JP3802255B2 - ショーケース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの店内に据え付けられ。食品などの商品を陳列保存する低温ショーケースなどのショーケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種ショーケースは、例えば特開平9−56537号公報(F25D23/06)に示されている。以下、図5を参照しながら従来のこの種ショーケース100の構造について説明する。
【0003】
図5のショーケース100は所謂平型のオープンショーケースであり、本体を構成する断熱壁101の外面には、バンパー102が取り付けられ、ショッピングカートなどの衝突から断熱壁101を保護している。
【0004】
この場合、バンパー102は直線状のバンパー本体103・・・とコーナーバンパー104・・・とから構成され、バンパー本体103・・・が相互に突き合わされるコーナー部に前記コーナーバンパー104が配置される。そして、コーナーバンパー104の両端部は各バンパー本体103、103の端部に被さって重合すると共に、同図に示すように断熱壁101にネジ106にて固定され、それによって、断熱壁101のコーナー部を覆う構造とされていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年この種ショーケースでは金属製のバンパーと比較して柔らかみのあるデザイン上の効果やコスト面での有利さから、バンパーを樹脂化することが進められている。しかしながら、図5の如き構造で従来の金属製バンパーをそのまま樹脂製のバンパーに置き換えると、衝撃に対する強度が著しく低下する。
【0006】
特にコーナーバンパー104は、バンパー本体102に被さっているだけで断熱壁101に直接接触しておらず、その状態でネジ止めされているのみであるので、ショッピングカートなどが衝突すると、その強い衝撃によって上下・左右にズレてしまうと共に、最悪の場合には破損・脱落してしまう問題があった。
【0007】
本発明は係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、ショーケースに取り付けられたコーナーバンパーの取り付け強度を向上させることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明のショーケースは、断熱壁のコーナー部外面に取り付けられたコーナーバンパーを備えて成るものであって、断熱壁のコーナー部外面に金具を取り付け、この金具にコーナーバンパーをネジ止めすると共に、該コーナーバンパーの内面にリブを突設し、前記金具に係合する溝を前記リブに形成したことを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明のショーケースは、断熱壁の外面に取り付けられたバンパーを備え、このバンパーを、コーナー部において相互に付き合わされる直線状のバンパー本体と、各バンパー本体の端部間に渡って設けられるコーナーバンパーとから構成して成るものであって、断熱壁のコーナー部外面に金具を取り付け、この金具にコーナーバンパーをネジ止めすると共に、該コーナーバンパーの内面にリブを突設し、前記金具に係合する溝を前記リブに形成したことを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、断熱壁のコーナー部外面に取り付けられるコーナーバンパーを、断熱壁のコーナー部外面に取り付けられた金具にネジ止めする構成としたので、コーナーバンパーは金具に保持されて断熱壁に固定され、取付強度が著しく向上する。これにより、例えば樹脂製のコーナーバンパーを用いた場合でも、衝撃に対して十分なる強度を確保できるようになり、位置ズレや脱落・破損などの発生を未然に回避することが可能となるものである。
【0011】
特に、コーナーバンパーの内面にリブを突設し、このリブには金具に係合する溝を形成したので、リブの形成によりコーナーバンパー自体の強度が向上するのに加えて、リブの溝と金具が係合することにより、衝撃が加わった場合の位置ズレ防止効果が一段と向上するものである。
【0012】
請求項3の発明のショーケースは、上記各発明において金具は、コーナーを構成する断熱壁の二面に渡って取り付けられると共に、コーナーバンパーの裏面に当接してネジ止めされる当接部を両側端に備え、中央には、コーナーバンパーのリブに形成された溝に係合する係合部を備えていることを特徴とする。
【0013】
請求項3の発明によれば、上記各に加えてコーナーを構成する断熱壁の二面に渡って金具を取り付けると共に、コーナーバンパーの裏面に当接してネジ止めされる当接部を金具の両側端に形成し、金具の中央には、コーナーバンパーのリブに形成された溝に係合する係合部を形成したので、コーナーバンパーはコーナーを構成する断熱壁の二面に渡る金具の両側端において支持され、且つ、中央部では係合部がリブの溝に係合することになる。
【0014】
これにより、コーナーバンパーの取付強度は著しく向上し、更なる位置ズレ防止及び脱落・破損防止効果を奏するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明の実施例としての平型ショーケース1の斜視図、図2は平型ショーケース1のコーナー部の拡大分解斜視図である。
【0016】
