JP3804039B2 - テープ巻き付け装置およびテープ巻き付け方法 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイヤハーネス等の電線に、絶縁用ビニルテープ、シールド用金属テープあるいはこれら異なるテープを巻き付けるテープ巻き付け装置とテープ巻き付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ワイヤハーネス等の電線に絶縁用ビニルテープやシールド用金属テープといった各種テープを巻装する装置には、テープの巻装工程のコスト低減、品質向上等の観点から多くのものが提案されている。例えば、特開昭59−12052号公報所載の技術(以下、「従来技術」という。)は、図6,7のように機台1のガイドレール2に沿って左右にスライドするベース3が設けられる。ベースプレート3には、テーピングヘッド4が設けられ、モータ5により歯車6を介して駆動されるリング状回転円板7が回転自在に軸支される。回転円板7にテープボビン8が設けられる。また、被巻装体であるワイヤハーネス9がその両端をクランプ10で固定して張装される。図示されない走行用モータによりテーピングヘッド4が矢印に示すように右方から左方へガイドレール2に沿って移動するとき、これに同期してモータ5の駆動により回転円板7もワイヤハーネス9の周囲を回転し、テープボビン10のテープ11がワイヤハーネス9に巻装されていく。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来装置にあっては、テープ11を取り付けた回転円板7が、ワイヤハーネス9を中心に回転させながらテープ11を巻き付けていく構成であるから、回転円板7には常に遠心力が作用する。このため、テープの巻き付けスピードを上げる場合には、この遠心力が大きくなってしまうため、回転数を上げるには限界があり、その結果、テープ巻き付け速度を向上することができず、巻き付け工程のコスト低減を図るのが困難となる欠点があった。
【0004】
また、テープ11自体が常にワイヤーハーネス9を常に回転していること、および回転円板7の回転半径が以外に大きいことといった理由により、テーピングヘッド4にテープの巻き付けが正常かどうかを検査するテープ欠品検知センサとか、テープ巻装終了時の切断を行うテープカッタの装置等の付加価値装置の設置が大幅に制約され、実質的に設置が困難となるばかりか、該検知センサを設置しようとしても設置個所がワイヤーハーネスからかなり離れた位置になるため、検知精度の低下を来してしまうおそれがあった。
【0005】
さらに、回転円板7の回転軸受部や歯車6等といった部品が増えてテーピングヘッド4の構造が複雑となり、ひいては装置全体の設備費および整備維持費のコストアップを招く不具合もあった。
【0006】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、テープ巻き付け速度が早くて、巻き付け工程での作業を向上を図り、また、テープ欠品センサ等の付加価値装置の設置を容易にし、さらには設備費や整備維持費が安価で、しかも構造の簡単なテープ巻き付け装置およびテープ巻き付け方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するためなされた請求項1記載の発明に係るテープ巻き付け装置は、機台に設置され電線の端部をクランプするように形成された一対の電線クランプ部、該電線クランプ部間に張装した電線を回転させるために両クランプ部にそれぞれ設けられていてそれぞれ独立して回転制御できる回転駆動部、前記機台に設けられ該回転する電線に沿って移動するように形成されたベース部、および前記ベース部に設けられテープホルダ部を形成したテープ巻きヘッド部を具備し、前記テープホルダ部に設置したテープの端を前記電線の外周に取り付けた後、前記回転駆動部により回転する電線に沿って前記ベース部を移動させることにより、前記電線にテープが巻装されるように構成したことを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のテープ巻き付け装置において、前記電線クランプ部のうち、少なくともいずれか一方の電線クランプ部を、電線を張装する方向に移動しうるように構成したことを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、テープ巻き付け方法に係り、請求項1に記載のテープ巻き付け装置を用いて、一対の電線クランプ部に電線Wの端部をクランプして張装し、該電線によじりを加える場合には一方の回転駆動部のみを回転させて電線によじりを加え、前記機台上を移動するテープ巻きヘッド部に装填したテープの端を電線に添着させ、次いで両回転駆動部により前記クランプ部と一体的に電線を回転させると共に、テープ巻きヘッド部も略同時に前記張装された電線に沿って移動せしめられ、電線の回転によりテープを電線に巻装することを特徴とする。
