JP3806673B2 - 電源装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モーターに電力を供給して電動機器を駆動する電源装置に関し、とくに、ハイブリッドカーや電気自動車等の自動車のように、大電流で駆動されるモーターの電源用として使用される大電流用の電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車走行用のモーターを駆動する電源に使用される大電流、大出力用の電源装置は、複数の電池を直列に連結した電源モジュールをさらに直列に接続して出力電圧を高くしている。駆動モーターの出力を大きくするためである。この種の用途に使用される電源装置は、接続する電源モジュールの個数で出力を調整している。大出力が要求される電源装置は、多数の電源モジュールを接続している。現在、ハイブリッドカーに搭載される電源装置は、6個のニッケル−水素電池を直列に接続して電源モジュールを構成している。この電源モジュールをホルダーケースに内蔵して、電源モジュールを直列に接続している。ホルダーケースに24個の電源モジュールを内蔵する電源装置は、144個のニッケル−水素電池を直列に接続して、定格出力電圧が約170Vとなる。さらに、大出力が要求される電源装置は、直列に接続する電源モジュールの数を多くして出力電圧を高くしている。ハイブリッドカー等の車両に搭載される電源装置は、車両の大きさやモーターの出力により、出力電圧を最適設計する必要がある。このため、電源装置は、用途により内蔵する電源モジュールの個数が変化する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の電源装置は、収納する電源モジュールの個数に合わせてホルダーケースを専用設計している。この電源装置は、ホルダーケースに全ての電源モジュールを収納して、電源モジュールをバスバーで直列に接続している。この構造は、ホルダーケースに収納する電源モジュールの個数を変更できない。このため、各々の用途にのみ使用できる専用設計されたホルダーケースを製作する必要があり、出力電圧を変更する電源装置の製造コストが高くなる欠点がある。
【0004】
さらに、多数の電源モジュールを内蔵している電源装置は、メンテナンスに手間がかかる欠点もある。多数の電源モジュールを内蔵する電源装置は、全ての電源モジュールが同じようには劣化せず、特定の電源モジュールが劣化する。この状態になると、劣化した電源モジュールを探して交換する必要がある。全ての電源モジュールをひとつのホルダーケースに収納している電源装置は、劣化した電源モジュールを簡単には交換するのが難しい。またホルダーケースに内蔵している全ての電源モジュールの電気特性を測定して、劣化した電源モジュールを特定するので、劣化した電源モジュールを探すのにも手間がかかる。
【0005】
本発明は、このような欠点を解決することを目的に開発されたもので、本発明の重要な目的は、複数のケースユニットの積層段数でもって、収納する電源モジュールのトータル個数を調整できると共に、複数のケースユニットを位置ずれしないようにしっかりと積層して連結できる電源装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の電源装置は、ホルダーケース2が、複数のケースユニット2Aを上下に多段に積層してなる複数のケースユニット2Aの積層構造であって、各々のケースユニット2Aに電源モジュール1を内蔵している。さらに、ホルダーケース2は、ケースユニット2Aの積層体の両面に金属プレート13を積層している。ホルダーケース2は、一対の金属プレート13をケースユニット2Aの貫通孔32に挿通している貫通ネジ31で連結して、金属プレート13で積層している複数のケースユニット2Aを挟着して固定している。
【0009】
ホルダーケース2は、金属プレート13とケースユニット2Aとの間に、電源モジュール1を冷却する冷却空気を通過させる空気ダクト25を設けて、空気ダクト25の空気をケースユニット2Aの内部に強制送風して電源モジュール1を冷却することができる。金属プレート13は、金属板を立体的な凹凸のある形状にプレス成形されたプレートとすることができる。
【0010】
互いに積層されるケースユニット2Aは、一方の対向面に複数の嵌着凸部27を設けると共に、他方の対向面には嵌着凸部27を嵌入できる嵌着凹部28を設けて、嵌着凸部27を嵌着凹部28に嵌着して、ケースユニット2Aを位置ずれしないように積層することができる。さらに、ケースユニット2Aは、嵌着凸部27と嵌着凹部28の中心に貫通孔32を設けることができる。このホルダーケース2は、嵌着凸部27と嵌着凹部28の貫通孔32に挿通した貫通ネジ31で一対の金属プレート13を連結して、金属プレート13で複数のケースユニット2Aを挟着して固定することができる。
また、嵌着凸部27は、先端を細くしてなるテーパー状とし、嵌着凹部28は、テーパー状の嵌着凸部27を嵌着できるように開口部を大きくするテーパー状とすることができる。複数の嵌着凸部27と嵌着凹部28は、非対称に配置して、ケースユニット2Aを特定の方向でのみ積層させることができる。嵌着凸部27は、エッジを面取り形状とすることができる。
【0011】
