JP3801868B2 - 自動車用電源制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、過電流保護機能を有する自動車用電源制御装置に係り、特に、定電圧供給端子からコイル等のインダクタンスを介して負荷に連続な電流を供給する構成のものに用いるに適した自動車用電源制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電源制御回路としては、例えば、特開昭61−261920号公報,特開昭62−11916号公報,特開昭62−143450号公報,特開昭63−87128等に記載されているように、異常な過電流が流れる場合に、自動的に供給電流を遮断するものが知られている。また、例えば、特開平8−303018号公報に記載されているように、温度をモニタすることで、同様の異常を検出し自動的に遮断するものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の電源制御装置では、負荷側にインダクタンスが接続されている場合には、過電流保護ができないという問題があった。例えば、インダクタンスを介して負荷を駆動する場合には、過電流による自動遮断の後、電流は瞬時に遮断されるが、インダクタンスに流し続けようとするエネルギーが開放されずに残っている。その後、電流遮断によって過電流状態が検出されなくなると自動的に復帰するが、この時の電流はゼロから増加するのではない。特に、起動時には、インダクタンスの端子間の電位差が大きい上に、遮断前に流れていた比較的大きな電流値を基準として流れはじめるため、過電流検出閾値を超える大きな電流が流れることとなり、過電流保護ができないことになる。
【0004】
本発明の目的は、負荷側にインダクタンスが接続されるような回路構成にあっても、過電流保護が可能な自動車用電源制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、バッテリから負荷に供給する電流を導通/遮断する電力素子と、この電力素子からの電流を受け、負荷に供給する電圧を平滑する平滑回路と、上記電力素子の出力電流に基づいて、過電流を検出する過電流検出手段と、上記平滑回路の出力電圧が所定電圧となるように、また、上記過電流検出手段により過電流が検出されたとき、過電流を防止するように上記電力素子の導通/遮断を制御する主要制御回路とを備えた自動車用電源制御装置において、上記主要制御回路は、起動時において上記電力素子の導通時間の間引きを行うようにしたものである。
また、上記目的を達成するために、バッテリから負荷に供給する電流を導通/遮断する電力素子と、この電力素子からの電流を受け、負荷に供給する電圧を平滑する平滑回路と、上記電力素子の出力電流に基づいて、過電流を検出する過電流検出手段と、上記平滑回路の出力電圧が所定電圧になるように、また、上記過電流検出手段により過電流が検出されたとき、過電流を防止するように上記電力素子の導通/遮断を制御する主要制御回路とを備えた自動車用電源制御装置において、この自動車用電源制御装置の起動時と定常時とで異なる信号を発生する間引き信号発生手段を備え、上記主要制御回路は、上記間引き信号発生手段の出力が起動時であることを示すときは、上記電力素子の導通時間の間引きを行うようにしたものである。
また、上記目的を達成するために、バッテリから負荷に供給する電流を導通/遮断する電力素子と、この電力素子からの電流を受け、負荷に供給する電圧を平滑する平滑回路と、上記電力素子の出力電流に基づいて、過電流を検出する過電流検出手段と、上記平滑回路の出力電圧が所定電圧になるように、また、上記過電流検出手段により過電流が検出されたとき、過電流を防止するように上記電力素子の導通/遮断を制御する主要制御回路と、この主要制御回路に対する起動信号の立ち上がりからの時間を計測する時間計測手段とを備え、上記主要制御回路は、上記起動信号の立ち上がりから所定時間は、上記電力素子の導通時間の間引きを行うようにしたものである。
かかる構成により、負荷側にインダクタンスが接続されるような回路構成にあっても、過電流保護を可能とし得るものとなる。
【0006】
(2)上記(1)において、好ましくは、上記平滑回路の出力電圧を監視し、これが予め設定された一定の電圧より低い起動時に、上記間引き動作をオンする活性化手段を備えるようにしたものである。
【0007】
(3)上記(1)において、好ましくは、三角波を発生する三角波発生手段を備え、上記主要制御回路は、この三角波発生手段を発生するに同期して、上記間引き波発生手段による間引き動作を行うようにしたものである。
【0008】
(4)上記(1)において、好ましくは、上記平滑回路の出力電圧を監視し、これが予め設定された一定の電圧範囲を外れた場合に、上記間引き動作をオンする活性化手段を備えるようにしたものである。
【0009】
(5)上記(1)において、好ましくは、上記平滑回路の出力に基づいて、所定電圧との誤差電圧を出力する誤差増幅器と、上記負荷への出力電圧を監視する負荷電圧監視手段と、上記バッテリの電圧を監視するバッテリ電圧監視手段と、上記バッテリ電圧監視手段や上記負荷電圧監視手段の出力に基づき、複数の定電圧源から供給される定電圧をスイッチする閾値制御手段と、上記三角波発生器の出力と、上記誤差電圧増幅器の出力と、上記閾値制御手段の出力との電圧比較を行う電圧比較器とを備え、上記主要制御回路は、この電圧比較器の出力信号により、上記電力素子の導通/遮断を制御するようにしたものである。
【0010】
(6)上記(5)において、好ましくは、上記主要制御回路は、上記バッテリ電圧監視手段により電圧が高いことが検知された場合には、上記電圧比較器出力信号により導通時間を制御し、それ以外では、上記三角波に同期した信号により、上記電力素子の導通/遮断を制御するようにしたものである。
【0011】
(7)上記(1)において、好ましくは、上記平滑回路の出力をコレクタに接続し、ベースをPチャネルMOSFETのドレイン電流で駆動するNPNトランジスタと、このNPNトランジスタのエミッタを接続してエミッタ電流を供給する第2の負荷と、この第2の負荷に対し、上記バッテリ電圧を抵抗分割し、ダイオードを介して与えるバックアップ回路と、上記NPNトランジスタのエミッタから接続されたオンオフスイッチと、このオンオフスイッチから第2の抵抗分割回路により降圧した電圧と予め設定した一定電圧とを比較して増幅し、その増幅出力信号により上記PチャネルMOSFETと、上記第2の負荷端子から接地側にエミッタ電流を流すPNPトランジスタとを制御する正反転出力増幅器とを備えるようにしたものである。
【0012】
(8)上記(1)において、好ましくは、上記バッテリからの供給電圧と、上記平滑回路の出力電圧とをダイオード加算した電圧から定電圧を発生する基準電圧源を備えるようにしたものである。
【0013】
(9)上記(1)において、好ましくは、上記平滑回路の出力に基づいて、所定電圧との誤差電圧を出力する誤差増幅器と、上記バッテリからの供給電圧から定電圧を発生する第1の基準電圧源と、上記平滑回路の出力電圧から定電圧を発生する第2の基準電圧源とを備え、上記誤差増幅器の所定電圧として、上記第1若しくは第2の基準電圧源のうち、高い方の電圧を用いるようにしたものである。
【0014】
