JP2885075B2 - 防火区画カバー - Google Patents

防火区画カバー

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JP2885075B2
JP2885075B2 JP17855194A JP17855194A JP2885075B2 JP 2885075 B2 JP2885075 B2 JP 2885075B2 JP 17855194 A JP17855194 A JP 17855194A JP 17855194 A JP17855194 A JP 17855194A JP 2885075 B2 JP2885075 B2 JP 2885075B2
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正彦 丸山
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Kajima Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、集合住宅の給水、給湯
管が住戸内の防火区画から、住戸外の非防火区画にある
パイプスペースに貫通する場合、該パイプスペースの配
管類を覆う防火区画カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】集合住宅の給水、給湯管は赤水、漏水、
配管の更新の対応は、極めて煩雑な作業であった。この
問題を解決するため、鞘管工法が開発された。
【0003】近年は防火区画内の給水、給湯管は可撓性
のあるポリブデン或いはポリエチレンパイプが用いられ
るようになった。しかしこれらの材料は可燃性であり、
火災時の延焼を免れるために、防火区画から非防火区画
に前記可撓性樹脂管7を貫通させる時は、従来図4に示
すような工法が認定されている。
【0004】即ち、鞘管8に図3に示すような、半割れ
円筒形のスリーブ11a、11bを被せ壁1にセット
し、モルタル9で固定する。鞘管8に可撓性樹脂管7を
貫通せしめる。
【0005】スリーブ11の内面には、熱膨張性耐火材
12が敷設してあり、火災時には該熱膨張性耐火材12
が膨張し壁1と、可撓性樹脂管7を押圧し可撓性樹脂管
7は潰れて火は遮断され延焼から免れる。
【0006】又スラブ2に、鞘管8を埋設する場合は図
5に示すようになる。即ち埋設した鞘管8を壁1に沿っ
て立ち上げる時、鞘管8をモルタル9で挟み該モルタル
9と鞘管8の間に熱膨張性耐火材12を詰め込む。図
(b)は、図(a)のA部詳細図である。
【0007】
【発明の解決しようとする課題】ここで住戸内が防火区
画で住戸外にパイプスペースがあり、該パイプスペース
に配管用樹脂ヘッダ3がある場合、図6(a)に示すよ
うに、壁1を貫通する管が多く、スリーブ11の工事が
煩雑になる。住戸内に樹脂ヘッダ3がある場合は図6
(b)に示すようにスリーブ11の壁1貫通は少ない
が、空間の有効利用の点で問題がある。そこで本発明
は、パイプスペース13に樹脂ヘッダ3を設置しても防
火上差し支えないような防火区画カバーを提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】住戸外の一次配管を、防
火区画外のパイプスペースに設置したヘッダに接続し、
該ヘッダから二次配管を住戸の壁を貫通してなる前記パ
イプスペースを、耐火ボード類で覆うように形成するこ
とを特徴とする防火区画カバーを要旨とし、耐火ボー
ド、鉄板と耐火板、GRC又はRC等で、防火区画外の
パイプスペースに設置した配管部を覆うように防火区画
カバー(2時間耐火壁)を設ける。
【0009】
【実施例】図1に実施例を示す。壁1の下部に鞘管8を
モルタル9で埋め込み、住戸内から住戸外のパイプスペ
ースに、可撓性樹脂管7を貫通せしめる。パイプスペー
ス内で該可撓性樹脂管7を溶着継手4を経由して樹脂ヘ
ッダ3に接続する。該樹脂ヘッダ3には上部から湯沸器
からの給湯管5(銅)や下部から、メータからの給水管
6(塩化ビニール管又は塩ビライニング管)等が接続さ
れている。このように形成されたパイプスペースを防火
区画カバー10で覆いパイプ貫通部にロックウール充填
材又は耐火パテ14を詰め込み、2時間耐火壁を構成す
る。かくて1点鎖線のような防火区画ラインが形成さ
れ、樹脂ヘッダ3が、住戸外に設置してあっても防火効
果を発揮させることが出来る。図2に本発明の防火区画
カバー10の斜視図を示す。
【0010】
【発明の効果】本発明の効果は、従来の鞘管工法では、
鞘管にいちいち熱膨張性耐火材を敷設したスリーブを被
せ壁に埋設し、該鞘管に可撓性樹脂管を貫通させてヘッ
ダに接続していた。本発明では、前記スリーブを被せる
ことなく壁に鞘管のみを埋設し、ヘッダに可撓性樹脂管
を接続して、該配管系を防火区画カバーによって、防火
区画内に収めることが出来る。従って施設工数、保守工
数及び原価を大幅に低減出来る。又配管間隔の制限がな
くヘッダ以降で、多数の分岐管を設けることが可能であ
る。更に工事中、完成後ともに可撓樹脂管とヘッダの保
護及び防露、防凍にも有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す図である。
【図2】本発明の防火区画カバーの斜視図を示す図であ
る。
【図3】半割れ円筒形のスリーブの斜視図である。
【図4】従来の認定工法を示す図である。
【図5】(a)スラブに、鞘管を埋設する場合を示す図
である。 (b)(a)のA部詳細図である。
【図6】(a)住戸外にヘッダを設けた図である。 (b)住戸内にヘッダを設けた図である。
【符号の説明】
1・・・壁、2・・・スラブ、3・・・樹脂ヘッダ、4
・・・融着継手、5・・・湯沸器からの給湯管(銅
管)、6・・・メータからの給水管(塩化ビニール管又
は塩ビライニング管等)、7・・・可撓性樹脂管(ポリ
ブデン管、ポリエチレン管等)8・・・鞘管、9・・・
モルタル、10・・・防火区画カバー、11a・・・ス
リーブ、11b・・・スリーブ、12・・・熱膨張性耐
火材、13・・・パイプスペース、14・・・ロックウ
ール充填材又は耐火パテ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A62C 2/06 509 E03C 1/02 E04B 1/94 E04F 17/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 住戸外の一次配管を、防火区画外のパイ
    プスペースに設置したヘッダに接続し、該ヘッダから二
    次配管を住戸の壁を貫通してなる前記パイプスペース
    、耐火ボード類で覆うように形成することを特徴とす
    る防火区画カバー。
JP17855194A 1994-07-29 1994-07-29 防火区画カバー Expired - Lifetime JP2885075B2 (ja)

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JPH0838637A JPH0838637A (ja) 1996-02-13
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JP5081027B2 (ja) * 2008-03-24 2012-11-21 戸田建設株式会社 量水器用収納箱およびこれを用いた集合住宅の配管構造

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JPH0838637A (ja) 1996-02-13

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