本発明のショーケース1は、スーパーマーケットなどの店舗に設置される所謂平型の低温ショーケースであり、図1に示す如く上方に向けて開口し、内部に上面開口の貯蔵室3が形成された断熱壁(断熱箱体)6にて本体が構成されている。
【0017】
断熱壁6の下部には機械室7が構成されており、この機械室7内には貯蔵室3を冷却するための冷却装置を構成する図示しない圧縮機や凝縮器などが設置されている。
【0018】
また、貯蔵室3の底部には、図示しないワイヤラック上に図示しないデックパンと称される所定面積の商品載置板が載置され、この下方に図示しないダクト(循環路)を形成すると共に、このダクト内に冷却装置の蒸発器と送風機が設けられ、この蒸発器にて冷却された冷気を送風機によって、開口の一方の縁部に形成した図示しない吐出口から対向する他方の縁部に形成した吸込口に向けて吐出している。これによって、貯蔵室3の開口にはエアーカーテンを形成しつつ、貯蔵室3内を所定の温度に冷却している。
【0019】
一方、断熱壁6の開口縁の各辺外側には、ハンドレール5が取り付けられていると共に、ショーケース1の各コーナー部には、開口の上方に向かって垂直に支柱8・・が取り付けられ、各支柱8・・の間にはそれぞれ透明板4・・が取り付けられている。
【0020】
また、前記断熱壁6の外面下端にはバンパー9・・・が取り付けられている。このバンパー9は、直線状で断面略E字状の硬質樹脂製バンパー本体10・・・(4本)と、バンパー本体10、10が付き合わされるコーナー部に取り付けられる硬質樹脂製コーナーバンパー11・・・(4個)とから構成される。
【0021】
尚、このコーナーバンパー11は前記ハンドレール5が付き合わされるコーナー部にも同様に取り付けられている。
【0022】
このコーナーバンパー11は、図3に示す如く断面略コ字状を呈し、全体としては直角を構成するよう所定曲率で屈曲された形状を呈している。また、コーナーバンパー11の角部11Aの内面には上下及び水平のリブ12、13が一体に突設されており、更に、上下のリブ12の中央には矩形状の溝14が形成され、水平のリブ13はこの溝14の底面と面一とされている。
【0023】
また、角部11Aの左右であって、両側端から少許内側に入った位置にはネジ孔15、15がそれぞれ形成されている。
【0024】
一方、断熱壁6のコーナー部外面には金具16が取り付けられる。この金具16は短冊状の鋼板を屈曲して構成されており、図4に示す如く中央の係合部17と、この係合部17の両側から後退して相互に略直角を成すよう外方に延在する取付部18、18と、各取付部18、18の外端から略直角に起立した後、内方に略直角に再び折曲された当接部19、19が構成されている。
【0025】
そして、取付部18、18にはネジ孔21がそれぞれ穿設されると共に、当接部19、19にもネジ孔22がそれぞれ穿設されている。
【0026】
以上の構成で、コーナーバンパー11の取付手順を説明する。尚、バンパー本体10・・・は断熱壁6の外面に取り付けられているものとすると、次に先ず金具16を断熱壁6のコーナー部外面に取り付ける。この場合、金具16の係合部17は断熱壁6のコーナー部の延長上に位置し、両取付部18、18は断熱壁6の外面に密着される。その状態で、タッピングネジ24、24をネジ孔21、21に挿入して断熱壁6にねじ込む。
【0027】
これによって、金具16はコーナーを構成する断熱壁6の二面に渡って取り付けられることになる。
【0028】
次に、この状態でコーナーバンパー11を断熱壁6のコーナー部に宛う。このとき、コーナーバンパー11の両端部はバンパー本体10、10の端部に被さる。また、金具16の係合部17はリブ12の溝14内に進入して略キッチリと係合し、且つ、外面はリブ13に当接する。
【0029】
また、金具16の両側端に位置する当接部19、19は、コーナーバンパー11の両側部の裏面に当接し、ネジ孔22はネジ孔15の内側に合致する。その状態で、ネジ26、26をネジ孔15、15に挿入し、ネジ孔22、22に螺合させてコーナーバンパー11を金具16に固定する。
【0030】
係る構成により、コーナーバンパー11は金具16に保持されて断熱壁6に固定されるので、取付強度が著しく向上する。特にコーナーバンパー11の内面にはリブ12、13が突設され、このリブ12に形成された溝14は金具16の係合部17が係合するので、リブ12、13の形成によりコーナーバンパー11自体の強度が向上するのに加えて、リブ12の溝14と金具16の係合部17が係合することにより、衝撃が加わった場合の位置ズレ防止効果も一段と向上する。
【0031】
また、金具16はコーナーを構成する断熱壁6の二面に渡って固定されており、更に、その両側端に形成された当接部19、19がコーナーバンパー11の裏面に当接して、そこにコーナーバンパー11がネジ止めされるので、コーナーバンパー11は金具16の両側端において支持され、且つ、中央部では係合部17がリブ12の溝14に係合することになる。
【0032】
これらにより、実施例の如く樹脂製のコーナーバンパー11を用いた場合でも、衝撃に対して十分なる強度を確保できるようになり、位置ズレや脱落・破損などの発生を未然に回避することが可能となる。
【0033】
尚、上記ハンドレール5のコーナーバンパー11も金具16によって同様に取り付けられているものである。
