JP3801394B2 - 蓄圧式燃料噴射装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蓄圧式燃料噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関であるディーゼルエンジンの燃料噴射装置として、蓄圧室に蓄圧した高圧燃料をエンジンの各気筒に供給して低速域から高速域までの広い運転領域においてエンジン性能を向上可能とする蓄圧式燃料噴射装置(コモンレールシステム)がある。このような燃料噴射装置を用いた場合でも、燃料噴射開始直後における燃料噴射率が過大であると、燃焼の初期に急激な爆発燃焼が行われ、エンジン騒音が増大するばかりでなく排気ガス中の窒素酸化物(NOx)が増大する。
【0003】
このような不具合を解消するため、各回の燃料噴射サイクルの初期段階において、低めの燃料噴射率で燃料を噴射する蓄圧式燃料噴射装置が提案されている。この蓄圧式燃料噴射装置は、高圧燃料ポンプと、高圧燃料ポンプからの高圧燃料を貯溜する高圧蓄圧室(高圧コモンレール)と、低圧燃料を貯溜する低圧蓄圧室(低圧コモンレール)と、低圧蓄圧室又は高圧蓄圧室を燃料噴射弁に選択的に連通させて燃料噴射率を切り換える切換弁と、燃料噴射弁の圧力制御室と燃料タンクとを連通・遮断して燃料噴射時期を制御する開閉弁とを備え、燃料噴射開始時期が到来した時に開閉弁を開弁させて燃料噴射弁を開弁させ、低圧燃料を噴射させて低圧初期噴射(以下「低圧噴射」という)を行い、低圧噴射期間が経過した時に切換弁を高圧側へ切り換え、高圧蓄圧室からの高圧燃料を噴射させて高圧主噴射(以下「高圧噴射」という)を行い、噴射終了時期が到来すると切換弁を低圧側へ切り換えると共に開閉弁を閉弁する。即ち、切換弁により低圧蓄圧室と高圧蓄圧室とを燃料噴射中に切り換えて燃料の噴射波形の制御を行う。低圧蓄圧室では、前記切換弁が閉弁した後当該切換弁と燃料噴射弁の燃料室との間に溜まった高圧燃料を調圧して低圧燃料を得る。
【0004】
切換弁は、針弁先端と背面(ピストン)の圧力バランスを操作して、開閉操作を行っている。即ち、閉弁するときには、針弁背面(ピストン)の圧力室に高圧燃料を供給して付勢し、閉弁方向の力を発生させて針弁を便座に押し付けて閉弁し、開弁するときには、電磁弁を開弁することで圧力制御室の高圧燃料を排出して針弁背面の圧力を減圧して閉弁方向の力を減少させ、針弁を上昇させて開弁させるように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、低圧蓄圧室と高圧蓄圧室とを燃料噴射中に切り換えて噴射波形の制御を行う上記構成の蓄圧式燃料噴射装置において、切換弁は、開弁時には圧力制御室から解放した燃料のリーク(以下「スイッチングリーク」という)が必ず存在する。そして、このスイッチングリークは、燃料タンクに還流される。従って、スイッチングリークは、高圧の圧力制御室から大気圧の燃料タンクに解放されるためにその差圧が極めて大きく、圧力損失が非常に大きい。このため、圧力損失相当分だけ高圧燃料ポンプを余分に駆動させる必要がある。しかも、スイッチングリーク量は、噴射圧(コモンレール圧)を高圧にしていくとこれに伴い増大する。一方、エンジンは、高圧燃料ポンプを駆動するために駆動力を損失する。従って、切換弁のスイッチングリーク量が増大すると、増大した分エンジンの駆動力の損失となり、燃費の悪化の要因となる。
【0006】
このため、本発明では、燃料噴射弁から噴射させる低圧燃料と高圧燃料とを切り換える切換弁のスイッチングリーク量を低減し、高圧燃料ポンプを駆動する機関の駆動損失の増大を抑制して燃費の向上を図るようにした蓄圧式燃料噴射装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明では、燃料ポンプで加圧された高圧燃料は、第1蓄圧室に貯溜され、第1電磁式弁装置、燃料通路を介して内燃機関の燃焼室内に噴射する燃料噴射弁に供給されると共に、前記燃料通路に接続された分岐通路のオリフィスを介して前記第1蓄圧室の燃圧よりも低圧の第2蓄圧室に供給されて貯溜される。第2蓄圧室の低圧燃料は、逆止弁を通して分岐通路から燃料通路を経て燃料噴射弁に供給される。
【0008】
噴射開始時期において第2電磁式弁装置が開弁されると第2蓄圧室の低圧燃料が燃料噴射弁から噴射される。噴射途中で、第1電磁式弁装置が開弁されると、第1蓄圧室の高圧燃料が前記燃料噴射弁に供給され、燃料噴射弁から高圧燃料が噴射される。第1電磁式弁装置は、圧力制御室の高圧燃料をリーク通路にリークさせることで開弁する。圧力制御室からリークした高圧燃料(スイッチングリーク)は、燃料リーク通路を通して第2蓄圧室に供給される。圧力制御室の出口側圧力が第2蓄圧室の圧力相当まで増大することで、圧力制御室の入力側の圧力と出力側の圧力との差圧が小さくなり、これに伴い前記スイッチングリーク量が低減する。スイッチングリーク量の低減により、燃料供給ポンプを駆動する内燃機関の高圧燃料噴射時における駆動損失が抑制され、燃費の向上が図られる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。
図1は、本発明の実施形態としての蓄圧式燃料噴射装置の概略構成図、図2は、図1の低・高圧蓄圧室切換弁の拡大図、図3は、図2の低・高圧蓄圧室切換弁の作動説明図である。
【0010】
図1において、蓄圧式燃料噴射装置は、内燃機関としてのディーゼルエンジン(図示せず)に搭載されるもので、燃料供給ポンプとしての高圧燃料ポンプ1、第1蓄圧室としての高圧蓄圧室(高圧CR)2、第2蓄圧室としての低圧蓄圧室(低圧CR)3、低圧蓄圧室3からの低圧燃料と高圧蓄圧室2からの高圧燃料とを切り換える第1電磁式弁装置としての低・高圧蓄圧室切換弁(以下、単に「切換弁」という)4、低圧蓄圧室3の圧力を制御する圧力制御弁5、逆止弁6、オリフィス7、燃料噴射弁8、燃料噴射弁8の噴射開始・終了時期を制御する第2電磁式弁装置としての開閉弁9、燃料タンク10、燃料通路30〜33、及び制御手段としての電子制御装置(ECU)40等により構成されている。
【0011】
高圧燃料ポンプ1は、内燃機関としてのエンジンにより駆動されて燃料タンク10の燃料を吸入、加圧して吐出する。電子制御装置40は、エンジン回転センサにより検出されたエンジン回転数Neと、アクセル開度センサにより検出されたアクセルペダル踏込量(アクセル開度)Accとに応じて高圧燃料ポンプ1を制御して圧送ストロークを可変調整し、更に、高圧蓄圧室2に設けられている圧力センサにより検出された燃圧(PHP)に応じて圧送ストローク(吐出圧)をフィードバック制御することにより、エンジン運転状態に適合する高圧燃料を得るようになっている。
【0012】
高圧燃料ポンプ1から吐出された高圧燃料は、高圧蓄圧室2に貯溜される。この高圧蓄圧室2は、前記エンジンの各気筒に共通するものであり、燃料通路30を介して燃料噴射弁8に接続されており、当該燃料通路30の途中に切換弁4が介装されている。
切換弁4は、図2に示すように弁装置11と、電磁弁12とにより構成され、弁装置11は、バルブホルダ13に弁体としての針弁14とスプリング15が収納されている。針弁14は、入口ポート13aと出口ポート13bとの間に介在されてこれら間を連通・遮断するもので、スプリング15により付勢されて閉弁されている。入口ポート13aは、燃料通路13c、制御オリフィスとしての入口側オリフィス13dを通して針弁14の背面(ピストン)と電磁弁12の弁体18との間に形成されている圧力制御室17に連通されている。この圧力制御室17は、制御オリフィスとしての出口側オリフィス13e、電磁弁12を通して燃料リーク通路13fに接続されている。
【0013】
弁装置11の入口ポート13aは、燃料通路30を介して高圧蓄圧室2に、出口ポート13bは、燃料通路30aを介して燃料噴射弁8に接続され、燃料リーク通路13fは、リーク燃料通路31を介して低圧蓄圧室3に接続されている。また、電磁弁12は、電子制御装置40により制御される。
図3に示すように、高圧蓄圧室2の高圧燃料は、入口側オリフィス13dを通して圧力制御室17に供給される。電磁弁12が閉弁しているときには圧力制御室17の高圧燃料が針弁14を押し下げ、スプリング15のばね力と協働して閉弁し、入口ポート13aと出口ポート13bとを遮断する。電磁弁12が開弁すると、圧力制御室17の高圧燃料が出口側オリフィス13eを通して燃料リーク通路13fに排出され、これに伴い圧力制御室17の圧力が低下し、高圧燃料により針弁14がスプリング15のばね力に抗して押し上げられて開弁し、入口ポート13aと出口ポート13bとが連通される。これにより、高圧蓄圧室2の高圧燃料が燃料噴射弁8の燃料室22に供給される。電磁弁12の開弁時に出口側オリフィス13eからリークした高圧燃料は、リーク燃料通路31を通して低圧蓄圧室3に供給される。
【0014】
図1に戻り、燃料通路30には切換弁4の下流において燃料通路30aから分岐した分岐通路32を介して各気筒に共通の低圧蓄圧室3が接続されている。この低圧蓄圧室3には、高圧蓄圧室2の燃圧PHPよりも十分に低い燃圧PLPの燃料を貯溜する。分岐通路32の途中には逆止弁6とオリフィス7とが並列に接続されており、逆止弁6は、低圧蓄圧室3から燃料通路30方向にのみ燃料の流れを許容する。燃料通路30a内の燃料圧が分岐通路32内の燃料圧よりも高い場合、燃料通路30a内の燃料がオリフィス7を通して分岐通路32に流入し、更に低圧蓄圧室3に流入する。分岐通路32の低圧蓄圧室3と燃料タンク10との間には電子制御装置40の制御下で動作して低圧蓄圧室3の燃圧(PLP)を制御する圧力制御弁5が設けられている。電子制御装置40は、低圧蓄圧室3内の燃圧が、エンジン回転数とアクセルペダル踏込量とによって表されるエンジン運転状態に適合した圧力になるように圧力制御弁5を制御する。
【0015】
尚、切換弁4の燃料リーク通路13fは、リーク燃料通路31を介して低圧蓄圧室3に接続したが、逆止弁6とオリフィス7との並列回路と低圧蓄圧室3との間の分岐通路32に接続しても良い。
エンジンの各気筒に設けられている燃料噴射弁8は、燃料通路30aにオリフィス20を介して接続された圧力制御室21及び燃料室(燃料溜まり)22を有し、圧力制御室21は、オリフィス23、燃料戻り通路33を介して燃料タンク10に接続されている。そして、燃料戻り通路33の途中に例えば、二方電磁弁からなる燃料噴射時期制御用の開閉弁9が接続されている。
【0016】
燃料噴射弁8は、ノズル(噴孔)8aを開閉する針弁25と、圧力制御室21内に摺動可能に収納された油圧ピストン26とを有し、針弁25は、スプリング(図示せず)によりノズル8a側に付勢されて閉弁されている。燃料通路30aから圧力制御室21と燃料室22とに燃料が供給されると共に噴射時期制御用の開閉弁9を閉弁されている場合には前記スプリングのばね力と圧力制御室21の燃圧による力との合力が針弁25に加わり、当該針弁25は、燃料室22内の燃圧による力に抗してノズル8aを閉塞する。開閉弁9が開弁して圧力制御室21内の燃料が燃料タンク10側(大気開放側)へ排出されると、燃料室22内の燃圧により針弁25が前記スプリングのばね力に抗して油圧ピストン26側へ移動してノズル8aが開口し、燃料室22内の燃料がノズル8aからエンジンの燃焼室へ噴射される。
【0017】
以下、上記構成の燃料噴射装置の動作を説明する。
電子制御装置40の制御下で、高圧蓄圧室2内の燃料圧及び低圧蓄圧室3内の燃圧がエンジン運転状態に適合するように制御され、エンジン運転状態(エンジン回転数、アクセルペダル踏込量等)に応じて燃料噴射期間(燃料噴射開始・終了時期)及び低圧噴射期間が設定される。
【0018】
図4に示すように、燃料噴射開始時期が到来するまでの間、切換弁4(電磁弁12)、及び開閉弁9は、共に閉弁されている。高圧蓄圧室2の高圧燃料は、入口側オリフィス13dを通して圧力制御室17に供給されている。電磁弁12が閉弁されているときには、圧力制御室17の高圧燃料により針弁14を押し下げようとする力とスプリング15のばね力との合力が針弁14の先端に加わる高圧蓄圧室2の燃圧により針弁14を押し上げようとする力よりも大きく、針弁14を押し下げて入口ポート13aと出口ポート13bとを遮断している。
【0019】
切換弁4の下流側の燃料通路30aには低圧蓄圧室3から低圧燃料が供給され、この低圧燃料が燃料噴射弁8の圧力制御室21及び燃料室22に供給されている。開閉弁9が閉弁されていることで圧力制御室21内に供給された燃圧が油圧ピストン26を介して針弁25に加わり、当該針弁25によりノズル8aが閉塞されて閉弁されている。
【0020】
燃料噴射開始時期になると、開閉弁9のみが開弁され、燃料噴射弁8の圧力制御室21内の低圧燃料がオリフィス23及び燃料戻り通路33を通して燃料タンク10に排出される。これにより油圧ピストン26を介して針弁25に加わる燃圧による力とスプリングのばね力との合力が、当該針弁25を押し上げるように作用する燃料室22内の燃圧による力よりも小さくなった時点で針弁25が上昇してノズル8aが開口され、低圧燃料が噴射される。即ち、噴射初期において比較的小さい燃料噴射率(単位時間当たりの燃料噴射量)での低圧噴射が実行される。この低圧噴射により、燃料噴射期間の初期段階での燃焼は、比較的緩慢に行われ、排気ガス中のNOx量の低減が図られる。
【0021】
低圧噴射を開始してから所定時間が経過すると、噴射時期制御用の開閉弁9が開弁された状態のまま噴射率切換用の切換弁4が開弁される。即ち、切換弁4の電磁弁12が開弁すると、圧力制御室17の高圧燃料が出口側オリフィス13eを通して燃料リーク通路13fに排出され、これに伴い圧力制御室17の圧力が低下する。そして、圧力制御室17の針弁14の背面に作用する燃料圧力による力とスプリング15のばね力との合力が、針弁14の先端に加わる高圧燃料圧による力よりも小さくなると、針弁14が押し上げられて開弁し、入口ポート13aと出口ポート13bとが連通される。これにより、高圧蓄圧室2の高圧燃料が燃料噴射弁8の燃料室22に供給されて噴射される。即ち、低圧噴射での燃料噴射率よりも大きい噴射率での高圧噴射が実行される。
【0022】
電磁弁12の開弁時に圧力制御室17から出口側オリフィス13eを通して燃料リーク通路13fにリークした高圧燃料は、リーク燃料通路31を通して低圧蓄圧室3に供給される。図5に示すように針弁14の開弁時に必要な燃料のリーク(スイッチングリーク)量Qoutは、圧力制御室17の入口圧力Pin(=PHP)と出口側圧力Poutとの差圧ΔP1/2(=(Pin−Pout)1/2)に比例する(Qout∝Ain・ΔP1/2、ここにAinは入口側オリフィス13dの開口面積)。従って、差圧ΔPが小さい程即ち、出口側圧力Poutを高くする程スイッチングリーク量Qoutを低減することが可能である。
【0023】
本願発明では、出口側オリフィス13eからリークした燃料は、低圧蓄圧室3に供給されることで、圧力制御室17の出口側圧力Poutを低圧蓄圧室3の圧力(PLP)相当まで増大することにより、スイッチングリーク量Qoutを低減することができる。図5において、差圧ΔPaは、出口側圧力Poutが略大気圧の場合を、差圧ΔPbは、出口側圧力Poutが低圧蓄圧室3の圧力PLP相当の場合を示し、差圧ΔPが小さくなった分(ΔPa−ΔPb)だけスイッチングリーク量ΔQoutが低減(Qouta−Qoutb)される。
【0024】
このように、出口側オリフィス13e(制御オリフィス)の出口側圧力Poutが低圧蓄圧室3の圧力PLP相当まで増大することにより、電磁弁12が開弁した際の圧力制御室17の差圧を低減することができることから、噴射期間中のスイッチングリーク量Qoutが低減する。そして、スイッチングリーク量の総量を低減することができることで、燃料ポンプ1の駆動損失を低減することができ、燃費の向上が図られる。
【0025】
燃料噴射終了時期になると、図4に示すように噴射時期制御用の開閉弁9が閉弁され、図1に示す燃料通路30aからオリフィス20を通して圧力制御室21に供給された高圧燃料が油圧ピストン26を介して針弁25に作用し、当該針弁25がノズル8aを閉塞して、燃料噴射が終了する。燃料噴射終了時点で燃料噴射率が急速に立ち下がってエンジンからの黒煙(スモーク)やパティキュレート(粒状物質PM)の排出量が低減される。噴射率切換用の切換弁4は、燃料噴射終了時期における開閉弁9の閉弁と同時に閉弁され、或いは、燃料噴射時期終了時期から所定時間が経過した時点で閉弁される。
【0026】
燃料噴射弁8の燃料室22と噴射率切換用の切換弁4との間において、燃料通路30a内の高圧燃料は、分岐通路32のオリフィス7を通して低圧蓄圧室3に流入し、これにより、燃料通路30a内の燃料圧は、各回の燃料噴射サイクルでの燃料噴射が終了した時点から漸減して、次回の燃料噴射サイクルでの燃料噴射が開始されるまでに圧力制御弁5により設定される低圧噴射に適合する燃料圧に低下し、次回の低圧噴射での噴射率は、所要のものとなる。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、第1電磁式弁装置の開弁時におけるリーク燃料出口側圧力を第2蓄圧室の圧力相当まで増大することにより、噴射期間中のスイッチングリーク量を低減することができ、燃料供給ポンプの駆動損失を低減することができ、燃費の向上が図られる。また、第1蓄圧室の高圧化の際に問題となるスイッチングリーク量の増大にも有効に対処することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る蓄圧式燃料噴射装置を示す概略図である。
【図2】図1の低・高圧蓄圧室切換弁の概略構成図である。
【図3】図2に示す低・高圧蓄圧室切換弁の作動説明図である。
【図4】図1に示す蓄圧式燃料噴射装置における噴射率波形の一例を示す図である。
【図5】図1に示す低・高圧蓄圧室切換弁の圧力制御室の入・出口側圧力の差圧とスイッチングリーク量との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 高圧燃料ポンプ(燃料供給ポンプ)
2 高圧蓄圧室(第1蓄圧室)
3 低圧蓄圧室(第2蓄圧室)
4 低・高圧蓄圧室切換弁(第1電磁式弁装置)
5 圧力制御弁
6 逆止弁
7 オリフィス
8 燃料噴射弁
9 開閉弁(第2電磁式弁装置)
13f 燃料リーク通路
17 圧力制御室
30 燃料通路
31 リーク燃料通路
32 分岐通路
40 電子制御装置(制御手段)

Claims (1)

  1. 燃料供給ポンプにより供給された燃料を高圧状態で蓄圧する第1蓄圧室と、
    前記第1蓄圧室と燃料噴射弁とを接続する燃料通路に介装され該燃料通路を連通と遮断とに切り換える第1電磁式弁装置と、
    前記第1電磁式弁装置よりも下流の燃料通路から分岐した分岐通路に接続され前記第1蓄圧室よりも十分に低い圧力で燃料が貯溜される第2蓄圧室と、
    前記燃料通路と前記第2蓄圧室との間の前記分岐通路に配置され前記燃料通路側への流通のみを許容する逆止弁と、
    前記分岐通路に前記逆止弁と並列に配置されたオリフィスと、
    前記燃料噴射弁から燃料タンクまで連通する燃料戻り通路に介装され燃料の噴射状態を噴射と無噴射とに切り換える第2電磁式弁装置と、
    前記第1及び第2電磁式弁装置を機関運転状態に応じて駆動制御する制御手段とを備え、
    前記第1電磁式弁装置を、弁部材の後方側に配置された圧力制御室に前記第1蓄圧室からの燃料圧力を付勢することにより前記燃料通路を遮断し、該付勢する燃料をリークさせることにより前記燃料通路を連通状態に切り換える弁装置で構成すると共に、前記燃料をリークさせる燃料リーク通路を前記第2蓄圧室、若しくは前記逆止弁及び前記オリフィスと前記第2蓄圧室との間の前記分岐通路に接続したこと
    を特徴とする蓄圧式燃料噴射装置。
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