JP3804766B2 - 画像通信装置および携帯型電話機 - Google Patents

画像通信装置および携帯型電話機 Download PDF

Info

Publication number
JP3804766B2
JP3804766B2 JP2001302819A JP2001302819A JP3804766B2 JP 3804766 B2 JP3804766 B2 JP 3804766B2 JP 2001302819 A JP2001302819 A JP 2001302819A JP 2001302819 A JP2001302819 A JP 2001302819A JP 3804766 B2 JP3804766 B2 JP 3804766B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
image data
communication apparatus
wide
display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001302819A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002344962A (ja
Inventor
清 熊田
宣捷 賀好
雅之 永廣
利昭 山野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2001302819A priority Critical patent/JP3804766B2/ja
Publication of JP2002344962A publication Critical patent/JP2002344962A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3804766B2 publication Critical patent/JP3804766B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像データの送信や受信を行う画像通信装置、および画像(文字等を含む静止画像および動画像)情報と音声情報を送受信可能な携帯型電話機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタルセルラー式電話、次世代コードレス電話(PHS)等、無線通信のデジタル化およびサービスの高機能化に伴って、電子スチールカメラを搭載し、画像(文字等を含む静止画像および動画像)情報および音声情報等を送受信可能とした携帯型電話装置が商品化されるようになってきている。
【0003】
以下に、図面を参照しながら従来の電子スチールカメラを搭載した携帯型電話機(以下、電子スチールカメラ搭載携帯電話と称する)について説明する。図14は従来の電子スチールカメラ搭載携帯電話の構成を示す外観図である。図14(a)はその正面図であり、図14(b)はその背面図である。
【0004】
この図14において、5は表示手段であるカラーLCD(液晶ディスプレイ)、7は操作パネル、7aはテンキー、7bはマナーキー等の各種スイッチ、8は撮像手段である電子スチールカメラ、10は音声入力手段であるマイク、11は音声出力手段であるスピーカー、19はアンテナである。
【0005】
カラーLCD5、操作パネル7、テンキー7a、各種スイッチ7b、電子スチールカメラ8、マイク10およびスピーカー11は、共に携帯電話の正面側に設けられている。また、通信手段の一部を構成するアンテナ19は、携帯電話頭部端に設けられている。
【0006】
上記カラーLCD5は、電子スチールカメラ8にて撮像した撮像画像の表示、受信手段にて受信した受信画像の表示、操作パネル7の操作に用いられるメニューの表示等に用いられる。また、上記電子スチールカメラ8は、カラーLCD5の上方に正面を向けて設置されている。これにより、送信者がカラーLCD5の画面を見ているときに送信者の顔が電子スチールカメラ8に映るようになっている。
【0007】
上記操作パネル7は、カラーLCD5の下方に設けられ、携帯電話の通信回線にアクセス可能なテンキー7a、および各種スイッチ7bが設けられている。さらにその下方には音声入力手段としてのマイク10が設けられている。さらに、カラーLCD5の上方であって、電子スチールカメラ8の横に、音声再生手段としてのスピーカー11が設けられている。
【0008】
そして、電子スチールカメラ8を使用しないときには、携帯電話を顔の横に配置してスピーカー11を耳に当て、マイク10に向かって話をすることにより相手と通話する。また、電子スチールカメラ8を使用するときには、図示しないイヤホンジャックにイヤホンを接続し、イヤホンを耳に付けて相手と通話すると共に、電子スチールカメラ8を被写体に向けて撮影する。
【0009】
一方、提示される画像に、その画像が撮像された現在位置、その周辺の地図データが伴って表示されれば、その画像が撮像された位置の周辺状況を詳しく確認することができ、その撮像位置での周囲の環境を、あたかもその場にいるように遠隔地で観測できるという利点も得られると考えられるため、提示される画像に位置情報等を伴って表示することができるようにしたいという要望もある。
【0010】
このような画像情報と位置情報とを互いに関連させて表示させることが可能な構成として、特開2001−8232号公報には、全方位を映すミラーとこのミラーにて反射された像を撮像するテレビカメラとを移動可能に搭載した映像センサ装置と、この映像センサ装置が撮像した画像データを記憶する供給センタと、この供給センタに記憶された画像データをユーザに対して画像表示する端末装置とを備えた全方位画像装置が開示されている。
【0011】
この全方位画像装置では、ミラー及びテレビカメラを搭載した映像センサ装置が所定の移動経路内を移動しながら全方位画像を撮像する。また、映像センサ装置には、GPS装置が搭載されており、このGPS装置によって撮像センサ装置の位置情報が取得される。映像センサ装置が撮像した全方位画像データ及びGPS装置によって取得された位置情報は、供給センタに無線等によって送信され、この供給センタでは、この全方位画像データを位置情報とを対応させて全方位画像位置ファイルとして記憶する。供給センタで記憶された全方位画像位置ファイルは、端末装置においてユーザが指定した視点情報に基づいて、全方位画像位置ファイルから必要な画像を抽出し、ユーザ側に設置された端末装置に送信される。ユーザ側に設置された端末装置では、供給センタから送信された画像が表示される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述した電子スチールカメラをLCD等の設置面、すなわち携帯電話の正面に備えた従来の電子スチールカメラ搭載携帯電話によれば、通話者は撮像画像を確認しながら通話相手と通信を行うことができるという利便性が得られる。しかし、携帯電話で通話しながら、撮像した周辺の画像を送信しようとした場合、カメラが設置された携帯電話の正面部分を周辺に向ける必要があるため、送信者が携帯電話の正面に設けられたカラーLCD5を視認することができず、また操作パネル7を確認することができない。このため、所望のキー操作や所望画像の選択ができない。従って、実質的に撮像して送信できる画像は、送信者自身の画像に限定され、送信者の周辺を映像として送信することができないという問題がある。
【0013】
この問題を解決するため、カメラを操作面と反対側(背面)に取り付けた電子スチールカメラ搭載携帯電話が開発され、商品化されている。この携帯電話によれば、送信者が見ている周囲の映像を送ることが比較的容易である。しかし、送信者自身の映像を送ろうとすると、カメラすなわち携帯電話本体の背面を自分の方向に向けて撮像した後、携帯電話本体の正面側に設けられた操作面を自分の方向に向き変えて送信操作を行う必要がある。このため、上述したことと同様の理由から、キー操作や画像選択操作の点で問題がある。
【0014】
このように、従来の電子スチールカメラ搭載携帯電話では、依然、送信画像の視野が限定されるという問題がある。
【0015】
さらに、従来の電子スチールカメラ搭載携帯電話では、受信側においても問題がある。すなわち、電子スチールカメラ搭載携帯電話の受信者は、送信された画像を受信して再現し、確認することにより多くの情報を得ることができる。しかし、受信される画像は送信者のみが選択でき、受信者側で所望する画像を任意に選択することはできないという問題がある。従って、例えば送信者がパーティ会場にいて、別の場所にいる受信者がパーティに参加している人々の様子を見ながら通話するような場合、受信者が複数のパーティ参加者の中から所望の人物を任意に選択できないため、充分に満足できる画像を得ることができない。
【0016】
さらに、特開2001−8232号公報に記載の全方位映像装置の構成を上記の携帯電話に適用して、位置情報を伴った画像を表示させる場合、この全方位映像装置における映像センサ装置のミラー及びテレビカメラに相当する撮像手段を送信側となる携帯電話装置に設置し、上記全方位映像装置における端末装置の構成を受信側となる携帯電話に設置することとなる。しかし、送信側及び受信側の携帯電話をこのように構成すると、送信側の携帯電話で撮像した画像データは、一旦、供給センタに送信されて記憶される。また、受信側の携帯電話では、全方位画像を所望の画像に変換するための画像変換機能が設けられておらず、視点情報、視線情報等の所望の画像に変換するために必要な画像作成データを一旦供給センタに送信し、供給センタでは、送信された画像作成データに基づいて、所望の画像を作成して受信側の携帯電話に送信し、受信側の携帯電話では、供給センタから送信された画像を表示する。
【0017】
このように、携帯電話に、上記構成の全方位映像装置の構成を適用した場合、送信または受信のいずれの場合であっても、供給センタを介して情報が伝達されるために、画像データの送信回数が増大し、画像データを表示するために長時間を要するという問題がある。
【0018】
また、受信側の携帯電話に送信側の携帯電話から送信される全方位の画像データを所望の画像に変換するための画像変換機能が設けられている場合であっても、送信側の携帯電話に備えられる撮像手段に用いられるミラー等の設計定数が機種ごとに異なっている場合には、それぞれの機種に応じて、画像データが送信される毎に画像変換処理を始めから行う必要があるため、長時間を要するという問題がある。
【0019】
