JP3802263B2 - ショーケース - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの店内に据え付けられ、食品などの商品を陳列保存する低温ショーケースなどのショーケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種ショーケースは、例えば特開平9−56537号公報(F25D23/06)に示されている。以下、図6を参照しながら従来のこの種ショーケース100の構造について説明する。
【0003】
図6のショーケース100は所謂平型のオープンショーケースであり、本体を構成する断熱壁101の外面には、バンパー102が取り付けられ、ショッピングカートなどの衝突から断熱壁101を保護している。
【0004】
この場合、バンパー102は直線状のバンパー本体103・・・とコーナーバンパー104・・・とから構成され、バンパー本体103・・・が相互に突き合わされるコーナー部に前記コーナーバンパー104が配置される。そして、コーナーバンパー104の両端部は各バンパー本体103、103の端部に被さって重合すると共に、同図に示すように断熱壁101にネジ106にて固定され、それによって、断熱壁101のコーナー部を覆う構造とされていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、各バンパー本体103・・・はそれぞれ断熱壁101にネジ止めされるため、コーナー部において相互に付き合わされるバンパー本体103、103の取り付け位置(高さ)を正確に規定することは困難であり、各バンパー本体103、103はコーナー部において微妙に高さがずれる場合がある。
【0006】
しかしながら、バンパー本体103、103の高さにずれが生じていると、コーナーバンパー104を被せた際、コーナーバンパー104が斜めになるため、バンパー本体103との間に隙間が生じたり、固定が不十分となってしまう問題が生じる。そのため、従来ではコーナーバンパー104を取り付ける際、バンパー本体103の取り付け位置を調整しながら行わなければならず、組立作業が極めて煩雑なものとなっていた。
【0007】
特にコーナーバンパー104は、バンパー本体103に被さっているだけで断熱壁101に直接接触しておらず、その状態でネジ止めされているのみであるので、ショッピングカートなどが衝突すると、その強い衝撃によって上下・左右にズレてしまうと共に、最悪の場合には破損・脱落してしまう問題もあった。
【0008】
本発明は係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、ショーケースに取り付けられるバンパーの組立作業性を改善すると共に、コーナーバンパーの取付強度を向上させることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明のショーケースは、断熱壁の外面に取り付けられたバンパーを備え、このバンパーを、コーナー部において相互に付き合わされる直線状のバンパー本体と、各バンパー本体の端部間に渡って設けられるコーナーバンパーとから構成して成るものであって、コーナー部において相互に付き合わされるバンパー本体間に渡って金具を取り付け、この金具にコーナーバンパーを固定すると共に、このコーナーバンパーの隅角部内面には、金具に当接するリブを突設したことを特徴とする。
【0010】
請求項1の発明によれば、断熱壁の外面に取り付けられたバンパーを備え、このバンパーを、コーナー部において相互に付き合わされる直線状のバンパー本体と、各バンパー本体の端部間に渡って設けられるコーナーバンパーとから構成して成るショーケースにおいて、コーナー部において相互に付き合わされるバンパー本体間に渡って金具を取り付け、この金具にコーナーバンパーを固定するようにしたので、コーナー部において相互に付き合わされるバンパー本体の取付位置(高さ)は金具によって規定され、位置ズレが修正されることになる。
【0011】
そして、コーナーバンパーはこの金具に取り付ける構成としたので、コーナーバンパーとバンパー本体の位置合わせや、コーナーバンパー自体の取り付け作業が極めて容易となり、ショーケースのバンパーの組立作業性が著しく改善されるものである。特に、コーナーバンパーの隅角部内面に、金具に当接するリブを突設したので、コーナーバンパーの隅角部はリブにて金具に保持されるかたちとなり、強度が著しく向上し、衝撃が加わった場合の位置ズレや破損事故の発生を効果的に解消することができるようになるものである。
【0012】