さらに、本発明の電源装置は、互いに積層されるケースユニット2Aの対向面に周壁33を設けて、積層されるケースユニット2Aの周壁33を互いに隙間なく密着させて、その内側に空気ダクト25を形成することができる。この電源装置は、空気ダクト25の空気をケースユニット2Aの内部に強制送風して電源モジュール1を冷却できる。さらに、この電源装置は、周壁33の対向面に、貫通ネジ31を挿通する貫通孔32を設けて、貫通孔32に挿通される貫通ネジ31で金属プレート13を連結し、金属プレート13で積層しているケースユニット2Aを挟着して、周壁33を対向面で互いに密着させることができる。
【0012】
さらに、本発明の電源装置は、電源モジュール1をOリング5に入れて、このOリング5を介して電源モジュール1をケースユニット2Aの定位置に配設することができる。この電源装置は、簡単な構造で電源モジュール1をホルダーケース2にしっかりと保持できる特長がある。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための電源装置を例示するものであって、本発明は電源装置を以下のものに特定しない。
【0014】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0015】
図1の全体斜視図と、図2の一部断面斜視図に示す電源装置は、複数の電源モジュール1を、上下に多段に積層する配列でホルダーケース2に収納している。ホルダーケース2は、複数のケースユニット2Aを多段に積層してなる複数のケースユニット2Aの積層構造である。各々のケースユニット2Aは、図3の平面図に示すように、複数の電源モジュール1を平行に並べて収納している。この図のケースユニット2Aは、6本の電源モジュール1を収納している。ケースユニット2Aに収納している電源モジュール1は、互い直列に接続している。ただし、並列に接続している電源モジュールを並列に接続することもできる。
【0016】
図1に示す電源装置は、図において上下に積層しているケースユニット2Aの電源モジュール1を、バスバー3で互いに直列に接続している。この図の電源装置の回路図を図4に示す。この図の電源装置は、下から1段目と2段目に積層しているケースユニット2Aの電源モジュール1をバスバー3で直列に接続すると共に、3段目と4段目のケースユニット2Aの電源モジュール1をバスバー3で直列に接続している。2段目と3段目のケースユニット2Aの電源モジュール1も直列に接続されるが、この電源モジュール1は、コンタクター4を介して直列に接続される。コンタクター4は、電源装置をメンテナンスするときにオフに切り換えられる。コンタクター4がオフに切り換えられた電源装置は、出力電圧が0Vとなって安全に作業できる。このことを実現するために、図の電源装置は、2段目と3段目のケースユニット2Aの電源モジュール1を、リード線でコンタクター4に接続する。コンタクター4は、好ましくは、直列に接続される電源モジュール1の中点に接続される。
【0017】
電源装置は、積層するケースユニット2Aの電源モジュール1をバスバー3で直列に接続している。ただ、積層しているケースユニット2Aの全ての電源モジュール1をバスバー3では接続してない。コンタクター4を介して接続しているからである。さらに、図のケースユニット2Aの電源モジュール1は、バスバー3で直列に接続しているが、バスバーを介して積層するケースユニットの電源モジュールを並列に接続し、バスバーで並列に接続している電源モジュールをコンタクター等で直列に接続することもできる。
【0018】
電源モジュール1は、二次電池、あるいは静電容量の大きなスーパーキャパシタを複数個、直線状に接続したものである。図の電源モジュール1は円筒型の二次電池を直線状に連結している。ただし、角型の二次電池を直線状に連結して電源モジュールとすることもできる。電源モジュール1は、たとえば、5〜6本の二次電池を、直線状に直列に連結している。スーパーキャパシタを使用する電源モジュールは、複数のスーパーキャパシタを並列または直列に接続している。ただし、電源モジュールは、1本の二次電池やスーパーキャパシタで構成することもできる。
【0019】
図3の電源モジュール1は、表面に複数のOリング5を入れている。電源モジュール1は、所定の間隔でOリング5を挿入している。Oリング5は、電源モジュール1の中間部分の複数部分に設けられる。Oリング5は、弾性変形できるゴム状弾性体で、断面図形状を円形とし、あるいは図示しないが断面形状を楕円形又は多角形としている。Oリング5は、図5と図6の断面図に示すように、電源モジュール1とホルダーケース2の位置決嵌着部6との間に挟着されて、電源モジュール1を位置決嵌着部6に装着する。Oリング5は、その内径を電源モジュール1の外径よりもわずかに小さく、あるいは等しくして、電源モジュール1の表面に隙間なく密着される。Oリング5は緩衝作用がある。このため、電源モジュール1とホルダーケース2との間に挟着されるOリング5は、自動車等の車両に固定されるホルダーケース2の振動を吸収して、電源モジュール1の振動を少なくできる。また、電源モジュール1をホルダーケース2に隙間なくしっかりと固定する。
【0020】
