JP3802848B2 - Si含有鋼板の熱間圧延方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、Si含有鋼板の熱間圧延方法に関するものであり、より詳しくは熱間圧延中におけるスケール除去方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
鋼の熱間圧延に際しては、圧延に先立って鋼片を加熱炉に装入して1100〜1400℃の高温に加熱する。加熱炉内は酸化雰囲気なので、加熱中に鋼片の表面は酸化され、スケールが生成する。スケールは酸化鉄を主体とし、加熱炉から抽出された時点での鋼片表面のスケールの厚さは1〜2mmに達する。このスケールが鋼片表面に付着したままで圧延を行うと、圧延材の表面にスケールが食い込み、スケール疵として残存する。このスケール疵の発生を防止するため、従来から圧延前の鋼板表面に10〜15MPaの圧力で水を噴射してスケールを除去する方法が知られている。
【0003】
しかし、スケールの剥離のしやすさは鋼の成分によっても異なり、特にSi含有量が多い鋼に生成するスケールは、非常に剥離しにくいことが知られている。Siを多く含む鋼材を加熱すると、加熱雰囲気中の酸素と反応して表面にFeO−Fe2SiO4の共晶化合物(ファイアライト)が生成し、スケールが鋼界面にくさび状に食い込み、通常の水圧によるデスケーリングを実施してもスケールがまだら状に残存し、Siスケール又は赤スケールと呼ばれるスケール模様欠陥となる。このSiスケールは酸洗によって除去されるが、酸洗前にスケールが残存していた部分と残存していなかった部分とで酸洗後の鋼板表面に凹凸を生じ、部材として使用する際に塗装ムラとなって自動車ホイール等の最終製品の美観を損なうこととなる。特に近年ではフルフェースホイール化が進展しており、鋼材表面の露出部は塗装後において良好な表面性状が要求されており、スケール模様欠陥の解決が必要であった。
【0004】
Si含有鋼の上記問題を解決するため、特開平4−238620号公報には、難剥離性スケール鋼種を熱間圧延するに際し、仕上圧延前に、単位散布面積当たりの衝突圧が20gf/mm2以上40gf/mm2以下(約0.2MPa以上0.4MPa以下)で、かつ流量が0.1リットル/min・mm2以上0.2リットル/min・mm2以下の高圧スプレーを鋼板表面に噴射する技術が開示されている。また、特開平7−144213号公報には、シリコン:0.15%以上を含むSi含有鋼板の熱延スケール疵防止方法において、P:0.012〜0.030%を含有させたスラブを1230℃超〜1300℃に加熱し、加熱後少なくとも仕上圧延前までに衝突圧2MPa以上の高圧水でデスケーリングを行う技術が開示されている。
【0005】
特開2000−254724公報には、Si含有量0.5重量%以上の高Si鋼の熱間圧延方法において、鋼材表面がFeOとFe2SiO4が共晶し融解する温度(1173℃)未満の状態で加熱することによって鋼界面にくさび状に食い込むファイアライトの生成を防止するとともに、噴流を独立した液滴に分離して噴流エネルギーを確実にスケール表面に伝達し、さらに衝突流速V、衝突エネルギーEをそれぞれ所定の値以上に確保し、これによってデスケーリングを行う技術が開示されている。この条件を満足するため、Si≧1質量%の高Si鋼においては、吐出圧力45MPa以上の高圧水を用いた実施例が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開平4−238620号公報に開示された技術では、大部分のスケールは剥離されるが、高Si鋼で形成される地金に食い込むようなスケールは除去されずに残る場合があり、Siスケールや他のスケール疵を完全に回避することはできないため、酸洗後の鋼材表面に凹凸を生じ部材として使用する際に塗装ムラとなって自動車ホイール等の最終製品の美観を損なうという問題があった。
【0007】
上記特開平7−144213号公報に開示された技術では、衝突圧を2MPa以上の超高圧デスケーリング装置を必要とする。通常用いられるデスケーリングノズルを用いて衝突圧を2MPa以上にしようとすると、吐出圧は65MPa以上という超高圧が必要となることが知られている。また、特開2000−254724公報に開示された技術では、吐出圧が45MPaを超える高圧水を用いている。このような超高圧デスケーリング装置を必要とするため、デスケーリング装置がきわめて大がかりなものとなって初期投資額が膨大となり、また電力原単位などの運転コストが極めて高額であり経済性を損ねるという問題があった。
【0008】