(10)上記(1)において、好ましくは、上記バッテリからの供給電圧から定電圧を発生する第1の基準電圧源と、上記平滑回路の出力電圧から定電圧を発生する第2の基準電圧源とを備え、上記第1若しくは第2の基準電圧源のうち何れか高い方を選択して出力する基準電圧発生手段と、上記第1の基準電圧と入力端子電圧との電圧比較により省電力動作を起動する省電力起動手段とを備え、上記主要制御回路は、上記省電力起動手段の出力により、上記基準電圧発生手段における第1の基準電圧入力を遮断するとともに、上記電圧比較器出力を遮断することにより、バッテリの消耗を減少させるようにしたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図9を用いて、本発明の第1の実施形態による自動車用電源制御装置について説明する。
最初に、図1を用いて、本実施形態による自動車用電源制御装置である定電圧回路の構成について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による自動車用電源制御装置である定電圧回路の構成を示すブロック図である。
【0016】
定電圧電源回路100は、電力素子2と、電流検出手段3と、三角波発生器10と、定電圧源CV1,CV2,CV3と、電圧増幅器13,14と、電圧比較器15,16と、主要制御回路19とを備えている。また、その他に、定電圧電源回路100は、インダクタンス(コイル)L1と、(ショットキバリア)ダイオードD1と、容量C1と、抵抗R1,R2,R3とを備えている。
【0017】
電力素子2は、(自動車用)バッテリBから負荷LOに供給される電流の導通/遮断をする。電圧検出手段3は、電流の導通経路において、その端子間の電圧が通過電流に従って変化する。定電圧源CV1,CV2、CV3は、出力電圧一定化の基準とする電圧源であり、一般的なバンドギャップ電圧発生回路である。
【0018】
なお、電力素子2の詳細回路構成については、図4を用いて説明し、電流検出手段3の詳細回路構成については、図5を用いて説明し、三角波発生器10の詳細回路構成については、図6を用いて説明し、主要制御回路19の詳細回路構成については、図3を用いて説明する。
【0019】
次に、図1及び図2を用いて、本実施形態による自動車用電源制御装置である定電圧回路100の動作について説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態による自動車用電源制御装置である定電圧回路の動作を説明する波形図である。
【0020】
バッテリBから供給される電圧VBは、通常CV2Vであるが、様々な場合を想定して6〜24V程度の範囲を考える。負荷LOとしては、マイクロプロセッサや車載されたセンサ他多くの電気回路が含まれている。定電圧電源回路100は、バッテリ電圧変動に拘らず、例えば5Vといった一定電圧を供給する。このため、定電圧電源回路100は、定電圧源CV2が供給する電圧と、出力電圧Voutの分圧電圧との誤差電圧を負帰還して、出力電圧Voutが常に5V一定となるように制御する。
【0021】
出力電圧Voutは、抵抗R1,R2によって分圧される。初期状態においては、電圧Voutは零ボルトであり、時間を経るに従って徐々に上昇し、図2(E)に示すように、負帰還制御により定電圧に漸近する。
【0022】
ここで、定電圧源CV2の供給電圧を2.5Vであると仮定すると、抵抗R1,R2の抵抗値R1,R2に関してR1=R2とすれば、電圧Voutが0Vである初期状態では、(電圧増幅器13の出力する)電圧V1は、図2(F)に示すように、高電圧となり、5Vになった場合には、電圧V1は2.5V程度となる。誤差電圧が存在する場合には、抵抗R1,R2と抵抗R3の値から決定する利得により増幅された信号が、電圧V1に与えられる。(電気)信号V1は、三角波発生器10の発生する電圧V2と電圧比較器15によって電圧比較される。こうして、一定周波数の三角波信号V2と電気信号V1との電圧比較によって出力される信号S1は、図2(G)に示すように、パルス幅変調された信号となる。
【0023】
一般には、パルス幅変調された信号S1を電力素子2の制御信号として負帰還すれば、信号Voutに一定電圧を得るための帰還ループが一周する。この時、信号Voutには、後述する電流検出手段3を介し、(ショットキバリア)ダイオード5,インダクタンスL1,容量C1によって平滑された一定電圧(5V)が出力される。ダイオードD1は、電力素子2が遮断している期間に、インダクタンスL1の起電力により電流を流し続けるために設けられるもので、順方向の電圧降下が小さいことや、速い動作速度が要求されるため、ショットキバリアダイオードが用いられる場合が多いものである。ここで、電流検出手段3は、例えば、抵抗で実現できる。図2(I)に示すように、電流検出手段3の両端から電位差を取り出し、電圧増幅器14によって信号増幅することで過電流時に「ハイ」レベル、定常時に「ロー」レベルとなる信号S2を得ることができる。電流信号を電圧信号に変換する方法としては、この他にダイオードの順方向電圧を使用してもよいものである。なお、電力素子に流れる比較的大きな電流をそのまま抵抗にて電圧変換すると、抵抗において消費される無駄な電力が大きいので、電力素子内で適当な素子サイズ比(例えば、1000分の1)で分流して微少電流を取り出して電圧変換するようにしてもよいものである。
【0024】
次に、過電流検出信号への変換過程について説明する。定電圧源CV1は、過電流検出閾値を設定するために設けてある。つまり、電流検出手段3の抵抗の電圧降下が電流の増加に従って増え、定電圧源CV1の電圧に達すると、電圧増幅器14の出力信号S2は、「ロー」レベルから「ハイ」レベルに反転する。
【0025】
すなわち、図2(I)に示すように、信号S2が過電流により反転し、その後自動的に電流遮断された後、過電流状態が解消される事で再び導通する、という一連の動作が繰り返し行われ、図2(H)に示すように、電流I1が徐々に増加する。この時の信号S2に対する電流I1の位相は、逆位相となる。
【0026】
次に、出力電圧Voutの監視部分について説明する。電圧比較器16は、図2(E)に示すように、定電圧源CV3からの閾値電圧V3と、電圧信号Voutとを比較し、電圧信号Voutがより大きい場合に、図2(J)に示すように、出力信号S3に「ハイ」レベルを出力する。この動作によって、信号S3を用いることにおり、系の起動初期か、ある程度時間を経て定常状態に近付いたタイミングかを判別することができる。
【0027】
主要制御回路19は、電気信号S0〜S4を受け、内部の論理回路等で処理した結果信号S5を出力し、電力素子2を制御する。図2(A)に示すように、信号S0は起動信号であり、一定電圧(5V)を発生する動作が要求される状態では「ハイ」レベルとなる信号である。三角波発生器10は、図2(C)に示す三角波信号V2を発生するとともに、図2(D)に示すような、三角波発生の過程で同時に発生される矩形波信号S4も主要制御回路19に入力する。更に、図2(G)に示した帰還信号S1と、図2(I)に示した過電流検出信号S2も、同様に主要制御回路19に入力する。
【0028】