本発明は、このような従来技術の課題を解決するべくなされたものであり、受信者側で送信者の周囲の任意の部分を映像として選択して確認することができる画像通信装置およびその機能を備えた携帯型電話機を提供することを第一の目的とする。また、本発明は、簡単な操作で送信者自身の映像と周囲の映像を同時にリアルタイムで送信する等、広い方位の画面を通信することが可能であるとともに、位置情報を伴って表示することができる画像通信装置およびその機能を備えた携帯型電話機を提供することを第二の目的とする。
【0020】
また、さらには、送信側の画像通信装置が使用する撮像手段の設計定数が、機種ごとに異なっていても、機種毎の設計定数を識別することができて、画像が送信される毎に画像処理を始めから行う必要がなく、通信効率を向上させることが可能な画像通信装置及びその機能を備えた携帯型電話機を提供することを第3の目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像通信装置は、広角画像データを受信する画像データ受信手段と、該画像データ受信手段にて受信した画像データを記憶する画像データ記憶手段と、該画像データを表示画像データに変換する画像データ変換手段と、該画像データ変換手段にて画像変換する対象領域を該画像データから選択する変換画像データ選択手段と、該表示画像データに基づいて画像を画面上に表示する画像表示手段とを備えていることを特徴とする。
【0022】
上記構成によれば、画像データ受信手段により送信者自身の映像とその周囲の映像も含む広角画像データを受信して、画像データ記憶手段に一旦記憶しておき、その画像データを表示画像データ(デジタルデータ)に変換して画像表示手段に表示させることが可能である。さらに、変換画像データ選択手段により、受信した広角画像データから受信者が所望の画像を選択して受信者側の画像表示手段に表示させることが可能である。
【0023】
前記画像データ受信手段にて受信される広角画像データは、凸型回転体ミラーの反射光を撮像して得られる円形画像データであるのが好ましい。
【0024】
上記構成によれば、送信者の周囲最大360°まで、広い視野領域の映像を送信することが可能である。また、2葉双曲面ミラー等の凸型回転体ミラーの反射光を撮像して得られる円形画像データは、透視画像データやパノラマ画像データへの変換が容易である。
【0025】
凸型回転体ミラーとその反射光を集光するレンズの設計に関する情報が前記広角画像データに含まれているか、または前記画像データ変換手段に記憶されているのが好ましい。
【0026】
上記構成によれば、任意の設計の凸型回転体ミラーを用いた撮像手段により撮像された撮像画像データに対して、その画像データ中に含まれる凸型回転体ミラーとその反射光を集光するレンズの設計に関する情報をパラメータとして、円形画像データを画像変換することにより、所望の画像変換を行うことが可能である。
【0027】
前記画像データ変換手段は、画像データを透視画像データおよびパノラマ画像データの少なくともいずれか一方に変換する機能を有しているのが好ましい。
【0028】
上記構成によれば、受信した円形画像等の画像を透視画像やパノラマ画像等の見やすい表示画像に変換することが可能である。さらに、送信者側でも、モニタリングが容易である。
【0029】
前記画像データ変換手段は、表示画像のパン・チルト機能およびズームイン・ズームアウト機能の少なくともいずれか一方を有しているのが好ましい。
【0030】
上記構成によれば、パン・チルト(横回転移動・縦回転移動)またはズームイン・ズームアウト(拡大・縮小)することによって、さらに見やすい画像を得ることが可能である。
【0031】
前記変換画像データ選択手段は、前記円形画像上の1または2以上の任意の位置を選択する位置選択手段と、その選択位置情報に応じた画像データを記憶する記憶手段とを備えているのが好ましい。
【0032】
上記構成によれば、受信した円形画像データから、円形画像上の任意の位置を選択して、その位置における透視画像等の表示画像データを生成することができるため、送信者とは独立して受信者側で自由に円形画像上の任意の位置を選択し、容易に所望の画像を画像表示手段に表示させることが可能である。
【0033】
前記選択位置情報は、前記円形画像の中心を原点とした極座標値rおよびθで表されるのが好ましい。
【0034】
上記構成によれば、r、θ等の情報を基にして受信した円形画像データの指定領域を透視画像等に変換して表示画像データを作成することができるので、所望する画像を容易に表示手段に表示させることができる。
【0035】
前記位置選択手段は、カーソルキーまたは前記表示手段の画面上に併設されたタッチパネルからなっているのが好ましい。
【0036】
上記構成によれば、画面上に表示されたカーソルキーを操作することにより所望の位置に移動させ、その後、さらにキー操作を行って選択位置を決定することにより、容易に位置選択を行うことが可能である。または、タッチパネルにより直接位置を指定することも可能である。
【0037】
画像データを外部に送信するための送信手段をさらに備えているのが好ましい。
【0038】
上記構成によれば、送信および受信を相互に行うことが可能となる。例えば、圧縮した画像データを無線送受信手段により通信回線を経由して送受信すること等が可能である。さらに、画像データ変換手段により変換された透視画像データやパノラマ画像データを送信可能とすることにより、送信者側で受信者に見せたい画像を選択することも可能である。
【0039】
凸型回転体ミラーからなる光学系と、該凸型回転体ミラーによって反射され、該凸型回転体ミラーと対向する位置に配置されたレンズによって集光された光を受光する受光素子とを有する撮像手段をさらに備えているのが好ましい。
【0040】
上記構成によれば、受光素子によって被写体を撮像してその撮像画像データを通信することが可能である。また、撮像した送信者自身の画像データと送信者の周囲最大360°の画像データを、画像データ変換手段によりデジタルデータに変換して送信することが可能である。さらに、送信される周囲最大360°の画像をモニター表示して、送信者側で容易にモニタリングすることが可能である。
【0041】
前記送信手段から外部に送信される画像データには、凸型回転体ミラーとその反射光を集光するレンズの設計に関する情報が含まれているのが好ましい。
【0042】
上記構成によれば、任意の設計の凸型回転体ミラーを用いた撮像手段により撮像した撮像画像データに対して、受信者側でその画像データ中に含まれる凸型回転体ミラーとその反射光を集光するレンズの設計に関する情報をパラメータとして、円形画像データを画像変換することにより、所望の画像変換を行うことが可能である。
【0043】
音声データの送信手段および受信手段をさらに備えているのが好ましい。
【0044】
上記構成によれば、画像データと共に音声データの送受信を行うことが可能であり、互いに相手の表情とその周囲画像を見ながら会話を行ったり、より多くの情報を得ることが可能である。
【0045】
前記表示手段は、表示画面を上下および左右の少なくともいずれか一方の領域に複数分割するための機能を備えているのが好ましい。また、前記複数分割画面には、前記撮像手段で撮像された画像データの中から異なる位置の画像を選択して表示されるのが好ましい。さらに、前記複数分割画面は2分割画面であり、一方の画面には送信者の映像を常時表示させ、他方には任意の位置の画像を表示させるのが好ましい。
【0046】
上記構成によれば、表示手段の画面を少なくとも上下2段または左右2つに分割することにより、同時刻の複数の画像を撮像して確認し、双方向に通信することが可能である。よって、時間的に遅延の無い複数画像の情報を通信する双方で活用することができ、情報処理効率を高めることが可能となり、臨場感を一層高めることも可能である。また、例えばその一方に送信側の正面映像を常時表示させ、他方に透視画像やパノラマ画像等の画像における任意の位置を選択して表示させることが可能であり、送信者側でのモニタリングがさらに容易になる。さらに、一方で送信者の表情を見ながら、他方で送信者の周囲の画像を送信者の説明に併せて見たり、受信者側で任意の位置を選択して見ることが可能である。
【0047】
前記撮像手段で撮像された画像データに対して、前記円形画像部分を除く画像データを一定値に置き換える画素値置換手段をさらに備えているのが好ましい。
【0048】
上記構成によれば、円形画像部分を除く不要な画像データを一定値に置き換えることにより、データの圧縮率を大幅に向上して送信データ量を少なくすることが可能である。よって、送信スピードを速めて通信時間の削減と通信コストの低減を図ることが可能となる。
【0049】
前記撮像手段は、装置本体の頭部端に配置されているのが好ましい。または、前記撮像手段は、装置本体の頭部端コーナーに配置されているのが好ましい。
【0050】
上記構成によれば、撮像手段が搭載された画像通信装置により、様々な視野の映像を撮像することが可能となる。
【0051】
前記撮像手段は、装置本体に収納可能であるのが好ましい。
【0052】
上記構成によれば、使用時には撮像手段を装置本体から突出させ、使用しないときには撮像手段を装置本体に収納して小型化を図ることが可能である。撮像手段を使用しないときには、装置本体は通常の携帯型電話機等として利用することができる。よって、撮像手段が搭載された画像通信装置の可搬性と収納性とを高めて様々な視野の映像を撮像することが可能となる。
【0053】
前記撮像手段は、装置本体に対して前後または側方に回動自在であるのが好ましい。
【0054】
上記構成によれば、周囲画像を撮像するときに使用状況によって装置本体が傾いていても、撮像手段を装置本体から傾けて垂直に保つことが可能である。また、撮像手段が搭載された画像通信装置の可搬性と収納性とを高めて様々な視野の映像を撮像することが可能となる。
【0055】
前記撮像手段は、装置本体に対して伸縮自在であるのが好ましい。または、通信用アンテナをさらに備え、該アンテナの先端部に前記撮像手段が配置されているのが好ましい。
【0056】
上記構成によれば、撮像手段を伸ばしたり、アンテナを伸ばすことにより、撮像手段を上方に突き出すことが可能であり、込み合った場所等でも周囲の映像を撮影することが可能となる。また、撮像手段が搭載された画像通信装置の可搬性と収納性とを高めて様々な視野の映像を撮像することが可能となる。
【0057】
前記送信手段及び受信手段は、GPSまたは基地局と通信可能に構成されており、GPSまたは基地局と通信することによって得られる、現在位置及び該現在位置の周辺の地図データを含む位置情報を取得する位置情報取得手段をさらに備え、該位置情報取得手段に取得された位置情報は、前記送信手段から送信される画像データとともに、外部に送信可能になっているのが好ましい。また、前記受信手段が、他の画像通信装置から画像データ及び音声データと共に送信される位置情報を受信した場合に、該位置情報を前記表示画像データと共に、前記表示手段に表示させることが好ましい。