【0034】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、断熱壁のコーナー部外面に取り付けられるコーナーバンパーを、断熱壁のコーナー部外面に取り付けられた金具にネジ止めする構成としたので、コーナーバンパーは金具に保持されて断熱壁に固定され、取付強度が著しく向上する。これにより、例えば樹脂製のコーナーバンパーを用いた場合でも、衝撃に対して十分なる強度を確保できるようになり、位置ズレや脱落・破損などの発生を未然に回避することが可能となるものである。
【0035】
特に、コーナーバンパーの内面にリブを突設し、このリブには金具に係合する溝を形成したので、リブの形成によりコーナーバンパー自体の強度が向上するのに加えて、リブの溝と金具が係合することにより、衝撃が加わった場合の位置ズレ防止効果が一段と向上するものである。
【0036】
請求項3の発明によれば、上記各発明に加えてコーナーを構成する断熱壁の二面に渡って金具を取り付けると共に、コーナーバンパーの裏面に当接してネジ止めされる当接部を金具の両側端に形成し、金具の中央には、コーナーバンパーのリブに形成された溝に係合する係合部を形成したので、コーナーバンパーはコーナーを構成する断熱壁の二面に渡る金具の両側端において支持され、且つ、中央部では係合部がリブの溝に係合することになる。
【0037】
これにより、コーナーバンパーの取付強度は著しく向上し、更なる位置ズレ防止及び脱落・破損防止効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例としての平型ショーケースの斜視図である。
【図2】 図1の平型ショーケースのコーナー部の拡大分解斜視図である
【図3】 コーナーバンパーの後方斜視図である。
【図4】 金具の斜視図である。
【図5】 従来の平型ショーケースのコーナー部の拡大分解斜視図である。
【符号の説明】
1 平型ショーケース
6 断熱壁
9 バンパー
10 バンパー本体
11 コーナーバンパー
12、13 リブ
14 溝
16 金具
17 係合部
19 当接部
24、26 ネジ
Claims (3)
- 断熱壁のコーナー部外面に取り付けられたコーナーバンパーを備えて成るショーケースにおいて、
前記断熱壁のコーナー部外面に金具を取り付け、この金具に前記コーナーバンパーをネジ止めすると共に、該コーナーバンパーの内面にリブを突設し、前記金具に係合する溝を前記リブに形成したことを特徴とするショーケース。 - 断熱壁の外面に取り付けられたバンパーを備え、このバンパーを、コーナー部において相互に付き合わされる直線状のバンパー本体と、各バンパー本体の端部間に渡って設けられるコーナーバンパーとから構成して成るショーケースにおいて、
前記断熱壁のコーナー部外面に金具を取り付け、この金具に前記コーナーバンパーをネジ止めすると共に、該コーナーバンパーの内面にリブを突設し、前記金具に係合する溝を前記リブに形成したことを特徴とするショーケース。 - 金具は、コーナーを構成する断熱壁の二面に渡って取り付けられると共に、コーナーバンパーの裏面に当接してネジ止めされる当接部を両側端に備え、中央には、前記コーナーバンパーのリブに形成された溝に係合する係合部を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2のショーケース。
Priority Applications (1)
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JP36666598A JP3802255B2 (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | ショーケース |
Applications Claiming Priority (1)
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JP36666598A JP3802255B2 (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | ショーケース |
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JP2000184947A JP2000184947A (ja) | 2000-07-04 |
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Family Applications (1)
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JP36666598A Expired - Lifetime JP3802255B2 (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | ショーケース |
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JP (1) | JP3802255B2 (ja) |
-
1998
- 1998-12-24 JP JP36666598A patent/JP3802255B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JP2000184947A (ja) | 2000-07-04 |
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