Oリング5のある電源モジュール1は、簡単な構造でホルダーケース2にしっかりと保持できる状態で装着される。それは、図5と図6の断面図に示すように、ホルダーケース2に位置決嵌着部6として設けている嵌着溝に入れて、しっかりと固定できるからである。現在のホルダーケースは、電源モジュールを固定するために、複雑な取り付け構造としている。この取り付け構造は、ホルダーケースの内面に、電源モジュールと直交する方向にリブを設けている。リブは、電源モジュールを嵌着するアーチ状の凹部を設けている。さらに、このアーチ状の凹部に沿って、弾性ゴムを固定する複雑な固定構造としている。これに対して、Oリング5のある電源モジュール1は、位置決嵌着部6を簡単な構造の溝状に成形して、Oリング5を介して電源モジュール1をしっかりと振動しないように保持して固定できる。
【0021】
図1と図2に示すホルダーケース2は、複数のケースユニット2Aを多段に積層している。ケースユニット2Aは、プラスチックやセラミック等の成形材の成形体である。各々のケースユニット2Aは、内部に複数の電源モジュール1を平行に収納する形状に成形している。図のホルダーケース2は、4段のケースユニット2Aを積層している。各々のケースユニット2Aには同一平面に、すなわち1段に電源モジュール1を収納している。したがって、ケースユニット2Aを積層する段数を調整して、ホルダーケース2に収納する電源モジュール1の段数を調整できる。図のホルダーケース2は、4段のケースユニット2Aを積層して、電源モジュール1を4段に積層している。このホルダーケース2は、ケースユニット2Aを積層する段数で、ホルダーケース2に内蔵する電源モジュール1の数を変更できる。このため、ケースユニット2Aの積層段数で、電源装置の出力電圧を最適電圧にできる。たとえば、6本のニッケル−水素電池を直列に接続して電源モジュール1とし、この電源モジュール1を6列に並べて収納するケースユニット2Aは、電池の定格電圧を1.2Vとすれば、その出力電圧は43.2Vとなる。したがって、このケースユニット2Aを4段に積層する電源装置は、出力電圧が約170Vとなり、6段に積層する電源装置では約260Vとなる。
【0022】
図のケースユニット2Aは、電源モジュール1を同一平面に並べて1段に収納しているが、ケースユニットは、複数段(n段)に電源モジュールを収納することもできる。複数段に電源モジュールを収納するケースユニットも多段に積層して、ホルダーケースに、多段(nの積層段数倍)に電源モジュールを収納することもできる。
【0023】
ケースユニット2Aは、図7の分解斜視図に示すように、上ケース2aと下ケース2bとを備える。さらに、互いに積層されるケースユニット2Aは、図8と図9の斜視図に示すように、積層される状態で互いに対向する一方の対向面に複数の嵌着凸部27を設け、他方の対向面には嵌着凸部27を嵌入する嵌着凹部28を設けている。このホルダーケース2は、嵌着凸部27を嵌着凹部28に嵌着して、複数のケースユニット2Aを位置ずれしないように積層している。図のホルダーケース2は、上ケース2aと下ケース2bとを積層してひとつのケースユニット2Aとするので、図において上ケース2aの上面と下ケース2bの下面とが対向面となる。したがって、対向面である上ケース2aの上面と下ケース2bの下面のいずれか一方に嵌着凸部27を設けて、他方に嵌着凹部28を設ける。
【0024】
図8はケースユニット2Aの上部を構成する上ケース2aの斜視図である。このケースユニット2Aは、対向面となる上ケース2aの上面に複数の嵌着凹部28を設けている。嵌着凹部28は、対向面の中央部分に4つ設けている。図のケースユニット2Aは、対向面に突出するように、縦リブ29と横リブ30を一体的に成形して設け、縦リブ29と横リブ30の交差部分に嵌着凹部28を設けている。縦リブ29は、電源モジュール1の間に設けている。縦リブ29と横リブ30の交差する部分に嵌着凹部28を設ける構造は、嵌着凹部28の位置ずれを縦リブ29と横リブ30で阻止できる。このため、嵌着凹部28の位置がずれず、ここに嵌着凸部27を嵌入して、積層するケースユニット2Aを位置ずれしないようにしっかりと積層できる。
【0025】
さらに、図9はケースユニット2Aの下部を構成する下ケース2bを下側から見た斜視図である。このケースユニット2Aは、対向面となる下ケース2bの下面に複数の嵌着凸部27を設けている。嵌着凸部27は、対向面の中央部分に4つ設けている。このケースユニット2Aも、対向面に設ける嵌着凸部27を、縦リブ29と横リブ30の交点に設けて位置ずれを防止している。
【0026】
嵌着凹部28と嵌着凹部28は、ケースユニット2Aの対向面の対称な位置に、あるいは非対称な位置に配置される。嵌着凹部と嵌着凸部を対向面の非対称な位置に配置しているケースユニットは、特定の方向でのみ積層できるので、方向を間違いなく積層して連結できる特長がある。
【0027】
図のケースユニット2Aは、対向面の中央部分に複数の嵌着凹部28を設けているが、本発明の電源装置は、嵌着凹部を設ける位置を特定しない。嵌着凹部は、対向面の中央部分とその周囲に設けることもでき、また周囲にのみ設けることもできる。
【0028】
図10は、嵌着凸部27を嵌着凹部28に嵌入して、積層するケースユニット2Aを連結している連結部の拡大断面図を示す。この図の嵌着凹部28は、開口部を大きくするテーパー状に形成している。嵌着凹部28に嵌入される嵌着凸部27は、先端を細くするテーパー状として、嵌着凹部28に嵌着凸部27を隙間なく嵌着できる形状としている。図8のケースユニット2Aは嵌着凹部28の水平断面形状を円形とするので、嵌着凸部27は、この嵌着凹部28に嵌入される円柱状としている。嵌着凸部27と嵌着凹部28の形状は、嵌着凸部27を嵌着凹部28に隙間なく挿入して、積層するケースユニット2Aを定位置に連結するので、嵌着凸部27と嵌着凹部28の両方を、多角形や楕円形として、互いに嵌着できる形状とすることもできる。
【0029】
さらに、嵌着凸部27はエッジを面取り形状としている。この図の嵌着凸部27は、エッジを湾曲面として面取り形状としている。嵌着凸部27は、図11に示すように、エッジを傾斜面として面取り形状とすることもできる。この形状の嵌着凸部27は、嵌着凹部28にスムーズに挿入できると共に、エッジが欠けるのを防止できる。
【0030】
ケースユニット2Aは、嵌着凸部27を嵌着凹部28に嵌着して定位置に積層するので、ケースユニット2Aを定位置に積層する状態で、嵌着凸部27は嵌着凹部28に対向する位置に設けられる。嵌着凸部27は、図10に示すように、ケースユニット2Aの対向面に突出して設けられて、嵌着凹部28に嵌入される。
【0031】
さらに、ホルダーケース2は、積層しているケースユニット2Aを連結する貫通ネジ31を挿通する貫通孔32を設けている。貫通孔32は、ここに貫通ネジ31を挿通して、複数のケースユニット2Aを正確な位置に積層できる位置、すなわち、積層する状態で全てのケースユニット2Aの貫通孔32が直線状になる位置に開口している。図のケースユニット2Aは、四隅部と中間とに貫通孔32を設けている。さらに、図のケースユニット2Aは、嵌着凸部27と嵌着凹部28の中心にも貫通孔32を設けている。嵌着凸部27と嵌着凹部28に貫通孔32を設け、ここに貫通ネジ31を挿通して、嵌着凸部27と嵌着凹部28とを連結する構造は、嵌着凹部28に嵌着凸部27を理想的な状態で嵌入して、ケースユニット2Aをしっかりと位置ずれなく極めて正確な位置に連結できる特長がある。ただし、ケースユニットは、必ずしも嵌着凸部と嵌着凹部とに貫通孔を設ける必要はなく、貫通孔をケースユニットの四隅にのみ設け、あるいは他の部分に設けて、積層しているケースユニットを連結することもできるのは言うまでもない。
【0032】
さらに、図に示すケースユニット2Aは、ケースユニット2Aの積層体の両面に金属プレート13を積層している。両面に積層される一対の金属プレート13は、ケースユニット2Aの貫通孔32に挿通している貫通ネジ31で互いに連結される。この状態で互いに連結される一対の金属プレート13は、積層している複数のケースユニット2Aを挟着してしっかりと固定する。金属プレート13は図12に示すように、金属板を立体的な凹凸のある形状にプレス成形して製作される。
【0033】
図2と図13のホルダーケース2は、金属プレート13でもって、多段に積層しているケースユニット2Aの積層体を上下で挟着してしっかりと連結しながら、金属プレート13とケースユニット2Aとの間に、電源モジュール1を冷却する冷却空気を通過させる空気ダクト25を形成している。空気ダクト25は、冷却空気をケースユニット2Aの内部に供給し、あるいは排気するように強制送風して電源モジュール1を冷却する。金属プレート13は、プラスチック製のケースユニット2Aに比較して熱伝導率が相当に大きいので、内部の熱を有効に放熱できる特長がある。したがって、冷却空気を強制的に送風して電源モジュール1を冷却する冷却ファン26の運転を停止する状態で、電源モジュール1の発生熱を有効に放熱できる特長がある。
【0034】
以上のように、金属プレート13で積層するケースユニット2Aを挟着して連結するホルダーケース2は、複数のケースユニット2Aをしっかりと連結できる。ただ、本発明の電源装置は、金属プレートを使用することなく、積層していケースユニットを貫通ネジで連結することもできる。また、貫通ネジをも使用することなく、隣に積層しているケースユニットを、脱着できる嵌着構造、あるいは連結すると外れない嵌着構造、あるいはまた連結すると特別な操作をしないと外れない嵌着構造、または剥離できる接着構造等で連結することもできる。
【0035】
図1と図2に示すケースユニット2Aは、図7の分解斜視図に示すように、電源モジュール1を上下で挟着して位置決嵌着部6に保持する上ケース2aと下ケース2bとを備える。上ケース2aと下ケース2bは、図2に示すように、互いに対向する位置に電源モジュール1を嵌着して定位置に保持する位置決嵌着部6を設けている。図に示す上ケース2aと下ケース2bは、位置決嵌着部6を、電源モジュール1を嵌着する嵌着溝としている。嵌着溝は、上ケース2aと下ケース2bの対向する位置に設けられる。電源モジュール1は円筒型であるから、位置決嵌着部6の嵌着溝は、横断面が半円形となる溝状に成形している。電源モジュール1は互いに平行に配列されるので、複数の嵌着溝が平行に設けられる。図のケースユニット2Aは、6本の電源モジュール1を収納するので、上ケース2aと下ケース2bは6列の嵌着溝を備える。電源モジュール1は、図14の斜視図に示すように、嵌着溝に入れられて定位置に保持される。前述したように、電源モジュール1は、所定の間隔でOリング5を入れているので、Oリング5を介して嵌着溝に嵌着される。Oリング5は、嵌着溝に設けているOリング溝7に案内されて、電源モジュール1を位置決嵌着部6である嵌着溝で保持する。
【0036】
電源モジュール1は、上ケース2aと下ケース2bに挟着されて位置決嵌着部6である嵌着溝に配設される。嵌着溝に電源モジュール1を入れた下ケース2bに上ケース2aが連結されて、電源モジュール1はケースユニット2Aの定位置に配置される。上ケース2aと下ケース2bが連結されると、図5の断面図に示すように、電源モジュール1はOリング5を介して上ケース2aと下ケース2bに挟着されて、定位置に保持される。
【0037】
これ等の図に示すケースユニット2Aは、上ケース2aと下ケース2bの嵌着溝に、Oリング5を案内するOリング溝7を設けている。Oリング5は、Oリング溝7に入れられて、電源モジュール1の軸方向のずれが阻止される。Oリング5を電源モジュール1の表面に接着して、位置ずれを阻止することもできる。
【0038】
図に示すOリング溝7は、Oリング5を支持する複数の支持凸部8を設けている。複数の支持凸部8は、Oリング5を傷つけないように、その表面をバランスよく押圧して、電源モジュール1を位置決嵌着部6の嵌着溝に保持する。図の支持凸部8は、Oリング5との接触面を湾曲面として、Oリング5表面の傷つきを防止して押圧する。支持凸部8を尖鋭な先端とすると、Oリング5が損傷を受けるおそれがある。したがって、支持凸部8の先端は尖鋭でない形状、たとえば、図に示す湾曲面、あるいは、所定の長さでOリング5の表面に沿う形状として、損傷を防止できる。この支持凸部8に押圧されるOリング5は、弾性的に変形して、電源モジュール1を位置決嵌着部6の定位置に保持する。図5の支持凸部8は、先端をOリング溝7の内部に位置させている。このOリング溝7は、Oリング5の位置ずれをもっとも効果的に阻止できる。ただし、支持凸部は、その先端を、Oリング溝から外部に突出させる高さとすることもできる。支持凸部がOリング溝から突出しても、Oリングの支持凸部に押圧されない部分がOリング溝にあって位置ずれが阻止されるからである。この構造は、Oリング5を局部的に押圧することにより、最適な状態で電源モジュール1を締め付けして保持できる。また、Oリング5の軸方向のずれが、Oリング溝7で阻止できる。さらに、支持凸部8の表面を尖鋭でない湾曲面やOリング5に沿う形状として、Oリング5の損傷を防止できる。
【0039】
Oリング5を介して電源モジュール1をケースユニット2Aに装着する構造は、以上の優れた特長があるが、本発明の電源装置は、Oリングを使用しない構造であって、現在の電源装置に採用される構造、あるいはこれから開発される構造でもって、電源モジュールをケースユニットに装着できるのは言うまでもない。
【0040】
Oリング5は、電源モジュール1を位置決嵌着部6である嵌着溝に配設することに加えて、電源モジュール1の周囲に冷却用の空気を通過させる冷却空気路9を設ける。この冷却空気路9に冷却空気を流すために、上ケース2aと下ケース2bは、図2、図8及び図14の斜視図に示すように、嵌着溝に連結する空気穴10を貫通して設けている。図14は下ケース2bを示し、図8は上ケース2aを示している。ただし、図8の上ケース2aは、図14の下ケース2bに対して水平面内で180度回転させた姿勢としている。空気穴10は、電源モジュール1の縦方向の細長いスリット状としている。空気穴10は、冷却空気を冷却空気路9に供給する流入穴10Aと、冷却空気路9の空気を排気する排出穴10Bとからなる。流入穴10Aは、上ケース2aと下ケース2bの一方に設けられ、流入穴10Aを設けない上ケース2a又は下ケース2bに排出穴10Bを設ける。
【0041】
図13は、冷却空気を流す経路を示すホルダーケース2の断面図である。この図の電源装置は、最下段にある1段目のケースユニット2Aと3段目のケースユニット2Aにおいては、下ケース2bに流入穴10Aを設けて、上ケース2aに排出穴10Bを設けている。そして、2段目と4段目のケースユニット2Aにおいては、上ケース2aに流入穴10Aを設けて、下ケース2bに排出穴10Bを設けている。
【0042】
この構造のホルダーケース2は、互いに積層しているケースユニット2Aの間を、下から順番に供給ダクト11と排気ダクト12を設けて、全てのケースユニット2Aに冷却空気を送風して冷却できる。図の電源装置は、1段目と2段目の間と、3段目と4段目の間に排気ダクト12を設けている。そして、1段目の下と、2段目と3段目の間と、4段目の上に供給ダクト11を設けている。ホルダーケース2は、図に示す状態と反対の方向に冷却空気を通過させて電源モジュールを冷却できるのは言うまでもない。
【0043】
ケースユニット2Aは、互いに積層される対向面に周壁33を設けている。積層されるケースユニット2Aは、周壁33を互いに隙間なく密着して、その内側に排気ダクト12や供給ダクト11等の空気ダクト25を形成している。排気ダクト12や供給ダクト11である空気ダクト25は、連結空気をケースユニット2Aの内部に強制送風して電源モジュール1を効果的に冷却する。さらに、図に示すケースユニット2Aは、周壁33の対向面に、貫通ネジ31を挿通する貫通孔32を設けている。この構造のケースユニット2Aは、貫通孔32に挿通される貫通ネジ31が金属プレート13を連結し、金属プレート13が積層しているケースユニット2Aを挟着して、周壁33を対向面で互いに隙間ができないように密着して、空気ダクト25の空気漏れを少なくできる。
【0044】
図のケースユニット2Aは、電源モジュール1の表面に沿う形状に成形している保持プレート14を上ケース2aと下ケース2bに設けて、位置決嵌着部6である嵌着溝を設けている。保持プレート14を貫通するように空気穴10が設けられて、冷却空気路9に送風される。図13の保持プレート14は、下段と上段のケースユニット2Aで空気穴10の開口位置が異なる。下段のケースユニット2Aは、嵌着溝の底部に近い部分に空気穴10を開口している。上段のケースユニット2Aは、底部よりも冷却空気の上流側に流入穴10Aを、下流側に排出穴10Bを開口して空気穴10としている。底部よりも上流側に開口される空気穴10は、底部に開口される空気穴10よりも効率よく冷却空気が流入される。それは、ダクトを流れる空気が空気穴10に衝突して強制的に流入されるからである。図に示すように、上段のケースユニット2Aに開口している空気穴10を上流側に設けているホルダーケース2は、上段の電源モジュール1をより効率よく冷却して、上下の電源モジュール1をより均一に冷却できる。それは、多段に積層される電源モジュール1は、上段で温度が高くなる傾向があるからである。
【0045】
図13のホルダーケース2は、上段と下段のケースユニット2Aに開口する空気穴10の位置を変更して、多段に積層する電源モジュール1を均一に冷却する。ただ、上段と下段のケースユニットに開口する空気穴の大きさを変更して、多段に積層する電源モジュールを均一に冷却することもできる。このホルダーケースは、上段のケースユニットの空気穴を下段のケースユニットの空気穴よりも大きく開口する。大きな空気穴は多量の空気を冷却空気路に流入させる。このため、上段に積層している電源モジュールが下段の電源モジュールよりも効率よく冷却される。
【0046】
図の電源モジュール1は、電極端子15を端面から垂直方向に突出するように固定している。この電極端子15を介して、電源モジュール1はケースユニット2Aに固定される。さらに、ケースユニット2Aに隣接して配置される電源モジュール1は、電極端子15に接続プレート16を連結して直列に接続される。図14と図15の下ケース2bは、電源モジュール1の電極端子15を固定するナット部17を設けている。ナット部17は、電極端子15に設けた貫通孔に挿通する止ネジ18を入れる位置に設けている。ナット部17は、下ケース2bを成形するプラスチックにナットをインサートして設けている。このナット部17は、止ネジ18をしっかりとねじ込んで固定できる。ただし、下ケースを成形するプラスチックに雌ネジ孔を設けてナット部とすることもできる。下ケース2bは、図14に示すように、電源モジュール1を位置決嵌着部6に嵌着する状態で、電極端子15の上に接続プレート16を載せ、接続プレート16と電極端子15の貫通孔に止ネジ18を入れ、止ネジ18をナット部17にねじ込んで電源モジュール1を下ケース2bに固定して電気接続できる。
【0047】
電源モジュール1を直列に接続するバスバー3は、電源モジュール1の電極端子15に連結される。バスバー3は、上下に積層しているケースユニット2Aの電源モジュール1を接続して、隣接して積層しているケースユニット2Aに内蔵される電源モジュール1を互いに接続する。図1のバスバー3は、1段目と2段目、3段目と4段目に積層しているケースユニット2Aの電源モジュール1を直列に接続している。
【0048】
バスバー3が隣接して積層しているケースユニット2Aの電源モジュール1を直列に接続する構造を図15に示している。この図のバスバー3は、L字状としてその折曲部を境界として、片方を電源モジュール1の端部に設けている電極端子15に接続している第1接続端子3Aとし、他方を隣接するケースユニット2Aのバスバー3に連結している第2接続端子3Bとしている。第1接続端子3Aは、ケースユニット2Aの内部で電源モジュール1に連結され、第2接続端子3Bは、ケースユニット2Aの外部で隣接して積層しているケースユニット2Aの電源モジュール1に連結される。
【0049】
図のバスバー3は、全体をL字状に折曲された形状として、折曲部を境界として、その片方を第1接続端子3Aとし、他方を第2接続端子3Bとしている。このバスバー3は、第1接続端子3Aを止ネジ18でケースユニット2Aに固定して、電源モジュール1に接続される状態でケースユニット2Aに固定される。バスバー3は、第1接続端子3Aを電源モジュール1の電極端子15と平行とし、第2接続端子3Bを隣に積層しているケースユニット2Aに向かって伸びる姿勢でケースユニット2Aに固定される。止ネジ18は、電源モジュール1の電極端子15とバスバー3の第1接続端子3Aとを貫通してナット部17にねじ込まれて、電源モジュール1の電極端子15とバスバー3の両方をケースユニット2Aにしっかりと固定する。さらに、止ネジ18は、バスバー3を電源モジュール1の電極端子15に確実に電気接続する。
【0050】
バスバー3の第2接続端子3Bは、隣に積層しているケースユニット2Aの電源モジュール1を接続するために、図15に示すように、ケースユニット2Aの外部に引き出されて、互いに隣接して積層しているケースユニット2Aに向かって延長されている。隣接するケースユニット2Aを積層する状態で、上下のケースユニット2Aに固定しているバスバー3の第2接続端子3Bは、ケースユニット2Aの外部で互いにラップされる長さを有する。また、ケースユニット2A側にラップされる第2接続端子3B、図において上段の電源モジュール1に接続しているバスバー3の第2接続端子3Bは、ラップ部20にネジ孔21を設けている。外側にラップされる第2接続端子3B、図において下段の電源モジュール1に接続しているバスバー3の第2接続端子3Bは、連結ネジ19を挿通するための貫通孔22を開口している。連結ネジ19が、外側から内側に、すなわち第2接続端子3Bの貫通孔22からネジ孔21にねじ込まれて、隣に積層しているケースユニット2Aのバスバー3が連結される。
【0051】
図のバスバー3は、第2接続端子3Bのネジ孔21を設けているラップ部20を厚くして、ここに雌ネジ孔を設けている。このバスバー3は、ネジ孔21のネジ山数を多くできる。このため、ネジ孔21に連結ネジ19をねじ込んで、バスバー3をしっかりと強固に連結できる特長がある。バスバー3は、図示しないが、第2接続端子にナットを溶接等の構造で固定し、このナットでもってネジ孔を設けることもできる。この構造は、ナットを第2接続端子の裏面に固定し、ナットと連結ネジで2枚の第2接続端子を挟着してしっかりと連結する。
【0052】
バスバー3は、互いに接近してラップ部20を連結ネジ19で連結する。したがって、上下のケースユニット2Aの電源モジュール1を連結する構造にあっては、図15に示すように、上のケースユニット2Aに固定されるバスバー3の第2接続端子3Bは下方に延長して、下のケースユニット2Aに固定されるバスバー3の第2接続端子3Bは上方に延長する。この姿勢となるように、バスバー3をケースユニット2Aに固定する。
【0053】
図1のホルダーケース2は、ケースユニット2Aの表面に、バスバー3を入れる周壁23を一体的に成形して設けており、この周壁23の内側にバスバー3の第2接続端子3Bを配設している。この構造の電源装置は、周壁23でバスバー3のショートを防止できる。とくに、周壁23の開口部を蓋(図示せず)で閉塞してより確実にショートを防止できる。
【0054】
以上の構造の電源装置は、以下の工程で組み立てられる。
(1) 各々のケースユニット2Aの下ケース2bの位置決嵌着部6である嵌着溝に電源モジュール1を入れる。電源モジュール1の電極端子15に接続プレート16を重ね、接続プレート16を止ネジ18でケースユニット2Aの下ケース2bに固定する。止ネジ18は、接続プレート16を介して電源モジュール1を直列に接続してケースユニット2Aである下ケース2bに固定する。
(2) 隣に積層されるケースユニット2Aに接続される電源モジュール1の端部には、図14に示すように、止ネジ18でバスバー3を電極端子15に固定する。止ネジ18は、バスバー3と電極端子15を貫通して、ケースユニット2Aのナット部17にねじ込まれて、バスバー3と電極端子15をケースユニット2Aである下ケース2bに固定する。図14のケースユニット2Aの電源モジュール1は、上に積層するケースユニット2Aの電源モジュール1に接続されるので、バスバー3の第2接続端子3Bを上方に延長する姿勢で固定している。下に積層されるケースユニット2Aの電源モジュール1に接続されるバスバー3は、第2接続端子3Bを下方に延長する姿勢でケースユニット2Aである下ケース2bに固定される。
(3) 電源モジュール1を固定している下ケース2bに、上ケース2aを載せて、下ケース2bと上ケース2aとで電源モジュール1を挟着して定位置に保持する。この状態で、上ケース2aと下ケース2bとをネジ等で固定することもできるが、この工程では連結しないで、全てのケースユニット2Aを積層する状態で、全体を連結することもできる。
(4) 内部に電源モジュール1を収納しているケースユニット2Aを、多段に積層する。図は4段のケースユニット2Aを積層している。このとき、最下段のケースユニット2Aの下に金属プレート13を敷いて、金属プレート13の上に最下段のケースユニット2Aを載せる。
(5) 積層したケースユニット2Aの上に金属プレート13を載せる。
(6) 上下の金属プレート13を貫通ネジ31で連結して、全体を一体的に連結する。
(7) ケースユニット2Aを積層すると、バスバー3の第2接続端子3Bは、図15に示すように互いに重ねられる。バスバー3のラップ部20に連結ネジ19をねじ込んで、第2接続端子3Bを互いに連結する。バスバー3で接続されない電源モジュール1の端部には、図14に示すようにL字状の出力端子24が固定される。この出力端子24は、電源モジュール1の電極端子15の上に重ねられ、止ネジ18で電極端子15の上に固定される。
【0055】
【発明の効果】
本発明の電源装置は、電源モジュールを内蔵する複数のケースユニットを上下に多段に積層してホルダーケースとし、ホルダーケースの両面に一対の金属プレートを積層し、ケースユニットに設けている貫通孔に貫通ネジを挿通し、この貫通ネジで一対の金属プレートを連結して、積層している複数のケースユニットを挟着して固定している。この構造の電源装置は、極めて能率よくメンテナンスできる特長ある。それは、貫通ネジを緩めて金属プレートを外すことにより、積層しているケースユニットを簡単に分解して、故障し、あるいは劣化したケースユニットやこれに内蔵している電源モジュールを交換できるからである。多量の電源モジュールを内蔵する電源装置は、とくに一部の電源モジュールやケースユニットが故障することがあるので、メンテナンスを簡単にして、電源モジュールやケースユニットを簡単に交換できることはとくに大切である。
