JP3801224B2 - 弁構造及びそれを使用した流量制御弁 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、フィン構造及びそれを備えた流量制御弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の流量制御弁としては、実開平1−73584号公報に開示されるように、内燃機関の排ガスの一部を吸気系に再循環する還流路に設けられる電動式排気還流弁(EGR弁)が知られている。この排気還流弁は、モータで開度を調節するもので、内燃機関の運転状態に応じた駆動電流により回転するステップモータと、排ガスを吸気系に再循環させる還流路に設けられる弁体であって閉弁方向に付勢される弁体を有する制御弁とを備え、制御弁がステップモータの出力軸により開閉駆動されて、内燃機関の運転状態に対応して排ガスの還流量を制御している。
【0003】
また特開平4−252850号公報に開示されるような内燃機関用排ガス還流装置は、ボディの上端に設けられる取付け座による放熱作用と、ボディとアクチュエータ部との接合部に設けられる隙間によるボディからの輻射熱の遮熱作用との相乗効果によりアクチュエータ部の温度上昇を抑制するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記実開平1−735845号公報に開示される排気還流弁は、常時その使用環境下において例えば100℃以上の高温にさらされるにもかかわらず、バルブ自体の内部に放熱手段を配設し、その放熱手段の表面形状が複雑化している。この構成においては、放熱手段自体の加工や部品点数増、また組付け作業性の煩雑さ、さらには放熱手段の配置構成からのスペース等から十分な放熱効果は得られないと考えられる。
【0005】
また前記特開平4−252850号公報に開示される内燃機関用排ガス還流装置によると、放熱板を形成する取付け座と複数のリブを設ける構成であるから構成が複雑となるため、ボディとアクチュエータ部に設けたわずかな隙間によっては十分な放熱効果を得ることは期待できない。さらにボディに設けた放熱フィンとリブの構成から見ると、熱は還流ポート側へ伝達されて放熱効果が低いと考えられる。
【0006】
本発明の目的は、簡単な構成で放熱能力を向上した小型化可能なフィン構造を有する弁構造及びそれを備えた流量制御弁を提供することにある。本発明の別の目的は、放熱効果の向上により精密な流量制御を可能にした流量制御弁を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため本発明の請求項1記載の構造は、駆動部と、この駆動部から隔離された位置でこの駆動部により駆動され、高熱の流体が流れる流体通路に設けられた弁部と、前記駆動部と前記弁部の間を連結する様に設けられ、複数の柱部と複数の翼部とで前記弁部から前記駆動部側へ向かう階層を形成しかつ前記柱部を隣り合う階層で周方向にずれたジグザグ状に配置した構造を有するフィンとを備えた構成を採用することを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の構造は、前記構成において、前記フィンが、柱部と、この柱部から径方向に延びる中空板状の翼部とからなることを特徴とする。請求項3記載の構造は、同一階層状に環状に設けられる複数の柱部が、周方向に所定間隔毎にかつ径方向に千鳥状に設けられたことを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の構造は、軸方向に階層状に設けられる複数の柱部は、中心からの径方向距離が交互に相対的に長短になっていることを特徴とする。請求項5記載の流量制御弁は、高熱の流体が流れる流体通路を有するケースと、前記流体通路の一部に係上される弁座と、この弁座に着座可能な弁体と、前記ケースに固定される固定子と、前記ケースに固定される第1のねじ部と、この第1のねじ部に嵌合する第2のねじ部を有する筒状の可動子と、前記固定子に対し前記可動子を相対回転駆動する駆動部とからなるアクチュエータと、前記筒状の可動子の穴に前記ねじ部と同軸上かつ軸移動可能に挿入され、一端が前記弁体を固定し、他端が前記穴から抜止される抜止部を有するバルブシャフトと、前記筒状の可動子の穴に挿入され、前記バルブシャフトを前記弁体の閉方向に付勢する連結部と、前記流体通路と前記アクチュエータとの間を連結するように設けられ、複数の柱部と複数の翼部とで前記弁部側から前記駆動部側へ向かう階層を形成しかつ前記柱部を隣り合う階層で周方向にずれたジグザグ状に配置した構造を構成るフィンとを備えたことを特徴とする。
