JP3804965B1 - 臭いを抑えたにんにくペーストの製造方法 - Google Patents

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【課題】 にんにく特有のコクとまろやかな旨味を残しながら、にんにく特有の刺激的な臭いと口臭を抑えたにんにくペーストの製造方法に関する。
【解決手段】 皮付きにんにくを180〜230℃の温度で8〜10分間焼成する第1の加熱工程と、第1の加熱工程で焼成した皮付きにんにくを80℃以下に緩慢冷却する第1の冷却工程と、第1の冷却工程で冷却したにんにくの皮を剥く剥皮工程と、剥皮工程で剥皮したにんにくと調味液を混合する混合工程と、混合工程で混合したにんにくと調味液の混合物をペースト状に細かく粉砕する粉砕工程と、粉砕工程で粉砕したにんにくペーストを攪拌しながら100〜104℃温度で5〜20分間加熱する第2の加熱工程と、第2の加熱工程で加熱したにんにくペーストを冷却する第2の冷却工程と、第2の冷却工程で冷却したにんにくペーストを攪拌し乳化させる乳化工程と、にんにくペーストの芯温が80〜85℃になる温度で10〜20分間加熱する第3の加熱工程と、第3の加熱工程で加熱したにんにくペーストを冷却する第3の冷却工程とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、にんにく特有のコクとまろやかな旨味を残しながら、にんにく特有の刺激的な臭いと口臭を抑えたにんにくペーストの製造方法に関するものである。
従来、料理において、にんにくは、スライス、みじん切り又はペースト状にして生のまま又は加熱調理され、肉類や魚介類の生臭さを消し、素材の味をソフトにする食材(例えば、香辛料、調味料及び刺身の薬味)として利用されている。特に、にんにく特有のコクとまろやかな旨味は、嗜好的に重要なもので、にんにく特有のコクとまろやかな旨味を完全になくしてしまうと味気のない料理になってしまう。
そのなかでも、ペースト状のにんにくには、市販のチューブ入り練りおろしにんにくと生のにんにくをすりおろした生おろしにんにくがあり、いずれのおろしにんにくも、にんにく特有のコクとまろやかな旨味はあるものの、にんにく特有の刺激的な臭いと口臭を抑えたものではなかった。
前者の市販のチューブ入り練りおろしにんにくは、例えば、図2に示す工程を経て製造されている。生のにんにくを選別する選別工程と、にんにくに食塩及びPH調整剤として、有機酸(例えば、クエン酸、コハク酸、酒石酸、リンゴ酸等)又はアルコール等を混合し、調合する混合調合工程と、カッターミキサー等で粉砕する粉砕工程と、遠心分離又は濾過等によってスクリーンするスクリーン工程と、チューブ又はびん容器等に充填する充填工程と、計量する計量工程と、金属探知機等で検査する検査工程と、段ボール等に梱包する梱包工程とを経て、製品として出荷される。
後者の生おろしにんにくは、使用するにあたっては、その度毎に必要量の生のにんにくをおろし器ですりおろして調理しなければならず、手間がかかり、非常に面倒であった。
ところで、にんにくの細胞内には、「アリイン」という無臭成分と「アリナーゼ」という酵素が含まれており、にんにくを切ったり、すりおろしたりすると、にんにくの細胞が破壊され、「アリナーゼ」の作用によって、「アリイン」が揮発性イオウ化合物である「アリシン」という成分に変化する。この時同時に臭気成分「二硫化ジアリル」が生成される。この臭いが調理する時の食欲をそそる良い香りとなる。
そして、このアリシンは、食されて体内に入り、体内の酵素により再度分解され、臭気成分「アリルメルカプタン」に変化して、不快臭と感じる口臭となる。
にんにくの利用にあたっては、にんにく特有の刺激的な臭い又はにんにくによる口臭を極力抑えるために、食前又は食後に従来より種々の処理や対策がなされていた。
例えば、にんにく特有の刺激的な臭いを抑える処理として、1)品種改良により、にんにくそのものから臭いを消す(無臭にんにく)、2)蒸気温湯等により、にんにくを加熱する、3)にんにくにハーブ等の消臭成分を配合する等がある。
