JP3802117B2 - 熱転写受像シート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱転写受像シートに関し、更に詳しくは、熱転写シートと重ね合わせて、サーマルヘッドなどにより染料等色材を熱転写して画像を形成するために用いる熱転写受像シートにおいて、裏面にプリンター適性など熱転写受像シート本来の性能に加えて、各種筆記具の筆記適性および切手の接着性を付与した裏面層を設けることにより、ポストカードなどの用途にも問題なく使用できるようにした熱転写受像シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、熱転写受像シートにおいては、表面に染料等色材の受容性、保持性などをよくするための色材受容層を設けると同時に、その裏面には、プリンターにおける自動給排紙などの搬送性をよくするため、また、受像シートの表裏を誤ってプリンターに挿入した場合に生じる熱転写シートと受像シートの融着を防止するため、更には、印画後の受像シートを重ね合わせて保存した際に、染料等が裏面に移行し、表面の画像濃度が低下したり、裏面が汚染されたりするのを防止するなどの目的で、裏面に適度の滑り性、離型性、耐汚染性を付与するための裏面層を設けることが行われてきた。
【0003】
また近年、熱転写受像シートを絵ハガキなどポストカードとして利用するニーズが高まり、受像シートの表面には、例えば写真等のカラー画像などを熱転写すると共に、裏面には、前記の性能に加えて、宛て名や送信文を書いたり切手を貼るための筆記適性および切手の接着性を付加する必要性が生じてきた。
このようなニーズに応える方法として、例えば、裏面層に親水性を有するフィラーを加えて多孔質体を形成し、万年筆その他水性ペンの筆記性や切手接着性を付与するとか、或いは、無機または有機の硬質フィラーを加えて鉛筆筆記性を付与するなどの手段が採られてきた。
【0004】
しかし、上記のような通常の親水性フィラーによって多孔質体を形成して、水性ペンの筆記性や切手接着性を付与したり、無機または有機の硬質フィラーを添加して鉛筆筆記性を付与するような方法では、水性ペンおよび鉛筆などの筆記性と切手接着性とを兼ね備えたハガキ性能は、充分には得られず、また一方で、ハガキ性能を付与することにより、熱転写受像シートの裏面としての本来の滑り性、離型性、耐汚染性などの性能が、逆に低下するなどの問題点も有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来技術の問題点を解決するため鋭意研究した結果、湿式法で製造されるマイクロシリカが、多孔質で細孔容積を有すると同時に、特に表面処理を施さない場合は、その表面に親水性官能基であるシラノール基(−Si OH)を有するため、通常の親水性フィラーと比べて親水性、吸水性に著しく優れ、また、細孔容積が比較的小さく、一定の容積以下のものであれば鉛筆筆記性を付与するに足る充分な硬度を有することに着目し、受像シートの裏面層を、平均粒子径が0.5〜15μmで、細孔容積が0.2〜3.0ml/gの範囲の親水性多孔質マイクロシリカを熱可塑性樹脂に所定量含有させた組成物を主成分として形成するか、或いは、更に、上記マイクロシリカの細孔容積の大小による親水性、吸水性と硬度の変化の特性を生かし、水性筆記具の筆記性と切手接着性とを得るための細孔容積が、上記の範囲内で比較的大きい、即ち、1.2〜3.0ml/gの親水性多孔質マイクロシリカと、鉛筆筆記性を得るための細孔容積が、上記の範囲内で比較的小さい、即ち、0.2〜0.9ml/gの親水性多孔質マイクロシリカとを、少なくとも一種類ずつ熱可塑性樹脂に所定量含有させた組成物を主成分として形成することにより、水性筆記具に対する筆記性および切手接着性と、鉛筆筆記性との両方に優れた受像シートを作成することができた。
【0006】
また、熱転写受像シートとしては、裏面が上記のハガキ性能に優れると同時に、プリンターでの搬送性や、裏面の染料等に対する耐汚染性など、受像シート本来の性能を有することも重要であり、この点から裏面層の熱可塑性樹脂にマイクロシリカよりも粒子径の大きい球状の滑性フィラー、例えば、球状ナイロンフィラーなどを更に加えて摩擦係数を下げ、また、熱可塑性樹脂自体には、染料染着性の低い樹脂を用いることが好ましく、中でもポリビニルブチラールが好ましい。そして、ポリビニルブチラールを用いた場合には、イソシアネート化合物やキレート化剤のような硬化剤を更に加えて樹脂を硬化させることも有効な手段である。