請求項2の発明のショーケースは、断熱壁の外面に取り付けられたバンパーを備え、このバンパーを、コーナー部において相互に付き合わされる直線状のバンパー本体と、各バンパー本体の端部間に渡って設けられるコーナーバンパーとから構成して成るものであって、バンパー本体は長手方向に渡る凹溝と、この凹溝を開閉可能に閉塞するカバー部材を備え、凹溝内にてバンパー本体を断熱壁にネジ止めすると共に、コーナー部において相互に付き合わされるバンパー本体間に渡って金具を設け、この金具の両端部を凹溝内にてバンパー本体にネジ止めし、金具にコーナーバンパーを固定したことを特徴とする。
【0013】
請求項2の発明によれば、断熱壁の外面に取り付けられたバンパーを備え、このバンパーを、コーナー部において相互に付き合わされる直線状のバンパー本体と、各バンパー本体の端部間に渡って設けられるコーナーバンパーとから構成して成るショーケースにおいて、コーナー部において相互に付き合わされるバンパー本体間に渡って金具を取り付け、この金具にコーナーバンパーを固定するようにしたので、コーナー部において相互に付き合わされるバンパー本体の取付位置(高さ)は金具によって規定され、位置ズレが修正さ れることになる。
【0014】
そして、コーナーバンパーはこの金具に取り付ける構成としたので、コーナーバンパーとバンパー本体の位置合わせや、コーナーバンパー自体の取り付け作業が極めて容易となり、ショーケースのバンパーの組立作業性が著しく改善されるものである。特に、バンパー本体は長手方向に渡る凹溝と、この凹溝を開閉可能に閉塞するカバー部材を備えており、凹溝内にてバンパー本体を断熱壁にネジ止めしているので、バンパー本体の断熱壁への取付作業が容易となると共に、ネジ止め箇所はカバーにて隠蔽される。また、金具の両端部もこの凹溝内にてバンパー本体にネジ止めするので、金具のネジ止め箇所もカバーにより隠蔽でき、総じて外観の悪化も問題なくなるものである。
【0015】
請求項3の発明のショーケースは、上記においてコーナーバンパーの隅角部内面には、金具に当接するリブを突設したことを特徴とする。
【0016】
請求項3の発明によれば、上記に加えてコーナーバンパーの隅角部内面に、金具に当接するリブを突設したので、コーナーバンパーの隅角部はリブにて金具に保持されるかたちとなり、強度が著しく向上し、衝撃が加わった場合の位置ズレや破損事故の発生を効果的に解消することができるようになるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明の実施形態としての平型ショーケース1の側面図、図2は平型ショーケース1のコーナー部の拡大分解斜視図、図3は同じく平型ショーケース1のコーナー部の拡大平断面図である。
【0018】
本発明のショーケース1は、スーパーマーケットなどの店舗に設置される所謂平型の低温ショーケースであり、図1に示す如く上方に向けて開口し、内部に上面開口の貯蔵室3が形成された断熱壁(断熱箱体)6にて本体が構成されている。この断熱壁6の下部には機械室7が構成されており、この機械室7内には貯蔵室3を冷却するための冷却装置を構成する図示しない圧縮機や凝縮器などが設置されている。
【0019】
また、貯蔵室3の底部には、図示しないワイヤラック上に図示しないデックパンと称される所定面積の商品載置板が載置され、この下方に図示しないダクト(循環路)を形成すると共に、このダクト内に冷却装置の蒸発器と送風機が設けられ、この蒸発器にて冷却された冷気を送風機によって、開口の一方の縁部に形成した図示しない吐出口から対向する他方の縁部に形成した吸込口に向けて吐出している。これによって、貯蔵室3の開口にはエアーカーテンを形成しつつ、貯蔵室3内を所定の温度に冷却している。
【0020】
一方、断熱壁6の開口縁の各辺外側には、バンパー5が取り付けられている。このバンパー5は、直線状の硬質樹脂製バンパー本体10・・・(4本)と、バンパー本体10、10が付き合わされるコーナー部に取り付けられる硬質樹脂製コーナーバンパー11・・・(4個)とから構成される。また、ショーケース1の各コーナー部には、開口の上方に向かって垂直に支柱8・・が取り付けられ、各支柱8・・の間にはそれぞれ透明板4・・が取り付けられている。
【0021】
また、前記断熱壁6の外面下端にもバンパー9・・・が取り付けられている。このバンパー9は、直線状で断面略E字状の硬質樹脂製バンパー本体12・・・(4本)と、バンパー本体12、12が付き合わされるコーナー部に取り付けられる硬質樹脂製コーナーバンパー13・・・(4個)とから構成される。
【0022】
前記バンパー5を構成するバンパー本体10は、図4に示す如く外側に向けて低く傾斜した上面16と、この上面16の外端から内方に凹陥して形成された長手方向に渡る凹溝17と、この凹溝17の開口下端から再び内方に向け斜めに降下する下面18を備えている。この凹溝17の底面にはバンパー本体10の両端部を含み、複数のネジ孔19が穿設されており、更にこの凹溝18には後述する樹脂製のカバー部材21が着脱可能に係合し、その開口が閉塞される構造とされている。