ここで、図3を用いて、本実施形態による自動車用電源制御装置に用いる主要制御回路19の内部構成の一例について説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態による自動車用電源制御装置に用いる主要制御回路の内部構成の一例を示す回路図である。なお、図1若しくは図2と同一符号は、同一部分を示している。
【0029】
主要制御回路19は、抵抗R5,R6,R7と、NPNトランジスタTR1と、オア回路OR1と、アンド回路AND1,AND2,AND3と、インバータINV1,INV2とから構成されている。
【0030】
信号S7は、信号S4と信号S3の反転信号との論理積であり、図2(K)に示すような信号波形となる。信号S8は、信号S7と信号S3との論理和であり、図2(L)に示すような信号波形となる。信号S9は、信号S2の反転信号と信号S1との論理積であり、図2(M)に示すような信号波形となる。また、信号S10は、信号S3,信号S8,信号S9の論理積であり、図2(N)に示すような信号波形となる。信号S10は、NPNトランジスタTR1を制御するために使用される。
【0031】
図2(N)に示す信号S10が「ハイ」レベル状態にある場合には、抵抗R5を介して、NPNトランジスタTR1のベースに電流が供給されて、NPNトランジスタTR1はオン状態となる。また、信号S10が「ロー」レベルレベルにある期間は、抵抗R5からは電流が供給されず、トランジスタTR1のベース電荷は抵抗R6を介して放電され、コレクタ電流は流れず、NPNトランジスタTR1はオフ状態となる。
【0032】
NPNトランジスタTR1のオン期間には、抵抗R7を介して、接地側に電流が引っ張られて、電力素子2がオンする。逆に、NPNトランジスタTR1がオフであれば、電力素子2は遮断する。
【0033】
また、図4を用いて、本実施形態による自動車用電源制御装置に用いる電力変換素子2の一例について説明する。
図4は、本発明の第1の実施形態による自動車用電源制御装置に用いる電力変換素子の一例を示す回路図である。なお、図1若しくは図2と同一符号は、同一部分を示している。
【0034】
電力変換素子2は、バイポーラ素子であるPNPトランジスタTR3と、抵抗R9とから構成されている。信号S5から電流が外部に流れない時、つまり信号S10が「ロー」レベルの場合には、NPNトランジスタTR1がオフしており、結果的に電力素子2もオフとなる。一方、信号S10が「ハイ」レベルの場合には、NPNトランジスタTR1がオンとなり、PNPトランジスタTR3がオンする。
【0035】
なお、スイッチング素子としては、PNPトランジスタTR3の代わりに、MOSFET(MOS型電界効果トランジスタ)や、IGBT,サイリスタ等の半導体素子、リレー等のように、入力信号S5に従ってオンオフする電力素子であれば適用可能である。
【0036】
さらに、図5を用いて、本実施形態による自動車用電源制御装置に用いる電流検出手段3の一例について説明する。
図5は、本発明の第1の実施形態による自動車用電源制御装置に用いる電流検出手段の一例を示す回路図である。なお、図1若しくは図2と同一符号は、同一部分を示している。
【0037】
電力素子2は、MOS型電界効果トランジスタMOS1と、抵抗RCV1とで構成されている。電流検出手段3は、MOS型電界効果トランジスタMOS1と並列に接続されたMOS型電界効果トランジスタMOS2と、電流検出抵抗3Aとから構成されている。MOS型電界効果トランジスタMOS1と、MOS型電界効果トランジスタMOS2とのサイズ比は、例えば、1000対1であるとする。例えば、電流I1の値が1アンペア流れた場合に過電流検出するものとする。この時、MOS型電界効果トランジスタMOS2に流れる電流は、1ミリアンペア、更に電圧源CV1の電圧を1Vとすれば、電流検出手段3Aの抵抗を1kΩとすることで過電流動作の設定が可能となる。電力素子内で適当な素子サイズ比(例えば1000分の1)で分流して微少電流を取り出して、電圧変換するようにしている。
【0038】
図1に示した構成においては、電流検出抵抗は1Ω、消費される電力は1Wになるが、図5の構成によれば、電流検出抵抗3A(1kΩ)の電流検出抵抗で消費される電力は、1ミリWと小さくできる。
【0039】
次に、図6を用いて、本実施形態による自動車用電源制御装置に用いる三角波発生器10の一例について説明する。
図6は、本発明の第1の実施形態による自動車用電源制御装置に用いる三角波発生器の一例を示す回路図である。なお、図1若しくは図2と同一符号は、同一部分を示している。
【0040】
三角波発生回路10は、電圧比較器CP1,CP2と、定電圧源CV5,CV6,CV7と、容量C3と、定電流源CI1,CI2と、切替えスイッチSW1と、フリップフロップ回路FF1とから構成されている。
【0041】
電圧比較器CP1の出力信号S12が「ハイ」レベルの場合、フリップフロップFF1はセットされ、電圧比較器CP2の出力信号S13が「ハイ」レベルの場合、フリップフロップFF1はリセットされるものとする。また、フリップフロップFF1の出力信号S4が「ハイ」レベルの場合、切替えスイッチSW1はA端子へ、信号S4が「ロー」レベルの場合、B端子へ接続される。更に、定電圧源CV7は三角波の高ピーク電圧に、定電圧源47は低ピーク電圧に夫々一致する電圧を供給する。電圧比較器CP1,CP2は、+入力が−入力よりも高い場合に「ハイ」レベルを出力する。
【0042】
初期状態では容量C3が放電状態であり、端子電圧信号V2は低レベルである。この時、信号S12は「ハイ」レベル、信号S13は「ロー」レベルである。するとフリップフロップFF1はセットされるから、Q出力,つまり信号S4は「ハイ」レベル、切替えスイッチSW1はA端子に接続され、電圧源45から停電流源CI1を経て容量C3に単位時間に一定の割合で充電が開始される。すると、容量端子電圧V2は徐々に上昇する。この時、定電流充電により端子電圧V2は時間に対して直線的に上昇する。端子電圧V2が電圧源CV6の供給電圧を超えると、信号S12は「ハイ」レベルから「ロー」レベルに反転する。さらに増加し、電圧源CV7の供給電圧を超えると、信号S13は「ロー」レベルから「ハイ」レベルに反転する。こうしてフリップフロップFF1のQ出力は「ロー」レベルに反転して、切替えスイッチSW1の接続をA端子からB端子に切り替える。すると、今度は低電流源CI2により容量C3から単位時間に一定の電流で放電がなされる。ここにおいて、端子電圧V2は直線的に低下することとなる。すると、信号S12,信号S13は双方「ロー」レベルになり、ついには容量端子電圧V2が電圧源CV6の電圧を下回るようになり、信号S12は再び「ロー」レベルから「ハイ」レベルに反転する。以上の動作を繰り返すことにより、容量端子電圧V2には三角波が発生する。
【0043】
次に、図7を用いて、本実施形態による自動車用電源制御装置に用いる主要制御回路19の動作について補足して説明する。
図7は、本発明の第1の実施形態による自動車用電源制御装置に用いる主要制御回路の動作の補足例を示すタイミングチャートである。なお、図2と同一符号は、同一部分を示している。
【0044】
図1に示した構成において、もし、主要制御回路19に、信号S2と信号S1との2信号だけを帰還する,つまり、定電圧帰還と過電流遮断構成のみ備えた場合、起動時に電力素子2に流れる電流I1は、図2(H)に示すように変化する。即ち、電流I1は、インダクタンスL1の値が小さいほど急激に増加するが、過電流検出信号S2が「ハイ」レベルになると自動遮断され、遮断によって電流の減少が検出されると再び導通する動作を繰り返す。この時の図1の容量C1に充電される電流は遮断時間が比較的短いため、急激に波高値を増加させる。