かかる上記の処理は、品種改良又はにんにくそのものに前処理を施し、初めからにんにく特有の臭いを除去することを目的としたものであるが、食材としてみたときに食前の食欲をそそるにんにく特有の香りとまろやかな旨味が除去されてしまうので、食材として、味気のないものであった。
また、消臭成分等が配合されたにんにくを、食するときは、一時的に無臭とはいえ、その後体内に入ると、体内にアリイナーゼの働きをする酵素があるので、その酵素により、体内でにんにくの臭気成分「アリルメルカプタン」が生成され、不快臭を発生させるので、口臭を防ぐことはできなかった。
一方、食後のにんにくによる口臭を低減させるために、1)水を飲む、2)牛乳を飲む、3)消臭成分を含有するガムを噛む、4)歯磨きをする等の対策が採られている。
かかる上記の対策は、いずれも不快臭であるにんにくの臭気成分「アリルメルカプタン」を一時的に低減させることはできるが、にんにくの臭気成分「アリルメルカプタン」をなくすものでは無かった。
にんにく特有の刺激的な臭いとにんにくの食後に発散される口臭を予め低減させることができれば、にんにくは、調理用の香辛料や調味料として、非常に好まれる食材である。
従来のにんにくの臭いをなくす対策又は苦みのなく、甘味と香ばしい焙煎香等の旨味を引き出す対策としては、下記特許文献1には、喫食後の呼気並びに体臭でにんにく臭をなくす目的として、にんにくの細断又はすりおろし工程中もしくは工程前後に食用油脂を添加することが開示されている。
また、下記特許文献2には、周囲に対する臭気公害を抑えることとにんにく特有の臭気を料理に活かす目的として、皮を剥いたにんにくを70℃以上、好ましくは80〜100℃に加熱して細断又は磨砕し、これに食塩、必要に応じて粘着剤、調味料等を加え、混練したおろしにんにく主体90.0〜99.9%に、にんにくの皮を剥ぎ、必要に応じて表面のみにかるくブランチングを施こしておろした状態に細断又は磨砕したおろし生にんにくを0.1〜10%加えて混練し、直ちに容器に充填することが開示されている。
さらに、下記特許文献3には、良好な香ばしい焙煎香を有し、かつ、苦みのない焙煎ガーリックペーストで、粉砕したときにガーリック粒子同士の結着が生じることを抑制する目的として、生のホールのガーリックをマイクロウェーブ及び/又は遠赤外線で加熱処理し、これに油を加えて、ペースト状に粉砕して焙煎することが開示されており、明細書には、電子レンジやマイクロ波処理装置で加熱し、処理するガーリックの中心部が80℃以上、好ましくは98℃以上、より好ましくは98〜103℃で、30〜150秒間保持されるように行うのがよい。また、ガーリックペーストを直火の平釜を用いて、80〜150℃、好ましくは90〜100℃で、1〜60分間、好ましくは40〜50分間焙煎することが開示されている。
特開昭63−214156号公報 特開昭51−15677号公報 特許第3285834号公報
しかしながら、特許文献1は、にんにくを食用油脂の存在のもとに細断もしくはすりおろしを実施するものであり、にんにくの自然の状態で有している食感を損なうことなく、色調も変化せず、喫食後すみやかに消臭するものであるが、にんにくに食用油脂を添加して細断もしくはすりおろししただけでは、完全ににんにくの臭いを除去できたとは認め難い。
また、特許文献2は、皮を剥いたにんにくを比較的低温度である80〜100℃の熱水で加熱して、にんにくに含まれるアリナーゼを失活させた後、細断又は磨砕し、これに食塩、必要に応じて粘着剤、調味料等を加えたものに、にんにくの皮を剥き、表面のみにかるくブランチングを施こして細断又は磨砕したおろし生にんにくを加えたもので、周囲に対する臭気公害を抑えたことと、にんにく特有の臭気を料理に活かすもので、にんにくの消臭の対策とはならない。