【0058】
上記構成によれば、送信相手となる他の画像通信装置から送信された画像データに加えて、画像データを送信した他の画像通信装置の現在位置及びその周辺の地図データを画像データに対応して表示させることができるので、送信側の画像通信装置の周辺状況を詳しく把握することができる。
【0059】
前記送信手段によって、前記広角画像データとともに、送信側となる該画像通信装置の識別情報が付加されて送信されるのが好ましい。また、前記画像データ記憶手段は、前記設計情報を記憶するための設計情報記憶手段と、送信相手となる他の画像通信装置に関する識別情報を記憶する識別情報記憶手段とを備え、該設計情報記憶手段及び識別情報記憶手段は、前記受信手段が送信相手となる他の画像通信装置から送信された広角画像データを受信した場合に、送信された広角画像データに前記設計情報及び前記識別情報を対応させて記憶することが好ましい。
【0060】
上記構成によれば、送信側装置の識別情報と対応して記憶した設計情報を用いることができるので、例えば、同じ送信側装置からは全方位画像データのみを受信することにより、設計情報の送信量及び送信に要する時間を低減することができる。
【0061】
また、前記受信手段に広角画像データと共に、識別情報が受信された場合に、この識別情報と、前記識別情報記憶手段に既に記憶されている識別情報とを比較して、その比較結果により両識別情報が同じであると判断されたときには、前記送信手段から、該広角画像データを送信してくる他の画像通信装置に対して、広角画像データのみを送信するように要求する送信要求が送信されるのが好ましい。また、他の画像通信装置から送信される広角画像データのみを送信するように要求する送信要求が送信されたことを識別する送信要求識別手段をさらに備えるのが好ましい。
【0062】
上記構成によれば、受信側の画像通信装置は、同じ識別情報を有する送信側装置からは全方位画像データのみを受信するようにできるので、設計情報の送信量及び送信時間を低減することができる。
【0063】
本発明の携帯型電話機は、本発明の画像通信装置の機能を備えていることを特徴とする。
【0064】
上記構成によれば、簡単な操作で送信者自身の映像と周囲の映像(静止画像または動画像)を同時に送ることが可能で、受信者側でも送信者側とは独立して画像位置を選択することが可能な携帯型電話機を実現することが可能となる。また、操作性、可搬性、収納性および撮像性能等を高めた携帯型電話機を実現することが可能となる。
【0065】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0066】
(実施形態1)
図1は本発明の一実施形態である画像通信装置の構成を示す外観図である。この図1において、5は表示手段であるカラーLCD、7は操作パネル、7aはテンキー、7bはマナーキー等の各種スイッチ、10は音声入力手段であるマイク、19はアンテナである。
【0067】
この画像通信装置の本体上部正面には、表示手段であるカラーLCD5が設けられている。このカラーLCD5は、後述する受信手段にて受信した受信画像を表示したり、操作パネル7を操作する際に用いられるメニューを表示するため等に用いられる。また、カラーLCD5表面に制御入力用のタッチパネル7cが構成されていてもよい。
【0068】
カラーLCD5の下部には、各種制御入力用のキー入力手段を構成する操作パネル7が設けられている。操作パネル7には、携帯型電話機の通信回線にアクセス可能なテンキー7a、および各種スイッチ7bが設けられている。さらにその下方には音声入力手段としてのマイク10が設けられている。また、本体頭部コーナーには、無線による受信手段の一部を構成するアンテナ19が設けられている。
【0069】
図2は本実施形態の画像通信装置における機能ブロック図である。この図2において、1は広角画像データを受信する画像データ受信手段、2は画像データ受信手段1にて受信した画像データを記憶する画像データ記憶手段、3は画像データを表示画像データに変換する画像データ変換手段、5は画像データ変換手段3によって変換された表示画像データに基づいて画像を表示する画像表示手段(図1におけるカラーLCDに対応)である。6はこれら各手段の一連の動作を制御する制御手段、4は上記制御手段6の中に構成され、受信した画像データの中から画像変換する対象領域を選択する変換画像データ選択手段、7は上記制御手段6に制御信号を入力するためのキー入力手段(操作パネル)である。また、制御手段6には表示手段5に表示される表示画像を制御する表示制御手段6aが含まれ、変換画像データ選択手段4には画像データから変換すべき位置を選択する位置選択手段4aが含まれている。さらに、画像データ変換手段3には変換処理後の画像データを記憶する変換画像記憶手段3aが含まれている。
【0070】
この機能ブロック図から分かるように、本実施形態の画像通信装置は、無線式携帯受信装置として機能するものであり、例えば携帯型テレビジョン装置等であってもよい。なお、本実施形態の画像通信装置は、携帯型のものに限られず、設置型のテレビジョン受像機や監視用モニター装置等であってもよい。
【0071】
この画像通信装置において、図示しない他の画像通信装置が備える画像送信手段から送られてきた広角画像データは、画像データ受信手段1により受信される。受信された画像データは1フレーム毎のデータに構成されて画像データ記憶手段2に記憶され、画像データ記憶手段2に一時記憶された画像データは、画像データ変換手段3に送られる。画像データ変換手段3では送られた画像データを1フレーム毎に表示画像データに変換する処理を行う。これは、後述するように、円形画像データをパノラマ変換画像や透視変換画像等の表示用画像データに変換したり、変換された表示用画像データに対してパン・チルト、拡大・縮小を行う処理、および画像データを表示手段5に入力するための信号データ等に変換する処理を含む。変換処理後の表示用画像データは、画像データ変換手段3に設けた変換画像記憶手段3aに一時記憶される。なお、変換画像データ選択手段4からの制御信号によって、上記画像データから変換する対象領域を選択することが可能である。この場合、選択された対象領域の画像データが表示画像データに変換され、変換画像記憶手段3aから表示手段5に送られて所望の画像が表示される。
【0072】
ここで、画像送信手段(図示せず)から送信されてくる広角画像データには、送信側の撮像条件を表すパラメータ情報が含まれている。または、予め送信側の撮像条件を表すパラメータが分かっていれば、画像データ変換手段3にそのパラメータが組み込まれる。
【0073】
例えば、送信される広角画像データが凸型回転体ミラーの反射光を撮像した円形画像データである場合には、その凸型回転体ミラーの設計データに依存したパラメータ情報を予め受信側の画像変換手段3に組み込んでおくか、または送信側が画像データを送信するときに、その画像データの送信と同時にこの画像データを撮像した凸型回転体ミラーの設計データに依存したパラメータ情報を送信する。これにより、送信側が任意の凸型回転体ミラーで撮像した撮像画像データを受信側で受信し、受信側の画像通信手段3により表示画像データに変換することで、受信側の画像表示手段5に表示させることができる。
【0074】
さらに、画像データ変換は、他の画像通信装置が有する撮像手段で撮像した撮像画像(凸型回転体ミラーを利用した場合には円形画像)をそのまま表示する撮像画像変換と、パノラマ画像を表示するパノラマ画像変換と、透視画像を表示する透視画像変換とが挙げられる。撮像画像とパノラマ画像は周囲最大360°の画像を表示するものであり、透視画像は画像データの一部の視野領域内の画像データを選択して、凸型回転体ミラーの焦点位置からの視野に対応した画像を表示するものである。なお、焦点位置を有していない凸型回転体ミラーを利用した場合や、または凸型回転体ミラーを利用していない場合には、画像がひずんで透視画像は得られないため、ミラーからの視野に対応した画像を表示させることになる。また、魚眼レンズ等を利用した広角画像の場合には、カメラからの視野に対応した画像を表示させることになる。
【0075】
さらに、パノラマ画像変換については視点を左右に移動するパン機能を有しており、これは、画像データを選択する位置を所定のキー操作に応じてθ方向に一定角度Δθだけ移動させて変換することにより行われる。また、透視画像変換についてはパン機能の他に、視点を上下に移動するチルト機能、および表示の拡大・縮小機能を有している。例えば凸型回転体ミラーの1つである二葉双曲面ミラーを利用した撮像手段を用いた場合には、下記式に示す変換式を用いて極座標形式(r、θ)に変換し、所定のキー操作に応じてθ方向に一定角度Δθだけ移動させて変換することによりパン動作が可能になる。また、下記式に示す変換式を用いて極座標形式に変換し、所定のキー操作に応じてα方向に一定角度Δαだけ移動させて変換することによりチルト動作が可能になる。さらに、焦点位置から透視画像面までの距離Rを増減することにより、拡大・縮小が可能になる。
【0076】
【数1】
Figure 0003804766
なお、上記式において、Fはレンズ中心から受光素子の撮像面までの垂直距離であり、αは二葉双曲面ミラーの焦点を含む水平面からの角度であり、βは受光素子の撮像面から二葉双曲面ミラー上の入射点を見たときの天頂角(二葉双曲面ミラーの軸(以下、Z軸と称する)に対する入射点方向の角度)であり、θはZ軸周りの回転角である。a、b、cは双曲面ミラーの湾曲形状によって決まるミラー定数であり、X、Y、Zは空間にある被写体の位置であり、Rは双曲面ミラーの焦点から被写体までの距離であり、rは受光素子の撮像面に撮像される円形画像の中心からの距離である。
【0077】
図3は、これら表示画像の種類を説明するための概念図であり、図3(d)は撮像手段8aとその周囲の被写体を示す図であり、図3(a)は撮像手段8aで撮像した撮像画像を示す図であり、図3(b)はパノラマ画像を示す図であり、図3(c)は透視画像を示す図である。透視画像は、上述したように、ミラー焦点位置からの視野に対応した画像であり、人間の目で通常認識される画像である。
【0078】
以下に、再び図2を参照しながら、画像データ変換手段3以降の動作について説明する。例えば、所望の領域を撮像した透視画像に変換する場合、受信者は変換画像データ選択手段4により、画像データ送信手段(図示せず)から送信されてきた撮像画像データ(例えば凸型回転体ミラーの場合には円形画像データ、但し、広角画像データが円形画像データなくても領域設定は可能である)の中から所望の領域を選択し、選択した情報を画像データ変換手段3の制御信号として用いる。