【0007】
受像シートの裏面層をこのように構成することにより、各種筆記具に対する筆記性および切手接着性に優れ、且つ、プリンターでの搬送性や、裏面の染料等に対する耐汚染性においても略満足できる受像シートが得られた。
しかし、このような受像シートでも、例えば、受像シートの表裏を誤ってプリンターに通すような誤使用が行われた場合には、受像シート裏面の離型性が不足し、熱転写の際に転写シートのインキ層面と、受像シートの裏面とが熱融着し、受像シートがプリンターから排出されなくなるという問題が発生する。
従って、より安心して使用できるようにするためには、このような誤使用によっても、受像シートがスムーズに排出されるように裏面層の離型性を向上させることが好ましい。
【0008】
本発明は、このような問題点をも解消するためになされたものであり、熱転写受像シートの裏面層を更に改善し、裏面が、水性ペン、油性ペン、鉛筆などの各種筆記具に対する筆記性、および切手接着性に優れると共に、プリンターでの搬送性、印画後の受像シートを重ね合わせて保存した際の裏面の耐汚染性、更には、受像シートの表裏を誤ってプリンターに通した際の離型性など、総合的に性能に優れた熱転写受像シートを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記の課題は以下の本発明により解決できた。即ち、本請求項1に記載の発明は、基材シートの一方の面に色材受容層を積層し、もう一方の面に裏面層と離型層とを順次積層してなる熱転写受像シートにおいて、裏面層が、ポリウレタンあるいはポリビニルブチラールの熱可塑性樹脂と、細孔容積0.2〜3.0ml/gの親水性多孔質マイクロシリカとを主成分として含有し、該マイクロシリカの平均粒子径が、1〜5μmであり、かつ該裏面層のマイクロシリカ/熱可塑性樹脂比が、重量比0.1〜3.0であり、また、離型層が、重合度500〜2000でケン化度78.5〜95%のポリビニルアルコールであることを特徴とする熱転写受像シートからなる。
【0010】
そして、本請求項2に記載の発明は、前記裏面層が、更に、イソシアネート化合物またはキレート化剤を含有することを特徴とする請求項1に記載の熱転写受像シートである。
【0011】
本請求項4に記載の発明は、前記裏面層に含有されるマイクロシリカの平均粒子径が、1〜5μmであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の熱転写受像シートからなる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、前記裏面層に含有されるマイクロシリカが、細孔容積の異なる少なくとも二種類のマイクロシリカからなり、その中に細孔容積0.2〜0.9ml/gの親水性多孔質マイクロシリカと、細孔容積1.2〜3.0ml/gの親水性多孔質マイクロシリカとが、それぞれ少なくとも一種類含有されていることを特徴とする請求項1または2に記載の熱転写受像シートからなる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、前記裏面層が、更に、平均粒子径5〜15μmの球状のナイロンフィラーを含有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の熱転写受像シートである。また、本請求項5に記載の発明は、前記離型層の厚さが0.01〜1.0μmであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の熱転写受像シートからなる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の熱転写受像シートの材料および加工方法など実施の形態について説明する。
(基材シート)