さらに、特許文献3は、良好な香ばしい焙煎香を有し、かつ、苦みのない焙煎ガーリックペーストで、粉砕したときにガーリック粒子同士の結着が生じることが抑制され、均質に焙煎が施されたガーリックペーストの製造方法で、にんにくの消臭の対策とはならない。
そこで、にんにくの臭気は、にんにくの無臭成分アリインと酵素アリナーゼとの酵素反応で生成されるので、にんにくの酵素アリナーゼを不活性状態にして、酵素アリナーゼの働きを抑えて、にんにく特有の刺激的な臭いとにんにくの食後に発散される口臭を低減させることに着目した。
本発明者は、にんにく特有のコクとまろやかな旨味を残しながら、にんにく特有の刺激的な臭いと口臭を抑えたにんにくペーストを製造するため鋭意研究した結果、にんにくの酵素アリナーゼを不活性状態にして、その結果、にんにく特有の刺激的な臭いとにんにくの食後に発散される口臭を低減させることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明に係る臭いを抑えたにんにくペーストの製造方法は、皮付きにんにくを180〜230℃の温度で8〜10分間焼成する第1の加熱工程と、前記第1の加熱工程で焼成した皮付きにんにくを80℃以下に緩慢冷却する第1の冷却工程と、前記第1の冷却工程で冷却したにんにくの皮を剥く剥皮工程と、前記剥皮工程で剥皮したにんにくと調味液を混合する混合工程と、前記混合工程で混合したにんにくと調味液の混合物をペースト状に細かく粉砕する粉砕工程と、前記粉砕工程で粉砕したにんにくペーストを攪拌しながら100〜104℃の温度で5〜20分間加熱する第2の加熱工程と、前記第2の加熱工程で加熱したにんにくペーストを冷却する第2の冷却工程と、前記第2の冷却工程で冷却したにんにくペーストを攪拌し乳化させる乳化工程と、にんにくペーストの芯温が80〜85℃になる温度で10〜20分間加熱する第3の加熱工程と、前記第3の加熱工程で加熱したにんにくペーストを冷却する第3の冷却工程とを有することを特徴とする。
本発明によれば、皮付きにんにくを180〜230℃の温度で8〜10分間焼成する第1の加熱工程と、80℃以下に緩慢冷却する第1の冷却工程と、100〜104℃の温度で5〜20分間加熱する第2の加熱工程と、第2の冷却工程と、にんにくペーストの芯温が80〜85℃になる温度で10〜20分間加熱する第3の加熱工程と、第3の冷却工程の3回の熱処理を実施することにより、作製されたにんにくペーストは、にんにくの酵素アリナーゼを不活性状態にして、にんにくの酵素アリナーゼの働きを抑えて、にんにくの臭い成分を閉じ込める。その結果、にんにく特有の臭いと口臭を抑えることができ、にんにくの持つまろやかな旨味成分を安定して得られる。また、にんにく特有のコクとまろやかな旨味を残しながら、にんにく特有の刺激的な臭いと口臭を抑えることができて、さらっとした舌ざわりの良好なペーストになる。また、食べると辛みがなく、ほのかな淡いにんにくの香りが鼻から抜けて、にんにくのまろやかな旨味、すなわち、甘味とコクがあり、にんにく特有の刺激的な臭いとにんにくによる口臭は、全く感じさせないほど低減されている。
本発明の製造方法の第1の冷却工程で、焼成にんにくを80℃以下に緩慢冷却することにより、第1の発明の効果に加えて、焼成にんにくの歩留まりを高めることができる。
また、製造途中の素材又は製造後の商品を冷凍することにより、中間素材又は最終商品の長期間貯蔵が可能になり、しかも品質の安定化した商品価値の高い製品を多量生産することができる。
本発明の製造方法で得られるにんにくペーストの応用例としては、
(1)粒マスタードを加えたものは、ソーセージ、ローストビーフ、ロースト又はボイルしたチキン等の香辛料、パン加工品(サンドウィッチ、ホットドッグ)のスプレッド、
(2)醤油にゆずの皮を加えたものは、焼き魚、フライ、しゃぶしゃぶ、焼き肉、焼きなす、刺身、牛刺し、豆腐等のたれ、
(3)醤油とわさびを加えたものは、刺身、焼ききのこ、刺身コンニャク等のたれ、
(4)味噌にゆずの皮又は唐辛子を加えたものは、なす炒め、野菜炒め等の調味料、焼き肉、しゃぶしゃぶ、豆腐、焼ききのこ等のたれ、