【0023】
係るバンパー本体10は前記ネジ孔19に図示しないネジを挿入して断熱壁6に螺着することにより、断熱壁6の開口縁外面に固定される。そして、断熱壁6のコーナー部にて相互に付き合わされるバンパー本体10、10間には、それらに渡って金具22が固定される。
【0024】
この金具22は短冊状の鋼板を屈曲して構成されており、図4に示す如く中央部で左右に渡る当接部23と、この当接部23の両側から略45度の角度で屈曲され、後退して相互に略直角を成すよう外方に延在する固定部24、24と、各固定部24、24の外端から階段状に後退した後、外方に延在する取付部26、26とから成る。
【0025】
そして、固定部24、24にはネジ孔27がそれぞれ穿設されると共に、取付部26、26にもネジ孔28、28がそれぞれ二つずつ穿設されている。
【0026】
一方、前記コーナーバンパー11は、バンパー本体10の外面形状に略合致する形状を呈しており、全体としては直角を構成するよう所定曲率で湾曲された形状を呈している。また、コーナーバンパー11の隅角部11Aの内面には、図3に示す如く上下及び水平のリブ31、32が一体に突設されており、更に、上下のリブ31の中央には矩形状の溝33(図3では溝33の底面が現れている)が形成され、水平のリブ32はこの溝33の底面と面一とされている。
【0027】
また、隅角部11Aの左右であって、両側端から少許内側に入った位置にはネジ孔34、34がそれぞれ形成されている。
【0028】
以上の構成で、バンパー5の取付手順を説明する。先ず、前述の如くバンパー本体10の凹溝17内に図示しないネジを挿入し、その両端以外の部分を断熱壁6の開口縁の外側にバンパー本体10を仮止めする。次ぎに、コーナー部において付き合わされているバンパー本体10、10間に渡って断熱壁6のコーナー部に金具22を宛い、その両端の取付部26、26を各バンパー本体10、10の凹溝17内に略キッチリと挿入する(図4)。
【0029】
このとき取付部26、26のネジ孔28、28はバンパー本体10、10の凹溝17内に形成したネジ孔19・・・に合致する。そして、各ネジ孔28・・・、19・・・にネジ36を挿入し、断熱壁6に螺着することにより、バンパー本体10、10を金具22にて相互に連結すると同時にそれらの両端を断熱壁6に固定する(図2)。
【0030】
これによって、コーナー部にて付き合わされるバンパー本体10、10の取付位置(高さ)は同一に規定されることになる。そして、この状態で前記カバー部材21を凹溝17の開口部に係合させ、凹溝17とネジ36及び金具22の取付部26を隠蔽する。
【0031】
次ぎに、この状態でコーナーバンパー11を断熱壁6のコーナー部に宛う。このとき、コーナーバンパー11の両端部はバンパー本体10、10の端部に被さる。また、金具22の当接部23はリブ31の溝33内に進入して略キッチリと係合し、且つ、外面はリブ32に当接する(図3)。
【0032】
また、金具22の当接部23の両側に位置する固定部24、24は、コーナーバンパー11の両側部の裏面に当接し、ネジ孔27はネジ孔34の内側に合致する。その状態で、ネジ37をネジ孔34に挿入し、ネジ孔27に螺合させてコーナーバンパー11を金具22に固定する(図5)。
【0033】
係るコーナーバンパー11の取り付け時、コーナー部において相互に付き合わされるバンパー本体10、10の取付位置(高さ)は金具22によって規定され、位置ズレは修正されているので、コーナーバンパー11とバンパー本体10、10はコーナーから見た場合、水平直線上に並ぶことになる。従って、コーナーバンパー11とバンパー本体10の位置合わせや、その後のコーナーバンパー11自体の取り付け作業が極めて容易となり、バンパー5の組立作業性が著しく改善される。
【0034】
また、コーナーバンパー11の隅角部11A内面には、金具22の当接部23に当接するリブ31、32を突設したので、コーナーバンパー11自体の強度が増すのに加えて、コーナーバンパー11の隅角部11Aはリブ31、32にて金具22に保持されるかたちとなり、強度が著しく向上する。更に、リブ31に形成された溝33には金具22の当接部23が係合するので、衝撃が加わった場合の位置ズレ防止効果も向上する。
【0035】
更に、バンパー本体10と金具22を止めるネジ36や金具22の両端部はカバー部材21にて隠蔽されるので、外観の悪化も問題なくなる。尚、上記下方のバンパー9の構造もバンパー5と同様である。
【0036】
【発明の効果】
