子116a,116bとの組み合わせを決定する。具体的には、変数jを“1”から“n”まで順次インクリメントしながら、選択部141−jによって選択すべき1組の駆動信号波形を選択すると共に、それらをそれぞれ圧電素子116a,116bのいずれに印加すべきかを決定する(ステップS102〜S105)。このとき、基本駆動信号145−0〜145−2の選択を周期ごとに(切替タイミングtsで)切り替えて元の波形をそのまま用いるように決定することも可能であるし、あるいは、基本駆動信号145−0〜145−2を周期内の切替タイミングts′で切り替えて新たな合成波形を作るように決定することも可能である。さらに、周期ごとおよび周期内の両方で切り替えるように決定することも可能である。
【0041】
例えば、高濃度を表現するにはインク滴サイズを大きくし得るような駆動波形と圧電素子との組み合わせを選択し、低濃度を表現する場合や高解像度表現を行う場合にはインク滴サイズを小さくし得るような駆動波形と圧電素子との組み合わせを選択する。また、微妙な中間階調を表現する場合には、隣接するドット間でインク滴サイズを少しずつ異ならせるようにし、また、例えば、各ノズル間でインク吐出特性がばらついている場合には、これを補正することとなるように駆動波形と圧電素子との組み合わせを選択する。さらに、インク滴を小さくして淡い濃度表現を行う場合には、後半部分τ1においてサテライト滴抑制用の基本駆動信号145−2を選択するようにする。
【0042】
さて、n個の選択部141−1〜141−nのすべてについて、駆動波形と圧電素子との組み合わせパターンが決定すると(ステップS105;Y)、選択制御部143は、周期ごとの切替タイミングtsもしくは周期内の切替タイミングts′、またはその両方のタイミングにおいて、選択部141−1〜141−nに対して、それぞれ、決定された波形の駆動信号の選択とこれらの駆動信号を印加すべき圧電素子(圧電素子116aまたは116b)の選択とを指示するための選択信号146−1〜146−nを供給する(ステップS106)。
【0043】
選択部141−1は、上記の各切替タイミングにおいて、入力された選択信号146−1に基づき、対応するノズルにおける圧電素子116a,116bのそれぞれに対して、基本駆動信号145−0〜145−2の一つを選択して供給する。他の選択部141−2〜141−nについても同様である。これにより、図5(a)〜(c)に示した波形の基本駆動信号145−0〜145−2のいずれかがそのままの形で、またはこれらを周期内の切替タイミングts′で切り替えて合成した形で、駆動信号21−1a〜21−naとして、記録ヘッド11の各ノズルの圧電素子116aにそれぞれ供給される。これと同時に、図5(a)〜(c)に示した波形の基本駆動信号145−0〜145−2のいずれかがそのままの形で、またはこれらを周期内の切替タイミングts′で切り替えて合成した形で、駆動信号21−1b〜21−nbとして、記録ヘッド11の各ノズルの圧電素子116bにそれぞれ供給される。記録ヘッド11の各ノズルにおける圧電素子116a,116bでは、供給された駆動信号の電圧波形に基づき、図6で説明したような3つの行程がそれぞれ行われ、これにより、各ノズルごとに指定された通りのサイズのインク滴が吐出される。
【0044】
図8〜図11は、あるノズルに着目したときの圧電素子116a,116bにそれぞれ印加される駆動信号波形の例を表すものである。この例では、周期ごとの切替タイミングtsおよび周期内の切替タイミングts′において基本駆動信号145−1,145−2の選択を切り替えると共に、これらを印加すべき圧電素子116a,116bを適宜切り替えることにより、合計で(8+1)種類の吐出パターンを得ている。ここで、“+1”はインク滴を吐出しない場合であり、前半部分τ2および後半部分τ1の双方において圧電素子116a,116bの双方に一定電圧の基本駆動信号145−0(図5(a))を印加した場合が該当する。ただし、このパターンについては図8〜図11での図示を省略している。
【0045】
以下、図8〜図11を参照して、それぞれの吐出パターンについて説明する。これらの図で、「名称」とは吐出パターン名を表し、「圧電素子」の欄の“a”,“b”は、それぞれ、駆動信号波形が印加される圧電素子116a,116bを表し、「印加される駆動信号波形」は、波形の選択・合成によって各圧電素子116a,116bに実際に印加される駆動信号の電圧波形を表す。ここで、▲1▼は図5(a)に示した基本駆動信号145−1が選択されることを示し、▲2▼は図5(b)に示した基本駆動信号145−2が選択されることを示す。ここに示した波形において、黒丸点「・」は、実際に切り替えの行われた時点を表す。また、「引込工程」および「吐出工程」の欄に示した“a”,“b”,“a+b”は、それぞれ、第1工程におけるメニスカスの引込み、および第3工程におけるインク滴の吐出工程が、圧電素子116a,116bのうちのいずれの動きによってなされるのかを表す。ここで、“a+b”は圧電素子116a,116bの双方の動きによる場合を示す。また、「サテライト対策工程」の欄に示した“b”は、サテライト滴抑制用の工程を圧電素子116bの動きによって行うことを表す。なお、「−」は、該当する工程を行わないことを表す。