本発明は、Siを1質量%以上含有するSi含有鋼板の熱間圧延方法において、Siスケールを完全に除去し、最終製品の美観を損ねることなく、しかもデスケーリング装置として初期投資額の少ない安価なものが使用可能であり、かつ電力原単位等のデスケーリング運転コストの低減を図ることのできる熱間圧延方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の要旨とするところは以下の通りである。
(1)Siを1質量%以上1.4質量%以下含有するSi含有鋼板の熱間圧延方法であって、熱間圧延時に水噴射によるスケール除去を行い、Si含有量[Si]、加熱抽出温度T、スケール除去ノズル吐出圧Pおよびスケール除去時鋼材移動速度Vとの関係が、下記(1)〜(3)式を満足することを特徴とするSi含有鋼板の熱間圧延方法。
T≦A×[Si]2+B×[Si]+C (1)
A=784.0×x2−1121.7×x+936.3 (2−1)
B=−2134.0×x2+3064.2×x−2608.6 (2−2)
C=1324.7×x2−1734.5×x+2641.1 (2−3)
x=P/V (3)
ただし、[Si]:鋼中Si含有量(質量%)、P:スケール除去ノズル吐出圧(MPa)、V:スケール除去時鋼材移動速度(m/min)、T:加熱抽出温度(℃)であり、T:980〜1150℃、P:39〜45MPa、V:30〜75m/min(mpm)、P/V:0.55〜1.5MPa/mpmである。
(2)さらに、T≦1100℃とすることを特徴とする上記(1)に記載のSi含有鋼板の熱間圧延方法。
(3)加熱抽出時に加熱抽出温度を測定し、測定した加熱抽出温度及び前記(1)〜(3)式に基づいてスケール除去時鋼材移動速度Vを調整することを特徴とする上記(1)又は(2)に記載のSi含有鋼板の熱間圧延方法。
【0010】
【発明の実施の形態】
Si含有鋼の熱間圧延において、加熱抽出温度が1170℃を超えるとファイアライトが生成するため、加熱抽出温度を1170℃以下としてSiスケールの発生を低減することは従来から知られていた。一方、Si含有鋼は合金含有量が比較的多いため、加熱抽出温度を低下させると熱間圧延の変形抵抗が増大するとの理由から、加熱抽出温度としては1100℃以上の温度が採用されていた。そして、特にSi含有量が1質量%以上の高Si鋼においては、Siスケールを除去するために45MPa以上の超高圧デスケーリングが採用されていた。
【0011】
本発明においては、Si含有量[Si](質量%)、加熱抽出温度T(℃)、スケール除去ノズル吐出圧P(MPa)、スケール除去時鋼材移動速度V(m/min)とスケール除去適否の間に上記(1)〜(3)式のような一定の関係があり、加熱抽出温度Tを1100℃以下の所定の温度まで低下させることにより、スケール除去ノズル吐出圧Pが45MPa以下であっても、Si含有量1質量%以上の高Si鋼のスケールを良好に除去できることを明らかにした。
【0012】
加熱抽出温度が1100℃以下の低温であっても、950℃以上であれば圧延時の変形抵抗の増大はさほど問題とはならず、むしろデスケーリング圧力を低下させることによる本発明の効果が大きい。
【0013】
Si含有量0.87〜1.4質量%のSi含有鋼の熱間圧延において、仕上圧延前にスケール除去ノズルを配置し、加熱抽出温度T:980〜1150℃、吐出圧P:39〜72MPa、スケール除去時鋼材移動速度V:30〜75m/min(mpm)、P/V:0.55〜1.5MPa/mpmの範囲で条件を変化させ、Siスケールの除去状況を比較した。その結果を図1に示す。図1(a)〜(c)とも、横軸に[Si]、縦軸に加熱抽出温度Tをとり、Siスケール評価結果が良好(目視でなし)であれば○、不良(目視で薄膜状に残存)であれば×、目視でわずかに薄膜状に残る部分がある場合であれば△とした。図1(a)はP/V:0.5〜0.7MPa/mpm、図1(b)はP/V:0.9〜1.1MPa/mpm、図1(c)はP/V:1.4〜1.5MPa/mpmの範囲のデータをプロットしている。
【0014】
図1(a)〜(c)から明らかなように、加熱抽出温度Tの低い領域にSiスケール評価の良好範囲があり、良好範囲の境界は[Si]濃度の関数となっている。また、良好範囲の境界はP/Vの値によって異なり、P/Vが高くなるほど良好範囲は加熱抽出温度Tの高温側に広がっている。以上の結果に基づいて、良好範囲の境界(図1に示す閾線)を関数の形で表したのが前記(1)式〜(3)式である。(2−1)式〜(2−3)式を総称して(2)式という。
【0015】
(3)式から明らかなように、スケール除去状況はx=P/Vの値によって左右されるので、もちろん、吐出圧Pを高圧とするかわりに移動速度Vを低下させることとしても良い。しかし、スケール除去は通常熱間圧延の仕上圧延前に行うので、スケール除去時鋼材移動速度Vを低下させると圧延の生産性を直接低下させる要因となり、さらに、移動速度Vを低下させると仕上圧延時の温度が低下して圧延不能に陥ることから、採用することができない。通常の熱間圧延において、移動速度Vとしては20m/min以上の速度が採用される。