【0010】
【作用および発明の効果】
請求項1記載の構造によると、複数の柱部と複数の翼部とで前記弁部から前記駆動部側へ向かう階層を形成しかつ前記柱部を隣り合う階層で周方向にずれたジグザグ状に配置した構造を構成るフィンとを備えた構成としたため、階層状の隣り合う翼部の間に放熱空間が形成されかつ弁部から駆動部側へ向かう熱伝達経路長が長くなるため、その熱伝達経路途中での放熱能力が大きいので、熱による駆動部の誤動作や故障の発生を防止する。
【0011】
請求項2記載の構造構造によると、弁部が例えば高熱の流体に晒される場合、フィンの翼部の中央部に形成される中空部が放熱空間となり、効果的な放熱が行なえる。
【0012】
請求項3及び4記載の構造によると、弁部側から駆動部側へ向かう熱伝達経路が長くなり、しかもその熱伝達経路は放熱空間に囲まれているため、効果的な放熱が行なわれる。請求項5記載の流量制御弁によると、前記弁体と前記アクチュエータとの間を連結するように設けられるフィンが複数の柱部と複数の翼部とで構成され、このフィン部が弁部側から駆動部側へ向かう階層を形成しかつ前記柱部を隣り合う階層で周方向にずれたジグザグ状に配置した構造を持っているため、流体通路に高熱の流体が流れる場合、フィンが放熱を促進するので、アクチュエータの過度の温度上昇を効果的に抑制することができる。このような放熱作用の促進による冷却作用の向上によって故障の原因を減らすことができる。また流量制御弁自体の小型化が図れるし、放熱作用の促進により正確な流量制御が可能になる。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
本発明のフィン構造を備える流量制御弁を自動車走行用内燃機関の排気再循環システムに適用した一実施例について図1〜図3に基づいて説明する。
(第1実施例)
この排気再循環システム(EGRシステム)は、吸入空気系統に排気ガスの一部を還流し、この排気ガスの一部を燃料と空気の混合気とともに燃焼室に供給することにより、燃焼温度を低下させNOX の発生量を抑制して燃料消費量を低減するようにしたものである。
【0014】
図3に示すように、内燃機関1の吸入空気系統2は、エアクリーナ3、吸気管4、吸気マニホールド5を通って基本的には燃料と空気の混合気が燃焼室6に供給される。排気系統8は、燃焼室6に連通する排気マニホールド9、排気管10等から構成されている。そして、排気管10と吸気管4とを連結する排気還流管12を連結し、この排気還流管12の途中にこの排気還流管12内の流体通路の開口比を制御するEGR制御弁14を設けている。EGR制御弁14は、制御装置(電子制御ユニットECU)15により制御される。ECU15は、エンジン回転数、スロットル開度、吸気管圧力、エンジン水温等の各信号を入力し、この入力信号に基づいて運転条件および状態に応じて演算処理し、その処理結果としてEGR制御弁14に所望の駆動信号を送信する。これにより、適正なEGR制御弁14の開度に調節し、吸入空気中に還流する排ガスの流量を制御する。
【0015】
EGR制御弁14の構成は図2に示すようになっている。EGR制御弁14は、弁部21と、この弁部21を駆動する駆動部22とからなる。
弁部21は、ハウジング23に流体通路24が形成されており、この流体通路24を形成する内壁の一部に環状の弁座25が形成されている。この弁座25に着座可能な弁体26が設けられており、この弁体26にバルブシャフト27の一端27aが固定されている。
【0016】
ハウジング23に一体に成形されるフィン71は、図1に詳細なフィン構造が示されるように、柱部72、73、74、75と翼部76、77、78からなる。柱部72、74と柱部73、75は互いにθ=45°周方向に回転した位置にずれて設けられている。柱部72、73、74、75は、それぞれ4本あり、上下両側の中空円環状の円板状の翼部76、77、78を一体に支持している。4本の柱部72(73、74、75)の間は流体例えば大気が十分に流れる空間部が形成されている。残りの柱部73、74、75についても、同様に、4本の各柱部の間には大気が十分に流れる空間部が形成されている。翼部76、77、78は、それぞれ支柱72、73、74から径方向外方向に延びて形成されている。流体通路24側からステップモータ60側へは翼部76と翼部77の間並びに翼部77と翼部78の間に大気が十分に通る空間部が形成されている。
【0017】