【0079】
画像データ変換手段3は、この制御信号の指定する領域のみに対して、透視画像に変換する画像データ変換処理を行う。変換後のデータは変換画像記憶手段3aに記憶され、記憶されたデータを表示手段5に出力することにより、受信者は、所望の画像を撮像した透視変換画像を確認することができる。
【0080】
図4は、上記画像データ変換手段3の構成を説明するための図である。この画像データ変換手段3は、変換処理を制御するCPU15、円形画像データの座標位置を表す角度データに関するパラメータを有するLUT16、画像データの変換処理を行う演算ロジック手段17、変換画像データ記憶手段3a、およびこれらを結ぶバスライン18から構成されている。LUT16は、例えば図13に示すようなデータ構成を有している。これは、α=−30°〜−49.9°までの一例である。
【0081】
画像データ変換手段3では、画像送信手段(図示せず)から送信されてきた円形画像データの中から、上記制御信号によって指定された領域についてLUT16の角度データを用いて画像データの座標変換処理を演算ロジック手段17により行う。
【0082】
例えば、凸型回転体ミラーの1つである二葉双曲面ミラーを利用した撮像手段を用いた場合の座標変換処理については、本願出願人による特願2000−152208号において詳述されているので、ここではその変換式のみを示す。
【0083】
【数2】
Figure 0003804766
上記式において、x、yは撮像手段の受光面上の座標、X、Y、Zは被写体である物体の座標、b、cはミラー定数、Fはレンズと受光面との距離を表す。
【0084】
図示しない送信側において、凸型回転体ミラーの一つである二葉双曲面ミラーの設計データに依存したパラメータおよびレンズの配置位置に関するパラメータ(上記b、c、F等)を固定した場合、図2に示す受信側の画像データ変換手段3内に設けたCPU15(図4参照)にそのパラメータを固定データとして記憶させておけば、画像変換処理を容易に行うことができる。
【0085】
また、図示しない送信側から送信される円形画像データに送信側の二葉双曲面ミラーの設計データに依存したパラメータおよびレンズの配置位置に関するパラメータ(上記b、c、F等)が含まれていれば、そのパラメータを図2に示す受信側の画像データ変換手段3内に設けたCPU15(図4参照)に取り込むことにより、受信側では送信側の任意の二葉双曲面ミラーで撮像した撮像画像データに対応して画像変換処理を行い、表示画像を得ることができる。そして、変換後の画像データが上記変換画像データ記憶手段3aに一時記憶される。
【0086】
上記説明では、広角画像データとして二葉双曲面形状の凸型回転体ミラーを用いて撮像した円形画像データについての変換処理について記載しているが、広角画像データとしては、パノラマ画像も適用可能である。さらに、他の光学系を用いて広角画像データを得た場合には、そのまま表示することになるが、表示の拡大・縮小を行うことも可能である。
【0087】
次に、変換画像データ選択手段4について説明する。画像データ変換手段3での変換処理にあたって、受信者が画像送信手段(図示せず)から送信されてきた撮像画像データ(凸型回転体ミラーの場合には円形画像データ)の中から所望の領域を選択することが可能である。すなわち、画像データ変換手段3による変換処理の際に、画像データ記憶手段2から読み出された円形画像データは一旦そのまま表示手段5に表示される。図5は、このときに表示される円形画像を示す図である。
【0088】
以下に、受信した円形画像上で受信者の所望する位置を指定する方法について、説明する。第1の方法は、表示手段5に表示された円形画像上で受信者が所望する位置(例えばA0(r0、θ0))を指定すると、その位置を中心として予め決められた画面サイズの透視画像を表示手段5に表示する方法である。具体的な画面サイズとしては、(r0±Δr0、θ0±Δθ0)等を指定する。ここで、rは円形画像の中心からの距離、θは円形画像の基準位置からの角度を表し、rおよびθにて円形画像の位置座標を指定することができる。
【0089】
第2の方法は、表示手段5に表示された円形画像上で受信者が所望する変換領域(例えばA1(r1、θ1)、A2(r2、θ2)、A3(r3、θ3)、A4(r4、θ4))を指定する方法である。このときには、任意の投影面を選択することができる。
【0090】
第3の方法は、図6に示すように、2種類の角度θ1、θ2のみを指定する方法である。この方法は、変換領域の上限および下限が予め指定されている場合に有効である。
【0091】
このときに位置を指定する手段として、図2に示す位置選択手段4aが用いられる。この位置選択手段4aによる位置選択方法としては、上記円形画像データを用いる方法(円形画像データ活用型)とパノラマ画像データを用いる方法(パノラマ画像データ活用型)の2つの方法が挙げられる。
【0092】
まず、円形画像データ活用型について説明する。この方法は、選択位置情報を入力する方法によって、さらに2つの方法に分類される。第1の方法は、受信した円形画像と共に、カーソルキーも表示手段5の同一画面上に表示し、キー入力手段の一部を構成する操作パネル7のキーを操作することにより、カーソルキーを円形画像上の受信者が所望する位置に移動させ、その位置でキー操作を行うことによりその位置座標を検出する方法である。第2の方法は、表示手段5に構成したタッチパネル7cにより、直接受信者が所望する位置を指定する方法である。このようにして円形画像データの中から所望の領域を選択し、選択した情報が画像データ変換手段3のCPU15に送られ、制御信号として用いられる。
【0093】
次に、パノラマ画像データ活用型について説明する。この方法は、画像データ記憶手段2から読み出された円形画像データが画像データ変換手段3によりパノラマ画像に変換されて表示手段5に表示された後、この状態から透視画像に変換する領域を選択する方法である。
【0094】
図7は、そのときの位置指定方法を説明するための図である。この場合にも、位置選択方法によって、さらに2つの方法に分類される。第1の方法は中心位置を指定する方法であり、第2の方法は両サイドの角度(θ1、θ2)を指定する方法である。さらに、その位置指定方法も、上記円形画像データ活用型と同様に、カーソルキーによる方法とタッチパネルによる方法を用いることができる。
【0095】
そして、表示手段5に表示された画像は、さらにキー入力手段(操作パネル)7からの入力やタッチパネル7cからの入力(位置指定やパノラマ画像、透視画像、パン・チルト、拡大縮小等を制御するための入力)に基づいて、表示制御手段6aからの制御信号が画像データ変換手段3および表示手段5に送られ、拡大縮小またはパン・チルト動作、さらには表示画面サイズおよび位置の変更等が可能となる。
【0096】
なお、ここまでは画像送信手段(図示せず)から送信されてくる画像データが、円形画像データである場合について説明を行ってきたが、送信されてくる画像データは変換済みの画像データまたは一般的な撮像手段(カメラ)からの画像であってもよい。この場合には、画像データ受信手段1で受信された画像データは、画像データ記憶手段2に一時記憶された後、画像データ変換手段3による変換処理が施されずに、そのまま表示手段5に送られて表示可能であることは言うまでもない。
【0097】
(実施形態2)
図8(a)は本発明の実施形態2における画像通信装置の構成を示す外観図である。この画像通信装置の本体上部正面には、表示手段であるカラーLCD5が設けられている。このカラーLCD5は、後述する受信手段にて受信した受信画像を表示したり、撮像手段で撮像した画像または画像データ変換手段で変換した画像を表示したり、入力手段である操作パネル7を操作する際に用いられるメニューを表示するため等に用いられる。また、カラーLCD5表面に制御入力用のタッチパネル7cが構成されていてもよい。
【0098】
カラーLCD5の下部には、各種制御入力用のキー入力手段を構成する操作パネル7が設けられている。操作パネル7には、携帯型電話機の通信回線にアクセス可能なテンキー7a、および各種スイッチ7bが設けられている。さらにその下方には音声入力手段の一部を構成するマイク10が設けられている。また、本体頭部コーナーには、無線による受信手段の一部を構成するアンテナ19が設けられている。
【0099】
さらに、カラーLCD5の上方位置には、音声出力手段の一部を構成するスピーカー11が設けられており、さらにその横に凸型回転体ミラーを含む撮像手段8aが設けられている。
【0100】
図9は本実施形態の画像通信装置における機能ブロック図である。この図9において、12は受信手段であり、この受信手段12には、広角画像データを受信する画像データ受信手段1と、音声データを受信する音声データ受信手段9とが備えられている。2aは画像データ受信手段1や音声データ受信手段9にて受信した画像データや音声データ、または後述する撮像手段8aからの画像データや音声入力手段10からの音声データを一時記憶する画像・音声データ記憶手段、3は画像データを表示画像データに変換したり、送信に適したフォーマットに変換する画像データ変換手段、5は変換画像データに基づいて画像を表示する表示手段である。6はこれら各手段の一連の動作を制御する制御手段、4は上記制御手段6の中に構成され、上記画像データの中から画像変換する対象領域を選択する変換画像データ選択手段、7は上記制御手段6に制御信号を入力するためのキー入力手段(操作パネル)である。また、制御手段6には表示手段5に表示される画像を制御する表示制御手段6aが含まれ、変換画像データ選択手段4には変換する画像の位置を選択する位置選択手段4aが含まれている。さらに、画像データ変換手段3には変換処理後の画像データを記憶する変換画像データ記憶手段3a、および撮像画像(円形画像)の必要な部分を除いて画素値を一定値に変換する画像値置換手段14が含まれている。さらに、8aは撮像手段、10は音声入力手段(図8におけるマイク)、11は音声出力手段(図8におけるスピーカー)、13は画像・音声送信手段である。
【0101】
この機能ブロック図から分かるように、本実施形態の画像通信装置は、無線式携帯送受信装置として機能するものであり、例えば携帯型電話機であってもよい。また、携帯型テレビジョン装置や、携帯型パーソナルコンピュータや携帯型情報機器等であってもよく、設置型テレビジョン装置、設置型パーソナルコンピュータや設置型モニタリング装置等であってもよい。
【0102】
