JP3805679B2 - 新規のlhrh拮抗物質、その製造および医薬としてのその使用 - Google Patents
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Description
本発明は、改善された溶解特性を有するLHRH拮抗物質、該化合物の製造方法、該化合物がその中に含有されている医薬、ならびにホルモン依存性腫瘍およびホルモンにより影響を受ける良性疾患、たとえば良性前立腺肥大症(BPH)および子宮内膜症を治療するための該医薬の使用に関する。
【0002】
ペプチドの定義のために使用される専門用語はIUPAC−IUB−委員会により生化学命名法に関して解説されている命名法と一致し(European J. Biochem. 1984年、138、第9〜37頁)、その際、従来の記載との一致において、N末端におけるアミノ基は左側に、およびC末端におけるカルボキシル基は右側に記載されている。本発明によるペプチドのようなLH−RH−拮抗物質は、天然由来もしくは合成のアミノ酸を含み、その際、天然のアミノ酸は、Ala、Val、Leu、Ile、Ser、Thr、Lys、Arg、Asp、Asn、Glu、Gln、Cys、Met、Phe、Tyr、Pro、TrpおよびHisを含む。個々のアミノ酸基の略号はアミノ酸の慣用名に基づいており、かつAla=アラニン、Arg=アルギニン、Gly=グリシン、Leu=ロイシン、Lys=リジン、Pal(3)=3−(3−ピリジル)アラニン、Nal(2)=3−(2−ナフチル)アラニン、Phe=フェニルアラニン、Cpa=4−クロロフェニルアラニン、Pro=プロリン、Ser=セリン、Thr=トレオニン、Trp=トリプトファン、Tyr=チロシンおよびSar=サルコシンである。ここに記載の全てのアミノ酸は、その他の指示がなければ、L−系列に由来する。たとえばD−Nal(2)は、3−(2−ナフチル)−D−アラニンの略号であり、かつSerは、L−セリンの略号である。リジンの側鎖のε−アミノ基における置換基は、Lysの後ろでカッコの中におかれた用語であり、場合により略号の形で記載されている。
【0003】
使用されるその他の略号は次のものである:
Ac アセチル、
B 4−(4−アミジノ−フェニル)−アミノ−1,4−ジオキソ−ブチル、
Boc t−ブチルオキシカルボニル、
Bop ベンゾトリアゾール−1−オキシ−トリス−(ジメチルアミノ)−ホスホニウム−ヘキサフルオロホスフェート、
DCC ジシクロヘキシルカルボジイミド、
DCM ジクロロメタン、
Ddz ジメトキシフェニル−ジメチルメチレンオキシ−カルボニル(ジメトキシ−ジメチル−Z)、
DIC ジイソプロピルカルボジイミド、
DIPEA N,N−ジイソプロピルエチルアミン、
DMF ジメチルホルムアミド、
Fmoc フルオレニルメチルオキシカルボニル、
HF フッ化水素酸、
HOBt 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、
HPLC 高速液体クロマトグラフィー、
Me メチル、
TFA トリフルオロ酢酸、
Z ベンジルオキシカルボニル。
【0004】
本発明によるペプチドは黄体形成ホルモンを放出するホルモン(LH−RH)の類似体であり、これは次の構造を有する:
p−Glu−His−Trp−Ser−Tyr−Gly−Leu−Arg−Pro−Gly−NH2、[LH−RH、ゴナドレリン]。
【0005】
20年以上の間、研究者達はLH−RH−デカペプチドの選択的な効力のある拮抗物質を探し求めていた(M. KartenおよびJ. E. Rivier、Endocrine Reviews 7、第44〜66頁(1986年))。このような拮抗物質への大きな関心は、内分泌学、婦人科、避妊および癌の分野におけるその有用性に基づいている。多数の化合物が効力のあるLH−RH−拮抗物質として製造されている。今日までに判明している最も興味深い化合物は、その構造がLH−RH−構造の修飾である化合物である。
【0006】
効力のある拮抗物質の第一の系列は、1位、2位、3位および6位、または2位、3位および6位に芳香族アミノ酸基を導入することにより得られた。該化合物の通例の表記法は次のようである:まず、LH−RHのペプチド鎖中で、本来存在するアミノ酸の箇所に現れるアミノ酸を記載し、その際、交換が行われる位置を上付の数字で記号をつける。さらに後ろにつけた記号「LH−RH」により、交換が行われたLH−RH類似体であることを表現する。
【0007】
公知の拮抗物質は次のものである:
[Ac−D−Cpa1.2、D−Trp3.6]LH−RH(D. H. Coy等、Gross, E.およびMeienhofer, J.(編)、Peptides:Proceedings of the 6th American Peptide Symposium、第775〜779頁、Pierce Chem. Co.、Rockville III(1979年)):
[Ac−Pro1、D−Cpa2、D−Nal(2)3.6]LH−RH(US特許第4,419,347号明細書)および
[Ac−Pro1、D−Cpa2、D−Trp3.6]LH−RH(J. L. Pineda等、J. Clin. Endocrinol. Metab. 56、第420頁、1983年)。
【0008】
拮抗物質の効果を改善するために、後に塩基性のアミノ酸、たとえばD−Argが6位に導入された。たとえば[Ac−D−Cpa1.2、D−Trp3、D−Arg6、D−Ala10]LH−RH(ORG−30276)(D. H. Coy等、Endocrinology 100、第1445頁、1082年);および[Ac−D−Nal(2)1、D−Phe(4−F)2、D−Trp3、D−Arg6]LH−RH(ORF18260)(J. E. Rivier等、Vickery B. H. Nestor、Jr. J. J. Haferz、E. S. E(編)、LHRH and its Analogs、第11〜22頁、MTP Press、ランカスター、英国、1984年)。