本発明の熱転写受像シートに用いる基材シートは、色材受容層および裏面層を保持するとともに、熱転写時には熱が加えられるため、加熱された状態でも取り扱い上、支障がない程度の機械的強度を有することが好ましい。また、受像シートを絵ハガキとして利用する場合には、これに適する剛性を有することも必要である。従って、このような性能を有するものであれば特に限定されず、例えば、上質紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙、ポストカード紙などの紙や、合成樹脂又はエマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙などのほか、各種プラスチックラミネート紙などの加工紙、そして、ポリオレフィン系、或いはポリスチレン系などの合成紙、更には、ポリエステル、ポリアクリレート、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、セルロース誘導体、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ナイロン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリビニルフルオライド、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライドなど各種プラスチックのフィルム又はシートが使用でき、また、これらのプラスチックに白色顔料や、充填剤を加えて成膜した白色不透明のフィルム、或いは、発泡させた発泡シートなども使用できる。
【0015】
また、上記基材シートの任意の組み合わせによる積層体も使用できる。代表的な積層体の組み合わせ例として、セルロース繊維紙と合成紙の積層体、或いは、セルロース繊維紙とプラスチックフィルム又はシートとの積層体、或いは、異なる種類またはグレードのプラスチックフィルムまたはシートの積層体などが挙げられる。このような積層体は2層体でもよいが、基材の風合いや質感を出すために、芯材としてコート紙や白色または透明プラスチックフィルムを用い、その両面に合成紙や発泡プラスチックフィルムを貼合した3層体もしくは3層以上の積層体も使用できる。
これらの基材シートの厚さは、特に限定はされないが、通常50〜800μm程度の厚さが適当である。
また、上記のような基材シートは、その表面に形成する層との密着力が乏しい場合には、その表面にコロナ放電処理やプラズマ処理、或いは各種プライマーコートなどを施すことができる。
【0016】
(色材受容層)
本発明の熱転写受像シートにおいて、基材シートの一方の面に形成される色材受容層は、熱転写シートから移行してくる昇華性染料などの色材を受容し、形成された画像を維持するためのもので、染料染着性のある樹脂を主成分とする昇華型熱転写などの熱転写方式の色材受容層に使用されている公知のものはいずれも使用できる。只、熱転写シートとの熱融着を防ぐ程度の離型性を有することも必要であり、染料透過性の離型剤を含有させたり、受容層の上に離型層を設けることもできる。この他、顔料等の各種添加剤を添加してもよい。
尚、色材受容層の塗布量は、通常、固形分で2.5〜5.0g/m2 程度の範囲が適当である。
また、色材受容層と基材シートとの間には、少なくとも一層以上の中間層を設けてもよい。中間層は、接着層(プライマー層)、白色付与層、バリアー層、UV(紫外線)吸収層、発泡層、帯電防止層など、受容層と基材シートとの間に設ける層全てを意味し、公知のものは、必要に応じていずれも使用できる。
【0017】
(裏面層)
本発明の熱転写受像シートは、通常の受像シートの用途のほかに絵ハガキとしても使用できるようにしたものであり、基材シートの裏面には、少なくとも裏面層と離型層とを順次積層し、それぞれに特徴を持たせて構成している。
裏面層は、特に一般に使用される筆記用具である鉛筆、シャープペンシルをはじめ、万年筆、水性ペンなどの水性筆記用具、そして、ボールペン、油性ペンなどの油性筆記用具など、いずれの筆記用具に対しても優れた筆記適性、および、切手の接着性を有すると共に、受像シートの画像記録面と裏面とを重ね合わせて保存しても、裏面が染料の移行などで汚染されない耐汚染性、そして、プリンターでの搬送性をよくするための適度の滑り性を有するように構成する。
【0018】
このために、裏面層は、バインダーとなる熱可塑性樹脂と、これに分散させる湿式法で製造された細孔容積が0.2〜3.0ml/gの親水性多孔質のマイクロシリカとを主成分として構成する。
そして、バインダーの熱可塑性樹脂には、各種の熱可塑性樹脂を使用できるが、固着剤としての機能のほかに、前記のように、染料等により受像シート裏面が汚染されないよう耐汚染性を有することも必要であり、染料染着性の低い熱可塑性樹脂が好ましく、中でもポリビニルブチラールが好ましい。また、ポリビニルブチラールには、キレート化剤やイソシアネート化合物などを加えて硬化させることが更に好ましい。
【0019】
また、湿式法で製造される細孔容積が0.2〜3.0ml/gの親水性多孔質のマイクロシリカは、一種類のものを用いてもよいが、前記したように、細孔容積0.2〜0.9ml/gのマイクロシリカと、細孔容積1.2〜3.0ml/gのマイクロシリカとを少なくとも一種類ずつ組み合わせて用いることが、それぞれの特徴をより確実に生かすことができる点で更に好ましい。
即ち、細孔容積が小さい0.2〜0.9ml/gの範囲の親水性多孔質のマイクロシリカは、鉛筆の筆記性を付与するために充分な硬度を有し、且つ、通常の親水性フィラーよりも優れた親水性、吸水性を有するため、水性筆記具の筆記性および切手接着性の向上にも寄与するものである。
また、細孔容積が大きい1.2〜3.0ml/gの範囲の親水性多孔質のマイクロシリカは、硬度の面でやや低下するため、鉛筆の筆記性に対してはやや不足傾向となるが、親水性、吸水性に優れるため、水性筆記具の筆記性および切手接着性の向上には特に効果的である。
【0020】
ここで、マイクロシリカについて若干補足説明する。
マイクロシリカは、乾式法でも製造されるが、乾式法の場合、四塩化ケイ素を気相中で燃焼・加水分解して製造するため、生成されたマイクロシリカは粒子内部に隙間のない、即ち、内部表面積をもたないシリカとなる。このようなシリカは吸水性が低く、本発明のように高い親水性、吸水性を必要とする用途には適していない。
この点、湿式法(ゲル法)で製造されるマイクロシリカは、ケイ酸ソーダ水溶液と硫酸または塩酸との反応によって生成するシリカゾルをゲル化させて製造するもので、多孔質のシリカが得られる。そして、このようなシリカは、多孔質であると同時に表面に親水性官能基(シラノール基)を有しているため、通常の親水性フィラーと比較して、親水性、吸水性が高く、水性ペンの筆記性および切手接着性を向上させるために好適である。
尚、湿式法で製造されるシリカも用途によっては、親水性であることが好ましくない場合もあり、親水性を低くするために有機物或いは無機物により表面処理をしたシリカもある。しかし、本発明では親水性であることが重要であり、未処理のシリカを用いることが好ましい。
【0021】
そして、マイクロシリカの多孔性を示すパラメーターとして、細孔容積があり、通常、細孔容積が大きくなると表面積が大きくなり、単位体積当たりのシラノール基量が増えるため、親水性、吸水性が高くなり、万年筆、水性ペンなどの水性インキの定着性および切手接着性が向上して好ましいが、3.0ml/gを超えると、逆に親水性が高くなりすぎて水性インキが滲むとか、マイクロシリカ粒子中の空隙が大きくなることにより、硬度が低下するため鉛筆筆記性が低下するなどの不具合が生じるため好ましくない。
一方、細孔容積が0.2ml/g未満の場合は、硬度は充分あり、鉛筆筆記性は良好であるが、親水性、吸水性が低くなり、水性インキの定着性や切手接着性を低下させるため好ましくない。
【0022】
上記のようなマイクロシリカの粒子径は、平均粒子径で0.5〜15μmの範囲のものが使用でき、1〜5μmの範囲のものが更に好ましい。
平均粒子径が0.5μm未満の場合は、鉛筆筆記性が不充分となり、また、平均粒子径が15μmを超える場合は、水性筆記具を用いた時、滲み易くなり、また、裏面の摩擦係数が大きくなり、搬送性を低下させるため好ましくない。
【0023】
熱可塑性樹脂に対するマイクロシリカの添加量は、マイクロシリカ/熱可塑性樹脂の重量比で、0.1〜3.0の範囲が好ましい。
前記重量比が0.1未満の場合は、充分な筆記適性および切手接着性が得られず、また、重量比が3.0を超える場合は、塗布適性が低下すると同時に塗膜強度も低下し、筆記用具で書き込んだ際、塗膜の剥がれが出やすくなるなどの問題を生じるため好ましくない。
【0024】
尚、受像シートのプリンターにおける給排紙など搬送性を良くすることも重要であり、このためには前記構成の裏面層に、更に、マイクロシリカよりも粒子径の大きい球状の滑性フィラーを含有させて、裏面の摩擦係数を下げることが多重差し防止等でも有効である。球状の滑性フィラーの平均粒子径は、5〜15μmのものが好ましく、更に、材質では球状のナイロンフィラーが特に好ましい。
【0025】
以上のような裏面層は、その性能を充分に発揮させるためには、塗布量を固形分で0.5〜5.0g/m2 とすることが好ましい。
塗布量が0.5g/m2 未満の場合は、マイクロシリカの量も不足するため、充分な筆記性および切手接着性が得られない。また、5g/m2 を超える塗布量は、その必要性がなく、逆に、材料および加工コストも上昇するため好ましくない。
【0026】
上記裏面層は、基材シート上に直接設けてもよいが、裏面層の基材シートに対する接着性が不足する場合には、両者の間に、基材シートと裏面層の両方に対して接着性のよい樹脂を主成分とする中間層を設けてもよく、中間層には、必要に応じて酸化チタン、炭酸カルシウム、蛍光増白剤などの白色、或いは、その他の顔料など添加剤を添加することもできる。
また、前記基材シートと色材受容層との間に用いられる公知の中間層を、そのまま基材シートと裏面層との間に同様に用いることもできる。
【0027】
(離型層)
本発明においては、熱転写受像シートの表裏を誤ってプリンターに通したような場合でも、受像シートの裏面が熱転写シートのインキ層面と熱融着することなく、スムーズに排出されるように、前記裏面層の上に、更に離型層を積層する。
従って、離型層は、熱転写シートのインキ層面と熱融着せず、且つ、染料に対して非染着性であり、また、前記裏面層の筆記適性や切手接着性などのハガキ適性を損なわないことが必要である。このためにはポリビニルアルコール(以下PVAと表示)や酢酸セルロースなどの樹脂を0.01〜1.0μm程度の薄い膜厚で積層することが好ましい。
膜厚が0.01μm未満の場合は、充分な離型効果が得られず、また、膜厚が1.0μmを超える場合は、充分な筆記適性や切手接着性が得られなくなるため好ましくない。
【0028】
尚、離型層の樹脂としては、中でもPVAのような親水性を有する樹脂が、前記性能を発現するだけでなく、水性ペンや万年筆の水性インキの定着性を向上させる効果もあり、特に好ましい。そして、PVAを用いる場合、ケン化度の高すぎるもの、或いは、重合度の低すぎるものは、耐水性を低下させるため、水性ペン等で書き込んだ際に、水性インキで裏面層が剥がれてしまうなどの不具合が生じ、逆に、ケン化度が低すぎるものでは充分な離型性が得られず、また、重合度が高すぎるものでは塗布適性が低下するため好ましくない。従って、PVAは、重合度が500〜2000で、ケン化度が78.5〜95モル%の範囲のものが好ましい。
【0029】
以上のような材料で構成される熱転写受像シートの各層は、通常、基材シートに対して、前記各層の材料を溶媒に溶解、或いは、分散し、塗布液とした上でグラビアコート、ロールコート、ブレードコート、ナイフコート、マイクロバーコート、ワイヤーバーコート、スプレーコート等の方法で、それぞれ必要量を塗布、乾燥することにより形成できる。塗布方法自体は特に限定されず、それぞれ適する方法を自由に選択してよい。
【0030】
【実施例】
以下に図面および実施例、比較例により、本発明を更に具体的に説明する。
図1、図2は、それぞれ本発明の熱転写受像シートの一実施例の構成を示す模式断面図である。但し、本発明の熱転写受像シートの構成は、これらの図に限定するものではない。
また、図面に付した符号は、異なる図面においても同じ名称のものには、同じ符号を用いた。
【0031】
図1は、基材シート2の一方の面に、熱転写により画像を形成するための染料など色材を受容する色材受容層3を積層し、もう一方の面に、プリンター適性、耐汚染性、筆記性、切手接着性などを付与するための裏面層4と、裏面層4の性能を維持し、且つ、受像シートの表裏を誤ってプリンターで熱転写した際にも、受像シートの裏面が熱転写シートと融着しないような離型性を付与するための離型層6とを順次積層した構成の熱転写受像シート1を示している。
【0032】
図2は、前記図1の熱転写受像シート1の場合、基材シート2に直接色材受容層3または裏面層4を積層したのに対して、基材シート2の一方の面に中間層5a を介して色材受容層3を積層し、もう一方の面に、中間層5b を介して裏面層4と離型層6とを順次積層した構成の熱転写受像シート1を示している。
この中間層5a 、5b は、それぞれ基材シート2と色材受容層3、または基材シート2と裏面層4との間の接着性の向上や、白色度の向上などを目的として必要に応じて設けるものである。
【0033】
(実施例1)
基材シートとして、厚さ150μmの合成紙〔YUPO FPG#150 王子油化合成紙製〕を用い、その一方の面に下記組成の裏面層用塗布液と離型層用塗布液とを順次、それぞれ塗布量が2.0g/m2 (固形分)と0.1g/m2 (固形分)とになるようにロールコート方式で塗布、乾燥した後、もう一方の面に、下記組成の表面側中間層用塗布液と色材受容層用塗布液とを順次、前記と同じ方法で塗布量がそれぞれ2.0g/m2 (固形分)と5.0g/m2 とになるように塗布、乾燥して実施例1の熱転写受像シートを作成した。
熱転写受像シートの構成
色材受容層(5.0g/ m2 )/表面側中間層(2.0g/ m2 )/基材シート(合成紙 厚さ150μm)/裏面層(2.0g/ m2 )/離型層(0.1g/m2
【0034】
裏面層用塗布液の組成
▲1▼ポリウレタン〔HMS−20 日本ポリウレタン工業製〕 50重量部
▲2▼マイクロシリカ〔サイリシア550 富士シリシア化学製〕 50重量部
▲3▼溶剤(トルエン/イソプロピルアルコール 重量比1:1) 400重量部
(以下、イソプロピルアルコールはIPAと表示する。)
離型層用塗布液の組成
▲1▼PVA(ゴーセノール GH−20 日本合成化学工業製) 3重量部
▲2▼イオン交換水 97重量部
【0035】
表面側中間層用塗布液の組成
▲1▼ポリウレタン〔N5199 日本ポリウレタン工業製〕 50重量部
▲2▼酸化チタン〔TCA−888 トーケムプロダクツ製〕 50重量部
▲3▼溶剤(トルエン/メチルエチルケトン 重量比1:1) 400重量部
(以下、メチルエチルケトンはMEKと表示する。)
Figure 0003802117
【0036】
(実施例2)
実施例1の受像シートの構成において、基材シート、表面側中間層および色材受容層の構成はそのままとし、基材シートと裏面層との間に裏面側中間層を新たに設け、また、裏面層および離型層の材質を変更することとし、先ず、基材シート(合成紙 厚さ150μm)の一方の面に、下記の組成の裏面側中間層用塗布液をロールコート方式で塗布量が1.0g/m2 (固形分)となるように塗布、乾燥して裏面側中間層を積層し、続いてその上に、下記組成の裏面層用塗布液と離型層用塗布液とを順次、同じ方式で塗布量がそれぞれ2.0g/m2 (固形分)と0.1g/m2 (固形分)とになるように塗布、乾燥して裏面層と離型層とを積層した。
そして、もう一方の面には、実施例1と同様にして表面側中間層と色材受容層とを順次積層して実施例2の熱転写受像シートを作成した。
熱転写受像シートの構成
色材受容層(5.0g/ m2 )/表面側中間層(2.0g/ m2 )/基材シート(合成紙 厚さ150μm)/裏面側中間層(1.0g/ m2 )/裏面層(2.0g/ m2 )/離型層(0.1g/m2
【0037】
裏面側中間層用塗布液の組成
▲1▼ポリウレタン〔N5199 日本ポリウレタン工業製〕 50重量部
▲2▼酸化チタン〔TCA−888 トーケムプロダクツ製〕 50重量部
▲3▼溶剤(トルエン/MEK 重量比1:1) 400重量部
裏面層用塗布液の組成
▲1▼ポリビニルブチラール〔#5000−A 電気化学工業製〕 50重量部
▲2▼マイクロシリカ〔サイリシア550 富士シリシア化学製〕 50重量部
▲3▼溶剤(トルエン/IPA 重量比1:1) 400重量部
離型層用塗布液の組成
▲1▼PVA(ゴーセノール KH−20 日本合成化学工業製) 3重量部
▲2▼イオン交換水 97重量部
【0038】
(実施例3)
実施例1の受像シートの構成において、裏面層および離型層の塗布液を下記の組成の裏面層用塗布液および離型層用塗布液に換え、また、塗布量がそれぞれ3.0g/m2 (固形分)と0.2g/m2 (固形分)とになるように塗布、乾燥して裏面層および離型層を積層したほかは、総て実施例1と同様に加工して実施例3の熱転写受像シートを作成した。
熱転写受像シートの構成
色材受容層(5.0g/ m2 )/表面側中間層(2.0g/ m2 )/基材シート(合成紙 厚さ150μm)/裏面層(3.0g/ m2 )/離型層(0.2g/m2
【0039】
Figure 0003802117
【0040】
(実施例4)
実施例2の受像シートの構成において、裏面層および離型層の塗布液を下記の組成の裏面層用塗布液および離型層用塗布液に換え、また、塗布量がそれぞれ2.5g/m2 (固形分)と0.2g/m2 (固形分)とになるように塗布、乾燥して裏面層および離型層を積層したほかは、総て実施例2と同様に加工して実施例4の熱転写受像シートを作成した。
熱転写受像シートの構成
色材受容層(5.0g/ m2 )/表面側中間層(2.0g/ m2 )/基材シート(合成紙 厚さ150μm)/裏面側中間層(1.0g/ m2 )/裏面層(2.5g/ m2 )/離型層(0.2g/m2
【0041】
裏面層用塗布液の組成
▲1▼ポリビニルブチラール〔#3000−1 電気化学工業製〕 30重量部
▲2▼マイクロシリカ〔サイリシア730 富士シリシア化学製〕 60重量部
▲3▼ナイロンフィラー〔MW−330 神東塗料製〕 5重量部
▲4▼溶剤(トルエン/IPA 重量比1:1) 400重量部
離型層用塗布液の組成
▲1▼PVA(ゴーセノール GH−14 日本合成化学工業製) 3重量部
▲2▼イオン交換水 97重量部
【0042】
(実施例5)
実施例1の受像シートの構成において、裏面層の塗布液を下記の組成の裏面層用塗布液に換え、また、塗布量が3.5g/m2 (固形分)になるように塗布、乾燥して裏面層を積層したほかは、総て実施例1と同様に加工して実施例5の熱転写受像シートを作成した。
熱転写受像シートの構成
色材受容層(5.0g/ m2 )/表面側中間層(2.0g/ m2 )/基材シート(合成紙 厚さ150μm)/裏面層(3.5g/ m2 )/離型層(0.1g/m2
【0043】
裏面層用塗布液の組成
▲1▼ポリビニルブチラール〔#5000A 電気化学工業製〕 30重量部
▲2▼マイクロシリカ〔サイリシア730 富士シリシア化学製〕 60重量部
▲3▼マイクロシリカ〔サイリシア310 富士シリシア化学製〕 30重量部
▲4▼キレート化剤〔オルガチックスTC−750 松本製薬製〕 5重量部
▲5▼ナイロンフィラー〔MW−330 神東塗料製〕 5重量部
▲6▼溶剤(トルエン/IPA 重量比1:1) 520重量部
【0044】
(比較例1)実施例1の受像シートの構成において、裏面層の形成に用いた塗布液を下記組成の裏面層用塗布液に換え(塗布量は同じ)、また、離型層を除いたほかは、総て実施例1と同様に加工して比較例1の熱転写受像シートを作成した。
熱転写受像シートの構成
色材受容層(5.0g/m2)/表面側中間層(2.0g/m2)/基材シート(合成紙 厚さ150μm)/裏面層(2.0g/m2
【0045】
裏面層用塗布液の組成
(1)ポリウレタン〔HMS−20 日本ポリウレタン工業製〕 50重量部
(2)炭酸カルシウム〔白艷華PZ 白石工業製〕 50重量部
(3)溶剤(トルエン/IPA 重量比1:1) 400重量部
【0046】
尚、前記実施例1〜5の各熱転写受像シートにおいて、裏面層に添加したマイクロシリカの細孔容積(ml/g)と平均粒子径(μm)の値を、下記の表1に、そして、離型層に用いたPVAのケン化度と重合度の値を表2に、それぞれまとめて示した。
【0047】
【表1】
Figure 0003802117
【0048】
【表2】
Figure 0003802117
【0049】
(試験及び結果)
以上のように作成した実施例1〜5および比較例1の各熱転写受像シートを試料として、下記項目について試験を行いその結果を表3にまとめて示した。
1)受像シート裏面の筆記性
下記の筆記用具を用いて、実施例1〜5および比較例1、2の各熱転写受像シートの裏面に文字を書き、下記の基準で評価を行った。
使用筆記用具
a)鉛筆 :三菱事務用鉛筆 No.9800 HB〔三菱鉛筆(株)製〕
b)水性ペン :Pentel Sign Pen 黒〔ぺんてる(株)製〕
c)油性ペン :マジックインキNO.700黒〔寺西化学工業(株)製〕
d)ボールペン:ジムニー 黒〔ゼブラ(株)製〕
評価基準
○:充分な濃度で滑らかに筆記でき、にじみもなく、定着性もよいもの。
△:文字がやや薄いもの。または、若干にじみの出るもの。
×:筆記12時間経過後、指で軽く擦る程度で文字が消えてしまうもの。
【0050】
2)受像シート裏面の切手接着性
日本郵便50円切手の接着面全面に水道水を指で塗り、実施例1〜5および比較例1の各熱転写受像シートの裏面に貼り付け、12時間放置した後、下記の基準で評価を行った。
評価基準
○:12時間経過後、切手が剥がれないもの。
×:12時間経過後、切手が手で容易に剥がれるもの。
【0051】
3)受像シート裏面の耐染料汚染性
下記の熱転写シートと昇華転写方式プリンターを用いて、実施例1〜5および比較例1の各熱転写受像シートの受像面に黒ベタ画像を印画し、それぞれの裏面と重ね合わせて、その両側を平滑なアルミ板で挟み、上から20g f /cm2 の荷重を掛けて、40℃、90%RHの恒温恒湿槽で120時間保存した後、各試料の裏面への染料の移行状況を目視により、下記の基準で評価した。
評価基準
○:染料の移行が殆ど認められないもの。