(5)唐辛子(青唐辛子又は赤唐辛子)を加えたものは、パスタ類、野菜炒め、焼き肉、焼き魚、ドレッシング類の調味料、
(6)西洋わさびと生クリームと塩を加えたものは、ローストビーフ、ローストポーク、ローストチキン、ステーキ、焼き肉等の調味料、
(7)バターを加えたものは、ステーキ、魚のムニエル等の調味料、
(8)ポン酢に唐辛子(青唐辛子又は赤唐辛子)を加えたものは、鍋料理のたれ、
としても使用することができる。
その他の応用例は、醤油や味噌と組み合わせてドレッシング類や料理(ラーメン、餃子、そば、鍋料理、野菜の煮物、魚の煮付け)の隠し味として好適に利用されるが、これに限らず、適宜の食品の調味素材として利用し得るものであることは言うまでもない。
以下に示す実施例をあげて、本発明の製造方法について更に詳細に説明するが、本発明がこれらの実施例のみに限定されないことはいうまでもない。
図1は、本発明のにんにくペーストの製造方法を示す工程図であり、工程ごとに説明する。
(実施例1)
(分割工程)
鉄板の上で、一塊の皮付きにんにくを平均に焼成するために皮付きのままの状態で各々の鱗片に分割する。小さい鱗片は、分割しないでひとまとめにする。
(焼成工程)(第1の加熱工程)
分割した皮付きにんにく片1kgをステンレス製容器に入れて、該容器を225℃の温度に設定されたオーブンに入れてタイマーで5分間焼成する(皮にわずかに焼き色がつく程度まで加熱する)。さらに、にんにく片の表面の焼き具合を均一にするため、オーブンから該容器を取り出し、にんにく片を1片ずつ裏返しにして、再び225℃の温度に設定されたオーブンに入れて、3分間焼成する。
にんにく片を180〜230℃の温度に設定されたオーブンで8〜10分間焼成することにより、にんにくの酵素アリナーゼを不活性状態にして、にんにくの酵素アリナーゼの働きを抑えて、にんにくの臭い成分を閉じ込める。その結果、にんにく特有の臭いと口臭を抑えることができ、にんにくの持つまろやかな旨味成分を安定して得られる。
第1の加熱工程の焼成温度は、180〜230℃で、好ましくは、190〜225℃である。焼成温度を180℃未満の温度にすると、にんにくからの水分蒸発が充分でなく、にんにく自体が生っぽくなる。また、焼成温度を230℃を超えた温度にすると、にんにくの皮が焦げついて、炭化皮膜が形成され、にんにく内の水分が緩やかに蒸発できなくなり、にんにく片が破裂することがある。
焼成時間は、8〜10分間とすることが好ましい。8分未満の焼成では、にんにくからの水分蒸発が充分でなく、にんにく自体が生っぽくなる。また、10分を超えて焼成すると、上記と同様に破裂してにんにく片の原形を維持することができない。
(冷却工程)(第1の冷却工程)
次に、オーブンより、焼成した皮付きにんにく片が入ったステンレス製容器を取り出して80℃以下に緩慢冷却する。
焼成した皮付きにんにく片を、80℃以下に緩慢冷却することにより、にんにくの皮を容易に剥き易くすると同時に、にんにくの皮がにんにくからの水分蒸発を極力抑えるので、にんにく内の水分を一定に保持することができる。その結果、焼成後のにんにく片の歩留まりを向上させることができる。
従って、にんにく片の焼成は、歩留まりが75〜90%、好ましくは80〜90%となるように行うのがよい。
(剥皮工程)
緩慢冷却したにんにく片の皮を手で丁寧に剥く。(但し、皮を剥いたにんにく片を長期間保管する場合には、IQF(バラ)凍結してポリエチレンラミネート袋にパック詰めし、−20℃の温度に設定された冷凍庫で冷凍保管する。すなわち、製造途中の素材である皮を剥いたにんにく片を冷凍することにより、中間素材の長期間貯蔵が可能となる。)
(混合工程)
次に、カッターミキサー((株)愛工舎製作所製)内に皮を剥いたにんにく片1kgと、調味液として、計量した食用油(商品名キャノーラSライト)0.7kg、味の精、並塩、チキンコンソメ、Eオイル(酸化防止剤)及びブランデー等を投入して、カッターミキサーで混合する。尚、にんにくに配合される調味液は、本発明の効果を損なわない範囲で、通常の液状調味料に用いられている各種材料を適宜選択し、配合することができる。