以上詳述した如く請求項1の発明によれば、断熱壁の外面に取り付けられたバンパーを備え、このバンパーを、コーナー部において相互に付き合わされる直線状のバンパー本体と、各バンパー本体の端部間に渡って設けられるコーナーバンパーとから構成して成るショーケースにおいて、コーナー部において相互に付き合わされるバンパー本体間に渡って金具を取り付け、この金具にコーナーバンパーを固定するようにしたので、コーナー部において相互に付き合わされるバンパー本体の取付位置(高さ)は金具によって規定され、位置ズレが修正されることになる。
【0037】
そして、コーナーバンパーはこの金具に取り付ける構成としたので、コーナーバンパーとバンパー本体の位置合わせや、コーナーバンパー自体の取り付け作業が極めて容易となり、ショーケースのバンパーの組立作業性が著しく改善されるものである。特に、コーナーバンパーの隅角部内面に、金具に当接するリブを突設したので、コーナーバンパーの隅角部はリブにて金具に保持されるかたちとなり、強度が著しく向上し、衝撃が加わった場合の位置ズレや破損事故の発生を効果的に解消することができるようになるものである。
【0038】
また、請求項2の発明によれば、断熱壁の外面に取り付けられたバンパーを備え、このバンパーを、コーナー部において相互に付き合わされる直線状のバンパー本体と、各バンパー本体の端部間に渡って設けられるコーナーバンパーとから構成して成るショーケースにおいて、コーナー部において相互に付き合わされるバンパー本体間に渡って金具を取り付け、この金具にコーナーバンパーを固定するようにしたので、コーナー部において相互に付き合わされるバンパー本体の取付位置(高さ)は金具によって規定され、位置ズレが修正されることになる。
【0039】
そして、コーナーバンパーはこの金具に取り付ける構成としたので、コーナーバンパーとバンパー本体の位置合わせや、コーナーバンパー自体の取り付け作業が極めて容易となり、ショーケースのバンパーの組立作業性が著しく改善されるものである。特に、バンパー本体は長手方向に渡る凹溝と、この凹溝を開閉可能に閉塞するカバー部材を備えており 、凹溝内にてバンパー本体を断熱壁にネジ止めしているので、バンパー本体の断熱壁への取付作業が容易となると共に、ネジ止め箇所はカバーにて隠蔽される。また、金具の両端部もこの凹溝内にてバンパー本体にネジ止めするので、金具のネジ止め箇所もカバーにより隠蔽でき、総じて外観の悪化も問題なくなるものである。
【0040】
請求項3の発明によれば、上記に加えてコーナーバンパーの隅角部内面に、金具に当接するリブを突設したので、コーナーバンパーの隅角部はリブにて金具に保持されるかたちとなり、強度が著しく向上し、衝撃が加わった場合の位置ズレや破損事故の発生を効果的に解消することができるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例としての平型ショーケースの側面図である。
【図2】 図1の平型ショーケースのコーナー部の拡大分解斜視図である
【図3】 図1の平型ショーケースのコーナー部の拡大平断面図である。
【図4】 図1の平型ショーケースのバンパー本体と金具の分解斜視図である。
【図5】 図1の平型ショーケースのバンパーのコーナー部の斜視図である。
【図6】 従来の平型ショーケースのコーナー部の拡大分解斜視図である。
【符号の説明】
1 平型ショーケース
6 断熱壁
5、9 バンパー
10 バンパー本体
11 コーナーバンパー
17 凹溝
21 カバー部材
22 金具
31、32 リブ

Claims (3)

  1. 断熱壁の外面に取り付けられたバンパーを備え、このバンパーを、コーナー部において相互に付き合わされる直線状のバンパー本体と、各バンパー本体の端部間に渡って設けられるコーナーバンパーとから構成して成るショーケースにおいて、
    コーナー部において相互に付き合わされる前記バンパー本体間に渡って金具を取り付け、この金具に前記コーナーバンパーを固定すると共に、このコーナーバンパーの隅角部内面には、前記金具に当接するリブを突設したことを特徴とするショーケース。
  2. 断熱壁の外面に取り付けられたバンパーを備え、このバンパーを、コーナー部において相互に付き合わされる直線状のバンパー本体と、各バンパー本体の端部間に渡って設けられるコーナーバンパーとから構成して成るショーケースにおいて、
    前記バンパー本体は長手方向に渡る凹溝と、この凹溝を開閉可能に閉塞するカバー部材を備え、前記凹溝内にて前記バンパー本体を前記断熱壁にネジ止めすると共に、コーナー部において相互に付き合わされる前記バンパー本体間に渡って金具を設け、この金具の両端部を前記凹溝内にて前記バンパー本体にネジ止めし、前記金具に前記コーナーバンパーを固定したことを特徴とするショーケース。
  3. コーナーバンパーの隅角部内面には、金具に当接するリブを突設したことを特徴とする請求項2のショーケース。
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