【0045】
これに対して本実施形態では、主要制御回路19が信号S3,信号S4を受けて起動時に導通時間を間引く動作をする。そして間引かれた時間帯は電力素子2を導通させないよう働く。従って遮断時間に余裕ができ、この間の放電効果により電力素子2に流れる電流の波高値が低くなる。
【0046】
すなわち、この時の電流波形I1’は、図7(C)に示すようになる。図に示すように、時間軸上で間引いたことにより、起動時間は若干延びるが、電流の波高値が小さくなり且遮断時間が増加することによる消費電力の減少が装置内の特に電力素子に対するダメージを著しく軽減する。
【0047】
本実施形態においては、電力素子2の導通時間を減らす操作を起動時に限定するため、出力(信号Vout)を監視してこれが一定電圧(電圧CV3)を超えた時点を検出する構成(電圧比較器16及び定電圧源CV3)を付加して、信号S3を得ている。これは間引き操作が定常状態の制御に与える影響を無くす効果を発揮する。
【0048】
ここで、図8を用いて、本実施形態による自動車用電源制御装置に用いる主要制御回路における間引き操作の他の一例について説明する。
図8は、本発明の第1の実施形態による自動車用電源制御装置に用いる主要制御回路における間引き操作のための他の例を示す回路図である。なお、図1若しくは図2と同一符号は、同一部分を示している。
【0049】
図8に示すように、主要制御回路19Aは、図3に示した主要制御回路19と、時間計測手段20とから構成する。時間計測手段20は、入力した信号S0を加工することで、信号S3Aを得ている。すなわち、起動特性が常に一定の場合には、信号S3の代用として、起動信号S0の立ち上がりから、時間計測手段20によって、所定時間計測した後に発生するパルス信号S3Aを用いている。なお、時間計測手段20としては、カウンタ,単安定マルチバイブレータ等を用いることができる。
【0050】
また、図9を用いて、本実施形態による自動車用電源制御装置に用いる主要制御回路における間引き操作のその他の一例について説明する。
図9は、本発明の第1の実施形態による自動車用電源制御装置に用いる主要制御回路における間引き操作のためのその他の例を示す回路図である。なお、図1若しくは図2と同一符号は、同一部分を示している。
【0051】
図9に示すように、主要制御回路19Bは、図3に示した主要制御回路19と、時間計測間引き手段21とから構成する。時間計測間引き手段21は、三角波発生器10からの信号S4を、更に間引き率をあげることにより、遮断時間を更に大きく確保することができる。時間計測間引き手段21は、例えば、マイコンのタイマや単安定マルチバイブレータ等で時間計測することで確保する時間帯の信号S4を遮断する方法や、信号S4をクロック信号としてN(正の整数)分の1に分周し、間引く等様々な構成を用いることができる。このように構成することにより、集積回路等によりごく微少な面積上に起動時の発熱も少なく安全な電源回路を構成することができる。
【0052】
なお、以上の例において、間引き率が充分大きい場合には過電流検出による遮断つまり信号S2を帰還して自動的に遮断する構成(電流検出部3,定電圧源CV1,電圧増幅器14等)が必ずしも必要でない場合には、これらの部分を省略して構成することもできる。
【0053】
以上説明したように、本実施形態によれば、負荷側にインダクタンスが接続されるような回路構成にあっても、過電流保護を行うことができる。
【0054】
次に、図10を用いて、本発明の第2の実施形態による自動車用電源制御装置について説明する。
図10は、本発明の第2の実施形態による自動車用電源制御装置である定電圧回路の構成を示すブロック図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
【0055】
図1に示した例では、降圧型スイッチングレギュレータに適用したものであるが、電力素子2のスイッチング動作により出力電流或は電圧を制御するものであれば適用できるものであり、図10に示す例では、昇圧型レギュレータに適用している。
【0056】
定電圧回路100Aにおいては、インダクタンスL1Aと、ダイオードD1Aと、容量C1とにより、電圧Voutが平滑されて出力される。この場合バッテリBの供給電圧より高い電圧を供給できるので、この形式のスイッチングレギュレータは昇圧式と称し、図1に示したものを降圧式と称する。
【0057】
本実施形態においても、負荷側にインダクタンスが接続されるような回路構成にあっても、過電流保護を行うことができる。
【0058】
次に、図11を用いて、本発明の第3の実施形態による自動車用電源制御装置について説明する。
図11は、本発明の第3の実施形態による自動車用電源制御装置である定電圧回路の構成を示すブロック図である。なお、図1,図3と同一符号は、同一部分を示している。
【0059】
図1,図8,図9に示した主要制御回路19,19A,19Bは、論理回路,すなわち、ディジタル回路で実現することができる。一方、図11に示す例では、主要制御回路19Cは、トランジスタや抵抗等のアナログ回路で実現している。主要制御回路19Cは、図3に示したNPNトランジスタTR1と抵抗R5,R6,R7の他に、NPNトランジスタTR5,TR6と、抵抗R13,R14,R15,R16とから構成されている。
【0060】
この例では、信号S1による出力電圧Voutの負帰還制御に対して、間引き波発生器22からの信号によりNPNトランジスタTR5で間引き効果をあげ、NPNトランジスタTR6で間引き効果を、起動時(つまり電圧Voutが定電圧CV3に達するまでの間)に限定する。間引き波発生器22の出力は、図1に示した三角波発生器10から発生するパルス信号S4で代用することもできる。
なお、図11に示す例では、図1に示した電流検出回路3と、電圧増幅器14の図示は省略している。
【0061】
本実施形態においても、負荷側にインダクタンスが接続されるような回路構成にあっても、過電流保護を行うことができる。
【0062】
次に、図12を用いて、本発明の第4の実施形態による自動車用電源制御装置について説明する。
図12は、本発明の第4の実施形態による自動車用電源制御装置に用いる電圧比較回路の構成を示すブロック図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
【0063】
電圧比較回路16’は、図1に示した電圧比較器16と定電圧源CV3の他に、電圧比較器16Aと、定電圧源CV9と、アンド回路AND5を備えている。電圧比較器16と定電圧源CV3の動作は、図1において説明したものと同様であり、電圧比較器16によって、間引き効果を出力電圧Voutが定電圧CV3に達するまでの期間に限定する。また、電圧比較器16’は、定電圧源CV9の供給電圧(目標電圧+40%=7V)との比較を行う。アンド回路AND5は、電圧比較器16と電圧比較器16Aの出力の論理和を取って、信号s3を出力する。すなわち、電圧比較回路16’は、出力電圧Voutが目標電圧(例えば5ボルト)の+40%以内に限定するというように限定範囲を狭めるように動作する。