(粉砕工程)
にんにくと調味液の混合物をカッターミキサーにて3,000rpm,30秒間攪拌して、ペースト状に細かく粉砕する。このように粉砕して得られたにんにくペーストを加熱用釜に移す。(但し、粒状にんにくを作製する場合、カッターの刃を替えたり、又は、カッターミキサーの回転数を下げたり、あるいは、粉砕時間を短くして焼成にんにくを粗く粉砕して粒状にする。)
(加熱工程)(第2の加熱工程)
加熱用釜に移されたにんにくペーストを104℃の温度に加熱し、にんにくペーストが沈澱しないように15分間攪拌する。前記にんにくペーストが沸騰したら、すぐに加熱用釜の火を止め、にんにくペーストの淡黄色が均一になるように水分を除去させる。
にんにくペーストを100〜104℃の温度で5〜20分間加熱することにより、にんにくペーストの持つ旨味成分と調味液とが均一に混合することができる。また、にんにくの生臭さを一層除去し、にんにくのまろやかな旨味成分をより活かすことができる。
第2の加熱工程の加熱温度は、好ましくは、100〜104℃である。100℃未満の加熱では、にんにくの生臭さや刺激が残り、にんにくのコクやまろやかな旨味が得られない。また、104℃を超えて加熱した場合には、にんにくペーストに焦げ臭(焙煎臭)ができてしまう。
(冷却工程)(第2の冷却工程)
前記加熱したにんにくペーストを20℃まで冷却させる。(但し、粒状にんにくの場合、粒状にんにくの品温が70〜75℃(にんにくペーストと調味液が混ざる温度帯)の温度まで冷却して保持する。そして、すばやくポリエチレンラミネート袋にパック充填する。)
(乳化工程)
前記冷却したにんにくペーストを充分に攪拌して乳化状態にさせる。
(充填工程)
乳化されたにんにくペーストが分離しないように均一に攪拌しながら混合して、ピロー包装装置で空気を抜きながら、すばやく所定重量(例えば、300g)のにんにくペーストをポリエチレンラミネート袋に充填する。
(計量工程)
さらに、ウェイトチェッカーで袋詰めされたにんにくペーストを計量して、所定重量(例えば、300g)以外のものは、排除される。かかるウェイトチェッカーを経て、所定重量(例えば、300g)を有するものは、次の検査工程に送られる。
(検査工程)
品質検査として、袋詰めされたにんにくペーストに金属等の異物が混入していないかを金属探知機で検査する。
(加熱工程)(第3の加熱工程)
次に、85℃に温度調整された加温槽内に袋詰めされたにんにくペーストを投入して、所定時間経過後、にんにくペーストの芯温が85℃に達したかどうかを芯温計で正確に測定して、15分間加熱する。
にんにくペーストの芯温が80〜85℃となる温度で加熱することにより、充分に加熱殺菌することができる。また、にんにくのまろやかな旨味成分を維持しつつ、安定した汎用性のあるにんにくペーストを得ることができる。
第3の加熱工程の加熱温度は、加温槽内の湯温が85〜90℃で、にんにくペーストの芯温が80〜85℃になるように加熱することが好ましい。にんにくペーストの芯温が80℃未満の加熱では、充分な加熱殺菌をすることができない。また、にんにくペーストの芯温が85℃を超えて加熱した場合には、にんにくペーストに焦げ臭(焙煎臭)ができて、にんにくペーストの本来のまろやかな旨味成分が損なわれる。
所定重量(例えば、300g)のにんにくペーストを作製する場合には、加熱時間は10〜20分間加熱することが好ましい。10分未満の加熱では、充分な加熱殺菌ができない。また、20分を超えて加熱すると、にんにくペーストのまろやかな旨味成分が減少してしまい、色調が悪くなる。したがって、10〜20分間加熱することにより、にんにくペーストのまろやかな旨味成分および色調を整えることができる。また、パック袋に充填されるにんにくペーストの充填量を変更する場合には、この加熱時間をにんにくペーストの充填量に応じて調整することが好ましい。