【0009】
別の効力のあるLH−RH−拮抗物質は、WO92/19651、WO94/19370、WO92/17025、WO94/14841、WO94/13313、US−A−5,300,492、US−A5,140,009、EP0413209A1およびDE19544212A1に記載されている。
【0010】
後者は、次の式に相応する、修飾されたオルニチンもしくはリジン構成成分を6位に有する化合物を開示している:
Ac−D−Nal(2)1−D−Cpa2−D−Pal(3)3−Ser4−Tyr5−D−Xxx 6−Leu7−Arg8−Pro9−D−Ala10−NH2
[式中、D−Xxxは一般式(VI)
【0011】
【化1】
【0012】
のアミノ酸基である]。
【0013】
別の公知のLH−RH−拮抗物質はアンタレリックス(Antarelix)、ガニレリックス(Ganirelix)およびセトロレリックス(Cetrorelix)である。
【0014】
アンタレリックス (R)(INN:テベレリックス(Teverelix)):
Ac−D−Nal(2)1−D−Cpa2−D−Pal(3)3−Ser4−Tyr5−D−Hci6−Leu7−Lys(iPr)8−Pro9−D−Ala10−NH2
ガニレリックス:
Ac−D−Nal(2)1−D−Cpa2−D−Pal(3)3−Ser4−Tyr5−D−hArg(Et)2 6−Leu7−hArg(Et)2 8−Pro9−D−Ala10−NH2
セトロレリックス:
Ac−D−Nal(2)1−D−Cpa2−D−Pal(3)3−Ser4−Tyr5−D−Cit6−Leu7−Arg8−Pro9−D−Ala10−NH2
本発明の目的は、高められた酵素の安定性および顕著に改善された水溶性を有する新規のLH−RH−拮抗物質を製造することである。
【0015】
これらの課題は次の一般式(I):
A−Xxx 1−Xxx 2−Xxx 3−Xxx 4−Xxx 5−Xxx 6−Xxx 7−Xxx 8−Xxx 9−Xxx 10−NH2 (I)
[式中、
Aはアセチル基、
Xxx 1はD−Nal(2)、
Xxx 2はD−Cpa、
Xxx 3はD−Pal(3)、
Xxx 4はSer、
Xxx 5はN−Me−Tyr、
Xxx 6はD−Cit、D−HciまたはD−[ε−N′−4−(4−アミジノ−フェニル)−アミノ−1,4−ジオキソ−ブチル]−Lys(略号:D−Lys(B))、
Xxx 7はLeuまたはNle、
Xxx 8はArgまたはLys(iPr)、
Xxx 9はProおよび
Xxx 10はD−AlaまたはSarを表し、
ただしその際、
Xxx 6がD−Lys(B)を表す場合、Xxx 7はNleであり、
Xxx 6がD−Citを表す場合、Xxx 7はNleであり、かつXxx 10はD−Alaであるか、または
Xxx 6がD−Hciを表す場合、Xxx 7はLeuであり、かつXxx 10はD−Alaである]の化合物ならびに該化合物と薬学的に認容性の酸との塩、特に酢酸塩、エンボン酸塩およびトリフルオロ酢酸塩により解決される。
【0016】
本発明のもう1つの実施態様によれば、次の化合物ならびに該化合物と生理学的に認容性の酸との塩が特に有利である:、
Ac−D−Nal(2)1−D−Cpa2−D−Pal(3)3−Ser4−N−Me−Tyr5−D−Lys(B)6−Nle7−Arg8−Pro9−Sar10−NH2、
Ac−D−Nal(2)1−D−Cpa2−D−Pal(3)3−Ser4−N−Me−Tyr5−D−Lys(B)6−Nle7−Arg8−Pro9−D−Ala10−NH2、
Ac−D−Nal(2)1−D−Cpa2−D−Pal(3)3−Ser4−N−Me−Tyr5−D−Lys(B)6−Nle7−Lys(iPr)8−Pro9−Sar10−NH2、
Ac−D−Nal(2)1−D−Phe(4−Cl)2−D−Pal(3)3−Ser4−N−Me−Tyr5−D−Lys(B)6−Nle7−Lys(iPr)8−Pro9−D−Ala10−NH2、
Ac−D−Nal(2)1−D−Cpa2−D−Pal(3)3−Ser4−N−Me−Tyr5−D−Cit6−Nle7−Arg8−Pro9−D−Ala10−NH2、
Ac−D−Nal(2)1−D−Cpa2−D−Pal(3)3−Ser4−N−Me−Tyr5−D−Hci6−Leu7−Arg8−Pro9−D−Ala10−NH2、
Ac−D−Nal(2)1−D−Cpa2−D−Pal(3)3−Ser4−N−Me−Tyr5−D−Cit6−Nle7−Lys(iPr)8−Pro9−D−Ala10−NH2、
Ac−D−Nal(2)1−D−Cpa2−D−Pal(3)3−Ser4−N−Me−Tyr5−D−Hci6−Leu7−Lys(iPr)8−Pro9−D−Ala10−NH2。
【0017】
本発明のもう1つの実施態様によれば、本発明による化合物は酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩またはエンボン酸塩として存在する。
【0018】
本発明のもう1つの実施態様によれば、本発明による化合物を医薬もしくは医薬製剤として使用することができる。
【0019】
本発明のもう1つの実施態様によれば、本発明による化合物少なくとも1種および通例の担体および助剤を含有する医薬製剤を提供する。
【0020】
本発明のもう1つの実施態様によれば、mが1〜10の整数を表し、かつXxx 1がアセチル化されている、適切な保護基を有する構成成分Xxx mからなるフラグメントを、固相で、もしくは溶液中で、通例の方法により合成し、引き続きセグメントカップリングにより該フラグメントを固相に結合させ、カップリングの終了後に、一般式Iの化合物を通例の方法で構成成分Xxx 10においてアミド化して固相から分離する、一般式Iの本発明による化合物の製造方法を提供する。
【0021】
本発明のもう1つの実施態様によれば、ホルモン依存性腫瘍、特に前立腺癌または乳癌を治療するため、ならびにその治療がLH−RH−ホルモン抑制を必要とする良性の適応症のための医薬を製造するための本発明による化合物の使用を提供する。
【0022】
本発明のもう1つの実施態様によれば、請求項1から10までのいずれか1項記載の化合物少なくとも1種を通例の担体および助剤と混合し、かつ医薬として調製する、医薬製剤の製造方法を提供する。
【0023】
本発明のもう1つの実施態様によれば、本発明による化合物少なくとも1種の有効量を投与することにより、哺乳動物、特にヒトにおける、ホルモン依存性腫瘍、特に前立腺癌、乳癌または子宮筋腫を治療するため、ならびにその治療がLH−RH−ホルモン抑制を必要とする良性の適応症、たとえば子宮内膜症、良性の前立腺肥大症(BPH)のため、ならびに雌もしくは雄の生殖能力障害を治療するための方法を提供する。
【0024】
本発明による化合物は、ホルモンに依存する腫瘍、特に前立腺癌、乳癌または子宮筋腫の治療のため、ならびに、その治療のためにLH−RH−ホルモンの抑制を必要とする良性の適応症、たとえば子宮内膜症または良性前立腺肥大症(BPH)のために使用することができる。本発明による化合物はさらに、雌または雄における生殖能力障害の治療のため、たとえば人工授精(体外受精)の分野での制御された卵巣超刺激作用のために使用することができる。このために通常、該化合物を自体公知の方法で従来の担体および助剤と混合し、かつ医薬として調製する。
【0025】
式(I)の化合物の合成は、側鎖中ですでに一般式R1−COOHのカルボン酸によりアシル化されているD−リジンの使用下に連続的な合成による、古典的なフラグメント縮合により、またはメリフィールドによる固相合成により行うか、あるいはまた、D−リジン6の側鎖中でのアミド結合によるデカペプチド構成成分と、相応するカルボン酸との反応により行うことができる。その後、R1−CO基の導入をプロセスの3つの異なった場所で実施することができる:個々の構成成分のペプチドへの縮合の前、ペプチド鎖中のリジンもしくはオルニチンの組み込みの後、あるいは次の構成成分の縮合の前または全ての構成成分の縮合の後。
【0026】
式(I)の化合物は公知の方法により、たとえば純粋な固相技術、部分的な固相技術(いわゆるフラグメント縮合)により、または古典的な溶液カップリング(M. Bodanszky、"Principles of Peptide Synthesis"、Springer Verlag 1984年を参照のこと)により合成することができる。
【0027】
たとえば固相合成の方法は、教科書"Solid Phase Peptide Synthesis"、J. M. StewartおよびJ. D. Young、Pierce Chem. Company、Rockford、III、1984年およびG. BaranyおよびR. B. Merrifield、"The Peptides"、第1章、第1〜285頁、1979年、Academic Press Inc.に記載されている。古典的な溶液合成は論文"Methoden der Organischen Chemie(Houben-Weyl)、Synthese von Peptiden"、E. Wuensch(編)、1974年、Georg Thieme Verlag、Stuttgart、ドイツ、に詳細に記載されている。
【0028】
段階的な構成はたとえば、まずα位のアミノ基が保護されている、カルボキシ末端のアミノ酸をこのために通例の不溶性担体に共有結合させ、該アミノ酸のα−アミノ保護基を分離し、こうして得られた遊離アミノ基に次の保護されたアミノ酸をそのカルボキシ基を介して結合させ、かつこうして段階的に、合成すべきペプチドの残りのアミノ酸を正しい順序で結合させ、かつ全てのアミノ酸を結合後、完成したペプチドを担体から分離し、かつ場合により別の存在する側鎖の官能基の保護基を分離する。段階的な縮合は、通例の方法で保護された相応するアミノ酸から従来の方法で合成することにより行うことができる。
【0029】
個々のアミノ酸相互の結合は、このために通例の方法により行い、特に次のものが考えられる:
●ジシクロヘキシルカルボジイミドまたはジイソプロピルカルボジイミド(DCC、DIC)の存在下での対称的な無水物の方法、
●カルボジイミド法一般、
●カルボジイミド−ヒドロキシベンゾトリアゾール−法
(The Peptides、第2巻、E. GrossおよびJ. Meienhofer編を参照のこと)。
【0030】
フラグメント縮合の場合、有利にはラセミ化なしで進行するアジドカップリングまたはDCC−1−ヒドロキシベンゾトリアゾール−もしくはDCC−3−ヒドロキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−1,2,3−ベンゾトリアジン−法を使用する。フラグメントの活性化されたエステルを使用することもできる。
【0031】
アミノ酸の段階的な縮合のために、特にN−保護されたアミノ酸の良好に活性化されたエステル、たとえばN−ヒドロキシスクシンイミドエステルまたは2,4,5−トリクロロフェニルエステルが好適である。アミノ分解は、たとえば酢酸の酸性度を有するN−ヒドロキシ化合物、たとえば1−ヒドロキシベンゾトリアゾールにより極めて良好に触媒することができる。
【0032】
中間のアミノ保護基として脱水素基、たとえばベンジルオキシカルボニル基(=Z−基)または弱酸性の脱離基が適切である。α−位のアミノ基のための保護基としてたとえば次のものが考えられる:
第三ブチルオキシカルボニル基、フルオレニルメチルオキシカルボニル基、カルボベンゾキシ基もしくはカルボベンゾチオ基(場合によりそれぞれp−ブロモもしくはp−ニトロ−ベンジル基を有する)、トリフルオロアセチル基、フタリル基、o−ニトロフェノキシアセチル基、トリチル基、p−トルエンスルホニル基、ベンジル基、ベンゼン核で置換されたベンジル基(p−ブロモ−もしくはp−ニトロ−ベンジル基)およびα−フェニル−エチル基。このためにJesse P. GreensteinおよびMilton Winitz、Chemistry of Amino Acids、New York、1961年、John Wiley and Sons、Inc. 第2巻、たとえば第883頁以降、"Principles of Peptide Synthesis"、Springer Verlag、1984年、"Solid Phase Peptide Synthesis"、J. M. Stewart and J. D. Young、Pierce Chem. Company、Rockford、III、1984年、G. BaranyおよびR. B. Merrifield、"The Peptides"、第1章、第1〜285頁、1979年、Academic Press Inc.ならびにThe Peptides、第2巻、E. GrossおよびJ. Maienhofer編、Academic Press、New Yorkを参照のこと。これらの保護基は基本的に相応するアミノ酸の別の官能性側基(OH基、NH2基)の保護のためにも考えられる。
【0033】
存在するヒドロキシ基(セリン、トレオニン)は有利にはベンジル基および類似の基により保護される。別の、α−位にないアミノ基(たとえばω−位のアミノ基、アルギニンのグアニジノ基)は、有利には直交して保護される。
【0034】
個々のアミノ酸構成成分は、R1−CO基により変性されているリジンを除いて、市販されている。
【0035】
R1−CO基により変性されているリジンを製造するための方法の可能な順序は次のとおりである:
1.α−カルボン酸基を適切に、たとえばエステル化により保護する。
【0036】
2.ε−アミノ基を、たとえばZ基により保護する。
【0037】
3.α−アミノ基を、後のアミノ保護基の分離に対する選択率が生じるように保護する(たとえばBoc基)。
【0038】
4.ε−アミノ基のZ基を分離する。
【0039】
5.ε−アミノ基に所望の基R1−COに導入する。
【0040】
6.α−アミノ基の保護基を分離する。
【0041】
7.α−アミノ基を場合により可逆的に、たとえばZ基により誘導する。
【0042】
相応するカルボン酸もしくはカルボン酸誘導体による、リジンのアミノ基の反応によるR1−CO基の導入は基本的に、アミノ酸の結合のために記載したものと同一の方法が考えられる。しかしカルボジイミド、たとえば1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミドおよび1−ヒドロキシベンゾトリアゾールの使用下での縮合が特に有利である。
【0043】
アミノ酸を結合するための反応は、このために通例の無作用の溶剤もしくは懸濁剤(たとえばジクロロメタン)中で実施し、その際、場合により溶解度の改善のためにジメチルホルムアミドを添加することができる。
【0044】
合成の担体材料として不溶性のポリマー、たとえば有機溶剤中で膨潤可能な、ビーズ形のポリスチレン樹脂(たとえばポリスチレンおよび1%のジビニルベンゼンからなるコポリマー)が考えられる。担体からのHF分離後に、ペプチドの所望のC末端アミド官能基を生じる、メチル−ベンズヒドリルアミン樹脂(MBHA樹脂、つまりメチル−ベンズヒドリルアミン基を有するポリスチレン樹脂)における保護されたデカペプチドアミドの構成は、次のフローチャートにより実施することができる。
【0045】
【表1】
【0046】
Nα−Boc−保護されたアミノ酸は通常、3倍のモル過剰でCH2Cl2/DMF中、ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)の存在下に、90分以内にカップリングし、かつCH2Cl2中50%のトリフルオロ酢酸(TFA)を半時間作用させることによりBoc−保護基を分離する。完全な反応率を制御するために、クリステンセンによるクロラニル試験およびカイザーのニンヒドリン試験を使用する。遊離アミノ官能基の残基はCH2Cl2中、5倍過剰のアセチルイミダゾール中でのアセチル化によりブロックする。樹脂におけるペプチド構造化の反応工程の順序はフローチャートから明らかである。樹脂に結合しているペプチドを分離するために、固相合成のその都度の最終生成物を真空下でP2O5により乾燥させ、かつ500倍過剰のHF/アニソール10:1/V:Vにより0℃で60分処理する。
【0047】
HFおよびアニソールを真空下で留去した後に、無水のエチルエーテルと共に攪拌することによりペプチドが白色の固体として生じ、生じるポリマーの担体からの分離は、50%の水性酢酸による洗浄により行う。酢酸溶液を真空下で保護的に濃縮することにより、その都度のペプチドが高粘度の油状物として得られ、これを無水エーテルの添加後に冷却して白色の固体が得られる。
【0048】
さらなる精製は、分取用高速液体クロマトグラフィー(HPLC)の日常法により行う。
【0049】
酸付加塩へのペプチドの転化は、ペプチドと酸とを自体公知の方法で反応させることにより行うことができる。反対に遊離のペプチドは、ペプチドの酸付加塩と塩基との反応により得られる。ペプチドのエンボン酸塩は、ペプチドのトリフルオロ酢酸塩(TFA−塩)と、遊離のエンボン酸(パモア酸(Pamoasaeure))もしくはエンボン酸の相応するジナトリウム塩との反応により製造することができる。このために水溶液中のペプチド−TFA−塩に、極性の非プロトン性媒体、有利にはジメチルアセトアミド中のエンボン酸ジナトリウムの溶液を添加し、かつ形成される淡黄色の沈殿物を単離する。
【0050】
次の実施例は本発明を説明するためのものであり、本発明を限定するものではない。
【0051】
例1(D−68968):
Ac−D−Nal(2)1−D−Cpa2−D−Pal(3)3−Ser4−N−Me−Tyr5−D−Lys(B)6−Nle7−Arg8−Pro9−Sar10−NH2
デカペプチドの合成は負荷密度0.55ミリモル/gを有するポリマーの担体(アミノメチル置換樹脂、Fmoc保護、D−1675タイプ、Bachem社)を用いて行った。リジンをFmoc−D−Lys(Boc)−OHとしてカップリングし、Fmoc保護基を20%ピペリジン/DMFを用いて分離した。全ての側鎖保護基を同時に分離し、かつポリマー担体から分離した後で単離された粗製ペプチドを分取HPLCを用いて精製した。凍結乾燥後に98.5%のデカペプチドが得られた。
【0052】
4−(4−アミノフェニル)−アミノ−1,4−ジオキソ−酪酸によるD−リジンのε−窒素の置換はDIPEAの添加下にDMF中のPyBopを用いて行った。その後の凍結乾燥により、正確なFAB−MS1633(M+H)(計算1631,78096)を有する分子式C82H106CIN19O15の約99%の生成物(トリフルオロ酢酸塩)が生じた。
【0053】
例2(D−68969):
Ac−D−Nal(2)1−D−Cpa2−D−Pal(3)3−Ser4−N−Me−Tyr5−D−Lys(B)6−Nle7−Arg8−Pro9−D−Ala10−NH2
デカペプチドの合成は負荷密度0.55ミリモル/gを有するポリマーの担体(アミノメチル置換樹脂、Fmoc保護、D−1675タイプ、Bachem社)を用いて行った。リジンをFmoc−D−Lys(Boc)−OHとしてカップリングし、Fmoc保護基を20%ピペリジン/DMFを用いて分離した。全ての側鎖保護基を同時に分離し、かつポリマー担体から分離した後で、約71%(HPLC)の含有率を有する単離された粗製ペプチドを精製しないでさらに反応させた。
【0054】
4−(4−アミノフェニル)−アミノ−1,4−ジオキソ−酪酸によるD−リジンの側鎖の置換はDIPEAの添加下にDMF中のPyBopを用いて行った。単離された粗製ペプチドを分取HPLCを用いて精製した。その後の凍結乾燥により、正確なFAB−MS1633(M+H)(計算1631,78096)を有する分子式C82H106CIN19O15の約98.8%の生成物(トリフルオロ酢酸塩)が生じた。
【0055】
例3(D−68971):
Ac−D−Nal(2)1−D−Cpa2−D−Pal(3)3−Ser4−N−Me−Tyr5−D−Lys(B)6−Nle7−Lys(iPr)8−Pro9−Sar10−NH2
デカペプチドの合成は負荷密度0.55ミリモル/gを有するポリマーの担体(アミノメチル置換樹脂、Fmoc保護、D−1675タイプ、Bachem社)を用いて行った。リジンをFmoc−D−Lys(Boc)−OHとしてカップリングし、Fmoc保護基を20%ピペリジン/DMFを用いて分離した。全ての側鎖保護基を同時に分離し、かつポリマー担体から分離した後で単離された粗製ペプチド(含有率約59%、HPLC)を分取HPLCを用いて精製した。凍結乾燥後に95%のデカペプチドが得られた。
【0056】
4−(4−アミノフェニル)−アミノ−1,4−ジオキソ−酪酸によるD−リジンの側鎖の置換はDIPEAの添加下にDMF中のPyBopを用いて行った。単離された粗製ペプチドを、分取HPLCを用いて精製した。その後の凍結乾燥により、正確なFAB−MS1648(M+H)(計算1645,8218)を有する分子式C85H112CIN17O15の約96.6%の生成物(トリフルオロ酢酸塩)が生じた。
【0057】
例4(D−68987):
Ac−D−Nal(2)1−D−Phe(4−Cl)2−D−Pal(3)3−Ser4−N−Me−Tyr5−D−Lys(B)6−Nle7−Lys(iPr)8−Pro9−D−Ala10−NH2
D−Lys−6−非置換のデカペプチドの合成は負荷密度0.55ミリモル/gを有するポリマーの担体9.09gを用いて行い、リジン6をFmoc−D−Lys(Boc)−OHとしてカップリングした。樹脂から分離した後に粗製ペプチド8.15gを単離した。粗製ペプチドの精製は分取HPLCにより行った。
【0058】
4−(4−アミノフェニル)−アミノ−1,4−ジオキソ−酪酸によるD−リジンの側鎖の置換はDIPEAの添加下にDMF中のPyBopを用いて行った。単離された粗製ペプチドを分取HPLCにより精製した。その後の凍結乾燥により、相応するFAB−MS:1646.8(M+H;計算:1645,82)を有する分子式C85H112CIN17O15の94.6%の生成物(トリフルオロ酢酸塩)が生じた。
【0059】
例5:
Ac−D−Nal(2)1−D−Cpa2−D−Pal(3)3−Ser4−N−Me−Tyr5−D−Cit6−Nle7−Arg8−Pro9−D−Ala10−NH2
例6:
Ac−D−Nal(2)1−D−Cpa2−D−Pal(3)3−Ser4−N−Me−Tyr5−D−Hci6−Leu7−Arg8−Pro9−D−Ala10−NH2
例7:
Ac−D−Nal(2)1−D−Cpa2−D−Pal(3)3−Ser4−N−Me−Tyr5−D−Cit6−Nle7−Lys(iPr)8−Pro9−D−Ala10−NH2
例8:
Ac−D−Nal(2)1−D−Cpa2−D−Pal(3)3−Ser4−N−Me−Tyr5−D−Hci6−Leu7− Lys(iPr)8−Pro9−D−Ala10−NH2
例5〜8に記載のペプチドを製造するための一般的な作業規定
デカペプチドはメリフィールドの固相合成(SPPS)によっても、溶液中での古典的なフラグメント縮合によっても製造することができる。ポリマーの担体におけるペプチド配列の構成が経済的な理由から有利であり、かつ原則として選択的に(1)Boc−もしくは(2)Fmoc−戦略により行うことができる:相応してその都度、メチル−ベンジルヒドリルアミン−樹脂(1のため)またはFmoc−2,4−ジメトキシ−4′−(カルボキシメチルオキシ)−ベンズヒドリルアミン−樹脂(2のため)を、D−アラニンのC末端の結合のために使用することができる。
【0060】
固相合成、メリフィールド法:
固相合成のための標準化された反応条件下(フローチャート、第1表)で、Fmoc戦略により、ポリマーの担体、Fmoc−2,4−ジメトキシ−4′−(カルボキシメチルオキシ)−ベンズヒドリルアミン樹脂、Bachem社、D1675、負荷密度約0.55ミリモル/g、粒径200〜400メッシュ、5gの使用下に、デカペプチドを合成した。
【0061】
樹脂における配列の段階的な構成は、Nα−Fmoc保護されたアミノ酸を用いて、次のフローチャートにより行った。
【0062】
【表2】
【0063】
上記の概要によるデカペプチドの固相合成法の一般的な(繰り返しの)反応パラメータは次のとおりである:
− DMF中、ピペリジン20%を用いたFmoc保護基の分離、RTで2×5分(工程2)、
− ヒドロキシ−ベンゾトリアゾール(HOBt)の存在下でそれぞれ3倍のモル過剰のFmoc−アミノ酸と、ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)とのカップリング(工程8)、
− トリフルオロ酢酸(TFA)を用いたアミノ酸側鎖の保護基の除去を含む、ポリマーの担体のC末端の分離。
【0064】
ポリマーの担体の分離後に、樹脂5グラムを使用する際に、所望の成分約70〜80%の含有率を有する粗製ペプチド混合物約5〜6グラムが生じる。これはその後の分取HPLCクロマトグラフィーにより得られる。
【0065】
デカペプチドの分取HPLC精製;クロマトグラフィー条件:
分取HPLC、Shimadzu社、Dynamax-カラム RP18、12μm、300Å、L=250mm、ID=41.4mm、
時間プログラムを有する勾配システム、40%B→90%B、50分、
溶離剤A:H2O 970ml+CH3CN 30ml+CF3COOH 1ml、
溶離剤B:H2O 300ml+CH3CN 700ml+CF3COOH 1ml、
UV検出、λ=220nm、流量60ml/分。
【0066】
得られたフラクションを真空下で濃縮し、かつ凍結乾燥させた。デカペプチドは軽い無色の材料として生じた。薬理学的な作用に関して所望される酢酸塩の形への複分解(Umsalzung)は、引き続きクロマトグラフィーによるイオン交換により行った。
【0067】
生物学的な作用のための試験
式Iの本発明による化合物を、そのレセプター結合に関して試験した。方法は、Beckers等によるEur. J. Biochem. 231、第535〜543頁(1995年)に記載の方法に準拠する。上記で開示された合成により得られるセトロレリックスを、イオドゲン(IodoGen)試薬(Pierce)の使用下に[125l](Amersham;比放射能80.5Bq/fmol)を用いてヨード化した。反応混合物を逆相−高速液体クロマトグラフィーにより精製し、その際、標識されていないペプチドのない、モノヨード化されたセトロレリックスが得られた。その都度、[125l]−セトロレリックスおよび標識されていない本発明による化合物約80%は、特異的なレセプター結合のために適切である。
【0068】
本発明による化合物を次の方法1および2によりそのインビトロ作用に関して試験し、その際、結合アッセイにおける結合親和性を[125l]−セトロレリックスにより(方法1)、および機能的な活性を拮抗刺激としてのトリプトレリン(Triptorelin)により(方法2)測定する。
【0069】
方法1(セトロレリックスの例によるKDの測定):
Beckers, T.、Marheineke, K.、Reilaender, H.、Hilgard P.(1995年)、"Selection and characterization of mammalian cell lines with stable overexpression of human pituitary receptors for gonadoliberin (GnRH)"、Eur. J. Biochem. 231、第535〜543頁による受容体結合アッセイ。
【0070】
レセプター結合の試験のために、イオドゲン試薬(Pierce)の使用下に[125l](Amersham;比放射能80.5Bq/fmol)を用いてセトロレリックスをヨード化した。交換相を有する高速液体クロマトグラフィーにより反応混合物を精製し、その際、標識されていないペプチドを有していない、モノヨード化されたセトロレリックスが得られる。[125l]−セトロレリックスの約80%は、特異的なレセプター結合を行うことができた。
【0071】
レセプター結合アッセイは、記載(Beckers等、1995年)のとおりの生理学的条件下でインタクトな細胞を用いて実施した。ヒトLHRHレセプターを発現する、安定してトランスフェクションされたLTK細胞の準集密的(subkonfluent)培養を、NaCl/Pi(NaCl 137mM、KCl 2.7mM、Na2HPO4 8.1mM、KH2PO4 11.46mM)/EDTA1nM中で培養することにより分離し、かつ遠心分離により回収した。細胞ペレットを結合緩衝液(H2CO3を含有しないDMEM、グルコース4.5g/l、Hepes pH7.5 10mM、BSA 0.5%(質量/体積)、バシトラシン1g/l、SBTI 0.1g/l、NaN30.1%(質量/体積))中で再懸濁させる。排除アッセイのために、0.25×106細胞/100μlを[125l]−セトロレリックス(比放射能5〜10×105dpm/pmol)約225pMおよび種々の濃度の、標識されていない本発明による化合物を競合体として一緒に培養する。結合培地100μl中の細胞懸濁液を400μlのアッセイ管中で、シリコーン油(Merck タイプ550)84体積%/パラフィン油16体積%200μlにより被覆する。37℃で1時間培養した後、徐々に、連続的に振とうしながら細胞を、9000rpmで2分間遠心分離(ロータータイプ HTA13.8;Heraeus Sepatec、Osterode/ドイツ)することにより培地から分離する。細胞ペレットを含有している管の先端を切断した。細胞ペレットおよび上澄み液を引き続き、γ線のカウントにより分析した。非特異的な結合の量を、標識されていないセトロレリックスを含めて、最終濃度1μMで測定し、かつ一般に全結合の10%以下であった。結合データの分析をEBDA/リガンドの分析プログラム(Biosoft V3.0)により実施した。
【0072】
セトロレリックスは、リットル(pM)あたり170ピコモルのKD値を有していた(独立的に実施した試験の数:21)。
【0073】
方法2(拮抗効果の測定のための機能的なアッセイ(IC50値)):
アッセイは以下に記載する変更に従って、Beckers, T.、Reilaender, H.、Hilgard, P.(1997)、"Characterization of gonadotropin-releasing hormone analogs based on a sensitive cellular luciferase reporter gene assay", Analyt. Biochem. 251、第17〜23頁(Beckers等、1997年)に記載のとおりに実施する。ウェルあたり、ヒトのLHRHレセプターおよびルシフェラーゼ−レポーター遺伝子を発現する細胞10000をマイクロタイタープレートで、DMEMの使用下に、添加物およびFCSi 1%(v:v)と共に24時間培養した。引き続き細胞を1nM[D−Trp6]LHRHにより6時間刺激する。本発明による拮抗化合物を刺激前に添加し、かつ細胞を最終的に細胞のLuc−活性の定量化のために溶解する。用量作用曲線からのIC50値の計算は、非直線的な回帰分析によりHill−モデル(C. Grunwald、Arzneimittelwerk DresdenのプログラムEDX2.0)の使用下に実施する。
【0074】
Luc活性の定量化は、実質的に記載のとおり(Promega Technical Bulletins #101/161)に、その都度ルシフェラーゼ−アッセイシステム(Promega E4030)の使用下に、二重反復試験で実施する。コエンザイムA(CoA)の添加により、ルシフェリル−CoAの酸化を有利な動態で実施する。マイクロタイタープレートから培地を除去した後で、細胞をリシスバッファー(トリス−ホスフェートpH7.8 25mM、ジチオトレイトール8.2mM、1,2−ジアミノシクロヘキサン−N,N,N′,N′−四酢酸(CDTA)2mM、グリセリン10%(v:v)、トリトン−X−100 1%(v:v))100μlの添加により溶解した。室温で15分培養した後、細胞溶解産物10μlを発光測定による(luminometrisch)検出のために適切な白色のマイクロタイタープレート(Dynatech)に移す。
【0075】
アッセイ緩衝液(トリシンpH7.8 20mM、(MgCO3)4Mg(OH)2 1.07mM、MgSO4 2.67mM、エチレンジアミン−四酢酸(EDTA)0.1mM、ジチオトレイトール33.3mM、コエンザイムA270μM、蛍(Photinus pyralis)のルシフェリン470μM、rATPNa2 530μM)50μlの添加により酵素反応を開始する。1分後に1秒の全時間、5分の信号半減期でEG&G Berthold MicroLumat LB96Pの使用下に発光を測定した。
【0076】
第2表には、本発明による化合物の物理化学的およびインビトロのデータがまとめられている。IC50は、機能的な活性を表し、かつpMはリットルあたりのピコモルを表す。水溶性を注釈2)に記載の方法により測定した:
【0077】
【表3】
【0078】
注釈:
1)カッコ中に記載されている数字は相互に無関係な試験の数を示しており、
2)水溶性は以下に記載する方法により測定した:
リンガー溶液中での公報の方法による溶解度:
公報の方法による溶解度の測定のために、過剰量の試験物質を不活性担体材料、たとえば砂と混合し、かつガラスカラム(容量約10ml)中に充填する。カラムの底部には予め綿およびガラスフィルターからなるふるいが組み込まれている。物質と砂との混合物を、溶解度を測定すべき溶剤1.0ml中で1時間、膨潤させた。引き続き溶剤10mlをガラスカラムに充填する。チューブポンプにより溶液をポンプで循環させる。この測定は室温(約20℃)で実施する。連続的に取り出されたフラクションの質量濃度が一定になったときに溶解度を測定する。質量濃度のこの測定は以下に記載するHPLC法により確認することができる。
【0079】
HPLC法:
装置
HPLC−システム:Hewlett Packard 1100;検出器:Hewlett Packard DADシリーズ 1100
カラム:カラム材料: Nucleosil (R) 120−3 C18、
粒径: 3μm、
カラム寸法: 125×4mm、
製造元: Macherey & Nagel、
装置のパラメータ:注入容量:15μl
流れ: 1.0ml/分、
炉温度: 45℃、
波長: 226nm、
停止時間: 15分。
【0080】
55%移動相A:Milli-Q-H2O 970ml、アセトニトリル30mlおよびトリフルオロ酢酸1mlを混合する。得られるpH値は約1.9である。
【0081】
45%移動相B:Milli-Q-H2O 300ml、アセトニトリル700mlおよびトリフルオロ酢酸1mlを混合する。得られるpH値は約1.8である。
【0082】
本発明による化合物の投与は、種々の、ペプチド作用に適切な形で行うことができる。適切な投与は当業者に周知である。投与はたとえば注射により行うことができる。投与はたとえば非経口により実施することができる。この場合、皮下(s.c.)、筋肉内(i.m.)、静脈内(i.v.)、頬(たとえば舌下)または直腸投与が有利である。静脈内および筋肉内投与が特に有利である。
【0083】
本発明による化合物は、異なった投与形、たとえば凍結乾燥物、溶液、または懸濁液の製造のために適切である。適切な投与形およびその製造は当業者に公知である。適切な助剤および骨格物質としてたとえばヘキシット、たとえばマンニット、特にD−マンニット、L−マンニットまたはD,L−マンニット、ソルビット、たとえばD−ソルビット、D−もしくはL−アルトリット(Altrit)、イジット(Idit)、グルシットおよびズルシットが適切である。製造は自体公知の方法により、たとえば混合、懸濁または凍結乾燥により行う。
【0084】
例A:皮下注射溶液を製造するための凍結乾燥物
例1に記載の化合物1mg(酢酸塩0.26〜0.27mgに相応);その都度、例1に対して、D−マンニトール0〜16.9質量部、有利には0.1〜7質量部、および注射用水(凍結乾燥物から注射液を製造するため)。
【0085】
製造:30%の酢酸(注射用水約1.5リットルおよび酢酸91.17g)中に例1 1.62gを溶解する。該溶液を水1.5リットルで希釈する。マンニトール82.2gを添加し、除菌し、無菌条件下で無菌の2mlの注射ボトルに充填し、凍結乾燥した。例1に記載の化合物の凍結乾燥物1mgが得られる。
【0086】
本発明による化合物は、たとえば悪性もしくは良性のホルモン依存性疾患の治療のため、たとえば子宮癌、前立腺癌、子宮内膜症、子宮筋腫、良性前立腺肥大症(BPH)の治療のため、ならびに雌もしくは雄の生殖能力障害の治療のため、たとえば制御された卵巣刺激、次いで卵細胞の取り出しおよび人工授精法を行っている患者における早すぎる排卵の防止のために適切である。前記の治療は哺乳動物、特にヒトにおいて実施することができる。
Claims (11)
- 一般式I
A−Xxx 1−Xxx 2−Xxx 3−Xxx 4−Xxx 5−Xxx 6−Xxx 7−Xxx 8−Xxx 9−Xxx 10−NH2 (I)
[式中、
Aはアセチル基、
Xxx 1はD−Nal(2)、
Xxx 2はD−Cpa、
Xxx 3はD−Pal(3)、
Xxx 4はSer、
Xxx 5はN−Me−Tyr、
Xxx 6 はD−[ε−N′−4−(4−アミジノ−フェニル)−アミノ−1,4−ジオキソ−ブチル]−Lys(略号:D−Lys(B))、
Xxx 7 はNle、
Xxx 8はArgまたはLys(iPr)、
Xxx 9はProおよび
Xxx 10はD−AlaまたはSarを表す]の化合物ならびに該化合物と薬学的に認容性の酸との塩。 - 式:
Ac−D−Nal(2)1−D−Cpa2−D−Pal(3)3−Ser4−N−Me−Tyr5−D−Lys(B)6−Nle7−Arg8−Pro9−Sar10−NH2
を有する請求項1記載の化合物または該化合物と薬学的に認容性の酸との塩。 - 式:
Ac−D−Nal(2)1−D−Cpa2−D−Pal(3)3−Ser4−N−Me−Tyr5−D−Lys(B)6−Nle7−Arg8−Pro9−D−Ala10−NH2
を有する請求項1記載の化合物または該化合物と薬学的に認容性の酸との塩。 - 式:
Ac−D−Nal(2)1−D−Cpa2−D−Pal(3)3−Ser4−N−Me−Tyr5−D−Lys(B)6−Nle7−Lys(iPr)8−Pro9−Sar10−NH2
を有する請求項1記載の化合物または該化合物と薬学的に認容性の酸との塩。 - 式:
Ac−D−Nal(2)1−D−Phe(4−Cl)2−D−Pal(3)3−Ser4−N−Me−Tyr5−D−Lys(B)6−Nle7−Lys(iPr)8−Pro9−D−Ala10−NH2
を有する請求項1記載の化合物または該化合物と薬学的に認容性の酸との塩。 - 塩が酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩またはエンボン酸塩である、請求項1から5までのいずれか1項記載の化合物。
- 医薬として使用するための請求項1から6までのいずれか1項記載の化合物。
- 哺乳動物における、ホルモン依存性腫瘍を治療するため、ならびにその治療がLH−RH−ホルモン抑制を必要とする良性の適応症のため、ならびに雌もしくは雄の生殖能力障害を治療するための、請求項1から6までのいずれか1項記載の化合物少なくとも1種ならびに通例の担体および助剤を含有する医薬製剤。
- 請求項1記載の一般式Iの化合物ならびに請求項2から5までのいずれか1項記載の化合物の製造方法において、mが1〜10の整数を表し、かつXxx 1がアセチル化されている、適切な保護基を有する構成成分Xxx mからなるフラグメントを、固相で、もしくは溶液中で、通例の方法により合成し、引き続きセグメントカップリングにより該フラグメントを固相に結合させ、カップリングの終了後に、一般式Iの化合物を通例の方法で構成成分Xxx 10においてアミド化して固相から分離することを特徴とする、請求項1記載の一般式Iの化合物ならびに請求項2から5までのいずれか1項の化合物の製造方法。
- 哺乳動物における、ホルモン依存性腫瘍を治療するため、ならびにその治療がLH−RH−ホルモン抑制を必要とする良性の適応症のため、または雌もしくは雄の生殖能力障害を治療するための医薬を製造するための請求項1から6までのいずれか1項記載の化合物の使用。
- 請求項1から6までのいずれか1項記載の化合物少なくとも1種を通例の担体および助剤と混合し、かつ医薬として調製する、請求項8記載の医薬製剤の製造方法。
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