【0010】
請求項1の発明によれば、テープ側を静止させたままで電線のみを回転させ、ベース部を電線クランプ部により張装した電線に沿って移動させるだけでテープを巻装する。また、電線の回転速度および移動速度は任意に設定される。テープ巻きヘッド部には、電線回りを回転する部品ないしは構造物がない。
【0011】
前記回転駆動部を両クランプ部にそれぞれ設けられていてそれぞれ独立して回転制御できるから、電線各クランプ部を同時に回転させて電線を回転させ、あるいは、片側の電線クランプ部だけを回転させて電線をよじっておき、その後、両電線クランプ部を同時に回転させてテープを巻装する。
【0012】
請求項3のテープ巻き付け方法の発明によれば、請求項1に記載のテープ巻き付け装置を用いて、電線によじりを加える場合には一方の回転駆動部のみを回転させて電線によじ りを加え、前記機台上を移動するテープ巻きヘッド部に装填したテープの端を電線に添着させ、次いで両回転駆動部により前記クランプ部と一体的に電線を回転させると共に、テープ巻きヘッド部も略同時に前記張装された電線に沿って移動せしめられ、電線の回転によりテープを電線に巻装する方法であるから、電線の回りを回転する部品ないしは部材が、テープ巻きヘッド部周辺に存在せず、電線のみが回転するので、テープの巻き付けを効率的に行える。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。説明は、図1〜図3(後述する図5に示すテープの角度調整手段の図示を省略した)に示す実施例を用いて具体的に行う。機台11の上には、左右方向(以下、図1,3において矢印「X」で示す。)に配設した二本のガイドレール12が設けられる。13は後述するテープ巻きヘッド部14(X方向に一対設置される。)を支えるベース部であり、該ガイドレール12に摺動自在に載置される。15は、機台11に設けたベース部13をX方向に移動させる巻き掛け移動装置であって、移動用モータ16と、プーリ17と、各プーリ17間に巻き掛けされたベルト18とからなる。ベルト18は、その一部分がベース部13の結合部19において結合される。ベース部13には、いわゆるLMガイド(図示しない)が取り付けられており、ベース部13がテープ巻き付け作業工程の終了位置にきたとき、LMガイドが機台11ないしはガイドレール13に設けたタッチ部(図示しない)に接触することにより、移動用モータ16が停止し、適宜手動、または自動化により該モータ16を逆回転され、次のテープ巻き付け作業の最初の位置に復帰するように形成される。なお、12’はストッパを示す。
【0014】
次に、テープ巻きヘッド部14の構成について説明する。二つのテープ巻きヘッド部14は同一構造を有し、図1または図3に向かって左右に一対設けられる。左側の該ヘッド部14に絶縁用ビニールテープ20が、右側のヘッド部14にシールド用金属箔テープ21が、それぞれ縦断面U字形状のテープホルダ部22に収容して保持される。該テープホルダ部22は、その下方に延在した円筒状のボス23を、支持スライダ24に回動自在に軸支される。
【0015】
次に、このテープ巻きヘッド部14の下方でベース部13との間に存する二つのベース25,26について説明する。すなわち、ベース部13側からみて、第一のテープ巻きヘッド部用のベース25(以下、「第一ベース」という。)および第二のテープ巻きヘッド部用のベース26(以下、「第二ベース」という。)が設けられる。先ず、第一ベース25とベース部13との関係についてであるが、第一ベース25とベース部13との間にオイル、水または空気等の流体により作動する流体圧シリンダ27が介設される。このシリンダ27の伸縮により第一ベース25は、ベース部13に対して前後方向(図2,3において符号「Y」の矢印で示す。)に位置調節すべくガイドレール28上を移動できる(図1,2)。次に、第一ベース25と第二ベース26との関係は、第一ベース25にガイドレール29が設置され、第二ベース26が図示しない位置調整機構によりX方向に沿って摺動されて所望の位置で固定できる。また、第二ベース26は、上記した支持スライダ24を流体圧シリンダ30によりY方向(前後方向)に位置調整すべく摺動変位できる。
【0016】
なお、テープ巻きヘッド部14には、次のような首振り角度調整手段が設けられる。すなわち、角度調整板31の割り部32をボス23にあてがい、ボルト33の締め付けにより該調整板31をボス23に固定する(図3)。角度調整板31の後端のピン34と支持スライダ24との間には、図示しないスプリングが係止され、テープ21の回転面を常時ワイヤーハーネスWの張装される方向に対して直交する方向(中立方向)に指向させるように付勢せしめる。また、図5に示すように、ボス23には、テープ21の回転面に直交する方向に十字状にストッパプレート55が固定される。このストッパプレート55に衝合する一対のストッパピン56,57が、第二ベース26側に設けられる。流体圧シリンダ装置30により支持スライダ24がY方向に移動されるとき、テープ21はその中心軸線58方向に沿って待機位置Bから前方に進んだCの位置にくる。このとき、ストッパプレート55の左端は左方にあるストッパピン56に衝合しはじめる。さらに、テープ21がワイヤーハーネスW側に送られると、実線に示すようにボス23は前記図示しないスプリングのばね力に抗して時計方向に回転する。ストッパプレート55の右方側が図5における右方のストッパピン57に衝合することで、ボス23の最大回転角度が規制される。こうして、ストツパプレーと55がストッパピン56、57に衝合することによりテープ21の引き延ばされる方向である角度を調整されることになり、テープを良好に巻き付けることができる。
なお、ワイヤーハーネスWは、単線、よじり線のごとき電線、つまり導体または導電体電線を示す。
【0017】
次に、電線をクランプするクランプ手段について説明する。35は、機台11に植設した支持脚36の軸受部37に軸支された左方のクランプ部、38はガイドレール12または別に設けた適宜のレールに沿ってX方向に移動可能に形成された支持台である。支持台38には、回転駆動部たるモータ39が設けられる。モータ39の軸端に右方クランプ部40が同一上記軸線上に取り付けられる。左右両方のクランプ部はいずれもトグル機構を用いたものであるが、いずれか一方のみをトグル機構を用い、いずれか他方のみを通常のクランプ機構、あるいは両方共通常のクランプ機構またはトグル機構を用いた態様のものであってもよい。電線Wは二つのクランプ部35,40で把持して張装されるが、電線W端部に固定した金属金具端子を損傷させないようにクランプされることは言うまでもない。こうして、電線Wはガイドレール12と略平行に配索される。また、両クランプ部35,40は回転駆動部たるモータ39,41により矢印R方向に駆動される。なお、42は左方のモータ41と軸43との間に介装したベルトを示す。
【0018】
次に、上記テープ巻き付け装置により絶縁用テープとシールド用テープを同時に巻き付ける場合のテープ巻き付け方法について説明する。先ず、左方クランプ部35および右方クランプ部40に、電線Wを把持する。電線Wのたるみをなくすべく、支持台38上のクランプ部40を図示していない機構を用いて右方に移動させ電線Wを張装する。テープを左方から巻く場合であるので、ベース部13を左方端に移動させる。左方クランプ部35のみ回転させて電線Wによじりを加える。このとき、流体圧シリンダ装置27により第一ベース25が電線Wに近接するように変位する。テープ巻きヘッド部14各テープ20,21を若干引き出してその自由端を静止している電線W外周に添着して巻き付ける。角度調整板によりテープ20,21の回転面が、電線Wに直交する位置から右方クランプ部40側には振り向かないように角度調整され、無駄な首振り動作を生じないようにする。また、二つのテープ20,21の位置調整や首下巻きしろ調整を行う場合には、事前に図示しない位置調整機構により、二つのテープ巻きヘッド部14をX方向に適宜移動させて配置間隔が微調整される。
【0019】
次に、モータ39、41により二つのクランプ部35,40を同時に回転させ、電線W全体にR方向の回転を与える。そして、移動用モータ16を駆動し、ベルト18を介してベース部13、すなわちテープ巻きヘッド部14をガイドレール12に沿って右方向へ移動させる。すると、テープ巻きヘッド部14は、電線Wに沿って移動し、図3に示すようにテープ20,21」がそれぞれ電線Wに他動的に巻装されていくこととなる(図2でテープは矢印S方向に回転される。)。