【0064】
本実施形態においても、負荷側にインダクタンスが接続されるような回路構成にあっても、過電流保護を行うことができる。
【0065】
次に、図13及び図14を用いて、本発明の第5の実施形態による自動車用電源制御装置について説明する。
最初に、図13を用いて、本実施形態による自動車用電源制御装置である定電圧回路の構成について説明する。
図13は、本発明の第5の実施形態による自動車用電源制御装置の構成を示すブロック図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
【0066】
本実施形態では、定電圧制御回路100Cは、図1に示した定電圧制御回路100の構成に加えて、3入力を有する電圧比較器23と、2入力の電圧比較器24と、定電圧源CV11,CV12,CV13と、閾値制御回路25と、切替えスイッチSW2と、一方の入力を反転して入力するアンド回路AND7とを備えている。閾値制御回路25には、起動信号と、電圧比較器16が出力する信号S3と、電圧比較器24が出力する信号S7とが入力する。閾値制御回路25は、例えば、これらの3入力信号の論理和を演算するアンド回路によって構成されている。この構成により、図1に示したものに加えて、バッテリBの電圧を監視することができ、バッテリ電圧が高い場合にはより安全な領域で電力素子2が動作するよう新たに導通時間を制限するようにしている。
【0067】
次に、図13及び図14を用いて、本実施形態による自動車用電源制御装置である定電圧回路100Cの動作について説明する。
図14は、本発明の第5の実施形態による自動車用電源制御装置である定電圧回路の動作を説明する波形図である。なお、図2と同一符号は、同一部分を示している。
【0068】
本実施形態では、電圧源CV11としては、定常状態で12Vであるバッテリに対して電圧バラツキ等により、高電位側に電圧が偏移することを考慮して、14Vに設定する。これにより、バッテリ電圧が異常に高い場合のシステム起動時には、閾値制御回路25の出力信号S15は、「ハイ」レベル(高電位)となる。切替えスイッチSW2は、制御信号S15が「ハイ」レベルでA側に接続され、「ロー」レベルでB側に接続されるよう動作する。図14(C)に示すように、切替えスイッチSW2がA側に接続された場合には、信号ラインS10に出力される電圧CV13は、三角波の下限に近い、比較的小さい電圧V1になり、B側に接続された場合には、信号ラインS10に出力される電圧CV12は、三角波の上限以上である比較的高電圧V2にそれぞれ設定する。その結果、図14(F)に示すように、3入力電圧の比較器23の出力S1Aは変化する。
【0069】
ここで、図14の破線Aの領域に示すように、起動時には、電力素子2の導通(オン)期間が極めて短い時間に限定されるため、図14(G)に示すように、電流波形I1’の極大値を、比較的小さく抑えることができる。この動作は、閾値制御回路25とアンド回路AND7とにより、バッテリ電圧が高い場合に制限されるので定常状態での動作を妨げることはないものである。
【0070】
バッテリ電圧が通常の場合には、信号SCV1は「ロー」レベルとなり、アンド回路AND7の出力信号S4Aには、三角波発生器10から発生したパルス信号が同極性で伝達されるとともに、電圧信号S10は電圧比較器S00に対して未入力であるように振る舞うので、図1の実施形態と同様に動作をする。
【0071】
本実施形態においても、負荷側にインダクタンスが接続されるような回路構成にあっても、過電流保護を行うことができる。
また、バッテリBの電圧を監視して、バッテリ電圧が高い場合にはより安全な領域で電力素子が動作するよう新たに導通時間を制限することができる。
【0072】
次に、図15を用いて、本発明の第6の実施形態による自動車用電源制御装置について説明する。
図15は、本発明の第6の実施形態による自動車用電源制御装置の構成を示すブロック図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
【0073】
本実施形態では、エンジン始動時などの大電流を要する条件下において、バッテリ電圧の急激な低下を生じた場合に、電源供給先であるマイクロプロセッサやメモリの動作を安全、かつ円滑にするために、電源出力電圧低下をできるだけ少なくするようにしている。
【0074】
図15において、負荷L1は、マイコンやメモリを含む比較的小電力、定電圧の負荷であるが、バッテリ電圧の急激な低下に対してもその内容が消えたり、非所望のデータ書換えが行われたりしないようバックアップされる必要があるものである。
【0075】
本実施形態においては、第1の定電圧電源回路100に加えて、第2の定電圧電源回路101を備えている。第1の定電圧電源回路100は、図1に示した定電圧電源回路100と同様な構成を有している。第2の定電圧電源回路101は、NPNトランジスタTR8と、pチャネルMOSFET(MOS型電界効果トランジスタ)MOS4と、PNPトランジスタTR9と、定電圧源CV14と、スイッチ回路SW4と、抵抗R17,R18と、正反転出力増幅器112と、定電流源CI4とから構成されている。また、第2の定電圧電源回路101の出力端子T1及びバッテリBと、負荷L1との間には、ダイオードD3と、ツエナーダイオードZD1と、抵抗R19,R20と、容量C5とが接続されている。
【0076】
本実施形態では、2種類の定電圧(電圧Voutと電圧Vout2)を発生する回路について説明するが、更に多くの出力を備えた電源回路でも同様に実施できるものである。2種類の電源電圧として現在多く適用されている例としては、電圧Voutが5V、電圧Vout2が3.3Vの場合であり、5V電源は車両内のセンサ類、アクチュエータのプリドライバ等に、3.3V電源はマイコンとその周辺にそれぞれ供給される。このように、複数の電圧供給が求められる背景としては、近年マイコン等のディジタル回路に対する高速化と高集積化要求のため、サイズや電源電圧を下げたCMOS回路化が進行していることが掲げられる。
【0077】
本実施形態では、図示したように5V発生用の第1の電源回路100の出力から第2の電源回路101へ分流する構成をとり、第1の定電圧源100はロスの少ないスイッチング型(出力電流を供給する電力素子をスイッチング、つまり飽和領域で動作させる)電源回路とする。この構成とすることで、第1の電源回路100から比較的少ないロスで降圧した電圧(電圧Vout)を供給することが可能となり、第2の電源回路101は、シリーズ型(電力素子を非飽和領域で動作させる)電源回路で構成してもロスの発生を抑えつつ、安定した出力電圧を得ることができる。
【0078】
第2の定電圧電源回路101において、スイッチ回路SW4は、出力電圧Vout2に、バックアップ電圧を供給する場合に遮断するためのものであり、MOSFET等で構成する一般的なスイッチ回路で実現できる。即ち、メモリバックアップモードは余分な電流を消費しない省電力時である場合が多く、この状態ではスイッチSW4をオフすることにより、余分な負荷が接続されないようにしている。他方、電圧CV14は、図1の例と同様、電圧一定化の基準とする電圧源であり、ごく一般的なバンドギャップ電圧発生回路等で実現できる。
【0079】
