JP3803793B2 - 捲上げシヤツターの自動安全装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、電動捲上げシヤツターに使用する補助的な役目を果たす可動スイツチを設けた捲上げシヤツターの安全装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のシヤツターの自動安全装置は、シヤツターが上昇した時に捲き過ぎを防止するため、まぐさの付近に下向きの突設した停止用の突出棒を設け、シヤツターの上昇しすぎの時にシヤツター座板で押圧することによりリミツトスイツチ等を切り、シヤツターを上限で停止するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
然し、上記従来の捲上げシヤツターの自動安全装置によつては、停止用の突出棒が棒状体のためシヤツター座板が停止位置を通過して上昇しすぎると、棒状体の下向きの先端が点状で接触するだけであるため、座板が傾斜状態の時には接触が大変に悪く、リミツトスイツチ等による停止作動が著しく遅れる場合がある。また、棒状体と座板との接触面積が少ないため、押し上げの確実性に問題点がある。
本発明は、上記従来の技術における問題点を解決したものであつて、その目的とする所は、まぐさの上方にスイツチ函体を装設し、このスイツチ函体に押上げ水平辺と垂直辺及び水平辺を一体的に設けた可動スイツチ板を被嵌する。そして、該可動スイツチ板の押上げ水平辺が座板の上限以上の時に、確実に押し上げられて停止するようにした捲上げシヤツターの自動安全装置を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明におけるシヤツターの自動安全装置は、シヤツターのまぐさの上方に設置するスイツチ函体の内部にマイクロスイツチを設けると共に、マイクロスイツチを作動させる昇降スイツチを収納してある。該スイツチ函体には、上方に可動する可動スイツチ板を設けてある。この可動スイツチ板は、下方先端より押上げ水平辺、垂直辺及び上面の水平辺とを一体に成形してある。更に、可動スイツチ板には背面側に折り曲げした取付辺を設け、その取付辺をスイツチ函体の背面に設けた押圧発条付蝶番には、一方の羽根部分を取付辺に、他方の羽根部分を該スイツチ函体の背面に固定する。該押圧発条付蝶番の発条は、該可動スイツチ板の押上げ水平辺を下方に押圧状態に回動自在に取着されている
【0005】
【作用】
上述の如く構成された本発明の用法を説明すると、シヤツター(18)が上限で完全に停止しないで上昇した場合に、図3の状態の可動スイツチ板(2)の押上げ水平辺(11)を座板(19)の上面で押し上げると、図3に示す如く該可動スイツチ板(2)は、可動スイツチ板(2)のように押圧発条付蝶番(6)に抗して押し上げる。従つて、昇降スイツチ(7)が移動し、マイクロスイツチ(5)の端子(8)が保持回路を開放して電動開閉機(17)の電源を切り、捲取シヤフト(16)の回転を停止させるものである。
【0006】
【実施例】
次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、図1、図2及び図3に示す如く、巻き込みシヤツターにおけるまぐさ(3)の上部に図4に示すように装設されるスイツチ函体(1)は、その内部にマイクロスイツチ(5)とこれに作動する昇降スイツチ(7)を収納してある。
該スイツチ函体(1)には、上部で上方に可動する可動スイツチ(2)を装設する。該可動スイツチ板(2)は、下方より折り曲げした押上げ水平辺(11)と連接して垂直辺(12)を形成する。該垂直辺(12)には、上面に水平な水平辺(13)を一体に形成してある。また、該可動スイツチ板(2)には、背面側の下方に折り曲げした取付辺(4)を設ける。該取付辺(4)をスイツチ函体(1)の背面に設けた押圧発条付蝶番(6)には、一方の羽根部分を取付辺(4)に、他方の羽根部分を該スイツチ函体(1)の背面に固定する。該押圧発条付蝶番(6)の発条は、該可動スイツチ板(2)の押上げ水平辺(11)を下方に押圧状態に回動自在に装着されているものである。
また、スイツチ函体(1)は、まぐさ(3)の上部に設けた図3に示す取付水平辺(14)に取付台(21)を介装して載置固定されている。更に、該スイツチ函体(1)には、内部にマイクロスイツチ(5)の端子(8)を有し、該端子(8)には配線とその外周にキヤプタイヤケーブル(9)を設け、該キヤプタイヤケーブル(9)の端部にコネクタ(10)を連結してある。(15)は巻胴で、巻胴(15)の内部に捲取シヤフト(16)と電動開閉機(17)を内装してある。シヤツター(18)には、下端に座板(19)を設けると共に、左右案内軌条(20)を立設してある。符号(22)は天井部を示し、(23)は操作スイツチであって、(24)は躯体で、(25)は床面を示したものである。
【0007】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のシヤツターの自動安全装置は、従来の停止用の突出棒をシヤツター座板による押し上げと異なつて、可動スイツチの水平辺を押し上げするので確実に作動し、安全性を有する効果がある。そして、内部にマイクロスイツチと昇降スイツチを収納したスイツチ函体は、函体状であるからまぐさの上部に安定的に固定できる。また、スイツチ函体には、上部に設けた可動スイツチ板に押上げ水平辺と垂直辺に連接した水平辺を一体に形成したので、可動スイツチ板は安定して装設されると共に、強固でスイツチ作動を正確にする効果がある。また、可動スイツチ板の背面側に折り曲げした取付辺を設け、取付辺をスイツチ函体の背面に設けた押圧発条付蝶番に回動自在に装着されているので、常時発条の作用によつて確実に下方に押圧し、且つ発条に抗して確実に上方に開放してマイクロスイツチを作動させることができる。
以上のように本発明によれば、全体が強靭化され、長期間の使用に充分耐える安全性の向上を得ると云う優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動安全装置を装設するシヤツターの一部欠除した正面図である。
【図2】同じく本発明を装設した一部欠除した縦断側面図である。
【図3】同じく本発明をまぐさの上部に設置した縦断側面図である。
【図4】同じく本発明のスイツチ函体の内部を開示した縦断側面図である。
【図5】同じく本発明のスイツチ函体の一部欠除した背面よりの縦断面図である。
【符号の説明】
1 スイツチ函体
2 可動スイツチ板
3 まぐさ
4 取付辺
5 マイクロスイツチ
6 押圧発条付蝶番
7 昇降スイツチ
8 端子
10 コネクタ
11 押上げ水平辺
12 垂直辺
13 水平辺
14 取付水平辺
18 シヤツター
19 座板
20 案内軌条

Claims (1)

  1. まぐさ(3)の上方に位置するスイツチ函体(1)は、内部にマイクロスイツチ(5)を設けると共に、該マイクロスイツチ(5)を作動させる昇降スイツチ(7)を収納し、該スイツチ函体(1)には、上方に可動する可動スイツチ板(2)を設け、該可動スイツチ板(2)は、下方より押上げ水平辺(11)と垂直辺(12)を設け、該垂直辺(12)に連接して上面に水平辺(13)を形成し、且つ可動スイツチ板(2)には、背面側に折り曲げした取付辺(4)を設け、該取付辺(4)に設けた押圧発条付蝶番(6)には、一方の羽根部分を該取付辺(4)に固定し、他方の羽根部分を該スイツチ函体(1)の背面に固定し、且つ該押圧発条付蝶番(6)の発条は、該可動スイツチ板(2)の押上げ水平辺(11)を下方に押圧状態に維持することを特徴とする捲上げシヤツターの自動安全装置。
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