以下に、この画像通信装置における送信時の動作について説明する。撮像手段8aにおいては、球面、放射面、楕円面、円錐面等の凸型回転体ミラー、さらには二葉双曲面形状等の焦点を有する凸型回転体ミラーを用いた光学系と、CCDやCMOSイメージャ等の固体撮像素子とを有しており、この凸型回転体ミラーを介して得られる光学像(凸型回転体ミラーの反射光をレンズで集光して得られる光学像)を、固体撮像素子により受光し、画像データに変換する。
【0103】
撮像手段8aにより撮像された撮像画像情報(凸型回転体ミラーの場合には円形画像情報)は、デジタルデータに変換された後、画像・音声データ記憶手段2aに送られ、一時記憶される。画像・音声データ記憶手段2aに一時記憶された画像データは、画像データ変換手段3に送られる。そして、画像データ変換手段3において、送信者が操作パネル7を操作することにより画像データがパノラマ画像や透視画像に変換されるか、画像のパン・チルトまたは拡大・縮小が行われるか、またはそのままの状態で変換画像データ記憶手段3aに記憶される。
【0104】
変換画像データ記憶手段3aに一時記憶された画像データは、表示手段5に送られて表示されると共に画像・音声送信手段13に送られ、画像・音声送信手段13において、フォーマット変換手段により送信に適したフォーマットに変換されて送信される。
【0105】
ここで、撮像画像データ(凸型回転体ミラーの場合には円形画像データ)を送信する場合には、送信量を削減するために、変換画像データ記憶手段3aに一時記憶された円形画像データは、画像データ変換手段3内に設けた画素値置換手段14により、画像変換に必要な円形画像部分を除いて一定値に変換される。これにより、データ量が大幅に削減された円形画像データが画像・音声送信手段13に送られ、画像・音声送信手段13内に設けたフォーマット変換手段により送信に適した圧縮フォーマット等に変換された後、送信される。また、表示手段5に表示された画像は、モニター画像として利用される。さらに、画像・音声送信手段13から送信する画像データには、送信側の撮像条件を表すパラメータ情報が含まれていることが望ましい。
【0106】
次に、この画像通信装置における受信時の動作について説明する。他の画像送信手段(図示せず)から送られてくる画像データは、受信手段12内の画像データ受信手段1により受信される。受信された画像データは画像・音声データ記憶手段2aに一時記憶され、その後、画像データ変換手段3に送られる。画像データ変換手段3では受信者が操作パネル7を操作することによって制御手段6の位置制御手段4aに入力した制御信号に基づいて、送られた画像データがパノラマ画像や透視画像に変換されたり、画像のパン・チルトまたは拡大・縮小等が行われる。変換処理後の表示用画像データは、画像データ変換手段3に設けた変換画像記憶手段3aに一時記憶され、制御手段6からの制御信号に応じて必要な画像が表示手段5により表示される。表示手段5は、受信時には受信した相手のカメラ画像を表示したり、操作パネル7を操作する際のメニューや設定値を表示する。ここで、制御手段6による制御入力は、操作パネル7上の各種キースイッチにより行われる。
【0107】
さらに、変換画像データ選択手段4により受信した円形画像から受信者側で任意の位置の透視画像を選択することができ、その方法は上記実施形態1と同様である。
【0108】
以上のように、本実施形態によれば、リアルタイムで画像の送受信が可能となり、かつ、パノラマ画像や透視画像をリアルタイムに得ることができる。
【0109】
さらに、操作パネル7上のキースイッチを操作して表示画面を2分割(または3以上に分割してもよい)することにより、図10に示すように、送信する画像データをモニターすると共に受信した相手の画像等も見ることができる。図10(a)は上下に2分割した画面を示し、図10(b)は左右に2分割した画面を示す。
【0110】
さらに、送信する画像データをモニターする必要が無い場合には、一方の画面で受信した相手の表情を見ながら、他方で相手の説明に併せた画像や受信者側の所望の位置の画像を選択して表示することもできる。さらに、受信した円形画像を表示し、操作パネル7のキー操作を行ってカーソルキーにより受信者の所望の位置を指定し、その透視画像を表示したり、さらにはその拡大・縮小表示も行うことができる。同様の操作によりパン・チルトや拡大・縮小を行うことができることは言うまでもない。
【0111】
また、表示手段5であるカラーLCDにタッチパネル7cを備えたものを用いれば、カラーLCD5に表示された円形画像に対して、タッチパネル7cにより受信者の所望の位置を直接指定し、その透視画像をカラーLCD5上に表示することも可能である。
【0112】
さらに、本実施形態では、他の画像通信装置から音声信号を受信して聞くことができる。受信手段12内の音声データ受信手段9により受信した音声データは、一旦、画像・音声データ記憶手段2aに記憶される。その後、音声出力手段11に送られて再生・出力される。
【0113】
さらに、本実施形態では、画像の送信と受信を同時に並行して行うことも可能である。この場合、撮像手段8aにより撮像された画像データと、他の送信者から送られてきて受信したデータを、各々画像・音声記憶手段2aにおける別々の記憶手段(複数の記憶領域)に一時記憶して、画像データ変換手段3において時分割で画像変換処理を行うことができる。または、画像データ変換手段3内に、撮像手段8aにより撮像された画像データと他の画像通信装置から送られてきて受信したデータとを並行して処理を行うことができる複数のデータ変換手段を並列して設けておき、各々個別に変換処理を行ってもよい。時分割で画像変換処理を行う場合には回路規模が小さくて済むために装置の小型化に適している。一方、並列に画像変換処理を行う場合には回路規模は大きくなるが、処理速度が低下しないために高画質を保つことが可能である。
【0114】
本実施形態において、撮像手段8aは、装置本体の頭部端(上端)に設けてもよく、例えば図8(a)のように装置本体の頭部端コーナーに配置してもよい。この場合には広角映像を容易に撮像することができる。
【0115】
また、図8(b)のように可動式として使用時には装置本体から突出した状態とし、伸縮自在なように配置してもよい。この場合には、伸長することにより障害物を避けることができ、撮像できる視野範囲を一層広げることができる。
【0116】
また、撮像手段8aを使用時には装置本体から突出した状態とし、使用しないときには図8(a)のように装置本体に収納されるようにしてもよい。この場合には、可搬性と収納性を向上させることができる。
【0117】
また、撮像手段8aを使用時に装置本体から突出した状態とし、図11に示すように、前後または側方に、例えば、装置本体に接する端部を軸として略90°折り曲げ(回動)可能なように配置してもよい。この場合には、撮像できる視野範囲をさらに一層広げることができ、複数画像を組み合わせることによって全天球画像も得ることができる。
【0118】
さらに、図10および図12にそれぞれ示すように、無線通信用のアンテナ19の先端部に撮像手段8aを配置してもよい。この場合には最大周囲360°の画像が瞬時に得られ、アンテナを伸ばせば視野範囲の拡大も可能である。
【0119】
なお、上記実施形態2では送信装置と受信装置が共に搭載された携帯型電話機の例について説明したが、本発明は、画像送信装置と画像受信装置が分離された画像通信システムにおいて、画像受信装置として適用することも可能である。例えば、凸型回転体ミラーを光学系として利用した撮像手段を搭載したテレビジョン用撮像装置から送信された円形画像(最大周囲360°の全方位映像)を本発明を適用したテレビジョン受像機で受信し、そのテレビジョン受像機に搭載した画像変換手段を用いて受信者が任意の方位の透視画像を楽しむことができる。その結果、野球、風景や映画等をあたかも撮影現場にいるような臨場感をもって楽しむことが可能となる。
【0120】
さらに、本発明を監視カメラから送信される複数画像を監視するセキュリティ用画像受信装置に適用することにより、広い視野を監視することができるので、監視機能を向上することができることは言うまでもない。また、上記円形画像(全方位画像)データをサーバーに搭載して、その円形画像(全方位画像)データに関連付けたゲーム(ゲームの映像を全方位画像として作製する)等のコンテンツを、上述したような画像変換手段を有する本発明を適用したパーソナルコンピューター等の受信手段に配信することにより、より一層の臨場感を持たせることができ、そのコンテンツおよびそれに関連する商品の普及を促進できることも明らかである。
【0121】
(実施形態3)
本実施形態3の画像通信装置は、図15に示すように、受信手段12、画像・音声送信手段13等により構成される通信手段(以下、単に通信手段と称する)を介して外部のGPS(Global Positioning System)30または基地局40と通信できるように構成されており、GPS30または基地局40と通信することによって取得される位置情報を表示できるようになっている。また、通信回線20を介して他の画像通信装置に対して、画像データ等の送信または受信がなされる。
【0122】
また、本実施形態3の画像通信装置は、送信側の装置として使用される場合、画像・音声送信手段13によって、画像データ及び音声データを他の画像通信装置に送信するに際して、画像データ及び音声データに加えて、撮像手段が備える凸型回転体ミラー等のミラーが有するミラー定数等のミラー設計情報及び該装置を識別するための識別情報を送信できる構成を有している。また、逆に、本画像通信装置は、受信側の装置として使用される場合、他の画像通信装置から送信される画像データ及び音声データを受信手段12にて受信するに際して、他の画像通信装置から画像データ及び音声データと共に送信されるミラー設計情報及び識別情報を受信できる構成を有している。
【0123】
なお、本実施形態3の画像通信装置における外観構成は、実施形態2の画像通信装置と同一であるので、実施形態2の画像通信装置の構成を示す図8を参照するとして詳しい説明は省略する。
【0124】
図15は、本実施形態3の画像通信装置における機能構成ブロック図である。この図15において、制御手段6は、受信手段12等の各構成を制御し、例えば、コンピュータのCPU、MPUなどで構成される。
【0125】
この制御手段6には、表示手段5を制御する表示制御手段6a、画像データ変換プログラムを有し、キー入力手段7によって入力された変換情報に基づいて全方位画像データを所望の画像データに変換する変換画像データ選択手段4の他、受信手段12を介して、GPS30または基地局40と通信して該装置の現在位置及びその周辺の地図データを含む位置情報を取得する位置情報取得手段6bを備えている。
【0126】