図2は、弁閉状態を示しており、この弁閉状態からバルブシャフト27がリフトすると弁座25から弁体26が離間し、弁体26の上流側の流体通路24aと下流側の流体通路24bとを連通状態にする。この弁開口有効面積は、バルブシャフト27のリフト量により決定される。
駆動部22は、ハウジング23の上部に固定されるケース30の内側に凸状に形成されるシャフト31にねじ対遇の関係にあるロータ33がねじ嵌合している。
【0018】
ロータ33は、円筒形状の樹脂製のもので、その内壁に雄ねじ部31aにねじ回し可能に嵌合する部分となる雌ねじ部33aを有しており、外周部に円筒形のマグネット34をインサート成形して設けている。
シャフト31は雄ねじ部31aを有している。このシャフト31の雄ねじ部31aは、ケース30と一体成形されて形成されている。シャフト31の端部31bとロータ33の内壁33bとで仕切られる空間部としての穴51には、ロータ33とバルブシャフト27とを連結する連結部52が設けられており、この連結部52は、弾性部材としての圧縮コイルスプリング35と金属球36とが使用されている。圧縮コイルスプリング35の一端35aはシャフト31の端部に当接し、他端35bは金属球36に当接し金属球36をバルブシャフト27の他端27bに付勢力を与えて当接させている。
【0019】
シャフト31の外周部にはステップモータ60を構成するステータ40がケース30に固定されている。ステップモータ60は、励磁コイル41を巻いたステータ40、マグネット34を固定するロータ33等からなる。ステータ40の内部には励磁コイル41が収容固定されている。励磁コイル41に通電する端子42、43はシャフト31の径外方向に延びている。このターミナル42、43の周りに空間部を形成するコネクタ44が形成されている。コネクタ44はケース30と樹脂により一体成形されている。図示しない駆動回路から励磁コイル41へパルス信号が供給され、このパルス信号によって形成される磁気回路に応じてマグネット34を所望の位置に回動し、その所望の位置でマグネット34すなわちロータ33の回転位置が決まる。ロータ33の回転位置に応じてシャフト31に対するロータ33の軸方向位置が一義的に決まる。図2に示す状態は、弁体26が閉状態にあり、ロータ33が図2で最も下側にある位置を示している。この状態では、ロータ33の内部に形成される円筒隙間からバルブシャフト27の他端27bが若干上方に持ち上がった状態にある。従ってバルブシャフト27の他端27bとロータ33の内部の穴51との間には、弁体26が全閉状態を確保するための若干のクリアランスを有する。こうすることにより弁体26と弁座25との噛み込みによるこじりを防止している。
【0020】
図2に示す状態から、励磁コイル41へ供給される所望のパルス信号に応じてマグネット34がシャフト31の周りに回転し、それとともに雄ねじ部31aと雌ねじ部33aとの嵌合回動により図2から上方向にロータ33が回転しながら持ち上がる。この持ち上がり量に応じて弁体26が弁座25からその対応する量だけリフトする。ロータ33に対し圧縮コイルスプリング35により常に金属球36を介して弁閉方向にバルブシャフト27を付勢している。ロータ33とバルブシャフト27との結合部分に若干のクリアランスを設けたのは、弁体26が弁座25に確実に全閉状態を保持できるようにするためと同時に弁体26と弁座25とのこじりを防止するためである。
【0021】
組付時、ロータ33の内部にバルブシャフト27、金属球36、圧縮コイルスプリング35の順に挿入し、ケース30側のシャフト31の雄ねじ部31aとロータ33の雌ねじ部33aとを嵌合する。
作動時、ステップモータ60により駆動されるロータ33の回転運動が、ねじ嵌合部分の作用によって、金属球36、圧縮コイルスプリング35を介してバルブシャフト27の直線運動に変換されることにより、バルブシャフト27を軸方向に移動し、弁体26と弁座25の相対位置により弁開度を決める。
【0022】
次に、車両走行用内燃機関の運転状態との関係で流量制御弁(EGR制御弁)14の作動について説明する。
内燃機関1の回転速度が低速から高速に移行する場合、流体通路24の開度を大きくして排気還流管12を通して吸気通路中に貫流する排ガス量を増加させるとき、流体通路24が図2に示す弁閉状態から弁体26を弁開状態に移行する。すなわち、制御装置15の指示によりステップモータ60の一部を構成するステータ40に対しロータ33が回転作動し、すなわち励磁コイル41の励磁に応じてロータ33が回転作動する。なお、弁体26の閉状態においては、弁座25に弁体26が着座するように金属球36を介して圧縮コイルスプリング35に所定の設定荷重が付勢されている。ロータ33の回転作動により圧縮コイルスプリング35の付勢力に抗しながらバルブシャフト27の一端27a側の弁体26が弁座25から離間する方向すなわち図2で上方向に移動すると、流体通路24の開口比が大きくなる。
【0023】
内燃機関1の回転速度が高速から低速に移行する場合、流体通路24の開度を小さくするとき、流体通路24を閉方向に移行するときには、制御装置15の指示によりステータ40に対しロータ33が回転作動し、シャフト31に対しロータ33が回動し、圧縮コイルスプリング35により金属球36を介して図2で下方に付勢されるバルブシャフト27の先端の弁体26を下降させ、この弁体26が弁座25に着座すると、図2に示すように圧縮コイルスプリング35の付勢力により弁閉方向に付勢し、この弁座着座状態が保持されて流体通路24が閉状態となる。
【0024】
この第1実施例によると、弁体26側からステップモータ60側へ支柱75、74、73、72をジグザグ状に上方に迷路のように熱伝達通路が長くなるようにし、しかも翼部78、77、76の内側に放熱空間を形成し、この翼部78、77、76が径外方向に延びるような形で熱伝達経路が構成される。従って、図2に示すように、流体通路24において排ガスからバルブシャフト27並びにハウジング23が熱を受けるとき、この熱が図2で上方に伝達されるときには、図1(A)、(B)に示すように、放熱面積が大きく取られていることから、ハウジング23の上側のステップモータ60側への冷却効果が極めて大きい。従ってステップモータ60による精密な弁開度制御が行えるという効果がある。
【0025】
また、この第1実施例によると、ロータ33の両端を支持する軸受部は廃止されており、軸受部に代わるロータ33の内部に形成される雌ねじ部33aとねじ結合するシャフト31の雄ねじ部31aとのねじ結合により、ロータ33の位置を決めている。従って流量制御弁に設ける軸受部分が少なくなっていることから、流量制御弁の耐熱性が向上されている。
【0026】
通常、軸受部がベアリングである場合、ベアリングの内部に収容される小硬球の回転を円滑にするための潤滑剤が使用されており、自動車用流量制御弁のように広範囲の使用温度例えば−40〜130℃の領域範囲では特に100℃以上の高温側で潤滑剤が円滑に機能しなくなるため冷却等が必要となるが、このような問題が解消されている。
【0027】
さらに、この第1実施例では、バルブシャフト27の弁側端部と反対側に金属球36を介して圧縮コイルスプリング35を設ける構成としたため、従来品に比べ大幅な部品点数の低減および構造の簡素化ならびに弁体26のハウジング23の弁座25への噛み込みを吸収して防止できる。さらにはこの第1実施例では、金属球36と圧縮コイルスプリング35をバルブの中間位置すなわちロータ33のアッセンブリ内に組み込むことにより、各構成部品の位置精度の向上と組付作業の向上が図れる。
【0028】
本実施例によると、ロータ33を支持する手段は、ベアリングを廃止し、シャフト31にねじ嵌合する構成にしたため、流量制御弁自体の耐熱性を向上することができる。これは、通常、軸受部であるベアリングによりロータを支持する場合には、ベアリングに内包する小硬球の回転を円滑にするための潤滑剤を使用するため、自動車用流量制御弁のように広範囲の使用温度例えば−40〜130℃等の範囲で使用する場合には特に高温側で潤滑剤が劣化するため冷却等が必要となるゆえベアリングは不向きであることから、このようなベアリングを廃止することは流量制御弁の耐熱性の有効な向上手段となる。
【0029】
また本実施例によると、バルブシャフト27の弁体26と反対側に金属球36および圧縮コイルスプリング35を配設する構成とするため、従来例に比べ大幅な部品点数の削減ならびに構造の簡略化が図れる。さらには、ハウジング23の弁座25に弁体26が噛み込むのを防止できるという効果がある。
さらに本実施例では、円筒状のロータ33の内部に金属球36と弾性部材としての圧縮コイルスプリング35を内蔵し、しかもケース30側のシャフト31とバルブシャフト27との中間位置に圧縮コイルスプリング35と金属球36を配置し組付けするため、バランスが良く、各構成部品の位置精度の向上と組付作業性の向上が図れる。
【0030】
さらにまた変形例として、ステータ40とロータ33間の磁束を極端に低下させない程度に、マグネット34の軸方向長さをロータ33の軸方向移動量分とステータ40の長さとの総和分よりも短く設定すれば、高速応答を可能にすることができる。さらにこの場合には樹脂成形品であるロータ33とケース30の内壁とのストッパ部分50aの形成が容易に行えるという効果がある。
【0031】
EGR弁のように100℃以上の高温環境下で使用する流量制御弁においては、潤滑油の劣化が顕著であるため、外部からの冷却等を必要とするが、本実施例では弁部21の近傍から離れた位置に駆動部22を設け、しかも弁部21の駆動部22との接続部に放熱性能の良好な特殊構造を持つフィンを設けているため、弁全体としての耐熱性が良好であるという効果がある。
【0032】
組付時、円筒状のロータ33の大径開口穴側部分からバルブシャフト27を挿入し、弁体27の他方の端部27b側にロータ33の大径開口部側から金属球36、圧縮コイルスプリング35を挿入し、これらをロータアッセンブリとしてシャフト31の雄ねじ部31aにロータ33の雌ねじ部33aをねじ嵌合する。最後に、バルブシャフト27の先端部に弁体26を組付固定する。従って、ケース30へのロータ33ならびにマグネット34、圧縮コイルスプリング35、金属球36、バルブシャフト27ならびに弁体26の組付を容易に行え、しかも弁開閉位置精度が良好になるように組み付けることができる。
【0033】
作動時には、シャフト31の雄ねじ部31aに案内される雌ねじ部33aをもつロータ33がシャフト31の軸方向に移動可能であるとともにこのシャフト31によりロータ33が支持されるため、支持と移動案内という機能を小スペース部分で達成でき、回転位置に応じて精度の良い弁開度に調節できるという効果がある。
【0034】
(第2実施例)
本発明の第2実施例を図4に示す。
図4に示す第2実施例は、フィン柱迷路構造を有するもので、第1実施例とは異なる柱部並びに翼部をもつ例である。
図4に示すように、フィン81は、ハウジング23に一体に成形され、柱部82、83、84、85(84、85は図示せず)と、翼部86、87、88(87、88は図示せず)とからなる。柱部82、84と柱部83、85は互いにθ=45°周方向に回転した位置にずれ、かつ中心からの径方向距離に長短の差がある。柱部82、83、84、85は、それぞれ4本あり、上下両側の中空円環状の円板状の翼部86、87、88を一体に支持している。4本の柱部82(83、84、85)の間は流体例えば大気が十分に流れる空間部が形成されている。残りの柱部83、84、85についても、同様に、4本の各柱部の間には大気が十分に流れる空間部が形成されている。翼部86、87、88は、それぞれ支柱82、83、84から径方向外方向に延びて形成されている。流体通路24側からステップモータ60側へは翼部86と翼部87の間並びに翼部87と翼部88の間に大気が十分に通る空間部が形成されている。
【0035】
この第2実施例では、柱部82、84と柱部83、85の径方向長さを変更した例である。熱は、図4に示すように、周方向に45°ずれ、かつ径方向にもずれた熱伝達経路を熱がジグザグ状に上方に伝わるようになる。この熱伝達経路が径方向と径内外方向の両方でジグザグ状に変更されることから、熱伝達経路長が長くなり放熱面積の増加が図られ、これによる冷却効果は大である。
【0036】
(第3実施例)
本発明の第3実施例を図5に示す。
図5に示す第3実施例は、フィン91は、ハウジング23に一体に成形され、柱部92、93、94、95(94、95は図示せず)と、翼部96、97、98(97、98は図示せず)からなる。柱部92、94と柱部93、95は互いにθ=90°周方向に回転した位置にずれ、かつ中心からの径方向距離に長短の差がある。柱部92、93、94、95は、それぞれ2本あり、上下両側の中空円環状の円板状の翼部96、97、98を一体に支持している。2本の柱部92(93、94、95)の周囲は流体例えば大気が十分に流れる空間部が形成されている。残りの柱部93、94、95についても、同様に、2本の各柱部のの間には大気が十分に流れる空間部が形成されている。
【0037】
この第3実施例においても、熱が流体通路24側からステップモータ60側へジグザグ状の熱伝達経路を上方に伝わるようになる。この熱伝達経路が周方向と径内外方向の両方でジグザグ状に変更されることから、熱伝達経路長が長くなり冷却効果は大である。
(第4実施例)
本発明の第4実施例を図6及び図7に示す。
【0038】