正反転出力増幅器112は、−入力信号S20と、+入力信号S21に対して、正極性出力信号S22と、負極性出力信号S23を出力する。−入力信号S20の電圧が増加すると、+out信号S22は減少すると同時に、信号S22は増加する。このため、出力電圧Vout2の増加は、pチャネルMOS型電界効果トランジスタMOS4及びNPNトランジスタTR8のコレクタ電流を減少させ、PNPトランジスタTR9のコレクタ電流を増加させる方向に働く。その結果、端子T1への出力電流或は電圧は減少方向に動く。また逆に、電圧Vout2が減少すると、端子T1への出力電流或は電圧は減少方向に動く。以上の動作から、全体として負帰還制御が働くよう動作し、結果的に端子T1の出力電圧Vout2は一定する。
【0080】
以上に述べた定常状態での動作に対して、第1,第2の定電圧電源回路100,101を停止(オフ)させる動作においても、負荷L1に含まれるメモリ素子に低レベルの電圧を供給してバックアップする必要が有る。この低レベル電圧を発生させるために、抵抗R19,R20によって分割した電圧をダイオード106を介して供給する。ツェナーダイオードZD1は、供給される電圧が異常に高くならないように保護する働きをする。この動作状態においては、定電圧電源回路100の出力はオフ、負荷LOに対する電流は遮断されている必要がある。このため、端子T1の電圧が端子T2の電圧より高い場合にも、端子T1側から端子T2側へ電流が流れないようにする必要がある。なぜならば、負荷LO側へ電流を吸い取られて、端子T1の電圧Vout2が低下し、メモリバックアップ動作に不十分となること、また、余分な電流が負荷LO側に流れることによって、バッテリの消耗が早められる等の不具合を発生するためである。
【0081】
したがって、トランジスタTR8にはMOSFETを用いることができないものである。なぜならば、MOSFETは、寄生ダイオードが端子T1から端子T2側に生成され、上述の条件が満足されないためである。以上から、トランジスタTR8は、バイポーラトランジスタである必要がある。これをPNPトランジスタで実現することも可能であるが、集積回路化する場合は面積的に非常に不利になる。そこで、図示するように、pチャネルMOSFETでベースを駆動するNPNトランジスタを用いる。
【0082】
なお、定電流源CI4は抵抗で実現しても良く、pチャネルMOS型電界効果トランジスタMOS4がオフする方向に変化した場合に、NPNトランジスタTR8のベースが円滑にオフ方向に動作するように設ける。電流値が小さい場合は、NPNトランジスタTR8による電流増幅効果で充分であるが、数百ミリアンペア以上の電流を供給するには、図示するように、前段に駆動回路を設けることが必要である。
【0083】
以上説明したように、本実施形態によれば、バッテリ電圧の急激な低下時にも端子T1に充分な電圧を確保することが可能となる。即ち、pチャネルMOFET(MOS4)は、飽和時のドレイン・ソース間電圧が低いため、バッテリBの供給する電圧VBが急激に低下し、端子T2の電圧Voutがかなり低下した場合でも充分高い電圧を端子T1に供給することを可能にする。pチャネルMOSFETの代わりに、NPNトランジスタを用いると端子T2と端子T1間の電圧降下が大きくなり、使用するトランジスタをPNP化すると、集積化時の面積を多大に必要とする。したがって、本実施形態の構成により、非常に小さな面積で、バッテリ電圧の急激な低下時にも充分な電圧を供給することが可能となる。
【0084】
次に、図16〜図18を用いて、本発明の第7の実施形態による自動車用電源制御装置について説明する。
最初に、図16を用いて、本実施形態による自動車用電源制御装置である定電圧回路の構成について説明する。
図16は、本発明の第7の実施形態による自動車用電源制御装置の構成を示すブロック図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
【0085】
バッテリから供給される電圧自体は、極めて不安定で変動し易いものである。このバッテリ電圧から装置の基準となる定電圧を得ようとすると、非常に複雑な回路が必要となる。本実施形態では、自動車の厳しい温度条件と、常に変動するバッテリからの供給電圧を用いて、集積化し易く、簡単な構成の自動車用電源制御装置を得るものである。そのため、基準電圧発生手段の起動,安定化の技術を主眼とするものである。
【0086】
本実施形態においては、例えば、図1に示した定電圧源CV2を、基準電圧発生回路27と、ダイオードD5,D6を用いて構成している。ダイオードD5,D6は、基準電圧を発生するために安定な電圧を発生する素子として用いるものであり、ツエナーダイオードを用いることもできる。なお、定電圧源CV1も同様に構成することができる。また、電圧比較増幅器16や、定電圧源CV3の図示は省略している。なお、定電圧源CV3も、同様に構成することができる。
【0087】
ここで、図17及び図18を用いて、本実施形態による自動車用電源制御装置に用いる基準電圧発生回路の構成について説明する。
図17及び図18は、本発明の第7の実施形態による自動車用電源制御装置に用いる基準電圧発生回路の第1及び第2の回路構成を示す回路図である。
【0088】
基準電圧発生回路27としては、図17や図18に示すバンドギャップ回路27A,27Bを用いる。バンドギャップ回路27Aは、NPNトランジスタTR30,TR31,TR32と、定電流源CI30と、抵抗R30,R31,R32とから構成されている。バンドギャップ回路27Bは、NPNトランジスタTR34,TR35と、電圧増幅器AMP1と、抵抗R34,R35,R36とから構成されている。
【0089】
電圧源入力端子Tinには、例えば、図19のダイオードD5,D6を介して、バッテリ電源電圧VBまたは負荷LOに供給される出力電圧Voutの何れか高い方の電圧が印加される。起動時には、電圧Voutは零であり、バッテリ電圧からダイオードD5の順方向電圧だけ低下した電圧が印加されるが、その後電圧Voutが増加し、これが一定になるよう制御される。こうして定常状態に移行すると、容量C1の効果もあり、バッテリBの電圧が急激に低下しても、電圧Voutはこれと同時に急激に落ちることはないものである。この場合、ダイオードD6側から電圧が供給されるため、基準電圧発生回路27の出力電圧V27(図17,図18の出力端子Toutの電圧)は、バッテリ電圧VBの急激な変動に対しても追従せず、ほぼ一定値を出力しようとする。バッテリBの低下時間が容量C1の放電時間以下であれば、この効果が持続され、一定の基準電圧V27が得られ、かつ、帰還制御によって、電圧Voutも一定とな「ロー」レベルとする。
【0090】
次に、図19を用いて、本発明の第8の実施形態による自動車用電源制御装置について説明する。
図19は、本発明の第8の実施形態による自動車用電源制御装置の構成を示すブロック図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
【0091】
本実施形態の定電圧電源回路100Eでは、バンドギャップ回路等により実現する定電圧発生回路を複数個設けている。基準電圧発生回路27’は、第1,第2の基準電圧発生回路27A1,27A2と、NPNトランジスタTR37,TR38から構成されている。他の構成は、図16の実施形態と同様である。
【0092】