【0016】
Si含有量1質量%以上の品種において、移動速度Vを45m/min程度とし、吐出圧Pを45MPa以下に保とうとすると、必然的にx=P/Vを1程度に抑えることが必要である。図1(a)(b)より明らかなように、x=P/Vが1程度においても、Siスケールが発生しない良好ゾーン(即ち、(1)〜(3)式で示される範囲)が存在するので、この良好ゾーンに入るように加熱抽出温度を選択しさえすれば、高Si鋼においてもSiスケールを除去して良好な表面品質を得ることが可能である。
【0017】
加熱抽出温度を1100℃以下と規定しておけば、図1(a)〜(c)((1)〜(3)式)から明らかなとおり、吐出圧Pを確実に低い値に保つことができる。
【0018】
また、吐出圧Pを45MPa以下と規定しておいても良い。これによってスケール除去装置の初期投資額を低く抑えるとともに、運転コストをも低く抑えることができ、一方Siスケールについては(1)〜(3)式から適正な加熱抽出温度を選択することができ、Siスケール付着のない良好な熱間圧延鋼板を製造することができる。吐出圧Pは40MPa以下とするとより好ましい。
【0019】
Si含有鋼板の熱間圧延において、通常は上記のようにまずSi含有量、吐出圧P、移動速度Vを定め、次に(1)〜(3)式に基づいてSiスケールを除去することのできる加熱抽出温度Tを定める。これに対し、加熱抽出時に加熱抽出温度を測定し、測定した加熱抽出温度及び(1)〜(3)式に基づいてスケール除去時鋼材移動速度Vを調整することとしてもよい。当初予定していた加熱抽出温度よりも高い温度となった場合、(1)〜(3)式を満足する範囲とするためには吐出圧Pを上げるか移動速度Vを下げるかの対応をとることによってSiスケール発生を防止することができる。吐出圧Pの上限はスケール除去装置の設備仕様によって限界があるので、このような場合には移動速度Vを低下させることにより、Siスケール発生を防止する。逆に加熱抽出温度実績が予定していた温度よりも低い場合には、(1)〜(3)式に基づいて移動速度Vを上昇させることが可能になるので、Siスケール発生を防止できるぎりぎりの値まで移動速度Vを上げ、これによって熱間圧延の生産性を向上させることもできる。
【0020】
本発明において、鋼のSi含有量を1質量%以上と規定しているのは、このような高Si領域において、本発明の効果が十分に発揮されるからである。Si含有量1.1質量%以上であれば本発明の効果をより一層発揮することができる。Si含有量1.2質量%以上であれば本発明の効果をさらに発揮することができる。
【0021】
吐出流量が多くなると鋼板の温度降下量を大きくし仕上圧延後の変態点温度の確保性に支障を生じるため従来の10〜15Mpaの圧力の噴射と同等程度の吐出流量(=ノズル1本あたり60〜100リッター/分)が好ましい。ノズルと鋼板の面間距離は、鋼板の先後端の上反り、下反りがヘッダーノズルに突っかけて設備破損を招く、または鋼板の搬送が不能となり、生産性の低下を生じることの回避のため、上反り、下反り量の測定等により接触しない適切な面間距離が必要であり160mm〜200mm程度が好ましい。
【0022】
本発明のスケール除去のための噴流を発生するノズルとして、吐出流が熱延鋼板の幅方向に広がるフラットノズルを用いることができる。幅方向の広がり角度が大きいほど熱延鋼板の全幅をカバーするためのノズル個数を減らすことが可能になるが、一方で鋼片表面への衝突流速垂直成分を確保するためには広がり角度θを大きくすることは得策ではない。吐出流の広がり幅の両端における衝突流速垂直成分は、ノズル吐出流速のcos(θ/2)倍となる。ノズルの広がり角度θは40°以下が好ましい。吐出流の広がり幅の中央においては、鋼片表面への衝突流速はノズルからの吐出流速と同等の流速を得ることができる。
【0023】
特開2000−254724公報にも記載のとおり、高圧噴流の衝突によって十分な衝突エネルギーを生み出すためには、衝突時において噴流の液滴がお互いに独立して分離しており、かつ個々の液滴の大きさを適切な範囲に保つと好ましい。そのためには、噴流の衝突面において、噴流全体が占める断面積のうち、液滴が占める断面積の割合を無次元で表示した噴流液相化率αの値を、0.01以上0.1以下とすると良い。
【0024】