(冷却工程)(第3の冷却工程)
そして、前記と別の温度調整された水槽内に加熱された袋詰めにんにくペーストを投入して、芯温計でにんにくペーストの芯温を測定して、にんにくペーストの芯温が10℃以下になるまで冷却させてにんにくペーストを得た。
(凍結工程)
また、冷却したにんにくペーストのパック袋に付着している水分を除去した後、−36℃の温度の冷凍庫で凍結した後、さらに−20℃の温度の冷凍庫で凍結保管する。この凍結工程により、にんにくペーストは、氷温熟成されて、1年間の長期間保存が可能となった。すなわち、製造後の製品であるにんにくペーストを冷凍することにより、最終製品の長期間貯蔵が可能となった。
(冷凍保管工程)
最終的に、工場出荷後は、冷凍商品として、凍結したにんにくペーストを−20℃の温度の冷凍庫で保管して販売する。
(実施例2)
実施例1の製造工程のうち、第1の加熱工程の焼成時間を8分間として、焼成温度を200℃に設定されたオーブン内に投入して焼成したにんにく片を作製した。以下、上記実施例1の剥皮工程から冷却工程(第3の冷却工程)を経て、にんにくペーストを得た。
(実施例3)
焼成温度を180℃に設定されたオーブン内に投入して実施例1と同一条件で、焼成したにんにく片を作製した。また、実施例1と同一の工程を経て、にんにくペーストを得た。
(比較例1)
焼成温度を150℃に設定されたオーブン内に投入して実施例1と同一条件で、焼成したにんにく片を作製した。また、実施例1と同一の工程を経て、にんにくペーストを得た。
実施例1〜3と比較例1で作製された皮付きにんにく片原体量1kgの出来上がり量をそれぞれ計量した。各々の皮付きにんにく片の歩留まりを調べた結果を、表1に示した。
Figure 0003804965
225℃で焼成した実施例1のにんにく片は、歩留まりが86%で最も高かった。また、200℃で焼成した実施例2のにんにく片は、歩留まりが81%で高かった。さらに、180℃で焼成した実施例3のにんにく片は、歩留まりが80%で良かった。そして、150℃で焼成した比較例1のにんにく片は、歩留まりが68%で良くなかった。
次に、上記各々の温度で焼成したにんにくの硬さ、実施例1〜3と比較例1のにんにく片を用いて作製したにんにくペーストの臭い及び味(甘味)について、パネラー10名による官能テストを行ってもらった。その官能テストの結果を表2に示した。
表2中の数値は、5点満点による官能テストの平均値である。
(1)硬さの評価
1:柔らかい
2:やや柔らかい
3:硬さをやや感じる
4:硬さを感じる
5:硬さを非常に感じる
(2)臭いの評価
1:にんにくの臭いが全く感じられない。
2:にんにくの臭いがかすかに感じられる。
3:にんにくの臭いがやや感じられる。
4:にんにくの臭いがやや強くなる。
5:にんにくの臭いが強くなる。
(3)味の評価
1:にんにくの甘味が充分に出ている(美味しい)。
2:にんにくの甘味が大部分出ている(やや美味しい)。
3:にんにくの甘味が少し出ている。
4:にんにくの味がやや生に近い。
5:にんにくの味が生に近い。
Figure 0003804965
実施例1の試料では、焼成にんにくの硬さが柔らかく、比較例1の試料に比べて、にんにくペーストは、臭いが全く気にならないで、ほのかな淡いにんにくの臭いが鼻から抜ける程度で刺激も感じなかった。しかも生にんにくの苦みはなく、にんにくのコクとまろやかな旨味(甘味)が充分出ていた。また、実施例2の試料では、焼成にんにくの硬さがやや柔らかく、にんにくペーストは、臭いが、実施例1の試料に比べ、かすかに感じられ、甘味は、大部分出ていた。さらに、実施例3の試料では、焼成にんにくの硬さがやや感じられ、にんにくペーストは、臭いが、やや感じられた。甘味は、少し出ていた。そして、比較例1の試料では、焼成にんにくの硬さが非常に感じられ、にんにくペーストは、臭いが強く、生のにんにくに近い味であった。
