JP3803288B2 - 可変動弁機構 - Google Patents

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    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L2307/00Preventing the rotation of tappets

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  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、内燃機関の運転状況に応じてバルブタイミング及びリフト量を変化させる可変動弁機構に関し、特に直打式バルブリフタの回転阻止構造に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
カムプロフィールが軸方向に連続的に変化する立体カムと、該立体カムに接触するカム接触子を備えた直打式バルブリフタとを用いた可変動弁機構によれば、内燃機関の低回転時から高回転時まで、バルブタイミング及びリフト量を連続的に変化させて、内燃機関の運転状況に応じた精密な制御を行なうことができる。この可変動弁機構においては、立体カムに対してカム接触子が回転しないようにする回転阻止構造が設けられるが、前記公報に記載された回転阻止構造では、部品点数の増加や剛性の低下等の問題があった(後記の特開2000−136704号公報で指摘)。
【0003】
そこで、本出願人は先に、前記問題を解消できる回転阻止構造として、図9に示すとおり、直打式バルブリフタの倒立カップ状のカップ部材107の端壁部118の外周面に、シリンダヘッド109に対するカップ部材107の回転を阻止する凸部125を一体的に設け、シリンダヘッド109のリフタガイド穴110の一部に、前記凸部125が摺動可能に嵌合する凹溝126を設けたものを提案した(特開2000−136704号公報)。この可変動弁機構によれば、部品点数を削減し、剛性を高めることができた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図7の回転阻止構造によると、端壁部118の外側に凸部125を設けるので、該凸部125が邪魔になって側壁部119の外周面の研削加工が困難になり、該面の精度を確保することも困難になっていた。
【0005】
そこで、本発明の目的は、カップ部材及びカム接触子の回転阻止構造を簡単な構成で実現することができ、側壁部の外周面の研削加工及び精度確保を容易化できる可変動弁機構を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の可変動弁機構は、カムプロフィールを軸方向に連続的に変化させた立体カムと、内燃機関の回転数等の運転状況に応じて前記立体カムを軸方向へ変位させる変位装置と、立体カムのカムプロフィールに基づいて往復動することによりバルブを開閉する直打式バルブリフタとを備えた可変動弁機構において、前記直打式バルブリフタは、立体カムと接触するカム接触子と、シリンダヘッドのリフタガイド穴に摺動可能に挿入された円筒状のカップ部材とを備え、前記カップ部材を、立体カムと対向する端壁部とリフタガイド穴に摺接する側壁部とから一体成形し、隣り合う一対の前記リフタガイド穴を連通し該リフタガイド穴の軸線方向に延びる摺動スリットを前記シリンダヘッドに設けるとともに、該摺動スリットを介して対向する一対の前記カップ部材の回転を阻止しながら該摺動スリットに沿って摺動する回転阻止部材を設け、該回転阻止部材は、前記両カップ部材に形成された凹部にそれぞれ係合する一対の凸部と、該両カップ部材をそれぞれ該カップ部材の中心線と略直角方向に付勢する一対の付勢部とを備え、前記両カップ部材は、前記側壁部に前記凹部が形成され、前記回転阻止部材の前記各付勢部は、該各凹部に係合する前記凸部をそれぞれ備えるとともに、該各凹部又は該各凹部の周辺部を押圧するように構成され、前記回転阻止部材は、前記両リフタガイド穴に挿入済みの前記両カップ部材に装着可能に、前記両付勢部が前記両凸部をその反突出方向に後退可能に支持したことを特徴としている。
【0009】