図6及び図7に示す第4実施例は、ハウジングの一部分を別体化した例である。すなわち図2に示すハウジング23に対応する部分は、フィン101とハウジング105からなる。フィン101とハウジング100は別体となる。フィン101は、支柱を構成する円筒状の柱部102と、この柱部102から径方向外側に突き出す中空円板状の複数の翼部103と、フランジ104とからなる。複数の翼部103は、隙間を介して筒軸方向に階層状に並んでいる。フィン101は、軸方向に階層状に設けられる複数の柱部102と、この柱部102から径方向に延び弁部側から駆動部側へ向けて階層状に複数設けられる中空円板状の翼部103とからなる。柱部102は、各階層ごとに周方向に等間隔にかつ隣合う階層でジグザグ状に設けられる。このフィン101の迷路構造により、放熱効果が向上するため、正確な弁開度調節が行え、精密な流量制御を行うことができる。
【0039】
ハウジング105は、排ガス導入口106と排ガス導出口107とを有し、これらの導入口106、導出口107は流体通路24の一部を構成している。またフィン101とハウジング105とは穴109で嵌合固定されている。
組付時、図7に示すように、ボルト111、112をフランジ104の挿通孔113、114を通してハウジング105のねじ孔115、116にねじ締めする。この第4実施例においても同様にフィン部分の形状および構造によって効果的な放熱作用が果たされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の主要部を示すもので、(A)は平面図、(B)は縦断面図である。
【図2】本発明の第1実施例の流量制御弁を示す断面図である。
【図3】本発明の流量制御弁を車両走行用内燃機関の排ガス還流システムに適用した例を示す構成図である。
【図4】本発明の第2実施例の平面図である。
【図5】本発明の第3実施例の平面図である。
【図6】本発明の第4実施例の流量制御弁の断面図である。
【図7】本発明のフィンとハウジングの取付け状態を示す組立分解斜視図である。
【符号の説明】
14 流量制御弁
21 弁部
22 駆動部
23 ハウジング(ケース)
24 流体通路
25 弁座
26 弁体
27 バルブシャフト
30 ケース
31 シャフト
31a 雄ねじ部(第1のねじ部)
33 ロータ(可動子)
33a 雌ねじ部(第2のねじ部)
34 マグネット(可動子)
35 圧縮コイルスプリング(付勢手段)
36 金属球(耐摩耗部材)
40 ステータ(固定子)
41 励磁コイル(駆動部、アクチュエータ)
51 穴
52 連結部
60 ステップモータ
71 フィン
72、73、74、75 柱部
76、77、78 翼部
81 フィン
91 フィン
101 フィン
105 ハウジング

Claims (5)

  1. 駆動部と、
    この駆動部から隔離された位置でこの駆動部により駆動され、高熱の流体が流れる流体通路に設けられた弁部と、
    前記駆動部と前記弁部の間を連結するように設けられ、複数の柱部と複数の翼部とで前記弁部から前記駆動部側へ向かう階層を形成しかつ前記柱部を隣り合う階層で周方向にずれたジグザグ状に配置した構造を有するフィンとを備えたことを特徴とする構造。
  2. 前記フィンは、柱部と、この柱部から径方向に延びる中空板状の翼部とからなることを特徴とする請求項1記載の構造。
  3. 同一階層状に環状に設けられる複数の柱部は、周方向に所定間隔毎にかつ径方向に千鳥状に設けられたことを特徴とする請求項1または2記載の構造。
  4. 軸方向に階層状に設けられる複数の柱部は、中心からの径方向距離が交互に相対的に長短になっていることを特徴とする請求項1、2または3記載の構造。
  5. 高熱の流体が流れる流体通路を有するケースと、
    前記流体通路の一部に係される弁座と、
    この弁座に着座可能な弁体と、
    前記ケースに固定される固定子と、前記ケースに固定される第1のねじ部と、この第1のねじ部に嵌合する第2のねじ部を有する筒状の可動子と、前記固定子に対し前記可動子を相対回転駆動する駆動部とからなるアクチュエータと、
    前記筒状の可動子の穴に前記ねじ部と同軸上かつ軸移動可能に挿入され、一端が前記弁体を固定し、他端が前記穴から抜止される抜止部を有するバルブシャフトと、
    前記筒状の可動子の穴に挿入され、前記バルブシャフトを前記弁体の閉方向に付勢する連結部と、
    前記流体通路と前記アクチュエータとの間を連結するように設けられ、複数の柱部と複数の翼部とで前記弁部側から前記駆動部側へ向かう階層を形成しかつ前記柱部を隣り合う階層で周方向にずれたジグザグ状に配置した構造を有するフィンとを備えたことを特徴とする流量制御弁。
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