さらに、本実施形態3の画像通信装置の制御手段6には、送信側装置識別手段6dを備えており、この送信側装置識別手段6dによって、該装置が受信側装置として機能する場合に、外部の送信側装置の種類を識別し、画像データを送信してくる送信側装置に対して必要な送信要求信号を出力する。また、制御手段6には、送信要求識別手段6cを備えており、該装置が送信側装置として機能する場合に、該装置が送信する画像データを受信する受信側装置が送信してくる送信要求を識別し、該装置内の画像データ変換手段3に対して必要な送信要求信号を出力するようになっている。
【0127】
本実施形態3の画像通信装置の記憶手段2では、図16に示すように、受信手段12の画像データ受信手段1にて受信した画像データを記憶する画像データ記憶手段2a、受信手段12の音声データ受信手段9にて受信した音声データを記憶する音声データ記憶手段2bが設けられている。また、この記憶手段2には、画像データ及び音声データを送信する他の画像通信装置の撮像手段が備える凸型回転体ミラー等のミラーが有するミラー定数等のミラー設計情報を記憶するミラー設計情報記憶手段2cと、外部の画像通信装置が画像データを撮像するために使用した撮像手段を識別するための送信側装置識別情報を記憶する識別情報記憶手段2dと、外部の画像通信装置が送信する画像データと共に送信される外部の画像通信装置が存在する位置情報を表す位置情報を記憶する位置情報記憶手段2eとを有している。
【0128】
通信手段は、例えば、無線信号を送信するアンテナ、モデム、無線信号変換部、通信回線接続部等により構成され、全方位画像データ及び設計情報あるいは位置情報等を送信または受信する。
【0129】
他の構成については、前述の実施形態2の画像通信装置と同様であるので、詳しい説明は省略する。
【0130】
本実施形態3の画像通信装置の送信時の動作において、画像データ及び音声データを送信する動作は、前述の実施形態2の画像通信装置の送信時の動作とほぼ同一の動作によって行われ、また、画像・音声送信手段13から画像データ及び音声データを送信する際に、送信側のミラー設計情報等の撮像条件を表すパラメータ情報が含まれる点でも同一になっており、以下、本実施形態2の画像通信装置と異なる点について詳細に説明する。
【0131】
本実施形態3の画像通信装置では、通信手段を介してGPS30または基地局40によって送信された該装置の現在位置及びその周辺の地図データを含む位置情報が、制御手段6の位置情報取得手段6bに取得され記憶される。この位置情報取得手段6bに記憶された位置情報は、画像・音声送信手段13から画像データ及び音声データを送信する際に、パラメータ情報と共に送信される。また、このパラメータ情報には、送信側のミラー設計情報等の撮像条件を表すパラメータ情報を識別する識別情報が含まれて送信される。
【0132】
また、本実施形態3の画像通信装置では、画像データ、音声データ等を送信した送信相手の画像通信装置から送信される送信要求を受信手段12にて受信した場合、その送信要求は、制御手段6の送信要求識別手段6dに送られ、送信要求が送信された送信要求識別手段6dでは、送信された送信要求に応じて、パラメータ情報を送信することなく全方位画像データ等のみを送信するように画像・音声送信手段13に指示を出す。また、送信相手の画像通信装置から送信要求がない場合には、全方位画像データに加えて、設計情報等のパラメータ情報を送信するように、画像・音声送信手段13に指示を出す。
【0133】
これにより、送信相手となる他の画像通信装置に設計情報等のパラメータ情報がすでに記憶されている場合に、画像データを作成するために必要な全方位画像データのみを送信するようにすることができるので、送信される情報量及び送信に要する時間を低減することができる。
【0134】
次に、本実施形態3の画像通信装置における受信時の動作について説明する。なお、本実施形態3の画像通信装置の画像データ及び音声データを受信する動作については、前述の実施形態2の画像通信装置の動作を同様であるので、その説明は省略する。
【0135】
本実施形態3の画像通信装置では、送信相手となる他の画像通信装置から画像データ及び音声データと共に送信されてくる位置情報は、記憶手段2の位置情報記憶手段2eに記憶される。この位置情報記憶手段2eに記憶された位置情報は、制御手段6の表示制御手段6aによって、画像データから変換された表示画像に対応させて表示手段5に表示される。
【0136】
これにより、画像に対応して表示手段5に表示された位置情報に基づいて、受信側の画像送信装置に表示された画像の周囲状況を把握しやすくなる。
【0137】
また、本実施形態3の画像通信装置では、送信相手となる他の画像通信装置から送信されて受信手段12にて受信される装置識別情報が、記憶手段2の送信側装置識別情報記憶手段2dに記憶される。送信側装置識別情報記憶手段2dに記憶され識別情報は、制御手段6の送信側装置識別手段6dに送信され、識別情報が送信された送信側装置識別手段6dでは、記憶手段2の送信側装置識別情報記憶手段2dにすでに記憶されている過去に受信した識別情報と比較して、過去に同一の機種によって画像データを受信したかどうかを識別する。過去に同一の機種によって画像データを受信したことがあった場合には、制御手段6の送信側装置識別手段6dは、画像・音声送信手13を介して、送信相手となる他の画像通信装置に対して、画像データ、音声データ等のみを送信するように送信要求情報を送信すると共に、受信手段12に対して、画像データのみを受信するように指示を出す。
【0138】
これにより、送信相手となる他の画像通信装置に設計情報等のパラメータ情報がすでに記憶されている場合に、画像データを作成するために必要な全方位画像データのみを受信するようにすることができるので、送信される情報量及び送信に要する時間を低減することができる。
【0139】
【発明の効果】
従来の電子スチールカメラ搭載携帯電話やテレビジョンセットでは、受信側で受信できる画像を選択することができず、任意の所望する画像情報を得ることができなかったが、本発明によれば、全方位画像データやパノラマ画像等の広角画像を受信した受信者側で、受信した画像データの中から任意の方位の画像を選択して透視画像や拡大画像に画像変換することにより、送信者の周囲の映像の中から所望の画像を得ることができる。
【0140】
さらに、従来の電子スチールカメラ搭載携帯電話等では、視野角範囲が限られており、1台の撮像手段を用いて複数画像を送信する場合には、特定方向の映像を撮像してそれに続いて画像を送信し、つぎに送信側の撮像手段(カメラ)の向きを変えるという一連の操作を複数回繰り返す必要があり、操作が煩雑で煩わしいという問題があった。また、1台の撮像手段では同時刻に複数の映像を撮像することができず、同時刻の複数映像を画像データとして送信することができなかったが、本発明によれば、1台の撮像手段により撮像手段の方向を変更することなく、広角または全方位(周囲最大360°)の映像を撮像し、撮像した画像データから任意の範囲の画像データを生成して送信および表示することができるため、同時刻の複数画像を撮像し、かつ、簡単な操作によりリアルタイムで送信することができる。
【0141】
さらに、撮像手段を頭部端(例えば頭部端コーナー)に設けることにより装置の小型化に寄与することができる。また、撮像手段を回転自在または伸縮自在な構造とすることにより、収納性を高めると共に、広角画像の撮像をより一層容易にすることができる。
【0142】
また、本発明の画像通信装置によれば、GPSまたは基地局と通信することによって所得される送信側装置の現在位置及びその周辺の地図データを含む位置情報を表示画像に対応させて表示することができるので、送信側装置の周囲状況を詳しく確認することができる。さらに、送信側装置から送信される広角画像データと共に、送信側装置を識別する識別情報が送信されるようにし、識別情報を受信する受信側の画像通信装置が、識別情報を受信して、所望の形状の画像データに変換す時間を低減することができる。この場合、送信側の画像通信装置において、他の画像通信装置から送信される広角画像データのみを送信するように要求する送信要求が送信されたことを識別する送信要求識別手段をさらに備えるようにすれば、送信側の画像通信装置にて不要な画像データを作成することが防止され、画像データの送信量及び送信に要する時間を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の画像通信装置の構成を説明するための正面図である。
【図2】実施形態1の画像通信装置の構成を説明するための機能ブロック図である。
【図3】(a)〜(d)は画像の種類を説明するための概念図である。
【図4】図2の画像通信装置における画像データ変換手段の構成を説明するためのブロック図である。
【図5】円形画像上での位置選択方法を説明するための図である。
【図6】円形画像上での位置選択方法を説明するための図である。
【図7】パノラマ画像上での位置選択方法を説明するための図である。
【図8】(a)および(b)は実施形態2の画像通信装置の構成を説明するための正面図である。
【図9】実施形態2の画像通信装置の構成を説明するための機能ブロック図である。
【図10】(a)および(b)は実施形態2の他の画像通信装置の構成を説明するための正面図である。
【図11】実施形態2の他の画像通信装置の構成を説明するための正面図である。
【図12】実施形態2の他の画像通信装置の構成を説明するための正面図である。
【図13】実施形態で用いるルックアップテーブルの例を示す図である。
【図14】従来の電子スチールカメラ搭載携帯電話の構成を説明するための外観図であり、(a)は正面図、(b)は背面図である。
【図15】実施形態3の画像通信装置の構成を説明するための機能ブロック図である。
【図16】実施形態3の画像通信装置の記憶手段の構成を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
1 画像データ受信手段
2 画像データ記憶手段
2a 画像・音声データ記憶手段
3 画像データ変換手段
3a 変換画像データ記憶手段
4 変換画像データ選択手段
4a 位置選択手段
5 表示手段(カラーLCD)
6 制御手段
6a 表示制御手段
6b 位置情報取得手段
6c 送信要求識別手段
6d 送信側装置識別手段
7 操作パネル(キー入力手段)
7a テンキー
7b 各種キースイッチ
7c タッチパネル
8 撮像手段(電子スチールカメラ)
8a 撮像手段
9 音声受信手段
10 音声入力手段(マイク)
11 音声出力手段
12 受信手段
13 画像・音声送信手段
14 画素値置換手段
15 CPU
16 LUT
17 演算ロジック手段
18 バスライン
19 アンテナ
20 通信回線
30 GPS(Global Positioning System)
40 基地局