【0056】
以上の構造で複数のケースユニットを積層する電源装置は、積層するケースユニットの積層段数が多くなっても、互いにずれないように正確な位置に積層できる特長がある
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる電源装置の斜視図
【図2】図1に示す電源装置のホルダーケースの一部断面斜視図
【図3】図1に示す電源装置のユニットケースの平面図
【図4】図1に示す電源装置の回路図
【図5】図3に示すケースユニットの垂直断面図
【図6】図3に示すケースユニットの水平断面図
【図7】図1に示す電源装置のホルダーケースの分解斜視図
【図8】ケースユニットの上ケースを示す斜視図
【図9】ケースユニットの下ケースを示す底面斜視図
【図10】上ケースと下ケースを連結する連結部の一部拡大断面図
【図11】嵌着凸部の他の一例を示す一部拡大断面図
【図12】図7に示すホルダーケースの金属プレートを示す斜視図
【図13】図1に示す電源装置に冷却空気を流す状態を示す断面図
【図14】ケースユニットの下ケースに電源モジュールを配設する状態を示す斜視図
【図15】図1に示す電源装置のバスバーの接続構造を示す垂直断面図
【符号の説明】
1…電源モジュール
2…ホルダーケース 2A…ケースユニット
2a…上ケース 2b…下ケース
3…バスバー 3A…第1接続端子 3B…第2接続端子
4…コンタクター
5…Oリング
6…位置決嵌着部
7…Oリング溝
8…支持凸部
9…冷却空気路
10…空気穴 10A…流入穴 10B…排出穴
11…供給ダクト
12…排気ダクト
13…金属プレート
14…保持プレート
15…電極端子
16…接続プレート
17…ナット部
18…止ネジ
19…連結ネジ
20…ラップ部
21…ネジ孔
22…貫通孔
23…周壁
24…出力端子
25…空気ダクト
26…冷却ファン
27…嵌着凸部
28…嵌着凹部
29…縦リブ
30…横リブ
31…貫通ネジ
32…貫通孔
33…周壁

Claims (11)

  1. ルダーケース(2)が、複数のケースユニット(2A)を上下に多段に積層してなる複数のケースユニット(2A)の積層構造であって、各々のケースユニット(2A)に電源モジュール(1)を内蔵しており、
    さらに、ホルダーケース (2) は、ケースユニット (2A) の積層体の両面に金属プレート (13) を積層しており、一対の金属プレート (13) をケースユニット (2A) の貫通孔 (32) に挿通している貫通ネジ (31) で連結して、金属プレート (13) で積層している複数のケースユニット (2A) を挟着して固定してなる電源装置。
  2. 金属プレート(13)とケースユニット(2A)との間に、電源モジュール(1)を冷却する冷却空気を通過させる空気ダクト(25)を設けており、空気ダクト(25)の空気をケースユニット(2A)の内部に強制送風して電源モジュール(1)を冷却する請求項に記載される電源装置。
  3. 金属プレート(13)が、金属板を立体的な凹凸のある形状にプレス成形されたプレートである請求項に記載される電源装置。
  4. 互いに積層されるケースユニット(2A)は、一方の対向面に複数の嵌着凸部(27)を有し、他方の対向面には嵌着凸部(27)を嵌入できる嵌着凹部(28)を有し、嵌着凸部(27)を嵌着凹部(28)に嵌着して、ケースユニット(2A)を位置ずれしないように積層してなる請求項に記載される電源装置。
  5. 嵌着凸部(27)と嵌着凹部(28)の中心に貫通孔(32)を設けており、この貫通孔(32)に挿通している貫通ネジ(31)で一対の金属プレート(13)を連結している請求項に記載される電源装置。
  6. 互いに積層されるケースユニット(2A)が対向面に周壁(33)を設けており、積層されるケースユニット(2A)の周壁(33)が互いに隙間なく密着されて、その内側に空気ダクト(25)を形成しており、空気ダクト(25)の空気をケースユニット(2A)の内部に強制送風して電源モジュール(1)を冷却するようにしてなる請求項に記載される電源装置。
  7. 周壁(33)の対向面に、貫通ネジ(31)を挿通する貫通孔(32)を設けており、貫通孔(32)に挿通される貫通ネジ(31)が金属プレート(13)に連結されて、金属プレート(13)が積層しているケースユニット(2A)を挟着して、周壁(33)を対向面で互いに密着させてなる請求項に記載される電源装置。
  8. 電源モジュール(1)をOリング(5)に入れており、このOリング(5)を介して電源モジュール(1)をケースユニット(2A)の定位置に配設してなる請求項に記載される電源装置。
  9. 嵌着凸部(27)が先端を細くしてなるテーパー状で、嵌着凹部(28)がテーパー状の嵌着凸部(27)を嵌着できるように開口部を大きくするテーパー状である請求項に記載される電源装置。
  10. 複数の嵌着凸部(27)と嵌着凹部(28)とが非対称に配置され、ケースユニット(2A)が特定の方向でのみ積層される請求項に記載される電源装置。
  11. 嵌着凸部(27)のエッジを面取り形状としている請求項に記載される電源装置。
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