JP3806238B2 - 多層建物用スプリンクラー設備における縦管の床スラブ貫通部の構造 - Google Patents
多層建物用スプリンクラー設備における縦管の床スラブ貫通部の構造 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、集合住宅等の多層建物用スプリンクラー設備における縦管の床スラブ貫通部の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、集合住宅等の多層建物用スプリンクラー設備(消火設備)では、耐火性の面で難があるところから、水槽室から防火区画のパイプスペースに配設されるアラーム弁までの縦管として、合成樹脂管の使用は認められておらず、鉄管が使用されていた。
【0003】
そのため、配管重量が大きくて、施工性が悪く、しかも、耐震性に難があり、継手ネジ部の腐食によるネジ部のやせによって漏水が発生しやいなど、多くの問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の現状に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、多層建物用スプリンクラー設備において、防火区画のパイプスペースに配設されるアラーム弁までの縦管として、材質上、耐火性の面で難のある合成樹脂管を使用しているにもかかわらず、火災発生時のパイプスペース外からの熱による縦管の溶解を防止して、火災発生時にスプリンクラー設備の機能が確保されるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明では、外周にフランジ部が形成された鉄製の鞘管を防火区画されたパイプスペースの床スラブに形成された貫通孔に落とし込んで、鞘管の下端を床スラブ下面から突出させ、フランジ部を貫通孔周りの床スラブ上面に固定する一方、スプリンクラー設備用の縦管を合成樹脂製とし、当該合成樹脂製縦管を前記鞘管に通して配管し、合成樹脂製縦管と鞘管の間にロックウールを充填し、鞘管の下端を耐火パテで閉塞し、鞘管の上端をモルタルで閉塞し、火災発生時に防火区画されたパイプスペース内の上方で高温になる部分の合成樹脂製縦管が鞘管やロックウールで保護されるようにしている。
【0006】
上記の構成によれば、火災発生時、防火区画されたパイプスペースの内部の温度が外部からの熱で上昇しても、パイプスペース内の温度は上方程高温になり、この部分が鞘管やロックウールで保護されているので、合成樹脂製縦管が早期に溶解、変形してしまうことがなく、スプリンクラー設備としての機能が確保されることになる。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は4階以上を共同住宅とした多層建物を示す。多層建物の4階以上に設けられた多層建物用スプリンクラー設備は、図1、図2に示すように、4系統A,B,C,Dに分かれており、水源となる消火水槽1a,1b,1cを、23階、36階、塔屋1階に設けてある。上層部分の1系統Aを除く3系統B,C,Dは、消火水槽1a,1b,1cとの高低差が大きくて水圧が確保できるので、重力式にて消火水槽1a,1b,1cより常時加圧する重力式系統とされており、重力式では水圧が確保できない上層部分の1系統Aについては、防火区画された専用室に前記消火水槽1aを水源とするスプリンクラーポンプPを設置して、ポンプ加圧系統としている。消火水槽1a,1b,1cはFRP製であり、防火区画された水槽室に設置されている。
【0008】
各系統A,B,C,Dは、図2に示すように、いずれもループ状回路2と、ループ状回路2への縦管3と、ループ状回路2から分岐した縦管3と、縦管3から各住戸4ごとに分岐し、アラーム弁5を介して設けられた住戸内スプリンクラー設備6とを有している。アラーム弁5までの消火配管の全体(ループ状回路2、ループ状回路2への縦管3、ループ状回路2から分岐した縦管3等々)は、合成樹脂製(具体的には、ポリブテン製)である。従って、軽量で施工性が良く、しかも、耐蝕性に優れており、配管内部の錆による赤水の心配がなく、誤動作時の被害が最小限に抑えられることになる。
【0009】