【0046】
図8に示したように、吐出パターンα1,α2はいずれも、圧電素子116a,116bの双方によって引込みを行うようにしたものである。このうち、吐出パターンα1は、圧電素子116aによって吐出を行うと共に圧電素子116bによってサテライト対策を行うようにしたものであり、吐出パターンα2は圧電素子116a,116bの双方によって吐出を行うがサテライト対策は行わないようにしたものである。
【0047】
より具体的には、例えば吐出パターンα1を見てみると、圧電素子116aにについては、前半部分τ2および後半部分τ1の双方で基本駆動信号145−1が選択され、圧電素子116bについては、前半部分τ2で基本駆動信号145−1が選択される一方、後半部分τ1では基本駆動信号145−2が選択されている。また、吐出パターンα2を見てみると、圧電素子116a,116bの双方について、前半部分τ2および後半部分τ1の双方で基本駆動信号145−1が選択されている。したがって、吐出パターンα1の圧電素子116bに印加される波形は新たに作られた合成波形であり、その他の波形は基本駆動信号145−1がそのまま選択されて使用されたものである。
【0048】
図9に示したように、吐出パターンβ1,β2はいずれも、圧電素子116aのみによって引込みを行うようにしたものである。このうち、吐出パターンβ1は、圧電素子116aによって吐出を行うと共に圧電素子116bによってサテライト対策を行うようにしたものであり、吐出パターンβ2は、圧電素子116a,116bの双方によって吐出を行うがサテライト対策は行わないようにしたものである。なお、各吐出パターンの具体的内容は、上記図8の場合に準ずるので、ここでは説明を省略する。なお、この図では、吐出パターンβ2の圧電素子116bに印加する波形の前半部分τ2として基本駆動信号145−2を選択するようにしているが、これに代えて基本駆動信号145−0を選択するようにしてもよい。以下の図10,図11においても同様である。
【0049】
図10に示したように、吐出パターンγ1,γ2はいずれも、圧電素子116bによって引込みを行うようにしたものである。このうち、吐出パターンγ1は、圧電素子116aによって吐出を行うと共に圧電素子116bによってサテライト対策を行うようにしたものであり、吐出パターンγ2は、圧電素子116a,116bの双方によって吐出を行うがサテライト対策は行わないようにしたものである。なお、各吐出パターンの具体的内容は、上記図8の場合に準ずるので、ここでは説明を省略する。
【0050】
図11に示したように、吐出パターンδ1,δ2はいずれも、引込みを行わずに吐出を行うようにしたものである。このうち、吐出パターンδ1は、圧電素子116aによって吐出を行うと共に圧電素子116bによってサテライト対策を行うようにしたものであり、吐出パターンδ2は、圧電素子116a,116bの双方によって吐出を行うがサテライト対策は行わないようにしたものである。なお、各吐出パターンの具体的内容は、上記図8の場合に準ずるので、ここでは説明を省略する。
【0051】
ここで、図8に示した吐出パターンα1,α2について見てみると、上記したように、前半部分τ2で圧電素子116a,116bの双方に基本駆動信号145−1を印加してメニスカスの引込みを行い、後半部分τ1で圧電素子116aに基本駆動信号145−1を印加して吐出を行うようにしているという点はいずれも同じである。ところが、後半部分τ1の吐出工程では、吐出パターンα1においては圧電素子116bは吐出動作を行わないのに対して、吐出パターンα2においては圧電素子116bも吐出動作を行うようになっている。したがって、これらの2つの吐出パターンα1,α2を比較すると、吐出パターンα2よりも吐出パターンα1の方が小さいインク滴を得ることができることが判る。
【0052】