△:染料の移行が微かにあるが実用上問題のない程度のもの。
×:染料の移行が認められるもの。
熱転写シート:VY−SS30の熱転写シート〔(株)日立製作所製〕
プリンター :カラービデオプリンターVY−P1〔(株)日立製作所製〕
【0052】
4)受像シート裏面の離型性
前項の試験で用いた熱転写シートとプリンターとを使用して、試料の各熱転写受像シートの裏面にグレーの階調画像を印画し、熱転写シートとの熱融着による排出不良の有無により、その離型性を評価した。
評価基準
○:受像シートが、熱転写シートと熱融着せず、プリンターからスムーズに排出されるもの。
×:受像シートが、熱転写シートと熱融着し、プリンターからスムーズに排出されないもの。
【0053】
【表3】
評価結果
Figure 0003802117
上記表3に示した評価結果から明らかなように、比較例1の熱転写受像シートは、その筆記性、切手の接着性、耐染料汚染性、離型性のいずれにおいても問題があり、好ましくなかった。これに対して実施例1〜5の各熱転写受像シートは、各種筆記具による筆記性、切手の接着性に優れると共に、受像シートの裏面に熱転写を行うような誤使用の際にも熱転写シートと融着することなくスムーズにプリンターから排出され、良好な離型性を有していた。また、染料による耐汚染性についても、染料の移行が殆ど認められないか、或いは、微かな移行があっても実用上問題のない程度であり、良好であった。
【0054】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、本発明によれば、受像シートの裏面が各種の筆記具に対する優れた筆記適性と切手接着性を有するため、受像シートを絵ハガキとしても問題なく利用でき、また、受像シートが熱転写プリンターの自動給排紙などにおいて、良好な搬送性を有すると共に、画像形成後の受像シートを重ね合わせて保存しても、印画面の濃度低下や、裏面への染料等の移行による汚染もなく、更に、受像シートの表裏を誤ってプリンターで印画した場合でも、裏面が優れた離型性を有するため、熱転写シートと受像シートとが熱融着せずプリンターからスムーズに排出されるという性能、使用適性に優れた熱転写受像シートを提供できる効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写受像シートの一実施例の構成を示す模式断面図である。
【図2】本発明の熱転写受像シートの別の一実施例の構成を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1 熱転写受像シート
2 基材シート
3 色材受容層
4 裏面層
5a 、5b 中間層
6 離型層

Claims (5)

  1. 基材シートの一方の面に色材受容層を積層し、もう一方の面に裏面層と離型層とを順次積層してなる熱転写受像シートにおいて、裏面層が、ポリウレタンあるいはポリビニルブチラールの熱可塑性樹脂と、細孔容積0.2〜3.0ml/gの親水性多孔質マイクロシリカとを主成分として含有し、該マイクロシリカの平均粒子径が、1〜5μmであり、かつ該裏面層のマイクロシリカ/熱可塑性樹脂比が、重量比0.1〜3.0であり、また、離型層が、重合度500〜2000でケン化度78.5〜95%のポリビニルアルコールであることを特徴とする熱転写受像シート。
  2. 前記裏面層が、更に、イソシアネート化合物またはキレート化剤を含有することを特徴とする請求項1に記載の熱転写受像シート。
  3. 前記裏面層に含有されるマイクロシリカが、細孔容積の異なる少なくとも二種類のマイクロシリカからなり、その中に細孔容積0.2〜0.9ml/gの親水性多孔質マイクロシリカと、細孔容積1.2〜3.0ml/gの親水性多孔質マイクロシリカとが、それぞれ少なくとも一種類含有されていることを特徴とする請求項1または2に記載の熱転写受像シート。
  4. 前記裏面層が、更に、平均粒子径5〜15μmの球状のナイロンフィラーを含有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の熱転写受像シート。
  5. 前記離型層の厚さが0.01〜1.0μmであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の熱転写受像シート。
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