次に、パネラー7名に実施例1のにんにくペースト、市販のおろしにんにく、生おろしにんにくをそれぞれ2gそのまま食べてもらい、食後(0分)、食後1時間経過後、食後2時間経過後の口臭について、にんにくペーストを食べていない別のパネラー7名に、口臭の強さの官能テストを行ってもらった。それぞれの口臭の強さおよび口臭の経時変化についての結果を表3に示した。
表3中の数値は、5点満点による官能テストの平均値である。
(1)口臭の評価
1:口臭が全く感じられない。
2:口臭がかすかに感じられる。
3:口臭が弱く感じられる。
4:口臭がやや強く感じられる。
5:口臭が強く感じられる。
Figure 0003804965
実施例1の試料を食べたパネラーは、食後と食後1時間経過後、食後2時間経過後の口臭のいずれも全く感じられなかった。また、市販のおろしにんにくを食べたパネラーは、食後の口臭が強く感じられ、食後1時間経過後では、口臭がやや強く感じられ、食後2時間経過後では、口臭が弱く感じられた。さらに、生おろしにんにくを食べたパネラーは、食後の口臭が強く感じられ、食後1時間経過後では、口臭がやや強く感じられ、食後2時間経過後では、口臭が弱く感じられた。従って、にんにくペーストを用いた実施例1の試料は、市販のおろしにんにくや生おろしにんにくと比べて、食べる以前からにんにくの刺激的な臭いもなく、食後においても全く感じられなかった。
次に、パネラー7名に実施例1のにんにくペースト、市販のおろしにんにく、生おろしにんにくをそれぞれ10g加えて調理した3種類のスパゲッティを食べてもらい、食後(0分)、食後1時間経過後、食後2時間経過後の口臭について、にんにくペーストを食べていない別のパネラー7名に、口臭の強さの官能テストを行ってもらった。それぞれの口臭の強さおよび口臭の経時変化についての結果を表4に示した。
表4中の数値は、5点満点による官能テストの平均値である。
(1)口臭の評価
1:口臭が全く感じられない。
2:口臭がかすかに感じられる。
3:口臭が弱く感じられる。
4:口臭がやや強く感じられる。
5:口臭が強く感じられる。
Figure 0003804965
実施例1の試料を加えて調理したスパゲッティを食べたパネラーは、食後と食後1時間経過後、食後2時間経過後の口臭のいずれも全く感じられなかった。また、市販のおろしにんにくを加えて調理したスパゲッティを食べたパネラーは、食後の口臭が強く感じられ、食後1時間経過後では、口臭がやや強く感じられ、食後2時間経過では、口臭が弱く感じられた。さらに、生おろしにんにくを加えて調理したスパゲッティを食べたパネラーは、食後の口臭が強く感じられ、食後1時間経過後では、口臭がやや強く感じられ、食後2時間経過後では、口臭が弱く感じられた。
本発明の臭いを抑えたにんにくペーストの製造方法を示す工程図である。 従来の市販のおろしにんにくの製造方法を示す工程図である。

Claims (1)

  1. 皮付きにんにくを180〜230℃の温度で8〜10分間焼成する第1の加熱工程と、前記第1の加熱工程で焼成した皮付きにんにくを80℃以下に緩慢冷却する第1の冷却工程と、前記第1の冷却工程で冷却したにんにくの皮を剥く剥皮工程と、前記剥皮工程で剥皮したにんにくと調味液を混合する混合工程と、前記混合工程で混合したにんにくと調味液の混合物をペースト状に細かく粉砕する粉砕工程と、前記粉砕工程で粉砕したにんにくペーストを攪拌しながら100〜104℃の温度で5〜20分間加熱する第2の加熱工程と、前記第2の加熱工程で加熱したにんにくペーストを冷却する第2の冷却工程と、前記第2の冷却工程で冷却したにんにくペーストを攪拌し乳化させる乳化工程と、にんにくペーストの芯温が80〜85℃になる温度で10〜20分間加熱する第3の加熱工程と、前記第3の加熱工程で加熱したにんにくペーストを冷却する第3の冷却工程とを有することを特徴とする臭いを抑えたにんにくペーストの製造方法。
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