各系統A,B,C,Dの消火配管は、水槽室から防火区画のメインパイプスペースMPSや屋外開放廊下7を経由して、1住戸ごとに設けられた住戸用のパイプスペースPSに入り、そこからアラーム弁5を経て各住戸4に至っている。アラーム弁5は、火災発生時、スプリンクラーヘッドが設定温度(摂氏72度)に達してヒューズが溶断し、管内の水がスプリンクラーヘッドから放水されることにより、自動的に作動して、住戸4の玄関付近に設けられた表示部に警報表示すると共に、防災センター内の防災監視盤に警報表示すようになっている。
【0010】
パイプスペースPSは、図3に示すように、吹き抜け8の周囲に設けられた屋外開放廊下7に面して設けられており、住戸4とは防火区画(共住区画)され、出入り口に設けるメンテナンス用の扉9は鉄扉とされている。
【0011】
水平方向の防火区画を形成するパイプスペースPSの床スラブ10を合成樹脂製縦管3が貫通する部分の構造は、次のとおりである。即ち、図4、図5に示すように、外周にフランジ部11aが形成された適当な長さの鉄製の鞘管11をパイプスペースPSの床スラブ10に形成された貫通孔12に落とし込んで、フランジ部11aを貫通孔12周りの床スラブ10上面に載置し、ホールインアンカー13で固定する一方、合成樹脂製縦管3を
前記鞘管11に通して配管し、合成樹脂製縦管3と鞘管11の間にロックウール14を充填し、鞘管11の下端を耐火パテ15で閉塞し、鞘管11の上端をモルタル16で閉塞してある。
【0012】
従って、火災発生時、外部からの熱で、扉9が高温になり、扉9からの放熱によってパイプスペースPSの内部も温度が上昇しても、パイプスペースPS内の温度は上方程高温になり、この部分が鞘管11やロックウール14で保護されているので、合成樹脂製縦管3が早期に溶解、変形してしまうことがなく、スプリンクラー設備としての機能が確保されることになる。
【0013】
尚、屋外開放廊下8から梁17を貫通してパイプスペースPSに入った合成樹脂管18は、鞘管11の下端よりも低い位置において合成樹脂製縦管3と接続されており、当該接続部までの合成樹脂管18も、合成樹脂製縦管3と同様に、ロックウール14と鞘管11で保護されている。また、アラーム弁5から下流の枝管19も、合成樹脂管(ポリブテン管)であり、パイプスペースPSの壁(ALC板を使用している。)20を貫通し、住戸4の天井21内に設けた合成樹脂(ポリブテン)製ヘッダー22に接続されている。枝管19のうち、鞘管11の下端よりも上方に位置する部分は、厚さ50mmにロックウール14を巻き付け、さらに、その周囲に金網23を巻き付けて、耐火性・耐熱性を確保してある。
【0014】
【発明の効果】
本発明は、上述した構成よりなり、防火区画のパイプスペースに配設されるアラーム弁までの縦管として、軽量で施工性が良く、錆による赤水が発生しないという利点を有する反面、耐火性の面で難のある合成樹脂管を使用しているにもかかわらず、火災発生時、パイプスペースの内部の温度が外部からの熱で上昇しても、パイプスペース内の温度は上方程高温になり、この部分が鞘管やロックウールで保護されているので、合成樹脂製縦管が早期に溶解、変形してしまうことがなく、スプリンクラー設備としての機能を確保できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 多層建物用スプリンクラー設備の概略構成図である。
【図2】 多層建物用スプリンクラー設備の配管回路図である。
【図3】 多層建物の特定階における平面図である。
【図4】 縦管の床スラブ貫通部の構造を示す縦断側面図である。
【図5】 要部拡大縦断側面図である。
【符号の説明】
PS…パイプスペース、3…合成樹脂製管、10…床スラブ、11…鞘管、11a…フランジ部、12…貫通孔、14…ロックウール、15…耐火パテ、16…モルタル。
Claims (1)
- 外周にフランジ部が形成された鉄製の鞘管を防火区画されたパイプスペースの床スラブに形成された貫通孔に落とし込んで、鞘管の下端を床スラブ下面から突出させ、フランジ部を貫通孔周りの床スラブ上面に固定する一方、スプリンクラー設備用の縦管を合成樹脂製とし、当該合成樹脂製縦管を前記鞘管に通して配管し、合成樹脂製縦管と鞘管の間にロックウールを充填し、鞘管の下端を耐火パテで閉塞し、鞘管の上端をモルタルで閉塞し、火災発生時に防火区画されたパイプスペース内の上方で高温になる部分の合成樹脂製縦管が鞘管やロックウールで保護されるようにしてあることを特徴とする多層建物用スプリンクラー設備における縦管の床スラブ貫通部の構造。
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