Claims (25)

  1. 広角画像データを受信する画像データ受信手段と、
    該画像データ受信手段にて受信した前記広角画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
    広角画像データを表示画像データに変換する画像データ変換手段と、
    該画像データ変換手段にて画像変換する対象領域を前記広角画像データから選択する変換画像データ選択手段と、
    前記表示画像データに基づいて画像を画面上に表示する画像表示手段と
    凸型回転体ミラーからなる光学系と、該凸型回転体ミラーによって反射され、該凸型回転体ミラーと対向する位置に配置されたレンズによって集光された光を受光する受光素子とを有する撮像手段と、
    該撮像手段の受光素子によって得られる広角画像データを外部に送信するための送信手段とを備え、
    前記撮像手段は、装置本体の頭部端に配置されて、該装置本体に収納可能であることを特徴とする画像通信装置。
  2. 広角画像データを受信する画像データ受信手段と、
    該画像データ受信手段にて受信した前記広角画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
    広角画像データを表示画像データに変換する画像データ変換手段と、
    該画像データ変換手段にて画像変換する対象領域を前記広角画像データから選択する変換画像データ選択手段と、
    前記表示画像データに基づいて画像を画面上に表示する画像表示手段と
    凸型回転体ミラーからなる光学系と、該凸型回転体ミラーによって反射され、該凸型回転体ミラーと対向する位置に配置されたレンズによって集光された光を受光する受光素子とを有する撮像手段と、
    該撮像手段の受光素子によって得られる広角画像データを外部に送信するための送信手段と、
    通信用アンテナとを備え、
    該通信用アンテナの先端部に前記撮像手段が配置されていることを特徴とする画像通信装置。
  3. 前記画像データ受信手段にて受信される前記広角画像データは、凸型回転体ミラーの反射光を撮像して得られる円形画像データであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像通信装置。
  4. 前記円形画像データを撮像するための前記凸型回転体ミラーおよび前記反射光を集光するレンズの設計に関する情報が前記広角画像データに含まれているか、または前記画像データ変換手段に記憶されていることを特徴とする請求項3に記載の画像通信装置。
  5. 前記画像データ変換手段は、前記広角画像データを透視画像データおよびパノラマ画像データの少なくともいずれか一方に変換する機能を有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像通信装置。
  6. 前記画像データ変換手段は、表示画像のパン・チルト機能およびズームイン・ズームアウト機能の少なくともいずれか一方を有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像通信装置。
  7. 前記変換画像データ選択手段は、前記円形画像データによる円形画像上の1または2以上の任意の位置を選択する位置選択手段と、
    該位置選択手段にて選択される位置情報に応じた位置の画像データを記憶する記憶手段とを備えていることを特徴とする請求項3に記載の画像通信装置。
  8. 前記位置選択手段にて選択される位置情報は、前記円形画像の中心を原点とした極座標値rおよびθで表されることを特徴とする請求項7に記載の画像通信装置。
  9. 前記位置選択手段は、カーソルキーまたは前記表示手段の画面上に併設されたタッチパネルからなることを特徴とする請求項7または8に記載の画像通信装置。
  10. 前記送信手段から外部に送信される画像データには、前記撮像手段の前記凸型回転体ミラーおよび前記レンズの設計に関する情報が含まれていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の画像通信装置。
  11. 音声データの送信手段および受信手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の画像通信装置。
  12. 前記画像表示手段は、表示画面の領域を上下および左右の少なくともいずれか一方の方向において複数分割するための機能を備えていることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の画像通信装置。
  13. 前記画像表示手段は、前記複数分割された画面のいずれかに、前記撮像手段によって得られた画像データの中の任意の位置の画像を選択して表示することを特徴とする請求項12に記載の画像通信装置。
  14. 前記複数分割画面は2分割画面であり、前記画像表示手段は、一方の画面前記変換画像データ選択手段によって選択された画像を常時表示し、他方の画面に、前記撮像手段によって得られた画像データの中の任意の位置の画像を表示することを特徴とする請求項12に記載の画像通信装置。
  15. 前記撮像手段で撮像された画像データに対して、画像変換に必要な円形画像部分を除く画像データを一定値に置き換える画素値置換手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の画像通信装置。
  16. 前記撮像手段は、前記装置本体の頭部端コーナーに配置されていることを特徴とする請求項1に記載の画像通信装置。
  17. 前記撮像手段は、装置本体に対して前後または側方に回動自在であることを特徴とする請求項1に記載の画像通信装置。
  18. 前記撮像手段は、装置本体に対して伸縮自在であることを特徴とする請求項1に記載の画像通信装置。
  19. 前記送信手段及び受信手段は、GPSまたは基地局と通信可能に構成されており、
    GPSまたは基地局と通信することによって得られる、現在位置及び該現在位置の周辺の地図データを含む位置情報を取得する位置情報取得手段をさらに備え、
    該位置情報取得手段に取得された位置情報は、前記送信手段から送信される画像データとともに、外部に送信可能になっていることを特徴とする請求項1〜18のいずれかに記載の画像通信装置。
  20. 前記受信手段が、他の画像通信装置から画像データ及び音声データと共に送信される前記位置情報を受信した場合に、前記画像表示手段は、該位置情報を前記表示画像データと共に、前記画面上に表示することを特徴とする請求項19に記載の画像通信装置。
  21. 前記送信手段によって、前記撮像手段による画像データとともに、該撮像手段が設けられた画像通信装置の識別情報が付加されて送信されることを特徴とする請求項19または20に記載の画像通信装置。
  22. 前記画像データ記憶手段は、前記受信手段が受信した広角画像データを撮像するための凸型回転体ミラーおよびその反射光を集光するレンズの設計に関する情報を記憶するための設計情報記憶手段と、該広角画像データを送信した他の画像通信装置に関する識別情報を記憶する識別情報記憶手段とを備え、
    該設計情報記憶手段及び識別情報記憶手段は、前記受信手段広角画像データを受信した場合に、広角画像データに前記設計情報及び前記識別情報を対応させて記憶することを特徴とする請求項21に記載の画像通信装置。
  23. 前記受信手段広角画像データと共に、該広角画像データを送信した他の画像通信装置の識別情報受信した場合に、この識別情報と、前記識別情報記憶手段に既に記憶されている識別情報とを比較して、その比較結果により両識別情報が同じであると判断されたときには、前記送信手段、前記他の画像通信装置に対して、広角画像データのみを送信するように要求する送信要求送信することを特徴とする請求項19〜22のいずれかに記載の画像通信装置。
  24. 前記送信要求が送信されたことを識別する送信要求識別手段をさらに備えたことを特徴とする請求項23に記載の画像通信装置。
  25. 請求項1〜24のいずれかに記載の画像通信装置の機能を備えていることを特徴とする携帯型電話機。
JP2001302819A 2001-03-15 2001-09-28 画像通信装置および携帯型電話機 Expired - Fee Related JP3804766B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001302819A JP3804766B2 (ja) 2001-03-15 2001-09-28 画像通信装置および携帯型電話機