また、吐出パターンα1では、後半部分τ1において圧電素子116bに基本駆動信号145−2を印加するサテライト対策を行っているので、サテライト滴の発生を抑制することが可能となっている。一方、吐出パターンα2においては、サテライト対策を行っていないので、サテライト滴が発生する可能性がある。ところが、一般に、サテライト滴の発生は、主たるインク滴のサイズを小さく制御して淡い画像表現を行ったときに顕在化して画質を著しく低下させるが、インク滴のサイズが大きく画像濃度が濃い場合には、サテライト滴の発生はあまり問題にならないという傾向がある。したがって、図8に示したように、インク滴のサイズがより小さくなる吐出パターンα1の場合にのみサテライト対策を行うのは合理的な手法であるということができる。
【0053】
これと同様に、図9について見ると、吐出パターンβ1よりもβ2の方が吐出されるインク滴サイズは大きくなることが判る。図10に示した吐出パターンγ1,γ2のグループ、および図11に示した吐出パターンδ1,δ2のグループについても同様であり、各グループ内では、サフィックスiが大きいほどインク滴サイズは大きくなる。
【0054】
なお、例えば吐出パターンα1,α2のグループ(以下、αグループという。)と吐出パターンβ1,β2のグループ(以下、βグループという。)の同一サフィックスの吐出パターン同士を比較してみると、αグループでは2つの圧電素子116a,116bによって引込みを行い、βグループでは圧電素子116aのみによって引込みを行っているので、αグループの方がメニスカスの引込み量が大きい。したがって、吐出パターンα1と吐出パターンβ1との比較においては、α1の方がインク滴サイズが小さくなる。ところが、例えば吐出パターンα2と吐出パターンβ2とを比較した場合、吐出パターンβ2では、第2工程が終了して吐出が開始した直後の一定期間(電圧が0Vから引込電圧V1に変化するまでの期間)において、圧電素子116aの動きのみによってメニスカスが移動するのに対して、吐出パターンα2では、上記の一定期間において圧電素子116aのみならず圧電素子116bの動きによってもメニスカスが移動することになる。このため、圧電素子116aと圧電素子116bの面積比や、吐出電圧V2に対する引込電圧V1の大きさの程度如何によっては、逆の結果となる(すなわち、β1の方がインク滴サイズが小さくなる)可能性もある。図9のβグループと図10のγグループとの関係、および図11のδグループと他のグループとの関係等についても同様である。このことから、逆に、圧電素子116aと圧電素子116bの面積比や、吐出電圧V2に対する引込電圧V1の大きさを適切に設定することによって、吐出されるインク滴のサイズを自由にコントロールすることが可能になるということができる。
【0055】
また、サテライト対策用の基本駆動信号145−2の波形について見ると、電圧V1から電圧V3への立ち上がりのタイミングや立ち上がりの速度、あるいは電圧V3の値を最適化することにより、圧電素子116aの駆動により吐出される主たるインク滴に随伴するサテライト滴を効果的に抑制することが可能である。
【0056】
なお、ある1周期に着目したときの各ノズルの吐出パターンは互いに独立したものとなっているので、全ノズルの吐出動作を同期させつつ、各ノズルから吐出されるインク滴のサイズをそれぞれ異ならせるようにしたり、あるいは、各ノズルの吐出特性に合わせて吐出パターンを変えてノズル間のばらつきを補正することも可能である。
【0057】
このように、本実施の形態によれば、各ノズルに対応した各インク室114ごとに互いに異なるインク駆動能力をもつ2つの圧電素子116a,116bを設けると共に、これらの圧電素子116a,116bの各々に対し、複数の基本駆動信号の選択を周期ごとの切替タイミングtsおよび周期内の切替タイミングts′で切り替えて供給するようにしたので、元の基本波形数をはるかに超える多くのインク滴吐出パターンを得ることができ、多様なインク滴サイズによる画像表現が可能となる。言い換えると、多様なインク滴吐出制御を行おうとする場合であっても、駆動波形生成部142は、多くの波形を生成する必要がないので、駆動波形生成部142、ひいてはヘッドコントローラ14の動作負荷を軽減することができる。また、複数の基本駆動信号として、サテライト滴抑制用の波形を含ませ、これをインク滴の吐出の際に適宜選択して圧電素子116bに印加するようにしたので、サテライト滴の発生を抑制することができる。したがって、サテライト滴の発生を抑制しつつ、多様なインク滴サイズの制御を行うことができる。
【0058】
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されず、種々変更可能である。
【0059】
例えば、上記実施の形態では、図8〜図11に示したように、サテライト滴の抑制工程を行う際に、面積の小さい(インク駆動能力の小さい)方の圧電素子116bを用いることとしたが、本発明はこれに限られることはなく、面積の大きい(インク駆動能力の大きい)方の圧電素子116aを用いるようにしてもよい。但し、この場合には、インク滴の吐出を圧電素子116bによって行う必要がある。