スケール除去のための本発明のノズルからの水噴射は、表面温度が1100℃以下の仕上圧延の手前で行うのが好ましい。粗圧延前にスケール除去を行っても鋼板表面温度が高温である(高温に復熱する)ため、仕上圧延までにSiスケールが発生するからであり、加えて粗圧延で生じるスケール中の亀裂がデスケ性向上に作用するからである。また、本発明のスケール除去を行う手前で、従来方法の低圧水噴射によるスケール除去を行ってもよい。低圧水噴射によって加熱炉で生成した付着スケールのうちの除去しやすい上層部を除去した後、本発明のノズルからの水噴射で最も除去しにくい鋼との境界部のSiスケールを除去することにより、より確実にスケール除去を完了することができる。
【0025】
本発明のスケール除去を行う際の鋼材表面温度には特に制限はなく、一般的には、950℃〜1100℃でスケール除去が行われている。
【0026】
【実施例】
Si含有量0.87〜1.4%の高Si鋼の熱間圧延について、本発明を適用した。圧延に用いた鋼片サイズは、長さ10m前後、幅は900〜1400mm、厚は約250mmである。本発明のスケール除去は仕上圧延前に実施し、そのときの鋼板厚みは約35mmである。熱間圧延後の鋼板厚みは3mmである。スケール除去用のノズルにはフラットノズルを用いた。ノズル口径は1.9mm、ノズルの広がり角度θは20〜40°、1個のノズルによるスケール除去範囲は鋼板幅方向で80mmである。
【0027】
Siスケール状況に関する品質評価については、熱延鋼板の断面をEPMA観察し、スケール地金界面にSiの濃化した部分があるかどうかで判断を行った。鋼板の表層にSi濃化層が存在しない(目視で見えない)場合に「○」、鋼板表層にSi濃化層が1μm以上5μm未満である(目視で見えないか薄膜状に見える)場合には「△」、鋼板表面にSi濃化層が5μm以上存在する(目視で薄膜状にあり〜それ以上に明確に存在する)場合には「×」と評価した。
【0028】
【表1】
【0029】
結果を表1に示す。No.1〜5が本発明例である。本発明例No.3は、加熱抽出温度を1002℃という低温にした結果として、吐出圧44MPaという低圧、かつ移動速度70mpmという高速移動にもかかわらず、Siスケール評価結果は○であった。本発明例No.5は、Si含有量が1.4質量%と高いにも関わらず、加熱抽出温度を1065℃とした結果により、吐出圧は44MPaと低圧でSiスケール評価結果は良好であった。
【0030】
No.8〜13は比較例である。比較例No.8は、Si含有量が本発明範囲よりも低い値であるが、(1)〜(3)式を満足するデスケーリング条件を採用しており、Siスケール評価結果は良好であった。比較例No.9〜13は、いずれも加熱抽出温度実績が(1)〜(3)式を満足しておらず、Siスケール評価結果は△あるいは×であった。
【0031】
【発明の効果】
本発明により、Siを1質量%以上含有するSi含有鋼板の熱間圧延方法において、Siスケールを完全に除去し、最終製品の美観を損ねることなく、しかもデスケーリング装置として初期投資額の少ない安価なものが使用可能であり、かつ電力原単位等のデスケーリング運転コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Si含有量、加熱抽出温度とシリコンスケール評価結果との関係を示す図であり、(a)はx=P/V:0.5〜0.7、(b)はx=P/V:0.9〜1.1、(c)はx=P/V:1.4〜1.5の場合を示す。
Claims (3)
- Siを1質量%以上1.4質量%以下含有するSi含有鋼板の熱間圧延方法であって、熱間圧延時に水噴射によるスケール除去を行い、Si含有量[Si]、加熱抽出温度T、スケール除去ノズル吐出圧Pおよびスケール除去時鋼材移動速度Vとの関係が、下記(1)〜(3)式を満足することを特徴とするSi含有鋼板の熱間圧延方法。
T≦A×[Si]2+B×[Si]+C (1)
A=784.0×x2−1121.7×x+936.3 (2−1)
B=−2134.0×x2+3064.2×x−2608.6 (2−2)
C=1324.7×x2−1734.5×x+2641.1 (2−3)
x=P/V (3)
ただし、[Si]:鋼中Si含有量(質量%)、P:スケール除去ノズル吐出圧(MPa)、V:スケール除去時鋼材移動速度(m/min)、T:加熱抽出温度(℃)であり、T:980〜1150℃、P:39〜45MPa、V:30〜75m/min(mpm)、P/V:0.55〜1.5MPa/mpmである。 - さらに、T≦1100℃とすることを特徴とする請求項1に記載のSi含有鋼板の熱間圧延方法。
- 加熱抽出時に加熱抽出温度を測定し、測定した加熱抽出温度及び前記(1)〜(3)式に基づいてスケール除去時鋼材移動速度Vを調整することを特徴とする請求項1又は2に記載のSi含有鋼板の熱間圧延方法。
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