第1,第2の基準電圧発生回路27A1,27A2の出力電圧は若干変えてあり、第1基準電圧発生回路27A1の出力電圧<第2の基準電圧発生回路27A2の出力電圧とすることにより、起動時に、第1基準電圧発生回路27A1の発生する電圧を目標として系が立ち上がると、NPNトランジスタTR37を介して、電圧V27が供給される。すると、電圧Voutは徐々に増加し、第2の基準電圧発生回路27A2の発生電圧も上昇する。こうして定常時に近づくと、第2の基準電圧発生回路27A2が活性化し、出力電圧を上昇させる。すると、NPNトランジスタTR37がカットオフし、代わってNPNトランジスタTR38が導通する。一度電圧Voutが上昇すれば、バッテリBの電圧が多少急変しても、電圧Voutが大きな変化を生じないように制御が継続するのは、図16に示した実施形態と同様である。
【0093】
次に、図20及び図21を用いて、本発明の第9の実施形態による自動車用電源制御装置について説明する。最初に、図20を用いて、本実施形態による自動車用電源制御装置である定電圧回路の構成について説明する。図20は、本発明の第9の実施形態による自動車用電源制御装置の構成を示すブロック図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
【0094】
本実施形態の定電圧電源回路100Fでは、基準電圧発生回路27”は、第1,第2の基準電圧発生回路27A1,27A2と、NPNトランジスタTR37,TR38と、電圧比較器17と、切替スイッチSW6とから構成されている。他の構成は、図16の実施形態と同様である。また、(低消費電力)モード入力端子Tcntには、低消費電力要求時に低電位入力がなされる。
【0095】
図示しない外部マイコン等が低消費電力要求が発生すると、端子Tcntの電位は低電位となり、電圧比較器17で反転した出力S30は高電位となる。切替えスイッチSW6は、信号S30によって切り替えられ、信号S30が高電位(「ハイ」レベル)でB端子に、低電位(「ロー」レベル)でA端子に接続される。従って、低消費電力モードではB端子に切替えられ、信号V28の電位は零となる。同時に信号S30は、主要制御回路19Dに入力され、電力素子2を遮断するよう動作する。
【0096】
ここで、図21を用いて、本実施形態による自動車用電源制御装置に用いる主要制御回路19Dの構成について説明する。図21は、本発明の第9の実施形態による自動車用電源制御装置に用いる主要制御回路の構成を示す回路図である。
【0097】
主要制御回路19Dの構成は、図3に示した主要制御回路19とほぼ等しい構成であるが、要点を明確にするため、図3における信号S3,S4関連の素子を割愛して示している。なお、図3に示した論理回路に、図21における論理回路を加え、信号S0〜S2と信号S30とを入力とする主要制御回路にて本装置を制御することも可能である。
【0098】
信号S30の「ハイ」レベル入力に対しては、信号S31は「ロー」レベル、同様に信号S32も「ロー」レベルとなり、NPNトランジスタTR1はオフとなる。結果的に、電力素子2は遮断状態になる。一方、信号S30の「ロー」レベル入力に対しては全く逆の電位関係となり、NPNトランジスタTR1、電力素子2も活性化可能となる。この場合、信号S1,S2の電位状態による電力素子2の制御に関しては、前述した実施形態と同様である。
【0099】
次に、図22を用いて、本発明の第10の実施形態による自動車用電源制御装置について説明する。図22は、本発明の第10の実施形態による自動車用電源制御装置の構成を示すブロック図である。
【0100】
以上の例において、時間軸上の間引き手段を独立ブロックではなく、マイクロプロセッサ等のディジタル計測手段によって簡単に実現できる。また、バッテリBの電圧VBと出力電圧Voutとを両方モニタして、電力素子に印加される電圧が大きい場合には、間引き率を増すようにする。
【0101】
電圧比較器23,16によりバッテリ電圧VBが高く、出力電圧Voutが未だ低い場合には、電力素子2に大電流を流そうとする力が働くため、この場合には間引き率を高めるよう動作する間引き率設定器22を付加したものである。バッテリ電圧が低かったり、出力電圧が定常値に近付いた時点では、間引きを行わないように信号S4Bを設定する。
【0102】
【発明の効果】
本発明によれば、負荷側にインダクタンスが接続されるような回路構成にあっても、過電流保護が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による自動車用電源制御装置である定電圧回路の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態による自動車用電源制御装置である定電圧回路の動作を説明する波形図である。
【図3】本発明の第1の実施形態による自動車用電源制御装置に用いる主要制御回路の内部構成の一例を示す回路図である。
【図4】本発明の第1の実施形態による自動車用電源制御装置に用いる電力変換素子の一例を示す回路図である。
【図5】本発明の第1の実施形態による自動車用電源制御装置に用いる電流検出手段の一例を示す回路図である。
【図6】本発明の第1の実施形態による自動車用電源制御装置に用いる三角波発生器の一例を示す回路図である。
【図7】本発明の第1の実施形態による自動車用電源制御装置に用いる主要制御回路の動作の補足例を示すタイミングチャートである。
【図8】本発明の第1の実施形態による自動車用電源制御装置に用いる主要制御回路における間引き操作のための他の例を示す回路図である。
【図9】本発明の第1の実施形態による自動車用電源制御装置に用いる主要制御回路における間引き操作のためのその他の例を示す回路図である。
【図10】本発明の第2の実施形態による自動車用電源制御装置である定電圧回路の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第3の実施形態による自動車用電源制御装置である定電圧回路の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第4の実施形態による自動車用電源制御装置に用いる電圧比較回路の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第5の実施形態による自動車用電源制御装置の構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の第5の実施形態による自動車用電源制御装置である定電圧回路の動作を説明する波形図である。
【図15】本発明の第6の実施形態による自動車用電源制御装置の構成を示すブロック図である。
【図16】本発明の第7の実施形態による自動車用電源制御装置の構成を示すブロック図である。
【図17】本発明の第7の実施形態による自動車用電源制御装置に用いる基準電圧発生回路の第1の回路構成を示す回路図である。
【図18】本発明の第7の実施形態による自動車用電源制御装置に用いる基準電圧発生回路の第2の回路構成を示す回路図である。
【図19】本発明の第8の実施形態による自動車用電源制御装置の構成を示すブロック図である。
【図20】本発明の第8の実施形態による自動車用電源制御装置の構成を示すブロック図である。
【図21】本発明の第8の実施形態による自動車用電源制御装置に用いる主要制御回路の構成を示す回路図である。