【0060】
また、上記実施の形態では、1つのノズル118に対して1つのインク室114を設けると共に、この1つのインク室114に対応して2つの圧電素子116a,116bを設けるようにしたが、例えば、図12に示したように、1つのノズル118に対して2つのインク室114a,114bを設けると共に、各インク室114a,114bに対応するようにして圧電素子116a,116bを設けるように構成してもよい。なお、図12は、記録ヘッド11の一部を真上から見た状態を表すものであり、図3に示した要素と同一要素には同一の符号を付している。この図では振動プレート113の図示を省略している。この図に示した構成によれば、一方のインク室114aにおける圧電素子116aの挙動が他方のインク室114bの状態に与える影響が少ないので、圧電素子116a,116bの相互間のクロストークを低減することができ、より高精度の印字品質を得ることができる。
【0061】
また、上記の各実施の形態では、図5に示したような駆動信号を基本波形として採用することとしたが、他の波形の信号を用いるようにしてもよい。すなわち、上記実施の形態では、駆動波形生成部142は、一定電圧波形(基本駆動信号145−0)のほか、吐出用の駆動信号としての1種類の基本駆動信号145−1およびサテライト滴抑制用の補助駆動信号としての1種類の基本駆動信号145−2のみを生成するものとして説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば引込電圧V1、吐出電圧V2および第2工程所要時間t2等を適宜の値に設定することにより、種々の起伏パターンを有する2種類以上の吐出用駆動信号と2種類以上のサテライト滴抑制用駆動信号とを生成し、これらを基本波形として用いて波形の選択・合成を行うようにしてもよい。この場合には、より多くの吐出パターンを得ることができると共に、より効果的なサテライト滴の抑制が可能となる。
【0062】
また、上記実施の形態では、1つのノズルについてインク駆動能力の異なる2つの圧電素子を設ける場合について説明したが、1つのノズルについてインク駆動能力の異なる3つ以上の圧電素子を設け、これらの各圧電素子ごとに、基本波形から選択・合成した波形の信号を印加するようにしてもよい。この場合には、より多くの吐出パターンを得ることができると共に、よりきめの細かいサテライト滴抑制制御が可能となる。
【0063】
さらに、インク駆動能力の異なる3つ以上の圧電素子を設けると共に、種々の起伏パターンを有する複数の吐出用駆動信号および複数のサテライト滴抑制用駆動信号を基本波形として用い、これらの基本波形から各圧電素子に印加すべき波形の選択・合成を行うようにしてもよい。この場合には、さらに多くの吐出パターンの実現と効果的なサテライト滴抑制とが可能となる。
【0064】
また、上記実施の形態では、圧電素子116aと圧電素子116bの面積サイズを異ならせることによって、それぞれのインク駆動能力を異ならせるようにしたが、他の方法によることも可能である。例えば、圧電素子116a,116bを構成する材質や厚さを相互に異ならせることによって各インク駆動能力を異ならせるようにしてもよい。例えば、厚さを薄くすることによってインク駆動能力を増加させることができる。
【0065】
さらに、圧電素子116a,116bを同じ材質で同一の面積サイズおよび厚さに形成し、両者のインク駆動能力が同じくなるようにしてもよい。この場合、図8〜図11を参照すると、吐出パターンβ1とγ1とは同一となり、また、吐出パターンβ2とγ2とは同一となる。したがって、吐出パターンの数は6通りとなり、上記実施の形態(図8〜図11)で示した8通りよりも少ないが、単一の圧電素子を用いた場合に比べると、吐出パターンは多様化しており、かつサテライト滴の抑制もなされている。なお、インク駆動能力が等しい3つ以上の圧電素子を設けるようにしてもよい。
【0066】
上記の各実施の形態では、インク滴サイズの制御に重点を置いて波形の選択・合成を行う場合について説明したが、これとは異なり、インク滴の飛翔速度の制御に重点を置いて波形の選択・合成等を行うようにしてもよい。さらに、インク滴のサイズおよび飛翔速度の双方を制御する目的で波形の選択・合成等を行うようにすることも可能である。
【0067】
また、上記の各実施の形態では、吐出周期ごとのみならず吐出周期内においても駆動信号の選択を切り替えるようにしたが、いずれか一方のタイミングでのみ切り替えるようにしてもよい。但し、両方のタイミングで切り替えを行うようにした方が、より多くの波形を得ることができる。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1ないし4のいずれかに記載のインクジェットプリンタ、請求項5ないし8のいずれかに記載のインクジェットプリンタ用記録ヘッドの駆動装置または請求項9ないし12のいずれかに記載のインクジェットプリンタ用記録ヘッドの駆動方法によれば、一のインク室に対して複数の吐出エネルギー発生手段を設けると共に、各吐出エネルギー発生手段ごとに、インク滴の大きさを変調するための駆動信号と、駆動信号により前記インク室が収縮状態にあるときに電圧が立ち上がる波形を有する駆動信号とを含む複数の駆動信号の中からいずれかを選択して供給し、この駆動信号によってノズル部からのインク滴吐出制御とサテライト滴抑制制御とを行うようにしたので、インク滴のサイズ等の吐出状態を様々に変化させることができると同時に、不要なサテライト滴の発生を抑制することができる。したがって、例えば自然な階調表現等、多様な画像表現を忠実に行うことができると共に、サテライト滴による画質低下を防止できることとなり、高品質の印刷出力が得られるという効果がある。
【0069】
特に、請求項2記載のインクジェットプリンタ、請求項6記載のインクジェットプリンタ用記録ヘッドの駆動装置または請求項10記載のインクジェットプリンタ用記録ヘッドの駆動方法によれば、複数の吐出エネルギー発生手段のインク駆動能力を互いに異ならせるように構成したので、同じ波形の駆動信号を印加した場合であっても、吐出エネルギー発生手段ごとに異なるサイズのインク滴が得られると共に、サテライト滴抑制効果を多様化させることが可能になるという効果がある。
【0070】
また、請求項4記載のインクジェットプリンタ、請求項8記載のインクジェットプリンタ用記録ヘッドの駆動装置または請求項12記載のインクジェットプリンタ用記録ヘッドの駆動方法によれば、インク滴の吐出周期内において駆動信号の選択を切り替え可能にしたので、元の駆動信号の波形と異なる波形の駆動信号を得ることも可能となる。このため、より多様性のあるインク滴吐出制御を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るインクジェットプリンタ用記録ヘッドの駆動装置としてのヘッドコントローラの概略構成を表すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るインクジェットプリンタの概略構成を表すブロック図である。
【図3】記録ヘッドの一構造例を表す斜視断面図である。
【図4】記録ヘッドの一構造例を表す断面図である。
【図5】図1における駆動波形生成部から出力される基本駆動信号の波形の一例を表す図である。
【図6】図5に示した吐出用の基本駆動信号の波形と、インク室の状態およびノズル内のメニスカス位置の変化との関係を説明するための図である。
【図7】ヘッドコントローラの主な動作を説明するための流れ図である。
【図8】図1の各選択部によって選択・合成された吐出パターンの一部を表す図である。
【図9】図1の各選択部によって選択・合成された吐出パターンの他の一部を表す図である。
【図10】図1の各選択部によって選択・合成された吐出パターンのさらに他の一部を表す図である。
【図11】図1の各選択部によって選択・合成された吐出パターンのさらに他の一部を表す図である。
【図12】本発明の他の実施の形態に係るインクジェットプリンタ用記録ヘッドの要部構成を表す平面図である。
【図13】従来のインクジェットプリンタにおける記録ヘッドおよびその駆動回路の概略構成を表すブロック図である。
【符号の説明】
1…インクジェットプリンタ、11…記録ヘッド、14…ヘッドコントローラ、21…駆動信号、22…印画データ、113…振動プレート、114…インク室、115…共同流路、116a,116b…圧電素子、118…ノズル、141−1〜141−n…選択部、142…駆動波形生成部、143…選択制御部、145−0〜145−2…基本駆動信号、146−1〜146−n…選択信号、V1…引込電圧、V2…吐出電圧、t1…第1行程の所要時間、t2…第2行程の所要時間、t3…第3行程の所要時間、ts,ts′…切替タイミング、te…吐出開始タイミング

Claims (12)

  1. インク滴を吐出するためのノズル部と、
    前記ノズル部に連通するインク室と、
    一のインク室に対して複数設けられると共に、それぞれが前記インク室の容積を変化させることで前記ノズル部からインク滴を吐出させるためのエネルギーを発生可能な吐出エネルギー発生手段と、