【0020】
上記実施例および製造方法によれば、上記従来装置のようにワイヤーハーネス9を静止させ、テープを電線の回りに回動させ巻き付け作業を行うものと異なり、テープ20,21側を回動させないで静止させ、電線Wを回転させて巻き付けを行う構成のため、電線Wの回転速度を上げるだけで簡易にテープ巻き付け速度を向上でき、ひいては巻き付け工程におけるコストを大幅に低減できる効果を有する。また、従来装置のような複雑な歯車機構を要せず、構造を簡易化できるばかりか、設備費および整備点検の維持費をコストダウンを図れるといった優れた効果もある。
【0021】
ところで、上記実施例におけるテープ巻きヘッド部14の代わりに、図4に示す変形例のようなテープ巻きヘッド部構造にすることもできる。すなわち、テープホルダ部22の前面に支持ブラケット45を取り付け、この上方に取り付けたシリンダ装置46(空気、水、油等の流体圧により作動する。)のロッド47下端にテープ切断用のカッタ48を設ける。また、支持ブラケット45の下方には、垂直ローラ49と水平ローラ50とを軸支する延在ブラケット51が設けられる。垂直ローラ49は、ややV字状の回転面を有し、その回転面の中央部に撓もうとする電線Wが当接し、テープ20,21の張力によりテープ巻きヘッド部14側に引き寄せられて撓むのを阻止するためのものである。他方、水平ローラ50はカッタ48が、延在ブラケット51の図示しないカッタ溝に伸張したとき、テープのたるみや横ずれを生じさせることなく円滑にテープカットを行えるようにするためのものである。
なお、テープ自体のたるみおよび巻き仕上がりを向上させるためには、次のようにして行われる。すなわち、テープホルダ部22にベルクランク状のブレーキアームを軸支し、その一端に適宜のシリンダ装置のシリンダロッドを、その他端にテープホルダにセットされたテープ21の表面を転動しながら押圧するブレーキローラが設けられる。そして、ブレーキアームの軸支部を支点として、該アームのブレーキローラは、テープ21の径が小さくなるのに応じて、シリンダ装置の流体圧により常時テープ側に所定の力で押圧されることになるので、テープのたるみを防止し、また巻き仕上がりを向上できる。さらに、シリンダ装置46のケーシング側には、例えばいわゆるCCDによる画像認識処理装置や、発光素子とその反射光を認識する受光センサとよりなる光学的検知装置等からなる欠品検知手段52が設けられる。該手段52により、電線Wに絶縁用ビニールテープ20やシールド用金属箔テープ21に、テープ巻き不良が生じていないかどうかをチェックする。
【0022】
上記変形例によれば、テープ20,21はその軸芯がテープホルダ部22に回転するように保持され、電線Wが回転するだけの構成にすぎないため、該ホルダ部22に固定したブラケット45を介して、カッタ48、垂直ローラ49、水平ローラ50、および欠品検知手段52といった付加価値を高めるこれらの部品を、何ら制約をうけることなく自由かつ容易に設置できる優れた効果を有する。
【0023】
以上、本発明の実施例を具体的に詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。例えば、上記実施例や変形例では、右方と左方の両クランプ部35,40を同期させて回転させたが、いずれか片側のクランプ部だけを回転させてもよい。すなわち、スピーカ配線等に用いる電線はよじられる必要があるため、片側のクランプ部だけを回転させて電線をよじった後にテープ巻きが行われる。また、シールド用金属箔テープ21を巻き付ける前に予め電線によじりを加えておく場合があり、このような場合にはやはり片側のクランプ部だけに回転を与えるものである。さらに、ベース部13の機台11に対する移動速度を適宜変化させることにより、テープのラップ量を任意に調整てきる。なお、テープホルダ部22に設置されるテープ20,21の回転中心は、ボス23の回転中心軸線と一致するように形成したが、一致しないオフセット配置とすることもできる。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載された本発明によれば、テープホルダ部に設置したテープの端を電線の外周に取り付けた後、回転駆動部により回転する電線に沿ってベース部を移動させることにより、電線にテープが巻装されるように構成したため、電線の回転速度を上げるだけで簡易にテープ巻き付け速度の向上および作業効率の向上を図れ、ひいては巻き付け工程におけるコストを大幅に低減できる効果を奏する。また、構造の簡素化だけでなく、設備費および整備点検の維持費のコストダウンをも図れるといった優れた効果も奏する。