別の本発明の可変動弁機構は、カムプロフィールを軸方向に連続的に変化させた立体カムと、内燃機関の回転数等の運転状況に応じて前記立体カムを軸方向へ変位させる変位装置と、立体カムのカムプロフィールに基づいて往復動することによりバルブを開閉する直打式バルブリフタとを備えた可変動弁機構において、前記直打式バルブリフタは、立体カムと接触するカム接触子と、シリンダヘッドのリフタガイド穴に摺動可能に挿入された円筒状のカップ部材とを備え、前記カップ部材を、立体カムと対向する端壁部とリフタガイド穴に摺接する側壁部とから一体成形し、隣り合う一対の前記リフタガイド穴を連通し該リフタガイド穴の軸線方向に延びる摺動スリットを前記シリンダヘッドに設けるとともに、該摺動スリットを介して対向する一対の前記カップ部材の回転を阻止しながら該摺動スリットに沿って摺動する回転阻止部材を設け、該回転阻止部材は、前記両カップ部材に形成された凹部にそれぞれ係合する一対の凸部と、該両カップ部材をそれぞれ該カップ部材の中心線と略直角方向に付勢する一対の付勢部とを備え、前記両カップ部材は、前記端壁部に前記凹部が形成され、前記回転阻止部材は、該各凹部に係合する一対の凸部を備えた第一部材と、該第一部材を両カップ部材に固定する固定部を備えるとともに、前記端壁部に形成された被係合部に係合して該端壁部を付勢する前記付勢部を備えた第二部材とを含むことを特徴としている
【0010】
前記カップ部材を付勢する態様としては、特に限定されないが、前記両カップ部材を互いに遠ざけるように押圧する態様や、前記両カップ部材を互いに近づけるように引っ張る態様を例示する。
【0011】
立体カムは、低回転用カムプロフィールから高回転用カムプロフィールまでカムプロフィールを軸方向に連続的に変化させたものが好ましい。
【0012】
低回転用カムプロフィールにおけるバルブタイミングの位相、開弁作用角及びリフト量と、高回転用カムプロフィールにおけるバルブタイミングの位相、開弁作用角及びリフト量は、個々の内燃機関における要求事項に応じて適宜設定することができる。もっとも、多くの場合、低回転用カムプロフィールは開弁作用角及びリフト量が小さく、高回転用カムプロフィールは開弁作用角及びリフト量が大きい。
【0013】
変位装置により立体カムを段階的に変位させる場合、二段階に変化させてもよいが、その場合は二段階の変位を調節できるようにすることが好ましい。さらに好ましくは、立体カムを少なくとも三段階に変位させることである。最も好ましくは、立体カムを連続的に変位させることである。変位装置は特定の構造に限定されず、油圧、電磁力等を利用したものを例示できる。
【0014】
追従接触機構は、特に限定されないが、リフタブリッジの中央部に設けられた半円筒内面座と、該半円筒内面座にロール運動可能に嵌合されたカム接触子とからなるものが好ましい。このカム接触子は、バルブクリアランス調整用の取替部品とされてもよい。その他、特開平9−296714号公報に示したカム接触子付ローラ機構を適用することもできる。
【0015】
なお、本発明の可変動弁機構は、吸気バルブ又は排気バルブの何れか一方に適用することもできるが、両方に適用することが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を吸気バルブ及び排気バルブの両方に適用した可変動弁機構の実施形態について、図面を参照して説明する。よって、実施形態において単にバルブというときは、吸気バルブと排気バルブの両方を指す。
【0017】
まず、図1〜図4は第一実施形態の可変動弁機構を示し、カムシャフト1には、図2において右側の低回転用カムプロフィールから左側の高回転用カムプロフィールまで、カムプロフィールを軸方向に連続的に変化させた立体カム2が形成されている。本可変動弁機構は、該立体カム2と、該立体カム2のカムプロフィールに基づいて往復動することによりバルブ4を開閉する直打式バルブリフタ10とを複数組備えており、本例ではその内の隣り合う2組の構成について説明する。
【0018】
立体カム2はベース円部2aとノーズ部2bとからなり、ベース円部2aは、低回転用カムプロフィールにおいても高回転用カムプロフィールにおいても同一半径であるため、傾斜の無い円柱面である。しかし、ノーズ部2bは、低回転用カムプロフィールにおいては開弁作用角及びリフト量が小さく、高回転用カムプロフィールにおいては開弁作用角及びリフト量が大きいため、円錐面のように傾斜している。
【0019】
カムシャフト1の端部には、内燃機関の回転数等の運転状況に応じてカムシャフト1及び立体カム2を軸方向へ連続的に変位させる変位装置3が設けられている。変位装置3は、例えば、スプラインを用いたカムシャフト1のガイド部と、油圧を用いたカムシャフト1の駆動部とからなり(いずれも図示略)、内燃機関の回転センサやアクセル開度センサ等に基づいて作動するマイクロコンピュータ等の制御装置(図示略)により制御されるようになっている。
【0020】
カムシャフト1より下方のシリンダヘッド7aにはリフタガイド穴8が形成され、該リフタガイド穴8には、立体カム2のカムプロフィールに基づいて図示例では上下方向に往復動することによりバルブ4を開閉する直打式バルブリフタ10が摺動可能に配されている。このシリンダヘッド7aの上面には立体カム2の回転軌跡を逃がすための逃がし凹部9が形成されている(図1及び図3参照)。バルブ4のステム部4aは、バルブリフタ10より下方のシリンダヘッド7bに固定されたバルブガイド25に挿通されてガイドされている。
【0021】
直打式バルブリフタ10は、立体カム2と対向する円板状の端壁部12と、リフタガイド穴8に摺接する円筒状の側壁部13(スカート部)とから一体成形されたカップ部材11と、端壁部12に設けられて立体カム2の回転に伴う接触線角度の変化に追従しながら立体カム2に接触するカム接触子21を含む追従接触機構とを備えている。
【0022】
端壁部12の下面にはステム部4aの端部を押圧するための押圧部14が突設され、押圧部14とバルブ4の端部との間にはバルブクリアランス調整用のシムが介装されてもよい。バルブ4の上端近傍に取り付けられたスプリングリテーナ5と、シリンダヘッド7b上面の環状凹部に当てられたスプリングシート27との間には、バルブスプリング6が装着されている。
【0023】
追従接触機構を詳述すると、端壁部12の上面中央部には立体カム2の軸線とは直角方向に長い隆起部18が一体的に形成され、隆起部18には同方向に延びる半円筒内面座19が凹設されている。また、半円筒内面座19の長手方向略中央部には係合凹部20が設けられている。カム接触子21は、半円筒内面座19に揺動可能に接触する半円柱面22と、立体カム2に接触する平らな接触面23とを含む、半割り円柱状のものである。半円柱面22の長手方向中央部には扇形の係合凸部24が一体的に設けられ、該係合凸部24が係合凹部20に係合して揺動可能に挟まれている。この係合により、カム接触子21の長手方向の端面が現れた状態で、カム接触子21の長手方向の移動が規制されている。カム接触子21は、小角度の揺動によって、立体カム2の回転に伴う接触線角度の変化に追従しながら、接触面23が立体カム2に接触するようになっている。このように隆起部18及び半円筒内面座19はカム接触子21の支持部を構成し、この支持部にカム接触子21がカムシャフト1とは直角の軸線周りで揺動可能かつバルブ4の中心線周りで回動不能に支持されている。
【0024】
さて、本実施形態では、隣り合う一対のリフタガイド穴8を連通し該リフタガイド穴8の軸線方向に延びる摺動スリット36がシリンダヘッド7aに設けられるとともに、摺動スリット36を介して対向する一対のカップ部材11の回転を阻止しながら該摺動スリット36に沿って摺動する回転阻止部材30が設けられている。
【0025】
回転阻止部材30は板バネ材からなり、両カップ部材11を連結するように延びる連結部31と、該連結部31の長さ方向両側の縁部からそれぞれ末広がり状に延び両カップ部材11の側壁部13をそれぞれカップ部材11の中心線と略直角方向に押圧する一対の付勢部としての押圧部32と、該連結部31の幅方向両側の縁部からそれぞれ下方に延びる一対の摺動部33とが一体に形成されている。各押圧部32の先端側の外側面には該押圧部32の幅方向に延びる凸部としての凸条34が折曲形成されている。両押圧部32は両凸条34をその反突出方向に後退可能にそれぞれ支持している。そして、両カップ部材11の側壁部13の対向部位にはカップ部材11の軸線と直角方向に延びる凹部としての凹溝35が形成されており、該凹溝35に凸条34が嵌合し、カップ部材11の回転を阻止するようになっている。
【0026】
この回転阻止部材30を取り付けるには、まず、両カップ部材11の凹溝35が摺動スリット36を介して互いに対向するようにして、両カップ部材11をそれぞれのリフタガイド穴8に挿入する。次いで、両押圧部32の外側面がそれぞれ両カップ部材11の側壁部13外周面に当接する方向に向けるとともに、両押圧部32を互いに近づけるように押圧することにより圧縮した状態で回転阻止部材30を摺動スリット36に嵌め込み、両押圧部32の凸条34をそれぞれ両カップ部材11の凹溝35に嵌合させる。すると、回転阻止部材30の両押圧部32がリフタガイド穴8の中心線と略直角方向に両カップ部材11の凹溝35及び該凹溝35周辺部をそれぞれ押圧し、回転阻止部材30と両カップ部材11とが、両リフタガイド穴8及び摺動スリット36内で一体化された状態となる。そして、両カップ部材11と回転阻止部材30とは、一体化された状態で、両リフタガイド穴8及び摺動スリット36内を摺動するようになっている。
【0027】
上記のように構成された可変動弁機構によれば、隣り合う一対のリフタガイド穴8を連通し該リフタガイド穴8の軸線方向に延びる摺動スリット36をシリンダヘッド7aに設け、別体の回転阻止部材30を、その両押圧部32の凸条34が摺動スリット36を介して対向する一対のカップ部材11の凹溝35にそれぞれ係合するように構成されているので、カップ部材11の端壁部12の外側に従来のような凸部を設ける必要がなく、端壁部12の外周面の切削加工が容易になり、また、該面の精度を確保することも容易になる。
【0028】
また、回転阻止部材30の両押圧部32がカップ部材11の中心線と略直角方向に該カップ部材11をそれぞれ押圧するように構成されているので、両カップ部材11がガタつきなく一体化され、カップ部材11の回転及びコック運動を阻止するようになっている。この押圧部32の作用により回転阻止部材30自身も両カップ部材11にガタつきなく一体化されるので、該回転阻止部材30の干渉による側壁部13の摩耗や、焼き付きを防止することができる。
【0029】
また、回転阻止部材30は、摺動スリット36に沿って摺動する摺動部33を備えているので、回転阻止部材30の上下動がスムーズにガイドされるようになっている。
【0030】
また、回転阻止部材30は、両リフタガイド穴8に挿入済みの両カップ部材11に装着可能に、両押圧部32が両凸条34をその反突出方向に後退可能に支持しているので、例えば、両カップ部材11と回転阻止部材30とを予め嵌合させた状態でリフタガイド穴8に挿入する必要がなく、組み付け性が良い。
【0031】
次に、図5〜図8は第二実施形態の可変動弁機構を示し、回転阻止部材40等を次のように構成している点において第一実施形態と相違するものであり、その他は実質的に共通である。
【0032】
両カップ部材11は、端壁部12に凹部44が形成されている。そして、回転阻止部材40は、該各凹部44に係合する第一部材41と、該第一部材41を両カップ部材11に固定するとともに該両カップ部材11を付勢する第二部材42とを含んでいる。
【0033】
第一部材41は、半割円柱状に形成されており、該第一部材41の円柱幅方向の両端部43は、両カップ部材11の凹部44にそれぞれ嵌合し、円柱長さ方向の両端面45は、摺動スリット36に摺接するようになっている。
【0034】
第二部材42は、バネ性を有する丸棒材が折曲形成されてなっており、両カップ部材11を連結するように延びる連結部46と、該連結部46の両端側から略下方に延びる付勢部47とを備えている。連結部46の中央部には第一部材41を押さえて固定する固定部48が下方に向けて突設されている。付勢部47の先端側には、図5の矢示図に示すように側面視で互いに反対方向に折曲されてなるフック部49が形成されており、付勢部47はこのフック部49の延設方向へ反発力を発揮するようになっている。このフック部49は、両カップ部材11の端壁部12に貫設された貫通穴50に挿通され、端壁部12内面に係止されるようになっている。この貫通穴50及び端壁部12内面が付勢部47に係合される被係合部である。
【0035】
この回転阻止部材40を取り付けるには、まず、両カップ部材11の凹部44が摺動スリット36を介して互いに対向するようにして、両カップ部材11をそれぞれのリフタガイド穴8に挿入する。次いで、回転阻止部材40の第一部材41を摺動スリット36に嵌め込むとともに、その両端部43を両カップ部材11の凹部44にそれぞれ嵌合させる。次いで、回転阻止部材40の第二部材42の両付勢部47を図5の矢示図に示すように側面視で互いに近づけるようにたわませながら、両カップ部材11の貫通穴50に挿通し、フック部49を端壁部12内面に係止する。第一部材41の前記嵌合に加え、第二部材42の両付勢部47が両カップ部材11をそれぞれカップ部材11の中心線と略直角方向に付勢することにより、回転阻止部材40と両カップ部材11とが両リフタガイド穴8及び摺動スリット36内で一体化された状態となる。そして、両カップ部材11と回転阻止部材40とは、一体化された状態で、両リフタガイド穴8及び摺動スリット36内を摺動するようになっている。本実施形態によっても、第一実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0036】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、第二実施形態において第二部材42が両カップ部材11を互いに引き寄せるように構成する等、発明の趣旨から逸脱しない範囲で回転阻止部材の構成・形状やその他各部の構成・形状等を適宜変更して具体化することもできる。
【0037】
【発明の効果】
本発明の可変動弁機構は、上記の通り構成されているので、カップ部材及びカム接触子の回転阻止構造を簡単な構成で実現することができ、側壁部の外周面の研削加工及び精度確保を容易化できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る可変動弁機構を示す分解斜視図である。
【図2】同可変動弁機構の断面図である。
【図3】同可変動弁機構の平面図である。
【図4】同可変動弁機構の斜視図である。
【図5】本発明の第二実施形態に係る可変動弁機構を示す分解斜視図である。
【図6】同可変動弁機構の断面図である。
【図7】同可変動弁機構の平面図である。
【図8】同可変動弁機構の斜視図である。
【図9】従来例の可変動弁機構を示す断面図である。
【符号の説明】
2 立体カム
3 変位装置
4 バルブ
7 シリンダヘッド
8 リフタガイド穴
10 直打式バルブリフタ
11 カップ部材
12 端壁部
13 側壁部
21 カム接触子
30 回転阻止部材
32 押圧部
33 摺動部
34 凸条
35 凹溝
36 摺動スリット
40 回転阻止部材

Claims (2)

  1. カムプロフィールを軸方向に連続的に変化させた立体カムと、内燃機関の回転数等の運転状況に応じて前記立体カムを軸方向へ変位させる変位装置と、立体カムのカムプロフィールに基づいて往復動することによりバルブを開閉する直打式バルブリフタとを備えた可変動弁機構において、
    前記直打式バルブリフタは、立体カムと接触するカム接触子と、シリンダヘッドのリフタガイド穴に摺動可能に挿入された円筒状のカップ部材とを備え、
    前記カップ部材を、立体カムと対向する端壁部とリフタガイド穴に摺接する側壁部とから一体成形し、
    隣り合う一対の前記リフタガイド穴を連通し該リフタガイド穴の軸線方向に延びる摺動スリットを前記シリンダヘッドに設けるとともに、該摺動スリットを介して対向する一対の前記カップ部材の回転を阻止しながら該摺動スリットに沿って摺動する回転阻止部材を設け、
    該回転阻止部材は、前記両カップ部材に形成された凹部にそれぞれ係合する一対の凸部と、該両カップ部材をそれぞれ該カップ部材の中心線と略直角方向に付勢する一対の付勢部とを備え、
    前記両カップ部材は、前記側壁部に前記凹部が形成され、
    前記回転阻止部材の前記各付勢部は、該各凹部に係合する前記凸部をそれぞれ備えるとともに、該各凹部又は該各凹部の周辺部を押圧するように構成され、
    前記回転阻止部材は、前記両リフタガイド穴に挿入済みの前記両カップ部材に装着可能に、前記両付勢部が前記両凸部をその反突出方向に後退可能に支持したことを特徴とする可変動弁機構。
  2. カムプロフィールを軸方向に連続的に変化させた立体カムと、内燃機関の回転数等の運転状況に応じて前記立体カムを軸方向へ変位させる変位装置と、立体カムのカムプロフィールに基づいて往復動することによりバルブを開閉する直打式バルブリフタとを備えた可変動弁機構において、
    前記直打式バルブリフタは、立体カムと接触するカム接触子と、シリンダヘッドのリフタガイド穴に摺動可能に挿入された円筒状のカップ部材とを備え、
    前記カップ部材を、立体カムと対向する端壁部とリフタガイド穴に摺接する側壁部とから一体成形し、
    隣り合う一対の前記リフタガイド穴を連通し該リフタガイド穴の軸線方向に延びる摺動スリットを前記シリンダヘッドに設けるとともに、該摺動スリットを介して対向する一対の前記カップ部材の回転を阻止しながら該摺動スリットに沿って摺動する回転阻止部材を設け、
    該回転阻止部材は、前記両カップ部材に形成された凹部にそれぞれ係合する一対の凸部と、該両カップ部材をそれぞれ該カップ部材の中心線と略直角方向に付勢する一対の付勢部とを備え、
    前記両カップ部材は、前記端壁部に前記凹部が形成され、
    前記回転阻止部材は、該各凹部に係合する一対の凸部を備えた第一部材と、該第一部材を両カップ部材に固定する固定部を備えるとともに、前記端壁部に形成された被係合部に係合して該端壁部を付勢する前記付勢部を備えた第二部材とを含むことを特徴とする可変動弁機構。
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