    インク滴の大きさを変調するための駆動信号と、前記駆動信号により前記インク室が収縮状態にあるときに電圧が立ち上がる波形を有する駆動信号とを含む複数種類の駆動信号を出力する駆動信号出力手段と、
    各吐出エネルギー発生手段ごとに設けられ、前記駆動信号出力手段から出力される駆動信号の中からいずれかを選択して、対応する吐出エネルギー発生手段に供給する選択手段と
    を備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記複数の吐出エネルギー発生手段は、同一の駆動信号の印加に対して互いに異なるインク駆動能力を有している
    ことを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記選択手段は、インク滴の吐出周期ごとに前記駆動信号の選択を切り替える
    ことを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記選択手段は、インク滴の吐出周期内においても前記駆動信号の選択を切り替え可能である
    ことを特徴とする請求項記載のインクジェットプリンタ。
  5. インク滴を吐出するためのノズル部と、前記ノズル部に連通するインク室と、一のインク室に対して複数設けられると共にそれぞれが前記インク室の容積を変化させることで前記ノズル部からインク滴を吐出させるためのエネルギーを発生可能な吐出エネルギー発生手段とを備えたインクジェットプリンタ用記録ヘッドを駆動する装置であって、
    インク滴の大きさを変調するための駆動信号と、前記駆動信号により前記インク室が収縮状態にあるときに電圧が立ち上がる波形を有する駆動信号とを含む複数種類の駆動信号を出力する駆動信号出力手段と、
    各吐出エネルギー発生手段ごとに設けられ、前記駆動信号出力手段から出力される駆動信号の中からいずれかを選択して、対応する吐出エネルギー発生手段に供給する選択手段と
    を備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ用記録ヘッドの駆動装置。
  6. 前記複数の吐出エネルギー発生手段は、同一の駆動信号の印加に対して互いに異なるインク駆動能力を有している
    ことを特徴とする請求項5記載のインクジェットプリンタ用記録ヘッドの駆動装置。
  7. 前記選択手段は、インク滴の吐出周期ごとに前記駆動信号の選択を切り替える
    ことを特徴とする請求項5記載のインクジェットプリンタ用記録ヘッドの駆動装置。
  8. 前記選択手段は、インク滴の吐出周期内においても前記駆動信号の選択を切り替え可能である
    ことを特徴とする請求項記載のインクジェットプリンタ用記録ヘッドの駆動装置。
  9. インク滴を吐出するためのノズル部と、前記ノズル部に連通するインク室と、一のイン ク室に対して複数設けられると共にそれぞれが前記インク室の容積を変化させることで前記ノズル部からインク滴を吐出させるためのエネルギーを発生可能な吐出エネルギー発生手段とを備えたインクジェットプリンタ用記録ヘッドを駆動する方法であって、
    インク滴の大きさを変調するための駆動信号と、前記駆動信号により前記インク室が収縮状態にあるときに電圧が立ち上がる波形を有する駆動信号とを含む複数種類の駆動信号を生成し、
    各吐出エネルギー発生手段ごとに、前記複数種類の駆動信号の中からいずれかを選択し、
    選択した駆動信号を対応する吐出エネルギー発生手段に供給する
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ用記録ヘッドの駆動方法。
  10. 前記複数の吐出エネルギー発生手段は、同一の駆動信号の印加に対して互いに異なるインク駆動能力を有している
    ことを特徴とする請求項9記載のインクジェットプリンタ用記録ヘッドの駆動方法。
  11. 前記駆動信号の選択をインク滴の吐出周期ごとに切り替える
    ことを特徴とする請求項9記載のインクジェットプリンタ用記録ヘッドの駆動方法。
  12. 前記駆動信号の選択は、インク滴の吐出周期内においても切り替え可能である
    ことを特徴とする請求項11記載のインクジェットプリンタ用記録ヘッドの駆動方法。
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JP4599935B2 (ja) * 2003-08-13 2010-12-15 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置及び液体吐出方法

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