【0025】
特に、両クランプ部にそれぞれ独立して回転制御できる回転駆動部が設けられていて、二つの電線クランプ部のうちいずれか一方の電線クランプ部を回転できるように構成したため、電線によじりを加える必要のある場合には、電線をよじった後、テープを巻き付けることができる。
【0026】
請求項2に記載された本発明によれば、回転駆動部は、両電線クランプ部にそれぞれ設けたため、適宜いずれかのみの電線クランプ部を駆動させることができ、このため片側の回転駆動部だけを作動させて予め電線のみをよじらせておき、後から両電線駆動部を同時に作動させてテープを巻装することができる効果を奏する。
【0027】
請求項3に記載のテープ巻き付け方法の発明によれば、テープ巻きヘッド部に、電線の巻装状態を検知する欠品検知センサ手段を設けたため、テープの巻き付け損ないをチェックでき、製品の品質を格段に向上できる効果を奏する。
【0028】
請求項3記載のテープ巻き付け方法の本発明に係る方法によれば、請求項1に記載のテープ巻き付け装置を用いて、電線によじりを加える場合には一方の回転駆動部のみを回転させて電線によじりを加え、前記機台上を移動するテープ巻きヘッド部に装填したテープの端を電線に添着させ、次いで両回転駆動部により前記クランプ部と一体的に電線を回転させると共に、テープ巻きヘッド部も略同時に前記張装された電線に沿って移動せしめられ、電線の回転によりテープを電線に巻装する方法であるから、テープを電線の周囲に回転させないで巻装する構成を有するため、テープ巻き付け作業を大幅に向上でき、テープ巻き付けの設備のコストダウンを図れ、設備簡素化による保守維持点検作業も向上できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施形態における一実施例の正面図である。
【図2】 図1のA−A線における矢視拡大側断面図である。
【図3】 本実施例におけるテープ巻きヘッド部の要部を示した拡大外観図である。
【図4】 本実施例の変形例を部分的に示した要部拡大側面図である。
【図5】 テープの角度調整手段の作動を平面視で模式的に示した説明図である。
【図6】 従来装置における正面図である。
【図7】 図6の左側面図である。
【符号の説明】
W 電線
11 機台
13 ベース部
14 テープ巻きヘッド部
20,21 テープ
22 テープホルダ部
35,40 電線クランプ部
39,41 回転駆動部(モータ)
48 テープカッタ
49 電線ローラ
52 欠品検知手段
Claims (3)
- 機台に設置され電線の端部をクランプするように形成された一対の電線クランプ部、該電線クランプ部間に張装した電線を回転させるために両クランプ部にそれぞれ設けられていてそれぞれ独立して回転制御できる回転駆動部、前記機台に設けられ該回転する電線に沿って移動するように形成されたベース部、および前記ベース部に設けられテープホルダ部を形成したテープ巻きヘッド部を具備し、前記テープホルダ部に設置したテープの端を前記電線の外周に取り付けた後、前記回転駆動部により回転する電線に沿って前記ベース部を移動させることにより、前記電線にテープが巻装されるように構成したことを特徴とするテープ巻き付け装置。
- 前記電線クランプ部のうち、少なくともいずれか一方の電線クランプ部を、電線を張装する方向に移動しうるように構成したことを特徴とする請求項1記載のテープ巻き付け装置。
- 請求項1に記載のテープ巻き付け装置を用いて、機台に設置された一対の電線クランプ部に電線の端部をクランプして張装し、該電線によじりを加える場合には一方の回転駆動部のみを回転させて電線によじりを加え、前記機台上を移動するテープ巻きヘッド部に装填したテープの端を電線に添着させ、次いで両回転駆動部により前記クランプ部と一体的に電線を回転させると共に、テープ巻きヘッド部も略同時に前記張装された電線に沿って移動せしめられ、電線の回転によりテープを電線に巻装することを特徴とするテープ巻き付け方法。
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