【図22】本発明の第9の実施形態による自動車用電源制御装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…バッテリ
2…電力素子
3…過電流検出回路
10…三角波発生器
13,14…電圧増幅器
15,16…電圧比較器
19…主要制御回路
25…閾値制御回路
27…基準電圧発生回路
Claims (12)
- バッテリから負荷に供給する電流を導通/遮断する電力素子と、
この電力素子からの電流を受け、負荷に供給する電圧を平滑する平滑回路と、
上記電力素子の出力電流に基づいて、過電流を検出する過電流検出手段と、
上記平滑回路の出力電圧が所定電圧になるように、また、上記過電流検出手段により過電流が検出されたとき、過電流を防止するように上記電力素子の導通/遮断を制御する主要制御回路とを備えた自動車用電源制御装置において、
上記主要制御回路は、起動時において上記電力素子の導通時間の間引きを行うことを特徴とする自動車用電源制御装置。 - バッテリから負荷に供給する電流を導通/遮断する電力素子と、
この電力素子からの電流を受け、負荷に供給する電圧を平滑する平滑回路と、
上記電力素子の出力電流に基づいて、過電流を検出する過電流検出手段と、
上記平滑回路の出力電圧が所定電圧になるように、また、上記過電流検出手段により過電流が検出されたとき、過電流を防止するように上記電力素子の導通/遮断を制御する主要制御回路とを備えた自動車用電源制御装置において、
この自動車用電源制御装置の起動時と定常時とで異なる信号を発生する間引き信号発生手段を備え、
上記主要制御回路は、上記間引き信号発生手段の出力が起動時であることを示すときは、上記電力素子の導通時間の間引きを行うことを特徴とする自動車用電源制御装置。 - バッテリから負荷に供給する電流を導通/遮断する電力素子と、
この電力素子からの電流を受け、負荷に供給する電圧を平滑する平滑回路と、
上記電力素子の出力電流に基づいて、過電流を検出する過電流検出手段と、
上記平滑回路の出力電圧が所定電圧になるように、また、上記過電流検出手段により過電流が検出されたとき、過電流を防止するように上記電力素子の導通/遮断を制御する主要制御回路と、
この主要制御回路に対する起動信号の立ち上がりからの時間を計測する時間計測手段とを備え、
上記主要制御回路は、上記起動信号の立ち上がりから所定時間は、上記電力素子の導通時間の間引きを行うことを特徴とする自動車用電源制御装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の自動車用電源制御装置において、
上記平滑回路の出力電圧を監視し、これが予め設定された一定の電圧より低い起動時に、上記間引き動作をオンする活性化手段を備えたことを特徴とする自動車用電源制御装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の自動車用電源制御装置において、
三角波を発生する三角波発生手段を備え、上記主要制御回路は、この三角波発生手段を発生するに同期して、上記間引き波発生手段による間引き動作を行うことを特徴とする自動車用電源制御装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の自動車用電源制御装置において、
上記平滑回路の出力電圧を監視し、これが予め設定された一定の電圧範囲を外れた場合に、上記間引き動作をオンする活性化手段を備えたことを特徴とする自動車用電源制御装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の自動車用電源制御装置において、
上記平滑回路の出力に基づいて、所定電圧との誤差電圧を出力する誤差増幅器と、
上記負荷への出力電圧を監視する負荷電圧監視手段と、
上記バッテリの電圧を監視するバッテリ電圧監視手段と、
上記バッテリ電圧監視手段や上記負荷電圧監視手段の出力に基づき、複数の定電圧源から供給される定電圧をスイッチする閾値制御手段と、
上記三角波発生器の出力と、上記誤差電圧増幅器の出力と、上記閾値制御手段の出力との電圧比較を行う電圧比較器とを備え、
上記主要制御回路は、この電圧比較器の出力信号により、上記電力素子の導通/遮断を制御することを特徴とする自動車用電源制御装置。 - 請求項7記載の自動車用電源制御装置において、
上記主要制御回路は、上記バッテリ電圧監視手段により電圧が高いことが検知された場合には、上記電圧比較器出力信号により導通時間を制御し、それ以外では、上記三角波に同期した信号により、上記電力素子の導通/遮断を制御することを特徴とする自動車用電源制御装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の自動車用電源制御装置において、
上記平滑回路の出力をコレクタに接続し、ベースをPチャネルMOSFETのドレイン電流で駆動するNPNトランジスタと、このNPNトランジスタのエミッタを接続してエミッタ電流を供給する第2の負荷と、この第2の負荷に対し、上記バッテリ電圧を抵抗分割し、ダイオードを介して与えるバックアップ回路と、上記NPNトランジスタのエミッタから接続されたオンオフスイッチと、このオンオフスイッチから第2の抵抗分割回路により降圧した電圧と予め設定した一定電圧とを比較して増幅し、その増幅出力信号により上記PチャネルMOSFETと、上記第2の負荷端子から接地側にエミッタ電流を流すPNPトランジスタとを制御する正反転出力増幅器とを備えたことを特徴とする自動車用電源制御装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の自動車用電源制御装置において、
上記バッテリからの供給電圧と、上記平滑回路の出力電圧とをダイオード加算した電圧から定電圧を発生する基準電圧源を備えたことを特徴とする自動車用電源制御装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の自動車用電源制御装置において、
上記平滑回路の出力に基づいて、所定電圧との誤差電圧を出力する誤差増幅器と、
上記バッテリからの供給電圧から定電圧を発生する第1の基準電圧源と、
上記平滑回路の出力電圧から定電圧を発生する第2の基準電圧源とを備え、
上記誤差増幅器の所定電圧として、上記第1若しくは第2の基準電圧源のうち、高い方の電圧を用いることを特徴とする自動車用電源制御装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の自動車用電源制御装置において、
上記バッテリからの供給電圧から定電圧を発生する第1の基準電圧源と、
上記平滑回路の出力電圧から定電圧を発生する第2の基準電圧源とを備え、
上記第1若しくは第2の基準電圧源のうち何れか高い方を選択して出力する基準電圧発生手段と、
上記第1の基準電圧と入力端子電圧との電圧比較により省電力動作を起動する省電力起動手段とを備え、
上記主要制御回路は、上記省電力起動手段の出力により、上記基準電圧発生手段における第1の基準電圧入力を遮断するとともに、上記電圧比較器出力を遮断することにより、バッテリの消耗を減少させることを特徴とする自動車用電源制御装置。
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