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001075110 2001-03-15
JP2001-75110 2001-03-15
JP2001302819A JP3804766B2 (ja) 2001-03-15 2001-09-28 画像通信装置および携帯型電話機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002344962A JP2002344962A (ja) 2002-11-29
JP3804766B2 true JP3804766B2 (ja) 2006-08-02

Family

ID=26611389

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001302819A Expired - Fee Related JP3804766B2 (ja) 2001-03-15 2001-09-28 画像通信装置および携帯型電話機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3804766B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4321128B2 (ja) 2003-06-12 2009-08-26 株式会社デンソー 画像サーバ、画像収集装置、および画像表示端末
KR100677303B1 (ko) 2003-12-26 2007-02-05 엘지전자 주식회사 휴대 단말기
JP2005303796A (ja) * 2004-04-14 2005-10-27 Kazumasa Sasaki 放送システムおよび画像再生装置
KR100600750B1 (ko) 2004-07-27 2006-07-14 엘지전자 주식회사 듀얼카메라가 장착된 이동통신 단말기
JP2006054662A (ja) * 2004-08-11 2006-02-23 Mitsubishi Electric Corp 運転支援装置
JP4851179B2 (ja) * 2005-12-16 2012-01-11 株式会社三菱東京Ufj銀行 通信方法、通信装置、情報通信システム、及びプログラム
JP2007318597A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Opt Kk 広角レンズによる撮像データの圧縮方法、圧縮装置、広角カメラ装置およびモニタシステム
JP5678324B2 (ja) 2011-02-10 2015-03-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 表示装置、コンピュータプログラム、及び表示方法
CN103562791A (zh) * 2011-04-18 2014-02-05 眼见360股份有限公司 用于与移动计算设备一起进行全景视频成像的装置和方法
JP5872415B2 (ja) * 2012-08-08 2016-03-01 株式会社Nttドコモ 表示端末、操作受付方法及びプログラム
CN105323532B (zh) * 2014-06-30 2019-10-15 中兴通讯股份有限公司 一种移动终端图像的自适应显示方法和装置
JP5919570B2 (ja) * 2014-12-11 2016-05-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 画像表示装置及び画像表示方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002344962A (ja) 2002-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8208010B2 (en) Face image correction using multiple camera angles
US11323621B2 (en) Image communication system, image capturing device, communication terminal, and mode switching method
KR101433157B1 (ko) 휴대 단말기 및 그 이미지 전송 방법
WO2001011881A1 (fr) Videophone
JP2004007553A (ja) 携帯端末
JPWO2006046681A1 (ja) 携帯電話装置
JP3804766B2 (ja) 画像通信装置および携帯型電話機
JP4352465B2 (ja) 携帯端末
CN107147927B (zh) 基于直播连麦的直播方法及装置
JP2006333301A (ja) テレビ通信装置
JP5294889B2 (ja) 撮像装置及び撮像方法
JP2000078549A (ja) テレビ電話機能を有する移動体通信端末
KR100747581B1 (ko) 카메라를 구비한 통신 단말 장치와 이를 이용한 데이터송수신 방법
KR101193129B1 (ko) 다자 동시 제어를 허용하는 실시간 원격 360도 전방향 영상 감시 시스템
KR100641176B1 (ko) 휴대단말기에서 삼차원 영상데이터 표시방법
KR100730057B1 (ko) 촬영 방위각에 기초한 촬영 안내가 가능한 카메라를 구비한휴대용 단말기 및 그 방법
JP5154020B2 (ja) テレビ電話システム及びテレビ電話端末装置並びにテレビ電話画像表示方法
JP2005012291A (ja) Tv会議用モバイル動画通信端末
EP1081943A1 (en) Digital transceiver camera
KR20140075963A (ko) 이동 단말을 이용한 카메라 원격 제어 장치 및 방법
JP2012100135A (ja) 携帯通信端末及びそのコンピュータソフトウェア
KR100678059B1 (ko) 거울기능을 가지는 휴대용 복합 통신단말기 및 그 구현방법
KR20060010089A (ko) 입체영상이 구현되는 이동통신 단말기
JP2001320460A (ja) 携帯端末および画像送信方法
JP2001102825A (ja) 携帯型電話端末

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040618

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060411

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060502

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060502

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100519

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110519

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110519

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120519

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120519

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130519

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees